JP2008165907A - レンズクリーナ - Google Patents
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Abstract
【課題】ディスク装置の故障を招くことなくレンズを確実にクリーニングし得るレンズクリーナを提供する。
【解決手段】ディスク装置10におけるディスククランプ機構21のクランプ部材21aを挿通可能とする挿通孔2cが中心部に形成されたディスク本体2と、ディスク本体2の一面(記録面2a)に配設された払拭体3a〜3dを有するクリーニング部3とを備えて構成されている。また、ディスク本体2における一面(記録面2a)に粘着部材4が配設されている。
【選択図】図6
【解決手段】ディスク装置10におけるディスククランプ機構21のクランプ部材21aを挿通可能とする挿通孔2cが中心部に形成されたディスク本体2と、ディスク本体2の一面(記録面2a)に配設された払拭体3a〜3dを有するクリーニング部3とを備えて構成されている。また、ディスク本体2における一面(記録面2a)に粘着部材4が配設されている。
【選択図】図6
Description
本発明は、光ピックアップのレンズをクリーニングするレンズクリーナに関するものである。
この種のレンズクリーナとして、CDプレーヤのピックアップレンズ(以下、「レンズ」ともいう)をクリーニング可能に構成されたレンズクリーナが特開平8−235628号公報に開示されている。このレンズクリーナは、コンパクトディスクと実質的に同一形状のディスクと、このディスクにおける信号記録面に配設された3つの払拭体とを備えて構成されている。この場合、このレンズクリーナでは、数十本程度の化学繊維製のブラシ毛を束ねた毛束によって上記の払拭体が構成されている。このレンズクリーナによるレンズのクリーニングに際しては、まず、ディスクの信号記録面を光ピックアップと対向させるようにしてレンズクリーナをディスク装置(CDプレーヤ等)にセットする。次いで、ボタン操作によってディスク装置に再生処理を開始させる。この際には、ディスク装置におけるクランプ機構によってディスクがクランプされた状態において回転機構によってレンズクリーナが回転させられる。この結果、ディスクの回転に伴ってピックアップのレンズに各払拭体が順次当接してレンズに付着している塵埃が払拭される。
特公平8−235628号公報(第3−5頁、第1,2図)
ところが、従来のレンズクリーナには、以下の問題点がある。すなわち、従来のレンズクリーナでは、ディスク装置によってディスクが回転させられることでピックアップのレンズに各払拭体を順次当接させて塵埃を払拭する構成が採用されている。このため、従来のレンズクリーナでは、レンズに払拭体が当接した際に、ピックアップに対してレンズクリーナの回転方向に沿った力が加わることに起因して、ピックアップの光軸にずれが生じたり、フォーカス機構等の破損を招いたりするおそれがある。このように、従来のレンズクリーナでは、ディスク装置の故障を招くことなく塵埃を除去するのが困難であるという問題点が存在する。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、ディスク装置の故障を招くことなくレンズを確実にクリーニングし得るレンズクリーナを提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく本発明に係るレンズクリーナは、ディスク装置におけるディスククランプ機構のクランプ部材を挿通可能とする挿通孔が中心部に形成されたディスク本体と、当該ディスク本体の一面に配設された払拭体を有するクリーニング部とを備えて構成されている。なお、本発明に係るレンズクリーナには、乾式レンズクリーナおよび湿式レンズクリーナの双方が含まれる。また、本発明における「クランプ部材」とは、ディスク状情報媒体のクランプに際してディスク状情報媒体のディスククランプエリアに当接させられてそのディスク状情報媒体を保持する部材を意味する。
また、本発明に係るレンズクリーナは、前記ディスク本体における前記一面に接着部材が配設されている。なお、本発明における接着部材には、粘着剤で構成された粘着部材や、吸盤等で構成された吸着部材がこれに含まれる。
さらに、本発明に係るレンズクリーナは、前記クリーニング部が前記払拭体を複数備えると共に当該各払拭体が前記ディスク本体の前記一面における当該ディスク本体の中心から同一半径位置において相互に離間するように配設されて構成されている。
また、本発明に係るレンズクリーナは、当該ディスク本体の前記中心に対する前記各払拭体の配設位置の方向を特定可能なマークが前記ディスク本体の他面に記されている。
さらに、本発明に係るレンズクリーナは、前記クリーニング部の前記払拭体が布帛を備えて構成されている。なお、本発明における布帛には、織布および不織布の双方が含まれる。
本発明に係るレンズクリーナでは、クランプ部材を挿通可能とする挿通孔が中心部に形成されたディスク本体と、ディスク本体の一面に配設された払拭体を有するクリーニング部とを備えたことにより、レンズクリーナをディスク装置にセットした際に、ディスククランプ機構によるレンズクリーナに対するクランプが阻止される結果、ディスク装置内でのレンズクリーナの回転も阻止される。したがって、ディスクローディング時における初期動作の一環としてクリーニング対象体(レンズ)が移動させられたときに各払拭体のうちのいずれかにクリーニング対象体を擦り付けてクリーニングすることができるため、このレンズクリーナによれば、ディスクを回転させてレンズ(クリーニング対象体)に対して払拭体を順次当接させて塵埃を払拭する構成の従来のレンズクリーナとは異なり、クリーニング対象体に対して回転方向に沿った大きな力が加えられる事態を回避することができるため、ディスク装置の故障を招くことなく、クリーニング対象体に付着している塵埃を確実に除去することができる。
また、本発明に係るレンズクリーナでは、ディスク本体における一面に接着部材を配設したことにより、クリーニング対象体(レンズ)の移動に伴うレンズクリーナの移動が回避されて、各払拭体に対してクリーニング対象体が十分に強い力で押し付けられる。したがって、このレンズクリーナによれば、クリーニング対象体の表面に強固に付着している塵埃を確実に除去することができる。
さらに、本発明に係るレンズクリーナによれば、払拭体を複数備えると共に各払拭体をディスク本体の一面における同一半径位置において相互に離間するように配設してクリーニング部を構成したことにより、ディスク本体の一面に記録されているディスク情報の読み取りが不能となる状態を回避できるため、各種のディスク装置において、レンズクリーナを用いたレンズのクリーニング処理を実行させることができる。
また、本発明に係るレンズクリーナによれば、ディスク本体の中心に対する各払拭体の配設位置の方向を特定可能なマークをディスク本体の他面に記したことにより、ディスク装置におけるディスクトレイに対してレンズクリーナをセットする際に、各払拭体の配設位置を容易に特定させることができる。したがって、各払拭体のいずれに対してもクリーニング対象体(レンズ)が接触しない位置にレンズクリーナがセットされる事態を回避することができる結果、各払拭体のうちの所望の1つに対してクリーニング対象体を確実に接触させてクリーニングすることができる。
さらに、本発明に係るレンズクリーナによれば、布帛を備えて払拭体を構成したことにより、クリーニング対象体(レンズ)が払拭体に対して強く押し付けられたとしても、払拭体にへたりが生じる事態を回避することができるため、複数回に亘って払拭体を利用してクリーニングすることができる。
以下、本発明に係るレンズクリーナの最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、レンズクリーナ1の構成について、図面を参照して説明する。
図1〜3に示すレンズクリーナ1は、本発明に係るレンズクリーナの一例である乾式のレンズクリーナであって、ディスク本体2、クリーニング部3および粘着部材4を備えてディスク装置10におけるピックアップ31(図6参照)に配設されたレンズをクリーニング可能に構成されている。この場合、ディスク装置10は、CD、DVDおよびBD(Blu-ray Disc)等の各種の光ディスク(一例として、図5に示す光ディスク100)に記録された記録データの再生、および光ディスク100等に対する記録データの記録が可能に構成された記録再生装置であって、図6に示すように、光ディスク100等を載置可能に構成されたディスクトレイ11と、光ディスク100等をクランプ可能に構成されたディスククランプ機構21と、光ディスク100等からの記録データの読み出し(または、光ディスク100等に対する記録データの記録)を行うピックアップ31と、これらを総括的に制御する制御部(図示せず)とを備えている。
ディスクトレイ11は、図示しないディスクローディング機構の一部を構成するパーツであって、図4に示すように、光ディスク100等を載置可能な載置板12を備え、この載置板12が装置本体(ディスククランプ機構21やピックアップ31などが収容されている筐体)に対して矢印A1,A2の向きで進退動が可能に配設されている。また、載置板12には、直径12cmの光ディスク(例えば、上記の光ディスク100等)をセット可能な円形凹部12aが形成されると共に、直径8cmの光ディスク(図示せず)をセット可能な円形凹部12bが円形凹部12aの底面に形成されている。さらに、載置板12には、その奥側(装置本体側:同図において奥側)の端部から中央部にかけて、載置板12上に載置された光ディスク100等に対するディスククランプ機構21やピックアップ31のディスクアクセスを許容するための開口部13が設けられている。
ディスククランプ機構21は、図5に示すように、図示しないモータに取り付けられたターンテーブル22、およびターンテーブル22と相俟って光ディスク100等をクランプする押圧プレート23を備えている。ターンテーブル22は、その直径L12が光ディスク100等におけるクランプ領域Acの直径L11(一例として、32mm)よりも僅かに小さい31mmとなるように形成されると共に、その回転中心には、光ディスク100等における装着用中心孔100aに嵌入して位置決めするセンターピン22aが設けられている。押圧プレート23は、ターンテーブル22と同様にして、その直径L12が光ディスク100等におけるクランプ領域Acの直径L11よりも僅かに小さい31mmとなるように形成されている。なお、以下の説明においては、ターンテーブル22および押圧プレート23を総称してクランプ部材21aともいう。
ピックアップ31は、光ディスク100等に向けてレーザービームを照射すると共に光ディスク100等によって反射されたレーザービームを受光するためのレンズ(図示せず)を備えている。この場合、実際には、レンズの周囲にレンズプロテクタ等が配設されているが、本発明についての理解を容易とするために、このプロテクタについての説明を省略する。
一方、図1〜3に示すように、ディスク本体2は、上記の光ディスク100等とほぼ同じ直径(一例として、120mm程度)で、かつほぼ同じ厚み(一例として、1.2mm程度)の円板状に形成されている。この場合、このレンズクリーナ1では、一例として、片面1層タイプのDVDと同様にして、0.6mm程度の薄厚基板を貼り合わせてディスク本体2が構成されている。また、両薄厚基板の間(ディスク本体2における厚み方向の中央部)における環状領域2d(ディスク本体2の中心をその中心とする環状の領域:図2参照)には、ディスク本体2の一面(図1における下面:以下、この面を「記録面2a」ともいう)の側からの読み出しが可能に、ディスク装置に対してレンズクリーナ1をDVDであると認識させるTOC(Table Of Contents )情報(ディスク情報)等が記録されている。また、図3に示すように、ディスク本体2の他面(図1における上面:以下、この面を「レーベル面2b」ともいう)には、本発明におけるマークに相当する矢印5a〜5d、およびレンズクリーナ1の使用方法等を示す文字(図示せず)等が印刷されている。なお、矢印5a〜5dの印刷位置については、後に詳細に説明する。
さらに、ディスク本体2の中心部には、ディスク装置10におけるディスククランプ機構21のクランプ部材21aを挿通可能とする挿通孔2cが形成されている。この場合、挿通孔2cの直径(内径)L1は、ディスク装置10におけるクランプ部材21aの直径L12(この例では、31mm)以上で、かつ、上記の光ディスク100等におけるクランプ領域Acの直径L11(この例では、32mm)以上となるように形成されている。これにより、後述するようにこのレンズクリーナ1をディスク装置10にセットした際に、クランプ部材21a(ターンテーブル22および押圧プレート23)によるレンズクリーナ1のクランプが不能となるため、ディスク装置10に対して再生処理や記録処理を実行させたとしても、装置内部においてレンズクリーナ1が回転することなく静止状態が維持される。
この場合、この種のディスク装置10において使用される光ディスクでは、上記のクランプ領域Acが22mm以上33mm以下の範囲内となるように規定されている。したがって、クランプ部材21aの直径L11は、光ディスクの種類に応じて、上記の規定範囲よりも僅かに小さい21mm程度から32mm程度のうちのいずれかの長さとなっている。このため、挿通孔2cの直径L1をクランプ部材21aの直径L11の上限値(この例では、32mm)よりも僅かに大きくすることで、各種の光ディスクの再生が可能な各種のディスク装置においてディスククランプ機構21によるレンズクリーナ1のクランプを不能な状態とすることができる。
この場合、挿通孔2cを必要以上に大きく形成したときには、前述した環状領域2dをレンズクリーナ1に設けることができず、ディスク装置10に対してレンズクリーナ1をDVDであると認識させることが困難となるおそれがある。したがって、挿通孔2cの直径L1については、クリーニング対象のディスク装置10において使用される光ディスクの環状領域2d(TOC情報等が記録されている環状の領域)の内径以下の長さで、かつその光ディスクにおけるクランプ領域の直径以上の長さとなるように規定するのが好ましい。
また、図1,2に示すように、ディスク本体2の記録面2aには、4つの払拭体3a〜3dが配設されてクリーニング部3が構成されている。この場合、このレンズクリーナ1では、一例として、その直径L2が14mm程度で、その厚みT1が3mm程度の平面視円形状の不織布(本発明における布帛:一例として、クラレ社製の商品名「ソフィスタ(登録商標)」)で各払拭体3a〜3dが構成されている。また、このレンズクリーナ1では、ディスク本体2の中心Oからの距離が等しい同一半径位置において各払拭体3a〜3dが相互に離間するように配設されてクリーニング部3が構成されている。具体的には、TOC情報等が記録されている上記の環状領域2dに各払拭体3a〜3dの内周側の端部が重なると共に、各払拭体3a〜3dの配設位置の中心Oに対する方向が90°ずつ相違するように(つまり、同図において反時計方向回りで90°置きに位置するように)各払拭体3a〜3dが配設されている。この場合、このレンズクリーナ1では、一例として、各払拭体3a〜3dが接着剤によって記録面2aに接着されている。
また、図3に示すように、このレンズクリーナ1では、上記したように、ディスク本体2のレーベル面2bに矢印5a〜5dが印刷されている。この矢印5a〜5dは、ディスク本体2の中心Oに対する各払拭体3a〜3dの配設位置の方向を特定させるためのマークであって、同図に示すように、中心Oに対する払拭体3aの配設位置の方向を特定可能に矢印5aが記され、中心Oに対する払拭体3bの配設位置の方向を特定可能に矢印5bが記され、中心Oに対する払拭体3cの配設位置の方向を特定可能に矢印5cが記され、中心Oに対する払拭体3dの配設位置の方向を特定可能に矢印5dが記されている。これにより、このレンズクリーナ1では、レーベル面2bに印刷されている矢印5a〜5dを見るだけで記録面2aに配設されている払拭体3a〜3dの位置を特定することが可能となっている。
さらに、図1,2に示すように、ディスク本体2の記録面2aには、本発明における接着部材に相当する4つの粘着部材4が配設されている。この場合、このレンズクリーナ1では、一例として、その直径L3が10mm程度で、厚みT2が3mm程度の平面視円形状の粘着シート(一例として、シート状のシリコン/アクリル粘着樹脂)で各粘着部材4が構成されている。また、このレンズクリーナ1では、各粘着部材4における内周側の端部がディスク本体2の中心Oからの距離が40mm以上50mm以下の範囲内で離間するように各粘着部材4が配設されている。したがって、図7に示すように、このレンズクリーナ1をディスクトレイ11に載置したときには、各粘着部材4がディスクトレイ11の載置板12における円形凹部12aの底面に接した状態となる。なお、上記の粘着部材4に代えて、ディスクトレイ11の載置板12(円形凹部12aの底面)に吸着可能な吸盤を本発明における接着部材としてディスク本体2の記録面2aに配設する構成を採用することもできる。
次に、レンズクリーナ1を用いて、ディスク装置10におけるピックアップ31のレンズをクリーニングする方法について、図面を参照して説明する。
まず、ディスク装置10のイジェクトボタン(図示せず)を操作することにより、装置本体からディスクトレイ11を排出させる。次いで、図7に示すように、光ディスク100等をセットする際と同様にして、ディスクトレイ11における載置板12の円形凹部12a内に記録面2aを下向きにしてレンズクリーナ1をセットする。この際には、一例として、ディスク装置10に対する光ディスク100やレンズクリーナ1の挿入方向(ピックアップ31が存在する方向:同図に示す矢印A1の向き)に矢印5aを合わせて載置板12上にレンズクリーナ1を載置すると共に、載置したレンズクリーナ1を載置板12に向けて押し付ける。これにより、開口部13の幅方向における中央部に払拭体3aが位置した状態において、粘着部材4が円形凹部12aの底面に密着してディスクトレイ11にレンズクリーナ1が固定される。
この状態において、イジェクトボタンを再度操作すると、ディスクローディング機構によってディスクトレイ11が装置本体内に引き込まれる。この際には、ディスクトレイ11と共に装置本体内に引き込まれたレンズクリーナ1の中心Oがディスククランプ機構21における回転中心(センターピン22aの中心)と一致させられる。次いで、ディスククランプ機構21のターンテーブル22が押圧プレート23に向けて上動させられることにより、ディスクトレイ11上のレンズクリーナ1をクランプしようとする。この際に、このレンズクリーナ1では、前述したように、ディスク本体2の中心部に直径L1がクランプ部材21aの直径L12よりも大きい挿通孔2cが形成されているため、押圧プレート23に向けて上動したターンテーブル22は、レンズクリーナ1のディスク本体2に接触することなく、押圧プレート23に当接する(クランプ部材21aが挿通孔2cを挿通させられた状態:図6参照)。
続いて、ディスク装置10の制御部は、図示しない回転機構を制御してターンテーブル22の回転を開始させる。この際に、ディスククランプ機構21によってクランプされることなくディスクトレイ11上に載置された状態のレンズクリーナ1は、ターンテーブル22の回転に伴って回転することなく、静止した状態を維持する。
この場合、ディスク装置のなかには、光ディスク100等がセットされた際に、レンズクリーナ1における環状領域2dに対応する領域からディスク種別特定用のディスク情報を読み出して再生処理が可能なディスク種別ではないと判定した際に、エラー停止して以後の動作を継続しない装置が存在する。したがって、例えば、環状領域2dの全域に払拭体(布帛等)が配設されてディスク情報の読み出しが不能な状態となっているときには、この種のディスク装置において、後述するクリーニング処理が実行されることなく、エラー停止してしまう。これに対して、このレンズクリーナ1では、前述したように、払拭体3a〜3dが環状領域2dの位置において相互に離間するように配設されて各払拭体3a〜3dの間において環状領域2dが露出している。したがって、上記のようなディスク装置においても、ディスク情報が読み出されて以後の処理が継続して実行される。
次いで、制御部は、ディスクローディング時における初期動作の一環として、図示しないサーボ機構を制御することにより、ピックアップ31をレンズクリーナ1の環状領域2dに移動させてディスク種別の判定処理を実行しようとする。この場合、制御部の制御下で環状領域2dの部位に移動させられたピックアップ31は、上下方向(レンズクリーナ1の厚み方向)およびシーク方向(レンズクリーナ1の半径方向)にレンズを移動させる。この際に、図6に示すように、ピックアップ31の上方に払拭体3aが位置しているため、上下方向およびシーク方向に移動させられたレンズが払拭体3aの表面に擦り付けられる。この結果、レンズの表面に付着している塵埃が払拭されてレンズがクリーニングされる。
この場合、このレンズクリーナ1では、記録面2aに配設された各粘着部材4によってレンズクリーナ1がディスクトレイ11に接着されているため、レンズが上方に移動させられた際にレンズクリーナ1がレンズと共に上動することなく、円形凹部12a内にセットされた状態が維持される。したがって、払拭体3aに対して十分に強い力でレンズが押し付けられる。また、レンズがシーク方向に移動させられた際にもレンズクリーナ1がレンズと共にシーク方向に移動することなく、円形凹部12a内にセットされた状態が維持される。したがって、払拭体3aに対して十分に強い力で押し付けられた状態でレンズが移動する結果、レンズの表面に塵埃が強固に付着していたとしても、確実に除去される。この後、制御部は、レンズクリーナ1からのディスク情報の読み取りが不能と判別して、回転機構およびピックアップ31を制御して動作を停止させると共に、ディスクローディング機構を制御してディスクトレイ11を排出させる。これにより、ディスクトレイ11からのレンズクリーナ1の取り外しが可能な状態となる。
一方、クリーニング処理の完了時から所定期間が経過してピックアップ31のレンズに再び塵埃が付着したときには、上記の一連の手順と同様にしてレンズクリーナ1をディスクトレイ11にセットしてクリーニング処理を実行させる。この際には、一例として、ディスク装置10に対するレンズクリーナ1の挿入方向に矢印5bを合わせて載置板12上にレンズクリーナ1を載置すると共に、載置したレンズクリーナ1を載置板12に向けて押し付ける。これにより、開口部13の幅方向における中央部に払拭体3bが位置した状態において、粘着部材4が円形凹部12aの底面に密着してディスクトレイ11にレンズクリーナ1が固定される。したがって、イジェクトボタンの操作によってディスクトレイ11が装置本体内に引き込まれた際には、前述した払拭体3aに代えて払拭体3bがピックアップ31の上方に位置することとなり、この払拭体3bにレンズが擦り付けられることで塵埃が払拭される。
この場合、このレンズクリーナ1では、矢印5a〜5dの中央部に「1」〜「4」の数字が記されているため、前回利用した際に位置合わせした矢印の数字(この例では、矢印5aの「1」)を覚えておくことで、次に使用する際に、他の払拭体3a〜3dを利用したクリーニングを行うことが可能となる。このように、クリーニング処理を実行する都度、払拭体3a〜3dを順次利用することで、払拭した塵埃で例えば払拭体3aのみが汚れて使用不能な状態となるのを回避することができる。
このように、このレンズクリーナ1では、クランプ部材21aを挿通可能とする挿通孔2cが中心部に形成されたディスク本体2と、ディスク本体2の記録面2aに配設された払拭体3a〜3dを有するクリーニング部3とを備えたことにより、レンズクリーナ1をディスク装置10にセットした際に、ディスククランプ機構21によるレンズクリーナ1に対するクランプが阻止される結果、ディスク装置10内でのレンズクリーナ1の回転も阻止される。したがって、ディスクローディング時における初期動作の一環としてレンズが移動させられたときに払拭体3a〜3dのうちのいずれかにレンズを擦り付けてクリーニングすることができるため、このレンズクリーナ1によれば、ディスクを回転させてレンズに対して払拭体を順次当接させて塵埃を払拭する構成の従来のレンズクリーナとは異なり、ピックアップ31に対して回転方向に沿った大きな力が加えられる事態を回避することができるため、ディスク装置10の故障を招くことなく、レンズに付着している塵埃を確実に除去することができる。
また、このレンズクリーナ1では、ディスク本体2における記録面2aに粘着部材4を配設したことにより、レンズの移動に伴うレンズクリーナ1の移動が回避されて、払拭体3a〜3dに対してレンズが十分に強い力で押し付けられる。したがって、このレンズクリーナ1によれば、レンズの表面に強固に付着している塵埃を確実に除去することができる。
さらに、このレンズクリーナ1によれば、払拭体3a〜3dを複数備えると共に各払拭体3a〜3dをディスク本体2の記録面2aにおける同一半径位置において相互に離間するように配設してクリーニング部3を構成したことにより、ディスク本体2の記録面2aに記録されているディスク情報の読み取りが不能となる状態を回避できるため、各種のディスク装置において、レンズクリーナ1を用いたレンズのクリーニング処理を実行させることができる。
また、このレンズクリーナ1によれば、ディスク本体2の中心に対する各払拭体3a〜3dの配設位置の方向を特定可能な矢印5a〜5d(マーク)をディスク本体2のレーベル面2bに記したことにより、ディスクトレイ11に対してレンズクリーナ1をセットする際に、払拭体3a〜3dの配設位置を容易に特定させることができる。したがって、払拭体3a〜3dのいずれに対してもレンズが接触しない位置にレンズクリーナ1がセットされる事態を回避することができる結果、払拭体3a〜3dのうちの所望の1つに対してレンズを確実に接触させてクリーニングすることができる。
さらに、このレンズクリーナ1によれば、布帛(この例では、不織布)を備えて払拭体3a〜3dを構成したことにより、ピックアップ31のレンズが払拭体3a〜3dに対して強く押し付けられたとしても、払拭体3a〜3dにへたりが生じる事態を回避することができるため、複数回に亘って払拭体3a〜3dを利用してクリーニングすることができる。
なお、本発明は上記の構成に限定されない。例えば、本発明における布帛の一例である不織布によって払拭体3a〜3dを構成した例について説明したが、不織布に代えて織布によって払拭体を構成したり、複数の繊維を束ねたブラシによって払拭体を構成することもできる。このような構成でも、前述したレンズクリーナ1と同様にして、ピックアップ31の破損を招くことなく、レンズを確実にクリーニングすることができる。また、4つの払拭体3a〜3dを備えて構成した例について説明したが、本発明における払拭体の数はこれに限定されず、1つまたは2つ以上の任意の数の払拭体を記録面2aに配設してクリーニング部を構成することができる。この場合、記録面2aに配設した払拭体の数と、その配設位置とに応じて、本発明におけるマークをレーベル面2bに記すのが好ましい。
また、本発明におけるマークとしてレーベル面2bに矢印5a〜5dを印刷したレンズクリーナ1について説明したが、ディスク本体2の中心Oに対する払拭体3a〜3dの配設位置の方向が特定可能である限り、矢印以外の各種のマークを矢印5a〜5dに代えてまたは矢印5a〜5dと共にレーベル面2bに印刷することができる。さらに、本発明における接着部材は必須の構成要素ではなく、ディスク本体2およびクリーニング部3の自重によって払拭体3a〜3dをレンズに押し付ける構成を採用することもできる。加えて、乾式のレンズクリーナ1について説明したが、本発明に係るレンズクリーナはこれに限定されず、湿式のレンズクリーナに適用することができる。
1 レンズクリーナ
2 ディスク本体
2a 記録面
2b レーベル面
2c 挿通孔
2d 環状領域
3 クリーニング部
3a〜3d 払拭体
4 粘着部材
5a〜5d 矢印
10 ディスク装置
11 ディスクトレイ
21 ディスククランプ機構
21a クランプ部材
22 ターンテーブル
23 押圧プレート
31 ピックアップ
Ac クランプ領域
L1〜L3,L11,L12 直径
O 中心
2 ディスク本体
2a 記録面
2b レーベル面
2c 挿通孔
2d 環状領域
3 クリーニング部
3a〜3d 払拭体
4 粘着部材
5a〜5d 矢印
10 ディスク装置
11 ディスクトレイ
21 ディスククランプ機構
21a クランプ部材
22 ターンテーブル
23 押圧プレート
31 ピックアップ
Ac クランプ領域
L1〜L3,L11,L12 直径
O 中心
Claims (5)
- ディスク装置におけるディスククランプ機構のクランプ部材を挿通可能とする挿通孔が中心部に形成されたディスク本体と、当該ディスク本体の一面に配設された払拭体を有するクリーニング部とを備えて構成されているレンズクリーナ。
- 前記ディスク本体における前記一面に接着部材が配設されている請求項1記載のレンズクリーナ。
- 前記クリーニング部は、前記払拭体を複数備えると共に当該各払拭体が前記ディスク本体の前記一面における当該ディスク本体の中心から同一半径位置において相互に離間するように配設されて構成されている請求項1または2記載のレンズクリーナ。
- 前記ディスク本体は、当該ディスク本体の前記中心に対する前記各払拭体の配設位置の方向を特定可能なマークが他面に記されている請求項3記載のレンズクリーナ。
- 前記クリーニング部は、布帛を備えて前記払拭体が構成されている請求項1から4のいずれかに記載のレンズクリーナ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2008165907A true JP2008165907A (ja) | 2008-07-17 |
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ID=39695163
Family Applications (1)
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JP2006354170A Withdrawn JP2008165907A (ja) | 2006-12-28 | 2006-12-28 | レンズクリーナ |
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JP (1) | JP2008165907A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108160619A (zh) * | 2018-02-24 | 2018-06-15 | 王存金 | 一种显微镜镜头全自动清洗装置 |
-
2006
- 2006-12-28 JP JP2006354170A patent/JP2008165907A/ja not_active Withdrawn
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CN108160619A (zh) * | 2018-02-24 | 2018-06-15 | 王存金 | 一种显微镜镜头全自动清洗装置 |
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