図1〜図16を参照して、この発明の一実施形態(第1実施形態)に係るパチンコ遊技機1を説明する。
まず、図1はパチンコ遊技機1の外観構成を示す正面図である。パチンコ遊技機1は、ベース枠2に開閉自在に取り付けられた正面扉3を有している。正面扉3には、その上部を開口する略円形の窓4が形成されている。窓4には、例えばガラス板等の透明板が嵌め込まれており、この透明板を介して、その奥側に設けられた遊技盤5を視認することができる。
正面扉3の下部には、遊技媒体である遊技球を貯留するための球受容器(球受け皿)6が配置されている。球受容器6に貯留された遊技球は、パチンコ遊技機1の内部に設けられた発射装置(図示省略)に1球ずつ供給される。球受容器6の右側にはハンドル7が設けられており、遊技者がこのハンドル7を握って軸線回りに回転させることにより、発射装置から遊技盤5に向かって遊技球が1つずつ発射される。さらに、遊技盤5の下部には押ボタン8,9,10が配置されている。
図2は、図1に示した遊技盤5の構成を示す正面図である。遊技盤5の周縁には、発射装置から発射された遊技球を遊技盤5の左側上部に導くための略円弧状のガイドレール(図示省略)が配置されている。遊技盤5には、多数本の障害釘(図示省略)が配設されており、ガイドレールに沿って遊技盤5の左側上部から上方に放たれた遊技球は、遊技盤5の盤面に沿って多数本の障害釘の間を通って下方へと落下していく。
遊技盤5のほぼ中央には、演出表示手段としての液晶表示部14が配置されている。液晶表示部14は、複数の図柄を変動表示させる等の各種演出表示が行われる。図柄には、1,2,3…等の数字を使用するが、アルファベット等の文字やキャラクタ絵柄等を使用することができる。なお、液晶表示部14に代えて、ブラウン管や回転リール等の演出表示手段を用いてもよい。
液晶表示部14の左隣には入球により普通図柄抽選の契機となる普通図柄始動ゲート21が設けられている。また、液晶表示部14の下方には、入賞口としての役物始動口19と、入賞役物としての電動式チューリップ(いわゆる、電チュー。「普通電動役物」ともいう)20とで構成される普通電動役物入賞装置が配置されている。
役物始動口19は、入球により乱数抽選の契機となる特定領域として機能する。電動式チューリップ20には、役物始動口19を開放または閉鎖する羽根181,182が設けられている。
通常時には、電動式チューリップ20の羽根181、182が互いに近接して、羽根181、182の先端が役物始動口19との間に入球が難しい所定の隙間をあけた状態になっている。一方、普通図柄当選時には、電動式チューリップ20の羽根181,182が所定の時間および回数だけ左右に開いて、役物始動口19への入球を案内する。
役物始動口19に遊技球が入ると、予め定める個数の賞球(遊技球)が遊技者に付与されると共に、特別遊技状態(以下「大当たり遊技」または「大当たり」という)を生起するか否かを決定するための乱数抽選(「大当たり抽選」および「特別図柄振分抽選」等を含む)が行われる。乱数抽選の抽選結果は、特別図柄表示部25の図柄で表示される。
また、液晶表示部14において、乱数抽選の結果について遊技者に期待感を持たせるための演出表示(「乱数値判定演出」という)が行われる。具体的には、役物始動口19への入球を契機として、液晶表示部14に3つの図柄が変動表示(「スクロール」ともいう)する。そして、所定時間経過後、変動している3つの図柄が順に停止し、停止表示された3つの図柄の組み合わせによって大当たり抽選の結果を報知する。
つまり、大当たりであれば3つの同じ図柄が停止表示される。一方、大当たりでなければ2種類以上の異なる図柄が停止表示される。このとき、図柄の停止タイミングや順番等を変えることによって、大当たり抽選の結果について遊技者に期待感を抱かせることができる。例えば、第1停止図柄と第2停止図柄とを同じ図柄とすれば(以下「リーチ」という)、遊技者の期待感は大きくなる。
役物始動口19の下方には、例えば左右に長い長方形状に形成され、複数個の遊技球が同時に入球可能な入賞口としての大入賞口22と、大入賞口22に遊技球を案内する開放状態および大入賞口22に遊技球が入るのを阻止する閉鎖状態に切替可能な入賞役物としての開閉板23(「特別電動役物」ともいう)とで構成される特別電動役物入賞装置が設けられている。
すなわち、開閉板23は、遊技盤5の盤面に沿った状態で大入賞口22を閉鎖して、大入賞口22に遊技球が入るのを阻止することができる。また、この状態から大入賞口22の下端縁に沿って配置された回動軸(図示省略)を中心に手前側に倒伏することにより、大入賞口22を開放して、大入賞口22上に落下してくる遊技球を大入賞口22内に導き入れることができる。
大入賞口22への遊技球の入球に対しては、予め定める個数の遊技球が、賞球払出装置(図示省略)により賞球として球受容器6に払い出される。大当たり遊技に突入すると、開閉板23が所定の回数だけ開閉する。これにより、容易に遊技球が大入賞口22に入るので、遊技者は多数個の賞球を獲得することができる。
遊技盤5の下部には、遊技球の入球に対して賞球が付与されるだけの普通入賞口28が、左側に2箇所、右側に2箇所(計4箇所)配置されている。役物始動口19および普通入賞口28に入らなかった遊技球(アウト球)は、遊技盤5の下部に形成されたアウト球回収口(図示省略)から機内に回収される。
また、液晶表示部14の上部には、装飾効果を演出するための演出ランプL1(図2では図示省略)が設けられており、その他にパチンコ遊技機1における遊技の雰囲気を盛り上げるためのランプ等の発光部(図示省略)が液晶表示部14の上部に配置されている。
さらに、液晶表示部14の上部には、左から特別図柄用保留表示部24と、特別図柄表示部25と、普通図柄用保留表示部26と、普通図柄表示部27とが設けられている。特別図柄表示部25および普通図柄表示部27には7セグメント表示器が用いられている。特別図柄用保留表示部24および普通図柄用保留表示部26には、それぞれ4個の発光ダイオードが用いられており、特別図柄および普通図柄の抽選結果を保留している遊技球数を表示する。
なお、第1実施形態に係るパチンコ遊技機1は、通常遊技状態における大当たり確率が1/300、確変状態における大当たり確率が1/60、確変突入率(確変継続率を含む。以下同じ。)が100%、確変転落率が1/60であって、確変の付与を確定報知しない確変非報知タイプである。
図3は、第1実施形態に係るパチンコ遊技機1の電気的構成を示すブロック図である。図3を参照して、制御部100は、I/Oポート101,102と、ドライバ回路103,104,105と、主制御部110と、副制御部120,130と、中継基板140とを含む。I/Oポート101,102は、各制御部110,120と入力部30とのインタフェースであり、ドライバ回路103,104,105は、各制御部110,120,130の指令に基づいて出力部60を駆動する。
入力部30は、ゲートセンサ31と、役物始動口センサ32と、大入賞口センサ33と、複数の普通入賞口28のそれぞれに設けられる普通入賞口センサ41,42,43,44と、左押ボタン8に関連して設けられる左押ボタンセンサ51と、中押ボタン9に関連して設けられる中押ボタンセンサ52と、右押ボタン10に関連して設けられる右押ボタンセンサ53とを含む。
ゲートセンサ31は、普通図柄始動ゲート21を遊技球が通過したことを検出する。役物始動口センサ32は役物始動口19への入球を、大入賞口センサ33は大入賞口22への入球をそれぞれ検出する。普通入賞口センサ41,42,43,44はそれぞれ対応する普通入賞口28への遊技球の入球を検出する。左押ボタンセンサ51と、中押ボタンセンサ52と、右押ボタンセンサ53とは、押ボタン8,9,10のそれぞれが押下されたことを検出する。
出力部60は、特別図柄用保留表示部24と、特別図柄表示部25と、普通図柄用保留表示部26と、普通図柄表示部27と、普通電動役物駆動部61と、特別電動役物駆動部62と、液晶表示部14と、スピーカ11,12と、各種演出ランプL1とを含む。普通電動役物駆動部61は、図2に示した電動式チューリップ20の羽根181、182を開閉する。特別電動役物駆動部62は、大入賞口22の開閉板23を開閉する。
主制御部110は、パチンコ遊技機1における遊技の基本となる動作を制御するためのものであり、乱数取得手段、乱数値判定手段、特別遊技状態生起手段、特定遊技状態付与決定手段、特定遊技状態転落抽選手段、および特定遊技状態終了条件判定手段114として作動するCPU111と、プログラムソフト等が記憶されたROM112と、遊技状態記憶エリア116を有するRAM113とを含むマイクロコンピュータで構成されている。
主制御部110は、入力部30からI/Oポート101を介して入力された信号に基づいて、乱数抽選の結果に応じたコマンドやデータ等を中継基板140を介して副制御部120に一方向に出力すると共に、ドライバ回路103を介して出力部60に含まれる特別図柄用保留表示部24と、特別図柄表示部25と、普通図柄用保留表示部26と、普通図柄表示部27と、普通電動役物駆動部61と、特別電動役物駆動部62とに制御信号を与える。
遊技状態記憶手段としての遊技状態記憶エリア116は、パチンコ遊技機1の現在の遊技状態を記憶する。具体的には、確変状態であれば「1(高確率)」が、通常遊技状態であれば「0(低確率)」がセットされる。
乱数取得手段として作動するCPU111は、遊技球が役物始動口19に入球したことを条件として各種乱数値を取得する。乱数値判定手段として作動するCPU111は、予め定められた特定値を保持しており、取得した乱数値と特定値とが一致するか否かを判定する乱数値判定を実行する。
特別遊技状態生起手段として作動するCPU111は、乱数値判定において乱数値と特定値とが一致したことを条件として遊技者にとって有利となる大当たり遊技を生起させる。特定遊技状態付与決定手段として作動するCPU111は、大当たり遊技終了後に確変を付与するか否かを決定する。
特定遊技状態転落抽選手段として作動するCPU111は、乱数値判定の度に確変転落抽選(以下、単に「転落抽選」という)を行う。この転落抽選は、確変状態を終了させて通常遊技状態に移行させるか否かを決定するものであって、確変状態の場合、すなわち遊技状態記憶エリア116に「1」がセットされている場合にのみ行われる。
特定遊技状態終了条件判定手段114は、乱数値判定の度に確変状態を終了させる所定の終了条件が成立したか否かを判定する。第1実施形態における特定遊技状態終了条件判定手段114は、転落抽選に当選したか否かを判定する。
転落抽選に当選すると、パチンコ遊技機1の遊技状態が確変状態から通常遊技状態に移行する。つまり、遊技状態記憶エリア116に「0」がセットされる。なお、転落抽選の当選確率は、確率変動時における大当たり確率と実質的に同一であることが望ましく、第1実施形態においては両方とも1/60とする。
副制御部120は、ミッション演出決定手段124(「指令遊技制御手段」ともいう)、および期待度報知手段として作動するCPU121と、ミッションモード演出制御プログラム125を有するROM122と、ミッション状態一時記憶エリア126、ミッション残時間一時記憶エリア127、表示中ミッション一時記憶エリア128、およびミニミッション残継続回数一時記憶エリア129を有するRAM123とを含むマイクロコンピュータで構成されている。
また、副制御部120は、I/Oポート102を介して入力部30の左押ボタンセンサ51,中押ボタンセンサ52,および右押ボタンセンサ53からセンサ信号を受信する。さらに、ドライバ回路104を介して出力部60に含まれる液晶表示部14に制御信号を与える。
CPU121は、主制御部110からの制御信号を受信して各種演出を行う。例えば、始動入賞に基づいて行われる乱数抽選の結果に応じたコマンドをCPU111から受けて乱数値判定演出を行う。また、大当たり遊技終了後からの所定期間内にミッション演出を行う。
ミッション演出は、1以上のミニミッション(「指令遊技」ともいう)で構成される。ミニミッションは、1回以上の乱数値判定演出中に予め報知された課題を解決することによって達成されるものである。このミニミッションは、大当たり遊技終了後から次回の大当たり遊技までの間に1回以上実行され、所定の継続回数を消化するか、予め定められたミッション演出時間を経過するか、大当たり抽選に当選することによって終了する。
第1実施形態におけるミニミッションは、液晶表示部14に表示される図柄(第1実施形態では、「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」の8種類)のうちから予め選択された図柄(以下「選択図柄」という)と、各乱数値判定演出において液晶表示部14に停止表示される図柄とが所定の達成条件を満たすことによって達成されるものである。
より具体的には、例えば、図10(d)に示すように「5回転以内に1,3,4,8のいずれかの図柄でリーチをかけろ!!」等というものである。つまり、1番目および2番目に停止表示される図柄が同一の選択図柄と一致すれば達成となる。上記のミニミッションでは、ミニミッションの継続回数(乱数値判定演出が5回実行される間、ミニミッションが継続することを示す)と、選択図柄(1,3,4,8の4種類)が指定されている。そして、5回の乱数値判定演出中に4種類の図柄のうちのいずれかでリーチがかかれば、ミッション成功となり、大当たり遊技に移行する。
そして、ミニミッションの内容によってパチンコ遊技機1の遊技状態(「確変状態」または「通常遊技状態」)の期待度を報知する。具体的には、ミニミッションの継続回数、および選択図柄数が確変付与の期待度を示している。
ミッション状態一時記憶エリア126は、パチンコ遊技機1のミッション演出モードを記憶する。具体的には、ミッション演出を行う場合には「1」を、ミッション演出を行わない場合には「0」をそれぞれセットする。
ミッション残時間一時記憶エリア127は、ミッション演出を終了するまでの残り時間(「ミッション演出時間」または「ミッションタイム」ともいう)を記憶する。なお、第1実施形態における初期値は300秒である。そして、残り時間が0秒になると、ミッション状態一時記憶エリア126に「0」がセットされる。
表示中ミッション一時記憶エリア128は、現在のミニミッションで選択された選択図柄と、選択図柄数とを記憶する。図10(d)に示すミニミッションでは、選択図柄は「1」,「3」,「4」,「8」であり、選択図柄数は「4」である。
ミニミッション残継続回数一時記憶エリア129は、現在のミニミッションの残り継続回数を記憶する。したがって、残り継続回数が0になると、選択図柄と継続回数とが改めて選択されて、新たなミニミッションが開始される。
ミッションモード演出制御プログラム125は、ミッション演出を制御するプログラム等を記憶する。具体的には、図4に示すようなミニミッション継続回数決定テーブルや、図5に示すような選択図柄数決定テーブル等を保持している。
図4を参照して、ミニミッション継続回数決定テーブルは、確変時および通常時における継続回数(3回〜10回)の割付率を保持している。このミニミッション継続回数決定テーブルは、確変時および通常時のそれぞれについて、継続回数の選択割合を異ならせている。具体的には、確変時には4回〜6回が選択されやすく、通常時には8回〜10回が選択されやすい。すなわち、確変時における継続回数は通常時と比較して短く設定される確率が高いので、継続回数が短いほど確変付与の期待度が高いといえる。
図5を参照して、選択図柄数決定テーブルは、確変時および通常時における選択図柄数(1種類〜8種類)の割付率を保持している。この選択図柄数決定テーブルは、確変時および通常時のそれぞれについて、選択図柄数の選択割合を異ならせている。具体的には、確変時には3種類〜5種類が選択されやすく、通常時には1種類〜3種類が選択されやすい。すなわち、確変時における選択図柄数は通常時と比較して多く設定される確率が高いので、選択図柄数が多いほど確変付与の期待度が高いといえる。
ミッション演出決定手段124は、継続回数決定手段、選択図柄数決定手段、図柄選択手段、および指令遊技更新手段として作動し、主制御部110からの制御信号を受信してミッション演出を実行する。
具体的には、大当たり遊技の終了を契機として、継続回数決定手段としてのミッション演出決定手段124が図4に示すミニミッション継続回数決定テーブルに基づいて継続回数を決定する。また、選択図柄数決定手段としてのミッション演出決定手段124が図5に示す選択図柄数決定テーブルに基づいて選択図柄数を決定する。さらに、図柄選択手段としてのミッション演出決定手段124が選択図柄数に基づいて選択図柄を決定する。
そして、期待度報知手段として作動するCPU121が、「継続回数」および「選択図柄」を液晶表示部14に演出表示する。また、指令遊技更新手段としてのミッション演出決定手段124は、ミニミッションが同一の課題で継続回数実行されたことを条件として新たなミニミッションを作成する。
また、副制御部120には、双方向でデータを送受信する副制御部130が接続されている。副制御部130は、ドライバ回路105を介して、スピーカ11,12と装飾効果を演出するための演出ランプL1とを制御するものであり、CPU131と、ROM132と、RAM133とを含む。
次に、図3〜図8を参照して、第1実施形態に係るパチンコ遊技機1の具体的な動作を説明する。なお、図6〜図8はパチンコ遊技機1の動作を説明するためのフローチャートである。
まず、図6を参照して、役物始動口19に遊技球が入球した場合の主制御部110の動作について説明する。主制御部110は、ステップSP11において役物始動口19への遊技球の入球を役物始動口センサ32の検出信号によって検出する。役物始動口19への入球を検出すると、ステップSP12において特別図柄用保留表示部24に保留されている保留球数を確認する。保留球数が4、すなわち、当該入球を保留できる状態でなければ、当該入球を破棄して、再び役物始動口19への入球を監視する。
一方、保留球数が3以下、すなわち、当該入球を保留できる状態であれば、ステップSP13において乱数取得手段として作動するCPU111が各種乱数値を取得する。第1実施形態においては、大当たり抽選および特別図柄振分抽選のための乱数値を取得する。
大当たり抽選は、抽選乱数(0〜299)の中から任意に乱数値(「取得乱数値」という)を1つ取得する。また、乱数値判定手段として作動するCPU111は、予め定めた特定値(「大当たり乱数」という)を保持しており、取得乱数値と大当たり乱数とが一致するか否かを判定する乱数値判定を実行する。そして、特別遊技状態生起手段として作動するCPU111は、乱数値判定において取得乱数値と大当たり乱数とが一致したことを条件として、大当たり遊技を生起させる。
例えば、通常時における大当たり乱数を「7」のみとすれば、その大当たり確率は1/300である。また、確変時における大当たり乱数を「3」「7」「100」「200」「299」の5個とすれば、その大当たり確率は1/60である。
次に、特別図柄振分抽選は、大当たり抽選の結果を遊技者に報知する特別図柄を決定するための抽選である。この抽選で選択された特別図柄は、乱数値判定演出終了時に特別図柄表示部25に表示される。
そして、ステップSP14において、ステップSP13で取得した各種乱数値をRAM113に保留記憶させると共に、当該保留記憶が存在することを特別図柄用保留表示部24に表示する。これにより、始動入賞を契機とする一連の処理が終了し、ステップSP11に戻って再び役物始動口19への入球を監視する。なお、図6に示す処理は、全て主制御部110で行われる。
次に、図7を参照して、大当たり遊技終了後の遊技について説明する。なお、遊技の流れを明らかにするために、図7には主制御部110および副制御部120で行う処理を混在して表している。
まず、主制御部110は、図7に示すステップSP21において大当たり遊技の終了を監視する。大当たり遊技の終了を検出すると、特定遊技状態付与決定手段として作動するCPU111は、ステップSP22において遊技状態記憶エリア116に「1(高確率)」をセットする。また、副制御部120に大当たり遊技の終了コマンドが送信される。
なお、第1実施形態では、確変突入率を100%としているので、ステップSP22で遊技状態記憶エリア116には常に「1」がセットされるが、確変突入率が100%未満のパチンコ遊技機においては、特定遊技状態付与決定手段として作動するCPU111が特別図柄としての確変図柄および通常図柄を保持している。そして、図6に示すステップSP13において特別図柄振分抽選が行われ、当選図柄が確変図柄であれば遊技状態記憶エリア116に「1(高確率)」が、通常図柄であれば遊技状態記憶エリア116に「0(低確率)」がそれぞれセットされる。
次に、副制御部120は、図7に示すステップSP23〜ステップSP25において各記憶エリア126,127,129を初期化する。具体的には、ステップSP23においてミッション状態一時記憶エリア126に「1」が、ステップSP24においてミッション残時間一時記憶エリア127に初期値(第1実施形態では、300秒)が、ステップSP25においてミニミッション残継続回数一時記憶エリア129に「0」がそれぞれセットされる。
次に、主制御部110は、ステップSP26において特別図柄用保留表示部24に保留されている保留球の有無を確認する。保留球がある場合、主制御部110は、ステップSP27において当該保留球についての各種乱数値を読み出して、保留球数を1減算する。
次に、ステップSP28において、特定遊技状態転落抽選手段として作動するCPU111が転落抽選を実行すると共に、特定遊技状態終了条件判定手段114が転落抽選に当選しているか否かを判断する。転落抽選に当選していた場合、ステップSP29において遊技状態記憶エリア116に「0(低確率)」がセットされる。一方、転落抽選に当選していない場合は、ステップSP29をスキップする。
次に、副制御部120は、ステップSP30においてミニミッション残継続回数一時記憶エリア129に記憶されている残り継続回数を確認する。残り継続回数が0の場合、指令遊技更新手段としてのミッション演出決定手段124は、ステップSP31およびステップSP32において新たなミニミッションを作成する。一方、残り継続回数が0でなければ、ステップSP31およびステップSP32をスキップする。
具体的には、ステップSP31において、継続回数決定手段としてのミッション演出決定手段124が図4に示すミニミッション継続回数決定テーブルに基づいて当該ミニミッションの継続回数を決定し、ミニミッション残継続回数一時記憶エリア129にセットする。このとき、遊技状態記憶エリア116の記憶内容が「1」であれば高確率テーブル(図4の上段。「第1の継続回数決定テーブル」ともいう)に基づいて、「0」であれば低確率状態テーブル(図4の下段。「第2の継続回数決定テーブル」ともいう)に基づいてそれぞれ継続回数を決定する。また、ステップSP32において選択図柄数および選択図柄を決定する。この処理の詳細は、図8を参照して後述する。
次に、乱数値判定手段として作動するCPU111は、ステップSP33において大当たり抽選に当選しているか否かを判断する。大当たり抽選に当選している場合、主制御部110から副制御部120にミッション演出の開始コマンドが送信される共に、ステップSP37において特別遊技状態生起手段として作動するCPU111が大当たり遊技を実行する。ミッション演出の開始コマンドを受信した副制御部120は、ステップSP36においてミッション演出を実行する。なお、ステップSP36におけるミッション演出で当該ミッションは終了する。ミッション演出の詳細については、後述する。そして、主制御部110は、ステップSP21に戻って当該大当たり遊技の終了を監視する。
一方、大当たり抽選に当選していない場合、主制御部110は、副制御部120にミッション演出の開始コマンドを送信する。ミッション演出の開始コマンドを受信した副制御部120は、ステップSP34においてミッション演出を実行し、ステップSP35においてミニミッション残継続回数一時記憶エリア129の記憶内容を1減算する。なお、ステップSP34におけるミッション演出では、当該ミッションは常に失敗となる。
なお、上記の処理は、ステップSP26において保留球はないが、始動入賞を検出した場合でも同様である。一方、ステップSP26において保留球がなく、かつ始動入賞もしていない場合は、ステップSP27〜ステップSP35の処理をスキップする。
次に、副制御部120は、ステップSP38においてミッション残時間一時記憶エリア127の記憶内容を更新する。具体的には、前回の更新時からの経過時間を減算する。次に、副制御部120は、ステップSP39において更新後のミッション残時間一時記憶エリア127の記憶内容を確認する。
ミッション残時間一時記憶エリア127の記憶内容が0以下の場合、副制御部120は、ステップSP40においてミッション状態一時記憶エリア126に「0」をセットし、ミッション演出を終了する。一方、ミッション残時間一時記憶エリア127の内容が0より大きい場合、ステップSP26に戻って主制御部110が保留球の有無を確認する。
次に、図8を参照して、ミニミッションにおける選択図柄数および選択図柄の決定方法について説明する。なお、この処理は副制御部120で行われる。
まず、ステップSP41において表示中ミッション一時記憶エリア128の記憶内容をクリアする。
次に、ステップSP42において遊技状態記憶エリア116の記憶内容を確認し、ステップSP43またはステップSP44において、選択図柄数決定手段としてのミッション演出決定手段124が当該ミニミッションにおける選択図柄数を決定する。なお、選択図柄数は、図5に示す選択図柄数決定テーブルに基づいて決定される。
具体的には、遊技状態記憶エリア116の記憶内容が「1」であれば、ステップSP43において高確率状態テーブル(図5の上段。「第1の選択図柄数決定テーブル」ともいう)に基づいて選択図柄数を決定する。一方、遊技状態記憶エリア116の記憶内容が「0」であれば、ステップSP44において低確率状態テーブル(図5の下段。「第2の選択図柄数決定テーブル」ともいう)に基づいて選択図柄数を決定する。そして、ステップSP45において表示中ミッション一時記憶エリア128に取得した選択図柄数をセットする。
次に、ステップSP46において図柄選択手段としてのミッション演出決定手段124が選択図柄抽選を行う。第1実施形態においては、「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」の8種類の図柄のうちから、任意の図柄を1つ選択する。
次に、ステップSP47において選択図柄の重複確認を行う。具体的には、ステップSP46で取得した図柄と既に選択済みの図柄とが重複していないかを確認する。重複している場合は当該図柄を破棄し、ステップSP46に戻って再度選択図柄抽選を行う。一方、重複していない場合はステップSP48において当該図柄を表示中ミッション一時記憶エリア128にセットする。
次に、ステップSP49において取得した図柄数がステップSP43またはステップSP44で決定した選択図柄数に達したか否かを確認する。選択図柄数に達していなければ、ステップSP46に戻って選択図柄抽選を行う。一方、選択図柄数に達していれば、選択図柄決定処理を終了する。
次に、図7および図9〜図16を参照して、ミッション演出の流れを詳しく説明する。なお、図9は大当たり遊技終了後の遊技の流れの一例を示す図、図10〜図16は液晶表示部14の表示例を示す図である。
図7、図9、および図10を参照して、大当たり遊技終了後1回目の乱数値判定演出を説明する。図9を参照して、大当たり遊技終了後1回目大当たり抽選の結果は「はずれ」、転落抽選の結果は「はずれ」である。
まず、図10(a)を参照して、大当たり遊技終了後(ステップSP21でYES)の液晶表示部14には、前回の乱数値判定演出の結果が表示されている。次に、上記の乱数抽選の結果に基づく乱数値判定演出が開始される(ステップSP26でYES)。具体的には、図10(b)に示すように、液晶表示部14で図柄が変動を開始する。
次に、ステップSP25でミニミッション残継続回数一時記憶エリア129には「0」がセットされているので、新たなミニミッションが作成される(ステップSP30でYES)。具体的には、ステップSP31においてミニミッションの継続回数が、ステップSP32において選択図柄数および選択図柄がそれぞれ決定される。第1実施形態における大当たり遊技終了後の確変突入率は100%であり、かつ転落抽選の結果も「はずれ」であるので、現在の遊技状態は「確変状態」である。したがって、ステップSP31において選択決定される継続回数は短く、選択図柄数は多くなりやすい。この実施形態においては、継続回数が5回、選択図柄が「1」,「3」,「4」,「8」の4種類となったものとする。
上記の処理を実行後、液晶表示部14には、図10(c)に示すようにミッションの発動を報知する画面に続いて、図10(d)に示すようにミニミッションの内容を報知する画面が表示される。なお、図10(c)および(d)では、変動中の図柄が右下隅に小さく表示されている。
遊技者は、図10(d)に示した表示内容を見て、確変状態が付与されているか否かを推理する。図4を参照して、継続回数5回の割付率は確変時で25%、通常時で8%である。また、図5を参照して、選択図柄数4種類の割付率は確変時で20%、通常時で10%である。したがって、遊技者は確変状態が付与されている可能性が高いと期待し、遊技を継続する。その結果、パチンコ遊技機1の稼働率が向上する。
さらに所定時間経過後、図10(e)に示すように変動中の図柄が中央に大きく表示される画面に切り替わる。このとき、液晶表示部14の上段には、ミッション演出中であることを示す「ミッション中」の文字と、ミッション演出の残り時間を示す「残300秒」の文字とが表示される。なお、ミッション演出の残り時間は、順次減算表示される。また、液晶表示部14の下段には、現在のミッション内容を示す「1,3,4,8のいずれかの図柄でリーチをかけろ!!」の文字と、ミニミッション残継続回数一時記憶エリア129の記憶内容を示す「残り5回」の文字とが表示される。
次に、変動中の図柄が順次停止し、図10(f)に示すように3つの図柄が停止表示される。1回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」であるので(ステップSP33でNO)、3つの異なる図柄「621」が表示されている。すなわち、大当たり抽選が「はずれ」であること、およびミニミッションが「失敗」であることを表示する。
なお、大当たり抽選の結果は「はずれ」であってもリーチとなる場合はあるが、この場合は選択図柄と異なる図柄でリーチとなる。すなわち、大当たり抽選の結果が「はずれ」であれば、ミニミッションは必ず「失敗」となる。
ただし、図8に示すステップ43において選択図柄数8種類が選択された場合、「はずれ」となる通常のリーチ演出を行うことができない。この場合には、リーチ表示を行わずに乱数値判定演出を終了する。例えば、図柄の変動時間を通常より長くしたり、図柄を1つだけ停止表示させて遊技者の期待を高めたりする方法が考えられる。
次に、ステップSP38においてミッション残時間一時記憶エリア127を最新の状態に更新(「290秒」をセット)する。1回目の乱数値判定演出を終了した段階では、未だミッション演出の残り時間が残っているので(ステップSP39でNO)、ステップSP26に戻って保留球の有無を確認する。
次に、図7、図9、および図11を参照して、大当たり遊技終了後2回目の乱数値判定演出の一例を説明する。なお、上記の説明との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。図9を参照して、大当たり遊技終了後2回目の大当たり抽選の結果は「大当たり」、転落抽選の結果は「はずれ」である。
まず、図11(a)を参照して、液晶表示部14には前回の乱数値判定演出の結果(図10(f)と同じ表示内容)が表示されている。次に、上記の乱数抽選の結果に基づく乱数値判定演出が開始される(ステップSP26でYES)。具体的には、図11(b)に示すように液晶表示部14で図柄が変動を開始する。
ここで、図11(b)の右下隅に示すように、ミニミッション残継続回数一時記憶エリア129の記憶内容は「0」でないので、既存のミニミッションが継続される(ステップSP30でNO)。
次に、大当たり抽選の結果は「大当たり」であるので(ステップSP33でYES)、ステップSP36においてミッション成功の演出が、ステップSP37において大当たり遊技がそれぞれ実行される。具体的には、図11(c)に示すように、第1停止図柄および第2停止図柄が同じ図柄「3」で停止表示された時点で、液晶表示部14の上段に「リーチ」の文字が表示される。また、選択図柄のうちの1つである「3」でリーチとなっているので、液晶表示部14の下段に「ミッション成功」の文字が表示される。
さらに、図11(d)に示すように第3停止図柄が「3」で停止表示されると共に、特別図柄振分抽選で選択された特別図柄が特別図柄表示部25に表示され(図11では図示省略)、大当たりとなったことが遊技者に報知される。
なお、上記の実施形態のように、大当たり抽選に当選した場合のミッション演出(図7中のステップSP36)では、原則としてミッションは成功となる。しかし、ステップSP36において例外的にミッションが失敗となる場合、すなわち、選択図柄以外の図柄が3つ揃って大当たりの発生を報知する場合もある。例えば、確変突入率が100%未満のパチンコ遊技機において、当該ミニミッションにおける選択図柄が全て確変図柄であって、通常図柄で大当たりとなったとき等が該当する。
次に、図7、図9、および図12を参照して、大当たり遊技終了後2回目の乱数値判定演出の他の例を説明する。なお、上記の説明との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。図9を参照して、大当たり遊技終了後2回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」、転落抽選の結果は「はずれ」である。
まず、図12(a)および(b)の内容は、図11(a)および(b)と同じであるので、説明は省略する。次に、大当たり抽選の結果は「はずれ」であるので(ステップSP33でNO)、ステップSP34においてミッション演出が実行される。具体的には、図12(c)に示すように変動中の図柄が順次停止し、停止表示された図柄「381」によって大当たり抽選の結果が「はずれ」で、ミニミッションが「失敗」であったことが遊技者に報知される。
次に、図7、図9、および図13を参照して、大当たり遊技終了後5回目の乱数値判定演出を説明する。なお、上記の説明との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、以下の説明は、2回目の大当たり抽選の結果が「はずれ」(図9中の2−2)であったことを前提としている。また、3回目および4回目の大当たり抽選および転落抽選の結果は全て「はずれ」である。図9を参照して、大当たり遊技終了後5回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」、転落抽選の結果は「はずれ」である。
まず、図13(a)を参照して、液晶表示部14には前回の乱数値判定演出の結果が表示されている。次に、上記の乱数抽選の結果に基づく乱数値判定演出が開始される(ステップSP26でYES)。具体的には、図13(b)に示すように液晶表示部14で図柄が変動を開始する。
ここで、図13(b)の右下隅に示すように、ミニミッション残継続回数一時記憶エリア129の記憶内容は「0」でないので、既存のミニミッションが継続される(ステップSP30でNO)。
次に、大当たり抽選の結果は「はずれ」であるので(ステップSP33でNO)、ステップSP34においてミッション演出が実行される。具体的には、図13(c)に示すように変動中の図柄が順次停止し、停止表示された図柄「768」によって大当たり抽選の結果が「はずれ」で、ミニミッションが「失敗」であったことが遊技者に報知される。
さらに、今回の乱数値判定演出でミニミッションの継続回数「5回」を消化したので、図13(c)に示すように液晶表示部14の右下隅にミニミッションの失敗を示す「失敗」の文字が表示される。
次に、図7、図9、および図14を参照して、大当たり遊技終了後6回目の乱数値判定演出を説明する。なお、上記の説明との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。図9を参照して、大当たり遊技終了後6回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」、転落抽選の結果は「はずれ」である。
まず、図14(a)を参照して、液晶表示部14には前回の乱数値判定演出の結果(図13(c)と同じ表示内容)が表示されている。次に、上記の乱数抽選の結果に基づく乱数値判定演出が開始される(ステップSP26でYES)。具体的には、図14(b)に示すように液晶表示部14で図柄が変動を開始する。
ここで、図14(a)に示すように、前回の乱数値判定演出でミニミッションの失敗が報知(液晶表示部14の右下隅に「失敗」と表示)されているので、ミニミッション残継続回数一時記憶エリア129の記憶内容は「0」である(ステップSP30でYES)。したがって、ステップSP31およびステップSP32において新たなミニミッションが作成される。現在の遊技状態は「確変状態」であるので、この実施形態においては、継続回数が3回、選択図柄が「1」,「2」,「4」,「6」,「8」の5種類となったものとする。
上記の処理を実行後、液晶表示部14には、図14(c)〜(e)に示すように、新たなミッションを報知する画面が順次表示される。表示内容の詳細は図10(c)〜(e)と共通するので、説明は省略する。ただし、当該ミッションは、2回目のミッションであるので、図14(c)には「ミッション再発動」の文字が表示されている。
遊技者は、図14(d)に示した表示内容を見て、確変状態が付与されているか否かを推理する。図4を参照して、継続回数3回の割付率は確変時で10%、通常時で5%である。また、図5を参照して、選択図柄数5種類の割付率は確変時で25%、通常時で8%である。したがって、遊技者は1回目のミニミッションの内容(図10(d)に示す内容)と合わせて確変状態が付与されている可能性が非常に高いと期待し、遊技をさらに継続する。
次に、変動中の図柄が順次停止し、図14(f)に示すように3つの図柄が停止表示される。6回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」であるので(ステップSP33でNO)、3つの異なる図柄「375」が表示されている。すなわち、大当たり抽選が「はずれ」であること、およびミニミッションが「失敗」であることを表示する。
次に、図7および図9を参照して、大当たり遊技終了後7回目の乱数値判定演出を説明する。なお、上記の説明との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。図9を参照して、大当たり遊技終了後7回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」、転落抽選の結果は「当たり」である。
7回目の転落抽選の結果は「当たり」であるので(ステップSP28でYES)、ステップSP29において遊技状態記憶エリア116に「0(低確率)」がセットされる。次に、ミニミッション残継続回数一時記憶エリア129の記憶内容は「2」であるので、既存のミニミッションが継続する(ステップSP30でNO)。次に、7回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」であるので(ステップSP33でNO)、液晶表示部14には、大当たり抽選が「はずれ」であること、およびミニミッションが「失敗」であることを表示する。なお、具体的な表示例は図12と共通するので、説明は省略する。
つまり、ミニミッションが更新されない限り、転落抽選の当選、すなわち、確変状態の終了が遊技者に報知されないことになる。これにより、確変状態の終了と共に遊技者が遊技を止めるのを有効に防止することができる。
次に、図7、図9、および図15を参照して、大当たり遊技終了後9回目の乱数値判定演出を説明する。なお、上記の説明との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、8回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」である。図9を参照して、大当たり遊技終了後9回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」である。
まず、図15(a)を参照して、液晶表示部14には前回の乱数値判定演出の結果が表示されている。次に、上記の乱数抽選の結果に基づく乱数値判定演出が開始される(ステップSP26でYES)。具体的には、図15(b)に示すように液晶表示部14で図柄が変動を開始する。
次に、図15(a)に示すように、前回の乱数値判定演出でミニミッションの失敗が報知(液晶表示部14の右下隅に「失敗」と表示)されているので、ミニミッション残継続回数一時記憶エリア129の記憶内容は「0」である(ステップSP30でYES)。したがって、ステップSP31およびステップSP32において新たなミニミッションが作成される。現在の遊技状態は「通常遊技状態」であるので、継続回数は長く、選択図柄数は少なくなりやすい。この実施形態においては、継続回数が10回、選択図柄が「2」の1種類となったものとする。
上記の処理実行後、液晶表示部14には、図15(c)〜(e)に示すように、新たなミッションを報知する画面が順次表示される。表示内容の詳細は図14(c)〜(e)と共通するので、説明は省略する。
遊技者は、図15(d)に示した表示内容を見て、確変状態が付与されているか否かを推理する。図4を参照して、継続回数10回の割付率は確変時で5%、通常時で20%である。また、図5を参照して、選択図柄数1種類の割付率は確変時で5%、通常時で40%である。
これにより、遊技者は確変状態が終了した可能性が高いと認識する。しかし、確変状態が継続しているにも拘らず、たまたま割付率の低い継続回数および選択図柄数が選択されたとも考えられるので、1回のミニミッションの内容から確変状態が未だ継続している可能性を完全に否定することはできない。また、遊技者には、ミニミッションが更新されれば新たな期待度報知がなされることが分かっている。したがって、遊技者はミニミッションが更新されるまで、すなわちミニミッションを10回消化するまで遊技を継続することが期待できる。その結果、パチンコ遊技機1の稼働率がさらに向上する。
次に、変動中の図柄が順次停止し、図15(f)に示すように3つの図柄が停止表示される。9回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」であるので(ステップSP33でNO)、3つの異なる図柄「278」が表示されている。すなわち、大当たり抽選が「はずれ」であること、およびミニミッションが「失敗」であることを表示する。
次に、図7、図9、および図16を参照して、大当たり遊技終了後60回目の乱数値判定演出を説明する。なお、上記の説明との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、10回目〜59回目までの大当たり抽選の結果は全て「はずれ」である。図9を参照して、大当たり遊技終了後60回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」である。
まず、図16(a)を参照して、液晶表示部14には前回の乱数値判定演出の結果が表示されている。次に、上記の乱数抽選の結果に基づく乱数値判定演出が開始される(ステップSP26でYES)。具体的には、図16(b)に示すように液晶表示部14で図柄が変動を開始する。
ここで、図16(b)の右下隅に示すように、ミニミッション残継続回数一時記憶エリア129の記憶内容は「0」でないので、既存のミニミッションが継続される(ステップSP30でNO)。一方、図16(b)の右上隅に示すように、ミッション演出の残り時間が「残0秒」となっている。
したがって、図16(c)に示すように変動中の図柄が順次停止し、停止表示された図柄「542」によって大当たり抽選の結果が「はずれ」で、ミニミッションが「失敗」であったことが遊技者に報知されると共に、ミッションタイム中にミニミッションを達成できなかったことを示す「ミッション失敗」の文字が、液晶表示部14の上方中央部に表示される。最後に、ステップSP40においてミッション状態一時記憶エリア126に「0」をセット(ステップSP39でYES)し、ミッション演出を終了する。
上記構成のパチンコ遊技機1は、遊技者に確変状態の期待を長期間に亘って維持させることができる。その結果、遊技者の興趣を増大させると共に、稼働率を向上させたパチンコ遊技機1を得ることができる。
また、ミニミッションは、大当たり遊技終了後からの所定期間(300秒)に複数回発動する。また、通常遊技状態においても比較的期待度の高いミニミッションが発動する場合もある。したがって、ミッション演出が行われている間は遊技の継続が期待できる。
一方、確変状態における大当たり確率が1/60であれば、遊技者は60回前後の乱数抽選で大当たりが発生すると考える。したがって、例えば、ミニミッションを150回行っても、遊技者に確変状態が維持されていると期待させるのは難しい。したがって、第1実施形態においては、ミニミッションが50回〜100回程度で終了するように、ミッション残時間一時記憶エリア127の初期値を決定するのが望ましい。
次に、図17〜図21を参照して、この発明の他の実施形態(第2実施形態)に係るパチンコ遊技機1を説明する。なお、第1実施形態との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
第2実施形態に係るパチンコ遊技機1は、通常遊技状態における大当たり確率が1/300、確変状態における大当たり確率が1/60、確変突入率(確変継続率を含む。以下同じ。)が100%、確変転落率が1/60であって、確変の付与を確定報知しない確変非報知タイプである。
第2実施形態におけるミニミッションは、例えば、図20(d)に示すように「1,2,4,6のいずれかの図柄でリーチをかけろ!!」等というものである。上記のミニミッションでは、選択図柄(1,2,4,6の4種類)が指定されている。一方、第1実施形態と異なり、ミニミッションの継続回数は報知されない。
第2実施形態おいて、ミニミッションが同一の内容で継続するか否かは、乱数値判定演出の度に行われるミッション更新抽選(「指令遊技更新抽選」ともいう)によって決定される。すなわち、ミッション更新抽選の結果が「はずれ」である間は既存のミニミッションが実行される。一方、ミッション更新抽選の結果が「当たり」になると新たなミニミッションが作成される。
そして、ミッション更新抽選の結果が「当たり」となる前に4種類の図柄のうちのいずれかでリーチがかかれば、ミッション成功となる。また、このミニミッションは、その内容によってパチンコ遊技機1の遊技状態(「確変状態」または「通常遊技状態」)の期待度を報知する。具体的には、ミニミッションの更新頻度、および選択図柄数が確変付与の期待度を示している。
図17を参照して、ミッション演出決定手段224は、継続回数決定手段および指令遊技更新手段に代えて指令遊技更新抽選手段としても作動する。指令遊技更新抽選手段としてのミッション演出決定手段224は、乱数値判定演出の度にミッション更新抽選を実行する。なお、第2実施形態において、通常遊技状態におけるミッション更新抽選の当選確率は1/10(第1の当選確率)、確変状態におけるミッション更新抽選の当選確率は1/5(第2の当選確率)である。すなわち、ミニミッションの更新頻度が多いほど確変付与の期待度が高いといえる。
また、ミッションモード演出制御プログラム225は、図18に示すような選択図柄数決定テーブルを保持している。この選択図柄数決定テーブルの基本構成は図5と共通するので、詳しい説明は省略する。なお、第2実施形態における図柄は、「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」の7種類である。
図18を参照して、確変時には3種類〜5種類が選択されやすく、通常時には1種類〜3種類が選択されやすい。すなわち、確変時における選択図柄数は通常時と比較して多く設定される確率が高いので、選択図柄数が多いほど確変付与の期待度が高いといえる。
さらに、副制御部120のRAM123は、ミニミッション継続回数一時記憶エリア229をさらに有する。ミニミッション継続回数一時記憶エリア229は、ミニミッションの継続回数を保持している。具体的には、ミニミッションの作成の際に初期値「1」がセットされ、ミニミッションの実行の度に1加算される。
次に、図19を参照して、第2実施形態に係るパチンコ遊技機1の大当たり遊技終了後の遊技を説明する。なお、図7と図19との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、始動入賞に伴う主制御部110の動作は図6と共通し、選択図柄の決定処理(図19中のステップSP32)は図8と共通するので、説明は省略する。
図19を参照して、指令遊技更新抽選手段としてのミッション演出決定手段224は、ステップSP51においてミッション更新抽選を行う。そして、ミッション更新抽選の結果が「当たり」であれば新たなミニミッションを作成する。具体的には、ステップSP52においてミニミッション継続回数一時記憶エリア229に初期値「1」をセットし、ステップSP32において選択図柄を決定する。一方、ミッション更新抽選の結果が「はずれ」であれば、ステップSP52およびステップSP32をスキップする。すなわち、既存のミニミッションを実行する。
また、ステップSP34でミッション演出を実行後、ステップSP53においてミニミッション継続回数一時記憶エリア229の記憶内容を1加算する。
次に、図9、および図19〜図21を参照して、ミッション演出の流れを詳しく説明する。なお、図20および図21は液晶表示部14の表示例を示す図である。また、第1実施形態との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
図9、図19、および図20を参照して、大当たり遊技終了後1回目の乱数値判定演出を説明する。図9を参照して、大当たり遊技終了後1回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」、転落抽選の結果は「はずれ」である。また、大当たり遊技終了後1回目の乱数値判定演出では、ミッション演出モードに突入したことを明確にするために、ミニミッションが発動されるのが望ましい。そのときは、初回のミッション更新抽選の結果は常に「当たり」となる。
まず、図20(a)を参照して、大当たり遊技終了後(ステップSP21でYES)の液晶表示部14には、前回の乱数値判定演出の結果が表示されている。次に、上記の乱数抽選の結果に基づく乱数値判定演出が開始される(ステップSP26でYES)。具体的には、図20(b)に示すように、液晶表示部14で図柄が変動を開始する。
次に、ミッション更新抽選の結果は「当たり」であるので(ステップSP51でYES)、新たなミニミッションが作成される。具体的には、ステップSP52においてにミニミッション継続回数一時記憶エリア229に「1」がセットされ、ステップSP32において選択図柄が選択決定される。ここで、現在の遊技状態は「確変状態」であるので、選択図柄数は多くなりやすい。この実施形態においては、選択図柄が「1」,「2」,「4」,「6」の4種類となったものとする。
上記の処理を実行後、液晶表示部14には、図20(c)に示すようにミッションの発動を報知する画面に続いて、図20(d)に示すようにミニミッションの内容を報知する画面が表示される。なお、図20(c)および(d)では、変動中の図柄が右下隅に小さく表示されている。
遊技者は、図20(d)に示した表示内容を見て、確変状態が付与されているか否かを推理する。図18を参照して、選択図柄数4種類の割付率は確変時で25%、通常時で20%である。したがって、遊技者は確変状態が付与されている可能性が高いと期待し、遊技を継続する。その結果、パチンコ遊技機1の稼働率が向上する。
さらに所定時間経過後、図20(e)に示すように変動中の図柄が中央に大きく表示される画面に切り替わる。このとき、液晶表示部14の上段には、ミッション演出中であることを示す「ミッション中」の文字と、ミッション演出の残り時間を示す「残300秒」の文字とが表示される。なお、ミッション演出の残り時間は、順次減算表示される。また、液晶表示部14の下段には、現在のミッション内容を示す「1,2,4,6のいずれかの図柄でリーチをかけろ!!」の文字と、ミニミッション継続回数一時記憶エリア229の記憶内容を示す「1回目」の文字とが表示される。
次に、変動中の図柄が順次停止し、図20(f)に示すように3つの図柄が停止表示される。1回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」であるので(ステップSP33でNO)、3つの異なる図柄「137」が表示されている。すなわち、大当たり抽選が「はずれ」であること、およびミニミッションが「失敗」であることを表示する。
次に、ステップSP53においてミニミッション継続回数一時記憶エリア229の記憶内容を1加算する。また、ステップSP38においてミッション残時間一時記憶エリア127を最新の状態に更新(「290秒」をセット)する。1回目の乱数値判定演出を終了した段階では、未だミッション演出の残り時間が残っているので(ステップSP39でNO)、ステップSP26に戻って保留球の有無を確認する。
大当たり遊技終了後2回目〜5回目までの乱数値判定演出の内容は、液晶表示部14の表示内容が多少異なるものの、第1実施形態とほぼ共通するので説明は省略する。なお、ミッション更新抽選の結果は全て「はずれ」であったものとする。
図9、図19、および図21を参照して、大当たり遊技終了後6回目の乱数値判定演出を説明する。なお、上記の説明との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。図9を参照して、大当たり遊技終了後6回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」、ミッション更新抽選の結果は「当たり」である。
まず、図21(a)を参照して、液晶表示部14には前回の乱数値判定演出の結果が表示されている。次に、上記の乱数抽選の結果に基づく乱数値判定演出が開始される(ステップSP26でYES)。具体的には、図21(b)に示すように液晶表示部14で図柄が変動を開始する。
次に、ミッション更新抽選の結果が「当たり」であるので(ステップSP51でYES)、新たなミニミッションが作成される。具体的には、ステップSP52においてミニミッション継続回数一時記憶エリア229に「1」がセットされ、ステップSP32において選択図柄が選択決定される。ここで、現在の遊技状態は「確変状態」であるので、選択図柄数は多くなりやすい。この実施形態においては、選択図柄が「1」「3」「4」「6」,「7」の5種類となったものとする。
上記の処理を実行後、液晶表示部14には、図21(c)〜(e)に示すように、新たなミッションを報知する画面が順次表示される。表示内容の詳細は図14(c)〜(e)と共通するので、説明は省略する。
遊技者は、図21(d)に示した表示内容を見て、確変状態が付与されているか否かを推理する。図21(a)の右下隅に「5回目」と表示されていることから1回目のミニミッションは5回で終了している。一方、ミッション更新抽選の当選確率は確変時で1/5、通常時で1/10である。また、図18を参照して、選択図柄数5種類の割付率は確変時で20%、通常時で15%である。したがって、遊技者は1回目のミニミッションの内容(図20(d)に示す内容)と合わせて確変状態が付与されている可能性が非常に高いと期待し、遊技をさらに継続する。
次に、変動中の図柄が順次停止し、図21(f)に示すように3つの図柄が停止表示される。6回目の大当たり抽選の結果は「はずれ」であるので(ステップSP33でNO)、3つの異なる図柄「162」が表示されている。すなわち、大当たり抽選が「はずれ」であること、およびミニミッションが「失敗」であることを表示する。
上記構成としても、遊技者に確変状態の期待を長期間に亘って維持させることができる。その結果、遊技者の興趣を増大させると共に、稼働率を向上させたパチンコ遊技機1を得ることができる。
次に、図22〜図24を参照して、この発明のさらに他の実施形態(第3実施形態)に係るパチンコ遊技機1を説明する。なお、第1実施形態との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
第3実施形態に係るパチンコ遊技機1は、通常遊技状態における大当たり確率が1/300、確変状態における大当たり確率が1/60、確変突入率(確変継続率を含む。以下同じ。)が100%、ST回数が可変(10回〜100回)であって、確変の付与およびST回数を確定報知しない確変非報知タイプである。なお、「ST回数」とは、確変状態中に実行可能な乱数値判定の実行回数を指す。
図22を参照して、第3実施形態に係る主制御部110のCPU111はさらに乱数値判定回数決定手段314として作動し、ROM112は図23に示すようなST回数決定テーブル315を、RAM113はST残回数記憶エリア317をさらに有する。
図23を参照して、ST回数決定テーブル315は、ST回数(10回〜100回)の割付率を保持している。第3実施形態においては、60回、または100回が選択されやすくなっている。
次に、図24を参照して、第3実施形態に係るパチンコ遊技機1の大当たり遊技終了後の遊技について説明する。なお、始動入賞に伴う主制御部110の動作についての図6との共通点、および図7と図24との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、選択図柄の決定処理(図24中のステップSP32)は図8と共通するので、説明は省略する。
まず、図6を参照して、第3実施形態に係るパチンコ遊技機1は、ステップSP13において大当たり抽選および特別図柄振分抽選に加えて、ST回数を決定する。具体的には、乱数値判定回数決定手段314が、乱数抽選の際に図23に示すST回数決定テーブル315に基づいてST回数を決定する。
次に、図24を参照して、第3実施形態に係るパチンコ遊技機1は、ステップSP61において、図6に示すステップSP13で取得したST回数をST残回数記憶エリア317にセットする。また、転落抽選(図7のステップSP28)に代えて、ステップSP62において特定遊技状態終了条件判定手段114(図22では図示省略)がST回数を消化したか否かを判断する。ST回数を消化していれば、ステップSP29において遊技状態記憶エリア116に「0(低確率)」がセットされる。一方、ST回数を未だ消化していなければ、ステップSP29をスキップする。
また、ステップSP34でミッション演出を実行後、ステップSP63においてST回数残回数記憶エリア317の記憶内容を1減算する。さらに、ステップSP39においてミッション残時間一時記憶エリア127の記憶内容が0より大きかった場合、ステップSP64においてST回数残回数記憶エリア317の記憶内容がST回数の最大値(第3実施形態では100回)に達しているか否かを判断する。
ST回数が100回に達していれば、ミッション演出を終了する。一方、ST回数が未だ100回に達していなければ、ステップSP26に戻って主制御部110が保留球の有無を確認する。
次に、図25および図26を参照して、この発明のさらに他の実施形態(第4実施形態)に係るパチンコ遊技機1を説明する。なお、第2および第3実施形態との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。
第4実施形態に係るパチンコ遊技機1は、通常遊技状態における大当たり確率が1/300、確変状態における大当たり確率が1/60、確変突入率(確変継続率を含む。以下同じ。)が100%、ST回数が可変(10回〜100回)であって、確変の付与およびST回数を確定報知しない確変非報知タイプである。
なお、第4実施形態に係るパチンコ遊技機1の電気的構成は第2および第3実施形態と共通し、始動入賞に伴う主制御部110の動作は第3実施形態と共通し、大当たり遊技終了後の遊技は図7および図19と共通し、選択図柄の決定処理(図26中のステップSP32)は図8と共通するので、説明は省略する。
上記のように、この発明は、転落抽選に当選したことを条件として確変状態が終了するパチンコ遊技機(第1および第2実施形態)だけでなく、ST遊技機(第3および第4実施形態)に適用しても、同様の効果を得ることができる。
なお、上記の各実施形態においては、選択図柄でリーチをかけたことによって達成されるミニミッションの例を示したが、これに限ることなく、任意の達成条件を採用することができる。例えば、3つの図柄のうちのいずれか一つと選択図柄とが同一となることによって達成されるミニミッションであってもよいし、左側の停止図柄と選択図柄とが同一となることによって達成されるミニミッションであってもよい。
さらに、上記の各実施形態においては、ミニミッションの内容(「継続回数」や「選択図柄数」等)によって確変状態の期待度を報知する例を示したが、期待度報知の方法は他にも考えられる。例えば、「今の確変期待度は?」との表示に続いて「50%」と期待度を数値表示してもよい。または、成長役物の成長度合いによって期待度を表示してもよいし、顔の表情役物の笑顔の度合いによって期待度を表示してもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示された実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 パチンコ遊技機、2 ベース枠、3 正面扉、4 窓、5 遊技盤、6 玉受容器、7 ハンドル、8,9,10 押ボタン、11,12 スピーカ、14 液晶表示部、19 役物始動口、20 電動式チューリップ、21 普通図柄始動ゲート、22 大入賞口、23 開閉板、24 特別図柄用保留表示部、25 特別図柄表示部、26 普通図柄用保留表示部、27 普通図柄表示部、28 普通入賞口、30 入力部、31 ゲートセンサ、32 役物始動口センサ、33 大入賞口センサ、41,42,43,44 普通入賞口センサ、51,52,53 押ボタンセンサ、60 出力部、61 普通電動役物駆動部、62 特別電動役物駆動部、100 制御部、101,102 I/Oポート、103,104,105 ドライバ回路、110 主制御部、111,121,131 CPU、112,122,132 ROM、113,123,133 RAM、120,130 副制御部、140 中継基板、181,182 羽根、L1 各種演出ランプ、114 特定遊技状態終了条件判定手段、116 遊技状態記憶エリア、124,224 ミッション演出決定手段、125,225 ミッションモード演出制御プログラム、126 ミッション状態一時記憶エリア、127 ミッション残時間一時記憶エリア、128 表示中ミッション一時記憶エリア、129 ミニミッション残継続回数一時記憶エリア、229 ミニミッション継続回数一時記憶エリア、314 乱数値判定回数決定手段、315 ST回数決定テーブル、317 ST残回数記憶エリア。