以下、図面を参照しつつ本発明にかかる遊技機の一実施形態を説明する。図1に示すように、遊技機1は、遊技媒体として遊技球を用いるパチンコ遊技機であって、遊技盤2の縁に外側誘導レール3および内側誘導レール4が略円形に配置され、上記外側誘導レール3および内側誘導レール4によって区画された部分には遊技球が発射される遊技領域6が上記遊技盤2上に設けられている。上記遊技領域6には遊技球を誘導する誘導釘J(球案内部材の一例として機能する。)が遊技盤2の表面に設けられている。
また、遊技機1の前面側には、装飾ランプ等からなるランプ装置35、発射装置へ供給する遊技球と払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿36、該上側球受け皿36の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿37、効果音等を発するスピーカ38、遊技者の発射操作に応じて遊技球を上記遊技領域6へ向けて弾発発射するための発射装置64、遊技者による操作可能な遊技ボタンスイッチ67が設けられている。尚、図1における符号W1は遊技機の外枠、W2は外枠W1に取り付けられた前枠、Gは上記前枠W2に開閉可能にヒンジで取り付けられたガラス枠である。以下、遊技機1の各構成について説明する。
遊技ボタンスイッチ67は、押下可能な押しボタンスイッチからなり、正しく操作されたことを検知する接点型のリミットセンサーが内蔵され、押下操作に対応した出力信号を出力可能に構成されている。
上記遊技領域6の中央位置には、表示窓7が貫通形成され、その表示窓7の奥部には遊技装置の一例として機能する表示装置10が配置されている。また、表示窓7の周縁部には、遊技盤2の前面側から突出して表示装置10を囲む包囲枠体8が装着されている。包囲枠体8の左辺部分における上下方向の略中央部から下端寄りの位置に渡る範囲には、所謂ワープ通路である案内通路部13が設けられている。
また、包囲枠体8の下辺部分には、案内通路部13内を転動落下して排出された遊技球が転動可能な転動ステージ15が、案内通路部13に連続して設けられている。この案内通路部13及び転動ステージ15は、透明な樹脂で構成され、奥側の表示装置10の表示部(表示領域)11及び内部の遊技球が視認可能に構成されている。
また、遊技領域6には、中心線上の上部から下部に向かって順に表示装置10、上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、アウト口48が配置されている。上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42の左には左袖入賞口51、左落とし入賞口52が配置されている。また、上記表示装置10の左には左普通図柄変動開始用ゲート55が設けられ、その下方には風車76が設けられている。
また、上記上側始動入賞口41の右側には大入賞装置(特別入賞装置)44が配置されている。この大入賞装置44の左右方向中央部の直上には、右普通図柄変動開始用ゲート56が設けられている。また、大入賞装置44の斜め右上方には、この大入賞装置44とほぼ同じ形状に形成された疑似大入賞装置(可動役物)57が配置されている。また、上記左袖入賞口51、左落とし入賞口52は、それぞれ上方から入球可能な入球口を上部に有している。また、左袖入賞口51の入賞球を検出する左袖入賞口用検出スイッチ、上記左落とし入賞口52の入賞球を検出する左落とし入賞口用検出スイッチが、それぞれ対応する遊技盤2の背面に設けられている。
また、大入賞装置44は、背面側に設けられた大入賞ソレノイド47(図3参照)によって開閉される正面視略横長四角形の開閉扉46を備えている。この大入賞装置44は、通常は開閉扉46が閉じた状態とされ、左右方向のほぼ全幅に渡って前面部が開閉扉46によって覆われる。
そして、大入賞装置44は、当否判定結果が大当たりの場合に実行される大当たり遊技(特典付与)時に、開閉扉46が所定ラウンドとして本実施形態では15R確変大当たりの場合には、15ラウンド(26秒開放又は10個入賞が15回)、若しくは、2R確変大当たりの場合には、2ラウンド(0.5秒開放が2回)開放されて前方傾斜状態となり、左右方向のほぼ全幅に渡って設けられた正面視横長四角形の大入賞口(入賞口)45に遊技球が入球可能となる。従って、2R確変大当たりのときに大入賞口45が2ラウンド開放されても、遊技球は大入賞口45に入賞(入球)し難い。また、大入賞口45内には、大入賞口45に入賞(入球)した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ(入賞球数カウントセンサ)が設けられている。
また、疑似大入賞装置57は、背面側に設けられた疑似大入賞ソレノイド61(図3参照)によって開閉される正面視略横長四角形で大入賞装置44の開閉扉46と略同一形状に形成された疑似扉59を備えている。この疑似大入賞装置57は、通常は疑似扉59が閉じた状態とされ、左右方向のほぼ全幅に渡って前面部が疑似扉59によって覆われる。
そして、疑似大入賞装置57は、後述のように各演出パターン1〜3に対応する各ST切替特別図柄78A〜78C(図37参照)が仮停止表示された時に、疑似扉59が所定ラウンドとして本実施形態では2ラウンド(0.5秒開放が2回)開放されて前方傾斜状態となり、左右方向のほぼ全幅に渡って設けられた正面視横長四角形の疑似大入賞口(疑似口)58が開放される。一方、疑似大入賞装置57の直上には、この疑似大入賞装置57の上方を全幅に渡って覆うように誘導釘Jが隣接して配置され、遊技領域6の右側領域を流下してくる遊技球が左斜め下方向へ案内されて、開放された疑似扉59上に流下しないように構成されている。つまり、疑似扉59が開放された際に、遊技領域6の右側領域を流下してくる遊技球が、疑似大入賞口(疑似口)58に入球しないように構成されている。
また、疑似大入賞装置57は、後述のように、各演出パターン1〜3に対応する演出モード切替回数時の当否判定結果が大当たりと判定されて、大当たり図柄が仮停止表示された際には、疑似扉59が所定ラウンドとして本実施形態では2ラウンド(0.5秒開放が2回)開放されて前方傾斜状態となり、左右方向のほぼ全幅に渡って設けられた正面視横長四角形の疑似大入賞口(疑似口)58が開放されるが、上記の通り、疑似大入賞口(疑似口)58には入球しない。続いて、大入賞装置44の開閉扉46が15ラウンド(26秒開放又は10個入賞が15回)開放されて前方傾斜状態となり、左右方向のほぼ全幅に渡って設けられた正面視横長四角形の大入賞口(入賞口)45に遊技球が入球可能となる。
尚、各演出パターン1〜3に対応する演出モード切替回数時の当否判定結果が大当たりと判定されて、大当たり図柄が停止表示された際には、疑似扉59がランダムに2ラウンド(0.5秒開放が2回)開放された後、大入賞装置44の開閉扉46が15ラウンド(26秒開放又は10個入賞が15回)開放されて前方傾斜状態となり、左右方向のほぼ全幅に渡って設けられた正面視横長四角形の大入賞口(入賞口)45に遊技球が入球可能となるようにしてもよい。
上記上側始動入賞口41、下側始動入賞口42、大入賞口45、左袖入賞口51、左落とし入賞口52は、上記遊技領域6に発射された遊技球が入賞(入球)可能な複数の入賞領域に相当する。上記の各入賞口(入賞領域)に遊技球が入賞して入賞(入球)が検出されると1入賞球の検出に対して所定個数の賞品球(遊技球)が遊技者に払い出される。上記1入賞球の検出に対する賞品球の払出個数は、上記入賞口毎に設定されている。
上記表示装置10は、図柄等が表示可能なものであって、液晶、ドットマトリックスもしくはLED表示装置等の画像表示装置からなる。本実施形態では、液晶表示器(TFT−LCDモジュール)で構成されている。
上記表示装置10(表示手段)は表示部(表示領域)11と、表示部11の斜め左下隅部に表示される略四角形の普通図柄表示部50とを有する。表示部11は、特別図柄を表示したり、所定の演出映像・画像を表示するために用いられる。表示部11には、左右に並ぶ左特別図柄(左判定図柄、左識別情報)と中特別図柄(中判定図柄、中識別情報)と右特別図柄(右判定図柄、右識別情報)が、所定時間変動表示された後、所定の演出判定結果に基づき左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄が確定停止特別図柄(確定停止判定図柄、確定停止識別情報)として停止表示される。この際、表示部11には、上記特別図柄に加えて演出映像・画像(キャラクタ、背景、文字等)が表示されることもある。
本実施形態において変動および停止表示される左特別図柄、中特別図柄、右特別図柄は、本実施形態ではそれぞれ『0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11』の12通りの図柄とされている。また、後述のように、中特別図柄には、後述のように、丸印の中に「ST」の文字が表示された第1中特別図柄(図36参照)、三角印の中に「ST」の文字が表示された第2中特別図柄、四角印の中に「ST」の文字が表示された第3中特別図柄、菱形印の中に「ST」の文字が表示された第4中特別図柄(図37参照)が含まれている。
本実施形態では、遊技の当否判定結果が2R確変大当たり(当たり)の場合には、上記表示部11に、主制御基板200のROMに予め記憶された『1、2、3』等の順番になったバラ目の組み合わせの特別図柄が停止表示される。また、遊技の当否判定結果が15R確変大当たり(当たり)の場合には、上記表示部11に大当たりの特別図柄組合せ、この例では『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せで特別図柄が停止表示され、若しくは、左特別図柄と右特別図柄が同一数字で、中特別図柄が丸印の中に「ST」の文字が表示された第1中特別図柄が配置された12個の停止特別図柄77A〜77L(図36参照)のうちの何れかが表示され、遊技者に特典が付与される。具体的には、通常遊技よりも遊技者に有利な特定遊技(以下、「大当たり遊技」という。)を実行する。
通常遊技は、大当たり遊技以外の当否判定を行う遊技状態をいい、本実施形態では通常状態(低確率状態)と確変状態(高確率状態)が存在する。上記表示部11は、大当たりの判定を行う特別図柄変動保留球数表示器を兼ねている(いわゆる保留球数は表示部11に表示される)。
また、本実施形態に係る遊技機1では、大当たり遊技が終了した後、特別図柄の変動又は停止する回数、つまり、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、「160回」に到達するまで確変状態、所謂、ST(スペシャルタイム)確変状態(特殊遊技状態)に設定される。具体的には、ST(スペシャルタイム)確変状態では、当否判定結果が「大当たり」になる確率が通常時(2/630)に比較して高く(12/630)なる確変状態(高確率状態)となると共に、「普通図柄当たり」の発生確率も通常時(1/300)に比較して高く(60/300)なる時短状態にもなる。
この時短状態時の遊技では、詳細を後述するように、普通図柄当たりの抽選確率が1/300から60/300(1/5)に向上すると共に、下側始動入賞口42の開閉扉42Aの開放時間が1秒から2秒に長くなり、拡開回数も1回から3回に増える。したがって、時短状態時には、下側始動入賞口42へ入賞しやすくなり、持ち球を減らすことを抑制しつつ次の大当たりを期待して遊技を行うことができる。
従って、ST(スペシャルタイム)確変状態は、大当たり遊技が終了後、連続して外れの当否判定が行われたときの連続外れ回数が、予め設定された規定上限回数、例えば、「160回」に到達するまで継続する。そして、連続外れ回数が規定上限回数に到達した後は、ST(スペシャルタイム)確変状態が終了して「通常状態(低確率状態)」へと移行する。尚、ST(スペシャルタイム)確変状態が終了したときに、時短状態のみが所定回数継続されるように構成されてもよい。
上記普通図柄表示部50は、記号あるいは絵(キャラクタ)等の普通図柄当たりか否かの判定用普通図柄を変動表示および停止表示する。本実施形態における普通図柄表示部50に変動および停止表示される普通図柄は、『○』と『×』の2種類からなり、普通図柄当たりの場合には当たり普通図柄『○』で停止表示され、一方、普通図柄外れの場合には外れ普通図柄『×』で停止表示される。
上記上側始動入賞口41は、上方が開口した形状からなって遊技球が上方から入賞(入球)可能となっている。また、上記下側始動入賞口42は、始動入賞領域に相当し、背面側に設けられた不図示の下側始動入賞口用ソレノイドによって開閉する開閉扉42Aを備えている。この下側始動入賞口42は、通常時は開閉扉42Aが閉じた状態とされている。そして、上記普通図柄表示部50で普通図柄が変動した後、普通図柄当たりを示す当たり普通図柄『○』で確定停止表示された時に、開閉扉42Aは、遊技球が入賞困難な閉じた状態と入賞容易な前面側へ開いた開状態との間を変化可能に制御される。
また、上記遊技盤2の背面には、上側始動入賞口検出スイッチ(上側始動入賞口センサ)と下側始動入賞口検出スイッチ(下側始動入賞口センサ)が入賞球用通路に設けられており、上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への遊技球のそれぞれの入賞(入球)を検出するように構成されている。本実施形態において上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への遊技球の入賞(入球)検出は、所定の乱数値(数値データ)を取得するための起因および上記特別図柄の変動表示開始の起因とされている。上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への入賞に起因して取得した乱数値(数値データ)は、一旦保留記憶手段に記憶される。つまり、上記特別図柄(識別情報)の変動表示が保留されると共に、上記保留記憶手段に記憶した乱数値(数値データ)の記憶数(保留球数)、すなわち上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞回数が特別図柄変動保留球数として記憶される。
この特別図柄変動保留球数は、特別図柄変動保留球数表示器としての表示部11に表示され、当否判定手段(主制御基板200のCPU)による当否判定が行われることに基づいて、この当否判定と対応する乱数値(数値データ)および上記特別図柄変動保留球数の記憶値(保留数)が減算され、上記表示部11で特別図柄(識別情報)の変動表示が開始されることに基づいて、特別図柄変動保留球数表示器の保留球数の表示(保留アイコン)を減らすようにしている。尚、本実施形態では、上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞回数記憶値の上限値、すなわち特別図柄変動保留球数の上限値は当該変動中の記憶を除いて4つに設定されている。
上記特別図柄変動保留球数が設定上限数(4つ)まで記憶されている時には、上記上側始動入賞口検出スイッチと下側始動入賞口検出スイッチがそれ以上上記上側始動入賞口41と下側始動入賞口42への入賞遊技球を検出しても、特別図柄変動保留球数として記憶されない無効球とされ、その無効球については特別図柄の変動および当否判定を行うことなく、入賞に対する賞品球(賞品遊技球)が所定数払い出される。
上記左普通図柄変動開始用ゲート55と右普通図柄変動開始用ゲート56は、上記遊技盤2の背面に設けられた左普通図柄変動開始スイッチと右普通図柄変動開始スイッチで左普通図柄変動開始用ゲート55と右普通図柄変動開始用ゲート56を通過する遊技球をそれぞれ検出するように構成されている。そして、左普通図柄変動開始用ゲート55と右普通図柄変動開始用ゲート56をそれぞれ通過する遊技球が検出されることに基づいて上記普通図柄表示部50で普通図柄の変動を開始させる。
また、上記左普通図柄変動開始用ゲート55と右普通図柄変動開始用ゲート56を遊技球が通過することによって発生する普通図柄の変動を、最高4つ普通図柄変動保留球数として記憶する。具体的には、普通図柄変動保留球数表示器(図示せず)で普通図柄変動保留球数値を点灯表示する。普通図柄が変動を開始すると、普通図柄変動保留球数を減らし、普通図柄変動保留球数表示器における表示個数を減らす。
上記発射装置64は、操作レバー65の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、この発射モータの駆動により遊技球を遊技領域6に向けて発射する。この発射装置64により発射された発射球は、遊技盤2の表面に立設された内側誘導レール4と外側誘導レール3間で構成される発射球誘導路を介して遊技領域6に誘導される。遊技領域6に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、各入賞口51、52、大入賞装置44に入球(入賞)するか、あるいは何処にも入球しなければ上記アウト口48から遊技盤2の裏側へ排出される。
上記遊技機1の裏側には、図2に示すように、複数の制御基板や装置等が設けられている。制御基板の主なものとして、主制御基板200、サブ制御基板205、表示制御基板210、音声制御基板220、払出制御基板240、電源基板250、発射制御基板260等がある。符号265は外部端子、281は払出装置、283は球無し検出スイッチ、289は球貯留タンク、291は球誘導樋である。尚、各制御基板には制御回路が設けられている。また、各制御基板は、単独でまたは複数まとめてケースに収納された状態で遊技機1の裏側に配置されている。
次に、主な制御基板を、図3のブロック図を用いて簡略に示す。
主制御基板(主制御回路)200は、遊技の進行を制御する主制御装置に相当し、少なくともCPU、RAM、ROMおよび複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータを備える。この主制御基板200は、遊技情報や入球検出等の入力信号に従って遊技を制御し、遊技情報を記憶する記憶手段を備えた制御装置であって、サブ制御基板205および払出制御基板240と接続されている。
また、主制御基板200は、中継回路を介して上側始動入賞口41への入賞を検出する上側始動入賞口センサ、下側始動入賞口42への入賞を検出する下側始動入賞口センサや大入賞口45に入賞した入賞球を検出する入賞球数カウントスイッチ、大入賞装置44の開閉扉46を開閉する大入賞ソレノイド47等とも接続されている。上記主制御基板200は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
上記主制御基板200におけるCPUは、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、乱数値(数値データ)を生成し、また制御信号(コマンドとも称される)を、主制御基板200と接続されている各基板(各制御装置)等へ出力(送信)可能に構成されている。また、上記主制御基板200のCPUは、制御プログラムを実行して遊技情報に従って遊技に関わる主制御を行う。遊技情報は、少なくとも遊技状態の情報を含み、当否判定に関する確率情報や、各入賞装置への入賞情報や、払出情報、ラウンド状態、演出に関する情報等、遊技の進行に必要な情報である。尚、上記主制御基板200のCPUは、普通図柄当たりの当否判定や、大当たりの当否判定を行う当否判定手段(特典付与判断手段)としても機能する。
上記主制御基板200から出力される制御信号(コマンド)やデータとして、各種入賞コマンド、次回大当たりコマンド、特別図柄(識別情報)や演出態様を変動パターンに基づいて変動表示(演出表示)させるための変動コマンド、特別図柄の変動を開始させるための変動開始コマンド、特別図柄の変動を停止させるための変動停止コマンド、状態コマンド、大当たり当否判定結果データ、普通図柄当たりの当否判定結果データ、疑似大入賞装置(可動役物)57の疑似扉59を開閉させるための疑似開放コマンド、大当たり遊技演出を開始させるオープニングコマンド、大当たり遊技の終了演出を開始させるためのエンディングコマンド、数値データ取得手段で取得した数値データ、電源投入時、異常時、大当たりラウンド時のデータ等を挙げることができる。尚、上記状態コマンドには、上記表示装置10で客待ち状態の表示行うための客待ち状態、通常状態(低確率状態)、確変状態(高確率状態)、大当たり状態等がある。
上記RAMは、本発明において、上側始動入賞口検出スイッチ及び下側始動入賞口検出スイッチにより入賞を検出したときに数値データ取得手段が取得した数値データを取得順に記憶可能な保留記憶手段に相当し、取得した数値データや保留球数の記憶領域、左普通図柄変動開始スイッチと右普通図柄変動開始スイッチで検出された遊技球の普通図柄変動保留球数の記憶領域、CPUで生成される各種乱数値用の記憶領域、遊技に必要な遊技データ等の各種データ等を一時的に記憶する記憶領域、フラグおよびCPUの作業領域を備える。
上記ROMは、上記CPUのための制御プログラムや制御データ、上記表示部11での変動表示に関する変動パターンや図柄データ等が書き込まれている他、大当たりおよび普通図柄当たりの判定値等が書き込まれている。
サブ制御基板205は、主制御基板(回路)200から送信される制御信号に基づき電気装置の制御を行う従制御装置に相当し、CPU、ROM、RAM、複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータと、上記主制御基板200とを結ぶ入出力回路と、表示制御基板210やランプ中継基板、音声制御基板220、遊技ボタンスイッチ67、疑似大入賞装置(可動役物)57の疑似扉59を開閉する疑似大入賞ソレノイド61及び外部端子265とを結ぶ入出力回路を備えている。電気装置としては、疑似大入賞ソレノイド61、ランプ装置35、表示制御基板210、音声制御基板220が挙げられる。さらには、上記表示制御基板210に接続されている表示装置10、上記音声制御基板220に接続されているスピーカ38等についても、上記サブ制御基板205が制御する電気装置として挙げられる。本実施形態ではサブ制御基板205はランプ制御基板を兼ねている。
上記サブ制御基板205のROMには、制御用のプログラムやデータおよび定数、上記表示部11で表示される複数の演出のデータ等が記憶されている。一方、上記サブ制御基板205のRAMは、遊技情報の記憶領域、各種データの記憶領域、CPUによる作業領域等を有する。上記ランプ中継基板には、装飾ランプ等のランプ装置35が接続され、上記サブ制御基板205からランプ中継基板に送信された制御信号(指令信号)によって、ランプ装置35の作動を制御する。上記サブ制御基板205は電源基板250から電源供給を受けて作動する。
表示制御基板210は、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータと、上記サブ制御基板205を結ぶ入力回路と上記表示装置10を結ぶ出力回路等で構成され、上記サブ制御基板205から出力される制御信号に基づき、上記表示装置10や表示部11に設けられた普通図柄表示部50に対して表示の制御を行う。
上記表示制御基板210のROMには、制御用のプログラムが記憶されている。上記表示制御基板210は、上記サブ制御基板205からの制御信号に基づきCPUがROMから所定の表示制御データを読み出し、RAMの記憶領域で制御用データを生成してVDP(図示せず)に出力する。VDPは、CPUからの指令に基づいてROMから必要なデータを読み出し、表示画像のマップデータを作成し、VRAMに格納する。VRAMに格納記憶された画像データは、出力回路に備えるD/A変換回路にてRGB信号に変換されて表示装置10に出力され、表示部11に表示される。上記表示制御基板210のRAMは、遊技情報の記憶領域、各種データの記憶領域、CPUによる作業領域を有している。
音声制御基板220は、上記サブ制御基板205から出力される信号により音声信号を合成し、アンプに出力する。アンプは音声信号を増幅してスピーカ38に出力する。
払出制御基板240は、遊技球の払出を制御する払出制御手段に相当し、CPU、ROM、RAMを備えたマイクロコンピュータを有する。払出制御基板240は、上記主制御基板200と電気的接続手段で接続され、主制御基板200から出力される制御信号を受信して払出装置281を制御する。この払出制御基板240は電源基板250から供給される電源によって作動する。払出制御基板240のROMには、制御用のプログラムが記憶されている。払出制御基板240のRAMは、種々の入賞口への入賞検出に基づき上記払出装置281により払い出される賞品球(遊技球)の払出個数を、1入賞球の検出に対する払出個数毎に記憶可能である。
電源基板250は、遊技機1の外部より供給される主電源から遊技機1に適する所定電圧の遊技機用電源を生成して主制御基板200やサブ制御基板205、払出制御基板240等に供給するものであり、電源装置に相当する。上記主電源は、遊技店側で所要の電圧、本実施形態では交流(AC)24Vに変換されて供給される。発射制御基板260は、上記発射装置64における発射モータの制御を行う。
上記主制御基板200には、大当たり乱数用カウンタ、リーチ乱数用カウンタ、大当たり種別乱数用カウンタ、変動パターン乱数用カウンタ、普通図柄乱数用カウンタ、大当たり図柄乱数用カウンタ、左図柄乱数用カウンタ、中図柄乱数用カウンタ、右図柄乱数用カウンタ等の乱数用カウンタが設けられている。
大当たり乱数用カウンタは、上記上側始動入賞口41及び下側始動入賞口42への入賞に対する大当たりの当否判定に用いられ、‘0’〜‘629’の大当たり乱数値を有する。上記大当たり乱数用カウンタにおける大当たり乱数値(数値データ)は、遊技機1の電源投入時‘0’から始まって後述の主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘629’に至ると次には‘0’にされて再び上記加算を繰り返す。上記大当たり乱数値は、上記上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞を上記上側始動入賞口検出スイッチ又は下側始動入賞口検出スイッチで検出したことに起因して取得される。取得された大当たり乱数値(取得された数値データ)が、予め設定されている当たり成立数値と対比されて一致すれば大当たり(当たり)となり、一致しなければ外れとなる。
本実施形態では、通常状態(低確率状態)時には、‘3’,‘397’の2個が当たり成立数値として設定され、取得された大当たり乱数値がこの何れかと一致すれば当否判定結果が大当たりとなる(つまり低確率状態時の大当たり確率は2/630である)。一方、確変状態時、つまり、所謂、ST(スペシャルタイム)確変状態の時には、‘3’,‘33’,‘53’,‘59’,‘113’,‘173’,‘227’,‘281’,‘337’,‘397’,‘449’,‘503’の12個が当たり成立数値として設定され、取得された大当たり乱数値がこの何れかと一致すれば当否判定結果が大当たりとなる(つまり確変状態時の大当たり確率は12/630である)。このようにして、当否判定手段(主制御基板200のCPU)は、上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への遊技球の入賞という判定条件の成立に起因した乱数取得による抽選が大当たりか否かを判定する。
リーチ乱数用カウンタは、当否判定結果が外れとなる場合において、リーチ状態を経るか否かを決めるリーチ有無決定用のものであり、‘0’〜‘126’のリーチ乱数値からなる。本実施形態におけるリーチ状態は、上記表示部11で変動停止表示される左特別図柄、中特別図柄および右特別図柄のうち、最後に停止表示される特別図柄(例えば中特別図柄)を除いて他の特別図柄(例えば左特別図柄と右特別図柄)が同一となる状態(最終停止図柄を除いて大当たりの特別図柄組み合わせと等しくなる状態であり、最終的に大当たりとなる場合と外れとなる場合が含まれる状態)をいう。
このリーチ乱数値は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後述の主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、‘126’に至ると、次に‘0’にされて再び上記加算を繰り返す。リーチ乱数値は、上記上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞を上記上側始動入賞口検出スイッチ又は下側始動入賞口検出スイッチで検出したことに起因して取得され、当否判定結果が外れの場合に、その数値が予め決定されているリーチ成立数値と対比されてリーチ有無が判断される。本実施形態ではリーチ成立数値は、‘5’,‘17’,‘28’,‘40’,‘51’,‘63’,‘74’,‘86’,‘97’,‘109’,‘120’に設定されている。尚、本実施形態では、上記大当たり乱数値による当否判定結果が当たりとなる場合には、必ずリーチになるため、リーチの有無に関してこのリーチ乱数値は使用されない。
大当たり種別乱数用カウンタは、当否判定結果が大当たりとなる場合において、15R(15ラウンド)大当たりとなるか、2R(2ラウンド)大当たりとなるかを決めるものであり、‘0’〜‘9’の大当たり種別乱数値からなる。この大当たり種別乱数値は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後述の主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、‘9’に至ると、次に‘0’にされて再び上記加算を繰り返す。この大当たり種別乱数値は、上記上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞を上記上側始動入賞口検出スイッチ又は下側始動入賞口検出スイッチで検出したことに起因して取得される。
そして、当否判定結果が大当たりとなる場合において、大当たり種別乱数値の数値が、予め決定されている15R確変大当たりに対応するものであれば、15R(ラウンド)フラグがONに設定され、予め決定されている2R確変大当たりに対応するものであれば、2R(ラウンド)フラグがONに設定され、RAMに記憶される。後述のように、本実施形態では、大当たり種別乱数値が、‘0’〜‘7’のうちの何れかであれば、15RフラグがONに設定され、大当たり種別乱数値が、‘8’又は‘9’のうちの何れかであれば、2RフラグがONに設定され、RAMに記憶される(図10参照)。
変動パターン乱数用カウンタは、変動パターンテーブルから特別図柄(識別情報)や後述する演出態様の変動パターンを選択する際に用いられるものであり、‘0’〜‘198’の変動パターン乱数値を備える。この変動パターン乱数値は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まり、後述の主要乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、数値が‘198’に至ると、次に‘0’にされて再び上記加算を繰り返す。変動パターン乱数値は、上記上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞を上記上側始動入賞口検出スイッチ又は下側始動入賞口検出スイッチで検出したことに起因して取得される。
変動パターンテーブルは、表示部11に表示する変動パターンの複数で構成されており、主制御基板200のROMに記憶されている。変動パターンテーブルには、低確率状態中15R当たりテーブル、低確率状態中2R当たりテーブル、低確率状態中リーチハズレテーブル、低確率状態中ハズレテーブル、確変状態中15R当たりテーブル、確変状態中2R当たりテーブル、確変状態中リーチハズレテーブル、確変状態中ハズレテーブル、ST演出切替テーブルの9種類ある。各変動パターンテーブルには複数の変動パターンが設けられ、さらに各変動パターンには変動パターン乱数値が割り当てられている。
上記変動パターンテーブルからの変動パターンの選択は、現在低確率状態か確変状態か、当否判定手段による当否判定結果が当たりか外れか、大当たり種別が15R確変大当たりか2R確変大当たりか、リーチ有りか無しか、後述のST切替特別図柄78A〜78Cのうちの何れかを停止特別図柄に設定するかに応じて、上記複数の変動パターンテーブルの中から対応するテーブルが選択され、さらに選択されたテーブルから、変動パターン乱数値に基づいて一つの変動パターンが選択されるように構成されている。この選択された変動パターンは変動コマンドとしてサブ制御基板205に出力される。サブ制御基板205は、この変動コマンドを受信すると、所定の演出パターン(通常状態、大当たり遊技状態、ST(スペシャルタイム)確変状態の演出パターン1〜4等)に対応する演出内容をROMから読み出して実行する。
各変動パターンには特別図柄(識別情報)や演出態様を所定のパターンで変動表示させる変動時間がそれぞれ設定されており、上記表示部11における特別図柄の変動表示開始時に変動時間が設定される。また、取得された大当たり乱数値、大当たり図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値、大当たり種別乱数値等の各数値データについては、それぞれ最大4個、主制御基板200のRAMにおける該当領域に上記特別図柄変動保留数と対応させて格納され、順次使用される。
普通図柄乱数用カウンタは、普通図柄当たりを判定するもので、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって後述の主要乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘299’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び上記加算が繰り返される。この普通図柄乱数値は、上記左普通図柄変動開始用ゲート55又は右普通図柄変動開始用ゲート56を通過した遊技球を上記左普通図柄変動開始スイッチ又は右普通図柄変動開始スイッチで検出するごとに取得され、現在上記普通図柄表示部50で普通図柄が変動中のものを除いて最大4個まで上記主制御基板200のRAMの普通図柄乱数値記憶領域に格納される。
また、低確率状態時には、取得された普通図柄乱数値が当たり成立数値として設定されている‘1’と一致すれば普通図柄当たりとなる。つまり、低確率状態時の普通図柄当たりの確率は1/300である。一方、確変状態(高確率状態)時には、当たり成立数値として設定されている‘1’〜‘60’の何れかと一致すれば普通図柄当たりとなる。つまり、確変状態(高確率状態)時には、時短状態時となり、普通図柄当たりの確率は60/300(1/5)である。普通図柄当たりになると、上記下側始動入賞口42を閉塞する開閉扉42Aが開放される。尚、通常状態(低確率状態)時における普通図柄当たりの場合、開閉扉42Aの開放は1秒の開放が1回行われる。一方、確変状態時における普通図柄当たりの場合、開閉扉42Aの開放は2秒の開放が3回行われる。
大当たり図柄乱数用カウンタは、大当たり時に上記表示部11に停止表示される停止特別図柄を決定するための大当たり図柄乱数値を有する。大当たり図柄乱数値は‘0’〜‘11’からなり、電源投入時に‘0’から始まって後述の主制御基板200の制御における普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び上記加算が繰り返される。大当たり図柄乱数値は、主制御基板200の制御における特別図柄選択処理(図11参照)の際に取得される。
大当たり図柄乱数値には、上記表示部11で停止表示されるぞろ目の数字が設定されている。15R確変大当たりの場合には、大当たり図柄乱数値‘1’が取得されたときには、停止特別図柄『1,1,1』が設定され、大当たり図柄乱数値‘2’が取得されたときには、停止特別図柄『2,2,2』が設定され、・・・といったように、取得した乱数値のぞろ目の数字が停止特別図柄として設定される。
また、後述のように、大当たり図柄乱数値‘5’が取得されたときには、左特別図柄と右特別図柄が同一数字『5』で、中特別図柄が丸印の中に「ST」の文字が表示された第1中特別図柄から構成された12個の停止特別図柄77A〜77L(図36参照)のうちの何れかが設定される(図11参照)。一方、2R確変大当たりの場合には、『1、2、3』等の順番になったバラ目の組み合わせの特別図柄が設定される(図11参照)。
左図柄乱数用カウンタは、大当たりの当否判定結果が外れの時に上記表示部11で停止表示する左特別図柄を決定するための左図柄乱数値を有する。左図柄乱数値は‘0’〜‘11’からなり、電源投入時に‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び上記加算が繰り返される。左図柄乱数値は、主制御基板200の制御における特別図柄選択処理の際に取得される。左図柄乱数値には表示部11で停止表示される左特別図柄が設定されている。すなわち、左図柄乱数値‘1’が取得されたときには、左特別図柄『1』が設定され、左図柄乱数値‘2’が取得されたときには、左特別図柄『2』が設定され、・・・といったように、取得した乱数値が左特別図柄として設定される。
中図柄乱数用カウンタは、大当たりの当否判定結果が外れの時に上記表示部11で停止表示する中特別図柄を決定するための中図柄乱数値を有する。中図柄乱数値は‘0’〜‘11’からなり、電源投入時に‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び上記加算が繰り返される。中図柄乱数値は、主制御基板200の制御における特別図柄選択処理の際に取得される。中図柄乱数値には表示部11で停止表示される中特別図柄が設定されている。すなわち、中図柄乱数値‘1’が取得されたときには、中特別図柄『1』が設定され、中図柄乱数値‘2’が取得されたときには、中特別図柄『2』が設定され、・・・といったように、取得した乱数値が中特別図柄として設定される。
右図柄乱数用カウンタは、大当たりの当否判定結果が外れの時に上記表示部11で停止表示する右特別図柄を決定するための右図柄乱数値を有する。右図柄乱数値は‘0’〜‘11’からなり、電源投入時に‘0’から始まって後述の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘11’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び上記加算が繰り返される。右図柄乱数値は、主制御基板200の制御における特別図柄選択処理の際に取得される。右図柄乱数値には表示部11で停止表示される右特別図柄が設定されている。すなわち、右図柄乱数値‘1’が取得されたときには、右特別図柄『1』が設定され、右図柄乱数値‘2’が取得されたときには、右特別図柄『2』が設定され、・・・といったように、取得した乱数値が右特別図柄として設定される。
但し、例えば、当否判定結果が外れとなる場合において各乱数用カウンタによって取得された乱数値が一致したり、リーチ状態を経るということがリーチ乱数用カウンタによって決定されたにも拘わらず左図柄乱数値と右図柄乱数値とが異なったり、リーチ無しであるということがリーチ乱数用カウンタで決定されたにも拘わらず左図柄乱数値と右図柄乱数値が一致したりすることがある。このような場合には、当否判定の結果やリーチの有無に合わせた停止特別図柄を設定するため、各乱数用カウンタによって取得された乱数値がそのまま特別図柄として設定されないこともある(後述の特別図柄選択処理(図11参照)参照)。
上記サブ制御基板(サブ制御装置)205に設けられる乱数用カウンタとしては、演出態様乱数用カウンタ、演出乱数用カウンタ、ST図柄乱数用カウンタ等がある。演出態様乱数用カウンタは、主制御基板200から送信される変動コマンドに基づいて所定の演出の実行有無および実行する演出の態様を決定する際に使用され、‘0’〜‘199’の演出態様乱数値を有する。演出態様乱数用カウンタは、電源投入時に‘0’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘199’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。
演出乱数用カウンタは、演出パターンを決定する際に使用され、‘0’〜‘199’の演出乱数値を有する。演出乱数用カウンタは、電源投入時に‘0’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘199’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び前記加算が繰り返される。演出態様乱数値、演出乱数値等は、後述のように、主制御基板200から変動コマンドを受信した際に、取得される(図25参照)。
ST図柄乱数用カウンタは、当否判定結果が大当たりとなる場合において、後述のように、12個の各停止特別図柄77A〜77L(図36参照)から停止又は仮停止される一の停止特別図柄を選択する際に用いられ、‘0’〜‘35’のST図柄乱数値からなる。このST図柄乱数値は、遊技機1の電源投入時、‘0’から始まって後述のサブ制御基板205の制御における乱数更新処理ごとに1ずつ加算され、‘35’に至ると、次に‘0’にされて再び上記加算を繰り返す。このST図柄乱数値は、後述のように、主制御基板200から変動コマンドを受信した際に、取得される(図25参照)。
ここで遊技機1の遊技について簡単に説明する。上記遊技機1においては、遊技領域6へ向けて発射装置64により発射された遊技球が、上記種々の入賞口に入賞すると入賞口に応じた所定数の遊技球が賞球として上側球受け皿36に払い出される。また、上記左普通図柄変動開始用ゲート55と右普通図柄変動開始用ゲート56を遊技球が通過すると、上記普通図柄表示部50で普通図柄が変動を開始し、所定時間変動した後に停止する。
その際、普通図柄当たりの場合には、上記普通図柄表示部50で『○』が表示され、上記下側始動入賞口42の開閉扉42Aが背面の下側始動入賞口用ソレノイドによって入賞困難な閉じた状態から入賞容易な前面側へ開いた開状態に変化し、遊技球が入賞し易くなる。そして、上記下側始動入賞口42に遊技球が入球して下側始動入賞口検出スイッチで検出される(入賞する)と、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
また、上記上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42に遊技球が入賞したことを起因に、大当たり乱数値、リーチ乱数値、大当たり種別乱数値、変動パターン乱数値等の数値データが取得される。取得された乱数値(数値データ)は、主制御基板200のRAM(保留記憶手段)に記憶されて特別図柄の変動、当否判定および当否判定結果の表示が保留されると共に、大当たり乱数値(数値データ)の記憶数、すなわち上記上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞回数が特別図柄変動保留球数として上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)に記憶される。
上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)に乱数値(数値データ)の記憶(保留)がある場合、特別図柄の変動表示を開始する前に大当たりの当否判定とリーチ有無の判定等が行われると共に、変動パターン乱数値等に基づいて変動パターンテーブルより変動パターンが選択され、選択された変動パターンに基づいて特別図柄の変動表示が上記表示部11で開始される。特別図柄の変動表示の開始は、上記RAM(保留記憶手段)に記憶されている乱数値(数値データ)の取得順番、すなわち上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42に入賞した順番に従って実行される。また、記憶されている乱数値(数値データ)は、当否判定手段による当否判定が行われることに基づいてRAM(保留記憶手段)から消去される。
上記特別図柄の変動表示開始から所定時間(変動パターン毎に設定されている変動時間)経過後、特別図柄が変動停止して大当たりの当否判定結果が上記表示部11に表示される。
当否判定結果が15R確変大当たりの場合、上記表示部11に上記特別図柄が『7、7、7』等のぞろ目や上記各停止特別図柄77A〜77Lのうちのいずれかで停止表示される。また、2R確変大当たりの場合、『1、2、3』等の順番になったバラ目の停止特別図柄が停止表示される。そして、大当たりになると、15R(ラウンド)確変大当たり又は2R(ラウンド)確変大当たりの「大当たり遊技」が実行される。
15R確変大当たりの大当たり遊技状態になると、上記大入賞装置44の開閉扉46が1R(ラウンド)当たり、26秒間若しくは所定個数、例えば、10個入賞するまで開いて遊技領域6の表面を落下してくる遊技球を受け止め易くして、大入賞口45へ入賞可能にし、この大入賞口45への入賞があると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。この15R確変大当たりの大当たり遊技の場合には、上記開閉扉46は、所定時間経過後、あるいは入賞球数が所定個数となった時点で閉じるようにされ、15ラウンド(所定回数)上記開閉扉46の開閉を繰り返す。一方、2R確変大当たりの大当たり遊技状態となると大入賞装置44の開閉扉46が0.5秒間ずつ2回開放されて、大入賞口45に入賞し難くし、この大入賞口45への入賞があると、所定数の遊技球が賞球として払い出される。
本実施形態では、15R(ラウンド)確変大当たり又は2R(ラウンド)確変大当たりの「大当たり遊技」が終了した後、当否判定が最大160回行われるまで、つまり、連続外れ回数が規定上限回数である「160回」に達するまで確変状態、所謂、ST(スペシャルタイム)確変状態とされる。そして、ST(スペシャルタイム)確変状態において大当たりになった場合には、再度、連続外れ回数が規定上限回数である「160回」に達するまでST(スペシャルタイム)確変状態とされる。一方、ST(スペシャルタイム)確変状態において、連続外れ回数が規定上限回数である「160回」に達した場合には、通常状態(低確率状態)に設定される。
次に、上記遊技機1の制御処理に関して説明する。上記主制御基板(主制御装置)200に設けられる主なフラグとして、15Rフラグ、2Rフラグ、大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、確変フラグ、演出切替フラグ、演出パターンフラグ等が挙げられる。
上記主制御基板200は、上記ROMに記憶されている制御用プログラムに従い上記マイクロコンピュータのCPUにより制御処理を行う。図4は上記主制御基板200が行うメイン処理のフローチャートである。
メイン処理では、先ず、デバイスの初期設定(S10)が行われる。デバイスの初期設定(S10)では、スタックの設定、割り込み時間の設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等が行われる。尚、電源投入時のみに必要な処理は、最初の1巡目のみに実行され、その後は実行されないが、周知であるので詳細は省略する。
次に、割り込み禁止処理(S20)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)、割り込み許可処理(S40)が行われ、その後に再び割り込み禁止処理(S20)に戻るループ処理が行われ、このループ処理の間に割込処理(S100)が行われる。
上記割り込み禁止処理(S20)では、4msecごとに割込処理(S100)が入ってきても、割り込み許可となるまで、割り込みを禁止する。次の普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)では、種々の乱数が普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)ごとに1加算され、上記のように各乱数の設定上限値に至ると次に最小値に戻って再び加算が行われる。更新された乱数は上記主制御基板200のRAMに記憶される。割り込み許可処理(S40)では、4msecごとに入ってくる割込処理(S100)に対して割り込みを許可をする。
割込処理(S100)では、図5に示すように、出力処理(S110)、入力処理(S120)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)、入賞検出処理(S140)、普通動作処理(S150)、特別動作処理(S160)、保留球数処理(S170)、その他の処理(S180)が順に行われる。
出力処理(S110)では、各処理で送信バッファに設定された出力用のコマンド(制御信号)や取得された数値データ等が各制御基板に送信される。入力処理(S120)では、遊技機1に取り付けられている各種センサ(スイッチ)が検知した場合の信号入力が行われる。普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S130)では、上記メイン処理におけるループ処理内で行われている普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(S30)と同様の処理が行われる。
入賞検出処理(S140)では、図6に示すように、上記上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞が検出されたか判断され(S140−1)、入賞が検出されていない場合には(S140−1でNO)、上記左普通図柄変動開始用ゲート55又は右普通図柄変動開始用ゲート56への遊技球通過が検出されたか判断される(S140−5)。一方、上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞が検出された場合には(S140−1でYES)、上記特別図柄変動保留球数が4以上か判断され(S140−2)、4以上であると判断された場合には(S140−2でYES)、上記左普通図柄変動開始用ゲート55又は右普通図柄変動開始用ゲート56への遊技球通過が検出されたか判断される(S140−5)。
一方、上記特別図柄変動保留球数が4未満であると判断された場合には(S140−2でNO)、特別図柄変動保留球数に1加算され(S140−3)、大当たり乱数値、リーチ乱数値、大当たり種別乱数値、変動パターン乱数値、普通図柄乱数値、大当たり図柄乱数値、左、中、右図柄乱数値等が取得されて主制御基板200のRAM(保留記憶手段)の対応する領域(アドレス)に記憶される(S140−4)。
そして、上記左普通図柄変動開始用ゲート55又は右普通図柄変動開始用ゲート56への遊技球通過が検出されたか否かが判断され(S140−5)、左普通図柄変動開始用ゲート55及び右普通図柄変動開始用ゲート56への遊技球通過が検出されていない場合には(S140−5でNO)、この入賞検出処理(S140)が終了する。一方、左普通図柄変動開始用ゲート55又は右普通図柄変動開始用ゲート56への遊技球通過が検出された場合には(S140−5でYES)、上記普通図柄変動保留球数が4以上か判断される(S140−6)。
そして、普通図柄変動保留球数が4以上であると判断された場合には(S140−6でYES)、この入賞検出処理(S140)が終了する。一方、上記普通図柄変動保留球数が4未満であると判断された場合には(S140−6でNO)、普通図柄変動保留球数に1加算されると共に(S140−7)、普通図柄乱数値が取得され、取得した普通図柄乱数値が主制御基板200のRAMにおける対応する領域(アドレス)に記憶され(S140−8)、この入賞検出処理(S140)が終了する。
普通動作処理(S150)では、図7に示すように、先ず、上記下側始動入賞口42を閉鎖する開閉扉42Aが前方傾斜状態となり開放中か否かが確認される(S150−1)。上記開閉扉42Aが閉鎖中であると判断された場合には(S150−1でNO)、普通図柄変動保留球数が0かどうか確認され(S150−2)、普通図柄変動保留球数が0であれば(S150−2でYES)、この普通動作処理(S150)が終了する。一方、普通図柄変動保留球数が0でない場合には(S150−2でNO)、上記入賞検出処理(S140)の普通図柄乱数取得処理(S140−8)で取得されて主制御基板200のRAMに記憶されている普通図柄乱数値が読み出され(S150−3)、現在ST(スペシャルタイム)確変状態(普通図柄当たりの抽選確率が1/5の高確率状態である。)か否かが確認される(S150−4)。具体的には、主制御基板200のRAMから確変フラグが読み出され、ONに設定されているか否かが確認される。
ST(スペシャルタイム)確変状態ではない(確変フラグがOFFに設定されている)と判断された場合、つまり、普通図柄当たりの抽選確率が1/300の低確率状態の場合には(S150−4でNO)、上記取得された普通図柄乱数値が1/300の低確率状態時の普通図柄当たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には1/300の低確率状態での普通図柄当たりとなり、一致しない場合には普通図柄外れと判断される(S150−5)。普通図柄外れの場合には(S150−5でNO)、この普通動作処理(S150)が終了し、一方、普通図柄当たりの場合には(S150−5でYES)、上記開閉扉42Aを開放時間1秒、開放回数1回で開放する開閉扉開放処理1が行われ(S150−6)、その後にこの普通動作処理(S150)が終了する。
それに対して、S150−4でST(スペシャルタイム)確変状態である(確変フラグがONに設定されている)と判断された場合、つまり、普通図柄当たりの抽選確率が1/5の高確率状態の場合には(S150−4でYES)、上記取得された普通図柄乱数値が1/5の高確率状態時の普通図柄当たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認され、一致する場合には1/5の高確率状態での普通図柄当たりとなり、一致しない場合には普通図柄外れと判断される(S150−7)。普通図柄外れの場合には(S150−7でNO)、この普通動作処理(S150)が終了し、一方、普通図柄当たりの場合には(S150−7でYES)、上記開閉扉42Aを開放時間2秒、開放回数3回で開放する開閉扉開放処理2が行われ(S150−8)、その後にこの普通動作処理(S150)が終了する。
また、S150−1で開閉扉42Aが開放中と判断された場合には(S150−1でYES)、開閉扉42Aの開放時間が経過(終了)したか確認される(S150−9)。そして、開閉扉42Aの開放時間が経過していない場合には(S150−9でNO)、この普通動作処理(S150)が終了する。一方、開閉扉42Aの開放時間が経過した場合には(S150−9でYES)、開閉扉42Aを閉鎖する処理が行われ(S150−10)、その後にこの普通動作処理(S150)が終了する。
特別動作処理(S160)では、図8に示すように、特別動作ステータスが1〜4の何れであるか判断される(S160−1〜S160−3)。上記特別動作ステータスが1の場合には(S160−1でYES)、特別図柄待機処理(S160−4)が行われ、上記特別動作ステータスが2の場合には(S160−1でNO、S160−2でYES)、変動中処理(S160−5)が行われ、上記特別動作ステータスが3の場合には(S160−1、S160−2でNO、S160−3でYES)、特別図柄確定処理(S160−6)が行われ、上記特別動作ステータスが4の場合には(S160−1、S160−2、S160−3で全てNO)、特別電動役物処理(S160−7)が行われる。尚、遊技機1の起動時には、上記初期設定(S10)において、特別動作ステータスは「1」に設定されてRAMに記憶される。
特別動作ステータスが1の場合に行われる特別図柄待機処理(S160−4)では、図9に示すように、先ず、特別図柄変動保留球数が0か否か判断される(S160−4−1)。そして、特別図柄変動保留球数が0の場合には(S160−4−1でYES)、表示部11が特別図柄の変動中ではない待機画面(待ち受け画面)中か否か判断され(S160−4−2)、待機画面(待ち受け画面)中であれば(S160−4−2でYES)、この特別図柄待機処理(S160−4)が終了する。一方、待機画面(待ち受け画面)中ではない場合には(S160−4−2でNO)、表示部11を待機画面(待ち受け画面)にするための待機画面設定処理(S160−4−3)が行われて表示部11が待機画面にセットされ(S160−4−4)、その後にこの特別図柄待機処理(S160−4)が終了する。
それに対して、上記S160−4−1で特別図柄変動保留球数が0ではないと判断された場合には(S160−4−1でNO)、特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)が行われる。特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)では、図10に示すように、まず、上記入賞検出処理(S140)の特別図柄関係乱数値取得処理(S140−4)で取得された、主制御基板200のRAM(保留記憶手段)に記憶されている大当たり乱数値のうち、一番目の大当たり乱数値が読み出され(S160−4−5−1)、現在ST(スペシャルタイム)確変状態(高確率状態)か否かが確認される(S160−4−5−2)。具体的には、主制御基板200のRAMから確変フラグが読み出され、ONに設定されているか否かが確認される。
S160−4−5−2でST(スペシャルタイム)確変状態ではない通常状態(低確率状態)である(確変フラグがOFFに設定されている)と判断された場合には(S160−4−5−2でNO)、上記取得された大当たり乱数値が通常状態(低確率状態)時の大当たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認される(S160−4−5−3)。大当たり乱数値が通常状態(低確率状態)時の大当たり成立数値と一致する場合には、通常状態(低確率状態)での大当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S160−4−5−3)。外れの場合には(S160−4−5−3でNO)、この特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)が終了する。
一方、通常状態(低確率状態)での大当たりの場合には(S160−4−5−3でYES)、上記入賞検出処理(S140)の特別図柄関係乱数値取得処理(S140−4)で取得された、主制御基板200のRAM(保留記憶手段)に記憶されている大当たり種別乱数値のうち、一番目の大当たり種別乱数値が読み出され、図32に示す大当たり種別判定テーブル69に基づいて大当たり種別が判定される(S160−4−5−5)。
ここで、主制御基板200のROMに予め記憶されている大当たり種別判定テーブル69について図32に基づいて説明する。図32に示すように、大当たり種別判定テーブル69は、「大当たり種別乱数値」と、「判定結果」と、「ラウンド数」と、「1開放あたりの最大開放時間」と、「大当たり振分確率」とから構成されている。「大当たり種別乱数値」には、15R確変大当たりと2R確変大当たりとに区分された大当たり種別乱数値が記憶されている。
「判定結果」には、大当たり種別が各大当たり種別乱数値に対応付けられて記憶されている。例えば、大当たり種別乱数値「0」〜「7」に対応する判定結果には、「15R確変大当たり」が記憶されている。また、「ラウンド数」には、大当たり遊技のラウンド数が各大当たり種別に対応付けられて記憶されている。例えば、「15R確変大当たり」に対応するラウンド数には、「15R(ラウンド)」が記憶されている。
また、「1開放あたりの最大開放時間」には、大当たり遊技における大入賞口45の1開放あたりの最大開放時間が、各大当たり種別に対応付けられて記憶されている。例えば、「15R確変大当たり」に対応する「1開放あたりの最大開放時間」には、「26秒」が記憶されている。また、「大当たり振分確率」には、各大当たり種別が選択される確率が各大当たり種別に対応付けられて記憶されている。例えば、「15R確変大当たり」に対応する「大当たり振分確率」には、「80%」が記憶されている。
従って、本実施形態の大当たり種別の判定では、大当たり種別乱数値が「0」〜「7」のうちの何れかであれば、大当たり種別は「15R確変大当たり」であると判定されて、主制御基板200のRAMから15R(ラウンド)フラグが読み出されて、ONに設定されて再度RAMに記憶される(S160−4−5−4)。また、大当たり種別乱数値が「8」又は「9」であれば、大当たり種別は「2R確変大当たり」であると判定されて、主制御基板200のRAMから2R(ラウンド)フラグが読み出されて、ONに設定されて再度RAMに記憶される(S160−4−5−4)。尚、遊技機1の起動時には、上記初期設定(S10)において、15Rフラグ、及び、2Rフラグは、OFFに設定されてRAMに記憶される。
その後、主制御基板200のRAMから大当たりフラグが読み出されて、ONに設定されて再度RAMに記憶され(S160−4−5−5)、この特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)が終了する。尚、遊技機1の起動時には、上記初期設定(S10)において、大当たりフラグは、OFFに設定されてRAMに記憶される。
それに対して、S160−4−5−2でST(スペシャルタイム)確変状態(高確率状態)である(確変フラグがONに設定されている)と判断された場合には(S160−4−5−2でYES)、上記取得された大当たり乱数値がST(スペシャルタイム)確変状態(高確率状態)時の大当たり成立数値と対比されて両者が一致するか確認される(S160−4−5−6)。大当たり乱数値がST(スペシャルタイム)確変状態(高確率状態)時の大当たり成立数値と一致する場合には、ST(スペシャルタイム)確変状態(高確率状態)での大当たりとなり、一致しない場合には外れと判断される(S160−4−5−6)。外れの場合には(S160−4−5−6でNO)、この特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)が終了する。
一方、ST(スペシャルタイム)確変状態(高確率状態)での大当たりの場合には(S160−4−5−6でYES)、上記S160−4−5−4の処理が実行され、図32に示す大当たり種別判定テーブル69に基づいて大当たり種別が判定される(S160−4−5−4)。そして、上記大当たり種別乱数値が「0」〜「7」のうちの何れかであれば、主制御基板200のRAMから15R(ラウンド)フラグが読み出されて、ONに設定されて再度RAMに記憶される(S160−4−5−4)。また、大当たり種別乱数値が「8」又は「9」であれば、主制御基板200のRAMから2R(ラウンド)フラグが読み出されて、ONに設定されて再度RAMに記憶される(S160−4−5−4)。
その後、主制御基板200のRAMから大当たりフラグが読み出されて、ONに設定されて再度RAMに記憶され(S160−4−5−5)、この特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)が終了する。この特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)は、判定条件の成立に起因して遊技の当否判定を行う、本発明における当否判定手段の処理の一例に相当する。
上記特別図柄大当たり判定処理(S160−4−5)の次に特別図柄選択処理(S160−4−6)が行われる。特別図柄選択処理(S160−4−6)では、上記表示部11で停止表示する特別図柄が決定される。特別図柄選択処理(S160−4−6)では、図11に示すように、先ず、主制御基板200のRAMから大当たりフラグが読み出され、ONに設定されているか否かが判断される(S160−4−6−1)。そして、大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には(S160−4−6−1でYES)、更に、大当たり種別が15R確変大当たりか否かが判断される(S160−4−6−2)。具体的には、主制御基板200のRAMから15Rフラグが読み出され、ONに設定されているか否かが判断される。
そして、大当たり種別が15R確変大当たりでなく、2R確変大当たりであると判断された場合、つまり、15RフラグがOFFに設定されていると判断された場合には(S160−4−6−2でNO)、予めROMに記憶されている2R大当たり図柄が停止特別図柄としてセットされ(S160−4−6−3)、この特別図柄選択処理(S160−4−6)が終了する。例えば、2R大当たり図柄として、『1、2、3』等のいわゆるバラ目の大当たり図柄が停止特別図柄としてセットされる(S160−4−6−3)。
一方、大当たり種別が15R確変大当たりであると判断された場合、つまり、15RフラグがONに設定されていると判断された場合には(S160−4−6−2でYES)、上記入賞検出処理(S140)の特別図柄関係乱数値取得処理(S140−4)で取得された、主制御基板200のRAM(保留記憶手段)に記憶されている大当たり図柄乱数値のうち、一番目の大当たり図柄乱数値が読み出され、「5」であるか否かが判断される(S160−4−6−4)。
そして、大当たり図柄乱数値が「5」でないと判断された場合には(S160−4−6−4でNO)、大当たり図柄乱数値に基づく特別図柄が停止特別図柄としてセットされ(S160−4−6−5)、この特別図柄選択処理(S160−4−6)が終了する。例えば、大当たり図柄乱数値が「1」や「2」等の場合には、大当たり図柄として、『1,1,1』(いわゆる‘1’のぞろ目)や『2,2,2』(いわゆる‘2’のぞろ目)等、同一数字の組合せの特別図柄がセットされる(S160−4−6−5)。
一方、大当たり図柄乱数値が「5」であると判断された場合には(S160−4−6−4でYES)、12個の停止特別図柄77A〜77Lから1個をランダムに選択するように指示する停止特別図柄コマンドがセットされ(S160−4−6−6)、この特別図柄選択処理(S160−4−6)が終了する。
他方、上記S160−4−6−1において、大当たりフラグがONではない、すなわち外れの場合には(S160−4−6−1でNO)、上記左・中・右図柄乱数用カウンタによって左・中・右図柄乱数値(以下、左図柄乱数値を特別図柄データ1、中図柄乱数値を特別図柄データ2・右図柄乱数値を特別図柄データ3と称する)を取得し(S160−4−6−7)、特別図柄データ1と特別図柄データ2と特別図柄データ3の乱数値が全て一致しているか判断される(S160−4−6−8)。そして、特別図柄データ1と特別図柄データ2と特別図柄データ3の乱数値が全て一致している場合には(S160−4−6−8でYES)、リーチ乱数値がRAMから読み出され、このリーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しているか否か判断される(S160−4−6−9)。
リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していると判断された場合には(S160−4−6−9でYES)、リーチ有りとなり、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S160−4−6−10)、この特別図柄選択処理(S160−4−6)が終了する。
一方、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していないと判断された場合には(S160−4−6−9でNO)、リーチ無しとなり、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S160−4−6−11)、この特別図柄選択処理(S160−4−6)が終了する。
上記S160−4−6−8で特別図柄データ1と2と3の乱数値が一致していないと判断された場合には(S160−4−6−8でNO)、特別図柄データ1と3の乱数値が一致しているか否かが判断される(S160−4−6−12)。そして、特別図柄データ1と3の乱数値が一致している場合には(S160−4−6−12でYES)、リーチ乱数値がRAMから読み出され、このリーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しているか否かが判断される(S160−4−6−13)。
そして、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していると判断された場合には(S160−4−6−13でYES)、リーチ有りとなり、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S160−4−6−14)、この特別図柄選択処理(S160−4−6)が終了する。
一方、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していないと判断された場合には(S160−4−6−13でNO)、リーチ無しとなり、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S160−4−6−11)、この特別図柄選択処理(S160−4−6)が終了する。
上記S160−4−6−12で特別図柄データ1と3の乱数値が一致していない、すなわち各特別図柄データ1、2、3が全て異なると判断された場合には(S160−4−6−12でNO)、リーチ乱数値がRAMから読み出され、このリーチ乱数値がリーチ成立数値と一致しているか判断される(S160−4−6−15)。そして、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していると判断された場合には(S160−4−6−15でYES)、リーチ有りとなり、特別図柄データ1と特別図柄データ3の値が特別図柄データ1あるいは特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄と同一になるように停止左特別図柄と停止右特別図柄がセットされると共に、その同一にした特別図柄データ1或いは特別図柄データ3の乱数値に1加算した乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄にセットされ(S160−4−6−16)、この特別図柄選択処理(S160−4−6)が終了する。
一方、リーチ乱数値がリーチ成立数値と一致していないと判断された場合には(S160−4−6−15でNO)、リーチ無しとなり、特別図柄データ1の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止左特別図柄、特別図柄データ2の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止中特別図柄、特別図柄データ3の乱数値に割り当てられている特別図柄が停止右特別図柄にセットされ(S160−4−6−14)、この特別図柄選択処理(S160−4−6)が終了する。
続いて、特別図柄変動パターン作成処理(S160−4−7)が行われる。特別図柄変動パターン作成処理(S160−4−7)では、図12に示すように、遊技状態が通常状態(低確率状態)中かST(スペシャルタイム)確変状態(高確率状態)中か、つまり、確変フラグがOFFに設定されているか否かが確認される(S160−4−7−1)。通常状態中の場合、つまり、確変フラグがOFFの場合には(S160−4−7−1でYES)、大当たりフラグがON(当否判定結果が大当たりか)か否かが確認される(S160−4−7−2)。
そして、大当たりフラグがONの場合、すなわち大当たりの場合には(S160−4−7−2でYES)、大当たり種別が15R確変大当たりか否かが判断される(S160−4−7−3)。具体的には、主制御基板200のRAMから15Rフラグが読み出され、ONに設定されているか否かが判断される。
そして、大当たり種別が15R確変大当たりであると判断された場合、つまり、15RフラグがONに設定されていると判断された場合には(S160−4−7−3でYES)、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)において読み出し順序が一番目に記憶されている変動パターン乱数値がロードされ、上記低確率状態中(通常状態中)15R当たりテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する変動パターンが選択される(S160−4−7−4)。
一方、上記S160−4−7−3において、大当たり種別が15R確変大当たりでないと判断された場合、つまり、15RフラグがOFFに設定されていると判断された場合、即ち、大当たり種別が2R確変大当たりであると判断された場合には(S160−4−7−3でNO)、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)において読み出し順序が一番目に記憶されている変動パターン乱数値がロードされ、上記低確率状態中(通常状態中)2R当たりテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する変動パターンが選択される(S160−4−7−5)。
他方、上記S160−4−7−2において大当たりフラグがONではない(当否判定結果が通常外れである)と判断された場合には(S160−4−7−2でNO)、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)における一番目のリーチ乱数値がロードされてリーチ成立数値と対比され、両者が一致する場合にはリーチ有りとされ、一致しない場合にはリーチ無しとされる(S160−4−7−6)。
リーチ有りと判断された場合には(S160−4−7−6でYES)、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)における一番目の変動パターン乱数値がロードされ、上記低確率状態中(通常状態中)リーチハズレテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する変動パターンが選択される(S160−4−7−7)。また、S160−4−7−6でリーチ無しと判断された場合には(S160−4−7−6でNO)、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)における一番目の変動パターン乱数値がロードされ、低確率状態中(通常状態中)ハズレテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する変動パターンが選択される(S160−4−7−8)。
一方、上記S160−4−7−1でST(スペシャルタイム)確変状態(高確率状態)中と判断された場合、つまり、確変フラグがONに設定されている場合には(S160−4−7−1でNO)、図13に示すように、大当たりフラグがON(当否判定結果が大当たりか)か否かが確認される(S160−4−7−9)。そして、大当たりフラグがONの場合、すなわち大当たりの場合には(S160−4−7−9でYES)、大当たり種別が15R確変大当たりか否かが判断される(S160−4−7−10)。具体的には、主制御基板200のRAMから15Rフラグが読み出され、ONに設定されているか否かが判断される。
そして、大当たり種別が15R確変大当たりであると判断された場合、つまり、15RフラグがONに設定されていると判断された場合には(S160−4−7−10でYES)、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)において読み出し順序が一番目に記憶されている変動パターン乱数値がロードされ、上記確変状態中15R当たりテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する変動パターンが選択される(S160−4−7−11)。
一方、上記S160−4−7−10において、大当たり種別が15R確変大当たりでないと判断された場合、つまり、15RフラグがOFFに設定されていると判断された場合、即ち、大当たり種別が2R確変大当たりであると判断された場合には(S160−4−7−10でNO)、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)において読み出し順序が一番目に記憶されている変動パターン乱数値がロードされ、上記確変状態中2R当たりテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する変動パターンが選択される(S160−4−7−12)。
他方、上記S160−4−7−9において大当たりフラグがONではない(当否判定結果が確変外れである)と判断された場合には(S160−4−7−9でNO)、後述の「確変状態中外れ変動パターン選択処理」のサブ処理(図14参照)が実行され、ST(スペシャルタイム)確変状態中における外れ変動パターンが選択される(S160−4−7−13)。
ここで、「確変状態中外れ変動パターン選択処理」のサブ処理(S160−4−7−13)について図14に基づいて説明する。図14に示すように、確変状態中外れ変動パターン選択処理(S160−4−7−13)では、先ず、大当たり遊技が終了した後、ST(スペシャルタイム)確変状態に設定されているが、連続外れ回数が規定上限回数に達するまでの残り回数が最初から表示されないで、連続外れ回数が演出モード切替回数(図33参照)に達した後、この残り回数が表示される演出パターン1乃至演出パターン3のうちの何れかの演出パターンに設定されているか否かが判断される(S160−4−7−13−1)。具体的には、主制御基板200のRAMから演出切替フラグが読み出され、後述の遊技状態設定処理(S160−7−17)において、当該演出切替フラグがONに設定されているか否かが判断される(S160−4−7−13−1)。
そして、演出切替フラグがONに設定されていると判断された場合、つまり、連続外れ回数が演出モード切替回数(図33参照)に達した後、この残り回数が表示される演出パターン1乃至演出パターン3のうちの何れかの演出パターンに設定されていると判断された場合には(S160−4−7−13−1でYES)、演出パターンフラグをRAMから読み出し、図33に示す演出モード切替テーブル71に基づいて、設定されている演出パターン、つまり、この演出パターンフラグに対応する「演出モード切替回数」が読み出され、演出モード切替回数としてRAMに記憶される。
従って、S160−4−7−13−2で、RAMから読み出した演出パターンフラグが、例えば、「演出パターン1」であれば、図33に示す演出モード切替テーブル71に基づいて、「演出パターン1」に対応付けられた「演出モード切替回数」の「60回」が読み出され、演出モード切替回数としてRAMに記憶される。
続いて、この演出モード切替回数と上限回数カウンタの上限回数カウント値とがRAMから読み出され、「160」からこの上限回数カウント値を減算した値と、演出モード切替回数とが一致するか否かが判断される(S160−4−7−13−3)。そして、「160」から上限回数カウント値を減算した値と、演出モード切替回数とが一致すると判断された場合には(S160−4−7−13−3でYES)、当該演出パターンフラグに対応付けられた切替リーチ変動パターンがST演出切替テーブルから選択され(S160−4−7−13−4)、この確変状態中外れ変動パターン選択処理(S160−4−7−13)が終了する。
例えば、左、中、右特別図柄が変動開始後、左特別図柄と右特別図柄が「5」の特別図柄で仮停止され、中特別図柄が変動するリーチ状態になった後、第2中特別図柄乃至第4中特別図柄のうちのいずれかが仮停止され、その後、変動停止される切替リーチ変動パターンがST演出切替テーブルから選択され(S160−4−7−13−4)、この確変状態中外れ変動パターン選択処理(S160−4−7−13)が終了する。
他方、上記S160−4−7−13−1で演出切替フラグがOFFに設定されていると判断された場合、つまり、大当たり遊技の終了した後、連続外れ回数が規定上限回数に達するまでの残り回数が表示される演出パターン4に設定されていると判断された場合(S160−4−7−13−1でNO)、若しくは、上記S160−4−7−13−3で「160」から上限回数カウント値を減算した値と、演出モード切替回数とが一致しないと判断された場合には(S160−4−7−13−3でNO)、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)における一番目のリーチ乱数値がロードされてリーチ成立数値と対比され、両者が一致する場合にはリーチ有りとされ、一致しない場合にはリーチ無しとされる(S160−4−7−13−5)。
S160−4−7−13−5でリーチ有りと判断された場合には(S160−4−7−13−5でYES)、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)における一番目の変動パターン乱数値がロードされ、確変状態中のリーチハズレテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する変動パターンが選択され(S160−4−7−13−6)、この確変状態中外れ変動パターン選択処理(S160−4−7−13)が終了する。
また、S160−4−7−13−5でリーチ無しと判断された場合には(S160−4−7−13−5でNO)、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)における一番目の変動パターン乱数値がロードされ、確変状態中のハズレテーブルにおける変動パターン乱数値と一致する変動パターンが選択され(S160−4−7−13−7)、この確変状態中外れ変動パターン選択処理(S160−4−7−13)が終了する。
その後、図12に示すように、S160−4−7−14において、RAMから上限回数カウント値と、停止特別図柄、又は、停止特別図柄コマンドが読み出される。そして、この上限回数カウント値と、停止特別図柄、又は、停止特別図柄コマンドと、選択した変動パターンのデータ等を含む変動コマンドが送信バッファに格納され(S160−4−7−15)、その他必要な処理(S160−4−7−16)が行われた後、この特別図柄変動パターン作成処理(S160−4−7)が終了する。尚、ここで選択された変動コマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
上記特別図柄変動パターン作成処理(S160−4−7)に次いで特別図柄乱数シフト処理(S160−4−8)が行われる。特別図柄乱数シフト処理(S160−4−8)では、上記主制御基板200のRAMにおける特別図柄変動保留球数のデータ記憶領域において、ロード(読み出し)順位一位のアドレスの記憶領域に記憶されていた特別図柄主要乱数値(大当たり乱数値、リーチ乱数値、大当たり種別乱数値、ST図柄乱数値、変動パターン乱数値)等のデータが、先の処理でロードされて空席となることに起因して、ロード順位が二位以降のアドレスに記憶されている特別図柄主要乱数値(大当たり乱数値、リーチ乱数値、大当たり種別乱数値、ST図柄乱数値、変動パターン乱数値)等のデータについて、ロード順位を一つずつ繰り上げるアドレスのシフトが行われる。
具体的には、図15に示すように、まず、当否判定手段(特典付与判断手段)の判定結果に基づく特別図柄(識別図柄)の変動表示が行われることにより、上記主制御基板200のRAMに記憶されていた上記特別図柄変動保留球数から1減算(例えば保留球数2のものは1にされ、3のものは2にされる等)され(S160−4−8−1)、次に各保留球数に対応するデータが各保留球数から1減算した保留球数のRAMアドレスにシフトされ(S160−4−8−2)、続いて最下位(ロード順位が最後、例えば、4個目)の保留球数に対応するRAMアドレスに0がセットされる(S160−4−8−3)。
上記特別図柄乱数シフト処理(S160−4−8)に次いで、特別図柄変動開始設定処理(S160−4−9)が行われる。特別図柄変動開始設定処理(S160−4−9)では、特別図柄の変動開始に必要なコマンドの準備等の設定が行われ、変動開始コマンドが送信バッファにセットされる。上記特別図柄変動開始設定処理(S160−4−9)の次に、特別動作ステータスが2に設定され(S160−4−10)、待機中が解除され(S160−4−11)、上記特別図柄待機処理(S160−4)が終了する。
上記特別動作ステータスが2の場合に行われる変動中処理(S160−5)では、図16に示すように、特別動作タイマ判定処理が行われる(S160−5−1)。詳しくは、特別図柄の変動時間(変動パターンの変動時間)が終了したか否か(動作タイマ=0か否か)が判断され(S160−5−2)、変動時間が終了していなければこの変動中処理(S160−5)が終了する。一方、変動時間が終了していれば変動停止コマンドが送信バッファにセットされる(S160−5−3)。
ここで、特別図柄の変動時間(変動パターンの変動時間)について図34に示す変動時間対応表73に基づいて説明する。図34に示すように、遊技状態が通常状態(低確率状態)の場合には、特別図柄の変動は通常演出モードで表示される。そして、この通常演出モードにおける特別図柄の変動時間は、当否判定結果が大当たりに該当した場合も、外れに該当した場合でも、3秒〜180秒に設定される。また、遊技状態がST(スペシャルタイム)確変状態の場合に、連続外れ回数が規定上限回数に達するまでの残り回数が表示されない「残り回数非表示モード」のときには、特別図柄の変動時間は、当否判定結果が大当たりに該当した場合も、外れに該当した場合でも、3秒〜180秒に設定される。
一方、遊技状態がST(スペシャルタイム)確変状態の場合に、連続外れ回数が規定上限回数に達するまでの残り回数が表示される「残り回数表示モード」のときには、特別図柄の変動時間は、当否判定結果が大当たりに該当した場合も、外れに該当した場合でも、1秒〜60秒に設定される。従って、遊技状態がST(スペシャルタイム)確変状態の場合、「残り回数表示モード」のときの特別図柄の変動時間は、「残り回数非表示モード」のときの特別図柄の変動時間と比較して、当否判定結果によらず共通して短時間に設定されている。
続いて、図16に示すように、S160−5−4において、ST(スペシャルタイム)確変状態における連続外れ回数が規定上限回数に達するまでの残り回数を表す上限回数カウント値がRAMから読み出され、「0」か否か、つまり、通常状態(低確率状態)か否かが判断される(S160−5−4)。そして、上限回数カウント値が「0」でないと判断された場合、つまり、ST(スペシャルタイム)確変状態であると判断された場合には(S160−5−4でNO)、この上限回数カウント値が「1」減算されて、再度RAMに記憶される(S160−5−5)。
続いて、上限回数カウント値が再度RAMから読み出され、「0」か否か、つまり、確変状態における連続外れ回数が規定上限回数に達したか否かが判断される(S160−5−6)。そして、上限回数カウント値が「0」であると判断された場合、つまり、連続外れ回数が規定上限回数に達したと判断され場合には(S160−5−6でYES)、確変フラグがRAMから読み出されてOFFに設定され、再度RAMに記憶される(S160−5−7)。続いて、特別動作ステータスが3にセットされ(S160−5−8)、その他必要な処理(S160−5−9)が行われた後に、この変動中処理(S160−5)が終了する。
一方、上記S160−5−4において、上限回数カウント値が「0」であると判断された場合(S160−5−4でYES)、若しくは、上記S160−5−6において、上限回数カウント値が「0」でないと判断された場合(S160−5−6でNO)には、特別動作ステータスが3にセットされ(S160−5−8)、その他必要な処理(S160−5−9)が行われた後に、この変動中処理(S160−5)が終了する。
上記特別動作ステータスが3の場合に行われる特別図柄確定処理(S160−6)では、図17に示すように、先ず、大当たりフラグがONか否か、すなわち大当たりか否か判断される(S160−6−1)。大当たりフラグがON、すなわち大当たりの場合には(S160−6−1でYES)、大当たり種別が15R確変大当たりか否かが判断される(S160−6−2)。具体的には、主制御基板200のRAMから15Rフラグが読み出され、ONに設定されているか否かが判断される。
そして、大当たり種別が15R確変大当たりであると判断された場合、つまり、15RフラグがONに設定されていると判断された場合には(S160−6−2でYES)、図32に示す大当たり種別判定テーブル69に基づいて、「判定結果」の「15R確変大当たり」に対応付けられた「ラウンド数」の「15R(ラウンド)」が読み出される。そして、ラウンドカウンタのカウント値がRAMから読み出され、このカウント値に当該ラウンド数である「15」が代入されて、再度RAMに記憶される(S160−6−3)。
続いて、図32に示す大当たり種別判定テーブル69に基づいて、「判定結果」の「15R確変大当たり」に対応付けられた「1開放あたりの最大開放時間」の「26秒」が読み出される。そして、ラウンド終了時間の値がRAMから読み出され、このラウンド終了時間に当該最大開放時間である「26秒」が代入されて、再度RAMに記憶された後(S160−6−4)、後述のS160−6−7の処理に移行する。
一方、上記S160−6−2において、大当たり種別が2R確変大当たりであると判断された場合、つまり、15RフラグがOFFに設定されていると判断された場合には(S160−6−2でNO)、図32に示す大当たり種別判定テーブル69に基づいて、「判定結果」の「2R確変大当たり」に対応付けられた「ラウンド数」の「2R(ラウンド)」が読み出される。そして、ラウンドカウンタのカウント値がRAMから読み出され、このカウント値に当該ラウンド数である「2」が代入されて、再度RAMに記憶される(S160−6−5)。
続いて、図32に示す大当たり種別判定テーブル69に基づいて、「判定結果」の「2R確変大当たり」に対応付けられた「1開放あたりの最大開放時間」の「0.5秒」が読み出される。そして、ラウンド終了時間の値がRAMから読み出され、このラウンド終了時間に当該最大開放時間である「0.5秒」が代入されて、再度RAMに記憶された後(S160−6−6)、後述のS160−6−7の処理に移行する。
そして、S160−6−7において、大当たり遊技を開始するべく、「大当たり種別」のデータ等を含む大当たりのオープニングコマンドが送信バッファに格納される(S160−6−7)。その後、特別動作ステータスが4にセットされた後(S160−6−8)、この特別図柄確定処理(S160−6)が終了する。尚、送信バッファに格納されたオープニングコマンドは、上記S110の処理が実行された際に、サブ制御基板205へ送信される。
一方、上記S160−6−1で大当たりフラグがOFF、即ち、外れと判断された場合には(S160−6−1でNO)、主制御基板200のRAMから演出切替フラグが読み出され、後述の遊技状態設定処理(S160−7−17)において、当該演出切替フラグがONに設定されているか否かが判断される(S160−6−9)。そして、演出切替フラグがONに設定されていると判断された場合には(S160−6−9でYES)、演出パターンフラグをRAMから読み出し、図33に示す演出モード切替テーブル71に基づいて、設定されている演出パターン、つまり、この演出パターンフラグに対応する「演出モード切替回数」が読み出され、演出モード切替回数としてRAMに記憶される。
続いて、この演出モード切替回数と上限回数カウンタの上限回数カウント値とがRAMから読み出され、「160」からこの上限回数カウント値を減算した値と、演出モード切替回数とが一致するか否かが判断される(S160−6−10)。そして、「160」から上限回数カウント値を減算した値と、演出モード切替回数とが一致すると判断された場合には(S160−6−10でYES)、演出切替フラグがRAMから読み出され、OFFに設定されて再度RAMに記憶された後(S160−6−11)、特別動作ステータスが1にセットされ(S160−6−12)、この特別図柄確定処理(S160−6)が終了する。
他方、上記S160−9で演出切替フラグがOFFに設定されていると判断された場合(S160−6−9でNO)、若しくは、上記S160−6−10で「160」から上限回数カウント値を減算した値と、演出モード切替回数とが一致しないと判断された場合には(S160−6−10でNO)、特別動作ステータスが1にセットされ(S160−6−12)、この特別図柄確定処理(S160−6)が終了する。
上記特別動作ステータスが4の場合に行われる特別電動役物処理(S160−7)では、図18に示すように、先ず、確変フラグがRAMから読み出され、OFFに設定されて再度RAMに記憶された後(S160−7−1)、大当たりのオープニングが実施されたか否か(これから大当たりが始まる旨の映像が表示部11に表示されたか否か等)が確認される(S160−7−2)。大当たりオープニングが実施されていない場合には、大当たりオープニングが実施され(S160−7−3)、若しくは、大当たりオープニングが実施されたことが確認された場合には(S160−7−2でYES)、その後に、大当たり終了フラグがRAMから読み出され、ONか否か判断される(S160−7−4)。
そして、大当たり終了フラグがOFFであると判断された場合、即ち、大当たり遊技終了ではないと判断された場合には(S160−7−4でNO)、現在大入賞口45が開放中か否か判断され(S160−7−5)、開放中ではなく閉鎖中の場合には(S160−7−5でNO)、大入賞口45の開放時間か否か判断される(S160−7−6)。大入賞口45の開放時間の場合には(S160−7−6でYES)、大入賞口の開放処理が行われ(S160−7−7)、その後に、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。それに対して、大入賞口45の開放時間となっていないときには(S160−7−6でNO)、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
一方、上記S160−7−5で大入賞口45が開放中と判断された場合には(S160−7−5でYES)、大入賞口45に10個遊技球が入賞しておらず(S160−7−8でNO)、且つ、上記S160−6−4若しくはS160−6−6でRAMに記憶されたラウンド終了時間(15R確変大当たりの場合には、26秒、2R確変大当たりの場合には、0.5秒である。)が、当該ラウンドの開始から、つまり、大入賞口45を開放してから経過していない(S160−7−9でNO)か否か判断され、何れでもない場合には(S160−7−8及びS160−7−9でNO)、そのままこの特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
それに対して、大入賞口45に10個遊技球が入賞し(S160−7−8でYES)、若しくは、ラウンド終了時間(15R確変大当たりの場合には、26秒、2R確変大当たりの場合には、0.5秒である。)が、当該ラウンドの開始から、つまり、大入賞口45を開放してから経過した(S160−7−9でYES)か否か判断され、何れかである場合には(S160−7−8でYES、若しくは、S160−7−9でYES)、大入賞装置44の開閉扉46を閉じて大入賞口45を閉鎖する大入賞口閉鎖処理が実行される(S160−7−10)。
そして、ラウンドカウンタのカウント値から1減算する処理が行われる(上述したように、本実施形態では15R確変大当たりの場合には、ラウンド数が15Rであるため、15から減算が開始される。また、2R確変大当たりの場合には、ラウンド数が2Rであるため、2から減算が開始される。)(S160−7−11)。尚、上記大入賞口閉鎖処理(S160−7−10)では、大入賞口閉鎖のコマンドが送信バッファにセットされる。
続いて、ラウンドカウンタのカウント値が再度RAMから読み出され、「0」か否か判断される(S160−7−12)。そして、ラウンドカウンタのカウント値が「0」ではない場合には(S160−7−12でNO)、そのままこの特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
それに対して、ラウンドカウンタのカウント値が「0」である場合には(S160−7−12でYES)、大当たり遊技の終了処理として、大当たり遊技の終了を報知するべく、演出パターンフラグが読み出され、演出パターン1乃至演出パター4のうちの何れかの「演出パターンフラグ」のデータ等を含む大当たりのエンディングコマンドが送信バッファに格納される(S160−7−13)。そして、大当たり終了フラグがRAMから読み出され、ONに設定され、再度RAMに記憶された後(S160−7−14)、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
他方、上記S160−7−4で大当たり終了フラグがONであると判断された場合、即ち、大当たり遊技終了と判断された場合には(S160−7−4でYES)、大当たり終了フラグがRAMから読み出され、OFFに設定されて再度、RAMに記憶される(S160−7−15)。そして、大当たりフラグがRAMから読み出され、OFFに設定されて再度、RAMに記憶された後(S160−7−16)、後述の「遊技状態設定処理」のサブ処理(S160−7−17)(図19参照)が実行される。その後、特別動作ステータスが1にセットされ(S160−7−18)、この特別電動役物処理(S160−7)が終了する。
ここで、「遊技状態設定処理」のサブ処理(S160−7−17)について図19に基づいて説明する。図19に示すように、遊技状態設定処理(S160−7−17)では、先ず、確変フラグがRAMから読み出され、ONに設定されて再度RAMに記憶される(S160−7−17−1)。そして、上限回数カウンタのカウント値がRAMから読み出され、このカウント値に連続外れ回数の規定上限回数(本実施形態では、規定上限回数は、例えば、「160回」である。)が代入され、再度RAMに記憶される(S160−7−17−2)。
続いて、大当たり図柄乱数値がRAMから読み出され、当該大当たり図柄乱数値が偶数か否か、つまり、大当たり図柄乱数値が「0、2、4、6、8、10」のうちの何れかであるか否かが判断される(S160−7−17−3)。そして、当該大当たり図柄乱数値が偶数であると判断された場合には(S160−7−17−3でYES)、演出パターンフラグがRAMから読み出され、この演出パターンフラグが「演出パターン1」に設定されて再度RAMに記憶される(S160−7−17−4)。尚、遊技機1の起動時に、演出パターンフラグは「演出パターン1」に設定されている。
その後、S160−7−17−5の処理が実行される。また、上記S160−7−17−3で、大当たり図柄乱数値が奇数であると判断された場合には(S160−7−17−3でNO)、S160−7−17−5の処理が実行される。具体的には、大当たり図柄乱数値がRAMから読み出され、当該大当たり図柄乱数値が「1、9、11」のうちの何れかであるか否かが判断される(S160−7−17−5)。そして、当該大当たり図柄乱数値が「1、9、11」のうちの何れかであると判断された場合には(S160−7−17−5でYES)、演出パターンフラグがRAMから読み出され、この演出パターンフラグが「演出パターン2」に設定されて再度RAMに記憶される(S160−7−17−6)。
続いて、S160−7−17−7の処理が実行される。また、上記S160−7−17−5で、大当たり図柄乱数値が「1、9、11」のうちの何れでもないと判断された場合には(S160−7−17−5でNO)、S160−7−17−7の処理が実行される。具体的には、大当たり図柄乱数値がRAMから読み出され、当該大当たり図柄乱数値が「3、7」のうちの何れかであるか否かが判断される(S160−7−17−7)。そして、当該大当たり図柄乱数値が「3、7」のうちの何れかであると判断された場合には(S160−7−17−7でYES)、演出パターンフラグがRAMから読み出され、この演出パターンフラグが「演出パターン3」に設定されて再度RAMに記憶される(S160−7−17−8)。その後、後述のS160−17−10の処理が実行される。
一方、上記S160−7−17−7で、大当たり図柄乱数値が「3、7」のうちの何れでもないと判断された場合、つまり、大当たり図柄乱数値が「5」であると判断された場合には(S160−7−17−7でNO)、S160−7−17−9の処理が実行される。具体的には、演出パターンフラグがRAMから読み出され、この演出パターンフラグが「演出パターン4」に設定されて再度RAMに記憶される(S160−7−17−9)。
続いて、演出パターンフラグがRAMから読み出され、この演出パターンフラグが演出パターン1、演出パターン2、又は、演出パターン3のうちの何れかであるか否かが判断される(S160−7−17−10)。そして、演出パターンフラグが演出パターン1、演出パターン2、又は、演出パターン3のうちの何れかであると判断された場合には(S160−7−17−10でYES)、演出切替フラグがRAMから読み出され、ONに設定されて再度RAMに記憶される(S160−7−17−11)。その後、演出パターンフラグがRAMから読み出され、この演出パターンフラグを含む演出パターンコマンドが送信バッファにセットされ(S160−7−17−13)、当該遊技状態設定処理のサブ処理(S160−7−17)が終了し、上記S160−7−18の処理に移行する。
一方、演出パターンフラグが演出パターン1、演出パターン2、又は、演出パターン3のうちの何れでもないと判断された場合、つまり、演出パターンフラグが演出パターン4であると判断された場合には(S160−7−17−10でNO)、演出切替フラグがRAMから読み出され、OFFに設定されて再度RAMに記憶される(S160−7−17−12)。その後、演出パターンフラグがRAMから読み出され、この演出パターンフラグを含む演出パターンコマンドが送信バッファにセットされ(S160−7−17−13)、当該遊技状態設定処理のサブ処理(S160−7−17)が終了し、上記S160−7−18の処理に移行する。
上記特別動作処理(S160)の次に保留球数処理(S170)が行われる。保留球数処理(S170)では、図20に示すように、現在の特図、普通図柄の保留球数がロードされ(S170−1)、保留球数が特図保留コマンド、普図保留コマンドとして送信バッファにセットされる(S170−2)。この保留球数処理(S170)により、上記主制御基板200のRAM(保留記憶手段)の保留球数に関する記憶がサブ制御基板205へ出力されるようにセットされる。
保留球数処理(S170)の次に、その他の処理(S180)が行われる。その他の処理(S180)では、遊技に必要なその他の様々な処理が必要に応じて行われる。
ここで、上記割り込み処理(S100)が主制御基板200のCPUによって実行された際における、遊技機1の遊技状態の概略構成について図38に基づいて説明する。図38に示すように、本実施形態の遊技機1では、遊技状態は、[F1]通常状態から遊技が開始される。「通常状態」では、当否判定結果が大当たりになる確率は「低確率状態(2/630)」であり、且つ、普通図柄当たりになる発生確率は「低確率状態(1/300)」である。
そして、[F1]通常状態において、当否判定結果が大当たりになると[F2]大当たり遊技(特定遊技)が実行される。「大当たり遊技」は、15R確変大当たりの大当たり遊技と2R確変大当たりの大当たり遊技が、8対2の割合で発生するように振り分けられている(図32参照)。15R確変大当たりの大当たり遊技は、ラウンド数が15回で、1ラウンドの最大開放時間は「26秒」であり、1ラウンド当たり「10個」入賞すると大入賞口45は閉鎖される。また、2R確変大当たりの大当たり遊技は、ラウンド数が2回で、1ラウンドの最大開放時間は「0.5秒」であり、大入賞口45に入賞(入球)し難い。
続いて、[F2]大当たり遊技が終了した後、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態に設定される。この[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態では、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、「160回」に到達するまで確変状態となる。「確変状態」では、当否判定結果が大当たりになる確率は「高確率状態(12/630)」であり、且つ、普通図柄当たりになる発生確率は「高確率状態(60/300)」である。
そして、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態において、当否判定結果が大当たりになると[F2]大当たり遊技(特定遊技)が実行された後、再度、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態に設定される。一方、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態において、確変外れ、又は、確変リーチ外れが[F5]160回行われた場合、つまり、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、「160回」に到達した場合には、遊技状態は[F1]通常状態に設定されることとなる。
次に、上記サブ制御基板205が行う処理について説明する。上記サブ制御基板205が行うサブ制御メイン処理(S200)では、図21に示すように、先ず、CPU初期化処理が行われる(S201)。詳しくは、スタックの設定、CPUの設定、SIO、CTCの設定等が行われる。そして、電源断信号がONした際に、サブ制御基板205のRAMに記憶されている内容が正常か否かが判断され(S202)、正常な場合には(S202でYES)、そのまま割り込み禁止処理(S204)、乱数更新処理(S205)、割り込み許可処理(S206)が行われ、その後に再び割り込み禁止処理(S204)に戻るループ処理が行われる。一方、RAMに記憶されている内容が正常でない場合には、RAMが初期化された後(S203)、割り込み禁止処理(S204)、乱数更新処理(S205)、割り込み許可処理(S206)を繰り返し行うループ処理が行われる。
この割り込み禁止処理(S204)では、割り込み処理が入ってきても、割り込み許可となるまで、割り込みを禁止する。次の乱数更新処理(S205)では、種々の乱数用カウンタが乱数更新処理(S205)毎に1加算され、上記のように各乱数用カウンタの上限値に至ると次に最小値に戻って再び加算が行われる。更新された各乱数用カウンタの乱数値はサブ制御基板205のRAMに記憶される。割り込み許可処理(S206)では、割り込みが許可され、後述の受信割り込み処理(S300)、2msタイマ割り込み処理(S400)、10msタイマ割り込み処理(S500)の実行が可能となる。
図22に示すように、受信割り込み処理(S300)は、主制御基板200からのコマンド(制御信号)を受信するための処理である。受信割り込み処理(S300)では、先ず、上記主制御基板200からのストローブ(STB)信号がONか確認され(S301)、ストローブ信号がON、すなわち外部INT入力部にストローブ信号が入力されると(S301でYES)、上記主制御基板200から出力されたコマンド(制御信号)の受信およびRAMへの格納が行われる(S302)。ここで主制御基板200から受信するコマンドには、入賞コマンド、変動コマンド、演出パターンコマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンド、エンディングコマンド、客待ちコマンド、大当たり判定データ、保留数データ等が含まれる。一方、ストローブ信号がONになっていなければ(S301でNO)、その時点でこの受信割り込み処理(S300)が終了する。
図23に示すように、2msタイマ割り込み処理(S400)では、データ出力処理(S401)、入力処理(S402)、ウォッチドッグタイマ処理(S403)が行われる。データ出力処理(S401)では、ランプ点灯パターンや音声パターン等を2ms毎に作成して出力する処理や駆動物を駆動するための制御データが作成される。入力処理(S402)では、例えば、遊技ボタンスイッチ67等の操作状況が入力される。ウォッチドッグタイマ処理(S403)では、ウォッチドッグタイマをリセットする処理が行われる。
また、図24に示すように、10msタイマ割り込み処理(S500)では、スイッチ状態取得処理(S501)、コマンド受信許可確認処理(S502)、下皿状態確認処理(S503)、ループシナリオ再設定処理(S504)、コマンド監視処理(S505)、S506〜S509における疑似大入賞装置57の疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放する処理、ランプ処理(S510)、スイッチ処理(S511)、コマンド送信処理(S512)等が行われる。
スイッチ状態取得処理(S501)では、2msタイマ割り込み処理で作成したスイッチデータが10msタイマ割り込み処理用のスイッチデータとして格納することが行われる。コマンド受信許可確認処理(S502)では、RAMクリア時等の演出禁止期間の判定が行われる。下皿状態確認処理(S503)では、下側球受け皿37の満杯報知用タイマ設定が行われる。ループシナリオ再設定処理(S504)では、客待ち演出等の一定間隔で行う演出の設定が行われる。
続いて、後述するコマンド監視処理(S505)が行われた後、疑似大入賞装置57の疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放する旨を表す疑似扉フラグがRAMから読み出され、ONに設定されているか否かが判断される(S506)。尚、遊技機1の起動時に、疑似扉フラグはOFFに設定されてサブ制御基板205のRAMに記憶される。そして、疑似扉フラグがONに設定されていると判断された場合には(S506でYES)、変動演出の特別図柄が仮停止して疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放するタイミングになったか否かが判断される(S507)。
そして、変動演出の特別図柄が仮停止して疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放するタイミングになったと判断された場合には(S507でYES)、上記疑似大入賞ソレノイド61を介して上記疑似大入賞装置57の疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放する疑似大入賞口開放処理が実行された後(S508)、疑似扉フラグがRAMから読み出され、OFFに設定されて再度RAMに記憶される(S509)。続いて、ランプ処理(S510)において、出力するランプデータの作成が行われる。
一方、上記S506で疑似扉フラグがOFFに設定されていると判断された場合(S506でNO)、若しくは、上記S507で変動演出の特別図柄が仮停止して疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放するタイミングになっていないと判断された場合には(S507でNO)、ランプ処理(S510)において、出力するランプデータの作成が行われる。
そして、スイッチ処理(S511)では、遊技ボタンスイッチ67等の押下を検出して、それぞれの押下に対応した処理が行われる。その後、コマンド送信処理(S512)において、送信コマンドがある場合には当該コマンドが送信される。これにより、10msタイマ割り込み処理(S500)が終了する。尚、遊技機1の機能等に合わせて、10msタイマ割り込み処理(S500)にその他の処理を含めてもよい。
上記コマンド監視処理(S505)について図25乃至図31、図35乃至図45に基づいて説明する。コマンド監視処理(S505)では、主制御基板200から受信したコマンド(制御信号)を解析し、コマンドに対応した処理が行われる。図25に示すように、コマンド監視処理(S505)では、先ず、主制御基板200からコマンド(制御信号)を受信したか否かが判断される(S505−1)。主制御基板200からコマンドを受信していないときには(S505−1でNO)、このコマンド監視処理(S505)は終了する。
一方、主制御基板200からコマンドを受信したときには、そのコマンドが上記演出パターンコマンド(S160−7−17−13でセット)か否かが判断される(S505−2)。そして、演出パターンコマンドであると判断された場合には(S505−2でYES)、後述の確変演出パターン設定処理のサブ処理(図26参照)が実行された後(S505−3)、S505−4の処理が実行される。一方、演出パターンコマンドでないと判断された場合には(S505−2でNO)、S505−4において、上記変動コマンド(S160−4−7−15でセット)か否かが判断される(S505−4)。
そして、変動コマンドであると判断された場合には(S505−4でYES)、演出乱数値、ST図柄乱数値等が取得されてサブ制御基板205のRAMに記憶された後、後述の変動コマンド処理のサブ処理(図27参照)が実行され(S505−5)、続いて、S505−6の処理が実行される。一方、S505−4において、変動コマンドでないと判断された場合には(S505−4でNO)、S505−6において、上記変動開始コマンド(S160−4−9でセット)か否かが判断される(S505−6)。
そして、変動開始コマンドであると判断された場合には(S505−6でYES)、S505−7において、変動コマンドによって指定された特別図柄、変動パターンにて演出表示を開始するための変動演出開始コマンドを出力バッファにセットする変動開始設定処理が実行された後(S505−7)、S505−8の処理が実行される。この変動演出開始コマンドが上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、特別図柄、変動パターンに対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、表示装置10の表示部11にて左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出が開始される。
例えば、変動コマンドに含まれる特別図柄が、「1、1、1」、「2、2、2」等、又は、「123」等の場合には、『1,1,1』や『2,2,2』等の同一数字の組み合わせ、所謂ぞろ目の特別図柄や、『1、2、3』等のバラ目の特別図柄が停止特別図柄として変動演出開始コマンドに含まれる。また、変動コマンドに停止特別図柄として、12個の停止特別図柄77A〜77Lから1個をランダムに選択するように指示する停止特別図柄コマンドが含まれている場合には、図36に示すST当たり図柄テーブル77に基づいて停止特別図柄が選択され、変動演出開始コマンドに含まれる。
ここで、サブ制御基板205のROMに予め記憶されているST当たり図柄テーブル77について図36に基づいて説明する。図36に示すように、ST当たり図柄テーブル77は、「ST図柄乱数値」と、「停止特別図柄」とから構成されている。「ST図柄乱数値」には、「0」〜「35」のST図柄乱数値が順番に3個ずつ12組に区分されて記憶されている。
「停止特別図柄」には、左特別図柄と右特別図柄が「0」〜「11」の同一数字で、中特別図柄として丸印の中に「ST」の文字が表示された第1中特別図柄が配置された12個の停止特別図柄77A〜77Lが、12組の各ST図柄乱数値の組み合わせに対応付けられて記憶されている。例えば、左特別図柄と右特別図柄が「0」の同一数字で、中特別図柄に丸印の中に「ST」の文字が表示された第1中特別図柄が配置された停止特別図柄77Aが、「0」〜「2」の3個のST図柄乱数値に対応付けられて記憶されている。
従って、上記S505−4でRAMに記憶されたST図柄乱数値が、例えば、「7」であれば、図36に示すST当たり図柄テーブル77に基づいて、ST図柄乱数値「7」が属する「ST図柄乱数値」の区分に対応付けられた、左特別図柄と右特別図柄が「2」の同一数字で、中特別図柄に丸印の中に「ST」の文字が表示された第1中特別図柄が配置された停止特別図柄77Cが選択されて、変動演出開始コマンドに含まれる。
また、変動コマンドに切替リーチ変動パターン(S160−4−7−15でセット)が含まれている場合には、後述のように、図37に示すST切替特別図柄テーブル78に基づいて、サブ制御基板205のRAMから読み出された3個の確変演出フラグ1〜確変演出フラグ3のうち、ONに設定されている確変演出フラグに対応付けられたST切替特別図柄が選択され、このST切替特別図柄が外れの停止特別図柄として変動演出開始コマンドに含まれる。
ここで、サブ制御基板205のROMに予め記憶されているST切替特別図柄テーブル78について図37に基づいて説明する。図37に示すように、ST切替特別図柄テーブル78は、「確変演出フラグ」と、「ST切替特別図柄」とから構成されている。「確変演出フラグ」には、「ON」に設定された3個の確変演出フラグ1〜確変演出フラグ3が区分されて記憶されている。
「ST切替特別図柄」には、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に三角印の中に「ST」の文字が表示された第2中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Aが、「ON」に設定され確変演出フラグ1に対応付けられて記憶されている。また、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に四角印の中に「ST」の文字が表示された第3中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Bが、「ON」に設定され確変演出フラグ2に対応付けられて記憶されている。また、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に菱形印の中に「ST」の文字が表示された第4中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Cが、「ON」に設定され確変演出フラグ3に対応付けられて記憶されている。
従って、後述のように、サブ制御基板205のRAMから読み出された確変演出フラグ1〜確変演出フラグ3のうち、例えば、確変演出フラグ1がONに設定されている場合には、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に三角印の中に「ST」の文字が表示された第2中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Aが選択されて、変動演出開始コマンドに含まれる(図28参照)。
一方、上記S505−6において、変動開始コマンドでないと判断された場合には(S505−6でNO)、上記変動停止コマンド(S160−5−3でセット)か否かが判断される(S505−8)。そして、変動停止コマンドであると判断された場合には(S505−8でYES)、演出表示を終了させるための変動演出終了コマンドを出力バッファにセットする変動停止設定処理が実行された後(S505−9)、S505−10の処理が実行される。この変動演出終了コマンドが上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、表示装置10の表示部11にて仮停止表示されている左、中、右特別図柄81A〜81Cが停止表示されて変動表示演出が終了する。
一方、上記S505−8において、変動停止コマンドでないと判断された場合には(S505−8でNO)、上記大当たりのオープニングコマンド(S160−6−7でセット)か否かが判断される(S505−10)。そして、大当たりのオープニングコマンドであると判断された場合には(S505−10でYES)、後述の特別遊技演出選択処理のサブ処理(図30参照)が実行された後(S505−11)、S505−12の処理が実行される。一方、上記S505−10で大当たりのオープニングコマンドでないと判断された場合には(S505−10でNO)、S505−12において、上記大当たりのエンディングコマンド(S160−7−13でセット)か否かが判断される(S505−12)。
そして、大当たりのエンディングコマンドであると判断された場合には(S505−12でYES)、後述のエンディング演出選択処理のサブ処理(図31参照)が実行された後(S505−13)、S505−14の処理が実行される。一方、大当たりのエンディングコマンドでないと判断された場合には(S505−12でNO)、S505−14において、客待ちコマンドか否かが判断される(S505−14)。そして、客待ちコマンドでないと判断された場合には(S505−14でNO)、その他のコマンド処理が実施され(S505−16)、当該コマンド監視処理(S505)は終了する。
それに対して、上記S505−14において、受信されたコマンドが客待ちコマンドであると判断された場合には(S505−14でYES)、客待ちコマンド処理を行い(S505−15)、コマンド監視処理(S505)は終了する。客待ちコマンド処理(S505−15)は、例えば楽曲中であればその楽曲の音量がフェードアウトするように音声制御基板220に制御させる処理等を含むものである。尚、客待ちコマンドは、上記メイン処理において、大当たりおよび普通図柄当たりの当否判定を行う保留がないとき(保留が全て消化されたとき)に、特別図柄および普通図柄が停止した後、主制御基板200から送信されるコマンドである。
他方、上記S505−3において実行される「確変演出パターン設定処理」では、図26に示すように、先ず、受信した演出パターンコマンドをRAMから読み出し、この演出パターンコマンドに含まれる演出パターンフラグが演出パターン1であるか否かが判断される(S505−3−1)。
そして、演出パターンコマンドに含まれる演出パターンフラグが演出パターン1であると判断された場合には(S505−3−1でYES)、サブ制御基板205のRAMから確変演出フラグ1が読み出され、ONに設定されて再度、RAMに記憶された後(S505−3−2)、S505−3−3の処理が実行される。尚、遊技機1の起動時において、確変演出フラグ1、確変演出フラグ2、確変演出フラグ3、及び、確変演出フラグ4は、OFFに設定されて、サブ制御基板205のRAMに記憶される。
一方、演出パターンコマンドに含まれる演出パターンフラグが演出パターン1でないと判断された場合には(S505−3−1でNO)、S505−3−3において、再度、受信した演出パターンコマンドをRAMから読み出し、この演出パターンコマンドに含まれる演出パターンフラグが演出パターン2であるか否かが判断される(S505−3−3)。そして、演出パターンコマンドに含まれる演出パターンフラグが演出パターン2であると判断された場合には(S505−3−3でYES)、サブ制御基板205のRAMから確変演出フラグ2が読み出され、ONに設定されて再度、RAMに記憶された後(S505−3−4)、S505−3−5の処理が実行される。
一方、演出パターンコマンドに含まれる演出パターンフラグが演出パターン2でないと判断された場合には(S505−3−3でNO)、S505−3−5において、再度、受信した演出パターンコマンドをRAMから読み出し、この演出パターンコマンドに含まれる演出パターンフラグが演出パターン3であるか否かが判断される(S505−3−5)。そして、演出パターンコマンドに含まれる演出パターンフラグが演出パターン3であると判断された場合には(S505−3−5でYES)、サブ制御基板205のRAMから確変演出フラグ3が読み出され、ONに設定されて再度、RAMに記憶された後(S505−3−6)、当該確変演出パターン設定処理(S505−3)は終了する。
一方、演出パターンコマンドに含まれる演出パターンフラグが演出パターン3でないと判断された場合には(S505−3−5でNO)、演出パターンコマンドに含まれる演出パターンフラグが演出パターン4であると判断されて、サブ制御基板205のRAMから確変演出フラグ4が読み出され、ONに設定されて再度、RAMに記憶された後(S505−3−7)、当該確変演出パターン設定処理(S505−3)は終了する。
また他方、上記S505−5において実行される「変動コマンド処理」では、図27乃至図29に示すように、先ず、受信した変動コマンドがRAMから読み出され、この変動コマンドに含まれる変動パターンが、15R確変大当たりの変動パターン又は2R確変大当たりの変動パターンのうちの何れかであるか否かが判断される(S505−5−1)。
つまり、変動コマンドに含まれる左、中、右特別図柄81A〜81Cが、「0、0、0」〜「4、4、4」、「6、6、6」〜「11、11、11」のぞろ目、又は、12個の停止特別図柄77A〜77L(図36参照)から1個をランダムに選択するように指示する停止特別図柄コマンドが変動コマンドに含まれる場合には、15R確変大当たりの変動パターンであると判断される。また、左、中、右特別図柄81A〜81Cが、「1、2、3」の特別図柄である場合には、2R確変大当たりの変動パターンであると判断される。
そして、変動コマンドに含まれる変動パターンが、15R確変大当たりの変動パターン又は2R確変大当たりの変動パターンのうちの何れかであると判断された場合には(S505−5−1でYES)、当該大当たりの変動パターンに対応する変動演出パターンが選択される(S505−5−2)。具体的には、‘0’〜‘199’の上記演出態様乱数値のうちの一の演出態様乱数値が演出態様乱数用カウンタから取得され、この演出態様乱数値に対応する大当たりの変動演出パターンが確変大当たり演出パターンテーブルから選択される。
続いて、この選択された大当たりの変動演出パターンにて、変動コマンドに含まれる「0、0、0」〜「4、4、4」、「6、6、6」〜「11、11、11」のぞろ目、又は、12個の停止特別図柄77A〜77Lのうちの何れかの左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出を開始するための変動演出開始コマンドが出力バッファにセットされ(S505−5−3)、当該変動コマンド処理(S505−5)が終了する。この変動演出開始コマンドが、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、大当たりの特別図柄、変動パターンに対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。
そして、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−7)、大当たりの変動演出パターンにて左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出が開始される。その後、左、中、右特別図柄81A〜81Cが、15R確変大当たりが付与される旨を報知する「1」〜「4」、「6」〜「11」のぞろ目、又は12個の各停止特別図柄77A〜77L(図36参照)、若しくは、2R確変大当たりが付与される旨を報知する「1、2、3」の特別図柄のうちの何れかの大当たり図柄で仮停止表示される。そして、上記変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−9)、この大当たり図柄が停止表示されて、15R確変大当たり又は2R確変大当たりが付与された旨が報知される。
例えば、図39(1)に示すように、受信した変動コマンドに含まれる変動パターンが「15R当たり変動パターン」で、左、中、右特別図柄81A〜81Cが「6、6、6」のぞろ目の大当たり図柄の場合には、変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると、「6、6、6」の大当たり図柄が停止表示され、15R確変大当たりが付与された旨が報知される。
また、例えば、図42(21)に示すように、受信した変動コマンドに含まれる変動パターンが「2R当たり変動パターン」で、左、中、右特別図柄81A〜81Cが「1、2、3」の大当たり図柄の場合には、変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると、「1、2、3」の大当たり図柄が停止表示され、2R確変大当たりが付与された旨が報知される。
また、例えば、図43(31)に示すように、受信した変動コマンドに含まれる変動パターンが「15R当たり変動パターン」で、左、中、右特別図柄81A〜81Cが、左特別図柄と右特別図柄が「6」の同一数字で、中特別図柄が丸印の中に「ST」の文字が表示された第1中特別図柄が配置された停止特別図柄77G(図36参照)の大当たり図柄の場合には、変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると、停止特別図柄77Gの大当たり図柄が停止表示され、15R確変大当たり、つまり、ST(スペシャルタイム)確変大当たりが付与された旨が報知される。
また、例えば、図45(41)に示すように、受信した変動コマンドに含まれる変動パターンが「2R当たり変動パターン」で、左、中、右特別図柄81A〜81Cが「1、2、3」の大当たり図柄の場合には、変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると、「1、2、3」の大当たり図柄が停止表示され、2R確変大当たりが付与された旨が報知される。
その後、上記S505−10で、主制御基板200から受信したコマンドがオープニングコマンド(S160−6−7でセット)であると判断された場合には(S505−10でYES)、大当たり遊技時の演出表示のパターン(内容)を選択する特別遊技演出選択処理が実行される(S505−11)。
ここで、特別遊技演出選択処理(S505−11)について図30に基づいて説明する。図30に示すように、先ず、オープニングコマンド(S160−6−7でセット)に基づいて「大当たり種別」のデータを抽出し、15R確変大当たりと2R確変大当たりのうちのいずれであるか解析する(S505−11−1)。
そして、大当たり種別が15R確変大当たりの場合には、15R確変大当たりの大当たり遊技(特待遊技)のときに実行する15R大当たり遊技演出のパターン(内容)が選択され、一方、大当たり種別が2R確変大当たりの場合には、2R確変大当たりの大当たり遊技(特定遊技)のときに実行する2R大当たり遊技演出のパターン(内容)が選択される(S505−11−2)。この15R大当たり遊技演出と2R大当たり遊技演出には、大入賞口45の開放中及び開放間のインターバル中に実行する開放時演出が含まれている。
続いて、この選択された15R大当たり遊技演出のパターン又は2R大当たり遊技演出のパターンにて大当たり遊技の演出表示を開始するためのオープニング演出開始コマンドが出力バッファにセットされ(S505−11−3)、当該特別遊技演出選択処理(S505−11)が終了する。このオープニング演出開始コマンドが、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、所定のオープニング演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、各ラウンドの大入賞口45の開放に合わせて表示装置10の表示部11に表示される。
例えば、本実施形態の遊技機1では、図38の[F2]大当たり遊技、及び、図39(2)〜(3)、図43(32)〜(33)に示すように、15R確変大当たりの大当たり遊技のときに実行される15R大当たり遊技演出は、大入賞口45が15ラウンド開放される各開放中に、「ROUN1」等のラウンド数を表す表示と共に、「ボーナス」の文字が表示部11の中央部に表示され、大入賞口45が15回開放される大当たり遊技中である旨が報知される。
また、例えば、本実施形態の遊技機1では、図38の[F2]大当たり遊技、及び、図42(22)、図45(42)に示すように、2R確変大当たりの大当たり遊技のときに実行される2R大当たり遊技演出は、大入賞口45が0.5秒、2回開放されるときに、「チャンス」の文字が表示部11の中央部に表示され、図42(23)、図45(43)に示すように、大入賞口45が0.5秒、2回開放される大当たり遊技中である旨が報知される。
続いて、上記S505−12で、主制御基板200から受信したコマンドがエンディングコマンド(S160−7−13でセット)であると判断された場合には(S505−12でYES)、大当たり遊技が終了した旨を報知する大当たり遊技終了演出表示のパターン(内容)を選択するエンディング演出選択処理が実行される(S505−13)。
ここで、エンディング演出選択処理(S505−13)について図31に基づいて説明する。図31に示すように、先ず、エンディングコマンド(S160−7−13でセット)に基づいて「演出パターンフラグ」のデータを抽出し、演出パターン1乃至演出パターン4のうちの何れの演出パターンフラグであるか解析する(S505−13−1)。
そして、演出パターンフラグが演出パターン1乃至演出パターン3のうちのいずれかである場合には、確変状態に設定された旨を報知する第1大当たり遊技終了演出表示のパターン(内容)が選択され、一方、演出パターンフラグが演出パターン4の場合には、所謂、ST(スペシャルタイム)確変状態に設定された旨を報知する第2大当たり遊技終了演出表示のパターン(内容)が選択される(S505−13−2)。
続いて、この選択された第1大当たり遊技終了演出表示のパターン又は第2大当たり遊技終了演出表示のパターンにて大当たり遊技の終了を報知するためのエンディング演出開始コマンドが出力バッファにセットされ(S505−13−3)、当該エンディング演出選択処理(S505−13)が終了する。このエンディング演出開始コマンドが、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、所定のエンディング演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、表示装置10の表示部11に表示される。
例えば、本実施形態の遊技機1では、図38の[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態、及び、図39(4)、図42(24)に示すように、演出パターン1乃至演出パターン3の何れかの演出パターンにて、15R確変大当たりの大当たり遊技、又は、2R確変大当たりの大当たり遊技が終了したときに実行される第1大当たり遊技終了演出表示は、「確変突入!」の文字が表示部11の中央部に表示され、確変状態に設定された旨が報知される。
また、例えば、本実施形態の遊技機1では、図38の[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態、及び、図43(34)、図45(44)に示すように、演出パターン4にて、15R確変大当たりの大当たり遊技、又は、2R確変大当たりの大当たり遊技が終了したときに実行される第2大当たり遊技終了演出表示は、「スペシャルタイム!」の文字が表示部11の中央部に表示され、ST(スペシャルタイム)確変状態に設定された旨が報知される。
他方、図27に示すように、上記S505−5−1において、変動コマンドに含まれる変動パターンが、15R確変大当たりの変動パターン又は2R確変大当たりの変動パターンのうちの何れでもないと判断された場合、つまり、外れ又はリーチ外れの変動パターンであると判断された場合には(S505−5−1でNO)、受信した変動コマンドが再度、RAMから読み出され、この変動コマンドに含まれる上限回数カウント値が「0」であるか否か、つまり、[F1]通常状態の外れであるか否かが判断される(S505−5−4)。
そして、変動コマンドに含まれる上限回数カウント値が「0」である、つまり、[F1]通常状態の外れであると判断された場合には(S505−5−4でYES)、変動コマンドに含まれる変動パターンに対応する通常外れ演出テーブル、若しくは、通常リーチ外れ演出テーブルから、通常外れ又は通常リーチ外れの変動演出パターン(内容)が選択される(S505−5−5)。具体的には、‘0’〜‘199’の上記演出態様乱数値のうちの一の演出態様乱数値が演出態様乱数用カウンタから取得され、この演出態様乱数値に対応する通常外れ又は通常リーチ外れの変動演出パターンが、通常外れ演出テーブル、若しくは、通常リーチ外れ演出テーブルから選択される。
そして、[F11]車モードの背景画像で、この選択された通常外れ又は通常リーチ外れの変動演出パターンにて、変動コマンドに含まれる左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出を開始するための外れ変動演出開始コマンドが出力バッファにセットされ(S505−5−6)、当該変動コマンド処理(S505−5)が終了する。この外れ変動演出開始コマンドが、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、車91が荒野を疾走している[F11]車モードの背景画像で、通常外れ又は通常リーチ外れの左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−7)、図38に示すように、車91が荒野を疾走している[F11]車モードの背景画像で、通常外れ又は通常リーチ外れの変動表示演出が開始され、左、中、右特別図柄81A〜81Cが、外れ図柄又はリーチ外れ図柄で仮停止表示される。そして、上記変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−9)、この外れ図柄又はリーチ外れ図柄が停止表示されて、外れが付与された旨が報知される。
また、他方、図27に示すように、上記S505−5−4において、変動コマンドに含まれる上限回数カウント値が「0」でない、つまり、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態であると判断された場合には(S505−5−4でNO)、この上限回数カウント値が残り回数カウント値としてサブ制御基板205のRAMに記憶される(S505−5−7)。
続いて、図28に示すように、確変演出フラグ1がRAMから読み出されて、ONに設定されているか否かが判断される(S505−5−8)。そして、確変演出フラグ1がONに設定されていると判断された場合には(S505−5−8でYES)、変動コマンドに含まれる変動パターンが、切替リーチ変動パターンであるか否かが判断される(S505−5−9)。
そして、変動コマンドに含まれる変動パターンが、切替リーチ変動パターンでないと判断された場合には(S505−5−9でNO)、S505−5−10において、図35に示す演出モードテーブル74に基づいて、左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示開始に同期して、表示部11の表示画面内で表示される背景画像として、残り回数カウント値に対応する「演出パターン1」の確変演出モードの背景画像が設定される。具体的には、残り回数カウント値がRAMから読み出され、(161−残り回数カウント値)の数値を「連続外れ回数」として、演出モードテーブル74に基づいて、当該連続外れ回数に対応する「演出パターン1」の確変演出モードの背景画像が設定される。
ここで、サブ制御基板205のROMに予め記憶されている演出モードテーブル74について図35に基づいて説明する。図35に示すように、演出モードテーブル74は、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態において、「残り回数非表示確変演出モード(山登りモード)」又は「残り回数表示確変演出モード(船モード)」の背景画像が表示される「連続外れ回数」が、各演出パターン1〜4に区分されて記憶されている。
例えば、「演出パターン1」に対応付けられた「残り回数非表示確変演出モード(山登りモード)」の背景画像が表示される「連続外れ回数」には、「1回目〜60回目」が記憶され、「残り回数表示確変演出モード(船モード)」の背景画像が表示される「連続外れ回数」には、「61回目〜160回目」が記憶されている。また、「残り回数非表示確変演出モード(山登りモード)」の背景画像は、例えば、図38及び図39(5)に示すように、キャラクタ85が山86を登る[F31]山登りモードの背景画像である。また、「残り回数表示確変演出モード(船モード)」の背景画像は、例えば、図38及び図40(12)に示すように、船87が海上を進んでいる[F32]船モードの背景画像である。
続いて、S505−5−10では、変動コマンドに含まれる変動パターンに対応する確変外れ演出テーブル、若しくは、確変リーチ外れ演出テーブルから、確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターン(内容)が選択される。具体的には、‘0’〜‘199’の上記演出態様乱数値のうちの一の演出態様乱数値が演出態様乱数用カウンタから取得され、この演出態様乱数値に対応する確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターンが、確変外れ演出テーブル、若しくは、確変リーチ外れ演出テーブルから選択される。
そして、「連続外れ回数」に対応する[F31]山登りモード又は[F32]船モードの背景画像で、この選択された確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターンにて、変動コマンドに含まれる左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出を開始するための外れの変動演出開始コマンドが出力バッファにセットされた後(S505−5−10)、後述のS505−5−13の処理が実行される。
一方、変動コマンドに含まれる変動パターンが、切替リーチ変動パターン(S160−4−7−15でセット)であると判断された場合には(S505−5−9でYES)、S505−5−11において、図37に示すST切替特別図柄テーブル78に基づいて、ONに設定されている確変演出フラグ1に対応付けられたST切替特別図柄78Aが選択される。そして、図35に示す演出モードテーブル74に基づいて、演出モード切替回数である「60回」に対応する[F31]山登りモードの背景画像で、このST切替特別図柄78Aが外れの停止特別図柄の変動表示演出を開始するための外れの変動演出開始コマンドが出力バッファにセットされる(S505−5−11)。
ここで、サブ制御基板205のROMに予め記憶されているST切替特別図柄テーブル78について図37に基づいて説明する。図37に示すように、ST切替特別図柄テーブル78は、「確変演出フラグ」と、「ST切替特別図柄」とから構成されている。「確変演出フラグ」には、「ON」に設定された3個の確変演出フラグ1〜確変演出フラグ3が区分されて記憶されている。
「ST切替特別図柄」には、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に三角印の中に「ST」の文字が表示された第2中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Aが、「ON」に設定され確変演出フラグ1に対応付けられて記憶されている。また、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に四角印の中に「ST」の文字が表示された第3中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Bが、「ON」に設定され確変演出フラグ2に対応付けられて記憶されている。また、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に菱形印の中に「ST」の文字が表示された第4中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Cが、「ON」に設定され確変演出フラグ3に対応付けられて記憶されている。
従って、確変演出フラグ1がONに設定されている場合には、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に三角印の中に「ST」の文字が表示された第2中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Aが選択されて、変動演出開始コマンドに含まれる。
そして、S505−5−12において、疑似大入賞装置57の疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放する旨を表す疑似扉フラグがRAMから読み出され、ONに設定されて再度RAMに記憶された後(S505−5−12)、S505−5−13の処理が実行される。尚、遊技機1の起動時に、疑似扉フラグはOFFに設定されてサブ制御基板205のRAMに記憶される。
続いて、S505−5−13において、残り回数カウント値が再度RAMから読み出され、「100」以下か否か、つまり、連続外れ回数が「61回目」以上で、背景画像が[F32]船モードに設定されているか否かかが判断される(S505−5−13)。そして、残り回数カウント値が「101」以上であると判断された場合、つまり、背景画像が[F32]船モードに設定されていない、即ち、[F31]山登りモードに設定されていると判断された場合には(S505−5−13でNO)、後述のS505−5−15の処理が実行される。
従って、この外れの変動演出開始コマンドが、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、キャラクタ85が山86を登る[F31]山登りモードの背景画像で、確変外れ又は確変リーチ外れの左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出、又は、ST切替特別図柄78Aの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−7)、図38、図39(5)〜図40(11)、図42(25)〜(26)に示すように、「連続外れ回数」が1回目から60回目に達するまで、演出パターン1に対応して、キャラクタ85が山86を登る[F31]山登りモードの背景画像で、確変外れ又は確変リーチ外れの変動表示演出が開始され、左、中、右特別図柄81A〜81Cが、外れ図柄又はリーチ外れ図柄で仮停止表示される。
但し、図40(7)〜(8)に示すように、「連続外れ回数」が60回目の場合には、演出パターン1に対応付けられた左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に三角印の中に「ST」の文字が表示された第2中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Aで仮停止表示される切替リーチ変動パターンが変動表示される(S160−4−7−13−4でセット)。
また、上記S506〜S509の処理が実行されて、ST切替特別図柄78Aが仮停止表示された際に、図40(9)に示すように、疑似大入賞装置57の疑似大入賞口58が0.5秒、2回疑似開放され、遊技者に対してST(スペシャルタイム)確変大当たりが付与された旨、つまり、ST(スペシャルタイム)確変状態に設定された旨が報知される。
そして、図38及び図40(10)〜(11)に示すように、上記変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−9)、このST切替特別図柄78Aが表示部11の左上側に小さく停止表示されると共に、60回目の遊技終了演出表示として、「スペシャルタイム!」の文字が表示部11の中央部に表示され、遊技者に対してST(スペシャルタイム)確変状態に設定された旨が報知される。
一方、上記S505−5−13で、残り回数カウント値が「100」以下であると判断された場合、つまり、背景画像が[F32]船モードに設定されていると判断された場合には(S505−5−13でYES)、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示するための残り回数表示コマンドが出力バッファにセットされた後(S505−5−14)、後述のS505−5−15の処理が実行される。
背景画像が[F32]船モードに設定された外れの変動演出開始コマンド(S505−5−10で設定)と、この残り回数表示コマンドが、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、船87が海上を進む[F32]船モードの背景画像で、確変外れ又は確変リーチ外れの左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。また、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示する残り回数表示部88が画面の左上側に重なって表示される演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、残り回数表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−7)、図38、図40(12)〜図41(15)に示すように、「連続外れ回数」が61回目から160回目に達するまで、演出パターン1に対応して、船87が海上を進む[F32]船モードの背景画像で、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示する残り回数表示部88が画面の左上側に表示される。例えば、図40(12)に示すように、連続外れ回数が「61回目」の場合には、演出パターン1に対応して、[F32]船モードの背景画像の左上側に表示された残り回数表示部88に、「のこり100回」の文字が表示され、確変状態、つまり、ST(スペシャルタイム)確変状態の規定上限回数に到達するまでの残り回数が報知される。
続いて、S505−5−15において、残り回数カウント値が再度RAMから読み出され、「1」か否か、つまり、連続外れ回数が「160回目」で、背景画像が[F32]船モードに設定されているか否かかが判断される(S505−5−15)。そして、残り回数カウント値が「1」でないと判断された場合には(S505−5−15でNO)、当該変動コマンド処理(S505−5)が終了する。
一方、残り回数カウント値が「1」である、つまり、連続外れ回数が「160回目」で、背景画像が[F32]船モードに設定されていると判断された場合には(S505−5−15でYES)、各確変演出フラグ1〜4がRAMから読み出され、全てOFFに設定されて再度、RAMに記憶される(S505−5−16)。そして、通常演出モードとして、左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示開始に同期して、表示部11の表示画面内で表示される背景画像として、例えば、図38、及び、図41(16)、図44(39)に示すように、車91が荒野を疾走している[F11]車モードの背景画像が設定された後(S505−5−17)、当該変動コマンド処理(S505−5)が終了する。
従って、図38、及び、図41(16)に示すように、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態において、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達した場合には、再度、上記S505−5−1以降の処理が実行され、車91が荒野を疾走している[F11]車モードの背景画像で、通常外れ又は通常リーチ外れ、若しくは、大当たりの変動表示演出が開始される。
また、一方、上記S505−5−8で、確変演出フラグ1がOFFに設定されていると判断された場合には(S505−5−8でNO)、図28に示すように、確変演出フラグ2がRAMから読み出されて、ONに設定されているか否かが判断される(S505−5−18)。そして、確変演出フラグ2がONに設定されていると判断された場合には(S505−5−18でYES)、変動コマンドに含まれる変動パターンが、切替リーチ変動パターンであるか否かが判断される(S505−5−19)。
そして、変動コマンドに含まれる変動パターンが、切替リーチ変動パターンでないと判断された場合には(S505−5−19でNO)、S505−5−20において、図35に示す演出モードテーブル74に基づいて、左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示開始に同期して、表示部11の表示画面内で表示される背景画像として、残り回数カウント値に対応する「演出パターン2」の確変演出モードの背景画像が設定される。
具体的には、演出モードテーブル74(図35参照)に基づいて、残り回数カウント値がRAMから読み出され、(161−残り回数カウント値)の数値を「連続外れ回数」とする。そして、「連続外れ回数」が「1回目〜80回目」の場合には、「演出パターン2」に対応付けられた「残り回数非表示確変演出モード(山登りモード)」の背景画像、つまり、キャラクタ85が山86を登る[F31]山登りモードの背景画像が設定される。また、「連続外れ回数」が「81回目〜160回目」の場合には、「演出パターン2」に対応付けられた「残り回数表示確変演出モード(船モード)」の背景画像、つまり、船87が海上を進んでいる[F32]船モードの背景画像が設定される。
続いて、S505−5−20では、変動コマンドに含まれる変動パターンに対応する確変外れ演出テーブル、若しくは、確変リーチ外れ演出テーブルから、確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターン(内容)が選択される。具体的には、‘0’〜‘199’の上記演出態様乱数値のうちの一の演出態様乱数値が演出態様乱数用カウンタから取得され、この演出態様乱数値に対応する確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターンが、確変外れ演出テーブル、若しくは、確変リーチ外れ演出テーブルから選択される。
そして、「連続外れ回数」に対応する[F31]山登りモード又は[F32]船モードの背景画像で、この選択された確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターンにて、変動コマンドに含まれる左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出を開始するための外れの変動演出開始コマンドが出力バッファにセットされた後(S505−5−20)、後述のS505−5−23の処理が実行される。
一方、変動コマンドに含まれる変動パターンが、切替リーチ変動パターン(S160−4−7−15でセット)であると判断された場合には(S505−5−19でYES)、S505−5−21において、図37に示すST切替特別図柄テーブル78に基づいて、ONに設定されている確変演出フラグ2に対応付けられたST切替特別図柄78Bが選択される。そして、図35に示す演出モードテーブル74に基づいて、演出モード切替回数である「80回」に対応する[F31]山登りモードの背景画像で、このST切替特別図柄78Bが外れの停止特別図柄の変動表示演出を開始するための外れの変動演出開始コマンドが出力バッファにセットされる(S505−5−21)。
そして、S505−5−22において、疑似大入賞装置57の疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放する旨を表す疑似扉フラグがRAMから読み出され、ONに設定されて再度RAMに記憶された後(S505−5−22)、S505−5−23の処理が実行される。
続いて、S505−5−23において、残り回数カウント値が再度RAMから読み出され、「80」以下か否か、つまり、連続外れ回数が「81回目」以上で、背景画像が[F32]船モードに設定されているか否かかが判断される(S505−5−23)。そして、残り回数カウント値が「81」以上であると判断された場合、つまり、背景画像が[F32]船モードに設定されていない、即ち、[F31]山登りモードに設定されていると判断された場合には(S505−5−23でNO)、上記S505−5−15以降の処理が実行される。
この外れの変動演出開始コマンドが、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、キャラクタ85が山86を登る[F31]山登りモードの背景画像で、確変外れ又は確変リーチ外れの左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出、又は、ST切替特別図柄78Bの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−7)、図38に示すように、「連続外れ回数」が1回目から80回目に達するまで、演出パターン2に対応して、キャラクタ85が山86を登る[F31]山登りモードの背景画像で、確変外れ又は確変リーチ外れの変動表示演出が開始され、左、中、右特別図柄81A〜81Cが、外れ図柄又はリーチ外れ図柄で仮停止表示される。
但し、「連続外れ回数」が80回目の場合には、演出パターン2に対応付けられた左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に四角印の中に「ST」の文字が表示された第3中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Bで仮停止表示される切替リーチ変動パターンが変動表示される(S160−4−7−13−4でセット)。
また、上記S506〜S509の処理が実行されて、ST切替特別図柄78Bが仮停止表示された際に、疑似大入賞装置57の疑似大入賞口58が0.5秒、2回疑似開放され、遊技者に対してST(スペシャルタイム)確変大当たりが付与された旨、つまり、ST(スペシャルタイム)確変状態に設定された旨が報知される(図40(9)参照)。そして、上記変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−9)、このST切替特別図柄78Bが表示部11の左上側に小さく停止表示されると共に、図38に示すように、80回目の遊技終了演出表示として、「スペシャルタイム!」の文字が表示部11の中央部に表示され、遊技者に対してST(スペシャルタイム)確変状態に設定された旨が報知される。
一方、上記S505−5−23で、残り回数カウント値が「80」以下であると判断された場合、つまり、背景画像が[F32]船モードに設定されていると判断された場合には(S505−5−23でYES)、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示するための残り回数表示コマンドが出力バッファにセットされた後(S505−5−24)、上記S505−5−15以降の処理が実行される。
背景画像が[F32]船モードに設定された外れの変動演出開始コマンド(S505−5−20で設定)と、この残り回数表示コマンド(S505−5−24で設定)が、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、船87が海上を進む[F32]船モードの背景画像で、確変外れ又は確変リーチ外れの左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。また、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示する残り回数表示部88が画面の左上側に重なって表示される演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、残り回数表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−7)、図38に示すように、「連続外れ回数」が81回目から160回目に達するまで、演出パターン2に対応して、船87が海上を進む[F32]船モードの背景画像で、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示する残り回数表示部88が画面の左上側に表示される。例えば、図38に示すように、連続外れ回数が「81回目」の場合には、演出パターン2に対応して、[F32]船モードの背景画像の左上側に表示された残り回数表示部88に、「のこり80回」の文字が表示され、確変状態、つまり、ST(スペシャルタイム)確変状態の規定上限回数に到達するまでの残り回数が報知される。
そして、図38に示すように、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態において、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達した場合には、再度、上記S505−5−1以降の処理が実行されて、車91が荒野を疾走している[F11]車モードの背景画像で、通常外れ又は通常リーチ外れ、若しくは、大当たりの変動表示演出が開始される。
また、他方、上記S505−5−18で、確変演出フラグ2がOFFに設定されていると判断された場合には(S505−5−18でNO)、図29に示すように、確変演出フラグ3がRAMから読み出されて、ONに設定されているか否かが判断される(S505−5−25)。そして、確変演出フラグ3がONに設定されていると判断された場合には(S505−5−25でYES)、変動コマンドに含まれる変動パターンが、切替リーチ変動パターンであるか否かが判断される(S505−5−26)。
そして、変動コマンドに含まれる変動パターンが、切替リーチ変動パターンでないと判断された場合には(S505−5−26でNO)、S505−5−27において、図35に示す演出モードテーブル74に基づいて、左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示開始に同期して、表示部11の表示画面内で表示される背景画像として、残り回数カウント値に対応する「演出パターン3」の確変演出モードの背景画像が設定される。
具体的には、演出モードテーブル74(図35参照)に基づいて、残り回数カウント値がRAMから読み出され、(161−残り回数カウント値)の数値を「連続外れ回数」とする。そして、「連続外れ回数」が「1回目〜100回目」の場合には、「演出パターン3」に対応付けられた「残り回数非表示確変演出モード(山登りモード)」の背景画像、つまり、キャラクタ85が山86を登る[F31]山登りモードの背景画像が設定される。また、「連続外れ回数」が「101回目〜160回目」の場合には、「演出パターン3」に対応付けられた「残り回数表示確変演出モード(船モード)」の背景画像、つまり、船87が海上を進んでいる[F32]船モードの背景画像が設定される。
続いて、S505−5−27では、変動コマンドに含まれる変動パターンに対応する確変外れ演出テーブル、若しくは、確変リーチ外れ演出テーブルから、確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターン(内容)が選択される。具体的には、‘0’〜‘199’の上記演出態様乱数値のうちの一の演出態様乱数値が演出態様乱数用カウンタから取得され、この演出態様乱数値に対応する確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターンが、確変外れ演出テーブル、若しくは、確変リーチ外れ演出テーブルから選択される。
そして、「連続外れ回数」に対応する[F31]山登りモード又は[F32]船モードの背景画像で、この選択された確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターンにて、変動コマンドに含まれる左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出を開始するための外れの変動演出開始コマンドが出力バッファにセットされた後(S505−5−27)、後述のS505−5−30の処理が実行される。
一方、変動コマンドに含まれる変動パターンが、切替リーチ変動パターン(S160−4−7−15でセット)であると判断された場合には(S505−5−26でYES)、S505−5−28において、図37に示すST切替特別図柄テーブル78に基づいて、ONに設定されている確変演出フラグ3に対応付けられたST切替特別図柄78Cが選択される。そして、図35に示す演出モードテーブル74に基づいて、演出モード切替回数である「100回」に対応する[F31]山登りモードの背景画像で、このST切替特別図柄78Cが外れの停止特別図柄の変動表示演出を開始するための外れの変動演出開始コマンドが出力バッファにセットされる(S505−5−28)。
そして、S505−5−29において、疑似大入賞装置57の疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放する旨を表す疑似扉フラグがRAMから読み出され、ONに設定されて再度RAMに記憶された後(S505−5−29)、S505−5−30の処理が実行される。
続いて、S505−5−30において、残り回数カウント値が再度RAMから読み出され、「60」以下か否か、つまり、連続外れ回数が「101回目」以上で、背景画像が[F32]船モードに設定されているか否かかが判断される(S505−5−30)。そして、残り回数カウント値が「61」以上であると判断された場合、つまり、背景画像が[F32]船モードに設定されていない、即ち、[F31]山登りモードに設定されていると判断された場合には(S505−5−30でNO)、上記S505−5−15以降の処理が実行される。
この外れの変動演出開始コマンドが、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、キャラクタ85が山86を登る[F31]山登りモードの背景画像で、確変外れ又は確変リーチ外れの左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出、又は、ST切替特別図柄78Cの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−7)、図38に示すように、「連続外れ回数」が1回目から100回目に達するまで、演出パターン3に対応して、キャラクタ85が山86を登る[F31]山登りモードの背景画像で、確変外れ又は確変リーチ外れの変動表示演出が開始され、左、中、右特別図柄81A〜81Cが、外れ図柄又はリーチ外れ図柄で仮停止表示される。
但し、「連続外れ回数」が100回目の場合には、演出パターン3に対応付けられた左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に菱形印の中に「ST」の文字が表示された第4中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Cで仮停止表示される切替リーチ変動パターンが変動表示される(S160−4−7−13−4でセット)。
また、上記S506〜S509の処理が実行されて、ST切替特別図柄78Cが仮停止表示された際に、疑似大入賞装置57の疑似大入賞口58が0.5秒、2回疑似開放され、遊技者に対してST(スペシャルタイム)確変大当たりが付与された旨、つまり、ST(スペシャルタイム)確変状態に設定された旨が報知される(図40(9)参照)。そして、上記変動演出終了コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−9)、このST切替特別図柄78Cが表示部11の左上側に小さく停止表示されると共に、図38に示すように、100回目の遊技終了演出表示として、「スペシャルタイム!」の文字が表示部11の中央部に表示され、遊技者に対してST(スペシャルタイム)確変状態に設定された旨が報知される。
一方、上記S505−5−30で、残り回数カウント値が「60」以下であると判断された場合、つまり、背景画像が[F32]船モードに設定されていると判断された場合には(S505−5−30でYES)、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示するための残り回数表示コマンドが出力バッファにセットされた後(S505−5−31)、上記S505−5−15以降の処理が実行される。
背景画像が[F32]船モードに設定された外れの変動演出開始コマンド(S505−5−27で設定)と、この残り回数表示コマンド(S505−5−31で設定)が、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、船87が海上を進む[F32]船モードの背景画像で、確変外れ又は確変リーチ外れの左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。また、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示する残り回数表示部88が画面の左上側に重なって表示される演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、残り回数表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−7)、図38に示すように、「連続外れ回数」が101回目から160回目に達するまで、演出パターン3に対応して、船87が海上を進む[F32]船モードの背景画像で、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示する残り回数表示部88が画面の左上側に表示される。例えば、図38に示すように、連続外れ回数が「101回目」の場合には、演出パターン3に対応して、[F32]船モードの背景画像の左上側に表示された残り回数表示部88に、「のこり60回」の文字が表示され、確変状態、つまり、ST(スペシャルタイム)確変状態の規定上限回数に到達するまでの残り回数が報知される。
そして、図38に示すように、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態において、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達した場合には、再度、上記S505−5−1以降の処理が実行されて、車91が荒野を疾走している[F11]車モードの背景画像で、通常外れ又は通常リーチ外れ、若しくは、大当たりの変動表示演出が開始される。
また、一方、上記S505−5−25で、確変演出フラグ3がOFFに設定されていると判断された場合には(S505−5−25でNO)、図29に示すように、確変フラグ4がONに設定されていると判断されて、S505−5−32の処理が実行される。S505−5−32において、図35に示す演出モードテーブル74に基づいて、左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示開始に同期して、表示部11の表示画面内で表示される背景画像として、残り回数カウント値に対応する「演出パターン4」の確変演出モードの背景画像が設定される。
具体的には、演出モードテーブル74(図35参照)に基づいて、残り回数カウント値がRAMから読み出され、(161−残り回数カウント値)の数値を「連続外れ回数」とする。そして、「連続外れ回数」が「1回目〜160回目」の場合には、「演出パターン4」に対応付けられた「残り回数表示確変演出モード(船モード)」の背景画像、つまり、船87が海上を進んでいる[F32]船モードの背景画像が設定される。
続いて、変動コマンドに含まれる変動パターンに対応する確変外れ演出テーブル、若しくは、確変リーチ外れ演出テーブルから、確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターン(内容)が選択される。具体的には、‘0’〜‘199’の上記演出態様乱数値のうちの一の演出態様乱数値が演出態様乱数用カウンタから取得され、この演出態様乱数値に対応する確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターンが、確変外れ演出テーブル、若しくは、確変リーチ外れ演出テーブルから選択される。
そして、「連続外れ回数」に対応する[F32]船モードの背景画像で、この選択された確変外れ又は確変リーチ外れの変動演出パターンにて、変動コマンドに含まれる左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出を開始するための外れの変動演出開始コマンドが出力バッファにセットされる(S505−5−32)。
続いて、S505−5−23において、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示するための残り回数表示コマンドが出力バッファにセットされた後(S505−5−33)、上記S505−5−15以降の処理が実行される。
この背景画像が[F32]船モードに設定された外れの変動演出開始コマンド(S505−5−32で設定)と、この残り回数表示コマンド(S505−5−33で設定)が、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、船87が海上を進む[F32]船モードの背景画像で、確変外れ又は確変リーチ外れの左、中、右特別図柄81A〜81Cの変動表示演出に対応する所定の演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、変動表示演出の準備がされる。また、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示する残り回数表示部88が画面の左上側に重なって表示される演出画像が表示制御基板210のROMから読み出され、残り回数表示演出の準備がされる。
その後、上記変動演出開始コマンドが表示制御基板210に送信されると(S505−7)、図38、図43(35)〜図44(38)、図45(45)〜(46)に示すように、「連続外れ回数」が1回目から160回目に達するまで、演出パターン4に対応して、船87が海上を進む[F32]船モードの背景画像で、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達するまでの「残り回数」を表示する残り回数表示部88が画面の左上側に表示される。例えば、図43(35)に示すように、連続外れ回数が「1回目」の場合には、演出パターン4に対応して、[F32]船モードの背景画像の左上側に表示された残り回数表示部88に、「のこり160回」の文字が表示され、確変状態、つまり、ST(スペシャルタイム)確変状態の規定上限回数に到達するまでの残り回数が報知される。
そして、図38、及び、図44(39)に示すように、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態において、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、160回に到達した場合には、再度、上記S505−5−1以降の処理が実行されて、車91が荒野を疾走している[F11]車モードの背景画像で、通常外れ又は通常リーチ外れ、若しくは、大当たりの変動表示演出が開始される。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る遊技機1では、図38に示すように、15R確変大当たり、又は、2R確変大当たりの大当たり遊技が終了した後、連続外れ回数が規定上限回数である「160回」に達するまで確変状態、所謂、ST(スペシャルタイム)確変状態とされる。また、ST(スペシャルタイム)確変状態において、連続外れ回数が規定上限回数である「160回」に到達するまでの間に、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまでの残り回数が最初から表示されないで、連続外れ回数が演出モード切替回数(図33参照)に達した後、この残り回数が表示される演出パターン1乃至演出パターン3と、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまでの残り回数が最初から表示される演出パターン4とのうちの何れかの演出パターンに設定される。
これにより、図38に示すように、演出パターン1乃至演出パターン3のいずれかに設定されて、連続外れ回数が演出モード切替回数(演出パターン1は「60回目」、演出パターン2は「80回目」、演出パターン3は「100回目」である。)に到達するまでに15R確変大当たり又は2R確変大当たりになった場合には、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまでの「残り回数」が表示されないため、遊技者に対して、ST(スペシャルタイム)機で遊技をしていても、大当たり遊技終了後、次の大当たりとなるまで確変状態(高確率状態)が継続している、つまり、次の大当たりがループするループ確変大当たりで、大当たりを獲得したように見せることが可能となる。
一方、連続外れ回数が演出モード切替回数に達した後、この「残り回数」が表示されている間に、15R確変大当たり又は2R確変大当たりになった場合には、遊技者に対して、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまで、確変状態(高確率状態)が継続するST(スペシャルタイム)確変状態で、つまり、ST(スペシャルタイム)確変大当たりで、大当たりを獲得したように見せることが可能となる。
従って、遊技者に対して、次の大当たりとなるまで確変状態(高確率状態)が継続している、所謂、ループ確変状態と、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまで確変状態(高確率状態)が継続するST(スペシャルタイム)確変状態の2つの確変状態が設けられているように見せることが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の演出表示に対する趣向性を高めることが可能となる。
また、演出パターン1乃至演出パターン3のST(スペシャルタイム)確変状態において、連続外れ回数が演出モード切替回数(演出パターン1は「60回目」、演出パターン2は「80回目」、演出パターン3は「100回目」である。)に到達した場合には、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄に三角印の中に「ST」の文字が表示された第2中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78A、中特別図柄に四角印の中に「ST」の文字が表示された第3中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78B、中特別図柄に菱形印の中に「ST」の文字が表示された第4中特別図柄が配置されたST切替特別図柄78Cで仮停止表示される切替リーチ変動パターンが変動表示される(図40(7)〜(8)参照)。
また、ST切替特別図柄78A、ST切替特別図柄78B、又は、ST切替特別図柄78Cが仮停止表示された際に、疑似大入賞装置57の疑似大入賞口58が、0.5秒、2回疑似開放される(図40(9)参照)。そして、ST切替特別図柄78A、ST切替特別図柄78B、又は、ST切替特別図柄78Cが、画面の左上側に小さく停止表示されると共に、「スペシャルタイム!」の文字が表示部11の中央部に表示され、遊技者に対してST(スペシャルタイム)確変状態に設定された旨が報知され、疑似大当たりの演出が表示される(図40(10)〜(11)参照)。
これにより、連続外れ回数が切替回数に到達した際に、ST切替特別図柄78A、ST切替特別図柄78B、又は、ST切替特別図柄78Cが画面の左上側に小さく停止表示されると共に、「スペシャルタイム!」の文字が表示部11の中央部に表示される疑似大当たりの演出が表示されるため、遊技者に対して、所謂、ループ確変状態でST(スペシャルタイム)確変大当たりが発生したように演出することが可能となり、趣向性を高めることが可能となる。また、疑似大入賞口58が0.5秒、2回疑似開放されることによって、遊技者に対して、ST(スペシャルタイム)確変大当たりの2R(ラウンド)大当たり遊技が行われたように見せることが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の演出表示に対する趣向性を高めることが可能となる。
また、疑似大入賞装置57の疑似扉59は、大入賞装置44の開閉扉46と略同一形状に形成されている。そして、疑似大当たりの演出が表示された際に、疑似大入賞装置57の疑似扉59が、0.5秒、2回疑似開閉される。一方、疑似大入賞装置57の直上には、この疑似大入賞装置57の上方を全幅に渡って覆うように誘導釘Jが隣接して配置され、遊技領域6の右側領域を流下してくる遊技球が左斜め下方向へ案内されて、開放された疑似扉59上に流下しないように構成されている。これにより、疑似扉59が、0.5秒、2回疑似開閉されることによって、遊技者は、ST(スペシャルタイム)確変状態に設定されている旨を容易に確認することができ、趣向性を更に高めることが可能となる。
また、演出パターン1乃至演出パターン3のST(スペシャルタイム)確変状態において、連続外れ回数が演出モード切替回数に到達した際に、疑似大入賞装置57の疑似扉59は、大入賞装置44の開閉扉46が、2R確変大当たりの際に、0.5秒、2回開閉されるのと同様に、0.5秒、2回疑似開放される。これにより、遊技者に対して、所謂、ループ確変状態で、ST(スペシャルタイム)確変大当たりが付与されたように見せることが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の演出に対する趣向性を更に高めることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
[他の第1実施形態]
(A)例えば、上記S505−5−13〜S505−5−14、S505−5−23〜S505−5−24、S505−5−30〜S505−5−31、S505−5−33において、背景画像が[F32]船モードに設定されている場合には、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまでの「残り回数」を、この「残り回数」が所定回数、例えば、「5回」乃至「10回」、好ましくは、「10回」になるまでは、5回乃至15回の連続外れの間隔で、好ましくは、10回の連続外れ間隔で「残り回数」を表示するようにしてもよい。そして、この「残り回数」が「5回」乃至「10回」、好ましくは、「10回」に到達した場合には、「残り回数」が「1回」になるまで、連続して表示されるように設定してもよい。
例えば、図46(51)〜図47(62)に示すように、15R確変大当たり、又は、2R確変大当たりの大当たり遊技が終了した後、演出パターン1のST(スペシャルタイム)確変状態に設定された場合は、連続外れ回数が「61回目」以降の背景画像が[F32]船モードに設定される。そして、連続外れ回数が「61回目」、「71回目、「81回目」、・・・、「151回目」のときに、つまり、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまでの「残り回数」が「100回」、「90回」、「80回」、・・・、「10回」のときに、即ち、連続外れ回数の「10回」間隔で、規定上限回数に到達するまでの「残り回数」を表示する残り回数表示部88が画面の左上側に表示され、「のこり100回」、「のこり90回」、「のこり80回」、・・・、「のこり10回」と、「残り回数」が表示されるようにしてもよい。
そして、図48(63)〜(67)に示すように、連続外れ回数が「151回目」以降、つまり、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまでの「残り回数」が「10回」に到達した場合には、残り回数表示部88に表示される「残り回数」が「のこり1回」になるまで、「のこり9回」、「のこり8回」、・・・、「のこり2回」、「のこり1回」と連続して表示されるようにしてもよい。これにより、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまでの「残り回数」が「10回」以下になった旨を遊技者に報知することが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の演出に対する趣向性を更に高めることが可能となる。
[他の第2実施形態]
(B)また、例えば、図38に示す[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態では、連続外れ回数が「100回」よりも少ない規定上限回数、例えば、「50回」に到達するまで確変状態となるようにしてもよい。そして、図33に示す演出モード切替テーブル71の「演出モード切替回数」を当該規定上限回数よりも少ない回数に設定するようにしてもよい。例えば、「演出パターン1」に対応する「演出モード切替回数」は「20回」、「演出パターン2」に対応する「演出モード切替回数」は「30回」、「演出パターン3」に対応する「演出モード切替回数」は「40回」に設定してもよい。
そして、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態において、確変外れ、又は、確変リーチ外れが[F5]規定上限回数、例えば、50回行われた場合、つまり、連続外れ回数が規定上限回数、例えば、「50回」に到達した場合には、その後、連続外れ回数が(100回−規定上限回数)(以下、「時短上限回数」という。)、例えば、50回に到達するまで、[F6]時短状態に設定されるようにしてもよい。
この[F6]時短状態では、当否判定結果が大当たりになる確率は「低確率状態(1/630)」であり、且つ、普通図柄当たりになる発生確率は「高確率状態(60/300)」である。また、「15R確変大当たり」に対応する「大当たり振分確率」は「80%」で、「2R確変大当たり」に対応する「大当たり振分確率」は「20%」に設定されている。また、[F6]時短状態においては、機関車が荒野を走る[F35]機関車モードの背景画像が表示部11に表示されるようにしてもよい。
続いて、[F6]時短状態において、当否判定結果が大当たりになると[F2]大当たり遊技(特定遊技)が実行された後、再度、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態に設定されるようにしてもよい。一方、[F6]時短状態において、通常外れ又はリーチ外れが、「時短上限回数」、例えば、50回行われた場合、つまり、連続外れ回数が時短上限回数、例えば、「50回」に到達した場合には、遊技状態は[F1]通常状態に設定されるようにしてもよい。
また、[F6]時短状態において、連続外れ回数が所定回数、例えば、(時短上限回数−10回)に到達するまでは、機関車Aが荒野を走る[F35A]機関車モードAの背景画像が表示部11に表示され、連続外れ回数が時短上限回数に到達するまでの残り回数が「10回」以下になると、機関車Bが荒野を走る[F35B]機関車モードBの背景画像が表示部11に表示されるようにしてもよい。
また、[F6]時短状態において、連続外れ回数が所定回数、例えば、(時短上限回数−10回)に到達するまでは、連続外れ回数が時短上限回数に到達するまでの残り回数を[F35A]機関車モードAの背景画像上に表示しないようにしてもよい。一方、連続外れ回数が時短上限回数に到達するまでの残り回数が「10回」以下になると、連続外れ回数が時短上限回数に到達するまでの残り回数を[F35B]機関車モードBの背景画像上に表示して、遊技者に対して、連続外れ回数が時短上限回数に到達するまでの残り回数を報知するようにしてもよい。
これにより、[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態において、15R確変大当たり又は2R確変大当たりが発生することなく終了した後も、[F6]時短状態において、遊技球を減らすことなく、下側始動入賞口42へ入賞しやすくなり、持ち球を減らすことを抑制しつつ次の大当たりを期待して遊技を行うことができるため、趣向性を更に高めることが可能となる。
また、[F6]時短状態においては、連続外れ回数が所定回数、例えば、(時短上限回数−10回)に到達するまでは、[F35A]機関車モードAの背景画像が表示され、一方、連続外れ回数が時短上限回数に到達するまでの残り回数が「10回」以下になると、[F35B]機関車モードBの背景画像が表示されると共に、連続外れ回数が時短上限回数に到達するまでの残り回数が表示されるため、当該[F6]時短状態における演出表示に対する趣向性を高めることが可能となる。
[他の第3実施形態]
(C)また、例えば、[F2]大当たり遊技が終了した後、所定確率αで、例えば、約60%の確率で[F3]ST(スペシャルタイム)確変状態に設定され、一方、(1−所定確率α)で、例えば、約40%の確率で[F1]通常状態に設定されるようにしてもよい。これにより、ST(スペシャルタイム)機の遊技状態の多様化を容易に図ることができ、趣向性を更に高めることが可能となる。
[他の第4実施形態]
(D)また、例えば、「演出パターン1」、「演出パターン2」、及び、「演出パターン3」に対応する各「演出モード切替回数」(図33参照)は、演出モード切替乱数用カウンタを設け、この演出モード切替乱数用カウンタがカウントする演出モード切替乱数値に基づいてランダムに設定するようにしてもよい。具体的には、演出モード切替乱数用カウンタは、‘1’〜‘150’の演出モード切替乱数値を有し、遊技機1の電源投入時‘1’から始まって主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘150’に至ると次には‘1’にされて再び上記加算を繰り返す。
そして、演出モード切替乱数値は、上記上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞を上記上側始動入賞口検出スイッチ又は下側始動入賞口検出スイッチで検出したことに起因して取得される。そして、同時に取得された上記大当たり乱数値が、予め設定されている当たり成立数値と対比されて一致したときに、当該演出モード切り替え乱数値を次の大当たりが発生するまで、「演出パターン1」、「演出パターン2」、及び、「演出パターン3」に対応する各「演出モード切替回数」として設定するようにしてもよい。これにより、「演出モード切替回数」をランダムに設定することが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の遊技状態の多様化を図ることができ、趣向性を更に高めることが可能となる。
[他の第5実施形態]
(E)また、例えば、上記S160−4−5−4では、「0」〜「9」の大当たり種別乱数値によって、15R確変大当たりと2R確変大当たりとを区分したが、‘0’〜‘119’からなる大当たり図柄乱数値を用いて、停止特別図柄、及び、大当たり種別を決定するようにしてもよい。
具体的には、大当たり図柄乱数用カウンタは、電源投入時に‘0’から始まって後述の主制御基板200の制御における普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理ごとに‘1’ずつ加算され、‘119’に至ると、次に‘0’に書き換えられて再び上記加算が繰り返されるようにしてもよい。この大当たり図柄乱数値は、上記S140−4において、上側始動入賞口41又は下側始動入賞口42への入賞を上記上側始動入賞口検出スイッチ又は下側始動入賞口検出スイッチで検出したことに起因して取得される。
そして、上記S160−4−5−4では、大当たり図柄乱数値「0」〜「95」のうちのいずれかが取得されたときには、「15R確変大当たり」に決定され、また、大当たり図柄乱数値「96」〜「119」のうちのいずれかが取得されたときには、「2R確変大当たり」に決定されるようにしてもよい。これにより、大当たり図柄乱数値を用いて、「15R確変大当たり」に対応する「大当たり振分確率」を「80%」に設定し、「2R確変大当たり」に対応する「大当たり振分確率」を「20%」に設定できる。
また、大当たり図柄乱数値「0」〜「7」が取得されたときには、停止特別図柄『1,1,1』が設定され、大当たり図柄乱数値「8」〜「15」が取得されたときには、停止特別図柄『2,2,2』が設定され、・・・といったように、取得した大当たり図柄乱数値が属する区分毎にぞろ目の数字が停止特別図柄として設定されるようにしてもよい。
また、大当たり図柄乱数値「32」〜「39」が取得されたときには、左特別図柄と右特別図柄が同一数字『5』で、中特別図柄が丸印の中に「ST」の文字が表示された第1中特別図柄から構成された12個の停止特別図柄77A〜77L(図36参照)のうちの何れかが設定されるようにしてもよい。一方、大当たり図柄乱数値「96」〜「119」が取得されたとき、つまり、2R確変大当たりの場合には、『1、2、3』等の順番になったバラ目の組み合わせの特別図柄が設定されるようにしてもよい。これにより、大当たり種別乱数用カウンタを削減することが可能となる。
[他の第6実施形態]
(F)また、例えば、上記S507において、変動演出の特別図柄がリーチ状態になったか否かが判断されるようにしてもよい。そして、変動演出の特別図柄がリーチ状態になったと判断された場合には(S507でYES)、上記疑似大入賞ソレノイド61を介して上記疑似大入賞装置57の疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放する疑似大入賞口開放処理が実行された後(S508)、疑似扉フラグがRAMから読み出され、OFFに設定されて再度RAMに記憶される(S509)ようにしてもよい。続いて、ランプ処理(S510)が実行されるようにしてもよい。一方、変動演出の特別図柄がリーチ状態になっていないと判断された場合には(S507でNO)、続いて、ランプ処理(S510)が実行されるようにしてもよい。
[他の第7実施形態]
(G)また、例えば、上記S507において、変動演出の特別図柄がリーチ状態になる前の所定タイミングになったか否かが判断されるようにしてもよい。そして、変動演出の特別図柄がリーチ状態になる前の所定タイミングになったと判断された場合には(S507でYES)、上記疑似大入賞ソレノイド61を介して上記疑似大入賞装置57の疑似扉59を開放時間0.5秒、開放回数2回で開放する疑似大入賞口開放処理が実行された後(S508)、疑似扉フラグがRAMから読み出され、OFFに設定されて再度RAMに記憶される(S509)ようにしてもよい。続いて、ランプ処理(S510)が実行されるようにしてもよい。一方、変動演出の特別図柄がリーチ状態になる前の所定タイミングになっていないと判断された場合には(S507でNO)、続いて、ランプ処理(S510)が実行されるようにしてもよい。
[他の第8実施形態]
(H)また、例えば、上記S505−5−12、S505−5−22、S505−5−29において、疑似扉乱数用カウンタを設け、この疑似扉乱数用カウンタがカウントする疑似扉乱数値に基づいて、疑似扉フラグをランダムにONに設定するようにしてもよい。具体的には、例えば、疑似扉乱数用カウンタは、‘0’〜‘9’の疑似扉乱数値を有し、遊技機1の電源投入時‘0’から始まって主要乱数更新処理ごとに1加算され、‘9’に至ると次には‘0’にされて再び上記加算を繰り返す。
そして、疑似扉乱数値は、変動コマンドを受信したことに起因して取得される。そして、上記S505−5−12、S505−5−22、S505−5−29において、例えば、この取得された疑似扉乱数値が偶数のときには、疑似扉フラグをONに設定し、一方、この取得された疑似扉乱数値が奇数のときには、疑似扉フラグをOFFに設定して、振分比率を50%に設定してもよい。若しくは、例えば、この取得された疑似扉乱数値が‘0’〜‘7’のときには、疑似扉フラグをONに設定し、一方、この取得された疑似扉乱数値が‘8’又は‘9’のときには、疑似扉フラグをOFFに設定して、振分比率を異なるように設定してもよい。
これにより、連続外れ回数が切替回数に到達した際に、ST切替特別図柄78A、ST切替特別図柄78B、又は、ST切替特別図柄78Cが画面の左上側に小さく停止表示されると共に、「スペシャルタイム!」の文字が表示部11の中央部に表示された際に、疑似大入賞装置57の疑似扉59が、0.5秒、2回疑似開閉される場合と、疑似扉59が0.5秒、2回疑似開閉されない場合があるため、趣向性を更に高めることが可能となる。
[他の第9実施形態]
(I)また、例えば、演出パターン1乃至演出パターン3のST(スペシャルタイム)確変状態において、大当たりか否かの判定回数が演出モード切替回数に到達した際に、大当たり乱数値がST(スペシャルタイム)確変状態(高確率状態)時の大当たり成立数値と一致すると判断された場合には、ST切替特別図柄78A、ST切替特別図柄78B、又は、ST切替特別図柄78Cのうちのいずれかが仮停止表示され、その際に、疑似大入賞口58が0.5秒、2回疑似開放されるようにしてもよい。
そして、再度、左、中、右特別図柄81A〜81Cが変動表示されて、「1、1、1」等のぞろ目の特別図柄が停止表示された後、15R大当たり遊技演出が開始され、15R大当たり遊技が実行されるようにしてもよい。これにより、遊技者に対して、疑似当たりと見せかけて、15R大当たり遊技を付与する演出をすることが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の演出に対する趣向性を更に高めることが可能となる。
尚、大当たりか否かの判定回数が演出モード切替回数に到達した際に、大当たり乱数値がST(スペシャルタイム)確変状態(高確率状態)時の大当たり成立数値と一致すると判断された場合には、「1、1、1」等のぞろ目の特別図柄が仮停止表示され、その際に、疑似大入賞口58が0.5秒、2回疑似開放されるようにしてもよい。そして、「1、1、1」等のぞろ目の特別図柄が停止表示された後、15R大当たり遊技演出が開始され、15R大当たり遊技が実行されるようにしてもよい。これにより、遊技者に対して、疑似当たりと見せかけて、15R大当たり遊技を付与する演出をすることが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の演出に対する趣向性を更に高めることが可能となる。
[他の第10実施形態]
(J)また、例えば、上記S505−5−9、S505−5−19、S505−5−26において、変動コマンドに含まれる変動パターンが、切替リーチ変動パターン(S160−4−7−15でセット)であると判断された場合には(S505−5−9、S505−5−19、S505−5−26でYES)、[F31]山登りモードの背景画像で、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄が変動しているリーチ状態になった後、このリーチ図柄が画面の左上側に小さく表示され、客側キャラクタと敵キャラクタを画面の略中央部に出現させて、客側キャラクタと敵キャラクタとを対峙させた後、格闘させる等の対戦表示演出を開始するための外れの変動演出開始コマンドが出力バッファにセットされるようにしてもよい(S505−5−11、S505−5−21、S505−5−28)。
そして、この外れの変動演出開始コマンドが、上記コマンド送信処理(S512)で表示制御基板210に送信されると、キャラクタ85が山86を登る[F31]山登りモードの背景画像で左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄が変動しているリーチ状態になった後、このリーチ図柄が画面の左上側に小さく表示され、客側キャラクタと敵キャラクタが画面中央部で格闘した後、格闘により倒された状態の客側キャラクタが画面の略中央部に表示されると共に、立っている状態の敵キャラクタが客側キャラクタの横側に表示されるようにしてもよい。
その後、ST切替特別図柄78A、ST切替特別図柄78B、又は、ST切替特別図柄78Cが画面の左上側に小さく停止表示されると共に、「スペシャルタイム!」の文字が表示部11の中央部に表示される疑似大当たりの演出が表示されるようにしてもよい。これにより、遊技者に対して、所謂、ループ確変状態でST(スペシャルタイム)確変大当たりが発生したように演出することが可能となり、趣向性を高めることが可能となる。
尚、左特別図柄と右特別図柄が「5」の同一数字で、中特別図柄が変動しているリーチ図柄が画面の左上側に小さく表示され、客側キャラクタと敵キャラクタが画面中央部で格闘した後、格闘により倒された状態の敵側キャラクタが画面の略中央部に表示されると共に、立っている状態の客側キャラクタが敵キャラクタの横側に表示されるようにしてもよい。その後、ST切替特別図柄78A、ST切替特別図柄78B、又は、ST切替特別図柄78Cが画面の左上側に小さく停止表示されると共に、「スペシャルタイム!」の文字が表示部11の中央部に表示される疑似大当たりの演出が表示されるようにしてもよい。
(付記)
また、本発明に係る遊技機を具体化した実施例について上記に説明したが、遊技機は以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
所定条件の成立に起因して遊技の当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定の結果に基づいて演出態様を表示する演出態様表示手段と、前記当否判定の結果が当たりである旨を報知する当たりの演出態様が表示された後、遊技者に有利な所定の特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、を備えた遊技機において、前記特定遊技実行手段による前記特定遊技が終了した後、連続して外れの前記当否判定が行われたときの連続外れ回数をカウントする連続外れ回数カウント手段と、前記特定遊技が終了した後、前記連続外れ回数が予め設定された規定上限回数に到達するまでの間、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特殊遊技状態に設定すると共に、前記連続外れ回数が前記規定上限回数に到達した後に、前記特殊遊技状態から前記通常遊技状態に再設定する遊技状態設定手段と、を備え、前記演出態様は、前記特殊遊技状態において、前記連続外れ回数カウント手段によってカウント可能な前記規定上限回数に到達するまでの残り回数を報知しない第1表示演出モードと、前記特殊遊技状態において、前記残り回数を報知する第2表示演出モードと、を含み、前記特殊遊技状態において、前記連続外れ回数が前記規定上限回数に到達するまでの間に、前記第1表示演出モードの演出と前記第2表示演出モードの演出が実行されることを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、所定条件の成立に起因して遊技の当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定の結果に基づいて演出態様を表示する演出態様表示手段と、前記当否判定の結果が当たりである旨を報知する当たりの演出態様が表示された後、遊技者に有利な所定の特定遊技を実行する特定遊技実行手段と、を備えた遊技機において、前記特定遊技実行手段による前記特定遊技が終了した後、連続して外れの前記当否判定が行われたときの連続外れ回数をカウントする連続外れ回数カウント手段と、前記特定遊技が終了した後、前記連続外れ回数が予め設定された規定上限回数に到達するまでの間、通常遊技状態よりも遊技者に有利な特殊遊技状態に設定すると共に、前記連続外れ回数が前記規定上限回数に到達した後に、前記特殊遊技状態から前記通常遊技状態に再設定する遊技状態設定手段と、を備え、前記演出態様は、前記特殊遊技状態において、前記連続外れ回数カウント手段によってカウント可能な前記規定上限回数に到達するまでの残り回数を報知しない第1表示演出モードと、前記特殊遊技状態において、前記残り回数を報知する第2表示演出モードと、を含み、前記特殊遊技状態において、前記連続外れ回数が前記規定上限回数に到達するまでの間に、前記第1表示演出モードの演出と前記第2表示演出モードの演出が実行される構成のため、特別遊技(大当たり遊技)が終了した後に、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまでの残り回数を示唆する演出表示に対する趣向性を高めることが可能となる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
前記特殊遊技状態は、前記当否判定の結果が当たりとなる確率が通常遊技状態よりも高くなる高確率遊技状態を含むことを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、特定遊技(大当たり遊技)が終了した後、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまで、当否判定の結果が当たりとなる確率が通常遊技状態よりも高くなる高確率遊技状態(確変遊技状態)に設定される。また、この確変遊技状態において、連続外れ回数が前記規定上限回数に到達するまでの間に、規定上限回数に到達するまでの残り回数を報知しない第1表示演出モードの演出と、規定上限回数に到達するまでの残り回数を報知する第2表示演出モードの演出が実行される。
これにより、残り回数を報知しない第1表示演出モードが表示されている間に、確変大当たりになった場合には、遊技者に対して、ST(スペシャルタイム)機で遊技をしていても、大当たり遊技終了後、次の大当たりとなるまで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続している、つまり、次の大当たりがループする確変大当たり(以下、「ループ確変大当たり」という。)で、大当たりを獲得したように見せることが可能となる。一方、残り回数を報知する第2表示演出モードが表示されている間に、確変大当たりになった場合には、遊技者に対して、規定上限回数に到達するまで、確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続している、つまり、ST(スペシャルタイム)確変大当たりで、大当たりを獲得したように見せることが可能となる。
従って、遊技者に対して、次の大当たりとなるまで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続している所謂ループ確変状態と、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続するST(スペシャルタイム)確変状態の2つの確変遊技状態が設けられているように見せることが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の演出表示に対する趣向性を高めることが可能となる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
前記演出態様表示手段は、前記連続外れ回数が前記規定上限回数よりも少ない回数に設定された切替回数に到達するまでは、前記当否判定の結果に基づいて前記第1表示演出モードでの外れの表示演出又は当たりの表示演出を表示し、前記連続外れ回数が前記切替回数に到達した際には、前記第1表示演出モードでの外れの表示演出に替えて、前記当たりの表示演出を模した疑似当たり演出を表示することを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、連続外れ回数が前記規定上限回数よりも少ない回数に設定された切替回数に到達するまでは、当否判定の結果に基づいて規定上限回数に到達するまでの残り回数を報知しない第1表示演出モードでの外れの表示演出又は当たりの表示演出が表示される。そして、連続外れ回数が切替回数に到達した際には、当たりの表示演出を模した疑似当たり演出が表示される。
これにより、残り回数を報知しない第1表示演出モードが表示されている間に、確変大当たりになった場合には、遊技者に対して、ST(スペシャルタイム)機で遊技をしていても、大当たり遊技終了後、次の大当たりとなるまで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続している、つまり、次の大当たりがループする確変大当たり(以下、「ループ確変大当たり」という。)で、ST(スペシャルタイム)確変大当たりを獲得したように見せることが可能となる。そして、連続外れ回数が切替回数に到達した際に、当たりの表示演出を模した疑似当たり演出が表示されるため、遊技者に対してST(スペシャルタイム)確変大当たりが発生したように演出することが可能となり、趣向性を高めることが可能となる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
前記疑似当たり演出は、前記連続外れ回数が前記規定上限回数に到達するまでの残り回数の間に限り、前記高確率遊技状態に設定される旨を報知することを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、疑似当たり演出は、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまでの残り回数の間に限り、高確率遊技状態に設定される旨を報知するものであるため、遊技者はST(スペシャルタイム)確変大当たりが付与された旨を容易に確認することができ、趣向性を高めることが可能となる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
前記演出態様表示手段は、前記連続外れ回数が前記切替回数に到達した後は、該連続外れ回数が前記規定上限回数に到達するまでは、前記当否判定の結果に基づいて前記第2表示演出モードでの外れの表示演出又は当たりの表示演出を表示することを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、連続外れ回数が前記切替回数に到達した後は、該連続外れ回数が前記規定上限回数に到達するまでは、当否判定の結果に基づいて規定上限回数に到達するまでの残り回数を報知する第2表示演出モードでの外れの表示演出又は当たりの表示演出が表示される。これにより、残り回数を報知する第2表示演出モードが表示されている間に、確変大当たりになった場合には、遊技者に対して、切替回数から規定上限回数に到達するまで、確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続している、つまり、ST(スペシャルタイム)確変大当たりで、大当たりを獲得したように見せることが可能となる。
従って、遊技者に対して、次の大当たりとなるまで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続している所謂ループ確変状態と、連続外れ回数が規定上限回数まで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続するST(スペシャルタイム)確変状態の2つの確変遊技状態が設けられているように見せることが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の演出表示に対する趣向性を高めることが可能となる。
また、第6の構成は以下のとおりである。
遊技球が流下可能な遊技領域を有する遊技盤と、前記遊技盤の前面に配置された可動役物と、前記疑似当たり演出が表示された後、前記可動役物に所定動作をさせる駆動手段と、を備えたことを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、連続外れ回数が切替回数に到達した際に、連続外れ回数が規定上限回数に到達するまでの間に限り、高確率遊技状態に設定される旨を表す疑似当たり演出が表示された後、遊技盤の前面に設けられた可動役物が所定動作をする。これにより、遊技者に対して、次の大当たりとなるまで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続している所謂ループ確変状態で、連続外れ回数が規定上限回数まで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続するST(スペシャルタイム)確変大当たりが付与されたように見せることが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の演出表示に対する趣向性を更に高めることが可能となる。
また、第7の構成は以下のとおりである。
前記遊技盤の前面に配置されて、入賞口と前記入賞口を開閉する開閉扉とを有する特別入賞装置と、前記遊技領域に設けられて、遊技球の流下方向を変更又は誘導する球案内部材と、を備え、前記可動役物は、疑似口と、前記開閉扉と略同一形状に形成されて前記疑似口を開閉する疑似扉と、を有し、前記疑似扉は、前記疑似当たり演出が表示された後、前記駆動手段によって前記疑似口を開閉するように駆動され、前記球案内部材は、前記疑似扉が開放された際に、前記疑似口に遊技球が入球しないように設けられていることを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、可動役物の疑似口を開閉する疑似扉は、特別入賞装置の入賞口を開閉する開閉扉と略同一形状に形成されている。そして、疑似当たり演出が表示された後、駆動手段によって疑似扉が疑似口を開閉するように駆動される。また、疑似扉が開放された際に、疑似口に遊技球が入球しないように球案内部材が設けられている。これにより、疑似扉が開閉されることによって、遊技者は、連続外れ回数が規定上限回数まで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続するST(スペシャルタイム)確変状態に設定されている旨を容易に確認することができ、趣向性を更に高めることが可能となる。
また、第8の構成は以下のとおりである。
前記特定遊技は、前記開閉扉を閉状態から開状態に変化させるラウンド遊技を所定の第1ラウンド数実行する通常ラウンド数遊技と、前記ラウンド遊技を前記第1ラウンド数よりも少ない第2ラウンド数実行する短ラウンド数遊技と、を含み、前記疑似当たり演出が表示された後、前記疑似扉を閉状態から開状態に変化させる疑似ラウンド遊技が、前記駆動手段を介して前記第2ラウンド数実行されることを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、疑似当たり演出が表示された後、疑似扉を閉状態から開状態に変化させる疑似ラウンド遊技が、通常ラウンド数遊技の第1ラウンド数よりも少ない短ラウンド数遊技と同じ第2ラウンド数実行される。これにより、遊技者に対して、次の大当たりとなるまで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続している所謂ループ確変状態から、連続外れ回数が規定上限回数まで確変遊技状態(高確率遊技状態)が継続するST(スペシャルタイム)確変状態に移行したように見せることが可能となり、ST(スペシャルタイム)機の演出に対する趣向性を更に高めることが可能となる。
また、第9の構成は以下のとおりである。
前記特殊遊技状態において、連続して前記当否判定が行われた回数が前記切替回数に到達した際に、該当否判定の結果が当たりとなった場合には、前記当たりの演出態様が表示された後、前記疑似ラウンド遊技が前記駆動手段を介して前記第2ラウンド数実行されて、その後、前記通常ラウンド数遊技が実行されることを特徴とする。
上記構成を有する遊技機によれば、特殊遊技状態において、連続して当否判定が行われた回数が切替回数に到達した際に、該当否判定の結果が当たりとなった場合には、当たりの演出態様が表示された後、疑似ラウンド遊技が駆動手段を介して第2ラウンド数実行されて、その後、通常ラウンド数遊技が実行される。これにより、遊技者に対して、疑似当たりと見せかけて、通常大当たり遊技(特定遊技)が付与されるため、ST(スペシャルタイム)機の演出に対する趣向性を更に高めることが可能となる。