JP2018130449A - 遊技機 - Google Patents

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吉澤 高志
Takashi Yoshizawa
高志 吉澤
卓郎 永縄
Takuro Naganawa
卓郎 永縄
勇気 古澤
Yuki Furusawa
勇気 古澤
亜貴子 上原
Akiko Uehara
亜貴子 上原
真麻 矢野
Maasa Yano
真麻 矢野
山下 修平
Shuhei Yamashita
修平 山下
翼 佐伯
Tsubasa Saeki
翼 佐伯
雄介 星野
Yusuke Hoshino
雄介 星野
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Abstract

【課題】遊技状態に対応した演出モードにおいて効果的な遊技演出を実行可能な遊技機を提供する。【解決手段】高確率遊技状態で遊技が制御されているときに、所定回数(例えば、70回)の特別図柄の変動表示が行われるまでにおいて高確モードが設定され、高確モードが設定されているときに、メイン画像表示装置17において、特別図柄の変動表示の残り回数の値が、「70」〜「51」のときには、特図変動残り回数の値が非表示とされ、特別図柄の変動表示の残り回数の値が、「50」〜「1」のときには、特図変動残り回数が表示されると共に、特別図柄の変動表示が実行される毎に、表示されている特図変動残り回数の値が更新される。【選択図】図19

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、遊技演出に関するものである。
パチンコ遊技機において、遊技球が流下可能な遊技領域に始動口と大入賞口を設けた機種では、遊技球が始動口に入賞すると始動条件の成立により判定情報が取得され、その取得された判定情報に基づいて大当り判定が行われ、当該判定に基づいて図柄表示器で特別図柄の変動後に判定図柄として大当り図柄が停止表示されると、通常は閉塞されている大入賞口を開放する大当り遊技が行われる。
近年のパチンコ遊技機には、大当り遊技の終了後に確変遊技状態が設定され、確変遊技状態が設定されてから所定回数の特別図柄の変動表示が行われるまでに大当りにならなかった場合は、遊技状態が確変遊技状態から通常遊技状態に移行するタイプのものがある。
ところで、パチンコ遊技機では、遊技状態に応じて複数の演出モードの中から1の演出モードが設定され、設定された演出モードにおいて種々の遊技演出が行われ、遊技演出として、演出用の画像表示器に表示される演出画像による表示演出と、演出画像に合わせてスピーカから出力される楽曲、セリフ等による音声演出と、ランプの発光による発光演出等が行われる。これらの遊技演出により、遊技性や遊技興趣が高められる。
特開2016−147200号公報
従来から、遊技状態に応じて設定された演出モードにおいて種々の遊技演出を行っているが、遊技性及び遊技興趣を高め得る効果的な遊技演出を行うには、改善の余地があった。
本発明の目的は、遊技状態に対応した演出モードにおいて効果的な遊技演出を実行可能な遊技機を提供する。
本発明は以下の構成を有するものである。尚、参照符号は、本発明の理解促進の為に図面に図示した構成要素との対応関係の一例を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明(遊技機(1))は、遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段(43)と、前記判定手段(43)の判定結果に基づいて、図柄を変動表示させる図柄表示制御手段(44)と、前記判定手段(43)により前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段(45)と、通常遊技状態および前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段(60)と、所定の演出を行わせる演出制御手段(70)とを備え、前記演出制御手段(70)は、遊技状態に応じて複数の演出モードのうちの11の演出モードを設定し、前記特定遊技状態で遊技が制御されているときに所定回数の図柄変動表示が行われるまでにおいて、特定演出モードを設定可能であり、前記特定演出モードを設定している第1の期間において当該特定演出モードが設定される図柄変動表示の残り回数を報知する報知演出を実行させる一方で、前記特定演出モードを設定している前記第1の期間とは異なる第2の期間において前記報知演出を実行させないことを特徴とする。
本発明によれば、遊技状態に応じて設定された演出モードにおいて効果的な遊技演出を実行することができる。
本発明の実施例に係るパチンコ遊技機の斜視図である。 パチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。 (1)大当り遊技のときの第2大入賞口装置の作動態様を示す断面図である。(2)小当り遊技のときの第2大入賞口装置の作動態様を示す断面図である。 パチンコ遊技機の制御系ブロック図である。 パチンコ遊技機の機能ブロック図である。 大当り乱数テーブルに関する図表である。 大当り図柄乱数テーブルに関する図表である。 大当り図柄の種類別の大入賞口の開放パターンを示す図表である。 大当りの種類別の大当り遊技における大入賞口の開閉パターンを示す図である。 小当り遊技における第2大入賞口の開放パターンに関する図表である。 普図当り判定テーブルと普図変動時間に関する図表である。 普図当り図柄の種類別の選択率と第2始動口の開放パターンに関する図表である。 大当り遊技後の遊技状態に関する図表である。 (1)低確率遊技状態のときの特別図柄の変動パターン決定テーブルに関する図表である。(2)高確率遊技状態のときの特別図柄の変動パターン決定テーブルに関する図表である。 高確モードのときの演出パターン決定テーブルに関する図表である。 低確モードのときの図柄変動演出及び小図柄の表示に関する図表と、高確モードのときの図柄変動演出及び小図柄の表示に関する図表である。 高確モードのときに第1特別図柄が大当り及び第2特別図柄がハズレの場合に実行される特別演出に関する図である。 低確モードのときの保留アイコンの表示に関する図表と、高確モードのときの保留アイコンの表示に関する図表である。 報知演出に関する図表である。 演出図柄の構成例に関する図表である。 低確モードのときの図柄変動演出を時系列的に示す図である。 大当り中演出及び大当り遊技の終了後の高確モードのときの図柄変動演出を時系列的に示す図である。 高確モードのときの図柄変動演出を時系列的に示す図である。 高確モードのときに実行される報知演出を示す図である。 高確モードで特図変動残り回数が6〜0回のときの図柄変動演出、報知演出及び第2特図保留アイコンの表示に関する図である。 高確モードから低確モードに設定変更された後の図柄変動演出及び保留アイコンの表示を時系列的に示す図である。 遊技制御基板のコンピュータが行うタイマ割込処理のフローチャートである。 始動口SW処理のフローチャートである。 特別図柄処理のフローチャートである。 当り判定処理のフローチャートである。 停止中処理のフローチャートである。 大入賞口処理のフローチャートである。 入賞判定処理のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 演出制御基板のコンピュータが行うタイマ割込処理のフローチャートである。 コマンド受信処理のフローチャートである。 演出モード設定処理のフローチャートである。 保留アイコン表示パターン決定テーブルに関する図表である。 図柄変動演出表示パターン決定テーブルに関する図表である。 図柄変動演出選択処理のフローチャートである。 特図変動残り回数報知制御処理のフローチャートである。 図柄変動演出終了中処理のフローチャートである。 高確モードのときの報知演出を示す図である。
以下、発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、パチンコ遊技機1には、遊技ホールの島構造に取り付けられる外枠(図示略)に開閉枠2(内枠2)が開閉自在に装着され、開閉枠2に開閉扉3が開閉自在に装着されている。開閉扉3に窓3aが形成され、その窓3aに透明板3bが装着されている。開閉枠2の左端部に開閉扉3の左端部が鉛直軸心回りに回動自在に支持され、開閉扉3の右端部には、開閉扉3を開閉枠2に施錠するキーシリンダ3cが装着されている。開閉枠2に遊技盤4が装着され、遊技盤4とその前側の透明板3bとの間に遊技球が流下可能な遊技領域4aが形成され、この遊技領域4aが開閉扉3により開閉される。
開閉扉3には、窓3aの下側に遊技球を貯留する貯留皿5が設けられ、その貯留皿5に遊技者が押下操作可能な演出ボタンSW6aと十字キーボタンSW6b(「SW」はスイッチを意味する)とを有する演出操作装置6が装着されている。開閉扉3の左右上部には、夫々、音声を音響出力するスピーカ27a,27bが設けられている。
尚、演出ボタンSW6aは、押下操作が可能なものに限定されず、回動操作が可能なダイヤル型ボタンSW、タッチパネルのような接触操作や押圧操作が可能なもの、レバー型SWやハンドル型SWのような傾動操作が可能なものであってよい。また、演出ボタンSW6aに代えて、例えば、赤外線センサのように、遊技者による所定の操作行為を検出できるセンサを用いてもよい。即ち、遊技者による所定の操作行為を、機械的、電気的、或いは電磁的に検出できるように構成されていればよい。
貯留皿5の右下側に発射ハンドル7が装着されている。発射ハンドル7が回動操作されると、貯留皿5から発射位置に導入された遊技球が発射され、貯留皿5に複数の遊技球が貯留されている場合、複数の遊技球が約0.6秒間隔で連続発射される。発射された遊技球はガイドレール8で案内され遊技領域4aの上部に導入される。尚、遊技者が発射ハンドル7に設けられた発射停止ボタン(図示略)を操作することにより遊技球の発射が一時的に停止される。
図2〜図4に示すように、遊技領域4aには、多数の障害釘(図示略)の他、第1始動口10、開閉式の第2始動口11aを有する始動口装置11、ゲート12、開閉式の第1大入賞口13aを有する第1大入賞口装置13、開閉式の第2大入賞口14a及び開閉式の特定領域14fを有する第2大入賞口装置14、複数の一般入賞口15が、夫々遊技球が入球・入賞可能に図示の配置で設けられている。尚、実施例において、「入球」・「入賞」というときは「通過」を含むものとする。
第1始動口10、ゲート12、複数の一般入賞口15には、夫々、そこに入賞した遊技球を検出する第1始動口SW10a、ゲートSW12a、複数の一般入賞口SW15aが付設されている。始動口装置11は、第2始動口11a、第2始動口11aを開閉する開閉部材11b、第2始動口11aに入賞した遊技球を検出する第2始動口SW11c、開閉部材11bを開閉駆動する第2始動口SOL11d(「SOL」はソレノイドアクチュエータを意味する)を有し、第2始動口11aは、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い開状態とに作動し得る。
第1大入賞口装置13は、第1大入賞口13a、第1大入賞口13aを開閉する開閉部材13b、第1大入賞口13aに入賞した遊技球を検出する第1大入賞口SW13c、開閉部材13bを開閉駆動する第1大入賞口SOL13dを有し、第1大入賞口13aは、通常は遊技球が入球し難い(入賞不可能な)閉状態となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い(入賞可能な)開状態とに作動し得る。
第2大入賞口装置14は、第2大入賞口14a、第2大入賞口14aを開閉する開閉部材14b、第2大入賞口14aに入賞した遊技球を検出する第2大入賞口SW14c、開閉部材14bを開閉駆動する第2大入賞口SOL14dを有し、第2大入賞口14aは、通常は遊技球が入賞し難い(入賞不可能な)閉状態(図3に示す開閉部材14bが仮想線で示す状態)となり、この閉状態と遊技球が入賞し易い(入賞可能な)開状態(図3に示す開閉部材14bが実線で示す状態)とに作動し得る。
更に、第2大入賞口装置14には、第2大入賞口14aに入賞した遊技球が通過可能な通常領域14e及び特定領域14f(当り領域としてのV領域14f)、特定領域14fを通過した遊技球を検出する特定領域SW14g(V領域SW14g)、第2大入賞口14aに入賞した遊技球が通常領域14eと特定領域14fの何れかを通過するように振り分ける振分装置14hが設けられている。
振分装置14hは、振分部材14iと、振分部材14iを図3(1)の仮想線で示す非作動位置と実線で示す作動位置とに亙って駆動させることが可能な振分SOL14jを有する。図3(1)に示すように、大当り遊技が行われているときには、振分部材14iが非作動位置にあるときには遊技球が通常領域14eに誘導され、振分部材14iが作動位置にあるときには遊技球が特定領域14fに誘導される。その一方で、図3(2)に示すように、小当り遊技が行われているときには、振分部材14iは非作動位置から作動位置へ作動しない。よって、小当り遊技が行われているときには、第2大入賞口14aに入賞した遊技球が通常領域14eに誘導される。
このパチンコ遊技機1では、遊技者が発射ハンドル7を操作して遊技球を遊技領域4aに発射させる際、遊技球の発射強度を調節して所謂「左打ち」と「右打ち」の打ち分けを行うことができる。「左打ち」では、遊技球がセンタ役物16の左側に位置する左側遊技領域4a1を落下し、「右打ち」では、遊技球がセンタ役物16の上側に形成された釘なしの右打ち通路を通ってセンタ役物16の右側に位置する右側遊技領域4a2へ落下する。
遊技領域4aに発射された遊技球が、入賞口10,11a,13a,14a,15の何れかに入賞した場合、遊技球1個の入賞につき入賞口10,11a,13a,14a,15毎に設定された(数個〜10数個)の遊技球が賞球として貯留皿5に払い出され、入賞口10,11a,13a,14a,15の何れにも入賞しなかった場合、最終的に排出口9から遊技領域4aの外部へ排出される。
遊技球が第1又は第2始動口10,11aに入賞すると大当り抽選が行われ、その大当り抽選で当選すると、第1,第2大入賞口13a,14aが開放する大当り遊技が発生する。遊技球が第2始動口11aに入賞して大当り抽選で当選しない場合に小当り抽選が行われ、その小当り抽選で当選すると、大当り遊技とは別に、第2大入賞口14aが開放する小当り遊技が発生する。遊技球がゲート12を通過すると当り抽選が行われ、その当り抽選で当選すると、第2始動口11aが開放する補助遊技が発生する。
遊技盤4の右下部に遊技表示盤19が設けられ、この遊技表示盤19は、第1特別図柄表示器19a、第2特別図柄表示器19b、普通図柄表示器19c、第1特別図柄保留ランプ19d、第2特別図柄保留ランプ19e、普通図柄保留ランプ19fを備えている。
第1特別図柄表示器19aには第1特別図柄が変動可能に表示され、第1特別図柄保留ランプ19dには第1特別図柄保留数が表示され、その第1特別図柄保留数は4未満の場合に第1始動口10に遊技球が入賞する毎に1加算される。第2特別図柄表示器19bには第2特別図柄が変動可能に表示され、第2特別図柄保留ランプ19eには第2特別図柄保留数が表示され、その第2特別図柄保留数は4未満の場合に第2始動口11aに遊技球が入賞する毎に1加算される。
第2特別図柄の変動表示が停止状態で、第2特別図柄保留数が1以上の場合、第1特別図柄保留数にかかわらず、第2特別図柄保留数が1減算されて第2特別図柄の変動表示が開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果及び小当り抽選の結果の何れが表示される。第1特別図柄の変動表示が停止状態で、第1特別図柄保留数が1以上の場合、第2特別図柄保留数に関わらず、第1特別図柄保留数が1減算されて第1特別図柄の変動表示が開始され、その後の停止図柄で大当り抽選の結果が表示される。そのため、本実施例のパチンコ遊技機1は、第1特別図柄の変動表示中に第2特別図柄の変動表示が行われ、或いは、第2特別図柄の変動表示中に第1特別図柄の変動表示が行われることがあるため、第1特別図柄と第2特別図柄とを同時に並行して変動表示可能な、所謂同時変動機と呼ばれるタイプのものである。
普通図柄表示器19cには普通図柄が変動可能に表示され、普通図柄保留ランプ19fには普通図柄保留数が表示され、その普通図柄保留数は4未満の場合にゲート12に遊技球が入賞する毎に1加算される。普通図柄が変動停止状態で、普通図柄保留数が1以上の場合、普通図柄保留数が1減算されて普通図柄の変動表示が開始され、その後の停止図柄で当り抽選の結果が表示される。
遊技盤4にはセンタ役物16が取り付けられ、このセンタ役物16に演出表示用のメイン画像表示装置17、演出表示用のサブ画像表示装置18及び可動役物装置29が装備されている。センタ役物16は、その枠体16aが遊技盤4に形成された開口部(図示略)に嵌合装着され、その枠体16aの下部には遊技球が転動するステージ16bが形成されている。
メイン画像表示装置17及びサブ画像表示装置18は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)(液晶表示装置)等から構成されている。メイン画像表示装置17は、その表示画面をパチンコ遊技機1の前側からセンタ役物16の枠体16aの内側に視認可能に配置されている。サブ画像表示装置18は、メイン画像表示装置17の表示画面の下端部分近傍の前側に配置されている。サブ画像表示装置18は、遊技盤4の盤面と平行な上下方向に移動可能である。このメイン画像表示装置17及びサブ画像表示装置18に図柄変動演出としての各種演出画像(演出図柄の変動表示、背景画像、小図柄の変動表示、キャラクタ画像及び演出動画像等)が、遊技の状態に応じて予め設定された各種演出画像のレイヤーの優先順位(上位設定/下位設定)に従って表示される。
ここで、遊技の状態とは、「通常遊技状態」、「特定遊技状態」等の遊技状態だけの状態をいうのではなく、第1特別図柄、第1特別図柄保留数、第2特別図柄、第2特別図柄保留数、特別遊技、普通図柄、普通図柄保留数、推奨される遊技球の打ち方(発射強度)、等の状態で規定されるものである。
メイン画像表示装置17の表示画面には、各種演出画像を表示可能な表示領域が形成され、その表示領域のうち表示画面中央部には図柄表示領域17aが設けられている。この図柄表示領域17aにおいては、例えば、装飾用(演出用)の図柄としての横方向に3列に表示された3つの演出図柄が上から下へスクロールするように変動表示された後、これらの3つの演出図柄が大当りの判定結果を報知する報知図柄として停止表示されると共に、3つの演出図柄の変動表示中に大当り期待度を示唆する演出が行われる。演出図柄は、「1」〜「9」の9個の数字図柄が縦方向に連続して記された数列からなるものである。
第1特別図柄表示器19aにおける第1特別図柄の変動表示と、メイン画像表示装置17における演出図柄の変動表示とは同期している。第2特別図柄表示器19bにおける第2特別図柄の変動表示と、メイン画像表示装置17における演出図柄の変動表示とは同期している。
第1特別図柄表示器19aにおいて大当り図柄が停止表示されるとき、又は第2特別図柄表示器19bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、メイン画像表示装置17の図柄表示領域17aにおいて大当りであることを報知する演出図柄の組み合わせ表示態様による報知図柄(例えば、「777」)が停止表示される。
第1特別図柄表示器19aにおいてハズレ図柄が停止表示されるとき、又は第2特別図柄表示器19bにおいてハズレ図柄が停止表示されるときには、メイン画像表示装置17の図柄表示領域17aにおいてハズレであることを報知する演出図柄の組み合わせ表示態様(例えば、図2に示す「754」)が停止表示される。第2特別図柄表示器19bにおいて小当り図柄が停止表示されるときには、メイン画像表示装置17の図柄表示領域17aにおいて小当りであることを報知する演出図柄の組み合わせ表示態様(例えば、「266」)が停止表示される。
メイン画像表示装置17の表示画面には、特別図柄保留記憶数を表示するための保留記憶表示領域17bが設けられている。この保留記憶表示領域17bには、特別図柄保留記憶数を示す特図保留アイコンが表示される。特図保留アイコンは、第1及び第2特別図柄保留記憶の何れの保留記憶表示であるか認識可能な表示態様で表示される。例えば、第1特図保留アイコンは「○」で表示され、第2特図保留アイコンは「●」で表示される。
サブ画像表示装置18の表示画面のうちの左右隅部付近には、夫々、特別図柄の変動表示に対応して変動表示する小図柄を表示する小図柄表示領域18a,18bが設けられている。小図柄は、演出図柄よりも小さいサイズの図柄であり、「1」〜「9」の9個の数字図柄が縦方向に連続して記された数列からなるものである。小図柄表示領域18a,18bには、横方向に3列に表示された3つの小図柄が、上から下へスクロールするように変動表示された後、これら3つの小図柄が大当りの判定結果を示す判定図柄として停止表示される。
第1特別図柄用の小図柄表示領域18aには、第1特別図柄用の3つの小図柄が、第1特別図柄表示器19aにおける第1特別図柄の変動表示に同期して変動表示される。第1特別図柄用の3つの小図柄は、第1特別図柄の変動パターンに対応した変動パターンで変動表示すると共に、第1特別図柄が確定停止表示されるときに、第1特別図柄の判定図柄に対応する表示態様で停止表示する。
第2特別図柄用の小図柄表示領域18bには、第2特別図柄用の3つの小図柄が、第2特別図柄表示器19bにおける第2特別図柄の変動表示に同期して変動表示される。第2特別図柄用の3つの小図柄は、第2特別図柄の変動パターンに対応した変動パターンで変動表示すると共に、第2特別図柄が確定停止表示されるときには、第2特別図柄の判定図柄に対応する表示態様で停止表示する。
メイン画像示装置17の図柄表示領域17aでは、特別図柄の変動表示に同期して3つの演出図柄の変動表示による図柄変動演出が行われる。メイン画像表示装置17で図柄変動演出が行われる場合、例えば、3つの演出図柄の変動表示を含む演出内容が表示画面上から一瞬消えるような演出、可動役物29aがメイン画像表示装置17の表示画面前側に出没して表示画面の全部または一部を遮蔽するような演出が行われることなどにより、演出態様を多様化させて、図柄変動演出による演出効果を高めている。
そのため、メイン画像表示装置17の表示画面を見ながら遊技を行う遊技者にとっては、種々の演出が行われることによって、特別図柄の変動表示が行われている状態であるか否かを認識しづらい場合がある。そこで、サブ画像表示装置18の表示画面で小図柄の変動表示が行われることにより、小図柄の表示態様を確認すれば、特別図柄の変動表示が行われている状態であるか否かを確実に認識可能としている。なお、小図柄は、メイン画像表示装置16の表示画面に表示してもよく、常に一定の動作で変動表示され、表示画面上から消えたり、可動役物29aなどで遮蔽されることがない位置に小図柄表示領域を設けてもよい。
可動役物装置29は、メイン画像表示装置17やサブ画像表示装置18の表示画面に表示される各種演出画像に応じて作動し、可動役物29aをメイン画像表示装置17の表示画面前側の進出位置とセンタ役物16の右側側部の後側の退避位置とにわたって移動させる。
次に、パチンコ遊技機1の制御系について説明する。
図4に示すように、制御装置20には、その制御構成を形成する基板として、主に、遊技制御基板21、払出制御基板22、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25を備え、これら制御基板21〜25に夫々CPUとROMとRAMを含むコンピュータを備えて構成され、演出制御基板23は、更にRTC(「RTC」はリアルタイムクロックを意味する)を備えている。
遊技制御基板21のコンピュータは、第1,第2始動口SW10a,11c、ゲートSW12a、第1,第2大入賞口SW13c,14c、特定領域SW(V領域SW)14g、複数の一般入賞口SW15aからの信号、払出制御基板22からの制御情報を受けて、第2始動口SOL11d、第1,第2大入賞口SOL13d,14d、振分SOL14j、図柄表示器19a〜19c、図柄保留ランプ19d〜19fを制御し、払出制御基板22、演出制御基板23に制御情報を出力する。
払出制御基板22のコンピュータは、遊技制御基板21からの制御情報、払出球検出SW26b、球有り検出SW26c、満タン検出SW26dからの信号を受けて、払出モータ26aを制御し、遊技制御基板21に制御情報を出力する。
演出制御基板23のコンピュータは、遊技制御基板21、画像制御基板24、ランプ制御基板25からの制御情報、演出操作装置6(演出ボタンSW6a、十字キーSW6b)からの信号を受けて、画像制御基板24、ランプ制御基板25に制御情報を出力する。
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報を受けて、画像表示装置17,18、スピーカ27(27a,27b)を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。ランプ制御基板25のコンピュータは、演出制御基板23からの制御情報、可動役物装置29(原点SW)からの信号を受けて、演出表示用の枠ランプ28a、盤ランプ28b、可動役物装置29(電動モータ)を制御し、演出制御基板23に制御情報を出力する。
図5に示すように、遊技制御基板21のコンピュータにより、図示の各手段40〜46、52〜55、60が構成されている。
本実施例では、各手段40〜46による第2特別図柄情報に関する処理を先に実行してから各手段40〜46による第1特別図柄情報に関する処理を実行する特別図柄処理を行うことで、第1特別図柄表示器19aにおける第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄表示19bにおける第2特別図柄の変動表示とを同時に並行して行うことが可能である。
乱数更新手段40は、大当り遊技や小当り遊技を行うか否かを判定する為の大当り乱数を、設定範囲(0〜199)内で微小時間(0.1μs)毎に順次更新し、また、大当り遊技を行う場合に大当り図柄を判定(決定)する為の大当り図柄乱数を、設定範囲(0〜99)内で微小時間(4ms)毎に順次更新する。
乱数更新手段40は、リーチ乱数、変動パターン乱数を、夫々、設定範囲(0〜99)内で微小時間毎に順次更新する。リーチ乱数は、大当り遊技を行わない場合に、特別図柄の変動パターン(変動時間)を、メイン画像表示装置17で遊技者に大当り遊技が行われる可能性が高いことを示唆するリーチ演出が実行可能な特定変動時間(13.5s)以上の特定変動パターンにするか否かを判定する為の乱数である。変動パターン乱数は、特別図柄の変動パターン(変動時間)を判定(決定)する為の乱数である。
図柄情報取得手段41は、遊技球が第1始動口10に入賞したときに第1特別図柄保留数が4未満の場合に乱数取得条件が成立して、乱数更新手段40により更新された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数及び変動パターン乱数から取得した各種乱数値(大当り乱数値、大当り図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値)を1組の第1特別図柄情報として取得する。
図柄情報取得手段41は、遊技球が第2始動口11aに入賞したときに第2特別図柄保留数が4未満の場合に乱数取得条件が成立して、乱数更新手段40により更新された大当り乱数、大当り図柄乱数、リーチ乱数及び変動パターン乱数から取得した各種乱数値(大当り乱数値、大当り図柄乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値)を1組の第2特別図柄情報として取得する。
図柄情報取得手段41により取得された特別図柄情報が特別図柄情報記憶手段42に記憶(保留)され、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている第1特別図柄情報の数が第1特別図柄保留数となり、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている第2特別図柄情報の数が第2特別図柄保留数となる。
第1,第2特別図柄の変動表示が停止状態で、第1,第2特別図柄保留数の何れかが1以上の場合、特別図柄の変動表示を開始させる始動条件が成立して、この始動条件の成立毎に、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報が、順次1ずつ特別図柄情報判定手段43による判定に供して、特別図柄情報記憶手段42から消去(保留消化)される。
ここで、複数の第1特別図柄情報及び第2特別図柄情報が保留されている場合、複数の第1特別図柄情報については、複数の第2特別図柄情報が保留されていても、図柄情報取得手段41により取得された順番で前記判定に供して保留消化され、複数の第2特別図柄情報については、複数の第1特別図柄情報が保留されていても、図柄情報取得手段41により取得された順番で前記判定に供して保留消化される。
特別図柄情報判定手段43において、大当り判定手段43aは、特別図柄の変動表示を開始させる始動条件の成立により保留消化された当該特別図柄情報の大当り乱数値に基づいて、大当り遊技を行うか否かを判定する大当り抽選を行う。具体的に、大当り判定手段43aは、図6に示す大当り乱数テーブルを用いて、当該特別図柄情報の大当り乱数値が、大当り特定値(判定値)と一致した場合、第1,第2大入賞口13a,14aを開放する大当り遊技を行うと判定する。大当り遊技を行うと判定される割合(特別図柄の大当り当選確率)として、大当りと判定される割合(確率)が相対的に低い「低確率遊技状態」(通常遊技状態に相当する)と、大当りと判定される割合(確率)が相対的に高い「高確率遊技状態」(特定遊技状態に相当する)とがある。
低確率遊技状態及び高確率遊技状態の何れの遊技状態のときも、大当り乱数の取り得る範囲は「0」〜「199」までの200個であり、低確率遊技状態では、大当りの割合が、例えば、1/200に設定され、200個の大当り乱数の中から取得した大当り乱数値が「0」である場合、大当りと判定される。一方、高確率遊技状態では、大当りの割合が、例えば、1/40に設定され、200個の大当り乱数の中から取得した大当り乱数値が「0」〜「4」の何れかの乱数値である場合、大当りと判定される。このため、本実施例では、高確率遊技状態のときは、低確率遊技状態のときよりも、大当り当選し易いため、遊技者に有利な特定遊技状態となる。
大当り判定手段43aは、第2特別図柄の変動表示を開始させる始動条件の成立により保留消化された当該第2特別図柄情報の大当り乱数値が、大当り特定値(判定値)と一致しない場合には、小当り特定値(判定値)と一致するか否か判定する小当り抽選を行う。具体的に、図6に示す大当り乱数テーブルを用いて、200個の大当り乱数の中から取得した大当り乱数値が、小当り特定値(判定値)と一致した場合、第2大入賞口14aを開放する小当り遊技を行うと判定する。尚、本実施例では、第2特別図柄に対して小当りが設定され、第1特別図柄に対して小当りは設定されていない。
第2特別図柄が小当りになる割合は、例えば、186/200に設定され、200個の大当り乱数の中から取得した大当り乱数値が、大当り特定値(判定値)と一致しない、「5」〜「190」の何れかのハズレの乱数値であって、そのハズレの乱数値が、小当り特定値(判定値)と一致する場合、小当りと判定される。このため、本実施例では、低確率遊技状態と高確率遊技状態の何れの場合も、遊技球が第2始動口11aに入賞した場合、大当りと判定されなかった場合には、ハズレと判定される割合(確率)よりも小当りと判定される割合(確率)の方が高く設定されている。尚、本実施例では、第1特別図柄に対して小当りを設定していないが、第1特別図柄に対して小当りを設定してもよい。但し、第2特別図柄に対する小当りの当選確率を、第1特別図柄に対する小当りの当選確率よりも高く設定する。
図柄判定手段43bは、大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定された場合、当該特別図柄情報の大当り図柄乱数値に基づいて、停止表示させる大当り図柄を判定(選択)して、当該大当り遊技中の第1,第2大入賞口13a,14aの開放パターン、つまり、有利度合い(獲得できる賞球の総数)が異なる複数種類の大当り遊技の何れを行うかを判定する。
図柄判定手段43bは、大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定された場合、図7に示す大当り図柄乱数テーブルを用いて、複数の大当り図柄(図7、図8に示す大当り図柄A〜D)の何れか1つを選択する。大当り図柄乱数の取り得る範囲は、当該特別図柄情報が第1特別図柄情報と第2特別図柄情報の何れの場合も、「0」〜「99」までの100個に設定されている。
当該特別図柄情報が第1特別図柄情報である場合、大当り図柄Aが選択される割合は、例えば、75/100に設定され、100個の大当り図柄乱数の中から取得した大当り図柄乱数値が「0」〜「74」の何れかの乱数値である場合、大当り図柄Aが選択される。一方、大当り図柄Bが選択される割合は、例えば、25/100に設定され、100個の大当り図柄乱数の中から取得した大当り図柄乱数値が「75」〜「99」の何れかの乱数値である場合、大当り図柄Bが選択される。このように、当該特別図柄情報が第1特別図柄情報である場合、大当りと判定されると、大当り図柄Bによる大当り遊技よりも有利度合いが高い大当り遊技が実行される大当り図柄Aの方が選択され易い(図8参照)。尚、大当り判定手段43aにより大当り遊技及び小当り遊技を行わないと判定された場合、ハズレ図柄を選択する。
当該特別図柄情報が第2特別図柄情報である場合、大当り図柄Cが選択される割合は、例えば、50/100に設定され、100個の大当り図柄乱数の中から取得した大当り図柄乱数値が「0」〜「49」の何れかの乱数値である場合、大当り図柄Cが選択される。一方、大当り図柄Dが選択される割合は、例えば、50/100に設定され、100個の大当り図柄乱数の中から取得した大当り図柄乱数値が「50」〜「99」の何れかの乱数値である場合、大当り図柄Dが選択される。尚、大当り判定手段43aにより大当り遊技を行わないと判定され且つ小当り遊技を行うと判定された場合、小当り図柄を選択し、大当り判定手段43aにより大当り遊技及び小当り遊技を行わないと判定された場合、ハズレ図柄を選択する。
特別図柄情報判定手段43において、リーチ判定手段43cは、大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定された場合、基本的に、メイン画像表示装置17の表示画面において複数の演出図柄の表示態様が所定のリーチ状態で表示されるが、大当り判定手段43aにより大当り遊技及び小当り遊技を行わないと判定された場合、当該特別図柄情報のリーチ乱数値に基づいて、特別図柄の変動パターン(変動時間)を、メイン画像表示装置17の表示画面でリーチ演出を実行する為の特定変動パターン(例えば、13.5s以上の変動パターン)にするか否かを判定する。
特別図柄情報判定手段43において、変動パターン判定手段43dは、大当り判定手段43a、図柄判定手段43bによる判定結果に基づいて選択された図柄(大当り図柄、小当り図柄、ハズレ図柄の何れか)、リーチ判定手段43cによる判定結果(特定変動パターンにするか否か)、変動パターン乱数値等に基づいて、特別図柄の変動パターン(変動時間)を判定(決定)する。
特別図柄表示制御手段44は、第1特別図柄の変動表示中に、第2特別図柄情報が保留消化されると、第2特別図柄の変動表示を開始させて、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを同時に並行して行わせることが可能である。また、第2特別図柄の変動表示中に、第1特別図柄情報が保留消化されると、第1特別図柄の変動表示を開始させて、第2特別図柄の変動表示と第1特別図柄の変動表示とを同時に並行して行わせることが可能である。そして、第1,第2特別図柄の夫々の変動パターンで規定される変動時間、第1,第2特別図柄を夫々変動表示させた後に、大当り判定手段43a、図柄判定手段43bによる判定結果を示す判定図柄を順次確定停止表示させる。
大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定された場合には、特別図柄の種類に応じて図柄判定手段43bにより選択された大当り図柄(大当り図柄A〜Dの何れか)を確定停止表示させ、大当り遊技を行わないと判定され且つ小当り遊技を行うと判定された場合には、小当り図柄を確定停止表示させ、大当り遊技及び小当り遊技を行わないと判定された場合には、ハズレ図柄を確定停止表示させる。
特別遊技実行手段45は、大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定された場合、特別図柄表示制御手段44により、図柄判定手段43bにより選択された大当り図柄A〜Eの何れかが確定停止表示された後、その確定停止表示された大当り図柄に応じた開放パターンで第1,第2大入賞口13a,14aを開閉させて大当り遊技を行う。
図8、図9に示すように、大当り遊技では、大当り図柄の種類、つまり第1,第2大入賞口13a,14aの開放パターンに関係なく、第1,第2大入賞口13a,14aの何れか一方を開状態に作動させるR遊技(「R」はラウンドを意味する)が行われる。R遊技として、4R大当り遊技と16R大当り遊技を有する。
具体的に、4R大当り遊技では、1R〜3Rの各Rで、第1大入賞口13aを開状態に作動させる通常Rが行われ、4Rで、第2大入賞口14aを開状態に作動させる特定Rが行われる。15R大当り遊技では、1R〜3R、5R〜15Rの各Rで、前記の通常Rが行われ、4Rで前記の特定Rが行われる。尚、大当り遊技におけるR遊技において、第1大入賞口13aへの1回の遊技球の入賞に対して、例えば、13個の賞球が付与され、第2大入賞口14aへの1回の遊技球の入賞に対して、例えば、10個の賞球が付与されるように設定されている。
図9(1)は、大当り図柄A又はDで4R確変大当りとなって大当り遊技が行われる場合の大当り遊技中の第1大入賞口13a、第2大入賞口14a及び特定領域(V領域)14fの状態変化を示している。図9(1)に示すように、第1大入賞口13aの閉塞条件が成立するまで第1大入賞口13aを開放状態に維持した後に閉塞状態に戻す長開放R遊技が3回繰り返される。各R遊技における第1大入賞口13aの閉塞条件は、大当り図柄の種類にかかわらず、第1大入賞口13aに遊技球が規定個数(例えば、8個)入賞するか、又は第1大入賞口13aの開放開始から29.5秒経過に設定されている。
第1大入賞口13aに係る3回目の長開放R遊技が終了すると、次の4Rでは、第2大入賞口14aの閉塞条件が成立するまで第2大入賞口14aを開放する長開放R遊技が行われる。第2大入賞口14aの閉塞条件は、第2大入賞口14aに遊技球が規定個数(例えば、4個)入賞するか、又は開閉部材14bを動作させて第2大入賞口14aの開放開始から29.5秒経過に設定されている。そして、第2大入賞口14aの開放開始から3秒が経過すると、振分部材14iを動作させてV領域14fを10秒間開放する開放動作が行われる。
このように、4R確変大当りとなって大当り遊技が行われる場合には、第2大入賞口14a及びV領域14fが長開放されるうえに、それぞれの開放時間が時間的に重なる。このため、遊技者は、右打ちを行っていれば、4R目の長開放R遊技中に遊技球を容易にV入賞させることができる(図3(1)参照)。遊技球がV領域14fを通過する(V入賞有)と、大当り遊技が終了した後に、高確率遊技状態に移行することになる(図13参照)。
図9(2)は、大当り図柄Bで4R通常大当りとなって大当り遊技が行われる場合の大当り遊技中の第1大入賞口13a、第2大入賞口14a及びV領域14fの状態変化を示している。図9(2)に示すように、4R通常大当りとなった場合、4R確変大当りの場合と同様の第1大入賞口13aの閉塞条件が成立するまで第1大入賞口13aを開放状態に維持した後に閉塞状態に戻す長開放R遊技が3回繰り返される。
第1大入賞口13aに係る3回目の長開放R遊技が終了すると、次の4Rでは、第2大入賞口14aの閉塞条件が成立するまで第2大入賞口14aを開放する短開放R遊技が行われる。第2大入賞口14aの閉塞条件は、第2大入賞口14aに遊技球が規定個数(例えば、4個)入賞するか、又は開閉部材14bを動作させて第2大入賞口14aの開放開始から0.1秒経過に設定されている。そして、第2大入賞口14aの開放開始から3秒経過すると、振分部材14iを動作させてV領域14fを10秒間開放する開放動作が行われる。
このように、4R通常大当りとなって大当り遊技が行われる場合には、4R目の特定R遊技において第2大入賞口14aが0.1秒間という極端に短い時間しか開放されないため、第2大入賞口14aに遊技球が入賞する可能性は極めて低いため、実質的な賞球を遊技者に付与することなく4R目を終了する。また、第2大入賞口14aの開放開始から3秒が経過するまではV領域14fが開放されないため、仮に第2大入賞口14aの開放時に第2大入賞口14a内に遊技球が入賞したとしても、その遊技球がV領域14fを通過することはない。V入賞無の大当り遊技が終了した後に、低確率遊技状態が設定される。
図9(3)は、大当り図柄Cで15R確変大当りとなって大当り遊技が行われる場合の大当り遊技中の第1大入賞口13a、第2大入賞口14a及びV領域14fの状態変化を示している。図9(3)に示すように、15R確変大当りとなった場合、4R確変大当りの場合と同様の第1大入賞口13aの閉塞条件が成立するまで第1大入賞口13aを開放状態に維持した後に閉塞状態に戻す3回の長開放R遊技と、4R確変大当りの場合と同様の第2大入賞口14aの閉塞条件が成立するまで第2大入賞口14aを開放状態に維持した後に閉塞状態に戻す1回の長開放R遊技が行われる。そして、第2大入賞口14aに係る長開放R遊技が終了すると、前記の第1大入賞口13aの閉塞条件が成立するまで第1大入賞口13aを開放状態に維持した後に閉塞状態に戻す11回の長開放R遊技が行われる。
このように、15R確変大当りとなって大当り遊技が行われる場合も、第2大入賞口14aに係る4R目の長開放R遊技に伴ってV領域14fが長開放されるので、遊技者は、右打ちを行っていれば、4R目の長開放R遊技中に遊技球を容易にV入賞させることができる(図3(1)参照)。遊技球がV領域14fを通過する(V入賞有)と、大当り遊技が終了した後に、高確率遊技状態に移行することになる(図13参照)。
尚、図9(1)〜(3)の全ての大当り遊技において、各R終了時から次R開始時までの(大入賞口13a,14aが閉塞している)Rインターバル時間は約2秒に設定されている。このRインターバル時間は、各Rにおいて開放している大入賞口13a,14aに入賞した遊技球が、次Rでの入賞とならないように、次R開始時(次の大入賞口13a,14aの開放時)までに、大入賞口SW13c,14cにより確実に検出され得る時間としている。
特別遊技実行手段45は、大当り判定手段43aにより大当り遊技を行わないと判定され且つ小当り遊技を行うと判定された場合、特別図柄表示制御手段44により、図柄判定手段43bにより選択された小当り図柄が確定停止表示された後、第2大入賞口14aを開閉させて小当り遊技を行う。
図10に示すように、小当り遊技では、第2大入賞口14aの閉塞条件が成立するまで第2大入賞口14aを開放状態に維持した後に閉塞状態に戻す1回のR遊技が行われる。第2大入賞口14aの閉塞条件は、第2大入賞口14aの開放開始から1.8秒経過に設定されている。そのため、右打ちを行っていれば第2大入賞口14aに遊技球を入賞させることができるため、遊技者は小当り遊技中にある程度の賞球(例えば、10個)を獲得することができる。
事前判定手段46は、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報が特別図柄情報判定手段43により判定される前に、具体的には、図柄情報取得手段41により特別図柄情報が取得された際に、その特別図柄情報に対して、特別図柄情報判定手段43(大当り判定手段43a、図柄判定手段43b、リーチ判定手段43c、変動パターン判定手段43d)による判定と同等の判定(即ち、大当り遊技を行うか否かの判定、大当り図柄、ハズレ図柄の決定、特定変動パターンにするか否かの判定、特別図柄の変動パターンの決定)を事前に行う。
乱数更新手段40は、補助遊技を行うか否かを判定する為の当り乱数を、設定範囲(0〜9)内で微小時間(4ms)毎に順次更新し、また、補助遊技を行うと判定した場合に当り図柄を判定(決定)する為の当り図柄乱数を、設定範囲(0〜9)内で微小時間(4ms)毎に順次更新する。
図柄情報取得手段41は、遊技球がゲート12を通過したときに普通図柄保留数が4未満の場合に乱数取得条件が成立して、乱数更新手段40により更新された当り乱数及び当り図柄乱数の中から取得した当り乱数値及び当り図柄乱数値を1組の普通図柄情報として取得する。図柄情報取得手段41により取得され、普通図柄情報記憶手段52に記憶されている普通図柄情報の数が普通図柄保留数となる。
普通図柄の変動表示が停止状態で、普通図柄保留数が1以上の場合、普通図柄の変動表示を開始させる始動条件が成立して、この始動条件の成立毎に、普通図柄情報記憶手段52に記憶されている普通図柄情報が、順次1ずつ普通図柄情報判定手段53による判定に供して、普通図柄情報記憶手段52から消去(保留消去)される。ここで、複数の普通図柄情報が保留されている場合、それら複数の普通図柄情報は、図柄情報取得手段41により取得された順番で前記処理に供して保留消化される。
普通図柄情報判定手段53において、当り判定手段53aが、普通図柄を変動開始させる始動条件の成立により保留消化された当該普通図柄情報の当り乱数値に基づいて、遊技者に有利な補助遊技を行うか否かを判定し、補助遊技を行うと判定した場合、図柄判定手段53bが、当該普通図柄情報の当り図柄乱数値に基づいて、停止表示させる当り図柄を判定(選択)し、当該補助遊技中の第2始動口11aの開放パターン、つまり有利度合いの異なる複数の補助遊技の何れを行うかを決定する。
図11に示すように、低確率遊技状態及び高確率遊技状態の何れの遊技状態のときも、遊技球が第2始動口11aに入賞すると、当り判定手段53aにより補助遊技を行うと判定される確率(普通図柄の当選確率)が100%に設定されている。尚、前記の当選確率を100%に設定しなくてもよい(例えば、当選確率を80%に設定する)。
普通図柄表示制御手段54は、普通図柄情報が保留消化されたことを契機に普通図柄の変動表示を開始させ、低確率遊技状態及び高確率遊技状態の何れの遊技状態のときも、0.5秒間の極めて短い変動時間で、普通図柄を変動表示させた後、普通図柄情報判定手段53による判定結果を示す判定図柄を停止表示させる。
補助遊技実行手段55は、当り判定手段53aにより補助遊技を行うと判定された場合、普通図柄表示制御手段54により、図柄判定手段53bにより選択された当り図柄a,bの何れかが停止表示された後、その当り図柄に応じた開放パターンで第2始動口11aを開放する補助遊技を行う。
図12に示すように、補助遊技では、その普図当りの種類に対応した開放パターンで第2始動口11aが開放され、当り図柄aが選択されると、第2始動口11aの開放時間が2.0秒×3回に設定されて、遊技球が第2始動口11aに入賞し易い状態になり、その一方で、当り図柄bが選択されると、第2始動口11aの開放時間が0.1秒×1回に設定されて、遊技球が第2始動口11aに入賞し難い状態になる。
そのため、低確率遊技状態及び高確率遊技状態の何れの遊技状態のときも、遊技球がゲート12を通過すると、100%の確率で当りになり、第2始動口11aの開放パターンが、入賞し難い開放パターンよりも高い割合で実行される。更に、図6で示すように、大当り遊技を行う判定される割合(確率)(1/200、1/40)よりも小当り遊技を行うと判定される割合(確率)(186/200)の方が高く設定されているため、ゲート12、第2始動口11aへの遊技球の入球・入賞を狙う遊技が行われると、第2始動口11aに遊技球が入賞すると小当りが発生し易い。
遊技状態制御手段60は、複数の遊技状態(高確率遊技状態、低確率遊技状態)の何れか1つを択一的に設定し、その遊技状態で遊技を制御する。尚、電源投入時には前回の電源遮断時に設定されていた遊技状態を継続的に設定し、電源投入時に所謂RAMクリアが実行された場合には低確率遊技状態を設定する。
遊技状態制御手段60は、特別遊技実行手段45により大当り遊技が行われているときに、低確率遊技状態を設定するが、図13に示すように、第2大入賞口14aに入賞した遊技球がV領域14fを通過した(即ち、V入賞有となる)ことを条件に、当該大当り遊技の終了後に高確率遊技状態を設定し、その高確率遊技状態で遊技を制御可能である。
高確率遊技状態を設定後、特別図柄表示器19a,19bでの特別図柄の変動表示回数が特定回数(例えば、70回)に達するまでに、大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定されないと、高確率遊技状態を終了して低確率遊技状態へ移行して、低確率遊技状態で遊技が制御される。このように、本実施例のパチンコ遊技機1は、V入賞有の大当り遊技の終了後に、ハズレとなる特別図柄の変動表示回数が特定回数(例えば、70回)行われるまで、高確率遊技状態で遊技を制御する、ST(special time)機と呼ばれるタイプのものである。
遊技状態制御手段60は、特別遊技実行手段45により大当り遊技が行われているときに、遊技球がV領域14fを通過しない(即ち、V入賞無となる)と、当該大当り遊技の終了後に、低確率遊技状態で遊技を制御可能である。
次に、特別図柄情報判定手段43において、変動パターン判定手段43dが特別図柄の変動パターンを決定する具体的な処理について説明する。変動パターンを決定するために、複数の変動パターン決定テーブルを備え、変動パターン判定手段43dは、現在の遊技状態に対応する変動パターン決定テーブルを用いて、特別図柄を変動表示させる変動パターンを決定する。決定した特別図柄の変動パターンに基づいて、特別図柄の変動時間が決定されると共に、演出制御基板23に送信する特別図柄の変動パターン指定コマンドが特定される。
低確率遊技状態で遊技が制御されている場合、図14(1)に示す低確用の変動パターン決定テーブルを用いて、第1特別図柄に対して、大当り及びハズレの何れの判定結果、判定図柄(大当り図柄A又はB、ハズレ図柄)、当該第1特別図柄情報の変動パターン乱数値、リーチ乱数値及び第1特別図柄保留数に基づいて、複数の変動パターンの中から1の変動パターンを決定する。その一方で、第2特別図柄に対して、大当り、小当り及びハズレの何れの判定結果、判定図柄(大当り図柄C又はD、小当り図柄、ハズレ図柄)、当該第2特別図柄情報の変動パターン乱数値、リーチ乱数値及び第2特別図柄保留数に基づいて、複数の変動パターンの中から1の変動パターンを決定する。尚、リーチ乱数、変動パターン乱数は、夫々、乱数範囲が「0」〜「99」の100個に設定されている。また、大当りとなる場合にはリーチを行うように構成されているため、大当りとなる場合にはリーチ乱数値を参照しない。
ここで、大当り遊技を行わないと判定された場合には、実行される第1特別図柄のハズレ変動パターン5の変動時間が6秒に設定されているのに対し、第2特別図柄のハズレ変動パターン11,12,13の変動時間が、夫々、6分、8分、10分に設定されている。従って、低確率遊技状態のときには、1変動あたりで第2特別図柄が第1特別図柄よりも非常に長い時間変動表示するため、第2特別図柄の変動表示を目的とする右打ちによる遊技が行われると、特別図柄の変動表示の頻度が非常に少なくなる。
本実施例では、図6〜図8で示したように、第2特別図柄で確変大当りになる割合(確率)が、第1特別図柄で確変大当りとなる割合(確率)よりも高く設定されているため、低確率遊技状態での第2特別図柄のハズレ変動パターンの変動時間を、第1特別図柄のハズレ変動パターンの変動時間と同じ変動時間に設定した場合、遊技者は、第2特別図柄で大当りになることを目指して右打ちによる遊技を行うため、低確率遊技状態で左打ちによる遊技が行われなくなる。そこで、低確率遊技状態での第2特別図柄の変動パターンの変動時間を非常に長い時間に設定して遊技者にとって不利になるようにすることで、低確率遊技状態での右打ちによる遊技を回避することができる。
高確率遊技状態で遊技が制御されている場合、図14(2)に示す高確用の変動パターン決定テーブルを用いて、第1特別図柄に対して、大当り及びハズレの何れの判定結果、判定図柄(大当り図柄A又はB、ハズレ図柄)、当該第1特別図柄情報の変動パターン乱数値及び第2特別図柄保留数に基づいて、複数の変動パターンの中から1の変動パターンを決定する。その一方で、第2特別図柄に対して、大当り、小当り及びハズレの何れの判定結果、判定図柄(大当り図柄C又はD、小当り図柄、ハズレ図柄)、当該第2特別図柄情報の変動パターン乱数値、リーチ乱数値及び第2特別図柄保留数に基づいて、複数の変動パターンの中から1の変動パターンを決定する。尚、リーチ乱数、変動パターン乱数は、夫々、乱数範囲が「0」〜「99」の100個に設定されている。また、大当りとなる場合にはリーチを行うように構成されているため、大当りとなる場合にはリーチ乱数値を参照しない。
高確率遊技状態のときには、第2特別図柄で大当り当選するように、図11、図12に示したように普図当りの当選確率が100%に設定され且つ遊技球が第2始動口11aに入賞し易い状態になるため、第2特別図柄の保留消化を促進させるために、変動時間が非常に短い3秒の短縮変動の変動パターン28が決定される割合が高くなるように設定されている。
ここで、低確率遊技状態及び高確率遊技状態の何れの遊技状態においても、大当り変動パターンで第1特別図柄が変動表示中に、第2特別図柄の変動表示が行われるときには、当該第2特別図柄の変動表示に対応する第2特別図柄情報が大当りであってもハズレであっても、その判定結果にかかわらず強制的にハズレにして、ハズレ変動パターンで第2特別図柄の変動表示が実行される。このハズレ変動パターンは、図14(1),(2)で示すハズレ変動パターン11〜13,28〜30の何れかを決定してもよいし、別途、強制ハズレ用の特殊変動パターンを設定してもよい。
他方、低確率遊技状態及び高確率遊技状態の何れの遊技状態において、大当り変動パターンで第2特別図柄が変動表示中に、第1特別図柄の変動表示が行われるときには、当該第1特別図柄の変動表示に対応する第1特別図柄情報が大当りであってもハズレであっても、その判定結果にかかわらず強制的にハズレにして、ハズレ変動パターンで第1特別図柄の変動表示が行われる。このハズレ変動パターンは、図14(1),(2)で示すハズレ変動パターン5,23の何れかを決定してもよく、別途、強制ハズレ用の特殊変動パターンを設定してもよい。
図4、図5に示すように、演出制御基板23、画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータ等により、遊技演出を演出手段80(メイン画像表示装置17、サブ画像表示装置18、可動役物装置29、スピーカ27a,27b、枠ランプ28a、盤ランプ28b)に行わせる演出制御手段70が構成されている。
演出制御手段70は、遊技制御基板21から受信した制御情報(制御コマンド)に基づき、予め用意された複数種類の演出パターンの中から実行する1の演出パターンを決定し、遊技状態及び大当り判定手段43aの判定結果に基づく遊技の進行に応じて必要なタイミングで演出手段80を制御する。これにより、演出パターンに対応する、メイン画像表示装置17及びサブ画像表示装置18による演出動画像の表示、可動役物装置29による可動役物29aの動作、スピーカ27a,27bからの音声出力及び枠ランプ29a、盤ランプ28bのLEDの点灯点滅駆動が実現され、時系列的に種々の演出パターンが展開されていく。
演出制御手段70は、図柄変動演出制御手段71、演出モード設定手段72、保留表示制御手段73、報知演出制御手段74等を備えている。
図柄変動演出制御手段71は、メイン画像表示装置17において、複数の演出パターンの中から決定された演出パターンで3つの演出図柄の変動表示を実行させると共に、サブ画像表示装置18において、特別図柄の変動パターンに対応した変動パターンで3つの小図柄の変動表示を実行させる。
図柄変動演出制御手段71は、演出図柄及び小図柄の変動表示中において、メイン画像表示装置17やサブ画像表示装置18において、大当り遊技が行われる可能性があることを示唆する演出(例えば、所定のモチーフを用いた動画像による演出)を実行させ、演出図柄及び小図柄の変動表示後、大当り遊技が行われるか否かの判定結果を報知する報知図柄(判定図柄)を停止表示させる。
演出パターンを決定するために、演出モード設定手段72により設定されている現在の演出モード(低確モード、高確モード)に対応する複数の演出パターン決定テーブルを備え、図柄変動演出制御手段71は、現在の演出モードの対応する演出パターン決定テーブルを用いて、当該特別図柄の変動パターンに対応する演出パターンを決定する。複数の演出パターンは、ハズレ演出パターン、リーチハズレ演出パターン、大当り演出パターン、小当り演出パターンに分類される。
図15に示すように、高確モード用の演出パターン決定テーブルには、図14(2)に示す高確用の変動パターン決定テーブルに格納された複数の特別図柄の変動パターン(変動パターン21、22、23・・・)の各々に予め対応付けられた複数の演出パターン(演出パターン21、22、23・・・n)と、それら複数の演出パターンの各々に対応する複数の演出内容(態様)とが格納されている。
尚、図示を省略するが、低確モード用の演出パターン決定テーブルにも、図14(1)に示す低確用の変動パターン決定テーブルに格納された複数の特別図柄の変動パターンの各々に予め対応付けられた複数の演出パターンと、それら複数の演出パターンの各々に対応する複数の演出内容(態様)とが格納されている。
演出モードは、現在設定されている遊技状態を報知するものである。演出モード設定手段72は、低確率遊技状態のときは、低確率遊技状態で遊技が制御されていることを報知する低確モードを設定し、高確率遊技状態のときは、高確率遊技状態で遊技が制御されていることを報知する高確モード(特定の演出モードに相当する)を設定する。演出モード設定手段72は、現在の遊技状態に対応する演出モードを設定するにあたり、例えば、現在の遊技状態を報知する演出画像をメイン画像表示装置17に表示させる、及び/又は、メイン画像表示装置17に表示させる背景画像、キャラクタ画像や演出図柄の表示態様(例えば、書体)を他の演出モードにおける表示態様とは異なるものとすることで、現在の遊技状態を報知する。
高確率遊技状態で遊技が制御されているときには、高確モードが設定されているから、図15に示す高確モード用の演出パターン決定テーブルを用いて、変動パターン判定手段43dにより決定された特別図柄の変動パターンに基づいて実行する演出パターンの種類が一義的に決定される。そして、実行される演出パターンによってリーチ演出(SPリーチ演出・SP・SPリーチ演出)の実行の有無が一義的に決定される。また、低確率遊技状態が設定されているときに、低確モードが設定されているから、低確モード用の演出パターン決定テーブルを用いて演出パターンが決定される。
ここで、第1特別図柄の変動表示中に第2特別図柄の変動表示が行われる場合、或いは、第2特別図柄の変動表示中に第1特別図柄の変動表示が行われる場合、例えば、メイン画像表示装置17の表示画面の表示領域を半分ずつに分けて、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出と第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出とが夫々表示されると、遊技者はどちらの演出に注目して良いのか分からなくなってしまうし、結果的にどのような演出が行われているのか分からなくなってしまうため、遊技の興趣の低下にもなる。また、2つの図柄変動演出を同時に並行して行うとすると、図柄変動演出の制御処理の負荷が増大して演出関連の制御処理に影響を及ぼすことになる。
そこで、本発明では、演出図柄の変動表示、小図柄の変動表示、背景演出、キャラクタ画像及び演出動画像等の種々の演出によって構成される図柄変動演出を実行するにあたり、現在の遊技状態及び現在の遊技状態に対応した演出モードに応じて、実行を許可する演出と実行を規制する演出とを選定する。
低確率遊技状態で遊技が制御されているときには、第1始動口10への遊技球の入賞による第1特別図柄の変動表示の頻度が、第2始動口11aへの遊技球の入賞による第2特別図柄の変動表示の頻度よりも多くなる。そこで、図16に示すように、低確率遊技状態に対応する低確モードのときには、メイン画像表示装置17において、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が優先的に実行され、第1特別図柄の変動表示中に第2特別図柄の変動表示が実行される場合、該第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の実行が規制される。但し、第1特別図柄の変動表示が実行されていないときに、第2特別図柄の変動表示が実行される場合には、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が実行される。
低確率遊技状態では右打ちすると、第2始動口11aに遊技球が入賞してもハズレになる割合が高いうえに第2特別図柄の変動表示(ハズレ変動パターン)が非常に長い時間実行されて遊技者にとって不利になるようになっているため、低確モードが設定されているときに実行される図柄変動演出では、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の実行を制限し、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の実行をメインにする。
他方、高確遊技状態で遊技が制御されているときには、第2始動口11aへの遊技球の入賞による第2特別図柄の変動表示の頻度が、第1始動口10への遊技球の入賞による第1特別図柄の変動表示の頻度よりも多くなる。そこで、高確率遊技状態に対応する高確モードのときには、メイン画像表示装置17において、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が優先的に実行され、第2特別図柄の変動表示中に第1特別図柄の変動表示が実行される場合、該第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の実行が規制される。但し、第2特別図柄の変動表示が実行されていないときに、第1特別図柄の変動表示が実行される場合には、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が実行される。
高確率遊技状態では左打ちすると、右打ちよりも確変大当りになる割合が低く設定されて遊技者にとって不利になるようになっているため、高確モードが設定されているときに実行される図柄変動演出では、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の実行を制限し、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の実行をメインにする。
サブ画像表示装置18での第1,第2特別図柄用の小図柄の表示については、第1及び第2特別図柄用の小図柄の変動表示の両方が行われると、遊技者は、メイン画像表示装置17で実行されている図柄変動演出が、第1特別図柄及び第2特別図柄の何れの変動表示に対応した演出なのか分からなくなってしまう。そこで、低確モードのときには、第1特別図柄用の小図柄の変動表示を遊技者が認識し易い状態で表示し、第2特別図柄用の小図柄の変動表示を遊技者が認識しづらい状態で表示する。一方、高確モードのときには、第1特別図柄用の小図柄の変動表示を遊技者が認識しづらい状態で表示し、第2特別図柄の小図柄の変動表示を遊技者が認識し易い状態で表示する。
図16に示すように、低確率遊技状態で遊技が制御されているときに第1特別図柄の変動表示が実行されるときには、第1特別図柄の変動表示が開始されてから第1特別図柄の判定図柄が確定停止表示されるまで、低確モードにおいて第1特別図柄用の3つの小図柄の変動表示が継続的に表示され、第1特別図柄の判定図柄が確定停止表示されるときに、3つの小図柄による判定図柄が確定停止表示される。
その一方で、低確率遊技状態で遊技が制御されているときに第2特別図柄の変動表示が実行されるときには、第2特別図柄の変動表示が開始されるときに、低確モードにおいて第2特別図柄用の3つの小図柄の変動表示が、遊技者が認識できる程度の短い時間だけ表示され(例えば、1秒間表示)、第2特別図柄の判定図柄が確定停止表示されるときに、判定図柄が、遊技者が認識できる程度の短い時間だけ表示される(例えば、1秒間表示)。つまり、第2特別図柄の変動表示が開始されるときと確定停止表示するとき以外は、第2特別図柄用の小図柄表示領域18bにおいて小図柄の変動が非表示の状態になる。
他方、高確率遊技状態で遊技が制御されているときに第2特別図柄の変動表示が実行されるときには、第2特別図柄の変動表示が開始されてから第2特別図柄の判定図柄が確定停止表示されるまで、高確モードにおいて第2特別図柄用の3つの小図柄の変動表示が継続的に表示され、第2特別図柄の判定図柄が確定停止表示されるときに、3つの小図柄による判定図柄が確定停止表示される。
その一方で、高確率遊技状態で遊技が制御されているときに第1特別図柄の変動表示が実行されるときには、第1特別図柄の変動表示が開始されるときに、高確モードにおいて第1特別図柄用の3つの小図柄の変動表示が、遊技者が認識できる程度の短い時間だけ表示され(例えば、1秒間表示)、第1特別図柄の判定図柄が確定停止表示されるときに、判定図柄が、遊技者が認識できる程度の短い時間だけ表示される(例えば、1秒間表示)。つまり、第1特別図柄の変動表示が開始されるときと確定停止表示するとき以外は、第1特別図柄用の小図柄表示領域18aにおいて小図柄の変動が非表示の状態になる。
このように、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に並行して行われる場合に、低確モードであれば、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出で実行する全ての演出の実行を許可し、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出においては小図柄の変動表示のみを許可し、その他の演出の実行を規制する。その一方で、高確モードであれば、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出で実行する全ての演出の実行を許可し、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出においては小図柄の変動表示のみを許可し、その他の演出の実行を規制する。
第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に並行して行われても、低確モードのときには、第2特別図柄用の小図柄の変動表示を認識しづらい状態にすることで第2特別図柄の変動表示が実行されていることを遊技者に意識させないようにして、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出に注目を惹かせることができる。その一方で、高確モードのときには、第2特別図柄用の小図柄の変動表示を認識しづらい状態にすることで第1特別図柄の変動表示が実行されていることを遊技者に意識させないようにして、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出に注目を惹かせることができる。
ここで、図17に示すように、例えば、高確遊技状態で遊技が制御されているときに第2特別図柄がハズレ変動パターンで変動表示中に、第1特別図柄が大当り変動パターンで変動表示が実行される場合、第1特別図柄の変動表示が開始されると、高確モードにおいてメイン画像表示装置17で実行されている、第2特別図柄のハズレ変動パターンに対応するハズレ演出パターンの図柄変動演出が、第1特別図柄の大当たり変動パターンに対応した特別演出の図柄変動演出に切り換わる。この特別演出により第1特別図柄の変動表示が大当り図柄で停止表示されることが報知される。特別演出は、メイン画像表示装置17の表示画面に、例えば、所定のモチーフに関連するキャラクタが登場して、そのキャラクタが大当りであることのメッセージを表示するものである。
尚、図示を省略するが、第1特別図柄が大当り変動パターンで変動表示しているときに、第2特別図柄のハズレ変動パターンの変動表示が終了した後、新たに第2特別図柄の変動表示が新たに実行される場合には、変動表示中の第1特別図柄の大当り変動パターンの大当り図柄が確定停止表示されるまで、該新たな第2特別図柄に対応する大当り・ハズレの判定結果にかからず、第2特別図柄がハズレ変動パターンで変動表示され、その後、変動表示中の第1特別図柄が大当り図柄で確定停止表示されるときに、ハズレ図柄で確定停止表示される。
他方、例えば、低確率遊技状態で遊技が制御されているときに第1特別図柄がハズレ変動パターンで変動表示中に、第2特別図柄が大当り変動パターンで変動表示される場合、第2特別図柄の変動表示が開始されると、低確モードにおいてメイン画像表示装置17で実行されている、第1特別図柄のハズレの変動パターンに対応するハズレ演出パターンの図柄変動演出が、第2特別図柄の大当たり変動パターンに対応した特別演出の図柄変動演出に切り換わる。この特別演出により第2特別図柄の変動表示が大当り図柄で停止表示されることが報知される。
保留表示制御手段73は、メイン画像表示装置17の表示画面の保留記憶表示領域17bに、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている特別図柄情報の数に対応(相当)する特別図柄保留数を示す特図保留アイコンを表示させる(図2参照)。
具体的に、図18に示すように、低確率遊技状態で遊技が制御されているときには低確モードが設定されているから、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が優先的に実行されるため、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている第1特別図柄情報の数に相当する第1特図保留アイコン「○の表示態様」が表示され、特別図柄情報記憶手段42に第2特別図柄情報が記憶されていても、その第2特別図柄情報の数に相当する第2特図保留アイコン「●の表示態様」は非表示とされる。
その一方で、高確率遊技状態で遊技が制御されているときには高確モードが設定されているから、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が優先的に実行されるため、特別図柄情報記憶手段42に記憶されている第2特別図柄情報の数に相当する第2特図保留アイコンが表示され、特別図柄情報記憶手段42に第1特別図柄情報が記憶されていても、その第1特別図柄情報の数に相当する第1特図保留アイコンは非表示とされる。
ここで、本実施例では、低確率遊技状態のときに、第2特別図柄の変動表示が実行されても、メイン画像表示装置17で第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出は実行されず、第2特別図柄用の小図柄の変動表示が遊技者に認識しづらい状態で実行されるため、高確率遊技状態の終了時点で、メイン画像表示装置17に、未消化の第2特別図柄保留数に対応した第2特図保留アイコンが表示されていた場合、低確率遊技状態に移行した後、その未消化の第2特別図柄保留数に対応した図柄変動演出が実行されないことに対して遊技者が損したように感じてしまうため、遊技者の遊技意欲の低下に繋がる虞がある。
そこで、図18に示すように、高確率遊技状態で遊技が制御されているときに、高確モードでの第2特別保留アイコンの表示に関し、高確モードが終了するまでに実行される特別図柄の変動表示の残り回数(特図変動残り回数)が、「70」〜「6」のときには(第1の期間に相当する)、第2特図保留アイコンを表示させる一方で、特図変動残り回数が、「5」〜「1」のときには(第2の期間に相当する)、第2特図保留アイコンを非表示に設定する。これにより、高確率遊技状態の終了前の複数回の第2特別図柄の変動表示から、遊技者に未消化の第2特別図柄保留数があることを意識させないようにして、低確率遊技状態に移行した後の遊技者の遊技意欲の低下を防止することができる。
報知演出制御手段74は、大当り遊技において第2大入賞口14aに入賞した遊技球がV領域14fを通過したことを条件に、当該大当り遊技の終了後に高確率遊技状態が設定された場合に、高確モードにおいて、大当りとならない特別図柄の変動表示(ハズレ、小当りになる特別図柄の変動表示)が所定回数(例えば、70回)に達するまで、高確率遊技状態が継続することを報知する報知演出を実行させることが可能である。
この報知演出では、メイン画像表示装置17の表示画面の所定位置に、当該高確モードが終了するまでに実行される特別図柄の変動表示の残りの回数(特図変動残り回数)の値が表示され、第1又は第2特別図柄の変動表示が開始される毎に、特図変動残り回数の値が減算処理されることで、表示されている特別図柄変動残り回数の値が更新される。
ここで、本実施例では、V入賞有の大当り遊技が終了したときに特別図柄情報記憶手段42に第1特別図柄情報が記憶されている場合には、高確率遊技状態で遊技が制御されているときに第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に並行して行われることになる。この場合、メイン画像表示装置17では、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が優先的に実行され、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の実行が規制される。
その結果、メイン画像表示装置17の表示画面において第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出しか表示されていないが、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に並行して行われているので、表示画面に表示される特図変動残り回数の値が、1回分の図柄変動演出の実行に対して2回分減算された値に更新される。また、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の実行中に、第2特別図柄の変動表示中に第1特別図柄の変動表示が開始されるときには、表示画面では当該図柄変動演出が終了していないのに特図変動残り回数の値が、1回分減算された値に更新される。それ故、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に行われていることや第1特別図柄の変動表示が開始されたことを認識できていない遊技者が、特別変動残り回数の更新表示に対して違和感や不信感を持つ虞がある。
そこで、演出制御処理において特図変動残り回数の値の減算処理及び更新表示処理が実行されても、メイン画像表示装置17での特図変動残り回数の表示については、特図変動残り回数の値に基づいて、特図変動残り回数の表示画像のレイヤーの優先順位を下位に設定して、特図変動残り回数の表示を非表示として、遊技者が視認できない状態にする場合がある。
具体的には、図19に示すように、高確率遊技状態で遊技が制御されているときに、高確モードおいて、特図変動残り回数の値が、「70」〜「51」のときには(第2の期間に相当する)、特別図柄が変動表示する毎に減算処理及び更新表示処理が実行されも、メイン画像表示装置17に特図変動残り回数を表示しない。その一方で、特図変動残り回数の値が、「50」〜「0」のときには(第1の期間に相当する)、減算処理及び更新表示処理に応じて、メイン画像表示装置17に特図変動残り回数を表示する。このようにすることで、遊技者に特図変動残り回数の表示に対する違和感や不信感が発生するのを防止することができる。
尚、特別変動残り回数の表示を非表示とする条件として設定された特図変動残り回数の値「70」〜「51」は、高確率遊技状態で実行される第1特別図柄の変動パターンの変動時間と第2特別図柄の変動パターンの変動時間とに基づいて、最大数の第1特図保留記憶数(例えば、4個)に対応する第1特別図柄の変動表示回数と、その最大数の第1特図保留記憶の全てが消化されるまでに実行され得る第2特別図柄の変動表示回数とを合算した値に基づいて設定されたものである。
次に、メイン画像表示装置17で行われる図柄変動演出の演出パターンの表示態様と、サブ画像表示装置18で行われる小図柄の変動表示態様の具体列について説明する。
図20に示すように、演出図柄は、「1」〜「9」の9個の数字図柄のうち、「2」、「4」、「6」の数字図柄が青色で表示され、「8」の数字図柄が緑色で表示され、「1」、「3」、「5」、「9」の数字図柄が赤色で表示され、「7」の数字図柄が金色で表示される。
図21に示すように、図柄変動演出においては、設定及び記憶された演出内容の演出パターンに基づいて、3つの演出図柄が変動表示される。(1)低確率遊技状態において、低確モードが設定され、ハズレの演出パターンの図柄変動演出が実行されて、メイン画像表示装置17の図柄表示領域17aに3つの演出図柄がハズレの判定結果を報知する組み合わせ表示態様「347」で確定停止表示された後、次に消化される第1特図保留が大当りである場合、第1特別図柄の当り変動パターンに対応する当り演出パターンの図柄変動演出が実行される。
(2)3つの演出図柄の変動表示の開始と同時に、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aで3つの小図柄の変動表示が開始され、以降、当該変動の大当り図柄が確定停止表示されるまで、小図柄の変動表示が継続して表示される。図柄変動演出が実行開始されると、表示されている第1特図保留アイコンの数が「3」から「2」へ減る。3つの演出図柄の変動表示が開始された後、(3)右側の演出図柄が「7」で仮停止表示される。このとき、第1始動口10への遊技球が2個入賞したことに伴って、第1特図保留アイコンの数が「2」から「4」に増える。
(4)右側の演出図柄が「7」で仮停止表示されて、左右の演出図柄が同一図柄で揃ったリーチ状態になる。ここで、リーチ状態とは、右側の演出図柄と左側の演出図柄が仮停止表示したときに、同じ数字図柄が仮停止表示した状態をいう。具体的には、上述のように、左右の演出図柄が「7」「7」で仮停止表示している状態という。
(5)左右の演出図柄が「7」「7」で仮停止表示された後、SPリーチ演出へ発展する。尚、「SP」はスペシャルを意味し、SPリーチ演出は、ノーマルリーチよりも大当り期待度が高い演出である。SPリーチ演出を行うにあたり、先ず、仮停止表示状態の左右の演出図柄「7」「7」が画面隅側へ移動して小図柄に縮小表示された状態で、(6)SPリーチ演出が行われる。
このSPリーチ演出では、例えば、所定のモチーフに関連した味方のキャラクタと敵のキャラクタとが対戦して、味方のキャラクタが敵のキャラクタを攻撃して勝利する成功演出が行われることで当該変動表示中の特別図柄が大当りであることを示唆する一方で、味方のキャラクタが敵のキャラクタによる攻撃により敗北する失敗演出が行われることで当該変動表示中の特別図柄がハズレである可能性が高いことを示唆する、一連のSP・SPリーチ演出専用の動画が表示される。
尚、SP・SPリーチ演出が行われる場合には、SP・SPリーチ演出専用の演出動画が表示される。SP・SPリーチ演出は、SPリーチ演出よりも大当り期待度が高い演出である。
SPリーチ演出において成功演出となった後、(7)3つの演出図柄が大当りの判定結果を報知する組み合わせ表示態様「777」で仮停止表示された後、(8)その仮停止表示状態の「777」が確定停止表示される。ここで、仮停止表示状態とは、一見すると3つの演出図柄が停止表示しているように見えるが、実際には3つの演出図柄が微動した状態(例えば、3つの演出図柄が上下に揺れ変動している状態)で図柄変動表示が継続していることを示している停止表示状態のことである。一方、確定停止表示は、3つの演出図柄が微動しないことで図柄変動表示が終了して大当り判定結果が確定したことを示している停止表示状態のことである。
図22に示すように、(8)サブ画像表示装置18で「777」の4R確変大当りに当選したことが報知された後、(9)大当り遊技が開始され、先ず、オープニング遊技が行われる。オープニング遊技が開始されると、メイン画像表示装置17の画面右隅部分近傍に、大入賞口13a,14aへ向けての遊技球の発射(右打ち)を促す発射操作演出としての右打ち表示17cが行われる。尚、この右打ち表示17cは、エンディング遊技が行われるまで継続して表示される。オープニング遊技が行われた後、ラウンド遊技が行われる。(10)1R目のラウンド遊技が開始されるとラウンド演出が実行される。ラウンド演出では、ラウンド数が表示されると共に、例えば、スピーカ27から出力される楽曲に対応する動画が表示される。
2R目、3R目のラウンド遊技が行われた後、4R目の特定ラウンド遊技に突入すると、(11)メイン画像表示装置17の表示画面に、V領域14fへの遊技球の通過を促す発射操作演出として、例えば、「Vアタッカーを狙え!」の文字列が表示され、遊技球がV領域14fを通過すると、サブ画像表示装置18の表示画面に「V」の文字(高確率遊技状態で遊技が制御されることを意味する)が表示され、V入賞したことが報知される。
特定ラウンド遊技が行われた後、エンディング遊技が行われる。エンディング遊技が行われると、エンディング演出として、(12)メイン画像表示装置17の表示画面に、大当り遊技終了後に「高確率遊技状態」が設定されることが報知される(「高確モード突入」の文字列の表示)と共に、サブ画像表示装置18の表示画面に、「やったね!」の文字列が表示される。
V入賞有の4R大当り遊技の終了後、遊技状態が低確率遊技状態から高確率遊技状態へ移行され、演出モードが低確モードから高確モードに設定変更される。高確モードが設定されると、メイン画像表示装置17の表示画面の背景が高確モード専用の背景画像に切り換わると共に、画面右隅部分に、「右打ち」を報知する右打ち表示17cが行われる。尚、この右打ち表示17cは、高確率遊技状態で遊技が制御されている間継続して表示される。
また、高確モードが設定されると、演出制御処理で特図変動残り回数の値が「70」に設定されると共に、特別図柄の変動表示が開始される毎に、特図変動残り回数の値を減算する減算処理が実行されるが、特図変動残り回数が「50」に達するまでは、特別変動残り回数の表示画像のレイヤーの優先順位が下位に設定されるため、メイン画像表示装置17の表示画面には、特図変動残り回数は表示されない。
4R大当り遊技が終了した時点で、4個の第1特別図柄情報(第1特別図柄保留)が記憶されている場合、高確率遊技状態に移行すると、第1特別図柄の変動表示が開始されると共に、第2始動口11aへの遊技球の入賞による第2特別図柄の変動表示が開始されて、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とが同時に並行して行われる場合がある。但し、大当り遊技が終了した時に4個の第1特別図柄情報が記憶されていても、高確モードでは、該第1特別図柄情報に対応した第1特図保留アイコンは表示されず、第2特別図柄情報に対応した第2特図保留アイコンは表示される。
(13)第1特別図柄のハズレ変動パターン23での変動表示と、第2特別図柄のハズレ変動パターン28での変動表示とが同時に並行して実行されると、メイン画像表示装置17の表示画面に、第2特別図柄の変動表示に対応するハズレ演出パターン28の図柄変動演出が表示され、第1特別図柄の変動表示に対応するハズレ演出パターン23の図柄変動演出は表示されない。つまり、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出をメインにし、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出を制限する。演出制御処理では、第1及び第2特別図柄の変動表示の開始時に、特図変動残り回数の値が「70」から「68」に減算処理されるが、その残り回数の値は表示画面には表示されない。
また、サブ画像装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aには、第1特別図柄の変動表示の開始に合わせて3つの小図柄の変動表示が1秒間だけ表示される。その一方で、第2特別図柄用の小図柄表示領域18bには、3つの小図柄の変動が表示され続ける。このように、高確モードでは、第1特別図柄の変動表示が実行されても、その第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が表示されず、第1特別図柄の変動表示に対応する小図柄の変動表示を認識しづらい状態にしているため、遊技者は、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出に注目する。
その後、(14)左側の演出図柄が「4」、(15)右側の演出図柄が「1」で仮停止された後、(16)ハズレの判定結果を報知する表示態様「431」が仮停止表示された後に、(17)「431」が確定停止表示されると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bにハズレの判定結果を示す表示態様「431」が停止表示される。この時点で保留記憶表示領域17bには、第2始動口11aへの遊技球の入賞に伴って4個の第2特図保留アイコンが表示されている。尚、第1特別図柄は変動表示中である。
次に、(18)小当り変動パターン34で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17では小当り演出パターン34の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数が「68」から「67」に減算処理されるが、その残り回数の値は表示画面には表示されない。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
その後、(19)左側の演出図柄が「2」で仮停止表示された後、(20)右側の演出図柄が「6」で仮停止された時に、ハズレ変動パターン23で変動表示中の第1特別図柄がハズレ図柄で停止表示されるのに合わせて、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aに、ハズレの判定結果を示す表示態様「328」が1秒間だけ表示される。
その後、(21)メイン画像表示装置18では、小当りの判定結果を報知する青色同色図柄の表示態様「226」が仮停止表示される。このときに、ハズレの変動パターン23で第1特別図柄の変動表示が開始されると共に、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aに3つの小図柄の変動表示が1秒間だけ表示される。第1特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「67」から「66」に減算処理されるが、その残り回数の値は表示画面には表示されない。
(22)メイン画像表示装置17で仮停止表示状態の「226」が確定停止表示されると、可動役物29aが作動して小当り当選したことが報知されると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに小当りの判定結果を示す表示態様「246」が停止表示される。次に、(23)小当り変動パターン34で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17では小当り演出パターン34の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「66」から「65」に減算処理されるが、その特図変動残り回数の値は表示されない。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
その後、(24)左側の演出図柄が「2」で仮停止表示され、(25)右側の演出図柄が「6」で仮停止表示された後、(26)小当りの判定結果を報知する青色同色図柄の表示態様「246」が仮停止表示される。このとき、変動パターン23で変動表示中の第1特別図柄がハズレ図柄で確定停止表示されるのに合わせて、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aに、ハズレの判定結果を示す表示態様「683」が1秒間だけ表示される。
その後、(27)仮停止表示状態の「246」が確定停止表示され、可動役物29aが作動すると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに小当りの判定結果を示す表示態様「246」が停止表示される。また、ハズレの変動パターン23で第1特別図柄の変動表示が開始されるのに合わせて、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aに3つの小図柄の変動表示が1秒間だけ表示される。第1特図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「65」から「64」に減算処理されるが、その残り回数の値は表示画面には表示されない。
次に、図23に示すように、(28)ハズレ変動パターン28で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17でハズレ演出パターン28の図柄変動演出が開始される。第2特図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「64」から「63」に減算処理されるが、その残り回数の値は表示画面には表示されない。また、サブ画像装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
その後、(29)左側の演出図柄が「4」で仮停止表示され、(30)右側の演出図柄が「1」で仮停止表示される。このとき、変動パターン23で変動表示中の第1特別図柄がハズレ図柄で確定停止表示されるのに合わせて、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aに、ハズレの判定結果を示す表示態様「693」が1秒間だけ表示される。
その後、(31)ハズレの判定結果を報知する表示態様「481」が仮停止表示される。このとき、ハズレの変動パターン23で第1特別図柄の変動表示が開始されるのに合わせて、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aに3つの小図柄の変動表示が1秒間だけ表示される。第1特図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「63」から「62」に減算処理されるが、その残り回数の値は表示画面には表示されない。
その後、(32)仮停止表示状態の「481」が確定停止表示され、可動役物29aが作動すると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに、ハズレの判定結果を示す表示態様「481」が停止表示される。次に、(33)小当り変動パターン34で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17では小当り演出パターン34の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「62」から「61」に減算処理されるが、その残り回数の値は表示画面には表示されない。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
その後、(34)左側の演出図柄が「2」で仮停止表示され、(35)右側の演出図柄が「6」で仮停止表示される。このとき、ハズレの変動パターン23で変動表示中の第1特別図柄がハズレ図柄で確定停止表示されるのに合わせて、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aに、ハズレの判定結果を示す表示態様「715」が1秒間だけ表示される。この時点で、大当り遊技の終了時点で記憶されていた4個の第1特別図柄保留が全て消化される。
その後、(36)小当りの判定結果を報知する青色同色図柄の表示態様「266」が仮停止表示される。その後、(37)仮停止表示状態の「266」が確定停止表示され、可動役物29aが作動すると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに小当りの判定結果を示す表示態様「266」が停止表示される。
次に、(38)小当り変動パターン34で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17では小当り演出パターン34の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「61」から「60」に減算処理されるが、その残り回数の値は表示画面には表示されない。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
その後、(39)左側の演出図柄が「4」で仮停止表示され、(40)右側の演出図柄が「2」で仮停止表示された後、(41)小当りの判定結果を報知する青色同色図柄の表示態様「422」が仮停止表示される。その後、(42)仮停止表示状態の「422」が確定停止表示され、可動役物29aが作動すると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに小当りの判定結果を示す表示態様「422」が停止表示される。
次に、(43)ハズレ変動パターン28で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17ではハズレ演出パターン28の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「60」から「59」に減算処理されるが、その残り回数の値は表示画面には表示されない。以降、大当りとならない場合には、ハズレ又は小当りになる変動パターンの第2特別図柄の変動表示が行われる毎に、特図変動残り回数の値が減算処理されるが、その残り回数の値が「50」に到達するまで、残り回数の値は表示画面には表示されない。
このように、V入賞有の大当り遊技後の高確率遊技状態で遊技が制御されているときに、高確モードにおいては、メイン画像表示装置17で第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が優先的に実行され、特別図柄の変動表示が実行される毎に、特図変動残り回数の値を減算する減算処理が実行されるが、特図変動残り回数の値が「70」〜「51」のときには、特図変動残り回数の表示画像のレイヤーの優先順位が下位に設定されているため、メイン画像表示装置17の表示画面に特図変動残り回数の値は表示されない。
高確率遊技状態で遊技が制御されているときには、第2始動口11aに遊技球が入賞すると、小当りになる割合(確率)が、ハズレになる割合(確率)よりも高く設定されているため(図6参照)、高確遊技状態において大当り当選しなくても頻繁に小当り当選が発生するから、高確率遊技状態で大当り当選しなかった場合でも小当り当選により相当数の賞球を獲得することができる。
図24に示すように、高確モードにおいて、(51)特図変動残り回数の値が「52」のときに、ハズレの判定結果を報知する表示態様「284」が確定停止表示された後、(52)小当り変動パターン34の第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17では小当り演出パターン34の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「52」から「51」に減算処理されるが、その残り回数の値は表示画面には表示されない。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
その後、(53)左側の演出図柄が「2」で仮停止表示され、(54)右側の演出図柄が「6」で仮停止表示された後、(55)小当りの判定結果を報知する青色同色図柄の表示態様「246」が仮停止表示される。その後、(56)仮停止表示状態の「246」が確定停止表示され、可動役物29aが作動すると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに小当りの判定結果を示す表示態様「246」が停止表示される。
次に、(57)小当り変動パターン34で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17では小当り演出パターン34の図柄変動演出が開始される。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
第2特別図柄の変動表示が開始されるにあたり、特図変動残り回数の値が「51」から「50」に減算処理され、その残り回数の値が「50」に到達したことで、特図変動残り回数の表示画像のレイヤーの優先順位が下位から上位へ設定変更される。そのため、メイン画像表示装置17の表示画面の上端部分の左隅近傍部分の位置に、特図変動残り回数の値「50」が表示される。特図変動残り回数は、特図変動残り回数の値を丸で囲った丸数字表示17dで表示される。以降、メイン画像表示装置17において、特図変動残り回数が表示されると共に、ハズレ又は小当りの特別図柄の変動表示が実行される毎に、特図変動残り回数の値が更新される。遊技者は、特図変動残り回数の値を見て、高確モードが継続される残りの期間を認識することができる。
その後、(58)左側の演出図柄が「4」で仮停止表示され、(59)右側の演出図柄が「6」で仮停止表示された後、(60)小当りの判定結果を報知する青色同色図柄の表示態様「446」が仮停止表示される。その後、(61)仮停止表示状態の「446」が確定停止表示され、可動役物29aが作動すると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに小当りの判定結果を示す表示態様「446」が停止表示される。
次に、(62)ハズレ変動パターン28で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17ではハズレ演出パターン28の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「50」から「49」に減算処理されると共に、表示されている特図変動残り回数の値が「49」に更新される。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
その後、(63)左側の演出図柄が「2」で仮停止表示され、(64)右側の演出図柄が「1」で仮停止表示された後、(65)ハズレの判定結果を示唆する表示態様「231」が仮停止表示される。そして、(66)仮停止表示状態の「231」が確定停止表示されると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bにハズレの判定結果を示す表示態様「231」が停止表示される。
次に、(67)ハズレ変動パターン28で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17ではハズレ演出パターン28の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「49」から「48」に減算処理されると共に、表示されている特図変動残り回数の値が「48」に更新される。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。以降、大当り当選しない場合には、ハズレ又は小当りとなる変動パターンの第2特別図柄の変動表示が行われる毎に、特図変動残り回数が減算処理されると共に、表示されている特図変動残り回数の値が更新される。
図25に示すように、高確モードにおいて、(71)特図変動残り回数の値が「7」のときに、メイン画像表示装置17で小当りの判定結果を報知する表示態様「422」が確定停止表示された後、(72)ハズレ変動パターン28で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17ではハズレ演出パターン28の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「7」から「6」に減算処理されると共に、表示されている特図変動残り回数の値が「6」に更新される。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
その後、(73)左側の演出図柄が「2」で仮停止表示され、(74)右側の演出図柄が「5」で仮停止表示された後、(75)ハズレの判定結果を報知する表示態様「265」が仮停止表示される。その後、(76)仮停止表示状態の「265」が確定停止表示されると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bにハズレの判定結果を示す表示態様「265」が停止表示される。
次に、(77)小当り変動パターン34で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17では小当り演出パターン34の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「6」から「5」に減算処理されると共に、表示されている特図変動残り回数の値が「5」に更新される。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
また、高確モードにおいて、特図変動残り回数の値が「5」になると、図柄変動演出が開始される際に、メイン画像表示装置18の表示画面の保留記憶表示領域18bに表示されていた全ての第2特図保留アイコンが画面上から消えて非表示とされる。以降、第2始動口11aに遊技球が入賞しても、第2特図保留アイコンによる第2特別図柄保留数が表示されないため、遊技者に第2特別図柄保留があることを意識させないようにすることができる。
その後、(78)左側の演出図柄が「2」で仮停止表示され、(79)右側の演出図柄が「4」で仮停止表示された後、(80)小当りの判定結果を示唆する青色同色図柄の表示態様「224」が仮停止表示される。その後、(81)仮停止表示状態の「224」が確定停止表示され、可動役物29aが作動すると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに小当りの判定結果を示す表示態様「224」が停止表示される。
次に、(82)小当り変動パターン34で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17では小当り演出パターン34の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「5」から「4」に減算処理されると共に、表示されている特図変動残り回数の値が「4」に更新される。また、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bで3つの小図柄の変動表示が開始される。
以降、特図変動残り回数の値が「3」、「2」のときに、夫々、ハズレ又は小当たりの変動パターンで第2特別図柄の変動表示が行われた後、特図変動残り回数の値が「1」になり、(83)小当り変動パターン34で第2特別図柄の変動表示が開始されると、メイン画像表示装置17では小当り演出パターン34の図柄変動演出が開始される。第2特別図柄の変動表示が開始されることで、特図変動残り回数の値が「2」から「1」に減算処理されると共に、表示されている特図変動残り回数の値が「1」に更新されて、大当りとならない(ハズレ、小当りとなる)変動パターンで第2特別図柄の変動表示が開始される。
その後、(84)左側の演出図柄が「2」で仮停止表示され、(85)右側の演出図柄が「4」で仮停止表示された後、(86)小当りの判定結果を報知する青色同色図柄の表示態様「224」が仮停止表示される。その後、(87)仮停止表示状態の「224」が確定停止表示され、可動役物29aが作動すると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに小当りの判定結果を示す表示態様「224」が停止表示される。
そして、(88)表示されている特図変動残り回数の値が「0」に更新されて報知演出が終了することに伴って、表示画面から特図変動残り回数の表示画像と右打ち表示17cの表示画像とが消去されると共に、高確モードが終了したことが報知する、「高確モード終了」の文字列が表示される。
遊技状態が高確率遊技状態から低確率遊技状態へ移行すると、演出モードが、高確モードから低確モードに設定変更され、低確モードが設定されると、メイン画像表示装置17の表示画面の背景が、高確モード専用の背景画像から低確モード専用の背景画像へ切り換わると共に、発射操作演出として、画像表示装置17の表示画面に「左打ち」の文字列を表示させる。
このように、高確モードが設定されると、特図変動残り回数の値が「50」に達するまでは、メイン画像表示17の表示画面に特図変動残り回数が表示されないので、大当り遊技が終了した時点で記憶されていた第1特別図柄情報に対応した第1特別図柄の変動表示と、第2特別図柄の変動表示とが同時に並行して行われても、遊技者が違和感を持つことなく遊技を行うことができる。
また、特図変動残り回数の値が「5」になると、高確モードにおいて、第2特別図柄の変動表示が開始される際に、それまで表示されていた第2特図保留アイコンが非表示にされるので、高確率遊技状態の終了時に未消化の第2特別図柄情報が記憶されていることを遊技者に意識させないようにすることができる。
高確率遊技状態の終了時に未消化の第2特別図柄情報が記憶されている場合(例えば、2個の特別図柄情報が記憶されている場合)、低確率遊技状態に移行した後も、記憶されている第2特別図柄情報に対応する第2特別図柄の変動表示が行われる。第2特別図柄情報に基づいて、ハズレ変動パターン13の第2特別図柄の変動表示が開始されるのに合わせて、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに3つの小図柄の変動表示が1秒間だけ表示される(図25(88))。その一方で、メイン画像表示装置17では、第2特別図柄の変動表示に対応するハズレ演出パターン13の図柄変動演出は表示されない。このように、低確モードでは、第2特別図柄の変動表示が実行されても、その第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が表示されず、第2特別図柄の変動表示に対応する小図柄の変動表示を認識しづらい状態にしているため、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出に注目させることができる。
図26に示すように、低確モードにおいて、第1始動口10に遊技球が入賞して、ハズレ変動パターン5で第1特別図柄の変動表示が開始されると、(90)メイン画像表示装置17では、ハズレ演出パターン5の図柄変動演出が開始され、その後、(91)左側の演出図柄が「7」で仮停止表示され、(92)右側の演出図柄が「4」で仮停止表示された後、(93)ハズレの判定結果を示唆する表示態様「754」が仮停止表示される。その後、(94)仮停止表示状態の「754」が確定停止表示されると共に、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aにハズレの判定結果を示す表示態様「754」が停止表示される。
その後、未消化の第1特別図柄情報が記憶されている場合、その記憶されている第1特別図柄情報の数に対応する第1特別図柄の変動表示が実行されると共に、メイン画像表示装置17では第1特図柄の変動表示に対応した図柄変動演出が実行される。ハズレ変動パターン5の第1特別図柄の変動表示が開始されると共に、(95)3つの演出図柄が変動表示を開始され、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aで3つの小図柄の変動表示が開始される。
その後、(96)左側の演出図柄が「3」が仮停止表示され、このとき、ハズレ変動パターン13(変動時間10分)で変動表示中の第2特別図柄が、ハズレ図柄で停止表示されると共に、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに、ハズレの判定結果を示す表示態様「235」が1秒間だけ表示される。その後、(97)右側の演出図柄が「4」で仮停止表示され、このとき、第2特別図柄情報に基づいてハズレ変動パターン13の第2特別図柄の変動表示が開始されるのに合わせて、サブ画像表示装置18の第2特別図柄用の小図柄表示領域18bに3つの小図柄の変動表示が1秒間だけ表示される。
(98)ハズレの判定結果を示唆する表示態様「334」が仮停止表示され、その後、(99)仮停止表示状態の「334」が確定停止表示されると共に、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aにハズレの判定結果を示す表示態様「334」が停止表示される。
次に、図5に示す各手段40〜46、52〜55、60、70〜74の機能を達成するために、制御装置20(遊技制御基板21、演出制御基板23、画像24、ランプ制御基板25)が実行する主要な処理についてフローチャートに基づいて説明する。尚、Si(i=1,2・・・)は、ステップを示す。
図27に示すように、遊技制御基板21のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、乱数更新処理(S1)、始動口SW処理(S2)、ゲートSW処理(S3)、特別図柄処理(S4)、普通図柄処理(S5)、大入賞口処理(S6)、賞球処理(S7)、出力処理(S8)が順次実行される。
図28に示すように、S2の始動口SW処理では、第1始動口SW10aがオンの場合(S11;Yes)、第1特別図柄保留数U1が4未満の場合に(S12;Yes)、第1特別図柄保留数U1が「1」加算した値に更新され(S13)、大当り乱数値、大当り図柄乱数値、リーチ乱数値及び変動パターン乱数値(第1特別図柄情報)が取得・格納され(S14)、次に、事前判定処理(S15)が実行され、第1特別図柄保留数増加コマンドがセットされる(S16)。
第2始動口SW11cがオンの場合(S17;Yes)、第2特別図柄保留数U2が4未満の場合に(S18;Yes)、第2特別図柄保留数U2が「1」加算した値に更新され(S19)、大当り乱数値、大当り図柄乱数値、リーチ乱数値及び変動パターン乱数値(第2特別図柄情報)が取得・格納され(S20)、次に、事前判定処理(S21)が実行され、第2特別図柄保留数増加コマンドがセットされる(S22)。
S15、S21の事前判定処理では、基本的に、次に説明する特別図柄処理S37、S38、S47、S48で実行される処理と同等の処理が行われ、S16、S22は、S15、S21の事前判定処理の判定結果に関する情報を含む特別図柄保留数増加コマンドがセットされる。S16、S22でセットされたコマンド及びその他のステップの処理でセットされたコマンドについては、S6の出力処理により演出制御基板23に送信される。
図29に示すように、S4の特別図柄処理では、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示とを同時に並行して行うにあたり、第2特別図柄処理を第1特別図柄処理よりも先に実行し、続いて、第1特別図柄処理を実行するように構成されている。
特別図柄処理が開始されると、先ず、大当り遊技フラグがONか否か判定される。大当り遊技フラグがONの場合(S31;Yes)、つまり、大当り遊技実行中の場合、リターンする。一方、大当り遊技フラグがONでない場合(S31;No)、第2特別図柄が変動表示中か否か判定される(S32)。第2特別図柄が変動表示中である場合(S32;Yes)、S52へ移行する。
第2特別図柄が変動表示中でない場合(S32;No)、第2特別図柄保留数U2が1以上か否か判定される(S33)。第2特別図柄保留数U2が「1」未満の場合(S33;No)、S43へ移行する。一方、第2特別図柄保留数U2が「1」以上の場合(S33;Yes)、第2特別図柄保留数U2が「1」減算した値に更新される(S34)。続いて、大当りパターンで第1特別図柄が変動表示中か否か判定される(S35)。
大当り変動パターンで第1特別図柄が変動表示中の場合(S35;Yes)、ハズレ変動パターンで第2特別図柄が変動表示されることが強制的に決定される。一方、大当り変動パターン以外の変動パターンで第1特別図柄が変動表示中の場合(S35;No)、当り判定処理(S37)、変動パターン選択処理(S38)が順次実行される。
図30に示すように、S37の当り判定処理では、先ず、特図判定処理(S61)が実行され、判定対象の特別図柄が第1特別図柄及び第2特別図柄の何れかであるか判定される。その判定結果が第2特別図柄の場合には、第2特別図柄の当り判定処理が実行される。
S61の処理に続いて、高確遊技フラグがONに設定されているか否か判定される(S62)。ここで、高確遊技フラグは、大当り判定において大当りであると判定される確率が相対的に高い高確率であるか否かを示すフラグである。高確遊技フラグがONに設定されている場合(S62;Yes)、図6の大当り乱数テーブルのうちの高確テーブルが選択され(S63)、一方、高確遊技フラグがONに設定されていない場合(S62;No)、図6の大当り乱数テーブルのうちの低確テーブルが選択される(S64)。
S63又はS64の処理に続いて、第2特別図柄情報の大当り乱数値が大当り特定値(判定値)であるか否かに基づいて、大当りであるか否か判定され(S65)、大当りである場合(S65;Yes)、大当り図柄の種類を決定する図柄判定値処理が実行される(S66)。図柄判定値処理では、図7の大当り図柄乱数テーブルを参照して、第2特別図柄情報の大当り図柄乱数値に基づいて大当り図柄C,Dの何れかが選択設定される(S67)。
一方、大当りでない場合(S65;No)、図6の大当り乱数テーブルを参照して、大当り乱数値が小当り特定値(判定値)であるか否かに基づいて、小当りであるか否か判定され(S68)、小当りである場合(S68;Yes)、小当り図柄が設定される(S69)。その一方で、大当り乱数値が、大当り特定値(判定値)及び小当り特定値(判定値)と一致しないハズレ乱数値である場合(S68;No)、ハズレ図柄が設定される(S70)。この大当り判定処理に供された特別図柄情報は、特別図柄情報記憶手段42から消去される。
図29に示すS38の第2特別図柄の変動パターン選択処理では、S37の当り判定処理で設定された大当り図柄の種類、小当り図柄又はハズレ図柄、大当りか否かの判定に供された大当り乱数値と組のリーチ乱数値、特別図柄変動パターン乱数値、第2特別図柄保留数、及び現在の遊技状態に基づいて、変動パターン決定テーブルの何れかを参照して変動パターンとしての複数の変動時間の何れかが選択決定される。遊技状態が低確率遊技状態に設定されている場合、図14(1)の低確用の変動パターン決定テーブルを参照して変動パターンが選択される。一方、遊技状態が高確率遊技状態に設定されている場合、図14(2)の高確用の変動パターン決定テーブルを参照して変動パターンが選択される。
S37で設定された判定図柄とS38で決定された変動パターン(変動時間)の情報を含む第2特図変動開始コマンドがセットされる(S39)。続いて、S39でセットされた第2特図変動開始コマンドに含まれる変動パターンの情報に基づいて、第2特別図柄表示器19bにおいて第2特別図柄の変動表示が開始され(S40)、続いて、第2特別図柄の変動表示を開始してからの経過時間である変動時間の計測が開始される(S41)。
S41の処理に続いて、第1特別図柄が変動表示中か否か判定される(S42)。第1特別図柄が変動表示中である場合(S42;Yes)、S52へ移行する。一方、第1特別図柄が変動表示中でない場合(S42;No)、第1特別図柄保留数U1が1以上か否か判定される(S43)。第1特別図柄保留数U1が「1」未満の場合(S43;No)、リターンする。一方、第1特別図柄保留数U1が「1」以上の場合(S43;Yes)、第1特別図柄保留数U1が「1」減算した値に更新される(S44)。続いて、大当りパターンで第2特別図柄が変動表示中か否か判定される(S45)。
大当り変動パターンで第2特別図柄が変動表示中の場合(S45;Yes)、ハズレ変動パターンで第1特別図柄が変動表示されることが強制的に決定される。一方、大当り変動パターン以外の変動パターンで第2特別図柄が変動表示中の場合(S45;No)、当り判定処理(S47)、変動パターン選択処理(S48)が順次実行される。
図30に示すように、S47の当り判定処理では、判定対象の特別図柄が第1特別図柄の場合に、第1特別図柄の当り判定処理が実行される。また、S48の第1特別図柄の変動パターン選択処理では、S47の当り判定処理で設定された大当り図柄の種類又はハズレ図柄、大当りか否かの判定に供された大当り乱数値と組のリーチ乱数値、特別図柄変動パターン乱数値、第1特別図柄保留数、及び現在の遊技状態に基づいて、変動パターン決定テーブルの何れかを参照して変動パターンとしての複数の変動時間の何れかが選択決定される。
遊技状態が低確率遊技状態に設定されている場合、図14(1)の低確用の変動パターン決定テーブルを参照して変動パターンが選択される。一方、遊技状態が高確率遊技状態に設定されている場合、図14(2)の高確用の変動パターン決定テーブルを参照して変動パターンが選択される。
S47で設定された判定図柄とS48で決定された変動パターン(変動時間)の情報を含む第1特図変動開始コマンドがセットされる(S49)。続いて、S49でセットされた第1特図変動開始コマンドに含まれる変動パターンの情報に基づいて、第1特別図柄表示器19aにおいて第1特別図柄の変動表示が開始され(S50)、続いて、第1特別図柄の変動表示を開始してからの経過時間である変動時間の計測が開始される(S51)。
S32又はS42又はS51の処理に続いて、第1及び/又は第2特別図柄の変動表示を開始してからの経過時間である変動時間の計測を開始してから、S38又はS48の処理によって選択された変動パターンに対応する変動時間が経過したか否か判定される(S52)。
変動時間が経過した場合(S52;Yes)、第1特別図柄表示器19a及び/又は第2特別図柄表示器19bに第1及び/又は第2特別図柄の判定結果を示す判定図柄を停止表示することを通知する特図変動停止コマンドがセットされ(S53)、S40及び/又はS50で開始した特別図柄の変動表示が終了する(S54)。具体的には、S37及び/又はS47で設定された判定図柄が第1及び/又は第2特別図柄表示器19a,19bに停止表示される。尚、この判定図柄の停止表示は、少なくとも所定の図柄確定時間(例えば1s)が経過するまで継続される。S54の処理に続いて、S41及び/又はS51で計測を開始した変動時間がリセットされ(S55)、停止中処理(S56)が実行される。
図31に示すように、S56の停止中処理では、高確遊技フラグがONに設定されているか否か判定される(S81)。高確遊技フラグがONに設定されている場合(S81;Yes)、高確遊技継続回数(高確遊技残余回数)Xが「1」減算された値に更新される(S82)。この高確遊技継続回数Xは、高確率遊技状態で図30のS37,S47の当り判定処理及び特別図柄の変動表示が実行される残り回数を示すものであり、本実施例では、「70」から残り回数が減算されていく。
S82の処理に続いて、高確遊技継続回数Xが「0」でない場合(S83;No)、S85へ移行する。一方、高確遊技継続回数Xが「0」である場合(S83;Yes)、高確遊技フラグがOFFに設定される(S84)。S83の処理又はS84の処理に続いて、特1大当りか又は特2大当りであるか否か判定される(S85)。大当りでない場合(S85;No)、S89へ移行する。ここで、特1大当りは、第1特別図柄の判定図柄が大当り図柄であること示し、特2大当りは、第2特別図柄の判定図柄が大当り図柄であることを示す。
特1又は特2大当りであると判定された場合(S85;Yes)、大当り遊技フラグがONに設定されて(S86)、高確遊技フラグがOFFに設定され(S87)、オープニングコマンドがセットされる(S88)。S88の処理又はS85の処理に続いて、第2特別図柄の判定図柄が小当り図柄であるか否か判定される(S89)。小当りである場合(S89;Yes)小当り遊技フラグがONに設定され(S90)、オープニングコマンドがセットされて(S91)、S91又はS89の処理の実行後、リターンする。
図32に示すように、S6の大入賞口処理では、大当り遊技フラグ又は小当り遊技フラグがONか否か判定される(S100)。大当り遊技フラグ及び小当り遊技フラグの何れの遊技フラグもONでない場合(S100;No)、リターンする。
大当り遊技フラグ又は小当り遊技フラグがONの場合(S100)、オープニング中であるか否か判定される(S102)。オープニング中である場合(S102;Yes)、オープニング時間が経過したか否か判定される(S103)。オープニング時間が経過していない場合(S103;No)、リターンする。一方、オープニング時間が経過した場合(S103;Yes)、開放パターン設定処理が実行される(S104)。
S104の開放パターン設定処理では、図8、図9に示すように、大当りの場合には、大当り図柄A〜Dの種類に応じて第1,第2大入賞口13a,14aの開放パターンが設定されると共に、設定された大入賞口13a,14aの開放パターンに応じた、最大Rcと規定個数Ycと開放規定時間が設定される。また、小当りの場合には、第2大入賞口14aの開放パターンが設定されると共に、設定された第2大入賞口14aの開放パターンに応じた規定個数Ycと開放規定時間が設定される。
尚、特定R=4のときには、振分装置14hが作動してV領域14fが開閉され、大当り図柄Bに応じた開放パターンが設定されると、第2大入賞口14aが短期開放され、その一方で、大当り図柄A、C、Dに応じた開放パターンが設定されると、第2大入賞口14aが長期開放される。
S104の処理に続いて、入賞個数が「0」にリセットされ(S105)、ララウンドRが「1」加算された値に更新され(S106)、次に、第1又は第2大入賞口装置13,14の開放制御が開始され(S107)、これにより、第1大入賞口13a又は第2大入賞口14aが開放される。次に、開放開始してからの開放時間の計測が開始され(S108)、ラウンド開始コマンドがセットされ(S109)、S115へ移行する。
S102においてオープニング中でない場合、エンディング中であるか否か判定される(S110)。エンディング中である場合(S110;Yes)、S123へ移行する。一方、エンディング中でない場合(S110;No)、インターバル中であるか否か判定される(S111)。インターバル中である場合(S111;Yes)、インターバル時間が経過したか否か判定される(S112)。インターバル時間(約2秒)が経過していない場合(S112;No)、リターンする。一方、インターバル時間が経過した場合(S112;Yes)、S106へ移行する。
S111においてインターバル中でない場合、第1又は第2大入賞口SW13c,14cによる遊技球の入賞が検出されて「ON」になったか否か判定される(S113)。遊技球の入賞が検出されていない場合(S113;No)、S115へ移行する。一方、遊技球の入賞が検出された場合(S113;Yes)、入賞判定処理が実行される(S114)。
図33に示すように、S114の入賞判定処理では、第1又は第2入賞口SW13c,14cからの検出信号に基づき、入賞個数Yが「1」加算された値に更新される(S131)。次に、特定R(R=4)であるか否か判定される(S132)。特定Rである場合(S132;Yes)、V領域開放制御が開始される(S133)。一方、特定Rでない場合(S132;No)、リターンする。
S133の処理に続いて、V領域SW14gからの検出信号に基づき、V領域14fを遊技球が通過したか否かを判定される(S134)。遊技球がV領域14fを通過した場合(S134;Yes)、V入賞フラグがONに設定され(S135)、V領域開放制御の終了後(S136)、又は、V領域14fを遊技球が通過していない場合(S134;No)、リターンする。
図32に示すように、S114の処理又はS113の処理に続いて、第1又は第2大入賞口装置13,14の当該R遊技における開放開始からの経過時間が開放規定時間になったか否かを判定される(S115)。開放規定時間になった場合(S115;Yes)、S117へ移行する。一方、開放規定時間になっていない場合(S115;No)、入賞個数Yが規定個数Ycに達したか否か判定される(S116)。入賞個数Yが規定個数Ycに達していない場合(S116;No)、リターンする。
入賞個数Yが規定個数Ycに達した場合(S116;Yes)、第1又は第2大入賞口装置13,14の開放制御を終了する(S117)。これにより、第1大入賞口13a又は第2大入賞口14aが閉塞される。次に、ラウンド数Rが最大ラウンド数Rcになったか否か判定される(S118)。最大Rcでない場合(S118;No)、次Rの開始タイミングを制御するために、第1又は第2大入賞口装置13,14の開放制御が終了してからのインターバル時間(約2秒)の計測が開始される(S119)。
最大Rcである場合(S118;Yes)、エンディング時間の計測が開始され(S120)、Rが「0」にリセットされて(S121)、エンディングコマンドがセットされる(S122)。S122の処理又はS110の処理に続いて、エンディング時間が経過したか否か判定される(S123)。エンディング時間が経過していない場合(S123;No)、リターンする。一方、エンディング時間が経過した場合(S123;Yes)、遊技状態設定処理が実行された後(S124)、大当り又は小当り遊技フラグがOFFに設定され(S125)、リターンする。
図34に示すように、S124の遊技状態設定処理では、V入賞フラグがONに設定されているか否か判定される(S141)。V入賞フラグがONに設定されていない場合(S141;No)、リターンする。一方、V入賞フラグがONに設定されている場合(S141;Yes)、高確遊技フラグがONに設定され(S142)、続いて、高確遊技継続回数X=「70」が設定され(S143)、次に、V入賞フラグがOFFに設定され(S144)、リターンする。
図35に示すように、演出制御基板23のコンピュータが実行するタイマ割込処理は微小時間(4ms)毎に開始され、そのタイマ割込処理において、遊技制御基板21から制御コマンドを受信して、この制御コマンドに基づく処理を実行可能なコマンド受信処理(S201)、ボタンSW処理(S202)、画像声制御基板24、ランプ制御基板25へ制御コマンドを送信可能なコマンド送信処理(S203)が順次実行される。
S203のコマンド送信処理が行われることによって、演出ボタンSW6aや十字キーボタンSW6bの操作に応じた遊技演出上の効果を実現するための処理が画像制御基板24及びランプ制御基板25に対して指示され、演出画像の表示や楽曲の音声出力等による遊技演出の実行が画像制御基板24に対して指示され、各種ランプ28a,28bや可動役物装置17の可動役物17aによる遊技演出の実行等がランプ制御基板25に対して指示される。
図36に示すように、S201のコマンド受信処理では、先ず、客待ち処理が実行される(S210)。客待ち処理では、遊技制御基板21から特図変動開始コマンドを受信したか否かに基づいて、客待ち演出中であるか否か判定され、客待ち演出中である場合、客待ち演出開始コマンドがセットされる。S210の処理に続いて、保留数増加コマンドを受信したか否か判定される(S211)。保留数増加コマンドを受信した場合(S211;Yes)、先読み情報保留処理(S212)が実行される。
S212の先読み情報保留処理では、受信した保留増加コマンドが解析され、その解析情報に基づいて、記憶されている第1特別図柄情報に対応する事前判定情報が記憶され、更に、通常遊技状態で遊技が制御されている場合、先読み演出フラグがONに設定されていない場合、先読み演出実行判定処理が実行される。
先読み演出実行判定処理では、記憶されている第1特別図柄情報に対応する事前判定情報が読み込まれ、その事前判定情報の数が2以上記憶され、且つ、最新の事前判定情報以外の事前判定情報に大当りの事前判定結果の情報が含まれていない場合、先読み演出を実行すると判定される。
S212の処理に続いて、保留数加算処理が実行され(S213)、続いて、保留数加算処理コマンドがセットされる(S214)。S214の処理又はS211の処理に続いて、特図変動開始コマンドを受信したか否か判定される(S215)。特図変動開始コマンドが受信された場合(S215;Yes)、先読み情報消化処理(S216)、演出モード設定処理(S217)、図柄変動演出選択処理(S218)が順次実行される。S218の処理に続いて、特図変動残り回数N=「70」が設定され、続いて、演出モードコマンドが設定され(S237)、リターンする。
図37に示すように、S217の演出モード設定処理では、受信した特図変動開始コマンドに含まれる遊技状態コマンドが解析され(S231)、高確率遊技状態が設定されている場合(S232:Yes)、演出モードとして高確モードが設定される(S233)。S233の処理に続いて、保留アイコン表示設定処理(S234)、図柄変動演出優先処理(S235)が順次実行される。
S234の保留アイコン表示設定処理では、演出モードに応じて、第1及び第2特図保留アイコンの表示・非表示に関する内容が予め設定された複数の異なる表示パターンのうちの1の表示パターンを設定する処理が実行される。図38に示すように、低確モードが設定された場合には、表示パターンIが設定され、高確モードが設定された場合には、特図変動残り回数に応じて、「70」〜「6」のときには、表示パターンIIが設定し、「5」〜「0」のときには、表示パターンIIIが設定される。
表示パターンIが設定されると、メイン画像表示装置17の表示画面の保留記憶表示領域17bに、第1特別図柄保留数を示す第1特図保留アイコンが表示され、第2特別図柄保留数を示す第2特図保留アイコンは非表示とされる。 表示パターンIIが設定されると、特図変動残り回数が「70」〜「6」のときに、第2特図保留アイコンが表示され、第1特図保留アイコンが非表示され、特図変動残り回数が「5」になると、表示パターンIIから表示パターンIIIに設定変更され、以降、特図変動残り回数が「0」になるまで、第1及び第2保留アイコンが非表示とされる。
S235の図柄変動演出優先処理では、演出モードに応じて、第1特別図柄の変動表示と第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の優先表示に関する内容が予め設定された複数の異なる表示パターンのうちの1の表示パターンを設定する処理が実行される。図39に示すように、低確モードが設定された場合には、表示パターンAが設定され、高確モードが設定された場合には、表示パターンBが設定される。
第1及び第2特別図柄の変動表示が同時に並行して行われているときに、表示パターンAが設定されている場合には、メイン画像表示装置17の表示画面の図柄表示領域17aに、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が優先的に表示され、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出は表示されない。即ち、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の画像のレイヤーの優先順位が上位に設定され、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の画像のレイヤーの優先順位が下位に設定される。
その一方で、表示パターンBが設定されている場合には、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が優先的に表示され、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出は表示されない。即ち、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の画像のレイヤーの優先順位が上位に設定され、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の画像のレイヤーの優先順位が下位に設定される。
図37に示すように、S235の処理に続いて、特図変動残り回数Nが「70」に設定され(S236)、演出モードコマンドがセットされる(S237)。特図変動残り回数Nは、高確率遊技状態で特別図柄の変動表示が実行される残り回数を示すものであり、大当り遊技の終了に伴って、図34の遊技状態設定処理で設定された高確遊技継続回数(高確遊技残余回数)Xと同じ値「70」に設定され、高確率遊技状態で特別図柄の変動表示が行われる毎に「1」減算される。ここで、停電等により電源が遮断されたとき、特図変動残り回数Nはリセットされるが、復旧処理による電源復帰後に遊技制御基板21から特図変動開始コマンドを受信したときの高確遊技残余回数Xの値に基づいて、そのXの値を特図変動残り回数Nに反映させる。また、特別図柄の変動表示が行われる度に、高確率残余回数Xの値を参照して、そのXの値を特図変動残り回数Nに反映させる。
図40に示すように、S218の図柄変動演出選択処理では、客待ちフラグがONに設定されているか否か判定される(S241)。客待ちフラグがONに設定されている場合(S241;Yes)、客待ちフラグがOFFに設定され(S242)、続いて、客待ち終了コマンドがセットされる(S243)。
S243の処理又はS241の処理に続いて、遊技制御基板21から受信した特図変動開始コマンドが解析され(S244)、続いて、現在の演出モードを参照して、高確モードが設定されているか否か判定される(S245)。高確モードが設定されていない場合(S245;No)、S239へ移行する。一方、高確モードが設定されている場合(S245;Yes)、特図変動残り回数Nが「0」か否か判定される。特図変動残り回数Nが「0」の場合(S246;Yes)、S249へ移行する。一方、特図変動残り回数Nが「0」でない場合(S246;No)、特変動残り回数Nが「1」減算した値に更新され(S247)、特図変動残り回数報知制御処理が実行される(S248)。
図41に示すように、S248の特図変動残り回数報知制御処理では、特図変動残り回数Nの値が「50」か否か判定される(S261)。特図変動残り回数Nの値が「50」になった場合(S261;Yes)、報知制御が開始され(S262)、報知開始コマンドがセットされ(S263)、リターンする。
一方、特図変動残り回数Nの値が「50」でない場合(S261;No)、特図柄変動残り回数Nの値が「0」〜「50」の何れかであるか否か判定される(S264)。特図変動残り回数Nの値が「0」〜「50」の何れかである場合(S264;Yes)、特図変動残り回数Nの値が「1」減算された値に更新され(S265)、更新表示コマンドがセットされ(S266)、リターンする。
一方、特図変動残り回数Nの値が「0」〜「50」の何れかでない場合(S264;No)、特図変動残り回数Nの値が「0」であるか否か判定される(S267)。特図変動残り回数Nの値が「0」の場合(S267;Yes)、報知制御を終了して(S268)、報知終了コマンドがセットされ(S269)、リターンする。一方、特図変動残り回数Nの値が「0」でない場合(S267;No)、リターンする。つまり、特図変動残り回数Nの値が「51」以上の場合には、メイン画像表示装置17の表示画面には特図変動残り回数の値は表示されない。
画像表示制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23から受信する報知開始コマンドを受信すると、メイン画像表示装置17に、報知演出を行わせ、更新表示コマンドを受信する度に、特図変動残り回数の値を減算した更新表示を行わせる。
図40に示すように、S218の処理に続いて、又は、低確モードが設定されている場合(S245;No)、演出パターン設定処理が実行される(S249)。演出パターン設定処理では、現在の演出モードが低確モードの場合、低確モード用の演出パターン決定テーブルがセットされ、高確モードの場合、図15で示した高確モード用の演出パターン決定テーブルがセットされ、図29のS38、S48の変動パターン選択処理で選択決定された特別図柄の変動パターンに対応する演出パターンが一義的に決定される。その決定された演出パターンの情報を含む図柄変動演出開始コマンドがセットされる(S250)。
S250の処理に続いて、予告演出(例えば、カットン予告演出やミニキャラ予告演出等)の実行判定選択処理が実行される(S252)。予告演出実行判定選択処理では、予告抽選テーブルがセットされて、予告演出を実行するか否かが抽選により決定される。予告演出を実行する場合(S252;Yes)、決定された予告演出の演出内容の情報含む予告演出コマンドがセットされ(S253)、リターンする。
画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータは、画像表示装置17、サブ画像表示装置18、可動役物装置29、スピーカ27a,27b、ランプ28a,28bに、演出制御基板23から受信する図柄変動演出開始コマンドに基づいて、特別図柄が変動表示されているときには、演出パターン(図柄変動演出)として、通常ハズレ演出パターン(通常図柄変動演出)、リーチハズレ演出パターン(リーチハズレ図柄変動演出)、大当り演出パターン(大当り図柄変動演出)、小当り演出パターン(小当り図柄変動演出)、更に、予告演出コマンドに基づいて予告演出を、夫々、特別図柄の変動パターンの変動時間に合わせて行わせる。
図36に示すように、S218の図柄変動演出選択処理に続いて、又は、遊技制御基板21から特別図柄変動開始コマンドを受信していない場合(S215;No)、特別図柄変動停止コマンドを受信したか否か判定される(S219)。特別図柄変動停止コマンドを受信した場合(S219;Yes)、図柄変動演出終了中処理が実行される(S220)。
図42に示すように、S220の図柄変動演出終了中処理では、受信した特別図柄変動停止コマンドが解析され(S271)、今回の図柄変動演出の契機となった図29のS37,S47の当り判定処理での判定結果が「大当り」であると判定された場合(S272)、S279へ移行する。
当り判定処理での判定結果が「大当り」でない場合(S272;No)、設定されている演出モードが参照され(S273)、高確モードが設定されている場合(S274;Yes)、特図変動残り回数Nが「1」か否か判定される(S275)。特図変動残り回数Nが「1」である場合(S275;Yes)、つまり、大当りとならない(ハズレ・小当りとなる)最終変動の変動パターンが終了した場合、低確モードが設定され(S276)、保留アイコン表示設定処理(S277)、図柄変動演出優先処理(S278)が順次実行され、続いて、図柄変動演出終了コマンドがセットされ(S279)、リターンする。
S277の保留アイコン表示設定処理では、高確モードから低確モードに設定変更されるのに伴って、表示パターンIIIから表示パターンIに設定変更する(図38参照)。S278の図柄変動演出優先処理では、高確モードから低確モードに設定変更されるのに伴って、表示パターンBから表示パターンAに設定変更する(図39参照)。これにより、メイン画像表示装置17の表示画面では、第1特図保留アイコンが表示されると共に、第1特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が表示される一方で、第2特図保留アイコンが非表示にされると共に、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出は実行されない。
画像制御基板24のコンピュータは、演出制御基板23から受信する図柄変動演出終了コマンドに基づく特図変動残り回数に応じて演出モードの切り換えを行わせると共に、スピーカ27a,27bに、演出制御基板23から受信する図柄変動演出終了コマンドに基づく特図変動残り回数に応じて楽曲の切り換えを行わせる。
図36に示すように、S220の図柄変動終了中処理に続いて、又は、特別図柄変動停止コマンドを受信してない場合(S219;No)、大当り遊技の開始を通知するオープニングコマンドを受信した否か判定される(S221)。オープニングコマンドを受信した場合(S221;Yes)、特別遊技演出選択処理が実行される(S222)。S222の処理に続いて、又は、オープニングコマンドを受信していない場合(S221;No)、大当り遊技の終了を通知するエンディングコマンドを受信した否か判定される(S223)。エンディングコマンドを受信した場合(S223;Yes)、エンディング演出選択処理が実行され(S224)、リターンする。
S222の特別遊技演出選択処理では、受信したオープニングコマンドが解析され、その解析情報に基づいて、確定停止表示された大当り図柄(A〜Dの何れか)に対応する大当り中演出パターンが一義的に決定され、その決定された大当り中演出パターンの情報を含む特別遊技演出開始コマンドがセットされる。
S224のエンディング演出選択処理では、大当り遊技後の遊技状態及び大当り遊技後の遊技状態に応じた演出モードを報知するために、受信したエンディングコマンドが解析され、その解析情報に基づいて、確定停止表示された大当り図柄(A〜Dの何れか)に対応するエンディング演出パターンが一義的に決定され、その決定されたエンディング演出パターンの情報を含むエンディング演出開始コマンドがセットされる。
画像制御基板24、ランプ制御基板25のコンピュータは、メイン画像表示装置17、サブ画像表示装置18、可動役物装置29、スピーカ27a,27b、ランプ28a,28bに、演出制御基板23から受信する特別遊技演出に関するコマンドに基づいて、大当り中演出パターンを大当り遊技の進行に合わせて行わせ、エンディング演出に関するコマンドに基づいて、エンディング演出パターンをエンディング遊技に合わせて行わせる。
次に、実施例を部分的に変更する例について説明する。
[1]図43に示すように、高確モードにおいて、特図変動残り回数の値が「49」のときに、第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出が開始された後、第1始動口10への遊技球の入賞に伴って(尚、第1特図保留アイコンは表示されない)、第1特別図柄の変動表示が開始されることで特図変動残り回数の値が「49」から「48」に減算処理されると共に、表示されている特図変動残り回数の値が更新される。
この場合、(64A)第2特別図柄の変動表示に対応する図柄変動演出の実行中において、表示されている特図変動残り回数の値が「48」に更新され、第1特別図柄の変動表示の開始に合わせて、サブ画像表示装置18の第1特別図柄用の小図柄表示領域18aに3つの小図柄の変動表示が1秒間だけ表示される。
[2]本実施例では、小当り当選すると、第2大入賞口装置14が作動するように構成したが、小当り専用の入賞口装置を別途設けてもよい。或いは、第2大入賞口装置14を小当り専用の入賞口装置として、第1大入賞口装置13にV領域を設けてもよい。
[3]本実施例では、図17で示したとおり、高確率遊技状態で遊技が制御されているときに、ハズレ変動パターンで第2特別図柄の変動表示が行われているときに、大当り変動パターンの第1特別図柄の変動表示が開始される場合、高確モードにおいて、第2特別図柄の変動表示に対するハズレの演出パターンの図柄変動演出を、特別演出の図柄変動演出に切り換えたが、変動表示中のハズレの演出パターンの図柄変動演出を大当り遊技の開始時に中断させて、大当り遊技の終了後に再開するようにしてもよい。
[4]実施例では、高確モードにおいて、特別図柄の変動表示が実行される毎に、メイン画像表示装置17の表示画面に表示されている特図変動残り回数の値を更新したが、特別図柄の変動表示が実行される毎に、特図変動回数を加算する加算処理及びその加算処理に基づく更新表示処理を実行すると共に、メイン画像表示装置17の表示画面に、特図変動累計回数を表示すると共に、特別図柄の変動表示が実行される毎に、表示されている特図変動累計回数の値を更新してもよい。この場合、特図変動累計回数の値が「1」〜「20」回までは、メイン画像表示装置17の表示画面に特図変動累計回数を表示せずに、「20」〜「70」回のときに、特図変動累計回数を表示する。また、特図変動実行累計回数の値が「66」〜「70」のときには第2特図保留アイコンを非表示にする。
[5]実施例では、大当り遊技中に遊技球が第2大入賞口14aに入賞してV領域14fを通過すると、当該特別遊技の終了後に高確率遊技状態で遊技が制御される所謂VST機に本発明を適用した例について説明したが、大当り確率が高確率遊技状態に設定されると、特別図柄の変動回数が現実的な回数(例えば、約100 回)になるまでに大当り判定手段43aにより大当り遊技を行うと判定されないと、高確率遊技状態から低確率遊技状態に設定変更され、大当り確率が高確率遊技状態に設定されている回数(例えば、約100 回)内で大当りとなる確率が、例えば、約80%に設定される所謂ST機に本発明を適用してもよい。
[6] 本発明は、上述した実施例に制約されることなく、各種の変形を採用することができる。例えば、各種演出の例として挙げた遊技演出画像はあくまでも一例であり、これらは適宜に変形することができる。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を付加して実施が可能であり、種々のパチンコ遊技機等の遊技機に本発明を適用可能である。
1 パチンコ遊技機
43 特別図柄情報判定手段
44 特別図柄表示制御手段
45 特別遊技実行手段
60 遊技状態制御手段
70 演出制御手段
本発明は以下の構成を有するものである。尚、参照符号は、本発明の理解促進の為に図面に図示した構成要素との対応関係の一例を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本発明(遊技機(1))は、第1取得条件の成立に応じて第1判定情報を取得し、第2取得条件の成立に応じて第2判定情報を取得する取得手段(41)と、前記第1判定情報に基づいて遊技者に有利な特別遊技を行うか否かの第1判定を実行し、前記第2判定情報に基づいて前記特別遊技を行うか否かの第2判定を実行する判定手段(43)と、前記第1判定情報に基づく図柄変動表示と、前記第2判定情報に基づく図柄変動表示とを夫々並行して行わせることが可能な図柄表示制御手段(44)と、前記判定手段(43)により前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段(45)と、前記取得手段(41)により取得された前記第1判定情報および前記第2判定情報を記憶可能な記憶手段(42)と、通常遊技状態および前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段(60)と、所定の演出を行わせる演出制御手段(70)とを備え、前記演出制御手段(70)は、遊技状態に応じて複数の演出モードのうちの1の演出モードを設定し、前記特定遊技状態で遊技が制御されているときに所定回数の図柄変動表示が行われるまでにおいて、特定演出モードを設定可能であり、前記特定演出モードを設定しているときに、前記特別遊技が実行される前に前記記憶手段(42)に記憶されていた第1判定情報に基づく図柄変動表示が行われ得る第1の期間において当該特定演出モードが設定される図柄変動表示の残り回数を報知する報知演出を実行させない一方で、前記第1の期間とは異なる第2の期間において前記報知演出を実行させことを特徴とする。
具体的には、図19に示すように、高確率遊技状態で遊技が制御されているときに、高確モードおいて、特図変動残り回数の値が、「70」〜「51」のときには(第の期間に相当する)、特別図柄が変動表示する毎に減算処理及び更新表示処理が実行されも、メイン画像表示装置17に特図変動残り回数を表示しない。その一方で、特図変動残り回数の値が、「50」〜「0」のときには(第の期間に相当する)、減算処理及び更新表示処理に応じて、メイン画像表示装置17に特図変動残り回数を表示する。このようにすることで、遊技者に特図変動残り回数の表示に対する違和感や不信感が発生するのを防止することができる。

Claims (1)

  1. 遊技者に有利な特別遊技を行うか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、図柄を変動表示させる図柄表示制御手段と、
    前記判定手段により前記特別遊技を行うと判定された場合、当該特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    通常遊技状態および前記通常遊技状態よりも遊技者に有利な特定遊技状態で遊技を制御可能な遊技状態制御手段と、
    所定の演出を行わせる演出制御手段とを備え、
    前記演出制御手段は、
    遊技状態に応じて複数の演出モードのうちの1の演出モードを設定し、
    前記特定遊技状態で遊技が制御されているときに所定回数の図柄変動表示が行われるまでにおいて、特定演出モードを設定可能であり、
    前記特定演出モードを設定している第1の期間において当該特定演出モードが設定される前記図柄変動表示の残り回数を報知する報知演出を実行させる一方で、前記特定演出モードを設定している前記第1の期間とは異なる第2の期間において前記報知演出を実行させない、
    ことを特徴とする遊技機。
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