JP2008270306A - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】作製コスト及び作製時間が低減された、信頼性の高い半導体装置を作製すること。
【解決手段】島状半導体膜を覆って絶縁膜を形成し、絶縁膜上に第1のゲート電極を形成し、第1のゲート電極をマスクとして絶縁膜をエッチングし第1のゲート電極と同じ幅のゲート絶縁膜を形成し、第1のゲート電極をマスクとして島状半導体膜に不純物元素を第1の濃度で添加し、金属膜を形成後加熱処理によりゲート絶縁膜に覆われていない領域にシリサイド領域を形成し、第1のゲート電極をエッチングし第1のゲート電極より幅の小さい第2のゲート電極を形成し、ゲート絶縁膜及び第2のゲート電極をマスクとして、島状半導体中に不純物元素を第1の濃度より小さい第2の濃度で添加し、島状半導体膜中に低濃度不純物領域、チャネル形成領域、及び高濃度不純物領域を形成する半導体装置の作製方法に関する。
【選択図】図2

Description

本発明は、半導体装置及びその作製方法に関する。
集積回路のトランジスタの加工技術の微細化が進み、微細化を達成することで集積回路の高集積化、高性能化がなされている。微細化されたトランジスタには、サイドウォールと呼ばれるゲート電極側壁に形成される絶縁材料が、層間絶縁材料とは別に形成されている場合がある。
このサイドウォールが形成されるため、トランジスタにソース領域及びドレイン領域中にシリサイド形成した後のリーク電流の抑制が可能となる。またサイドウォールをマスクとして、トランジスタにソース領域及びドレイン領域とは別の低濃度不純物領域(LDD領域)を形成することが可能となる(特許文献1参照)。
これにより、トランジスタの高性能化、高耐性化、短チャネル効果対策などが可能となっている。
特開2007−59044号公報
サイドウォールを形成するには、ゲート電極形成後にサイドウォールの材料となる絶縁膜を形成し、その後絶縁膜をエッチングする工程が必要となる。
サイドウォール作製工程が必要であると、作製にかかる時間も増え、作製コストも増大してしまう。従って、このサイドウォール作製工程を省略することができれば、半導体装置の作製工程短縮が可能となる。
本発明では、サイドウォールを形成しなくても、低濃度不純物領域(LDD領域)を形成することができ、またリーク電流の抑制が可能となる。
本発明は、以下の半導体装置の作製方法に関するものである。
絶縁表面上に、島状半導体膜、前記島状半導体膜を覆って絶縁膜、前記絶縁膜を覆って導電膜、前記導電膜の一部の上にマスクを形成し、前記マスクを用いて、前記導電膜をエッチングして第1のゲート電極を形成し、前記第1のゲート電極をマスクとして、前記絶縁膜をエッチングして、前記第1のゲート電極と同じ幅のゲート絶縁膜を形成し、前記第1のゲート電極をマスクとして、前記島状半導体膜に一導電性を付与する不純物元素を第1の濃度で添加し、前記島状半導体膜、前記ゲート絶縁膜、前記第1のゲート電極、前記マスクを覆って、金属膜を形成し、加熱処理により、前記島状半導体膜の、前記ゲート絶縁膜に覆われていない領域と前記金属膜を反応させ、前記島状半導体膜中にシリサイド領域を形成し、前記金属膜の未反応領域を除去後、前記マスク用いて、前記第1のゲート電極をエッチングし、前記第1のゲート電極より幅の小さい第2のゲート電極を形成し、前記マスクを除去後、前記ゲート絶縁膜及び前記第2のゲート電極をマスクとして、前記島状半導体中に前記一導電性を付与する不純物元素を前記第1の濃度より小さい第2の濃度で添加して、前記島状半導体膜中の前記ゲート絶縁膜と重なる領域に第1の低濃度不純物領域及び第2の低濃度不純物領域、前記第1及び第2の低濃度不純物領域の間にチャネル形成領域を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法に関するものである。
絶縁表面上に、島状半導体膜、前記島状半導体膜を覆って絶縁膜、前記絶縁膜を覆って第1の導電膜、前記第1の導電膜を覆って第2の導電膜、前記第2の導電膜の一部の上に第1のマスクを形成し、前記第1のマスクを用いて、前記第2の導電膜をエッチングして第1のゲート電極を形成し、前記第1のゲート電極をマスクとして、前記第1の導電膜をエッチングして第2のゲート電極を形成し、前記第1のゲート電極及び前記第2のゲート電極をマスクとして、前記島状半導体膜に、一導電性を付与する不純物元素を第1の濃度で添加し、前記第1のマスク及び前記第1のゲート電極をエッチングして、前記第1のマスクより幅の小さい第2のマスク、及び、前記第1のゲート電極より幅の小さい第3のゲート電極を形成し、前記第2のゲート電極をマスクとして、前記絶縁膜をエッチングして、前記第2のゲート電極と同じ幅のゲート絶縁膜を形成し、前記第2のマスクを除去して、前記第2のゲート電極を露出させ、前記島状半導体膜、前記ゲート絶縁膜、前記第2のゲート電極、前記第3のゲート電極を覆って、金属膜を形成し、加熱処理により、前記島状半導体膜の、前記ゲート絶縁膜に覆われていない領域と前記金属膜を反応させ、前記島状半導体膜中にシリサイド領域を形成し、前記金属膜の未反応領域を除去後、前記第3のゲート電極をマスクとして、前記第2のゲート電極をエッチングして、前記第3のゲート電極と同じ幅を有する第4のゲート電極を形成し、前記ゲート絶縁膜、前記第3のゲート電極、及び、前記第4のゲート電極をマスクとして、前記島状半導体中に前記一導電性を付与する不純物元素を前記第1の濃度より小さい第2の濃度で添加して、前記島状半導体膜中の前記ゲート絶縁膜と重なる領域に第1の低濃度不純物領域及び第2の低濃度不純物領域、前記第1及び第2の低濃度不純物領域の間にチャネル形成領域を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法に関するものである。
本発明において、前記島状半導体膜中の前記シリサイド領域の下の領域に、高濃度不純物領域を形成する。
本発明において、前記金属膜は、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、白金(Pt)、もしくはこれら元素のうち少なくとも2種類を含む合金でなる材料を有する。
本発明により、サイドウォールを形成せず、ゲート絶縁膜をサイドウォールの代わりに用いることで、半導体装置の作製工程を少なくすることができ、作製コスト及び作製にかかる時間を抑制することができる。
[実施の形態1]
本実施の形態を、図3(A)〜図3(H)、図4(A)〜図4(D)を用いて以下に説明する。
まず、基板101上に下地絶縁膜102を100〜300nm形成する。基板101としてはガラス基板、石英基板、プラスティック基板、セラミックス基板等の絶縁性基板、金属基板、半導体基板等を用いることができる。
下地絶縁膜102は、酸化珪素(SiOx)、窒化珪素(SiNx)、窒素を含む酸化珪素(SiOxNy)(x>y)、酸素を含む窒化珪素(SiNxOy)(x>y)等の酸素または窒素を有する絶縁膜の単層構造、またはこれらの積層構造を用いることができる。特に、基板からの汚染が懸念される場合には、下地絶縁膜102を形成するのが好ましい。なお、基板101からの汚染が懸念されない場合や、下地絶縁膜102を形成する必要がない場合は、下地絶縁膜102を形成しなくてもよく、基板101の絶縁表面上に後述する半導体膜を形成する。
続いて、半導体膜を10〜100nm形成する。半導体膜の材料は薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor(TFT))に求められる特性に応じて選択することができ、珪素(Si)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、炭化珪素(SiC)のいずれでも良い。半導体膜としては、非晶質半導体膜または微結晶半導体膜を形成し、エキシマレーザ等を用いたレーザ結晶化法により結晶化した結晶性半導体膜を用いるのが好ましい。微結晶半導体膜は、SiH等の珪化物をグロー放電分解することにより得ることができる。珪化物を水素又はフッ素の希ガス元素とで希釈して用いることにより、微結晶半導体膜の形成を容易なものとすることができる。
また、結晶化技術としてはハロゲンランプを用いたラピッドサーマルアニール法(RTA法)や、加熱炉を使用して結晶化する技術を適用することも可能である。さらに、非晶質半導体膜にニッケル等の金属元素を添加し、添加された金属を結晶核として固相成長させる方法を用いても良い。
次に半導体膜をフォトリソ技術を用いてエッチングにより加工し、島状半導体膜103を形成する。島状半導体膜103を覆うように、ゲート絶縁膜の材料となる絶縁膜104を1〜200nm、好ましくは5〜50nm形成する。
絶縁膜104としてはCVD法やスパッタ法により、酸化珪素(SiOx)膜、窒化珪素(SiNx)膜、窒素を含む酸化珪素(SiOxNy)(x>y)膜、酸素を含む窒化珪素(SiNxOy)(x>y)膜などのいずれか1つの単層構造、あるいはこれらの膜を適宜組み合わせて積層構造としてもよい。本実施形態では、絶縁膜104は、酸素を含む窒化珪素膜及び窒素を含む酸化珪素膜の積層構造とする。
続いて、絶縁膜104上にゲート電極の材料膜となる導電膜106を形成する。導電膜106としては、例えば、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)等を用いることができる。
続いて、導電膜106上に絶縁膜、例えば無機絶縁膜、より具体的には酸化珪素膜を形成し、エッチングしてマスク107を形成する(図3(A)参照)。
続いて、マスク107をマスクとしてエッチングを行い、ゲート電極108を形成する(図3(B)参照)。
ゲート電極108を形成するエッチングは、ドライエッチングで行うことができ、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用いて行うことが出来る。
続いて、ゲート電極108をマスクとして、絶縁膜104をエッチングしてゲート絶縁膜105を形成する。絶縁膜104のエッチング条件では、塩素ガス系もしくはフッ素ガス系の単一ガスもしくは混合ガス系にてエッチングを行えば良い。絶縁膜104のエッチングでは、ゲート電極108をマスクとして絶縁膜104をエッチングすることで、ゲート絶縁膜105を形成する。そのためゲート絶縁膜105とゲート電極108の幅は同じとなる。このとき島状半導体膜103のうち、ゲート絶縁膜105に覆われていない領域は露出される。
また、マスク107及びゲート電極108をマスクとして、島状半導体膜103に一導電性を付与する不純物元素156を第1の濃度で添加して、島状半導体膜103中に不純物領域153(153a及び153b)を形成する(図3(C)参照)。なお不純物元素156の添加は、ゲート電極108を形成後で絶縁膜104をエッチングする前(図3(B)の工程)に行ってもよい。さらに、島状半導体膜103に不純物元素156を第1の濃度で添加する工程は、図3(E)及び図3(G)に示す金属膜141を成膜した後、加熱処理によってシリサイド領域142を形成した後、図3(F)及び図3(H)に示すゲート電極108をエッチングしてゲート電極143を形成した後に行ってもよい。
次に、島状半導体膜103の露出した領域の表面に形成された自然酸化膜を除去し、その後金属膜141を成膜する(図3(D)参照)。金属膜141は島状半導体膜103と反応してシリサイドを形成する材料でなる。金属膜141としては、例えばニッケル(Ni)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、白金(Pt)、もしくはこれら元素のうち少なくとも2種類を含む合金を有する材料を用いればよい。
金属膜141を成膜した後、加熱処理によってシリサイド領域142(142a及び142b)を形成する。加熱処理はRTAやファーネスアニール等を用いることができる。このとき、金属膜141の膜厚、加熱温度、加熱時間を制御することにより、図3(E)または図3(G)のどちらかの構成となる。図3(E)は、シリサイド領域142a及び142bが、島状半導体膜103の露出した領域の表層に形成されているが、図3(G)では、シリサイド領域142a及び142bが、島状半導体膜103の深さ方向において、島状半導体膜103の露出した領域の、底面にまで形成されている。例えば、金属膜141が島状半導体膜103の膜厚の半分以上の膜厚となるように成膜するとか、加熱温度をより高温にするとか、加熱時間をより長くするという手法により、図3(G)の構成を得ることができる。
次に未反応の金属膜141を除去する(図3(E)及び図3(G)参照)。除去するに用いるエッチャントは溶液を用いれば良い。
次いで、マスク107をマスクとして、ゲート電極108をエッチングする。この時、ゲート電極108はゲート電極143に形成される(図3(F)または図3(H)参照)。ゲート電極143の幅は、ゲート絶縁膜105の幅よりも短くなるように形成する。これによりゲート絶縁膜105の一部の領域が露出される。
ゲート電極143形成後、マスク107は除去される。
次に、島状半導体膜103に一導電性を付与する不純物元素148を第1の濃度より小さい第2の濃度で添加する(図4(A)または図4(C))。不純物元素148は、不純物元素156と同じ導電型を付与する不純物元素であるが、不純物元素148と不純物元素156は同じ元素であっても違う元素であってもよい。ゲート電極143をマスクとして、ゲート絶縁膜105を通過させて島状半導体膜103に不純物元素148を添加し、島状半導体膜103中のゲート絶縁膜105と重なる領域に、低濃度不純物領域(LDD領域ともいう)149(149a及び149b)を形成する。
また島状半導体膜103のゲート絶縁膜105と重なっていない領域に、ソース領域及びドレイン領域である高濃度不純物領域150(150a及び150b)が形成される。
また低濃度不純物領域149a及び149bの間に、チャネル形成領域155も形成される。低濃度不純物領域149a及び149bの元素濃度は1×1016〜1×1020atoms/cm(好ましくは1×1016〜5×1018atoms/cm)とする。不純物元素148の添加法としてはイオンドーピング法、イオン注入法を用いることができる。例えばP型の半導体を作製する際には不純物元素として、ボロン(B)、ガリウム(Ga)等を用い、N型の半導体を作製する際にはリン(P)、砒素(As)等を用いる。
また図示されていないが、図4(C)のシリサイド領域142a及び142bにも、高濃度不純物領域150a及び150bと同じ量の不純物元素148が含まれており、シリサイド領域142a及び142bが、ソース領域及びドレイン領域となる。
その後、層間絶縁膜151を形成する(図4(B)及び図4(D)参照)。層間絶縁膜151は有機材料もしくは無機材料を用いて形成する。層間絶縁膜151は単層構造でも良いし、積層構造でも良い。層間絶縁膜151に、シリサイド領域142a及び142bを露出するためのコンタクトホールをエッチングにより形成する。次にコンタクトホールを充填するように導電膜を形成し、エッチングして配線152(152a及び152b)を形成する。
配線152aは、シリサイド領域142aと電気的に接続されており、配線152bは、シリサイド領域142bと電気的に接続されている。
なお、層間絶縁膜151を形成する前、または層間絶縁膜151が積層なら1層目もしくは2層目の層を形成した後に、低濃度不純物領域149a及び149b、並びに、高濃度不純物領域150a及び150bの熱活性化を行っても良い。活性化はレーザ光照射、RTA、炉を用いた加熱処理などの方法を用いることができる。
また層間絶縁膜151の下に、窒化珪素を用いてパッシベーション膜を形成してもよい。
また、本実施の形態のTFTは、シリサイド領域142により配線152と電気的に接続しているため、上記不純物領域の活性化の工程は省くこともできる。
以上より、本実施形態で作製したTFTを含む半導体装置は、サイドウォールを形成しなくても、ゲート絶縁膜105を利用することで、非常にLDD長の短いLDD領域(低濃度不純物領域149)を有することができ、微細化された半導体装置においても、高信頼性で劣化の少ない半導体装置を実現できる。また、配線152に接続される領域がシリサイド領域142のため、微細化されたTFTにおいても所望のオン電流を確保できる半導体装置を実現できる。
[実施の形態2]
本実施の形態を、図1(A)〜図1(E)、図2(A)〜図2(I)を用いて以下に説明する。
まず、基板111上に下地絶縁膜112を100〜300nm形成する。基板111としては、実施の形態1の基板101と同様のものを用いればよい。また下地絶縁膜112は、実施の形態1の下地絶縁膜102と同様のものを用いればよい。
続いて、実施の形態1と同様の工程を用いて、島状半導体膜113を形成する。島状半導体膜113を覆うように、ゲート絶縁膜の材料となる絶縁膜114を1〜200nm、好ましくは5〜50nm形成する。絶縁膜114は、絶縁膜104と同様の材料及び同様の作製工程により形成すればよい。
続いて、絶縁膜114上に第1の導電膜115及び第2の導電膜116を形成する。まず、第1の導電膜115を5〜50nm形成する。第1の導電膜115の材料としては、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、アルミニウム又は銅を主成分とする層、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、チタン(Ti)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)等を用いることができる。
第1の導電膜115上に第2の導電膜116を150〜500nm形成する。第2の導電膜116としては、例えば、クロム(Cr)層、タンタル(Ta)層、タングステン(W)層、チタン(Ti)層、アルミニウム(Al)層等を用いることができる。ただし、第1の導電膜115と第2の導電膜116は互いのエッチングにおいて選択比の取れる組み合わせにしなければならない。選択比の取れる第1の導電膜115と第2の導電膜116の組み合わせとして例えば、AlとTa、AlとTi、TaNとWを用いることができる。
続いて、第2の導電膜116上にフォトマスクを用い、フォトリソグラフィ技術を使用して第1のレジスト117を形成する(図1(A)参照)。第1のレジスト117は側面にテーパー角を有する形状で形成しても良い。第1のレジスト117がテーパー角を有することで、次の第1のエッチングにおいてテーパー角θを有するゲート電極118を形成することができる。また、第1のレジスト117側面にテーパー角を持たせることで、第1のエッチングにおける反応生成物が第1のレジスト117の側面に付着し、成長するのを抑えることができる。さらに第1のレジスト117を熱処理することで、断面形状が左右対称で、レジストの両側面において同一のテーパー角を有する第1のレジスト117を形成しても良い。
続いて、第1のレジスト117をマスクとして第1のエッチングを行う(図1(B)参照)。第1のエッチングでは第2の導電膜116をエッチングし、ゲート電極118を形成する。このとき、第1の導電膜115をエッチングしないように、第1の導電膜115に対し選択比の高いエッチング条件でエッチングすることが好ましい。なお、第1のレジスト117もエッチングされ第2のレジスト119になる。但し、図面上では第1のレジスト117から第2のレジスト119への後退幅を図示していない。このときゲート電極118の側面が有するテーパー角θは80°≦θ≦90°であり、ほぼ垂直なテーパー角を有する。
本実施の形態では、第1のエッチングにおいて、エッチングガスとしてCl、SF、Oの混合ガスを用いる。
続いてゲート電極118をマスクにして、第1の導電膜115に第2のエッチングをする。第2のエッチングにより、第1の導電膜115からゲート電極120を形成する。このとき、絶縁膜114をエッチングしないように、絶縁膜114に対し選択比の高いエッチング条件でエッチングすることが好ましい。エッチングガスはClである。なお、第2のレジスト119もエッチングされ後退し、第3のレジスト121になるが、その後退している様子は図示していない。
またゲート電極118とゲート電極120をマスクとして、島状半導体膜113に一導電性を付与する不純物元素128を第1の濃度で添加して、島状半導体膜113中に、不純物領域136(136a及び136b)を形成する(図1(C)参照)。
次に、第3のレジスト121を後退させる第3のエッチングを行う。エッチングガスはCl、SF、Oの混合ガスとする。これと同時に後退する第3のレジスト121をマスクとして、ゲート電極118のチャネル長方向の長さを短くし、ゲート電極122を形成する。なお、後退した第3のレジスト121は第4のレジスト123となる(図1(D)参照)。その後、第4のレジスト123を除去してゲート電極122を露出させる。
第3のエッチングにおいて、エッチングガスはCl、SF、Oの混合ガスとしても良い。ゲート電極118がタングステン(W)であった場合、この条件で行うと、ゲート電極118であるタングステンの、絶縁膜114に対するエッチング選択比が高くなり、第3のエッチング時において、絶縁膜114がエッチングされるのを抑えることができる。
上記第3のエッチングでは、ゲート電極122の側面がエッチングされやすい。ゲート電極122側面がエッチングされると、上面や底面のゲート長(チャネル長方向の長さ)よりも中腹部のゲート長が短くなり、ゲート電極122の断面は中腹部でくびれた形状になる。そうなると、ゲート電極122上に成膜する層のカバレッジが悪くなり、断線が生じやすくなる。また、LDD領域を形成するときのドーピングマスクとしてゲート電極122が使われるため、LDD長の制御が難しくなる。このサイドエッチングは、レジストのエッチングレートに対してゲート電極122のエッチングレートが速いため起こる現象である。そのため、本実施形態では、試料ステージ温度を−10℃以下の低温にして、ゲート電極122のエッチングレートを下げることで、サイドエッチングを抑えることができた。
以上の工程により、幅が異なる二層のゲート電極層からなるゲート電極を得る。本発明のゲート電極構造は、エッチング時のレジスト後退幅を利用して形成される。具体的には、第3のエッチング時における第3のレジスト121から第4のレジスト123への後退幅が、ゲート電極118のゲート長とゲート電極122のゲート長との差になっている。または第2及び第3のエッチング時におけるレジスト後退幅を合わせたもの、つまり第2のレジスト119から第4のレジスト123への後退幅が、ゲート電極120のゲート長とゲート電極122のゲート長との差になっている。
本発明のゲート電極の作製方法では、ゲート電極120のゲート長とゲート電極122のゲート長の差(Lov長)を、20〜200nmにすることができ、非常に微細なゲート電極構造を形成することが可能である。
本実施の形態の第1〜第3エッチングは、ドライエッチングで行うことができ、ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッチング法を用いて行うことが出来る。
続いて、第4のエッチングを行う。(図1(E)参照)。第4のエッチング条件では、塩素ガス系もしくはフッ素ガス系の単一ガスもしくは混合ガス系にてエッチングを行えば良い。この第4のエッチングでは、ゲート電極120をマスクとして絶縁膜114をエッチングすることでゲート絶縁膜124を形成する。このとき島状半導体膜103のうち、ゲート絶縁膜124に覆われていない領域は露出される。その後第4のレジストを除去する。
次に、島状半導体膜113の露出した領域の表面に形成された自然酸化膜を除去し、その後金属膜125を成膜する(図2(A)参照)。金属膜125は、島状半導体膜113と反応してシリサイドを形成する材料でなる。金属膜125の材料としては、例えばニッケル(Ni)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、白金(Pt)、もしくはこれら元素のうち少なくとも2種類を含む合金を有する材料等がある。
金属膜125を成膜した後、加熱処理によって、島状半導体膜113中にシリサイド領域126(126a及び126b)を形成する。加熱処理はRTAやファーネスアニール等を用いることができる。図2(B)は、シリサイド領域126a及び126bが、島状半導体膜113の露出した領域の表層に形成されているが、図2(F)では、シリサイド領域126a及び126bが、島状半導体膜113の深さ方向において、島状半導体膜113の露出した領域の、底面にまで形成されている。このとき、金属膜125の膜厚、加熱温度、加熱時間を制御することにより、図2(B)または図2(F)のどちらかの構成となる。例えば、金属膜125が島状半導体膜113の膜厚の半分以上の膜厚となるように成膜するとか、加熱温度をより高温にするとか、加熱時間をより長くするという手法により、図2(F)の構成を得ることができる。
次に未反応の金属膜125を除去する(図2(B)及び図2(F)参照)。除去するに用いるエッチャントは溶液を用いれば良い。
続いてゲート電極122をマスクとして、ゲート電極120をエッチングする。エッチングガスは、Clの単体ガス、またはCl2、CFの混合ガス、またはNF、SiClの混合ガスを用いれば良い。この時、ゲート電極120は、ゲート電極122と同じ幅を有するゲート電極127に形成される(図1(C)または図1(G)参照)。
次に、島状半導体膜113に一導電性を付与する不純物元素133を第1の濃度より小さい第2の濃度で添加する(図2(D)または図2(H)参照)。不純物元素133及び不純物元素128は、同じ導電性を付与する不純物元素であるが、不純物元素133及び不純物元素128は、同じ元素であっても違う元素であってもよい。ゲート電極122およびゲート電極127をマスクとして、ゲート絶縁膜124を通過させて島状半導体膜113に不純物元素128を添加しし、島状半導体膜113中のゲート絶縁膜124と重なる領域に、低濃度不純物領域129(129a及び129b)を形成する。
また島状半導体膜113中のゲート絶縁膜124と重ならない領域に、ソース領域及びドレイン領域である高濃度不純物領域130(130a及び130b)が形成される。また低濃度不純物領域129a及び129bとの間に、チャネル形成領域135も形成される。
また図示されていないが、図2(H)のシリサイド領域126a及び126bにも、高濃度不純物領域130a及び130bと同じ量の不純物元素128が含まれており、シリサイド領域126a及び126bが、ソース領域及びドレイン領域となる。
低濃度不純物領域129a及び129bの元素濃度は1×1016〜1×1020atoms/cm(好ましくは1×1016〜5×1018atoms/cm)とする。不純物元素128の添加方としてはイオンドーピング法、イオン注入法を用いることができる。例えばP型の半導体を作製する際には不純物元素として、ボロン(B)、ガリウム(Ga)等を用い、N型の半導体を作製する際にはリン(P)、砒素(As)等を用いる。
その後、層間絶縁膜131を形成する。層間絶縁膜131は有機材料もしくは無機材料を用いて形成する。層間絶縁膜131は単層構造でも良いし、積層構造でも良い。層間絶縁膜131に、シリサイド領域126を露出するためのコンタクトホールをエッチングにより形成する。次にコンタクトホールを充填するように導電膜を形成し、エッチングして配線132(132a及び132b)を形成する。
配線132aは、シリサイド領域126aに電気的に接続され、配線132bは、シリサイド領域126bに電気的に接続されている(図2(E)及び図2(I)参照)。
なお、層間絶縁膜131を形成する前、または層間絶縁膜131が積層なら1層目もしくは2層目の層を形成した後に、低濃度不純物領域129a及び129b、並びに、高濃度不純物領域130a及び130bの熱活性化を行っても良い。活性化はレーザ光照射、RTA、炉を用いた加熱処理などの方法を用いることができる。
また、本実施の形態のTFTは、シリサイド領域126により配線132と電気的に接続しているため、上記不純物領域の活性化の工程は省くこともできる。
また層間絶縁膜131の下に、窒化珪素を用いてパッシベーション膜を形成してもよい。
以上より、本実施の形態で作製したTFTを含む半導体装置は、サイドウォールを形成せずに、非常にLDD長の短いLDD領域を有することができ、微細化された半導体装置においても、高信頼性で劣化の少ない半導体装置を実現できる。また、シリサイド領域126を形成することにより、微細化されたTFTにおいても所望のオン電流を確保できる半導体装置を実現できる。
[実施の形態3]
本実施の形態を、図5(A)〜図5(H)を用いて以下に説明する。
まず実施の形態1に基づいて、図3(E)及び図3(G)までの作製工程を行う。
次いで島状半導体膜103に一導電性を付与する不純物元素169を第1の濃度で添加する(図5(A)及び図5(E)参照)。これにより島状半導体膜103中に、不純物領域168(168a及び168b)が形成される。
その後、ゲート電極108を等方性エッチングによりエッチングし、ゲート電極161を得る(図5(B)及び図5(F)参照)。ゲート電極161の幅は、ゲート絶縁膜105の幅より小さいものとなる。
次いで、島状半導体膜103に、一導電性を付与する不純物元素162を第1の濃度より小さい第2の濃度で添加する。不純物元素162は、不純物元素128や148と同様のものを用いればよい。不純物元素169及び不純物元素162は同じ導電型を付与する不純物元素であるが、不純物元素169及び不純物元素162は同じ元素であっても違う元素であってもよい。
図5(C)においては、島状半導体膜103中のゲート電極161と重なる領域には、チャネル形成領域163が形成される。また島状半導体膜103中の、ゲート電極161と重ならずゲート絶縁膜105の下の領域には、ゲート絶縁膜105を通って不純物元素162が添加され、低濃度不純物領域164(164a及び164b)が形成される。チャネル形成領域163は、低濃度不純物領域164a及び164bの間に設けられる。
また、島状半導体膜103中の、ゲート電極161及びゲート絶縁膜105に重ならない領域には、ソース領域及びドレイン領域である高濃度不純物領域165(165a及び165b)が形成される。
図5(G)においては、シリサイド領域142a及び142bにも、高濃度不純物領域165a及び165bと同じ量の不純物元素162が含まれており、シリサイド領域126a及び126bが、ソース領域及びドレイン領域となる。
次いで、実施の形態1及び実施の形態2と同様に、層間絶縁膜167を形成し、配線166(166a及び166b)を形成する。層間絶縁膜167は、層間絶縁膜131や151と同様の材料を用いて形成すればよい。また配線166は、配線132や152と同様に形成すればよい。また不純物元素領域の活性化も、実施の形態1及び実施の形態2と同様に行えばよい。また不純物領域の活性化は省略してもよい。
また層間絶縁膜167の下に、窒化珪素を用いてパッシベーション膜を形成してもよい。
配線166aは、シリサイド領域142aに電気的に接続され、配線166bは、シリサイド領域142bに電気的に接続されている(図5(D)及び図5(H)参照)。
以上より、本実施の形態で作製したTFTを含む半導体装置は、サイドウォールを形成せずに、非常にLDD長の短いLDD領域を有することができ、微細化された半導体装置においても、高信頼性で劣化の少ない半導体装置を実現できる。また、シリサイド領域142を形成することにより、微細化されたTFTにおいても所望のオン電流を確保できる半導体装置を実現できる。
[実施の形態4]
本実施の形態では、無線交信可能な半導体装置において、実施の形態1〜実施の形態2を用いた場合について、図6、図7(A)〜図7(B)を用いて説明する。
図6に示すように、本実施の形態の無線交信可能な半導体装置200は、演算処理回路201、記憶回路202、アンテナ203、電源回路204、復調回路205、変調回路206を有する。無線交信可能な半導体装置200は、アンテナ203と電源回路204を必須の構成要素としており、他の要素は、無線交信可能な半導体装置200の用途に従って、適宜設けられる。
本発明のTFTは、演算処理回路201、記憶回路202、電源回路204、復調回路205、変調回路206に適用可能である。
演算処理回路201は、復調回路205から入力される信号に基づき、命令の解析、記憶回路202の制御、外部に送信するデータの変調回路206への出力などを行う。
記憶回路202は、記憶素子を含む回路と、データの書き込みやデータの読み出しを行う制御回路を有する。記憶回路202には、少なくとも、半導体装置自体の個体識別番号が記憶されている。個体識別番号は、他の半導体装置と区別するために用いられる。また、記憶回路202は、実施の形態1または実施の形態2で述べた記憶素子を用いて形成すればよい。
アンテナ203は、リーダ/ライタ207から供給された搬送波を、交流の電気信号に変換する。また、変調回路206により、負荷変調が加えられる。電源回路204は、アンテナ203が変換した交流の電気信号を用いて電源電圧を生成し、各回路に電源電圧を供給する。
復調回路205は、アンテナ203が変換した交流の電気信号を復調し、復調した信号を、演算処理回路201に供給する。変調回路206は、演算処理回路201から供給される信号に基づき、アンテナ203に負荷変調を加える。
リーダ/ライタ207は、アンテナ203に加えられた負荷変調を、搬送波として受信する。また、リーダ/ライタ207は、搬送波を無線交信可能な半導体装置200に送信する。なお、搬送波とは、リーダ/ライタ207が送受信する電磁波であり、リーダ/ライタ207は変調回路206により変調された搬送波を受信する。
図7(A)に示すのは記憶素子をマトリクス状に配置した記憶回路202の構成の一例である。記憶回路202上にメモリセル1021がマトリクス状に設けられたメモリセルアレイ1023、カラムデコーダ1025と読み出し回路1026とセレクタ1027を有するビット線駆動回路1024、ロウデコーダ1030とレベルシフタ1031を有するワード線駆動回路1029、書き込み回路等を有し外部とのやりとりを行うインターフェース1028を有している。なお、ここで示す記憶回路202の構成はあくまで一例であり、センスアンプ、出力回路、バッファ等の他の回路を有していてもよいし、書き込み回路をビット線駆動回路に設けてもよい。
メモリセル1021は、ワード線W(1≦y≦n)を構成する第1の配線と、ビット線B(1≦x≦m)を構成する第2の配線と、TFT1032と、記憶素子1033とを有する。
次に、本発明のメモリセルへの書き込み及び読み込み動作について、図7(B)を参照しながら説明する。なお、ここではメモリセルに「0」が書き込まれた状態を第2の状態、「1」が書き込まれた状態を第1の状態とする。
まず、メモリセル1021に「0」を書き込むための回路動作の一例を述べる。書き込み処理は、メモリセル1021のワード線Wを選択し、ビット線Bに電流を流すことで行われる。つまり、書き込みを行いたいメモリセルをワード線Wにより選択し、記憶素子1033が第1の状態から第2の状態へ移行し、絶縁させることが可能な電圧をかければよい。例えば、この電圧を10Vとする。このとき、他のメモリセル内の記憶素子506、記憶素子507及び記憶素子508に書き込みが行われることを防止するためにTFT502、TFT503及びTFT504をオフにする。例えばワード線W及びビット線Bは0Vとしておくとよい。ワード線Wのみが選択された状態で、ビット線B0に、記憶素子1033を第1の状態から第2の状態へと移行するのに十分な電圧をかけることで、記憶素子1033に「0」が書き込まれた状態にすることができる。
次に、メモリセル1021の読み出し操作の例を示す。読み出し操作は、メモリセル1021の記憶素子1033に「1」が書き込まれた第1の状態であるか、「0」が書き込まれた第2の状態であるかを判別すればよい。例えば、メモリセル1021に「0」が書き込まれている状態であるか、「1」が書き込まれている状態であるかを読み出す場合について説明する。記憶素子1033は「0」が書き込まれた状態、つまり、絶縁状態である。ワード線Wを選択してTFT1032をオンにする。ここで、TFT1032がオンの状態でビット線Bに所定の電圧以上の電圧をかける。ここでは、所定の電圧を5Vとする。このとき、記憶素子1033が第1の状態、つまり、絶縁されていない状態であれば、電流はメモリセル1021内の接地している配線へと流れてしまい、ビット線Bの電圧は0Vになる。逆に、記憶素子1033が第2の状態、つまり、絶縁状態であれば、電流はメモリセル1021内の接地している配線に流れてしまうことなく、ビット線Bの電圧は5Vで維持される。このように、ビット線の電圧により「0」が書き込まれているか、「1」が書き込まれているかを判別することができる。
例えば、図7(B)に示される、TFT1032、TFT503、TFT502、TFT504を、それぞれ、実施の形態1の図4(B)あるいは図4(D)に示すTFT、実施の形態2の図2(E)あるいは図2(I)に示すTFT、実施の形態3の図5(D)あるいは図5(H)に示すTFTのいずれかを用いることが可能である。
以上のようにして、本発明のTFTは無線交信可能な半導体装置に適用することが可能である。
[実施の形態5]
実施の形態4に基づいて作製された、無線交信可能な半導体装置200は、電磁波の送信と受信ができるという機能を活用して、様々な物品やシステムに用いることができる。物品とは、例えば、鍵(図8(A)参照)、紙幣、硬貨、有価証券類、無記名債券類、証書類(運転免許証や住民票等、図8(B)参照)、書籍類、容器類(シャーレ等、図8(C)参照)、包装用容器類(包装紙やボトル等、図8(E)及び図8(F)参照)、記録媒体(ディスクやビデオテープ等)、乗物類(自転車等)、装身具(鞄や眼鏡等、図8(D)参照)、食品類、衣類、生活用品類、電子機器(液晶表示装置、EL表示装置、テレビジョン装置、携帯端末等)等である。
本発明を適用して作製された、無線交信可能な半導体装置200は、上記のような様々な形状の物品の表面に貼り付けたり、埋め込んだりして、固定される。また、システムとは、物品管理システム、認証機能システム、流通システム等であり、本発明の半導体装置を用いることにより、システムの高機能化、多機能化、高付加価値化を図ることができる。
本発明の半導体装置の作製工程を示す断面図。 本発明の半導体装置の作製工程を示す断面図。 本発明の半導体装置の作製工程を示す断面図。 本発明の半導体装置の作製工程を示す断面図。 本発明の半導体装置の作製工程を示す断面図。 本発明の半導体装置を利用した一形態を示す図。 本発明のTFTを搭載した半導体装置を示す回路図。 本発明の半導体装置の搭載例を示す図。
符号の説明
101 基板
102 下地絶縁膜
103 島状半導体膜
104 絶縁膜
105 ゲート絶縁膜
106 導電膜
107 マスク
108 ゲート電極
111 基板
112 下地絶縁膜
113 島状半導体膜
114 絶縁膜
115 導電膜
116 導電膜
117 レジスト
118 ゲート電極
119 レジスト
120 ゲート電極
121 レジスト
122 ゲート電極
123 レジスト
124 ゲート絶縁膜
125 金属膜
126 シリサイド領域
126a シリサイド領域
126b シリサイド領域
127 ゲート電極
128 不純物元素
129 低濃度不純物領域
129a 低濃度不純物領域
129b 低濃度不純物領域
130 高濃度不純物領域
130a 高濃度不純物領域
130b 高濃度不純物領域
131 層間絶縁膜
132 配線
132a 配線
132b 配線
133 不純物元素
135 チャネル形成領域
136 不純物領域
136a 不純物領域
136b 不純物領域
141 金属膜
142 シリサイド領域
142a シリサイド領域
142b シリサイド領域
143 ゲート電極
148 不純物元素
149 低濃度不純物領域
149a 低濃度不純物領域
149b 低濃度不純物領域
150 高濃度不純物領域
150a 高濃度不純物領域
150b 高濃度不純物領域
151 層間絶縁膜
152 配線
152a 配線
152b 配線
153 不純物領域
153a 不純物領域
153b 不純物領域
155 チャネル形成領域
156 不純物元素
161 ゲート電極
162 不純物元素
163 チャネル形成領域
164 低濃度不純物領域
164a 低濃度不純物領域
164b 低濃度不純物領域
165 高濃度不純物領域
165a 高濃度不純物領域
165b 高濃度不純物領域
166 配線
166a 配線
166b 配線
167 層間絶縁膜
168 不純物領域
168a 不純物領域
168b 不純物領域
169 不純物元素
200 半導体装置
201 演算処理回路
202 記憶回路
203 アンテナ
204 電源回路
205 復調回路
206 変調回路
207 リーダ/ライタ
502 TFT
503 TFT
504 TFT
506 記憶素子
507 記憶素子
508 記憶素子
1021 メモリセル
1023 メモリセルアレイ
1024 ビット線駆動回路
1025 カラムデコーダ
1026 回路
1027 セレクタ
1028 インターフェース
1029 ワード線駆動回路
1030 ロウデコーダ
1031 レベルシフタ
1032 TFT
1033 記憶素子

Claims (5)

  1. 絶縁表面上に、島状半導体膜、前記島状半導体膜を覆って絶縁膜、前記絶縁膜を覆って導電膜、前記導電膜の一部の上にマスクを形成し、
    前記マスクを用いて、前記導電膜をエッチングして第1のゲート電極を形成し、
    前記第1のゲート電極をマスクとして、前記絶縁膜をエッチングして、前記第1のゲート電極と同じ幅のゲート絶縁膜を形成し、
    前記第1のゲート電極をマスクとして、前記島状半導体膜に一導電性を付与する不純物元素を第1の濃度で添加し、
    前記島状半導体膜、前記ゲート絶縁膜、前記第1のゲート電極、前記マスクを覆って、金属膜を形成し、
    加熱処理により、前記島状半導体膜の、前記ゲート絶縁膜に覆われていない領域と前記金属膜を反応させ、前記島状半導体膜中にシリサイド領域を形成し、
    前記金属膜の未反応領域を除去後、前記マスクを用いて、前記第1のゲート電極をエッチングし、前記第1のゲート電極より幅の小さい第2のゲート電極を形成し、
    前記マスクを除去後、前記ゲート絶縁膜及び前記第2のゲート電極をマスクとして、前記島状半導体中に前記一導電性を付与する不純物元素を前記第1の濃度より小さい第2の濃度で添加して、前記島状半導体膜中の前記ゲート絶縁膜と重なる領域に第1の低濃度不純物領域及び第2の低濃度不純物領域、前記第1及び第2の低濃度不純物領域の間にチャネル形成領域を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 請求項1において、
    前記島状半導体膜中の前記シリサイド領域の下の領域に、高濃度不純物領域を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 絶縁表面上に、島状半導体膜、前記島状半導体膜を覆って絶縁膜、前記絶縁膜を覆って第1の導電膜、前記第1の導電膜を覆って第2の導電膜、前記第2の導電膜の一部の上に第1のマスクを形成し、
    前記第1のマスクを用いて、前記第2の導電膜をエッチングして第1のゲート電極を形成し、
    前記第1のゲート電極をマスクとして、前記第1の導電膜をエッチングして第2のゲート電極を形成し、
    前記第1のゲート電極及び前記第2のゲート電極をマスクとして、前記島状半導体膜に、一導電性を付与する不純物元素を第1の濃度で添加し、
    前記第1のマスク及び前記第1のゲート電極をエッチングして、前記第1のマスクより幅の小さい第2のマスク、及び、前記第1のゲート電極より幅の小さい第3のゲート電極を形成し、
    前記第2のゲート電極をマスクとして、前記絶縁膜をエッチングして、前記第2のゲート電極と同じ幅のゲート絶縁膜を形成し、
    前記第2のマスクを除去して、前記第2のゲート電極を露出させ、
    前記島状半導体膜、前記ゲート絶縁膜、前記第2のゲート電極、前記第3のゲート電極を覆って、金属膜を形成し、
    加熱処理により、前記島状半導体膜の、前記ゲート絶縁膜に覆われていない領域と前記金属膜を反応させ、前記島状半導体膜中にシリサイド領域を形成し、
    前記金属膜の未反応領域を除去後、前記第3のゲート電極をマスクとして、前記第2のゲート電極をエッチングして、前記第3のゲート電極と同じ幅を有する第4のゲート電極を形成し、
    前記ゲート絶縁膜、前記第3のゲート電極、及び、前記第4のゲート電極をマスクとして、前記島状半導体中に前記一導電性を付与する不純物元素を前記第1の濃度より小さい第2の濃度で添加して、前記島状半導体膜中の前記ゲート絶縁膜と重なる領域に第1の低濃度不純物領域及び第2の低濃度不純物領域、前記第1及び第2の低濃度不純物領域の間にチャネル形成領域を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  4. 請求項3において、
    前記島状半導体膜中の前記シリサイド領域の下の領域に、高濃度不純物領域を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、
    前記金属膜は、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、コバルト(Co)、白金(Pt)、もしくはこれら元素のうち少なくとも2種類を含む合金でなる材料を含むことを特徴とする半導体装置の作製方法。
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