JPH0555249A - 絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法 - Google Patents

絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法

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JPH0555249A
JPH0555249A JP3238710A JP23871091A JPH0555249A JP H0555249 A JPH0555249 A JP H0555249A JP 3238710 A JP3238710 A JP 3238710A JP 23871091 A JP23871091 A JP 23871091A JP H0555249 A JPH0555249 A JP H0555249A
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gate electrode
impurity region
ldd
impurity
etching
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Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Yasuhiko Takemura
保彦 竹村
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 MOSFETにおいて、LDD領域を形成す
るにあたって、最初に、ゲイト電極となるべき部分をマ
スクとしてセルフアライン法で高濃度不純物領域(第1
の不純物領域)を形成したのち、等法的エッチング法に
よってゲイト電極となるべき部分をエッチングし、ゲイ
ト電極を形成し、その後、ゲイト電極をマスクとしてセ
ルフアライン法で低濃度不純物領域(第2の不純物領
域)を形成することを特徴とする半導体装置の作製方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速性に優れ、また、
高集積化の可能な絶縁ゲイト電界効果型半導体素子(半
導体装置)の作製方法に関する。本発明による半導体素
子は、マイクロプロセッサーやマイクロコントローラ、
マイクロコンピュータ、あるいは半導体メモリー等に使
用されるものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子の微細化、高集積化に関し
て、多くの研究開発が進められている。特に、MOSF
ETと呼ばれる絶縁ゲイト電界効果型半導体素子の微細
化技術の進歩はめざましい。MOSとは、金属(Metal)
−酸化物(Oxide) −半導体(Semi-conductor)の頭文字を
取ったものである。金属は、純粋な金属でなくとも、十
分に導電率の大きな半導体材料や、半導体と金属の合金
なども含めた広い意味で使用される。また、金属と半導
体の間の酸化物のかわりに、純粋な酸化物だけではな
く、窒化物等の十分に抵抗の大きな絶縁性材料が用いら
れることもあり、そのような場合には、厳密にはMOS
という用語は正しくないが、以下、本明細書では窒化物
その他の絶縁物をも含めて、このような構造を有する電
界効果型素子をMOSFETと称することとする。
【0003】MOSFETの微細化は、ゲイト電極の幅
を小さくすることによっておこなわれる。ゲイト電極の
幅が小さくなるということは、その下のチャネル領域の
長さ、すなわち、チャネル長が小さくなるということで
あり、このことは、チャネル長をキャリヤが通過するに
要する時間を小さくすることとなり、結果的には高集積
化とともに高速化ももたらされる。
【0004】しかしながら、そのことによって、別な問
題(短チャネル効果)も生じる。その中で最も重要なも
のはホットエレクトロンの問題である。従来のような、
十分に不純物濃度の大きなソースおよびドレインという
不純物領域に、極性が反対の不純物がドープされたチャ
ネル領域領域がはさまれた構造では、チャネル領域をせ
ばめるにしたがって、ソースとドレインに印加される電
圧によってチャネル領域と不純物領域の境界付近の電界
が大きくなる。その結果、MOSFETの動作は極めて
不安定になる。
【0005】そのような問題点を解決する目的で提唱さ
れた新しいMOSFETの構造が、LDD(Lightly-Do
ped-Drain)という構造である。これは、典型的には図2
(D)に示される。図2(D)において、不純物濃度の
大きな領域26よりも浅く設けられた不純物濃度の小さ
な領域27がLDDと呼ばれる。このような領域を設け
ることによって、チャネル領域と不純物領域の境界近傍
の電界を小さくし、素子の動作を安定化させることが可
能となった。
【0006】LDDは、通常、図2のように形成され
る。図2は、NMOSの例を示したがPMOSであって
も同様に形成される。最初に、p型の半導体基板上に酸
化膜と導電性膜が形成され、これらはエッチングされ
て、図2(A)に示すようにゲイト絶縁膜22とゲイト
電極21となる。そして、このゲイト電極をマスクとし
て、自己整合(セルフアライン)的に、例えば、イオン
打ち込み法等によって、比較的不純物濃度の小さい(記
号ではn- と表される)不純物領域23が形成される。
【0007】次いで、この上にPSGのような絶縁被膜
24が形成される。そして、この絶縁被膜24は、バイ
アスプラズマエッチのような異方性エッチング法(方向
性エッチング法ともいう)によって、除去されるが、異
方性エッチングの結果、ゲイト電極の側面ではPSGが
エッチングされないで、図2(C)に25で示すような
形状で残る。この残留物をスペーサーと称する。そし
て、このスペーサー25をマスクとして、セルフアライ
ン的に不純物濃度の大きい(記号ではn+ と表される)
不純物領域26が形成される。そして、このn+ 型不純
物領域がFETのソース、ドレインとして用いられる。
【0008】このようなLDD構造を採用することによ
って、従来の方法では、0.5μmが限界であるといわ
れていたチャネル長を0.1μmまで狭めることが可能
であることが示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このこ
とによって短チャネル化の問題が全て解決されたわけで
はない。もう一つの問題点はゲイト幅を小さくすること
によるゲイト電極の抵抗の問題である。短チャネル化に
よって、動作速度を向上させたとしても、ゲイト電極の
抵抗が大きければ、その分を打ち消してしまうだけ伝播
速度が低下する。ゲイト電極の抵抗を低下させるには例
えば、従来使用されていた不純物濃度の大きな多結晶シ
リコンのかわりに抵抗率の小さな金属シリサイドを用い
ることや、ゲイト電極と平行にアルミニウムのような低
抵抗配線をを走らせることが検討され、採用されている
が、それとて、ゲイト電極の幅が0.3μm以下となる
状況では限界となることが予想される。
【0010】その場合の別な解決方法として、ゲイト電
極の高さと幅の比(アスペクト比)を大きくすることが
考えられる。ゲイト電極のアスペクト比を大きくするこ
とによって、ゲイト電極の断面積を大きくし、抵抗を下
げることが可能となる。しかしながら、従来のLDD
は、その作製上の問題からアスペクト比を無制限に大き
くはできなかった。
【0011】それは異方性エッチングで形成されるスペ
ーサーの幅がゲイト電極の高さに依存するためである。
通常、スペーサーの幅はゲイト電極の高さの20%以上
となった。したがって、図2のLDD領域27の幅Lを
0.1μmとする場合には、ゲイト電極の高さhは0.
5μm以下でなければならなかった。もし、ゲイト電極
がそれ以上の高さとなれば、Lは0.1μm以上とな
る。このことは、ソース、ドレイン間の抵抗が増えるこ
とであり、望ましくない。
【0012】今、ゲイト電極の高さhが0.5μm、ゲ
イト電極の幅Wが1.0μm、LDDの幅Lが0.1μ
mであるとしよう。この素子のスケールを小さくして、
Wを0.5μmとしようとすれば、ゲイト電極の抵抗を
維持するためには、hは1.0μmでなければならな
い。しかし、そのためにLは0.2μmとなってしま
う。すなわち、ゲイト電極の抵抗は変わらないが、ON
状態(ゲイト電極に電圧が印加されて、チャネル領域の
抵抗がn- 領域の抵抗に比べて十分小さくなった状態)
でのソース、ドレイン間の抵抗が2倍となる。一方、チ
ャネル長が半分になったので、素子は2倍の速度で応答
することが期待できるが、ソース、ドレイン間の抵抗が
2倍になったのでそのことはキャンセルされてしまう。
結局、素子の高集積化が達成されただけで、速度の点で
は従来のままである。一方、Lを従来と同じに保つに
は、hを0.5μmとしなければならないが、そうすれ
ば、ゲイト電極の抵抗が2倍となり、結局、高速性は得
られない。
【0013】通常の例では、スペーサーの幅は、ゲイト
電極の高さの50%から100%であり、上に示したも
のよりもかなり苦しい条件となる。したがって、従来の
LDD作製方法ではゲイト電極のアスペクト比は1以
下、多くは0.2以下であった。また、このようにして
作製されたスペーサーは、その幅のばらつきが大きく、
素子間の特性のばらつきと、製品の歩留りの低下の原因
となった。このように、従来のLDDの作製方法は短チ
ャネルでの安定性とそれに伴う高集積化と高速性をもた
らした反面、その作製上の問題からより一層の高速化、
高集積化の妨げとなるという矛盾を呈している。
【0014】本発明は、LDD構造を作製する方法とし
て、アスペクト比が1以上の高アスペクト比のゲイト電
極でも何ら問題なく実施できる全く新しい方法を提唱す
る。上述の通り、微細化によって、もはや配線の高アス
ペクト比化は避けられない問題である。
【0015】
【問題を解決する方法】本発明の典型的な例を図1に示
す。これはNMOSの場合であるが、PMOSであって
も同様に実施することができる。最初に、p型の半導体
基板上に酸化膜と導電性膜が形成され、これらはエッチ
ングされて、図1(A)に示すようにゲイト絶縁膜12
とゲイト電極となるべき部分11となる。そして、この
ゲイト電極となるべき部分をマスクとして、自己整合
(セルフアライン)的に、例えば、イオン打ち込み法等
によって、1×1020〜5×1021cm-3程度の不純物
濃度の大きい(記号ではn+ と表される)第1の不純物
領域13が形成される。
【0016】次いで、ゲイト電極となるべき部分の表面
が等方的にエッチングされ、その表面が後退する。そし
て、最終的にはゲイト電極15が残る。(図1(B))
このとき、ゲイト電極となるべき部分を構成する材料の
エッチング速度の方が、半導体材料のエッチング速度よ
りも大きいことが必要である。そうでないとゲイト電極
の形成と同時に半導体基板が大きくえぐられてしまう。
また、エッチングの方法としては、液体に浸漬すること
によるウェットエッチングであっても、反応性の気体や
プラズマ中でのドライエッチングであっても構わない。
例えば、ゲイト電極の材料をアルミニウムとすれば、塩
酸でエッチングでき、一方、半導体材料として一般的な
シリコンは塩酸ではエッチングされないので好適であ
る。しかしながら、エッチングが異方的におこる方法は
採用すべきではない。すなわち、本発明では、ゲイト電
極となるべき部分の少なくとも側面がエッチングされる
必要があるため、例えば、バイアスプラズマエッチング
というような異方性エッチングは適さない。
【0017】また、この例では、ゲイト電極となるべき
部分とともに、ゲイト絶縁膜も除去されているが、ゲイ
ト絶縁膜を残存せしめて、同様な処理をおこなうことも
可能である。その場合においても、ゲイト電極の材料の
エッチング速度が、ゲイト絶縁膜の材料のエッチング速
度に比して十分大きいことが必要である。
【0018】さて、このようにして形成されたゲイト電
極15をマスクとして、セルフアライン的に1×1017
〜5×1018cm-3程度の不純物濃度の小さい(記号で
はn- と表される)第2の不純物領域16が形成され
る。この不純物形成には、イオン打ち込み法によっても
よいし、不純物元素含んだ被膜をその上に形成し、これ
に、電子ビームやレーザー光を照射することによって拡
散させてもよい。このようにして、従来のLDD作製方
法による場合とと同じ形状を有するLDDを得ることが
できる。この工程で注目すべきことは、図から明らかな
ように、LDDの幅Lが、ゲイト電極の高さに制約され
ることがないため、ゲイト電極のアスペクト比を大きく
することができるということである。
【0019】本発明では、LDDの幅Lを極めて微妙に
制御できる。例えば、Lを10nmから0.1μmま
で、任意に変化させることができる。また、このときの
チャネル長Wとしては0.5μm以下が可能である。L
を細かく制御できるということは、例えば、エッチング
速度とエッチングの深さを制御することが容易であると
いう事実に基づく。
【0020】さらに、本発明では、従来のLDD作製方
法に比べて、スペーサーとなるべき絶縁被膜を形成する
必要がないので工程が簡略化され、生産性が向上する。
さらに、従来のLDD作製方法では、最初にn- 型不純
物領域を形成した。一方、本発明では最初にn+ 型不純
物領域を形成したのち、n- 型不純物領域を形成する。
- 型不純物領域は十分に浅い不純物領域として形成さ
れなければならず、従来のように最初にこの浅い不純物
が形成された場合には、熱によってこの不純物領域が拡
大しないように、その後のプロセスの温度を低く抑える
必要があった。しかしながら、本発明のように、n-
不純物領域形成の工程が後にあるプロセスではそのよう
な制約はない。
【0021】
【実施例】〔実施例1〕本発明を用いた実施例について
記載する。この実施例では単結晶半導体基板上に形成し
た相補型MOSFET装置(CMOS)に本発明を用い
た場合を示す。本実施例を図3に示す。まず、図3
(A)に示すように、p型単結晶シリコン半導体基板上
に、従来の集積回路作製方法を使用して、n型ウェル3
3、フィールド絶縁物31、チャネルストッパー(p+
型)32、n+ 型不純物領域34および36、p+ 型不
純物領域35、リンがドープされたn型多結晶シリコン
のゲイト電極37(NMOS用)と同38(PMOS
用)を形成する。
【0022】その詳細な作製方法は以下の通りである。
まず、不純物濃度が1015cm-3程度のp型シリコンウ
ェファーにリンイオンを注入し、さらにこれを、100
0℃で3〜10時間アニールして、リンイオンを拡散、
再分布させ、不純物濃度1016cm-3程度のn型ウェル
33を形成する。さらに、BF2 + イオンの打ち込みと
いわゆるLOCOS法(局所酸化法)によって、チャネ
ルストッパー32とフィールド絶縁物31を形成する。
【0023】その後、熱酸化法によって、厚さ20nm
のゲイト絶縁膜(酸化珪素)を形成し、さらにリン濃度
1021cm-3の多結晶シリコンによって、ゲイト電極と
なるべき部分37および38を形成する。このとき、ゲ
イト絶縁膜はパターニングしない。そして、ゲイト電極
となるべき部分および必要によっては他のマスク材料を
マスクとして、砒素イオンを打ち込んで、不純物濃度1
21cm-3のn+ 型不純物領域34、36を形成し、さ
らにBF2 + イオンを打ち込んで、不純物濃度1021
-3のp+ 型不純物領域35を作製する。そして、これ
らの不純物領域は900℃で1時間アニールすることに
よって活性化され、ソース、ドレイン領域となる。この
ようにして図3(A)を得る。
【0024】次に、図3(B)に示すように、高周波プ
ラズマエッチング法によって、ゲイト電極となるべき部
分をエッチングする。エッチングのガスとしては四弗化
炭素CF4 を用い、これに塩素を60%混入せしめた。
エッチング時の圧力は5Paで、高周波の出力は0.2
W/cm2 であった。このようにして、ゲイト電極とな
るべき部分の側面と上面を10nm〜0.1μm、例え
ば、50nmだけエッチングする。こうして、NMOS
のゲイト電極39とPMOSのゲイト電極40を形成す
る。
【0025】その後、五酸化リン(P2 5 )の被膜4
1および酸化ホウソ(B2 3 )の被膜42をCVD法
あるいは塗布法によって形成し、パターニングする。C
VD法で被膜を形成する場合にはホスフィン(PH3
あるいはジボラン(B2 6 )に酸素ガスを加えて熱分
解すればよい。また、塗布法では、五酸化リンや酸化ホ
ウソをシリカガラスの微粒子に混入させ、これをペース
ト状にしたものを、スピンコータによって塗布すればよ
い。
【0026】そして、図3(C)に示すように、エキシ
マーレーザー、例えば、KrFレーザー(波長248n
m、パルス幅10nsec)を照射して、上記被膜中の
不純物元素をシリコン基板中に拡散せしめる。このと
き、エキシマーレーザーのごとき、紫外光レーザーを用
いると、紫外光はシリコンでの吸収が大きいため、極め
て浅い不純物領域の形成をおこなうことができる。しか
しながら、レーザーを使用するドーピング法では不純物
濃度の微妙な制御は困難であるので、従来どおりのイオ
ン注入法を用いてもよいことはいうまでもない。また、
この、レーザーによるドーピングではゲイト電極40の
上面にはホウソがドーピングされるが、ゲイト電極全体
に対するその影響は極めて小さいことは明らかであろ
う。このようにしてn- 型の不純物領域43とp- 型の
不純物領域44が形成される。
【0027】最後に、従来の集積回路の作製の場合と同
様に層間絶縁物として、リンガラス層45を形成する。
リンガラス層の形成には、例えば、減圧CVD法を用い
ればよい。材料ガスとしては、モノシランSiH4 と酸
素O2 とホスフィンPH3 を用い、450℃で反応させ
て得られる。
【0028】その後、層間絶縁膜に電極形成用の穴を開
け、アルミ電極を形成する。こうして、図3(D)に示
されるような相補型MOS装置が完成する。
【0029】〔実施例2〕本発明を用いて、絶縁物基板
上にNMOS薄膜トランジスタ(以下、TFTという)
を形成したので、その例を記述する。本実施例は図4に
基づいて説明する。図4には、2つのNMOS−TFT
が作製される過程が示されている。まず、合成石英等の
絶縁性基板51上に、パッシベイション膜として、酸化
珪素層52を、例えば、スパッタリング法によって、厚
さ50〜300nmに形成する。CVD法によって形成
してもよい。
【0030】そして、その上にアモルファスシリコン層
を、プラズマCVD法あるいは減圧CVD法によって、
厚さ10〜100nm、例えば、20nmだけ形成す
る。その後、このアモルファスシリコン層は島状にパタ
ーニングされる。そして、その上にゲイト絶縁膜となる
べき酸化珪素膜をプラズマCVD法によって、厚さ10
〜100nm、例えば、60nmだけ形成する。そし
て、600℃で12〜72時間アニールして、アモルフ
ァスシリコン層の結晶化をおこなうと同時に酸化珪素膜
のトラップ準位の数の低減をはかる。
【0031】その後、アルミニウム被膜を、例えば、5
00nmだけ形成する。アルミニウム被膜の厚さは、ゲ
イト配線で要求される導電度を考慮して決定される。そ
して、公知のリソグラフィー法によってアルミニウム被
膜と酸化珪素膜とをエッチングし、ゲイト電極となるべ
き部分56とゲイト絶縁膜55を形成する。このときの
ゲイト電極となるべき部分の幅は、100〜500n
m、好ましくは200〜500nm、例えば400nm
とする。そして、公知のイオン注入法によって、ゲイト
電極となるべき部分56をマスクとしてヒソイオンを注
入する。こうして、n+ 不純物領域53とチャネル領域
54を形成する。こうして、図4(A)を得る。
【0032】次に、図4(B)に示すように、高周波プ
ラズマエッチング法によって、ゲイト電極となるべき部
分をエッチングする。エッチングのガスとしては四塩化
炭素CCl4 を用いた。エッチング時の圧力は5Pa
で、高周波の出力は0.2W/cm2 であった。このよ
うにして、ゲイト電極となるべき部分の側面と上面を1
0nm〜0.1μm、例えば、60nmだけエッチング
する。こうして、NMOSのゲイト電極57を形成す
る。
【0033】さらに、図4(C)に示すように、公知の
イオン注入方によって、新たに形成されたゲイト値極5
7をマスクとしてセルフアライン的にn-型の不純物領
域58を形成する。以上のようにして形成された、不純
物領域53および58はいずれもイオン注入によって結
晶性が著しく低下しているので、エキシマーレーザーに
よるレーザーアニールによって、その結晶性を回復させ
る必要がある。ここで、エキシマーレーザーを用いる
と、10nsecという短パルスであるので、不純物が
熱によって移動して、不純物領域の界面がぼやけること
を防ぐことができる。特に、本実施例のようにLDD領
域58の幅がわずか60nmという場合には、従来の集
積回路作製に用いられたランプアニールという方法で
は、不純物イオン拡散してしまい、好ましくない。
【0034】その後、層管絶縁物としてリンガラス層5
9を減圧CVD法によって形成し、電極60を形成す
る。こうして、図4(D)に示されるようなNMOS−
TFT素子が得られる。
【0035】
【発明の効果】本発明によって、極めて制約の少ないL
DD型MOSFETを作製することが可能となった。本
文中でも述べたように、本発明を利用すれば、ゲイト電
極のアスペクト比にほとんど制限されることなくLDD
領域を形成しうる。また、そのLDD領域の幅も、10
〜100nmの範囲で極めて精密に制御することができ
る。特に本発明は、短チャネル化によって、今後進展す
ると考えられるゲイト電極の高アスペクト比化に対して
有効な方法である。
【0036】もちろん、従来通りのアスペクト比が1以
下の低アスペクト比のゲイト電極においても、本発明を
使用することは可能で、従来のLDD作製方法に比し
て、絶縁膜の形成とその異方性エッチングの工程が不要
となるため、本発明の効果は著しい。
【0037】本発明は主としてシリコン系の半導体装置
について述べたが、ガリウム砒素等の他の半導体材料を
使用する半導体装置であっても本発明を適用することが
可能であることは明白である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるLDDの作製方法を示す。
【図2】従来のLDD作製方法を示す。
【図3】本発明を利用した単結晶半導体基板上へのCM
OSの作製方法を示す。
【図4】本発明を利用した絶縁基板上へのNMOSの作
製方法を示す。
【符号の説明】
11 ゲイト電極となるべき部分 12 ゲイト絶縁膜 13 n+ 不純物領域 15 ゲイト電極 16 n- 不純物領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体上に形成された絶縁性被膜上に、
    ゲイト電極となるべき部分を形成する工程と、前記部分
    をマスクとして不純物を半導体中に導入し、自己整合的
    に第1の不純物領域を形成する工程と、前記部分の少な
    くとも側面をエッチングによって除去してゲイト電極を
    形成する工程と、前記ゲイト電極をマスクとして不純物
    を半導体中に導入し、自己整合的に第2の不純物領域を
    形成する工程とを有することを特徴とする絶縁ゲイト型
    半導体装置の作製方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、ゲイト電極の高さ
    は、その幅の1倍以上であることを特徴とする絶縁ゲイ
    ト型半導体装置の作製方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、第1の不純物領域の
    不純物濃度は、第2の不純物領域の不純物濃度よりも大
    きいことを特徴とする絶縁ゲイト型半導体装置の作製方
    法。
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JP3238710A Pending JPH0555249A (ja) 1991-08-26 1991-08-26 絶縁ゲイト型半導体装置の作製方法

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JP (1) JPH0555249A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008270306A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法

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JP2008270306A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法

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