JPH10214975A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents
半導体装置およびその作製方法Info
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- JPH10214975A JPH10214975A JP2955497A JP2955497A JPH10214975A JP H10214975 A JPH10214975 A JP H10214975A JP 2955497 A JP2955497 A JP 2955497A JP 2955497 A JP2955497 A JP 2955497A JP H10214975 A JPH10214975 A JP H10214975A
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Abstract
する。 【解決手段】 半導体装置のサブストレート基板として
用いられてきたガラス基板や石英基板の代わりに太陽電
池級シリコン基板を用いる。太陽電池級シリコン基板は
不純物元素(特に重金属元素)に対する許容濃度が高い
ので生産コストが低い。従って、石英基板等に比べて数
十分の1程度の価格の太陽電池級シリコン基板を用いる
ことで安価な半導体装置を実現できる。
Description
結晶性を有する薄膜半導体を用いた半導体装置およびそ
の作製方法に関する。特に、半導体装置としてはマイク
ロプロセッサ等の半導体回路や反射型のアクティブマト
リクス型表示装置等に有効である。
ンジスタ(TFT)の開発研究が目覚ましく進められて
いる。特に、多結晶珪素(ポリシリコン)膜を利用した
ポリシリコンTFTは動作性能が高いため、アクティブ
マトリクス型表示装置を構成するスイッチング素子とし
て利用されている。
は画像表示を行う画素マトリクス回路とそれを駆動する
ドライバー回路とを同一基板上にモノリシックに形成し
たものである。また、さらに最近では各種信号処理を行
うロジック回路を搭載したSOP(System On Panel )
構想が脚光を浴びている。
ハーを用いた絶縁ゲイト型電界効果トランジスタ(IG
FET)で構成されていたが、最近ではIGFETを高
性能なTFTでもって代替する試みもなされている。
ETがシリコンウェハー上に形成されるのに対し、TF
Tは絶縁表面を有する基板上に形成される点であると言
える。例えばTFTを用いた半導体装置を形成する場
合、一般的にガラス基板または石英基板がサブストレー
ト基板として用いられている。
ブストレート基板の価格は薄膜トランジスタの製造コス
トがどれだけ低減されても無関係である。例えば、一般
的に用いられているガラス基板であるコーニング705
9基板や同1737基板(5インチ□の場合)は4000円
/枚前後の価格であり、さらに5インチ□の石英基板と
もなると8000円/枚前後の価格となる。
で半導体装置の製造コストが低減されるに従い、サブス
トレート基板にかかる材料コストの負担の占める割合が
増加していく傾向にある。特に、量産する場合に顕著な
経済的負担となる。
し、安価な半導体装置およびその作製方法を提供するこ
とを課題とする。
の要旨は、石英基板やガラス基板の代替品として安価な
太陽電池級シリコン基板を用いることにある。一般的に
シリコン基板と言うと半導体級シリコン基板を指すが、
本発明はこれまで太陽電池用にしか使用できなかったグ
レードの低いシリコン基板を活用するものである。
ーグレードシリコン基板またはSOGシリコン基板)の
特徴としては、非常に低価格である、不純物元素
(特に重金属元素)の許容濃度が半導体級(半導体グレ
ード)シリコン基板よりも高い、欠陥密度の許容値が
半導体級シリコン基板よりも高い、等が挙げられる。
(5インチ□で単結晶は 400円/枚前後、多結晶は 200
円/枚前後)に着目した技術であり、そのメリットを有
効に生かすことが狙いである。
したシリコン基板と、前記絶縁膜上に形成された複数の
薄膜トランジスタと、を少なくとも有してなる半導体装
置において、前記シリコン基板とは太陽電池グレードの
シリコン基板であることを特徴とする。
ン基板と、前記絶縁膜上に形成された複数の薄膜トラン
ジスタと、を少なくとも有してなる半導体装置におい
て、前記シリコン基板中の重金属元素の濃度は半導体グ
レードのシリコン基板に許容される重金属元素の濃度よ
りも高いことを特徴とする。
有したシリコン基板と、前記絶縁膜上に形成された複数
の薄膜トランジスタと、を少なくとも有してなる半導体
装置において、前記シリコン基板中の重金属元素の濃度
は 5×1010atoms/cm3 を超えることを特徴とする。
有したシリコン基板と、前記絶縁膜上に形成された複数
の薄膜トランジスタと、を少なくとも有してなる半導体
装置において、前記シリコン基板中の欠陥密度は半導体
グレードのシリコン基板に許容される欠陥密度よりも大
きいことを特徴とする。
有したシリコン基板と、前記絶縁膜上に形成された複数
の薄膜トランジスタと、を少なくとも有してなる半導体
装置において、前記シリコン基板中の重金属元素の濃度
は半導体グレードのシリコン基板に許容される重金属元
素の濃度と概略同等であり、かつ、該シリコン基板中の
欠陥密度は半導体グレードのシリコン基板に許容される
欠陥密度よりも大きいことを特徴とする。
基板に許容される重金属元素の濃度は 1ppta( 5×1010
atoms/cm3 )以下である(シリコンの科学:USC半導
体基盤技術研究会編,pp99〜100 ,株式会社リアライズ
社,1996)。即ち、 5×1010atoms/cm3 を超える濃度で
重金属元素を含むシリコン基板は、製造工程のモニター
用或いは太陽電池用に転用される。
金属元素の濃度は平均的には1012〜1014オーダー程度で
ある。なお、ここでいう重金属元素としてはFe、C
u、Mo、W、Ti、Ag、Au、Cr、Co、Ni、
Sb、Al、Zn、Pb、Ga、Ge、Sn等の元素を
挙げることができる。
度が低いほど高い変換効率の太陽電池を作れるので、太
陽電池用シリコン基板の重金属濃度に関して明確な許容
値の定義はない。即ち、目的とする変換効率を得られる
のであれば重金属元素がどれだけ存在しても構わないと
も言える。勿論、重金属元素の許容濃度は信頼性等を考
慮した上で決定する。
て技術的に変換効率を上げることができれば、その分重
金属元素の許容濃度を上げてシリコン基板の生産コスト
を引き下げることも考えられる。
トレート基板として用いられてきたガラス基板や石英基
板の代わりとして、安価な太陽電池級シリコン基板を利
用するものである。
ラーグレード)シリコン基板であり、その表面には熱酸
化により形成された酸化膜層102が設けられている。
そして、その絶縁膜102上に薄膜トランジスタ(TF
T)が形成され、アクティブマトリクス型表示装置やマ
イクロプロセッサ等の半導体回路を構成することができ
る。
がある様な場合においては、安価なガラス(青板ガラス
等)やプラスチック等に貼り合わせて強度を稼ぐ様な工
夫を施すことが有効である。
されたTFTで反射型液晶表示装置を作製する場合の例
について図1〜3を用いて説明する。なお、本発明の構
成は本実施例に限らず、反射型表示装置の様に透光性基
板を用いる必要のない半導体装置ならば全てに適用する
ことができる。
晶シリコン基板101を準備する。ソーラーグレードと
は太陽電池級とも呼ばれ、半導体用には使用できないが
太陽電池ならば使用に耐える程度のシリコン基板を指
す。そして、基板101を熱酸化することにより 0.5〜
5 μmの厚さの酸化膜層102を形成する。こうするこ
とで単結晶シリコン基板の表面を絶縁化する。
法やスパッタ法等の気相法で絶縁膜を形成しても良い
が、SOGシリコン基板には比較的高い濃度で重金属元
素などが含まれるため緻密な熱酸化膜をブロッキング層
として設けることが望ましい。また、気相法で絶縁膜を
形成した後に熱酸化することも有効である。
な膜厚(熱酸化後の膜減りを考慮した膜厚)が10〜75nm
(好ましくは15〜45nm)となる様に調節する。成膜は減
圧熱CVD法またはプラズマCVD法によれば良い。
行う。結晶化の手段としては特開平7-130652号公報、同
8-78329 号公報記載の技術を用いることができる。本実
施例では特開平8-78329 号公報記載の技術を用いた場合
について説明する。同公報記載の技術はシリコン膜の結
晶化を助長する触媒元素を選択的に添加し、添加領域を
起点として基板面と概略平行に(横方向に)結晶成長さ
せる技術である。
領域を選択するマスク絶縁膜104を形成する。マスク
絶縁膜104は触媒元素を添加するために複数箇所の開
口を有している。このコンタクトホールの位置によって
結晶領域の位置を決定することができる。
する触媒元素としてニッケル(Ni)を含有した溶液を
スピンコート法により塗布し、Ni含有層105を形成
する。なお、触媒元素としてはニッケル以外にも、コバ
ルト(Co)、鉄(Fe)、錫(Sn)、鉛(Pb)、
パラジウム(Pd)、白金(Pt)、銅(Cu)、金
(Au)等を用いることができる。(図1(A))
トマスクを利用したイオン注入法またはプラズマドーピ
ング法を用いることもできる。この場合、添加領域の占
有面積の低減、横成長領域の成長距離の制御が容易とな
るので、微細化した回路を構成する際に有効な技術とな
る。
不活性雰囲気または水素を含む雰囲気中において 500〜
700 ℃、代表的には 550〜650 ℃の温度で 4〜8 時間の
加熱処理を加えて非晶質シリコン膜103の結晶化を行
う。結晶化は膜中のニッケル(またはニッケルシリサイ
ド)が核となって進行する。(図1(B))
ルを添加した添加領域106、107から優先的に進行
し、基板101と概略平行に成長した横成長領域10
8、109が形成される。本発明ではこの横成長領域1
08、109のみを活性層として利用する。
ターニングを行い横成長領域のみでなる島状半導体層
(活性層)110〜112を形成する。ここで110は
CMOS回路を構成するNチャネル型TFTの活性層、
111はCMOS回路を構成するPチャネル型TFTの
活性層、112は画素TFTを構成するNチャネル型T
FTの活性層である。
れる活性層110〜112を形成したら、活性層110
〜112上に酸化珪素膜でなるゲイト絶縁膜113を成
膜する。ゲイト絶縁膜113の膜厚は30〜250nm の範囲
で調節すれば良い。
ッケル)をゲッタリング除去するための加熱処理(触媒
元素のゲッタリングプロセス)を行う。この加熱処理は
ハロゲン元素による金属元素のゲッタリング効果を利用
するものである。なお、ハロゲン元素によるゲッタリン
グ効果を十分に得るためには、上記加熱処理を700 ℃を
越える温度で行なうことが好ましい。そのため、本実施
例ではこの加熱処理を700 ℃を超える温度で行い、好ま
しくは800 〜1000℃(代表的には950 ℃)とし、処理時
間は 0.1〜 6時間、代表的には 0.5〜 1時間とする。
して塩化水素(HCl)を0.5 〜10体積%(本実施例で
は3体積%)の濃度で含有させた雰囲気中において、95
0 ℃、30分の加熱処理を行う例を示す。HCl濃度を上
記濃度以上とすると、活性層110〜112の表面に膜
厚程度の凹凸が生じてしまうため好ましくない。
素(N2 )を混ぜた雰囲気とすることで結晶シリコン膜
の酸化速度を低下させることができる。熱酸化反応を必
要以上に進ませずにゲッタリング時間を増やす場合に有
効な手段である。
lガスを用いる例を示したが、それ以外のガスとして、
代表的にはHF、NF3 、HBr、Cl2 、ClF3 、
BCl3 、F2 、Br2 等のハロゲンを含む化合物から
選ばれた一種または複数種のものを用いることが出来
る。
中のニッケルが塩素の作用によりゲッタリングされ、揮
発性の塩化ニッケルとなって大気中へ離脱して除去され
ると考えられる。そして、この工程により活性層110
〜112中のニッケルの濃度は 1×1017atoms/cm3 以下
(好ましくはスピン密度以下)にまで低減される。な
お、本明細書における不純物濃度はSIMS分析で得ら
れた計測値の最小値で定義される。
112とゲイト絶縁膜113の界面では熱酸化反応が進
行し、形成された熱酸化膜(図示せず)の分だけゲイト
絶縁膜113の全膜厚は増加する。そのため、熱酸化膜
の形成分に比例して活性層110〜112は薄膜化され
る。活性層の薄膜化はTFTのオフ電流の低減、電界効
果移動度の向上などの効果を促進する。
処理を施した後に、窒素雰囲気中で950 ℃ 1時間程度の
加熱処理を行なうことで、ゲイト絶縁膜113の膜質の
向上と共に、極めて良好な半導体/絶縁膜界面が実現さ
れる。
112中にはゲッタリング処理に使用したハロゲン元素
が 1×1015〜 1×1020atoms/cm3 の濃度で残存すること
も確認されている。また、その際、活性層110〜11
2と加熱処理によって形成される熱酸化膜との間に前述
のハロゲン元素が高濃度に分布することがSIMS分析
によって確かめられている。
コン膜は特異な結晶構造体となっている。この結晶構造
体は以下に示す様な特徴を有している。 (1)細い棒状または偏平棒状結晶に成長している。 (2)複数の棒状または偏平棒状結晶は互いに平行また
はほぼ平行に方向性をもって成長している。 (3)棒状または偏平棒状結晶の内部は結晶格子の構造
がほぼ特定方向に連続的に連なり、キャリアにとって実
質的に単結晶と見なせる領域となっている。
アにとって実質的に単結晶と見なせる結晶性を有する領
域が、互いにほぼ平行に延在する結晶粒界によって仕切
られた構造となっている。なお、キャリアにとって実質
的に単結晶と見なせるとはキャリアの移動を阻害する不
純物元素や欠陥の濃度が著しく低減されていることを意
味している。
作時にキャリアが移動する方向と結晶粒界の延在する方
向とを一致させる様に設計することでキャリアの移動度
は大幅に向上する。これはキャリアの移動方向が結晶粒
界によって特定の位一方向に規定されるため、キャリア
同士の衝突による散乱が少なくなるからである。なお、
結晶粒界には不対結合手の様な格子欠陥が実質的に存在
しないことが、HRTEM(High Resolution TEM)
分析による格子像観察で確認されている。
て微細なTFTを作製した場合に短チャネル効果の影響
を受けにくいという特徴がある。本発明者らは、結晶粒
界で生じるエネルギー障壁がドレイン領域からチャネル
形成領域に向かって広がる空乏層を効果的に抑止し、パ
ンチスルーなどの劣化現象を防いでいるためと推測して
いる。
110〜112が得られたら、次に、0.2wt%のスカンジ
ウムを含有したアルミニウム膜(図示せず)を成膜し、
後のゲイト電極の原型となる電極パターンを形成する。
なお、アルミニウム膜の代わりにタンタル、タングステ
ン、モリブデン等を用いることもできる。そして、その
パターンの表面を陽極酸化することで、ゲイト電極11
4〜116、陽極酸化膜117〜119を形成する。
(図1(D))
として自己整合的にゲイト絶縁膜113のエッチングを
行う。エッチングはCHF3 ガスを用いたドライエッチ
ング法で行えば良い。この工程により、ゲイト電極の直
下のみに残存するゲイト絶縁膜120〜122が形成さ
れる。
ってレジストマスク123を形成した後、N型を付与す
る不純物イオンの添加を行う。不純物イオンの添加はイ
オン注入法やプラズマドーピング法によれば良い。ま
た、この時の濃度(n- で表す)は後にLDD領域の濃
度( 1×1018〜 1×1019atoms/cm3 程度)となるので、
予め最適値を実験的に求めて精密な制御を行う必要があ
る。こうして、n- 領域124〜127が形成される。
(図1(E))
ジストマスク123を除去して、今度はNチャネル型T
FTを覆ってレジストマスク128を形成する。そし
て、P型を付与する不純物イオンの添加を行い、p- 領
域129、130を形成する。このp- 領域129、1
30も後にLDD領域の濃度( 5×1018〜 5×1019atom
s/cm3 程度)となるので精密な制御を行う必要がある。
(図2(A))
p- 領域129、130を形成したら、レジストマスク
128を除去する。そして、図示しない酸化珪素膜を
0.5〜2 μmの厚さに成膜し、エッチバック法によりサ
イドウォール131〜133を形成する。(図2
(B))
ジストマスク134を形成し、N型を付与する不純物イ
オンの添加工程を行う。今回は前述の添加濃度であるn
- よりも高い濃度(n+ で表す)で添加する。この濃度
はソース/ドレイン領域のシート抵抗が500 Ω以下(好
ましくは300 Ω以下)となる様に調節する。
チャネル型TFTのソース領域135、ドレイン領域1
36が形成され、サイドウォールの影になって濃度の変
化しなかった領域137が低濃度不純物領域(特にドレ
イン領域側はLDD領域と呼ばれる)となる。また、ゲ
イト電極の直下は真性または実質的に真性なチャネル形
成領域138となる。また、同時に画素TFTとなるN
チャネル型TFTのソース領域139、ドレイン領域1
40、低濃度不純物領域141、チャネル形成領域14
2が形成される。(図2(C))
チャネル型TFTを覆ってレジストマスク143を形成
する。そして、P型を付与する不純物イオンを1度目よ
りも高い濃度(p+ で表す)で添加することにより、C
MOS回路を構成するPチャネル型TFTのソース領域
144、ドレイン領域145、低濃度不純物領域14
6、チャネル形成領域147を形成する。(図2
(D))
こうして全ての不純物イオンの添加工程が終了したら、
レジストマスク143を除去した後、ファーネスアニー
ル、レーザーアニール、ランプアニール等の加熱処理に
より不純物イオンの活性化を行う。なお、活性層が受け
たイオン注入時のダメージは同時に回復される。
の厚さに成膜して、ランプアニールによる加熱処理を行
う。この時、チタン膜148と接触していたシリコン膜
はシリサイド化し、ソース/ドレイン領域にはチタンシ
リサイド149〜151が形成される。なお、チタンの
代わりにタングステン(W)、タンタル(Ta)、モリ
ブデン(Mo)等を用いることもできる。(図3
(A))
をパターニングしてソース/ドレイン領域上に島状パタ
ーン152〜154を形成する。この島状パターン15
2〜154は、後にソース/ドレイン領域と配線とを接
続するコンタクトホールを形成する際にチタンシリサイ
ド149〜151が無くなってしまうのを防ぐためのパ
ターンである。勿論、コンタクトホールを形成する層間
絶縁膜とチタンシリサイドとの選択比が大きければ島状
パターン152〜154を省略することは可能である。
珪素膜を 0.3〜1 μmの厚さに成膜し、コンタクトホー
ルを形成してソース配線156〜158、ドレイン配線
159、160を形成する。こうして図3(B)に示す
状態が得られる。なお、第1の層間絶縁膜155として
有機性樹脂膜を用いることもできる。
性樹脂膜でなる第2の層間絶縁膜161を 0.5〜3 μm
の厚さに形成する。有機性樹脂膜としてはポリイミド、
アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド等が用いられ
る。有機性樹脂膜の利点は、成膜方法が簡単である
点、容易に膜厚を厚くできる点、比誘電率が低いの
で寄生容量を低減できる点、平坦性に優れている点な
どが挙げられる。
する膜でなるブラックマスク162を 100nmの厚さに形
成する。ブラックマスク162は後に形成する画素電極
同士の隙間から光が漏れるのを防ぐために設ける。本実
施例ではブラックマスクとしてチタン膜を用いるが、黒
色顔料を含む樹脂膜等を用いることもできる。
の層間絶縁膜163として酸化珪素膜、窒化珪素膜、有
機性樹脂膜のいずれかまたはそれらの積層膜を 0.1〜0.
3 μmの厚さに形成する。
3の層間絶縁膜162にコンタクトホールを形成し、画
素電極164を 120nmの厚さに形成する。本実施例は反
射型液晶表示装置の作製例であるので、画素電極164
としては反射性の高いアルミニウム膜を用いる。(図3
(C))
電極164が重畳する領域では補助容量165が形成さ
れる。本実施例では補助容量を構成する絶縁体として第
3の層間絶縁膜163を用いるので、第3の層間絶縁膜
163の比誘電率や膜厚を調節することで所望の容量を
得られる。
子全体の水素化を行うことで膜中(特に活性層中)のダ
ングリングボンド(不対結合手)を補償する。以上の工
程を経て同一基板上にCMOS回路および画素TFTを
作製したアクティブマトリクス基板が完成する。
ス基板が得られたら、配向膜166を形成する。そし
て、対向電極167、配向膜168を設けた対向基板
(ガラス基板)169を用意し、アクティブマトリクス
基板と対向基板との間に液晶層170を封入することで
反射型液晶表示装置が完成する。(図3(D))
ら入射した入射光を画素電極164で反射する。その
際、画素電極164の上方に位置する液晶層の光学特性
の変化に応じて反射光の位相が変化し、観測者の目に入
ったり入らなかったりすることで画像表示を行う。
板のサブストレート基板として安価なSOG単結晶シリ
コン基板を用いているので製造コストを低減することが
できる。例えば、SOG単結晶シリコン基板の価格は石
英基板の1/20、ガラス基板の1/10 程度である。特に、
図3(C)に示す様なアクティブマトリクス基板を量産
する場合において本発明の経済的効果は大きい。
FTは極めて高い性能を有し、単結晶シリコンウェハ上
に形成されたIGFETに匹敵する或いは凌駕する電気
特性を得ることができる。
がN型TFT、P型TFT共に60〜100mV/decadeと小さ
い。この事は従来のポリシリコンTFTを遙かに凌ぎ、
IGFETと比べて遜色のないイッチング性能を有して
いることを示している。また、TFTの動作速度の速さ
を示すパラメータである電界効果移動度(μFE)が、N
型TFTで200 〜650cm2/Vs (代表的には250 〜300cm2
/Vs )、P型TFTで100 〜300cm2/Vs (代表的には15
0 〜200cm2/Vs )と大きい。
グオシレータ回路(段数:9段、ゲイト絶縁膜の膜厚:
30nm、ゲイト長:0.6 μm)を構成した際に、1GHz
以上の発振周波数が確認されている。
にはゲイト絶縁膜の膜厚を10nm程度とする必要があるの
に対し、本発明を構成するTFTは30nmと比較的厚くで
きるため、同一特性のIGFETよりも高い信頼性を得
ることができる。
てSOGシリコン基板として多結晶シリコン基板を用い
る場合の例について説明する。なお、TFT作製工程は
実施例1と同様であるので本実施例では非晶質シリコン
膜を成膜する前の前処理までを説明することとする。
準備する。本実施例も実施例1と同様に多結晶シリコン
基板を熱酸化することで表面の絶縁化を行うが、ここで
注意しなければならないことがある。多結晶シリコン基
板401をそのまま熱酸化すると結晶粒界402におい
て優先的に酸化反応が進行するため、形成される熱酸化
膜が非常に起伏の激しいものとなってしまうのである。
に熱酸化工程を行う前に多結晶シリコン基板401上に
CVD法またはスパッタ法により予め酸化珪素膜403
を形成しておく。
を行う。すると、多結晶シリコン基板401と酸化珪素
膜403との間で熱酸化反応が起こり、熱酸化膜404
が形成される。即ち、酸化珪素膜403と熱酸化膜40
4との積層膜が多結晶シリコン基板401上の絶縁膜と
なる。
ていることにより以下に示す利点を得ることができる。 (1)結晶粒界での熱酸化反応の速度が低下するので優
れた平坦面を有する絶縁膜を得ることができる。 (2)熱酸化の際の酸化珪素膜403の高密度化、脱水
素化が起こるので全体的に極めて緻密な絶縁膜を得るこ
とができる。
大の利点は、SOG多結晶シリコン基板の価格がSOG
単結晶シリコン基板のそれよりも低いため、半導体装置
の製造コストを大幅に低減できる点である。本実施例に
示す構成とすることで半導体装置のサブストレート基板
にかかる材料コストを石英基板の1/40以下(好ましくは
1/50以下)、ガラス基板の1/20以下(好ましくは1/30以
下)にまで抑えることができる。
たTFTの作製工程を用いてマイクロプロセッサ等の半
導体装置(半導体回路)を構成する場合の例について説
明する。なお、本実施例では半導体回路の一実施例であ
り、回路構成は本実施例で限定されるものではない。
サの一例を示している。SOGシリコン基板(単結晶で
も多結晶でも構わない)501上には絶縁膜502が形
成されており、基板と素子とが絶縁分離されている。
ート、506はCPU、507はキャッシュメモリー、
508はキャッシュアドレスアレイ、509は乗算器、
510はリアルタイムクロック、シリアルインターフェ
ース、タイマー等を含む回路、511はクロック制御回
路、512はキャッシュコントローラ、513はバスコ
ントローラである。
Dドライバ回路や携帯機器用の高周波回路などを構成す
ることもできる。即ち、実施例1に示すTFTを用いる
ことで従来のICチップやLSIチップをTFTで作製
することが可能である。その場合において、安価なSO
Gシリコン基板を用いることで製造コストを引き下げ、
低価格な製品を実現することができる。
なる手段で反射型液晶表示装置を作製する場合の例につ
いて図6、7を用いて説明する。なお、基本的な構成は
実施例1に似ているので異なる点に注目して説明する。
に示す状態を得る。図1(B)に示す状態が得られた
ら、マスク絶縁膜104を除去し、シリコン表面に対し
てエキシマレーザー光によるアニール処理を行う。(図
6(A))
コン基板、602は酸化膜層、603、604は横成長
領域である。図6(A)に示すレーザ処理によって横成
長領域の結晶性は大幅に向上する。また、結晶化のため
の加熱処理で結晶化するに至らなかった非晶質成分もこ
のレーザー処理によって完全に結晶化する。
横成長領域のみでなる島状半導体層(活性層)605〜
607を形成する。次いで、CVD法によりゲイト絶縁
膜608を形成する。(図6(B))
する金属膜を成膜し、パターニングによって後のゲイト
電極の原型を形成する。ここで本発明者らによる特開平
7-135318号公報記載の技術を利用する。同公報記載の技
術を利用することで多孔質状の陽極酸化膜609〜61
1、緻密な陽極酸化膜612〜614、ゲイト電極61
5〜617が形成される。
状の陽極酸化膜609〜611をマスクとしてゲイト絶
縁膜608をエッチングし、ゲイト絶縁膜618〜62
0を形成する。そしてその後、多孔質状の陽極酸化膜6
09〜611を除去する。こうしてゲイト絶縁膜618
〜620の端部が露出した状態となる。(図6(C))
に分けて添加する。本実施例では、まず1回目の不純物
添加を高加速電圧で行い、n- 領域を形成する。この
時、加速電圧が高いので不純物イオンは露出した活性層
表面だけでなく露出したゲイト絶縁膜の端部の下にも添
加される。さらに、2回目の不純物添加を低加速電圧で
行い、n+ 領域を形成する。この時は加速電圧が低いの
でゲイト絶縁膜がマスクとして機能する。
るNチャネル型TFTのソース領域621、ドレイン領
域622、低濃度不純物領域623、チャネル形成領域
624が形成される。また、画素TFTを構成するNチ
ャネル型TFTのソース領域625、ドレイン領域62
6、低濃度不純物領域627、チャネル形成領域628
が画定する。(図6(D))
回路を構成するPチャネル型TFTもNチャネル型TF
Tと同じ構成となっている。
トマスク629を設け、P型を付与する不純物イオンの
添加を行う。この工程も前述の不純物添加工程と同様に
2回に分けて行い、CMOS回路を構成するPチャネル
型TFTのソース領域630、ドレイン領域631、低
濃度不純物領域632、チャネル形成領域633を形成
する。(図6(E))
例1と同様に不純物イオンの活性化およびイオン添加時
の損傷の回復を図る。そして、後は実施例1と同様に第
1の層間絶縁膜634、ソース配線635〜637、ド
レイン配線638、639を形成して図7(A)に示す
状態を得る。
クマスク641、第3の層間絶縁膜642、画素電極6
43を形成し、最後に水素化処理を施して図7(B)に
示す様なアクティブマトリクス基板が完成する。
したTFTの作製工程例ではトップゲイト型TFT(具
体的にはプレーナ型TFT)を例としたが、本発明はボ
トムゲイト型TFTを作製する場合に適用することもで
きる。
OGシリコン基板801、酸化膜層802、ゲイト電極
803、804、ゲイト絶縁膜805、活性層806、
807、チャネルストッパー808、809、層間絶縁
膜810、ソース配線811、812およびドレイン配
線813で構成される。
加熱処理工程が含まれる場合、ゲイト電極として耐熱性
の高い材料(例えば一導電性を付与したポリシコン膜
等)を用いるなどの工夫が必要である。
したTFTの作製工程例ではゲイト電極の材料としてア
ルミニウムを主成分とする材料を示したが、一導電性を
付与したポリシリコン膜を用いることもできる。
る。基本的な構成および構造は図3(C)に示すCMO
S回路とほぼ同様であるので、ここでは相違点のみに着
目して説明を行う。
は一導電性を付与したポリシリコン膜で構成されてい
る。本構成とすると、チタンシリサイド(または他の金
属とのシリサイド)149、150が形成される際に、
同時にゲイト電極901、902上にもシリサイド90
3、904が形成される。
1、902とゲイト電極と接続する他の配線とのオーミ
ックコンタクトをより良好なものとすることができる。
02の形成や実施例2の熱酸化工程の際、処理雰囲気を
ハロゲン元素を含む雰囲気とすることは有効である。そ
の目的はハロゲン元素によるゲッタリング作用を利用す
ることにある。
ゲン化物は、蒸気圧が高ければ気相となって空中へ離脱
する。この効果を活用すれば熱酸化工程の処理雰囲気に
ハロゲン元素を含ませるだけで金属元素の低減を図れ
る。
雰囲気としておくと、酸化膜の膜質が向上することが知
られているが、本実施例の構成はその効果をも活用する
ことが可能である。即ち、酸化膜層の膜質を向上させて
基板から拡散する不純物元素のブロッキング層としての
機能を高めることができる。
ードのシリコン基板上にTFTを作製する前に重金属元
素を除去するための前処理を行う場合の例について説明
する。説明には図10を用いる。
は、TFTを形成する面(主表面)を鏡面加工して可能
な限り平坦性を確保しておく。逆に、TFTを形成しな
い面(裏面)は意図的に損傷を与えておくことが好まし
い。この技術はシリコンウェハ中の金属元素を除去する
時に利用される技術であり、外部(エクストリンシッ
ク)ゲッタリングと呼ばれている。
摩、レーザー照射またはイオン注入により損傷12を意
図的に与える。そして、その状態で加熱処理を行うこと
で転位や積層欠陥等のゲッタリングシンク13を発生さ
せる。(図10(A))
ク13がシリコン基板11中の金属元素14を表面側お
よび裏面側からゲッタリングすることで基板内部の金属
元素14の濃度を減少させる。また、例えば実施例7と
組み合わせれば表面側と裏面側からの両面から金属元素
をゲッタリングできる。(図10(B))
(A)においてSOGシリコン基板101の裏面に損傷
を与えておくことで、酸化膜層102を形成する際にシ
リコン基板101中の金属元素はゲッタリングされる。
そして、金属元素(特に、重金属元素)の濃度を半導体
グレードと同等にまで低減することができる。ただしこ
の場合、内部欠陥は除去できないので欠陥密度は太陽電
池グレードのまま残留することになる。
するSOGシリコン基板として{111}シリコンを用
いる例を示す。
ては{100}シリコンが用いられている。これはシリ
コン/酸化膜界面に存在する電荷や捕獲中心が{10
0}シリコンで最小となり、{111}シリコンで最大
となるからである(半導体シリコン結晶光学:志村史
夫,pp33,丸善株式会社,1993)。
板と酸化膜層との界面をデバイスとして利用する技術で
はないため、{100}シリコンである必要はない。本
実施例ではその性質を逆利用し、{111}シリコンと
酸化膜との界面に存在する電荷や捕獲中心に、シリコン
基板から拡散する不純物元素を捕獲させることを目的と
している。
グ層としての効果をより高めることが可能である。ま
た、上記文献によれば{111}シリコンは平坦な面を
得るという点においても他の面方位を有するシリコンよ
りも優位である。
置に対して適用可能であり、絶縁表面を有する基板上に
おいてTFTを用いて回路を構成した半導体装置であれ
ば全て適用範囲に入る。その様な半導体装置は、ICや
VLSIの様にロジック回路のみとして機能する場合も
あるし、アクティブマトリクス型電気光学装置の様に表
示ディスプレイとして機能する場合もある。
置としては、アクティブマトリクス型液晶表示装置、ア
クティブマトリクス型EL表示装置、アクティブマトリ
クス型EC表示装置などに適用することができる。勿
論、サブストレート基板が透光性基板ではないので反射
型表示装置の様な構成となる。
用しうる半導体装置の一例として実施例10で示した様
な電気光学装置を用いた応用製品について図11を用い
て説明する。なお、本明細書中において「半導体装置」
とは半導体を利用する装置全般を指しており、本実施例
に示す様な応用製品もその範疇に含むものとする。
ジタル)ビデオカメラ、(デジタル)スチルカメラ、ヘ
ッドマウントディスプレイ、カーナビゲーション、パー
ソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバイルコンピュ
ータ、携帯電話等)などが挙げられる。
ービルコンピュータ)であり、本体2001、カメラ部
2002、受像部2003、操作スイッチ2004、表
示装置2005で構成される。本発明は表示装置200
5や内部回路に適用することができる。
イであり、本体2101、表示装置2102、バンド部
2103で構成される。本発明を表示装置2102に適
用することで大幅に装置の低価格化が図れる。
ムであり、本体2201、表示装置2202、操作スイ
ッチ2203、アンテナ2204で構成される。本発明
は表示装置2202や内部回路に適用することができ
る。
01、音声出力部2302、音声入力部2303、表示
装置2304、操作スイッチ2305、アンテナ230
6で構成される。本発明は表示装置2304や通信用の
高周波回路などに適用することができる。
2401、表示装置2402、音声入力部2403、操
作スイッチ2404、バッテリー2405、受像部24
06で構成される。本発明を表示装置2402に適用す
ることで、視認性に優れたモニタを有するす製品を低コ
ストで製造することができる。
く、あらゆる分野の表示媒体に適用することが可能であ
る。また、これ以外にもIC、LSIといった半導体回
路を必要とする製品であれば用途を問わない。
基板の材料コストを数十分の1にまで大幅に引き下げる
ことが可能となり、半導体装置の製造コストの低減およ
び製品価格の低減を実現することができる。
合において、本発明が与える経済効果は非常に大きいも
のである。この様に、本発明は産業上、非常に有益な技
術である。
の図。
Claims (25)
- 【請求項1】表面に絶縁膜を有したシリコン基板と、 前記絶縁膜上に形成された複数の薄膜トランジスタと、 を少なくとも有してなる半導体装置において、 前記シリコン基板とは太陽電池グレードのシリコン基板
であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】表面に絶縁膜を有したシリコン基板と、 前記絶縁膜上に形成された複数の薄膜トランジスタと、 を少なくとも有してなる半導体装置において、 前記シリコン基板中の重金属元素の濃度は半導体グレー
ドのシリコン基板に許容される重金属元素の濃度よりも
高いことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】表面に絶縁膜を有したシリコン基板と、 前記絶縁膜上に形成された複数の薄膜トランジスタと、 を少なくとも有してなる半導体装置において、 前記シリコン基板中の重金属元素の濃度は 5×1010atom
s/cm3 を超えることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】請求項2または請求項3において、前記重
金属元素とはFe、Cu、Mo、W、Ti、Ag、A
u、Cr、Co、Ni、Sb、Al、Zn、Pb、G
a、Ge、Snの内の少なくとも一つの元素であること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】表面に絶縁膜を有したシリコン基板と、 前記絶縁膜上に形成された複数の薄膜トランジスタと、 を少なくとも有してなる半導体装置において、 前記シリコン基板中の欠陥密度は半導体グレードのシリ
コン基板に許容される欠陥密度よりも大きいことを特徴
とする半導体装置。 - 【請求項6】表面に絶縁膜を有したシリコン基板と、 前記絶縁膜上に形成された複数の薄膜トランジスタと、 を少なくとも有してなる半導体装置において、 前記シリコン基板中の重金属元素の濃度は半導体グレー
ドのシリコン基板に許容される重金属元素の濃度と概略
同等であり、かつ、該シリコン基板中の欠陥密度は半導
体グレードのシリコン基板に許容される欠陥密度よりも
大きいことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項7】請求項1乃至請求項3または請求項5また
は請求項6において、前記シリコン基板とは多結晶シリ
コン基板であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項8】請求項1乃至請求項3または請求項5また
は請求項6において、前記絶縁膜は気相法により形成さ
れた絶縁膜と熱酸化法により形成された熱酸化膜との積
層膜でなることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項9】請求項1乃至請求項3または請求項5また
は請求項6において、前記複数の薄膜トランジスタの活
性層は互いにほぼ平行に方向性をもって成長した複数の
棒状または偏平棒状結晶が集合してなる結晶構造体でな
ることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項10】請求項9において、前記棒状または偏平
棒状結晶の内部は結晶格子が連続的に連なり、キャリア
にとって実質的に単結晶と見なせることを特徴とする半
導体装置。 - 【請求項11】請求項1乃至請求項3または請求項5ま
たは請求項6において、前記複数の薄膜トランジスタの
サブスレッショルド係数は60〜100mV/decadeであること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項12】請求項1乃至請求項3または請求項5ま
たは請求項6において、前記複数の薄膜トランジスタは
反射型表示装置のスイッチング素子として機能すること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項13】加熱処理によりシリコン基板上に熱酸化
膜を形成する工程と、 前記熱酸化膜上に複数の薄膜トランジスタを形成する工
程と、 を少なくとも有し、 前記シリコン基板として太陽電池グレードのシリコン基
板を用いることを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項14】加熱処理によりシリコン基板上に熱酸化
膜を形成する工程と、 前記熱酸化膜上に複数の薄膜トランジスタを形成する工
程と、 を少なくとも有し、 前記シリコン基板として半導体グレードのシリコン基板
に許容される重金属元素の濃度よりも高い濃度で重金属
元素を含むシリコン基板を用いることを特徴とする半導
体装置の作製方法。 - 【請求項15】加熱処理によりシリコン基板上に熱酸化
膜を形成する工程と、 前記熱酸化膜上に複数の薄膜トランジスタを形成する工
程と、 を少なくとも有し、 前記シリコン基板として 5×1010atoms/cm3 を超える濃
度で重金属元素を含むシリコン基板を用いることを特徴
とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項16】請求項14または請求項15において、
前記重金属元素とはFe、Cu、Mo、W、Ti、A
g、Au、Cr、Co、Ni、Sb、Al、Zn、P
b、Ga、Ge、Snの内の少なくとも一つの元素であ
ることを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項17】加熱処理によりシリコン基板上に熱酸化
膜を形成する工程と、 前記熱酸化膜上に複数の薄膜トランジスタを形成する工
程と、 を少なくとも有し、 前記シリコン基板として半導体グレードのシリコン基板
に許容される欠陥密度よりも大きい欠陥密度を有するシ
リコン基板を用いることを特徴とする半導体装置の作製
方法。 - 【請求項18】加熱処理によりシリコン基板上に熱酸化
膜を形成する工程と、 前記熱酸化膜上に複数の薄膜トランジスタを形成する工
程と、 を少なくとも有し、 前記シリコン基板として半導体グレードのシリコン基板
に許容される重金属元素の濃度と概略同等の濃度で重金
属元素を含み、かつ、半導体グレードのシリコン基板に
許容される欠陥密度よりも大きい欠陥密度を有するシリ
コン基板を用いることを特徴とする半導体装置の作製方
法。 - 【請求項19】請求項13乃至請求項15または請求項
17または請求項18において、前記シリコン基板とは
多結晶シリコン基板であることを特徴とする半導体装置
の作製方法。 - 【請求項20】請求項13乃至請求項15または請求項
17または請求項18において、前記複数の薄膜トラン
ジスタの活性層は互いにほぼ平行に方向性をもって成長
した複数の棒状または偏平棒状結晶が集合してなる結晶
構造体でなることを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項21】請求項20において、前記棒状または偏
平棒状結晶の内部は結晶格子が連続的に連なり、キャリ
アにとって実質的に単結晶と見なせることを特徴とする
半導体装置の作製方法。 - 【請求項22】請求項13乃至請求項15または請求項
17または請求項18において、前記複数の薄膜トラン
ジスタのサブスレッショルド係数は60〜100mV/decadeで
あることを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項23】請求項13乃至請求項15または請求項
17または請求項18において、前記複数の薄膜トラン
ジスタは反射型表示装置のスイッチング素子として機能
することを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項24】多結晶シリコン基板上に気相法により絶
縁膜を形成する工程と、 加熱処理により前記多結晶シリコン基板を熱酸化する工
程と、 前記絶縁膜上に複数の薄膜トランジスタを形成する工程
と、 を少なくとも有し、 前記多結晶シリコン基板として 5×1010atoms/cm3 を超
える濃度で重金属元素を含むシリコン基板を用いること
を特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項25】請求項24において、前記重金属元素と
はFe、Cu、Mo、W、Ti、Ag、Au、Cr、C
o、Ni、Sb、Al、Zn、Pb、Ga、Ge、Sn
の内の少なくとも一つの元素であることを特徴とする半
導体装置の作製方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2955497A JPH10214975A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 半導体装置およびその作製方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2955497A JPH10214975A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 半導体装置およびその作製方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10214975A true JPH10214975A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=12279371
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2955497A Withdrawn JPH10214975A (ja) | 1997-01-28 | 1997-01-28 | 半導体装置およびその作製方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10214975A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005085817A (ja) * | 2003-09-04 | 2005-03-31 | Mitsubishi Electric Corp | 薄膜半導体装置およびその製造方法 |
-
1997
- 1997-01-28 JP JP2955497A patent/JPH10214975A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005085817A (ja) * | 2003-09-04 | 2005-03-31 | Mitsubishi Electric Corp | 薄膜半導体装置およびその製造方法 |
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