JP2008267474A - ブリード式バルブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 応答性に優れ、加工が困難なオリフィスを廃止でき、さらにリーク量を抑えることのできるブリード式バルブ装置を提供する。
【解決手段】 スプール4と開閉弁体32との間に、開閉弁体32に与えられる駆動力をスプール4に伝達してスプール4をシート部材31から離座させる押出部材64を設ける。これにより、スプール4がシート部材31に着座する状態から離座させる際に、押出部材64によってスプール4がシート部材31から離座して供給ポート12からブリード室34へオイルが供給されるため、応答性を向上できる。また、押出部材64によってスプール4をシート部材31から強制的に離座させるため、従来技術で用いていたオリフィスを廃止できる。さらに、スプール4がシート部材31に着座した状態においてブリード室34へオイルを導く必要がなくなるため、リーク量を小さくできる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ブリード室内の油圧によって可動バルブが駆動されるブリード式バルブ装置に関する。
ブリード室内の油圧によって可動バルブが駆動されるブリード式バルブ装置として、例えば、特許文献1に示された電磁油圧制御弁が知られている。
特許文献1に示された電磁油圧制御弁を、図5、図6を参照して説明する。なお、実施例1と同一機能物には、同一符号を付して説明する。
電磁油圧制御弁は、三方弁構造のスプール弁1におけるスプール4(可動バルブの一例)を、ブリード室34の圧力によって軸方向に駆動するものであり、スプール4を摺動方向の一方(図示右側)へ付勢するスプール用リターンスプリング5と、ブリード室34の圧力制御を行う電磁ブリード弁2とを備える。
電磁ブリード弁2は、スプール4との間に加圧されたオイルが供給されるブリード室34を形成するとともに、ブリード室34と低圧側を連通させるブリードポート35が形成されたシート部材31と、ブリードポート35を開閉するための開閉弁体32と、この開閉弁体32を駆動する電磁アクチュエータ33とを備えるものであり、スプール4がシート部材31に着座(当接)することによって、ブリード室34にオイルを供給する供給ポート12とブリード室34の連通がスプール4によって遮断され、スプール4がシート部材31から離座することによって、供給ポート12とブリード室34が連通する構造を採用している。
シート部材31は、略円筒形状を呈するものであり、その内部にブリード室34が形成される。また、シート部材31の端面には、スプール4と全周に亘って当接する環状シート62が設けられている。
スプール4がシート部材31(具体的には環状シート62)に着座すると、上述したように、供給ポート12とブリード室34の連通がスプール4によって遮断される。
スプール4がシート部材31に着座して、供給ポート12とブリード室34の連通が「完全に遮断」されてしまうと、ブリード室34へのオイル供給ができなくなり、開閉弁体32によりブリードポート35が閉塞されてもブリード室34に油圧が発生しない。
そこで、スプール4が環状シート62に着座した状態であっても、供給ポート12のオイルをブリード室34に導く微小連通手段を設けている。
シート部材31に着座したスプール4を離座させるには、ブリードポート35の開度を小さくし(例えば、ブリードポート35の閉塞)、ブリードポート35から排出されるオイル流量より、微小連通手段からブリード室34に供給されるオイル流量を多くしてブリード室34の油圧を昇圧させ、スプール4をシート部材31から離座させる油圧(以下、スプール4がシート部材31から離座するブリード室34の油圧を「離座油圧」と称す)をブリード室34に発生させる必要がある。
ここで、微小連通手段として、スプール4とシート部材31の着座面の粗度による微細な隙間63のみを用いることが考えられる。
しかし、微細な隙間63のみでは、微細な隙間63からブリード室34に流入するオイル流量が少なく、ブリード室34の油圧が「離座油圧」に達するのに時間がかかる。この結果、図7の実線Aの左端(オリフィス無し)に示すように、スプール4をシート部材31から離座させる際の応答時間が長くなってしまう。
そこで、特許文献1には、微小連通手段として、図6に示すように、環状シート62の一部に、供給ポート12とブリード室34を連通させるオリフィスJ1(環状シート62に形成された小さな溝)を形成し、スプール4がシート部材31に着座した状態であっても、供給ポート12のオイルをオリフィスJ1を介してブリード室34に供給する技術が開示されている。
オリフィスJ1の流路面積を大きくすることで、オリフィスJ1からブリード室34に流入するオイル流量が多くなり、ブリード室34の油圧が「離座油圧」に達するまでの時間を短くできる。即ち、図7の実線Aに示すように、オリフィスJ1の流路面積を大きくすることで、スプール4をシート部材31から離座させる際の応答時間を短くできる。
しかし、スプール4がシート部材31に着座している状態は、開閉弁体32がブリードポート35を開いた状態であり、オリフィスJ1の流路面積を大きくすると、オリフィスJ1からブリード室34を介して低圧側に排出されるオイル流量(リーク量)が多くなってしまう。即ち、図7の実線Bに示すように、オリフィスJ1の流路面積を大きくするほど、応答性を向上できるが、リーク量が多くなってしまう。
このように、スプール4をシート部材31から離座させる際の応答性と、スプール4がシート部材31に着座している状態のリーク量は、相反するものであり、応答性とリーク量を適切な範囲内で両立させるには、オリフィスJ1の流路面積が図7の設定範囲Cに示す狭い範囲内となるように高い精度で管理する必要がある。即ち、従来技術では、オリフィスJ1の加工性が極めて悪く、オリフィスJ1の加工が困難なものとなっていた。
特開2002−357281号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、応答性に優れ、加工が困難なオリフィスを廃止でき、さらにリーク量を抑えることのできるブリード式バルブ装置の提供にある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のブリード式バルブ装置は、可動バルブと開閉弁体との間に、駆動手段から開閉弁体に与えられた駆動力を可動バルブに伝達して可動バルブをシート部材から離座させる押出部材を備える。
これにより、可動バルブがシート部材に着座する状態から、可動バルブをシート部材から離座させる際に、開閉弁体から押出部材を介して与えられる駆動手段の駆動力によって可動バルブがシート部材から離座し、供給ポートからブリード室へオイルが供給される。これにより、可動バルブを駆動する油圧をブリード室に短時間で発生させることができ、応答性を高めることができる。
また、押出部材によって可動バルブをシート部材から強制的に離座させる構造を採用するため、可動バルブがシート部材に着座した状態において、供給ポートからブリード室へオイルを導く必要がなくなる。
このため、従来技術で示したオリフィス(可動バルブがシート部材に着座した状態において供給ポートから供給されたオイルをブリード室へ導くための加工が困難なオリフィス)を廃止することができ、ブリード式バルブ装置の製造を容易にすることができる。
さらに、可動バルブがシート部材に着座した状態において、供給ポートからブリード室へ供給するオイル流量を少なくできる(あるいは無くすことができる)ため、可動バルブがシート部材に着座した状態におけるリーク量を抑えることができる。
即ち、請求項1を採用することで、ブリード式バルブ装置の応答性の向上を図り、加工が困難な微細なオリフィスを廃止でき、さらにリーク量を抑えることができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のブリード式バルブ装置における押出部材は、開閉弁体の端部に設けられ、可動バルブ側に向かって伸びる棒状を呈するものである。
これにより、簡単な構造で、可動バルブと開閉弁体との間に押出部材を介在させることができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のブリード式バルブ装置における押出部材は、可動バルブの端部に設けられ、開閉弁体側に向かって伸びる棒状を呈するものである。
これにより、簡単な構造で、可動バルブと開閉弁体との間に押出部材を介在させることができる。
最良の形態のブリード式バルブ装置は、スリーブ(バルブボディの一例)内で変位可能に支持されたスプール(可動バルブの一例)と、このスプールとの間にブリード室を形成するとともに、このブリード室を低圧側に連通させるブリードポートを有するシート部材と、ブリードポートに離座または着座してブリードポートの開閉を行う開閉弁体を駆動する電磁アクチュエータ(駆動手段の一例)とを具備する。
また、ブリード式バルブ装置は、スプールがシート部材に着座することで、ブリード室にオイルを供給する供給ポートとブリード室の連通状態をスプールによって遮断する構造を備える。
そして、ブリード式バルブ装置は、スプールと開閉弁体との間に、電磁アクチュエータから開閉弁体に与えられる駆動力をスプールに伝達してスプールをシート部材から離座させる押出部材を備える。
これにより、スプールがシート部材に着座する状態から、スプールをシート部材から離座させる際に、押出部材を介して与えられる駆動力によってスプールがシート部材から離座するため、スプールを駆動する油圧をブリード室に短時間で発生させることができ、応答性を高めることができる。
また、押出部材によってスプールをシート部材から強制的に離座させる構造を採用するため、スプールがシート部材に着座した状態において、供給ポートからブリード室へ供給するオイル流量を少なくできる(あるいは無くすことができる)ため、加工が困難であったオリフィスを廃止できるとともに、スプールがシート部材に着座した状態におけるリーク量を抑えることができる。
本発明のブリード式バルブ装置を電磁油圧制御弁に適用した実施例1を図1、図2を参照して説明する。なお、実施例1では、先ず「電磁油圧制御弁の基本構造」を説明し、その後で「実施例1の特徴」を説明する。
〔電磁油圧制御弁の基本構造〕
図1に示す電磁油圧制御弁は、例えば自動変速機の油圧制御装置に搭載されるものであり、油圧の切替あるいは油圧の調整を行う油圧制御弁を構成するスプール弁1と、このスプール弁1を駆動する電磁ブリード弁2とを組み合わせたものである。
なお、実施例1では、電磁ブリード弁2の一部を成す電磁アクチュエータ33(後述する)がOFFの状態で、ブリードポート35(後述する)の開度が最大になるタイプであり、且つ、電磁アクチュエータ33がOFFの状態で、後述する入力ポート7と出力ポート8の連通度合が最小(閉鎖)になるとともに、後述する出力ポート8と排出ポート9の連通度合が最大になるタイプ{電磁油圧制御弁全体で見ればN/L(ノーマリロー出力)タイプ}の電磁油圧制御弁を示す。
(スプール弁1の説明)
スプール弁1は、スリーブ3、スプール4およびスプール用リターンスプリング5を備える。
スリーブ3は、図示しない油圧コントローラのケース内に挿入されるものであり、略円筒形状を呈する。
スリーブ3には、スプール4を軸方向へ摺動自在に支持する摺動穴6、オイルポンプ(油圧発生手段)のオイル吐出口に連通し、走行状態に応じた入力油圧(オイル)が供給される入力ポート7、スプール弁1で調圧された出力油圧が出力される出力ポート8、低圧側(オイルパン等)に連通する排出ポート9が形成されている。
スリーブ3の図1左端には、スリーブ3内にスプール用リターンスプリング5を組み入れるためのバネ挿入穴11が形成されている。
入力ポート7、出力ポート8、排出ポート9等のオイルポートは、スリーブ3の側面に形成された穴であり、スリーブ3の側面には図1左側から図1右側に向けて、入力ポート7、出力ポート8、排出ポート9、後述するブリード室34にオイルを供給する供給ポート12、ブリード室34から排出されたオイルをスリーブ3の外部に排出するブリード排出ポート13が形成されている。
ここで、供給ポート12には、供給ポート12を通過する最大のオイル流量を規制する制御オリフィス12aが設けられており、後述する開閉弁体32が開かれた際の消費流量を抑えるように設けられている。
なお、供給ポート12は、スリーブ3の外部(油圧コントローラ内)で減圧弁を介して入力ポート7と連通し、排出ポート9とブリード排出ポート13はスリーブ3の外部(油圧コントローラ内)で連通するものである。
スプール4は、スリーブ3内に摺動自在に配置され、入力ポート7をシールする入力シールランド14、排出ポート9をシールする排出シールランド15を有する。そして、入力シールランド14と排出シールランド15の間に分配室16が形成される。
また、スプール4は、入力シールランド14の図1左側に、入力シールランド14より小径のF/B(フィード・バック)ランド17を備え、入力シールランド14とF/Bランド17のランド差(径差)によってF/B室18が形成される。
スプール4内には、分配室16とF/B室18を連通するF/Bポート19が形成されており、出力圧に応じたF/B油圧をスプール4に発生させる。なお、F/Bポート19には、F/Bオリフィス19aが設けられており、F/B室18内に適切なF/B油圧が発生するように設けられている。
このため、F/B室18に印加される油圧(出力圧)が大きくなるに従って入力シールランド14とF/Bランド17のランド差による差圧により、スプール4には図1右側に変位する軸力が発生する。これによって、スプール4の変位が安定し、入力圧の変動により出力圧が変動するのを防ぐことができる。
なお、スプール4は、スプール用リターンスプリング5のバネ荷重と、ブリード室34の圧力によるスプール4の駆動力と、入力シールランド14とF/Bランド17のランド差による軸力とが釣り合う位置で静止するものである。
スプール用リターンスプリング5は、スプール4を閉弁側(入力側シール長が長くなって出力圧が低下する側:この実施例では図1右側)に付勢する筒状に螺旋形成されたコイルスプリングであり、スリーブ3の図1左側のバネ室21内に圧縮された状態で配置される。このスプール用リターンスプリング5は、一端がF/Bランド17の内部に形成された凹部22の底面に当接し、他端がスリーブ3の図1左端に溶接やカシメ等により固定されたバネ座23の底面に当接した状態で保持される。
なお、バネ室21内に形成された段差21aは、スプール4の図1左端が当接することによって、スプール4の「最大開弁位置(スプール最大リフト位置)」を決定するものである。
(電磁ブリード弁2の説明)
電磁ブリード弁2は、スプール4の図1右側に形成されるブリード室34の圧力によってスプール4を図1左側へ駆動するものであり、シート部材31と、開閉弁体32を備えた電磁アクチュエータ33とからなる。
シート部材31は、スリーブ3の図1右側の内部に固定された略リング形状を呈するものであり、スプール4との間にはスプール4を駆動するためのブリード室34が形成されている。また、シート部材31の中心部には、ブリード室34と低圧側(上述したブリード排出ポート13)を連通させるブリードポート35が形成されている。
このシート部材31は、図1左側の端面にスプール4が着座して、スプール4の「最大閉弁位置(スプール着座位置)」を決定するものである。また、シート部材31は、図1右側の端面に後述するシャフト48の軸方向端に設けられた開閉弁体32が当接するものであり、開閉弁体32がシート部材31の図1右側の端面に当接することでブリードポート35が閉塞される。
電磁アクチュエータ33は、コイル41、可動子42、可動子用リターンスプリング43、ステータ44、ヨーク45、コネクタ46を備え、開閉弁体32を駆動してブリードポート35の開度を制御するものであり、開閉弁体32がブリードポート35の開度を小さくすると、ブリード室34の内圧が上昇してスプール4が開弁方向(図1左側)へ変位し、逆に開閉弁体32がブリードポート35の開度を大きくすると、ブリード室34の内圧が低下してスプール4が閉弁方向(図1右側)へ変位する。
コイル41は、通電されると磁力を発生して、可動子42(具体的には、後述するムービングコア47)と磁気固定子(ステータ44、ヨーク45)を通る磁束ループを形成させるものであり、樹脂ボビンの周囲に絶縁被膜線を多数巻回したものである。
可動子42は、コイル41の発生する磁力により軸方向へ磁気吸引される筒形状を呈したムービングコア47と、このムービングコア47の筒内に圧入され、軸方向の端部に開閉弁体32が直接形成されたシャフト48とからなる。
ムービングコア47は、略円筒形状を呈した磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)であり、ステータ44の内周面と直接摺動する。
シャフト48は、ムービングコア47内に圧入固定された略棒形状を呈する高硬度の非磁性材料(例えば、ステンレス等)であり、図1左側の端部にブリードポート35を開閉する開閉弁体32が形成されている。
可動子用リターンスプリング43は、シャフト48を閉弁側(開閉弁体32がブリードポート35を閉じる側)に付勢する筒状に螺旋形成されたコイルスプリングであり、シャフト48の図1右側の端部と、ヨーク45の中心部に軸方向に螺合されたアジャスタ(調整ネジ)49との間で圧縮された状態で配置される。
ここで、この実施例1における電磁ブリード弁2は、電磁アクチュエータ33がOFFの時(ムービングコア47に図1左側に向かう磁力が作用していない時)に、ブリードポート35内から開閉弁体32が受けるオイルの吐出圧によって、開閉弁体32が図1右側に移動してブリードポート35を開くものである。
そして、可動子用リターンスプリング43は、可動子42に対して特性調整のための付勢力を与えるものであり、電磁アクチュエータ33がOFFの時に、ブリードポート35内から開閉弁体32が受けるオイルの吐出圧によってシャフト48が図1右側へ移動するのを許容しつつ、シャフト48に図1左側に向かう閉弁方向の付勢力を与える。なお、可動子用リターンスプリング43のバネ荷重は、アジャスタ49の螺合量(ねじ込み量)によって調整される。
シャフト48の図1右側端部には、可動子用リターンスプリング43の内側において図1右側に伸びるシャフト端凸部48aが設けられており、アジャスタ49の図1左側端部には、可動子用リターンスプリング43の内側において図1左側に伸びるアジャスタ端凸部49aが設けられている。このシャフト端凸部48aおよびアジャスタ端凸部49aは、シャフト48が図1右側に変位した際に当接する。
ステータ44は、磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)よりなり、ムービングコア47を軸方向(図1左側:開閉弁体32がブリードポート35を閉じる方向)へ磁気吸引する吸引ステータ44aと、ムービングコア47の周囲を覆ってムービングコア47と径方向の磁束の受け渡しを行う摺動ステータ44bと、吸引ステータ44aと摺動ステータ44bの間を通る磁束量を抑制して吸引ステータ44a→ムービングコア47→摺動ステータ44bへ磁束を通すための磁気飽和溝(磁気抵抗が大きくなる部分)44cとを備える。
ステータ44の内周には、ムービングコア47を軸方向へ摺動自在に支持する軸方向穴44dが形成されている。この軸方向穴44dは、ステータ44の一端から他端に向けて同径の貫通穴である。
吸引ステータ44aは、ヨーク45とスリーブ3との間に軸方向に挟まれるフランジを介してヨーク45と磁気的に結合されている。また、吸引ステータ44aは、ムービングコア47を磁気吸引した際にムービングコア47と軸方向に交差する筒部を備える。この筒部の外周面は、テーパ形状に設けられており、ムービングコア47のストローク量に対して磁気吸引力が変化しないように設けられている。
摺動ステータ44bは、ムービングコア47の全周を覆う略円筒形状を呈し、摺動ステータ44bの外周には、磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)よりなる磁気受渡しリング51が配置され、摺動ステータ44bとヨーク45が磁気的に結合されている。また、摺動ステータ44bは、軸方向穴44d内においてムービングコア47と直接摺動してムービングコア47を軸方向へ摺動自在に支持するとともに、ムービングコア47と径方向の磁束の受け渡しを行うものである。
ヨーク45は、コイル41の周囲を覆って磁束を流す略カップ状に形成された磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)であり、開口端部に形成された爪部をカシメることでスリーブ3と強固に結合される。
スリーブ3とヨーク45の連結部分には、スリーブ3内と電磁アクチュエータ33内を区画するダイアフラム52が設けられている。ダイアフラム52は、略リング形状のゴム製であり、外周部がスリーブ3とステータ44の間に挟み付けられ、中心部がシャフト48の外周に形成された溝に嵌め合わされてスリーブ3内(後述する排圧室53内)のオイルや異物が電磁アクチュエータ33の内部に浸入するのを防ぐものである。
スリーブ3の図1右側の内部には、シート部材31とダイアフラム52で区画され、ブリード排出ポート13に連通する排圧室53が形成されている。ダイアフラム52の排圧室53側に配置された略リング形状のプレートは防圧遮蔽板54であり、排圧室53の圧力が直接的にダイアフラム52に加わるのを防いでいる。
コネクタ46は、電磁油圧制御弁を制御する電子制御装置(図示しない)と接続線を介して電気的な接続を行う接続手段であり、その内部にはコイル41の両端にそれぞれ接続される端子46aが配置されている。
なお、電子制御装置は、デューティ比制御によって電磁アクチュエータ33のコイル41へ供給する通電量(電流値)を制御するものであり、コイル41への通電量を制御することによって、ブリードポート35のオイルの吐出圧に抗して可動子42(ムービングコア47+シャフト48)の軸方向の位置をリニアに変位させ、可動子42の軸方向位置を変化させることで開閉弁体32の軸方向位置を変化させて、ブリードポート35の開度を制御して、ブリード室34内の油圧をコントロールするものである。
このように、ブリード室34内の油圧が電子制御装置によって制御されることで、ブリード室34内の油圧がコントロールされ、スプール4の軸方向位置が制御される。これによって、入力シールランド14による入力ポート7と分配室16の入力側シール長と、排出シールランド15による分配室16と排出ポート9の排出側シール長との比率が制御され、その結果、出力ポート8の出力油圧が制御される。
〔実施例1の特徴〕
シート部材31は、環状の部材であり、その内部にブリード室34が形成される。シート部材31の図1左側の端面には、スプール4の端部と全周に亘って着座する環状シート62が設けられている。
そして、スプール4がシート部材31の環状シート62に着座することにより、供給ポート12とブリード室34の連通がスプール4により遮断されて、供給ポート12→ブリード室34→ブリードポート35を介して排出されるオイルの消費流量(リーク量)を抑えるように設けられている。
(実施例1の背景)
従来構造では、スプール4がシート部材31に着座して、供給ポート12とブリード室34の連通が「完全に遮断」されてしまうと、ブリード室34へオイルの供給ができなくなり、開閉弁体32によりブリードポート35が閉塞されてもブリード室34に油圧が発生しない。
そこで、従来の技術では、スプール4がシート部材31に着座した状態であっても、供給ポート12のオイルをブリード室34に導く微小連通手段を設けていた。
従来技術として用いられていた微小連通手段は、スプール4とシート部材31の着座面の粗度(細かい凹凸)による微細な隙間63の他に、環状シート62に形成されたオリフィスJ1(符号、図6参照)を用いたものであり、スプール4がシート部材31に着座している時における供給ポート12とブリード室34の連通面積をオリフィスJ1の溝幅および溝深さにより調整していた。
シート部材31に着座したスプール4を離座させるには、ブリードポート35の開度を小さくし、ブリードポート35から排出されるオイル流量より、微小連通手段からブリード室34に供給されるオイル流量を多くすることで、ブリード室34の油圧を昇圧させ、ブリード室34にスプール4をシート部材31から離座させる「離座油圧」を発生させる必要がある。
ここで、微小連通手段として、スプール4とシート部材31の着座面の粗度による微細な隙間63のみを用いることが考えられる。
しかし、微細な隙間63のみでは、微細な隙間63からブリード室34に流入するオイル流量が少なく、ブリード室34の油圧が「離座油圧」に達するのに時間がかかり、スプール4をシート部材31から離座させる際の応答時間が長くなってしまう。
そこで、従来技術では、上述したように微小連通手段として、着座面における微細な隙間63の他に、シート部材31にオリフィスJ1を形成して、ブリード室34の昇圧速度を速めていた。
オリフィスJ1の流路面積を大きくすることで、オリフィスJ1からブリード室34に流入するオイル流量を多くすることができ、ブリード室34の油圧が「離座油圧」に達する時間を短くできる。即ち、スプール4をシート部材31から離座させる際の応答時間を短縮できる。
しかし、スプール4がシート部材31に着座している状態は、開閉弁体32がブリードポート35を開いた状態であって、オリフィスJ1の流路面積を大きくすると、オリフィスJ1からブリード室34を介して低圧側に排出されるオイルのリーク量が多くなってしまう。即ち、オリフィスJ1の流路面積を大きくするほど、応答性を向上できるが、リーク量が多くなってしまう。
このため、従来技術では、応答性とリーク量の両立を図る折衷的なオリフィスJ1の流路面積を決定し、オリフィスJ1の流路面積が狭い設定範囲内となるように高い精度で管理する必要があり、オリフィスJ1の加工は困難なものであった。
(上記の不具合を解決する技術)
そこで、この実施例1の電磁油圧制御弁は、スプール4と開閉弁体32との間に、開閉弁体32に与えられる駆動力をスプール4に伝達してスプール4をシート部材31から離座させる押出部材64を備える。
この押出部材64は、図1(b)に示すように、スプール4と軸方向に対向する開閉弁体32の端部に設けられ、スプール4側に向かって伸びる棒状を呈する。
具体的に、押出部材64は、開閉弁体32を構成するシャフト48の軸心に設けられ、シャフト48の軸心に沿ってスプール4側へ伸びる金属などの硬質な棒状部材であり、押出部材64の直径寸法はブリードポート35の内径寸法より小さく、ブリードポート35と押出部材64との径方向の間において容易にオイルが流れる隙間を形成するものである。この押出部材64は、シャフト48と一体に形成されたものであっても良いし、圧入等の周知の結合手段によってシャフト48の端部に固定されるものであっても良い。
押出部材64の軸方向寸法(開閉弁体32からの突出長)L1について図2を参照して説明する。
押出部材64の軸方向寸法L1は、開閉弁体32がブリードポート35に着座する状態においてスプール4をシート部材31から離座させる長さに設けられる。即ち、押出部材64の軸方向寸法L1は、「シート部材31におけるスプール4の着座位置」と「シート部材31における開閉弁体32の着座位置」との軸方向距離L2より長く設けられている(L1>L2)。
上記のごとく、押出部材64の軸方向寸法L1が軸方向距離L2より長く設けられているため(L1>L2)、開閉弁体32がシート部材31に着座した状態では、スプール4はシート部材31から離座し、スプール4における排出シールランド15が、スリーブ3の排出ポート9を閉塞する側へ駆動された状態になる。
このため、押出部材64によってスプール4が図示左側へ最大に駆動された状態であっても、排出シールランド15が排出ポート9を閉塞しないように設けられている。
具体的に、軸方向寸法L1と軸方向距離L2の寸法差(L1−L2:押出部材64によるスプール4の最大駆動量)Laは、スプール4がシート部材31に着座した状態における排出ポート9の軸方向開口長Lbより小さく設けられる(Lb>La)。
(実施例1の作動)
電磁油圧制御弁の作動を説明する。
電磁アクチュエータ33の通電が停止された状態では、スプール用リターンスプリング5による図1右側への付勢力によりスプール4がシート部材31に着座して「最大閉弁位置(スプール着座位置)」で停止するとともに、スプール4に加わるスプール用リターンスプリング5の付勢力が押出部材64を介して開閉弁体32に伝達され、開閉弁体32が図1右側に押されて可動子42(ムービングコア47+シャフト48)が図1右側に変位し、ブリードポート35が開かれた状態となる。
このスプール4が「最大閉弁位置」で停止する状態では、入力ポート7と出力ポート8の連通度合が最小(閉鎖)になるとともに、出力ポート8と排出ポート9の連通度合が最大になり、出力ポート8は排圧状態になる。
電磁アクチュエータ33の通電停止状態から電磁アクチュエータ33に駆動電流が与えられると、ムービングコア47に図1左側に向かう磁気吸引力が与えられ、可動子42(ムービングコア47+シャフト48)が図1左側に変位する。
これにより、押出部材64を介してスプール4を図1左側(離座方向)へ変位させる動作と、開閉弁体32がブリードポート35の開度を小さくする動作とが同時に起こる。
具体的に、可動子42の変位は押出部材64を介してスプール4に伝達され、スプール4が図1左側に変位してスプール4がシート部材31から離座する。これにより、供給ポート12とブリード室34が直接連通し、供給ポート12からブリード室34にオイルが流入する。
スプール4がシート部材31から離座した直後は、開閉弁体32によるブリードポート35の閉塞度合が小さく(開度が大きい)、供給ポート12からブリード室34に流入した多くのオイルはブリードポート35から排出されてブリード室34の油圧上昇が抑えられる。このため、スプール4の図1左側への移動量は小さい状態となる。
電磁アクチュエータ33に与えられる駆動電流が増加するに従い、開閉弁体32によるブリードポート35の閉塞度合が大きくなり(開度が小さくなり)、その結果、ブリード室34の内圧が上昇して、スプール4がスプール用リターンスプリング5の付勢力に抗して図1左側へ移動する。このように、電磁アクチュエータ33に与えられる駆動電流が増加するに従い、入力ポート7と出力ポート8の連通度合が大きくなるとともに、出力ポート8と排出ポート9の連通度合が小さくなり、出力ポート8の出力圧が高まる。
電磁アクチュエータ33に与えられる駆動電流がさらに増加し、開閉弁体32がシート部材31に当接してブリードポート35が閉塞されると、供給ポート12からブリード室34に供給されるオイルの圧力によってブリード室34の内圧が最大となり、スプール4がスプール用リターンスプリング5の付勢力に抗して図1左側へさらに移動する。これにより、入力ポート7と出力ポート8の連通度合が最大になるとともに、出力ポート8と排出ポート9の連通度合が最小(閉鎖)になり、出力ポート8の出力圧が最大になる。
なお、スプール4は、この最大出力時において、ブリード室34の圧力によるスプール4の図示右端面に発生する力と、スプール用リターンスプリング5のバネ荷重と、F/B室18に最大出力圧(F/B室18の入力圧)が加わった時に発生するF/Bによる軸力とが釣り合う位置で静止する。この最大出力時におけるスプール4の静止位置は、通常はスプール4の「最大開弁位置(スプール最大リフト位置)」よりも図示右側に設定されるものであり、バネ室21内に形成された段差21aにスプール4が当接しないようになっている。
電磁アクチュエータ33に与えられる駆動電流が減少することで、上記とは逆の作動を行う。そして、電磁アクチュエータ33の通電が停止されることで、再びスプール4がシート部材31に着座して「最大閉弁位置(スプール着座位置)」で停止する。
(実施例1の効果)
実施例1の電磁油圧制御弁は、スプール4と開閉弁体32との間に押出部材64を設けたことにより、スプール4がシート部材31に着座する状態から、スプール4をシート部材31から離座させる際に、開閉弁体32から押出部材64を介して与えられる電磁アクチュエータ33の駆動力によってスプール4がシート部材31から離座し、供給ポート12からブリード室34へオイルが供給される。これにより、スプール4を駆動する油圧をブリード室34に短時間で発生させることができる。即ち、電磁アクチュエータ33に駆動電流が与えられてから、スプール4を目的の位置へ変位させるまでの応答時間を短くすることができる。
また、押出部材64によってスプール4をシート部材31から強制的に離座させる構造を採用するため、スプール4がシート部材31に着座した状態において、供給ポート12からブリード室34へオイルを導く必要がなくなる。
このため、従来技術で示したオリフィスJ1を廃止することができる。これにより、オリフィスJ1の加工コストが不要となり、電磁油圧制御弁の製造コストを抑えることができる。
さらに、スプール4がシート部材31に着座した状態において、供給ポート12からブリード室34へオイルを導く必要がなくなるため、供給ポート12からブリード室34へ供給するオイル流量を極めて少なくできる。具体的に実施例1では、スプール4がシート部材31に着座した状態において、供給ポート12からブリード室34へ導かれるオイルは、スプール4とシート部材31の着座面の粗度による微細な隙間63のみであり、スプール4がシート部材31に着座した状態におけるオイルのリーク量を小さく抑えることができる。
即ち、実施例1の電磁油圧制御弁は、オリフィスJ1の加工を不要とし、電磁アクチュエータ33に駆動電流が与えられてからスプール4を目的の位置へ変位させるまでの応答性を向上でき、さらにスプール4がシート部材31に着座した状態でのリーク量を抑えることができる。
ここで、この実施例1とは異なり、押出部材64を独立配置する場合には、ブリードポート35内においてブリードポート35の機能を保ったまま、ブリードポート35の内部に押出部材64を摺動自在に支持させる構造が別途必要になる。
しかるに、この実施例1では、押出部材64が開閉弁体32(具体的には、シャフト48)の端部に設けられ、押出部材64が開閉弁体32(シャフト48)に支持される。これにより、押出部材64を簡単な構造でスプール4と開閉弁体32との間に配置させることができる。
図3を参照して実施例2を説明する。なお、以下の実施例において上記実施例1と同一符号は同一機能物を示すものである。
上記の実施例1の電磁油圧制御弁は、電磁アクチュエータ33がOFFの状態で、ブリードポート35の開度が最大になるタイプであり、且つ、電磁アクチュエータ33がOFFの状態で、入力ポート7と出力ポート8の連通度合が最小(閉鎖)になり、出力ポート8と排出ポート9の連通度合が最大になるタイプ{電磁油圧制御弁全体で見ればN/L(ノーマリロー出力)タイプ}を示した。
これに対し、この実施例2の電磁油圧制御弁は、電磁アクチュエータ33がOFFの状態で、ブリードポート35が閉塞されるタイプであり、且つ、電磁アクチュエータ33がOFFの状態で、入力ポート7と出力ポート8の連通度合が最大になり、出力ポート8と排出ポート9の連通度合が最小(閉鎖)になるタイプ{電磁油圧制御弁全体で見ればN/H(ノーマリハイ出力)タイプ}である。
具体的に、実施例2の電磁油圧制御弁は、実施例1に対して、可動子用リターンスプリング43、ステータ44、および可動子42が異なる。
可動子用リターンスプリング43は、電磁アクチュエータ33がOFFの時に、ブリードポート35内から開閉弁体32が受けるオイルの吐出圧に抗して、開閉弁体32をシート部材31に押し付けてブリードポート35を閉じるものである。
ステータ44は、可動子用リターンスプリング43の付勢力に抗して可動子42を図示右側に磁気吸引するものであり、吸引ステータ44aが図示右側に設けられ、摺動ステータ44bが図示左側に設けられる。
可動子42は、吸引ステータ44aの位置の変更に伴ってシャフト48の長さが変更されている。なお、詳細に見ればシャフト端凸部48aおよびアジャスタ端凸部49aの長さも変更されているが、アジャスタ端凸部49aを含むアジャスタ49は実施例1と共通に設け、シャフト端凸部48aの長さを変えることで対処しても良い。
(実施例2の効果)
実施例2の電磁油圧制御弁は、実施例1と同様、スプール4と開閉弁体32との間に、開閉弁体32がブリードポート35に着座する状態においてスプール4をシート部材31から離座させる押出部材64を設けたものであり、スプール4をシート部材31から離座させる際に、開閉弁体32から押出部材64を介して与えられる電磁アクチュエータ33の駆動力によってスプール4がシート部材31から離座するものであるため、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図4を参照して実施例3を説明する。
上記実施例1では、押出部材64を開閉弁体32(具体的には、シャフト48)の端部に設ける例を示した。
これに対し、この実施例3の押出部材64は、開閉弁体32と軸方向に対向するスプール4の端部に設けられたものであり、開閉弁体32側に向かって伸びる棒状を呈する。
具体的に、押出部材64は、スプール4の軸心に設けられ、スプール4の軸心に沿って開閉弁体32側へ伸びる金属などの硬質な棒状部材であり、スプール4と一体に形成されたものであっても良いし、圧入等による周知の結合手段でスプール4の端部に固定されるものであっても良い。
このように設けても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
もちろん、この実施例3は、上記実施例1で示したN/Lタイプの電磁油圧制御弁に適用されるものであっても良いし、上記実施例2で示したN/Hタイプの電磁油圧制御弁に適用されるものであっても良い。
〔変形例〕
上記の実施例では、押出部材64を開閉弁体32(シャフト48)またはスプール4に設ける例を示したが、押出部材64を開閉弁体32(シャフト48)およびスプール4から独立して設け、シート部材31により軸方向へ摺動自在に支持させても良い。
上記の実施例では、スプール弁1が三方弁を構成する例を示したが、スプール弁1は三方弁に限定されるものではなく、二方弁(開閉弁体32)、四方弁など、他の構成のスプール弁であっても良い。
上記の実施例では、可動バルブの一例としてスプール4を用いる例を示したが、可動バルブはスプール4に限定されるものではない。即ち、可動バルブは軸方向に変位するものに限定されるものではなく、可動バルブが回転方向に変位するバルブ装置に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、駆動手段の一例として電磁アクチュエータ33を用いる例を示したが、電動モータ、ピエゾスタック等を用いたピエゾアクチュエータなど、他のアクチュエータを用いても良い。
上記の実施例では、自動変速機の油圧制御装置に用いられる油圧制御弁に本発明を適用する例を示したが、自動変速機以外の他の油圧制御弁に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、油圧制御を行う油圧制御弁に本発明を適用する例を示したが、オイル流量制御を行うOCV(オイル・フロー・コントロール・バルブの略)に本発明を適用しても良い。
電磁油圧制御弁(N/Lタイプ)の軸方向に沿う断面図、開閉弁体を備えるシャフトの側面図である(実施例1)。 電磁油圧制御弁の要部断面図である(実施例1)。 電磁油圧制御弁(N/Hタイプ)の軸方向に沿う断面図である(実施例2)。 スプールの断面図である(実施例3)。 電磁油圧制御弁(N/Hタイプ)の軸方向に沿う断面図である(従来技術)。 シート部材を軸方向から見た図、および軸方向に沿う断面図である(従来技術)。 オリフィスの流路面積に対する応答時間およびリーク量の関係を示すグラフである。
符号の説明
3 スリーブ(バルブボディ)
4 スプール(可動バルブ)
12 供給ポート
31 シート部材
32 開閉弁体
33 電磁アクチュエータ(駆動手段)
34 ブリード室
35 ブリードポート
64 押出部材

Claims (3)

  1. バルブボディ内で変位可能に支持された可動バルブと、
    この可動バルブとの間にブリード室を形成するとともに、このブリード室を低圧側に連通させるブリードポートを有するシート部材と、
    前記ブリードポートに離座または着座して前記ブリードポートの開閉を行う開閉弁体を駆動する駆動手段とを具備し、
    前記可動バルブが前記シート部材に着座することで、前記ブリード室にオイルを供給する供給ポートと前記ブリード室の連通状態を前記可動バルブによって遮断する構造を備えるブリード式バルブ装置において、
    このブリード式バルブ装置は、前記可動バルブと前記開閉弁体との間に介在配置され、前記駆動手段から前記開閉弁体に与えられた駆動力を前記可動バルブに伝達して前記可動バルブを前記シート部材から離座させる押出部材を備えることを特徴とするブリード式バルブ装置。
  2. 請求項1に記載のブリード式バルブ装置において、
    前記押出部材は、前記開閉弁体の端部に設けられ、前記可動バルブ側に向かって伸びる棒状を呈することを特徴とするブリード式バルブ装置。
  3. 請求項1に記載のブリード式バルブ装置において、
    前記押出部材は、前記可動バルブの端部に設けられ、前記開閉弁体側に向かって伸びる棒状を呈することを特徴とするブリード式バルブ装置。
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