JP2008266574A - 磁性フィラーを含有するタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ - Google Patents

磁性フィラーを含有するタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】フィラーの分散性を悪化させることなく、かつ、空気入りタイヤの強度を低下させることもなく、tanδを向上させ、空気入りタイヤのグリップ性能を向上させる空気入りタイヤ用ゴム組成物を提供する。
【解決手段】(A)ジエン系ゴムおよび(B)磁性フィラーを含有するタイヤ用ゴム組成物、およびそれを用いた空気入りタイヤである。
【選択図】なし

Description

本発明は、磁性フィラーを含有するタイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤに関する。
従来、タイヤのグリップ性能を向上させるために、ゴム成分中にカーボンブラックやシリカなどのフィラーを分散させることにより、tanδを向上させるという手法が行われている。しかし、フィラーの含有量を増加させるとtanδは向上するものの、増加しすぎると分散性が悪くなるという問題や強度が低下するという問題があったため、フィラーの増加によるtanδの向上には限界があった。
ところで、特許文献1には、ゴム成分中に無機多孔質粒子を芯材として、金属磁性粉末を混合した樹脂組成物でコーティングした粒状物を含有したタイヤ用ゴム組成物が記載されている。該ゴム組成物は、粒状物をゴム成分中に分散させた後、電磁誘導加熱により粒状物の表面を溶融させ、芯材である無機多孔質粒子を放出および拡散させるというものであるが、無機多孔質粒子をゴム組成物のフィラーとして用いると引張強度が低下するという問題があった。
特開2001−261894号公報
本発明は、tanδを向上させ、タイヤのグリップ性能を向上させるタイヤ用ゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明は、(A)ジエン系ゴムおよび(B)磁性フィラーを含有するタイヤ用ゴム組成物に関する。
さらに、(C)水素結合および/またはイオン結合を含む化合物を含有することが好ましい。
さらに、(D)充填剤を含有することが好ましい。
磁性フィラー(B)の平均1次粒子径が100μm以下、チッ素吸着比表面積が1.5m2/g以上および圧縮密度が4g/m3以下であることが好ましい。
ジエン系ゴム(A)が天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴムよりなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
充填剤(D)がカーボンブラックおよび/またはシリカであることが好ましい。
磁性フィラー(B)の含有量がジエン系ゴム(A)100重量部に対して、5〜50重量部であることが好ましい。
水素結合および/またはイオン結合を含む化合物(C)の含有量がジエン系ゴム(A)100重量部に対して、0.1〜50重量部であることが好ましい。
充填剤(D)の含有量がジエン系ゴム(A)100重量部に対して、10〜200重量部であることが好ましい。
トレッド用として用いられることが好ましい。
また、本発明は、前記のタイヤ用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤにも関する。
本発明によれば、タイヤ用ゴム組成物中に磁性フィラーを含有することで、tanδを向上させることにより、タイヤのグリップ性能を向上させることができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、(A)ジエン系ゴムおよび(B)磁性フィラーを含有する。
ジエン系ゴム(A)としては、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ブタジエンゴム(BR)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)など、通常ゴム工業に用いられるものがあげられ、これらはとくに制限はなく、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、なかでも、タイヤトレッド用ゴムとして充分な強度を有し、優れた耐摩耗性を示すことから、NR、SBR、BR、IRまたはIIRを用いることが好ましい。
磁性フィラー(B)とは、磁性を有する微粒子の充填剤を意味し、該微粒子は引張強度の低下の防止の点から無機多孔質粒子などの芯材を含まないものが好ましい。磁性フィラー(B)の具体例としては、フェライト系磁石、希土類磁石、γ酸化鉄、二酸化クロムまたはコバルト−クロム合金があげられる。フェライト系磁石としては、フェライト、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト、マンガン亜鉛フェライト、ニッケル亜鉛フェライト、銅亜鉛フェライトなどがあげられる。希土類磁石に用いられる希土類元素としては、具体的には、サマリウム、ネオジムなどがあげられる。これらの中で、フェライト、ストロンチウムフェライトが、磁力が大きい点および低コストである点で好ましい。
磁性フィラー(B)の形状は、球状、針状、六角板状、薄片状、不定形があげられる。これらの中で、引張強度の異方性を持たないようにするという観点から、球状であることが好ましい。
磁性フィラー(B)は、あらかじめ着磁された磁性フィラーを用いても、また、加硫後に着磁したものであってよい。加硫後に着磁させる方法としては特に限定されないが、例えば、タイヤ加硫金型に電磁石を備え付けておき、該電磁石によって磁性フィラーの着磁を行うという方法があげられる。
磁性フィラー(B)の平均1次粒子径は、破壊核とならず、耐摩耗性が悪化しないという観点から100μm以下が好ましく、tanδが向上するという点から50μm以下がより好ましく、補強性が向上するという点から10μm以下がさらに好ましい。
磁性フィラー(B)の窒素吸着比表面積(N2SA)は、上述の平均1次粒子径から必然的に定まる範囲内のもの、たとえば、1.5〜300m2/gが好ましい。
磁性フィラー(B)の圧縮密度は、4g/cm3以下が好ましく、3.5g/cm3以下がより好ましい。また、磁性フィラー(B)の圧縮密度は、0.5g/cm3以上が好ましく、1.0g/cm3以上がより好ましい。
磁性フィラー(B)の磁束密度は、100G(ガウス)以上が好ましく、1000G以上がより好ましい。また、磁性フィラー(B)の磁束密度は、3000G以下が好ましく、2000G以下がより好ましい。
磁性フィラー(B)の含有量は、tanδおよび耐摩耗性が向上するという観点から、ジエン系ゴム(A)100重量部に対して、5重量部以上が好ましく、10重量部以上がより好ましい。また、磁性フィラー(B)の含有量は、磁性フィラー同士の距離が充分に大きく本発明の効果を発現でき、また、引張強度および引裂き強度が低下しないという観点から、ジエン系ゴム(A)100重量部に対して、50重量部以下が好ましい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、磁性フィラー(B)を含有することにより、該磁性フィラー(B)の磁力によってフィラー同士が吸引、反発を繰り返すことによって高いtanδを発生させることができる。その結果、タイヤのグリップ性能を向上させることができる。
本発明は、さらに水素結合および/またはイオン結合を含む化合物(C)を含有することが好ましい。水素結合および/またはイオン結合を含む化合物(C)とは、歪みや熱などの外部からの刺激を結合エネルギーロスに換えることができる化合物である。水素結合を有する化合物(C1)をゴム組成物に配合することで、中温条件(30〜50℃)下でのグリップ性能を向上させることができ、イオン結合を有する化合物(C2)をゴム組成物に配合することで、高温条件(100℃前後)下でのグリップ性能を向上させることができる。
水素結合を含む化合物(C1)としては、ピペリジン誘導体(C1a)、イミダゾール類(C1b)、カプロラクタム類(C1c)などがあげられる。
ピペリジン誘導体(C1a)としては、たとえば、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−4−{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4,5]デカン−2,4−ジオン、ポリ[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}]、1,2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−メタクリレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル−メタクリレートなどの2,2,6,6−テトラメチルピペリジンおよびその誘導体などがあげられ、なかでも、2,2,6,6−テトラメチルピペリジンまたはその誘導体が好ましく、2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの誘導体がより好ましい。
イミダゾール類(C1b)としては、たとえば、イミダゾール、1−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾール、N−アセチルイミダゾール、2−メルカプト−1−メチルイミダゾール、ベンゾイミダゾール、2−メルカプトベンゾイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾールなどがあげられ、なかでも、構造がシンプルであり、窒素に酸が近づき、水素結合を形成しやすいことから、2−メチルイミダゾール、イミダゾールまたは1−メチルイミダゾールが好ましい。
カプロラクタム類(C1c)としては、たとえば、ε−カプロラクタムなどがあげられる。
水素結合を含む化合物(C1)としては、ピペリジン誘導体(C1a)、イミダゾール類(C1b)、カプロラクタム類(C1c)のなかでも、ピペリジン誘導体(C1a)が好ましいが、入手しやすいという点からは、イミダゾール類(C1b)、カプロラクタム類(C1c)が好ましい。また、ピペリジン誘導体(C1a)の具体例としては、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケートがより好ましい。水素結合を含む化合物(C1)は、単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、2種以上組み合わせて用いた場合、水素結合を含む化合物(C1)を2種類以上組み合わせて用いても、組み合わせることによる効果が得られにくく、さらに、ゴム強度が低下し、好ましくないため、単独で用いるのが好ましい。
イオン結合を含む化合物(C2)としては、有機カルボン酸金属塩などの有機金属化合物(C2a)、チオカルボン酸塩(C2b)、リン酸塩(C2c)などがあげられる。
有機カルボン酸金属塩としては、たとえば、安息香酸金属塩、ナフトエ酸金属塩などの芳香族カルボン酸金属塩や、酢酸金属塩、プロピオン酸金属塩、アクリル酸金属塩、メタクリル酸金属塩、琥珀酸金属塩などの芳香環を含まないカルボン酸金属塩などがあげられ、芳香環を含まないカルボン酸金属塩が好ましい。
芳香環を含まないカルボン酸金属塩としては、酢酸金属塩、プロピオン酸金属塩、琥珀酸金属塩などの多重結合を含まないカルボン酸金属塩や、アクリル酸金属塩、メタクリル酸金属塩などの多重結合を含むカルボン酸金属塩などがあげられるが、架橋のばらつきを抑え、架橋密度を向上させることができるため、多重結合を含まないカルボン酸金属塩がより好ましい。
また、多重結合を含まないカルボン酸金属塩としては、酢酸金属塩、プロピオン酸金属塩などの有機モノカルボン酸金属塩や、琥珀酸金属塩などの有機ジカルボン酸金属塩などがあげられ、モノカルボン酸金属塩が好ましい。
また、チオカルボン酸塩(C2b)としては、チオ酢酸塩、チオプロピオン酸塩などがあげられる。
さらに、リン酸塩(C2c)としては、メタリン酸塩などがあげられる。
イオン結合を含む化合物(C2)における金属としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ土類金属、亜鉛、ニッケルなどの遷移金属などがあげられ、アルカリ土類金属が好ましい。
上記条件を満たすイオン結合を含む化合物(C2)としては、酢酸マグネシウム、プロピオン酸カルシウム、酢酸カルシウム、プロピオン酸マグネシウムなどがあげられるが、一般的に市販され、入手しやすいことから、酢酸マグネシウムまたはプロピオン酸カルシウムが好ましい。イオン結合を含む化合物(C2)としては、上記化合物を単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよいが、2種以上を組み合わせて用いた場合、イオン結合を含む化合物(C2)を2種類以上組み合わせて用いても、組み合わせることによる効果が得られにくく、さらに、ゴム強度が低下し、好ましくないため、単独で用いるのが好ましい。
水素結合および/またはイオン結合を含む化合物(C)は単独で用いても、2種以上を組み合わせて用いてもよい。グリップ性能に優れるという理由から、水素結合を含む化合物(C1)とイオン結合を含む化合物(C2)を組み合わせて用いることが好ましい。
水素結合および/またはイオン結合を含む化合物(C)の含有量は、グリップ性能に優れるという理由から、ジエン系ゴム(A)100重量部に対して0.1重量部以上が好ましく、0.5重量部以上がより好ましい。また、水素結合および/またはイオン結合を含む化合物(C)の含有量は、耐摩耗性および加工性に優れるという理由から、ジエン系ゴム(A)100重量部に対して50重量部以下が好ましく、40重量部以下がより好ましい。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、さらに、充填剤(D)を含むことが好ましい。
前記充填剤(D)としては、たとえば、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、酸化マグネシウムなどがあげられるが、補強効果が大きいという理由から、カーボンブラック、シリカが好ましい。
カーボンブラックのチッ素吸着比表面積(N2SA)は、80m2/g以上が好ましく、100m2/g以上がより好ましい。カーボンブラックのチッ素吸着比表面積が80m2/g未満では、グリップ性能および耐摩耗性が低下する傾向がある。また、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、280m2/g以下が好ましく、200m2/g以下がより好ましい。カーボンブラックのチッ素吸着比表面積が280m2/gをこえると、加工性が低下する傾向がある。
シリカのチッ素吸着比表面積(N2SA)は、10m2/g以上が好ましく、20m2/g以上がより好ましい。シリカのチッ素吸着比表面積が10m2/g未満では、グリップ性能が低下する傾向がある。また、カーボンブラックのチッ素吸着比表面積は、500m2/g以下が好ましく、450m2/g以下がより好ましい。カーボンブラックのチッ素吸着比表面積が500m2/gをこえると、加工性および耐摩耗性が低下する傾向がある。
充填剤(D)の含有量は、ジエン系ゴム(A)100重量部に対して、10重量部以上が好ましく、20重量部以上がより好ましい。充填剤(D)の含有量が10重量部未満では、耐摩耗性が低下する傾向がある。また、充填剤(D)の含有量は、200重量部以下が好ましく、150重量部以下がより好ましい。充填剤(D)の含有量が200重量部をこえると、加工性が低下する傾向がある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、さらに、老化防止剤を配合することが好ましい。老化防止剤としては、とくに制限はなく、N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合体、N−フェニル−N’−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミンなどがあげられ、これらの老化防止剤は、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
老化防止剤の含有量は、ジエン系ゴム(A)100重量部に対して、0.1重量部以上が好ましく、1重量部以上がより好ましい。老化防止剤の含有量が0.1重量部未満では、老化防止効果が小さい傾向がある。また、老化防止剤の含有量は、20重量部以下が好ましく、10重量部以下がより好ましい。老化防止剤の含有量が20重量部をこえると、タイヤ性能に影響がでる傾向がある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、さらに、軟化剤を含むことが好ましい。
軟化剤としては、たとえば、アロマオイル、ナフテンオイル、パラフィンオイル、植物油などのオイルや、クマロンレジン、石油系レジン、フェノール系レジン、テルペンレジン、キシレンレジンなどのレジンがあげられる。
オイルを配合する場合、オイルの含有量は、ジエン系ゴム(A)100重量部に対して、油展オイルを含めて、10重量部以上が好ましく、20重量部以上がより好ましい。オイルの含有量が10重量部未満では、ウェットグリップ性能が不充分となる傾向がある。
また、オイルの含有量は、200重量部以下が好ましく、150重量部以下がより好ましい。オイルの配合量が200重量部をこえると、耐摩耗性が著しく低下する傾向がある。
レジンの軟化点は、40℃以上が好ましく、60℃以上がより好ましい。レジンの軟化点が40℃未満では、高温条件下でのグリップ性能が低下する傾向がある。また、レジンの軟化点は、200℃以下が好ましく、180℃以下がより好ましい。レジンの軟化点が200℃をこえると、混練時の分散性が低下する傾向がある。
レジンを配合する場合、レジンの含有量は、ジエン系ゴム(A)100重量部に対して、1重量部以上が好ましく、5重量部以上がより好ましい。レジンの含有量が1重量部未満では、充分なグリップ性能が得られない傾向がある。また、レジンの含有量は、ジエン系ゴム(A)100重量部に対して、50重量部以下が好ましく、30重量部以下がより好ましい。レジンの含有量が50重量部をこえると、過度の粘着性を示すため、加工が困難となる傾向がある。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、前記ジエン系ゴム(A)、磁性フィラー(B)、水素結合および/またはイオン結合を含む化合物(C)、充填剤(D)、老化防止剤および軟化剤以外にも、ステアリン酸、酸化亜鉛、硫黄などの加硫剤、加硫促進剤など、一般的にゴム工業において使用される添加剤を適宜配合することができる。
本発明のタイヤ用ゴム組成物は、tanδを向上させることによって、タイヤのグリップ性能を向上させることができるという観点からタイヤのトレッド用として用いられることが好ましい。
本発明の空気入りタイヤは、通常の方法により製造される。すなわち、前記ゴム組成物を未加硫の段階でタイヤの各部分の形状に押出し加工し、タイヤ成形機上で通常の方法により貼り合わせて未加硫タイヤを成形する。該未加硫タイヤを加硫機中で加熱・加圧して空気入りタイヤを得ることができる。
本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は、これらのみに限定されるものではない。
次に、実施例および比較例で用いた各種薬品について詳細に説明する。
天然ゴム(NR):RSS#3
ブタジエンゴム(BR):宇部興産(株)製のBR150B
スチレンブタジエンゴム(1)(SBR(1)):旭化成(株)製のE15(エポキシ基でカップリングした溶液重合スチレンブタジエンゴム、スチレン単位量:23重量%、ビニル単位量:64重量%、末端基:なし)
スチレンブタジエンゴム(2)(SBR(2)):旭化成(株)製のタフデン4350(スチレン含有量:39重量%、ゴム固形分100重量部に対してオイル分50重量部含有)
カーボンブラック(1):キャボットジャパン(株)製のショウブラックN220(N2SA:111m2/g)
カーボンブラック(2):三菱化学(株)製のダイヤブラックA(N110、N2SA:142m2/g)
シリカ(1):デグッサ社製のウルトラシル360(湿式法により製造された含水シリカ、N2SA:50m2/g)
シリカ(2):東ソー・シリカ(株)製のVN3
シランカップリング剤:デグッサ社製のSi69(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
磁性フィラー(1):戸田工業(株)製のフェライト粉末FA700(平均1次粒子径:1.25μm、N2SA:1.70m2/g、圧縮密度:3.44g/cm3、磁束密度:1850G)
磁性フィラー(2):戸田工業(株)製のフェライト粉末FH−800(平均1次粒子径:1.2μm、N2SA:2.2m2/g、圧縮密度:3.1g/m3、磁束密度:1680G)
水酸化アルミニウム:昭和電工(株)製のハイジライトH−43
ピペリジン誘導体:三共(株)製のサノールLS−765
Figure 2008266574
フェノール誘導体:4,4’−ブチリデンビス−(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)
酢酸マグネシウム:キシダ化学(株)製
プロセスオイル(1):出光興産(株)製のダイアナプロセスAH24
プロセスオイル(2):(株)ジャパンエナジー製のプロセスX−260
レジン:日本石油化学(株)製のネオポリマー140
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
老化防止剤(1):住友化学(株)製のアンチゲン6C
老化防止剤(2):フレキシス社製のサントフレックス13
老化防止剤(3):フレキシス社製のノクラック224
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸「椿」
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛2種
硫黄(1):軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
硫黄(2):鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤(1):大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤(2):大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
実施例1〜7および比較例1〜7
表1〜3の工程(1)の配合内容にしたがい、BP型バンバリーミキサーにて、150℃の条件下で3分間混練りし、さらに、硫黄および加硫促進剤を、表1〜3の工程(2)の配合内容にしたがって配合し、オープンロールで50℃の条件下で5分間混練りし、未加硫ゴムシートを作製した。
さらに、未加硫ゴムシートを170℃の条件下で12分間プレス加硫し、実施例1〜7および比較例1〜7の加硫ゴムシートを作製した。
<実施例1〜2および比較例1〜2の評価>
(tanδ指数)
粘弾性スペクトロメーターVES((株)岩本製作所製)を用いて、温度70℃で初期歪み10%および動歪み2%の条件下で、各配合のtanδを測定し、比較例1のtanδを100として下記計算式より指数表示した。指数が大きいほどグリップ性能が優れる。
(tanδ指数)=(各配合のtanδ/比較例1のtanδ)×100
(グリップ指数)
未加硫ゴム組成物をトレッド形状に成形して、他のタイヤ部材と貼りあわせ、150℃の条件下で35分間プレス加硫することにより、試験用タイヤ(サイズ:195/65R15)を作製した。
上記試験用タイヤを装着した普通乗用車により、テストコースにて実車走行し、グリップ性について、比較例1を100として指数表示した。数値が大きいほどドライ路面におけるグリップ性能に優れていることを示す。
上記試験の評価結果を表1に示す。
Figure 2008266574
<実施例3〜7および比較例3〜7の評価>
(架橋度(SWELL))
加硫ゴムシートをトルエンに25℃で24時間浸漬し、浸漬前後の体積変化率(SWELL)を測定した。測定値が大きいほど、架橋のばらつきが大きく好ましくないことを示す。
(粘弾性試験)
岩本製作所(株)製の粘弾性スペクトロメーターを用いて、実施例3〜5および比較例3〜5では初期歪10%、動歪0.5%または2%、振動周波数10Hzの条件下で、40℃および100℃の加硫ゴムシートの物性(複素弾性率E’および損失tanδ)、実施例6〜7および比較例6〜7では初期歪10%、動歪0.5%または2%、振動周波数10Hzの条件下で、0℃および40℃の加硫ゴムシートの物性(複素弾性率E’および損失tanδ)を測定した。tanδの値が大きいほどグリップが高く、グリップ性能が優れていることを示す。E’の値が大きいほど、剛性に優れていることを示す。
(引張試験)
JIS K 6251「加硫ゴムおよび熱可塑性ゴム−引張特性の求め方」に基づき、ダンベル3号サンプルにて試験を行い、300%伸張時応力(M300)を測定した。比較例3または6のM300を100とし、下記計算式により、それぞれ指数表示した。引張強度指数が大きいほど、耐アブレージョン摩耗性能が向上していることを示す。
(引張強度指数)=(各配合のM300)
÷(比較例3または6のM300)×100
(実車評価)
未加硫ゴムシートをトレッド形状に成形して、他のタイヤ部材と貼りあわせ、170℃の条件下で12分間プレス加硫することにより、11×7.10−5サイズのカート用タイヤを作製した。
カートに作製したタイヤを装着し、1周2kmのテストコースを8週走行し、比較例1のタイヤのグリップ性能を3点とし、5点満点でテストドライバーが官能評価した。点数が高いほど、グリップ性能が高いことを示す。なお、初期グリップ性能は1〜4周目のグリップ性能、後半グリップ性能は5〜8周目のグリップ性能を示す。さらに、走行後の比較例3または6のタイヤの外観を3点とし、各配合の摩耗外観を5点満点で相対評価した。点数が高いほど、タイヤの摩耗量が少なく、耐摩耗性に優れていることを示す。
各評価結果を表2および3に示す。
Figure 2008266574
Figure 2008266574

Claims (11)

  1. (A)ジエン系ゴムおよび(B)磁性フィラーを含有するタイヤ用ゴム組成物。
  2. さらに、(C)水素結合および/またはイオン結合を含む化合物を含有する請求項1記載のタイヤ用ゴム組成物。
  3. さらに、(D)充填剤を含有する請求項1または2記載のタイヤ用ゴム組成物。
  4. 磁性フィラー(B)の平均1次粒子径が100μm以下、チッ素吸着比表面積が1.5m2/g以上および圧縮密度が4g/m3以下である請求項1〜3のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  5. ジエン系ゴム(A)が天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴムよりなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  6. 充填剤(D)がカーボンブラックおよび/またはシリカである請求項1〜5のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  7. 磁性フィラー(B)の含有量がジエン系ゴム(A)100重量部に対して、5〜50重量部である請求項1〜6のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  8. 水素結合および/またはイオン結合を含む化合物(C)の含有量がジエン系ゴム(A)100重量部に対して、0.1〜50重量部である請求項2〜7のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  9. 充填剤(D)の含有量がジエン系ゴム(A)100重量部に対して、10〜200重量部である請求項3〜8のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  10. トレッド用として用いられる請求項1〜9のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物。
  11. 請求項1〜10のいずれかに記載のタイヤ用ゴム組成物を用いた空気入りタイヤ。
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