JP2008265608A - タイヤモデル、タイヤの挙動シミュレーション方法、タイヤの挙動解析プログラム及びタイヤの挙動解析プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 使用状態でタイヤの挙動を模擬的に解析するために、タイヤを数値計算モデルに対応させて計算するタイヤモデルについて、タイヤ幅方向についてタイヤを所定の分割ラインにより要素分割したときの各要素の節点が、タイヤを転動させたときに、タイヤ幅方向において全て同時に路面と接触しないように分割したタイヤモデルを提供する。
【選択図】 図4
Description
図1には本発明のタイヤの挙動シミュレーション方法を実施するためのパーソナルコンピュータの概略が示されている。このパーソナルコンピュータは、データ等を入力するためのキーボード10、予め記憶された処理プログラムに従ってタイヤの性能を予測するコンピュータ本体12、及びコンピュータ本体12の演算結果等を表示するCRT14から構成されている。
図2は、本実施の形態にかかるタイヤの挙動解析プログラムの処理ルーチンを示すものである。ステップ100では、挙動解析の対象となるタイヤの設計案(タイヤ形状、構造、材料など)を定める。次のステップ102では、タイヤ設計案を数値解析上のモデルに落とし込むためのタイヤ(例えばトレッドパターンを有していないスムースタイヤやトレッドパターンを有するタイヤ)のタイヤモデルを作成する。トレッドパターンを有するタイヤの場合、例えばトレッドパターンのモデル、及びトレッドパターン以外のタイヤケース(タイヤ本体)のモデルを各々作成し、タイヤケースのモデルにトレッドパターンのモデルを張り合わせてタイヤモデルを作成できる。なお、本実施の形態では、スムースタイヤやタイヤケースのモデルを作成する場合について説明する。このタイヤモデルの作成は、用いる数値解析手法により若干異なる。本実施の形態では数値解析手法として有限要素法(FEM)を用いるものとする。従って、上記ステップ102で作成するタイヤモデルは、有限要素法(FEM)に対応した要素分割、例えば、メッシュ分割によって複数の要素に分割され、タイヤを数値的・解析的手法に基づいて作成されたコンピュータプログラムヘのインプットデータ形式に数値化したものをいう。この要素分割とはタイヤ、及び路面等の対象物を小さな幾つかの(有限の)小部分に分割することをいう。この小部分ごとに計算を行い全ての小部分について計算した後、全部の小部分を足し合わせることにより全体の応答を得ることができる。なお、分割にあたっては詳細を後述するように、本実施の形態では、許容範囲を設定している。
上記タイヤの挙動シミュレーションを基にして、タイヤモデルをタイヤ周方向に要素分割する分割ライン(以後、タイヤモデルをタイヤ周方向に要素分割する分割ラインを単に「分割ライン」と呼ぶ)について説明する。本発明者は、種々の実験及び検討を行い、分割ラインのタイヤ周方向に対する角度を、0度以外の所定角度にすることが好ましい、という知見に至った。
本実施の形態は、上記実施の形態と同様の構成のため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。また、本実施の形態では、解析対象として横力を採用している。すなわち、上記実施の形態では、タイヤ変形時の物理量として、タイヤ中心に作用する力の振動(kgf)の例を説明したが、本実施の形態では横力を採用する。
12 コンピュータ本体
14 CRT
30 タイヤモデル
FD フレキシブルディスク(記録媒体)
Claims (7)
- 使用状態でタイヤの挙動を模擬的に解析するために、タイヤを数値計算モデルに対応させて計算するタイヤモデルであって、
タイヤ幅方向についてタイヤを所定の分割ラインにより要素分割したときの各要素の節点が、前記タイヤを転動させたときに、前記タイヤ幅方向において全て同時に路面と接触しないように分割したことを特徴とする
タイヤモデル。 - 前記所定の分割ラインは、前記タイヤ幅方向に対して0度以外の所定角度を成す直線及び曲線の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1に記載のタイヤモデル。
- 前記所定角度の絶対値は、3度〜45度としたことを特徴とする請求項2に記載のタイヤモデル。
- タイヤ周方向についてタイヤケースの1周を、36個以上でかつ360個以下の要素に分割したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のタイヤモデル。
- 次の各ステップを含むタイヤの挙動シミュレーション方法。
(a)数値計算モデルとして接地及び転動により変形を与えることが可能なタイヤモデルとして、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のタイヤモデルを定めるステップ。
(b)タイヤ性能を使用状態で解析するために、前記タイヤモデルに使用条件を付与するステップ。
(c)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(d)前記ステップ(c)におけるタイヤモデルに生じる物理量を求めるステップ。
(e)前記物理量によりタイヤの挙動を予測するステップ。 - コンピュータによってタイヤの挙動を解析するために、次の各ステップを含むことを特徴とするタイヤの挙動解析プログラム。
(A)数値計算モデルとして接地及び転動により変形を与えることが可能なタイヤモデルとして、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のタイヤモデルを定めるステップ。
(B)タイヤ性能を使用状態で解析するために、前記タイヤモデルに使用条件を付与するステップ。
(C)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(D)前記ステップ(C)におけるタイヤモデルに生じる物理量を求めるステップ。
(E)前記物理量によりタイヤの挙動を予測するステップ。 - コンピュータによってタイヤの挙動を解析するためのタイヤの挙動解析プログラムを記録した記録媒体であって、次の各ステップを含むことを特徴とするタイヤの挙動解析プログラムを記録した記録媒体。
(1)数値計算モデルとして接地及び転動により変形を与えることが可能なタイヤモデルとして、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のタイヤモデルを定めるステップ。
(2)タイヤ性能を使用状態で解析するために、前記タイヤモデルに使用条件を付与するステップ。
(3)前記タイヤモデルの変形計算を実行するステップ。
(4)前記ステップ(3)におけるタイヤモデルに生じる物理量を求めるステップ。
(5)前記物理量によりタイヤの挙動を予測するステップ。
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