JP2008264711A - 水没式複合型曝気装置 - Google Patents

水没式複合型曝気装置 Download PDF

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Abstract

【課題】深層の嫌気化の予防と同時に、余剰エアーを有効に利用することによって、表層におけるアオコのような藻類の発生を抑制できるとともに、景観性を損なうことがなく、維持管理費も削減できる一方、構造が極めて簡単で動作不良等が無く、コスト安に製造できるようにした水没式複合型曝気装置を提供する。
【解決手段】曝気装置22の曝気本体24の上部に、排気調整弁を有する散気管27を設けて、排気調整弁は、散気管27の外周に排気穴27cを形成するとともに、この散気管27の外周に所定の隙間を隔てて嵌合して、エアー溜め室10の反転水面の変動に追従して上下動する筒状のフロート弁33Cを設けて、このフロート弁33Cで、反転水面が上がったときに排気穴33cを閉じ、反転水面が下がったときに排気穴33cを開くようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、深層の嫌気化の予防と同時に、表層におけるアオコのような藻類の発生を抑制できる水没式複合型曝気装置に関する。
従来、図7に示すように、ダム湖等の湖底1に係留されて、湖底付近の深層の水をエアーレーションにより循環(矢印a参照)させる曝気装置2がある(特許文献1参照)。
前記曝気装置2は、湖底1にシンカー15で係留された状態でフロート3の浮力により起立状態に保持される曝気本体4を備えて、送気管5から送られたエアーによる散気管6からのエアーレーションの上昇流bで内筒7内に吸水して、溶存酸素量を上げた水cを上方から下方に反転させて、外筒8との間の出口9から外部(深層)に排水することで、深層の嫌気化を予防するものである。
前記曝気装置2では、曝気本体4内のエアー溜め室10と、水面L1上に浮上する排気フロート11の排気調整弁12とを排気用ホース13で連結して、曝気本体4内の余剰エアーを排気用ホース13から排気調整弁12を介して大気中に排気することで、曝気本体4の表層の水を攪拌しないようにしている。前記曝気本体4は、例えば水深が50mとすると、水深が20mの付近に位置するように設定されている。なお、14は、緊急排気ホースである。
前記曝気本体4内のエアー溜め室10には反転水面L2が設定され、反転水面L2が低すぎると、溶存酸素量を上げた水が反転できないので、深層に排水できなくなるおそれがあり、反転水面L2が高すぎると、溶存酸素量を上げた水が排気用ホース13から排気調整弁12を介して水面L1に排水されるおそれがある。この反転水面L2の設定は、排気調整弁12で排気量を微調整することで行っている。
しかしながら、曝気本体4内の余剰エアーは、常に大気中に排気するようになっているので、余剰エアーが全く無駄になるという問題があった。
また、排気用ホース13は、数年毎に取り替える必要があるので、維持管理費が高くなるとともに、長さが長いことから(例えば約30m)、水面L1が下がったような場合、水面上に浮き上がるので、景観性が悪くなるという問題があった。
特開平1−284397号公報
そこで、本出願人は、深層の嫌気化の予防と同時に、余剰エアーを有効に利用することによって、表層におけるアオコのような藻類の発生を抑制できるとともに、景観性を損なうことがなく、維持管理費も削減できる水没式複合型曝気装置を先に提案した。
本発明は、前記提案の改善に係るものであって、構造が極めて簡単で、コスト安に製造できるようにした水没式複合型曝気装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1は、ダム湖等の湖底に係留されて、湖底付近の深層の水をエアーレーションにより循環させる曝気装置の曝気本体の上部に、排気調整弁を有する散気管を設けて、この散気管で、曝気本体内のエアー溜め室に溜まった余剰エアーを水中に散気して、表層の水を攪拌させるようにしたことを特徴とする水没式複合型曝気装置であって、前記排気調整弁は、前記散気管の外周に排気穴を形成するとともに、この散気管の外周に所定の隙間を隔てて嵌合して、エアー溜め室の反転水面の変動に追従して上下動する筒状のフロート弁を設けて、このフロート弁で、反転水面が上がったときに排気穴を閉じ、反転水面が下がったときに排気穴を開くようにしたことを特徴とする水没式複合型曝気装置を提供するものである。
請求項2のように、前記隙間は、フロート弁で排気穴を閉じている時に、極少量の水を散気管内に流し込むバイパス部であることが好ましい。
請求項3のように、前記フロート弁の外周に、上下動時にフロート弁を回転させるような水流抵抗を付与する水流抵抗付与部が形成されていることが好ましい。
本発明の請求項4は、ダム湖等の湖底に係留されて、湖底付近の深層の水をエアーレーションにより循環させる曝気装置の曝気本体の上部に、排気調整弁を有する散気管を設けて、この散気管で、曝気本体内のエアー溜め室に溜まった余剰エアーを水中に散気して、表層の水を攪拌させるようにしたことを特徴とする水没式複合型曝気装置であって、前記排気調整弁は、前記散気管の外周に上下方向のスリットを形成するとともに、この散気管の外周に嵌合して、エアー溜め室の反転水面の変動に追従して上下動する筒状のフロート弁を設けて、このフロート弁で、反転水面が上がったときにスリットを開き、反転水面が下がったときにスリットの下部を閉じるようにしたことを特徴とする水没式複合型曝気装置を提供するものである。
請求項5のように、前記曝気本体内のエアー溜め室と、水面上に浮上する排気フロートの開閉弁とを排気用ホースで連結して、常時は開閉弁を閉じるとともに、濁水流入時に開閉弁を開いて、エアー溜め室内のエアーを大気に放出することで、散気管からの散気を止めるようにすることが好ましい。
本発明の請求項1によれば、曝気本体によって、湖底付近の深層の水をエアーレーションにより循環させると同時に、曝気本体のエアー溜め室に溜まった余剰エアーは、曝気本体の散気管から水中に散気するようになるから、曝気本体の表層に散気による水流が生じるようになり(循環曝気攪拌)、余剰エアーを有効に利用することによって、表層を攪拌して水温を均一化できるとともに、表層におけるアオコのような藻類の発生を抑制できるようになる。
また、従来技術のような排気用ホースが不要になるから、維持管理費が削減できるとともに、水面上に浮き上がるという問題も無くなるので、景観を損なうおそれもなくなる。
さらに、反転水面が上がったときに上動するフロート弁で散気管の排気穴を閉じることにより、エアー溜め室に余剰エアーが溜まることでエアー圧が上がって反転水面が下がるようになる。また、反転水面が下がったときに下動するフロート弁で散気管の排気穴を開くことにより、エアー溜め室の余剰エアーが散気管から水中に散気されることでエアー圧が下がって反転水面が上がるようになる。このように、反転水面の変動に追従して上下動するフロート弁でエアー溜め室の余剰エアー量を制御することで、反転水面を自動的に適正範囲に設定できるようになる。
また、散気管に排気穴を開けるとともに、散気管に筒状のフロート弁を嵌合させるだけであるから、構造が極めて簡単で動作不良等が無く、コスト安に製造できるようになる。
請求項2によれば、フロート弁で排気穴を閉じている時に、隙間であるバイパス部で極少量の水を散気管内に流し込むようにすれば、フロート弁に作用する水圧が減少して、フロート弁が散気管の外周に固着するのを防止することができる。
請求項3によれば、藻や水垢等が隙間に入り込んで固着しても、水流抵抗付与部でフロート弁が上下動時に回転されるから、固着した藻や水垢等の生物膜が引き千切られるので、フロート弁が散気管の外周に固着するのを、セルフクリーニング作用でより有効に防止することができる。
本発明の請求項4によれば、曝気本体によって、湖底付近の深層の水をエアーレーションにより循環させると同時に、曝気本体のエアー溜め室に溜まった余剰エアーは、曝気本体の散気管から水中に散気するようになるから、曝気本体の表層に散気による水流が生じるようになり(循環曝気攪拌)、余剰エアーを有効に利用することによって、表層を攪拌して水温を均一化できるとともに、表層におけるアオコのような藻類の発生を抑制できるようになる。
また、従来技術のような排気用ホースが不要になるから、維持管理費が削減できるとともに、水面上に浮き上がるという問題も無くなるので、景観を損なうおそれもなくなる。
さらに、反転水面が上がったときに上動するフロート弁で散気管のスリットを開くことにより、エアー溜め室に余剰エアーが溜まることでエアー圧が上がって反転水面が下がるようになる。また、反転水面が下がったときに下動するフロート弁で散気管のスリットの下部を閉じることにより、開いたスリットの上部からエアー溜め室の余剰エアーが散気管から水中に散気されることでエアー圧が下がって反転水面が上がるようになる。このように、反転水面の変動に追従して上下動するフロート弁でエアー溜め室の余剰エアー量を制御することで、反転水面を自動的に適正範囲に設定できるようになる。
また、散気管にスリットを開けるとともに、散気管にフロート弁を嵌合させるだけであるから、構造が極めて簡単で動作不良等が無く、コスト安に製造できるようになる。
請求項5によれば、曝気本体内のエアー溜め室と、水面上に浮上する排気フロートの開閉弁とを排気用ホースで連結して、濁水流入時に開閉弁を開いて、エアー溜め室内のエアーを大気に放出するようにしたから、濁水流入時に散気管からの散気を止めることができるので、濁水の沈降が妨げられなくなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、背景技術と同一構成・作用の箇所は、同一番号を付して詳細な説明を省略する。
図5に示すように、水没式複合型曝気装置22は、ダム湖等の湖底1に係留されて、湖底付近の深層の水をエアーレーションにより循環(矢印a参照)させるものである。
前記曝気装置2は、湖底1にシンカー15で係留された状態でフロート3の浮力により起立状態に保持される曝気本体24を備えて、送気管5から送られたエアーによる第1散気管26からのエアーレーションの上昇流bで内筒7内に吸水して、溶存酸素量を上げた水cを上方から下方に反転させて、外筒8との間の出口9から外部(深層)に排水することで、深層の嫌気化を予防するものである。
図1(a)(b)に詳細に示すように、前記外筒8の頂部は半球状に形成され、内筒7の上端部との間には、エアーレーションの余剰エアーdを溜めるエアー溜め室10が形成されて、外筒8の頂部には、エアー溜め室10の余剰エアーdを水中に散気するために、内外に貫通する第2散気管27が設けられている。なお、28は、エアー溜め室10内のエアー圧が異常に上がった時に開いて、余剰エアーdを水中に緊急排気するための緊急排気管である。
図2(a)に要部を拡大して示すように、第1実施形態の排気調整弁であるフロート弁33Cを有する第2散気管27の外周には、縦長の排気穴27cが形成されている。
第2散気管27の排気穴27cの上端位置には、上部ストッパー50が固定されるとともに、第2散気管27の下端部には、下部ストッパー51が固定されている。この各ストッパー51,52は、後述するフロート弁33Cの上下動位置を規制するものである。
第2散気管27の外周には、所定の隙間を隔てて嵌合して、エアー溜め室10の反転水面L2(U,D)の変動に追従して上下動する円筒状のフロート弁33Cが設けられている。このフロート弁33Cは、ガラス繊維強化プラスチック製、木材製または合成樹脂製で、耐摩耗性、耐加水分解性に優れ、吸水性の少ない材質であって、水に浮く比重に設定されていて、エアー溜め室10の反転水面L2に浮かんで、反転水面L2の変動に追従して上下動するようになる。なお、フロート弁33Cは、必ずしも円筒状である必要は無く、例えば四角筒状等の多角筒状であっても良い。
そして、図2(a)のように、反転水面L2が上がったときに〔L2(U)参照〕フロート弁33Cが上動することで、フロート弁33Cで排気穴27cを閉じるようになる。逆に、図2(b)のように、反転水面L2が下がったときに〔L2(D)参照〕フロート弁33Cが下動することで、フロート弁33Cで排気穴27cを開くようになる。
第2散気管27の外周とフロート弁33Cの内周との間の隙間は、フロート弁33Cで排気穴27cを閉じている時に、極少量の水を第2散気管27内に流し込むバイパス部34を形成する。この隙間は、第2散気管27の外周径が40mm程度である時は、0.5〜0.8mm程度のものである。
フロート弁33Cの外周には、図2(c)(d)に詳細に示すように、上下動時にフロート弁33Cを回転させるような水流抵抗を付与する水流抵抗付与部33dが形成されている。この水流抵抗付与部33dは、図では、45度に傾斜させたスパイラル(ねじ)状の溝〔図2(d)の点々参照〕であり、この溝内に水が入り込むことで、フロート弁33Cが上下動する時の水流抵抗で、フロート弁33Cが緩やかに回転させるようになる。なお、スパイラル状の溝に代えて、フィン(スクリュー)を形成しても良い。
第1実施形態の排気調整弁であるフロート弁33Cを有する第2散気管27を曝気本体24に設ければ、図1(a)および2(a)のように、反転水面L2が上がる〔L2(U)参照〕のに従って上動するフロート弁33Cで第2散気管27の排気穴27cを閉じることにより、エアー溜め室10に余剰エアーdが溜まることでエアー圧が上がって反転水面L2が下がる〔L2(D)参照〕ようになる。
また、図1(b)および図2(b)のように、反転水面L2が下がる〔L2(D)参照〕のに従って下動するフロート弁33Cで第2散気管27の排気穴27cを開くことにより、エアー溜め室10の余剰エアーdが第2散気管27から水中に散気されることでエアー圧が下がって反転水面L2が上がる〔L2(U)参照〕ようになる。
このように、反転水面L2の変動〔L2(U)、L2(D)参照〕に追従して上下動するフロート弁33Cでエアー溜め室10の余剰エアー量を制御することで、反転水面L2を自動的に適正範囲Hに設定できるようになる。
また、エアー溜め室10に溜まった余剰エアーdは、曝気本体24の第2散気管27から水中に散気されるから、曝気本体24の表層に散気による水流(図5の矢印e参照)が生じるようになり(循環曝気攪拌)、余剰エアーdを有効に利用することによって、表層を攪拌して水温を均一化できるとともに、表層におけるアオコのような藻類の発生を抑制できるようになる。
さらに、従来技術のような排気用ホースが不要になるから、維持管理費が削減できるとともに、水面上に浮き上がるという問題も無くなるので、景観性を損なうおそれもなくなる。
また、第2散気管27に排気穴27cを開けるとともに、第2散気管27に筒状のフロート弁33Cを嵌合させるだけであるから、構造が極めて簡単で動作不良等が無く、コスト安に製造できるようになる。
さらに、フロート弁33Cで排気穴27cを閉じている時に、バイパス部(隙間)34で極少量の水cを第2散気管27内に流し込むようにすれば、フロート弁33Cに作用する水圧が減少して、フロート弁33Cが第2散気管27の外周に固着するのを防止することができる。
また、フロート弁33Cの外周に、上下動時にフロート弁33Cを回転させるような水流抵抗を付与する水流抵抗付与部33dを形成すれば、藻や水垢等が隙間に入り込んで固着しても、水流抵抗付与部33dでフロート弁33Cが上下動時に回転されるから、固着した藻や水垢等の生物膜が引き千切られるので、フロート弁33Cが散気管の外周に固着するのを、セルフクリーニング作用でより有効に防止することができる。
図3および図4は、第2実施形態の排気調整弁であるフロート弁33Dを有する第2散気管27を設けた水没式複合型曝気装置22である。
第2散気管27の外周の下部には、図4(a)に要部を拡大して示すように、円周上等角度間隔で上下方向の三角形状のスリット27dが形成されている。なお、スリット27dは三角形状に限られるものではない。
第2散気管27の外周の側部には、側面視で略コ字状のガイド軸54の上端部が固定され、このガイド軸54には、フロート弁33Dに連結された球状のフロート部33fの中心穴33eが貫通されて、ガイド軸54に沿ってフロート部33fが上下移動可能にガイドされるようになる。ガイド軸54の下端部は、フロート部33fの下動位置を規制するストッパーとなる。
そして、図4(a)のように、反転水面L2が上がった〔L2(U)参照〕ときにフロート部33fとともにフロート弁33Dが上動することで、フロート弁33Dがスリット27dを開くようになる。逆に、図4(b)のように、反転水面L2が下がった〔L2(D)参照〕ときにフロート部33fとともにフロート弁33Dが下動することで、フロート弁33Dがスリット27dの下部を閉じるようになる。
フロート弁33Dでスリット27dの下部を閉じている時に、開かれたスリット27dの上部に、極少量の水cを第2散気管27内に流し込むバイパス部34が形成されている。
第2実施形態の排気調整弁であるフロート弁33Dを有する第2散気管27を曝気本体24に設ければ、図3(a)および図4(a)のように、反転水面L2が上がる〔L2(U)参照〕に従ってフロート部33fとともに上動するフロート弁33Dで第2散気管27のスリット27dを開くことにより、エアー溜め室10に余剰エアーdが溜まることでエアー圧が上がって反転水面L2が下がる〔L2(D)参照〕ようになる。
また、図3(b)および図4(b)のように、反転水面L2が下がる〔L2(D)参照〕のに従ってフロート部33fとともに下動するフロート弁33Dでスリット27dの下部を閉じることにより、エアー溜め室10の余剰エアーdが開いたスリット27dの上部から第2散気管27から水中に散気されることでエアー圧が下がって反転水面L2が上がる〔L2(U)参照〕ようになる。
このように、反転水面L2の変動に追従して上下動するフロート弁33Dでエアー溜め室10の余剰エアー量を制御することで、反転水面L2を自動的に適正範囲Hに設定できるようになる。
また、第2散気管27にスリット27dを開けるとともに、第2散気管27にフロート弁33Dを嵌合させるだけであるから、構造が極めて簡単で動作不良等が無く、コスト安に製造できるようになる。その他、第1実施形態の第2散気管27のフロート弁33Cと同様の作用効果を奏することができる。
前記各実施形態の水没式複合型曝気装置22においては、濁水流入時に第2散気管27からの散気が継続していると、濁水の沈降が妨げられることがある。
そこで、図6に示すように、曝気本体24内のエアー溜め室10と、水面L1上に浮上する排気フロート45の開閉弁46とを排気用ホース47で連結して、常時は開閉弁46を閉じるとともに、濁水流入時に開閉弁46を開いて、エアー溜め室10内のエアーを大気に放出することで、第2散気管27からの散気を止めるようにすることができる。なお、開閉弁46の開閉操作は、作業員がボートを漕ぎ寄せて手動で操作することができる他、リモートコントロールにより自動で操作することもできる。
この構成であれば、濁水流入時に第2散気管27からの散気を止めることができるので、濁水の沈降が妨げられなくなる。
本発明の第1実施形態に係る排気調整弁である第1フロート弁を有する第2散気管を設けた水没式複合型曝気装置の曝気本体であり、(a)はフロート弁が上動した要部断面図、(b)はフロート弁が下動した要部断面図である。 (a)は第2散気管の排気穴を閉じたフロート弁の側面図、(b)は第2散気管の排気穴を開いたフロート弁の側面図、(c)はフロート弁の平面図、(d)は(a)の正面図である。 本発明の第2実施形態に係る排気調整弁であるフロート弁を有する第2散気管を設けた水没式複合型曝気装置の曝気本体であり、(a)はフロート弁が上動した要部断面図、(b)はフロート弁が下動した要部断面図である。 (a)は第2散気管のスリットを開いたフロート弁の側面図、(b)は第2散気管のスリットを閉じたフロート弁の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る排気調整弁であるフロート弁を有する第2散気管を設けた水没式複合型曝気装置の側面図である。 濁水流入時に第2散気管からの散気を止められるように構成した水没式複合型曝気装置の側面図である。 従来の曝気装置の側面図である。
符号の説明
1 湖底
10 エアー溜め室
22 水没式複合型曝気装置
24 曝気本体
27 第2散気管(散気管)
27c 排気穴
27d スリット
33C,33D フロート弁(排気調整弁)
33d 水流抵抗付与部
34 バイパス部
45 排気フロート
46 開閉弁
47 排気用ホース
50 上部ストッパー
51 下部ストッパー
d 余剰エアー
L2 反転水面

Claims (5)

  1. ダム湖等の湖底に係留されて、湖底付近の深層の水をエアーレーションにより循環させる曝気装置の曝気本体の上部に、排気調整弁を有する散気管を設けて、この散気管で、曝気本体内のエアー溜め室に溜まった余剰エアーを水中に散気して、表層の水を攪拌させるようにしたことを特徴とする水没式複合型曝気装置であって、
    前記排気調整弁は、前記散気管の外周に排気穴を形成するとともに、この散気管の外周に所定の隙間を隔てて嵌合して、エアー溜め室の反転水面の変動に追従して上下動する筒状のフロート弁を設けて、このフロート弁で、反転水面が上がったときに排気穴を閉じ、反転水面が下がったときに排気穴を開くようにしたことを特徴とする水没式複合型曝気装置。
  2. 前記隙間は、フロート弁で排気穴を閉じている時に、極少量の水を散気管内に流し込むバイパス部であることを特徴とする請求項1に記載の水没式複合型曝気装置。
  3. 前記フロート弁の外周に、上下動時にフロート弁を回転させるような水流抵抗を付与する水流抵抗付与部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の水没式複合型曝気装置。
  4. ダム湖等の湖底に係留されて、湖底付近の深層の水をエアーレーションにより循環させる曝気装置の曝気本体の上部に、排気調整弁を有する散気管を設けて、この散気管で、曝気本体内のエアー溜め室に溜まった余剰エアーを水中に散気して、表層の水を攪拌させるようにしたことを特徴とする水没式複合型曝気装置であって、
    前記排気調整弁は、前記散気管の外周に上下方向のスリットを形成するとともに、この散気管の外周に嵌合して、エアー溜め室の反転水面の変動に追従して上下動する筒状のフロート弁を設けて、このフロート弁で、反転水面が上がったときにスリットを開き、反転水面が下がったときにスリットの下部を閉じるようにしたことを特徴とする水没式複合型曝気装置。
  5. 前記曝気本体内のエアー溜め室と、水面上に浮上する排気フロートの開閉弁とを排気用ホースで連結して、常時は開閉弁を閉じるとともに、濁水流入時に開閉弁を開いて、エアー溜め室内のエアーを大気に放出することで、散気管からの散気を止めるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の水没式複合型曝気装置。
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