JP2007010155A - 給液制御機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】弁座の直径はバランスガイドの直径よりも大きくし、バランスガイドの上部には付勢手段22を取付け、弁体を閉める力を付勢し、この付勢力は調整可能なように付勢力調整手段を設ける。レバー機構9Aにはひも状体9Cを取付け、ひも状体の下端には第2ストッパー14、また上端近くには第1ストッパー15を取付けると共に、フロート9Bがひも状体に沿って自在に動き得るように構成し、さらに弁体が閉止した後再び水位が下降するとき、弁体が開かないように、レバーに規制手段26を設け、補給水の開始水位および停止水位を自由に選択・設定できるようにした。
【選択図】図1
Description
このため雨水利用槽設備においては、雨水を有効に集め、貯水すると共に、降雨量の少ない時期においても、上水道等から補給して、前述の用途等にいつでも使用できるようにすることが肝要である。
また、弁体がバルブ本体内を摺動する構造であるため、数個のシール材が必要であり、数年の稼動の後には保守作業が必要である。さらに、切替弁は雨水槽内底部に配管と共に固定設置されているため、配管の設備費を要し、保守作業もしづらく、かつ、切替弁の作動する水位の変更が簡単にできない等の欠点を有している。
また、特許文献2にあっては、弁装置が主弁と副弁の複雑な二つから成り製作費用が高価である。フロートが2個必要である。フロートを2個使用しているため狭い水槽の場合にフロートおよび鎖等の可撓性の条体がもつれたり、水槽内の水位測定用電極、配管、梯子等に絡まる等の欠点を有している。
請求項2に記載する給液制御機構は、ひも状体と、ひも状体に係合し、ひも状体に沿って移動自在なフロートと、ひも状体の第1の位置とその下方の第2の位置とに設けられ、第1の位置と第2の位置との間にフロートの移動を制限する第1ストッパー及び錘機能を有する第2ストッパーと、ひも状体の第1の位置側の一端に接続されるレバー機構と、レバー機構に連動して槽内への給液、停止を行う弁構造を備え、この弁構造はフロートが第2ストッパーに接した状態及びその状態から第1ストッパーに接するまでの移動状態では弁構造は開状態になり、またフロートが第1ストッパーに接した状態及びその状態から第2ストッパーに接するまでの移動状態にあっては弁構造は閉となる給液制御機構である。
請求項3に記載する給液制御機構は、請求項2記載の給液制御機構において、フロートが第1のストッパーに接した状態及びその状態から第2のストッパーに接するまでの移動状態のときに、弁構造が確実に閉止状態を保持するため、レバーの位置が変化しないように規制する規制手段を具備することを特徴とした給液制御機構である。
請求項2の給液制御機構においては、第1ストッパー及び第2ストッパーの位置を上下に設定することによって、槽内の液面レベルを所望の範囲に保持することが可能となるため、使い勝手が向上すると共に、ひも状体が常に鉛直状態になっているため、狭い槽内においても突起物等に絡まる等の障害が生じない効果がある。
請求項3に記載の給液制御機構においては、請求項2記載の発明の効果に加えて、給液圧力が低下した場合、あるいはレバー機構に不用意な振動等が加わった場合でも、機械的規制手段によってレバーの移動による誤動作を生じる恐れが無くなるので信頼性が向上する効果がある。
以上の説明のように、請求項1〜請求項3記載の給液制御機構を、雨水利用槽に応用した場合には、簡単な構造の給液制御機構によって、給電や電気制御装置が不要で、ひも状体と1個のフロートを利用して確実に希望する水位に応じて弁体の開閉が可能であり、給液制御機構の構造が簡単でありより安く提供できるうえに、安価なひも状体を利用することにより槽の大小・高低にも容易に適用可能で、フロート及びひも状体が絡まることなく、弁構造体の開閉水位の設定・調整が簡便で誤動作がなく、かつ、補給水の供給開始および停止水位の範囲を大きく設定できる等の多くの特徴を有する雨水・排水利用設備の提供が可能となる。
前記ひも状体9Cは、ロープは勿論、鎖、ボールチェーンほか柔軟な構造と強度、及び耐腐食性、耐候性等の特性を有するひも状の物体を含むことは論をまたない。
図7に示す状態では、水面12がフロート9Bよりも下にあるため、フロート9B及び第2ストッパー14の質量等によって、レバー端が押し下げられ弁体8が開いて補給水が供給される。この状態が本弁構造体による補給水の開始水位(最低水位)である。
一度弁体が開くと弁体に作用する水圧は、全水圧から動水圧分を減じたより低い水圧となるため、スプリングの付勢力があっても弁体を閉じることができず、水面の上昇に従ってフロートが中間位置にある場合も弁体は開いた状態を保つ。
2 雨水供給口
3 補給水供給口
4 雨水排出口
5 オーバーフロー口
6 水位測定用電極棒
7 弁構造体
8 弁体
9 印加手段
9A レバー機構
9B フロート
9C ひも状体
12 水面
13 移動形錘
14 第2ストッパー
15 第1ストッパー
16 弁箱
17 カバー
18 弁押さえ
19 バランスガイド
20 Oリング
21 弁棒
22 付勢手段
23 調整スピンドル
24 ロックナット
25 弁座
26 規制手段
27 固定金物
28 スプリングプランジャー
Claims (9)
- 槽内の最低液面レベルを保持するための弁構造体であって、給液口に接続される弁箱と、前記弁箱内に設置され、排液口に接続される弁座と、前記弁箱内に設置され、前記弁座に係合する弁体と、前記弁箱内に接続されたカバー内で摺動自在に構成され、その一部が前記弁箱内に露出するバランスガイドと、前記弁体と前記バランスガイドとを接続し、これらを一体的に移動可能とする弁棒と、前記弁体に接続され、前記槽内の液面が所定レベル以下になったとき前記弁体を開く方向に所定の力を加える印加手段とを備え、前記弁箱に保有される液体による前記弁体を前記弁座に係合させる力が、前記弁箱に保有される液体による前記バランスガイドを前記カバー内に押し込もうとする力より、大きくなるように設定されている弁構造体。
- 前記弁体を前記弁座に係合する方向に常に付勢する付勢手段を更に備えた、請求項1記載の弁構造体。
- 前記付勢手段は、前記カバー内に設置され、前記バランスガイドの一部に接続されたスプリングを含む、請求項2記載の弁構造体。
- 前記付勢手段は、付勢力を調整する付勢力調整手段を更に含む、請求項2又は請求項3記載の弁構造体。
- 前記弁体に静圧が加わる有効面積は、前記バランスガイドに静圧が加わる有効面積より大きい、請求項1から請求項4のいずれかに記載の弁構造体。
- 前記印加手段は、前記槽内の液体に浮遊するフロートと、前記フロートにその一端が接続されたひも状体と、前記ひも状体の他端が接続され、前記ひも状体に張力が生じたとき前記弁体に前記所定の力を加えるレバー機構とを含む、請求項1から請求項5のいずれかに記載の弁構造体。
- 槽内を浮遊するフロートの位置によって槽内への給液を制御する給液制御機構であって、フロートと、前記フロートにその一端が接続されるひも状体と、前記ひも状体に係合し、ひも状体に沿って移動自在な錘と、前記ひも状体の他端に接続されるレバー機構と、前記レバー機構に連動し、前記槽内への給液、停止を行う弁構造とを備えた給液制御機構。
- 槽内を浮遊するフロートの位置によって槽内への給液を制御する給液制御機構であって、ひも状体と前記ひも状体に係合し、ひも状体に沿って移動自在なフロートと、前記ひも状体の第1の位置とその下方の第2の位置とに設けられ、前記第1の位置と前記第2の位置との間に前記フロートの移動を制限する、第1ストッパー及び錘機能を有する第2ストッパーと、前記ひも状体の前記第1の位置側の一端に接続されるレバー機構と前記レバー機構に連動し、前記槽内への給液、停止を行う弁構造とを備え、前記弁構造は、前記フロートが前記第2ストッパーに接した状態及びその状態から前記第1ストッパーに接するまでの移動状態にあっては前記弁構造は開状態になり、前記フロートが前記第1ストッパーに接した状態及びその状態から前記第2ストッパーに接するまでの移動状態にあっては前記弁構造は閉状態となる給液制御機構。
- 前記レバー機構は、弁構造に接続され、揺動自在のレバーと、前記フロートが前記第2ストッパーに接した状態において前記ひも状体を介して加わる力より小さい力によっては前記レバーの位置が変化しないように規制する規制手段とを含む、請求項8記載の給液制御機構。
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