JP2008263725A - 母線保護継電システム - Google Patents

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隆文 前田
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Abstract

【課題】盲点事故が発生したときでも健全な母線を停電せずに事故を除去する母線保護継電システムを提供する。
【解決手段】母線保護継電システムは、少なくとも1つの送電線が接続される2つの母線間を連絡するブスタイのブスタイ遮断器の片側に上記2つの母線にそれぞれ流入する電流を検出する2つの保護用変流器が設置される母線保護継電システムにおいて、上記ブスタイ遮断器を遮断したときに上記保護用変流器が設置された上記ブスタイの部分が接続する母線に流れる電流の和が所定の値未満且つ上記ブスタイの部分と接続しない上記母線に流れる電流の和が所定の値以上の場合、上記ブスタイ遮断器を遮断し、その後上記保護用変流器が検出するブスタイ電流に替えて零を用いて上記母線に流れる電流の和を算出し、算出した和が所定の値以上の上記母線を停電する母線保護継電器を備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数母線を保護するため、分割保護リレーに電流差動方式を適用した母線保護継電システムに関するものである。
多数の送電線が接続する変電所の母線は、系統安定と運用操作の観点から複数の母線で構成され、母線間を連絡用線路により接続している。そして、大容量な変電所における母線の保護には、その母線に接続される全端子の電流を入力とし、キルヒホッフの法則に基づいて母線事故の有無を判別する差動継電器が適用されている。この差動継電器は、各端子電流を検出するための計器用変流器の位置を境界とする保護対象区間内の事故を瞬時に判別できる。
しかし、差動継電器で電源側遮断器を全て開放しないと事故電流が継続して流れ、停電範囲の拡大、人身安全への影響などの問題が発生するので、保護対象区間内の電源側遮断器は全て遮断する。
特に、計器用変流器と遮断器との間の事故(以下、「盲点事故」と称す)に対して、計器用変流器の設置位置に応じて対策を図っている。遮断器の片側に計器用変流器を設置した場合(以下、「片側設置」と称す)、一方の母線保護継電器の動作で保護対象区間内の遮断器を開放し、その後母線連絡の事故電流が継続していることを確認したとき他方の母線保護継電器が保護する保護対象区間内の遮断器を開放して事故電流を停止する。また、遮断器の両側に計器用変流器を設置した場合(以下、「両側設置」と称す)、両方の母線保護継電器が同時に動作し、全ての遮断器を開放して事故電流を停止している(例えば、特許文献1参照)。
特開昭52−147747号公報
しかし、遮断器の片側設置または両側設置のいずれの場合でも、盲点事故が発生すると、両方の母線の遮断器が開放され、健全な母線まで停電してしまうという問題がある。
また、遮断器の片側設置の場合、最初に一方の母線保護継電器が動作し、連絡用遮断器が遮断された後に遮断器が開放されるので、事故除去時間が長く掛かるという問題がある。
この発明の目的は、盲点事故が発生したときでも健全な母線を停電せずに事故を除去する母線保護継電システムを提供することである。
この発明に係る母線保護継電システムは、少なくとも1つの送電線が接続される2つの母線間を連絡するブスタイのブスタイ遮断器の片側に上記2つの母線にそれぞれ流入する電流を検出する2つの保護用変流器が設置され、上記母線毎に上記送電線および上記ブスタイから流れる電流の和に基づいて母線保護を行う母線保護継電システムにおいて、上記ブスタイ遮断器を遮断したときに上記保護用変流器が設置された上記ブスタイの部分が接続する母線に流れる電流の和が所定の値未満且つ上記ブスタイの部分と接続しない上記母線に流れる電流の和が所定の値以上の場合、上記ブスタイ遮断器を遮断し、その後上記保護用変流器が検出するブスタイ電流に替えて零を用いて上記母線に流れる電流の和を算出し、算出した和が所定の値以上の上記母線を停電する母線保護継電器を備える。
この発明に係る母線保護継電システムの効果は、事故が保護用変流器とブスタイ遮断器の間で発生した盲点事故であっても、ブスタイ遮断器を遮断し、その後ブスタイ電流を零とし、事故電流が甲母線または乙母線のいずれかに流れ込むかを判断することにより、盲点事故が発生した母線を判別し、この母線を他の母線から切り離すことができる。このとき、他の母線は盲点事故の発生した母線から切り離されるだけで活かすことができる。
実施の形態1.
図1は、この発明に係る実施の形態1による母線保護継電システムが配置された二重母線1ブスタイ方式の変電所母線を示す構成図である。
この発明に係る実施の形態1による二重母線1ブスタイ方式の変電所母線(以下、「変電所母線」と略称する)は、甲母線1および乙母線2からなる二重母線、甲母線1と乙母線2とを連結するブスタイ3、甲母線1と乙母線2とにそれぞれ接続するA送電線4とB送電線5を備える。
また、変電所母線は、A送電線4を甲母線1に対し開閉するA遮断器6、B送電線5を乙母線2に対し開閉するB遮断器7、ブスタイ3を開閉するブスタイ用遮断器8を備える。
なお、説明を簡単にするために、甲母線1および乙母線2に送電線がそれぞれ1つ接続している例を挙げたが、接続する送電線の数は1つに限るものではない。
この発明に係る実施の形態1による母線保護継電システムは、A送電線4に流れる電流を検出する第1計器用変流器11、B送電線5に流れる電流を検出する第2計器用変流器12、ブスタイ用遮断器8の甲母線側のブスタイ3に流れる電流を検出する甲側保護用変流器13、ブスタイ用遮断器8の甲母線側のブスタイ3に流れる電流を検出する乙側保護用変流器14、第1計器用変流器11、第2計器用変流器12、甲側保護用変流器13および乙側保護用変流器14から取り込まれた電流に基づき甲母線1または乙母線2を保護する母線保護継電器15を備える。
母線保護継電器15は、CPU、ROM、RAM、インターフェースを有するコンピュータから構成され、動作はROMに記憶したプログラムに記述された手順をシーケンスに読み出して行われる。
第1計器用変流器11および甲側保護用変流器13の極性は、保護する甲母線1に事故が発生し、事故電流を補償するように流れた電流の流れる方向を流入とする。すなわち、第1計器用変流器11で検出されるA送電線電流は、A送電線4から甲母線1に向かって流れたとき流入とする。甲側保護用変流器13で検出される甲側ブスタイ電流は、甲側保護用変流器13が設置されたブスタイ3をブスタイ遮断器8から甲母線1に向かって流れたとき流入とする。
また、第2計器用変流器12および乙側保護用変流器14の極性は、保護する乙母線2に事故が発生し、事故電流を補償するように流れた電流の流れる方向を流入とする。すなわち、第2計器用変流器12で検出されるB送電線電流は、B送電線5から乙母線2に向かって流れたとき流入とする。乙側保護用変流器14で検出される乙側ブスタイ電流は、乙側保護用変流器14が設置されたブスタイ3を甲母線1からブスタイ遮断器8に向かって流れたとき流入とする。
そして、母線に流れる電流の和は、流入をプラスとし、流出をマイナスとすると、母線の途中で事故電流が流れなければ、ほぼ零となるので、比較のときの誤差を考慮して適当な所定の値を閾値と定めれば、和と所定の値を比較することにより事故電流の有無を検出することができる。
次に、実施の形態1による母線保護継電器15の動作について図2を参照して説明する。図2は、実施の形態1による母線保護継電器15の動作手順を示すフローチャートである。
母線保護継電器15の動作は、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS101、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、ブスタイ遮断信号と甲母線遮断信号を発するステップS102、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値未満の場合、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS103、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、ブスタイ遮断信号を発するステップS104、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上でブスタイ遮断信号が発せられたとき甲側保護用変流器13が検出する甲側ブスタイ電流の代わりに甲側ブスタイ電流を零と設定するステップS105、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS106、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、甲母線遮断信号を発するステップS107、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値未満の場合、乙母線遮断信号を発するステップS108を有する。
事故が発生した箇所が、図3に示す甲母線1内のpであれば、ステップS101でA送電線電流と甲側ブスタイ電流との和と所定の値を比較すると、A送電線電流および甲側ブスタイ電流はともに流入であるので和は所定の値以上となる。その結果、事故が発生した甲母線1が乙母線2およびA送電線4から切り離される。一方、乙母線2は活きている。
事故が発生した箇所が、図3に示す乙母線2内のqであれば、ステップS101でA送電線電流と甲側ブスタイ電流との和と所定の値を比較すると、A送電線電流は流入であるが甲側ブスタイ電流は流出なので和は所定の値未満となる。ステップS103でB送電線電流と乙側ブスタイ電流との和と所定の値を比較すると、B送電線電流および乙側ブスタイ電流はともに流入であるので和は所定の値以上となる。そこで、ブスタイ遮断器8が遮断される。A送電線電流はブスタイ遮断器8が遮断されるので零となり、ステップS106での判断では所定の値未満になり、B遮断器7が遮断されて、乙母線2が甲母線1およびB送電線5から切り離される。一方、甲母線1は活きている。
なお、事故が発生した箇所が、図3に示すブスタイ3のブスタイ遮断器8と乙母線2の間のrでも同様にしてブスタイ3のこの箇所が甲母線1およびB送電線5から切り離される。
事故が発生した箇所が、図3に示すブスタイ3内のsであれば、ステップS101でA送電線電流と甲側ブスタイ電流との和と所定の値を比較すると、A送電線電流は流入であるが甲側ブスタイ電流は流出なので和は所定の値未満となる。ステップS103でB送電線電流と乙側ブスタイ電流との和と所定の値を比較すると、B送電線電流および乙側ブスタイ電流はともに流入であるので和は所定の値以上となる。そこで、ブスタイ遮断器8が遮断される。A送電線電流はブスタイ遮断器8が遮断されても事故電流が流入するので、ステップS106での判断では所定の値以上になる。そして、A遮断器6が遮断されて、この箇所が乙母線2およびA送電線4から切り離される。
このように、事故が甲側保護用変流器13とブスタイ遮断器8の間に存在する盲点事故であっても、ブスタイ遮断器8を遮断し、その後甲側ブスタイ電流を零とし、事故電流が甲母線1または乙母線2のいずれかに流れ込むかを判断することにより、盲点事故を判別し甲母線1を乙母線2およびA送電線4から切り離すことができる。このとき、乙母線2は甲母線1から切り離されるだけで停電はしない。
なお、上述の実施の形態1では、甲側保護用変流器13および乙側保護用変流器14を甲母線1とブスタイ遮断器8との間に配置したが、乙母線2とブスタイ遮断器8との間に配置しても良い。このときの母線保護継電器15の動作は、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS101、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、ブスタイ遮断信号と乙母線遮断信号を発するステップS102、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値未満の場合、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS103、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、ブスタイ遮断信号を発するステップS104、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上でブスタイ遮断信号が発せられたとき乙側保護用変流器14が検出する乙側ブスタイ電流の代わりに乙側ブスタイ電流を零と設定するステップS105、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS106、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、乙母線遮断信号を発するステップS107、B送電線電流が所定の値未満の場合、甲母線遮断信号を発するステップS108を有する。
また、上述の実施の形態1においては、二重母線1ブスタイ方式の変電所母線に対して本発明を適用したが、二重母線4ブスタイ方式の変電所母線に対して本発明を適用しても同様な効果が得られる。
また、上述の実施の形態1においては、母線保護継電器15が第1計器用変流器11、第2計器用変流器12、甲側保護用変流器13および乙側保護用変流器14から取り込まれた電流に基づき甲母線1または乙母線2を保護しているが、甲母線保護継電器と乙母線保護継電器の2台を用いて甲母線と乙母線を別々に保護しても良い。
その場合の甲母線保護継電器と乙母線保護継電器の動作の手順を図4と図5をそれぞれ参照して説明する。
甲母線保護継電器の動作は、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS201、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、ブスタイ遮断信号と甲母線遮断信号を発するステップS202を有する。
乙母線保護継電器の動作は、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS301、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、ブスタイ遮断信号を発するステップS302、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上でブスタイ遮断信号が発せられたとき甲側保護用変流器13が検出する甲側ブスタイ電流の代わりに甲側ブスタイ電流を零と設定するステップS303、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS304、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、甲母線遮断信号を発するステップS305、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値未満の場合、乙母線遮断信号を発するステップS306を有する。
実施の形態2.
図6は、この発明に係る実施の形態2による母線保護継電システムが配置された二重母線1ブスタイ方式の変電所母線を示す構成図である。
この発明に係る実施の形態2による母線保護継電システムが配置された変電所母線は、実施の形態1と同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
この発明に係る実施の形態2による母線保護継電システムは、実施の形態1による母線保護継電システムと甲側保護用変流器13が配置される位置が異なるとともに、それに伴って母線保護継電器15の動作が異なり、それ以外は同様であるので、同様な部分に同じ符号を付記し説明は省略する。
甲側保護用変流器13は、ブスタイ遮断器8と乙母線2との間に配設されている。そして、甲側保護用変流器13の極性は、保護する甲母線1に事故が発生し、事故電流が甲母線1に流れたときの電流の流れる方向を流入とする。すなわち、甲側保護用変流器13で検出される甲側ブスタイ電流は、甲側保護用変流器13を乙母線2からブスタイ遮断器8に向かって流れたとき流入したとする。
次に、実施の形態2による母線保護継電器15の動作について図7を参照して説明する。図7は、実施の形態2による母線保護継電器15の動作手順を示すフローチャートである。
母線保護継電器15の動作は、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS401、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、ブスタイ遮断信号を発するステップS402、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流の和が所定の値以上でブスタイ遮断信号が発せられたとき甲側保護用変流器13が検出する甲側ブスタイ電流の代わりに甲側ブスタイ電流を零と設定するステップS403、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS404、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、甲母線遮断信号を発するステップS405、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値未満の場合、乙母線遮断信号を発するステップS406、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値未満の場合、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS407、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合甲母線遮断信号およびブスタイ遮断信号を発するステップS408、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値未満の場合、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS409、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、乙母線遮断信号およびブスタイ遮断信号を発するステップS410を有する。
事故が発生した箇所が、図8に示す甲母線1内のpであれば、ステップS401で甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流の和と所定の値とを比較すると、甲側ブスタイ電流が流入で乙側ブスタイ電流が流出であるので、和は所定の値未満となる。そこで、ステップS407の手順に進み、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和と所定の値とを比較すると、A送電線電流が流入で甲側ブスタイ電流も流入であるので、和は所定の値以上となる。その結果、ステップS408でA遮断器6およびブスタイ遮断器8が遮断され、事故が発生した甲母線1が乙母線2およびA送電線4から切り離される。一方、乙母線2は活きている。
事故が発生した箇所が、図8に示す乙母線2内のqであれば、ステップS401で甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流の和と所定の値とを比較すると、甲側ブスタイ電流が流出で乙側ブスタイ電流が流入であるので、和は所定の値未満となる。そこで、ステップS407の手順に進み、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和と所定の値とを比較すると、A送電線電流が流入で甲側ブスタイ電流が流出であるので、和は所定の値未満となる。そこで、ステップS409の手順に進み、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和と所定の値とを比較すると、B送電線電流が流入で乙側ブスタイ電流も流入であるので、和は所定の値以上となる。その結果、ステップS410でB遮断器7およびブスタイ遮断器8が遮断され、事故が発生した乙母線2が甲母線1およびB送電線5から切り離される。一方、甲母線1は活きている。
事故が発生した箇所が、図8に示すブスタイ3内のrであれば、ステップS401で甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流の和と所定の値とを比較すると、甲側ブスタイ電流が流入で乙側ブスタイ電流も流入であるので、和は所定の値以上となる。そこで、ステップ402でブスタイ遮断器8を遮断し、ステップS403で甲側保護用変流器13が検出する甲側ブスタイ電流の代わりに甲側ブスタイ電流を零と設定する。次に、ステップS404で、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和と所定の値とを比較するが、A送電線電流はブスタイ遮断器8が遮断されると事故電流が流れず、且つ甲側ブスタイ電流は零に設定されるので、和は所定の値未満である。そして、B遮断器7が遮断されて、この箇所が甲母線1およびB送電線5から切り離される。
事故が発生した箇所が、図8に示すブスタイ3内のsであれば、ステップS401で甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流との和と所定の値とを比較すると、甲側ブスタイ電流が流入で乙側ブスタイ電流も流入であるので、和は所定の値以上となる。そこで、ステップ402でブスタイ遮断器8を遮断し、ステップS403で甲側保護用変流器13が検出する甲側ブスタイ電流の代わりに甲側ブスタイ電流を零と設定する。次に、ステップS404で、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和と所定の値とを比較するが、A送電線電流はブスタイ遮断器8が遮断されても事故電流が流れるし甲側ブスタイ電流は零に設定されるので、和は所定の値以上である。そこで、ステップS405に進み、A遮断器6が遮断されて、この箇所が乙母線2およびA送電線4から切り離される。
このように、甲側保護用変流器13と乙側保護用変流器14がブスタイ遮断器8を挟んで配置され、この間で発生した盲点事故であっても、ブスタイ遮断器8を遮断し、その後甲側ブスタイ電流を零とし、事故電流が甲母線または乙母線のいずれかに流れ込むかを判断することにより、盲点事故の箇所を判別し甲母線1または乙母線2の一方だけを停電し、他方を停電しないことができる。
なお、上述の実施の形態2においては、母線保護継電器15が第1計器用変流器11、第2計器用変流器12、甲側保護用変流器13および乙側保護用変流器14から取り込まれた電流に基づき甲母線1または乙母線2を保護しているが、ブスタイ保護継電器、甲母線保護継電器および乙母線保護継電器の3台を用いて甲母線と乙母線を別々に保護しても良い。
その場合のブスタイ保護継電器、甲母線保護継電器および乙母線保護継電器の動作の手順を図9から図11をそれぞれ参照して説明する。
ブスタイ保護継電器の動作は、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS501、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、ブスタイ遮断信号を発するステップS502、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流の和が所定の値以上でブスタイ遮断信号が発せられたとき甲側保護用変流器13が検出する甲側ブスタイ電流の代わりに甲側ブスタイ電流を零と設定するステップS503、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS504、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、甲母線遮断信号を発するステップS505、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値未満の場合、乙母線遮断信号を発するステップS506を有する。
甲母線保護継電器の動作は、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS601、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値未満の場合、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS602、A送電線電流と甲側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合甲母線遮断信号およびブスタイ遮断信号を発するステップS603を有する。
乙母線保護継電器の動作は、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS701、甲側ブスタイ電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値未満の場合、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上か否かを判断するステップS702、B送電線電流と乙側ブスタイ電流との和が所定の値以上の場合、乙母線遮断信号およびブスタイ遮断信号を発するステップS703を有する。
この発明に係る実施の形態1による母線保護継電システムが配置された二重母線1ブスタイ方式の変電所母線を示す構成図である。 実施の形態1による母線保護継電器の動作手順を示すフローチャートである。 事故の起こった位置を示す変電所母線図である。 実施の形態1による甲母線保護継電器の動作手順を示すフローチャートである。 実施の形態1による乙母線保護継電器の動作手順を示すフローチャートである。 この発明に係る実施の形態2による母線保護継電システムが配置された二重母線1ブスタイ方式の変電所母線を示す構成図である。 実施の形態2による母線保護継電器の動作手順を示すフローチャートである。 事故の起こった位置を示す変電所母線図である。 実施の形態2によるブスタイ保護継電器の動作手順を示すフローチャートである。 実施の形態2による甲母線保護継電器の動作手順を示すフローチャートである。 実施の形態2による乙母線保護継電器の動作手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 甲母線、2 乙母線、3 ブスタイ、4、5 送電線、6、7 遮断器、8 ブスタイ遮断器、11、12 計器用変流器、13 甲側保護用変流器、14 乙側保護用変流器、15 母線保護継電器。

Claims (2)

  1. 少なくとも1つの送電線がそれぞれ接続される2つの母線間を連絡するブスタイのブスタイ遮断器の片側に上記2つの母線にそれぞれ流入する電流を検出する2つの保護用変流器が設置されるとともに、上記母線毎に上記送電線および上記ブスタイから流れる電流の和に基づいて母線保護を行う母線保護継電システムにおいて、
    上記ブスタイ遮断器を遮断したときに上記保護用変流器が設置された上記ブスタイの部分が接続する上記母線に流れる電流の和が所定の値未満且つ上記ブスタイの部分と接続しない上記母線に流れる電流の和が所定の値以上の場合、上記ブスタイ遮断器を遮断した後で上記保護用変流器が検出するブスタイ電流に替えて零を用いて上記母線に流れる電流の和を算出し、算出した和が所定の値以上の上記母線を停電する母線保護継電器を備えることを特徴とする母線保護継電システム。
  2. 少なくとも1つの送電線がそれぞれ接続される2つの母線間を連絡するブスタイのブスタイ遮断器の両側に上記2つの母線にそれぞれ流入する電流を検出する2つの保護用変流器が設置されるとともに、上記母線毎に上記送電線および上記ブスタイを流れる電流の和に基づいて母線保護を行う母線保護継電システムにおいて、
    上記2つの保護用変流器が検出するブスタイ電流の和が所定の値以上の場合、上記ブスタイ遮断器を遮断した後で上記保護用変流器が検出するブスタイ電流に替えて零を用いて上記母線に流れる電流の和を算出し、算出した和が所定の値以上の上記母線を停電する母線保護継電器を備えることを特徴とする母線保護継電システム。
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