JP2015216783A - 母線保護リレー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】誤動作を確実に防止することが可能な母線保護リレー装置を提供する。【解決手段】母線保護リレー装置60は、複数の回線1〜6が分岐した母線40の保護に用いられる。複数の回線1〜6は、電源41〜43にそれぞれ接続された複数の電源回線1〜3を含む。複数の回線1〜6には、電流変成器21〜26がそれぞれ設けられる。母線保護リレー装置60は、電流差動リレー64と、動作域調整部63とを含む。電流差動リレー64は、各電流変成器21〜26の検出値に基づいて母線40に故障が生じているか否かを判定する。動作域調整部63は、各電源41〜42と母線40との電気的接続状態に基づいて電流差動リレー64の動作域を変更する。【選択図】図1
Description
この発明は、電力系統に設置され、母線を保護するための母線保護リレー装置に関する。
母線の保護手段として従来から比率差動リレーが広く用いられている。比率差動リレーは母線の内部・外部事故を判別し、内部事故時に遮断器を動作させることにより母線を保護する。
一般に、比率差動リレーの動作域は、単純差動要素領域と比率差動要素領域とから構成される。たとえば、特開平5−137235号公報(特許文献1)に記載の比率作動リレーは、単純差動要素領域に対応する第1の線分と、比率差動要素領域に相当する第2および第3の線分とからなる折線状の比率特性を有する。
従来の比率差動リレーでは、単純差動要素領域と比率差動要素領域との境界(上記の特許文献1の場合、第1の線分と第2の線分との接続部)で、正常時の通過潮流に対するマージンが最小になる。このため、母線を通過する潮流が比較的大きい場合には、想定外のノイズ混入によって比率差動リレーが誤動作する虞がある。
この発明は、上記の問題を考慮してなされたものであり、その目的は、誤動作を確実に防止することが可能な母線保護リレー装置を提供することである。
この発明による母線保護リレー装置は、複数の回線が分岐した母線の保護に用いられる。複数の回線は、電源にそれぞれ接続された複数の電源回線を含む。前記複数の回線には、電流変成器がそれぞれ設けられる。母線保護リレー装置は、電流差動リレーと、動作域調整部とを含む。電流差動リレーは、各電流変成器の検出値に基づいて母線に故障が生じているか否かを判定する。動作域調整部は、各電源と母線との電気的接続状態に応じて電流差動リレーの動作域を変更する。
この発明によれば、各電源と母線との電気的接続状態に応じて電流差動リレーの動作域が変更されるので、通過潮流に対するマージンを適切な値に保つことができ、この結果、誤動作を確実に防止することができる。
以下、各実施形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰返さない。
<第1の実施形態>
[母線保護リレー装置の全体構成]
図1は、第1の実施形態による母線保護リレー装置60の構成と、この母線保護リレー装置60が適用された電力系統の構成とを示す図である。図1を参照して、電力系統は、母線40と、母線40から分岐した複数の回線とを含む。図1には、一例として第1回線1から第6回線6が設けられた例が示されている。
[母線保護リレー装置の全体構成]
図1は、第1の実施形態による母線保護リレー装置60の構成と、この母線保護リレー装置60が適用された電力系統の構成とを示す図である。図1を参照して、電力系統は、母線40と、母線40から分岐した複数の回線とを含む。図1には、一例として第1回線1から第6回線6が設けられた例が示されている。
回線1〜6の一部である複数の回線1〜3には背後電源41〜43がそれぞれ接続されている。電源41〜43の各々は、たとえば、発電機または変圧器である。この明細書では、電源41〜43にそれぞれ接続された回線を電源回線1〜3と称する。図1の例では、電源41の短絡容量が最も大きく、電源43の短絡容量が最も小さい。
回線1〜6には、遮断器11〜16がそれぞれ挿入される。遮断器11〜16の開閉状態に関する情報は、図示しないインターフェース部を介して母線保護リレー装置60の内部に取り込まれる。
さらに、回線1〜6には、電流変成器(CT:Current Transformer)21〜26が設けられる。電流変成器に代えて空心変成器を設けてもよい。電流変成器21〜26によって検出された回線1〜6を流れる電流値の情報は、図示しないA/D(Analog to Digital)コンバータを介して母線保護リレー装置60の内部に取り込まれる。
母線保護リレー装置60は、ディジタルリレー装置として構成され、CPU(Central Processing Unit)61、メモリ(記憶部)62、および図示しないインターフェース部、A/Dコンバータなどを含むマイクロコンピュータをベースに構成される。
CPU61は、メモリに格納されたプログラムがCPU61で動作することにより、電流差動リレー演算部64および動作域調整部63として機能する。
電流差動リレー演算部64は、電流変成器21〜26によって検出された各回線の電流検出値に基づいて、母線40の内部で故障が生じているか否かを判定する。動作域調整部63は、遮断器11〜16の開閉状態(したがって、各電源と母線との電気的接続状態)に基づいて、電流差動リレーの動作域を調整する。
[動作域調整部の概略的動作]
図2は、母線に電気的に接続される電源の数を、図1よりも増加させた場合を示す図である。以下、図1、図2を参照して動作域調整部63の概略的動作について説明する。
図2は、母線に電気的に接続される電源の数を、図1よりも増加させた場合を示す図である。以下、図1、図2を参照して動作域調整部63の概略的動作について説明する。
図1の場合、遮断器11,12は開状態であり、遮断器13は閉状態であるので、電源43のみが母線40に電気的に接続されている。したがって、正常時には、電源43からの潮流が母線40を通過する。事故点44で母線40に地絡事故が生じた場合には、電源43から事故電流53が事故点44に流入する。
一方、図2の場合、遮断器11〜13が閉状態であるので、電源41〜43のいずれもが母線40に電気的に接続されている。したがって、正常時には電源41〜43からの潮流が母線40を通過する。事故点44で母線40に地絡事故が生じた場合には、電源41〜43から事故電流51〜53が事故点44に流入する。
このように、正常時の母線40を流れる潮流の大きさと、内部事故時に母線40の事故点44に流入する事故電流の大きさとは、いずれも母線に電気的に接続されている電源の数、より正確には電源の短絡容量の総和が増加するほど増加する。したがって、各電源回線の電気的接続状態に応じて、適切な感度となるように電流差動リレーの動作域を調整することによって、想定外のノイズによる誤動作を防止することができる。
[電流差動リレー演算部の構成および動作]
図3は、図1の電流差動リレー演算部64の構成を示すブロック図である。図3を参照して、電流差動リレー演算部64は、差動電流演算部71と、抑制電流演算部72と、単純差動判定部73と、比率差動判定部74と、AND演算部75とを含む。
図3は、図1の電流差動リレー演算部64の構成を示すブロック図である。図3を参照して、電流差動リレー演算部64は、差動電流演算部71と、抑制電流演算部72と、単純差動判定部73と、比率差動判定部74と、AND演算部75とを含む。
差動電流演算部71は、電流変成器21〜26によって検出された各回線1〜6の電流CT1〜CTnのベクトル和を算出し、算出したベクトル和の大きさを差動電流IDとして出力する。すなわち、差動電流演算部71は、下式(1)を満たす差動電流IDを出力する。ただし、下式において|X|は、ベクトルXの大きさを表す。また、母線から分岐する回線の数をnとしている。
ID=|CT1+CT2+…+CTn| …(1)
ID=|CT1+CT2+…+CTn| …(1)
抑制電流演算部72は、図1の電流変成器21〜26によって検出された各回線1〜6の電流CT1〜CT6のうち、大きさが最大のものを出力する。すなわち、差動電流演算部71は、下式(2)を満たす抑制電流IRを出力する。ただし、下式(2)においてMaxは引数のうちで最大のものを出力する関数である。また、母線から分岐する回線の数をnとしている。
IR=Max(|CT1|,|CT2|,…,|CTn|) …(2)
IR=Max(|CT1|,|CT2|,…,|CTn|) …(2)
なお、上記の最大値抑制方式に代えて、スカラー和抑制方式を用いてもよい。すなわち、下式(3)に示すように、検出された各回線の電流CT1〜CTnのスカラー和を抑制電流IRとしてもよい。
IR=|CT1|+|CT2|+…+|CTn| …(3)
IR=|CT1|+|CT2|+…+|CTn| …(3)
単純差動判定部73は、差動電流IDが閾値IPよりも大きいか否か、すなわち下式(4)が成立するか否かを判定する。閾値IPが動作域調整部63によって調整される。
IR>IP …(4)
IR>IP …(4)
比率差動判定部74は、抑制電流IRに定数αを乗算し、定数βを加算した値よりも差動電流IDが大きいか否か、すなわち下式(5)が成立するか否かを判定する。典型的には、α=0.5、β=0である。
IR>α・IR+β …(5)
IR>α・IR+β …(5)
AND演算部75は、単純差動判定部73の判定結果と比率差動判定部74の判定結果の論理積を演算する。AND演算部75は、上式(4)および(5)が両方とも満たされている場合に、遮断器11〜16をトリップするための信号を出力する。
[母線保護リレー装置の詳細な動作]
以下、母線保護リレー装置60のより詳細な動作について説明する。
以下、母線保護リレー装置60のより詳細な動作について説明する。
図4は、図1のメモリ62に格納されている短絡容量格納テーブル65の一例を示す図である。図4を参照して、図1のメモリ62には、短絡容量格納テーブル65として、各回線ごとに接続された電源の短絡容量の値が格納されている。具体的に図4の場合、回線1〜3に接続された電源の短絡容量はPS1〜PS3である。回線4〜6には電源が接続されていないので、回線4〜6にそれぞれ対応する短絡容量PS4〜PS6はいずれも0である。
図5は、図1の各回線1〜6に設けられた遮断器11〜16の開閉状態を表形式で示す図である。図5において、CB1〜CB6の各々は、遮断器11〜16の開閉状態をそれぞれ表すパラメータである。CBi=1(ただし、iは回線番号(1〜6)を表す)のとき、回線iに設けられた遮断器が閉状態であることを示し、CBi=0のとき回線iに設けられた遮断器が開状態であることを示す。
図6は、母線保護リレー装置60の動作を示すフローチャートである。図1および図6を参照して、まず、母線保護リレー装置60は、各回線1〜6と母線40との電気的接続状態(図1の場合には、遮断器11〜16の開閉状態)の情報を取得する(ステップS100)。
次に、動作域調整部63は、各電源回線1〜3に設けられた電源41〜43の短絡容量の値と遮断器11〜16の開閉状態の情報とに基づいて、上式(4)の閾値IPの値を決定する(ステップS110)。具体的には、図4および図5に示された値と電源の定格電圧Vとを用いて、閾値IPは次式(6)で与えられる。
IP=k・(PS1・CB1+PS2・CB2+…+PSn・CBn)/V …(6)
IP=k・(PS1・CB1+PS2・CB2+…+PSn・CBn)/V …(6)
ただし、上式(6)において、母線から分岐する回線の数をnとしている。回線iに電源が接続されていない場合には、その短絡容量PSiを0とする。係数kの値は典型的には0.5である。すなわち、内部事故時の事故電流概算値の50%を検出感度(閾値IP)としている。
具体的に、図1の場合には、CB1=CB2=0、CB3=1であるので、IP=k・PS3/Vで与えられる。図2の場合には、CB1=CB2=CB3=1であるので、IP=k・(PS1+PS2+PS3)/Vで与えられる。
次に、電流差動リレー演算部64は、上式(6)に従って算出された閾値IPに基づいて、図3で説明した比率差動リレー演算を実行する(ステップS120)。
図7および図8は、比率差動リレーの特性図である。図7は、図1に対応する場合、すわなち、母線40に電気的に接続されている電源の数(短絡容量の総和)が比較的小さい場合を示す。図8は、図2に対応する場合、すなわち、母線40に電気的に接続されている電源の数(短絡容量の総和)が比較的大きい場合を示す。図7および図8では、縦軸が差動電流IDを示し、横軸が抑制電流IRを示す。
図7を参照して、比率差動リレーの動作域82は、単純差動要素領域83と比率差動要素領域84とを含む。単純差動要素領域83は、前述の式(4)によって動作域が決定される領域、すなわち、直線80よりも上側かつ比率差動要素領域84との境界85よりも左側の領域である。比率差動要素領域84は、前述の式(5)によって動作域が決定される領域、すなわち、直線81よりも上側かつ単純差動要素領域83との境界85よりも右側の領域である。比率差動要素領域84の特性線を、直線81に代えて折れ線状にしてもよい。
図7には、さらに、母線の内部事故時の事故電流91と正常時の差動電流IDの値とが示されている。なお、電流変成器21〜26の誤差等によって正常時にも差動電流IDが検出される。本実施形態では、単純差動要素領域83の閾値IPは、事故電流91の概算値の約50%(式(6)でk=0.5)に設定される。図7の場合、特に問題となる単純差動要素領域83と比率差動要素領域84との境界85付近においても、正常時の差動電流90と動作域82とのマージンは十分にとれている。
図8を参照して、母線に対して電気的に接続される電源の数が多くなるにつれて(すわなち、短絡容量の総和が比較的大きくなるにつれて)、正常時に検出される差動電流92も大きくなる。もし、単純差動要素領域83の閾値が図7の場合のIPoldに固定されていたとすると、直線80と直線81とで決まる動作域82と正常時の差動電流90とのマージンが十分にとれなくなる。特に、単純差動要素領域83と比率差動要素領域84との境界85付近におけるマージンが十分にとれない。このため、想定外のノイズの混入により比率差動リレーが誤動作する虞がある。
これに対して、本実施形態の母線保護リレー装置60では、閾値IPは、事故電流93の概算値の約50%に設定されるので、事故電流93の概算値が増加するとそれに応じて閾値IPも増加する。したがって、正常時の差動電流92と電流差動リレーの動作域82とのマージンを十分にとることができる。
[第1の実施形態の効果]
以上のとおり、第1の実施形態による母線保護リレー装置60では、各回線(特に電源回線)と母線との電気的接続状態に応じて比率差動リレーの検出感度(すなわち、閾値IP)が最適化される。したがって、単純差動要素領域83と比率差動要素領域84との境界85付近において、正常時の通過潮流による差動電流IDの検出値に対するマージンを十分大きくとることができる。この結果、想定外のノイズ混入による母線保護リレー装置の誤動作を防止することができる。
以上のとおり、第1の実施形態による母線保護リレー装置60では、各回線(特に電源回線)と母線との電気的接続状態に応じて比率差動リレーの検出感度(すなわち、閾値IP)が最適化される。したがって、単純差動要素領域83と比率差動要素領域84との境界85付近において、正常時の通過潮流による差動電流IDの検出値に対するマージンを十分大きくとることができる。この結果、想定外のノイズ混入による母線保護リレー装置の誤動作を防止することができる。
<第2の実施形態>
図9は、第2の実施形態による母線保護リレー装置60Aの構成と、この母線保護リレー装置60Aが適用された電力系統の構成とを示す図である。図9の電力系統は、回線1〜6に断路器31〜36がさらに設けられている点で、図1の電力系統と異なる。母線保護リレー装置60Aには、遮断器11〜16の開閉状態の情報に代えて、断路器31〜36の開閉状態の情報が取り込まれる。図9の動作域調整部63は、断路器31〜36の開閉状態に基づいて、電流差動リレーの動作域を調整する。図9のその他の点は図1の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図9は、第2の実施形態による母線保護リレー装置60Aの構成と、この母線保護リレー装置60Aが適用された電力系統の構成とを示す図である。図9の電力系統は、回線1〜6に断路器31〜36がさらに設けられている点で、図1の電力系統と異なる。母線保護リレー装置60Aには、遮断器11〜16の開閉状態の情報に代えて、断路器31〜36の開閉状態の情報が取り込まれる。図9の動作域調整部63は、断路器31〜36の開閉状態に基づいて、電流差動リレーの動作域を調整する。図9のその他の点は図1の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
<第3の実施形態>
図10は、第3の実施形態による母線保護リレー装置60Bの構成と、この母線保護リレー装置60Bが適用された電力系統の構成とを示す図である。図10の母線保護リレー装置60Bの動作域調整部63は、各回線に設けられた電流変成器21〜26の検出値に基づいて、各回線1〜6と母線40とが電気的に接続されているか否か(すなわち、各電源41〜43と母線40とが電気的に接続されているか否か)を判定する。動作域調整部63は、各回線と母線との電気的接続状態の判定結果に基づいて、電流差動リレーの動作域を調整する。図10のその他の点は図1の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図10は、第3の実施形態による母線保護リレー装置60Bの構成と、この母線保護リレー装置60Bが適用された電力系統の構成とを示す図である。図10の母線保護リレー装置60Bの動作域調整部63は、各回線に設けられた電流変成器21〜26の検出値に基づいて、各回線1〜6と母線40とが電気的に接続されているか否か(すなわち、各電源41〜43と母線40とが電気的に接続されているか否か)を判定する。動作域調整部63は、各回線と母線との電気的接続状態の判定結果に基づいて、電流差動リレーの動作域を調整する。図10のその他の点は図1の場合と同じであるので、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1〜6 回線、1〜3 電源回線、11〜16 遮断器、21〜26 電流変成器、31〜36 断路器、40 母線、41〜43 背後電源、44 事故点、60,60A,60B 母線保護リレー装置、61 CPU、62 メモリ(記憶部)、63 動作域調整部、64 電流差動リレー演算部、65 短絡容量格納テーブル、71 差動電流演算部、72 抑制電流演算部、73 単純差動判定部、74 比率差動判定部、75 AND演算部、82 動作域、83 単純差動要素領域、84 比率差動要素領域、ID 差動電流、IP 閾値、IR 抑制電流。
Claims (6)
- 母線を保護するための母線保護リレー装置であって、
前記母線からは複数の回線が分岐し、
前記複数の回線は、電源にそれぞれ接続された複数の電源回線を含み、
前記複数の回線には、電流変成器がそれぞれ設けられ、
前記母線保護リレー装置は、
各前記電流変成器の検出値に基づいて前記母線に故障が生じているか否かを判定する電流差動リレーと、
各前記電源と前記母線との電気的接続状態に応じて、前記電流差動リレーの動作域を変更する動作域調整部とを備えた、母線保護リレー装置。 - 前記母線保護リレー装置は、各前記電源回線に接続された各前記電源の短絡容量を格納する記憶部をさらに備え、
前記動作域調整部は、
前記母線と電気的に接続されている各前記電源の短絡容量の総和を算出し、
算出した短絡容量の総和に応じて前記電流差動リレーの動作域を変更するように構成される、請求項1に記載の母線保護リレー装置。 - 前記電流差動リレーは、各前記電流変成器の検出値に基づいて差動電流および抑制電流を算出する比率差動リレーとして構成され、
前記電流差動リレーの動作域は、
前記差動電流が閾値よりも大きいか否かが判定される第1の領域と、
前記抑制電流に第1の定数を乗算しさらに第2の定数を加算した値よりも前記差動電流が大きいか否かが判定される第2の領域とを含み、
前記動作域調整部は、前記算出した短絡容量の総和が大きいほど前記閾値を増加させるように構成される、請求項2に記載の母線保護リレー装置。 - 各前記回線には遮断器が設けられ、
前記動作域調整部は、各前記遮断器の開閉状態の情報に基づいて、前記電流差動リレーの動作域を変更するように構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の母線保護リレー装置。 - 各前記回線には断路器が設けられ、
前記動作域調整部は、各前記断路器の開閉状態の情報に基づいて、前記電流差動リレーの動作域を変更するように構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の母線保護リレー装置。 - 前記動作域調整部は、各前記回線に設けられた前記電流変成器の検出値に基づいて、各前記電源と前記母線との電気的接続状態を判定し、判定結果に基づいて前記電流差動リレーの動作域を変更するように構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の母線保護リレー装置。
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Cited By (2)
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CN112491014A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-03-12 | 国网河南省电力公司经济技术研究院 | 能够减少停电时间的双母线双分段及母差保护改造方法 |
CN115134431A (zh) * | 2022-05-27 | 2022-09-30 | 江苏金智科技股份有限公司 | 一种配电自动化5g差动保护的udp差动报文提取方法及系统 |
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CN112491014B (zh) * | 2020-12-24 | 2022-08-09 | 国网河南省电力公司经济技术研究院 | 能够减少停电时间的双母线双分段及母差保护改造方法 |
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