JP2008263189A - 太陽電池用の反射防止又はパッシベーション層を製造する方法及び装置 - Google Patents

太陽電池用の反射防止又はパッシベーション層を製造する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽電池用の反射防止及び/又はパッシベーションコーティングを製造する。
【解決手段】堆積チャンバに、シリコンウェハ5を提供する工程と、該シリコンウェハを400℃を超える温度まで予備加熱する工程と、水素含有反射防止及び/又はパッシベーションコーティングをスパッタプロセスにより堆積する工程とを含む方法、並びに、反射防止及び/又はパッシベーションコーティングをSiウェハに製造するコーティング装置であって、第1の真空チャンバ1と、第2の真空チャンバ2と、基板5を該第1及び第2の真空チャンバに、この順番で搬送するための搬送手段4とを含み、該第1の真空チャンバは、少なくとも1つの赤外線ヒータ16を含み、該第2の真空チャンバは、ターゲットを蒸発させるためのスパッタ手段12及び水素を含む反応性ガスを導入するためのガス入口を含むコーティング装置に関する。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池用の反射防止又はパッシベーションコーティングを製造する方法、及び、特に、対応の方法を用いて、太陽電池を製造するためのコーティング装置に係る。
通常、シリコンウェハに基づく太陽電池は、次のようにして製造される。即ち、基本的には、既にドープされたシリコンウェハを、元々ドープされた材料とは異なるp−又はn−型導電性を確立する特性を有するドーパントによりドープする。例えば、p−型導電性を示すホウ素ドープシリコンウェハは、リンを組み込んで、n−型層を確立するために、例えば、POClを用いて、拡散プロセスにより処理してもよい。かかるp−n接合の形成後、反射防止コーティング又はパッシベーション層を基板表面に形成すべきである。これは、通常、プラズマエンハンスド化学蒸着(PECVD)プロセスにより実施される。
PECVDプロセスの極めて爆発性のシランを用いるのを避け、コーティング領域を拡大するために、パリ/フランス2004年の第19回欧州太陽電池の太陽エネルギー会議(European photovoltaic solar energy conference)(「大規模インラインスパッタリングによるC−Si太陽電池用のSiN:H反射防止コーティング」(”SiN:H anti−reflection coating for C−Si solar cells by large scale inline sputtering”))で、ウィンフリードヴォルケ(Winfried Wolke)らにより、水素含有反射防止又はパッシベーションコーティングを適用することにより、反応性スパッタプロセスを用いることが報告された。このために、ATONシリーズの(ATONは、前アプライドフィルムズ(Applied Films)、現アプライドマテリアルズ(Applied Materials)の商品名である)水平動作インラインコーティング装置を用いた。詳細は、本出願の明細書に参考文献として完全に組み込まれる前述のウィンフリードヴォルケ(Winfried Wolke)らの記事に記載されている。
この従来技術は、反射防止又はパッシベーションコーティングをシリコンウェハ上に適用する前に、ウェハを200℃〜400℃の温度まで予備加熱するものであった。
(発明の目的)
本発明の目的は、上述したタイプの太陽電池の反射防止又はパッシベーションコーティングを製造する方法を更に改善することである。太陽電池のコーティング特性及び全体の特徴の改善の他に、新規な方法を単純で信頼性がある効率的なやり方で実施しなければならない。更に、かかる方法を実施するための適切なコーティング装置が提供されなければならない。
(技術的解決)
請求項1の構成を有する方法及び請求項12の構成を有するコーティング装置により、この目的は解決される。好ましい実施形態は、従属請求項の対象である。
本発明の発明者らは、スパッタプロセスによる反射防止又はパッシベーション層の堆積を実施する前に、予備加熱温度を上げると、反射防止又はパッシベーションコーティング及び太陽電池の特性を非常に改善できることを見出した。特に、特定のウェハタイプについては、予備加熱温度が高いと、水素パッシベーションに関して有利である。従って、本発明による予備加熱温度は、従来技術に用いる温度よりも高くする。即ち、400℃を超える、特に、450℃を超える、好ましくは500℃を超える温度まで上げる。
本発明の方法は、上述したウィンフリードヴォルケ(Winfried Wolke)らの記事に記載されている通り、窒素と水素の含量が異なる、組成SiNx:Hの窒化ケイ素層を含有する水素を、ドープシリコンウェハ上に堆積するのに適用すると有利である。
予備加熱は、赤外線ヒータのような放射線ヒータにより実施すると、高加熱速度及び低加熱時間が確保され好ましい。好ましい加熱時間は、100s以下、特に50秒以下の範囲であるが、他の加熱時間も適用可能である。従って、加熱速度は、4K/s以上、好ましくは10K/s以上となるように選択することができる。
放射線ヒータにより放出される放射線の効率的な吸収を達成するためには、1800℃〜3000℃のフィラメント温度で動作可能な赤外線ヒータを用いるとよい。このフィラメント温度だと、赤外線ヒータにより放出される放射線の波長は1.0〜1.4μmの範囲である。この赤外線の波長は、非常に効率的なやり方でシリコンウェハにより吸収される。
ウェハ表面の酸化のような予備加熱中の望ましくない影響を排除するために、技術的真空条件下で予備加熱ステップを実施することができる。このように、予備加熱を実施する堆積チャンバは、堆積チャンバというよりも真空チャンバである。予備加熱を行う堆積又は真空チャンバの圧力は、100hPa以下、好ましくは10−2hPa又は10−5hPaより低い値にセットすることができる。
予備加熱ステップ後のスパッタプロセスは、上述したウィンフリードヴォルケ(Winfried Wolke)らの記事に記載された通りに実施してよい。特に、反応性スパッタプロセスは、アルゴンイオンによりスパッタされるシリコンターゲットを用いてよく、アルゴンイオンは、アルゴンプラズマと、堆積チャンバに導入される窒素、水素又はアンモニアを含有する反応性ガスとから作成される。プラズマは、例えば、アプライドフィルムズ(Applied Films)、現アプライドマテリアルズ(Applied Materials)のツインマグ構成のような二重電極構成により生成することができ、2つの電極をカソード又はアノードとして交互に動作させて、電極の前に配置されたターゲット材料又はターゲット材料自身を、イオンを衝突することにより交互にスパッタするものである。AC又はパルス電圧源に用いる周波数は、中周波数から高周波数(kHz〜MHz)の範囲で選択することができる。
本発明によれば、コーティング装置は、少なくとも第1の真空チャンバ、第2の真空チャンバ、及び第1及び第2の真空チャンバをこの順番で通るシリコンウェハ等の基板を搬送するための搬送手段を含む。第1の真空チャンバにおいて、基板の予備加熱は、赤外線ヒータにより実施され、高いウェハ温度、特に、400℃を超える範囲が達成できる。従って、赤外線ヒータを用いると、フィラメントは1800℃〜3000℃の温度に達し、高加熱速度及び低予備加熱時間で、高い基板温度が達成される。
第2の真空チャンバにおいて、反応性スパッタリングプロセスによる層の堆積を行う。
コーティング装置は、水平又は垂直動作インラインコーティング装置とすることができる。即ち、予備加熱及び層堆積中、殆ど水平又は垂直方向に、基板をコーティング装置を通して搬送できるということである。
第1及び第2の真空チャンバは、単一のハウジングを有する単一装置として設計されているが、分離可能なチャンバを備えたモジュール式設計も考えられる。
赤外線ヒータは、基板の搬送方向を横切るように配置して、第1の真空チャンバを通して基板の移動中、放射線ヒータを通過することにより、基板から吸収された放射線により基板を加熱することができる。
基板を完全且つ均一に加熱するためには、赤外線ヒータの有効加熱長さを、基板の、又は搬送手段の基板ホルダの幅より長くする。
複数の赤外線ヒータを基板の搬送方向に1つずつ配置するのが好ましい。赤外線ヒータは、互いに平行に並べてよい。このように、基板の効率的且つ均一な加熱がなされる。
基板の温度を制御できるようにするために、赤外線ヒータは、別々にスイッチを入れたり、且つ/又は制御できるように設計する。これによってまた、1つのヒータが故障しても、他のヒータで補うことができる。
このように、赤外線ヒータの加熱装置は、基板の必要な温度を得るのに、1つのヒータで十分となるように設計されるのが好ましく、ヒータの1つを消しても、残りのヒータバッファとして用いることができる。これには、1つのヒータが故障した場合でも、コーティング装置、ひいては真空をシャットダウンしなくてよい、という利点がある。
ヒータの反射層の蒸発による真空又は堆積チャンバの汚染を防ぐために、かかる反射層は省く。表面に堆積する反射層の代わりに、研磨金属表面の形態にある反射表面を用いて、ヒータの放射線を、真空チャンバの内部に、そして基板に反射させる。
真空チャンバの側壁は、冷却コイルのような冷却手段を備えていてもよく、水のような冷却流体がその中を流れる。このように、真空チャンバの熱を大幅に減じることができる。
赤外線ヒータは、真空チャンバの密閉要素に、特に、保守及び点検のために、水平動作コーティング装置を容易に取り外せるようにする場合には、真空チャンバのトップカバーに並べてもよい。
実施形態の説明
図1に、インラインコーティング装置の長手方向断面の概略図を示す。図1のコーティング装置は、互いに近接配置された2つの真空チャンバ1及び2を含む。真空チャンバ1及び2は、処理される基板を第1の真空チャンバ1から第2の真空チャンバ2に搬送するための開口部又はロック8を有する真空チャンバ壁3により分離されている。真空チャンバ壁3は、夫々、真空チャンバ1、2の1つに属する2つの別々の壁により形成されてもよく、真空チャンバ1及び2は分離されていてもよい。或いは、真空チャンバ1及び2は、1つの単一ハウジングでできていて、真空チャンバ1及び2は分離できなくてもよい。この場合は、真空チャンバ壁3が、全くの隔壁として設計されている。
参照番号4は、コンベヤベルト又は基板ホルダ、駆動手段等をはじめとする同様の搬送手段を指している。コンベヤ4は、真空チャンバ1及び2の両方を通して、且つ、フィードイン開口部6及び出口開口部7を通して延在している。両開口部、即ち、フィードイン開口部6及び出口開口部7は、ロック装置(図示せず)により閉鎖され、真空チャンバ1及び2内の真空状態を阻害せずに、基板5の導入と分配を夫々可能にさせている。
真空チャンバ1及び2内に真空条件を確立するために、真空ポンプ14及び15を真空チャンバ1及び2に与える。各真空チャンバに1つの真空ポンプを与えるのではなく、両真空チャンバに共通の真空ポンプ、又は各真空チャンバにいくつかの真空ポンプを与えてもよい。真空ポンプ14、15は、技術的に真空条件を確立できるような設計とする。即ち、真空チャンバ内側の圧力は、100hPa未満、特に、10−3hPa未満、更に、10−5hPaとする。
真空チャンバ1は、予備加熱チャンバであり、本発明による予備加熱工程が実施される。このために、いくつかの赤外線ヒータ16を、基板5の搬送方向に対して、図1にある通り、左から右へ、1つずつ配置してもよい。
赤外線ヒータ16は、搬送方向を横切って並んでおり、画像平面に垂直に延在している。図1から分かる通り、赤外線ヒータ16は、互いに平行且つ互いに等間隔で並んでいる。
図1の画像平面に対して垂直に延在する赤外線ヒータの長さは、真空チャンバ1の上側からの突出部において、赤外線ヒータが、基板の幅、更には、インラインコーティング装置を通過する移動の間、基板が配置される搬送手段を超えるようにする。このように、基板の全領域において、均一且つ効率的な加熱が達成される。
赤外線ヒータ16は、高温となるタイプのものである。得られる温度は、1800℃〜3000℃の範囲であり、即ち、赤外線ヒータのフィラメントは、所望であれば、動作中、その温度であるということである。赤外線ヒータの種類は、特に、シリコンウェハの加熱に好適なものである。かかる温度で赤外線ヒータにより放出される放射線の波長だと、シリコンによる赤外線の吸収が非常に良好になされるからである。従って、400℃を超える、特に、450℃を超える、更には、500℃を超える非常に高いウェハ温度が得られる。高いウェハ温度はまた、反射防止又はパッシベーション層の後の堆積に関して、特に、ハロゲン含有ガス及び/又は層によるパッシベーションに有利でもある。
いくつかの赤外線ヒータ16を真空チャンバ1に示したが、1つのみの赤外線ヒータ16を有するだけで十分である。基板は、赤外線ヒータの下を動くため、基板5全体を加熱するには、1つのみの赤外線ヒータ16の動作で十分である。従って、赤外線ヒータ16は、赤外線ヒータ16が接続されたスイッチ17により示されるように、個々に切り替えられる。スイッチ17は、電源18と赤外線ヒータ16の間に並んでいて、単一の赤外線ヒータが、別々に独立してスイッチオフできるようになっている。単純なスイッチの代わりに、単純にスイッチオフするばかりでなく、各赤外線ヒータの電力を制御できるその他の好適な制御手段を用いてもよい。
各赤外線ヒータは、別々に独立して動作できるため、加熱装置は、1つの赤外線ヒータの動作で十分なように設計でき、1つの赤外線ヒータが故障しても、装置及び真空チャンバ内の真空をシャットダウンする必要がない。動作できる状態になっている残りの赤外線ヒータ16を用いることができるからである。これによって、インラインコーティング装置の動作可能性が効率的に増大する。
基板の温度を制御するために、センサ又はパイロメータの形態の測定装置20が提供される。測定装置は、制御システム19に接続されていて、測定された温度値に応じて、加熱手段を制御する。
赤外線ヒータが並んでいる真空チャンバ1の側壁には、反射表面21が提供されて、赤外線ヒータ16の放射線を真空チャンバ1の内部及び基板5へ反射する。赤外線ヒータ又は反射表面21の反射コーティングの蒸発を排除するために、かかる反射コーティングは省いてある。この代わりに、非常に良好な反射を可能とし、真空チャンバ1の汚染を防ぐ研磨金属表面により、反射表面21は形成される。
反射表面21には、また、水等の冷却流体が通過する冷却コイルが設けられている。ポンプ22により駆動されると、冷却流体は、外部冷却手段23を流れて、冷却流体の温度を一定に保つ。
真空チャンバ1を通る移動中、基板5は、400℃を超える温度、特に、450℃、又は500℃を超える温度まで加熱される。その後、基板5が、真空チャンバ2に導入され、冷却プロセスが実施される。
このため、真空チャンバ2は、ターゲットとして用いられる2つの電極12を含んでいて、高周波範囲の周波数で動作する電源13に接続されている。
真空チャンバ2は、また、2つのガス供給手段9及び10を含んでいる。これらは、バルブ11によりロック可能である。
第1のガス供給手段9は、作動ガス供給部(図示せず)、例えば、アルゴンガス供給部に接続されている。
第2のガス供給手段10は、反応性ガス供給部(図示せず)、例えば、窒素、水素、炭化水素C、Si含有ガス又はアンモニアガスに接続されている。
電極表面の前にターゲットを含む、又は適切なターゲット材料でできた電極12に印加されたRF電力によって、RF放電によりプラズマが点火され、ターゲットが衝突イオンによりスパッタされる。真空チャンバ2に導入された反応性ガスによって、スパッタされたターゲット材料と反応性ガスとによる反応生成物が、基板5上に堆積する。
好ましくは、SiN:Hの組成を有する水素化窒化ケイ素フィルムが、基板5の上部に形成される。真空チャンバ1における処理によって基板が高温となるため、水素含有ガスによる非常に良好な水素パッシベーションが達成される。
図2に、真空チャンバ1における予備加熱中(a)及び真空チャンバ2におけるコーティングの堆積後(b)のSiウェハの構造の概略例を示す。真空チャンバ1に導入された基板5は、ホウ素ドープ層26とリンドープ層27を含む2層構造を有していてもよい。通常、バルクSi原材料は既にホウ素によりドープされていて、リンドープn−層は、別の拡散プロセス(図示せず)により生成される。
SiN:H層28のコーティング後、p−層26と、n−層27と、反射防止及びパッシベーション層28とを備えたSiウェハの3層構造が形成される。
本発明を好ましい実施形態との関連で詳細に説明したが、添付の特許請求の範囲により定められる保護の範囲から逸脱することなく、開示された構成及び省かれた単一の構成の異なる組合せに関して、変形及び修正を行えることは当業者にとって明白である。
更なる特性、利点及び構成が、添付図面を参照して、好ましい実施形態の詳細な説明で説明される。図面は概略に過ぎない。
本発明によるインラインコーティング装置の長手方向断面図である。 本発明の方法による処理前のSi−ウェハの断面図である。 本発明の方法による図1のコーティング装置の処理後を示す図である。

Claims (21)

  1. 太陽電池用の反射防止及び/又はパッシベーションコーティングを製造する方法であって、
    堆積チャンバ(1)内にSiウェハ(5)を提供する工程と、
    前記Siウェハを400℃を超える温度まで予備加熱する工程と、
    水素含有反射防止又はパッシベーションコーティング(28)をスパッタプロセスにより堆積する工程とを含む方法。
  2. ドープSiウェハ(5)を用いる請求項1記載の方法。
  3. 前記反射防又はパッシベーションコーティング(28)がSiN:H層である請求項1又は2記載の方法。
  4. 前記予備加熱工程中の加熱が熱放射要素(16)により実施される前記請求項のいずれか1項記載の方法。
  5. 赤外線ヒータ(16)を用いる請求項4記載の方法。
  6. 1800℃〜3000℃のフィラメント温度で動作可能で、且つ/又はシリコンの吸収範囲の波長で放射線を放出する赤外線ヒータ(16)を用いる請求項4又は5記載の方法。
  7. 100s以下、好ましくは50s以下の加熱時間、及び/又は4K/s以上、好ましくは10K/s以上の加熱速度を用いる前記請求項のいずれか1項記載の方法。
  8. 前記Siウェハを、予備加熱中、450℃以上、好ましくは500℃以上の温度まで加熱する前記請求項のいずれか1項記載の方法。
  9. 前記予備加熱工程を、前記Siウェハの移動中、インラインコーティング装置で実施する前記請求項のいずれか1項記載の方法。
  10. 前記予備加熱工程を技術的真空条件下で実施する前記請求項のいずれか1項記載の方法。
  11. 前記スパッタプロセスが少なくとも反応性スパッタ工程を含む前記請求項のいずれか1項記載の方法。
  12. 太陽電池、特に、反射防止及び/又はパッシベーションコーティングをSiウェハに製造するコーティング装置、特に、先行する請求項のいずれかに記載の方法を実施するための装置であって、第1の真空チャンバと、第2の真空チャンバ(2)と、基板(5)を前記第1及び第2の真空チャンバにこの順番で搬送するための搬送手段(4)とを含み、前記第1の真空チャンバは、少なくとも1つの赤外線ヒータ(16)を含み、加熱するとヒータフィラメントを1800℃〜3000℃の温度にでき、前記第2の真空チャンバは、ターゲットを蒸発させるためのスパッタ手段(12)及び水素を含む反応性ガスを導入するためのガス入口(10)を含むコーティング装置。
  13. 第1及び第2の真空チャンバ(1、2)が、単一のハウジング又は別々のモジュールハウジングを含む請求項12記載のコーティング装置。
  14. 前記赤外線ヒータ(16)が、前記基板の搬送方向を横切って配置されている請求項12又は13記載のコーティング装置。
  15. 前記赤外線ヒータ(16)の有効加熱長さが、前記基板又は前記搬送手段の前記幅を超える請求項14記載のコーティング装置。
  16. 複数の赤外線ヒータが前記基板の搬送方向に1つずつ配置されており、特に、前記赤外線ヒータが互いに平行に並んでいる請求項12〜15のいずれか1項記載のコーティング装置。
  17. 前記赤外線ヒータが、別々にスイッチを入れたり、且つ/又は制御できる請求項16記載のコーティング装置。
  18. 前記赤外線ヒータ(16)が、前記ハウジング、特に、密閉要素、特に、トップカバーの側壁に並んでいる請求項12〜17のいずれか1項記載のコーティング装置。
  19. 前記赤外線ヒータに反射コーティングがない請求項12〜18のいずれか1項記載のコーティング装置。
  20. 前記ハウジングの少なくとも1つの側壁が、研磨金属表面である反射表面(21)を含む請求項12〜19のいずれか1項記載のコーティング装置。
  21. 前記反射表面(21)が、冷却手段を、特に、冷却流体が流れる冷却コイルの形態で含む請求項20記載のコーティング装置。
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