JP2008262209A - 光拡散シート、及びプロジェクションスクリーン - Google Patents

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Abstract

【課題】迷光により表面輝度が低下したりコントラストが低下したりすることがなく、角度依存性が少なく、外光の散乱反射の少ない光拡散シート、及びこの光拡散シート用いたプロジェクションスクリーンを提供する。
【解決手段】複数の単位レンズを一次元又は二次元方向に形成した光拡散シートであって、単位レンズはその断面形状が略台形であり、台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに、所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、台形斜辺の部分にはN1より低い屈折率N2が充填を有する透明低屈折率層が形成され、隣接する単位レンズの間の断面形状三角形の部分には、N2より高い屈折率を有する材料が充填され、該N2より高い屈折率を有する材料中には光吸収粒子が分散されており、台形斜辺が出光部の法線となす角度をθとした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
かつ
N1<1/sin2θ
なる関係を有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、LCD(液晶表示装置)、DMD(Digital Micro−mirr or Device)等のようなセル構造を有する画像光源からの画像を斜めに投射して観察するのに適した光拡散シート又はフィルム、この光拡散シート又はフィルムを用いたプロジェクションスクリーンに関する。
従来より画像光源として、赤、緑、青の3本のCRTを用い、プロジェクションスクリーンとして、透過型プロジェクションスクリーンを用いる背面投射型プロジェクションディスプレイ装置が知られている。一般的にはプロジェクションスクリーンはフレネルレンズシート及びレンチキュラーレンズシートより構成されており、そのプロジェクションスクリーン上にプロジェクタからの映像光により画像を結像させ、指向性をもった拡散面を得るためのプロジェクションスクリーンである。そして、図24に示すように、プロジェクションスクリーン80は出光側にサーキュラータイプのフレネルレンズ81bが形成されたフレネルレンズシート81と、このフレネルレンズシート81のさらに観察側に配置され、入光側に水平拡散用のレンチキュラーレンズが形成され、出光側にブラックストライプが形成されたレンチキュラーレンズシート82を備えている。
そして、フレネルレンズはアクリル材に所定の角度を持つ溝を所定のピッチで形成し、映像光から放射線状に拡散された光を正面へ集光させる機能を有する。
また、レンチキュラーレンズは主に水平方向に指向性を持たせた拡散光を得るためのレンズであって、シリンドリカルレンズ状のレンズが一つの平面上に規則正しく縦方向に形成され配光特性を水平方向に拡げる機能を有する。
これらに使用されているプロジェクションスクリーンは通常、投射方法においても平行方向にのみに適したものである。プロジェクションスクリーンへの映像光の投射は反射ミラーを使用して焦点距離をかせぐ方法が一般的であるが、近年、プロジェクションスクリーンを用いた映像を見せるための種々の用途への拡がりがみられる。これに伴い、投影方法においても、LCD、DMD等のようなセル構造を有する画像光源より映像を直にプロジェクションスクリーン上に投射して、映像を観察するプロジェクションディスプレイ装置などのニーズが高まっていた。
上記のように、従来システムで映像光源より映像をプロジェクションスクリーンに斜めに投射すると、投影されたプロジェクションスクリーン上の画像の文字の大きさ、形状等に上下の差が生じるため観察者には非常に見にくいなどの基本的な問題を抱えていた。そこで、プロジェクションディスプレイ装置の一つとして、画像の品位を損なわずに、プロジェクションスクリーン上に映像を斜めに投射して観察することが出来るプロジェクションスクリーン及びシステムについて多方面より試みがなされてきた。このような状況のもと、本願発明者は、特開2000−180967号公報の明細書において、背面投射型プロジェクションディスプレイにおいて、映像光源より映像をプロジェクションスクリーンへ平行方向に投射する映像画質と同等のレベルを維持しつつ、映像光源からプロジェクションスクリーンへ上方あるいは下方へ画像を投射する投射系であって、該プロジェクションスクリーンの入光面側に全反射プリズムを設けたプロジェクションスクリーン及びプロジェクションディスプレイ装置を開示した。
特開2000−180967号公報
プロジェクションディスプレイ装置等においては、観察者の視認性を高めるためスクリーンに光拡散シート又はフィルムを用いたものが知られている。この光拡散シート又はフィルムは、例えば、透光性フィルムの表面を凹凸処理したもの、樹脂フィルムの内部に光拡散性微粒子を含有させたもの、円柱状のレンズが一つの平面上に並列配置されたレンチキュラーレンズシート等がある。また、これらのシートを二、三枚組み合わせて用いることも行なわれている。これらは、フィルム、大気、微粒子等の各屈折率の差を利用してこれらの境界において映像光を多方向に屈折させ、映像光を広範囲に拡散して観察者側に出射することで視認性の向上を図ろうとするものである。
しかし、光拡散性微粒子や凹凸が形成されたシート表面によって、映像光が乱反射して多くの迷光を生じさせることになり、ディスプレイの表面輝度、コントラストの低下等を招いていた。また、表面の凹凸処理により拡散性を有するものは、その拡散性及び透明性に角度依存性があるため、ディスプレイを見る角度によって視認性が変化するという問題があった。一方、光拡散シート又はフィルムの光拡散性は、外光の散乱反射を増加させることにもつながり、コントラストが著しく低下して映像がボケやすいという問題点もあった。そこで本発明は、迷光により表面輝度が低下したりコントラストが低下したりすることがなく、角度依存性が少なく、外光の散乱反射の少ない光拡散シート又はフィルム、及びこの光拡散シート又はフィルムを用いたプロジェクションスクリーンを提供することを第一の課題とする。
さらに、上記のような構成では、出光面側から入射した外光がシート入光面にて反射され、コントラストの低下を招くという問題点があった。また、上記のようなランダム拡散と片面レンズの拡散の拡散のみで特性を出そうとするとゲインの上限は3程度であり、それ以上のゲインを得ることは不可能であった。そこで本発明は、出光面から入射した外光の反射を防止し、高いゲインを得ることができる光拡散シート又はフィルム、及びこの光拡散シート又はフィルムを用いたプロジェクションスクリーンを提供することを第二の課題とする。
一方、液晶ディスプレイ装置等においては、観察者の視認性を高めるため液晶パネルの観察者側に光拡散シートを用いたものが知られている。この光拡散シートは、例えば、透光性フィルムの表面を凹凸処理したもの、樹脂フィルムの内部に光拡散性微粒子を含有させたもの、円柱状のレンズが一つの平面上に並列配置されたレンチキュラーレンズシート等がある。また、これらのシートを二、三枚組合わせて用いることも行なわれている。これらは、フィルム、大気、微粒子等の各屈折率の差を利用してこれらの境界において映像光を多方向に屈折させ、映像光を広範囲に拡散して観察者側に出射することで視認性の向上を図ろうとするものである。
しかし、光拡散性微粒子や凹凸が形成されたシート表面によって、映像光が乱反射して多くの迷光を生じさせることになり、ディスプレイの表面輝度、コントラストの低下等を招いていた。また、表面の凹凸処理により拡散性を有するものは、その拡散性および透明性に角度依存性があるため、ディスプレイを見る角度によって視認性が変化するという問題があった。一方、光拡散シートの光拡散性は、外光の散乱反射を増加させることにもつながり、コントラストが著しく低下して映像がボケやすいという問題点もあった。一枚の光拡散シート単独で使用した場合、水平または垂直いずれかの方向の視野角の拡大が不十分となるという問題もあった。
そこで本発明は、迷光により表面輝度が低下したりコントラストが低下することがなく、角度依存性が少なく、かつ外光の散乱反射の少ない二次元視野角拡大部材、およびこの二次元視野角拡大部材を用いた表示装置を提供することを第三の課題とする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
本発明の第一態様の光拡散シート(S1)は、複数の単位レンズ(102)を一次元又は二次元方向に形成した光拡散シートであって、単位レンズはその断面形状が略台形であり台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに、所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、隣接する単位レンズの間の断面形状三角形の部分(107)には、N1より低い屈折率N2を有するとともに光吸収粒子(105)が添加された材料(106)により形成されていて、台形斜辺が出光部の法線となす角度をθとした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
かつ
N1<1/sin2θ
なる関係を有することを特徴とする。
また本発明の第二態様の光拡散シートは、複数の単位レンズを一次元又は二次元方向に形成した光拡散シートであって、単位レンズはその断面形状が略台形であり台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに、所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、台形斜辺の部分にはN1より低い屈折率N2を有する透明低屈折率層(104)が形成され、隣接する単位レンズの間の断面形状三角形の部分にはN2より高い屈折率を有するとともに光吸収粒子が添加された材料により形成されていて、台形斜辺が出光部の法線となす角度をθとした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
かつ
N1<1/sin2θ
なる関係を有することを特徴とする。ここに単位レンズの断面形状は略台形なので、θは一定、すなわち斜辺は直線状であることを基本とするが、本発明は曲線状の斜辺や、浅い角度をなす複数の直線の組み合わせである場合をも含むものである。この場合にθは、変化するが、斜辺をなす各部分におけるθの90%以上が上記関係を満たせば下記の効果を奏することができるので、本発明の技術的思想に包含されると解されるべきものである(θに関して以下同じ。)。
この第一態様及び第二態様の光拡散シートによれば、出光面法線に平行な入射光は断面形状台形斜辺の表面にて全反射され、出光面においては反射を起こすことなく観察者側に出光される。また、シート内の迷光や観察者側から入射した光は光吸収粒子により吸収される。特に本発明においては断面形状三角形の部分全体を光吸収性の材料とはせず、透明材料に光吸収粒子を分散させる構成をとったので、斜辺部での全反射が効率よく行われる。したがって輝度とコントラストが高い光拡散シート又はフィルムを得ることができる。また光吸収する材料の着色濃度に影響されることなく斜辺部の全反射と、断面形状三角形部の光吸収とを高いレベルで両立させて実現することができる。
本発明のスクリーンは主に単光源プロジェクタ用であり、フレネルレンズを使用することで本シートへの入射角度を垂直にすることが可能である。なお、斜辺への入射角は、一般には、0°±10°の範囲にあることが知られている。
本発明の第三態様の光拡散シートは、複数の単位レンズを一次元又は二次元方向に形成した光拡散シートであって、単位レンズはその断面形状が略台形であり台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに、隣接する単位レンズの間の断面形状三角形の部分には単位レンズの屈折率より低い屈折率を有するとともに光吸収粒子が添加された材料により形成されていて、台形の上底の長さをT、高さをH、台形斜辺が出光部の法線となす角度をθ、とした場合、
0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
なる関係を有することを特徴とする。
また本発明の第四態様の光拡散シートは、複数の単位レンズを一次元又は二次元方向に形成した光拡散シートであって、単位レンズはその断面形状が略台形であり台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに、台形斜辺の部分には単位レンズの屈折率より低い屈折率を有する透明低屈折率層が形成され、隣接する単位レンズの間の断面形状三角形の部分には記透明低屈折率層の屈折率より高い屈折率を有するとともに光吸収粒子が添加された材料により形成されていて、台形の上底の長さをT、高さをH、台形斜辺が出光部の法線となす角度をθとした場合、
0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
なる関係を有することを特徴とする。
この第三態様及び第四態様の光拡散シートによれば、出光面法線に対して最大10°の傾きをもって入射し、単位レンズ断面が形成する台形斜辺の透明低屈折率層表面にて反射された光でも、隣接する単位レンズ断面が形成する台形斜辺の透明低屈折率層にいたることなくの出光面から観察者側に出光される。また、シート内の迷光や観察者側から入射した光は光吸収粒子により吸収される。本発明でも、断面形状三角形の部分全体を光吸収性の材料とはせず、透明材料に光吸収粒子を分散させる構成をとったので、斜辺部での全反射が効率よく行われる。したがって輝度が高く迷光の少ない光拡散シートを得ることができる。
本発明の第五態様の光拡散シートは、複数の単位レンズを一次元又は二次元方向に形成した光拡散シートであって、単位レンズはその断面形状が略台形であり台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに、所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、隣接する単位レンズの間の断面形状三角形の部分にはN1より低い屈折率N2を有するとともに光吸収粒子が添加された材料により形成されていて、台形の上底の長さをT、高さをH、台形斜辺が出光部の法線となす角度をθとした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
N1<1/sin2θ
かつ
0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
なる関係を有することを特徴とする。
また本発明の第六態様の光拡散シートは、複数の単位レンズを一次元又は二次元方向に形成した光拡散シートであって、単位レンズはその断面形状が略台形であり台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、台形斜辺の部分にはN1より低い屈折率N2を有する透明低屈折率層が形成され、隣接する単位レンズの間の断面形状三角形の部分にはN2より高い屈折率を有するとともに光吸収粒子が添加された材料により形成されていて、台形の上底の長さをT、高さをH台形斜辺が出光部の法線となす角度をθとした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
N1<1/sin2θ
かつ
0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
なる関係を有することを特徴とする。
この第五態様及び第六態様の光拡散シートは、それぞれ第一態様と第三態様、第二態様と第四態様の長所を兼ね備えている。これらの光拡散シートによれば、出光面法線に平行な入射光は、斜辺の透明低屈折率層表面にて全反射され、出光面においては全反射を起こすことなく観察者側に出光される。また、出光面法線に対して最大10°の傾きをもって入射し、単位レンズ断面が形成する台形斜辺の透明低屈折率層表面にて反射された光は、隣接する単位レンズ断面が形成する台形斜辺の透明低屈折率層にいたることなくの出光面から観察者側に出光される。本発明でも、断面形状三角形の部分全体を光吸収性の材料とはせず、透明材料に光吸収粒子を分散させる構成をとったので、斜辺部での全反射が効率よく行われる。したがって輝度とコントラストが高く、迷光の少ない光拡散シートを得ることができる。
上記第五態様の光拡散シートにおいて、所定の屈折率N1及びN2、並びに台形の上底の長さT及び高さHが、
1<N1<5.76
0.23<N2/N1<0.996
かつ
H<T/0.57
なる関係を満たすように構成してもよい。かかる変形は単独で、又は他の変形と組み合わせて、適宜第一〜第六態様の光拡散シートに対しても適用が可能である。
このように構成した場合には、第五態様の光拡散シートで、θが5〜15°の範囲において、出光面法線に平行な入射光を斜辺にて全反射し、出光面においては反射を起こすことなく観察者側に出光することができる。また、シート内において一度斜辺にて反射された光は、再び他の斜辺に到達することなく出光面から出光される。ここにθの範囲を5〜15°としたのは、このような単位レンズのテーパー角を5〜15°とすることで、好適な視野角特性を得ることができるからである。
上記第二態様の光拡散シートにおいて、透明低屈折率層の層厚を0.1μm以上としてもよい。かかる変形は単独で又は他の変形と組み合わせて、適宜、第一〜第六態様の光拡散シートに対しても適用が可能である。
このようにすれば、透明低屈折率層による全反射を確実なものとすることができる。また、上記第一態様の光拡散シートにおいて、断面形状三角形の部分を形成する材料に添加される光吸収粒子の添加量を、10〜60質量%とすることもできる。光吸収粒子の添加量はさらに好ましくは、30〜50質量%であることが望ましい。かかる変形は単独で又は他の変形と組み合わせて、適宜、第一〜第六態様の光拡散シートに対しても適用が可能である。
このように構成した場合には、光吸収粒子の添加効果を最大とすることができる。これより添加量が少ないと断面形状三角形部への充填量が不足して、いわゆるブラックストライプの幅が狭くなり、コントラストの悪化を招く。またこれ以上の添加を行うと、出光面(台形の上底部)に光吸収粒子が残留してしまうからである。
また、上記第一態様の光拡散シートにおいて、光吸収粒子の平均粒径を、断面形状台形の上底を形成する出光部の高さ又は開口幅の1/30〜2/3、好ましくは1/20〜1/3であることが望ましい。かかる変形は単独で又は他の変形と組み合わせて、適宜、第一〜第六態様の光拡散シートに対しても適用が可能である。
このようにすれば、光吸収効果を効率よいものとすることができる。また製造時に問題なく断面形状三角形部へと充填することができる。粒径を必要以上に大きくした場合、三角形部に粒子が埋まりきらずにはみだしてしまい、さらに隙間が発生しやすくなる。逆に粒径が必要以上に小さすぎると、三角形部への充填は簡単になるが、製造時に光吸収粒子を出光面から掻き落とすことが困難となって、レンズ出光面に光吸収粒子が残留してしまう傾向が強くなるからである。
また、上記第一態様の光拡散シートにおいて、出光部は観察者側に凸に形成されていることとしてもよい。かかる変形は単独で又は他の変形と組み合わせて、適宜、第一〜第六態様の光拡散シートに対しても適用が可能である。
このようにすれば、製造時に出光部に光吸収粒子が取り残されることを防止できるので好都合である。
また、上記第一態様の光拡散シートにおいて単位レンズを板状又は膜状の透明基材(103)上に形成するようにしてもよい。かかる変形は単独で又は他の変形と組み合わせて、適宜、第一〜第六態様の光拡散シートに対しても適用が可能である。
このようにした場合には、型ロールを使用して、配列された単位レンズを連続的に生産することができる。
また、上記第一態様の光拡散シートにおいて、観察者側に拡散剤を混入したシート(101)を張り合わせてもよい。
このようにした場合には、観察者側の面を平面とすることができるので、表面への加工が容易なものとなる。また、拡散剤の光学的作用により、出光側のゲインを均一にならすことができる。この拡散剤を混入したシートを張り合わせるための接着層又は粘着層の屈折率は単位レンズの屈折率と同程度でよい。光学的に大きな影響は出ないと考えられるからである。
上記のように構成した場合には、拡散剤を混入したシートのさらに観察者側に、反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層のうち少なくとも一つを設けるように構成してもよい。本発明においてはこれらの機能のうち一つだけを持たせてもよく、また複数の機能を併せ持たせてもよい。
このように構成した場合には、光拡散シートに多様な機能を持たせることができる。
またさらに本発明では、上記したいずれかの光拡散シートの映像光源側にフレネルレンズを配置したプロジェクションスクリーンを提供して前記した課題を解決する。
この発明によれば、上記光拡散性シートの諸特性をプロジェクションスクリーンにおいて実現することができる。また、上記プロジェクションスクリーンにおいて、複数の単位レンズの断面形状台形の斜辺は、上下方向に伸びて形成されていることとしてもよい。
このように形成した場合、水平方向に光を拡散することができる。
以上説明したように、複数の単位レンズを一次元又は二次元方向に形成した光拡散シート又はフィルムであって、単位レンズはその断面形状が略台形であり台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに、所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、隣接する単位レンズの間の断面形状三角形の部分にはN1より低い屈折率N2を有する材料が充填され、該屈折率N2を有する材料中には光吸収粒子が分散されており、台形の上底の長さをT、高さをH、台形斜辺が出光部の法線となす角度をθとした場合、
sin(90°−θ)>N2/N1
N1<1/sin2θ
0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
なる関係を有することを特徴とする光拡散シート又はフィルムによれば、出光面法線に平行な入射光は、斜辺の透明低屈折率層表面にて全反射され、出光面においては反射を起こすことなく観察者側に出光される。また、出光面法線に対して最大10°の傾きをもって入射し、単位レンズ断面が形成する台形斜辺の透明低屈折率層表面にて反射された光は、隣接する単位レンズ断面が形成する台形斜辺の透明低屈折率層にいたることなくの出光面から観察者側に出光される。また、本発明では、断面形状三角形の部分全体を光吸収性の材料とはせず、透明材料に光吸収粒子を分散させる構成をとったので、斜辺部での全反射が効率よく行われる。したがって輝度とコントラストが高く、迷光の少ない光拡散シート又はフィルムを得ることができる。
また、単位レンズを板状又は膜状の透明基材上に形成した場合には、ロール状の型を使用して、配列された単位レンズを連続的に生産することができる。
また、観察者側に拡散剤を混入したシートを張り合わせた場合には、観察者側の面を平面とすることができるので、表面への加工が容易になる。また、拡散剤の光学的作用により、出光側のゲインを均一にならすことができる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する実施の形態から明らかにされる。以下において、「*」(アスタリスクマーク)は、その前後に示される項を乗ずることを示す。たとえば、「A*B」は、AとBとの積を示す。
(第一実施形態及び第二実施形態)
図1及び図2は、本発明の第一及び第二実施形態の光拡散シート又はフィルムS1及びS2の水平断面を示す図である。これらの図においては、図面右側に映像光源が配置され、図面の左側に観察者が位置している。
図1は、本発明の第一実施形態の光拡散シートS1を示している。この光拡散シートS1は、観察者側から映像光源方向に順に、拡散剤入りシート101、単位レンズ102、ベースシート103が張り合わされて配置されている。単位レンズ102は高屈折率N1を有する物質により形成されている。さらに、隣接する単位レンズ102、102にはさまれた断面形状三角形の部分(以下において「レンズ間部分107」という。)には、N1より小さな屈折率N2を備えた透明な物質(以下において「透明低屈折率物質106」という。)中に光吸収粒子105が添加された材料で埋められている。
本実施形態においては、単位レンズ(高屈折率部)102の屈折率N1と、透明低屈折率物質106の屈折率N2との比は、光拡散シートS1の光学特性を得るために所定の範囲に設定されている。また、レンズ間部分107と単位レンズ(高屈折率部)102とが接する斜辺が、出光面の法線(当該光拡散シートS1に対する垂直入射光に平行である。)となす角度は所定の角度θに形成されている。
単位レンズ(高屈折率部)102は通常、電離放射線硬化性を有するエポキシアクリレートなどの材料にて構成されている。また、透明低屈折率物質106として通常、電離放射線硬化性を有するウレタンアクリレートなどの材料が使用されている。光吸収粒子105は市販の着色樹脂微粒子が使用可能である。また、拡散剤入りシート101、及びベースシート103は、単位レンズ(高屈折率部)102と略同一の屈折率を有する材料にて構成されている。拡散剤入りシート101の観察者側には、反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層などの機能層が適宜設けられている。
次に光拡散シートS1の単位レンズ102内に入光した光の光路について、図1を参照しつつ簡単に説明する。なお、図1において、光L11〜L14の光路は模式的に示されたものである。いま、図1において、映像光源側から単位レンズ102の中央部付近に入射した垂直光L11は、そのまま光拡散シートS1の内部を直進して通過し、観察者に至る。映像光源側から単位レンズ102の端部付近に入射した垂直光L12は、単位レンズ(高屈折率部)102と透明低屈折率物質106との屈折率差により斜辺にて全反射され、所定の角度をもって観察者側に出光される。映像光源側から単位レンズ102の端部付近に角度をもって入射した光L13は、斜辺にて全反射され、入射時とは反対方向にさらに大きな角度をもって観察者側に出光される。斜辺に所定以上の大きな角度をもって入射する迷光L14aは、単位レンズ(高屈折率部)102と低屈折率物質106との屈折率差によっても反射されることなくレンズ間部分107の内部に入光して、光吸収粒子105に吸収され、観察者側に至ることはない。また、観察者側からレンズ間部分107に入光した迷光L14bは、光吸収粒子に吸収されるので、観察者側に反射光となって、出光されることがない。このようにして水平方向に広い視野角をもち、コントラスト、輝度の高い光拡散シートS1を得ることができる。
図2は、本発明の第二実施形態の光拡散シートS2を示している。この光拡散シートS2も、観察者側から映像光源方向に順に、拡散剤入りシート101、単位レンズ102、ベースシート103が張り合わされて配置されている。単位レンズ102は高屈折率N1を有する物質により形成されている。さらに、隣接する単位レンズ102、の斜辺には、N1より小さな屈折率N2を備え透明な物質により形成された層104(以下「透明低屈折率層104」という。)が形成されている。また隣接する単位レンズ102の間に挟まれた断面形状三角形の部分は、N2より高い屈折率を有する物質108中に光吸収粒子105が添加された材料で埋められている。以後の説明においてはこの断面形状三角形の部分を「レンズ間部分109」という。
単位レンズ(高屈折率部)102の屈折率N1と、透明低屈折率層104の屈折率N2との比は、光拡散シートS2の光学特性を得るために所定の範囲に設定されている。また、透明低屈折率層104と単位レンズ(高屈折率部)102とが接する斜辺が、出光面の法線(当該光拡散シートS2に対する垂直入射光に平行である。)となす角度は所定の角度θに形成されている。これらについては後に詳述する。
単位レンズ(高屈折率部)102は通常、電離放射線硬化性を有するエポキシアクリレートなどの材料にて構成されている。また、透明低屈折率層104は、シリカ等透明樹脂の屈折率より低い屈折率を有する材料にて形成されている。光吸収粒子105は市販の着色樹脂微粒子が使用可能である。また、拡散剤入りシート101、及びベースシート103は、単位レンズ(高屈折率部)102と略同一の屈折率を有する材料にて構成されている。拡散剤入りシート101の観察者側には、反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層などの機能層が適宜設けられている。
次に光拡散シートS2の単位レンズ102内に入光した光の光路について、図2を参照しつつ簡単に説明する。なお、図2においても、光L11〜L14の光路は模式的に示されたものである。図2において、映像光源側から単位レンズ102の中央部付近に入射した垂直光L11は、そのまま光拡散シートS2の内部を直進して通過し、観察者に至る。
映像光源側から単位レンズ102の端部付近に入射した垂直光L12は、単位レンズ(高屈折率部)102と透明低屈折率層104との屈折率差により斜辺にて全反射され、所定の角度をもって観察者側に出光される。映像光源側から単位レンズ102の端部付近に角度をもって入射した光L13は、斜辺にて全反射され、入射時とは反対方向にさらに大きな角度をもって観察者側に出光される。斜辺に所定以上の大きな角度をもって入射する迷光L14aは、単位レンズ(高屈折率部)102と低屈折率部104との屈折率差によっても反射されることなく透明低屈折率層104の内部に入光する。迷光L14aはレンズ間部分109の光吸収粒子105に吸収され、観察者側に至ることはない。また、観察者側からレンズ間部分109に入光した迷光L14bも、光吸収粒子105に吸収され、観察者側に反射光となって、出光されることがない。このようにして水平方向に広い視野角をもち、コントラスト、輝度の高い光拡散シートS2を得ることができる。
次に、図3及び図4を参照しつつ光拡散シートの単位レンズ部に入射した光拡散シート内の光が斜辺にて全反射され、かつ出光面においては、全反射されずに観察者側に透過する条件について説明する。
図3は、光拡散シート内において第七実施形態の光拡散シートS2の斜辺に垂直光L15が入射した場合の光路を示す図である。図3においては、映像光源は図面上方に、観察者は図面下方に位置しているものとする。また拡散剤入りシート101、及びベースシート103は説明の簡略化のため省略している(以下図4及び5において同じ。)。
図3において、斜辺に入射した垂直光L15が、斜辺のA点において全反射され始める条件(臨界条件)は、スネルの法則により、
sin(90°−θ)=N2/N1
であるから、垂直光L15が常に全反射されるためには、
(式1) sin(90°−θ)>N2/N1
なる条件を満たす必要がある。
また、斜辺のA点にて反射された光L15が、出光面のB点において全反射され始める条件(臨界条件)は、大気の屈折率を1とした場合、スネルの法則により、sin2θ=1/N1
であるから、光L15がB点から観察者側に確実に出光されるためには、
(式2) sin2θ<1/N1
なる条件を満たす必要がある。
なお参考のために図4を参照しつつ、光拡散シートS2の斜辺に10°の傾きを持った光L16が入射した場合の光路について以下に簡単に説明する。
図4において、斜辺に入射した10°の傾きを持つ光L16が、斜辺のA点において全反射され始める条件(臨界条件)は、スネルの法則により、
sin(80°−θ)=N2/N1
であるから、10°の傾きを持った光L16が常に全反射されるためには、
(式3) sin(80°−θ)>N2/N1
なる条件を満たす必要がある。
また、斜辺のA点にて反射された光L16が、出光面のB点において全反射され始める条件(臨界条件)は、大気の屈折率を1とした場合、スネルの法則により、sin(2θ+10°)=1/N1
であるから、光L16がB点から観察者側に確実に出光されるためには、
sin(2θ+10°)<1/N1
すなわち
(式4) N1<1/sin(2θ+10°)
なる条件を満たす必要がある。
次に、図5を参照しつつ光拡散シートS2の斜辺にて反射された光が、隣接する斜辺に到達しない条件について説明する。この条件を見出すためには、出光面法線に対して最も大きな角度(現実的には10°)を持つ入射光L17が、低屈折率部104がなす三角形の頂点付近の斜辺上の点Cにて全反射された場合に、その反射光が隣接する斜辺に到達しないように、三角形の高さHと単位レンズの上底の長さTとの関係を定めればよい。
図5において、三角形の底辺の長さを2Sとすれば、
tanθ=S/H
tan(2θ+10°)=(S+T)/H
したがって、
H=T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
Hが上記値より小であれば、反射光が隣接する斜辺に到達しない。したがってその条件は、
(式5) H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
で表される。
次にθが5°〜15°であるとして、その範囲においてさらに具体的にN1とN2の値を考察する。5°<θ<15°の範囲においては、
sin(90°−θ)<0.996
であり、式1により、N2/N1の値はこれより小さいから
(式6) N2/N1<0.996
一方、5°<θ<15°の範囲では、
1/sin2θ<5.76
であるから、式2より、
(式7) N1<5.76
さらに、入手しうる現実の材料を考慮した場合、N2の最小値は1.30なので、
N2/N1>1.30/5.76=0.23
したがって上式と式6から
(式8) 0.23<N2/N1<0.996
上記式7及び式8が5°<θ<15°の範囲での、N1及びN2の値がとりうる条件である。
また、式5においては、θ=15°の時にHに対する条件が決定され、H<T/0.57となる。
図6は、レンズ間部分107又は109の形状の諸態様を示す図である。このレンズ間部分107又は109は、隣接する二つの単位レンズ102、102の斜辺により形成される略三角形の形状を基礎としている。図6(a)は、斜辺が直線にて形成されている場合を表している。この場合には、斜辺と出光面法線とがなす角度θ1は斜辺上のどの点においても一定である。図6(b)は、斜辺が滑らかな曲線で形成されている場合を表している。また図6(c)は、斜辺が2本の直線にて構成されている場合を示している。これらの場合、斜辺と出光面法線とがなす角度θ2、又はθ3若しくはθ4は、斜辺上の位置により異なる。本発明において図6(b)や図6(c)の場合のように斜辺と出光面法線のなす角度が一定でないときは、斜辺の長さの90%以上において、以上に説明してきた式1〜8の各条件を満たせば本発明の効果を得ることができる。
図7及び図8は、第二実施形態の光拡散シートS2の構成の一例を示す図である。図7に示される光拡散シートは水平断面形状が垂直方向に一定な単位レンズ102を備えている。隣接する単位レンズ102、102の間には、透明低屈折率層104を介して、レンズ間部分109に光吸収粒子105が添加された樹脂材料108が充填されている。出光面側には拡散剤入りシート101が、入光面側にはベースシート103が配置されている。図面では理解のためにこれら三者が離れて表されているが、実際にはこれらは貼り合わされている。
一方、図8に示されている光拡散シートにおいては、半載円錐状の単位レンズが垂直平面上に二次元状に配列されている。各単位レンズの半載円錐の頂部平面は同一面上に形成されており、この平面に拡散剤入りシート101が貼り合わされている。隣接する単位レンズ102、102との間の空隙は透明低屈折率層104を介してレンズ間部分109に光吸収粒子105が添加された樹脂材料108が充填されている。図7及び図8のいずれに示されている光拡散シートの構成によっても本発明による効果を得ることができる。
図8では上下左右の2方向へレンズによって拡散させることができる。さらに、一次元の光拡散シート又はフィルムを2枚直交させて配置しても図8と同様な効果のある二次元の光拡散シート又はフィルムとすることができる。
図9は、第二実施形態の光拡散シートS2において、単位レンズ102の出光面(断面形状台形の上底に相当する部分)が観者側に凸に形成されている例を示す図である。このような構成をとることにより製造工程において、先に単位レンズ102の部分を形成して、その後レンズ間部分107に光吸収粒子105を添加した材料108を充填する工程をとる場合、充填後にブレードにて出光面に残った光吸収粒子105を完全に取り去ることができる。
次に図10及び図11を参照しつつ第一及び第二実施形態の光拡散シートの製造方法について説明する。図10は第一実施形態の光拡散シートS1、図11は第二実施形態の光拡散シートS2の製造方法をそれぞれ示すものである。
この製造方法に使用される製造装置は、型ロール110と、ミラーロール120と、ベースフィルム供給ロール116と、補助ロール群119、122、124と、電離放射線硬化型樹脂を供給するフィーダー112、115、121と、電離放射線照射機114、118、123とを備えている。さらに第二実施形態にかかる製造装置は透明低屈折率層を形成する物質の蒸着装置125を備えている。
図10の第一実施形態にかかる光拡散シートS1の製造装置において、所定の速度で回転する型ロール110の表面にはレンズ間部分107を構成する断面形状三角形の部分に対応する雌型が彫られている。黒色粒子(光吸収粒子)が添加され、所定温度に加温された低屈折率樹脂が樹脂フィーダー112から型ロール110上に供給され、三角形の凹部に充填される。余剰の樹脂をドクターブレード113にて掻き落とした後、電離放射線照射機114にて電離放射線をロール表面に照射して、黒色粒子入り低屈折率樹脂を硬化させる。次いでフィーダー115から透明樹脂をロール幅のほぼ全長にわたって供給し型ロール110の表面に透明樹脂層を形成する。さらにその上面にベースフィルム117を、供給ロール116から巻き出して形成したのち、再び電離放射線照射機118にて電離放射線を照射して、透明樹脂を硬化させる。そして補助ロール119により折り返してミラーロール120へと供給する。この折り返しの工程により、型ロール110の表面凹部に形成されていた断面形状三角形の黒色粒子入り低屈折率部は、ロール表面から剥離される。この時点では、E点拡大図で示されるように、ベースフィルム上に透明樹脂層が形成され、さらに透明樹脂層の上面に黒色粒子入り低屈折率樹脂が断面三角形に形成されている。
ミラーロール120側では、あらかじめロール表面に単位レンズを構成する高屈折率樹脂がフィーダー121から供給されて、硬化前のやわらかい状態で高屈折率樹脂層が形成されている。この高屈折率樹脂層と型ロール110から供給されてきた中間製品とがミラーロール120と補助ロール122とにより圧着される。柔らかな高屈折率樹脂は圧着されることにより透明低屈折率層が形成する断面形状台形の谷間に隙間なく入り込む。さらにミラーロール120の表面に電離放射線照射機23にて電離放射線を照射して、高屈折率樹脂を硬化させる。そして補助ロール124により反対方向に折り返して、硬化した高屈折率樹脂をミラーロール120から剥離する。この時点では、F点拡大図に示されるように、断面形状三角形の透明低屈折率層の上面に断面形状が台形の高屈折率樹脂層にて形成された単位レンズ群が形成されている。その後このシートは巻き取り機へと送られロール状に巻き取られる。
図11の第二実施形態にかかる光拡散シートS2の製造装置においては、樹脂フィーダー112から供給されるのは黒色粒子が混入された透明高屈折率樹脂(単位レンズ部と同程度の屈折率)である。またこの製造工程においてはE点通過後のライン状に蒸着装置125が設けられている。蒸着装置125においては、黒色粒子入り透明高屈折率樹脂の上方から、透明低屈折率物質を蒸着して、透明低屈折率層104を形成する(F点拡大図参照)。その他の構成は図10に示されている光拡散シートS1の製造装置と同様である。
なお、上記工程は、型ロール110にて断面形状三角形のレンズ間部分107又は109を形成するものであるが、型ロール110により断面形状台形の単位レンズ(高屈折率部)102を先に形成して、ミラーロール120側のフィーダー121からレンズ間部分107又は109を形成する黒色粒子入り高屈折率樹脂、又は黒色粒子入り透明低屈折率樹脂を供給するように構成してもよい。
単位レンズを構成する単位レンズ(高屈折率部)102(台形部分)の材料としてエポキシアクリレート、レンズ間部分107の透明低屈折率樹脂としてウレタンアクリレート、光吸収粒子として、大日精化工業(株)製「ラブコロール」(登録商標)を使用した。「ラブコロール」の平均粒径は8μmで、添加量を50質量%とした。
単位レンズ(高屈折率部)102の屈折率は1.57、レンズ間部分107の屈折率は1.48であった。このように構成したシートの入光側にフレネルレンズシートを、観察者側には拡散板を配置した。拡散板は、アクリル製三層構造で、中間層に拡散剤を混入したものを使用した。単位レンズ(高屈折率部)102のレンズピッチは50μmとした。また、単位レンズ(高屈折率部)102の台形部分の上底長さと、低屈折率部の三角形底辺の長さを等しくなるようにし、いわゆるブラックストライプ率が50%となるようにした。さらに頂角θを10°に設定した。
このように構成した光拡散シートは、透過率が80%、反射率が5%、ゲインが4であった。また、垂直視野角(半値角:ある方向から観視したときの輝度が正面から観視したときの半分になる角度)は12゜、水平視野角(半値角)は25゜であった。
(第三実施形態及び第四実施形態)
図12及び図13は、本発明の第三及び第四実施形態の光拡散シートS3及びS4の水平断面を示す図である。これらの図においては、図面右側に映像光源が配置され、図面の左側に観察者が位置している。
図12は、本発明の第三実施形態の光拡散シートS3を示している。この光拡散シートS3は、観察者側から映像光源方向に順に、拡散剤入りシート201、単位レンズ202、ベースシート203が張り合わされて配置され、さらにベースシート203の映像光源側の面にはエンボス加工が施され、エンボス部Eが形成されている。単位レンズ202は高屈折率N1を有する物質により形成されている。さらに、隣接する単位レンズ202、202にはさまれた断面形状三角形の部分(以下において「レンズ間部分207」という。)には、N1より小さな屈折率N2を備えた透明な物質(以下において「透明低屈折率物質206」という。)中に光吸収粒子205が添加された材料で埋められている。またエンボス部Eは屈折率N3を有する物質にて形成されている。
本実施形態においては、単位レンズ(高屈折率部)202の屈折率N1と、透明低屈折率物質206の屈折率N2と、エンボス部Eの形状及び屈折率N3は、光拡散シートS3の光学特性を得るために所定の関係を有するように設定されている。また、レンズ間部分207と単位レンズ(高屈折率部)202とが接する斜辺が、出光面の法線(当該光拡散シートS3に対する垂直入射光に平行である。)となす角度は所定の角度θに形成されている。
単位レンズ(高屈折率部)202は通常、電離放射線硬化性を有するエポキシアクリレートなどの材料にて構成されている。また、透明低屈折率物質206として通常、電離放射線硬化性を有するウレタンアクリレートなどの材料が使用されている。光吸収粒子205は市販の着色樹脂微粒子が使用可能である。また、拡散剤入りシート201、及びベースシート203は、単位レンズ(高屈折率部)202と略同一の屈折率を有する材料にて構成されている。拡散剤入りシート201の観察者側には、反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層などの機能層が適宜設けられている。
次に光拡散シートS3の単位レンズ202内に入光した光の光路について、図12を参照しつつ簡単に説明する。なお、図12において、光L21〜L24の光路は模式的に示されたものである。いま、図12において、映像光源側から単位レンズ202の中央部付近に入射した垂直映像光L21は、そのまま光拡散シートS3の内部を直進して通過し、観察者に至る。映像光源側から単位レンズ202の端部付近に入射した垂直映像光L22は、単位レンズ(高屈折率部)202と透明低屈折率物質206との屈折率差により斜辺にて全反射され、所定の角度をもって観察者側に出光される。映像光源側から単位レンズ202の端部付近に角度をもって入射した映像光L23は、斜辺にて全反射され、入射時とは反対方向にさらに大きな角度をもって観察者側に出光される。斜辺に所定以上の大きな角度をもって入射する迷光L24aは、単位レンズ(高屈折率部)202と低屈折率物質206との屈折率差によっても反射されることなくレンズ間部分207の内部に入光して、光吸収粒子205に吸収され、観察者側に至ることはない。また、観察者側(出光面側)からレンズ間部分207に入光した迷光L24bは、光吸収粒子に吸収されるので、観察者側に反射光となって、出光されることがない。さらに観察者側から垂直に単位レンズ202の出光面開口方向に入射した光L24cは拡散剤入りシート201、単位レンズ202、及びベースシート203を透過後、エンボス部Eの映像光源側内面にて反射され、比較的大きな角度を持って、レンズ間部分207に達する。したがってこの光はレンズ間部分207表面では反射されることなく、レンズ間部分207に入光し、光吸収粒子205により吸収される。このようにして水平方向に広い視野角をもち、コントラスト、輝度の高い光拡散シートS3を得ることができる。
図13は、本発明の第四実施形態の光拡散シートS4を示している。この光拡散シートS4も、観察者側から映像光源方向に順に、拡散剤入りシート201、単位レンズ202、ベースシート203が張り合わされて配置され、さらにベースシート203の映像光源側の面にはエンボス加工が施され、エンボス部Eが形成されている。単位レンズ202は高屈折率N1を有する物質により形成されている。さらに、隣接する単位レンズ202、202、の斜辺には、N1より小さな屈折率N2を備え透明な物質により形成された層204(以下「透明低屈折率層204」という。)が形成されている。また隣接する単位レンズ202の間に挟まれた断面形状三角形の部分は、N2より高い屈折率を有する物質208中に光吸収粒子205が添加された材料で埋められている。以後の説明においてはこの断面形状三角形の部分を「レンズ間部分209」という。エンボス部Eは屈折率N3を有する物質にて形成されている。
単位レンズ(高屈折率部)202の屈折率N1と、透明低屈折率層204の屈折率N2と、エンボス部Eの形状及び屈折率N3は、光拡散シートS4の光学特性を得るために所定の関係を有するように設定されている。また、透明低屈折率層204と単位レンズ(高屈折率部)202とが接する斜辺が、出光面の法線(当該光拡散シートS4に対する垂直入射光に平行である。)となす角度は所定の角度θに形成されている。これらについては後に詳述する。
単位レンズ(高屈折率部)202は通常、電離放射線硬化性を有するエポキシアクリレートなどの材料にて構成されている。また、透明低屈折率層204は、シリカ等透明樹脂の屈折率より低い屈折率を有する材料にて形成されている。光吸収粒子205は市販の着色樹脂微粒子が使用可能である。また、拡散剤入りシート201、及びベースシート203は、単位レンズ(高屈折率部)202と略同一の屈折率を有する材料にて構成されている。拡散剤入りシート201の観察者側には、反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層などの機能層が適宜設けられている。
次に光拡散シートS4の単位レンズ202内に入光した光の光路について、図13を参照しつつ簡単に説明する。なお、図13においても、光L21〜L24の光路は模式的に示されたものである。図13において、映像光源側から単位レンズ202の中央部付近に入射した垂直映像光L21は、そのまま光拡散シートS4の内部を直進して通過し、観察者に至る。
映像光源側から単位レンズ202の端部付近に入射した垂直映像光L22は、単位レンズ(高屈折率部)202と透明低屈折率層204との屈折率差により斜辺にて全反射され、所定の角度をもって観察者側に出光される。映像光源側から単位レンズ202の端部付近に角度をもって入射した映像光L23は、斜辺にて全反射され、入射時とは反対方向にさらに大きな角度をもって観察者側に出光される。斜辺に所定以上の大きな角度をもって入射する迷光L24aは、単位レンズ(高屈折率部)202と低屈折率部204との屈折率差によっても反射されることなく透明低屈折率層204の内部に入光する。迷光L24aはレンズ間部分209の光吸収粒子205に吸収され、観察者側に至ることはない。また、観察者側からレンズ間部分209に入光した迷光L24bも、光吸収粒子205に吸収され、観察者側に反射光となって、出光されることがない。さらに観察者側から垂直に単位レンズの出光面開口方向入射した光L24cは拡散剤入りシート201、単位レンズ202、及びベースシート203を透過後エンボス部Eの映像光源側内面にて反射され、比較的大きな角度を持って、レンズ間部分207に達する。したがってこの光はレンズ間部分207表面では反射されることなく、レンズ間部分207に入光し、光吸収粒子205により吸収される。このようにして水平方向に広い視野角をもち、コントラスト、輝度の高い光拡散シートS4を得ることができる。
なお、図12及び図13においては、光拡散シ−トS3、S4の入光面側にベースシート203が配置されている構成を示したが、これを取り除いても同様な光学的効果を得ることができる。
また、図12において、光拡散シ−トS3、のレンズ間部分207には低屈折率透明物質に光吸収粒子が添加された例を示したが、これに代えてレンズ間部分207に着色した低屈折率物質を充填する構成をとっても同様の効果を得ることができる。
同様に、図13において、光拡散シ−トS4、のレンズ間部分209には高屈折率透明物質に光吸収粒子が添加された例を示したが、これに代えてレンズ間部分209に着色した高屈折率物質を充填する構成をとっても同様の効果を得ることができる。
なお、第一実施形態及び第二実施形態において、図3〜図5についてした説明は、第三実施形態及び第四実施形態にも適用される。
次に図14を参照しつつ、出光面側から光拡散シートに垂直に入射しエンボス部Eにて反射された光L28が、レンズ間部分207により吸収される条件について説明する。図14においては、図面左側が観察者側、図面右側が映像光源側として表されている。なお、説明のためにエンボス部Eが誇張して描かれており、拡散剤入りシート201及びベースシート203は省略されている。
出光面側から光拡散シートS3内に入射した垂直光L28は、エンボス部Eの映像光源側内面のA点にて反射され、エンボス部Eと単位レンズ202との界面を点Bで横切り、点Cでレンズ間部分207に達している。ここにエンボス部断面が単位レンズ202との界面となす角度をφ、反射された光L28が光拡散シート内にて出光面法線となす角度をαとする。A点において反射された光L28がエンボス部内B点において出光面法線となす角度は2φであるから、スネルの法則により、
(式9) N1sinα=N3sin2φ
が成り立つ。また、C点において、光L28がレンズ間部分207の斜面の法線となす角度βは
(90°−α−θ)であるから、C点において、臨界条件下におけるスネルの法則は、N2sin90°=N1sinβ
にて表される。すなわち
(式10) N2=N1sin(90°−α−θ)
式9及び10から
(式11) sin(90°−(sin−1(N3 * sin(2φ)/N1+θ)))=N2/N1
したがって、光L28がレンズ間部分207に入射し得る条件は、
(式12) sin(90°−(sin−1(N3 * sin(2φ)/N1+θ)))<N2/N1
にて表される。
式12の条件を満たすエンボス部Eの面積が多いほど、出光面側から入射した外光がレンズ間部分207の光吸収粒子205により吸収される割合が多くなる。この結果、光拡散シートのコントラストを高くすることができる。本願発明者の知見によれば、このような条件を満たすエンボス部Eの面積を、入光面全体の面積の20%以上とすれば、良好なコントラストを備えた光拡散シートを得ることができることが判明している。
次に図15を参照しつつ、映像光源側から光拡散シートに対して垂直な角度をもってエンボス部Eに入射した光L29(映像光)が、レンズ間部分207により吸収される条件について説明する。図15においても、図面左側が観察者側、図面右側が映像光源側として表されている。なお、ここではエンボス部Eはランダムなマット形状に誇張さて描かれており、拡散剤入りシート201及びベースシート203は省略されている。なお、参考までに、映像光源側から垂直な角度をもってエンボス部Eに入射し、レンズ間部分207により完全に反射される光L29Rも点線にて示されている。
映像光源側からエンボス部Eに入射した垂直光L29は、エンボス部Eの映像光源側のP点にて屈折され、エンボス部Eと単位レンズ202との界面を点Qで横切る。さらに点Qにおいて屈折されて単位レンズ202に入射し、点Rでレンズ間部分207に達している。ここに垂直光L29が侵入する位置におけるエンボス部断面の接線が単位レンズ202との界面となす角度をφ、エンボス部E内において、光L29がエンボス斜面の法線となす角度をγ、単位レンズ202との界面の法線となす角度をδ、単位レンズ202内で光L29がレンズ間部分207の斜面の法線となす角度をμとする。また、P、Q、Rの各点を通過する3つの法線の交点をそれぞれS、Uとし、エンボス部断面斜面とレンズ間部分との界面との交点をTとする。
いま四角形PSQTにおいて、
∠PSQ=360°−90°* 2−φ=180°−φ
したがって
(式13) δ=180°−γ−∠PSQ=φ−γ
P点においてスネルの法則が成り立つので
(式14) sinφ=N3sinγ
Q点においてもスネルの法則が成り立つので
(式15) N3sinδ=N1sinλ
一方、三角形RUQにおいて、
∠RUQ=90°+θ
だから、
(式16) μ=90°−λ−θ
さらにR点において、臨界条件におけるスネルの法則により、
(式17) N2=N1sinμ
したがって式13〜17から、
sin(90°−(sin−1(N3/N1) * sin(φ−sin−1(sinφ/N3)))+θ)=N2/N1
よって、光L29がレンズ間部分207の光吸収粒子に吸収される条件は、
(式18) sin(90°−(sin−1(N3/N1) * sin(φ−sin−1(sinφ/N3)))+θ)<N2/N1
にて表される。
式18の条件を満たすエンボス部Eの面積が少ないほど、映像光はレンズ間部分207の光吸収粒子205に吸収されることなく観察者側に達する割合が多くなる。この結果、透過率の高い光拡散シートを得ることができる。本願発明者の知見によれば、式18の条件を満たすエンボス部Eの面積が入光面全体の面積の20%以下であれば良好な透過率が得られることが判明している。
なお、第一実施形態及び第二実施形態に関して図6についてした説明は、第三実施形態及び第四実施形態にも適用される。
なお、本願発明者の知見によれば、エンボス部のピッチは、出光面側単位レンズのピッチの1/1.5以下であること、さらに好ましくは1/4.5以下であることが望ましい。エンボス部のピッチをこのように設定することにより、上記した光学的特性を十分に発揮させることができ、さらにモアレの発生を回避することもできる。
図16及び図17は、第四実施形態にかかる光拡散シートS4の構成の一例を示す図である。図16に示される光拡散シートは水平断面形状が垂直方向に一定な単位レンズ202を備えている。隣接する単位レンズ202、202の間には、透明低屈折率層204を介して、レンズ間部分209に光吸収粒子205が添加された樹脂材料208が充填されている。出光面側には拡散剤入りシート201が、入光面側にはベースシート203が配置され、ベースシート203の映像光源側にはエンボス部Eが形成されている。図面では理解のためにこれら三者が離れて表されているが、実際にはこれらは貼り合わされている。
一方、図17に示されている光拡散シートにおいては、半載円錐状の単位レンズが垂直平面上に二次元状に配列されている。各単位レンズの半載円錐の頂部平面は同一面上に形成されており、この平面に拡散剤入りシート201が貼り合わされている。隣接する単位レンズ202、202との間の空隙は透明低屈折率層204を介してレンズ間部分209に光吸収粒子205が添加された樹脂材料208が充填されている。図16及び図17のいずれに示されている光拡散シートの構成によっても本発明による効果を得ることができる。
図18は、第四実施形態の光拡散シートS4において、単位レンズ202の出光面(断面形状台形の上底に相当する部分)が観者側に凸に形成されている例を示す図である。このような構成をとることにより製造工程において、先に単位レンズ202の部分を形成して、その後レンズ間部分209に光吸収粒子205を添加した材料208を充填する工程をとる場合、充填後にブレードにて出光面に残った光吸収粒子205を完全に取り去ることができる。
図19は、エンボス部Eの断面形状の例を示すものである。これらの図からも明らかなようにエンボス部Eの断面形状は、三角形(図19(a)のE1参照)でもよく、楕円形の一部(図19(b)のE2参照)であってもよく、また多角形の一部(図19(c)のE3参照)であってもよい。さらに図19(d)に示されるように、各エンボス部E4の断面形状は台形で、それぞれのエンボス部が離れて形成されていてもよい。
次に図20及び図21を参照しつつ第三及び第四実施形態の光拡散シートの製造方法について説明する。図20は第三実施形態の光拡散シートS3、図21は第四実施形態の光拡散シートS4の製造方法をそれぞれ示すものである。
この製造方法に使用される製造装置は、型ロール210と、エンボスロール220と、ベースフィルム供給ロール216と、補助ロール群219、222、224と、電離放射線硬化型樹脂を供給するフィーダー212、215、221と、電離放射線照射機214、218、223とを備えている。さらに第八実施形態にかかる製造装置は透明低屈折率層を形成する物質の蒸着装置225を備えている。
図20の第三実施形態にかかる光拡散シートS3の製造装置において、所定の速度で回転する型ロール210の表面にはレンズ間部分207を構成する断面形状三角形の部分に対応する雌型が彫られている。黒色粒子(光吸収粒子)が添加され、所定温度に加温された低屈折率樹脂が樹脂フィーダー212から型ロール210上に供給され、三角形の凹部に充填される。余剰の樹脂をドクターブレード213にて掻き落とした後、電離放射線照射機214にて電離放射線をロール表面に照射して、黒色粒子入り低屈折率樹脂を硬化させる。次いでフィーダー215から透明樹脂をロール幅のほぼ全長にわたって供給し型ロール210の表面に透明樹脂層を形成する。さらにその上面にベースフィルム217を、供給ロール216から巻き出して形成したのち、再び電離放射線照射機218にて電離放射線を照射して、透明樹脂を硬化させる。そして補助ロール219により折り返してエンボスロール220へと供給する。この折り返しの工程により、型ロール210の表面凹部に形成されていた断面形状三角形の黒色粒子入り低屈折率部は、ロール表面から剥離される。この時点では、E点拡大図で示されるように、ベースフィルム上に透明樹脂層が形成され、さらに透明樹脂層の上面に黒色粒子入り低屈折率樹脂が断面三角形に形成されている。
エンボスロール220側では、あらかじめエンボスのメス型が形成されたロール表面に単位レンズを構成する高屈折率樹脂がフィーダー221から供給されて、硬化前のやわらかい状態で高屈折率樹脂層が形成されている。この高屈折率樹脂層と型ロール210から供給されてきた中間製品とがエンボスロール220と補助ロール222とにより圧着される。柔らかな高屈折率樹脂は圧着されることにより透明低屈折率層が形成する断面形状台形の谷間に隙間なく入り込む。さらにエンボスロール220の表面に電離放射線照射機223にて電離放射線を照射して、高屈折率樹脂を硬化させる。そして補助ロール224により反対方向に折り返して、硬化した高屈折率樹脂をエンボスロール220から剥離する。この時点では、F点拡大図に示されるように、断面形状三角形の透明低屈折率層の上面に断面形状が台形の高屈折率樹脂層にて形成された単位レンズ群が形成されている。また単位レンズの上面にはエンボス部が形成されている。その後このシートは巻き取り機へと送られロール状に巻き取られる。
図21の第四実施形態にかかる光拡散シートS4の製造装置においては、樹脂フィーダー212から供給されるのは黒色粒子が混入された透明高屈折率樹脂(単位レンズ部と同程度の屈折率)である。またこの製造工程においてはE点通過後のライン状に蒸着装置225が設けられている。蒸着装置225においては、黒色粒子入り透明高屈折率樹脂の上方から、透明低屈折率物質を蒸着して、透明低屈折率層204を形成する(F点拡大図参照)。その他の構成は図20に示されている光拡散シートS3の製造装置と同様である。
単位レンズを構成する単位レンズ(高屈折率部)202(台形部分)の材料としてエポキシアクリレート、レンズ間部分207の透明低屈折率樹脂としてウレタンアクリレート、光吸収粒子として、大日精化工業(株)製「ラブコロール」(登録商標)を使用した。「ラブコロール」の平均粒径は8μmで、添加量を41質量%とした。
単位レンズ(高屈折率部)202の屈折率は1.55、レンズ間部分207の屈折率は1.48であった。このように構成したシートの入光側にフレネルレンズシートを、観察者側には拡散板を配置した。拡散板は、アクリル製三層構造で、中間層に拡散剤を混入したものを使用した。単位レンズ(高屈折率部)202のレンズピッチは50μmとした。また、単位レンズ(高屈折率部)202の台形部分の上底長さと、低屈折率部の三角形底辺の長さを等しくなるようにし、いわゆるブラックストライプ率が50%となるようにした。さらに頂角θを10°に、エンボス部Eのピッチ6μm、断面形状を頂角160°の二等辺三角形に設定した(図19(a)参照)。
このように構成した光拡散シートは、透過率が85%、反射率が5%、ゲインが4であった。また、垂直視野角(半値角:ある方向から観視したときの輝度が正面から観視したときの半分になる角度)は12゜、水平視野角(半値角)は30゜であった。
また、エンボス部Eによって映像光は約5°の拡散角となり、シート内部では、約3°の角度となった。スクリーンに垂直に入射した外光のうち、エンボス部映像光源側内面での反射光は、約20度の角度を持って反射され、ブラックストライプ部に到達して吸収された。
単位レンズを構成する単位レンズ(高屈折率部)202(台形部分)の材料としてエポキシアクリレート、レンズ間部分207の透明低屈折率樹脂としてウレタンアクリレート、光吸収粒子として、大日精化工業(株)製「ラブコロール」(登録商標)を使用した。「ラブコロール」の平均粒径は5μmで、添加量を41質量%とした。
単位レンズ(高屈折率部)202の屈折率は1.55、レンズ間部分207の屈折率は1.48であった。このように構成したシートの入光側にフレネルレンズシートを、観察者側には拡散板を配置した。拡散板は、アクリル製単層構造で、拡散剤を混入したものを使用した。単位レンズ(高屈折率部)202のレンズピッチは60μmとした。また、単位レンズ(高屈折率部)202の台形部分の上底長さと、低屈折率部の三角形底辺の長さをブラックストライプ率が45%となるように調製した。さらにレンズ間部分207の斜辺が出光面法線となす角度を観察者側で10°、映像光源側で8°に設定した。また、エンボス部Eは、底角10°の等脚台形断面形状とし(図19(d)参照)、ピッチ7μm、頂部は1μm長さの平坦部とした。
このように構成した光拡散シートは、透過率が83%、反射率が5.2%、ゲインが4.5であった。また、垂直視野角(半値角)は12゜、水平視野角(半値角)は25゜であった。
(比較例1)
実施例2の光拡散シートで、エンボス部Eを省略して評価した。このように構成した光拡散シートは、透過率が84%、反射率が7.5%、ゲインが2.7であった。また、垂直視野角(半値角)は15゜、水平視野角(半値角)は30゜であった。
以上の結果から、エンボス部Eがない場合には、拡散剤入りシート201の拡散量を多くとるように構成しないと、水平拡散の特性が維持できないことが判明した。
図22は、本発明にかかる二次元視野拡大部材を備えた表示装置の構成を示している。図22において、紙面手前左下方向が観察者側であり、紙面奥側右上方向を映像光源側とする。本発明の表示装置は、観察者側から順に、反射防止、ハードコート、偏光フィルター、帯電防止、防眩処理、防汚処理、タッチセンサのうち少なくとも一つの機能を備えた機能性シート301と、単位レンズが垂直方向に配列された光拡散シート302と、単位レンズが水平方向に配列された光拡散シート303と、フレネルレンズ304と、液晶ディスプレーパネル305とを備えている。なお、光拡散シート302と、光拡散シート303の配置を入れ替えてもよい。図22においてはこれらが互いに離れて表されているが、これは図面の理解のためであり、実際にはこれらは互いに接するか、または接着されている。
また本発明において、「二次元視野角拡大部材」とは、2枚の光拡散シート302、303の組み合わせを構成の中核とするが、図22にあるように、これらの出光側に機能性シート301や、入光側にフレネルレンズ304などが配置されている場合には、これら機能性シート301やフレネルレンズ304をも含む概念である。
図23は、プロジェクションスクリーンの概要を表した斜視図である。図23において、プロジェクションスクリーン1は、ベースシート4の入光側に形成されたリニアフレネルレンズ2と、観察者側に形成された断面形状台形のレンチキュラーレンズ3とを備えている。さらにこれらの観察者側には拡散シート5が配置されている。レンチキュラーレンズ3の台形形状は、映像光の水平方向光軸が補正されるように、幅方向に異なる形状に形成されている。図1の紙面手前側下方に不図示の映像光源があり、ここから斜め上方に向けて投射された映像光は、リニアフレネルレンズ2のレンズ面に入光後反対側のレンズ面にて全反射されて略水平方向の光に変換され、レンチキュラーレンズ3を経て紙面左側奥の不図示の観察者に達する。本発明の拡散シートはレンチキュラーレンズ3の部位に用いられてもよい。
第一実施形態の光拡散シートの断面を示す図である。 第二実施形態の光拡散シートの断面を示す図である。 光拡散シートに垂直光が入射した場合の光路を示す図である。 光拡散性シートに10°の傾きを持った光が入射した場合の光路を示す図である。 光拡散性シートに10°の傾きを持った光が、低屈折率部がなす三角形の頂点付近に入射した場合の光路を示す図である。 低屈折率部の形状の諸態様を示す図である。 光拡散シートの構成の一例を示す図である。 光拡散シートの構成の、他の一例を示す図である。 第二実施形態の光拡散シートの、一変形例の断面を示す図である。 第一実施形態の光拡散シートの、製造方法の一例を示す図である。 第二実施形態の光拡散シートの、製造方法の一例を示す図である。 第三実施形態の光拡散シートの断面を示す図である。 第四実施形態の光拡散シートの断面を示す図である。 出光面側から垂直に入射した光がエンボス部で反射され、さらにレンズ間部分に達して吸収される条件を示す図である。 入光面側から垂直に入射した映像光が、レンズ間部分において吸収される条件を示す図である。 光拡散シートの構成の一例を示す図である。 光拡散シートの構成の、他の一例を示す図である。 第四実施形態の光拡散シートの、一変形例の断面を示す図である。 エンボス部の断面形状の例を示す図である。 第三実施形態の光拡散シートの、製造方法の一例を示す図である。 第四実施形態の光拡散シートの、製造方法の一例を示す図である。 二次元視野角拡大部材の構成の一例を示す図である。 プロジェクションスクリーンの外観を示す図である。 一般的なプロジェクションスクリーンを説明する図である。
符号の説明
S1 光拡散シート
S2 光拡散シート
101 拡散剤入りシート
103 ベースシート(透明基材)
104 透明低屈折率層
105 光吸収粒子
106 低屈折率樹脂
107 レンズ間部分
108 高屈折率樹脂
109 レンズ間部分
S3 光拡散シート
S4 光拡散シート
201 拡散剤入りシート
203 ベースシート(透明基材)
204 透明低屈折率層
205 光吸収粒子
206 低屈折率樹脂
207 レンズ間部分
208 高屈折率樹脂
209 レンズ間部分

Claims (15)

  1. 複数の単位レンズを一次元又は二次元方向に形成した光拡散シートであって、
    前記単位レンズはその断面形状が略台形であり、前記台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに、所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、
    前記台形斜辺の部分にはN1より低い屈折率N2を有する透明低屈折率層が形成され、
    隣接する前記単位レンズの間の断面形状三角形の部分には、N2より高い屈折率を有する材料が充填され、該N2より高い屈折率を有する材料中には光吸収粒子が分散されており、
    前記台形斜辺が前記出光部の法線となす角度をθとした場合、
    sin(90°−θ)>N2/N1
    かつ
    N1<1/sin2θ
    なる関係を有することを特徴とする光拡散シート。
  2. 複数の単位レンズを一次元又は二次元方向に形成した光拡散シートであって、
    前記単位レンズはその断面形状が略台形であり、前記台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに、前記台形斜辺の部分には前記単位レンズの屈折率より低い屈折率を有する透明低屈折率層が形成され、
    隣接する前記単位レンズの間の断面形状三角形の部分には、前記透明低屈折率層の屈折率より高い屈折率を有する材料が充填され、該透明低屈折率層の屈折率より高い屈折率を有する材料中には光吸収粒子が分散されており、
    前記台形の上底の長さをT、高さをH、前記台形斜辺が前記出光部の法線となす角度をθ、とした場合、
    0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
    なる関係を有することを特徴とする光拡散シート。
  3. 複数の単位レンズを一次元又は二次元方向に形成した光拡散シートであって、
    前記単位レンズはその断面形状が略台形であり、前記台形の下底を入光部、上底を出光部とするとともに、所定の屈折率N1を有する材料にて形成されており、
    前記台形斜辺の部分にはN1より低い屈折率N2を有する透明低屈折率層が形成され、
    隣接する前記単位レンズの間の断面形状三角形の部分には、N2より高い屈折率を有する材料が充填され、該N2より高い屈折率を有する材料中には光吸収粒子が分散されており、
    前記台形の上底の長さをT、高さをH、前記台形斜辺が前記出光部の法線となす角度をθ、とした場合、
    sin(90°−θ)>N2/N1
    N1<1/sin2θ
    かつ
    0<H<T/(tan(2θ+10°)−tanθ)
    なる関係を有することを特徴とする光拡散シート。
  4. 前記所定の屈折率N1及びN2、並びに台形の上底の長さT及び高さHが、
    1<N1<5.76
    0.23<N2/N1<0.996
    かつ
    H<T/0.57
    なる関係を満たすことを特徴とする請求項1又は3に記載された光拡散シート。
  5. 前記透明低屈折率層の層厚は、0.1μm以上であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された光拡散シート。
  6. 前記断面形状三角形の部分を形成する材料に添加される光吸収粒子の添加量は、10〜60質量%であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された光拡散シート。
  7. 前記光吸収粒子の平均粒径は、前記断面形状台形の上底を形成する出光部の高さ又は溝の開口幅の1/30〜2/3であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載された光拡散シート。
  8. 前記出光部は観察者側に凸に形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載された光拡散シート。
  9. 前記単位レンズは板状又は膜状の透明基材上に形成されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載された光拡散シート。
  10. 観察者側には拡散剤を混入したシートが張り合わされていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載された光拡散シート。
  11. 前記拡散剤を混入したシートのさらに観察者側に反射防止層、ハードコート層、偏光フィルター層、帯電防止層、防眩処理層、防汚処理層、タッチセンサ層のうち少なくとも一つが設けられていることを特徴とする請求項10に記載された光拡散シート。
  12. 請求項1〜11のいずれかの光拡散シートの映像光源側にフレネルレンズが配置されたプロジェクションスクリーン。
  13. 請求項12のフレネルレンズが光拡散シートの裏面に形成されており、このレンズが屈折フレネル、全反射フレネル、又は両者の組み合わせにより構成されていることを特徴とするプロジェクションスクリーン。
  14. 前記フレネルレンズがリニアフレネルレンズであることを特徴とする請求項12又は13のいずれかに記載されたプロジェクションスクリーン。
  15. 前記複数の単位レンズの断面形状台形の斜辺は、上下方向に伸びて形成されていることを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載されたプロジェクションスクリーン。
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