JP2008258579A - 薄膜トランジスタおよび表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】完全空乏型の薄膜トランジスタ(TFT)の特性を向上させる。
【解決手段】絶縁体(101)上の半導体膜(103)上に形成された完全空乏型の薄膜トランジスタを、上記半導体膜上にゲート絶縁膜(107)を介して形成されたゲート電極と、上記ゲート電極の両側の上記半導体膜中に形成されたソース、ドレイン領域(111)と、上記ソース、ドレイン領域間に位置するチャネル領域(CH)と、上記チャネル領域に隣接するボディコンタクト領域(113)と、を有するよう構成する。このように、ボディコンタクト領域を設け、当該領域を介してチャネル領域に生じた過剰キャリアを引き抜くことで、ゲート電極を微細化しても、基板浮遊効果を低減することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、薄膜トランジスタおよび表示装置に関するものである。
いわゆるSOI(Silicon On Insulator)基板上に形成されたボディ電位を固定しない部分空乏型のMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタを高いドレイン電圧で駆動する場合、基板浮遊効果に起因する寄生バイポーラの動作によってパンチスルー現象が生じ、動作不能となる。
そこで、ボディコンタクトを取ることにより耐圧不良を防止することが一般的である。即ち、ボディコンタクト部により過剰に生じたキャリアを引き抜くことにより耐圧を改善(パンチスルー現象を回避)できる。かかる技術は、例えば、下記特許文献1および2に開示されている。
一方、液晶装置のアクティブマトリクス構造のパネルに用いられるスイッチング素子は、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)と呼ばれ、上記ボディ電位を固定しないボディフローティング構造を有している。
特開平5−114734号公報 特開平9−246562号公報
本発明者は、液晶等を用いた表示装置およびそれに用いられる薄膜トランジスタの特性向上に関する研究・開発を行っている。
上述した通り、アクティブマトリクス構造のパネルに用いられるスイッチング素子(TFT)は、ボディ電位を固定しないボディフローティング構造を有している。また、このTFTはオフリークを十分小さくするため比較的高いしきい値を設定される。そのためチャネル領域の不純物濃度は十分に低く、ボディ領域は完全に空乏化する。このような完全空乏化型のMOSトランジスタの場合、ボディ抵抗が非常に大きく、ボディコンタクト構造を採用してもキャリア引き抜き効果が無いことが一般的に知られている。
一方、従来のTFTにおいては、TFTのゲート長が比較的大きく、また、キャリアが蓄積し難い多結晶シリコンを用いているため、基板浮遊効果が生じ難く、ボディコンタクト構造を採用するまでもなく、動作上の問題は生じていなかった。
しかしながら、動作速度の向上や低消費電力化の観点からTFTの微細化の要求が高まっている。このような場合、本発明者の検討によると、単にTFTのゲート長を小さくしただけでは、上記基板浮遊効果が生じ、所望のTFT動作を得ることができないといった問題に直面した。特に、表示装置に用いられるTFTは、高電位のドレイン電圧で駆動させるため、低電圧駆動が前提の完全空乏型のMOSトランジスタと異なり、基板浮遊効果が顕著に現れ問題となる。
そこで、本発明は、完全空乏型のTFTの特性を向上させることを目的とする。特に、高電位のドレイン電圧で駆動が可能で、かつ微細化に対応し得る完全空乏型のTFT構造を提供することを目的とする。
(1)本発明に係る薄膜トランジスタは、完全空乏型の薄膜トランジスタであって、絶縁体と、ゲート電極と、上記絶縁体と上記ゲート電極との間に位置する半導体膜と、上記半導体膜と上記ゲート電極との間に位置するゲート絶縁膜と、を含み、上記半導体膜がソース領域と、ドレイン領域と、上記ソース領域と上記ドレイン領域との間に位置するチャネル領域と、上記チャネル領域に隣接するボディコンタクト領域と、を有し、上記ゲート電極のゲート幅は、ゲート長の5倍以下であり、上記薄膜トランジスタのソース、ドレイン間電位は、3V以上である。
かかる構成によれば、完全空乏型の薄膜トランジスタであっても、ボディコンタクト領域を介してチャネル領域に生じた過剰キャリアを引き抜くことができ、基板浮遊効果を低減することができる。特に、ゲート電極を微細化しても、高電位のドレイン電圧で駆動させることが可能となる。
例えば、ゲート幅が小さくなっても、チャネル領域に生じた過剰キャリアを引き抜くことができ、基板浮遊効果を低減することができる。また、ソース、ドレイン間が3V以上の高電位であっても動作が可能となる。
例えば、上記絶縁体は、絶縁性基板である。このように、ガラス基板などの絶縁性基板を用いることができる。
例えば、上記絶縁体は、透光性基板である。このように、ガラス基板などの透光性基板を用いることができる。
例えば、上記半導体膜は、単結晶シリコン膜である。このように、単結晶シリコン膜を用いてもよい。
例えば、上記半導体膜は、多結晶シリコン膜である。このように、多結晶シリコン膜を用いてもよい。
例えば、上記ボディコンタクト領域には、共通電位あるいは所定の電位が印加されている。このように、ボディ領域の電位を固定できる。
好ましくは、上記ゲート電極のゲート幅は、ゲート長の3倍以下である。かかる構成によれば、さらに、基板浮遊効果を低減することができる。
例えば、上記ゲート電極のゲート幅は、3μm以下である。このように、微細な薄膜トランジスタであっても高電位のドレイン電圧での動作が可能となる。
上記薄膜トランジスタのソース、ドレイン間電位は、5V以上である。このように、ソース、ドレイン間が5V以上の高電位であっても動作が可能となる。
上記ゲート電極は、T型ゲート構造もしくはH型ゲート構造を有することを特徴とする。このように、薄膜トランジスタの対称性を維持することで、例えば従来構成の駆動方式をそのまま利用することができる。
(2)本発明に係る表示装置は、完全空乏型の薄膜トランジスタと、ゲート線と、ソース線と、画素電極と、を含み、上記薄膜トランジスタが、半導体膜と、ゲート電極と、上記半導体膜と上記ゲート電極との間に位置するゲート絶縁膜と、を含み、上記半導体膜がソース領域と、ドレイン領域と、上記ソース領域と上記ドレイン領域との間に位置するチャネル領域と、上記チャネル領域に隣接するボディコンタクト領域と、を有し、上記ゲート線が上記ゲート電極と電気的に接続し、上記ソース線が上記ソース領域と電気的に接続し、上記画素電極が上記ドレイン領域と電気的に接続するものである。
かかる構成によれば、薄膜トランジスタ部分において、完全空乏型の薄膜トランジスタであっても、ボディコンタクト領域を介してチャネル領域に生じた過剰キャリアを引き抜くことができ、基板浮遊効果を低減することができる。よって、表示装置の特性を向上させることができる。例えば、ゲート電極を微細化でき、高速動作が可能となる。また、ゲート電極を微細化しても、高電位のドレイン電圧での動作が可能となる。
(3)本発明に係る表示装置は、複数の画素を有する画素領域と、上記画素を駆動するための回路が形成される周辺回路領域とを有する表示装置であって、上記画素毎に配置され、画素電極と配線との間に接続された完全空乏型の第1薄膜トランジスタと、上記回路を構成する第2薄膜トランジスタと、を有し、上記第2薄膜トランジスタは、絶縁体上の半導体膜上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、上記ゲート電極の両側の上記半導体膜中に形成されたソース、ドレイン領域と、上記ソース、ドレイン領域間に位置するチャネル領域と、上記チャネル領域に隣接するボディコンタクト領域と、を有し、上記第2薄膜トランジスタは、ボディコンタクト領域を有さない。
かかる構成によれば、画素領域の薄膜トランジスタ部分において、その特性を向上させることができる。例えば、ゲート電極を微細化でき、高速動作が可能となる。また、ゲート電極を微細化しても、高電位のドレイン電圧での動作が可能となる。さらに、ゲート幅の比較的大きいトランジスタで構成される周辺回路領域においては、ボディコンタクト領域を有さない構成とすることで、周辺回路部の面積を増大させること無く、例えば従来の回路レイアウトをそのまま利用することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。なお、同一の機能を有するものには同一もしくは関連の符号を付し、その繰り返しの説明を省略する。
<実施の形態1>
図1〜図4は、本実施の形態の薄膜トランジスタ(TFT)の構成を示す平面図もしくは断面図である。図1および図3は、平面図であり、図2および図4は断面図である。図2(A)および(B)は、それぞれ図1のA−A、B−B断面に対応し、図4(A)および(B)は、それぞれ図4のA−A、B−B断面に対応する。
図1および図2に示すように、本実施の形態のTFTは、ガラス基板のような絶縁性、透光性を有する基板101上に形成された半導体膜103上に形成されている。ここでは、半導体膜103として単結晶シリコン膜を用いる。この単結晶シリコン膜の膜厚は、例えば50nm程度である。単結晶シリコン膜を有する絶縁性基板は、SOQ(Silicon on quartz)基板と呼ばれ、例えば、ガラス基板上に単結晶シリコン膜を貼り合わせて形成することができる。
この半導体膜103は、ここではその平面形状が略T字状の島状の領域である。後述するように、x方向に延在する領域の両端にソース、ドレイン領域111が配置され、y方向に延在する端部に、半導体領域(ボディコンタクト領域)113が配置される。なお、ここでは、メサ分離法を用いているが、分離絶縁膜により周囲の素子との電気的絶縁を図ってもよい。分離絶縁膜として、例えば、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)膜やトレンチ分離膜が用いられる。
半導体膜103上には、ゲート絶縁膜107を介してゲート電極109が配置されている。ゲート絶縁膜107として、例えば、酸化シリコン膜が用いられる。また、ゲート電極109として、例えば、ポリシリコン膜が用いられる。ここでは、ゲート電極109の平面形状は、T字状となっている。このように、ゲート電極109を半導体膜103(ソース、ドレイン領域)に対し、対称性を維持することで、従来構成の駆動方式をそのまま利用することができる。後述するように、このT字状のゲート電極のy方向に位置する第1端には、半導体領域(ボディコンタクト領域)113が位置し、第2端には、接続部C1dが位置する。なお、ゲート電極109の形状は、T字状に限られず、両側からボディコンタクトを行うH字状等、種々の変形が可能である。
ゲート電極109の両側の半導体膜103中には、不純物イオンが注入され、不純物領域が形成されている。nチャネル型TFTの場合には、n型の不純物領域が配置される。この不純物領域は、トランジスタのソース、ドレイン領域111となる。このうち、一方がソース領域、他方がドレイン領域となる。また、ゲート電極109下に位置する半導体膜103は、チャネル領域CHと呼ばれる。言い換えれば、チャネル領域CHは、ソース、ドレイン領域111間に位置する。
ここで、このチャネル領域CHは、半導体領域(ボディコンタクト領域)113と隣接している(図2(B)参照)。この半導体領域113を介してチャネル領域に生じた過剰なキャリアを引く抜くことにより、基板浮遊効果を低減することができる。
また、本実施の形態のTFTは、完全空乏型である。完全空乏型とは、TFTの動作時に半導体膜103のチャネル領域CHがすべて空乏化するものをいう。これに対し、チャネル領域CHに中性領域が残存するものを部分空乏型という。ここでは、チャネル領域CHは、およそ50nm厚さのp型半導体層であり、不純物濃度は、8×1014/cm3程度である。すなわち、空乏化領域は半導体層全体に広がるため、完全空乏化条件を満たしている。
さらに、ゲート電極109のゲート長Lは、例えば、0.6μm程度であり、ゲート幅Wは、1.75μm程度である(図1参照)。
次いで、図3および図4に示すように、ゲート電極109上には、層間絶縁膜115が配置される。この層間絶縁膜115は、例えば、酸化シリコン膜よりなり、層間絶縁膜115中には、接続部C1a〜C1dが設けられている。ソース、ドレイン領域111上には、接続部C1a、C1bが、また、半導体領域113上には、接続部C1cが配置されている。また、ゲート電極109上には、接続部C1dが配置されている。この接続部C1a〜C1dは、例えば、タングステン等の導電性材料よりなる。
さらに、これらの接続部C1a〜C1d上には、それぞれ第1層配線M1a〜M1dが形成されている。第1層配線M1a、M1bは、ソース、ドレイン引き出し配線であり、M1dは、ゲート配線となる。M1cは、ボディ配線であり、この場合、接地電位が印加される。この第1層配線M1a〜M1dは、金属などの導電性材料よりなる。
このように、本実施の形態においては、完全空乏型のTFTのチャネル領域に隣接するボディコンタクト領域(半導体領域113)を設け、当該領域を所定の電位に固定(この場合は、接地電位に固定)したので、基板浮遊効果を低減することができる。
本実施の形態の効果を図5を参照しながら説明する。図5は、本実施の形態の薄膜トランジスタの伝達特性を示す図である。縦軸は、ゲート幅1μm当りのドレイン電流[A/μm]、横軸は、ゲート電圧[V]である。ドレイン電位(ソース、ドレイン間電位)Vdは、5Vとした。なお、ゲート酸化膜の膜厚は、20nmである。
グラフ(a)は、本実施の形態のゲート幅Wが1.75μm、ゲート長Lが、0.6μmで、ボディコンタクトを取ったTFTの伝達特性である。図示するように、所定のゲート電圧を越えるとドレイン電流が流れ出し、スイッチング動作が可能であることが分かる。これに対し、ゲート長Lが0.6μmのままで、ゲート幅Wを5μmとした場合(比較例)は、グラフ(b)に示すように、オフ時にも大電流が流れトランジスタとして動作し得ないことが分かる。
即ち、完全空乏型のトランジスタにおいては、ボディコンタクトはキャリア引き抜き効果が無いことが無いとされてきたが、本発明者の検討によれば、完全空乏型のトランジスタであっても、ゲート幅Wがある程度小さい場合には、寄生バイポーラにより過渡的に急激に増加した過剰キャリアをボディコンタクトにより引き抜くことが可能であると考えられる。
例えば、ゲート幅が3μm以下のドレイン電圧が3V以上で駆動される微細なTFTにおいて、ゲート幅Wを、ゲート長Lの3倍以内(W≦3L)とすることで、ボディコンタクトの効果を得ることができる。つまり、チャネル領域CHの基板浮遊効果を低減でき、所望のスイッチング動作をさせることができる。別の言い方をすれば、オフリークを小さくすることができる。また、高電位のドレイン電位(ソース、ドレイン間電位)による駆動にも耐え得る。言い換えれば、ソース、ドレイン間の耐圧を向上させることができる。
本発明者の他の検討によれば、ゲート長Lの5倍強のゲート幅Wでは、ボディコンタクト効果を確認できなかったことから、本実施の形態のボディコンタクト構成は、ゲート長Lの5倍以下、より好ましくは3倍以下のゲート幅Wを有するTFTに用いて好適である。
なお、本実施の形態においては、nチャネル型TFTを例に説明したが、本発明は、pチャネル型TFTにも適用可能である。この場合、ボディ配線M1cに電源電位が印加される。
また、本実施の形態においては、半導体膜103として単結晶シリコン膜を例に説明したが、結晶性の高い多結晶シリコン膜を用いた場合にも微細化により基板浮遊効果の影響が大きくなると思われる。従って、本発明は、半導体膜103として多結晶シリコン膜を用いた場合にも、適用可能である。但し、基板浮遊効果は単結晶シリコンにおいて生じやすいため、本発明は、単結晶シリコンを用いる場合に効果的である。
また、本実施の形態においては、絶縁性基板101上の半導体膜103に形成されるTFTについて説明したが、本発明は、半導体基板上に絶縁層を介して配置される半導体膜に形成されるトランジスタについても適用可能である。
<実施の形態2>
本実施の形態においては、実施の形態1で説明したTFTのアクティブマトリックス型の表示装置への適用について説明する。
図6は、アクティブマトリックス型の表示装置を模式的に示す回路図である。図示するように、画素領域A1には、ソース線(配線)SLとゲート線GLとで区画された単位画素領域が、アレイ状に配置されている。この単位画素領域には、TFTと画素電極PEとが配置されている。TFTの一端(ソース領域)はソース線SLに他端(ドレイン領域)は画素電極PEに接続されている。また、TFTのゲート電極はゲート線GLに接続されている。なお、ゲート電極自身をゲート線GLとしてもよい。
このアレイ状に並ぶTFTに実施の形態1で詳細に説明したTFTを適用する。即ち、各TFT毎にボディコンタクトを取る。言い換えれば、各TFTのチャネル領域に隣接する半導体領域(ボディコンタクト領域)を設け、当該領域に固定電位(n型TFTの場合は、接地電位)を印加する。TFTのゲート電極幅のスケールとしては、ゲート幅Wを例えば3μm以下であって、ゲート長Lの5倍以下、より好ましくは3倍以下とする。
このように、本実施の形態によれば、実施の形態1で詳細に説明したように、各TFTにおいて基板浮遊効果を低減することができる。よって、表示装置の特性を向上させることができる。例えば、ゲート電極を微細化でき、高速動作が可能となる。また、高電位のドレイン電圧での駆動にも対応し得る。特に、液晶などを用いた表示装置においては、画素電極に高電位を印加する必要があるが、実施の形態1で詳細に説明したTFTを用いることで、画素電極、即ちTFTのドレイン電極に3Vもしくは5V以上の高電位が印加されても動作可能となる。
さらに、図6に示すように、画素領域A1の周囲には、周辺回路領域A2が設けられる。かかる領域には、例えば、ゲートドライバGDやソースドライバSDのような、画素の駆動に必要な回路(周辺回路)が形成される。このような回路は、例えば、論理回路で構成され、nチャネル型TFTやpチャネル型TFTなどの素子を適宜接続することで構成される。
このような周辺回路を構成するTFTについては、比較的緩いデザインルール、例えば、完全空乏型のTFTでも基板浮遊効果が生じないようゲート長を2μm以上とし、ボディコンタクト領域を設けない。即ち、チャネル領域(ボディ)をフローティング状態とする。
このように、周辺回路においては、ボディコンタクト構成を採用しないことにより、周辺回路部の面積を増大させること無く、従来の回路レイアウトをそのまま利用することができる。また、既存の設計ツールや製造プロセスが適用できる。
このように、画素領域A1のTFTのみにボディコンタクト領域を設けることで、微細ゲート長であってもオフリークの低減を図ることができる。なお、画素においては、高電位のドレイン電圧の駆動であっても微細化により高い駆動能力を得ることができる。よって、本発明のTFTは、画素用トランジスタとして用いて好適である。
<電気光学装置および電子機器の説明>
次に、前述のTFTや表示装置が使用される電気光学装置について説明する。
本発明のTFTや表示装置は、例えば、電気光学装置や電子機器の表示部である液晶パネルに用いられる。図7に、電気光学装置を用いた電子機器の例を示す。
図7(A)は携帯電話への適用例であり、図7(B)は、ビデオカメラへの適用例である。また、図7(C)は、テレビジョンへ(TV)の適用例であり、図7(D)は、ロールアップ式テレビジョンへの適用例である。
図7(A)に示すように、携帯電話530には、アンテナ部531、音声出力部532、音声入力部533、操作部534および電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、実施の形態1又は2で詳細に説明したTFTや表示装置を使用することができる。
図7(B)に示すように、ビデオカメラ540には、受像部541、操作部542、音声入力部543および電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、実施の形態1又は2で詳細に説明したTFTや表示装置を使用することができる。
図7(C)に示すように、テレビジョン550は、電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、実施の形態1又は2で詳細に説明したTFTや表示装置を使用することができる。なお、パーソナルコンピュータ等に用いられるモニタ装置(電気光学装置)にも実施の形態1又は2で詳細に説明したTFTや表示装置を使用することができる。
図7(D)に示すように、ロールアップ式テレビジョン560は、電気光学装置(表示部)500を備えている。この電気光学装置に、実施の形態1又は2で詳細に説明したTFTや表示装置を使用することができる。
なお、電気光学装置を有する電子機器としては、上記の他、表示機能付きファックス装置、デジタルカメラのファインダ、携帯型TV、電子手帳、電光掲示板、宣伝広告用ディスプレイなどがある。
また、上記実施の形態を通じて説明された実施例や応用例は、用途に応じて適宜に組み合わせて、又は変更若しくは改良を加えて用いることができ、本発明は上述した実施の形態の記載に限定されるものではない。そのような組み合わせ又は変更若しくは改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
実施の形態1の薄膜トランジスタ(TFT)の構成を示す平面図である。 実施の形態1の薄膜トランジスタ(TFT)の構成を示す断面図である。 実施の形態1の薄膜トランジスタ(TFT)の構成を示す平面図である。 実施の形態1の薄膜トランジスタ(TFT)の構成を示す断面図である。 実施の形態1の薄膜トランジスタ(TFT)の伝達特性を示す図である。 アクティブマトリックス型の表示装置を模式的に示す回路図である。 電気光学装置を用いた電子機器の例を示す図である。
符号の説明
101…絶縁性基板、103…半導体膜、107…ゲート絶縁膜、109…ゲート電極、111…ソース、ドレイン領域、113…半導体領域、115…層間絶縁膜、500…電気光学装置、530…携帯電話、531…アンテナ部、532…音声出力部、533…音声入力部、534…操作部、540…ビデオカメラ、541…受像部、542…操作部、543…音声入力部、550…テレビジョン、560…ロールアップ式テレビジョン、C1a〜C1d…接続部、CH…チャネル領域、GD…ゲートドライバ、GL…ゲート線、M1a〜M1d…第1層配線、PE…画素電極、SL…ソース線、SD…ソースドライバ

Claims (12)

  1. 完全空乏型の薄膜トランジスタであって、
    絶縁体と、
    ゲート電極と、
    前記絶縁体と前記ゲート電極との間に位置する半導体膜と、
    前記半導体膜と前記ゲート電極との間に位置するゲート絶縁膜と、を含み、
    前記半導体膜がソース領域と、ドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間に位置するチャネル領域と、前記チャネル領域に隣接するボディコンタクト領域と、
    を有し、
    前記ゲート電極のゲート幅は、ゲート長の5倍以下であり、
    前記薄膜トランジスタのソース、ドレイン間電位は、3V以上である
    ことを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 前記絶縁体は、絶縁性基板であることを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記絶縁体は、透光性基板であることを特徴とする請求項1又は2記載の薄膜トランジスタ。
  4. 前記半導体膜は、単結晶シリコン膜であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の薄膜トランジスタ。
  5. 前記半導体膜は、多結晶シリコン膜であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の薄膜トランジスタ。
  6. 前記ボディコンタクト領域には、所定の電位が印加されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項記載の薄膜トランジスタ。
  7. 前記ゲート電極のゲート幅は、ゲート長の3倍以下であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項記載の薄膜トランジスタ。
  8. 前記ゲート電極のゲート幅は、3μm以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項記載の薄膜トランジスタ。
  9. 前記薄膜トランジスタのソース、ドレイン間電位は、5V以上であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項記載の薄膜トランジスタ。
  10. 前記ゲート電極は、T型ゲート構造もしくはH型ゲート構造を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項記載の薄膜トランジスタ。
  11. 完全空乏型の薄膜トランジスタと、
    ゲート線と、
    ソース線と、
    画素電極と、を含み、
    前記薄膜トランジスタが、半導体膜と、ゲート電極と、前記半導体膜と前記ゲート電極との間に位置するゲート絶縁膜と、を含み、前記半導体膜がソース領域と、ドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間に位置するチャネル領域と、前記チャネル領域に隣接するボディコンタクト領域と、を有し、
    前記ゲート線が前記ゲート電極と電気的に接続し、
    前記ソース線が前記ソース領域と電気的に接続し、
    前記画素電極が前記ドレイン領域と電気的に接続するものである、ことを特徴とする表示装置。
  12. 複数の画素を有する画素領域と、前記画素を駆動するための回路が形成される周辺回路領域とを有する表示装置であって、
    前記画素毎に配置され、画素電極と配線との間に接続された完全空乏型の第1薄膜トランジスタと、前記回路を構成する第2薄膜トランジスタと、を有し、
    前記第1および第2薄膜トランジスタは、
    絶縁体上の半導体膜上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、前記ゲート電極の両側の前記半導体膜中に形成されたソース、ドレイン領域と、前記ソース、ドレイン領域間に位置するチャネル領域と、を有し、
    前記第1薄膜トランジスタは、前記チャネル領域に隣接するボディコンタクト領域を有するが、前記第2薄膜トランジスタは、前記ボディコンタクト領域を有さないことを特徴とする表示装置。
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JP2019168704A (ja) * 2009-08-07 2019-10-03 株式会社半導体エネルギー研究所 アクティブマトリクス型表示装置

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