JP4257482B2 - 薄膜トランジスタ及びその製造方法並びにこれを用いた回路及び液晶表示装置 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法並びにこれを用いた回路及び液晶表示装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタ及びその製造方法並びにこれを用いた回路及び液晶表示装置に関する。
【0002】
【背景技術】
低いプロセス温度で形成可能な多結晶シリコン薄膜トランジスタ
(Polycrystalline Silicon Thin Film Transistor)、いわゆる「低温プロセスポリシリコンTFT」は、大型ガラス基板上にドライバーを内蔵した高精細液晶ディスプレイを形成することのできる素子として注目されている。
【0003】
図38(A)及び同図のB−B線断面図である図38(B)は、従来のポリシリコンTFTの一例を示すものであり、ソース、ドレイン領域を形成するポリシリコン薄膜が下側、ゲート電極が上側に位置するトップゲート型TFTを示している。また、このポリシリコンTFTはNチャネルTFTの例である。
【0004】
図38(A)、図38(B)に示すように、ガラス基板1上にシリコン酸化膜からなるバッファ層2が形成され、その上にポリシリコン薄膜3が形成されている。さらに、ポリシリコン薄膜3を覆うシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜4が形成され、タンタル窒化膜、アルミニウム(Al)膜等からなるゲート電極5が形成されている。そして、ポリシリコン薄膜3のうちゲート電極直下を除く部分にN型不純物導入領域であるソース領域6、ドレイン領域7が形成されている。また、シリコン酸化膜からなる層間絶縁膜8が形成されるとともに、コンタクトホール9、9が開口され、ソース電極10、ドレイン電極11が形成されている。
【0005】
ところで、一般の半導体デバイスの分野において、デバイスのさらなる高速化、低消費電力化、高機能化を図る目的で、近年、デバイスの微細化とともにSOI(Silicon On Insulator)構造の採用が注目を集めている。SOI構造とは、例えばシリコン基板の表面にシリコン酸化膜を挟んで単結晶シリコン層を形成したものである。ところが、SOI構造は上記の利点を有する反面、トランジスタ形成領域と支持基板との間が電気的に絶縁されているために基板浮遊効果の影響が顕著になる。この場合、基板浮遊効果によって生じる問題点は、例えばソース・ドレイン間の耐圧低下である。このメカニズムは、ドレイン領域近傍の高電界領域で発生した正孔がチャネル下部に蓄積され、チャネル部の電位を上昇させるため、ソース、チャネル、ドレイン領域をそれぞれエミッタ、ベース、コレクタとする寄生バイポーラトランジスタがオンするためである。
【0006】
一方、図38(A)及び図38(B)に示したような構成のポリシリコンTFTを液晶駆動素子として使用する場合、ソース電極10−ドレイン電極11間に信号電圧を、ゲート電極5に走査電圧を印加するが、この際にも上記SOI構造で問題となった基板浮遊効果と同様の特性劣化が生じることが明らかになってきた。
【0007】
また、TFTに顕著な劣化も明らかになっている。TFTのチャネル部は、絶縁膜に囲まれているため、熱が逃げにくい構造となっている。従って、動作時に発生するTFT自体の熱により劣化が生じる。この様な劣化は、チャネル幅の大きいTFTで特に顕著である。
【0008】
また、多結晶シリコンのTFTは、シリコン単結晶のトランジスタに比べ、オフ時のリーク電流(オフ電流)が大きく、かつ、電流量のばらつきが大きい。この傾向は、高温プロセスにより形成したTFTよりも、低温プロセスによるTFTにおいてより顕著になる。
【0009】
例えば、画素部のTFTのリーク電流(オフ電流)が大きいと表示画面の輝度変動が大きくなり、リーク電流(オフ電流)がばらつけば、TFTの設計が困難になる。
【0010】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、特性の劣化を低減し、かつ、TFTのリーク電流(オフ電流)を低減し、かつリーク電流(オフ電流)のばらつきを抑制する構造を有する薄膜トランジスタ及びその製造方法並びにこれを用いた回路及び液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る薄膜トランジスタは、基板上の非単結晶シリコン薄膜に形成されたチャネル領域と、該非単結晶シリコン薄膜に該チャネル領域を挟むように離間して形成された第1導電型からなる第1領域および第2領域を有し、前記第1領域または第2領域の近傍の高電界領域で発生した前記第1導電型と反対の導電型のキャリアが流れ込むキャリア注入領域が設けられている。
【0012】
本発明によれば、電界領域で発生したホットキャリアを流れ込ませるキャリア注入領域が設けられるので、従来の薄膜トランジスタに比べて、第1領域または第2領域へのホットキャリアの注入量が少なくなり、特性劣化を大きく低減することができる。
【0013】
本発明に係る薄膜トランジスタは、基板上の非単結晶シリコン薄膜に形成されたチャネル領域と、該非単結晶シリコン薄膜に該チャネル領域を挟むように離間して形成された第1導電型からなる第1領域および第2領域と、これら第1領域および第2領域の間の前記非単結晶シリコン薄膜に形成された前記第1導電型と反対の導電型からなる少なくとも一つの第3領域とを有する。
【0014】
本発明において、複数の前記第3領域が、前記非単結晶シリコン薄膜上に形成されてもよい。
【0015】
前記第3領域は、前記第1領域および第2領域の少なくとも一方と前記チャネル領域との間の前記非単結晶シリコン薄膜に形成されてもよい。
【0016】
前記第3領域は、前記チャネル領域内の少なくとも一部に形成されてもよい。
【0017】
前記第1導電型はN型であってもよい。
【0018】
前記非単結晶シリコン薄膜は、多結晶シリコン薄膜であってもよい。
【0019】
前記チャネル領域、第1領域および第2領域を有する多結晶シリコン薄膜は、低温プロセスで形成されてもよい。
【0020】
本発明に係る薄膜トランジスタは、基板上の非単結晶シリコン薄膜に形成されたチャネル領域と、該非単結晶シリコン薄膜に該チャネル領域を挟むように離間して形成された第1導電型からなる第1領域および第2領域を有し、前記非単結晶シリコン薄膜の少なくとも前記チャネル領域の幅が、前記第1領域および第2領域の最小の幅よりも大きい。
【0021】
前記チャネル領域の幅は、50μm以上であること好ましい。
【0022】
前記チャネル領域の幅は、100μm以上であることが好ましい。
【0023】
本発明に係る薄膜トランジスタは、ゲート電極に交差するように基板上に形成される複数の非単結晶シリコン薄膜と、前記各非単結晶シリコン薄膜に形成されたチャネル領域と、該非単結晶シリコン薄膜に該チャネル領域を挟むように離間して形成された第1導電型からなる第1領域および第2領域を有し、前記複数の非単結晶シリコン薄膜の第1領域同士および第2領域同士がそれぞれ共通の電極に接続されている。
【0024】
前記各非単結晶シリコン薄膜のチャネル幅は、10μm以下であることが好ましい。
【0025】
前記複数の非単結晶シリコン薄膜の最外の辺間の寸法は、50μm以上であることが好ましい。
【0026】
前記チャネル領域の長さは、4μm以下であることが好ましい。
【0027】
本発明に係る薄膜トランジスタは、基板上に設けられた半導体薄膜アイランドと、その半導体薄膜アイランドに選択的に不純物を導入して形成されたソース層およびドレイン層と、絶縁膜を介して前記半導体薄膜アイランドに対向して設けられたゲート電極層と、を有する薄膜トランジスタであって、
前記ソース層またはドレイン層の少なくとも一つが、前記半導体薄膜アイランドの外縁から所与の距離だけ内側に形成されている。
【0028】
TFTのリーク電流(オフ電流)が大きいのは、一般的にいえば「結晶の質」に起因するものである。しかし、本願の発明者がさらに種々検討したところ、「薄膜アイランドの外縁(外周)の一部を構成する高濃度のソース層やドレイン層のエッジと、ゲート電極との間の電界」が、TFTのリーク電流(オフ電流)に重要な影響を与えていることがわかった。
【0029】
つまり、ソース層やドレイン層に加わる電界が大きくなると、TFTのリーク電流(オフ電流)も大きいことがわかった。
【0030】
そこで、高濃度のソース層やドレイン層を薄膜アイランドの内側に設け、外縁部に「スペース」を設けることにより、そのスペースが、ソース,ドレイン層に加わる前述の電界を緩和する。よって、リーク電流(オフ電流)の低減ならびにそのばらつきの抑制が達成される。
【0031】
前記ソース層及びドレイン層を避ける領域であって、前記半導体薄膜アイランドの外縁部の、少なくとも前記ゲート電極と重なりを有する部分は、不純物が導入されていないイントリンシック層となっていてもよい。
【0032】
「スペース」部分がイントリンシック層(真性層)であることを明確化したものである。イントリンシック層では空乏層がのびやすく、この空乏層が電界を吸収する。よって、高濃度のソース層・ドレイン層に加わる電界が減少し、TFTのリーク電流(オフ電流)が減少し、ばらつきも抑制される。
【0033】
前記ソース層及びドレイン層を避ける領域であって、前記半導体薄膜アイランドの外縁部の、少なくとも前記ゲート電極と重なりを有する部分は、前記ソース層およびドレイン層とは反対導電型の不純物が導入されている不純物層と、その不純物層に連なるイントリンシック層とからなっていてもよい。
【0034】
例えば、NMOSトランジスタの場合には、薄膜アイランドの外縁部のうち、少なくともゲート電極と重なりを有する部分がp層とi層(イントリンシック層)とを有する。この場合も、請求項2の場合と同様に、電界緩和の効果が得られ、リーク電流(オフ電流)の低減やばらつきの抑制を図れる。
【0035】
前記半導体薄膜アイランドの外縁から前記ソースまたはドレインまでの前記所与の距離は、1μm以上5μm以下であることが好ましい。
【0036】
半導体薄膜アイランドの外縁からソース(ドレイン)までの距離が1μm未満では現実の加工が難しく、また、5μmより大きいと、結果的に半導体薄膜アイランドのサイズが大きくなり、設計仕様を満たさなくなる。よって、1μm以上5μm以下が望ましい。
【0037】
前記半導体薄膜アイランドは、アモルファスシリコンをアニールして作成されたポリシリコンから構成されてもよい。
【0038】
低温プロセスによるポリシリコンTFTは、高温処理をしないために結晶ダメージの回復力が弱く、TFTのリーク電流(オフ電流)も大きくなりがちである。よって、本発明の適用が効果的である。
【0039】
薄膜トランジスタは、前記ゲート電極と前記ドレイン層との相対的位置関係において、オフセットを有していてもよい。
【0040】
いわゆる「オフセット構造」は、ゲートとドレインが重なりを有さないことからリーク電流(オフ電流)の低減には有効であるが、その一方、オフセット量が大きいとオン電流の減少,しきい値電圧の増大を招く。したがって、オフセット量の調整は難しい。
【0041】
本発明をオフセット構造のMOSトランジスタに適用すれば、オフセット量をそれほど大きくしなくても、リーク電流(オフ電流)を効果的に低減でき、また、ばらつきが抑制され、よって、オン電流の確保や設計が容易となる。
【0042】
薄膜トランジスタは、2本のゲート電極を互いに平行に配置したデュアルゲート構造を有していてもよい。
【0043】
デュアルゲート構造のMOSFETは、2個のMOSトランジスタを直列接続した構成をしている。そして、本発明の電界緩和構造の採用によって各MOSFETのリーク電流が低減し、一つのMOSFETについての低減率(本発明の適用後のリーク電流量/適用前のリーク電流量)を「F(<1)」とした場合、2つのMOSFET全体でのリーク電流の低減率は、「F×F」となり、1つのMOSFETの場合よりも、さらにリーク電流量が低減される。
【0044】
本発明に係る薄膜トランジスタは、基板上に設けられた半導体薄膜アイランドと、
前記半導体薄膜アイランドに選択的に不純物を導入して形成されたソース層およびドレイン層と、
前記半導体薄膜アイランドの外縁部とのみ重なりを有して設けられた第1の絶縁膜と、
前記半導体薄膜アイランドの表面および前記第1の絶縁膜を覆って形成された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜上に設けられたゲート電極層と、を有する。
【0045】
本発明では、ゲート電極とソース・ドレインとの間の電界緩和のために、第1の絶縁膜を薄膜アイランドの外縁部にオーバーラップさせて設け、その第1の絶縁膜の厚み分だけゲートのエッジまでの距離を増大させる。これにより、ソース・ドレインに加わる電界が緩和され、TFTのリーク電流(オフ電流)が減少し、ばらつきも抑制される。
【0046】
本発明に係る回路は、上記薄膜トランジスタを有する。
【0047】
本発明に係る液晶表示装置は、ドライバー回路内蔵型のものであって、上記薄膜トランジスタを有する。
【0048】
本発明の薄膜トランジスタを用いることによって、回路の誤動作等の発生が少なく、良好な画質を有する液晶表示装置を実現することができる。
【0049】
上記液晶表示装置では、前記薄膜トランジスタは、回路部で用いられることが好ましい。
【0050】
上記液晶表示装置では、前記薄膜トランジスタは、前記回路部のアナログスイッチ手段として用いられることが好ましい。
【0051】
本発明に係る液晶表示装置は、上記薄膜トランジスタを、画素部に有する。
【0052】
画素部のTFTのリーク電流(オフ電流)が低減され、表示画面の輝度変動が少なくなる。また、TFTのリーク電流(オフ電流)のばらつきが抑制されてアクティブマトリクス基板の設計も容易である。したがって、高性能な液晶表示装置が実現される。
【0053】
本発明に係る液晶表示装置は、上記薄膜トランジスタを用いて構成される。
【0054】
本発明のTFTで液晶ドライバ回路等の周辺回路を構成した場合、高性能の回路を形成できる。その回路をアクティブマトリクス基板上に形成することも容易である。したがって、高性能な液晶表示装置が実現される。
【0055】
本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、基板上の非単結晶シリコン薄膜に形成されたチャネル領域と、該非単結晶シリコン薄膜に該チャネル領域を挟むように離間して形成された第1導電型からなる第1領域および第2領域と、前記第1領域と前記チャネル領域との間および前記第2領域と前記チャネル領域との間の双方に形成された前記第1導電型と反対の導電型からなる第3領域とを有し、前記チャネル領域が前記第1導電型と反対の導電型からなる薄膜トランジスタの製造方法であって、基板上に非単結晶シリコン薄膜を形成するシリコン薄膜形成工程と、該非単結晶シリコン薄膜の一部に第1導電型と反対の導電型の不純物をイオン注入することにより前記第3領域を形成する第3領域形成工程と、前記非単結晶シリコン薄膜の第3領域上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、前記第3領域形成工程のイオン注入時のドーズ量よりも少ないドーズ量で第1導電型の不純物をイオン注入することにより前記第1領域および第2領域を形成する第1・第2領域形成工程、とを有する。
【0056】
本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、基板上の非単結晶シリコン薄膜に形成されたチャネル領域と、該非単結晶シリコン薄膜に該チャネル領域を挟むように離間して形成された第1導電型からなる第1領域および第2領域と、前記第1領域と前記チャネル領域との間および前記第2領域と前記チャネル領域との間の双方に形成された前記第1導電型と反対の導電型からなる第3領域とを有する薄膜トランジスタの製造方法であって、基板上に非単結晶シリコン薄膜を形成するシリコン薄膜形成工程と、該非単結晶シリコン薄膜上にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成するゲート電極形成工程と、該ゲート電極をマスクとして用いるとともに前記第1領域および第2領域を覆うマスク材を用いて第1導電型と反対の導電型の不純物をイオン注入することにより、前記チャネル領域に隣接した領域に第3領域を形成する第3領域形成工程と、該第3領域形成工程のイオン注入時のドーズ量よりも少ないドーズ量で第1導電型の不純物をイオン注入することにより前記非単結晶シリコン薄膜の第3領域に隣接した領域に前記第1領域および第2領域を形成する第1・第2領域形成工程、とを有する。
【0057】
本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、P型、N型を合わせ持つ相補型薄膜トランジスタを有する液晶表示装置に用いられ、基板上の非単結晶シリコン薄膜に形成されたチャネル領域と、該非単結晶シリコン薄膜に該チャネル領域を挟むように離間して形成された第1導電型からなる第1領域および第2領域と、これら第1領域と第2領域の間の前記非単結晶シリコン薄膜に形成された前記第1導電型と反対の導電型からなる第3領域とを有する薄膜トランジスタの製造方法であって、前記第3領域の形成を、前記第1導電型と反対の導電型からなるトランジスタの第1領域および第2領域の形成と同時に行う。
【0058】
本発明に係る薄膜トランジスタの製造方法は、
基板上に、アモルファスシリコンの薄膜を堆積する工程と、
そのアモルファスシリコンの薄膜にレーザー光を照射し、結晶化されたポリシリコンの薄膜を得る工程と、
レーザ照射により得られた前記ポリシリコンの薄膜をパターニングしてポリシリコンアイランドを形成し、そのポリシリコンアイランド上にゲート絶縁膜を形成し、そのゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、
前記ポリシリコンアイランドの外縁部の少なくとも一部を覆う絶縁層を形成する工程と、
前記ゲート電極と前記絶縁層とをマスクとして用いて前記ポリシリコンアイランドに不純物を導入し、ソース層およびドレイン層を形成する工程と、
ソース電極およびドレイン電極を形成する工程と、を有する。
【0059】
ゲート電極と絶縁層とをマスクとして用いてセルフアラインで、薄膜アイランドの外縁より内側にソース層やドレイン層を形成することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図1(A)〜図3(D)を参照して説明する。
【0061】
図1(A)及び図1(B)は本実施の形態の薄膜トランジスタ16を示す図であって、この薄膜トランジスタ16は、例えば液晶ディスプレイのアナログスイッチとして用いられるポリシリコンTFTである。
【0062】
図1(A)は薄膜トランジスタ16の平面図である。この図に示すように、薄膜トランジスタ16は、ともにN型(第1導電型)不純物拡散領域であるソース領域17(第1領域)およびドレイン領域18(第2領域)と、ゲート電極19を有しており、ゲート電極19直下がチャネル領域30となっている。
【0063】
なお、薄膜トランジスタ16のチャネル長Lとチャネル幅Wの比は、例えば5μm/100μm程度である。また、ソース領域17、ドレイン領域18には、複数のコンタクトホール20、20、…を通じてソース電極21、ドレイン電極22がそれぞれ接続されている。そして、ドレイン領域18、チャネル領域30、およびソース領域17にわたって連続的に形成されたP型不純物拡散領域23(キャリア注入領域、第1導電型と反対の導電型からなる第3領域)が、複数個所、一定間隔おきに形成されている。例えば、P型不純物拡散領域23の幅は5μm程度、P型不純物拡散領域23同士の間隔は5μm程度である。
【0064】
図1(B)は図1(A)のI−I線に沿う断面図である。この図に示すように、ガラス基板24上に、シリコン酸化膜からなる下地絶縁膜25、ソース、ドレイン領域17、18およびP型不純物拡散領域23が形成される多結晶シリコン薄膜26が順次形成されている。そして、その上にゲート絶縁膜27を介してゲート電極19が形成されている。また、その上にシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜28が形成されるとともに、層間絶縁膜28を貫通してソース領域17、ドレイン領域18に通じるコンタクトホール20、20が開口され、ソース電極21、ドレイン電極22が形成されている。
【0065】
次に、上記構成の薄膜トランジスタの製造方法を図2(A)〜図3(D)を用いて説明する。以下に述べる製造方法は、例えばゲート絶縁膜の形成に熱酸化法ではなくCVD法を用いるものであって、プロセス全体を通して450℃以下の低いプロセス温度で製造するものである。これにより、基板の材料としてガラスを用いることができる。
【0066】
まず、図2(A)に示すように、ガラス基板24上の全面に、CVD法を用いて膜厚100〜500nm程度のシリコン酸化膜を形成して下地絶縁膜25とする。次に、下地絶縁膜25上の全面に、ジシラン(Si26)あるいはモノシラン(SiH4)を原料としたCVD法を用いて膜厚50nm程度のアモルファスシリコン薄膜を形成した後、XeCl等のエキシマレーザーアニールを行なうことによって多結晶化する。そして、周知のフォトリソグラフィー・エッチング技術を用いて多結晶シリコン薄膜26のパターニングを行なう(シリコン薄膜形成工程)。
【0067】
次に、図2(B)に示すように、P型不純物拡散領域を形成しようとする領域のみが開口するフォトレジストパターン29を形成した後、B26/H2を用いたイオンドーピングを行なうことによってP型不純物拡散領域23を形成する(第3領域形成工程)。なお、イオンドーピング時のドーズ量は例えば1〜10×1015atoms/cm2程度とする。その後、フォトレジストパターン29を除去した後、図2(C)に示すように、ECR−CVD(Electron Cyclotron Resonance Chemical Vapor Deposition)法等を用いて膜厚120nm程度のシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜27を形成する。
【0068】
次に、スパッタ法により膜厚600〜800nm程度のタンタル膜を全面に堆積させ、図3(A)に示すように、これをパターニングすることによりゲート電極19を形成する(ゲート電極形成工程)。ついで、図3(B)に示すように、このゲート電極19をマスクとしてPH3/H2を用いたイオンドーピングを行なうことにより、N型不純物拡散領域であるソース領域17、ドレイン領域18を形成する(第1・第2領域形成工程)。また、イオンドーピング時のドーズ量は1〜10×1015atoms/cm2程度でよいが、図2(B)のイオンドーピング工程におけるB26/H2のドーズ量よりも少なく設定する。この際、チャネル領域30とソース、ドレイン領域17、18間の領域23aにはP型不純物、N型不純物の双方が導入されることになるが、ドーズ量を上記のように設定することで領域23aはP型のままとなる。ついで、300℃、2時間のN2アニールを行なう。
【0069】
そして、図3(C)に示すように、CVD法により膜厚500〜1000nm程度のシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜28を形成する。最後に、図3(D)に示すように、層間絶縁膜28を貫通して多結晶シリコン薄膜26上のソース領域17、ドレイン領域18に通じるコンタクトホール20、20を開口した後、全面にAl−Si−Cu膜を堆積させ、これをパターニングすることにより、ソース電極21、ドレイン電極22を形成する。
【0070】
本実施の形態の薄膜トランジスタ16において、アナログスイッチをオンさせる場合にソース電極21−ドレイン電極22間に電圧を印加するとソース領域17からドレイン領域18に向けて電子が注入されるが、その電子がドレイン領域18近傍の高電界領域で加速され、インパクトイオン化によってホットキャリア(電子・正孔対)が発生する。この際、本実施の形態の薄膜トランジスタ16では、従来の薄膜トランジスタと異なり、ドレイン領域18内にP型不純物拡散領域23が設けられているので、発生した正孔の一部がポテンシャルの低いP型不純物拡散領域23内に流れ込む。その結果、従来の薄膜トランジスタに比べて、正孔がソース領域17に注入される量が格段に少なくなるため、Vgs−Ids特性曲線がdepletion側に移動するという特性劣化を大きく低減することができる。
【0071】
また、本実施の形態の構造によれば、P型不純物拡散領域23を1個所だけでなく、複数個所に均等に設けているので、ドレイン領域18内のどの個所で発生した正孔もP型不純物拡散領域23に流れ込みやすく、特性劣化を低減する効果を高めることができる。
【0072】
なお、本実施の形態では、P型不純物拡散領域23がソース領域17、ドレイン領域18とつながった構造となっているが、P型不純物拡散領域をチャネル領域の内部に独立して形成した構造としてもよい。
【0073】
(第2の実施の形態)
以下、本発明の第2の実施の形態を図4(A)〜図7(D)を参照して説明する。
【0074】
図4(A)及び図4(B)は本実施の形態の薄膜トランジスタ31を示す図であり、図4(B)は、図4(A)のIV−IV線断面図である。なお、本実施の形態の薄膜トランジスタ31が第1の実施の形態の薄膜トランジスタと異なる点は、P型不純物拡散領域の構造のみであるため、図4(A)及び図4(B)において図1(A)及び図1(B)と共通の構成要素については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0075】
図4(A)、図4(B)に示すように、この薄膜トランジスタ31は、ともにN型(第1導電型)不純物拡散領域であるソース領域17(第1領域)およびドレイン領域18(第2領域)と、ゲート電極19を有しており、ゲート電極19直下がチャネル領域30となっている。また、ソース領域17、ドレイン領域18には、複数のコンタクト孔20、20、…を通じてソース電極21、ドレイン電極22がそれぞれ接続されている。そして、第1の実施の形態と異なり、複数のP型不純物拡散領域32、32、…(キャリア注入領域、第3領域)の各々が、チャネル領域30を除いてドレイン領域18内およびソース領域17内に形成され、これら2つの領域に分割された構成となっている。
【0076】
次に、本実施の形態の薄膜トランジスタの製造方法を図5(A)〜図6(C)を用いて説明する。
【0077】
まず、図5(A)に示すように、ガラス基板24上の全面に、CVD法を用いて膜厚100〜500nm程度のシリコン酸化膜を形成して下地絶縁膜25とする。次に、下地絶縁膜25上の全面に、ジシランあるいはモノシランを原料としたCVD法を用いて膜厚50nm程度のアモルファスシリコン薄膜を形成した後、XeCl等のエキシマレーザーアニールを行なって多結晶化する。そして、周知のフォトリソグラフィー・エッチング技術を用いて多結晶シリコン薄膜26のパターニングを行なう(シリコン薄膜形成工程)。
【0078】
次に、図5(B)に示すように、ECR−CVD法を用いて膜厚120nm程度のシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜27を形成する。そして、スパッタ法により膜厚600〜800nm程度のタンタル膜を全面に堆積させ、これをパターニングすることによりゲート電極19を形成する(ゲート電極形成工程)。
【0079】
次に、図5(C)に示すように、P型不純物拡散領域32を形成しようとする領域とゲート電極19を形成した領域が開口するフォトレジストパターン29を形成した後、B26/H2 を用いたイオンドーピングを行なうと、ゲート電極19とフォトレジストパターン29がマスク材となってイオンが注入されるため、チャネル領域30に隣接する部分のみにP型不純物拡散領域32が形成される(第3領域形成工程)。なお、イオンドーピング時のドーズ量は、例えば1〜10×1015atoms/cm2程度とする。
【0080】
そして、フォトレジストパターン29を除去した後、図6(A)に示すように、ゲート電極19をマスクとしてPH3/H2を用いたイオンドーピングを行なうことにより、N型不純物拡散領域であるソース領域17、ドレイン領域18を形成する(第1・第2領域形成工程)。また、イオンドーピング時のドーズ量は1〜10×1015atoms/cm2程度でよいが、図5(C)のイオンドーピング工程におけるB26/H2のドーズ量よりも少なく設定する。この際、チャネル領域30とソース、ドレイン領域17、18間の領域32にはP型不純物、N型不純物の双方が導入されることになるが、ドーズ量を上記のように設定することで領域32はP型のままとなる。ついで、300℃、2時間のN2アニールを行なう。
【0081】
そして、図6(B)に示すように、CVD法により膜厚500〜1000nm程度のシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜28を形成する。最後に、図6(C)に示すように、層間絶縁膜28を貫通して多結晶シリコン薄膜26上のソース領域17、ドレイン領域18に通じるコンタクトホール20、20を開口した後、全面にAl−Si−Cu膜を堆積させ、これをパターニングすることにより、ソース電極21、ドレイン電極22を形成する。
【0082】
以上、NチャネルTFT単独の場合の製造方法について説明したが、PチャネルTFT、NチャネルTFTを合わせ持つ相補型(CMOS型)TFTを有する液晶表示装置の場合、NチャネルTFTである薄膜トランジスタ31のP型不純物拡散領域32の形成をPチャネルTFTのソース、ドレイン領域の形成と同時に行うこともできる。以下、その例について図7(A)〜図7(D)を用いて説明する。
【0083】
まず、図7(A)に示すように、ガラス基板24上の全面に、CVD法を用いて膜厚100〜500nm程度のシリコン酸化膜を形成し、下地絶縁膜25とする。次に、下地絶縁膜25上の全面に、ジシランあるいはモノシランを原料としたCVD法を用いて膜厚50nm程度のアモルファスシリコン薄膜を形成した後、XeCl等のエキシマレーザーアニールを行なうことによって多結晶化する。そして、周知のフォトリソグラフィー・エッチング技術を用いて多結晶シリコン薄膜のパターニングを行なって多結晶シリコン薄膜26を形成する(シリコン薄膜形成工程)。
【0084】
次に、図7(B)に示すように、多結晶シリコン薄膜26および下地絶縁膜25の表面に、ECR−CVD法を用いて膜厚120nm程度のシリコン酸化膜からなるゲート絶縁膜27を形成する。そして、スパッタ法により膜厚600〜800nm程度のタンタル膜を全面に堆積させ、これをパターニングすることによりゲート電極19を形成する(ゲート電極形成工程)。以上までの工程では、NチャネルTFT側、PチャネルTFT側ともに同様の処理が行われる。
【0085】
次に、図7(C)に示すように、NチャネルTFT側のP型不純物拡散領域を形成しようとする領域とPチャネルTFT側の全ての領域が開口するフォトレジストパターン29aを形成した後、B26/H2を用いたイオンドーピングを行なう。すると、NチャネルTFT側ではフォトレジストパターン29aとゲート電極19がマスクとなってイオンが注入されるため、ゲート電極19直下のチャネル領域30の側方にP型不純物拡散領域32が形成される(第3領域形成工程)。一方、PチャネルTFT側ではゲート電極19がマスクとなってイオンが注入されるため、ゲート電極19直下のチャネル領域48を挟んでソース領域49(第1領域)、ドレイン領域50(第2領域)が形成される。このようにして、NチャネルTFTのP型不純物拡散領域32とPチャネルTFTのソース、ドレイン領域49、50を同時に形成することができる。なお、イオンドーピング時のドーズ量は、例えば1〜10×1015atoms/cm2程度とする。
【0086】
その後、フォトレジストパターン29aを除去した後、図7(D)に示すように、PチャネルTFT側の全ての領域を覆うフォトレジストパターン29bを形成し、これをマスクとしてPH3/H2を用いたイオンドーピングを行なう。すると、PチャネルTFT側にはイオンが注入されず、NチャネルTFT側にN型不純物拡散領域であるソース領域17、ドレイン領域18が形成される(第1・第2領域形成工程)。また、イオンドーピング時のドーズ量は1〜10×1015atoms/cm2 程度でよいが、図7(C)のイオンドーピング工程におけるB26/H2のドーズ量よりも少なく設定する。この際、NチャネルTFT側のチャネル領域30とソース、ドレイン領域17、18間の領域32にはP型不純物、N型不純物の双方が導入されることになるが、ドーズ量を上記のように設定することで領域32はP型のままとなる。
【0087】
以降は、第1の実施の形態の製造方法と同様、層間絶縁膜の形成、コンタクトホールの開口、ソース、ドレイン電極の形成を順次行えばよい。なお、本方法では、NチャネルTFTのP型不純物拡散領域32とPチャネルTFTのソース、ドレイン領域49、50を先に、NチャネルTFTのソース、ドレイン領域17、18を後に形成したが、これとは逆に、NチャネルTFTのソース、ドレイン領域17、18を先に、NチャネルTFTのP型不純物拡散領域32とPチャネルTFTのソース、ドレイン領域49、50を後に形成するようにしてもよい(図7(C)と図7(D)の順番を逆にしてもよい)。
【0088】
CMOS−TFTを有する場合、この方法を用いると、1度のフォトリソグラフィー工程とP型イオン注入工程でNチャネルTFTのP型不純物拡散領域32とPチャネルTFTのソース、ドレイン領域49、50を同時に形成することができるため、工程数を増やすことなく、特性劣化防止のための不純物拡散領域を有する薄膜トランジスタを作製することができる。
【0089】
本実施の形態の薄膜トランジスタ31においても、発生した正孔がP型不純物拡散領域32内に流れ込む結果、正孔がソース領域21に注入される量が減るため、Vgs−Ids特性曲線のdepletion側への移動という特性劣化を低減することができる、という第1の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0090】
なお、上記第1、第2の実施の形態では、P型不純物拡散領域がゲート電極下のチャネル領域から外側にはみ出すように形成された例を示したが、例えば、図8(A)及び同図のVIII−VIII線断面図である図8(B)に示すように、チャネル領域30からソース、ドレイン領域17、18側にはみ出さない形状のP型不純物拡散領域71としたり、図9(A)及び同図のIX−IX線断面図である図9(B)に示すように、チャネル領域30のうちのチャネル長方向の一部をP型不純物拡散領域72とする構造を採用してもよい。なお、図8(A)〜図9(B)において、図1(A)及び図1(B)並びに図4(A)及び図4(B)と共通の構成要素については、同一の符号を付す。
【0091】
また、上記第1、第2の実施の形態の薄膜トランジスタにおいては、ソース領域側にもP型不純物拡散領域を設けたが、正孔が発生するのはあくまでもドレイン領域近傍であるため、必ずしもP型不純物拡散領域をソース領域側に設ける必要はなく、少なくともドレイン領域側に設けておけばよい。
【0092】
(第3の実施の形態)
以下、本発明の第3の実施の形態を図10(A)及び図10(B)を参照して説明する。
【0093】
図10(A)及び図10(B)は本実施の形態の薄膜トランジスタ34を示す図であって、第1、第2の実施の形態の薄膜トランジスタにはP型不純物拡散領域が設けられていたが、本実施の形態の薄膜トランジスタ34はP型不純物拡散領域を持たず、ソース、ドレイン領域およびチャネル領域の平面形状を工夫したものである。
【0094】
図10(A)は本実施の形態の薄膜トランジスタ34の平面図である。この図に示すように、薄膜トランジスタ34は、ともにN型不純物拡散領域であるソース領域35およびドレイン領域36と、ゲート電極37を有しており、ゲート電極37直下がチャネル領域38となっている。また、ソース、ドレイン領域35、36のゲート電極37と反対側、すなわちソース電極39、ドレイン電極40と接続される側の端部は幅が狭く、ゲート電極37側はその幅が片側で10μm程度広くなって外側(図中の上下方向)に張り出した張出部35a、36a(キャリア注入領域)となっている。本実施の形態では、例えばチャネル長Lが5μm、ソース、ドレイン領域の狭い側の幅W1(最小の幅)が100μm程度であり、チャネル領域の幅W2は狭い部分の幅W1よりも20μm程度大きくなっている。そして、ソース領域35、ドレイン領域36には、複数のコンタクトホール41、41、…を通じてソース電極39、ドレイン電極40がそれぞれ接続されている。
【0095】
図10(B)は図10(A)のX−X線に沿う断面図である。この図に示すように、ガラス基板42上に、シリコン酸化膜からなる下地絶縁膜43、ソース、ドレイン領域35、36およびチャネル領域38となる多結晶シリコン薄膜44が順次形成されている。そして、その上にゲート絶縁膜45を介してタンタル膜からなるゲート電極37が形成されている。また、その上にシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜46が形成されるとともに、層間絶縁膜46を貫通してソース領域35、ドレイン領域36に通じるコンタクトホール41、41が開口され、ソース電極39、ドレイン電極40が形成されている。
【0096】
ところで、一般にキャリア(電子や正孔)の移動機構にはドリフトと拡散がある。ドリフトは電界によって移動するキャリアの流れ、拡散は濃度勾配によって移動するキャリアの流れ、である。そこで、本実施の形態の薄膜トランジスタ34において、ドレイン領域36近傍で発生した正孔の流れにも、ドリフトによってソース領域35に向けて流れる成分と拡散によって任意の方向に流れる成分があり、したがって、拡散成分の一部は張出部35a、36aの方に流れていく。その一方、ソース、ドレイン電極39、40から電圧が印加されて電界が発生し、トランジスタとして実際に機能する領域は、ソース、ドレイン領域35、36およびチャネル領域38のうちの幅が狭い部分の領域である。したがって、張出部35a、36aに流れ込んだ正孔はトランジスタ特性には影響しないことになり、その結果、従来の薄膜トランジスタに比べて、ソース領域35に実効的に注入される正孔の比率が低くなるため、特性劣化を低減することができる。
【0097】
(第4の実施の形態)
以下、本発明の第4の実施の形態を図11(A)及び図11(B)を参照して説明する。
【0098】
図11(A)及び図11(B)は本実施の形態の薄膜トランジスタ51を示す図であって、本実施の形態の薄膜トランジスタ51も、第3の実施の形態と同じくP型不純物拡散領域を持たず、チャネル幅の小さいトランジスタを複数個、並列に接続したような形態のものである。なお、図11(A)及び図11(B)において図10(A)及び図10(B)と同一の構成要素については同一の符号を付す。
【0099】
図11(A)は本実施の形態の薄膜トランジスタ51の平面図である。この図に示すように、薄膜トランジスタ51は、複数(本実施の形態の場合、4つ)の多結晶シリコン薄膜52が一つのゲート電極37にそれぞれ交差するように形成されている。また、各多結晶シリコン薄膜52には、ゲート電極37下のチャネル領域38を挟むN型不純物拡散領域であるソース領域53(第1領域)およびドレイン領域54(第2領域)が形成されている。そして、各多結晶シリコン薄膜52のソース領域53およびドレイン領域54にコンタクトホール41が形成され、ソース領域53同士、ドレイン領域54同士が共通のソース電極39、ドレイン電極40にそれぞれ接続されている。また、本実施の形態では、寸法の一例としてチャネル長Lが5μm、各チャネル領域38の幅W1が10μmであり、複数の多結晶シリコン薄膜52の最外の辺間の寸法W2が70μmとなっている。なお、W1は10μm以下、W2は50μm以上であることが望ましい。
【0100】
図11(B)は図11(A)のXI−XI線に沿う断面図である。この図に示すように、ガラス基板42上に、シリコン酸化膜からなる下地絶縁膜43、ソース、ドレイン領域53、54およびチャネル領域38となる多結晶シリコン薄膜52が順次形成されている。そして、その上にゲート絶縁膜45を介してタンタル膜からなるゲート電極37が形成されている。また、その上にシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜46が形成されるとともに、層間絶縁膜46を貫通してソース領域53、ドレイン領域54に通じるコンタクトホール41、41が開口され、ソース電極39、ドレイン電極40が形成されている。
【0101】
チャネル幅の大きいTFT程、動作時の温度が高い。これは、チャネル幅が大きいと、チャネルの中央部付近で発生した熱が放散する方向が上下方向しかなく、横方向には放散しにくいからである。したがって、チャネル幅が大きいTFT程、信頼性が低下してしまう。この観点から、本実施の形態では幅の小さい複数個のトランジスタを並列に接続することで動作時の熱が効率良く放散し、充分な信頼性を確保することができる。
【0102】
(第5の実施の形態)
以下、本発明の第5の実施の形態を図12を参照して説明する。
【0103】
本実施の形態は、本発明の薄膜トランジスタを用いた液晶表示装置であって、図12はその液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
【0104】
図12に示すように、この液晶表示装置55はドライバー回路を内蔵したものであり、ソース線ドライバー回路56、ゲート線ドライバー回路57、画素マトリクス58の各部分から構成されている。ソース線ドライバー回路56は、シフトレジスタ59、ビデオ信号バス60a、60b、60c、アナログスイッチ61a、61b、61c等を有し、また、ゲート線ドライバー回路57は、シフトレジスタ62、バッファー63等を有しており、これらドライバー回路56、57を構成するトランジスタ(図示略)の構成はともにCMOS型である。一方、画素マトリクス58は各画素64がマトリクス状に配列されたものであり、各画素は画素トランジスタ65、液晶セル66、対向電極67で構成されている。そして、ソース線ドライバー回路56から画素マトリクス58の各画素トランジスタ65に対してソース線68a、68b、68cが延在し、ゲート線ドライバー回路57から画素マトリクス58の各画素トランジスタ65に対してゲート線69a、69bが延在している。
【0105】
この液晶表示装置においては、ソース線ドライバー回路、ゲート線ドライバー回路等の回路部、アナログスイッチ、画素トランジスタの各部分あるいは一部分に本発明の薄膜トランジスタが適用されている。この構成により、回路の誤動作等の発生が少なく、良好な画質を有する液晶表示装置を実現することができる。
【0106】
次に、ポリシリコンTFTにおいてリーク電流(オフ電流)が生じる機構に関する考察について説明する。
【0107】
図13(A)に示すように、ポリシリコンTFT(nチャネルのエンハンスメント型MOSFET)M1のリーク電流(オフ電流)「ID」は、ゲート(G)電位を0V以下とし、ソース(S)とドレイン(D)との間に所定の電圧を与えた場合(ドレイン電位>ソース電位,ドレイン電位>0)に流れる電流と定義される。
【0108】
図14に、低温プロセスにより作成したポリシリコンTFTの、ゲート・ソース間電圧(VGS)とドレイン・ソース間電流(IDS)との関係の一例を示す。リーク電流(オフ電流)はかなり大きく、かつ、ばらつきの幅(Q)も広いことがわかる。
【0109】
単結晶のMOSFETに比べて、ポリシリコン薄膜のMOSFETのリーク電流(オフ電流)が大きいのは、ポリシリコンのFET独自のリーク電流の機構が存在するからである。図15を用いて、本願の発明者によってなされた考察について説明する。
【0110】
図15は、N型のMOSFETの蓄積状態(ゲートを逆バイアスした状態)におけるエネルギーバンド図を示す。負のゲート電圧の影響を受けて、エネルギーバンドは傾斜している。なお、Eiは真性レベルを示し、Evは価電子帯の上限レベルを示し、Ecは伝導帯の下限レベルを示す。
【0111】
例えば、ポリシリコンMOSFETへの光の照射や雑音による励起によって、価電子帯に電子・正孔対が生じたとする。
【0112】
ポリシリコンには、種々の局在準位J1,J2,J3〜Jnが存在しており、したがって、電界の助けがあれば、新たに生じた電子は、局在準位J1,J2,J3等を介して高いレベルの局在準位Jnにまで達することができる。そして、その準位における、禁制帯と伝導帯との幅「d」が、バンドの曲がりによってドブロイ波長程度と短いと、トンネル効果によって電子は禁制帯を通り抜けて伝導体に移ることができる。これにより、リーク電流(オフ電流)が生じる。
【0113】
このように、ポリシリコンのMOSFETにおける「電界」は、電子の局在準位を介した励起や、あるいはバンドの急峻な曲がりを生じさせる。つまり、「電界」はTFTのリーク電流特性に重要な影響を与える。
【0114】
そして、本発明者の検討によれば、図13(B)に示すように、基板930上にポリシリコンアイランドを用いて構成されたMOSFETでは、アイランドの外縁部(外周部)とゲート電極22とが重なる部分の、ソース132およびドレイン142と接する4つのエッジ部(a)〜(d)において、強い電界がソース,ドレインに加わり、これが、リーク電流の増大の要因となっていることがわかった。
【0115】
4つのエッジ部(a)〜(d)において電界が強いのは、アイランドの厚みに起因して、基板930とアイランドとの間に段差が生じ、この部分でゲート絶縁膜の膜厚が薄くなるため、および、アイランドのエッジが鋭角であるため電界集中が生じやすいためである。
【0116】
(第6の実施の形態)
図16は本発明の第6の実施の形態にかかるMOSFETの平面図である。
【0117】
このMOSFETの特徴は、ポリシリコンアイランドの外縁部にイントリンシック層(i層)110が設けられていることである。つまり、図13(B)とは異なり、ポリシリコンアイランドの外縁(外周)とソース層130およびドレイン層140の外縁とが一致せず、ソース層130およびドレイン層140はアイランドの内側に設けられている。なお、図16中、参照番号120はゲート電極層であり、参照番号930は絶縁性基板である。
【0118】
図17は、図16のXVII−XVII線に沿うデバイスの断面図であり、図18(A)は図16のXVIII−XVIII線に沿うデバイスの断面図である。図17,図18(A)において、参照番号150はゲート絶縁膜(SiO2膜)である。
【0119】
図18(A)に示すように、ポリシリコンアイランドのエッジ部(a),(b)では、アイランドの厚みに起因して生じた段差によってゲート絶縁膜の厚みL1,L2が他の平坦部分の厚みに比べて薄くなり、かつ、アイランドのエッジが鋭角で電界集中が生じやすく、よって電界が強い。
【0120】
しかし、図18(A)の構造では、イントリンシック層(i層)110がソース層130に加わる電界を緩和する。つまり、図18(B)に示すように、電界Eが加わると、イントリンシック層(i)層110内で空乏層が伸び、その電界を吸収する。よって、ソース層130に加わる電界が小さくなる。上述の説明のとおり、電界はリーク電流(オフ電流)の発生に影響するため、電界が小さくなれば、それだけリーク電流(オフ電流)が減少し、また、ばらつきも抑制される。
【0121】
図19および図20に、本発明者によって測定された、低温プロセスにより作成したポリシリコンTFT(n型MOSFET)のゲート・ソース間電圧(VGS)に対するドレイン・ソース間電流(IDS)の値を示す。図19は本発明を適用しない場合であり、図20は本発明を適用した場合(図16の構造の場合)であり、共に、12個のサンプルについてリーク電流量を実測した。
【0122】
図19では、VGS=−10Vのとき、最大でIDS=10-10Aであるが、図20の場合、同じ条件で、最大でIDS=10-11Aであり、リーク電流量が一桁、低減されている。
【0123】
また、図19の場合、VGS=−10Vのとき、IDSのばらつき範囲は「10-11〜10-13(A)」のオーダーであるが、図20の場合、同じ条件で、IDSのばらつき範囲は「10-11〜10-12(A)」のオーダーとなっており、ばらつきも一桁、低減されている。
【0124】
このように、図16の構成によれば、リーク電流(オフ電流)量を低減し、そのばらつきを抑制できる。
【0125】
図16では、ソース層,ドレイン層を形成するためのマスクパターンの便宜を考慮して、ポリシリコンアイランドを取り囲むようにイントリンシック層(i層)110を設けているが、基本的には、ゲート電極層120とオーバーラップする部分、特に、図16の(a),(b),(c),(d)部分において、イントリンシック層(i)層が設けられていればよい。
【0126】
また、図16では、説明の便宜上、ソース(S)とドレイン(D)の双方に対してイントリンシック層(i層)を介在させているが、基本的には、ドレイン(D)に対してイントリンシック層(i層)が介在されていればよい。
【0127】
但し、例えば、液晶表示装置の画素部のTFTの場合、電位が種々変動し、ソースとドレインを特定できない。このような場合は、ソース(またはドレイン)となる2つの不純物層の双方に、イントリンシック層(i層)を介在させる構造とする必要がある。
【0128】
(第7の実施の形態)
図21は、本発明の第7の実施の形態にかかるデバイスの断面図(図16のXVIII−XVIII線に沿う断面図)である。
【0129】
本実施の形態では、電界が強い(a)部および(b)部において、ポリシリコンアイランドの外縁部にp層160と、このp層に連なるイントリンシック層(i層)162とを設けたものである。
【0130】
本発明者の実験によれば、この場合も、前掲の実施の形態と同様の効果が得られた。
【0131】
(第8の実施の形態)
図22は、本発明の第8の実施の形態にかかるデバイスの断面構造(上側)および平面構造(下側)を示す図である。
【0132】
本実施の形態の特徴は、ポリシリコンアイランドの外縁部に重なるように絶縁膜(SiO2膜)170を設け、エッジ部における絶縁膜の厚みを増大させ、これによって電界を緩和したことである。
【0133】
図22の上側の図に示すように、ポリシリコンアイランドのエッジ部において、そのエッジとゲート電極層120との間には、絶縁膜(SiO2膜)170(厚みL3a,L3b)とゲート絶縁膜150(厚みL4a,L4b)とが重なりあって存在している。これにより、n+層(ソースまたはドレイン)130に加わる電界が緩和される。
【0134】
(第9の実施の形態)
図23(A)は、本発明の第9の実施の形態にかかるデバイスの平面構造を示し、図23(B)はその等価回路を示す。
【0135】
本発明の特徴は、図16の構造をデュアルゲート型のMOSFETに適用したことである。
【0136】
デュアルゲート型のMOSFETは、図23(B)に示すように、2個のMOSトランジスタM1,M2を直列に接続した構成をしている。なお、図23(A)において、参照番号120は第1ゲートであり、参照番号22は第2ゲートであり、参照番号180はソース層である。
【0137】
そして、図16に示すイントリンシック層による電界緩和構造を、少なくとも図23(A)に示される(a)〜(h)の各部に採用することによって、各MOSFETのリーク電流が低減する。
【0138】
一つのMOSFETについてのリーク電流の低減率(本発明の適用後のリーク電流量/適用前のリーク電流量)を「F(<1)」とした場合、2つのMOSFET全体でのリーク電流の低減率は、「F×F」となり、1つのMOSFETの場合よりも、さらにリーク電流量が低減される。また、リーク電流のばらつきも低減される。
【0139】
(第10の実施の形態)
図24は、本発明の第10の実施の形態にかかるデバイスの平面構造(上側)および断面構造(下側)を示す図である。
【0140】
本実施の形態の特徴は、図16の構造を、いわゆる「オフセットMOSFET」に適用したものである。
【0141】
オフセットMOSFETは、ゲート電極に対し、少なくともドレイン層をオフセットをもたせて配置した構造を有する(つまり、相対的位置関係においてオフセットを有する)トランジスタである。なお、図24では、ドレイン層142の他、ソース層132にもオフセットを設けている。
【0142】
オフセット構造は、ゲートとドレインが重なりを有さないことからリーク電流(オフ電流)の低減には有効であるが、その一方、オフセット量が大きいとオン電流の減少,しきい値電圧の増大を招く。したがって、オフセット量の調整は難しい。
【0143】
図16の構成をオフセット構造のMOSトランジスタに適用すれば、オフセット量をそれほど大きくしなくても、リーク電流(オフ電流)を効果的に低減でき、また、ばらつきも抑制できる。よって、オン電流の確保や設計が容易となる。
【0144】
例えば、本発明を適用しない場合、リーク電流(オフ電流)を所望のレベルに低減するために2μmのオフセット量を必要としたとすると、本実施の形態の構造の採用によって、例えば、オフセット量が1μmでよくなり、設計がより容易となる。
【0145】
(第11の実施の形態)
図16の構造を採用した、CMOS構造のTFTの製造方法の一例を図25〜図31に示す。
【0146】
(工程1) 図25に示すように、ガラス基板930上の、LPCVD法によって堆積されたアモルファスシリコン薄膜(もしくはポリシリコン薄膜)200に対してエキシマレーザーによるレーザー照射を行い、アニールすることによってポリシリコン薄膜を再結晶化する。
【0147】
(工程2) 続いて、図26に示すように、パターニングして、アイランド210a,210bを形成する。
【0148】
(工程3) 図27に示されるように、アイランド210a,210bを覆うゲート絶縁膜300a,300bを形成する。
【0149】
(工程4) 図28に示されるように、Al,Cr,Ta等からなるゲート電極400a,400bを形成する。
【0150】
(工程5) 図29に示すように、ポリイミド等からなるマスク層450a,450bを形成し、ゲート電極400aおよびマスク層450a,450bをマスクとして用い、セルフアラインで、例えばボロン(B)のイオン注入を行う。これによって、p+層500a,500bが形成される。また、これに伴い、自動的に、イントリンシック層510a,510bが形成される。
【0151】
(工程6) 図30に示すように、ポリイミド等からなるマスク層460a,460bを形成し、ゲート電極400bおよびマスク層460a,460bをマスクとして用い、セルフアラインで、例えばリン(P)のイオン注入を行う。これによって、n+層600a,600bが形成される。また、これに伴い、自動的に、イントリンシック層610a,610bが形成される。
【0152】
(工程7) 図31に示すように、層間絶縁膜700を形成し、選択的にコンタクトホール形成後、電極810,820,830を形成する。
【0153】
このように、本実施の形態によれば、ゲート電極と絶縁層とをマスクとして用いてセルフアラインで、ポリシリコンアイランドの外縁より内側にソース層やドレイン層を形成することができる。つまり、セルフアラインで、ポリシリコンアイランドの外縁部にイントリンシック層(i)層を自動的に形成することができる。
【0154】
(第12の実施の形態)
図32および図33に、本発明に係る第1〜11の実施の形態を適用した液晶表示装置の概要を示す。
【0155】
液晶表示装置は、例えば、図32に示すように、アクティブマトリクス部(画素部)101と、データ線ドライバ110と、走査線ドライバ102とを具備する。なお、図32中、参照番号103はタイミングコントローラであり、参照番号104は映像信号増幅回路であり、参照番号105は、映像信号発生装置である。
【0156】
本実施の形態では、アクティブマトリクス部(画素部)101におけるTFTと、データ線ドライバ110および走査線ドライバ102を構成するTFTとを共に、図16あるいは図22〜図24に示されるいずれかの構造とする。
【0157】
また、図33に示すように、アクティブマトリクス基板940上に、画素部100のTFTのみならず、データ線ドライバ110および走査線ドライバ102を構成するTFTを同一の製造プロセスで形成する。つまり、ドライバ搭載型のアクティブマトリクス基板940を用いて液晶表示装置を構成する。
【0158】
液晶表示装置は、例えば図33に示されるように、バックライト900,偏光板920,アクティブマトリクス基板940,液晶950,カラーフィルタ基板(対向基板)960,偏光板970からなる。
【0159】
本実施の形態の液晶表示装置では、画素部のTFTのリーク電流(オフ電流)が低減され、表示画面の輝度変動が少なくなる。また、TFTのリーク電流(オフ電流)のばらつきが抑制され、よって、アクティブマトリクス基板の設計も容易である。また、本発明のTFTを用いて構成された高性能な液晶ドライバ回路を搭載するため、高性能である。
【0160】
上述の実施の形態の液晶表示装置を用いて構成される電子機器は、図34に示す表示情報出力源1000、表示情報処理回路1002、表示駆動回路1004、液晶パネルなどの表示パネル1006、クロック発生回路1008及び電源回路1010を含んで構成される。表示情報出力源1000は、ROM、RAMなどのメモリ、テレビ信号を同調して出力する同調回路などを含んで構成され、クロック発生回路1008からのクロックに基づいて、ビデオ信号などの表示情報を出力する。表示情報処理回路1002は、クロック発生回路1008からのクロックに基づいて表示情報を処理して出力する。この表示情報処理回路1002は、例えば増幅・極性反転回路、相展開回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路あるいはクランプ回路等を含むことができる。表示駆動回路1004は、走査側駆動回路及びデータ側駆動回路を含んで構成され、液晶パネル1006を表示駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に電力を供給する。
【0161】
このような構成の電子機器として、図35に示す液晶プロジェクタ、図36に示すマルチメディア対応のパーソナルコンピュータ(PC)及びエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、図37に示すページャ、あるいは携帯電話、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子手帳、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、POS端末、タッチパネルを備えた装置などを挙げることができる。
【0162】
図35に示す液晶プロジェクタは、透過型液晶パネルをライトバルブとして用いた投写型プロジェクタであり、例えば3板プリズム方式の光学系を用いている。
【0163】
図35において、プロジェクタ1100では、白色光源のランプユニット1102から射出された投写光がライトガイド1104の内部で、複数のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってR、G、Bの3原色に分けられ、それぞれの色の画像を表示する3枚の液晶パネル1110R、1110Gおよび1110Bに導かれる。そして、それぞれの液晶パネル1110R、1110Gおよび1110Bによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。ダイクロイックプリズム1112では、レッドRおよびブルーBの光が90°曲げられ、グリーンGの光が直進するので各色の画像が合成され、投写レンズ1114を通してスクリーンなどにカラー画像が投写される。
【0164】
図36に示すパーソナルコンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、液晶表示画面1206とを有する。
【0165】
図37に示すページャ1300は、金属製フレーム1302内に、液晶表示基板1304、バックライト1306aを備えたライトガイド1306、回路基板1308、第1,第2のシールド板1310,1312、2つの弾性導電体1314,1316、及びフィルムキャリアテープ1318を有する。2つの弾性導電体1314,1316及びフィルムキャリアテープ1318は、液晶表示基板1304と回路基板1308とを接続するものである。
【0166】
ここで、液晶表示基板1304は、2枚の透明基板1304a,1304bの間に液晶を封入したもので、これにより少なくともドットマトリクス型の液晶表示パネルが構成される。一方の透明基板に、図34に示す駆動回路1004、あるいはこれに加えて表示情報処理回路1002を形成することができる。液晶表示基板1304に搭載されない回路は、液晶表示基板の外付け回路とされ、図37の場合には回路基板1308に搭載できる。
【0167】
図37はページャの構成を示すものであるから、液晶表示基板1304以外に回路基板1308が必要となるが、電子機器用の一部品として液晶表示装置が使用される場合であって、透明基板に表示駆動回路などが搭載される場合には、その液晶表示装置の最小単位は液晶表示基板1304である。あるいは、液晶表示基板1304を筺体としての金属フレーム1302に固定したものを、電子機器用の一部品である液晶表示装置として使用することもできる。さらに、バックライト式の場合には、金属製フレーム1302内に、液晶表示基板1304と、バックライト1306aを備えたライトガイド1306とを組み込んで、液晶表示装置を構成することができる。これらに代えて、図24に示すように、液晶表示基板1304を構成する2枚の透明基板1304a,1304bの一方に、金属の導電膜が形成されたポリイミドテープ1322にICチップ1324を実装したTCP(Tape Carrier Package)1320を接続して、電子機器用の一部品である液晶表示装置として使用することもできる。
【0168】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。例えば、本発明は上述の各種の液晶パネルの駆動に適用されるものに限らず、エレクトロルミネッセンス、プラズマディスプレー装置にも適用可能である。
【0169】
また、本発明は、LDD構造のMOSFETにも適用することができる。
【0170】
さらに、上記第1〜第4の実施の形態では、NチャネルTFTの例について説明したが、ホットキャリアによる特性劣化の問題は、NチャネルTFTほど顕著ではないにしろ、PチャネルTFTにも起こり得る問題である。したがって、本発明をPチャネルTFTに適用することもでき、その場合、第1、第2の実施の形態におけるP型不純物拡散領域に代えて、N型不純物拡散領域を形成すればよい。また、チャネル領域やソース、ドレイン領域を形成するシリコン薄膜としては、多結晶シリコン薄膜に限らず、非晶質シリコン薄膜を用いてもよい。
【0171】
そして、第1、第2の実施の形態におけるP型不純物拡散領域の寸法やP型不純物拡散領域を形成する数、あるいは第3の実施の形態における張出部の寸法、第4の実施の形態における各チャネル領域の幅や全体の幅等の具体的な数値に関しては、適宜設計することが可能である。また、液晶表示装置において、本発明の薄膜トランジスタを画素トランジスタやアナログスイッチに限らず、種々の回路構成要素に適用することができる。さらに、上記実施の形態ではトップゲート型薄膜トランジスタの例を挙げたが、本発明をボトムゲート型薄膜トランジスタに適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)及び図1(B)は、本発明の第1の実施の形態である薄膜トランジスタを示す図である。
【図2】図2(A)〜図2(C)は、薄膜トランジスタの製造工程を順を追って示すプロセスフロー図である。
【図3】図3(A)〜図3(D)は、薄膜トランジスタの製造工程を順を追って示すプロセスフロー図である。
【図4】図4(A)及び図4(B)は、本発明の第2の実施の形態である薄膜トランジスタを示す図である。
【図5】図5(A)〜図5(C)は、薄膜トランジスタの製造方法を順を追って示すプロセスフロー図である。
【図6】図6(A)〜図6(C)は、薄膜トランジスタの製造方法を順を追って示すプロセスフロー図である。
【図7】図7(A)〜図7(D)は、薄膜トランジスタの他の製造方法を順を追って示すプロセスフロー図である。
【図8】図8(A)及び図8(B)は、P型不純物拡散領域の形状が異なる他の実施の形態の薄膜トランジスタを示す図である。
【図9】図9(A)及び図9(B)は、P型不純物拡散領域の形状が異なるさらに他の実施の形態の薄膜トランジスタを示す図である。
【図10】図10(A)及び図10(B)は、本発明の第3の実施の形態である薄膜トランジスタを示す図である。
【図11】図11(A)及び図11(B)は、本発明の第4の実施の形態である薄膜トランジスタを示す図である。
【図12】図12は、本発明の第5の実施の形態としての液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
【図13】図13(A)はTFT(n型MOSFET)のリーク電流(オフ電流)を説明するための図であり、図13(B)は、TFT(n型MOSFET)の平面構造を示す図である。
【図14】図14は、ポリシリコンTFTの電圧−電流特性を示す図である。
【図15】図15は、ポリシリコンTFTにおいて、リーク電流(オフ電流)が生じる一因を説明するための図である。
【図16】図16は、本発明の第6の実施の形態にかかるMOSFETの平面図である。
【図17】図17は、図16のデバイスのXVII−XVII線に沿うMOSFETの断面図である。
【図18】図18(A)は図16のデバイスのXVIII−XVIII線に沿うMOSFETの断面図であり、図18(B)は電界緩和の効果を説明するための図である。
【図19】図19は、比較例の、ゲート・ソース間電圧(VGS)とドレイン・ソース間電流(IDS)との関係を示す図である。
【図20】図20は、図16に示す本発明のMOSFETの、ゲート・ソース間電圧(VGS)とドレイン・ソース間電流(IDS)との関係を示す図である。
【図21】図21は、本発明の第7の実施の形態にかかるデバイスの断面図(図16のXVIII−XVIII線に沿う断面図)である。
【図22】図22は、本発明の第8の実施の形態にかかるデバイスの断面構造(上側)および平面構造(下側)を示す図である。
【図23】図23(A)は、本発明の第9の実施の形態にかかるデバイスの平面構造を示す図であり、図23(B)はその等価回路を示す図である。
【図24】図24は、本発明の第10の実施の形態にかかるデバイスの平面構造(上側)および断面構造(下側)を示す図である。
【図25】図25は、本発明のCMOS(TFT)を製造するための第1の工程を示す図である。
【図26】図26は、本発明のCMOS(TFT)を製造するための第2の工程を示す図である。
【図27】図27は、本発明のCMOS(TFT)を製造するための第3の工程を示す図である。
【図28】図28は、本発明のCMOS(TFT)を製造するための第4の工程を示す図である。
【図29】図29は、本発明のCMOS(TFT)を製造するための第5の工程を示す図である。
【図30】図30は、本発明のCMOS(TFT)を製造するための第6の工程を示す図である。
【図31】図31は、本発明のCMOS(TFT)を製造するための第7の工程を示す図である。
【図32】図32は、液晶表示装置の構成を示すブロック図である。
【図33】図33は、液晶表示装置の構成を示す図である。
【図34】図34は、実施の形態の液晶表示装置を用いて構成される電子機器を示す図である。
【図35】図35は、実施の形態の液晶表示装置を用いて構成される液晶プロジェクタを示す図である。
【図36】図36は、実施の形態の液晶表示装置を用いて構成されるパーソナルコンピュータを示す図である。
【図37】図37は、実施の形態の液晶表示装置を用いて構成されるページャを示す図である。
【図38】図38(A)及び図38(B)は、従来の薄膜トランジスタの一例を示す図である。
【符号の説明】
16 薄膜トランジスタ
17 ソース領域(第1領域)
18 ドレイン領域(第2領域)
19 ゲート電極
30 チャネル領域
20 コンタクトホール
21 ソース電極
22 ドレイン電極
23 P型不純物拡散領域(第3領域)
24 ガラス基板
25 下地絶縁膜
26 多結晶シリコン薄膜
27 ゲート絶縁膜
28 層間絶縁膜
29 フォトレジストパターン
30 チャネル領域

Claims (10)

  1. 基板上の非単結晶シリコン薄膜に形成された、ゲート電極直下のチャネル領域と、
    前記非単結晶シリコン薄膜に前記チャネル領域を挟むように離間して形成された第1領域および第2領域と、
    前記チャネル領域と接し、前記第1領域内および前記第2領域内のそれぞれに形成されたキャリア注入領域と、
    を有し、
    前記第1領域および前記第2領域は第1導電型からなり、
    前記キャリア注入領域は、前記第1導電型と反対の第2導電型からなるとともに、前記第1領域または前記第2領域の近傍の高電界領域で発生した前記第2導電型のキャリアが
    流れ込む、薄膜トランジスタ。
  2. 請求項1記載の薄膜トランジスタにおいて、
    前記キャリア注入領域は、さらに前記チャネル領域内に形成され、前記第1領域、前記チャネル領域、およびソース領域内にわたって連続的に形成されている薄膜トランジスタ。
  3. 請求項1記載の薄膜トランジスタにおいて、
    前記第1導電型がN型である薄膜トランジスタ。
  4. 請求項1記載の薄膜トランジスタにおいて、
    前記非単結晶シリコン薄膜が多結晶シリコン薄膜である薄膜トランジスタ。
  5. 請求項に記載の薄膜トランジスタにおいて、
    前記結晶シリコン薄膜が低温プロセスで形成されたものである薄膜トランジスタ。
  6. 薄膜トランジスタの製造方法であって、
    基板上に非単結晶シリコン薄膜を形成する第1の工程と、
    前記非単結晶シリコン薄膜の一部に第1導電型と反対の第2導電型の不純物をイオン注入することによりキャリア注入領域を形成する第2の工程と、
    前記キャリア注入領域の複数の部分の中間部上方に、ゲート絶縁膜を介して、前記キャリア注入領域よりも幅の狭いゲート電極を形成する第3の工程と、
    前記ゲート電極をマスクとして、前記キャリア注入領域の前記複数の部分を含む前記非単結晶シリコン薄膜に前記第1導電型の不純物をイオン注入する第4の工程と、
    を含み、
    前記第4の工程におけるイオン注入時のドーズ量は、前記第2の工程におけるイオン注入時のドーズ量よりも少ないこと、を特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の薄膜トランジスタを有する回路。
  8. 請求項1ないし5のいずれかに記載の薄膜トランジスタを有するドライバー回路内蔵型
    の液晶表示装置。
  9. 前記薄膜トランジスタが回路部で用いられた請求項8に記載の液晶表示装置。
  10. 前記薄膜トランジスタが前記回路部のアナログスイッチ手段として用いられた請求項9に記載の液晶表示装置。
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