JP2008255028A - ペット用消臭剤組成物 - Google Patents

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【課題】犬等の臭気が強い動物の臭いに対し、適用直後の消臭効果だけでなく、その後に発生してくる臭いに対しても持続的に消臭効果を有するペット用消臭剤組成物を提供すること。
【解決手段】本発明のペット用消臭剤組成物は、ヒマワリ油、マカダミアナッツ油、アボガド油、ゴマ油及びココナッツ油からなる群より選択される一種又は二種以上の油を含有する。この油は、組成物中に好ましくは0.005〜3重量%含有される。本発明の組成物は更に界面活性剤を0.05〜10重量%含有することが好ましい。界面活性剤としては、脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤、ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤、アルキルアルカノールアミド型非イオン界面活性剤又はアルキルグルコシド型非イオン界面活性剤を用いることが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、獣臭の消臭効果に優れたペット用消臭剤組成物に関する。
近年室内でペットとして動物を飼育するケースが増加するにつれ、動物の体臭が大きな問題となってきている。特に、強い臭気を有する犬等の動物をペットとして家庭内で飼育する場合には、その体表から発せられる獣臭は避けられない。しかし、シャンプーによる水洗いでの消臭は、手間がかかり頻繁には行えないことから、これに代わる簡便に消臭可能な消臭剤が要望されている。ところで、人体の腋臭、足臭、毛髪臭等に対する消臭作用を有する消臭剤は数多く知られているが、毛が密に生えている犬等に直接ふりかけて持続的に動物特有の獣臭を消臭するような消臭剤はそれほど多くは知られていない。このような消臭剤としては、例えば、水溶性金属塩、界面活性剤、シリコーンを含有する動物臭に消臭効果の高い消臭剤組成物が知られている(特許文献1参照)。一方、1)ヒマワリ種子やアボガドやココナッツから調製されたフェノール性化合物及び/又はメディエータと、2)この化合物1を酸化することができる酵素とを含む消臭剤を含有することを特徴としてペットの排泄物に由来する悪臭を軽減する消臭剤含有製品(特許文献2参照)や、セドレン等の特定の植物精油に抗菌剤を組み合わせ、薬品臭や動物特有の臭いに有効な消臭剤組成物(特許文献3)や、ヒマワリ種子等の抽出物中のポリフェノールと、フェノール性化合物を酸化する酵素とを組み合わせた、口臭、冷蔵庫内の臭い、ペットや家畜の臭いなどの消臭に用いられる組成物(特許文献4)も知られている。一方、(A)両親媒性アミド脂質、(B)炭化水素油、エステル油及び動植物油から選ばれる油剤、(C)界面活性剤を含有する、髪に塗布して洗い流さないタイプの水性毛髪化粧料(特許文献5)も知られている。
特開2000−178161号公報 特開2005−65750号公報 特開2006−223646号公報 特開平10−212221号公報 特開2004−307378号公報
しかしながら特許文献1に記載された従来の消臭剤は、ペットに適用した直後には高い消臭効果を示すが、その後徐々に体から発生してくる新たな獣臭には効果が低く、そのため消臭効果の持続性に問題があった。一方、特許文献2や4にはヒマワリ種子やアボガドやココナッツから抽出されたフェノール性化合物及び/又はメディエータの酸化物が動物の排泄物に対する消臭作用を示すことが開示されているのみであり、油自体をペットの体にふりかけて体表からの獣臭を持続的に消臭する効果については何ら示唆されていない。また、特許文献3には特定の植物精油に抗菌剤を組み合わせたものがアンモニア臭や動物手術室臭の消臭に有効なことが開示されているのみであり、ペットの体にふりかけて体表からの獣臭を持続的に消臭する効果については何ら示唆されていない。なお、精油は揮発性のため消臭持続性はほとんど見込まれない。また更に、特許文献5に記載された水性毛髪化粧料にもアボガド油、ヒマワリ油、マカデミアナッツ油、ごま油等と界面活性剤が含有されてはいるが、これらは、毛髪の保水性を高めパサつきを抑えるとともに、毛髪の形を整えるために配合されたものであり、消臭効果については何ら開示も示唆もされていない。
したがって、本発明は、体表からの獣臭を持続的に消臭する効果に優れたペット用消臭剤組成物を提供することを目的とする。
本発明は、被毛に覆われている動物の皮膚が、ヒトの皮膚と構造が全く異なり、水分を多く分泌するエクリン汗腺をほとんど有さないため、獣臭を促す主要な成分が、ヒトとは異なり水分中ではなく主に皮脂中に存在しているという知見を踏まえて、獣臭の持続的消臭を達成すべく鋭意検討を重ねた結果、ヒマワリ油、マカダミアナッツ油、アボガド油、ゴマ油及びココナッツ油からなる群より選択される一種又は二種以上の油を含有するペット用消臭剤組成物を提供することにより、前記目的を達成したものである。
本発明のペット用消臭剤組成物は、犬等の臭気が強い動物の獣臭に対し、適用直後の消臭効果だけでなく、その後に発生してくる臭いに対しても持続的に消臭効果を有するものである。
本発明のペット用消臭剤組成物はヒマワリ、マカダミアナッツ、アボガド、ゴマ、ココナッツ等の油を消臭成分として含有することを特徴とする。これらの油は、植物の果実又は種子を擂り潰した後にフィルターで絞り、その後精製して得られるものである。なお、ここで精製とは、漂白処理等をしたものである。この油はトリグリセライドや脂肪酸を中心とした脂質成分からなり、水溶性物質はほとんど含有されていない。したがってこの油は、溶剤若しくは水により抽出するか又はソックスレー抽出器等の抽出器具を用いて溶媒抽出することにより得られる植物抽出物とは異なり、ペットの皮脂との相溶性が高い。また、水蒸気蒸留等により抽出され、揮発性を有している植物精油とは異なり、揮発性がないため、効果の持続性がある。なお、本発明で用いるこの油は「健康油」として主に食用に供されているためペットの体表に適用しても安全性が高い。本発明のペット用消臭剤組成物における油の含有量が、好ましくは0.005〜3重量%、更に好ましくは0.008〜2重量%、一層好ましくは0.01〜1重量%であると、その消臭効果の点で良好である。
本発明のペット用消臭剤組成物では、特に、水を媒体として前記油を含有させた液体組成物であると、使用後の仕上がり感の点で好ましい。水を媒体とすると使用後に水が揮発して、有効成分が皮脂表面に適量残るため、一箇所に多量に付着せず仕上がり時の感触がベタッとならず好ましい。本発明のペット用消臭剤組成物に含有される前記の油は、該組成物中において水に分散している微細な油滴の状態で適用することができる。また、界面活性剤と組み合わせた形で水に分散・可溶化した状態で適用すると、消臭効果の持続力が一層向上するので好ましい。界面活性剤で分散・可溶化することにより消臭効果の持続力が一層向上する理由は定かではないが、皮脂や被毛と油の界面での相互作用を高めることにより、適用時に一層均一に塗布することができるようになるからであると本発明者らは推測している。
界面活性剤としては、油を水に分散・可溶化した状態にするものであって獣医学的に安全性の高いものであればその種類に特に制限はない。特に非イオン界面活性剤、とりわけ脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤、ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤、アルキルアルカノールアミド型非イオン界面活性剤又はアルキルグルコシド型非イオン界面活性剤は、油に対する親和性が高いので、これらの界面活性剤を用いると消臭効果の持続力が一層向上するので好ましい。中でも具体的には、脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤、ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤を用いると特に好ましい。界面活性剤は一種又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
界面活性剤の含有量は、本発明のペット用消臭剤組成物中に0.05〜10重量%であることが好ましく、更に0.1〜3重量%であると特に好ましい。界面活性剤を前記含有量で配合すると、被毛が密に生えている犬等のペットであっても微細なミセルの状態で油滴を皮膚表面にまんべんなく行き渡らせることが可能となる。そればかりでなく、本発明の消臭成分である油とペットから分泌される獣臭を含む皮脂とが界面活性剤を介して接触しやすくなる点において最適となる。それによって本発明の消臭成分である油が皮脂中に含まれる臭気物質と接触する機会が長期間にわたって格段に高く維持され続けることが可能となり、その結果、非常に高い消臭効果が持続的に維持される。また、保存時の安定性や塗布後の感触面からも特に好ましい。
特に、界面活性剤と油の含有量(重量)の関係が以下の式1で表されると、前記の効果が一層顕著なものとなり非常に好ましい。
界面活性剤/油=5〜30、より好ましくは8〜15・・式1
これら脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類等が挙げられる。ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類等が挙げられる。アルキルアルカノールアミド型非イオン界面活性剤としては、パーム核油脂肪酸ジエタノールアミド等が挙げられる。アルキルグルコシド型非イオン界面活性剤としては、ラウリルグルコシド、オレイルグルコシド及びヤシ脂肪酸グルコシド等が挙げられる。
中でもポリオキシエチレンラウリルエーテルやポリソルベートやポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート等の非イオン性界面活性剤は、油に対する親和性が高いので消臭効果の持続力が一層向上するのみならず、ヒトよりも皮膚の厚さの薄い哺乳動物の毛穴に詰まったり付着したりした皮脂等を効率的に溶解させる効果を有しているため、特に好ましい。
本発明のペット用消臭剤組成物に含有される前記の油を、分散・可溶化した状態で適用する場合には、可溶化能を向上させる目的で、低級アルコール、芳香族アルコール並びに多価アルコール及びそれらの誘導体から選ばれるアルコール類の一種又は二種以上を該組成物中に含有させることが好ましい。アルコール類は、本発明の組成物中に1〜10重量%、特に2〜5重量%含有されると好ましい。その理由は、可溶化の度合いが、皮脂中の臭気物質と本発明の組成物における油との接触の点において最適となるため、本発明の消臭成分である油が皮脂中に含まれる臭気物質と接触する機会が長期間にわたって格段に高く維持され続けることが可能となり、その結果、非常に高い消臭効果が持続的に維持されるからである。なおこの含有量は、塗布後の乾きやすさの面からも好ましい。特に、界面活性剤とアルコールと油の含有量の関係が以下の式2で表されると、前記の効果が一層顕著なものとなり非常に好ましい。
(界面活性剤+アルコール)/油=30〜500、より好ましくは50〜400・・式2
前記のアルコール類のうち低級アルコールとしては、炭素数2〜5の直鎖又は分岐のアルコール、具体的には、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール等が挙げられる。芳香族アルコールとしては、ベンジルアルコール、2−ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール等が挙げられる。多価アルコール及びその誘導体としては以下の(1)〜(14)が挙げられる。
(1)2価アルコール
エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、イソプレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等。
(2)3価アルコール
グリセリン、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等。
(4)4価アルコール
ペンタエリスリトール等。
(5)多価アルコール重合体
ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等。
(6)エチレングリコールエーテル類
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等。
(7)エチレングリコール重合体アルキルエーテル類
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル等。
(8)プロピレングリコールアルキルエーテル類
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル等。
(9)ジプロピレングリコールアルキルエーテル類
ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等。
(10)2価アルコールエーテルエステル
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等。
(11)グリセリンモノアルキル(又はアルケニル)エーテル
キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等。
(12)2価アルコールジエステル
エチレングリコールジアジペート、エチレングリコールジサクシネート等。
(13)糖類又は糖アルコール類
キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等。
(14)グリソリッド、テトラハイドロフルフリルアルコール等。
特に、これらの多価アルコール及びその誘導体は、臭い成分との相溶性が高く、臭い成分の揮散を抑制する作用があり、消臭成分の作用をより高めることができるので好ましい。
本発明のペット用消臭剤組成物には、必要に応じて、シリコーンオイルを含有させることができる。シリコーンオイルとしては、ポリシロキサン等が用いられる。ポリシロキサンの具体例としては、ジメチルポリシロキサン及びメチルハイドロジェンポリシロキサン等が挙げられる。また、各種変性シリコーンオイル、例えばフッ化変性シリコーンオイル、アミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル及びアルキル変性シリコーンオイル等を用いることもできる。しかし、変性シリコーンオイルよりも、未変性シリコーンオイルを用いることが好ましい。これらのシリコーンオイルは一種又は二種以上を用いることができる。シリコーンオイルの含有量は、本発明のペット用消臭剤組成物中に0.1〜10重量%、特に0.3〜3重量%であることが、動物の皮膚や被毛に適度なさらさら感を与える点で好ましい。
本発明のペット用消臭剤組成物には、更に必要に応じて、パラベン類等の防腐剤、殺菌剤、香料及びpH緩衝剤等を含有させることもできる。しかし、前記の油を酸化させるような酵素は含まない。本発明のペット用消臭剤組成物は、そのpHの値に特に制限はないが、一般に4〜7とすることが獣医学的安全性の点から好ましい。pH調整剤としては、リン酸、乳酸及びクエン酸等が用いられる。これらの成分の含有量は、本発明のペット用消臭剤組成物中にそれぞれ0.01〜10重量%、特に0.03〜5重量%であることが、当該成分の作用を必要十分に発揮させる点で好ましい。
先に述べたとおり本発明のペット用消臭剤組成物は、水を媒体とするものが好ましい。該組成物における水の配合量は、上述した各成分の残部とすることができる。一般には50〜99重量%、特に70〜97重量%であるようにすると、水が揮発した後に油成分が有効に残るため、仕上がり時の感触がベタッとならないので好ましい。
本発明のペット用消臭剤組成物の適用対象となるペットとしては、例えば犬、猫、ウサギ、ハムスターなどの哺乳類小動物、小鳥などの鳥類小動物等が挙げられる。これらの動物のうち、特に臭気の強い動物である犬に対して本発明の組成物を適用することが効果的である。
本発明のペット用消臭剤組成物は、これを消臭したい部位がしっとりと湿る程度に適量すなわち、有効成分が皮膚に10〜100μg/cm2存在する量をふりかけ、手若しくはブラシ等の治具を用いて当該部位によく馴染ませ、自然乾燥させて使用されるか、又は、本発明のペット用消臭剤組成物をブラシに適量ふりかけ、そのブラシを用いて消臭したい部位をブラッシングして使用される。より好ましくはトリガースプレー等を用いて、噴霧状態で使用されるか、更に好ましくは、吸水性及び徐放性に優れた不織布ブラシ上にふりかけて使用される。このような吸水性及び徐放性に優れた不織布ブラシとしては、本出願人の先の出願に係る特開2000−106936公報に記載の不織布ブラシ等が挙げられる。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。しかしながら本発明の範囲はかかる実施例に制限されない。実施例の説明に先立ち、本実施例で用いた油のけん化価及び総脂肪酸組成を以下の表1に示す。特に断らない限り「%」は「重量%」を意味する。
Figure 2008255028
〔実施例1〜7並びに比較例1及び2〕
以下の表2に示す成分を、同表に示す配合量で配合することにより水系の組成物を得た。得られた組成物について、下記の方法で消臭効果、消臭効果の持続性を評価した。その結果を表2の下二行に示す。
Figure 2008255028
後述の臭いのレベルが1である3匹のビーグル犬の背中部にトリガースプレーを用いて、実施例1〜7並びに比較例1及び2のペット用消臭剤組成物を3g噴霧してよく馴染ませ、自然乾燥させた。パネラー10人に「使用直後の消臭効果」を官能評価させた。また塗布後3日目に「3日後の消臭効果」を、同様にパネラー10人に官能評価させた。評価基準は下記のとおりである。
≪評価基準≫
各パネラーに以下の基準でポイントをつけさせ、そのポイントの平均値を算出した。
4;臭いがない。
3;かすかな臭いである。
2;楽に感知できる臭いである。
1;強い臭いである。
0;非常に強い臭いである。
表2に示すように、実施例の組成物(本発明品)は比較例に比べて使用直後はもちろんのこと、3日後でも高い消臭効果を示し、消臭効果の持続性を有していた。
〔実施例8〜10〕
以下の表3に示す成分を、同表に示す配合量で配合することにより水系の組成物を得た。得られた組成物について、先の方法で使用直後の消臭効果及び3日後の消臭効果を評価した。その結果を表3の下二行に示す。
Figure 2008255028
表3に示すように、多価アルコールを用いた実施例の組成物(本発明品)は通常のアルコールと比較して、使用直後はもちろんのこと、3日後でも高い消臭効果を示し、消臭効果の持続性を有していた。

Claims (8)

  1. ヒマワリ油、マカダミアナッツ油、アボガド油、ゴマ油及びココナッツ油からなる群より選択される一種又は二種以上の油を含有するペット用消臭剤組成物。
  2. 前記の油を0.005〜3重量%含む水系の液体組成物からなる請求項1記載のペット用消臭剤組成物。
  3. 更に界面活性剤を含有する請求項1又は2記載のペット用消臭剤組成物。
  4. 前記界面活性剤が、脂肪酸エステル型非イオン界面活性剤、ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤、アルキルアルカノールアミド型非イオン界面活性剤及びアルキルグルコシド型非イオン界面活性剤からなる群より選択される一種又は二種以上である請求項1ないし3の何れかに記載のペット用消臭剤組成物。
  5. 更にアルコール類を1〜10重量%含有する請求項1ないし4の何れかに記載のペット用消臭剤組成物。
  6. アルコール類が多価アルコール又はその誘導体である請求項5記載のペット用消臭剤組成物。
  7. 界面活性剤と油の含有量(重量)の関係が以下の式1であらわされる請求項3ないし6の何れかに記載のペット用消臭剤組成物。
    界面活性剤/油=5〜30 ・・・式1
  8. 界面活性剤とアルコールと油の含有量(重量)の関係が以下の式2であらわされる請求項5ないし7の何れかに記載のペット用消臭剤組成物。
    (界面活性剤+アルコール)/油=30〜500 ・・・式2
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