JP2004160216A - 液状消臭剤およびその製造方法 - Google Patents
液状消臭剤およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004160216A JP2004160216A JP2003363616A JP2003363616A JP2004160216A JP 2004160216 A JP2004160216 A JP 2004160216A JP 2003363616 A JP2003363616 A JP 2003363616A JP 2003363616 A JP2003363616 A JP 2003363616A JP 2004160216 A JP2004160216 A JP 2004160216A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid deodorant
- myrrh
- deodorant
- liquid
- extract
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Extraction Or Liquid Replacement (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の液状消臭剤は、ミルラ樹脂からエタノールで抽出して得たミルラ抽出液と、水とを含有することを特徴としている。
【効果】本発明の液状消臭剤は、スプレーなどの手段により手軽に使用でき、ペットや人体などの生体に対しても安全に使用でき、環境汚染の問題がなく、しかもアンモニア、硫化水素、酢酸、ホルムアルデヒドなどの多様な臭気成分に対して優れた消臭効果を有している。また、本発明の液状消臭剤は、防腐剤としての作用も有するミルラの抽出物を含有しているため、合成保存料などを用いることなく安定した品質で保存することができる。さらに、本発明によれば、このような優れた液状消臭剤を製造する方法を提供することができる。
【選択図】 なし
【効果】本発明の液状消臭剤は、スプレーなどの手段により手軽に使用でき、ペットや人体などの生体に対しても安全に使用でき、環境汚染の問題がなく、しかもアンモニア、硫化水素、酢酸、ホルムアルデヒドなどの多様な臭気成分に対して優れた消臭効果を有している。また、本発明の液状消臭剤は、防腐剤としての作用も有するミルラの抽出物を含有しているため、合成保存料などを用いることなく安定した品質で保存することができる。さらに、本発明によれば、このような優れた液状消臭剤を製造する方法を提供することができる。
【選択図】 なし
Description
本発明は、ミルラ(没薬)の抽出液を有効成分として含有する液状消臭剤およびその製造方法に関する。詳しくは、本発明は、ミルラ樹脂からエタノールで抽出して得たミルラ抽出液と、水とを含有し、スプレーなどの手段により手軽に使用することのできる液状消臭剤およびその製造方法に関する。
ミルラはカンラン科の植物であり、その樹脂は香料として用いられる他、防腐剤としての効果を有することが従来より知られていた。また、ミルラの樹脂は、水、アルコール、エーテルに一部可溶であることが知られている。
このようなミルラは、強壮薬あるいは歯磨きなどの成分として利用されており、また、ミルラの樹脂から水蒸気蒸留法により抽出した精油が、皮膚疾患の治療やアロマテラピーに使用できることが知られている。
また、特許文献1には、ミルラの抽出物を、養毛・育毛剤の成分として用いることが提案されている。
一方、近年の気密性の高い住宅事情や清潔志向などにより、犬や猫などのペット臭や生活臭を脱臭する要望が高まっている。そして、従来汎用されている設置型の脱臭剤や芳香剤に替えて、付着した臭気成分を直接消臭する消臭剤の需要が高まっている。消臭効果の高い消臭剤の有効成分としては、各種合成化合物が知られており、これらを用いた消臭剤が多数提案されている。たとえば、特許文献2には、塩素含有の酸化剤を用いた消臭剤が
提案されており、特許文献3には、ジャスモン酸系化合物とデルタラクトン類を消臭成分とした消臭剤が提案されており、特許文献4には、3d遷移金属のハロゲン化物塩を含有する消臭剤が提案されている。
提案されており、特許文献3には、ジャスモン酸系化合物とデルタラクトン類を消臭成分とした消臭剤が提案されており、特許文献4には、3d遷移金属のハロゲン化物塩を含有する消臭剤が提案されている。
しかしながら、これらの消臭剤で有効成分として用いられる化合物は、臭気の分解能は高いものの、ペットや人体が直接触れるものや、ペットや人体などの生体そのものに対しての使用には、安全性の面で依然として問題を有していた。
このため、糞尿臭、衣服や絨毯などに付着した臭気、ペットや人体が発する臭気あるいは介護臭などを、スプレーなどの手段により手軽に消臭でき、消臭効果が高く、しかもペットや人体などの生体に対しても安全に使用できる、天然素材を用いた液状消臭剤の出現が強く望まれていた。
本発明者は、このような状況に鑑みて鋭意研究した結果、ミルラ樹脂のエタノール抽出物を用いた消臭剤が、皮膚に直接使用できる安全性を有しており、かつ、即効性のある消臭効果を兼ね備えていることを見出し、本発明を完成するに至った。
特開2001−139436号公報
特開2001−316213号公報
特開2002−253651号公報
特開2002−085537号公報
本発明は、スプレーなどの手段により手軽に使用でき、消臭効果が高く、しかもペット
や人体などの生体に対しても安全に使用できる液状消臭剤を提供することを課題としている。
や人体などの生体に対しても安全に使用できる液状消臭剤を提供することを課題としている。
本発明の液状消臭剤は、ミルラ樹脂からエタノールで抽出して得たミルラ抽出液と、水とを含有することを特徴としている。
このような本発明の液状消臭剤は、エタノール濃度が10〜70重量%であることが好ましい。また、このような本発明の液状消臭剤は、ミルラ 樹脂由来の成分の濃度が0.4〜2.0重量%であることが好ましい。
また、本発明の液状消臭剤は、木酢液、緑茶エキスおよび保湿剤よりなる群から選ばれる1種以上を含有することが好ましい。
さらに、本発明の液状消臭剤は、スプレー剤であることが好ましい。
本発明の液状消臭剤の製造方法は、
10〜50℃において、エタノールまたはエタノール濃度80重量%以上のエタノール水溶液に、ミルラ樹脂の少なくとも一部を溶解し、液状成分をミルラ抽出液として分取する抽出工程と、
該ミルラ抽出液と、水と、必要に応じて添加する添加成分とを混合する混合工程と
を有することを特徴としている。
10〜50℃において、エタノールまたはエタノール濃度80重量%以上のエタノール水溶液に、ミルラ樹脂の少なくとも一部を溶解し、液状成分をミルラ抽出液として分取する抽出工程と、
該ミルラ抽出液と、水と、必要に応じて添加する添加成分とを混合する混合工程と
を有することを特徴としている。
このような本発明の液状消臭剤の製造方法では、添加成分が、木酢液、緑茶エキスおよび保湿剤よりなる群から選ばれる1種以上を含有することが好ましい。
また、このような本発明の液状消臭剤の製造方法では、液状消臭剤中の、ミルラ樹脂由来の成分の濃度が0.2〜2.0重量%であることも好ましい。
本発明の液状消臭剤は、スプレーなどの手段により手軽に使用でき、ペットや人体などの生体に対しても安全に使用でき、環境汚染の問題がなく、しかもアンモニア、硫化水素、酢酸、ホルムアルデヒドなどの多様な臭気成分に対して優れた消臭効果を有している。また、本発明の液状消臭剤は、防腐剤としての作用も有するミルラの抽出物を含有しているため、合成保存料などを用いることなく安定した品質で保存することができる。さらに、本発明によれば、このような優れた液状消臭剤を製造する方法を提供することができる。
以下、本発明について具体的に説明する。
本発明の液状消臭剤は、ミルラ樹脂からエタノールで抽出して得たミルラ抽出液と、水とを含有している。
本発明で用いるミルラ抽出液は、ミルラ樹脂からエタノールで抽出して得た液体成分を意味し、具体的には、エタノールまたはエタノール濃度80重量%以上のエタノール水溶液に、ミルラ樹脂の少なくとも一部が溶解した液体成分を意味する。ミルラ樹脂の溶解は、例えば、粉砕したミルラ樹脂を、エタノールまたはエタノール水溶液中に、通常5〜60重量%、好ましくは10〜30重量%程度の量で導入し、必要に応じて攪拌することにより行うことができる。このようなミルラ樹脂の溶解は、通常10〜50℃、好ましくは
15〜50℃のエタノール温度条件で行うのが好ましい。溶解の温度条件が10℃未満である場合には、ミルラ樹脂由来の成分の溶解度が低く抽出が不十分なことがあり、50℃を超える場合には、ミルラ樹脂由来の成分のうち、揮発性の高い成分が揮発してしまい、有効成分を充分に活用できない場合があるため好ましくない。抽出は、エタノールまたはエタノール水溶液中に、ミルラ樹脂由来の成分の少なくとも一部が溶解する条件で行えばよく、特に限定されるものではないが、エタノールまたはエタノール水溶液中に、導入したミルラ樹脂の10重量%以上、好ましくは15重量%以上、特に好ましくは20重量%以上が溶解する条件で行うのが望ましい。エタノールまたはエタノール水溶液に溶解したミルラ樹脂の量は、導入したミルラ樹脂と不溶分として除去したミルラ樹脂との重量の差により求めることができる。このようにして得られたミルラ樹脂抽出液中には、ミルラ樹脂に含まれる、即効性を有する優れた消臭成分が含有されている。
15〜50℃のエタノール温度条件で行うのが好ましい。溶解の温度条件が10℃未満である場合には、ミルラ樹脂由来の成分の溶解度が低く抽出が不十分なことがあり、50℃を超える場合には、ミルラ樹脂由来の成分のうち、揮発性の高い成分が揮発してしまい、有効成分を充分に活用できない場合があるため好ましくない。抽出は、エタノールまたはエタノール水溶液中に、ミルラ樹脂由来の成分の少なくとも一部が溶解する条件で行えばよく、特に限定されるものではないが、エタノールまたはエタノール水溶液中に、導入したミルラ樹脂の10重量%以上、好ましくは15重量%以上、特に好ましくは20重量%以上が溶解する条件で行うのが望ましい。エタノールまたはエタノール水溶液に溶解したミルラ樹脂の量は、導入したミルラ樹脂と不溶分として除去したミルラ樹脂との重量の差により求めることができる。このようにして得られたミルラ樹脂抽出液中には、ミルラ樹脂に含まれる、即効性を有する優れた消臭成分が含有されている。
このようなミルラ樹脂抽出液は、抽出をエタノール水溶液で行った場合には、そのまま液状消臭剤として用いることもできるが、水および必要に応じて添加成分を混合して液状消臭剤とするのが望ましい。
本発明の液状消臭剤は、香料、着色料、ミルラ樹脂由来の成分以外の消臭成分、保湿剤、安定剤などの各種の添加成分を、特に限定されることなく含有することができる。
本発明の液状消臭剤は、ミルラ樹脂由来の成分とともに、ミルラ樹脂由来の成分以外の消臭成分を添加成分として1種以上含有することもできる。液状消臭剤がミルラ樹脂由来の成分以外の消臭成分を含有する場合には、複合した臭気に対しても好適に消臭効果を発揮することができるため好ましく、このような消臭成分は、消臭の対象など、用途に応じて種類および量を選択して本発明の液状消臭剤に配合することができる。本発明の液状消臭剤では、人体およびペットなど生体への直接の使用や、生体が直接触れる物質への使用を可能にし、また、環境負荷の低い液状消臭剤を提供するために、ミルラ樹脂由来の成分以外の消臭成分を含有する場合には、該消臭成分が天然素材由来の消臭成分であることが好ましく、植物由来の消臭成分であることがより好ましい。このような成分としては、たとえば、木酢液、緑茶エキスなどが挙げられる。
このうち、木酢液は、持続性のある優れた消臭効果を有するので、これを含む本発明の液状消臭剤は、木酢液とミルラ樹脂由来の消臭成分との相乗効果で、長時間にわたって消臭効果を持続することができる。また、木酢液は浸透作用も有するため、液状消臭剤の消臭効果を効率的に促進することができる。
また、緑茶エキスは、持続性のある優れた消臭作用を有するカテキン類やフラボノイドを含有するため、これを含む本発明の液状消臭剤は、緑茶エキスとミルラ樹脂由来の消臭成分との相乗効果で、長時間にわたって消臭効果を持続することができる。
このような本発明の液状消臭剤は、たとえば、犬や猫などのペットに付着させることにより、ミルラ抽出液の持つ即効性のある消臭効果によって、ペットの放つ嫌な臭いを即座に消すことができる。また、アルコール成分の作用によって、殺菌消毒をあわせて行うこともできる。
また、本発明の液状消臭剤は、保湿剤を添加成分として含有することも好ましい。本発明の液状消臭剤が保湿剤を含有する場合には、消臭効果をより持続させることができる。特に、本発明の液状消臭剤を人体の皮膚に対して用いる場合には、保湿剤を含有させることにより、体毛の少ない人体皮膚表面においても、液状消臭剤が体温により短時間で揮発するのを防ぎ、液状消臭剤が付着した状態を維持させ、消臭効果を長時間持続させることができるとともに、使用感がよく、皮膚表面の過度な乾燥を防ぐという二次的な効果も付
与することができる。
与することができる。
このような保湿剤としては、水およびアルコールとの親和性を有し、消臭効果を阻害しない公知の保湿剤をいずれも用いることができるが、化粧品成分として使用しうる保湿剤が好ましく用いられ、たとえば、多価アルコール類、糖類、アミノ酸類などを挙げることができる。
本発明の液状消臭剤は、エタノールを含有するため、これによる殺菌および消毒効果も併せて有する。エタノールによる殺菌および消毒効果をさらに高めたい場合には、液状消臭剤の調製時に、さらにエタノールを添加してもよい。本発明の液状消臭剤において、エタノールの濃度は特に限定されるものではなく、使用対象や目的により適宜調整することができるが、液状消臭剤中において2〜95重量%、好ましくは10〜70重量%さらに好ましくは20〜60重量%程度とすることができる。
本発明の液状消臭剤は、消臭効果を有する濃度のミルラ成分を含有していればよく、液状消臭剤中におけるミルラ濃度は、用途や使用方法などにより適宜選択することができるが、使用時における液状消臭剤中のミルラ樹脂由来の成分の濃度が、通常0.2〜5.0重量%、好ましくは0.4〜2.0重量%程度であるのが望ましい。本発明では、高濃度の液状消臭剤を製品とし、使用時に水で希釈して用いてもよい。この場合には、希釈時に適切な濃度となるよう、液状消臭剤製品中の各成分濃度を調整することができる。
本発明の液状消臭剤は、上述したミルラ抽出液と、水と、必要に応じて添加成分とを、同時にあるいは逐次的に混合して調製することができる。
本発明の液状消臭剤は、寝具、絨毯、簡易トイレ、家具類、家庭用品、構造物などに対して好適に使用できるほか、ペットや人体などの生体に対しても安全に使用することができる。また、ミルラという植物由来の成分を有効成分として用いているため、環境に対しての安全性にも優れる。
本発明の液状消臭剤は、塗布、浸漬、スプレーなどどのような形態で用いてもよいが、スプレー剤とした場合には、特に手軽に使用できるため好ましい。
実施例
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
ミルラ樹脂(生活の木社製)を乳鉢で粉砕し、粉状ミルラ樹脂を得た。得られた粉状ミルラ樹脂10gを、20℃の純エタノール10ml中に入れ、30分間攪拌してろ過し、ろ液8mlをミルラ樹脂抽出液Aとして得た。ろ別された固形分量は8gであった。
この抽出液を水で10倍に希釈したものを液状消臭剤Aとし、これを試験に供した。
この抽出液を水で10倍に希釈したものを液状消臭剤Aとし、これを試験に供した。
容量100mlの三角フラスコに、得られた液状消臭剤Aを5mlと、0.2μl/mlのジアリルスルフィド溶液(メタノールで希釈)を1ml加え、攪拌後密封した。
これを常温で60分間放置後、FPD付のガスクロマトグラフを用いて気相中のジアリルスルフィド濃度を測定したところ、1.2ppbであった。
また、液状消臭剤Aを加えずに同様にして測定したジアリルスルフィド濃度は3.9ppbであった。
この結果より、液状消臭剤Aによりジアリルスルフィド濃度が大幅に低減されることが確認された。
なお、ガスクロマトグラフの条件は、カラム:TCEP、カラム温度:160℃、注入口温度:180℃であった。
参考例1
ミルラ樹脂(生活の木社製)を乳鉢で粉砕して得た粉状ミルラ樹脂1gを、容量5リットルのテドラーバッグに入れ、脱気しておいた。このバッグ内に、表1に経過時間0時間の値として記載の濃度のガスを3リットル注入し、ガス検知器(ガステック社製)により経時後のガスの濃度を検知し、臭気成分となる代表的なガスのミルラ成分による消臭効果をそれぞれ確認した。結果を表1に併せて示す。
ミルラ樹脂(生活の木社製)を乳鉢で粉砕して得た粉状ミルラ樹脂1gを、容量5リットルのテドラーバッグに入れ、脱気しておいた。このバッグ内に、表1に経過時間0時間の値として記載の濃度のガスを3リットル注入し、ガス検知器(ガステック社製)により経時後のガスの濃度を検知し、臭気成分となる代表的なガスのミルラ成分による消臭効果をそれぞれ確認した。結果を表1に併せて示す。
ミルラ樹脂(生活の木社製)を乳鉢で粉砕し、粉状ミルラ樹脂を得た。得られた粉状ミルラ樹脂の任意量を、常温で純エタノール50ml中に入れ、60分間攪拌してろ過し、ミルラ樹脂抽出液Bとして得た。
得られたミルラ樹脂抽出液Bを水で希釈し、50g中にミルラ樹脂由来成分の重量が0.1g、0.2g、0.3g、0.5g、1.0g含まれる液状消臭剤B1〜B5をそれぞれ得た。
また、液状消臭剤B1〜B5中のエタノール濃度は各々2重量%、5重量%、10重量%、30重量%、60重量%であった。
容量1リットルの三角フラスコに、上記で得られた液状消臭剤8mlと、アンモニア溶液(メタノールで希釈)0.1ml加え、攪拌後密封した。常温で30分間放置後、ガステック社製ガス検知管 アンモニア用No.3Lを用いて、気相中のアンモニア濃度を測
定した。
定した。
検知されたアンモニア濃度は、液状消臭剤B1(1gのもの)で15ppm、液状消臭剤B2(2gのもの)で4.5ppm、液状消臭剤B3(3gのもの)で2.0ppm、液状消臭剤B4(5gのもの)で0.1ppm、液状消臭剤B5(10gのもの)で0.0ppmであった。
<液状消臭剤の調製>
ミルラ樹脂(生活の木社製)を粉砕し、粒径が0.3mm以下の粉状ミルラ樹脂を得た。得られたミルラ樹脂20gを、25℃のエタノールエタノール純度95%100ml中に入れ、120分間攪拌してろ過し、ろ液95mlをミルラ樹脂抽出液Cとして得た。ろ別された固形分量は12.0gであった。
ミルラ樹脂(生活の木社製)を粉砕し、粒径が0.3mm以下の粉状ミルラ樹脂を得た。得られたミルラ樹脂20gを、25℃のエタノールエタノール純度95%100ml中に入れ、120分間攪拌してろ過し、ろ液95mlをミルラ樹脂抽出液Cとして得た。ろ別された固形分量は12.0gであった。
得られたミルラ樹脂抽出液C10mlを、水90mlで希釈して、液状消臭剤を得た。<消臭効果の確認>
パネラー5人により、排尿および排便に介護を要する状態の老人が居住する寝室の臭気について、老人の不在時に確認したところ、5名全員が、古い尿のような臭いをはっきりと感じた。
パネラー5人により、排尿および排便に介護を要する状態の老人が居住する寝室の臭気について、老人の不在時に確認したところ、5名全員が、古い尿のような臭いをはっきりと感じた。
この寝室内の絨毯、寝具およびカーテンに、上記で得た液状消臭剤を、合計10mlスプレーし、換気をしない状態で1時間放置した。次いで、先程のパネラー5人により臭気を確認したところ、全員が、室内の悪臭はほとんどまたはあまり感じられず、ミルラ特有のさわやかな芳香を少し感じると回答した。
パネラー5人により、生魚の調理を行い、水および石鹸で手を水洗したが、5名全員が手に生魚臭の残存を感じた。
実施例3で得たミルラ樹脂抽出液C5mlと、水75mlと、保湿剤としてグリセリン1.0gとを混合して得た液状消臭剤を、このパネラー5名それぞれの手にスプレーし、軽く両手をこすり合わせて水分が揮発したところで、再度臭いの有無を確認したところ、4名は手の生魚臭が完全に消えたと回答し、1名は生魚臭の残存はあるものの著しくにおいが減少したと回答した。
Claims (8)
- ミルラ樹脂からエタノールで抽出して得たミルラ抽出液と、水とを含有することを特徴とする液状消臭剤。
- エタノール濃度が10〜70重量%であることを特徴とする請求項1に記載の液状消臭剤。
- ミルラ樹脂由来の成分の濃度が0.4〜2.0重量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の液状消臭剤。
- 木酢液、緑茶エキスおよび保湿剤よりなる群から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の液状消臭剤。
- スプレー剤であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の液状消臭剤。
- 10〜50℃において、エタノールまたはエタノール濃度80重量%以上のエタノール水溶液に、ミルラ樹脂の少なくとも一部を溶解し、液状成分をミルラ抽出液として分取する抽出工程と、
該ミルラ抽出液と、水と、必要に応じて添加する添加成分とを混合する混合工程と
を有することを特徴とする液状消臭剤の製造方法。 - 添加成分が、木酢液、緑茶エキスおよび保湿剤よりなる群から選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項6に記載の液状消臭剤の製造方法。
- 液状消臭剤中の、ミルラ樹脂由来の成分の濃度が0.4〜2.0重量%であることを特徴とする請求項6または7に記載の液状消臭剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003363616A JP2004160216A (ja) | 2002-10-24 | 2003-10-23 | 液状消臭剤およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002309499 | 2002-10-24 | ||
JP2003363616A JP2004160216A (ja) | 2002-10-24 | 2003-10-23 | 液状消臭剤およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004160216A true JP2004160216A (ja) | 2004-06-10 |
Family
ID=32828117
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003363616A Pending JP2004160216A (ja) | 2002-10-24 | 2003-10-23 | 液状消臭剤およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004160216A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008136841A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-06-19 | Kao Corp | 塩基性悪臭用消臭剤 |
JP2009213461A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Hiromi Imanaka | ミルラを使用した低臭にんにくの製造装置 |
JP2011218063A (ja) * | 2010-04-14 | 2011-11-04 | Asunaro Honpo:Kk | 消臭用組成物 |
KR101374506B1 (ko) * | 2011-12-23 | 2014-03-14 | 이영섭 | 몰약으로부터 향과 오일, 그리고 농축액 추출방법 |
CN108401420A (zh) * | 2016-12-05 | 2018-08-14 | 郑汉洙 | 香气持久性得到提高的液相除臭剂组合物 |
-
2003
- 2003-10-23 JP JP2003363616A patent/JP2004160216A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008136841A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-06-19 | Kao Corp | 塩基性悪臭用消臭剤 |
JP2009213461A (ja) * | 2008-03-12 | 2009-09-24 | Hiromi Imanaka | ミルラを使用した低臭にんにくの製造装置 |
JP4641039B2 (ja) * | 2008-03-12 | 2011-03-02 | ひろみ 今中 | ミルラを使用した低臭にんにくの製造装置 |
JP2011218063A (ja) * | 2010-04-14 | 2011-11-04 | Asunaro Honpo:Kk | 消臭用組成物 |
KR101374506B1 (ko) * | 2011-12-23 | 2014-03-14 | 이영섭 | 몰약으로부터 향과 오일, 그리고 농축액 추출방법 |
CN108401420A (zh) * | 2016-12-05 | 2018-08-14 | 郑汉洙 | 香气持久性得到提高的液相除臭剂组合物 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5719951B2 (ja) | 揮発性尿臭成分の生成抑制方法 | |
EP1345883B1 (en) | Malodor counteractant compositions | |
US20060034789A1 (en) | Malodor counteractant compounds | |
KR101439385B1 (ko) | 탈취 및 살균력이 우수한 피톤치드 성분이 함유된 천연 조성물 | |
CA1329555C (en) | Deodorants and the preparation and use thereof | |
JP2007016045A (ja) | ローズマリー抽出物およびdhaを含有する化粧品組成物 | |
JP2006249599A (ja) | 繊維防臭剤、繊維防臭組成物、および繊維防臭方法 | |
JP5397865B2 (ja) | 消臭用組成物 | |
JP5456659B2 (ja) | フェニルプロパノイド化合物 | |
JP4546790B2 (ja) | 皮膚常在菌を殺菌しない低級脂肪酸生成抑制剤 | |
JP2004160216A (ja) | 液状消臭剤およびその製造方法 | |
JP5241905B2 (ja) | 有機系消臭成分の効力増強剤を配合した消臭剤 | |
JP2001087365A (ja) | 消臭剤 | |
JP2009148326A (ja) | 尿臭生成抑制剤 | |
JP2003321697A (ja) | 消臭香料組成物 | |
JPS61206449A (ja) | 消臭剤 | |
WO2008029822A1 (fr) | Désodorisant comprenant une substance désodorisante provenant du distillat de canne à sucre en tant que substance active et procédé pour améliorer l'odeur provenant de la canne à sucre | |
JP2010220641A (ja) | β−グルクロニダーゼ阻害剤 | |
JP4896538B2 (ja) | 有機系消臭成分の効力増強剤。 | |
JP2007031605A (ja) | 香料組成物 | |
JP2018158053A (ja) | 消臭、防臭剤組成物 | |
JP3458808B2 (ja) | 消臭剤 | |
JP2000342672A (ja) | 消臭剤組成物 | |
JP2804823B2 (ja) | 消臭剤 | |
JP4660088B2 (ja) | 防臭剤、および該防臭剤を含む防臭用組成物、化粧料組成物、洗浄用組成物 |