JP2000342672A - 消臭剤組成物 - Google Patents

消臭剤組成物

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JP2000342672A JP11157792A JP15779299A JP2000342672A JP 2000342672 A JP2000342672 A JP 2000342672A JP 11157792 A JP11157792 A JP 11157792A JP 15779299 A JP15779299 A JP 15779299A JP 2000342672 A JP2000342672 A JP 2000342672A
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extract
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acid
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Takashi Hojo
敬士 北條
Hirohiko Tadenuma
裕彦 蓼沼
Yoshimi Ishikawa
芳美 石川
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 甘蔗抽出物と、亜鉛化合物などの甘蔗抽
出物以外の消臭成分とを配合した消臭剤組成物。 【効果】 甘蔗抽出物とそれ以外の消臭成分とを併用す
ることによって、これら成分の消臭作用が相乗的に働い
て、消臭力が増強するのみならず、更に速効性と持続性
とを有する消臭効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭剤組成物に関
し、更に詳しくは、日常生活で発生する様々な悪臭に対
して優れた消臭効果を有する消臭剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般家
庭においては、トイレ、リビングルーム、台所、冷蔵
庫、エアコン、靴、靴箱、自動車などから発生する様々
な悪臭があり、更に生ゴミ、排泄物、タバコ、体臭、口
臭、魚・肉類、犬猫や小動物等のペット、カビなども悪
臭の発生源となっている。これらの悪臭は、硫化水素、
メルカプタン、トリメチルアミン、アンモニア、イソ吉
草酸等が原因である。
【0003】そこで、以前からこれら種々の悪臭を消臭
するために多くの消臭剤が提案されている。
【0004】しかしながら、提案されている従来の消臭
剤は、消臭効果はあるが、持続性に欠けていたり、逆に
持続性はあるが、速効性に欠けているという問題があ
り、充分な消臭効果を有し、且つ速効性、持続性にも優
れ、総合的に満足できる消臭効果を有する消臭剤組成物
は、未だ開発されていないのが現状である。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、消臭力が増強されて、従来の消臭剤では満足できな
かった速効性と持続性とを兼ね備えた消臭効果を有する
消臭剤組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するために様々な消臭成分
を組み合わせて、種々の悪臭に対する消臭効果を鋭意研
究した結果、甘蔗汁及び甘蔗由来の製糖蜜をカラムクロ
マトグラフィーで処理して得られる甘蔗由来の消臭成分
に着目するに至り、この甘蔗抽出物を例えばリシノール
酸亜鉛,グルコン酸亜鉛等の亜鉛化合物のような他の消
臭成分と併用すると、後述する実施例及び比較例に示す
ように、これら成分の消臭作用が相乗的に機能して、そ
の消臭力が増強するのみならず、速効性及び持続性を兼
ね備えた消臭効果が得られることを見出し、本発明をな
すに至った。
【0007】即ち、本発明は、(A)甘蔗抽出物と、
(B)甘蔗抽出物以外の消臭成分とを配合してなること
を特徴とする消臭剤組成物を提供する。ここで、上記
(B)成分の消臭成分が亜鉛化合物であると、より効果
的である。
【0008】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の消臭剤組成物は、(A)甘蔗抽出物と、
(B)甘蔗抽出物以外の消臭成分とを含有するものであ
り、甘蔗由来の消臭成分と、それ以外の消臭成分とを併
用することによって、これら成分の有する消臭力が増強
され、更に速効性及び持続性を兼備する消臭剤組成物が
得られるものである。
【0009】ここで、本発明のA成分である甘蔗抽出物
は、「甘蔗」、即ちサトウキビのカラムクロマトグラフ
ィー抽出物であって、甘蔗汁及び甘蔗由来の製糖蜜の少
なくとも一方をカラムクロマトグラフィーで処理して得
られる消臭物質であり、より具体的には、上記甘蔗汁及
び甘蔗由来の製糖蜜を原料とし、これを固定担体として
合成吸着剤を充填したカラムに通液し、上記固定担体に
吸着された消臭成分を水、メタノール、エタノール及び
これらの混合物から選ばれる溶媒で溶出することによっ
て得られる画分を好適に使用することができる。また、
成分としてジメチルサルファイド、2−ペンチルフラ
ン、ノナナール、2−ブトキシエタノール、酢酸、1−
オクタノール、2,4−デカジエナール、1−ヘプタデ
カナール、2−(1−メチルプロピル)−フェノール、
フラネオール等を含んでいることが好ましい。ここで、
カラムクロマトグラフィ法による消臭物質の抽出は、例
えば特開平10−151182号公報に記載された方法
によって行なうことができ、このようにして得られる甘
蔗抽出物としては、市販品を用いることも可能であり、
例えば三井製糖(株)製の甘蔗由来の消臭成分(甘蔗抽
出物)などを好適に用いることができる。
【0010】本発明の消臭剤組成物において、上記甘蔗
抽出物の配合量は、抽出物の濃縮の程度、消臭成分の純
度などによって適宜選定することができ、特に制限され
るものではないが、例えば上記三井製糖(株)製の甘蔗
抽出物20重量%エタノール水溶液品(20重量%エタ
ノール水溶液中にエキス分約0.3重量%含有)を使用
する場合、通常組成物全体に対して0.15〜3%(重
量%、以下同様)、特に0.5〜1.5%とすると好適
であり、従って、エキス分換算では、0.0005〜
0.01%、特に0.0017〜0.005%とすると
好適である。配合量が少なすぎると充分な消臭効果を得
ることが困難となる場合があり、多すぎるとそれ以上の
配合の効果が得られないのみならず、製剤設計上の不都
合が生じる場合がある。
【0011】本発明の消臭剤組成物の(B)成分である
消臭成分は、その種類は特に限定されなるものではな
く、上記甘蔗抽出物以外の植物抽出物、有機化合物、無
機化合物などから選ばれる1種又は2種以上の消臭成分
を使用することができ、より具体的には、例えば水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸、塩酸、燐酸、
スルファミン酸、シュウ酸、ソルビン酸、フミン酸、ア
スコルビン酸、リンゴ酸、メチルリンゴ酸、マロン酸、
コハク酸、アルケニルコハク酸、グルタル酸、アジピン
酸、ピメリン酸、フマル酸、マレイン酸、メチルフマル
酸、メチルマレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、メ
サコン酸、アセチレン酸、クエン酸、イソクエン酸、グ
リコール酸、酒石酸、木酢、次亜塩素酸塩、二酸化塩
素、塩素、過酸化水素、過酸化物、過マンガン酸カリウ
ム、ホルマリン、グリオキサール、重亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸ナトリウム、硫酸第一鉄、塩化第二鉄、ジヒ
ドロキシ−アセトン、3,5,5−トリメチルヘキサノ
ール、β−エトキシプロピオンアルデヒド、グルタロア
ルデヒド、メタアクリル酸エステル、マレイン酸エステ
ル、マレイン酸モノエステル、マレイン酸モノアミド、
マレイン酸イミド、フマール酸ジアルキル、フマール酸
エステル、β−アシルアクリル酸、β−アシルアクリル
酸塩、セネシオン酸シトロネリル、1,3−ペンタジエ
ン−1−カルボン酸アルキルエステル、ピナンハイドロ
パーオキサイド、p−サイメンパーオキサイド、1,2
−プロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイ
ド、グリシジルエーテル、β−シクロデキストリン、ヒ
ドロキシプロピルシクロデキストリン、オクタアセチル
サッカロース、Fe(III)−オクタカルボキシフタ
ロシアニン、Fe(III)−テトラカルボキシフタロ
シアニン、5−メチル−2−イソプロピル−2−ヘキセ
ナール、オイゲノール、p−ブトキシフェノール、カテ
コール、ハイドロキノン、4−メチルカテコール、1,
2,4−トリハイドロキシベンゼン、3−メチルカテコ
ール、3−メトキシカテコール、没食子酸、カルノソー
ル、ロズマノール、ブラジリン、ヘマトキシリン、シコ
ニン、ミリセチン、バイカレイン、バイカリン、フラボ
ノイド、タンニン、シトラール、バニリン、クマリン、
マツ科植物の抽出物,モクセイ科植物の抽出物,シソエ
キス,お茶エキス,柿抽出エキス等の植物抽出物、より
具体的にはこれらを含有する植物抽出物消臭剤として市
販されている「ピュリエール」(松下電工(株)製),
「スメラル」(環境科学開発(株)製),「パンシル」
(リリース科学工業(株)製)等、酸化亜鉛,硫酸亜
鉛,塩化亜鉛,リン酸亜鉛,硝酸亜鉛,炭酸亜鉛,酢酸
亜鉛,シュウ酸亜鉛,クエン酸亜鉛,フマル酸亜鉛,ギ
酸亜鉛,乳酸亜鉛,グルコン酸亜鉛,リシノール酸亜鉛
等の亜鉛化合物などを挙げることができ、これらは1種
単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することが
できる。
【0012】本発明の場合、これらの中でも特に酸化亜
鉛,硫酸亜鉛,乳酸亜鉛,塩化亜鉛,リン酸亜鉛,硝酸
亜鉛,炭酸亜鉛,酢酸亜鉛,シュウ酸亜鉛,クエン酸亜
鉛,フマル酸亜鉛,ギ酸亜鉛,グルコン酸亜鉛,リシノ
ール酸亜鉛等の亜鉛化合物、上記植物抽出物消臭剤など
を上記甘蔗抽出物と併用すると、より効果的であり、こ
れらの中でもグルコン酸亜鉛,リシノール酸亜鉛、上記
植物抽出物消臭剤等が特に効果的である。
【0013】本発明の(B)成分である消臭成分は、そ
の調製方法などが特に制限されるものではなく、例えば
リシノール酸亜鉛についても市販品を用いることがで
き、例えば商品名「TEGO DEO HY77」、
「TEGO DEO CW90」、「TEGO DEO
PY88」、「TEGO SORB CONC. 5
0」(ゴールドシュミット社製)等を好適に使用するこ
とができる。
【0014】本発明の消臭剤組成物における上記(B)
の消臭成分の配合量は、その種類等によって適宜選定さ
れ、特に限定されるものではないが、例えば上記(B)
の消臭成分としてリシノール酸亜鉛の上記市販品を使用
する場合、組成物全体に対して製品として0.2〜6
%、好ましくは1〜3%とすると好適であり、リシノー
ル酸亜鉛分として0.1〜3%、好ましくは0.5〜
1.5%とすると好適である。配合量が少なすぎると充
分な消臭効果を得ることが困難となる場合があり、多す
ぎるとそれ以上の配合の効果が得られないのみならず、
製剤設計上の不都合が生じる場合がある。なお、リシノ
ール酸亜鉛以外の消臭成分を使用する場合は、その消臭
力を考慮して上述したリシノール酸亜鉛の好適な配合量
に準じて選定することができる。
【0015】また、上記甘蔗抽出物に対する配合割合
は、甘蔗抽出物20重量%エタノール水溶液品:消臭成
分(上記市販品)(重量比)=1:0.0025〜1:
15、特に1:0.5〜1:6とすると好適である。上
記範囲外では、充分な相乗効果を得ることが困難となる
場合がある。
【0016】本発明の消臭剤組成物は、本発明の効果を
妨げない限り、必要に応じて上記必須成分以外に任意の
成分を適宜配合することができる。任意成分としては、
水や有機溶媒、例えばエタノール,イソプロピルアルコ
ール等のアルコール類、アセトン等のケトン類などの親
水性有機溶媒、ヘキサン,石油エーテルなどの疎水性有
機溶媒などの各種溶媒、界面活性剤、低温下又は高温下
での液性を保持するために配合される低級アルキルベン
ゼンスルホン酸又はその塩、エチレングリコールなどの
ハイドロトロープ剤、殺菌剤、防腐剤及び防カビ剤、香
料、色素、酸化防止剤、増粘剤、ゲル化剤、紫外線吸収
剤などを挙げることができ、これらは本発明の効果を妨
げない範囲で常用量配合することができる。なお、これ
ら任意成分に用いられる化合物は、通常消臭剤に使用さ
れるものならば、どのようなものでもよく、特に限定さ
れるものではない。
【0017】本発明の消臭剤組成物は、使用態様が特に
限定されるものではなく、例えば液剤、エアゾール等の
スプレー剤、或は担体への含浸,粉末,錠剤,顆粒剤,
カプセル等への成形などの各種剤型を用途に応じて多岐
にわたって選択することができ、その製造方法も各用途
及び剤型に応じて常用される成分を用いて製造すること
ができる。
【0018】本発明の消臭剤組成物は、その用途が特に
限定されるものではなく、例えば住居用としてトイレ,
リビングルーム,寝室,台所,玄関,サニタリー用品,
排泄物,タバコ,ペット,オムツ,介護用品,衣類,カ
ーテン,コタツ,家具,エアコン,寝具,ゴミ箱,カ
ビ,生ゴミ,三角コーナー,冷蔵庫,ストレーナー,
靴,下駄箱等、人体用として腋臭,足臭,口臭等、更に
体臭防止用としてスポーツ用品,ヘルメット等、自動車
用消臭剤などとして好適である。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例及び比較例によって、
更に詳細に説明するが、本発明は、下記実施例に限定さ
れるものではない。
【0020】[実施例1]甘蔗抽出物20重量%エタノ
ール水溶液品(三井製糖(株)製)0.6重量%と、リ
シノール酸亜鉛として商品名「TEGO DEO CW
90」(ゴールドシュミット社製)2.0重量%(リシ
ノール酸亜鉛として約1重量%)と、ジプロピレングリ
コール5.0重量%と、エタノール35.0重量%と残
部に水を配合して、常法によりスプレー剤を調製し、実
施例1の消臭剤組成物を得た。
【0021】[実施例2]甘蔗抽出物20重量%エタノ
ール水溶液品(三井製糖(株)製)1.0重量%と、リ
シノール酸亜鉛として商品名「TEGO SORB C
ONC. 50」(ゴールドシュミット社製)1.0重
量%(リシノール酸亜鉛分として約0.5重量%)と、
ジプロピレングリコール5.0重量%と、エタノール2
0.0重量%と残部に水を配合して、常法によりスプレ
ー剤を調製し、実施例2の消臭剤組成物を得た。
【0022】[実施例3]甘蔗抽出物20重量%エタノ
ール水溶液品(三井製糖(株)製)0.6重量%と、甘
蔗抽出物以外の植物抽出物として商品名「ピュリエー
ル」(松下電工(株)製)0.6重量%と、エタノール
20.0重量%と残部に水を配合して、常法によりスプ
レー剤を調製し、実施例3の消臭剤組成物を得た。
【0023】[実施例4]甘蔗抽出物20重量%エタノ
ール水溶液品(三井製糖(株)製)0.6重量%と、甘
蔗抽出物以外の植物抽出物として商品名「スメラル」
(環境科学開発(株)製)0.6重量%と、エタノール
20.0重量%と残部に水を配合して、常法によりスプ
レー剤を調製し、実施例4の消臭剤組成物を得た。
【0024】[実施例5]甘蔗抽出物20重量%エタノ
ール水溶液品(三井製糖(株)製)0.6重量%と、甘
蔗抽出物以外の植物抽出物として商品名「パンシル」
(リリース科学工業(株)製)0.6重量%と、エタノ
ール20.0重量%と残部に水を配合して、常法により
スプレー剤を調製し、実施例5の消臭剤組成物を得た。
【0025】[比較例1]β−シクロデキストリン2.
0重量%と、リシノール酸亜鉛として商品名「TEGO
SORB CONC. 50」(ゴールドシュミット
社製)1.0重量%(リシノール酸亜鉛分として約0.
5重量%)と、ジプロピレングリコール5.0重量%
と、エタノール20.0重量%と残部に水を配合して、
常法によりスプレー剤を調製し、比較例1の消臭剤組成
物を得た。
【0026】[比較例2]リシノール酸亜鉛として商品
名「TEGO DEO CW90」(ゴールドシュミッ
ト社製)2.0重量%(リシノール酸亜鉛分として約1
重量%)と、ジプロピレングリコール5.0重量%と、
エタノール35.0重量%と残部に水を配合して、常法
によりスプレー剤を調製し、比較例2の消臭剤組成物を
得た。
【0027】[比較例3]甘蔗抽出物20重量%エタノ
ール水溶液品(三井製糖(株)製)1.0重量%と、ジ
プロピレングリコール5.0重量%と、エタノール2
0.0重量%と残部に水を配合して、常法によりスプレ
ー剤を調製し、比較例3の消臭剤組成物を得た。
【0028】上記実施例1〜5及び比較例1〜3の消臭
剤組成物について以下の試験を行なって、消臭効果を評
価した。
【0029】一般的な悪臭である硫化水素、メチルメル
カプタン、イソ吉草酸の臭気強度をそれぞれ下記臭気強
度の基準に示した臭気強度の段階3に設定した臭気評価
ボックスを用意し、これらの悪臭に対する上記実施例及
び比較例の各消臭剤組成物の消臭効果を下記評価方法に
従って専門パネラーにより官能試験した。結果を表1に
示す。
【0030】<臭気強度の基準> 段階 臭 気 強 度 0 無臭 1 何の臭いか判別できないが臭いを感じる 2 何の臭いか判別できる弱い臭いがする 3 何の臭いか容易に判別できる 4 強い臭い 5 強烈な臭い
【0031】<評価方法>庫内が臭気強度3になるよう
に上記三種類の悪臭(硫化水素、メチルメルカプタン、
イソ吉草酸)をそれぞれ入れた2000リットル容の上
記臭気評価ボックスに上記消臭剤組成物をスプレーし
(1回の噴霧量は0.3g)、12名のパネラーが噴霧
1分後と10分後の悪臭に対する消臭効果を下記評価基
準に基づいて官能評価して、各組成物について各パネラ
ーの評価値の平均点を求めた。
【0032】
【0033】
【表1】
【0034】表1の結果によれば、甘蔗抽出物と他の消
臭成分としてリシノール酸亜鉛又は甘蔗抽出物以外の植
物抽出物を含有する市販品植物抽出物消臭剤とを併用し
た本発明の消臭剤組成物は、一般的な悪臭である硫化水
素、メチルメルカプタン、イソ吉草酸に対して噴霧1分
後には優れた消臭効果を示し、その効果が噴霧10分後
であっても持続するのに対し、甘蔗抽出物以外の消臭成
分であるβ−シクロデキストリンと上記リシノール酸亜
鉛とを併用した場合(比較例1)、消臭成分としてリシ
ノール酸亜鉛を単独配合した場合(比較例2)、消臭成
分として甘蔗抽出物を単独配合した場合(比較例3)
は、いずれも噴霧1分後においても、噴霧10分後にお
いても充分な消臭効果が得られないことが認められた。
【0035】
【発明の効果】本発明の消臭剤組成物は、甘蔗抽出物と
それ以外の消臭成分とを併用することによって、これら
成分の消臭作用が相乗的に機能して、悪臭に対する消臭
力が増強するのみならず、更に速効性と持続性とを有す
る消臭効果が得られる。従って、本発明の消臭剤組成物
は、日常生活で発生する様々な悪臭を消臭するための家
具用,室内用等の住居用消臭剤、腋下,足,頭髪等の体
臭を消臭するための人体用,スポーツ用品用,ヘルメッ
ト用等の体臭用消臭剤、自動車用消臭剤、口臭用消臭剤
などとして好適に利用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 芳美 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA04 BB02 CC01 HH03 KK06 LL02 MM19 MM31

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)甘蔗抽出物と、(B)甘蔗抽出物
    以外の消臭成分とを配合してなることを特徴とする消臭
    剤組成物。
  2. 【請求項2】 上記(B)成分の消臭成分が亜鉛化合物
    である請求項1記載の消臭剤組成物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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