JP2865812B2 - 消臭剤 - Google Patents
消臭剤Info
- Publication number
- JP2865812B2 JP2865812B2 JP2147666A JP14766690A JP2865812B2 JP 2865812 B2 JP2865812 B2 JP 2865812B2 JP 2147666 A JP2147666 A JP 2147666A JP 14766690 A JP14766690 A JP 14766690A JP 2865812 B2 JP2865812 B2 JP 2865812B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hinokitiol
- deodorant
- present
- odor
- salts
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、優れた消臭効果を有する消臭剤に関するも
のである。
のである。
（従来の技術及びその課題） 人間の生活環境には、さまざまな悪臭・不快臭が存在
しており、これらを取り除き快適な空間を得るために、
従来より種々の消臭剤が提案され、実用化されてきた。
かかる消臭剤の例としては、吸着作用を有する活性炭や
シリカゲル等を使用したもの、中和作用を有する硫酸第
一鉄、水酸化カルシウム等を使用したもの、チオ硫酸ナ
トリウム、過マンガン酸カリウム等を使用して酸化還元
反応を利用したもの、付加作用を有する重亜硫酸ナトリ
ウム等を使用したものなどが挙げられる。さらに最近で
は、天然物志向の高まりにより、フラボノイドを含む植
物抽出物の応用が注目研究されている。しかしながら上
記成分では消臭力がまだ不十分であり、さらに優れた消
臭力を有する消臭剤の開発が望まれている。
しており、これらを取り除き快適な空間を得るために、
従来より種々の消臭剤が提案され、実用化されてきた。
かかる消臭剤の例としては、吸着作用を有する活性炭や
シリカゲル等を使用したもの、中和作用を有する硫酸第
一鉄、水酸化カルシウム等を使用したもの、チオ硫酸ナ
トリウム、過マンガン酸カリウム等を使用して酸化還元
反応を利用したもの、付加作用を有する重亜硫酸ナトリ
ウム等を使用したものなどが挙げられる。さらに最近で
は、天然物志向の高まりにより、フラボノイドを含む植
物抽出物の応用が注目研究されている。しかしながら上
記成分では消臭力がまだ不十分であり、さらに優れた消
臭力を有する消臭剤の開発が望まれている。
（課題を解決するための手段） 本発明者らは、上記要望に応えるべく鋭意研究を重ね
た結果、ヒノキチオールの塩類を含有せしめた消臭剤が
非常に優れた消臭力を有し、また安全性にも優れている
ことを見出し本発明を完成するに至った。
た結果、ヒノキチオールの塩類を含有せしめた消臭剤が
非常に優れた消臭力を有し、また安全性にも優れている
ことを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、ヒノキチオール塩より選ばれる一
種以上を含有することを特徴とする消臭剤に関するもの
である。
種以上を含有することを特徴とする消臭剤に関するもの
である。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に適用されるヒノキチオールは、β−ツヤプリ
シンと同一物質で、化学名は４−イソプロピル−２−ヒ
ドロキシ−シクロヘプタ−2,4,6−トリエン−１−オン
（C10H12O2）である。主として、台湾ヒノキ油、青森産
ヒバ油等から抽出されるが、合成的手法によって得られ
るものも使用できる。ヒノキチオールは、抗菌性等の種
々の薬理作用を有することが知られており、また、ヒノ
キチオールの毒性は大変弱く、マウスによるLD50は781.
1mg/kgと報告されている。皮膚に対する刺激も少なく、
安全な物質である。
シンと同一物質で、化学名は４−イソプロピル−２−ヒ
ドロキシ−シクロヘプタ−2,4,6−トリエン−１−オン
（C10H12O2）である。主として、台湾ヒノキ油、青森産
ヒバ油等から抽出されるが、合成的手法によって得られ
るものも使用できる。ヒノキチオールは、抗菌性等の種
々の薬理作用を有することが知られており、また、ヒノ
キチオールの毒性は大変弱く、マウスによるLD50は781.
1mg/kgと報告されている。皮膚に対する刺激も少なく、
安全な物質である。
本発明においては、ヒノキチオール塩を用いる。ヒノ
キチオール塩としてはナトリウム塩や、銅、鉄等の錯塩
が挙げられる。
キチオール塩としてはナトリウム塩や、銅、鉄等の錯塩
が挙げられる。
また本発明の消臭剤には、ヒノキチオールを有効成分
の１つとするヒバ油に鉄や銅等の金属を作用させて配合
することができる。ヒバ油は、主としてアスナロ、ヒノ
キアスナロ（青森ヒバなど）、台湾ヒノキ等の木材から
抽出される精油であり、ヒノキチオールのほかにβ−ト
ラブリン、シトロネール、トリメチルナフタリン、種々
の香料、テルペル類等種々の成分を含有するものであ
る。成分の１つであるβ−トラブリンは、ヒノキチオー
ルと同様に抗菌性を有することが知られており、ヒノキ
チオールと同様の消臭効果が期待できる。
の１つとするヒバ油に鉄や銅等の金属を作用させて配合
することができる。ヒバ油は、主としてアスナロ、ヒノ
キアスナロ（青森ヒバなど）、台湾ヒノキ等の木材から
抽出される精油であり、ヒノキチオールのほかにβ−ト
ラブリン、シトロネール、トリメチルナフタリン、種々
の香料、テルペル類等種々の成分を含有するものであ
る。成分の１つであるβ−トラブリンは、ヒノキチオー
ルと同様に抗菌性を有することが知られており、ヒノキ
チオールと同様の消臭効果が期待できる。
本発明においては、ヒバ油そのままで使用してもよい
し、ヒバ油中のヒノキチオールやβ−トラブリンを含む
酸性油成分のみを使用してもよい。上記ヒバ油やその酸
性油に鉄や銅等の金属を作用させてヒノキチオールやβ
−トラブリンと錯体を形成させて使用することができ
る。
し、ヒバ油中のヒノキチオールやβ−トラブリンを含む
酸性油成分のみを使用してもよい。上記ヒバ油やその酸
性油に鉄や銅等の金属を作用させてヒノキチオールやβ
−トラブリンと錯体を形成させて使用することができ
る。
本発明の消臭剤は、アミン臭、アンモニア臭などの悪
臭に対して有効であり、生活環境におけるあらゆる場所
（例えば室内、トイレなど）で使用することができ、そ
の形態は液状、固形状、粒状、ゲル状ペースト状など特
に限られたものではない。
臭に対して有効であり、生活環境におけるあらゆる場所
（例えば室内、トイレなど）で使用することができ、そ
の形態は液状、固形状、粒状、ゲル状ペースト状など特
に限られたものではない。
本発明においては、ヒノキチオール塩の配合量は、用
途に応じて任意に選択され、通常は組成物全体量に対し
て、0.0001〜15重量％、好ましくは0.001〜２重量％の
範囲とすることができる。
途に応じて任意に選択され、通常は組成物全体量に対し
て、0.0001〜15重量％、好ましくは0.001〜２重量％の
範囲とすることができる。
本発明の消臭剤には、用途や形態に応じてジクロルジ
フルオルメタンなどのガス（エアゾール製品用ガス）、
パウダー化に必要なタルク、エタノール、抗菌剤、色
素、香料、その他添加剤等の他の成分を適宜配合するこ
とができる。また、従来の消臭剤との併用も可能であ
る。当然のことながら、これらは本発明の効果を損なわ
ない質的、量的範囲内で使用されなければならない。
フルオルメタンなどのガス（エアゾール製品用ガス）、
パウダー化に必要なタルク、エタノール、抗菌剤、色
素、香料、その他添加剤等の他の成分を適宜配合するこ
とができる。また、従来の消臭剤との併用も可能であ
る。当然のことながら、これらは本発明の効果を損なわ
ない質的、量的範囲内で使用されなければならない。
（発明の効果） 本発明の消臭剤は、ヒノキチオールの塩類を配合する
ことにより、非常に優れた消臭力を有し、また安全性も
高いものである。
ことにより、非常に優れた消臭力を有し、また安全性も
高いものである。
（試験例） 試験例１ ヒノキチオール及びその塩類のトリメチルアミン臭に
対する消臭力を下記方法を用いて試験した。
対する消臭力を下記方法を用いて試験した。
内容量20mlの試験管に50μg/ml濃度のトリメチルアミ
ン水溶液を1mlと0.1Μリン酸緩衝液（pH7.0）／エタノ
ールを3/1とした混合溶媒にヒノキチオールが１重量％
濃度となるように配合されたサンプルa.1mlとを加え、
直ちに密栓した後37℃で５分間振とうし混合した。その
後、パネラー10名に上記試験管中のトリメチルアミン臭
の有無について表−１に示す５段階評価をしてもらっ
た。その結果を表−２に示す。またヒノキチオール以外
の消臭化合物についても上記と同様にしてサンプルb.〜
d.を作成し、同様の試験を行なった。その結果を同じく
表−２に示す。
ン水溶液を1mlと0.1Μリン酸緩衝液（pH7.0）／エタノ
ールを3/1とした混合溶媒にヒノキチオールが１重量％
濃度となるように配合されたサンプルa.1mlとを加え、
直ちに密栓した後37℃で５分間振とうし混合した。その
後、パネラー10名に上記試験管中のトリメチルアミン臭
の有無について表−１に示す５段階評価をしてもらっ
た。その結果を表−２に示す。またヒノキチオール以外
の消臭化合物についても上記と同様にしてサンプルb.〜
d.を作成し、同様の試験を行なった。その結果を同じく
表−２に示す。
（注１）50μg/ml濃度のトリメチルアミン水溶液のみの
場合（コントロール）の臭いを評点1.0とした。
場合（コントロール）の臭いを評点1.0とした。
表−２よりヒノキチオール、特にヒノキチオール鉄錯
体のトリメチルアミン臭に対する消臭効果を確認するこ
とができた。
体のトリメチルアミン臭に対する消臭効果を確認するこ
とができた。
試験例２ ヒノキチオール及びその塩類のアンモニア臭に対する
消臭力を試験例１と同様の方法にて試験した。すなわち
試験例２は試験例１におけるトリメチルアミンのかわり
に同濃度のアンモニア水溶液を使用して行なったもので
ある。
消臭力を試験例１と同様の方法にて試験した。すなわち
試験例２は試験例１におけるトリメチルアミンのかわり
に同濃度のアンモニア水溶液を使用して行なったもので
ある。
試験はヒノキチオール（サンプルe.）、ヒノキチオー
ルナトリウム（サンプルf.）及びフラボノイドの一種で
あるクェルセチン（サンプルg.）の三種について実施し
た。その結果を表−３に示す。
ルナトリウム（サンプルf.）及びフラボノイドの一種で
あるクェルセチン（サンプルg.）の三種について実施し
た。その結果を表−３に示す。
（注２）50μg/ml濃度のアンモニア水溶液のみの場合
（コントロール）の臭いを評点1.0とした。表−３より
ヒノキチオールやヒノキチオールナトリウムのアンモニ
ア臭に対する消臭効果を確認することができた。
（コントロール）の臭いを評点1.0とした。表−３より
ヒノキチオールやヒノキチオールナトリウムのアンモニ
ア臭に対する消臭効果を確認することができた。
試験例３ 内容量20mlの試験管に試験例１と同様に調整した消臭
剤2mlを加え、密栓した後、１分間撹拌混合する。これ
にメチルメルカプタン300ngを添加後、再び栓をして２
分間強く撹拌する。37℃で３分間静置した後、ヘッドス
ペースより1mlを採取し、直ちにガスクロマトグラフィ
ーで測定する。消臭率を下記式から求めた。その結果を
表−４に示す。
剤2mlを加え、密栓した後、１分間撹拌混合する。これ
にメチルメルカプタン300ngを添加後、再び栓をして２
分間強く撹拌する。37℃で３分間静置した後、ヘッドス
ペースより1mlを採取し、直ちにガスクロマトグラフィ
ーで測定する。消臭率を下記式から求めた。その結果を
表−４に示す。
C:コントロールのガスクロマトグラム面積 S:サンプルのガスクロマトグラム面積 表−４に示すように、ヒノキチオール、特にヒノキチ
オール鉄（III）錯塩は、メチルメルカプタンの臭いを
効果的に消臭することが認められた。
オール鉄（III）錯塩は、メチルメルカプタンの臭いを
効果的に消臭することが認められた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−230169（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−11234（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−293873（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) A61L 9/01
Claims (3)
- 【請求項１】ヒノキチオール塩より選ばれる一種以上を
含有することを特徴とする消臭剤。 - 【請求項２】ヒノキチオール塩が、ヒノキチオールの金
属錯体である請求項１記載の消臭剤。 - 【請求項３】ヒノキチオール塩が、ヒノキチオールの鉄
錯体である請求項２記載の消臭剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2147666A JP2865812B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | 消臭剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2147666A JP2865812B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | 消臭剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0440959A JPH0440959A (ja) | 1992-02-12 |
| JP2865812B2 true JP2865812B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=15435529
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2147666A Expired - Lifetime JP2865812B2 (ja) | 1990-06-06 | 1990-06-06 | 消臭剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2865812B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4942468B2 (ja) * | 2006-12-11 | 2012-05-30 | 花王株式会社 | ペット用シーツ |
| JP2014150864A (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-25 | Neos Co Ltd | 液状消臭剤組成物 |
-
1990
- 1990-06-06 JP JP2147666A patent/JP2865812B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0440959A (ja) | 1992-02-12 |
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