JPH0440959A - 消臭剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、優れた消臭効果を有する消臭剤に関するもの
である。

（従来の技術及びその課題） 人間の生活環境には、さまざまな悪臭・不快臭が存在し
ており、これらを取り除き快適な空間を得るために、従
来より種々の消臭剤が提案され、実用化されてきた。か
かる消臭剤の例としては、吸着作用を有する活性炭やシ
リカゲル等を使用したもの、中和作用を有する硫酸第一
鉄、水酸化カルシウム等を使用したもの、チオ硫酸ナト
リウム、過マンガン酸カリウム等を使用して酸化還元反
応を利用したもの、付加作用を有する重亜硫酸ナトリウ
ム等を使用したものなどが挙げられる。さらに最近では
、天然物志向の高まりにより、フラホノイドを含む植物
抽出物の応用が注目研究されている。しかしながら上記
成分では消臭力がまだ不十分であり、さらに優れた消臭
力を有する消臭剤の開発が望まれている。

（課題を解決するための手段） 本発明者らは、上記要望に応えるべく鋭意研究を重ねた
結果、ヒノキチオールあるいはその塩類を含有せしめた
消臭剤が非常に優れた消臭力を有し、また安全性にも優
れていることを見出し本発明を完成するに至った。

すなわち本発明は、ヒノキチオール及びヒノキチオール
塩より選ばれる一種以上を含有することを特徴とする消
臭剤に関するものである。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明に適用されるヒノキチオールは、β−ツヤプリジ
ンと同一物質で、化学名は４−イソプロピル−２−ヒド
ロキシ−シクロへブタ−２，４゜６−トリエン−１−オ
ン（Ｃ，、、Ｈ，、Ｏ，）である。

主として、台湾ヒノキ油、青森量ヒノく油等から抽出さ
れるが、合成的手法によって得られるものも使用できる
。ヒノキチオールは、抗菌性等の種々の薬理作用を有す
ることが知られており、また、ヒノキチオールの毒性は
大変弱く、マウスによるＬＤ％、、は７８１．１　ｍｇ
／ｋｇと報告されテイル。皮膚ニ対する刺激も少なく、
安全な物質である。

本発明においては、ヒノキチオールだけでなく、ヒノキ
チオール塩も同様に用いることができる。

ヒノキチオール塩としてはナトリウム塩や、銅、鉄等の
錯塩が挙げられる。

また本発明の消臭剤には、ヒノキチオールを有効成分の
１つとするヒバ油を配合することができる。ヒバ油は、
主としてアスナロ、ヒノキアスナロ（青森ヒバなど）、
台湾ヒノキ等の木材から抽出される精油であり、ヒノキ
チオールのほかにβトラプリン、シトロネール、トリメ
チルナフタリン、種々の香料、チルベル類等種々の成分
を含有するものである。成分の１つであるβ−トラプリ
ンは、ヒノキチオールと同様に抗菌性を有することが知
られており、ヒノキチオールと同様の消臭効果が期待で
きる。

本発明においては、ヒバ油そのままで使用してもよいし
、ヒバ油中のヒノキチオールやβ−トラプリンを含む酸
性油成分のみを使用してもよい。

また鉄や銅等の金属を作用させてヒノキチオールやβ−
トラプリンと錯体を形成させたヒバ油や同様に処理した
酸性油を使用することもできる。

本発明の消臭剤は、アミン臭、アンモニア臭などの悪臭
に対して有効であり、生活環境におけるあらゆる場所（
例えば室内、トイレなど）で使用することができ、その
形態は液状、固形状、粒状、ゲル状ペースト状など特に
限られたものではない。

本発明においては、ヒノキチオール、ヒノキチオール塩
の配合量は、用途に応じて任意に選択され、通常は組成
物全体量に対して、０．０００１〜１５重量％、好まし
くは０．００１〜２重景％の範囲とすることかできる。

本発明の消臭剤には、用途や形態に応じてジクロルジフ
ルオルメタンなどのガス（エアゾール製品用ガス）、パ
ウダー化に必要なタルク、エタノール、抗菌剤、色素、
香料、その他添加剤等の他の成分を適宜配合することが
できる。また、従来の消臭剤との併用も可能である。当
然のことながら、これらは本発明の効果を損なわない質
的、量的範囲内で使用されなければならない。

（発明の効果） 本発明の消臭剤は、ヒノキチオールあるいはその塩類を
配合することにより、非常に優れた消臭力を有し、また
安全性も高いものである。

（試験例） 試験例１ ヒノキチオール及びその塩類のトリメチルアミン臭に対
する消臭力を下記方法を用いて試験した。

内容ｆｆ１２０ｍ１の試験管に５０μｇ／ｍｌ濃度のト
リメチルアミン水溶液を１ｍｌとＯ，１Ｍリン酸緩衝液
（ｐＨ７，０）／エタノールを３／１とした混合溶媒に
ヒノキチオールが１重量％濃度となるように配合された
サンプルａ、１ｍｌとを加え、直ちに密栓した後３７℃
で５分間振とうし混合した。その後、パネラ−１０名に
上記試験管中のトリメチルアミン臭の有無について表−
１に示す５段階評価をしてもらった。その結果を表−２
に示す。またヒノキチオール以外の消臭化合物について
も上記と同様にしてサンプルｂ。〜ｄ、を作成し、同様
の試験を行なった。その結果を同じく表−２に示す。

表−１ （注１）５０μｇ／ｍｌｃ度のトリチルアミン水溶液の
みの場合（コントロール）の臭いを評点１．０とした。

表−２ ル鉄錯体のトリメチルアミン臭に対する消臭効果を確認
することができた。

試験例２ ヒノキチオール及びその塩類のアンモニア臭（こ対する
消臭力を試験例１と同様の方法番ごて試験した。すなわ
ち試験例２は試験例１におけるトリメチルアミンのかわ
りに同濃度のアンモニア水溶液を使用して行なったもの
である。

試験はヒノキチオール（サンプルｅ、）、ヒノキチオー
ルナトリウム（サンプルｆ、）及びフラボノイドの一種
であるクエルセチン（サンプルｇ。

）の三種について実施した。その結果を表−３に示す。

２よりヒノキチオール、 特にヒノキチオ 表−３ トリウムのアンモニア臭に対する消臭効果を確認するこ
とができた。

試験例３ 内容量２０ｍ１の試験管に試験例１と同様に調整した消
臭剤２ｍｌを加え、密栓した後、１分間攪拌混合する。

これにメチルメルカプタン３００ｎｇを添加後、再び栓
をして２分間強く攪拌する。

３７℃で３分間静置した後、ノ＼ツドスペースより１ｍ
ｌを採取し、直ちにガスクロマトグラフィーで測定する
。消臭率を下記式から求めた。その結果を表−４に示す
。

消臭率（％）＝　　　　　　　Ｘ１００Ｃ：コントロー
ルのガスクロマトグラム面積Ｓ、サンプルのガスクロマ
トダラム面積表−４ （注２）５０μｇ／ｍｌ濃度のアンモニア水溶液のみの
ヒノキチオール ９０．２ 場合（コントロール）の臭いを評点１．０とした。

ヒノキチオール鉄 （ＩＩＩ） 錯塩 ９３．５ 表−３よりヒノキチオールやヒノキチオ−ルナ緑茶フラ
ボノイド 表−４に示すように、ヒノキチオール、特にヒノキチオ
ール鉄（ｍ）錯塩は、メチルメルカプタンの臭いを効果
的に消臭することが認められた。

（実施例） 以下、本発明を実施例によって示すが、本発明はこれら
の実施例のみに限定されるものではない。

実施例１ 下記配合の液状消臭剤を得た。

ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油　　１．５重量％エタ
ノール　　　　　　　　　　　　１０．０香料（ペパー
ミント、チモール ユーカリ油、１−メントール）２．０ グリセリン　　　　　　　　　　２０．０安息香酸エス
テル　　　　　　　　　遠景青色１号、黄色４号　　　
　　　　　適量ヒノキチオール　　　　　　　　　　１
．０臭剤を５０ｍ１加えてふたを腰上記実施例〕の消臭
剤よりヒノキチオールを除いたもの（比較例１）を同様
に加えたビーカーとともに室内放置し、５分後に各ビー
カーの臭気を表−５に示す判定基準でパネラ−１０名に
評価してもらった。結果を同じく表−５に示す。

表−５ 計 １ｍ１の猫の尿を、５０℃の温水５０ｍ１のはいったビ
ーカーに加え、これに上記実施例１の消去−５より、ヒ
ノキチオールの猫の尿の臭いに対する消臭効果が確認さ
れた。

実施例２ 下記配合の噴霧式消臭剤を得た。

表−６ ■−ジクロルジフルオルメタン　　３９０計　　　　　
　　　　１．００．０ ■を均一に攪拌溶解して、缶に充填し、バルブ装着後■
のガスを充填する。

また上記実施例２の消臭剤においてヒバ油のかわりに緑
茶フラボノイドを使用したものを比較例２の消臭剤とし
て得た。

容量３１のビニル袋にタバコ１本分の煙を注入し、上記
消臭剤をその中に３ｇ噴霧して、３分後、各ビニル袋内
の臭気を表−６に示ず判定基準でパネラ−１０名に評価
してもらった。結果を同じく表−６に示す。

表−６に示すように、ヒバ油のタバコに対する消臭効果
が確認された。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ヒノキチオール及びヒノキチオール塩より選ばれる
   一種以上を含有することを特徴とする消臭剤。 ２、ヒバ油を含有する請求項１記載の消臭剤。