JP2008254926A - 高所作業車の安全装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高所作業車の作業台の昇降動作時における緊急停止操作をより確実に行い得る有効適切な安全装置を提供する。
【解決手段】作業員により押圧動作がなされているか否かを検知するタッチセンサー3を備える。タッチセンサーは、常時オフとされ作業員による押圧操作によりオンとなる第1スイッチ3aと、第1スイッチの下方に重ねられて設けられて常時オンとされかつ第1スイッチがオンの状態でさらに押圧操作がなされてオフとなる第2スイッチ3bによるダブルアクション機構とし、緊急時には離すかあるいはさらに押圧して昇降動作を緊急停止させる。タッチセンサーに代えてグリップセンサーを備える。作業台に加わる衝撃を衝撃センサー13により検知して緊急停止する。タッチセンサーやグリップセンサーの操作状況、衝撃センサーの作動状況を表示する表示灯を備える。
【選択図】図1
【解決手段】作業員により押圧動作がなされているか否かを検知するタッチセンサー3を備える。タッチセンサーは、常時オフとされ作業員による押圧操作によりオンとなる第1スイッチ3aと、第1スイッチの下方に重ねられて設けられて常時オンとされかつ第1スイッチがオンの状態でさらに押圧操作がなされてオフとなる第2スイッチ3bによるダブルアクション機構とし、緊急時には離すかあるいはさらに押圧して昇降動作を緊急停止させる。タッチセンサーに代えてグリップセンサーを備える。作業台に加わる衝撃を衝撃センサー13により検知して緊急停止する。タッチセンサーやグリップセンサーの操作状況、衝撃センサーの作動状況を表示する表示灯を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は建設現場などにおいて高所作業の際に使用する高所作業車に係わり、特に作業台の昇降操作に対する安全装置に関する。
周知のように、建設現場において高所作業を行うために多用されている高所作業車は、たとえば特許文献1に示されているように、クローラにより自走可能な走行台車にシザースリンク機構によって作業台を昇降可能に設置したもので、作業台に乗り込んだ作業員の手動操作によって走行台車の走行動作(前進および後進)、作業台の昇降動作(上昇および降下)や旋回動作(右旋回および左旋回)等を行って作業台を所望の作業位置に導くように構成されたものが最も一般的である。
この種の高所作業車には作業安全性を確保するための様々な安全装置が備えられており、特許文献1に示されるものは転倒防止のために作業台の高さと位置を規制する安全機構を備えたものとなっている。
特開平6−286996号公報
この種の高所作業車には作業安全性を確保するための様々な安全装置が備えられており、特許文献1に示されるものは転倒防止のために作業台の高さと位置を規制する安全機構を備えたものとなっている。
ところで、この種の高所作業車には安全装置としての緊急停止機構が不可欠である。たとえば、作業台が上昇動作している際に作業台が上方障害物に接触したり衝突しそうになった際には、それ以上の上昇を緊急に停止して重大事故につながる危険性を回避する必要があるが、その際に通常の昇降スイッチの操作によることのみでは迅速な対応ができなかったり、誤操作を招く懸念もあるので、それを補完する何らかの安全装置を備えておくことが必要である。
そのため、従来一般には通常の操作スイッチに優先する非常停止ボタンの類を操作し易い位置に設置しておき、緊急時にはそれを押すことで全ての動作が緊急に停止して安全性を確保するものとしているが、様々な状況を想定すれば必ずしも充分ではないとされ、より万全の安全対策が必要ともされている。
そのため、従来一般には通常の操作スイッチに優先する非常停止ボタンの類を操作し易い位置に設置しておき、緊急時にはそれを押すことで全ての動作が緊急に停止して安全性を確保するものとしているが、様々な状況を想定すれば必ずしも充分ではないとされ、より万全の安全対策が必要ともされている。
上記事情に鑑み、本発明はこの種の高所作業車の操作時の作業安全性、特に作業台の昇降動作時における緊急停止操作をより確実に行い得る有効適切な安全装置を提供することを目的とする。
本発明は、作業員の操作により昇降する作業台を備えた高所作業車に設置されて、前記作業台の昇降動作を緊急停止させるための安全装置であって、作業員により押圧操作がなされているか否かを検知するタッチセンサーを備え、該タッチセンサーは、常時オフとされ作業員による押圧操作によりオンとなる第1スイッチと、該第1スイッチの下方に重ねられて設けられていて常時オンとされかつ第1スイッチがオンの状態でさらに押圧操作がなされることによりオフとなる第2スイッチからなるダブルアクション機構を備えた構成とされていて、該タッチセンサーに対する作業員の押圧操作によって前記第1スイッチがオンとなっていることを条件に前記作業台の昇降操作が可能とされ、かつ、その状態から押圧操作が解かれて第1スイッチがオフとなるかあるいはさらなる押圧操作により前記第2スイッチがオフとなると作業台の昇降動作が緊急停止する構成とされてなることを特徴とする。
本発明は、作業員の押圧操作により作動するタッチセンサーに代えて、作業員の把持操作により同様に作動して同様に機能するグリップセンサーを用いることもできる。
また、タッチセンサーあるいはグリップセンサーの操作状況を表示する表示灯を備えることが好ましい。
本発明は、作業員の押圧操作により作動するタッチセンサーに代えて、作業員の把持操作により同様に作動して同様に機能するグリップセンサーを用いることもできる。
また、タッチセンサーあるいはグリップセンサーの操作状況を表示する表示灯を備えることが好ましい。
また、上記に加えて、作業台に加わる衝撃を検知するための衝撃センサーを備え、該衝撃センサーが予め設定した所定レベルの衝撃を検知すると作業台の昇降動作が緊急停止する構成とすることが好ましく、その場合においては衝撃センサーの作動状況を表示する表示灯を備えることが好ましい。
本発明によれば、通常の単なる非常停止ボタンのように緊急時に押すという操作とは逆に、予め押していたタッチセンサーあるいは予め把持していたグリップセンサーを緊急時には離すという操作によって瞬時に緊急停止がなされ、しかもそのタッチセンサーをさらに押し込むあるいはグリップセンサーをさらに把持するという操作によっても同様に瞬時に緊急停止がなされる。
したがって、そのようなタッチセンサーやグリップセンサーを備えることにより様々な状況においても確実に緊急停止操作を行うことが可能であるし、緊急時に慌てて誤操作を行ってしまう余地もなく、通常は想定できないような事態に対しても万全の安全対策となる。
勿論、操作を開始する際には必ずタッチセンサーを押す、あるいはグリップセンサーを把持する、という意識的な操作が必要であるので、昇降スイッチが不用意に操作されてしまって作業台の昇降動作が不用意に開始されてしまうといった事態を未然に防止でき、この種の高所作業車の操作上の安全性や信頼性を充分に確保することができる。
したがって、そのようなタッチセンサーやグリップセンサーを備えることにより様々な状況においても確実に緊急停止操作を行うことが可能であるし、緊急時に慌てて誤操作を行ってしまう余地もなく、通常は想定できないような事態に対しても万全の安全対策となる。
勿論、操作を開始する際には必ずタッチセンサーを押す、あるいはグリップセンサーを把持する、という意識的な操作が必要であるので、昇降スイッチが不用意に操作されてしまって作業台の昇降動作が不用意に開始されてしまうといった事態を未然に防止でき、この種の高所作業車の操作上の安全性や信頼性を充分に確保することができる。
また、上記のタッチセンサーあるいはグリップセンサーに加えて、作業台に加わる衝撃を衝撃センサーにより検知して昇降動作を緊急停止するように構成すれば、作業員がタッチセンサーやグリップセンサーを操作できないような事態となった場合であっても自動的かつ確実に緊急停止操作がなされ、より万全の安全対策となる。
さらに、タッチセンサーやグリップセンサーの操作状況、衝撃センサーの作動状況を表示するための表示灯を備えることにより、作業台の操作状況や作動状況を目視によっても確実に確認でき、したがって運転操作性や安全性をより向上させることができる。
本発明の一実施形態を図1〜図3を参照して説明する。
本実施形態は特許文献1に示されるような高所作業車への適用例であって、図1はその高所作業車の作業台に設置される操作盤1の構成を示す電気回路図、図2はその外観を示す図、図3は操作盤1に組み込んだ安全装置2の主要構成要素であるタッチセンサー3の概略構成を示す図である。
本実施形態は特許文献1に示されるような高所作業車への適用例であって、図1はその高所作業車の作業台に設置される操作盤1の構成を示す電気回路図、図2はその外観を示す図、図3は操作盤1に組み込んだ安全装置2の主要構成要素であるタッチセンサー3の概略構成を示す図である。
本実施形態における操作盤1は高所作業車全体に対する手動操作を行うためのもので、基本的には従来一般の種の高所作業車における操作盤と同様に、走行台車を走行(前進および後進)させるための走行スイッチ4、作業台を昇降(上昇および下降)させるための昇降スイッチ5、作業台を旋回(ステアリング:右旋回および左旋回)させるための旋回スイッチ6、非常時に他の全ての操作に優先して全ての動作を強制的に停止させるための非常停止ボタン7を備える他、速度切替スイッチ8、始動スイッチ9、ホーンスイッチ10、電源ランプ11、過荷重警告ランプ12、等の補機類を備えたものである。
それに加えて、本実施形態における操作盤1には作業台の昇降動作に対する安全装置2が組み込まれ、図2に示すようにその主要構成要素としてのタッチセンサー3が操作盤1前面の操作パネルの左側部に備えられたものとなっている。
タッチセンサー3は、図1に示すように電気的には作業台を昇降させるための昇降スイッチ5と直列に設置されており、作業員がこのタッチセンサー3を押圧操作することを条件に昇降スイッチ5の操作が可能となり、かつ緊急時にはタッチセンサー3を離す(押圧操作を解く)か、あるいはタッチセンサー3をさらに押圧操作することによって、作業台の昇降動作が緊急停止するようになっている。
タッチセンサー3は、図1に示すように電気的には作業台を昇降させるための昇降スイッチ5と直列に設置されており、作業員がこのタッチセンサー3を押圧操作することを条件に昇降スイッチ5の操作が可能となり、かつ緊急時にはタッチセンサー3を離す(押圧操作を解く)か、あるいはタッチセンサー3をさらに押圧操作することによって、作業台の昇降動作が緊急停止するようになっている。
すなわち、タッチセンサー3は図1に示すように電気的には直列に接続された第1スイッチ3aと第2スイッチ3bとからなり、第1スイッチ3aは常時オフで押圧時のみオンとなり、第2スイッチ3bは逆に常時オンで押圧時のみオフとなるものとされている。
そして、それら第1スイッチ3aと第2スイッチ3bは図3に示すように上下に重ねられて一体化された構成とされていて、このタッチセンサー3の全体は第1スイッチ3aのみが押圧可能とされているばかりでなく第1スイッチ3aと第2スイッチ3bの双方が同時に押圧可能とされたダブルアクション機構によるものとされている。
なお、タッチセンサー3を操作した際には、各アクションごとに、つまり第1スイッチ3aがオン/オフした際、および第2スイッチ3bがオフ/オンした際に、たとえば適度のクリック感のような何らかの操作感覚が生じるようにしておくことにより、タッチセンサー3の操作を確実に行えるし誤操作を防止することができる。また、タッチセンサー3の操作に応じてその状況を表示する機能を付加することが好ましい(その点については後述する)。
そして、それら第1スイッチ3aと第2スイッチ3bは図3に示すように上下に重ねられて一体化された構成とされていて、このタッチセンサー3の全体は第1スイッチ3aのみが押圧可能とされているばかりでなく第1スイッチ3aと第2スイッチ3bの双方が同時に押圧可能とされたダブルアクション機構によるものとされている。
なお、タッチセンサー3を操作した際には、各アクションごとに、つまり第1スイッチ3aがオン/オフした際、および第2スイッチ3bがオフ/オンした際に、たとえば適度のクリック感のような何らかの操作感覚が生じるようにしておくことにより、タッチセンサー3の操作を確実に行えるし誤操作を防止することができる。また、タッチセンサー3の操作に応じてその状況を表示する機能を付加することが好ましい(その点については後述する)。
このタッチセンサー3は、第1スイッチ3aのみを押圧した状態(第1アクション)においては第1スイッチ3aおよび第2スイッチ3bの双方がオンとなり、これを条件として作業台の昇降操作が可能となっている。つまり、作業員が作業台を昇降操作する際には左手によりタッチセンサー3を押圧して第1スイッチを3aオンとする必要があり、その状態を維持しつつ右手により昇降スイッチ5(上昇または下降)を操作してはじめて作業台の昇降動作が開始されることになる。
そして、その状態を維持しつつ昇降動作がなされているときに、何らかの理由で緊急停止する事態となった際には、作業員は右手で昇降スイッチ5を操作したり、あるいは非常停止ボタン7を押すまでもなく、左手をタッチセンサー3から離すだけで第1スイッチ3aは直ちにオフとなって昇降動作は瞬時に停止する。勿論、何らかの事態で作業員がタッチセンサー3から手を離さざるを得ない事態となった場合や、作業員の不注意により手を離してしまったような場合にも、同様に瞬時に緊急停止がなされる。
しかも、緊急時において何らかの事情により左手をタッチセンサー3から離すことができない場合、あるいは離し難い状況になった場合には、上記とは逆にタッチセンサー3をさらに押圧操作すれば、第1スイッチ3aのみならず第2スイッチ3bも同時に押圧された状態(第2アクション)となり、それによりそれまではオンとなっていた第2スイッチ3bがオフとなり、これによっても昇降動作は緊急に停止することになる。
そして、その状態を維持しつつ昇降動作がなされているときに、何らかの理由で緊急停止する事態となった際には、作業員は右手で昇降スイッチ5を操作したり、あるいは非常停止ボタン7を押すまでもなく、左手をタッチセンサー3から離すだけで第1スイッチ3aは直ちにオフとなって昇降動作は瞬時に停止する。勿論、何らかの事態で作業員がタッチセンサー3から手を離さざるを得ない事態となった場合や、作業員の不注意により手を離してしまったような場合にも、同様に瞬時に緊急停止がなされる。
しかも、緊急時において何らかの事情により左手をタッチセンサー3から離すことができない場合、あるいは離し難い状況になった場合には、上記とは逆にタッチセンサー3をさらに押圧操作すれば、第1スイッチ3aのみならず第2スイッチ3bも同時に押圧された状態(第2アクション)となり、それによりそれまではオンとなっていた第2スイッチ3bがオフとなり、これによっても昇降動作は緊急に停止することになる。
このように、本実施形態におけるタッチセンサー3は、通常の単なる非常停止ボタンのように「非常時に押す」という操作とは逆に「予め押していた状態から離す」という操作により緊急停止がなされ、かつ「押していた状態からさらに押し込む」という操作によっても同様に緊急停止がなされるものである。
したがってこのようなタッチセンサー3を備えることにより、様々な状況においても確実に緊急停止操作を行うことが可能であるし、緊急時に慌てて誤操作を行ってしまう余地もなく、通常は想定できないような事態に対しても万全の安全対策となる。
勿論、操作を開始する際には必ずタッチセンサー3を押すという意識的な操作が必要であるので、昇降スイッチ5が不用意に操作されてしまって作業台の昇降動作が不用意に開始されてしまうといった事態を未然に防止でき、この種の高所作業車の操作上の安全性や信頼性を充分に確保することができる。
したがってこのようなタッチセンサー3を備えることにより、様々な状況においても確実に緊急停止操作を行うことが可能であるし、緊急時に慌てて誤操作を行ってしまう余地もなく、通常は想定できないような事態に対しても万全の安全対策となる。
勿論、操作を開始する際には必ずタッチセンサー3を押すという意識的な操作が必要であるので、昇降スイッチ5が不用意に操作されてしまって作業台の昇降動作が不用意に開始されてしまうといった事態を未然に防止でき、この種の高所作業車の操作上の安全性や信頼性を充分に確保することができる。
また、以上に加え、本実施形態の安全装置2には作業台に加わる衝撃を検知するための衝撃センサー13も備えられており、その衝撃センサー13が予め設定した許容限度を超える衝撃を検知した際には昇降スイッチ5やタッチセンサー3に優先して作業台の昇降動作を強制的に緊急停止させるように構成されている。
このような衝撃センサー13を設けることにより、作業台が昇降動作中に何らかの原因により大きな衝撃を受けたような場合、たとえば作業台の上昇動作の際に想定外の上方障害物に接触してしまったような場合には、タッチセンサー3や昇降スイッチ5、非常停止ボタン7を操作するまでもなく作業台の昇降動作が自動的に停止するから、作業員による緊急回避操作が不可能であるような状況下においても確実かつ自動的に緊急停止させることができる。
このような衝撃センサー13を設けることにより、作業台が昇降動作中に何らかの原因により大きな衝撃を受けたような場合、たとえば作業台の上昇動作の際に想定外の上方障害物に接触してしまったような場合には、タッチセンサー3や昇降スイッチ5、非常停止ボタン7を操作するまでもなく作業台の昇降動作が自動的に停止するから、作業員による緊急回避操作が不可能であるような状況下においても確実かつ自動的に緊急停止させることができる。
さらに、本実施形態においては作業台の床面にフートスイッチ14(図1参照)も設けられており、作業員がこのフートスイッチ14を踏み込むことを条件に全ての操作が可能になるようにされている。したがって、作業台を操作する際には作業員は必ずフートスイッチ14を意識的に踏み込まねばならず、そのため作業員の不用意な操作や、他の作業をしながら不自然な姿勢で操作するようなことを確実に防止できるし、作業員がフートスイッチ14の踏み込み操作を止めたり、何らかの事態で踏み続けることができなくなったような場合には、全てに優先して作業台が緊急停止するからより万全である。
なお、タッチセンサー3は上記実施形態のように作業員が手動操作するための操作パネルの左側部に設置して作業員が常に左手で押圧操作するように構成することが好ましいが、それに代えて、あるいはそれに加えて、タッチセンサー3を上記のフートスイッチ14のように作業台の床面に設置する(換言すれば、上記のフートスイッチ14としてダブルアクション機構のタッチセンサー3を設置する)ことも考えられる。
その場合には作業員の左手は自由になり、操作開始時点でフートスイッチとしてのタッチセンサー3を第1アクション位置まで軽く踏み込み、その状態を維持したままで操作を行い、緊急時にはタッチセンサー3から足を離すか、あるいは第2アクション位置までさらに強く踏み込むことで緊急停止させることができる。
その場合には作業員の左手は自由になり、操作開始時点でフートスイッチとしてのタッチセンサー3を第1アクション位置まで軽く踏み込み、その状態を維持したままで操作を行い、緊急時にはタッチセンサー3から足を離すか、あるいは第2アクション位置までさらに強く踏み込むことで緊急停止させることができる。
さらに、本発明においては上記のタッチセンサー3に代えて、作業員の把持操作により同様に機能するグリップセンサー15を用いることもでき、その場合の実施形態を図4に示す。
本実施形態におけるグリップセンサー15は作業員が左手で把持可能なもので、図示例の場合にはそのグリップセンサー15を作業台の手摺部に取り付けてケーブル16を介して操作盤1に接続している。操作盤1としてはタッチセンサー3を省略した以外は上記実施形態における操作盤1と同様に機能するものを使用すれば良い。
グリップセンサー15の内部には、図示は省略したが上記タッチセンサー3と同様に第1スイッチ(常時オフ)と第2スイッチ(常時オン)とが組み込まれていて、作業員が軽く把持すると第1スイッチがオンとなって作業台の昇降操作が可能となり、その状態から把持を解除して第1スイッチをオフとするか、あるいはさらに強く把持して第2スイッチをオフとすることにより作業台を緊急停止させることができるようになっている。つまり、このグリップセンサー15は上記のタッチセンサー3におけるタッチ操作をグリップ操作に変更しただけで同様に機能するものである。
本実施形態におけるグリップセンサー15は作業員が左手で把持可能なもので、図示例の場合にはそのグリップセンサー15を作業台の手摺部に取り付けてケーブル16を介して操作盤1に接続している。操作盤1としてはタッチセンサー3を省略した以外は上記実施形態における操作盤1と同様に機能するものを使用すれば良い。
グリップセンサー15の内部には、図示は省略したが上記タッチセンサー3と同様に第1スイッチ(常時オフ)と第2スイッチ(常時オン)とが組み込まれていて、作業員が軽く把持すると第1スイッチがオンとなって作業台の昇降操作が可能となり、その状態から把持を解除して第1スイッチをオフとするか、あるいはさらに強く把持して第2スイッチをオフとすることにより作業台を緊急停止させることができるようになっている。つまり、このグリップセンサー15は上記のタッチセンサー3におけるタッチ操作をグリップ操作に変更しただけで同様に機能するものである。
また、本実施形態ではグリップセンサー15にLED等による表示灯17が備えられていて、このグリップセンサー15の操作状況がこの表示灯17の点灯により表示されるようになっている。
具体的には、グリップセンサー15を操作していない状態(したがって作業台の操作が不能な状態)では表示灯17は消灯しており、グリップセンサー15を軽く把持して第1スイッチがオンとなった状態(作業台の操作が可能となった状態)では表示灯17がたとえば「緑色」に点灯し、その状態から緊急時にさらに強く把持して第2スイッチがオフとなった状態(作業台が緊急停止した場合)には表示灯17がたとえば「赤色」に点灯するようになっている。
グリップセンサー15の把持操作に応じてそのような表示がなされることにより、作業員は操作状況を操作感覚のみならず目視によっても確認でき、したがって操作性と安全性をより向上させることができる。
具体的には、グリップセンサー15を操作していない状態(したがって作業台の操作が不能な状態)では表示灯17は消灯しており、グリップセンサー15を軽く把持して第1スイッチがオンとなった状態(作業台の操作が可能となった状態)では表示灯17がたとえば「緑色」に点灯し、その状態から緊急時にさらに強く把持して第2スイッチがオフとなった状態(作業台が緊急停止した場合)には表示灯17がたとえば「赤色」に点灯するようになっている。
グリップセンサー15の把持操作に応じてそのような表示がなされることにより、作業員は操作状況を操作感覚のみならず目視によっても確認でき、したがって操作性と安全性をより向上させることができる。
また、先の実施形態において説明した衝撃センサー13を備えている場合には、上記の表示灯17に衝撃センサー13の作動状況も併せて表示する機能を持たせると良い。具体的には、何らかの原因で作業台に異常な揺れや衝撃が生じて衝撃センサー13が作動して作業台が緊急停止した場合には、表示灯17がたとえば「赤色」で点滅することでそれを目視によっても確認できるようにしておくと、作業台の作動状況をより確実に確認することが可能である。
その場合、上記のようにグリップセンサー15の操作表示と衝撃センサー13の作動表示の双方を共通の表示灯17により表示することに代えて、それらを独立の表示灯によりそれぞれ個別に表示することでも良い。
その場合、上記のようにグリップセンサー15の操作表示と衝撃センサー13の作動表示の双方を共通の表示灯17により表示することに代えて、それらを独立の表示灯によりそれぞれ個別に表示することでも良い。
また、必要であれば表示灯17の点灯や点滅に同期させて警報音(たとえばブザー音やアナウンス音声による警告等)を発する警報装置を備えることも考えられる。
勿論、本実施形態において説明した表示灯17や警報装置はグリップセンサー15に備えるのみならず先の実施形態におけるタッチセンサー3にも同様に備えることが可能であるし、表示灯17や警報装置をグリップセンサー15やタッチセンサー3に組み込むことに代えて、あるいはそれに加えて、操作盤1に組み込んだり、より確認し易い位置に設けておくことでも良い。
勿論、本実施形態において説明した表示灯17や警報装置はグリップセンサー15に備えるのみならず先の実施形態におけるタッチセンサー3にも同様に備えることが可能であるし、表示灯17や警報装置をグリップセンサー15やタッチセンサー3に組み込むことに代えて、あるいはそれに加えて、操作盤1に組み込んだり、より確認し易い位置に設けておくことでも良い。
以上で本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、ダブルアクション機構のタッチセンサーあるいはグリップセンサーによる安全装置を備える限りにおいて操作盤や高所作業車の具体的な構成は任意であり、様々な設計的変更や応用が可能である。
勿論、本発明の安全装置は既存の高所作業車に対しても容易にかつ安価に組み込むことができるから、安全対策が必ずしも充分ではない旧式の高所作業車に適用することによりその安全性を格段に向上させることができる。
勿論、本発明の安全装置は既存の高所作業車に対しても容易にかつ安価に組み込むことができるから、安全対策が必ずしも充分ではない旧式の高所作業車に適用することによりその安全性を格段に向上させることができる。
1 操作盤
2 安全装置
3 タッチセンサー
3a 第1スイッチ
3b 第2スイッチ
5 昇降スイッチ
7 非常押しボタン
13 衝撃センサー
14 フートスイッチ
15 グリップセンサー
16 ケーブル
17 表示灯
2 安全装置
3 タッチセンサー
3a 第1スイッチ
3b 第2スイッチ
5 昇降スイッチ
7 非常押しボタン
13 衝撃センサー
14 フートスイッチ
15 グリップセンサー
16 ケーブル
17 表示灯
Claims (5)
- 作業員の操作により昇降する作業台を備えた高所作業車に設置されて、前記作業台の昇降動作を緊急停止させるための安全装置であって、
作業員により押圧操作がなされているか否かを検知するタッチセンサーを備え、
該タッチセンサーは、常時オフとされ作業員による押圧操作によりオンとなる第1スイッチと、該第1スイッチの下方に重ねられて設けられていて常時オンとされかつ第1スイッチがオンの状態でさらに押圧操作がなされることによりオフとなる第2スイッチからなるダブルアクション機構を備えた構成とされていて、
該タッチセンサーに対する作業員の押圧操作によって前記第1スイッチがオンとなっていることを条件に前記作業台の昇降操作が可能とされ、かつ、その状態から押圧操作が解かれて第1スイッチがオフとなるかあるいはさらなる押圧操作により前記第2スイッチがオフとなると作業台の昇降動作が緊急停止する構成とされてなることを特徴とする高所作業車の安全装置。 - 作業員の操作により昇降する作業台を備えた高所作業車に設置されて、前記作業台の昇降動作を緊急停止させるための安全装置であって、
作業員により把持操作がなされているか否かを検知するグリップセンサーを備え、
該グリップセンサーは、常時オフとされ作業員による把持操作によりオンとなる第1スイッチと、該第1スイッチの内方に重ねられて設けられていて常時オンとされかつ第1スイッチがオンの状態でさらに把持操作がなされることによりオフとなる第2スイッチからなるダブルアクション機構を備えた構成とされていて、
該グリップセンサーに対する作業員の把持操作によって前記第1スイッチがオンとなっていることを条件に前記作業台の昇降操作が可能とされ、かつ、その状態から把持操作が解かれて第1スイッチがオフとなるかあるいはさらなる把持操作により前記第2スイッチがオフとなると作業台の昇降動作が緊急停止する構成とされてなることを特徴とする高所作業車の安全装置。 - 請求項1または2記載の高所作業車の安全装置であって、
タッチセンサーまたはグリップセンサーの操作状況を表示する表示灯が備えられていることを特徴とする高所作業車の安全装置。 - 請求項1,2または3記載の高所作業車の安全装置であって、
作業台に加わる衝撃を検知するための衝撃センサーを備え、該衝撃センサーが予め設定した所定レベルの衝撃を検知すると作業台の昇降動作が緊急停止する構成とされてなることを特徴とする高所作業車の安全装置。 - 請求項4記載の高所作業車の安全装置であって、
衝撃センサーの作動状況を表示する表示灯が備えられていることを特徴とする高所作業車の安全装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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- 2008-02-26 JP JP2008044597A patent/JP2008254926A/ja active Pending
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