JP2008254483A - 二重ロックレバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】主に、ロックピンを廃止し得るようにする。
【解決手段】インナ部材15とアウタ部材16との間に、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とを取付けると共に、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とが、回動可能に軸支された二重ロックレバー構造であって、インナ部材15に、一対の外側軸受部31が形成され、第一ロックレバー17の両側部から、一対の外側軸受部31に軸支可能な、一対の外側半軸部32が突設形成され、第一ロックレバー17の、一対の外側半軸部32間の位置に、切欠部35が形成され、切欠部35の両側に、一対の内側軸受部36が設けられ、第二ロックレバー18の両側部から、一対の内側軸受部36に軸支可能な、一対の内側半軸部37が突設形成されるようにしている。
【選択図】図2

Description

この発明は、二重ロックレバー構造に関するものである。
自動車などの車両には、車室内における運転席と助手席との間の部分に、センターコンソールを設置されたものが存在している。
このセンターコンソールは、通常、車両前後方向に延設されると共に、その後部にコンソールボックスが設けられている。このようなコンソールボックスは、ボックス本体と、このボックス本体上部の開口部に対して開閉可能に設置されたリッド部(蓋体)とを備えている。コンソールボックスの後部にはヒンジ部が設けられ、コンソールボックスの前部にはロック部が設けられている。
そして、このようなコンソールボックスには、ボックス本体の内部にインナトレイが設置された、いわゆる二段式コンソールボックスが存在している。このような二段式コンソールボックスの場合、インナトレイとボックス本体とを選択的に開き得るようにするために、ロック部には、二重ロックレバー構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、上記特許文献1に開示された二重ロックレバー構造の概略を、図15〜図23を用いて説明する。なお、二段式コンソールボックスのより詳細な構造などについては、特許文献1を参照のこと。
図15〜図18中(主に図16参照)、符号1はセンターコンソール、2は車両前後方向、3はコンソールボックス、4はボックス本体、5はボックス本体4上部の開口部、6はリッド部(蓋体)、7,8はヒンジ部、9はロック部、10はインナトレイ、11は二段式コンソールボックス、12は二重ロックレバーである。
そして、上記リッド部6は、図18に示すように、インナ部材15とアウタ部材16とを備えている。アウタ部材16は、単体としても、外皮部材を備えたものなどとしても良い。インナ部材15とアウタ部材16との間は、図示しないネジ等を用いて締結固定されている。
上記二重ロックレバー12は、図19〜図23(主に図19、図20参照)に示すように、インナ部材15とアウタ部材16との間に取付けられた、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とを有している。この場合、第一ロックレバー17は、インナトレイ10に対する係止部21を有している。また、第二ロックレバー18は、ボックス本体4に対する係止部22を有している。
そして、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とは、並設されると共に、同一の軸線を中心として回動可能に軸支される。この場合には、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とに対し、同一のロックピン23が挿通され、このロックピン23の両端部が、インナ部材15に設けられた、一対の軸受部24(図21参照)に回動可能に軸支される。
このような構成において、図15に示すようなリッド部6が閉じた状態で、第一ロックレバー17を操作すると、インナトレイ10に対する係止部21の係止状態が解除されるので、リッド部6を開くことによって、図16に示すように、インナトレイ10に対する物の出し入れが可能となる。
また、図15に示すようなリッド部6が閉じた状態で、図22、図23に示すように、第二ロックレバー18を操作すると、ボックス本体4に対する係止部22の係止状態が解除されるので、リッド部6を開くことによって、図17に示すように、ボックス本体4に対する物の出し入れが可能となる。
なお、この二段式コンソールボックス11では、特に、第一ロックレバー17を操作することによって、第二ロックレバー18も可動されるように構成してあるため、図16に示すように、ボックス本体4とインナトレイ10とが同時に開かれることとなる。この際、ヒンジ部7,8の位置を車両前後方向2前後にズラせて設置することにより、インナトレイ10が後方へ移動し、ボックス本体4の開口部5の一部が露出されるようにしている。
特開2006−111036
しかしながら、上記特許文献1に記載された二重ロックレバー構造では、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とを、同一の軸線を中心として回動可能に軸支させるようにするために、第一ロックレバー17と、第二ロックレバー18と、ロックピン23との3つの部品を要しており、その分、部品コストがかかっていた。
また、組付には、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とを位置合せしてロックピン23を通す作業が必要となるが、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とを位置合せするのが容易ではなく、しかも、ロックピン23を第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とに対して挿通するのに相当な力を要するので、組付けに過大な労力を要していた。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、インナ部材とアウタ部材との間に、第一ロックレバーと第二ロックレバーとを取付けると共に、第一ロックレバーと第二ロックレバーとが、回動可能に軸支された二重ロックレバー構造において、インナ部材に、一対の外側軸受部が形成され、第一ロックレバーの両側部から、一対の外側軸受部に軸支可能な、一対の外側半軸部が突設形成され、第一ロックレバーの、一対の外側半軸部間の位置に、切欠部が形成され、該切欠部の両側に、一対の内側軸受部が設けられ、第二ロックレバーの両側部から、一対の内側軸受部に軸支可能な、一対の内側半軸部が突設形成された二重ロックレバー構造を特徴としている。
請求項2に記載された発明では、前記外側軸受部および内側軸受部が、アウタ部材の側に開いたほぼ半円筒状の凹部とされると共に、アウタ部材が、第二ロックレバーを回動可能に押えるレバー押え部を備えた請求項1記載の二重ロックレバー構造を特徴としている。
請求項1の発明によれば、インナ部材とアウタ部材との間に、第一ロックレバーと第二ロックレバーとを取付けると共に、第一ロックレバーと第二ロックレバーとが、回動可能に軸支された二重ロックレバー構造において、インナ部材に、一対の外側軸受部が形成され、第一ロックレバーの両側部から、一対の外側軸受部に軸支可能な、一対の外側半軸部が突設形成され、第一ロックレバーの、一対の外側半軸部間の位置に、切欠部が形成され、該切欠部の両側に、一対の内側軸受部が設けられ、第二ロックレバーの両側部から、一対の内側軸受部に軸支可能な、一対の内側半軸部が突設形成されたことにより、第一ロックレバーと第二ロックレバーとの二部品構成となり、ロックピンを廃止することができるので、その分、部品コストを削減することが可能となる。また、インナ部材の外側軸受部に第一ロックレバーの外側半軸部を軸支し、第一ロックレバーの内側軸受部に第二ロックレバーの内側半軸部を軸支させるという手順で、容易に組付けて行くことができるので、面倒な位置合せなどがなくなり、以て、組付けの労力を低減することができる。
請求項2の発明によれば、前記外側軸受部および内側軸受部が、アウタ部材の側に開いたほぼ半円筒状の凹部とされると共に、アウタ部材が、第二ロックレバーを回動可能に押えるレバー押え部を備えたことにより、軸孔へロックピンを通す構造がなくなると共に、インナ部材にアウタ部材を被着することによって、レバー押え部で第二ロックレバーが押えられ、第二ロックレバーによって第一ロックレバーも押えられることになるので、組付けの労力を大幅に低減することができる。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図14は、この発明の実施例を示すものである。
この実施例では、二段式コンソールボックスについては、周知のもので良いため、一例として、図15〜図18の二段式コンソールボックスに適用した例として説明する。よって、二段式コンソールボックスの構成については、必要に応じて、図15〜図18およびこれらの図に対して上記した記載、および、特許文献1の記載を、この実施例の記載とすることができる。但し、この発明にかかる二重ロックレバー構造は、上記した二段式コンソールボックス以外の構成を有する二段式コンソールボックスに対して適用することも可能である。
まず、構成について説明する。
自動車などの車両における、車室内の運転席と助手席との間の部分に、図15〜図18(主に図16参照)に示すような、センターコンソール1を設置する。
このセンターコンソール1は、車両前後方向2に延設されるものであり、その後部にコンソールボックス3が設けられる。このコンソールボックス3は、ボックス本体4と、このボックス本体4上部の開口部5に対して開閉可能に設置されたリッド部6(蓋体)とを備えている。コンソールボックス3の後部にはヒンジ部7,8が設けられ、コンソールボックス3の前部にはロック部9が設けられる。
そして、このコンソールボックス3を、ボックス本体4の内部にインナトレイ10が設置された、いわゆる二段式コンソールボックス11とする。
ここの場合には、ヒンジ部7,8の位置を車両前後方向2の前後にズラせて設置する。即ち、ボックス本体4とリッド部6との後部間にヒンジ部7を設けると共に、インナトレイ10とリッド部6との後部間にヒンジ部8を設けて、ヒンジ部8をヒンジ部7よりも車両前後方向2の前側に位置させる。なお、ヒンジ部7,8は、ヒンジ軸線が車幅方向へ向くように取付けられる。これにより、リッド部6およびインナトレイ10は、ヒンジ部7,8を中心として上下方向で且つ車両前後方向2へ回動可能とされる。
また、インナトレイ10とボックス本体4とを選択的に開き得るようにするために、ロック部9を、二重ロックレバー12とする。ロック部9は、ボックス本体4およびリッド部6などにおける車幅方向の中央部などに設けられる。
ここで、上記リッド部6は、図18に示すように、インナ部材15とアウタ部材16とを備えている。アウタ部材16は、単体としても、外皮部材を備えたものとしても良い。インナ部材15とアウタ部材16との間は、図示しないネジ等を用いて締結固定されている。このネジ止めのために、インナ部材15には、図3に示すようなネジ孔25が設けられ、アウタ部材16には、図11に示すようなボス部26が設けられており、これらネジ孔25とボス部26とによってネジ止部が構成される。
上記二重ロックレバー12は、図1に示すように、インナ部材15とアウタ部材16との間に取付けられた、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とを有している。この場合、第一ロックレバー17は、インナトレイ10に対する係止部21を有している。また、第二ロックレバー18は、ボックス本体4に対する係止部22を有している。
そして、この第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とは、回動可能に軸支される。
なお、以上の構成は、背景技術の欄に記載した従来例のものとほぼ同様である。ただし、図1〜図14に示すこの実施例の第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とは、図20〜図23のものに対して、左右逆配置とされている。
そして、以上のような基本構成に対し、この実施例のものでは、図2〜図4に示すように、インナ部材15に、一対の外側軸受部31が形成される。この外側軸受部31は、インナ部材15の上面に形成される。且つ、図2、図5〜図7に示すように、第一ロックレバー17の両側部から、一対の外側軸受部31に軸支可能な、一対の外側半軸部32が突設形成される。これら外側軸受部31と外側半軸部32とにより、外側軸受33が構成される。
また、図5、図8に示すように、第一ロックレバー17の、一対の外側半軸部32間の位置に、切欠部35が形成される。この切欠部35は、両腕部が平行なほぼU字状とされる。この切欠部35の両側に、一対の内側軸受部36が設けられる。且つ、第二ロックレバー18の両側部から、一対の内側軸受部36に軸支可能な、一対の内側半軸部37が突設形成される。これら内側軸受部36と内側半軸部37とにより内側軸受38が構成される。
ここで、外側軸受33と内側軸受38とは、軸線が車幅方向へ向くと共に、同一軸線となるように構成される。
更に、外側軸受部31および内側軸受部36が、アウタ部材16の側に開いたほぼ半円筒状の凹部41とされる(外側軸受部31の凹部の詳細については、特に図示せず)。この凹部41は、外側半軸部32および内側半軸部37の対応するものと、それぞれほぼ同径となるようにする。
且つ、図2、図11、図12に示すように、アウタ部材16が、第一ロックレバー17または第二ロックレバー18を回動可能に押えるレバー押え部42,43を備えるようにする。このレバー押え部42,43は、アウタ部材16の裏面側からインナ部材15へ向けてほぼ面直に突設される。
ここで、レバー押え部42は、第一ロックレバー17の内側軸受部36との間で、第二ロックレバー18の内側半軸部37を押えるものとしても良い(図2)。また、レバー押え部42は、インナ部材15の外側軸受部31との間で、第一ロックレバー17の外側半軸部32を押えるものとしても良い(図12)。上記を両方備えるようにしても良い。このレバー押え部42は、内側半軸部37または外側軸受部31との接触部分に、インナ部材15の側に開いたほぼ半円筒状の凹部(軸受部)を形成するのが好ましい。この凹部は、内側半軸部37または外側軸受部31とほぼ同径のものとする。
また、レバー押え部43は、第二ロックレバー18の、一対の内側半軸部37間の位置に形成された切欠部44内へ挿入されて、切欠部44の両側面を、インナ部材15の側(下方)で、且つ、内側半軸部37の軸線方向外方へ向けて、二方向同時に押圧保持可能なテーパ面46をその両側部に有する突起状物(分解防止用突起部)などとする。上記した切欠部44は、両腕部がほぼ平行なほぼU字状などとされている(図5参照)。
なお、第一ロックレバー17は、上記した構造以外に、図8、図9などに示すように、レバー本体51と、操作ノブ部52と、弾性片部53とを備えている。
レバー本体51は、若干後傾した縦板状を呈している。レバー本体51は、車両前後方向2に対してほぼ面直に向けられている。操作ノブ部52は、レバー本体51の下縁部からほぼ前方へ向けて延設されている。係止部21は、操作ノブ部52の後端部からほぼ下方へ向けて延設されている。外側半軸部32は、レバー本体51の上部両側からほぼ車幅方向の外方へ向けて突設されている。切欠部35は、レバー本体51の上縁部の中央に形成されている。内側軸受部36は、レバー本体51の上縁部の切欠部35の両側部に形成されている。弾性片部53は、レバー本体51の上縁部の切欠部35の両側部からほぼ後方へ向けて一対延設されている。この弾性片部53は、先端がインナ部材15の上面に圧接されることにより、外側半軸部32を中心としてレバー本体51を下方で且つ後方(ロック方向)へ回動付勢し得るようにするものである。
また、第二ロックレバー18は、上記した構造以外に、図8、図10などに示すように、レバー本体55と、操作ノブ部56と、弾性片部57とを備えている。
レバー本体55は、若干後傾した縦板状を呈している。レバー本体55は、車両前後方向2に対してほぼ面直に向けられている。操作ノブ部56は、レバー本体55の下縁部からほぼ前方へ向けて延設されている。係止部22は、レバー本体55の後端部からほぼ下方へ向けて延設されている。内側半軸部37は、レバー本体55の上部両側からほぼ車幅方向の外方へ向けて突設されている。切欠部44は、レバー本体55の上縁部の中央に形成されている。弾性片部57は、レバー本体55の上縁部の切欠部44の両側部からほぼ後方へ向けて一対延設されている。この弾性片部57は、先端がインナ部材15の上面に圧接されることにより、内側半軸部37を中心としてレバー本体55を下方で且つ後方(ロック方向)へ回動付勢し得るようにするものである。
そして、図5〜図8などに示すように、第一ロックレバー17のレバー本体51と第二ロックレバー18のレバー本体55とは、ほぼ平行に配置される。且つ、レバー本体51の前側にレバー本体55が配設される。この際、第二ロックレバー18のレバー本体55の幅寸法を、第一ロックレバー17の切欠部35の幅よりも若干小さくして、レバー本体55の上部が切欠部35内へ入り得るようにすることにより、両者の干渉を防止可能とする。また、第一ロックレバー17のレバー本体51の下部前面と、第二ロックレバー18のレバー本体55の下部後面とが、当接し得るようにする。即ち、第一ロックレバー17のレバー本体51によって、第二ロックレバー18のレバー本体55が前方へ押され得るようにする。
また、第一ロックレバー17の操作ノブ部52と第二ロックレバー18の操作ノブ部56とが、同一高さレベルにて車幅方向に干渉することなく並設されるようにする。そのために、第一ロックレバー17のレバー本体51および第二ロックレバー18のレバー本体55の下縁部に対し、操作ノブ部52および操作ノブ部56を、それぞれ車幅方向へズラせて形成する。
更に、第一ロックレバー17の弾性片部53の内側に、第二ロックレバー18の弾性片部57が、干渉することなく並設配置されるようにする。
また、図2、図3に示すように、インナ部材15には、係止部21および係止部22を下方へ貫通させるための貫通孔59が形成されている。
次に、この実施例の作用について説明する。
図15に示すようなリッド部6が閉じた状態で、第一ロックレバー17を操作すると、インナトレイ10に対する係止部21の係止状態が解除されるので、リッド部6を開くことによって、図16に示すように、インナトレイ10に対する物の出し入れが可能となる。なお、第一ロックレバー17は、弾性片部53の付勢力に抗して操作ノブ部52を上方回動するように操作する。
また、図15に示すようなリッド部6が閉じた状態で、図13、図14に示すように、第二ロックレバー18を操作すると、ボックス本体4に対する係止部22の係止状態が解除されるので、リッド部6を開くことによって、図17に示すように、ボックス本体4に対する物の出し入れが可能となる。なお、第二ロックレバー18は、弾性片部57の付勢力に抗して操作ノブ部56を上方回動するように操作する。
なお、特に、この二段式コンソールボックス11の場合には、第一ロックレバー17を操作することによって、第二ロックレバー18も可動されるように構成しているので、図16では、ボックス本体4とインナトレイ10とが同時に開かれることとなる。この際、ヒンジ部7,8の位置を車両前後方向2前後にズラせて設置することにより、インナトレイ10が後方へ移動し、ボックス本体4の開口部5の一部が露出される。これにより、ボックス本体4とインナトレイ10とに対して同時に物の出し入れを行うことが可能となる。
この実施例によれば、インナ部材15とアウタ部材16との間に、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とを取付けると共に、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18とが、回動可能に軸支された二重ロックレバー構造において、インナ部材15に、一対の外側軸受部31が形成され、第一ロックレバー17の両側部から、一対の外側軸受部31に軸支可能な、一対の外側半軸部32が突設形成され、第一ロックレバー17の、一対の外側半軸部32間の位置に、切欠部35が形成され、切欠部35に、一対の内側軸受部36が設けられ、第二ロックレバー18の両側部から、一対の内側軸受部36に軸支可能な、一対の内側半軸部37が突設形成されたことにより、第一ロックレバー17と第二ロックレバー18との二部品構成となり、ロックピンを廃止することができるので、その分、部品コストを削減することが可能となる。
また、インナ部材15の外側軸受部31に第一ロックレバー17の外側半軸部32を軸支し、第一ロックレバー17の内側軸受部36に第二ロックレバー18の内側半軸部37を軸支させるという手順で、容易に組付けて行くことができるので、面倒な位置合せなどがなくなり、以て、組付けの労力を低減することができる。
そして、外側軸受部31および内側軸受部36が、アウタ部材16の側に開いたほぼ半円筒状の凹部41とされると共に、アウタ部材16が、少なくとも第二ロックレバー18を回動可能に押えるレバー押え部43を備えたことにより、軸孔へロックピンを通す構造がなくなると共に、インナ部材15にアウタ部材16を被着することによって、レバー押え部43で第二ロックレバー18が押えられ、第二ロックレバー18によって第一ロックレバー17も押えられることになるので、組付けの労力を大幅に低減することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。また、例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、特に記載がなくとも、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、特に記載がなくとも、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。また、図面に描かれている構成については、特に記載がなくとも、含まれることは勿論である。
本発明の実施例にかかる二重ロックレバー構造を示すリッド部の前部の部分拡大縦断面図である。 図1の横断面図である。 図2のインナ部材の部分拡大平面図である。 二重ロックレバー構造が装着された図3と同様の図である。 図1の二重ロックレバー構造の斜視図である。 図5の平面図である。 図5の側面図である。 図5の分解斜視図である。 第一ロックレバーの側面図である。 第二ロックレバーの側面図である。 図2のアウタ部材の部分拡大底面図である。 二重ロックレバー構造が装着された図11と同様の図である。 図5の作動図である。 図13の側面図である。 従来例の説明に用いたセンターコンソールの全体斜視図である。 図15の作動図である。 図15の別の作動図である。 図15の縦断面図である。 図18のリッド部の前部の部分拡大断面図である。 図19の二重ロックレバー構造の斜視図である。 図20の側面図である。 図20の作動図である。 図22の側面図である。
符号の説明
15 インナ部材
16 アウタ部材
17 第一ロックレバー
18 第二ロックレバー
31 外側軸受部
32 外側半軸部
35 切欠部
36 内側軸受部
37 内側半軸部
41 凹部
42 レバー押え部
43 レバー押え部

Claims (2)

  1. インナ部材とアウタ部材との間に、第一ロックレバーと第二ロックレバーとを取付けると共に、
    第一ロックレバーと第二ロックレバーとが、回動可能に軸支された二重ロックレバー構造において、
    インナ部材に、一対の外側軸受部が形成され、
    第一ロックレバーの両側部から、一対の外側軸受部に軸支可能な、一対の外側半軸部が突設形成され、
    第一ロックレバーの、一対の外側半軸部間の位置に、切欠部が形成され、
    該切欠部の両側に、一対の内側軸受部が設けられ、
    第二ロックレバーの両側部から、一対の内側軸受部に軸支可能な、一対の内側半軸部が突設形成されたことを特徴とする二重ロックレバー構造。
  2. 前記外側軸受部および内側軸受部が、アウタ部材の側に開いたほぼ半円筒状の凹部とされると共に、
    アウタ部材が、第二ロックレバーを回動可能に押えるレバー押え部を備えたことを特徴とする請求項1記載の二重ロックレバー構造。
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