JP2008253659A - 点滴留置針の離脱防止用カバー - Google Patents

点滴留置針の離脱防止用カバー Download PDF

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Abstract

【課題】看護師等による留置針の点検作業を簡単に行えるようにすると共に、留置針が離脱しそうになっている場合や既に離脱している場合でも患者の手からカバーを外すことなく留置針を適切に処置できるようにした点滴留置針の離脱防止用カバーを提供する。
【解決手段】手の甲を覆い、点滴の留置針の離脱を防止するために略筒状に構成した点滴留置針の離脱防止用カバーにおいて、一方端の親指を除いた指先を突出させる指先突出用開口部2と、側部の親指を突出させる側部開口部3と、他方端の挿通用開口部4とを有しており、このカバーを手に装着したとき手の甲に処置された留置針に対応する位置に留置針の被覆部材5を設けると共に、カバーを装着した状態で被覆部材5を開閉させるファスナー部材9を備えた構成である。
【選択図】図1

Description

本発明は、手の甲等に処置された点滴留置針の離脱を防止するためのカバーに関する。
従来、患者の手の甲の血管に装着した点滴留置針は、絆創膏で手の甲に固定していたので、絆創膏がはげ落ちたりすると留置針が離脱するという問題があった。特に子供の場合には、手の甲に留置針を絆創膏等で固定した留置針が見えるため、不安感や恐怖感を与えてしまうと共に、自分で留置針を引き抜いてしまうという問題があった。この問題を解決するため、本出願人は、手の甲に施された点滴の留置針が見えないように隠蔽できると共に、留置針が手の甲から離脱することを防止できるようにした離脱防止用カバーを提案している(特許文献1)。
特開2003−339859号公報
ところで、医療現場では点滴の留置針が適切に処置された状態であるかを定期的に点検する必要があり、留置針が離脱しそうになっている場合、或いは既に離脱してしまっている場合には処置し直す必要がある。これは上記特許文献1の離脱防止用カバーを装着した場合であっても同様であり、患者が寝返りした際に点滴チューブが引っ張られて留置針が離脱する可能性があることから定期点検や留置針を処置し直す作業は必要である。
しかし、上記特許文献1の離脱防止用カバーを装着した場合には、手の甲の留置針が位置する部位がカバーによって完全に隠蔽されているため、看護師等が定期点検する際、留置針の状態を確認するのが難しい。例えば、この離脱防止用カバーは手の甲の留置針が位置する部位とは異なる部分に通気性を確保するためのメッシュ部材を設けており、このメッシュ部材を留置針が位置する部位までずらずことによってメッシュ部材を通して留置針の状態を確認することはできる。ところが、メッシュ部材を留置針が位置する部位までずらずためには、患者の手を押さえた状態でカバーのみをずらす必要があり、患者に与える刺激が大きい。そのため睡眠中の患者を起こしてしまう可能性がある。
また留置針の状態を確認した結果、留置針が離脱しそうになっている場合や既に離脱している場合には離脱防止用カバーを患者の手から一旦取り外して留置針を適切な状態に処置し直し、その後再び、離脱防止用カバーを装着する必要がある。このときもまた睡眠中の患者を起こしてしまう可能性があり、カバーの取り外しと再装着の際には慎重な作業が求められる。
このように従来の離脱防止用カバーは点滴の留置針が患者の手の甲から離脱することを防止できるものの、看護師等による点検作業や留置針を適切な状態にするためにカバーの取り外しや再装着の作業が繁雑であるうえ、それらの作業によって睡眠中の患者を起こしてしまう可能性があるという問題を有していた。
本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、上記従来の離脱防止用カバーを改良し、看護師等による留置針の点検作業を簡単に行えるようにすると共に、留置針が離脱しそうになっている場合や既に離脱している場合でも離脱防止用カバーを患者の手から外すことなく留置針を適切に処置することができるようにした点滴留置針の離脱防止用カバーを提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明が解決手段として採用したところは、手の甲を覆い、点滴の留置針の離脱を防止するために略筒状に構成された点滴留置針の離脱防止用カバーであって、一方端の親指を除いた指先を突出させる指先突出用開口部と、側部の親指を突出させる側部開口部と、他方端の挿通用開口部とを有し、前記カバーを手に装着したとき手の甲に処置された留置針に対応する位置に前記留置針の被覆部材を設けると共に、前記カバーを装着した状態で前記被覆部材を開閉させるファスナー部材を備えた点にある。かかる構成によれば、ファスナー部材を操作して被覆部材を開けることで留置針の点検や留置針の処置ができるようになる。
上記点滴留置針の離脱防止用カバーにおいては、前記ファスナー部材は前記指先突出用開口部から前記挿通用開口部に向かう分離線に沿って設けており、前記被覆部材を前記指先突出用開口部側から開いて留置針が位置する部位を露出させるように構成することが好ましい。この場合、被覆部材を左右に大きく開いて留置針が位置する部位を露出させることができるので、留置針の処置が行い易くなる。
また上記点滴留置針の離脱防止用カバーにおいては、小指側の側部から掌側を覆う部材の少なくとも一部をメッシュ部材によって構成することが好ましい。この場合、カバー内部の通気性を確保できる。
また上記点滴留置針の離脱防止用カバーにおいては、掌から手首内側を覆う部分に手首固定用シーネを収納する袋体を設けた構成とすることが好ましい。この場合、点滴中の手首の動きを規制できるので、留置針が外れに難くなる。
更に上記点滴留置針の離脱防止用カバーにおいては、前記被覆部材は、少なくとも一部に手の甲の留置針が位置する部位を視認可能とする透明カバー部材を備え、その透明カバー部材には模様を付した構成とすることが好ましい。この場合、留置針の点検の際、ファスナー部材を操作して被覆部材を開放する必要が無くなる。
本発明に係る点滴留置針の離脱防止用カバーによれば、カバーを装着した状態で被覆部材を開閉させるファスナー部材を備えている。そのため、ファスナー部材を閉じた状態では被覆部材が手の甲に処置された留置針を覆うので、留置針が離脱するのを防止できると共に、患者に与える不安感や恐怖感を低減できる。そして留置針の状態を点検する際、或いは留置針を適切な状態に処置する際には、ファスナー部材を開放して被覆部材を開けることにより、それら作業を簡単に行うことができる。
またファスナー部材を指先突出用開口部から挿通用開口部に向かう分離線に沿って設け、被覆部材を指先突出用開口部側から開いて留置針が位置する部位を露出させることができるようにした場合には、被覆部材を左右に大きく開いて留置針が位置する部位を露出させることができるので、留置針の処置が行い易くなる。
また点滴留置針の離脱防止用カバーにおける小指側の側部から掌側を覆う部材の少なくとも一部をメッシュ部材によって構成することにより、カバー内部の通気性を確保でき、蒸れや痒みを防止できる。
また掌から手首内側を覆う部分に手首固定用シーネを収納する袋体を設けた場合には、点滴中の手首の動きを規制できるので、留置針が外れに難くなり、更に優れた離脱防止効果を発揮する。
更に被覆部材の少なくとも一部に手の甲の留置針が位置する部位を視認可能とする透明カバー部材を設けると共に、その透明カバー部材に模様を付した場合には、留置針点検の際、ファスナー部材を開放して被覆部材を開ける必要がなくなり、作業効率が一層向上する。またこの場合、患者の注意を絵柄に向けることができるので、患者に与える不安感や恐怖感も低減できる。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。尚、以下の図例では右手用に構成した点滴留置針の離脱防止用カバーを示すが、左手用の場合は左右対称の構成とすれば良い。
(第1実施形態)
図1及び図2はそれぞれ本発明の第1実施形態における点滴留置針の離脱防止用カバー1を示す図である。図1(a)及び(b)に示すように、離脱防止用カバー1は、点滴の留置針が処置される手の甲を覆うことができるように略筒状に構成されており、一方端に、親指を除く他の指先を突出させる指先突出用開口部2を設けると共に、側部に親指を突出させる側部開口部3を設けており、他方端には装着時に手を挿入するための挿通用開口部4を設けている。より具体的には、手の甲を覆うように配置された被覆部材5と、掌を覆うように配置された通気性を有するメッシュ部材6とを親指側と小指側の両側部で互いに縫着しており、一方の指先突出用開口部2側に親指を除く他の指を若干締め付ける程度の伸縮性を有する伸縮部材7を配置すると共に、他方の挿通用開口部4側に手首や腕を若干締め付ける程度の伸縮性を有する伸縮部材8を環状に配置して略筒状の構成としている。そして伸縮部材7には指先突出用開口部2の開口縁を指の付け根部分にフィットさせるための締着手段10として面ファスナー部材10a,10bが設けられており、伸縮部材8には挿通用開口部4の開口縁を手首や腕にフィットさせるための締着手段11として面ファスナー部材11aが設けられる。但し、締着手段10,11は面ファスナー部材に限定するものではなく、紐を締め付けることなどで締着するようにしてもよい。尚、側部開口部3の周縁にも伸縮部材を配置することが好ましい。
被覆部材5と伸縮部材7は、手の甲のほぼ中央を通り、指先突出用開口部から挿通用開口部に向かう分離線Lに沿って左右に分離可能に設けられている。被覆部材5は、この分離線Lを境にして手の甲の親指側の約半分領域を覆う第1被覆部材5aと、小指側の約半分領域を覆う第2被覆部材とを備えており、これら第1及び第2被覆部材5a,5bを手の甲のほぼ中央で重ね合わせると共に、その重ね合わせた部分の第1及び第2被覆部材5a,5bの間に分離線Lに沿ってファスナー部材9を設けている。また伸縮部材7の外面には帯状の面ファスナー部材10a,10b等で構成される締着部材10が設けられ、左右に分離可能な伸縮部材7の両端を接合させた状態とし、更に指の付け根の部分を適度に締め付けた状態でカバー先端を手の周りに固定することができる。
図1(a)はファスナー部材9を閉じた状態を示しており、(b)はファスナー部材9を開けた状態を示している。ファスナー部材9を閉じた場合には、被覆部材5は点滴留置針が処置された手の甲をほぼ完全に覆うことができる。被覆部材5は、柔軟性があり、内部を見えないように隠蔽できる素材であれば良い。例えば綿等を内包した厚手の布地を使用することが好ましいが、これに限られるものではなく、薄手の布地、皮、毛糸、不織布等を使用しても良い。また被覆部材5の表面にキャラクターの絵柄など模様を付しても良い。ファスナー部材9を閉じたときには、この被覆部材5が手の甲に施した点滴留置針を見えないように隠蔽するので、子供に不安感や恐怖感を与えてしまうといった問題を解消できると共に、子供が自分で留置針を引き抜いてしまうことも防止できる。このとき指先突出用開口部2を形成する伸縮部材7に設けた面ファスナー部材10a,10bを互いに接合させ、指先突出用開口部2の開口縁を指の付け根部分にフィットさせておくことにより、指先突出用開口部2から指を挿入して患者が自分で留置針を引き抜くことも防止できる。
一方、ファスナー部材9をスライドさせて開けた状態では、図1(b)に示すように伸縮部材7に設けた締着手段10の面ファスナー部材10a,10bを開放することにより、被覆部材5を大きく左右に開放することができる。ファスナー部材9の開閉操作は、指先突出用開口部2の開口縁又は挿通用開口部4の開口縁を摘んだ状態で行えば、患者に大きな刺激を与えることなく、被覆部材5のほぼ中央を開閉することができる。
図2は点滴留置針を手の甲に施して離脱防止用カバー1を装着した状態を示す図であり、(a)は被覆部材5を閉じた状態を示しており、(b)は点検時にファスナー部材9をスライドさせて被覆部材5の中央を開放した状態を示しており、(c)は留置針を適切に処置するために被覆部材5を大きく左右に開放した状態を示している。図2(a)に示すように点滴中はファスナー部材9が被覆部材5を閉じた状態としておくことにより、留置針が隠蔽される。また被覆部材5は手の甲に施した留置針が位置する部位を保護する機能も有している。このとき伸縮部材8に設けた締着手段11を適度に締め付けて点滴チューブ21を手首や腕に固定しておくことにより、寝返り等で点滴チューブ21が引っ張られた場合であっても留置針が抜けることを抑制できる。そして看護師等が留置針の状態を確認する際には、図2(b)に示すようにファスナー部材9をスライド操作して被覆部材5の中央を開放することにより、手の甲に施した留置針20の状態を確認することができる。そして確認した結果、留置針20が離脱しそうになっている場合や既に離脱してしまっている場合には、図2(c)に示すように指先側の締着部材10を開放して被覆部材5を指先突出用開口部2側から左右に大きく開いて留置針20が位置する部位を露出させ、留置針20を適切な状態に処置する。このとき手首側の締着手段11は手首や腕にフィットさせた状態で作業を行うことができ、この作業中、離脱防止用カバー1を患者の手から取り外す必要はない。尚、点検の際、図2(c)に示す如く、被覆部材5を大きく左右に開放して留置針20の状態を確認するようにしても良い。
以上の点滴留置針の離脱防止用カバー1は、患者の手に装着してファスナー部材9を閉じた状態では被覆部材5が手の甲の留置針20が位置する部位を覆い、留置針20が見えないように隠蔽するので、留置針20が離脱するのを防止できると共に、患者に与える不安感や恐怖感も低減できる。このとき手の親指は側部開口部3から突出し、親指を除く他の指は指先突出用開口部2から突出するので、点滴中にも手の指を自由に使えるという利点がある。また掌を覆うように配置されたメッシュ部材6は、離脱防止用カバー1を装着した状態での通気性を確保し、蒸れや痒みを防止する。
そして看護師等が定期点検する際には、ファスナー部材9をスライド操作して被覆部材5を開放することにより、手の甲に施した留置針20の状態を確認することができる。ファスナー部材9を開閉する際には患者の手を押さえる必要がないので患者に大きな刺激を与えることがなく、睡眠中の患者を起こさずに確認作業を行うことができる。
そして留置針20が離脱しそうになっている場合や既に離脱してしまっている場合には、指先突出用開口部2を締め付ける締着部材10を開放して指先突出用開口部2の開口縁を開き、被覆部材5を左右に大きく開放させることによって留置針20の処置が行い易くなり、離脱防止用カバー1を患者の手から外すことなく、適切な処置を行える。このときも、カバーの取扱いに関しては患者に大きな刺激を与えることがないので、睡眠中の患者を起こすことなく適切な処置を行える。特に、留置針20を適切な状態に処置し直す際、離脱防止用カバー1を患者の手から外す必要がないので、看護師等による作業の軽減に優れた効果を発揮する。
(第2実施形態)
図3は本発明の第2実施形態における点滴留置針の離脱防止用カバー1aを示す図である。図3では第1実施形態で説明した構成部材と同様の部材については同一符号を付している。本実施形態における離脱防止用カバー1aは、掌から手首内側を覆う部分に手首固定用シーネ25を収納する袋体15を設けた構成であり、通気性を確保するためのメッシュ部材6は筒状体の小指側の側部に設けられている。手首固定用シーネ25は、アルミ板の表面にスポンジ状の弾性部材を貼着し、その外面に包袋等を巻き付けた装具であり、点滴中の手首の動きを規制するために使用される。袋体15は伸縮性のある二枚の布地16,17を表裏に重ね合わせて配置し、その周縁を被覆部材5、メッシュ部材6、伸縮部材7,8と一体に縫着し、内部を中空として手首固定用シーネ25を収納できるようにした構成である。袋体15の開口部18は離脱防止用カバー1aの指先突出用開口部2と同じ側に設けられ、二枚の布地16,17の先端部16a,17aは開口部18の開口縁を超えて更に先端側に延びている。この先端部16a,17aは手首固定用シーネ25を装着したとき、手首固定用シーネ25がカバー1aから離脱しないように開口部18を閉鎖する閉鎖手段19として機能する。すなわち、手首固定用シーネ25を袋体15の開口部18から内側に挿入して装着した後、先端部16a,17aをそれぞれ袋体15の内側に折り返して収納することにより、先端部16a,17aのいずれか一方が手首固定用シーネ25を巻き込んだ状態で開口部18を閉鎖するので、手首固定用シーネ25が離脱することを防止できる。尚、図例では、二枚の布地16,17の先端部16a,17aの双方を開口部18の開口縁よりも延設して閉鎖手段19を構成する場合を例示したが、いずれか一方を延設して閉鎖手段19を構成しても良い。また閉鎖手段19は、袋体15を形成する布地16,17の先端部を開口部18の開口縁よりも延設して構成する場合に限られず、例えばボタンや面ファスナーによる係止構造や巾着構造等で構成しても良い。
以上の点滴留置針の離脱防止用カバー1aは、第1実施形態と同様の作用効果を奏すると共に、掌から手首内側を覆う部分に手首固定用シーネ25を収納する袋体15を設けているので、点滴の際、手首の動きを規制することができる。一般に、点滴中に手首が激しく動くと、手の甲に施された留置針に負荷がかかり、留置針が次第に抜けていくことがあるが、本実施形態の場合は袋体15に手首固定用シーネ25に装着しておくことにより、手首を固定して安定させておくことができるので、留置針にかかる負荷を低減し、留置針の離脱予防効果をより一層高めることができる。
尚、本実施形態では、通気性を確保するためのメッシュ部材6を筒状体の小指側の側部に設けているので、患者は意図的な動作をしない限り、メッシュ部材6を通して手の甲の留置針20を見ることはできないようになっている。但し、メッシュ部材6を小指側の側部に設けることに限定するものではなく、袋体15を設ける位置に応じてメッシュ部材6の位置を適当に変更したものであっても構わない。
(第3実施形態)
図4は本発明の第3実施形態における点滴留置針の離脱防止用カバー1bを示す図であり、点滴留置針を手の甲に施して離脱防止用カバー1bを装着した状態を示している。図4では上記各実施形態で説明した構成部材と同様の部材については同一符号を付している。本実施形態における離脱防止用カバー1bは、手の甲を覆う被覆部材5の一部に手の甲に施した留置針20が位置する部位を視認可能とする透明カバー部材30を設けており、該透明カバー部材30にキャラクターの絵柄などの模様31を付した構成である。透明カバー部材30は無色透明であっても良いが、好ましくは有色透明である。模様31は、留置針が位置する部位を視認することができるように設けられており、例えばカバー内部の視認性を妨げるようなインクが使用される場合には、留置針20が位置する部位を避けた位置に配置される。またインク自体が透明性を有する場合には透明カバー部材30の全体に模様31を配置しても良い。尚、模様31は、子供など患者の注意を惹くものであることが好ましい。
以上の点滴留置針の離脱防止用カバー1bは、第1実施形態と同様の作用効果を奏すると共に、掌から手首内側を覆う部分に第2実施形態で述べた袋体15を設けた場合には、第2実施形態と同様の作用効果も奏する。そして本実施形態の離脱防止用カバー1bは、手の甲を覆う被覆部材5の一部を手の甲に施した留置針20が位置する部位を視認可能とする透明カバー部材30で構成しているので、看護師等が留置針20の状態を定期的に点検する際には、透明カバー部材30を通して留置針20の状態を確認できるので、ファスナー部材9を操作して被覆部材5を開ける必要がない。
ところで、透明カバー部材30はカバー内部を視認可能に設けているので、子供などの患者も手の甲の留置針20が施された部位を見ることができる。しかし、透明カバー部材30にはキャラクターの絵柄などの模様31が付されているので、子供などが透明カバー部材30を見たときには模様31に注意が向けられ、透明カバー部材30の更に奥にある留置針20は注視されない。したがって、子供などの患者に与える不安感や恐怖感を低減することができる。
このように本実施形態の離脱防止用カバー1bは、看護師等が留置針20の状態を定期点検する際、被覆部材5を開ける必要がないので、点検作業を効率良く行うことができると共に、患者に与える不安感や恐怖感を低減できるように構成されている。尚、透明カバー部材30を通して確認した結果、留置針20が離脱しそうになっている場合や既に離脱してしまっている場合には、留置針20を処置し直すことが必要になるが、その場合には上述したようにファスナー部材9をスライド操作して被覆部材5を左右に大きく開いた状態とすれば良い。
第1実施形態における点滴留置針の離脱防止用カバーを示す図である。 第1実施形態における点滴留置針の離脱防止用カバーを装着した状態を示す図である。 第2実施形態における点滴留置針の離脱防止用カバーを示す図である。 第3実施形態における点滴留置針の離脱防止用カバーを装着した状態を示す図である。
符号の説明
1,1a,1b 点滴留置針の離脱防止用カバー
2 指先突出用開口部
3 側部開口部
4 挿通用開口部
5 被覆部材
5a 第1被覆部材
5b 第2被覆部材
6 メッシュ部材
9 ファスナー部材
15 袋体
20 点滴留置針
25 手首固定用シーネ
30 透明カバー部材
31 模様
L 分離線

Claims (5)

  1. 手の甲を覆い、点滴の留置針の離脱を防止するための略筒状のカバーであって、
    一方端の親指を除いた指先を突出させる指先突出用開口部と、側部の親指を突出させる側部開口部と、他方端の挿通用開口部とを有し、前記カバーを手に装着したとき手の甲に処置された留置針に対応する位置に前記留置針の被覆部材を設けると共に、前記カバーを装着した状態で前記被覆部材を開閉させるファスナー部材を備えることを特徴とする点滴留置針の離脱防止用カバー。
  2. 前記ファスナー部材は前記指先突出用開口部から前記挿通用開口部に向かう分離線に沿って設けており、前記被覆部材を前記指先突出用開口部側から開いて留置針が位置する部位を露出させた請求項1記載の点滴留置針の離脱防止用カバー。
  3. 小指側の側部から掌側を覆う部材の少なくとも一部をメッシュ部材によって構成した請求項1又は2記載の点滴留置針の離脱防止用カバー。
  4. 掌から手首内側を覆う部分に手首固定用シーネを収納する袋体を設けた請求項1乃至3のいずれかに記載の点滴留置針の離脱防止用カバー。
  5. 前記被覆部材は、少なくとも一部に手の甲の留置針が位置する部位を視認可能とする透明カバー部材を備えており、該透明カバー部材には模様を付した請求項1乃至4のいずれかに記載の点滴留置針の離脱防止用カバー。
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