JP3545275B2 - 保護手袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、痴呆性の患者や脳障害を有する患者等の手に着用し、手の動作や運動を規制する保護手袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば痴呆性老人は、自分でおむつを取り外したり、おむつ内に手を入れたり弄糞行為をすることがある。また、徘徊癖のある老人は、ドアや戸を開けて一人で外へ出ることがあった。そこで、このような場合に老人の手に着用し、指の動きを規制して弄糞行為やドアの開け閉めを防ぐ保護手袋があった。このような手袋としては、実開昭63−143319号公報に開示されている被看護人用安全手袋があり、この手袋は、手袋の内側平部に物の握持を妨げる平板体を設け、この平板体の背部に手挿入部が設けられている。手挿入部の挿入口には布製のベルトが一周して設けられている。そして、この手袋を着用すると、この平板体が手の運動を妨げ、物を握ることが容易にできなくなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術の場合、手挿入部は布や皮の甲部袋部で設けられているため通気が不十分で、汗をかいたり雑菌が繁殖するおそれがあった。また、布製のベルトは、長時間使用した場合繊維の特性上伸び縮みがあり、次第に緩んでくるという問題があった。また、着用者はこの手袋を外そうとすることが多く、自身の歯でかじりベルトをちぎってしまうことがあった。そして、手挿入部は、指の仕切が無いため手袋内部で手を回転させることがあり、平板体が手の甲側に位置すると指の運動がしやすくなり、手袋の平板体の効果が薄くなるものであった。
【0004】
この発明は上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、快適に着用でき、確実に着用者の手に取り付けて指の運動を規制する保護手袋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、外側にメッシュシートが設けられ平たい袋状の手挿入部と、この手挿入部の片面に取り付けられた手のひら大の弾性部材と、上記手挿入部の開口部の縁周部に一周して取り付けられた合成樹脂製の一方向性のベルトが設けられている保護手袋である。また、上記弾性部材は、難燃性、防炎性の布やシートで包まれている。
【0006】
上記弾性部材は、上記弾性部材は格子状の枠体を有し、この枠体の上記手挿入部とは反 対側の面には、薄くて細い柔軟突起である立上片が一面に密に多数本形成され、上記立上片が形成された面とは反対側の上記枠体の上記手挿入部側面には、等間隔に比較的堅い突起が上記手挿入部に対向するように設けられている。また、上記手挿入部の開口部と反対側の端縁部心付近に布製の指当てが、中指に沿うように設けられ、上記手挿入部の中で着用者の手が回転しないようにした。
【0007】
この発明の保護手袋は、指が内側に曲がる運動を板状の弾性部材が妨げることにより、物を握る等の行為を防ぐ。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1,図2は保護手袋10を示すもので、外側メッシュシート12と内側メッシュシート14を設け、互いに端縁部を縫い合わせて袋状の手挿入部16が形成されている。外側メッシュシート12と内側メッシュシート14は例えばナイロン等で作られ、着用者の力では破ることができない丈夫なものである。外側メッシュシート12と内側メッシュシート14の一端部は縫い残されて開口部17となり、この開口部17の周縁部には、筒状の手首部18が取り付けられている。
【0009】
手挿入部16には、開口部17と反対側の端縁部中心付近に、布製の指当て19が、指に沿うように設けられている。指当て19は、その一側縁部が外側メッシュシート12に、他方の側縁部が内側メッシュシート14に各々縫いつけられている。
【0010】
手首部18は、防炎加工され柔軟性を有する布等で形成され、手首部18にはベルト通し20が手首の内側と外側に各々取り付けられている。一対のベルト通し20には、ナイロン等の合成樹脂製の一方向性ベルト22が設けられている。ベルト22の一端部には係止部23が設けられ、ベルト22の先端部22aを係止部23に挿通し適度なループ長になるまで引くだけで、ベルト22の任意の位置に係止可能である。係止部23は、ベルト22を一方向にのみ挿通し係止可能であるとともに、逆方向には抜けないものである。ベルト22をゆるめる際は、係止部23の小さい突起23aを押して、ベルトの係止を解除してベルト22を引き抜くものである。なお、この突起23aは、簡単には操作できないものである。
【0011】
内側メッシュシート14の裏面には、後述するスポンジ26を入れる収容部24が、人工皮革シート等で形成されている。この人工皮革シート等の収容部24は難燃性材料であり、さらにその内側に断熱材が設けられている。収容部24の内側には、板状の弾性部材であるスポンジ26が設けられ、スポンジ26の厚みは例えば3cmである。収容部24は、側面にファスナー28が設けられ、開閉可能でスポンジ26を出し入れすることができる。
【0012】
次にこの保護手袋10の使用方法について説明する。手首部18から着用者の手を、手のひらが内側メッシュシート14に向くように挿入し、中指の側面を指当て19に当接させる。そしてベルト22を係止部23に挿通し適度に締めて抜けないようにする。
【0013】
この実施形態の保護手袋10によれば、板状のスポンジ26が入っているため、痴呆性の老人に着用して指の動きを規制する事ができ、むやみに物を掴んだり拾ったり、おむつの中に手を入れたり、おむつを外したりする弄糞行為を防ぐことができる。また、徘徊癖のある老人に着用するとドアや戸の開閉を防ぐことができ、また万一外へ出ても保護手袋10に黄色の反射板等を付けることにより他人より識別されやすく、交通事故の危険性を低くすることができる。そして、異物を口に入れたり刃物を持つ等の危険な行為を防ぎ、熱湯によるやけどや、ガス、ライター、マッチなどによる火災の危険を予防し、老人自身の安全と周囲の安心を得ることができる。そして、着用者が介護者等に暴力を振るっても、スポンジ26がクッションとなって危害が介護者に及びにくくなり、着用者の手も保護することができる。
【0014】
さらに、保護手袋10は、手挿入部16が適度な大きさの空間を有し、手指がある程度自由に動かすことができ、手が硬直する心配がなく、軽量であるため着用者の負担が少ない。手挿入部16は外側メッシュシート12と内側メッシュシート14で設けられているため、通気性が良好である。また、スポンジ26は収容部24のファスナー28から外して洗濯することができ、この点からも衛生的である。
【0015】
また、収容部24の人工皮革シートは難燃性材料であるため、ガスコンロやアイロンなど高温になったものに触れても燃えにくく、安全である。
【0016】
そして、ベルト22で簡単に手首に取り付けることができ、また着用者自身では外すことが困難になっているため安全である。ベルト22は、伸縮性が無く一方向性であるためゆるむことが無く、さらにベルト22をベルト通し20に通すことにより着用者がかじったりして破損することを防ぐことができる。
【0017】
また、点滴や経管栄養などの管を抜いてしまう人には、保護手袋10のベルト22にベルト22と同形のベルト等の固定具を挿通し、ベッドの柵等に両手首をワンタッチで固定することができる。手首などに直接固定具を付けて固定するよりも痛みが少なく、着脱も確実で簡単である。
【0018】
また、保護手袋10は中指に当接する指当て19が設けられているため、手挿入部16の中で着用者の手が回転しない。そして、手のひらがいつもスポンジ26に向いているため、指を丸くする運動を防ぎ、保護手袋10の効果が確実に作用する。
【0019】
次にこの発明の実施形態について図3に基づいて説明する。ここで上述の実施の形態と同様の部材は同一の符号を付して説明を省略する。この実施形態の保護手袋30は、収容部24の中に、板状の弾性部材32が設けられている。弾性部材32は、格子状の枠体34を有し、枠体34の、手挿入部16と反対側の面に薄くて細い柔軟突起である立上片36が多数本、一面に密に形成されている。枠体34の反対側の面、つまり手挿入部16側の面には、等間隔に比較的堅い突起38が設けられている。
【0020】
この実施形態の保護手袋30は、上記実施形態と同様の使用方法で、同様の効果を有するものである。そして、弾性部材32には手挿入部16側に突起38が突出して設けられているため、手のひらに突起38が当接し、適度な刺激となる。また、弾性部材32はプラスチックで作られ、通気性が良好で雑菌が繁殖しにくく衛生的である。
【0021】
なお、この発明の保護手袋は、上記各実施の形態に限定されるものではなく、素材等は自由に変更可能で、ベルトやベルト通し、指当て等の数も変更可能である。また各メッシュシートを複数枚積層して設け耐久性を向上させてもよい。さらに、各メッシュシートやその他の素材に、抗菌加工や防炎加工を施してもよい。そして、この保護手袋の用途は、痴呆性の老人以外にその他種々の脳神経障害を有する患者等の保護にも用いることができる。
【0022】
【発明の効果】
この発明の保護手袋は、通気性が良好で快適に使用することができ、痴呆等の患者に対して確実に指の動作を規制し、問題行動の抑制を可能とするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施形態の保護手袋の斜視図である。
【図2】この実施形態の保護手袋の縦断面図である。
【図3】この発明の第二実施形態の保護手袋の縦断面図である。
【符号の説明】
10 保護手袋
12 外側メッシュシート
14 内側メッシュシート
16 手挿入部
18 手首部
20 ベルト通し
22 ベルト
24 収容部
26 スポンジ
28 ファスナー

Claims (3)

  1. メッシュシートで形成された袋状の手挿入部と、この手挿入部の片面に取り付けられ略手の大きさ程度の弾性部材と、上記弾性部材を収容した収容部と、上記手挿入部の開口部の縁周部に一周して取り付けられた合成樹脂製のベルトが設けられ、上記弾性部材は格子状の枠体を有し、この枠体の上記手挿入部とは反対側の面には、柔軟突起である立上片が一面に多数本形成され、上記立上片が形成された面とは反対側の上記枠体の上記手挿入部側面には、等間隔に比較的堅い突起が上記手挿入部に対向するように設けられていることを特徴とする保護手袋。
  2. 上記収容部は、難燃性材料で形成されていることを特徴とする請求項1記載の保護手袋。
  3. 上記手挿入部の開口部と反対側の端縁部心付近に布製の指当てが、中指に沿うように設けられ、上記手挿入部の中で着用者の手が回転しないようにしたことを特徴とする請求項1記載の保護手袋。
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