JP4492950B2 - 医療チューブ固定装置及び医療チューブ保護用手袋 - Google Patents
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Description
テープや包帯が外れて、注射針が抜けたりチューブから薬液が漏れたりしないようにするために、腕を固定する点滴用腕固定具としては、例えば特許文献1がある。また、点滴用チューブを確実に装着部位に固定できる点滴用チューブ固定具として、例えば特許文献2がある。
また、不用意に点滴のチューブ等を除去する動作ができないよう手の動きを最小限に抑制する医療用補助手袋として、例えば特許文献3がある。
特許文献2に開示された技術によれば、副木部材を点滴部位の背面側に当てて固定帯(ベルト)にて縛り付けるため、患者の快適性が低い。
また、特許文献3に開示された技術によれば、手全体をカバーで覆うために、患者は痒いところを掻いたりすること等もできずに不便である。
以上のことに鑑みて、本発明は、患者が苦痛や不便を感じることなく、点滴や透析等で使用する医療チューブを固定することができ、またテープで留めたり包帯を巻いたりという看護者の手間も軽減し得る、医療チューブ固定具、医療チューブ固定ベルト、医療チューブ中継固定具、医療チューブ中継固定具用上衣、及び医療チューブ保護用手袋を提供するものである。
透析の場合には、基部上に支持具の付いたものを肘を挟んで上下に取り付けて、チューブを固定することが可能となる。
本発明の医療チューブ固定具は、点滴又は透析の際に、腕、手首、大腿部、首、足首等に装着して用いるものであって、図1、図3、又は図4のように、基部(1)、裏足部(2)、チューブ留め部(3)(3’)、(3’’)、ベルト(4)(4’)からなる。
図4(b)のように、基部(1)上に、医療チューブを支持するためのチューブ支持具を設けることとしてもよい。透析や点滴で患者が自分専用の医療チューブ固定具を持ち運ぶ場合には、持ち運び用の収納箱等に容易に収納できるように、チューブ支持具を基部(1)から取り外し可能に構成する。この場合、図4(b)(c)に示すように、基部(1)の裏側に、取り外したチューブ支持具を固定するための凸部材(37)を設け、チューブ支持具には、該凸部材(37)を嵌め込み可能な嵌合穴を設けることとし、収納時にチューブ支持具を取り外して基部(1)の裏側に固定できるようにすると好ましい。
基部(1)は、腕や大腿部等に装着したときに、点滴又は透析用の針が刺された部位全体が覆える以上の大きさとし、基部に硬質の材料を用いる場合は、腕又は大腿部等への装着感を高めるために、装着部位の形にあわせて曲げ加工したものであることが好ましい。例えば、大腿部用の点滴針に用いる場合には、針の長さに合わせて基部の長さを長く構成する。
基部(1)の裏側(身体に接する側)には、図4のように、基部(1)の2辺に裏足部(2)を設ける。裏足部(2)は、固定具を装着したときに、基部(1)が針が刺されている部位を圧迫しないようにするためのもので、その機能を発揮するものであれば裏足部(2)の形状、大きさ等は問わないが、腕や大腿部等から基部(1)が滑り落ちないように、裏足部(2)の身体と接する部分は、装着部位の形にあわせて丸みをもたせた形状とすることが好ましい。裏足部(2)により、医療チューブ固定具を安定的に装着でき、針の保護にもなる。
基部(1)、裏足部(2)、チューブ留め部(3)(3’)(3’’)、チューブ支持具は、合成樹脂、布、又は耐久性を有する紙等を素材とし、基部(1)は網目状に構成すると塵等が溜まらない。
ベルト回転拘束部(11)を、基部(1)の裏面側に取り付けることとすれば、ベルト回転拘束部(11)が目立たずに外観がスマートになる。
大腿部等に装着する場合には、ベルト(4’)の一端に輪状に形成したゴム等の係止片を設け、他端に該係止片を係止するための係止部材を設けることとしてもよい。
また、ベルト(4)(4’)を基部(1)から取り外し自在に構成してもよい。
なお、身体側にくるベルトの方を長く形成すると、基部を身体で押さえて取付けできるため、腕や大腿部に楽に巻き付けることができ、身体との摩擦が無くベルトが外れにくい。看護士等が装着する場合にも、容易に行える。
固定具は、患者個々の腕や大腿部等の大きさの相違に対応できるように、S、M、L、LL等のように種々のサイズを用意する。
また、ベルト(4)(4’)は、肌に直接着用する他、衣類の上から着用できる場合には、衣類(病院着)の上から着用することとしてもよい。
立上り部(5)は、基部の4辺と連続して設け、それぞれ1箇所以上ずつ点滴又は透析のチューブを通すことができるチューブ通し溝(6)を設ける。チューブ通し溝(6)は、点滴又は透析用のチューブが通るものであれば、大きさや形状は問わないが、チューブのぐらつきを押さえるために、チューブよりも若干大きい程度の円形状とすることが好ましい。
立上り部(5)は、合成樹脂、布、又は耐久性を有する紙等を素材とし、立上り部(5)の高さは、点滴又は透析のチューブの直径以上であることが好ましい。
立上り部(5)で囲まれた基部(1)上では、凸部材、繊維毛、スナップ、面状テープ等の係止手段によってチューブを留めたり、チューブの通る部分に溝を設けたり、チューブを巻いてその上に蓋を被せてチューブを固定することができる。
立上り部(5)が取り付く基部(1)外周の部分は、網の目状に構成することとすれば、塵がたまらないため好ましい。
上蓋(7)又は下蓋(8)の少なくとも一方と立上り部(5)との接続部には、蓋を開いた状態で静止可能となるような処理を施し、点滴又は透析のチューブを、蓋を開いた状態で蓋のチューブ通し溝(6’)に通して支持できるようにしてもよい。
また、上蓋(7)及び下蓋(8)を設置しない場合には、図4(c)のようなチューブ支持具を、基部(1)上に取り付けて、チューブを支持することとしてもよい。
上蓋(7)及び下蓋(8)を閉めた際に、蓋がぐらつかないように、スナップボタン、穴明きスナップ又は面状テープで蓋同士を留めることとしてもよい。
上蓋(7)及び下蓋(8)は、取り外し可能としてもよい。
医療チューブ固定ベルトは、基部(1a)を腕や手首等、身体の一部に巻きつけて使用するものであり、基部(1a)の両端に、図5や図6(a)のように、スナップボタン(穴明きスナップ)、スナップボタン孔、又は面状テープ凸面部、凹面部、等を設置する処理を施すことによって、基部(1a)を身体の一部に巻きつけて固定する。
基部(1a)には、チューブ留め部(3a)及びチューブ補助留め部(18)を、それぞれ1箇所以上ずつ設置し、チューブ留め部(3a)及びチューブ補助留め部(18)の一端をそれぞれ基部(1a)と接着する。
チューブ補助留め部(18)は、チューブ留め部(3a)によって仮留めされたチューブを身体の外方向に持っていくためのものであり、チューブ留め部(3a)と同様に、スナップボタン(穴明きスナップ)又は面状テープによりチューブを上から押さえて仮留めするものとし、図5のように、チューブを持っていきたい方向で固定できるように設ける。
チューブ留め部(3a)及びチューブ補助留め部(18)は、腕に着用する鼻用と太ももに付ける尿道用等の各医療チューブに対応できる大きさとし、さらに、1箇所につきチューブを2本通して使用してもよい。また、固定ベルトを衣類の上から装着することとしてもよい。
また固定ベルトは、素肌の上から直接装着する他、衣類の上から装着することとしてもよい。
固定ベルトを、左右両方の腕に装着することが必要な場合等には、異なる色の部材を用い色分けして使用することとしてもよい。
基部(1b)には1本又は2本以上の医療チューブを保持するために、図9(a)のように、チューブ留め部(3b)を設ける。チューブ留め部は、チューブ1本につき1箇所以上設置し、例えばチューブを2本通すような場合には2段で設置する。チューブの本数が多い場合には、1箇所のチューブ留め部(3b)を長くして2本以上のチューブを通すこととしてもよい。
折り曲げ部(24)のスナップボタン(穴明きスナップ)結合部又は面状テープ結合部は、着脱を容易にするために、基部(1b)とは反対側に先端を跳ね上がらせておき摘みやすくしておくことが好ましい。
基部(1)、折り曲げ部(24)、フック(25)、チューブ留め部(3b)は、合成樹脂、布、耐久性を有する紙等を素材とする。
前記容器は、医薬品が収納され、又は細菌・異物等の侵入防止装置としての合成樹脂等からなる容器であり、該容器は、点滴等の薬の中に他の医薬品を混入したい場合、又は細菌・異物・エアの侵入を防止したい場合に、点滴のチューブに接続して使用されるものである。
細菌・異物・エアの侵入を防止するための容器の形状は、円筒状のものや扁平状のものなど様々であるため、その形状に応じた医療チューブ中継固定具を作製する。
また、折り曲げ部(24)は、二つ折りにしたときに、外部から医薬品容器に貼付されたラベルが目視して確認できるように、弾力性を有する網目状の構造とすることが好ましい。
基部(1b)、折り曲げ部(24)、フック(25)、チューブ留め部(3b)は、合成樹脂、布、耐久性を有する紙等を素材とする。
袖部の長さは、患者の医療チューブ中継固定具の使用状況や着脱のし易さの好み等によって、種々設定可能である。
上衣における紐状部材(21)による網目状部は、図7のように上衣全体に設ける他、中継固定具を使用する部位にのみ設ける等、上衣の一部に設けることとしてもよい。
また、同様に上衣の脇下部をオープンとして、上衣の脇下部の前後を面状テープによって分離可能に結合することとしてもよい。
また、脇腹に医療チューブを挿入する場合のために、上衣の脇下部に同様の開口部を設けることとしてもよい。
上衣には、合成樹脂、布、耐久性のある紙等の素材を用い、患者個々の身体の大きさの相違に対応できるように、S、M、L、LL等のように各種サイズを用意する。
なお、上記のように上衣全体を網目状に構成せずに、通常のシャツ等の上衣に医療チューブ中継固定具を引掛け可能な紐を設けることとしてもよい。例えば、図18のように、介護服の胸から肩にかけて1本の紐状部材(21)を縫い付けることによっても、医療チューブ中継固定具を引掛けて使用することができる。
また、紐状部材(21)を有する腕章として提供してもよく、図14に示すように、腕章を網目状に構成してもよい。図14では、紐状部材(21)によって網目状に腕章本体を形成し、腕章本体の左右端部を、面状テープ凸部(15)、凹部(16)によって係脱自在に構成している。面状テープ凸部(15)は伸縮性を有するゴム等の伸縮部材によって腕章本体と接続されるとともに、上下2箇所設けられている。このような腕章であれば、様々な患者の腕のサイズに対応可能で、装着したときに腕に馴染み、また着脱も容易に行える。さらに、既存の病院着にも使用できるため好ましい。面状テープの他、穴明きスナップ等の係止手段を用いてもよい。
また、人差し指、中指、薬指の部分は、手袋を装着する患者の利便性を考えて、図12のように、第一関節から先の部分をオープンとする。保護用手袋が硬質の素材である場合等、手袋の材質によっては、第二関節から先の部分をオープンとすることとしてもよい。
また、図19のように、手袋の親指の部分を必要以上に長く形成してもよい。このようにすると、患者の指先が使いづらくなって、医療チューブを引っ張ったり乱したりするのが確実に防止できる。さらに、親指の先端部分はオープンとした方が、塵がたまらないため好ましい。
手袋の着脱に際しては、図13のように、ファスナー開閉用リング(32)を用いて、ファスナーを開閉する。ファスナー開閉用リング(32)はリングの一部が開く形状であって、スライダー頭部(34)のリング差込孔(35)にリングを通すことができる形状であれば、円形の他に、四角形等であってもよい。ファスナー開閉は、上記リング(32)をスライダー頭部(34)のリング差込孔(35)に通して、スライダー(31)を前後に操作することによって行う。
図1は第1の実施に係る医療チューブ固定具の斜視図、図2は該医療チューブ固定具の使用状況を示す図である。
基部(1)、裏足部(2)、チューブ留め部(3)、立上り部(5)、上蓋(7)、下蓋(8)、はいずれもポリエチレンで形成されている。医療チューブ又は注射器等医療器具の再生(リサイクル)材を用いることとすれば一層好ましい。
ベルト(4)は金属製又は合成樹脂製であり、図1のように、基部(1)及び立上り部(5)との接合部には、断面形状が円形である溝を有するベルト回転拘束部(11)が設けられている。ベルト(4)端部のベルト軸部(12)は断面形状が楕円形の一部を切り欠いたような非円形とされ、ベルト回転拘束部の溝内で一定角度以上回転すると該溝を内側から押し上げることによってベルト(4)の回転が拘束されるようになっている。ベルト(4)は手で回転させることができる。
本実施例に係る医療チューブ固定具は左右兼用であり、左右どちらの腕であっても使用できる。また男女兼用であって、S、M、L、LLの各種サイズが用意してある。
また、固定具を、針が刺された部位の上から被せて装着することで、針が刺された部位を保護することができるとともに、上蓋(7)及び下蓋(8)を閉じて使用することで、チューブ留め部(3)に固定された医療チューブが不意に乱されないように保護することも可能となる。
図3(a)は第2の実施例に係る医療チューブ固定具の平面図(上蓋(7)、下蓋(8)の図示は省略)、図3(b)は該医療チューブ固定具の斜視図、図3(c)はチューブ通し溝の他の形状の例を示す図である。
基部(1)の大きさ、立上り部(5)の高さ、立上り部(5)及び上蓋(7)に設けられたチューブ通し溝(6)(6’)は、透析の針やチューブの大きさに対応したものとなっており、上蓋(7)に設けられるチューブ通し溝(6’)は1箇所であるが、チューブ通し溝(6’)を2箇所設けてもよい。
基部(1)、裏足部(2)、チューブ留め部(3’)、立上り部(5)、上蓋(7)、下蓋(8)、はいずれもポリエチレンで形成されている。ベルト(4’)についてもポリエチレンで形成されており、スナップボタン(9)及びスナップボタン孔(10)によってベルト(4’)端部を結合して腕に装着できるようになっている。
本実施例に係る医療チューブ固定具は、左右兼用、男女兼用であり、S、M、L、LLの各種サイズが用意してある。
中に入れたチューブは、基部(1)上のチューブ留め部(3’)の都合のよい任意の箇所でスナップボタン留めして、立上り部(5)の他のチューブ通し溝(6)または上蓋(7)のチューブ通し溝(6’)のうちの都合のよい任意の2箇所を通して外に出す。実施例1と同様に、針を刺す方向、チューブを持っていく方向によって、種々の使用態様が可能である。
腕に透析を行う場合に、透析針を肘をはさんで上下に1本ずつ刺すような場合には、固定具も肘をはさんで1個ずつ使用する。
透析用のチューブ1本を上蓋(7)のチューブ通し溝(6’)に通してチューブを支持するために上蓋(7)を利用することができる。同様に、下蓋(8)にもチューブ通し溝(6’)を設けて、チューブ支持のために利用することとしてもよく、さらに2本のチューブを支持できるようにしてもよい。
また、チューブ留め部(3’)から静止させた蓋のチューブ通し溝(6’)までの距離が長い場合には、基部(1)中央部に、さらにチューブ留め部(3’)等を設けてチューブを通し、これによってチューブを安定させることとしてもよい。
なお、第1の実施例や本実施例のように蓋を設ける場合において、チューブをチューブ通し溝(6)に通して蓋をする際に、チューブが溝から浮き上がって蓋が閉まりづらくなるのを防ぐために、チューブ通し溝(6)を、図3(c)に示すような形状としてもよい。
また、立上り部(5)に各2箇所ずつチューブ通し溝(6)が設けられているため、透析用のチューブのように、同時に2本の医療チューブを使用する場合においても、最適なチューブ留め部(6)を選択することが可能でなる。
さらに、上蓋(7)をチューブ支持のために利用することができるため、医療チューブを固定具の上方で固定して安定させたい場合に便利である。
蓋を設置しない場合には、図4(c)のようなチューブ支持具を基部(1)上に取り付けて、チューブ支持のために利用することができる。
図4(a)は第3の実施例に係る医療チューブ固定具の平面図、図4(b)
は該医療チューブ固定具の立面図、図4(c)はチューブ支持具の立面図である。
基部(1)、裏足部(2)、チューブ留め部(3’’)はポリエチレン等の合成樹脂で形成されている。
また、チューブ留め部(3’’)は、前述のフック状の形状のものを用いる他、実施例2で用いたような帯状のチューブ留め部(3’)を用いて、スナップボタン(9)によってチューブを上から押さえて固定することとしてもよい。
ベルト(4’)の裏側には、図4(a)(b)に示すように、合成樹脂製の汚れ防止用凸部材(17)が形成されている。
また、点滴液の流れや透析の血液の流れをよくしたい時には、医療チューブを基部(1)上の高い位置で固定させるために、図4(c)に示すようなチューブ支持具を用いることとしてもよい。チューブ支持具は、脚部が内側に伸縮するようになっているため、基部(1)上の都合のよい場所に設けられた、脚部を取り付け可能とするピースに脚部を入れ込むことによって、基部(1)上に取り付けることができる。チューブ支持具の上端は、医療チューブを支持できるように、図4(c)に示すような形状とするが、チューブを支持できれば他の形状であってもよい。また、2本のチューブを支持できるようにしてもよい。
図1や図3のように蓋を設置する場合には、前述のように、蓋にチューブ支持機能を持たせてもよいが、本実施例のように蓋を設置しない場合には、基部(1)上に上記のようなチューブ支持具を取り付けることで、チューブの支持が可能となる。
本実施例に係る医療チューブ固定具は左右兼用、男女兼用であって、S、M、L、LLの各種サイズが用意してある。
また、図15(a)は、本実施例の医療チューブ固定具の変形例を示す図である。この変形例では、図15(a)に示すように、基部(1)上に医療チューブを巻き付けるための巻付板2本が基部(1)の短辺側近傍に設置されている。巻付板の先端部には、図15(b)に示すように、上方からチューブを落とし込んで支持固定可能な形状を有するチューブ用溝が形成されている。図15(c)に示すように、サイズの異なる複数のチューブを同時に支持できるように構成してもよい。この場合には、チューブを安定させるために凸部材を適宜設ける。図15(d)に示すように、チューブ支持具と巻付板とを併せて設置することとしてもよい。
図20(a)(b)は、医療チューブ固定具の他の例を示す図である。この例では、図20(a)(b)に示すように、外周に医療チューブを巻き付け可能な立上り側面を有する小型基部(1c)が基部(1)上に設けられ、小型基部(1c)の四方には、巻きつけられた医療チューブの上方への飛び出しを防止するための繊維毛等のチューブ押え部(40)が形成されている。基部(1)上にはチューブ補助留め部(18)が2箇所設けられ、穴明きスナップ又は面状テープ等の係止手段によって、巻き付けられた医療チューブを固定できるようになっている。この例では、医療チューブに余裕を持たせ、小型基部(1c)に医療チューブを数回巻き付けて使用する。チューブ補助留め部(18)は、図20(a)に示す他、都合のよい任意の位置に取り付けることが可能である。小型基部(1c)は、図20(a)に示すような縦長の形状の他、横長等他の形状であってもよい。また、チューブ補助留め部(18)先端の摘み部は、摘み易くするために長めに形成したり、係止状態で少し上方に向かって反った形状とすることが好ましい。このような医療チューブ固定具であれば、手首や腕、足首等、細長い部位に使用しても、睡眠時にベルトの巻付板がベッド等に干渉することがない。
また、図20(c)(d)は、医療チューブ固定具のさらに他の例を示す図である。この例では、チューブ留め部(3’)を設置するためのチューブ留め部設置片が、基部(1)から連設して設けられ、さらに基部(1)上には、チューブ留め部(3c)として、医療チューブを上方から押圧嵌合させて固定可能な溝が複数設けられている。
なお、透析や点滴の場合、個々の患者が自己の装着部位に適したベルトを病院等から支給されて持つことが好ましい。使用前後は消毒を行う等して、ベルト収納箱の中を常に清潔に保つ。全ての基部、帯ベルト、ベスト、手袋又は腕章、固定具等は、病院側が病院内に保管して使用することが望ましい。
また、大腿部が大きくベルトが長くなる場合には、基部に引掛部を長短を数段設け、ゴム紐等を引掛けてベルトの替わりとしてもよい。
また、ベルト(4’)の裏側に汚れ防止用凸部材(17)が設置されているため、長期間にわたって使用する場合でも、ベルト(4’)裏側に身体からの汗等による汚れが付着しにくく清潔である。また、固定具は、衣類の上から装着することもできる。
図5は第4の実施例に係る医療チューブ固定ベルトの斜視図である。
基部(1a)の両端部にはそれぞれ、スナッスナップボタン(9)とスナップボタン孔(10)が設けられており、これにより基部(1a)を腕又は大腿部に巻きつけて装着することができる。ベルトの安定をはかるために、穴明きスナップは2列にしてもよい。
基部(1a)、チューブ留め部(3a)、チューブ補助留め部(18)はいずれもポリエチレン等の合成樹脂で形成されている。
また、基部(1a)の裏側全面には、ポリエチレン等の合成樹脂の汚れ防止用凸部材(17)が設置されている。また、固定ベルトは、衣類の上から装着することもできる。
本実施例に係る医療チューブ固定ベルトは左右兼用、男女兼用であって、S、M、L、LLの各種サイズが用意してある。
また、太ももに付ける尿道用、腕に付ける鼻用チューブ等、2本の医療チューブを固定することができ、身体と繋がれたチューブを身体の左又は右の好きな方向に持っていくことができる。また、固定ベルトは衣類の上から装着することもできる。
図6(a)は第5の実施例に係る医療チューブ固定ベルトの斜視図、図6(b)は該医療チューブ固定ベルトのチューブ留め部の詳細図、図6(c)は該医療チューブ固定ベルトの他の例を示す斜視図である。
さらに、チューブ留め部(3a’)により固定されたチューブを横方向に持っていくための帯状のチューブ補助留め部(18)が基部(1a)上に設置されており、面状テープでチューブを固定できるようになっている。
チューブ留め部(3a’)及びチューブ補助留め部(18)は、同時に2本のチューブを通して固定できるようになっている。
チューブ留め部(3a’)及びチューブ補助留め部(18)の先端部には、つかみ部(19)が設置されており、この部分には面状テープ凸面部(15)が設置されておらず、つかみ部(19)を利用することでチューブ留め部(3a’)及びチューブ補助留め部(18)の面状テープの脱着が容易にできる。基部(1a)上に設置される面状テープ凹面部(16)においては、図6(b)のように、チューブを通し易いように、チューブが通過する箇所の面状テープ凹面部は繊維の長さを短くしている。チューブ留め部(3a’)の形状は、図6(c)に示すように、図6(a)と上下が逆のものであってもよい。
また、固定ベルトは衣類の上から装着することとしてもよい。
基部(1a)、裏足部(2)、チューブ留め部(3a’)、チューブ補助留め部(18)はいずれも合成樹脂、合成繊維、又は耐久性のある紙でできている。
本実施例に係る医療チューブ固定ベルトは男女兼用であって、S、M、L、LLの各種サイズが用意してある。
本実施例に係る医療チューブ固定ベルトは、鼻用チューブや透析用のチューブのように2本のチューブを使用する場合であっても、使用することが可能である。また、腕に透析をする場合には、上下に2本の固定ベルトを使用することとなる。
固定ベルトは、透析の場合には、患者が自分にあったものをそれぞれ持つことが好ましい。
さらに、チューブ留め部(3a’)のチューブが通過する箇所には、面状テープ凹面部の繊維の長さを短くする処理を施しているため、チューブを通しやすく一層確実に医療チューブを固定することが可能となる。
図7は第6の実施例に係る医療チューブ中継固定具の使用状況を正面から見た図、図8は該医療チューブ中継固定具の使用状況を背後から見た図、図9(a)は該医療チューブ中継固定具の正面からの斜視図、図9(b)は該医療チューブ中継固定具の背面からの斜視図、図9(c)は該医療チューブ中継固定具の変化の例を示す斜視図である。
基部(1b)には、図9(a)(b)に示すように、後述の上衣の紐状部材(21)に引っ掛けるためのフック(25)が2箇所、医療チューブ2本を固定するためのチューブ留め部(3b)が4箇所2段に設置されている。基部(1b)と連続して、面状テープ凸面部(15)を有する折り曲げ部(24)が設けられ、折り曲げ部(24)を基部(1b)側に二つ折りに折り曲げることによって、基部(1b)の面状テープ凹面部(16)と結合できるようになっている。
基部(1b)、折り曲げ部(24)は合成樹脂又は合成繊維製であり、フック(25)、チューブ留め部(3b)はポリエチレン等の合成樹脂製である。
また、図9(c)に示すように、本実施例に係る医療チューブ中継固定具を骨組のみから構成することとしてもよい。
図16は、医療チューブ中継固定具の他の例を示す。このように、基部(1b)及び折り曲げ部(24)に、面状テープ凹面部(16)、面状テープ凸面部(15)をそれぞれ設けて構成してもよく、面状テープ以外の穴明きスナップ等の結合手段を設けることとしてもよい。また、チューブ留め部(3b)を設けずに、二つ折りにされた基部(1b)、折り曲げ部(3b)との間に挟持することによって、医療チューブを支持することとしてもよく、この場合、面状テープのみでチューブを押さえる。
なお、フック(25)(図9(b)(c)、図17(b))または(25’)(図11)の先端部内側面に凸部を設けて、紐状部材(21)に引っ掛け固定可能に形成すれば、固定具の落下防止が図れるため好ましい。また、スナップ、穴明きスナップ等で留めてもよい。
また、図21(a)は、医療チューブ中継固定具のさらに別の例を示す。図21(a)では、長方形状の基部(1b)上の両端近傍に、一対のチューブ補助留め部(18)を設けている。チューブ補助留め部(18)は、穴明きスナップ等の係止手段によって、医療チューブを固定できるようになっている。基部(1b)裏面には、図9(b)で示したごとくのフック(25)が設けられ、図5、6に示す帯状ベルト、図7に示す上衣、図14に示す腕章、図18に示す紐状部材等あらゆる紐状部材に接合させて、首や鼻からのチューブを固定するために使用できるようになっている。このような中継固定具であれば、チューブ長さに余裕を持たせたい場合に、図21(a)に示すように、チューブがループを形成した状態でチューブを保持することが可能となる。図9(c)で示したタイプの中継固定具を、チューブがループを形成した状態でチューブを保持するように形成することとしてもよい。
図21(b)に示すような形状として、鼻からの数本のチューブを上衣の胸ポケット近傍で固定すると、身体から離れることなくチューブが安定する。この場合には、チューブ補助留め部(18)1個で数本のチューブを一つにまとめると良い。このような固定具であれば、基部(1b)、チューブ補助留め部(18)を縦横自由に構成し、またチューブ補助留め部(18)を1個又は2個以上使用して、紐状部材、腕章、上衣や必要に応じて基部の上等にも使用することができる。基部(1b)の裏面に設けるフックを、例えば3本の棒状部材からなるクリップによって形成し、上衣の胸ポケット等に挟み込んで使用することとしてもよい。また、他のどのような方法によって使用することとしてもよい。
上衣は綿又は合成繊維製で、紐状部材(21)が網目状に形成されている。紐状部材(21)の太さや網目の大きさ等は、上記医療チューブ固定具のフック(25)が上衣の紐状部材(21)引っ掛けることが可能であれば、どのような形状や大きさでもよい。本実施例においては網目を2.5cm前後としている。上衣は前空き式で、図7のように、上衣の前面にオープンファスナー(22)を有している。
本実施例に係る医療チューブ中継固定具用上衣は男女兼用であって、S、M、L、LLの各種サイズが用意してある。
また、該上衣は前空きの半袖であるため、患者は着脱が容易であり、背中には医療チューブ挿入用開口部が設置されており、医療をおこなう者にとっても便利である。
図10は第7の実施例に係る医療チューブ中継固定具の使用状況を正面から見た図、図11は該医療チューブ中継固定具の斜視図である。
基部(1b)には、上衣の紐状部材(21)に引っ掛けるためのフック(25’)が2箇所、医薬品容器を固定するための容器留め部(27)が2箇所設置されている。基部(1b)に連続して、スナップボタン(9)を有する折り曲げ部(24)が設けられ、折り曲げ部(24)を基部(1b)側に二つ折りに折り曲げることによって、基部(1b)のスナップボタン(9)と結合することができるようになっている。
基部(1b)、折り曲げ部(24)は合成繊維製で、網目状の素材を使用している。網目の大きさは医薬品容器が落下することが無く、医薬品容器のラベルを外部から確認できる程度の大きさが必要である。
フック(25’)、容器留め部(27)、容器落下防止用押え部(28)はいずれも合成繊維又は合成樹脂製とし、網目状に構成する。
また、本実施例に係る医療チューブ固定具用上衣は、図10に示すように、実施例6と同様のメッシュ状で前空き式の上衣であるが、上衣の正面部には調節ベルト(26)が設けられている。
調節ベルト(26)は、図10のように上衣の左右の部分に設けられ、それぞれ面状テープ凸面部、凹面部が設置されているので、これによって左右の調節ベルト(26)の着脱ができるようになっている。
また、医薬品容器に替えて、細菌・異物・エアの身体内への侵入を防止するための容器を固定することも可能である。
医療チューブ中継固定具のフック(25’)先端の内側面には、紐から固定具が外れて落ちないように落下防止凸部(38)を設けておくことが大切である。
なお、図17は医療チューブ中継固定具の他の例を示す図である。このように、基部(1b)に面状テープ凹部(16)を有する係止片を設け、折り曲げ部(24)の裏面に面状テープ凸部(15)を設けて構成してもよい。面状テープの他に穴明けスナップを用いてもよい。
さらに、折り曲げ部(24)が網目状に構成されているため、外部から医薬品容器又は細菌・異物・エアの侵入を防止するための容器のラベルを確認することができ、看護する者にとって安心であり便利である。
また、本実施例による医療チューブ中継固定具用上衣によれば、上衣の前面部が調節ベルト(26)によって、左右に分離可能に結合されているため、開腹手術直後の患者が装着する場合であっても、傷の部分にファスナーが接触することがなく好ましい。また、お腹の大きい患者等であっても、上衣の着脱が非常に容易にできる。
図12は第8の実施例に係る医療チューブ保護用手袋の平面図、図13(a)はファスナー開閉用リングを示す図、図13(b)はスライダーの横断面概略図である。
本実施例に係る医療チューブ保護用手袋は、図12に示すように、親指の部分のみが分かれた二股の手袋であり、さらに手袋本体(29)の内部は親指の部分と人差し指の部分が仕切り(30)によって、手袋の中で別々に分かれている。親指以外の4本の指どうしの間は仕切られていない。人差し指、中指、薬指の部分は第一関節から先はオープンとなっている。手の甲の部分にはファスナー(22’)とスライダー(31)が設けられているが、スライダー(31)はスライダー頭部(34)のつかみ部分の無い形状となっている。手袋本体(29)は綿、合成繊維、合成樹脂、又は耐久性のある紙製である。
ファスナーの開閉は、上記ファスナー開閉用リング(32)をスライダー頭部(34)のリング差込孔(35)に通してスライダー(31)のつかみ部分として使用し、スライダー(31)を前後に操作することによって行う。
本実施例に係る医療チューブ保護用手袋は男女兼用であって、S、M、L、LLの各種サイズが用意してある。個々の患者の手の大きさにより、手袋が容易に抜けてしまわない程度の大きさのサイズの手袋を患者には着用させる。
また、人差し指、中指、薬指の第一関節から先の部分はオープンとなっており、痒いところを掻いたりする場合には、患者にとっても便利である。
1a 基部
1b 基部
1c 小型基部
2 裏足部
2a 裏足部
3、3’、3’’ チューブ留め部
3a、3a’ チューブ留め部
3b チューブ留め部
4、4’ ベルト
5 立上り部
6、6’ チューブ通し溝
7 上蓋
8 下蓋
9 スナップボタン
10 スナップボタン孔
11 ベルト回転拘束部
12 ベルト軸部
13 カードホルダー
14 カードホルダー中央部
15 面状テープ凸面部
16 面状テープ凹面部
17 汚れ防止用凸部材
18 チューブ補助留め部
19 つかみ部
21 紐状部材
22 オープンファスナー
22’ ファスナー
23 医療チューブ挿入用開口部
24 折り曲げ部
25、25’ フック
26 調整ベルト
27 容器留め部
28 容器落下防止押さえ部
29 手袋本体
30 仕切り
31 スライダー
32 ファスナー開閉用リング
33 紛失防止用目印
34 スライダー頭部
35 リング差込孔
36 凸部
37 嵌合穴
38 落下防止凸部
39 医薬品又は細菌・異物・エア混入防止ケース
40 チューブ押え部
Claims (4)
- 点滴又は透析用の針を刺した身体の部位の上から巻きつけて装着し、該針に接続されるチューブを固定するために用いる医療チューブ固定具であって、
該固定具は基部、裏足部、立上り部、ベルトからなり、
該基部は、装着したときに、該針を刺した身体の部位全体を覆うことができる以上の大きさであり、
該裏足部は、基部の2辺に身体方向へ近接して設け、裏足部が身体に接触することで、該部位と基部との間に空間を生じさせるものであり、かつ、該裏足部の身体と接する部分は装着される身体の形にあわせて丸みをもたせた形状となっており、
立上り部は、基部の4辺に対して身体方向とは逆方向に垂直に設けられ、少なくとも各辺には、チューブを通せる大きさのチューブ通し溝が設けられており、
該チューブ通し溝は、入れ込んだチューブが容易に外れないように、入り口部分がチューブの直径よりも小さくしてあり、
該立上り部のうちの2つと連続した、開閉可能な上蓋及び下蓋とが設けられ、
さらに該上蓋及び/又は下蓋には、1箇所以上のチューブ通し溝が設けられたことを特徴とする医療チューブ固定具。 - 上蓋又は下蓋に設けられたチューブ通し溝に医療チューブを固定して支持するために、上蓋又は下蓋の少なくとも一方が開いた状態で静止可能としたことを特徴とする請求項1記載の医療チューブ固定具。
- ベルトが汚れ防止用凸部材によってのみ直接肌と接することとなるよう、該ベルトの裏側に一定の間隔で該汚れ防止用凸部材が設けられており、
該汚れ防止用凸部材は、半球状で、かつ、汚れが付着しても簡単に除去又は取り替え可能な紙や布、合成繊維、合成樹脂等の素材で形成されている、
請求項1又は請求項2に記載の医療チューブ固定具。 - 該ベルトの端部には、該基部と接続するためのベルト軸部が設けられ、
前記基部には、該ベルト軸部を挿嵌可能な溝を有する回転拘束部が設けられ、
該ベルト軸部が該ベルト回転拘束部の溝内で一定角度以上回転したときに、ベルトの回転が拘束されることによって、身体に装着固定可能としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の医療チューブ固定具。
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