JP2008251916A - 圧電体素子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、分極疲労を抑制した圧電体素子およびその製造方法の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の圧電体素子は、一対の対向する主面を有する基板と、その基板の一方の主面上に配置した下部電極層と、その下部電極層上に配置した圧電体層と、その圧電体層上に配置した上部電極層とを有しており、下部電極層はニッケル酸ランタン系セラミックスからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気機械変換機能を有する圧電体素子とその製造方法に関する。
ペロブスカイト型構造を有する酸化物誘電体薄膜は一般式ABOで表され、優れた強誘電性、圧電性、焦電性および電気光学特性を示し、各種センサやアクチュエータなど幅広いデバイスに有効な材料として注目されており、今後その利用範囲は急激に拡大していくと思われる。
ペロブスカイト型酸化物であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT:一般式Pb(ZrTi1−x)O(0<x<1))系セラミックスの薄膜は、高い圧電性を有することから、圧電センサや圧電アクチュエータなどの圧電体素子として利用されている。圧電センサは、強誘電性の圧電効果を利用したものである。強誘電体は内部に自発分極を有しており、その表面に正および負電荷を発生させる。大気中における定常状態では大気中の分子が持つ電荷と結合して中性状態になっている。この圧電体に外圧がかかると圧電体から圧力量に応じた電気信号を取り出すことができる。また、圧電アクチュエータも同様の原理を用いたもので、圧電体に電圧を印加するとその電圧に応じて圧電体が伸縮し、伸縮方向あるいはその方向に直行する方向に変位を生じさせることができる。
PZT系セラミックスの薄膜は蒸着法、スパッタリング法(スパッタ法)、Chemical Vapor Deposition法(CVD法)等に代表される気相成長法、もしくは化学溶液法(CSD法:Chemical Solution Deposition法)、水熱合成法、酸化熱分解法等に代表される液相成長法を用いて作製が試みられている。この中で、CSD法は組成制御が容易で、再現性良く薄膜を作製しやすい、また製造設備に必要なコストが安く大量生産が可能という特徴がある。
図7は従来の圧電体素子の構造を示す模式断面図である。従来の圧電体素子は、基板11と、この基板11上に配置した下部電極層12と、この下部電極層12上に配置した圧電体層13と、この圧電体層13上に配置した上部電極層14とを有する。基板11と下部電極層12との間には各々を密着させるための密着層15を配置している。基板11は、(100)面配向した単結晶シリコン(Si)層16と、これを熱酸化させて表面に形成したシリコン酸化物(SiO)層17とを有する。下部電極層12は白金(Pt)からなり、圧電体層13はチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)からなり、上部電極層14は金(Au)からなり、密着層15はチタン(Ti)からなる。
この従来の圧電体素子をCSD法を用いて製造する方法として、例えば特許文献1の方法が提案されている。すなわち、Pb、Ti、Zrを含む複合アルコキシド溶液からなるPZT前駆体溶液をPtからなる下部電極層を形成した基板上に塗布して乾燥後、400〜450℃で有機物を熱分解し、昇温速度30℃/secで700℃、1分間の結晶化アニールをO雰囲気中で行うが、基板上への前駆体溶液の塗布から結晶化アニールまでを繰り返すことにより、複数のPZT層からなる圧電体層を作製する。ここで、2層目以降のPZT層が1層目のPZT層を核形成サイトとするため、この複数のPZT層からなる圧電体層の結晶配向性は、1層目のPZT層の結晶配向性に依存する。
特開平11−220185号公報
上記の従来の圧電体素子では、下部電極層12としてPtを用いているが、分極反転の繰り返しにより密着層13であるTiが拡散し、圧電特性が疲労するという問題点を有していた。
本発明は上記問題点を解決し、分極反転を繰り返しても圧電特性の疲労を抑制した圧電体素子およびその製造方法を提供することを目的とした。
上記目的を達成するために本願発明者らは鋭意検討した結果、下部電極層にニッケル酸ランタン系セラミックスを用いることにより、基板および圧電体層が下部電極層へ拡散することを防止できることを見出して本発明を完成させたものである。
すなわち、本発明の圧電体素子は、一対の対向する主面を有する基板と、前記基板の一方の主面上に配置した下部電極層と、前記下部電極層上に配置した圧電体層と、前記圧電体層上に配置した上部電極層とを有し、前記下部電極層はニッケル酸ランタン系セラミックスからなることを特徴とする。
また、本発明において、下部電極層には、ニッケル酸ランタン系セラミックスであって擬立方晶系の(100)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物を用いることもできる。
また、圧電体層には、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスを用いることができる。
また、圧電体層には、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスであって菱面体晶系または正方晶系の(001)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物を用いることもできる。
また、圧電体層として、液相成長法により形成したものを用いることもできる。
また、下部電極層には、ニッケル酸ランタン系セラミックスであって擬立方晶系の(100)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物を用い、圧電体層には、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスであって菱面体晶系または正方晶系の(001)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物を用いることもできる。
また、基板の他方の主面の少なくとも一部に少なくとも1つの凹部を設けてなるものを用いることもできる。
また、その凹部には、その最深部と前記基板の一方の主面との間の距離で規定される対向厚み(t)を有し、対向厚み(t)の基板の厚み(T)に対する比(t/T)が0.4以下であるものを用いることができる。
また、本発明の圧電体素子の製造方法は、少なくとも、対向する一対の主面を有する基板の一方の主面上にニッケル酸ランタン系セラミックスからなる下部電極層を形成する工程と、前記下部電極層上に圧電体層を形成する工程と、前記圧電体層上に上部電極層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
本発明の製造方法においては、下部電極層を形成する工程を、ニッケル酸ランタン系セラミックスであって擬立方晶系の(100)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物からなる電極層を形成する工程とし、圧電体層を形成する工程を、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスであって菱面体晶系または正方晶系の(001)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物からなる圧電体層を形成する工程とすることができる。
また、圧電体層を液相成長法により形成することもできる。
また、下部電極層を形成する工程は、少なくとも、ランタンおよびニッケルの有機金属化合物または無機金属化合物を含む前駆体溶液を基板上に塗布する塗布工程と、得られた塗膜を焼成する焼成工程とを含むこともできる。
また、焼成工程が、乾燥工程と仮焼成工程と結晶化工程とを含み、乾燥工程の温度を前駆体溶液中の有機物が熱分解を開始する温度よりも低くし、仮焼成工程の温度を前駆体溶液中の有機物が熱分解を開始する温度以上で、かつ有機物が熱分解して前駆体の結晶化が進行する温度よりも低くし、結晶化工程の温度を前駆体の結晶化が進行する温度以上で、かつ結晶化した前駆体が分解する温度より低くすることができる。
また、乾燥工程の温度を100℃を超えて200℃未満とし、仮焼成工程の温度を200℃以上500℃未満とし、結晶化工程の温度を500℃以上750℃以下とすることができる。
本発明によれば、下部電極層にランタン酸ニッケル系セラミックスを用いることにより、基板および圧電体層が下部電極層へ拡散することを防止できるので、分極反転の繰り返しによっても圧電特性が疲労することのない圧電体素子を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における圧電体素子の断面図である。圧電体素子は、Siからなる基板1と、この基板1上に形成されたニッケル酸ランタンから成る下部電極層2と、下部電極層2上に形成された圧電体層3と、圧電体層3上に形成された上部電極層4とから構成されている。
基板1には、Si、SiOを始め、金属、合金等、作製するデバイスに応じた様々な材料を選択できる。好ましくは(100)面に配向したSiからなる単結晶基板を用いることができる。
下部電極層2にはニッケル酸ランタン(化学式LaNiO)(以下、LNOという。)系セラミックスを用いることができる。本発明に用いるLNO系セラミックスは、このLNOを主成分とするセラミックスであって、LNOのみならず、ニッケルの一部を他の金属で置換したセラミックスも含まれる。他の金属には、鉄、アルミニウム、マンガン、そしてコバルトからなる群から選択された少なくとも1種の金属が含まれる。例えば、LaNiO−LaFeO、LaNiO−LaAlO、LaNiO−LaMnO、LaNiO−LaCoOを挙げることができる。また、必要に応じて、2種以上の金属で置換したものを用いることもできる。好ましいLNO系セラミックスは、LNOである。
ここで、LNOはRcの空間群を持ち、菱面体に歪んだペロブスカイト型構造(菱面体晶系:a0=5.461Å(a0=ap)、α=60°、擬立方晶系:a0=3.84Å)を有し、抵抗率が1×10−3(Ω・cm、300K)で、金属的電気伝導性を有する酸化物であって、温度を変化させても金属−絶縁体転移が起こらない。
また、圧電体層3には、PZT系セラミックスを用いることができる。本発明に用いるPZT系セラミックスには、一般式Pb(ZrTi1−x)O(0<x<1))で表されるPZTのみならず、PZTを主成分とし、Sr、Nb、そしてAlからなる群から選択された少なくとも1種の金属を微量添加したものも含まれる。また、マグネシウムニオブ酸鉛(PMN)や亜鉛ニオブ酸鉛(PZN)を含むものも含まれる。好ましいPZT系セラミックスは、PZTである。
ここで、PZTのZr/Ti組成は、好ましくは、Zr/Ti=30/70〜70/30、さらに好ましくは、Zr/Ti=40/60〜60/40である。好ましくは、正方晶系と菱面体晶系との境界(モルフォトロピック相境界) 付近の組成(Zr/Ti=53/47)を用いることができる。また、圧電体層3の膜厚は、0.5〜5.0μmの範囲であれば、特に限定されない。
また、上部電極層4には、金属、その金属の合金、その金属を含む導電性金属酸化物等の導電性材料を用いることができる。その金属には、金、銀、白金、イリジウム、そしてルテニウムからなる群から選択された1種の金属を用いることができるが、金が好ましい。また、上部電極層4の膜厚は、0.1〜0.4μmの範囲であれば、特に限定されない。
次に、上記の圧電体素子の製造方法について説明する。
1.基板の準備
まず、Si(100)の基板を準備する。
2.下地電極の作製
LNO系セラミックスから成る下地電極は、スパッタリング法等の気相成長法や、CSD法、水熱合成法、酸化熱分解法等の液相成長法を用いて形成することができるが、気相成長法に比べ製造コストの低減が可能な液相成長法を用いることが好ましい。さらに好ましくはCSD法である。CSD法に特に制限はなく、LNO前駆体溶液を基板に塗布し、その塗膜の熱分解を行い、そしてLNOの結晶化を行う方法であれば本発明に用いることができる。
以下にCSD法を用いた下地電極の作製方法の一例について説明する。
(LNO前駆体溶液の調製)
出発原料としては、硝酸ランタン六水和物と酢酸ニッケル四水和物を用い、溶媒としては、2−メトキシエタノールと2−アミノエタノールを用いることができる。2−メトキシエタノールはわずかに水分を含んでいるため、あらかじめモレキュラーシーブ0.3nmを用いて水分を除去することが好ましい。
硝酸ランタン六水和物(La(NO・6HO)をビーカーに採り、水和物の除去のため150℃で1時間以上乾燥させる。次に室温まで冷却の後2−メトキシエタノールを加えて、室温で3時間攪拌することで、硝酸ランタンを溶解させる(溶液A)。
また、酢酸ニッケル四水和物((CHCOO)Ni・4HO)を別のセパラブルフラスコに採り、水和物の除去のため150℃で1時間乾燥の後、200℃で1時間、計2時間乾燥させる。次に、2−メトキシエタノールおよび2−アミノエタノールを加え、110℃で30分間攪拌する(溶液B)。
溶液Bを室温まで冷却後、溶液Aを溶液Bが入っているセパラブルフラスコに投入する。これらの混合液を室温で3時間攪拌することにより、LNO前駆体溶液を調製する。
(LNO塗膜の焼成)
LNO塗膜の焼成は、塗膜の乾燥工程と、塗膜を熱分解させる仮焼成工程と、LNOの結晶化工程とから構成することができる。
まず、LNO前駆体溶液を、スピンコート法等の塗布手段を用いて基板上に塗布する。そのスピンコートを行う条件としては、例えば、回転数3500rpmで30秒とすることができる。
(1)乾燥工程
次に、前駆体溶液中の物理吸着水分の除去を目的として、塗膜の乾燥を行う。温度は100℃を超えて200℃未満であることが望ましい。これは、200℃以上では前駆体溶液中の残留有機成分の分解が開始するためであり、作製した膜中への水分の残留を防止するためである。例えば、150℃で10分間乾燥を行う。
(2)仮焼成工程
その後、200℃以上500℃未満の温度で塗膜の熱分解を行う。500℃以上では乾燥した前駆体溶液の結晶化が大きく進行するため好ましくなく、また200℃より低いと作製した膜中へ有機成分が残留し易くなるためである。例えば、350℃で10分間の熱処理を行う。
(3)LNOの結晶化工程
結晶化温度は500℃以上750℃以下が好ましい。急速加熱炉(RTA:Rapid Thermal Annealing)を用いて急速加熱し、結晶化を行う。例えば、700℃で5分、昇温速度は200℃/minとすることができる。
なお、LNO前駆体溶液の基板上への塗布、乾燥、そして仮焼成を1サイクルとして、そのサイクルを複数回繰り返して所望の膜厚と得、その後、結晶化を行うことが好ましい。
3.圧電体層の作製
PZT系セラミックスからなる圧電体層は、スパッタリング法等の気相成長法や、CSD法、水熱合成法、酸化熱分解法等の液相成長法を用いて作製することができるが、気相成長法に比べ製造コストの低減が可能な液相成長法を用いることが好ましい。さらに好ましくはCSD法である。CSD法に特に制限はなく、PZT前駆体溶液を基板に塗布し、熱分解を行ってPZTの結晶化を行う方法であれば本発明に用いることができる。
以下にCSD法を用いた圧電体層の作製方法の一例について説明する。
(PZT前駆体溶液の調製)
本調製方法には溶媒としてエタノールを用いるが、エタノール中の水分による金属アルコキシドの加水分解を防止するため、予め脱水処理を行った無水エタノールを用いる。まず、Pb前駆体溶液の出発原料として、酢酸鉛(II)三水和物(Pb(OCOCH・3HO)を用いる。これをセパラブルフラスコに採り、水和物の除去のため150℃で2時間以上乾燥させる。次に無水エタノールを加えて溶解し、78℃で4時間還流させ、Pb前駆体溶液を作製する。Ti−Zr前駆体溶液を調製する出発原料としては、チタンイソプロポキシド(Ti(OCH(CH)とジルコンノルマルプロポキシド(Zr(OCHCHCH)を用いる。こちらも別のセパラブルフラスコに採り、無水エタノールを加えて溶解し、78℃で4時間還流することで、Ti−Zr前駆体溶液を作製する。Ti/Zr比は、例えばモル比がTi/Zr=47/53となるように秤量する。このTi−Zr前駆体溶液をPb前駆体溶液に混合する。このとき、Pb成分を化学量論組成(Pb(Zr0.53,Ti0.47)O)に対し20mol%過剰とすることが好ましい。これは、アニール時の鉛成分の揮発による不足分を補うためである。この混合溶液を78℃で4時間還流し、安定化剤としてアセチルアセトンを金属陽イオンの総量に対して0.5mol等量加え、さらに78℃で1時間還流することでPZT前駆体溶液を調製することができる。
(PZT前駆体塗膜の焼成)
PZT塗膜の焼成は、塗膜の乾燥工程と、塗膜を熱分解させる仮焼成工程と、PZTの結晶化工程とから構成することができる。
まず、PZT前駆体溶液をスピンコート法等の公知の塗布手段を用いて下地電極上に塗布する。そのスピンコートを行う条件としては、例えば、回転数2500rpmで30秒を用いることができる。
(1)乾燥工程
乾燥は前駆体溶液中の物理吸着水分の除去を目的としたものであり、温度は100℃を超えて200℃未満であることが望ましい。これは、200℃以上では前駆体溶液中の残留有機成分の分解が開始するためであり、作製した膜中への水分の残留を防止するためである。例えば、115℃で10分間乾燥する。
(2)仮焼成工程
その後、200℃以上500℃未満の温度で塗膜の熱分解を行う。500℃以上では乾燥した前駆体溶液の結晶化が大きく進行するため好ましくなく、また200℃より低いと作製した膜中へ有機成分が残留し易くなるためである。例えば、350℃で10分間の熱処理を行う。
(3)PZTの結晶化工程
結晶化温度は500℃以上750℃以下が望ましい。750℃よりも大きいと、成膜時に膜中に含まれるPbが蒸発することにより不足し、結晶性が低下し、500℃よりも低いと結晶化が不十分だからである。急速加熱炉を用いて急速加熱し、結晶化を行う。例えば、650℃で5分とし、昇温速度は200℃/minとすることができる。
なお、PZT前駆体溶液の下部電極層上への塗布、乾燥、そして仮焼成を1サイクルとし、そのサイクルを複数回繰り返して所望の膜厚を得、急速加熱し、結晶化を行うことが好ましい。
また、PZT前駆体溶液の下部電極層上への塗布、乾燥、仮焼成、そして結晶化を1サイクルとし、そのサイクルを複数回繰り返して所望の膜厚を得る方法を用いることもできる。
4.上部電極の作製
次に、圧電体層3上に、例えば金から成る上部電極層4を形成する。上部電極層4の形成方法については、イオンビーム蒸着法、抵抗加熱蒸着法、スパッタ法等を用いることができる。
本実施の形態によれば、下部電極層にLNOを用いることにより、白金を用いた場合に比べ、基板および圧電体層が下部電極層に拡散するのを抑制することができる。これにより、圧電体素子の圧電定数d31として、−80pC/N程度の非常に高い値を得ることができる。
また、LNOからなる下地電極層上にPZTからなる圧電体層を形成しているので、従来の圧電体素子のようにPt電極上にPZTからなる圧電体層を形成した場合と比較して、格段に高い結晶配向性を得ることができる。この圧電体層のX線回折図を図2に示す。非常に結晶配向性の高い膜が得られていることがわかる。この圧電体層の(001)面配向度α(001)は約98%である。
これは、LNOは電極としての役割を有するだけでなくPZTとの格子マッチングが良好だからである。格子マッチングとは、PZTの単位格子とLNOの表面の単位格子との格子整合性のことをいう。一般的に、ある種の結晶面が表面に露出している場合、その結晶格子と、その上に成膜する膜の結晶格子とがマッチングしようとする力が働き、基板−膜界面でエピタキシャルな結晶核を形成し易いことが報告されている。このことから(100)面配向したLNOの表面(格子定数:3.84Å)と格子マッチングのよいPZT(格子定数:a=4.036、c=4.146Å)のPZT(001)面及び(100)面が選択的に生成するものである。
従来の圧電体素子では、図7に示すように、Ptからなる下部電極層13上にCSD法によりPZTからなる圧電体層14を形成しているので、結晶化を行う際に、700℃と非常に高温にする必要がある。そのため、その加熱処理中に膜中のPb、Tiが拡散することにより、Pb−Pt化合物の形成や密着層13中のTiの拡散等により所望の組成を得ることができない。そのため、圧電体層13を形成するPZT層の結晶配向性が低くなっていた。図8に特許文献1におけるPZT層の結晶構造のX線回折図を示す。PZT層は(100)面方向だけではなく、(110)、(111)面方向にも配向している。これに対し、本実施の形態に係る圧電体素子では、下部電極層のLNOの、基板および圧電体層が下部電極層に拡散するのを抑制する効果と、PZTとの良好な格子マッチングとにより、非常に結晶配向性の高いPZT膜を与える効果を有する。
ここで、(100)面の配向度(α(100))を、
α(100)=I(100)/ΣI(hkl)
と定義すると、α(100)=88%程度と低い値になる。そのため、圧電特性が低い圧電体素子となり、例えばアクチュエータとして用いた場合には変位量が不十分であるとともに、印加電圧に対する変位量の変化が非線形になってしまう。ここで、ΣI(hkl)は、X線回折法において、Cu−Kα線を用いたときの2θが10〜70°でのペロブスカイト型結晶構造のPZTにおける各結晶面からの回折ピーク強度の総和である。なお、(002)面及び(200)面は(001)面および(100)面と等価な面であるため、ΣI(hkl)には含めない。
また、LNOは基板材料に関係なく、(100)面方向に配向し易い。そのため、基板の選択の自由度が大きく、Si、SiOを始め、金属、合金等、作製するデバイスに応じた様々な材料を選択できる。
実施の形態2.
本実施の形態に係る圧電体素子は、基板の下部電極層側の主面と対向する主面に凹部を設けた以外は、実施の形態1と同様の構造を有している。
図3は、本実施の形態における圧電体素子の構造を示す模式断面図である。実施の形態1と同一の構成要素については同一符号を付与する。圧電体素子は、一対の対向する主面を有する基板5と、この基板5の一方の主面上に形成された下部電極層2と、その下部電極層2上に形成された圧電体層3と、その圧電体層3上に形成された上部電極層4と、から構成されている。基板5は(100)面に配向したSiからなる単結晶基板であり、他方の主面には少なくとも1つの凹部6を有している。
凹部の形状は基板の一方の主面から下部電極層側の他方の主面の方向に伸びるものであれば特に限定されず、平面視で円状、楕円状、三角や四角等の多角状、溝状、あるいは不定形のものが含まれる。また、凹部は基板の主面の少なくとも一部分に形成されれば良いが、全面に形成されることが好ましい。また、凹部の数は1以上であれば特に限定されず、多数の凹部を種々のパターンに規則配列したものも含まれる。また、凹部は、例えば所定パターンのマスクを用いたエッチングにより形成することができる。また、凹部の径は、エッチングにより形成可能な範囲であれば特に限定されない。
以下、上記の本実施の形態に係る圧電体素子の製造方法について、図面を用いて説明する。本実施の形態に係る圧電体素子の製造方法は、凹部を形成する工程を有する点のみが
実施の形態1に係る圧電体素子の製造方法とは相違する。そこで、重複する部分についての説明は省略し、凹部の形成方法についてのみ説明する。
図4は凹部6の製造工程の一例を示す模式断面図である。所定パターンのマスクを用いたエッチングにより形成する方法を示している。まず、(100)面配向のSiからなる基板5に、ウェットエッチング時のマスク材として、熱酸化法によりSiOからなる酸化膜7を熱酸化炉で1100℃、5時間の熱処理を行うことにより基板5の対向する一対の主面上に形成する。これにより1.3μmのSiOからなる酸化膜7を形成する(工程(a))。
次に、一方の酸化膜7の上にレジスト8をスピンコート法にて塗布する。レジスト8には、例えば、東京応化工業製のOFPR800を用いることができる(工程(b))。
次いで、形成する凹部6の径に合わせて、レジスト8をパターニングする(工程(c))。
酸化膜7のエッチングには、BHF溶液(46wt%HF:40wt%NHF=1:6)を用いる。このBHF溶液による酸化膜7のエッチング速度は約0.1μm/minであることから、エッチング時間は15minとし、パターニングを行う(工程(d))。
次に、レジスト8を除去する(工程(e))。
最後に、基板5および酸化膜7のエッチングに、KOHとTMAH(テトラヒドロキシアンモニウムハイドロオキサイト)を用い、その溶液の濃度およびエッチング温度、エッチング時間を調整することで、所望の深さの多数の凹部6を形成する(工程(f))。
このようにして基板5の一方の主面上に多数の凹部6を形成した後、基板5の他方の主面上に下部電極層2、圧電体層3および上部電極層4を形成することで、圧電体素子を作製する。下部電極層2、圧電体層3および上部電極層4の製造方法については、実施の形態1に示した方法と同様である。
以下、凹部の効果について説明する。
表1に、基板5の材料であるSi、下部電極層2の材料であるLNO、圧電体層3の材料であるPZT、そして従来の電極材料であるPtの熱膨張係数を示す。
Figure 2008251916
表1によれば、Siからなる基板5の一方の主面上にPZTからなる圧電体層3を積層した場合は、冷却工程において、圧電体層3には引っ張り方向の応力が加わる。一方、PtおよびLNOからなる下部電極層2にPZTからなる圧電体層3を積層した場合は、圧電体層3には圧縮方向の応力が加わる(PtとLNOでは熱膨張係数の大きいLNOの方がより大きな圧縮方向の応力が加わる)。
ここで、Siからなる基板5の他方の主面上に凹部6を設けると、LNOからなる下部電極層2にかかる引張り応力は緩和される。逆に、PZTからなる圧電体層3にかかる圧縮方向の応力は増加する。そして凹部6の深さが深くなり、残留Siが少なくなるにつれて、PZTからなる圧電体層3にかかる圧縮方向の応力はより増加する。
ここで、凹部6の底部、すなわち最深部と、基板の下部電極層2側の主面との間の距離を対向厚み(t)と定義し、この対向厚み(t)の基板5の厚み(T)に対する比(t/T)と、圧電体層3にかかる圧縮方向の残留応力との関係を図5に示す。また、圧電定数d33との関係を図6に示す。なお、図6において、下部電極層として白金を用いた例を比較のため示している。ここで、PZTのMPB組成付近での応力測定は困難なため、Zr/Ti比が30/70であるPZTからなる圧電体層3を用いて、図5に示す応力値の測定を行っている。
図5、図6より明らかなように、(t/T)を0.4以下とすることで、圧電体層3にかかる圧縮方向の応力を大きくできる。具体的には、(t/T)を0.4以下とすると、330MPa以上の圧縮方向の応力を得ることができる。すなわち、(t/T)を0.4以下とすると、330MPa以上の圧縮方向の応力を付与することが可能となり、応力誘起の非常に大きな圧電特性を得ることができる。
本実施の形態によれば、実施の形態1の効果のみならず、以下の効果も有する。すなわち、基板の下部電極層側の主面と対向する主面に凹部を設けることにより、LNOからなる下部電極層にかかる引張り応力を緩和させ、PZTからなる圧電体層にかかる圧縮方向の応力を増加させることが可能となり、圧電特性を向上させることができる。さらに、対向厚み(t)の基板の厚み(T)に対する比(t/T)を0.4以下とすることで、330MPa以上の圧縮方向の応力を付与することが可能となり、圧電特性を飛躍的に向上させることができる。
以上のように本発明によれば、分極疲労を抑制できる結晶配向性の高い圧電体層を有する圧電体素子を提供することが可能であり、各種電子機器に用いる角速度センサや赤外線センサ等の各種センサ、圧電アクチュエータや超音波モータ等の各種アクチュエータ、光導波路や光スイッチ等の光学デバイス、マイクロポンプ、そしてセラミックコンデンサや強誘電体メモリ等の用途として有用である。
本発明の実施の形態1に係る圧電体素子の構造の一例を示す模式断面図である。 図1の圧電体素子の圧電体層のX線回折図である。 本発明の実施の形態2に係る圧電体素子の構造の一例を示す模式断面図である。 図3の圧電体素子の凹部の製造工程を示す模式断面図である。 図3の圧電体素子における、凹部の対向厚みの基板厚みに対する比と、圧電体層の圧縮方向の残留応力との関係を示すグラフである。 図3の圧電体素子における、凹部の対向厚みの基板厚みに対する比と、圧電定数との関係を示すグラフである。 従来の圧電体素子の構造を示す模式断面図である。 図7の圧電体素子の圧電体層のX線回折図である。
符号の説明
1 基板
2 下部電極層
3 圧電体層
4 上部電極層
5 基板
6 凹部
7 酸化膜
8 レジスト

Claims (14)

  1. 一対の対向する主面を有する基板と、前記基板の一方の主面上に配置した下部電極層と、前記下部電極層上に配置した圧電体層と、前記圧電体層上に配置した上部電極層とを有し、前記下部電極層はニッケル酸ランタン系セラミックスからなる圧電体素子。
  2. 前記下部電極層は、ニッケル酸ランタン系セラミックスであって擬立方晶系の(100)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物からなる請求項1記載の圧電体素子。
  3. 前記圧電体層は、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスからなる請求項1記載の圧電体素子。
  4. 前記圧電体層は、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスであって菱面体晶系または正方晶系の(001)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物からなる請求項3記載の圧電体素子。
  5. 前記圧電体層を液相成長法により形成してなる請求項1記載の圧電体素子。
  6. 前記下部電極層は、ニッケル酸ランタン系セラミックスであって擬立方晶系の(100)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物からなり、前記圧電体層は、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスであって菱面体晶系または正方晶系の(001)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物からなる請求項1記載の圧電体素子
  7. 前記基板の他方の主面の少なくとも一部に少なくとも1つの凹部を設けてなる請求項1記載の圧電体素子。
  8. 前記凹部は、その最深部と前記基板の一方の主面との間の距離で規定される対向厚み(t)を有し、前記対向厚み(t)の前記基板の厚み(T)に対する比(t/T)が0.4以下である請求項7記載の圧電体素子。
  9. 少なくとも、対向する一対の主面を有する基板の一方の主面上にニッケル酸ランタン系セラミックスからなる下部電極層を形成する工程と、前記下部電極層上に圧電体層を形成する工程と、前記圧電体層上に上部電極層を形成する工程と、を有する圧電体素子の製造方法。
  10. 前記下部電極層を形成する工程は、ニッケル酸ランタン系セラミックスであって擬立方晶系の(100)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物からなる電極層を形成する工程であり、前記圧電体層を形成する工程は、チタン酸ジルコン酸鉛系セラミックスであって菱面体晶系または正方晶系の(001)面に優先配向したペロブスカイト型酸化物からなる圧電体層を形成する工程である請求項9記載の圧電体素子の製造方法。
  11. 前記圧電体層を液相成長法により形成する請求項9記載の圧電体素子の製造方法。
  12. 前記下部電極層を形成する工程は、少なくとも、ランタンおよびニッケルの有機金属化合物または無機金属化合物を含む前駆体溶液を前記基板上に塗布する塗布工程と、得られた塗膜を焼成する焼成工程とを有する請求項9記載の圧電体素子の製造方法。
  13. 前記焼成工程は、乾燥工程と仮焼成工程と結晶化工程とを有し、前記乾燥工程の温度は前記前駆体溶液中の有機物が熱分解を開始する温度よりも低く、前記仮焼成工程の温度は前記前駆体溶液中の有機物が熱分解を開始する温度以上で、かつ前記有機物が熱分解して前駆体の結晶化が進行する温度よりも低く、前記結晶化工程の温度は前記前駆体の結晶化が進行する温度以上で、かつ結晶化した前記前駆体が分解する温度より低い請求項12記載の圧電体素子の製造方法。
  14. 前記乾燥工程の温度は100℃を超えて200℃未満であり、前記仮焼成工程の温度は200℃以上500℃未満であり、前記結晶化工程の温度は500℃以上750℃以下である請求項12記載の圧電体素子の製造方法。
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