JP2010241683A - 圧電体膜および圧電アクチュエータ - Google Patents

圧電体膜および圧電アクチュエータ Download PDF

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泰彰 ▲濱▼田
Yasuaki Hamada
Akio Konishi
晃雄 小西
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Abstract

【課題】チタン酸ジルコン酸鉛系の圧電体であって、圧電特性が良好な組成を有する圧電体を提供すること。
【解決手段】本発明の圧電体は、組成式(1)、Pb(ZrTi1−x1−y・・・(1)(式中、Mは、TaおよびNbの少なくとも一方であり、かつ、ZrおよびTiの少なくとも一方を置換している。式中、xは、0.51≦x≦0.57の範囲であり、yは、0.05≦y<0.2の範囲である。)で示されるペロブスカイト型化合物を含み、ペロブスカイト型化合物は、添加物として、SiOおよびGeOの少なくとも一方を含有し、添加物の添加量は、前記ペロブスカイト型化合物に対して、0.5モル%以上5モル%以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧電体、およびこれを用いた圧電素子、ならびに圧電アクチュエータに関する。
圧電素子は、圧電アクチュエータ、圧力センサ、超音波デバイス、液体噴射ヘッド、イ
ンクジェットプリンタ等様々な用途で用いられている。一般的に圧電素子は、圧電体からなる圧電体層を電極で挟んだ構造を有する。用いる圧電体としては、Pb(Zr,Ti)O(チタン酸ジルコン酸鉛:PZT)などが代表的である。
このような圧電体の各種の圧電特性を高めるために、たとえば、特許文献1などにより、PZTのBサイト(後述)のZrおよびTiの少なくとも一部をNbに置き換えた圧電体が提案されている。このような圧電体はPZTと比較して圧電素子化した際の信頼性が高くなっている。
ペロブスカイト型化合物は、一般に、組成式がABXで表される化合物である。ペロブスカイト型化合物は、このような表記をした場合、結晶化したときのA元素の位置(以下、Aサイトという。)の陽イオンが陰イオンXを12配位し、B元素の位置(以下、Bサイトという。)の陽イオンが陰イオンXを6配位する構造を有する。このような結晶構造をペロブスカイト構造という。ペロブスカイト型化合物は、結晶化した際にペロブスカイト構造を採ることができるため、この構造に基づいて、たとえば、強誘電性、焦電性、圧電性などの特性を発現することができる。
ペロブスカイト型化合物において、単に、ペロブスカイト構造を採らせ圧電性を発現させるだけであれば、各元素の組成比率は比較的広く選ぶことができる。たとえば、PZTにおいては、任意のZrおよびTiの比率においてペロブスカイト構造を採る。しかし、圧電素子として実用に供される組成比率はごく一部に限られる。PZTの場合においては、モル比で、Zr/Ti=53/47付近にペロブスカイト構造の菱面体晶と正方晶との相境界(Morphotoropic Phase Boundary)(MPB)が存在することが知られている。一般にペロブスカイト型化合物のMPBの組成付近においては、圧電定数や電気機械結合係数が他の組成領域よりも高くなることが知られており、PZTを用いた圧電素子においてはこのMPB付近の組成のPZTが主に用いられている。このように、圧電材料を圧電素子として使用するためには組成範囲を十分に制御して用いることが重要である。
このような理由から、BサイトにNb等を導入して信頼性を高めた圧電体においては、MPBの組成が必ずしも明確には分かっていなかったため、組成を変化させたときに、圧電特性が変動することがあった。PZTのBサイトのZrおよびTiの少なくとも一部をNbに置き換えた圧電体などにおいても、このような圧電特性の組成依存性は、十分には分かっておらず、特に、最も良好な圧電特性が得られるとされる相境界(MPB)組成は、明確には見出されていなかった。
特開2005−100660号公報
本発明者らは、PZTのBサイトに他の元素が置換した場合、各組成を精密に制御することによって、一段と圧電性能の良好な圧電体が得られる可能性があることを見出した。
本発明の目的の1つは、チタン酸ジルコン酸鉛系の圧電体であって、圧電特性が良好な組成を有する圧電体を提供することである。
本発明の目的の1つは、圧電特性が良好なチタン酸ジルコン酸鉛系の圧電体を用いた圧電素子、および圧電アクチュエータを提供することである。
本発明の圧電体は、
下記、組成式(1)
Pb(ZrTi1−x1−y・・・(1)
(式中、Mは、TaおよびNbの少なくとも一方であり、かつ、ZrおよびTiの少なくとも一方を置換している。式中、xは、0.51≦x≦0.57の範囲であり、yは、0.05≦y<0.2の範囲である。)
で示されるペロブスカイト型化合物を含み、
前記ペロブスカイト型化合物は、添加物として、SiOおよびGeOの少なくとも一方を含有し、
前記添加物の添加量は、前記ペロブスカイト型化合物に対して、0.5モル%以上5モル%以下である。
このような圧電体は、チタン酸ジルコン酸鉛系の圧電体であって、圧電特性、特に圧電定数d33が良好な組成を有している。
本発明の圧電素子は、上述の圧電体を有する。
このような圧電素子は、良好な圧電特性を有している。
本発明の圧電アクチュエータは、上述の圧電素子を有する。
このような圧電アクチュエータは、良好な圧電特性を有している。
実施形態の圧電体の組成比を模式的に示す状態図。 実施形態の圧電体の製造方法の一例を示すフローチャート。 実施形態の圧電素子および圧電アクチュエータを模式的に示す断面図。 実施例の圧電体のXRDチャートの一例。 比較例の圧電体のXRDチャートの一例。 圧電定数の測定結果をプロットしたグラフ。 圧電体のヒステリシスループ曲線の一例。 角型性の測定結果をプロットしたグラフ。 χスキャンで得られる結果の一例。 χスキャンにおける半値幅の測定結果をプロットしたグラフ。
以下に本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の一例を説明するものである。
1.圧電体
1.1.圧電体
図1は、本実施形態の圧電体のチタン酸鉛−ジルコン酸鉛−ニオブ酸鉛の組成比を模式的に示す状態図である。
本実施形態の圧電体は、ペロブスカイト型化合物を含む。
本実施形態のペロブスカイト型化合物は、ABXのXが酸素(O)である。本実施形態のペロブスカイト型化合物のAサイトは、鉛(Pb)が占め、Bサイトは、主に、ジルコニウム(Zr)およびチタン(Ti)が占めている。そして、Bサイトの一部は、タンタル(Ta)およびニオブ(Nb)の少なくとも一方が、ZrおよびTiの少なくとも一方を置換している。この置換割合は、組成式(1)における、yである。一方、ZrおよびTiの比率は、それぞれ、組成式(1)における、xおよび(1−x)を用いて、Zr:Ti=x:(1−x)である。
そして、本実施形態のペロブスカイト型化合物において、xは、0.51≦x≦0.57の範囲であり、yは、0.05≦y<0.2の範囲である。xが0.51よりも小さくなると、yのいずれの範囲においても、相境界(Morphotoropic Phase Boundary)(MPB)組成を外れ、圧電定数d33の値が小さくなり、好ましくない。また、xが0.57よりも大きくなると、同様に圧電定数d33の値が小さくなり、好ましくない。yが0.05よりも小さくなると、Nbの含有量が不足して、圧電体の信頼性(長期性能など)が低下してしまうため、好ましくない。yが0.2以上では、ペロブスカイト型化合物が結晶化する際に、圧電性を呈さないパイロクロア構造が生じ、また、圧電素子として用いるときの結晶の配向性が悪くなるため、好ましくない。
図1のハッチングを施した領域は、本実施形態のペロブスカイト型化合物の組成の範囲を示している。図1は、本実施形態のペロブスカイト型化合物において、BサイトのZiおよびTiの少なくとも一方が、Nbによって置換された場合の例を示している。図1中、PbNbOの軸は、上述のyにそのまま対応している。図1におけるxの値は、ペロブスカイト型化合物中のPbZrOの含有量(以下、[Zr]と表記することがある。)、およびペロブスカイト型化合物中のPbTiOの含有量(以下、[Ti]と表記することがある。)を用いて、[Zr]/([Zr]+[Ti])を計算することによって得ることができる。
ペロブスカイト型化合物は、焼結等の操作により、ペロブスカイト構造を有する結晶を生じることができる。このような、ペロブスカイト構造において、NbまたはTaは、ZrまたはTiと原子のサイズ(イオン半径が近く、原子半径は同一である。)が類似しており、格子振動による原子間の衝突によっても格子から原子が抜けにくい。また原子価は、+5価で安定であり、たとえPbが格子から脱落しても、Nb5+またはTa5+によりPbが抜けた場合の価数を補うことができる。また結晶化時に、Pbが格子から脱落したとしても、サイズの大きなOが抜けるより、サイズの小さなNbまたはTaが入る方が容易である。
また、NbまたはTaは、+4価の価数も存在するため、Zr4+またはTi4+の代わりとして、十分機能することが可能である。更に、実際にはNbまたはTaは共有結合性が非常に強く、NbまたはTaによってZrまたはTiが置換された場合は、Pbも脱落し難くなっていると考えられる(たとえば、H.Miyazawa,E.Natori,S.Miyashita;Jpn.J.Appl.Phys.39(2000)5679参照)。
また、同様の考え方で、本実施形態のペロブスカイト型化合物には、Pbの格子からの脱落を防止するために、+3価以上の元素でPbを置換することも考えらる。+3価以上の元素としては、上記したNbおよびTa以外の候補として、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuなどのランタノイド系の元素が挙げられる。同様の効果が得られる元素としては、さらに、W、V、Mo、Mnなどを挙げることができる。
これまでも、PZTへのNbのドーピングは、主にZrリッチの稜面体晶領域で行われてきたが、その量は、0.2モル%ないし0.025モル%(たとえば、J.Am.Ceram.Soc,84(2001)902;Phys.Rev.Let,83(1999)1347参照)程度と、極僅かなものである。このようにNbを多量にドーピングすることができなかった要因は、Nbを例えば10モル%添加すると、結晶化温度が800℃以上に上昇してしまうことによるものであったと考えられる。
このような理由から、本実施形態のペロブスカイト型化合物は、さらに、添加物として、酸化シリコン(SiO)および酸化ゲルマニウム(GeO)の少なくとも一方を含有する。そして、SiOおよびGeOの少なくとも一方の添加量は、ペロブスカイト型化合物に対して、0.5モル%以上5モル%以下である。これにより本実施形態のペロブスカイト型化合物は、結晶化エネルギーを軽減させることができる。すなわち、本実施形態のペロブスカイト型化合物の結晶化温度の低減を図ることができる。
なお、本実施形態のペロブスカイト型化合物は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のBサイトにNbまたはTaの少なくとも一方がドーピングされたものである、という表現もできる。
本実施形態の圧電体は、上述のペロブスカイト型化合物の他にさらに他の成分を含むことができる。本実施形態の圧電体に含まれることのできる物質としては、たとえば、PZTなどの圧電体、ペロブスカイト型の結晶構造を有するSrBiTa(SBT)、(Bi,La)Ti12(BLT)などの複合酸化物が挙げられる。このような他の成分を含むことにより、圧電体の圧電特性を変化させることができる。
1.2.圧電体の製造方法
本実施形態の圧電体は、ゾル−ゲル法、MOD(Metallo−Organic Decomposition)法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法、スパッタ法、レーザーアブレーション法などによって形成することができる。以下に、これらの製造方法のうち、一例として、ゾル−ゲル法によって本実施形態の圧電体を製造する方法を記述する。また本項では、組成式(1)のMがNbである場合を例示する。また、添加物としては、SiOおよびGeOの少なくとも一方のうち、SiOを含有する例について記載する。図2は、本実施形態の圧電体の製造方法の一例を示すフローチャートである。
まず、Pb、Zr、Ti、およびNbの少なくとも1つを含有する、第1原料溶液、第2原料溶液、および第3原料溶液を準備する(後述する。)。さらに、添加物であるSiOを導入するための溶液を作成する。この溶液の分散性等を改良する場合は、さらに、n−ブタノール等の溶媒を、例えば、1モル%以上5モル%未満で上記混合溶液中に更に添加することができる。SiOを導入するための溶液に含まれる化合物としては、Si(OCH、Si(OC、Si(OCHCHCH、Si[OCH(CH、Si(OCHCHCHCH、Si[OCH(CH)CHCH、Si[OCH(CH、Si[OC(CH、Si(OCH(OC)、Si(OCH(OC、Si(OCH)(OC)(OC、Si(OCH)(OC)(OC)(OC(CH)HCH)、Si(OCH)(OC、などのテトラアルコキシシランが挙げられる。
第1原料溶液としては、ペロブスカイト型化合物の構成金属元素のうち、Pb及びZrによるペロブスカイト結晶構造(PbZrO)を形成するための縮重合単量体をn−ブタノール等の溶媒に無水状態で溶解した溶液が例示できる。PbZrOを形成するための縮重合単量体としては、酢酸鉛、Zr(OCH、Zr(OC、Zr(OCHCHCH、Zr[OCH(CH、Zr(OCHCHCHCH、Zr[OCH(CH)CHCH、Zr[OCH(CH、Zr[OC(CH、Zr(OCH(OC)、Zr(OCH(OC、Zr(OCH)(OC)(OC、Zr(OCH)(OC)(OC)(OC(CH)HCH)、Zr(OCH)(OC、などのジルコニウムテトラアルコキシドが挙げられる。
第2原料溶液としては、ペロブスカイト型化合物の構成金属元素のうち、Pb及びTiによるペロブスカイト結晶構造(PbTiO)を形成するための縮重合単量体をn−ブタノール等の溶媒に無水状態で溶解した溶液が例示できる。PbTiOを形成するための縮重合単量体としては、酢酸鉛、Ti(OCH、Ti(OC、Ti(OCHCHCH、Ti[OCH(CH、Ti(OCHCHCHCH、Ti[OCH(CH)CHCH、Ti[OCH(CH、Ti[OC(CH、Ti(OCH(OC)、Ti(OCH(OC、Ti(OCH)(OC)(OC、Ti(OCH)(OC)(OCHCHCH)(OC(CH)HCH)、Ti(OCH)(OC、などのチタニウムテトラアルコキシドが挙げられる。
第3原料溶液としては、ペロブスカイト型化合物の構成金属元素のうち、Pb及びNbによるペロブスカイト結晶構造(PbNbO)を形成するための縮重合単量体をn−ブタノール等の溶媒に無水状態で溶解した溶液が例示できる。PbNbOを形成するための縮重合単量体としては、酢酸鉛、Nb(OCH、Nb(OC、Nb(OCHCHCH、Nb[OCH(CH、Nb(OCHCHCHCH、Nb[OCH(CH)CHCH、Nb[OCH(CH、Nb[OC(CH、Nb(OCH(OC)、Nb(OCH(OC、Nb(OCH)(OC)(OC、Nb(OCH)(OC)(OCHCHCH)(OC(CH)HCH)、Nb(OCH)(OC、などのニオブテトラアルコキシドが挙げられる。
以上のような、第1ないし第3原料溶液および添加物の溶液を混合した混合液を熱処理により結晶化させることにより、本実施形態の圧電体を得ることができる。
ゾル−ゲル法の手順は、公知の方法に従ってよいが、具体的には以下の方法が例示できる。まず、上述した第1ないし第3原料溶液の配合を、焼成によって揮発および散逸する成分を考慮して混合する。例えば、PbZr0.477Ti0.423Nb0.1(組成式(1)において、y=0.1、x=0.53)のペロブスカイト型化合物を形成する場合、たとえば、第1原料溶液:第2原料溶液:第3の原料溶液=47.7:42.3:10の比で混合する。これに、さらに、たとえば、テトラメトキシシラン溶液を混合して、ゾル−ゲル溶液を作成する。
次に、このゾル−ゲル溶液を結晶化させる。具体的には、図2に示したフローチャートに従い本実施形態の圧電体を得る。図2に示すように、ゾル−ゲル溶液塗布工程(ステップST11)、アルコール除去工程〜乾燥熱処理工程〜脱脂熱処理工程(ステップST12,ステップST13)の一連の工程を所望の回数行い、その後に結晶化アニール(ステップST14)により焼成して本実施形態の圧電体を得ることができる。
まず、基板を準備し、基板の上に、ゾル−ゲル溶液の塗布をスピンコートなどの塗布法によって塗布する(ステップST11)。基板は、たとえば、Pt等の電極用貴金属を形成したものであってもよい(ステップST10)。スピンコートは、基板上にゾル−ゲル溶液を滴下して行う。滴下されたゾル−ゲル溶液を基板全面に行き渡らせる目的で500rpm程度でスピンを行った後、概ね1500rpm以上に回転数を上げて15秒ないし60秒ほど回転させて膜厚を均一化する。次に、不要な溶媒を除去し乾燥する、乾燥熱処理工程を行う。乾燥熱処理工程は、窒素ガスをフローして加熱して行う。乾燥熱処理工程(ステップST12〜ST13)は、溶液中の有機分を除去する、乾燥工程を、150℃ないし180℃で行い(ステップST13)、これに続いて脱脂工程を、大気雰囲気下でホットプレート等を用いて行う。さらに、脱脂工程は、300℃ないし350℃に保持されたホットプレート上で、たとえば3分、大気雰囲気下で行うことができる(ステップST13)。結晶化のための焼成は、酸素雰囲気中でサーマルラピッドアニール(RTA)等を用いて行う(ステップST14)。結晶化アニールの温度は、たとえば、750℃とすることができ、アニール時間は、たとえば、1分とすることができる。また、ここで例示したゾル−ゲル法による場合、焼結後の圧電体の膜厚は、10nmないし200nm程度とすることができ、原料溶液塗布、予備加熱の工程を複数回繰り返した後に、結晶化アニールを行うことで、膜厚の大きい圧電体を得ることができる。また、原料溶液塗布、予備加熱および結晶化アニールの一連の作業を数回繰り返すことによっても、膜厚の大きい圧電体を得ることができる。このような方法で得られる圧電体は、10nmないし2000nm程度の膜厚を有することができる。次に、必要に応じて、Pt等をスパッタして、上部電極を成膜する(ステップST15)。そして、必要に応じて、ポストアニールを行うこともできる(ステップST16)。ポストアニールの温度は、750℃とすることができ、時間は、10分とすることができる。上部電極を形成しない場合は、結晶化アニールの温度、時間を変化させることによって、ポストアニール工程を省略することができる。
なお、SiOおよびGeOの添加物を含まないゾル−ゲル溶液を、そのまま結晶化させようとすると、高い結晶化温度を必要とする。すなわち、ペロブスカイト型化合物において、Nbを混合すると、結晶化温度が急激に上昇してしまい、700℃以下の温度範囲では結晶化が不可能となる。そのため、従来は5モル%以上のNbは、Bサイトの置換元素としては用いられていない。このことは、参考文献J.Am.Ceram.Soc,84(20001)902やPhys.Rev.Let,83(1999)1347等より明らかである。本実施形態においては、あらかじめゾル−ゲル溶液にSiOの原料が含まれるため、結晶化温度を700℃以下の温度範囲で結晶化させることができる。
1.3.作用効果
本実施形態の圧電体は、上述した組成および組成範囲を有するペロブスカイト型化合物を含む。そのため、本実施形態の圧電体は、相境界(MPB)組成を外れることがなく、圧電特性が極めて良好である。本実施形態の圧電体は、組成が精密に制御される結果、圧電特性のうち圧電定数d33が他の組成の圧電体に比較して、一段と高い。また、本実施形態の圧電体は、焼成される際に、他の組成の圧電体に比較して、パイロクロア構造が形成されにくく、焼成したときの結晶の配向性がよい(圧電素子として用いる場合は、電極の法線方向に<111>方位を有する結晶が得やすい。)。さらに、本実施形態の圧電体は、他の組成の圧電体に比較して、焼成温度を低く抑えることができる。本実施形態の圧電体は、圧電素子、圧電アクチュエータ、液体噴射ヘッド、液体噴射装置等に好適に用いられることができる。
2.圧電素子および圧電アクチュエータ
図3は、本実施形態の圧電素子の一例である圧電素子100および本実施形態の圧電アクチュエータの一例である圧電アクチュエータ200を模式的に示す断面図である。
圧電素子100は、上述した圧電体からなる圧電体層120を有する。本実施形態の圧電アクチュエータ200は、圧電素子100を有する。
圧電素子100は、図3に示すように、基板10の上方に設けられる。基板10は、たとえば、酸化ジルコニウム、酸化シリコン、および窒化シリコンの少なくとも1種を含む振動板であることができる。また、基板10は、シリコン基板、GaAs基板、SOI(Silicon on Insulator)基板、酸化シリコン基板、水晶基板などとすることができる。
圧電素子100は、下部電極110と、圧電体層120と、上部電極130とを積層して構成される。下部電極110、圧電体層120、上部電極130は、それぞれ、適宜成膜したときに、公知のフォトリソグラフィ法を用いて、エッチングして、パターニングすることができる。
下部電極110は、基板10の上方に形成される。下部電極110の厚みは、少なくとも基板10に圧電体層120の変形が伝達できる範囲であれば任意である。下部電極110の厚みは、たとえば20nmないし400nmとすることができる。下部電極110は、上部電極130と対になり、圧電体層130を挟み圧電素子100の一方の電極としての機能を有する。下部電極110の材質は、この機能を満足する導電性を有する物質である限り、特に限定されない。下部電極110の材質は、ニッケル、イリジウム、白金などの各種の金属、それらの導電性酸化物(たとえば酸化イリジウムなど)、ストロンチウムとルテニウムの複合酸化物など、を用いることができる。また、下部電極110は、前記例示した材料の単層でもよいし、複数の材料を積層した構造であってもよい。
圧電体層130は、下部電極110の上に接して形成される。圧電体層130の厚みは、機械的な信頼性を確保するために300nmないし1500nmとすることができる。圧電体層130は、下部電極110および、上部電極130によって電界が印加されると伸縮変形し、これにより基板10を変形させる機能を有する。圧電体層130は、本実施形態の圧電体から構成される。
上部電極130は、圧電体層130の上に接して形成される。上部電極130の厚みは、圧電素子100の動作に悪影響を与えない範囲であれば限定されない。上部電極130の厚みは、たとえば10nmないし400nmとすることができる。上部電極130の材質は、前記機能を満足する導電性を有する物質である限り、特に限定されない。上部電極130の材質は、下部電極110と同様である。
圧電素子100は、圧電体層120に上述の圧電体を有しているため、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する等の圧電特性が極めて良好である。
圧電素子100は、たとえば、以下のように製造することができる。まず、基板10の上方に下部電極110を形成する。下部電極110は、蒸着法、CVD法、スピンコート法などにより形成した膜を、フォトリソグラフィ法等によりパターニングして形成することができる。次に、下部電極110の上方に圧電体層120を形成する。圧電体層120は、上述のゾル−ゲル法によって形成できるが、蒸着法、CVD法、スピンコート法などによっても形成することができる。次に、圧電体層120の上方に、上部電極130を形成する。上部電極130は、蒸着法、CVD法、スピンコート法などにより形成した膜を、フォトリソグラフィ法等によりパターニングして形成することができる。上部電極130が形成された後、フォトリソグラフィ法等により、上部電極130および圧電体層120をパターニングして、圧電素子100を製造することができる。
本実施形態の圧電アクチュエータ200は、圧電素子100および基板10を有する。圧電アクチュエータ200においては、上述の圧電素子100が形成される基板10を、圧電素子100によって変形可能な材質とすることで得られる。この場合、基板10は、振動板として機能することができる。圧電アクチュエータ200は、圧電素子100が動作したときに、基板10が変形する。圧電アクチュエータ200は、圧電素子100に上述の圧電体を有しているため、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する等の圧電特性が極めて良好である。このような圧電アクチュエータ200は、液体噴射ヘッド、液体噴射装置(インクジェットプリンタ等)に好適に用いられることができる。
3.実施例および比較例
以下に、本発明にかかる圧電体の実施例、および比較のための比較例を記し、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
表1には、各実施例および各比較例に用いる試料の組成、および組成式(1)におけるxならびにyの値をまとめて記載した。なお、参考のため、図1中には、各実施例に対応する黒丸印、各比較例に対応する中抜き丸印を記載した。
〔圧電体〕
実施例1ないし実施例5および比較例1ないし比較例5の圧電体は、圧電素子として圧電特性を評価する試料と、圧電体としての構造を評価するための試料とを準備した。
圧電性能を評価するための試料は、次のように作成した。まず、実施例1ないし実施例5および比較例1ないし比較例5の圧電体を、シリコン基板上に、酸化シリコン層、酸化チタン層、および白金を積層した基板(Pt/TiOz/SiO/Si)上に薄膜の形
状に作成した。ここで、基板は以下の工程により作製したものである。まず、Si基板の表面に熱酸化により膜厚400nmのSi酸化膜を形成した。次に、Si酸化膜上にDCスパッタ法により膜厚20nmのTi膜を形成し、650℃30分間の熱処理により膜厚40nmのTi酸化膜を形成した。次に、Ti酸化膜上にDCスパッタ法により膜厚150nmのPt下部電極層を形成した。
いずれの圧電体の薄膜についても、あらかじめ焼成後に表1に示した目標の組成となるように、原料溶液(シリコン原料をZr、Ti、およびNbの原料全体に対して1.8モル%含む。)を調整し、これを用いたスピンコート法によって形成した。その手順は以下の通りである。まず、含まれる酸化物の濃度として0.29(モル/L)に調整されたペロブスカイト型化合物Pb(Zr,Ti,Nb)Oの原料溶液を上述の基板上に滴下して、1500回転/分で基板を回転させて前駆体膜状に形成した。次に300℃で3分間乾燥、脱脂を行なった。以上の工程を3回繰り返した後ランプアニール炉を用いて750℃1分間仮焼成を行なった。この原料溶液滴下〜仮焼成の工程を3回繰り返し、ランプアニール炉を用いて750℃10分間焼成を行なうことにより、膜厚540nmの圧電体の薄膜を形成した。この圧電体薄膜の上に、上部電極としてDCスパッタ法により膜厚100nmのPt層を形成した後ランプアニール炉を用いて750℃10分間焼成を行なうことでキャパシタを形成した。
圧電体としての構造を評価するための試料は、上記の工程において、原料溶液滴下〜仮焼成の工程を6回繰り返し、膜厚1080nmとしたあと、ランプアニール炉を用いて750℃20分間焼成を行なって作成した。この圧電体の構造評価のための試料は、上部電極を形成していないものである。
〔結晶構造の評価〕
各実施例および各比較例の結晶構造の評価は、XRD(X−ray Diffraction)測定を行い、配向性および異相の有無を調べることにより行った。
その結果を表1に示した。表1中、XRD欄のAは、基板面の法線方向に向かって、高度に(111)配向していることを示し、Bは、基板面の法線方向に向かって不十分な(111)配向となっていたことを示し、Cは、パイロクロア構造が生じていたことを表している。実施例1ないし実施例5の圧電体は、いずれも基板面の法線方向に向かって、高度に(111)配向しており、かつ、パイロクロア構造を有していなかった。図4には、実施例の典型として、実施例3の圧電体のXRDチャートを示す。図4をみると、2θで38.5°付近にペロブスカイト構造の結晶の(111)面の大きな回折ピークが確認され、2θで22°付近に現れる(001)面の回折ピークおよび32°付近に現れる(101)面の回折ピークが認められないことが分かる。この結果は、他の実施例においても同様であった。したがって、実施例1ないし実施例5の圧電体は、ペロブスカイト構造を有し、かつ、基板面の法線に対して、高度に(111)配向していることが分かった。
一方、図5に、比較例の典型として、比較例8の圧電体のXRDチャートを示す。図5をみると、2θで38.5°付近にペロブスカイト構造の結晶の(111)面の回折ピークが確認される。しかしながら、各実施例の同ピークに比較して、強度が非常に小さくなっていることが分かる(強度の絶対値、または、2θで40°付近に白金(下部電極)の(111)面の回折ピークの強度を標準として比較できる。)。このことから、比較例8では、ペロブスカイト構造を有する結晶が減少して、パイロクロア構造が形成されていることが分かる。この結果は、比較例9においても同様であった。さらに、図5のチャートには、2θで22°付近の(001)面の回折ピークおよび32°付近の(101)面の回折ピークが明らかに認められる。この結果は、すべての比較例において同様であった。したがって、比較例1ないし比較例9の圧電体は、ペロブスカイト構造が十分に形成されていないか、または、基板面の法線に対して、十分な(111)配向を形成できていないことが分かった。
このような結果から、組成式(1)における、yの範囲は、少なくとも0.2未満でなければ、パイロクロア構造が生じて、十分な圧電特性が達成できないことが分かる。
〔圧電特性の評価〕
実施例および比較例の圧電特性の評価は、一般的なピエゾメータによる測定を行い、圧電定数d33を求めることにより行った。この評価に用いた試料は、表1中、圧電特性の欄に○を付した圧電体である。本評価は、yをy=0.1に固定し、xの値が異なる試料について行った。
図6は、横軸にxの値をとり、縦軸にd33(pm/V)をとって、各試料の測定結果をプロットしたグラフである。図6をみると、各試料のプロットを結ぶ線は、x=0.54付近で圧電定数d33が最大となった。d33は、xがおよそ0.51よりも小さくなると、200pm/Vよりも小さくなり、同様にxがおよそ0.57よりも大きくなると、200pm/Vよりも小さくなることが分かった。xが0.51≦x≦0.57の範囲を外れると、d33は、急激に小さくなるため、圧電体が極めて高い圧電定数を有するためには、xが当該範囲にあることが必要であることが分かった。
〔MPBの評価〕
ペロブスカイト構造の結晶において、同じ(111)高配向ならば正方晶(Tetragonal)の場合と菱面体晶(Rhombohedral)の場合とでP−Vヒステリシス特性の傾向が異なると想定し、いくつかの組成範囲におけるP−Vヒステリシス特性評価を行なった。図7は、圧電体のヒステリシスループ曲線の一例である(縦軸に分極率、横軸に印加電圧が採ってある。)。本評価では、ヒステリシス曲線において、+Vcの点(図7参照)におけるヒステリシス曲線の傾きS(+Vc)を同図の+Prの点におけるヒステリシス曲線の傾きS(+Pr)で割った値〔S(+Vc)/S(+Pr)〕を当該ヒステリシス曲線の角型比と規定した。Vcは、印加電圧が正で、かつ、分極率がゼロの点であり、+Prは、印加電圧がゼロで、かつ、分極率が正の点である。この評価に用いた試料は、表1中、角型性の欄に○を付した圧電体である。本評価は、yをy=0.1に固定し、xの値が異なる試料について行った。
図8は、横軸にxの値をとり、縦軸に角型性をとって、各試料の測定結果をプロットしたグラフである。xの値に対する、ヒステリシス曲線の角型性の変化は、ペロブスカイト構造において、これが属する結晶系に依存する。したがって、正方晶系と菱面体晶系とによって、角型性のxに対する変化率が異なると考えられる。そこで、図8に示すように、各結晶系に属する領域のプロットを、2本の直線で近似した。これにより、2本の直線が交差する領域付近が、いずれの晶系にも分類できないいわゆる相境界(MPB)であると推定される。図8から読み取ると、y=0.1の組成においては、MPBは、x=0.51ないし0.57付近にあることが分かった。一方、y=0におけるMPB組成は、x=0.53付近であることが知られており、本評価の結果から、ニオブ(Nb)がPZTにドープされると、値xにおけるMPB組成の中心値は大きくずれることなく、幅が広がる傾向があることが分かった。
本評価から推定されたMPB組成は、y=0.1の組成において、x=0.51ないし0.57付近にあることが分かったが、この結果は、MPB組成において圧電特性d33が非常に大きくなるという、上述の圧電特性の評価結果を裏付けていることが分かった。
〔χスキャンによる評価〕
上述の結晶構造の評価において、各実施例の圧電体は、図4に示すような(111)高配向となっていることが分かった。そこで2θが約39°の(111)面に対応する回折ピークに対してχスキャンを行ない、結晶性をさらに詳細に評価した。この評価に用いた試料は、表1中、χスキャンの欄に○を付した圧電体である。本評価は、yをy=0.1に固定し、xの値が異なる試料について行った。
図9は、χスキャンで得られる結果の一部であり、縦軸が強度、横軸がχ(試料の回転角度)を表している。各曲線に対応するxおよびyの値はグラフ中に記した。χスキャンの結果は、得られた曲線の半値幅が小さいほど結晶性がよいことを示すと考えられる。
図10は、本評価を行った各試料のχスキャンにおける半値幅(FWHM)を縦軸にとり、横軸にxの値をとってプロットしたグラフである。図10をみると、x=0.53ないし0.57において、最も小さな半値幅となっていることがわかる。χスキャンにおける半値幅が小さいということは良好な結晶性を持つ圧電体が得られていることを意味する。したがって、圧電定数d33が最大になるxにおいては、結晶性についても良好であることがわかった。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、さらに種々の変形が可能である。たとえば、本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(たとえば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
10 基板、100 圧電素子、110 下部電極、120 圧電体層、
130 上部電極、200 圧電アクチュエータ

Claims (3)

  1. 下記、組成式(1)
    Pb(ZrTi1−x1−y・・・(1)
    (式中、Mは、TaおよびNbの少なくとも一方であり、かつ、ZrおよびTiの少なくとも一方を置換している。式中、xは、0.51≦x≦0.57の範囲であり、yは、0.05≦y<0.2の範囲である。)
    で示されるペロブスカイト型化合物を含み、
    前記ペロブスカイト型化合物は、添加物として、SiOおよびGeOの少なくとも一方を含有し、
    前記添加物の添加量は、前記ペロブスカイト型化合物に対して、0.5モル%以上5モル%以下である、圧電体。
  2. 請求項1に記載の圧電体を有する、圧電素子。
  3. 請求項2に記載の圧電素子を用いた、圧電アクチュエータ。
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