JP2008251614A - 気化装置、成膜装置及び気化方法 - Google Patents

気化装置、成膜装置及び気化方法 Download PDF

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Abstract

【課題】例えば成膜装置に液体原料を気化させた原料ガスを供給するための気化装置において液体材料を気化するにあたって、液体材料の気化効率を高めると共に、液体材料の気化を停止した時の液体材料の過熱による液体材料の分解や、あるいは気化装置を構成する部材間に設けられた樹脂製のシール部材の熱劣化を抑える。
【解決手段】気化装置内に下部熱交換部を設けて、霧化された液体材料の気化効率を高めると共に、この下部交換部を薄肉の石英により中空に構成して熱容量を小さくし、気化を停止した時の液体材料の過熱を抑え、またこの下部熱換部の内部空間を真空雰囲気として、更にこの下部熱交換部の内部にカーボンファイバからなるカーボンヒータを設けて、輻射熱により下部熱交換部、気化装置の内壁及び気化装置内に霧化された液体材料を直接加熱する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば液状の半導体形成材料を気化して得た処理ガスを消費装置例えば減圧CVD(Chemical Vapor Deposition)を行う成膜処理部に供給するための気化装置及び気化方法に関し、またこの気化装置を適用した成膜装置に関する。
半導体製造プロセスの一つとして、半導体ウェハ(以下「ウェハ」という)の表面に所定の半導体形成材料の膜を形成する成膜工程があり、この工程は例えば減圧CVD装置において行われている。この減圧CVD装置は、処理ガスとして原料を供給し、化学反応を進行させて、ウェハ表面に薄膜を堆積させるものである。そのような処理ガスとして、液体材料を気化して用いる場合があり、例えばTEOS(Tetra Ethoxy Silane)を気化して得た処理ガスと酸素ガスとを用いてSiO2膜を成膜したり、あるいはSi2Cl6を気化して得た処理ガスとアンモニアガスとを用いてシリコンナイトライド(Si3N4)膜を成膜したりする例などがある。
液体材料を気化するためには、例えば特許文献1に示すように、気化室の外周部にヒータを設けて、ネブライザー(吸入部)により気化室内に霧化してミスト化した液状材料を所定の温度に加熱する気化装置が知られている。しかし、このような気化室の周囲から加熱する方式では、気化効率が低いので、本発明者らは、図6に示す気化装置300により液体材料の気化を試みている。
この気化装置300は、側壁にヒーター301を備えた気化室302内の底面に下部熱交換部303を設けて、この下部熱交換部303の表面でも液体材料を気化させるために、下部熱交換部303内に例えば棒状体のヒーター304を例えば下部熱交換部303の周方向に4本埋設した構造である。気化室302の上面からインジェクタ305により気化室302内に霧化された液体材料は、気化室302の側壁のヒーター301と下部熱交換部303内のヒーター304とにより例えば150℃に加熱されて気化し、処理ガスとして取出し口306から例えばCVD装置などの消費装置へ供給される。
この気化装置300では、霧化された液体材料が下部熱交換部303の上面において最も多く気化し、この下部熱交換部303の上面が気化熱により冷やされて温度が低下するので、この下部熱交換部303の上面に熱電対などの温度センサ307を設けて、この下部熱交換部303の上面を液体材料の気化温度以上となるようにヒーター304の出力を調整している。このため、下部熱交換部303には、内部に向かうほど温度が高くなる温度勾配が形成されている。
液体材料のミストは、気化室302の側壁と内部(下部熱交換部303)とから加熱されるので、気化する量が多くなり、CVD装置などへ供給される処理ガスに含まれる量が減少するため、パーティクルの量が減少する。
しかし、例えば処理ガスの供給を停止するために液体材料の霧化と下部熱交換部303の加熱とを停止した場合には、液体材料の気化熱により冷やされていた下部熱交換部303は、既述のように内部の温度が高くなっているので、熱の放出先(冷却源)がなくなり、いわゆるオーバーシュートと呼ばれる状態となり、下部熱交換部303の熱容量が大きいことからも、急激に表面の温度が上昇してしまう。一方、液体材料例えば有機金属錯体は、気化する適切な温度範囲が狭く、その温度範囲を超えると、熱分解により変質して残渣物となるものが多いことから、このように下部熱交換部303が過熱すると、熱分解して変質し、残渣物となって気化室302内や処理ガス供給路内に堆積し、後続のプロセス時にその残渣物が剥がれて処理雰囲気に流入して、基板のパーティクル汚染の原因になるなどの悪影響を及ぼす。このオーバーシュートは、既述の特許文献1に記載の気化室302においても問題となっている。
例えば液体材料の供給を停止した後に、オーバーシュートが起こる前に例えば不活性ガスなどの処理に影響の少ないパージガスなどを冷却して気化室302内に供給し、下部熱交換部303を冷却する方法もあるが、液体材料の供給を停止する度にパージガスを大量に供給する必要があり、ガスの使用量が多くなると共に、パージガスを冷却するエネルギーも必要となり、コストの面から好ましくない。
また、上述したように、下部熱交換部303の上面において温度を測定して、下部熱交換部303内のヒーター304の制御を行っているが、このようなヒーター304では、下部熱交換部303の表面全体を均一に加熱できないため、温度が最も低くなる上面において温度を調整しようとすると、下部熱交換部303の下側の温度が高くなりすぎて、下部熱交換部303の表面には、上面から下側に向かって徐々に温度が高くなる温度勾配が生じてしまう。そのため、下部熱交換部303の下側では、例えば350℃程度まで温度が上昇しているので、上記の液体材料の過熱による分解の一因となっていると共に、例えば気化室302の底面と側壁との間に設けられた図示しない樹脂製のO−リングなどの熱劣化の原因となってしまう。
上記のオーバーシュート及び下部熱交換部303の上下方向における温度勾配は、処理ガスの流量が増える程(液体材料の供給量が増える程)大きくなってしまい、そのため大きな流量が必要なプロセスでは、既述の不具合がより顕著になる。また、液体材料として、加熱によって分解する材料のみばかりでなく、例えば水を供給する場合にも、上記のシール部材の熱劣化が問題となる。
特開平3−126872号公報(3頁段落30、図1)
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体材料を高い効率で気化することができ、またパーティクルの発生を抑えることができる気化装置、成膜装置及び気化方法を提供することにある。
本発明の気化装置は、
液体材料を気化する空間を形成する気化室形成部材と、
この気化室形成部材の上部に設けられ、霧化された液体材料を下方に向けて吐出するインジェクタと、
前記気化室形成部材の下部に設けられ、インジェクタとの間に霧化された液体材料の流れの助走空間を形成すると共に気化室形成部材の内周面との間にリング状の気化空間を形成する中空の下部熱交換部と、
前記霧化された液体材料を加熱して気化するために、前記下部熱交換部の内部空間に設けられ、カーボンファイバの束が複数編み込まれたカーボンワイヤをセラミックスにより封止した加熱手段と、
前記インジェクタによる液体材料の吐出を停止した時に、前記加熱手段への供給電力を小さくするかまたはゼロにする制御部と、
前記リング状の気化空間を通り、気化された液体材料を消費装置に供給するための取出し口と、を備えたことを特徴とする。
前記下部熱交換部は、石英からなることが好ましい。
前記下部熱交換部の内部空間は、真空雰囲気であることが好ましい。
また、上記気化装置は、前記下部熱交換部の温度を検出する温度検出部を備え、
前記制御部は、この温度検出部の温度検出値と予め設定した設定温度とに基づいて、前記加熱手段への供給電力を制御することが好ましい。
前記温度検出部は、前記下部熱交換部における前記インジェクタ側の面部の温度を検出するように設けられていることが好ましい。
前記気化室形成部材は、前記霧化された液体材料を加熱して気化するための加熱手段を備えていても良い。
本発明の成膜装置は、
液体材料を貯留する貯留槽と、
この貯留槽の下流側に液体材料供給路により接続され、液体材料を気化して処理ガスを得る上記気化装置と、
この気化装置の下流側に設けられ、気化装置から送られた処理ガスを用いて基板に成膜処理を行う成膜処理部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の気化方法は、
気化室形成部材の上部に設けられたインジェクタから、霧化された液体材料を下方に向けて吐出する工程と、
吐出された液体材料を加熱して気化させながら、前記気化室形成部材の下部に設けられ、内部にカーボンファイバの束が複数編み込まれたカーボンワイヤをセラミックスにより封止した加熱手段を備えた中空の下部熱交換部に向かって助走させる工程と、
霧化された液体材料の流れを前記下部熱交換部により前記気化室形成部材の内周面側に拡散させ、当該内周面と下部熱交換部との間に形成されたリング状の気化空間を通過させながら、前記加熱手段からの輻射熱により加熱して気化させる工程と、
前記気化された液体材料を取出し口から取出す工程と、
前記インジェクタによる液体材料の吐出を停止すると共に、前記液体材料の加熱を抑えるかあるいは停止する工程と、を含むことを特徴とする。
前記気化させる工程は、前記下部熱交換部の温度を検出する工程と、
前記下部熱交換部の温度と予め設定した設定温度とに基づいて、前記液体材料の加熱量を調整する工程と、を含むことが好ましい。
前記下部熱交換部の温度を検出する工程は、前記下部熱交換部における前記インジェクタ側の面部の温度を検出する工程であることが好ましい。
前記助走させる工程及び前記気化させる工程は、前記気化室形成部材に設けられた加熱手段により、吐出された液体材料を加熱する工程を含んでいても良い。
本発明によれば、助走空間の下部にリング状の気化空間を形成する熱交換部を設けているため液体材料を高い効率で気化することができると共に、前記熱交換部として中空体を用いてその熱容量を小さくし、また中空体内には輻射熱源であるカーボンワイヤヒータ(加熱手段)を設けているので、熱交換部の表面全体が温度ムラなく均一に加熱され、液体材料の供給を停止した時の熱交換部の温度のオーバーシュートを小さく抑えることができ、その結果液体材料の熱分解を抑えることができ、パーティクルの低減を図ることができる。また、放射熱により下部熱交換部を均等に加熱でき、上下方向における温度勾配を小さく抑えることができるので、シール部材の熱劣化を抑えることができる。
本発明の気化装置を組み込んだ成膜装置の実施の形態の一例について、図1及び図2を参照して説明する。本発明の成膜装置10は、基板例えばウェハWに対して所定の成膜処理を行うための成膜処理部100と、この成膜処理部100に所定の処理ガスを供給するためのガス供給系200と、を備えている。
成膜処理部100は、この例ではバッチ式の減圧CVD装置本体であり、例えば反応容器(処理容器)である縦型の反応管110内に、ウェハWを多数枚搭載したウェハボート120を搬入して、反応管110内を排気管140から真空排気手段である真空ポンプ150により所定の真空度に維持し、反応管110の外側に設けられた加熱手段130によりウェハWを加熱すると共に、後述する処理ガス供給管53から反応管110内に所定の処理ガスを導入して、ウェハWに対して所定の成膜処理を行うように構成されている。
ガス供給系200は、例えば85℃での蒸気圧が0.55Pa以下の低蒸気圧の液体材料例えばTetrakis(N−ethyl−N−methylamino)Hafnium(TEMAH)やHafnium tetra−t−Butoxide(HTB)等のハフニウム材料を貯留するための貯留槽1、この貯留槽1から供給される液体材料を気化するための気化装置2及びこれらを結ぶ配管系により構成されている。
貯留槽1には、液体材料供給管51を介して気化装置2が接続されており、この液体材料供給管51の貯留槽1側の端部は、貯留槽1内の液体材料の液面より下方で開口している。液体材料供給管51には、上流側(貯留槽1側)から順に、第1バルブV1、液体マスフローメータM及び第2バルブV2が介設されており、バルブV2の下流側には、バルブVb及びマスフローコントローラM1を備えた窒素ガス供給管23を介して窒素ガス供給源24が接続されている。この液体材料供給管51の気化装置2側の端部は、後述する気化装置2に設けられたインジェクタ30に接続されている。尚、液体材料供給管51内を通流する液体材料の温度は、液体材料供給管51の周囲に設けられた図示しない加熱ヒータによって、例えば40℃程度となるように設定されている。
また、貯留槽1には、バルブVaが介設された加圧気体供給管21が接続されており、この加圧気体供給管21の一端側は、貯留槽1の液体材料の液面の上方側に位置するように設けられている。この加圧気体供給管21の他端側は、加圧気体例えば窒素(N2)ガス供給源22に接続されており、貯留槽1から気化装置2に液体材料を供給するときには、貯留槽1内に例えば1.0kg/cm2程度の窒素ガスを供給して、液体材料を加圧することで、貯留槽1から気化装置2に液体材料を送液するように構成されている。この加圧気体としては、窒素ガスの他にヘリウム(He)ガスやアルゴン(Ar)ガス等の不活性ガスを用いても良い。
図2に示すように、気化装置2は、縦型の円筒体である筒状部からなる気化室形成部材40と、この気化室形成部材40の外周面を覆うように設けられた外形が四角型状の筐体41と、により構成されている。気化室形成部材40は、内径が例えば30〜40mm、長さが例えば250mmのステンレス製の円筒状体である。この気化室形成部材40の上面の中心には、既述の液体材料供給管51に接続されたインジェクタ30が設けられている。このインジェクタ30は、内管及び外管に各々液体材料と、図示しない窒素ガス源から噴出用ガスである例えば窒素ガスと、が供給される二重管構造のスプレー式インジェクタとして構成され、先端の吐出口(例えば孔径0.1mm)から液体材料が霧化されて(ミスト化されて)気化室形成部材40内に供給される。
気化室形成部材40の底部には、気化室形成部材40よりも小径な円筒状の下部熱交換部31が配置されており、この下部熱交換部31は、肉厚が例えば3mm程度の薄さの透明材料例えば石英により中空に構成されている。この下部熱交換部31の内部には、線状の加熱手段であるカーボンワイヤヒータ33が設けられており、このカーボンワイヤヒータ33は、高純度の線状の可撓性のある発熱体例えば線径10μm前後のカーボン部材であるカーボンファイバの束を複数編み込むことにより形成されたカーボンワイヤが、セラミックスよりなる封止材例えば外径が十数mmの例えば透明石英管の中に封止されることによって固定されている。このカーボンワイヤヒータ33は、下部熱交換部31の内面と、透明な下部熱交換部31を介して気化室形成部材40の内壁と、を輻射熱により加熱するためのものであり、電源部50aに接続されている。また、下部熱交換部31の内部には、下部熱交換部31の上面の温度を測定するための熱電対35が設けられており、後述の制御部20Aに接続されている。下部熱交換部31は、内部の雰囲気が真空雰囲気となるように気密に構成されているが、例えば窒素ガスなどを封入するようにしても良い。また、この下部熱交換部31の構成材料としては、例えばステンレスやSiC(炭化珪素)などの不透明な材料であっても良いが、カーボンワイヤヒータ33から放射される輻射熱を下部熱交換部31の外側(気化室形成部材40の内壁や気化室形成部材40内を通流する液体材料のミスト)に伝達する場合には、透明材料とすることが好ましい。この透明材料とは、輻射熱を下部熱交換部31の外側に伝達するものであれば、必ずしも赤外線などを透過する石英などでなくとも良く、例えば一旦下部熱交換部31の内面において輻射熱を吸収し、その熱を下部熱交換部31の外面から輻射熱として放出できるものであっても良い。
下部熱交換部31の上方側の空間は、インジェクタ30により霧化された液体材料を均一に微粒化させることができる距離Lの助走空間Gとして形成されている。また、気化室形成部材40の内周面と下部熱交換部31との間には、リング状の気化空間Fが形成されている。下部熱交換部31の中心軸がインジェクタ30の中心軸よりも後述の取出し口32側に距離r例えば1〜4mmだけオフセットされるように下部熱交換部31が配置されているので、上述の気化空間Fのリング幅は、取出し口32側よりも取出し口32の反対側の方が広くなるように形成されている。
筐体41の内部には、気化室形成部材40の長さ方向に沿って各々伸びる、例えば抵抗発熱体等からなる加熱手段48が周方向に複数この例では取出し口32側に寄った位置に2本、取出し口32と反対側に寄った位置に2本設けられている。これら加熱手段48は、夫々電源部50に接続されている。例えば1つの温度コントローラで加熱手段48を加熱制御してもよいが、取出し口32側の2本を1組、取出し口32と反対側の2本を1組として各組毎に夫々独立して加熱制御してもよいし、あるいは4本を互いに独立して加熱制御してもよい。尚、後述するように、下部熱交換部31内のカーボンワイヤヒータ33により十分に液体材料を気化できる場合には、この加熱手段48を設けなくても良い。
気化室形成部材40の下端部の側面には、液体材料を気化して得た処理ガスを取り出すための取出し口32が形成されている。この取出し口32には、既述の液体材料供給管51が接続されており、取出し口32と液体材料供給管51とは、液体材料供給管51の端面の溝51aにはめ込まれたシール部材である樹脂製のO−リング51bを介して、ボルト等により気密に密着されている。
また、気化室形成部材40は、底面において側方に広がってフランジ部40aをなし、蓋体49の溝49aにはめ込まれたO−リング49bを介して同様に気密に密着されている。また、気化室形成部材40の底面には、気化しなかった液体材料を排出するためのドレインポート34が形成されている。この例では、ドレインポート34は、取出し口32の反対側に形成されている。ドレインポート34には、ミスト排出管42が接続されている。ミスト排出管42には、気化室形成部材40の底部近傍に設けられたミスト排出バルブVmを介して、ミストを吸引排気するための排気手段をなす排気ポンプ44が接続されている。ドレインポート34が閉じられたときに、ドレインポート34近傍にミストが貯留するように構成されている。
また、気化装置2には、気化室形成部材40内を洗浄するために、洗浄液供給手段6が設けられている。この洗浄液供給手段6は、洗浄液供給バルブVcを備えた洗浄液供給管61と、この洗浄液供給管61の一端側に接続され、洗浄液を貯留するための洗浄液槽62と、により構成されている。洗浄液供給管61の他端側は、既述の気化室形成部材40の上面に接続されている。洗浄液としては、例えば液体材料や液体材料の固化物が溶解する溶剤例えばエタノールやヘキサン等のアルコール系の薬液が用いられる。洗浄液槽62より洗浄液供給管61を介して気化室形成部材40内に供給された洗浄液は、既述のミスト排出管42を介して排出される。
取出し口32には、処理ガス供給管53が接続されており、この処理ガス供給管53には、気化装置2の近傍において第3バルブV3が介設されている。この処理ガス供給管53は、処理ガスが凝縮せずに成膜処理部100に流入するように、第3バルブV3から成膜処理部100までの距離が例えば50〜100cm程度と短く設定され、テープヒーターなどが外側に巻かれて例えば80℃程度に設定されているが、ここでは省略する。
処理ガス供給管53には、後述するように、この処理ガス供給路43内を洗浄するために、バルブV3の下流側にて、バルブVf、マスフローコントローラM2を備えた供給管55を介して窒素ガス供給源25が接続されている。また、同様に液体材料供給管51内を洗浄するために、バルブVdが介設された洗浄液分岐管63を設けて、この洗浄液分岐管63の一端側を洗浄液供給管61に接続し、他端側を窒素ガス供給管23のバルブVbの下流側に接続している。更に、バルブVeが介設された分岐管54を設けて、この分岐管54の一端側を液体材料供給管51の第1バルブV1の下流側であって液体マスフローメータMの上流側に接続し、他端側をミスト排出管42のバルブVmの下流側に接続している。
気化装置2には、例えばコンピュータからなる制御部20Aが設けられており、この制御部20Aは、プログラム、メモリ、CPUからなるデータ処理部などを備えている。このプログラムには、制御部20Aから気化装置2の各部に制御信号を送り、後述の各ステップを進行させることでウェハWの処理や搬送などを行うように命令が組み込まれている。また、例えばメモリには、処理圧力、処理温度、処理時間、ガス流量または電力値などの処理パラメータの値が書き込まれる領域を備えており、CPUがプログラムの各命令を実行する際、これらの処理パラメータが読み出され、そのパラメータ値に応じた制御信号がこの気化装置2の各部位に送られることになる。このプログラム(処理パラメータの入力操作や表示に関するプログラムも含む)は、コンピュータ記憶媒体例えばフレキシブルディスク、コンパクトディスク、MO(光磁気ディスク)、ハードディスクなどの記憶部に格納されて制御部20Aにインストールされる。
次に、上記の成膜装置10における成膜方法について説明する。先ず、成膜処理部100において、所定の枚数のウェハWをウェハボート120に搭載し、例えば所定温度に維持された反応管110内に搬入し、反応管110内を所定の真空度に真空排気する。そして反応管110内を所定の温度及び所定の圧力に安定させる。
次いで、処理ガスを気化装置2に供給する。即ち、バルブVd、Vc、Vd、Ve、Vf及びVmを閉じ、バルブV1、V2、V3及びVaを開き、窒素ガス供給源22から加圧気体供給管21を介して加圧気体である窒素ガスを貯留槽1内に供給し、貯留槽1内の液体材料例えばハフニウム材料を所定の流量で液体材料供給管51を介して気化装置2に圧送し、更に気化装置2のインジェクタ30から液体材料がスプレーされるように、図示しない窒素ガス源から窒素ガスを供給しているので、この窒素ガスと共に、気化装置2には、例えば5sccmの流量の液体材料がミスト状となり導入される。
気化装置2では、加熱手段48により気化室形成部材40の内壁が例えば150℃となるように加熱されている。また、下部熱交換部31の先端面が例えば150℃となるように、カーボンワイヤヒータ33が例えば300℃程度となっているので、このカーボンワイヤヒータ33の輻射熱により、下部熱交換部31の内面が加熱されて、この熱が下部熱交換部31の外側(表面)に伝達されることによって、下部熱交換部31は、温度TA例えば150℃程度になるように均一に加熱される。この時、下部熱交換部31の内部空間が中空で且つ真空雰囲気となっているので、下部熱交換部31内において熱伝導やガスの対流がほとんど起こらないため、下部熱交換部31は、上下方向における温度差が小さく抑えられると共に、熱容量が小さいことから、蓄熱が少ない状態となっている。更に、カーボンワイヤヒータ33の輻射熱によって下部熱交換部31を加熱しているので、下部熱交換部31の表面が主に加熱されて、下部熱交換部31内の雰囲気の温度はそれほど上昇しない。つまり、下部熱交換部31の表面が選択的に加熱され、その結果下部熱交換部31の表面全体が均一に加熱されている。
また、下部熱交換部31が透明な石英から構成されているので、カーボンワイヤヒータ33の輻射熱は、透明な下部熱交換部31を介して気化室形成部材40の内壁をも加熱している。これらにより、気化室形成部材40の内部が例えば150℃程度となっている。そのため、この空間にインジェクタ30から下方に向けて霧化した(微細な粒子にした)液体材料が吐出されると、この霧化した液体材料は、気化室形成部材40の上部側領域である助走空間Gを円錐状に広がりながら均一に微粒化されると共に、一部が気化する。また、吐出された液体材料は、カーボンワイヤヒータ33の輻射熱により直接加熱されて、気化が進行する。
そして、粒状物質であるミストと蒸気とを含む円錐状のミスト流は、表面が例えば150℃となるように設定された下部熱交換部31の上面に衝突し、気化が更に進行し、また、下部熱交換部31が円錐状流の中央に相対的に入り込むことによりこのミスト流が拡開し、気化室形成部材40の内周面と下部熱交換部31との間に形成されるリング状の気化空間Fに流れ込みながら、気化していく。この気化空間Fのリング幅は、気化室形成部材40の下端部の側面に形成された取出し口32側よりも当該取出し口32の反対側の方を広く形成しているので、取出し口32に負圧が生じていても、取出し口32の反対側の気化空間Fの圧力と取出し口32側の気化空間Fの圧力との圧力差が小さくなって略揃った大きさとなり、このため既に助走空間Gで一部が気化した霧化した液体材料は、リング状の気化空間F内を均等に流れながら均一に加熱されることになる。こうして一部が気化して霧化した液体材料は、リング状の気化空間Fを均等に流れながら、この間に下部熱交換部31及び気化室形成部材40の内壁との熱交換により気化されて処理ガスとなる。また、既述のように、下部熱交換部31の上面(熱電対35近傍)や下部熱交換部31の側面であっても、ほとんど同じ温度となっているので、処理ガスは、分解が抑えられた状態で(分解生成物をほとんど含まない状態で)処理ガス供給管53へ向かって通流していく。また、このように下部熱交換部31の過熱が抑えられていることにより、既述のO−リング49b、51bについても耐熱温度以下となっているので、O−リング49b、51bは、熱劣化が抑えられている。
リング状の気化空間F内を下に向かって流れるミスト流のうち、気化された液体材料の蒸気である処理ガスの流れは、気化室形成部材40の側面に形成されている取出し口32に向かって曲げられる。一方、ミスト流に含まれる、気化しなかった粒状物質(ミスト)は取出し口32側に曲がらずに重力によりそのまま落下し、気化室形成部材40の底面(下部熱交換部31の周囲のリング状の底面)に衝突する。気化室形成部材40の底面に粒状物質が溜まっていくとそれらが互いに凝集して液相になり、ドレインポート34に向かって流れていくことになる。このドレインポート34は取出し口32よりも低い位置にあるため、上記の液相が取出し口32に流れ込むことはない。
尚、下部熱交換部31を取出し口32側に偏移させずに、気化室形成部材40の中心に配置した場合、取出し口32側の気化空間Fの圧力の方が取出し口32の反対側の気化空間Fの圧力よりもかなり大きくなり、リング状の気化空間F内の圧力が不均一となり、気化効率が若干低下するが、そのように構成しても良い。
こうして処理ガスは、処理ガス供給管53を介して成膜処理部100へ送られる。そして、上述のようにハフニウム材料を気化して得た処理ガスと、酸素ガス(図示せず)と、を処理ガス供給管53から供給して、ウェハW上にハフニウム酸化膜を形成する成膜処理が行われる。所定の時間成膜処理部100に処理ガスを供給した後、処理ガスを停止し、更にカーボンワイヤヒータ33への電力の供給を停止する。即ち、バルブV1、V2、V3及びVaを閉じて、電源部50aからの出力を止める。また、気化装置2のパージ処理を行うために、バルブVb及びVmを開く。これにより、窒素ガス供給源24のパージガスである窒素ガスは、窒素ガス供給管23を介して気化装置2に供給される。
この処理ガスを停止した時を時間t1とすると、図4に示すように、液体材料の供給及び下部熱交換部31内のカーボンワイヤヒータ33への電力の供給を停止した時、既述のように、下部熱交換部31は、中空に構成されて熱容量が小さいので、内部にはほとんど蓄熱されておらず、時間t1において、温度TAから速やかに冷えていく。そのため、気化装置2内の液体材料のミストは、そのままミスト排出管42から排出される。
成膜処理の後、既述のように、気化装置2内に窒素ガスをパージすることにより、気化装置2内に残留する液体材料が完全に除去される。また、処理ガス供給管53にパージガスを供給するようにしてもよい。その場合には、バルブVfを開き、窒素ガス供給源25から窒素ガスを成膜処理部100に供給する。これにより処理ガス供給管53の内壁面に付着する処理ガスの残留物や、処理ガスが変質した固体成分等の付着物は、成膜処理部100側へ押し出され、更に反応管110から排気管140へと除去される。
そして、成膜処理を所定の回数行った後、以下のように気化装置2の洗浄が行われる。具体的には、バルブV1、V2、V3、Va、Vb、Vd及びVeを閉じると共に、バルブVc及びVmを開放する。これにより気化室形成部材40に貯留するミストは、気化装置2内に供給される洗浄液と共に、ミスト排出管42を介して装置外部に排出される。洗浄液は、既述のように、液体材料や液体材料の固化物が溶解する溶剤であるので、気化室形成部材40の内壁に付着するミストが洗い流されると共に、仮にミストが凝縮し、一部が固体成分に変質したものであっても、洗浄液に溶解して除去される。
さらに洗浄処理では、バルブV2、Vd及びVeを開き、液体マスフローメータM、液体材料供給管51、分岐管54及びミスト排出管42に通流させ、これらの内壁に付着した液体材料や液体材料の固化成分等の付着物を除去するようにしてもよい。
上述の実施の形態によれば、助走空間Gの下部にリング状の気化空間Fを形成する下部熱交換部31を設けているため滞在量を高い効率で気化することができると共に、下部熱交換部31を薄肉として中空に形成し熱容量を小さくして、またこの下部熱交換部31内に輻射熱源であるカーボンワイヤヒータ33を設けているので、下部熱交換部31の表面全体が温度ムラなく均一に加熱され、液体材料の供給を停止した時の下部熱交換部31の温度のオーバーシュートを小さく抑えることができ、その結果液体材料の熱分解を抑えて、パーティクルの低減を図ることができる。このことから、処理ガスの流量(液体材料の気化量)を増やすことができる。
一方、例えば既述の図6に示した気化装置300においては、下部熱交換部303が中実に構成されているので、内部の温度が表面温度よりも高く例えば350℃となっているため、処理ガスの供給を停止する(液体材料の気化を停止する)(時間t1)と、熱の放出源(冷却源)がなくなることから、図5に示すように、内部の熱が下部熱交換部303全体に急激に伝達されて、いわゆるオーバーシュートという現象が起こり、下部熱交換部303の表面温度が300℃程度まで高くなってしまうので、既述の液体材料は、分解してしまう。
また、本発明では、下部熱交換部31をカーボンワイヤヒータ33の輻射熱が透過する材料例えば石英により構成しているので、下部熱交換部31の表面だけでなく、気化室形成部材40の内壁や気化室形成部材40の内部空間(気化空間F及び助走空間G)を通流する液体材料のミストをも直接加熱できるため、液体材料が気化する量が増えて、成膜処理部100に流れるミストが減り、パーティクルの発生量を抑えることができる。このようにカーボンワイヤヒータ33により加熱される領域を広くとっていることから、例えば気化室形成部材40の加熱手段48が不要となるか、あるいは加熱手段48の設定温度を下げることができる。
更に、カーボンワイヤヒータ33の輻射熱により下部熱交換部31を加熱していることから、下部熱交換部31が全体に亘って均等に加熱されるので、下部熱交換部31の局所的な過熱を抑えることができ、O−リング49b、51bの熱劣化を抑えることができる。
また、下部熱交換部31内を真空にすることで、下部熱交換部31の熱容量が更に小さくなり、また熱を伝導する物質が極めて少なくなることから、カーボンワイヤヒータ33の熱伝導による加熱量が少なくなるので、上記の効果が大きくなると共に、暖められたガスなどが下部熱交換部31の内部空間を上下方向に対流する量がほとんどなくなり、下部熱交換部31の上下方向の温度差が低減される。
また、インジェクタ30から下方に向けて吐出され霧化された液体材料は、助走空間Gにて高い均一性で微粒化されると共に、一部が気化された後、下部熱交換部31により拡開されて当該下部熱交換部31と気化室形成部材40の内周面との間で形成されるリング状の気化空間Fを流れながら加熱されるため、液体材料は気化空間Fを通流する間に十分な熱交換を行うことができると共に、ガスの停滞領域(デットボリューム)が生じないので、高い気化効率が得られ液体材料を確実に気化することができる。そのため粒状物質(ミスト)の混入が極力抑えられた処理ガス(液体材料の蒸気)を成膜処理部100に供給することができるので、ウェハWにおけるパーティクルの付着を抑えることができる。
上記の例では、気化室形成部材40の内壁に加熱手段48を設けたが、既述のように、下部熱交換部31内のカーボンワイヤヒータ33により気化室形成部材40の内壁についても加熱されているので、液体材料が十分気化する場合には、この加熱手段48を設けなくても良いし、あるいは加熱手段48の設定温度を下げても(出力の小さい安価な加熱手段48としても)良い。
尚、上記の例では、下部熱交換部31の横断面形状を概略円形状にしたが、多角形などとしても良い。また、120℃での蒸気圧が40Pa以下のTDEAH(Hf{N(C2H5)}4)等を用いても良く、ハフニウム材料以外に、例えば140℃での蒸気圧が40Pa以下のTa(OC2H5)5、HEAD(ヘキサメチルアミノジシラン)を気化して得た処理ガスとNH3ガスとを用いてシリコンナイトライド膜を成膜したり、Ta(OC2H5)5を気化して得た処理ガスとO3ガスとを用いてTa2O5膜を成膜したりする処理、あるいは水蒸気を供給する処理などに適用しても良い。更に、成膜処理部100としては、バッチ式の減圧CVD装置の他に、枚葉式の成膜装置を用いてもよい。
また、上記の例では、液体材料を貯留する貯留槽1を一基設けたが、互いに異なる液体材料を貯留した貯留槽を複数個設け、各貯留槽毎に液体材料を気化するための気化装置を接続し、各気化装置で気化された処理ガスを成膜処理部100の反応管110内に導入する構成としても良い。このような例としては、例えば高誘電率材料例えばバリウム(Ba)、ストロンチウム(Sr)及びチタニウム(Ti)を含んだ金属酸化膜を形成する場合などに適用され、例えばBST(バリウムストロンチウムチタニウム)酸化膜が形成される。
本発明の成膜装置の一例を示す概略図である。 本発明の気化装置の一例を示す縦断面図である。 上記気化装置におけるガスの流れを示す模式図である。 上記気化装置において液体材料の供給を停止した時の下部熱交換部の温度の推移を概略的に示した特性図である。 中実に構成された下部熱交換部を備えた気化装置において、液体材料の供給を停止したときの下部熱交換部の温度の推移を概略的に示した特性図である。 上記の中実に構成された下部熱交換部を備えた気化装置を示す縦断面図である。
符号の説明
F 気化空間
G 助走空間
2 気化装置
30 インジェクタ
31 下部熱交換部
33 加熱手段
35 熱電対
40 気化室形成部材

Claims (13)

  1. 液体材料を気化する空間を形成する気化室形成部材と、
    この気化室形成部材の上部に設けられ、霧化された液体材料を下方に向けて吐出するインジェクタと、
    前記気化室形成部材の下部に設けられ、インジェクタとの間に霧化された液体材料の流れの助走空間を形成すると共に気化室形成部材の内周面との間にリング状の気化空間を形成する中空の下部熱交換部と、
    前記霧化された液体材料を加熱して気化するために、前記下部熱交換部の内部空間に設けられ、カーボンファイバの束が複数編み込まれたカーボンワイヤをセラミックスにより封止した加熱手段と、
    前記インジェクタによる液体材料の吐出を停止した時に、前記加熱手段への供給電力を小さくするかまたはゼロにする制御部と、
    前記リング状の気化空間を通り、気化された液体材料を消費装置に供給するための取出し口と、を備えたことを特徴とする気化装置。
  2. 前記下部熱交換部は、石英からなることを特徴とする請求項1に記載の気化装置。
  3. 前記下部熱交換部の内部空間は、真空雰囲気であることを特徴とする請求項1または2に記載の気化装置。
  4. 前記下部熱交換部の温度を検出する温度検出部を備え、
    前記制御部は、この温度検出部の温度検出値と予め設定した設定温度とに基づいて、前記加熱手段への供給電力を制御することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一つに記載の気化装置。
  5. 前記温度検出部は、前記下部熱交換部における前記インジェクタ側の面部の温度を検出するように設けられていることを特徴とする請求項4に記載の気化装置。
  6. 前記気化室形成部材は、前記霧化された液体材料を加熱して気化するための加熱手段を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一つに記載の気化装置。
  7. 液体材料を貯留する貯留槽と、
    この貯留槽の下流側に液体材料供給路により接続され、液体材料を気化して処理ガスを得る請求項1ないし6のいずれか一に記載の気化装置と、
    この気化装置の下流側に設けられ、気化装置から送られた処理ガスを用いて基板に成膜処理を行う成膜処理部と、を備えたことを特徴とする成膜装置。
  8. 気化室形成部材の上部に設けられたインジェクタから、霧化された液体材料を下方に向けて吐出する工程と、
    吐出された液体材料を加熱して気化させながら、前記気化室形成部材の下部に設けられ、内部にカーボンファイバの束が複数編み込まれたカーボンワイヤをセラミックスにより封止した加熱手段を備えた中空の下部熱交換部に向かって助走させる工程と、
    霧化された液体材料の流れを前記下部熱交換部により前記気化室形成部材の内周面側に拡散させ、当該内周面と下部熱交換部との間に形成されたリング状の気化空間を通過させながら、前記加熱手段からの輻射熱により加熱して気化させる工程と、
    前記気化された液体材料を取出し口から取出す工程と、
    前記インジェクタによる液体材料の吐出を停止すると共に、前記液体材料の加熱を抑えるかあるいは停止する工程と、を含むことを特徴とする気化方法。
  9. 前記下部熱交換部は、石英からなることを特徴とする請求項8に記載の気化方法。
  10. 前記下部熱交換部の内部空間は、真空雰囲気であることを特徴とする請求項8または9に記載の気化方法。
  11. 前記気化させる工程は、前記下部熱交換部の温度を検出する工程と、
    前記下部熱交換部の温度と予め設定した設定温度とに基づいて、前記液体材料の加熱量を調整する工程と、を含むことを特徴とする請求項8ないし10のいずれか一つに記載の気化方法。
  12. 前記下部熱交換部の温度を検出する工程は、前記下部熱交換部における前記インジェクタ側の面部の温度を検出する工程であることを特徴とする請求項11に記載の気化方法。
  13. 前記助走させる工程及び前記気化させる工程は、前記気化室形成部材に設けられた加熱手段により、吐出された液体材料を加熱する工程を含むことを特徴とする請求項8ないし12のいずれか一つに記載の気化方法。
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