JP2008249523A - タイヤ空気圧低下異常警報方法および装置ならびにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】減圧判定の精度を向上させることができるタイヤ空気圧異常警報方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログラムを提供する。
【解決手段】4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤの空気圧低下を知らせるタイヤ空気圧異常警報方法および装置ならびにプログラムであって、空気圧低下判定値の修正要因である、旋回の影響および横方向加速度の影響を排除することを特徴とするタイヤ空気圧異常警報方法および装置ならびにプログラムである。
【選択図】図3
【解決手段】4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤの空気圧低下を知らせるタイヤ空気圧異常警報方法および装置ならびにプログラムであって、空気圧低下判定値の修正要因である、旋回の影響および横方向加速度の影響を排除することを特徴とするタイヤ空気圧異常警報方法および装置ならびにプログラムである。
【選択図】図3
Description
本発明は、タイヤ空気圧低下異常警報方法および装置ならびにプログラムに関する。さらに詳しくは、4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤの空気圧低下を知らせるタイヤ空気圧異常警報方法であって、空気圧低下判定値の修正要因である旋回半径や横方向加速度の影響を補正することによるタイヤ空気圧異常警報方法および装置ならびにプログラムに関する。
従来より、タイヤ空気圧低下検出装置は、タイヤが減圧すると規定内圧(正常空気圧)のタイヤより外径(タイヤの動荷重半径)が減少するため、他の正常なタイヤに比べると回転車輪速度が増加するという原理を用いている。たとえばタイヤの回転車輪速度の相対的な差から内圧低下を検出する方法では、判定値として、
DEL={(FL+FR)/2−(RL+RR)/2}/{(FL+FR
+RL+RR)/4}×100(%)
を用いている(たとえば特許文献1参照)。ここで、FL、FR、RL、RRは、それぞれ前左タイヤ、前右タイヤ、後左タイヤおよび後右タイヤの回転車輪速度である。
DEL={(FL+FR)/2−(RL+RR)/2}/{(FL+FR
+RL+RR)/4}×100(%)
を用いている(たとえば特許文献1参照)。ここで、FL、FR、RL、RRは、それぞれ前左タイヤ、前右タイヤ、後左タイヤおよび後右タイヤの回転車輪速度である。
また、他のタイヤ空気圧低下検出装置として、GPS(全地球測位システム)と時間により計測できる車両の車体速度と各タイヤの回転車輪速度とを比較し、タイヤの空気圧低下を判定するものがある(特許文献2)。
判定値は、各タイヤの回転車輪速度をそれぞれ、FL(左前)FR(右前)RL(左後)RR(右後)とすると、ケース1,2にあるような式の結果の組み合わせで、減圧判定しようとしている(特許文献3)。
ケース1)
DEL1_R={(FL+RR)−(FR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL2_R={(FL+FR)−(RR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL3_R={(FL+RL)−(FR+RR)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
ケース2)
DEL1_R=[{(FL+RR)/(FR+RL)}−1]*100(%)
DEL2_R=[{(FL+FR)/(RL+RR)}−1]*100(%)
DEL3_R=[{(FL+RL)/(FR+RR)}−1]*100(%)
DEL1_R、DEL2_R、DEL3_Rの符号の関係から以下のことがわかる。
DEL1_R={(FL+RR)−(FR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL2_R={(FL+FR)−(RR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL3_R={(FL+RL)−(FR+RR)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
ケース2)
DEL1_R=[{(FL+RR)/(FR+RL)}−1]*100(%)
DEL2_R=[{(FL+FR)/(RL+RR)}−1]*100(%)
DEL3_R=[{(FL+RL)/(FR+RR)}−1]*100(%)
DEL1_R、DEL2_R、DEL3_Rの符号の関係から以下のことがわかる。
上記判定値の組み合わせによりどのタイヤが減圧しているのかを判断している。
たとえば、DEL1_Rが負となり、DEL2_Rが正となり、DEL3_Rが負となった場合にはFR輪が減圧していることがわかる。
しかしながら、上記判定式DEL3_Rは、左右輪の回転角速度を比較しているので、旋回の影響により大きく変動するため、正確に減圧判定ができない場合がある。また、タイヤの動荷重半径は、タイヤの空気圧、タイヤにかかる荷重の大きさで、変化することが知られている。車両が旋回すると旋回外側に荷重が移動する。そのため、横方向加速度が大きいと旋回外側に移動する荷重の量も大きくなる。何の補正もしなければ、正確な減圧判定ができず、規定内圧であるにもかかわらず減圧と判定することがある。
したがって、各タイヤの回転角速度の比較および車体速度と回転角速度の比較だけでは、減圧判定の精度を向上させることが難しい。
本発明は、叙上の事情に鑑み、減圧判定の精度を向上させることができるタイヤ空気圧低下検出方法および装置、ならびにタイヤ減圧判定のプログラムを提供することを目的とする。
本発明のタイヤ空気圧異常警報方法は、4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報方法であって、
各タイヤから得られる回転車輪速度を求める工程と、2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を車両の旋回により生じる影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する工程と、前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する工程と、各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する工程を含むことを特徴とする。
各タイヤから得られる回転車輪速度を求める工程と、2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を車両の旋回により生じる影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する工程と、前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する工程と、各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する工程を含むことを特徴とする。
また本発明は、4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報方法であって、各タイヤから得られる回転車輪速度を求める工程と、2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する工程と、前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する工程と、各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する工程
を含むことを特徴とする。
を含むことを特徴とする。
また本発明は、4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報方法であって、各タイヤから得られる回転車輪速度を求める工程と、2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値、右輪と左輪の回転車輪速度を車両の旋回により生じる影響および横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する工程と、前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する工程と、各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する工程を含むことを特徴とする。
また、横方向加速度により生じる荷重移動による影響を予備走行で求めることが好ましい。ここで、予備走行とは、たとえば、正常内圧で横方向加速度(横G)が
|0.05G|<横G<|0.2G|
の範囲で1分走行するということである。
|0.05G|<横G<|0.2G|
の範囲で1分走行するということである。
また、横方向加速度により生じる荷重移動による影響をタイヤ装着後の初期走行で求めることが好ましい。ここで、初期走行とは、たとえば、正常内圧で横Gが
|0.05G|<横G<|0.2G|
の範囲で1分走行することである。
|0.05G|<横G<|0.2G|
の範囲で1分走行することである。
また本発明は、4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報装置であって、各タイヤから得られる回転車輪速度検出手段と、2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値、右輪と左輪の回転車輪速度を旋回により生じる影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する判定値演算手段と、前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する記憶手段と、各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する判定手段とを備えてなることを特徴とする。
また、4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報装置であって、各タイヤから得られる回転車輪速度検出手段と、2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する判定値演算手段と、前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する記憶手段と、各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する判定手段とを備えてなることを特徴とする。
また、4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報装置であって、各タイヤから得られる回転車輪速度検出手段と、2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値、右輪と左輪の回転車輪速度を旋回時に生じる影響および横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する判定値演算手段と、前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する記憶手段と、各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する判定手段とを備えてなることを特徴とする。
また本発明は、4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤの減圧判定を行うタイヤの減圧判定プログラムであって、コンピュータに各タイヤから得られる回転車輪速度検出させる手順と、2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪の回転車輪速度と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を旋回により生じる影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算させる判定値演算手順と、前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶させる記憶手段と、各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定させる判定手順とを実行させることを特徴とする。
また、4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤの減圧判定を行うタイヤの減圧判定プログラムであって、コンピュータに各タイヤから得られる回転車輪速度検出させる手順と、2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪の回転車輪速度と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算させる判定値演算手順と、前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶させる記憶手段と、各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定させる判定手順とを実行させることを特徴とする。
また、4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤの減圧判定を行うタイヤの減圧判定プログラムであって、コンピュータに各タイヤから得られる回転車輪速度検出させる手順と、2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪の回転車輪速度と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値、右輪と左輪の回転車輪速度を車両の旋回により生じる影響および横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算させる判定値演算手順と、前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶させる記憶手段と、各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定させる判定手順とを実行させることを特徴とする。
本発明によれば、空気圧異常の判定値を旋回半径や横方向加速度の影響を加味して補正することで正確な減圧判定をすることができる。また、予備走行で横方向加速度に起因する係数を求めることで、より実車走行に適した補正項を求めることができ、補正の精度を上げることができる。
また、初期走行中に、補正項を求めることで、その時装着されているタイヤに依存した補正項を求めることができ、補正の精度を上げることができる。
以下添付図面に基づいて、本発明のタイヤ空気圧異常警報方法を説明する。図1は本発明の一実施の態様であるタイヤ空気圧異常警報装置を示すブロック図であり、図2は図1のタイヤ空気圧異常警報装置の電気的構成を示すブロック図である。図3、図4は本実施の形態のフローチャートの一例である。
図1に示されるように、本発明の一実施形態にかかわるタイヤ空気圧異常警報装置は、4輪車両に備えられた4つのタイヤFL、FR、RLおよびRRの空気圧が低下しているか否かを検出するもので、各タイヤにそれぞれ関連して設けられた通常の回転情報検出手段1を備えている。
前記回転情報検出手段1としては、電磁ピックアップなどを用いて回転パルスを発生させてパルスの数から回転車輪速度である回転車輪速度を測定するための車輪速センサまたはダイナモのように回転を利用して発電を行ない、この電圧から回転車輪速度を測定するためのものを含む角速度センサなどを用いることができる。前記回転情報検出手段1の出力はABSなどのコンピュータである制御ユニット2に与えられる。制御ユニット2には、空気圧が低下したタイヤを知らせるための液晶表示素子、プラズマ表示素子またはCRTなどで構成された表示器3、ドライバーによって操作することができる初期化スイッチ4および警報器5が接続されている。また、車両には、車体のヨーレートに応じた信号を出力するヨーレート検出手段6および車体の横方向加速度(横G)に応じた信号を出力する横G検出手段7が設けられている。このヨーレート検出手段6および横G検出手段7の出力は制御ユニット2に与えられる。
前記制御ユニット2は、図2に示されるように、外部装置との信号の受け渡しに必要なI/Oインターフェイス2aと、演算処理の中枢として機能するCPU2bと、該CPU2bの制御動作プログラムが格納されたROM2cと、前記CPU2bが制御動作を行なう際にデータなどが一時的に書き込まれたり、その書き込まれたデータなどが読み出されるRAM2dとから構成されている。
前記回転情報検出手段1では、タイヤの回転数に対応したパルス信号(以下、車輪速パルスという)が出力される。またCPU2bでは、回転情報検出手段1から出力された車輪速パルスに基づき、所定のサンプリング周期ΔT(sec)、たとえばΔT=1秒ごとに各タイヤの回転車輪速度が算出される。
以下、図3〜4に基づいて本実施の形態にかかわるタイヤ空気圧異常警報装置の動作の手順(1)〜(11)について説明する。
(1)車両の4輪タイヤFL、FR、RLおよびRRの車輪速度を計算する(ステップS1)。
たとえば、ABSセンサなどのセンサから得られた車両の各車輪タイヤFL、FR、RL、RRのある時点の車輪速データに基づいて、それぞれのタイヤの回転車輪速度Fiを算出したのち、車輪速度を計算する。
たとえば、ABSセンサなどのセンサから得られた車両の各車輪タイヤFL、FR、RL、RRのある時点の車輪速データに基づいて、それぞれのタイヤの回転車輪速度Fiを算出したのち、車輪速度を計算する。
(2)ついで悪路のリジェクト処理を行なう(ステップS2)。
悪路とは、スプリットμ路または砂利道などの状態をいうが、とくに車両が片側だけ滑りやすい道路を走行したときに、正常空気圧であっても判定値がしきい値をこえてしまい、警報が発生してしまうことがある。このスプリットμ路とは、左右のタイヤの路面で摩擦係数μが違う路面のことであり、たとえば右側がアスファルトの路面であり、左側がグラスの路面の場合である。したがって、車輪速度から求められる車両の左右おのおののスリップ率の差の変化量が大きいときは悪路と判断し、このような状態のデータをリジェクトする。
悪路とは、スプリットμ路または砂利道などの状態をいうが、とくに車両が片側だけ滑りやすい道路を走行したときに、正常空気圧であっても判定値がしきい値をこえてしまい、警報が発生してしまうことがある。このスプリットμ路とは、左右のタイヤの路面で摩擦係数μが違う路面のことであり、たとえば右側がアスファルトの路面であり、左側がグラスの路面の場合である。したがって、車輪速度から求められる車両の左右おのおののスリップ率の差の変化量が大きいときは悪路と判断し、このような状態のデータをリジェクトする。
(3)ついで前後方向加速度のリジェクト処理を行なう(ステップS3)。
前後方向加速度が大きいときにはタイヤが空転し、回転車輪速度Fiが変動するため、このような状態のデータをリジェクトする。たとえば各タイヤの前後方向加速度FRAiは、サンプリング周期ΔT(sec)の前のサンプリング時点において算出された各タイヤの車輪速度をBV1iとすると、つぎの式(1)により算出される。
FRAi=(V1i―BV1i)/(ΔT×9.8) ・・・(1)
前後方向加速度が大きいときにはタイヤが空転し、回転車輪速度Fiが変動するため、このような状態のデータをリジェクトする。たとえば各タイヤの前後方向加速度FRAiは、サンプリング周期ΔT(sec)の前のサンプリング時点において算出された各タイヤの車輪速度をBV1iとすると、つぎの式(1)により算出される。
FRAi=(V1i―BV1i)/(ΔT×9.8) ・・・(1)
そして、つぎの式(2)に該当する場合には、回転車輪速度Fiをリジェクトする。
MAX{│FRAi│}>Ath(たとえばAth=0.1G:G=9.8(m/sec2)) ・・・(2)
MAX{│FRAi│}>Ath(たとえばAth=0.1G:G=9.8(m/sec2)) ・・・(2)
(4)ついで低速のリジェクト処理を行なう(ステップS4)。
車両の低速時には、路面の凸凹などの影響が無視できず、回転車輪速度Fiが変動するため、このような状態のデータをリジェクトする。たとえば車両速度Vがつぎの式(3)に該当する場合には、回転車輪速度Fiをリジェクトする。
V<Vth(たとえばVth=10(km/h)) ・・・(3)
車両の低速時には、路面の凸凹などの影響が無視できず、回転車輪速度Fiが変動するため、このような状態のデータをリジェクトする。たとえば車両速度Vがつぎの式(3)に該当する場合には、回転車輪速度Fiをリジェクトする。
V<Vth(たとえばVth=10(km/h)) ・・・(3)
(5)ついで旋回走行のリジェクト処理を行う(ステップS5)。
旋回走行時の旋回半径Rが小さいときにはタイヤが横滑りし、回転車輪速度Fiが変動するため、このような状態のデータをリジェクトする。たとえば旋回半径Rが次の式(4)に該当する場合には、回転車輪速度Fiをリジェクトする。
R<Rth(たとえばRth=30(m)) ・・・(4)
旋回走行時の旋回半径Rが小さいときにはタイヤが横滑りし、回転車輪速度Fiが変動するため、このような状態のデータをリジェクトする。たとえば旋回半径Rが次の式(4)に該当する場合には、回転車輪速度Fiをリジェクトする。
R<Rth(たとえばRth=30(m)) ・・・(4)
(6)ついでリジェクトするデータがあるか否かを判断する(ステップS6)。
リジェクトするデータがない場合(リジェクトなしの場合)、ステップ7に進む。
リジェクトするデータがない場合(リジェクトなしの場合)、ステップ7に進む。
(7)ついで車輪速度、旋回による影響および横方向加速度の影響についての補正処理を行なう(ステップS7)。
前記車輪速度から初期差異の影響を排除すべく、初期化(初期補正係数K1、K2およびK3を求める処理)したのち、車輪速度に対してつぎの式(5)〜(8)に示されるように初期補正を施して、車輪速度V1n、V2n、V3n、V4nを計算する。
V11=V1 ・・・(5)
V12=K1×V2 ・・・(6)
V13=K3×V3 ・・・(7)
V14=K2×K3×V4 ・・・(8)
ここで、初期補正係数K1は、前左右タイヤ間の初期差異による動荷重半径の差を補正するための係数である。初期補正係数K2は、後左右タイヤ間の初期差異による動荷重半径の差を補正するための係数である。初期補正係数K3は、前左タイヤと後左タイヤとのあいだの初期差異による動荷重半径の差を補正するための係数である。
前記車輪速度から初期差異の影響を排除すべく、初期化(初期補正係数K1、K2およびK3を求める処理)したのち、車輪速度に対してつぎの式(5)〜(8)に示されるように初期補正を施して、車輪速度V1n、V2n、V3n、V4nを計算する。
V11=V1 ・・・(5)
V12=K1×V2 ・・・(6)
V13=K3×V3 ・・・(7)
V14=K2×K3×V4 ・・・(8)
ここで、初期補正係数K1は、前左右タイヤ間の初期差異による動荷重半径の差を補正するための係数である。初期補正係数K2は、後左右タイヤ間の初期差異による動荷重半径の差を補正するための係数である。初期補正係数K3は、前左タイヤと後左タイヤとのあいだの初期差異による動荷重半径の差を補正するための係数である。
ついで旋回補正と、横方向加速度の影響による補正値を算出する。
旋回による影響は、旋回半径をR、タイヤのトレッド幅をWとすると、(W of front axle + W of rear axle )/2/R ・・・(9)であらわすことができる。ここで、W of front axleとは、前輪のトレッド幅であり、W of rear axleとは後輪のトレッド幅である。また、旋回半径は内輪と外輪の車輪速比から算出可能であり、また、ヨーレートセンサー値、横Gセンサー値からも旋回半径を算出することが可能である。
旋回半径R=速度/ヨーレート値=(速度)2/(9.8×横G値)
旋回による影響は、旋回半径をR、タイヤのトレッド幅をWとすると、(W of front axle + W of rear axle )/2/R ・・・(9)であらわすことができる。ここで、W of front axleとは、前輪のトレッド幅であり、W of rear axleとは後輪のトレッド幅である。また、旋回半径は内輪と外輪の車輪速比から算出可能であり、また、ヨーレートセンサー値、横Gセンサー値からも旋回半径を算出することが可能である。
旋回半径R=速度/ヨーレート値=(速度)2/(9.8×横G値)
横方向加速度は、車両に備えられた横方向加速度検出手段により検出することが好ましいが、これに限られるものではない。
横方向加速度の影響による補正値は横方向加速度 LatGと横方向加速度に依存する項目(一例では、COR3に相当する)が関係する。
横方向加速度の影響による補正値は横方向加速度 LatGと横方向加速度に依存する項目(一例では、COR3に相当する)が関係する。
横方向加速度に依存する項目は、たとえば、[{(FL+RL)/(FR+RR)}−1]*100とLatGの関係から、回帰演算、平均法、統計手法のメディアン法を使って求めることができる。
(8)ついで判定値DEL1、DEL2およびDEL3を計算する(ステップS7)。
旋回の影響を補正した式の一例は以下のケース3、4である。
ケース3)
DEL1_R={(FL+RR)−(FR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL2_R={(FL+FR)−(RR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL3_R={(FL+RL)−(FR+RR)}/(FL+FR+RL+RR)*200
+(W of front axle + W of rear axle)/2/R*100(%)
ケース4)
DEL1_R=[{(FL+RR)/(FR+RL)}−1]*100(%)
DEL2_R=[{(FL+FR)/(RL+RR)}−1]*100(%)
DEL3_R=[{(FL+RL)/(FR+RR)}−1]*100
+(W of front axle + W of rear axle)/2/R*100(%)
ケース3)
DEL1_R={(FL+RR)−(FR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL2_R={(FL+FR)−(RR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL3_R={(FL+RL)−(FR+RR)}/(FL+FR+RL+RR)*200
+(W of front axle + W of rear axle)/2/R*100(%)
ケース4)
DEL1_R=[{(FL+RR)/(FR+RL)}−1]*100(%)
DEL2_R=[{(FL+FR)/(RL+RR)}−1]*100(%)
DEL3_R=[{(FL+RL)/(FR+RR)}−1]*100
+(W of front axle + W of rear axle)/2/R*100(%)
さらに、横方向加速度の影響も補正した式の一例は、ケース5、6である。
ケース5)
DEL1_R={(FL+RR)−(FR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL2_R={(FL+RR)−(RR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL3_R={(FL+RL)−(FR+RR)}/(FL+FR+RL+RR)*200
−COR3*LatG(%)
ケース6)
DEL1_R=[{(FL+RR)/(FR+RL)}−1]*100(%)
DEL2_R=[{(FL+FR)/(RL+RR)}−1]*100(%)
DEL3_R=[{(FL+RL)/(FR+RR)}−1]*100
−COR3*LatG(%)
ケース5)
DEL1_R={(FL+RR)−(FR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL2_R={(FL+RR)−(RR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL3_R={(FL+RL)−(FR+RR)}/(FL+FR+RL+RR)*200
−COR3*LatG(%)
ケース6)
DEL1_R=[{(FL+RR)/(FR+RL)}−1]*100(%)
DEL2_R=[{(FL+FR)/(RL+RR)}−1]*100(%)
DEL3_R=[{(FL+RL)/(FR+RR)}−1]*100
−COR3*LatG(%)
さらに旋回の影響および横方向加速度の影響を補正した一例が以下のケース7)、8)である。
ケース7)
DEL1_R={(FL+RR)−(FR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL2_R={(FL+FR)−(RR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL3_R={(FL+RL)−(FR+RR)}/(FL+FR+RL+RR)*200
+(W of front axle + W of rear axle)/2/R−COR3*LatG(%)
ケース8)
DEL1_R=[{(FL+RR)/(FR+RL)}−1]*100(%)
DEL2_R=[{(FL+FR)/(RL+RR)}−1]*100(%)
DEL3_R=[{(FL+RL)/(FR+RR)}−1]*100
+(W of front axle + W of rear axle)/2/R−COR3*LatG(%)
ケース7)
DEL1_R={(FL+RR)−(FR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL2_R={(FL+FR)−(RR+RL)}/(FL+FR+RL+RR)*200(%)
DEL3_R={(FL+RL)−(FR+RR)}/(FL+FR+RL+RR)*200
+(W of front axle + W of rear axle)/2/R−COR3*LatG(%)
ケース8)
DEL1_R=[{(FL+RR)/(FR+RL)}−1]*100(%)
DEL2_R=[{(FL+FR)/(RL+RR)}−1]*100(%)
DEL3_R=[{(FL+RL)/(FR+RR)}−1]*100
+(W of front axle + W of rear axle)/2/R−COR3*LatG(%)
(9)ついで前記判定値DEL1、DEL2およびDEL3を所定の回数(データ数)N、たとえば60回まで累積し、各判定値の累積値(DELLP1、DELLP2およびDELLP3)を求める(ステップS9、S10)。
(10)ついで60回分の判定値が蓄積されたのち、平均処理化を行ない各平均値(DELAV1、DELAV2およびDELAV3)を求める(ステップS11)。平均値の算出後には、N、DELLP1、DELLP2およびDELLP3はゼロに初期化される。
(11)ついで警報判定処理を行なう(ステップS12)。
この警報判定処理は、図4のフローチャートに示されるように各タイヤについて3つの判定値とそれぞれの判定条件を用いて行なう。なお、FDthおよびRDthは、それぞれ前輪警報しきい値および後輪しきい値である。
この警報判定処理は、図4のフローチャートに示されるように各タイヤについて3つの判定値とそれぞれの判定条件を用いて行なう。なお、FDthおよびRDthは、それぞれ前輪警報しきい値および後輪しきい値である。
(I)左前輪タイヤ(FL輪)について、前記平均判定値DELAV1、DELAV2およびDELAV3がそれぞれの空気圧低下の判定条件A1を満たすか否かを判断する(ステップSS1)。
ここで左前輪タイヤFLの空気圧低下の判定条件A1は
DELAV1>FDth(>0)
DELAV2>FDth(>0)
DELAV3>FDth(>0)
である。
3つの判定条件A1をすべて満たす場合、ドライバーに警報を発する。これに対し、3つの判定条件A1をすべては満たさない場合(いずれか1つでも満たさない場合。以下同様)、ステップSS2へ進む。
DELAV1>FDth(>0)
DELAV2>FDth(>0)
DELAV3>FDth(>0)
である。
3つの判定条件A1をすべて満たす場合、ドライバーに警報を発する。これに対し、3つの判定条件A1をすべては満たさない場合(いずれか1つでも満たさない場合。以下同様)、ステップSS2へ進む。
(II)右前輪タイヤ(FR輪)について、前記平均判定値DELAV1、DELAV2およびDELAV3がそれぞれの空気圧低下の判定条件A2を満たすか否かを判断する(ステップSS2)。
ここで右前輪タイヤFRの空気圧低下の判定条件A2は
DELAV1<−FDth(<0)
DELAV2>FDth(>0)
DELAV3<−FDth(<0)
である。
3つの判定条件A2をすべて満たす場合、ドライバーに警報を発する。これに対し、3つの判定条件A2をすべては満たさない場合、ステップSS3へ進む。
DELAV1<−FDth(<0)
DELAV2>FDth(>0)
DELAV3<−FDth(<0)
である。
3つの判定条件A2をすべて満たす場合、ドライバーに警報を発する。これに対し、3つの判定条件A2をすべては満たさない場合、ステップSS3へ進む。
(III)左後輪タイヤ(RL輪)について、前記平均判定値DELAV1、DELAV2およびDELAV3がそれぞれの空気圧低下の判定条件A3を満たすか否かを判断する(ステップSS3)。
左後輪タイヤRLの空気圧低下の判定条件A3は、
DELAV1<−RDth(<0)
DELAV2<−RDth(<0)
DELAV3>RDth(>0)
である。
3つの判定条件A3をすべて満たす場合、ドライバーに警報を発する。これに対し、3つの判定条件A3をすべては満たさない場合、ステップSS4へ進む。
DELAV1<−RDth(<0)
DELAV2<−RDth(<0)
DELAV3>RDth(>0)
である。
3つの判定条件A3をすべて満たす場合、ドライバーに警報を発する。これに対し、3つの判定条件A3をすべては満たさない場合、ステップSS4へ進む。
(IV)右後輪タイヤ(RR輪)について、前記平均判定値DELAV1、DELAV2およびDELAV3がそれぞれの空気圧低下の判定条件A4を満たすか否かを判断する(ステップSS4)。
右後輪タイヤRRの空気圧低下の判定条件A4は、
DELAV1>RDth(>0)
DELAV2<−RDth(<0)
DELAV3<−RDth(<0)
である。
3つの判定条件A4をすべて満たす場合、ドライバーに警報を発する。これに対し、3つの判定条件A4をすべては満たさない場合、空気圧の低下がないと判断し、ステップS1へ進む。
DELAV1>RDth(>0)
DELAV2<−RDth(<0)
DELAV3<−RDth(<0)
である。
3つの判定条件A4をすべて満たす場合、ドライバーに警報を発する。これに対し、3つの判定条件A4をすべては満たさない場合、空気圧の低下がないと判断し、ステップS1へ進む。
本実施例では、(DEL3_R=[{(FL+RL)/(FR+RR)}−1]*100+(W of front axle + W of rear axle)/2/R*100(%))をそのまま用いるが、前記判定式に限られず、かかる実施例のみに限定されるものではない。
<試験方法>
車両:FR車
二人乗り
正常内圧
タイヤ:225/50R17
トレッド幅:W of front axle = W of rear axle = 1.5m
旋回半径:R=1000m
左旋回
車両:FR車
二人乗り
正常内圧
タイヤ:225/50R17
トレッド幅:W of front axle = W of rear axle = 1.5m
旋回半径:R=1000m
左旋回
図5に示すように、DEL3の旋回半径補正をいれることで、正常内圧であれば旋回中に関わらず判定値が0近辺に来たことがわかる。通常、判定値が0.1ぐらいで、減圧判定するので、旋回半径の補正がなければ誤報になるが、補正により判定値が小さくなり、誤報にならないことがわかった。
1 回転情報検出手段
2 制御ユニット
3 表示器
4 初期化スイッチ
5 警報器
6 横方向加速度検出手段
2 制御ユニット
3 表示器
4 初期化スイッチ
5 警報器
6 横方向加速度検出手段
Claims (11)
- 4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報方法であって、
各タイヤから得られる回転車輪速度を求める工程と、
2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を車両の旋回により生じる影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する工程と、
前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する工程と、
各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する工程
を含むタイヤ空気圧異常警報方法。 - 4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報方法であって、
各タイヤから得られる回転車輪速度を求める工程と、
2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する工程と、
前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する工程と、
各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する工程
を含むタイヤ空気圧異常警報方法。 - 4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報方法であって、
各タイヤから得られる回転車輪速度を求める工程と、
2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値、右輪と左輪の回転車輪速度を車両の旋回により生じる影響および横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する工程と、
前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する工程と、
各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する工程
を含むタイヤ空気圧異常警報方法。 - 請求項2または3記載の横方向加速度により生じる荷重移動による影響を予備走行で求めることを特徴とする請求項2または3記載のタイヤ空気圧異常警報方法。
- 請求項2または3記載の横方向加速度により生じる荷重移動による影響をタイヤ装着後の初期走行で求めることを特徴とする請求項2または3記載のタイヤ空気圧異常警報方法。
- 4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報装置であって、
各タイヤから得られる回転車輪速度検出手段と、
2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値、右輪と左輪の回転車輪速度を旋回により生じる影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する判定値演算手段と、
前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する記憶手段と、
各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する判定手段
とを備えてなるタイヤ空気圧異常警報装置。 - 4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報装置であって、
各タイヤから得られる回転車輪速度検出手段と、
2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する判定値演算手段と、
前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する記憶手段と、
各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する判定手段
とを備えてなるタイヤ空気圧異常警報装置。 - 4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤ空気圧の低下を検出するタイヤ空気圧異常警報装置であって、
各タイヤから得られる回転車輪速度検出手段と、
2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値、右輪と左輪の回転車輪速度を旋回時に生じる影響および横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算する判定値演算手段と、
前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶する記憶手段と、
各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定する判定手段
とを備えてなるタイヤ空気圧異常警報装置。 - 4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤの減圧判定を行うタイヤの減圧判定プログラムであって、
コンピュータに各タイヤから得られる回転車輪速度検出させる手順と、
2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪の回転車輪速度と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を旋回により生じる影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算させる判定値演算手順と、
前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶させる記憶手段と、
各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定させる判定手順
とを実行させるためのタイヤの減圧判定プログラム。 - 4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤの減圧判定を行うタイヤの減圧判定プログラムであって、
コンピュータに各タイヤから得られる回転車輪速度検出させる手順と、
2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪の回転車輪速度と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値および右輪と左輪の回転車輪速度を横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算させる判定値演算手順と、
前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶させる記憶手段と、
各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定させる判定手順
とを実行させるためのタイヤの減圧判定プログラム。 - 4輪車両に装着したタイヤから得られる回転車輪速度に基づいてタイヤの減圧判定を行うタイヤの減圧判定プログラムであって、
コンピュータに各タイヤから得られる回転車輪速度検出させる手順と、
2組の対角線上にある一対のタイヤの回転車輪速度を比較する第1判定値、前輪の回転車輪速度と後輪の回転車輪速度を比較する第2判定値、右輪と左輪の回転車輪速度を車両の旋回により生じる影響および横方向加速度と横方向加速度により生じる荷重移動による影響を補正したうえで比較する第3判定値を演算させる判定値演算手順と、
前記回転車輪速度、第1判定値、第2判定値および第3判定値を記憶させる記憶手段と、
各タイヤに対して設定される、前記第1判定値、第2判定値および第3判定値ごとの判定条件から、各タイヤの空気圧の低下を判定させる判定手順
とを実行させるためのタイヤの減圧判定プログラム。
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