JP2008249112A - 自動変速機 - Google Patents

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Abstract

【課題】カウンタシャフトの回転支持部材とシールリングとの配置位置が干渉することによる径方向への肥大化を防ぐものでありながら、軸方向のコンパクト化を図ることが可能な自動変速機を提供する。
【解決手段】オイルポンプ装置70のシール面71a及び隔壁5aの中空孔5bの間に配置される環状のシールリングc3が、カウンタシャフト81のローラーベアリング82とオイルポンプユニット70Aとの間を通り、かつ中心が自動変速機構の中心軸Xに対してカウンタシャフト81とは反対側に偏心した位置となるように形成する。これにより、シール面及び中空孔を自動変速機構の中心軸と同中心状となるように配置する場合に比して、三日月状Aに拡がった部分ができ、この拡がった部分に油路a11が通るように配置することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輌等に用いて好適な自動変速機に係り、詳しくは、オイルポンプ装置に形成されたシール面と、該シール面に嵌合する中空孔を有する隔壁とを、シールリングによってシールすることにより自動変速機構、オイルポンプ装置、及びカウンタシャフトをケース内に密封した自動変速機に関する。
従来、例えばFFタイプ(フロントエンジン、フロントドライブ)の車両に用いて好適な自動変速機においては、エンジンの出力軸に接続されるトルクコンバータを収納するハウジングケースと、該トルクコンバータと同中心軸上に配置され、入力回転を所定の変速比に変速する自動変速機構、該トルクコンバータと該自動変速機構との間に配置され、油圧を発生させるオイルポンプ装置、及び該自動変速機構の出力回転をディファレンシャル装置に伝達するカウンタシャフトを収納するミッションケースとを有しており、これらハウジングケース及びミッションケースが接合されて構成されたものがある(例えば特許文献1)。
このような自動変速機では、オイルポンプ装置のポンプボディに、トルクコンバータ及び自動変速機構の中心軸と同中心状となる環状のシール面が形成され、上記ハウジングケースの隔壁に、該シール面に嵌合する形状となる中空孔が形成されており、これらシール面及び中空孔の間にシールリングを配置してシールすることにより、上記ミッションケース内の潤滑油が上記ハウジングケース側に漏れ出さないように密封している。
特開2002−349683号公報
ところで、上記自動変速機においては、トルクコンバータ及び自動変速機構の中心軸と平行な軸上にカウンタシャフトが配置されており、該カウンタシャフトを回転自在に支持するローラーベアリングが、上記ハウジングケースの隔壁に支持されている。このため、上記シールリングは、カウンタシャフトのベアリングよりも自動変速機構の中心軸側に配置されることになり、ポンプボディの自動変速機構側に形成されたブレーキのシリンダ部と、該ポンプボディ内に形成された油路と、上記ハウジングケースの隔壁とが、共に軸方向に並ぶ配置となってしまい、軸方向のコンパクト化の妨げとなっていた。
また、上記シール面及び中空孔と共にシールリングの外径を大きく形成し、上記ポンプボディ内に形成される油路を、上記ブレーキのシリンダ部とシールリングとの間を通すように配置することにより、軸方向のコンパクト化を図ることが考えられる。しかし、カウンタシャフト側にシールリングの外径を大きく形成すると、該シールリングが上記ベアリングの配置位置と干渉してしまい、これを避けるためには、カウンタシャフトと上記中心軸とを離間させて配置しなくてはならず、自動変速機の径方向への肥大化を招くという問題があった。
そこで本発明は、カウンタシャフトの回転支持部材とシールリングとの配置位置が干渉することによる径方向への肥大化を防ぐものでありながら、軸方向のコンパクト化を図ることが可能な自動変速機を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、駆動源の出力軸に接続される発進装置(7)と、
前記発進装置(7)に同中心軸(X)上で接続される自動変速機構と、
前記自動変速機構の中心軸(X)と平行な軸上に配置され、前記自動変速機構の出力回転をディファレンシャル装置に伝達するカウンタシャフト(81)と、
軸方向における前記自動変速機構と前記発進装置(7)との間に配置され、オイルポンプ(70A)と少なくとも該オイルポンプ(70A)に油を給排するための油路(a16,a17)を含む複数の油路(a11,a12,a13,a14,a15,a16,a17)とを有するオイルポンプ装置(70)と、
前記発進装置(7)、前記自動変速機構、前記カウンタシャフト(81)、及び前記オイルポンプ装置(70)を収容するケース(2)と、を備え、
前記オイルポンプ装置(70)に形成されたシール面(71c)と、前記ケース(2)の内面から内周側に延設され、前記シール面(71c)に嵌合する中空孔(5b)を有する隔壁(5a)とを、シールリング(c3)によってシールすることにより、少なくとも前記自動変速機構、前記オイルポンプ装置(70)、及び前記カウンタシャフト(81)を前記ケース(2)内に密封した自動変速機(1)において、
前記シールリング(c3)が、前記カウンタシャフト(81)の回転支持部材(82)と前記オイルポンプ(70A)との間を通り、かつ中心が前記自動変速機構の中心軸(X)に対して前記カウンタシャフト(81)とは反対側に偏心した位置になるように、前記オイルポンプ装置(70)のシール面(71c)及び前記隔壁(5a)の中空孔(5b)を前記偏心した位置に形成した、
ことを特徴とする自動変速機(1)にある。
請求項2に係る本発明は、前記ケース(2)は、前記自動変速機構及び前記カウンタシャフト(81)を収容するミッションケース(6)と、前記発進装置(7)を収容するハウジングケース(5)と、が接合されて形成されてなり、
前記隔壁(5a)は、前記ハウジングケース(5)と一体的に形成されてなる、
ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機(1)にある。
請求項3に係る本発明は、前記ハウジングケース(5)の隔壁(5a)は、前記ミッションケース(6)に収容された前記カウンタシャフト(81)を閉塞すると共に、前記回転支持部材(82)を支持してなる、
ことを特徴とする請求項2記載の自動変速機(1)にある。
請求項4に係る本発明は、前記オイルポンプ装置(70)は、前記オイルポンプ(70A)を収納する収納穴(71a)が形成されたポンプボディ(71)と、該収納穴(71a)を前記自動変速機構側から閉塞するポンプカバー(72)とを有し、
前記ポンプボディ(71)は、前記ポンプカバー(72)の外径よりも外周側における前記自動変速機構側の側面に、前記自動変速機構の回転要素の回転を係止するブレーキ(90)のシリンダ部(91)が形成されていると共に、前記油路(a11,a12,a13,a14,a15,a16,a17)が、前記シリンダ部(91)よりも前記発進装置(7)側にあって前記オイルポンプ(70A)と前記シール面(71c)との間を通るように形成されてなる、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機(1)にある。
なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照するためのものであるが、これは、発明の理解を用意にするための便宜的なものであり、特許請求の範囲の構成に何等影響を及ぼすものではない。
請求項1に係る本発明によると、シールリングが、カウンタシャフトの回転支持部材とオイルポンプとの間を通り、かつ中心が自動変速機構の中心軸に対してカウンタシャフトとは反対側に偏心した位置になるように、オイルポンプ装置のシール面及び隔壁の中空孔を偏心した位置に形成したので、シールリングの配置位置をカウンタシャフトの回転支持部材の配置位置と干渉しないようにすることができるものでありながら、偏心させた側にシール面及び中空孔の外径を大きくすることができ、該シール面及び中空孔を自動変速機構の中心軸と同中心状となるように配置する場合に比して、三日月状に拡がった部分を用いてオイルポンプ装置の油路を通すように配置することができて、軸方向のコンパクト化を図ることができる。
請求項2に係る本発明によると、ケースは、自動変速機構及びカウンタシャフトを収容するミッションケースと、発進装置を収容するハウジングケースと、が接合されて形成され、隔壁は、ハウジングケースと一体的に形成されているので、ミッションケースとハウジングケースとの接合の際に軸合わせを行うことにより、オイルポンプ装置のシール面及び隔壁の中空孔による軸合わせも完了し、該シール面及び該中空孔を偏心した位置に形成する場合にあっても、製造工程が増えることがなく、コストアップを防ぐことができる。これにより、コストアップすることなく軸方向のコンパクト化を図ることができる。
請求項3に係る本発明によると、ハウジングケースの隔壁は、ミッションケースに収容されたカウンタシャフトを閉塞すると共に、回転支持部材を支持しているので、例えばカウンタシャフトを閉塞しつつオイルポンプ装置のシール面に嵌合するための部材と回転支持部材を支持するための部材とを別々に設けることを不要とすることができ、軸方向のコンパクト化を図ることができる。
請求項4に係る本発明によると、ポンプボディは、ポンプカバーの外径よりも外周側における自動変速機構側の側面に、自動変速機構の回転要素の回転を係止するブレーキのシリンダ部が形成されていると共に、油路が、シリンダ部よりも発進装置側にあってオイルポンプとシール面との間を通るように形成されているので、シリンダ部の配置によって油路が発進装置側に配置されるような場合にあっても、上記偏心したシールリングによってブレーキのシリンダ部との間に形成された三日月状の部分を用いて油路を通すことができ、軸方向にコンパクト化を図ることができる。
以下、本発明に係る実施の形態を図1及び図2に沿って説明する。図1は本発明に係るトルクコンバータ及びオイルポンプ装置周辺を示す側面断面図、図2は油路及びシールリングなどの位置関係を模式的に示す正面断面図である。なお、本実施の形態に係る自動変速機1は、車輌搭載時において軸方向が左右方向となるが、本明細書中においては、エンジンの接続される側、つまりトルクコンバータ(発進装置)7側から見た自動変速機1を正面とし、図1を側面側から見た側面断面図、図2を正面側から見た正面図という。
本発明を適用し得る自動変速機1の概略構成について図1に沿って説明する。図1に示すように、例えばFFタイプ(フロントエンジン、フロントドライブ)の車両に用いて好適な自動変速機1は、不図示のエンジンに接続し得る自動変速機1の入力軸61を、中心軸X上に有しており、該中心軸Xの軸方向を中心としてトルクコンバータ7と、自動変速機構(不図示)と、該トルクコンバータ7及び該自動変速機構の間にオイルポンプ装置70とを備えている。また、中心軸Xと平行な軸上には、該自動変速機構の出力回転をディファレンシャル装置(不図示)に伝達するカウンタシャフト81を備えている。そして、自動変速機1は、上記トルクコンバータ7を収容するハウジングケース5と、上記自動変速機構、オイルポンプ装置70、及びカウンタシャフト81を収容するミッションケース6とがボルト77によって接合されて形成されたケース2によって構成されている。
上記トルクコンバータ7は、エンジンの出力軸(クランク軸)に接続されるフロントカバー11とトルクコンバータ装置10のポンプカバー12とによりカバー9を形成しており、該カバー9内の空間9aに、トルクコンバータ装置10、ロックアップクラッチ30、及びダンパ装置40が備えられている。
上記トルクコンバータ装置10は、ポンプインペラ13と、該ポンプインペラ13に対向配置され、後述の自動変速機構の入力軸61に接続されたタービンランナ15と、それらの間に配置されたステータ14とを有しており、内部10aにオイルが満たされて油蜜状となるように構成されている。ポンプインペラ13は、上記フロントカバー11に固着されたポンプカバー12内に一体的に配置されており、つまりフロントカバー11(エンジンの出力軸)と一体に回転するように構成されている。また、該ポンプカバー12は、内周側に支持カバー63が固着されており、該支持カバー63の後端側は、オイルポンプ装置70の駆動軸に接続されていると共に、該オイルポンプ装置70のオイルポンプボディ71を介してケース2に対して、回転自在に支持されている。
また、ステータ14は、ワンウェイクラッチ20によって、後述のオイルポンプボディ71に固定されたステータシャフト62に対して一方向の回転のみが許容されている。上記ステータ14は、ポンプインペラ13とタービンランナ15との速度差が大きい状態にあってはワンウェイクラッチ20により回転が固定され、ポンプインペラ13の回転により前方側に送られたオイルの流れを受け止めつつ流れ方向を変えてタービンランナ15に送り、該タービンランナ15により大きなトルクを伝達する(トルク増大効果)。また、ポンプインペラ13とタービンランナ15との速度差が小さくなると、ワンウェイクラッチ20によりステータ14の回転固定が自動的に解除され、ポンプインペラ13より送られたオイルの流れを阻害することなく略々その方向のままタービンランナ15に送り、ポンプインペラ13とタービンランナ15とが共に連れ回る状態にする。
また、上記フロントカバー11の背面側には、ロックアップクラッチ30が配置されている。該ロックアップクラッチ30は、クラッチ板31を有しており、該クラッチ板31は、軸方向に移動自在に構成されていると共にダンパ装置40を介してタービンランナ15(即ち入力軸61)に回転方向に接続されている。また、該クラッチ板31の外周前方側には、上記フロントカバー11の背面に対向する摩擦材32が固着して形成されており、供給される油圧に基づいてクラッチ板31が前方側に移動して摩擦板32をフロントカバー11に押圧するように構成され、つまりフロントカバー11とタービンランナ15とをロックアップし得るように構成されている。
一方、上記オイルポンプ装置70は、オイルポンプギヤ73と、該オイルポンプギヤ73を収納するオイルポンプボディ71と、オイルポンプカバー72とによって構成されている。該オイルポンプギヤ73は、上記支持カバー63に接続された入力軸65を駆動軸とし、該入力軸65に回転連結され、外歯の歯車状に形成されたドライブギヤ、及び該ドライブギヤに噛合する部分を有する内歯の歯車状に形成されたドリブンギヤによって構成されている。なお、本明細書中においては、オイルポンプとしての機能を有する、オイルポンプギヤ73、収納穴71aを形成するオイルポンプボディ71、収納穴71aを閉塞するオイルポンプカバー72、及びこれらに備えられたオイルを吸入・排出する開口部によって、オイルポンプユニット(オイルポンプ)70Aとして説明する。
上記オイルポンプボディ71は、外周側端部においてミッションケース6に対して固定されると共に、入力軸65が貫通配置される孔部を中心とするように、収納穴71aを備えており、該収納穴71aにオイルポンプギヤ73が収納される形で配置されている。そして、オイルポンプボディ71には、該収納穴71aを閉塞するようにオイルポンプカバー72が配置され、複数のボルト76によって固定されている。
また、オイルポンプボディ71には、図2に示すように、オイルポンプギヤ73にオイルを供給する供給油路a16と、同じくオイルポンプギヤ73からオイルを排出する排出油路a17とが形成されており、上記収納穴71aの底部には、これら供給油路a16及び排出油路a17の開口部が形成されている。このほかにも、オイルポンプボディ71には、上記自動変速機構の回転要素の連結を接断するクラッチや回転要素の回転を係止・解放するためのブレーキを作動させる油圧アクチュエータに、作動油を供給する油路a11,a12,a13,a14,a15などが形成され、上記収納穴71aよりも外周側であって、後述するシリンダ部91よりも内周側となるオイルポンプカバー72との接合面に、これら油路a11,a12,a13,a14,a15の開口部がそれぞれ形成されている。なお、オイルポンプカバー72には、オイルポンプボディ71に組付けられることによってオイルポンプギヤ73に連通する油路を形成する凹部72aと、オイルポンプカバー72の外周面から、上記入力軸61が貫通配置される孔部の内周面に向かって放射方向に穿設された複数の貫通油孔(不図示)とを備えており、上記油路a11,a12,a13,a14,a15の開口部とそれぞれ連通している。
更に、オイルポンプボディ71は、オイルポンプカバー72の配置される外周側であって、上記油路a11,a12,a13,a14,a15,a16,a17の後方側に、自動変速機構のブレーキ90の油圧アクチュエータを構成するシリンダ部91が形成されており、該シリンダ部91には、ピストン部材92が軸方向移動自在に対向配置されている。
以上のように構成されたオイルポンプユニット70Aは、例えばエンジンの回転がポンプインペラ13等を介して駆動軸65に伝達され、該駆動軸65が回転駆動されると、駆動回転がドライブギヤに伝達されて、オイルポンプとして作動される。ドライブギヤが回転駆動されると、ドリブンギヤは、従動回転される。すると、ドリブンギヤの内歯とドライブギヤの外歯との間には、両ギヤの回転駆動に伴い、吸入領域で広がっていき、排出領域で狭まっていくような移動油室が形成される。これにより、吸入領域で移動油室内にオイルが吸入され、排出領域で吸入されたオイルが圧縮排出される。つまり、オイルポンプユニット70Aは、油路a16のオイルを吸入し、油路a17にオイルを圧縮排出して、油圧を発生させる。
上記カウンタシャフト81は、図1及び図2に示すように、前方側において、後述するハウジングケース5の隔壁5aに対して固定されたアウターレース82a、カウンタシャフト81に固着されたインナーレース82c、及びローラー82bにより構成されるローラーベアリング(回転支持部材)82によって回転自在に支持されている。また、後方側の端部においては、同様にミッションケース6に対してローラーベアリング(図示せず)によって回転自在に支持されている。さらに、該カウンタシャフト81は、上記中心軸Xに平行に配置されたカウンタ軸Yを回転中心とした回転軸部材であり、外周面には、ディファレンシャルリングギヤ(不図示)と噛合するディファレンシャルドライブギヤ81aが一体に形成されている。該ディファレンシャルリングギヤは、ディファレンシャルケース(不図示)と共に固定され、ディファレンシャル装置(不図示)を構成しており、該カウンタシャフト81を介して上記自動変速機構の出力回転が伝達される。
本実施の形態に係る自動変速機1においては、図1及び図2に示すように、ハウジングケース5内にあって、トルクコンバータ7の後方側の内面から内周側に向かって延設された隔壁5aを備えており、上述のようにローラーベアリング82を支持すると共に、オイルポンプボディ71に嵌合する環状の中空孔5bを備えている。また、上記オイルポンプボディ71の前方側には、上記カウンタシャフト81側においては、該カウンタシャフト81とオイルポンプユニット70Aとの間(つまりシリンダ部91の前方側)を通り、かつ中心が上記中心軸Xに対してカウンタシャフト81とは反対側に偏心した位置になると共に、上記ハウジングケース5の中空孔5bに嵌合するシール面71aが形成されている。そして、これら中空孔5b及びシール面71aの間に配置されたシールリングc3によりシールされることにより、上記自動変速機構、オイルポンプ装置70、及びカウンタシャフト81をケース2内に密封しており、ハウジングケース5側に潤滑油が漏れることがないようにしている。
さらに、シールリングc3によりシールされた中空孔5b及びシール面71aは、自動変速機構の中心軸と同中心状となるように配置された場合に比して外径を大きく形成している。つまり、カウンタシャフト81とオイルポンプギヤ73との間を通り、かつ中心が上記中心軸Xに対してカウンタシャフト81とは反対側に偏心した位置にすると共に外径を大きく形成したので、ブレーキ90のシリンダ部91の外径側に三日月状Aに拡がった部分を有している。そして、この外径側に拡がった三日月状Aの部分に、油路a11,a12,a13,a14,a15,a16,a17が通るように配置することを可能としている。
また、ミッションケース6とハウジングケース5とを接合し、ケース2を形成する際においては、該ハウジングケース5の隔壁5aに形成された中空孔5bと該ミッションケースに対して固定されたオイルポンプボディ71に形成されたシール面71aとを同中心状に形成し、軸合わせを行う場合に比して、例えば別に設けられたノックピンを用いて軸合わせを行うようにすることにより、該中空孔5b及び該シール面71aの位置精度を不要とすることができる。
以上のように本発明に係る自動変速機1によると、シールリングc3が、カウンタシャフト81のローラーベアリング82とオイルポンプユニット70Aとの間を通り、かつ中心が自動変速機構の中心軸Xに対してカウンタシャフト81とは反対側に偏心した位置になるように、オイルポンプ装置70のシール面71a及び隔壁5aの中空孔5bを偏心した位置に形成したので、シールリングc3の配置位置をカウンタシャフト81のローラーベアリング82の配置位置と干渉しないようにすることができるものでありながら、偏心させた側にシール面71a及び中空孔5bの外径を大きくすることができ、該シール面71a及び中空穴5bを自動変速機構の中心軸と同中心状となるように配置する場合に比して、三日月状Aに拡がった部分を用いてオイルポンプ装置70の油路a11,a12,a13,a14,a15,a16,a17を通すように配置することができて、軸方向のコンパクト化を図ることができる。
また、ケース2は、自動変速機構及びカウンタシャフト81を収容するミッションケース6と、トルクコンバータ7を収容するハウジングケース5と、が接合されて形成され、隔壁5aは、ハウジングケース5と一体的に形成されているので、ミッションケース6とハウジングケース5との接合の際に軸合わせを行うことにより、オイルポンプ装置70のシール面71a及び隔壁5aの中空孔5bによる軸合わせも完了し、該シール面71a及び該中空孔5bを偏心した位置に形成する場合にあっても、製造工程が増えることがなく、コストアップを防ぐことができる。これにより、コストアップすることなく軸方向のコンパクト化を図ることができる。
また、ハウジングケース5の隔壁5aは、ミッションケース6に収容されたカウンタシャフト81を閉塞すると共に、ローラーベアリング82を支持しているので、例えばカウンタシャフト81を閉塞しつつオイルポンプ装置70のシール面71aに嵌合するための部材とローラーベアリング82を支持するための部材とを別々に設けることを不要とすることができ、軸方向のコンパクト化を図ることができる。
また、オイルポンプボディ71は、オイルポンプカバー72の外径よりも外周側における自動変速機構側の側面に、自動変速機構の回転要素の回転を係止するブレーキ90のシリンダ部91が形成されていると共に、油路a11,a12,a13,a14,a15,a16,a17が、シリンダ部91よりもトルクコンバータ7側にあってオイルポンプユニット70Aとシール面71aとの間を通るように形成されているので、シリンダ部91の配置によって油路a11,a12,a13,a14,a15,a16,a17がトルクコンバータ7側に配置されるような場合にあっても、上記偏心したシールリングc3によってブレーキ90のシリンダ部91との間に形成された三日月状Aの部分を用いて油路a11,a12,a13,a14,a15,a16,a17を通すことができ、軸方向にコンパクト化を図ることができる。
なお、以上説明した本実施の形態においては、発進装置をトルクコンバータとして説明したが、例えば発進クラッチなどを用いたものであってもよく、エンジンの回転と変速機構との差回転を吸収しつつ駆動力を伝達するものであれば、どのような発進装置であっても適用可能である。
また、以上説明した本実施の形態においては、オイルポンプ装置70をギヤ式のオイルポンプとして説明したが、例えばベーンポンプなどを用いてもよく、収納穴を形成したポンプボディと該収納穴を閉塞するポンプカバーを備え、ポンプボディ内において該オイルポンプに油を給排するための油路を構成するものであれば、どのようなオイルポンプであっても適用可能である。
また、以上説明した本実施の形態においては、回転支持部材をローラーベアリングとして説明したが、例えばボールベアリングなどを用いてもよく、カウンタシャフトを回転自在に支持できるものであれば、どのような回転支持部材であっても適用可能である。
本発明に係るトルクコンバータ及びオイルポンプ装置周辺を示す側面断面図。 油路及びシールリングなどの位置関係を模式的に示す正面断面図。
符号の説明
1 自動変速機
2 ケース
5 ハウジングケース
5a 隔壁
5b 中空孔
6 ミッションケース
7 発進装置(トルクコンバータ)
70 オイルポンプ装置
70A オイルポンプ(オイルポンプユニット)
71a 収納穴
71c シール面
72 ポンプカバー(オイルポンプカバー)
81 カウンタシャフト
82 回転支持部材(ローラーベアリング)
90 ブレーキ
91 シリンダ部
a11,a12,a13,a14,a15,a16,a17 油路
c3 シールリング
X 中心軸

Claims (4)

  1. 駆動源の出力軸に接続される発進装置と、
    前記発進装置に同中心軸上で接続される自動変速機構と、
    前記自動変速機構の中心軸と平行な軸上に配置され、前記自動変速機構の出力回転をディファレンシャル装置に伝達するカウンタシャフトと、
    軸方向における前記自動変速機構と前記発進装置との間に配置され、オイルポンプと少なくとも該オイルポンプに油を給排するための油路を含む複数の油路とを有するオイルポンプ装置と、
    前記発進装置、前記自動変速機構、前記カウンタシャフト、及び前記オイルポンプ装置を収容するケースと、を備え、
    前記オイルポンプ装置に形成されたシール面と、前記ケースの内面から内周側に延設され、前記シール面に嵌合する中空孔を有する隔壁とを、シールリングによってシールすることにより、少なくとも前記自動変速機構、前記オイルポンプ装置、及び前記カウンタシャフトを前記ケース内に密封した自動変速機において、
    前記シールリングが、前記カウンタシャフトの回転支持部材と前記オイルポンプとの間を通り、かつ中心が前記自動変速機構の中心軸に対して前記カウンタシャフトとは反対側に偏心した位置になるように、前記オイルポンプ装置のシール面及び前記隔壁の中空孔を前記偏心した位置に形成した、
    ことを特徴とする自動変速機。
  2. 前記ケースは、前記自動変速機構及び前記カウンタシャフトを収容するミッションケースと、前記発進装置を収容するハウジングケースと、が接合されて形成されてなり、
    前記隔壁は、前記ハウジングケースと一体的に形成されてなる、
    ことを特徴とする請求項1記載の自動変速機。
  3. 前記ハウジングケースの隔壁は、前記ミッションケースに収容された前記カウンタシャフトを閉塞すると共に、前記回転支持部材を支持してなる、
    ことを特徴とする請求項2記載の自動変速機。
  4. 前記オイルポンプ装置は、前記オイルポンプを収納する収納穴が形成されたポンプボディと、該収納穴を前記自動変速機構側から閉塞するポンプカバーとを有し、
    前記ポンプボディは、前記ポンプカバーの外径よりも外周側における前記自動変速機構側の側面に、前記自動変速機構の回転要素の回転を係止するブレーキのシリンダ部が形成されていると共に、前記油路が、前記シリンダ部よりも前記発進装置側にあって前記オイルポンプと前記シール面との間を通るように形成されてなる、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の自動変速機。
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