JP3740934B2 - 自動変速機用オイルポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オイルポンプのポンプボデーにトルクコンバータのステータシャフトを圧入嵌着した自動変速機用オイルポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ポンプボデーとポンプカバーとにより画成された収納室に回転駆動されるポンプ要素を収納し、前記ポンプボデーにトルクコンバータのステータシャフトを前記ポンプ要素の回転軸線上で圧入嵌着した自動変速機用オイルポンプ(例えば特開昭63−246538号公報に記載のもの)においては、前記ポンプボデーの中央部分に環状突出部を形成し、前記ポンプボデーに前記環状突出部の端面に開口する圧入孔を前記ポンプ要素の回転軸線と同軸に設け、前記ステータシャフトの一端を前記圧入孔に圧入嵌着し、他端を前記ポンプカバーを貫通して外部に突出させ、前記ステータシャフトが嵌合する前記ポンプボデーの嵌合孔内周面に前記ポンプボデーに設けられた潤滑油通路と連通するリセスを凹設し、一端が前記リセスに開口し他端が前記環状突出部の端面に開口する潤滑穴を前記環状突出部の前記圧入孔が設けられた部分に軸方向に穿設している。そして、これにより前記オイルポンプから供給される圧油の一部を潤滑油通路、リセス及び潤滑穴を介して遊星歯車変速機構側に導入し、その回転要素を支承する軸受等を潤滑している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の自動変速機用オイルポンプにあっては、ステータシャフトを圧入することでポンプボデーの環状突出部の圧入孔が設けられた部分が変形し、潤滑穴を大きくすると潤滑穴に対応する環状突出部の肉厚が薄くなり破損してしまうので、潤滑穴の径を十分大きくすることができず、潤滑経路の面積不足になり、潤滑油が足りなくなることがあった。これを解消するために環状突出部の径を大きくすることは、自動変速機全体が大型化してしまい採用できなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の構成上の特徴は、ポンプボデーとポンプカバーとにより画成された収納室に回転駆動されるポンプ要素を収納し、前記ポンプボデーの中央部分に環状突出部を前記ポンプカバーと反対側に形成し、前記ポンプボデーに前記環状突出部の端面に開口する圧入孔を前記ポンプ要素の回転軸線と同軸に設け、ステータシャフトの一端を前記圧入孔に圧入嵌着し、前記ポンプボデーに設けられた潤滑油通路と連通し前記環状突出部の端面に開口する潤滑穴を前記環状突出部の前記圧入孔が設けられた部分に軸方向に穿設し、前記環状突出部の前記潤滑穴が穿設された部分の圧入による応力を緩和するために前記ステータシャフトの前記潤滑穴と対向する外周面に切欠を形成したことである。
【0005】
上記の課題を解決するため、請求項2に記載の発明の構成上の特徴は、ポンプボデーとポンプカバーとにより画成された収納室に回転駆動されるポンプ要素を収納し、前記ポンプボデーの中央部分に環状突出部を前記ポンプカバーと反対側に形成し、前記ポンプボデーに前記環状突出部の端面に開口する圧入孔を前記ポンプ要素の回転軸線と同軸に設け、前記ステータシャフトの一端を前記圧入孔に圧入嵌着し、前記ステータシャフトに設けられた嵌合部を前記ポンプボデーに前記圧入孔と同軸に設けられた嵌合孔に嵌合させ、前記ステータシャフトの他端を前記ポンプカバーを貫通して外部に突出させ、前記嵌合孔の内周面に前記ポンプボデーに設けられた潤滑油通路と連通するリセスを凹設し、一端が前記リセスに開口し他端が前記環状突出部の端面に開口する潤滑穴を前記環状突出部の前記圧入孔が設けられた部分に軸方向に穿設し、前記環状突出部の前記潤滑穴が穿設された部分の圧入による応力を緩和するために前記ステータシャフトの前記潤滑穴と対向する外周面に切欠を形成したことである。
【0006】
【発明の作用・効果】
上記のように構成した本発明においては、オイルポンプのポンプボデーに形成された環状突出部にトルクコンバータのステータシャフトを圧入嵌着した自動変速機用オイルポンプにおいて、前記ステータシャフトの前記潤滑穴と対向する外周面に切欠を形成したので、前記環状突出部の潤滑穴が穿設された部分の圧入による応力を緩和することができ、当該部分の破損を来たすことなく、且つ自動変速機全体を大型化することなく、潤滑穴の径を大きくして十分な量の潤滑油を流すことができる。
【0007】
【実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において、1は本発明に係る自動変速機用オイルポンプ2を内臓した自動変速機で、そのケース3にオイルポンプであるギヤポンプ2のポンプボデー4が固定されている。ポンプボデー4にはポンプカバー5が取付けられ、ポンプボデー4とポンプカバー5との間に画成された収納室6には、回転駆動されるインナギヤ7及びインナギヤ7に内接噛合するアウタギヤ8からなるポンプ要素9が収納されている。10は収納室6内にインナギヤ7とアウタギヤ8との間に設けられたクレセントである。オイルポンプとしては、ギヤポンプに限られるものでなく、ベーンポンプとしてもよい。その場合、ポンプ要素はカムリング、ロータ、ロータに装架された複数枚のベーン等から構成される。
【0008】
11はトルクコンバータで、エンジンによって回転駆動され内部にポンプインペラ12が設けられたフロントカバー13、ポンプインペラ12と対向するタービンランナ14、作用油の流れを変換するステータ15から構成されている。フロントカバー13には、ポンプインペラ12と反対側の中央部分にチューブ状の突出部16が設けられ、この突出部16がポンプカバー5に回転可能に支承され、突出部16の先端部がインナギヤ7の中心孔にスプライン嵌合されている。ポンプボデー4には、ポンプカバー5と反対側の中央部分に環状突出部17が形成されている。ポンプボデー4には環状突出部17の端面に開口する圧入孔18がポンプ要素の回転軸線即ちインナギヤ7の回転軸線と同軸に設けられ、この圧入孔18に管状のステータシャフト19の一端が圧入嵌着されている。ポンプボデー4にはステータシャフト19の嵌合部20と嵌合する嵌合孔21が圧入孔18と同軸に設けられている。ステータシャフト19は、ポンプカバー5に支承されたフロントカバー13の突出部16を貫通してギヤポンプ2の外部に突出し、他端でステータ15とスプライン結合している。22は数組の遊星歯車機構とこれを操作するクラッチ、ブレーキ、ワンウエイクラッチ等で構成された遊星歯車変速機構で、その入力軸23はステータシャフト19の軸線穴を貫通し、先端部でタービンランナ14に結合している。
【0009】
ポンプボデー4の嵌合孔21の内周面には、ポンプボデー4に設けられた潤滑油通路24と連通するリセス25が凹設され、環状突出部17には、一端がリセス25に開口し、他端が環状突出部17の端面に開口する潤滑穴26が軸方向に穿設されている。ステータシャフト19の潤滑穴26と対向する外周面には、図2に示すように、切欠27が形成されている。入力軸23には潤滑穴26に連通する潤滑通路28が設けられている。
上記のように構成した本実施形態においては、トルクコンバータ11のフロントカバー13がエンジンにより回転されると、ギヤポンプ2のインナギヤ7が回転駆動され、ギヤポンプ2から圧油が吐出される。この圧油は、遊星歯車変速機構22のクラッチ、ブレーキを作動する作動油として、遊星歯車変速機構22の軸受等を潤滑する潤滑油として、さらには、トルクコンバータの作用油として各部に送出される。潤滑油として使用される部分は、ポンプボデー4に設けられた潤滑油通路24を通ってリセス25に送られ、潤滑穴26を経由して遊星歯車変速機構22側に各部を潤滑しつつ送出され、さらに入力軸23に設けられた潤滑通路28を介して各軸受等に分配される。この場合、潤滑穴26の径即ち潤滑油の経路面積は十分大きくしてあるので、必要な潤滑油を流すことができる。そして、潤滑穴26の径を大きくするとともに、ステータシャフト19の潤滑穴26と対向する外周面に切欠27を形成したので、ステータシャフト19がポンプボデー4の環状突出部17の圧入孔18に圧入されることにより環状突出部17に生じる応力が、潤滑穴26が設けられている部分で緩和され、環状突出部17の潤滑穴26により薄肉となっている部分が破損することを防止することができる。なお、エンジントルクはポンプインペラ12からタービンランナ14に伝達されて遊星歯車変速機構22の入力軸23を回転駆動し、遊星歯車変速機構22は、そのクラッチ、ブレーキの操作により入力軸23の回転を増減速して図略の出力軸に伝達する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る自動変速機用オイルポンプを内臓した自動変速機の要部断面図である。
【図2】 図1の2−2線に沿った断面図である。
【符号の説明】
1・・・自動変速機、2・・・ギヤポンプ(オイルポンプ)、3・・・ケース、4・・・ポンプボデー、5・・・ポンプカバー、6・・・収納室、9・・・ポンプ要素、11・・・トルクコンバータ、15・・・ステータ、17・・・環状突出部、18・・・圧入孔、19・・・ステータシャフト、20・・・嵌合部、21・・・嵌合孔、22・・・遊星歯車変速機構、24・・・潤滑油通路、25・・・リセス、26・・・潤滑穴、27・・・切欠。
Claims (2)
- ポンプボデーとポンプカバーとにより画成された収納室に回転駆動されるポンプ要素を収納し、前記ポンプボデーの中央部分に環状突出部を前記ポンプカバーと反対側に形成し、前記ポンプボデーに前記環状突出部の端面に開口する圧入孔を前記ポンプ要素の回転軸線と同軸に設け、ステータシャフトの一端を前記圧入孔に圧入嵌着し、前記ポンプボデーに設けられた潤滑油通路と連通し前記環状突出部の端面に開口する潤滑穴を前記環状突出部の前記圧入孔が設けられた部分に軸方向に穿設し、前記環状突出部の前記潤滑穴が穿設された部分の圧入による応力を緩和するために前記ステータシャフトの前記潤滑穴と対向する外周面に切欠を形成したことを特徴とする自動変速機用オイルポンプ。
- ポンプボデーとポンプカバーとにより画成された収納室に回転駆動されるポンプ要素を収納し、前記ポンプボデーの中央部分に環状突出部を前記ポンプカバーと反対側に形成し、前記ポンプボデーに前記環状突出部の端面に開口する圧入孔を前記ポンプ要素の回転軸線と同軸に設け、ステータシャフトの一端を前記圧入孔に圧入嵌着し、前記ステータシャフトに設けられた嵌合部を前記ポンプボデーに前記圧入孔と同軸に設けられた嵌合孔に嵌合させ、前記ステータシャフトの他端を前記ポンプカバーを貫通して外部に突出させ、前記嵌合孔の内周面に前記ポンプボデーに設けられた潤滑油通路と連通するリセスを凹設し、一端が前記リセスに開口し他端が前記環状突出部の端面に開口する潤滑穴を前記環状突出部の前記圧入孔が設けられた部分に軸方向に穿設し、前記環状突出部の前記潤滑穴が穿設された部分の圧入による応力を緩和するために前記ステータシャフトの前記潤滑穴と対向する外周面に切欠を形成したことを特徴とする自動変速機用オイルポンプ。
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