JP2006038065A - 自動変速機トルクコンバータの油抜け防止装置 - Google Patents

自動変速機トルクコンバータの油抜け防止装置 Download PDF

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Abstract

【課題】油供給停止状態にあるトルクコンバータからの油抜けを防ぎ、運転開始時のトルク伝達の遅れを防ぐ。
【解決手段】自動変速機はオイルポンプ1から供給される油を介して変速機2にトルクを伝達するトルクコンバータ3と、その油を変速機に戻すドレン油路4を備える。ドレン油路における少なくとも排出口に隣接する側にドレン油を保持させる吸気防止手段41を設け、排出口からの空気の吸込みを防ぐ。これにより油抜けによる運転開始時のトルク伝達の遅れが防止される。
【選択図】図1

Description

本発明は、トルクコンバータを備える自動変速機に関し、特に、オイル供給停止時にトルクコンバータからの油抜けを防ぐ技術に関する。
車両に搭載される自動変速機は、発進装置としてトルクコンバータを備える。トルクコンバータは、その内部の油を介してポンプインペラからタービンランナにトルクを伝達するものであるが、自動変速機のトルクコンバータは、その油の冷却やロックアップクラッチ操作のために、油を変速機側から供給され、変速機側に戻すように自動変速機の油圧回路に接続されている。油圧回路上では、トルクコンバータは、オイルパンに溜められた自動変速機作動油(ATF:オートマチックトランスミッションフルイド、本明細書において油という)をオイルポンプにより吸い上げ、バルブボディを介して供給する油路中に介挿されている。
トルクコンバータは、機構上は、自動変速機ケースの前側に付設されたコンバータハウジング内に収容され、自動変速機ケースとコンバータハウジングを隔てる隔壁として機能するオイルポンプボディに支持して配置されている。こうした位置関係の基に、トルクコンバータのポンプインペラのハブは、オイルポンプを駆動すべくオイルポンプのギヤに連結され、タービンランナのハブは、トルクコンバータ内に挿入された変速機の入力軸に連結され、ステータは変速機に固定されたステータシャフトに連結されている。
上記のように油の循環路中にあるトルクコンバータは、オイルポンプボディ内に自身のドレン油路を備えており、この油路がコンバータハウジング内の空間と接する部分、すなわちインペラハブの外周とオイルポンプボディの軸挿入孔内周との間は、オイルシールにより封止されている。このドレン油路の排出口は、オイルポンプボディにおける上方部分で変速機ケース内空間に開放されている。このようにドレン油路を上向きに開口させた例として、特許文献1記載の技術がある。
特開平8−121567号公報
ところで、トルクコンバータは、そのポンプインペラが回転駆動され、それによりオイルポンプが駆動されている限り油の循環供給を受けるため、油を介してポンプインペラとタービンランナとの間でトルクを伝達することができるが、車両のエンジン停止によりポンプインペラの回転が停止し、それによりオイルポンプによる油供給がなされない状態でも、トルクコンバータ内にトルク伝達に備えて必要な所定量の油を保持していなければならない。こうした意味から、前記のようにトルクコンバータのドレン油路の排出口は高いレベルに置かれ、排出口からの油の流出によるトルクコンバータからの油抜けが防がれている。
しかしながら、従来のドレン油路は、前記オイルシール部分から径方向上方に延びる直線的油路とされているため、油路長が短く、温度低下による油の体積収縮やドレン油路にトルクコンバータを介してつながる他の油路で微細な漏れ等が生じていることで、負圧により空気を吸込み易い状態にあるときに、ドレン油路が通気状態となって、トルクコンバータ内の油がそれよりオイルレベルの低い変速機側の他の油路から流出してしまい、保持量が不足することがあった。
そして、このように油の保持量が不足すると、車両において、エンジン始動直後に発進を行う場合のように、十分な油の供給が開始されない状態では、エンジン回転の立ち上がりに対する入力回転の立ち上がりが遅れることで、運転者にトルク抜けのような違和感を感じさせる現象(ロストドライブ)が生じることになる。
本発明は、上記のような事情に鑑み案出されたものであり、トルクコンバータのオイルレベルより上方に開口するドレン油路からの空気の吸込みを防ぐことで、油供給停止状態にあるトルクコンバータからの油抜けを防ぐことを主たる目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、オイルポンプ(1)から供給される油を介して変速機(2)にトルクを伝達するトルクコンバータ(3)と、該トルクコンバータの油を変速機に戻すドレン油路(4)を備える自動変速機において、前記ドレン油路における少なくとも排出口(4f)に隣接する側にドレン油を保持させる吸気防止手段(41〜45)が設けられたことを基本的特徴とする。
より具体的には、前記吸気防止手段は、前記排出口を変速機内の上部に有し、変速機内の外周部を変速機軸回りに少なくともほぼ一巡する環状油路(41)で構成される。
また、前記吸気防止手段は、前記ドレン油路からオイルパン(6)のオイルレベル下に延びるパイプ(42)で構成することもできる。
また、前記吸気防止手段は、前記排出口に配置され、ドレン油の排出を許容し、空気の吸込みを阻止する逆止弁(43)で構成することもできる。
また、前記吸気防止手段は、前記排出口の近傍に配置され、ドレン油の粘性により網目を塞いで空気の吸込みを阻止する細かいメッシュの網(44)で構成することもできる。
また、前記吸気防止手段は、ドレン油による封止により空気の流入を阻止するトラップ状の油溜め(45)で構成することもできる。
前記本発明の構成では、トルクコンバータのドレン油路における排出口からの空気の吸込みが、吸気防止手段により保持される排出口に隣接する側のドレン油を封止手段として阻止される。したがって、トルクコンバータに連通する他の油路からの微細な油漏れが生じた場合でも、トルクコンバータ内の空間が外気と通気状態となるのを防ぐことができ、それによりトルクコンバータの油抜けが助長されるのを防ぐことができる。
したがって、本発明によれば、トルクコンバータが長時間運転停止状態におかれた場合でも、トルクコンバータの油抜けによる運転開始直後の油不足によるトルク伝達の遅れの発生を防ぐことができる。
本発明における吸気防止手段は、種々の形態のものとすることができるが、特に変速機内の最上部を排出口として変速機内の外周を少なくともほぼ一巡する環状油路で構成するのが有効である。この構成によると、特に吸気防止手段を設けることによる格別のスペースが不要となるほか、環状油路にドレン油を封止手段とするエアトラップとしての機能を持たせることができ、更に、長い油路構成によりドレン油による空気封止距離を長くすることができるため、排出口からドレン油路を介するトルクコンバータ内への空気の吸い込みの可能性を極めて低くすることができる。
図1及び図2は、本発明の油抜け防止装置の実施例1を示す。図1に自動変速機の軸方向部分断面、図2にオイルポンプカバー合わせ面側からみた図1のA−A端面を示すように、ドレン油路4における排出口4fに隣接する側にドレン油を保持させる吸気防止手段が設けられている。この例における吸気防止手段は、排出口4fを変速機2内の上部に有し、変速機2内の外周部を変速機軸(変速機の入力軸を符号21で示す)回りにほぼ一巡する環状油路41で構成される。
この例におけるドレン油路4は、図1に示すように、トルクコンバータ3のインペラハブ31とステータシャフト32との間の軸間油路4aから油を排出すべく、オイルポンプボディ11内の油路として構成されている。オイルポンプボディ内の油路は、インペラハブ31の外周をニードルベアリングを介して支持するオイルポンプボディ11の軸挿通孔と、オイルポンプボディ11内を径方向に延び両端が軸線方向に延びる鋳抜き孔4dとを連通する斜めの油孔4cと、オイルポンプボディ11の中径部から外径部方向に延びる鋳抜き孔4dと、この鋳抜き孔4dに径方向の溝4eを介して連通する環状油路41とから構成されている。
図2に示すように、環状油路41は、鋳抜き孔4dにつながる径方向溝4eを始端として、変速機後部方向からみて反時計回りに概ねオイルポンプボディ11の外周を一巡する溝で構成されている。この溝の終端は、始端と同様に径方向溝4fを介してオイルポンプボディ11の凹部に連通し、該凹部により変速機ケース20内に開放されている。なお、図2に示す矢印は、ドレン油の排出方向を示すもので、環状油路の位置を示すものではない。
このように外周面が開いた溝として構成される環状油路41は、オイルポンプボディ11が変速機ケース20の開口側段差部に嵌め込み固定されることで、外周面を変速機ケース20の内周面で閉じられて油路を構成する。また、オイルポンプボディ11の鋳抜き孔4dの径方向両端の軸線方向開口部は、内側のものはオイルポンプボディ11にボルト止め固定されるオイルポンプカバー12により閉鎖され、外側のものは、変速機ケース20の端面又は適宜の閉鎖手段で閉じられる。
以上の構成からなる油抜け防止装置において、トルクコンバータ3の作動時は、トルクコンバータ3に供給される油の余剰分としてのドレン油が、軸間油路4aから軸支持部に流れ出し、斜め油路4c、鋳抜き油路4dを経て環状油路41に流れ、最終的に排出口4fから変速機ケース20内に流れ出す。
これに対して、トルクコンバータ3の回転停止時は、トルクコンバータ3への油の供給がなくなるため、ドレン油路4からの油の排出も止まり、環状油路41内は排出口4fに至るまで油が満たされた状態が維持させることになる。しかしながら、実際には、ドレン油路4につながる油の供給・排出の切り換え側バルブボディ回路において、バルブ隙間、油路接続部の微小隙間等の微細な漏れ部分があるため、長時間トルクコンバータ3への油の供給がない状態では、ドレン油路4への空気の吸い込みが許容されると、トルクコンバータ3からの油の排出が前記の漏れ部分を経て生じることになる。
前記のような油漏れで、トルクコンバータ3内のオイルレベルがトルク伝達に必要な最小量を下回ってしまうと、車両のエンジン始動直後の発進(通常はあまり想定できない稀な場合であるが、エンジン始動後、油が変速機の機構各部に行き渡らないうちの発進)において、トルク抜けのような違和感が運転者に体感される。この現象は、油の行き渡りにより自ずと程なく解消するものであり、実害のないものではあるが、運転者にとって、何らかの故障を疑わせる不安要因となる。
本発明は、こうした不安要因を取り除くことを意図するものであり、この趣旨に沿って本実施例では、ドレン油路4の排出口4f側に環状油路41内のドレン油による封止を行うことで、長時間運転停止時のトルクコンバータ3の油抜けを防止するものである。
具体的には、図1を参照して分かるように、トルクコンバータ3の最上部とほぼ同位置に排出口4fを有する環状油路41内にドレン油が保持されることで、これよりレベルが低い位置で油漏れが生じたとしても、それによるトルクコンバータ3内の減圧でドレン油が引き込まれ、空気が吸い込まれる現象が生じるが、この空気の吸い込みが環状油路を一巡するまでは、空気のドレン油路4内への進入が阻止され、油漏れ側に対して空気吸い込みが阻止された状態が続くことになる。
以上詳述したように、この実施例1によれば、吸気防止手段をドレン油路4の延長としての環状油路41で構成しているため、格別の機構を用いることなく吸気防止手段を構成することができる利点が得られる。また、環状油路41が変速機の外周内部を周回する構成としているため、吸気防止手段の設置に伴うスペース増加も避けることができる。
なお、この実施例1において、環状油路41をオイルポンプボディ11の外周を一巡するものとしたが、この油路長は例えば油の冷却による体積収縮分を考慮して決定されればよく、この油路を長くする意味では、環状油路41の周回数を二重あるいはそれ以上の多重とするのも有効である。ただし、油路長の延長はドレン油路の管路抵抗を増すことになり、それによりオイルシールの負荷を増すことになるため、管路抵抗やオイルシールの耐圧性との兼ね合いにより設定される。
次に図3に先の図1と同様の断面を示し、図4に同じく先の図2と同様の端面を示す実施例2は、先の実施例と同様に吸気防止手段をドレン油とするものであるが、先の実施例と異なり、排出口4fも油で封止する例である。この例では、排出口4fにパイプ42を付設し、その先端をオイルパン5のオイルレベル下に開口させたものである。この実施例2におけるその他の構成は、全て実施例1の場合と同様であるので、対応する部材に同様の参照符号を付して説明に代え、以下この例に特有の相違点のみ説明する。
この実施例2においては、実施例1と同様に斜め油孔4cに連通する油路4dの先端を径方向溝4eを介してオイルポンプボディ11外周の周回溝4gに連通しているが、実施例1とは異なり、該周回溝4gをオイルポンプボディ11の外周に沿ってほぼ半周周回させてオイルポンプボディ11の最下方に導き、この溝の端部にパイプ42の先端を接続した構成が採られている。パイプ42は、オイルポンプボディ11と変速機ケース20の合わせ面位置で下方に延び、途中で屈曲してバルブボディ6の下面とオイルパン5の間の空間を概ね水平に後方に延び、終端部を下方に屈曲させてオイルレベル下に浸かるように、前傾状態傾斜したオイルパン5の前側まで延ばしたものである。
この実施例によると、ドレン油の排出路4の先端が常時オイルレベル下にあるため、ドレン油路に負圧が生じた場合でも、パイプ42の先端で構成される排出口からは油が吸い込まれることになり、空気の吸い込みを完全に防ぐことができる利点が得られる。
ただし、この実施例の場合、トルクコンバータ3内のオイルレベルに対してパイプ42の先端のレベルが下方にあることになるため、万一、本発明が対象とするドレン油路4以外の油路部分からの空気吸い込みが生じた場合、トルクコンバータ3内の軸より上方部分の油が全て排出してしまう可能性がある。したがって、この実施例2と先の実施例1との利害得失は一概にはいえない。
次に図5に先の図1と同様の断面を示す実施例3は、吸気防止手段を逆止弁43とした例である。この例では、チェックボール43aを弁体とする逆止弁43がドレン油路4の排出口4f部に嵌め込み固定されている。チェックボール43aは、筒状の弁本体43b内に可動に配置され、ドレン油路4側に狭まる弁本体43bのテーパ状の弁座に着座する構成とされ、弁本体43bから内径方向に張出す鍔部により抜止めされている。この実施例3におけるその他の構成は、全て実施例1の場合と同様であるので、対応する部材に同様の参照符号を付して説明に代える。
この実施例の場合、斜め油孔4cからのドレン油は油路4d内を満たすことでチェックボール43aを押し開き、逆止弁43を経て排出される。これに対して、ドレン油路4側が他の油路からの油漏れで減圧された場合、チェックボール43aが吸引されて弁座に着座することで、変速機ケース20内の空気がドレン油路4内に吸引されることが防止される。
図6はこの実施例による効果を示す。図の横軸は時間、縦軸は油の漏れ量を表す。図の実線Dは、排出口に逆止弁を設けない場合の特性を示し、実線Eは、実施例3の特性を示す。また、白抜き矢印は、逆止弁の付設による漏れ量の低減効果を示す。この特性の比較から分かるように、実施例3によれば単位時間当たりの漏れ量を数分の1に減少させることができる。
かくして、この実施例3によっても、先の各実施例と同様に吸気防止効果を達成することができる。特にこの実施例によれば、逆止弁43はその逆止作用によりドレン油路4に油を保持する機能を果たすとともに、排出口4fからの空気の吸い込みを積極的に阻止する機能を果たすため、他の油路からの漏れ量が多い場合でもドレン油路が完全に通気状態となってしまうのを防ぐことができる。
なお、この実施例3では、逆止弁43をチェックボール形のものとしたが、弁形式は特にこの形式に限るものではなく、例えば、図7に示すように、通常のばね負荷形のチェック弁43’を用いても同様の効果を達成することができる。こうした場合、チェックボール43と同様に、斜め油孔からのドレン油が油路内を満たすことで、チェック弁を押し開き、逆止弁を経て排出される。ドレン油路が減圧された場合には、ばね負荷によりチェック弁が閉じられることで、変速機ケース20内の空気がドレン油路内に吸引されることことが防止される。
次に図8に図1と同様の断面を示す実施例4は、吸気防止手段を細かいメッシュの網44とした例である。この例では、オイルポンプボディ11の油路4dの外端に変速機ケース20側に開口する吸気防止手段の収容空間が形成され、その中に円筒形フィルタ状の網が配置されている。この実施例4においてもその他の構成は、全て実施例1の場合と同様であるので、対応する部材に同様の参照符号を付して説明に代える。
この例の場合、ドレン油は油路4dから円筒状の網の内側に入り、網目を経て変速機ケース20の切欠き部から排出される。これに対して、ドレン油路4側が他の油路からの油漏れで減圧された場合、空気の吸引に対しては網目に付着した油が、その粘性による表面張力で油膜を形成して網目を塞いだ状態を維持するため空気の吸引が防止される。
かくして、この実施例4によっても、先の各実施例と同様に吸気防止効果を達成することができる。
次に図9に先の図1と同様の断面を示し、図10に先の図2と同様の端面を示す実施例5は、吸気防止手段をトラップ状の油溜め45とした例である。この例では、オイルポンプボディ11のオイルポンプカバー12との合わせ面側にU字状の溝が形成され、この溝の開放面側をオイルポンプカバー12で覆うことで、U字路状のトラップを構成する油溜め45が形成されている。U字溝の一方の上部は、軸方向油孔4hを介して斜め油孔4cに接続され、他方の上部はオイルポンプカバー12の軸方向油孔4iを介して変速機ケース20内空間に開口する構成とされている。この実施例5におけるその他の構成は、全て実施例1の場合と同様であるので、対応する部材に同様の参照符号を付して説明に代える。
この実施例の場合、オイルポンプカバー12の軸方向油孔4iより下方に常に油が溜められていることになるので、油孔4hと油孔4i間は油により封止されていることになる。したがって、この実施例によれば、斜め油孔4cからのドレン油は油孔4hから油溜め45に流れ込むことで油溜め45のオイルレベルが上昇し、油孔4iのレベルを越えた油が油孔4iから変速機ケース20内に排出される。また、油孔4h側が減圧され油溜め45の油が斜め孔4c側に吸引されない限り、このトラップの封止を破って油孔4h側から斜め油孔4cに空気が入り込むことはない。
かくして、この実施例5によっても、先の各実施例と同様に吸気防止効果を達成することができる。
以上本発明を5つの実施例に基づき詳述したが、本発明はこれらの実施例に限るものではなく、種々の形態で実施可能なものである。
本発明の適用に係る実施例1の自動変速機の軸方向部分断面図である。 図1の変速機ケースとオイルポンプカバーを除去して示すA−A矢視端面図である。 実施例2に係る自動変速機の軸方向部分断面図である。 図3の変速機ケースとオイルポンプカバーを除去して示すB−B矢視端面図である。 実施例3に係る自動変速機の軸方向部分断面図である。 実施例3による油抜け防止効果を示すグラフである。 実施例3に逆止弁部分を変更した例の自動変速機の軸方向部分断面図である。 実施例4に係る自動変速機の軸方向部分断面図である。 実施例5に係る自動変速機の軸方向部分断面図である。 図8の変速機ケースとオイルポンプカバーを除去して示すC−C矢視端面図である。
符号の説明
1 オイルポンプ
2 変速機
3 トルクコンバータ
4 ドレン油路
4f 排出口
5 オイルパン
41〜45 吸気防止手段
41 環状油路
42 パイプ
43 逆止弁
44 網
45 油溜め

Claims (6)

  1. オイルポンプ(1)から供給される油を介して変速機(2)にトルクを伝達するトルクコンバータ(3)と、該トルクコンバータの油を変速機に戻すドレン油路(4)を備える自動変速機において、
    前記ドレン油路における少なくとも排出口(4f)に隣接する側にドレン油を保持させる吸気防止手段(41〜45)が設けられたことを特徴とする自動変速機トルクコンバータの油抜け防止装置。
  2. 前記吸気防止手段は、前記排出口を変速機内の上部に有し、変速機内の外周部を変速機軸回りに少なくともほぼ一巡する環状油路(41)で構成される、請求項1記載の油抜け防止装置。
  3. 前記吸気防止手段は、前記ドレン油路からオイルパン(6)のオイルレベル下に延びるパイプ(42)で構成される、請求項1記載の油抜け防止装置。
  4. 前記吸気防止手段は、前記排出口に配置され、ドレン油の排出を許容し、空気の吸込みを阻止する逆止弁(43)で構成される、請求項1記載の油抜け防止装置。
  5. 前記吸気防止手段は、前記排出口の近傍に配置され、ドレン油の粘性により網目を塞いで空気の吸込みを阻止する細かいメッシュの網(44)で構成される、請求項1記載の油抜け防止装置。
  6. 前記吸気防止手段は、ドレン油による封止により空気の流入を阻止するトラップ状の油溜め(45)で構成される、請求項1記載の油抜け防止装置。
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