JP2008248295A - 潤滑性粒子を有するめっき材料、その製造方法およびそれを用いた電気・電子部品 - Google Patents

潤滑性粒子を有するめっき材料、その製造方法およびそれを用いた電気・電子部品 Download PDF

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Abstract

【課題】摺動型や回転型の接点、スイッチなどの電気・電子部品として好適な導電性、強度、耐磨耗性に優れ、しかも接触信頼性が良好であるめっき材料を提供する。
【解決手段】導電性基材1の表面に、銀または銀合金からなる表面めっき層2が形成され、当該表面めっき層2の少なくとも表層部に潤滑性粒子3を有するめっき材料を得る。好ましくは、前記表面めっき層2が、前記潤滑性粒子3を分散した複合めっき層を有する。また、このめっき材料を用いて、摺動型や回転型の接点、スイッチなどの電気・電子部品を得る。
【選択図】図1

Description

本発明はめっき材料とその製造方法、そのめっき材料を用いた電気・電子部品に関する。更に詳しくは、摺動性や耐摩耗性に優れ、例えば摺動型や回転型の接点・スイッチの材料として好適なめっき材料に関する。
銅(Cu)やCu合金などからなる導電性基材の上に、銀(Ag)またはAg合金からなるめっき層を設けた材料は、基材の優れた導電性や強度と、AgまたはAg合金の良好な電気接触特性とを兼ね備えた高性能導体として知られており、各種の接点やスイッチなどに広く用いられている。
このような材料としては、基材の上に直接、あるいはCuまたはニッケル(Ni)などの下地めっきを施した上に、AgまたはAg合金のめっきを表面めっき層として施して製造したものが用いられている。この下地層は、基材成分(Cuや亜鉛(Zn)などの合金成分)が表面のAgまたはAg合金へ拡散することを抑制するために設けられるものである。
下地層がNiまたはNi合金からなる場合には、基材上のめっき皮膜の硬度を増加させて摺動性を良好とする効果もあり、下地めっきとして好適である。
近年では、自動車用途に代表されるように電気・電子部品への通電量の増大や高負荷での使用が増加しており、それに伴い接点やスイッチにはこれまで以上の電気的な接触信頼性が要求されるようになっている。
しかしながら、Agめっき皮膜は硬度があまり高くなく、摺動や回転に伴う削れや磨耗によりAgめっき層の厚みは減少していく。Agめっき層の厚みの減少が進み、ついには消失した場合、Niめっき等の下地層やCuやステンレス(SUS)等の基材が表面に露出する。このような状態においては、さらなる摺動や回転により下地層や基材の酸化物が形成され、その結果、接触抵抗が上昇して相手材との接触信頼性を喪失してしまう。
このような問題は、Agめっき層の厚みを厚くして、めっき層消失までの時間を長くすることで解消できる。しかしながら、そのようなめっき材料では、生産性の低下やコストの上昇が避けられないという問題が生じる。
また、Agめっき層に導電性のグリースを塗布することも摺動・回転時の磨耗抑制には効果がある。しかしながら、静止状態においては接触抵抗が低く安定しているものの、摺動・回転時や高温環境下においてはグリースの劣化や固化により接触抵抗が上昇しやすく、接触信頼性に劣る問題がある。
この他に、上記の要望に応える別のめっき材料としては、Agに他の金属元素、例えばアンチモン(Sb)やセレン(Se)などを添加したAg合金めっき(硬質Agめっき)があげられる。このようなAg合金めっきでは、Agめっきと比べてめっき皮膜の硬度が増して耐磨耗性が向上するので、摺動用途において多く使用されている。
しかしながら、Ag以外の元素を含有する合金においては導電性が低下するため、通電量の増加に対しては接触信頼性の点からは好ましくない。また、Ag合金めっきに用いるSbやSeなどの金属元素は人体に対する有毒性を有しており、製造時や廃棄後における環境負荷の面からは好ましくない。
これまで、AgまたはAg合金からなるめっき層の摺動性を高めるために、様々な方法が提案されている。例えば、摺動性を改善するために、Agめっき層中にセラミックやフッ素樹脂などの硬質粒子を分散させる方法が開示されている。(特許文献1、2)
この方法で形成されたAgめっき層の場合、Agの磨耗に伴い硬質粒子が表層に露出した際に、硬質粒子の導電性が低いために接触抵抗が大きく上昇する問題が生じる。
また、摺動性を高める別の方法として、Agめっき層中にグラファイトを分散させる方法が開示されている。(特許文献3、4、5)
この方法で形成されたAgめっき層の場合、Agの磨耗に伴いグラファイトが表層に露出した際に、グラファイト自体の導電性は金属並みであるものの、めっき層中におけるグラファイトの配向が不規則であるため、接点における接触面積が減少することにより、接触抵抗が上昇してしまう。
このように、表面にAgまたはAg合金からなるめっき層を形成した従来のめっき材料の場合、その耐磨耗性と導電性との両立が困難であるという問題があった。
特開昭61−101919号公報 特表2000−508379号公報 特開平4−126314号公報 特開平9−326227号公報 特開平11−149840号公報
本発明は、導電性、強度、耐磨耗性に優れ、しかも接触抵抗が上昇しにくい接触信頼性が良好であるめっき材料の提供を目的とする。また、摺動性や耐磨耗性に優れ、接触信頼性の高い接点やスイッチなどの材料として好適なめっき材料の提供を目的とする。
更に、本発明は、上記しためっき材料の製造方法、およびそのめっき材料を用いた電気・電子部品、例えば摺動型や回転型の接点、スイッチの提供を目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明においては、以下のめっき材料、電気・電子部品、および摺動型または回転型の接点またはスイッチにより上記した目的を達成した。
すなわち、本発明は、
(1)導電性基材の表面に、AgまたはAg合金からなる表面めっき層が形成され、当該表面めっき層の少なくとも表層部に潤滑性粒子を有することを特徴とするめっき材料、
(2)前記表面めっき層が、前記潤滑性粒子を分散した複合めっき層を有することを特徴とする(1)項に記載のめっき材料、
(3)前記複合めっき層が、外表面に近いほど前記潤滑性粒子の分散濃度が高いことを特徴とする(2)項に記載のめっき材料、
(4)前記潤滑性粒子が、潤滑剤を内包するカプセルであることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載のめっき材料、
(5)前記潤滑剤を内包するカプセルの粒径が、3μm以下であることを特徴とする(4)項に記載のめっき材料、
(6)前記潤滑剤を内包するカプセルの複合めっき層中における共析量が1〜30体積%であることを特徴とする(4)項記載のめっき材料、
(7)前記表面めっき層の表層部に、前記潤滑性粒子に加えて耐硫化性粒子を有することを特徴とする(4)〜(6)のいずれか1項に記載のめっき材料、
(8)前記導電性基材と前記表面めっき層の間に、少なくとも1層の下地層を有することを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項に記載のめっき材料、
(9)前記下地層は、銅、ニッケル、コバルト、もしくは鉄、またはこれらの元素を含む合金からなる層が少なくとも1層設けられて構成されたことを特徴とする(8)項に記載のめっき材料、
(10)前記下地層の厚さが0.1〜2μmであることを特徴とする(8)項記載のめっき材料、
(11)前記表面めっき層の厚さが0.5μm以上であることを特徴とする(1)〜(10)のいずれか1項に記載のめっき材料、
(12)銀または銀合金に潤滑性粒子を分散した複合めっき層を、電気めっきにより形成することを特徴とするめっき材料の製造方法、
(13)(1)〜(11)のいずれか1項に記載のめっき材料を用いて形成される、電気・電子部品、および
(14)(1)〜(11)のいずれか1項に記載のめっき材料を用いて形成される、摺動型または回転型の接点またはスイッチ
を提供するものである。
以上の説明で明らかなように、本発明のめっき材料はAgまたはAg合金からなる表面めっき層の表層部に潤滑性粒子を有しており、表面めっき層の表層部において潤滑性を付与することにより潤滑性を高めて耐磨耗性の向上を図り、しかも接触信頼性が良好であるめっき材料である。
このような特性を有しているため、例えば電気・電子部品の摺動型や回転型の接点・スイッチの材料として好適なめっき材料である。
本発明のめっき材料は、AgまたはAg合金からなる表面めっき層が形成され、その少なくとも表層部に潤滑性粒子を有するものである。
本発明のめっき材料の好ましい実施態様は、図1及び2の概略断面図で示したように、導電性基材1の上に形成された表面めっき層2の表層部に、潤滑性粒子3を分散した複合めっき層を有するものである。ここで、表層部とは、その範囲が特に限定されるものではないが、外表面から表面めっき層2全体の50%未満の厚さの部分であることが好ましく、外表面から表面めっき層2全体の30%未満の厚さの部分であることがさらに好ましい。
図1は、表面めっき層2の全体が潤滑性粒子3を分散した複合めっき層である場合の模式図である。また、図2は、表面めっき層2の外表面近くで潤滑性粒子3の分散濃度が高い複合めっき層となる場合の模式図である。
なお、導電性基材1と表面めっき2層との間には、図3の概略断面図に示すように必要に応じて下地層4を少なくとも1層形成してもよい。
導電性基材1の材料は格別限定されるものではなく、例えば接続コネクタとしての用途を考慮し、要求される機械的強度、耐熱性、導電性に応じて、例えば、純銅;リン青銅、黄銅、洋白、ベリリウム銅、コルソン合金のような銅合金;純鉄;ステンレス鋼のような鉄合金;各種のニッケル合金;Cu被覆材料やNi被覆材料のような複合材料などから適宜に選定すればよい。
また、導電性基材の形状としては、条材や線材などのいずれの形状でもよい。
これらの材料のうち、CuまたはCu合金が好ましい。なお、導電性基材1がCu系材料でない場合は、その表面にCuまたはCu合金のめっきを施してから実使用に供すると、めっき膜の密着性や耐食性が更に向上する。
表面めっき層2はAgまたはAg合金で形成され、めっき材料としての電気接触特性、耐食性、はんだ付け性を確保するために設けられる。Ag合金としては、例えば、AgにPd、Cu、Snの少なくとも1種を含有しているものが好適である。これらのAg合金では、耐磨耗性を向上させることができる。
表面めっき層の厚さは0.5μm以上であることが好ましく、1〜5μmであることがさらに好ましい。
表面めっき層2の表層部に潤滑性粒子を有するめっき材料としては、図1に示すような表面めっき層2を潤滑性粒子3を分散した複合めっき層としたもの、または図2に示すような表面めっき層2を複合めっき層としてその表層近くに潤滑性粒子3の分散濃度が高い複合めっき層としたものとして提供される。
図1に示すような、表面めっき層2の全体を複合めっき層としたものでは、表面めっき層が磨耗するたびに潤滑性粒子3が表層に露出して潤滑性を付与するため、磨耗量を低減して表面めっき層の厚みの全域にわたって耐磨耗性を維持することができる。
このようなめっき材料は、例えば基材1に表面めっき層2を形成する際に、潤滑性粒子を分散したAgまたはAg合金めっき液中においてめっきを施すことにより、複合めっき層を形成して得られる。
図2に示すような表面めっき層2の表層近くで潤滑性粒子3の分散濃度が高い複合めっき層となるものでは、表面めっき層と下地層あるいは基材との界面には潤滑性粒子が含まれないため、めっき密着性や導電性に優れる。
このようなめっき材料は、例えば潤滑性粒子を分散したAgまたはAg合金めっき液中において基材1に表面めっき層2を施す際に、単一のめっき槽中で撹拌速度や電流密度などのめっき条件を連続的に変化させることや、潤滑性粒子の濃度が異なる複数のめっき槽を用いて連続的にめっきすることにより、潤滑性粒子3の分散濃度が異なる複合めっき層を形成して得られる。
なお、表面めっき層2の表層に存在する潤滑性粒子3がプレス加工等の成型加工や部品加工時に破壊されぬように保護するため、潤滑性粒子3を分散した複合めっき層を形成した後に、表面めっき層の表層に薄い保護層を形成してもよい。保護層としてはAgまたはAg合金からなるものが好ましい。
潤滑性粒子3としては、潤滑剤を内包するカプセル、硫化モリブデンのような固体潤滑剤などが挙げられる。潤滑性粒子3の粒径は0.2〜3μmが好ましく、0.4〜1μmがさらに好ましい。
潤滑性粒子3としては、潤滑剤を内包するカプセルが好ましい。潤滑剤を内包するカプセルを適用した場合、接点を摺動させるまでは潤滑剤はカプセル内で安定に保存されており、接点の摺動時に表面めっき層2が削れることでカプセルが表層に露出し、さらにカプセルが押し潰されて潤滑剤が放出されることにより、はじめて接点間の接触部に潤滑剤が供給される。
このため、表面めっき層2の表層全面に潤滑剤を塗布する場合と比べて、潤滑剤成分の経時的な品質劣化が抑制されるとともに、潤滑剤の供給量を制御して必要量の潤滑剤を摺動時にのみ放出することができる。
上記潤滑剤を内包するカプセルについては、以下にカプセル外壁の材質や潤滑剤の種類、カプセルの製造方法などの一例を記すが、それに限定されるものではない。
本発明におけるカプセルの外壁を構成する材料は、特に限定されないが、めっき液中で安定して使用できるものとして、耐酸、耐アルカリ性に優れ、めっき液温度(例えば、20〜90℃)以上の融点を有する有機高分子を用いることが望ましい。
このような材料としては、例えば、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリスチレン系などの有機高分子が好適である。
本発明におけるカプセルに内包される潤滑剤としては、一般に潤滑剤として使用されている物質を使用することができるが、電気的接続を図る用途で用いられることを考えると、接触抵抗への影響が少ない潤滑剤を用いることが望ましい。
このような潤滑剤としては、例えば、パラフィン系やオレフィン系の鉱物油や合成油、高級アルコールや多価アルコールやエーテル類、高級脂肪酸やそのエステル類、液状または固形ワックスなどから選ぶことができる。
カプセルの形状は、例えば、球状、楕円体状などが挙げられる。
めっき浴中に分散させるカプセルの粒径が大きくなると、めっき皮膜中に安定して分散させることが困難となり、かつ、めっき皮膜中に共析した場合に導電性などのめっき皮膜の特性が低下するため、カプセルの粒径は3μm以下であることが好ましい。
ただし、複合めっき層の厚さが3μmよりも薄い場合には、めっき皮膜中における分散状態やめっき皮膜特性への影響を考慮し、カプセル粒径を1μm以下とすることが特に望ましい。
また、上記のカプセルの粒径は、球状以外の形状のもの、例えば、楕円体状のものでは長径を意味する。
マイクロカプセルを製造する技術については、一般に知られている方法を用いることができ、例えば界面重合法、懸濁重合法、分散重合法、液中乾燥法やコアセルベーション法等があげられる。
このうち、めっき皮膜への共析が用意となる微細なカプセルが得やすい、界面重合法や液中乾燥法が好適である。
潤滑剤を内包するカプセルを金属めっき皮膜中に共析させるためには、カチオン系、アニオン系、ノニオン系などの界面活性剤が使用されるが、めっき液中にカプセルを分散して、めっき皮膜中に共析させ得るものであれば、いずれの界面活性剤を使用してもよい。
複合めっき層中における潤滑性粒子(好ましくは上記カプセル)の共析量は、1〜30体積%の範囲内に設定されていることが好ましい。共析量が少なすぎると潤滑効果が十分に発揮されなくなり、また多すぎる場合には接点部における導電性を阻害するからである。潤滑性と導電性の観点からは共析量が5〜15体積%であることが好ましい。
本発明においては、複合めっき層中に共析されるカプセルの共析量は、めっき液中のカプセル濃度の他に、電流密度、撹拌速度、界面活性剤の濃度により調節することができる。
潤滑性粒子の他に、表面めっき層の硫化を防止する耐硫化性粒子を共存させることにより、硫化皮膜の形成を防止して接触信頼性の向上が得られる。
この耐硫化性粒子は、潤滑性粒子と別の粒子としてもよく、潤滑性と耐硫化性とを兼ね備えた一つの粒子としてもよい。また、潤滑性粒子と同様に、耐硫化性粒子も耐硫化剤を内包するカプセルとすることが望ましい。
このような耐硫化剤としては、例えば、メルカプタン類やイミダゾール類、チアゾール類のような含硫黄化合物があげられる。
導電性基材1の上部に形成される下地層4は、導電性基材1と表面めっき層2との密着性を向上させるとともに、基材成分が表層側に熱拡散することを防止するバリア層としても機能する。この下地層4に融点が1000℃以上の高融点金属を用いた場合、一般に接点やスイッチが受ける200℃以下の熱履歴においては、下地層4は熱拡散を起こしにくく、基材成分が表層側に熱拡散することを有効に防止する。
高融点金属のうち、価格の点やめっき処理が行いやすい点などから、Cu、Ni、コバルト(Co)、鉄(Fe)が好適である。また、これらの元素を含む合金めっき層やめっき後に熱処理して合金化した化合物層も同様に有効であり、例えば、Cu−Sn、Ni−Sn、Ni−P、Co−P、Ni−Co、Ni−Co−P、Ni−Cu、Ni−Feなどをあげることができる。
また、下地層4は、必要に応じて成分や特性の異なる層を2層以上積層してもよい。例えば、基材1の上部に第一の下地層としてNi層を設け、その上部に第二の下地層としてCu層を設け、さらにその上部に表面めっき層2を設けることができる。
このようなめっき材料では下地層と表面めっき層の密着性の向上が得られる。
基材成分の熱拡散を防止する目的において、下地層4の厚みは0.1〜2μmの範囲内に設定されていることが好ましい。この下地層4の厚みが薄すぎると上記効果は十分に発揮されなくなり、また必要以上に厚くしても上記効果が飽和するからである。
上記した基材成分の表層側への拡散防止効果を十分に発揮させるためには、下地層4の厚さは0.25μm以上が望ましい。しかし、厚い場合には成型加工時に加工割れを起こす場合もあるため、加工性を考慮して厚みを1μm以下とすることが望ましい。
上記のめっき材料は、電気・電子部品に用いられている従来の金属材料に代えて用いることができ、特に、摺動性や耐磨耗性に優れ、接触信頼性の高いので、摺動型や回転型の接点またはスイッチの材料として好適に用いることができる。
以下、本発明について実施例に基づきさらに詳細に説明するが本発明はこれに限定されるものではない。
各実施例で作製した各めっき材料について、摩擦係数、接触抵抗、密着性、耐久性、曲げ加工性、耐硫化性の評価を実施した。評価方法は次の通りである。
摩擦係数:
バウデン型摩擦試験機を用いて、導電性基材の表面を摺動させた際の往復100回摺動後の動摩擦係数を評価した。測定条件は、荷重0.98N(100gf)、摺動距離10mm、摺動速度100mm/分とした。相手材は3mmRの鋼球プローブを用いた。
接触抵抗:
定電流通電時の電圧を測定することにより評価した。先端が5mmRのAgプローブを荷重0.49N(50gf)で接触させ、10mA通電時の電圧を測定し、n=10の平均値より接触抵抗を算出した。なお、測定は初期および350℃×1時間加熱後に実施した。
密着性:
めっき表面からクロスカットを施し、テープピール試験により評価した。クロスカット後のめっき表面に、粘着テープ(寺岡製作所631S)を貼り付けて引き剥がした際に、めっき皮膜の剥離が見られないものを○、剥離が見られたものを×として評価した。
耐久性:
往復100回摺動後に、摺動部における基材または下地層の露出が見られるかを評価した。摺動部を450倍でマイクロスコープ観察し、基材や下地層の露出が見られないものを○、露出が見られたものを×として評価した。
曲げ加工性:
導電性基材の圧延方向と直角に90°曲げ(0.2R)を施し、曲げ部におけるめっき皮膜の割れにより評価した。曲げ部について500倍でSEM観察し、めっき皮膜に割れが見られないものを○、割れが見られたものを×として評価した。
耐硫化性:
往復100回摺動後に硫化試験を行い、摺動部において表面めっき層の変色が見られるかを評価した。硫化試験後に摺動部を40倍で顕微鏡観察し、変色の見られないものを○、変色が見られたものを×として評価した。
[実施例1]
本発明例1〜19、比較例1〜7
表1に示す化学成分組成の銅または銅合金を鋳造、圧延、焼鈍を行い厚さ0.2mmの純銅(C1020:基材A)、黄銅(C2600:基材B)、リン青銅(C5210:基材C)、コルソン系合金(Cu−Ni−Si:基材D)を作製した。これらの基材にめっき前処理として脱脂処理および酸洗処理を順次施し、その後必要に応じて下地層の形成を行い、表面めっき層および複合めっき層の形成を順次施して、めっき材料を作製した。各層を形成する際のめっき条件については表2に、作製しためっき材料については表3に示した。なお、本実施例では、潤滑性粒子を含有しない表面めっき層を単に「表面めっき層」と表記し、潤滑性粒子が分散された表面めっき層である「複合めっき層」とは区別して表記する。
前記脱脂処理は、クリーナー160S(メルテックス社製)を60g/l含む脱脂液中において、液温60℃で電流密度2.5A/dmの条件で30秒間カソード電解して行った。また、前記酸洗処理は、硫酸を100g/l含む酸洗液中に室温で30秒間浸漬して行った。
複合めっき層の形成においては、表2のAgめっき浴に潤滑性粒子を表3に示す共析量に対応させた量を添加しためっき液を用い、同様のめっき条件にてめっきを施した。なお、めっき液中において潤滑性粒子を安定して分散させるために、非イオン性の界面活性剤(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)を適宜用いた。
潤滑性粒子としては、界面重合法によりポリアミド系の外壁を形成し、内部にパラフィン系潤滑剤を内包するカプセルを用いた。一部のカプセルでは、潤滑剤に加えて耐硫化剤(2−メルカプトベンゾイミダゾール)を合わせて内包するものとした。
Figure 2008248295
Figure 2008248295
Figure 2008248295
なお、複合めっき層の表面からマイクロカプセルが露出した場合には、めっき層表面からカプセル頂点までの高さは、表3における複合めっき層の厚さに含まれない。
作製した各めっき材料について、摩擦係数、接触抵抗、密着性、耐久性、曲げ加工性の評価を実施した。一部のめっき材料においては、摺動後に硫化試験を行い、耐硫化性の評価を実施した。これらの評価結果を表4に示す。
Figure 2008248295
表4に示されるように、本発明例のめっき材料はいずれも密着性、耐久性に優れ、しかも摺動性および接触信頼性が良好であった。下地層にNi層を形成した実施例13〜15では熱処理後の接触抵抗が低かった。また、耐硫化剤を含む実施例5では耐硫化性に優れていた。
これに対して、表層部に潤滑性粒子を有しない比較例1では、摩擦係数が高く、摺動性に劣るものであった。また、表面めっき層の厚さが薄すぎる比較例2では耐久性、加熱後の接触抵抗が劣るものとなった。マイクロカプセルの粒径が大きすぎる比較例3では接触抵抗値、密着性、耐久性に劣るものとなった。マイクロカプセルの共析量が少なすぎる比較例4では摩擦係数が高く、耐久性に劣るものとなった。マイクロカプセルの共析量が多すぎる比較例5では接触抵抗値、密着性、曲げ加工性に劣るものとなった。下地層の厚さが薄すぎる比較例6では熱処理後の接触抵抗値が下地層を形成しない場合と同程度であった。下地層の厚さが厚すぎる比較例7では曲げ加工性に劣るものであった。
[実施例2]
本発明例21〜39、比較例11〜18
表1に示す化学成分組成の銅または銅合金を鋳造、圧延、焼鈍を行い厚さ0.2mmの純銅(C1020:基材A)、黄銅(C2600:基材B)、リン青銅(C5210:基材C)、コルソン系合金(Cu−Ni−Si:基材D)を作製した。これらの基材にめっき前処理として脱脂処理および酸洗処理を順次施し、その後必要に応じて下地層の形成を行い、表2に示したAgまたはAg合金のめっき浴に潤滑性粒子を添加しためっき浴中において電流密度を連続的に変化させてめっきを施し、図2に示す複合めっき材料を作製した。各層を形成する際のめっき条件については表2に、作製しためっき材料については表5に示した。
なお、めっき前処理や複合めっきの方法、カプセルの作製方法については実施例1と同様にした。
表5において、複合めっき層におけるカプセルの共析量については、複合めっき層の表層および最下層(下地層または基材との界面付近)における数値を記した。
作製した各めっき材料について、実施例1と同様に摩擦係数、接触抵抗、耐久性、密着性の評価を実施した。一部のめっき材料においては、摺動後に硫化試験を行い、耐硫化性の評価を実施した。これらの評価結果を表6に示す。
Figure 2008248295
Figure 2008248295
表6に示されるように、本発明例のめっき材料はいずれも密着性、耐久性に優れ、しかも摺動性および接触信頼性が良好であった。下地層にNi層を形成した実施例33〜35では熱処理後の接触抵抗が低かった。また、耐硫化剤を含む実施例25では耐硫化性に優れていた。
これに対して、表層部に潤滑性粒子を有しない比較例11では、摩擦係数が高く、摺動性に劣るものであった。また、表面めっき層の厚さが薄すぎる比較例12では耐久性、加熱後の接触抵抗が劣るものとなった。マイクロカプセルの粒径が大きすぎる比較例13では接触抵抗値、密着性、耐久性に劣るものとなった。マイクロカプセルの共析量が少なすぎる比較例4では摩擦係数が高く、耐久性に劣るものとなった。マイクロカプセルの共析量が多すぎる比較例5では接触抵抗値、密着性、曲げ加工性に劣るものとなった。マイクロカプセルの共析量が表層および最下層で変わらない比較例16では、密着性、曲げ加工性が劣るものであった。下地層の厚さが薄すぎる比較例17では熱処理後の接触抵抗値が下地層を形成しない場合と同程度であった。下地層の厚さが厚すぎる比較例18では曲げ加工性に劣るものであった。
本発明のめっき材料の実施態様を示す断面の模式図である。 本発明のめっき材料の他の実施態様を示す断面の模式図である。 本発明のめっき材料の他の実施態様を示す断面の模式図である。
符号の説明
1 導電性基材
2 表面めっき層
3 潤滑性粒子
4 下地層

Claims (14)

  1. 導電性基材の表面に、銀または銀合金からなる表面めっき層が形成され、当該表面めっき層の少なくとも表層部に潤滑性粒子を有することを特徴とするめっき材料。
  2. 前記表面めっき層が、前記潤滑性粒子を分散した複合めっき層を有することを特徴とする請求項1に記載のめっき材料。
  3. 前記複合めっき層が、外表面に近いほど前記潤滑性粒子の分散濃度が高いことを特徴とする請求項2に記載のめっき材料。
  4. 前記潤滑性粒子が、潤滑剤を内包するカプセルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のめっき材料。
  5. 前記潤滑剤を内包するカプセルの粒径が、3μm以下であることを特徴とする請求項4に記載のめっき材料。
  6. 前記潤滑剤を内包するカプセルの複合めっき層中における共析量が1〜30体積%であることを特徴とする請求項4記載のめっき材料。
  7. 前記表面めっき層の表層部に、前記潤滑性粒子に加えて耐硫化性粒子を有することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載のめっき材料。
  8. 前記導電性基材と前記表面めっき層の間に、少なくとも1層の下地層を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のめっき材料。
  9. 前記下地層は、銅、ニッケル、コバルト、もしくは鉄、またはこれらの元素を含む合金からなる層が少なくとも1層設けられて構成されたことを特徴とする請求項8に記載のめっき材料。
  10. 前記下地層の厚さが0.1〜2μmであることを特徴とする請求項8記載のめっき材料。
  11. 前記表面めっき層の厚さが0.5μm以上であることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のめっき材料。
  12. 銀または銀合金に潤滑性粒子を分散した複合めっき層を、電気めっきにより形成することを特徴とするめっき材料の製造方法。
  13. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のめっき材料を用いて形成された電気・電子部品。
  14. 請求項1〜11のいずれか1項に記載のめっき材料を用いて形成された摺動型または回転型の接点またはスイッチ。
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