JP2008247552A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】逃げ部を設けたゲートローラを用いて印刷媒体の姿勢補正を行った場合でも印刷画像品質を確保することが可能な印刷装置を提供する。
【解決手段】第1搬送部4で搬送される以前の印刷媒体1の搬送方向先端部をニップ部に当接し、当該印刷媒体1を撓ませて当該印刷媒体1の搬送方向に対する姿勢を是正した後、当該印刷媒体1を挟んで第1搬送部4に送給する二個一対のゲートローラ14、29を備え、前記二個一対の少なくとも一方の上側ゲートローラ14の円周外周面の一部を弦状に切り欠くようにして逃げ部31を形成すると共に、当該上側ゲートローラ14の回転に伴って印刷媒体1が次第に離間する離間部32を逃げ部31に連設することにより、ゲートローラ14、29による印刷媒体搬送力が一瞬にして解放されるのを抑制防止し、もって振動や衝撃が印刷媒体に生じるのを抑制防止して印刷画像品質を確保する。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体を複数のノズルから噴射してその微粒子(ドット)を印刷媒体上に形成することにより、所定の文字や画像等を印刷するようにした印刷装置に関するものである。
このような印刷装置の一つであるインクジェットプリンタは、印刷媒体と液体噴射ヘッド(インクジェットヘッドともいう)とを相対移動させながら、そのインクジェットヘッドのノズルから液体(インク滴)を噴射(吐出)して印刷媒体上に微小なインクドットを形成することで、当該印刷媒体上に所定の文字や画像を描画して所望の印刷物を作成するようになっている。インクジェットヘッドをキャリッジと呼ばれる移動体に載せて印刷媒体の搬送方向と交差する方向に移動させるものを一般にマルチパス型インクジェットプリンタと呼んでいる。これに対し、印刷媒体の搬送方向と交差する方向に長尺なインクジェットヘッド(一体である必要はない)を配置して、所謂1パスでの印刷が可能とするものを一般に「ラインヘッド型インクジェットプリンタ」と呼んでいる。
ところで、この種のインクジェットプリンタでは、搬送される印刷媒体の姿勢を所定の姿勢に補正する必要がある。例えば、印刷媒体が搬送方向に対して斜めに搬送されることをスキューと呼ぶが、このようにスキューの生じた状態で印刷媒体に印刷を行うと、本来の印刷箇所に印刷できない。このような印刷媒体の姿勢補正機能と搬送タイミングの調整機能を併せ持つ方法として、例えば下記特許文献1に記載されるゲートローラを用いる方法がある。この従来技術では、給紙部の印刷媒体をフィードローラで搬送して二個一対のゲートローラのニップ部(接合部)に当接させ、そこから更にフィードローラを駆動することで印刷媒体を撓ませ、その後、ゲートローラを駆動することで印刷媒体の撓みを開放し、その撓みの開放によって印刷媒体の姿勢補正を行うと共に印刷媒体搬送タイミングを調整する。また、このインクジェットプリンタでは、二個一対のゲートローラのうち、上側のゲートローラの円周外周面の一部を弦状に切り欠いて逃げ部を形成し、上側ゲートローラが回転して逃げ部に至ったときに印刷媒体が離間され、当該ゲートローラによる搬送力を解放するようにしている。
特開平10−329972号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載されるインクジェットプリンタでは、上側ゲートローラが回転して逃げ部に至ったときに印刷媒体の搬送力が一瞬にして解放されてしまう。特に、ラインヘッド型インクジェットプリンタの場合、高速印刷が望まれているので、実質的に印刷媒体の搬送力が一瞬にして解放されると印刷媒体に振動や衝撃が生じ、その振動や衝撃によって印刷媒体に搬送が不安定になり、印刷画像品質が低下する恐れがある。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたものであり、逃げ部を設けたゲートローラを用いて印刷媒体の姿勢補正を行った場合でも印刷画像品質を確保することが可能な印刷装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の印刷装置は、搬送手段によって搬送される印刷媒体に液体噴射ヘッドから液体を噴射して印刷を行う印刷装置であって、印刷媒体の搬送方向先端部をニップ部に当接させ、当該印刷媒体を撓ませて当該印刷媒体の搬送方向に対する姿勢を是正した後、当該印刷媒体を挟んで搬送手段に送給する二個一対のゲートローラを前記搬送手段の搬送方向上流に備え、前記二個一対の少なくとも一方のゲートローラの円周外周面の一部を弦状に切り欠くようにして逃げ部を形成すると共に、ゲートローラの回転に伴って印刷媒体が次第に離間する離間部を前記逃げ部に連設したことを特徴とするものである。本発明によれば、ゲートローラによる印刷媒体搬送力が一瞬にして解放されるのを抑制防止し、もって振動や衝撃が印刷媒体に生じるのを抑制防止して印刷画像品質を確保することができる。
また、本発明の印刷装置は、前記離間部は、弦状の逃げ部とゲートローラの円周外周面との間に設けられた所定の曲率半径の面取り形状であることを特徴とするものである。本発明によれば、ゲートローラによる印刷媒体搬送力を滑らかに軽減させることが可能となる。
また、本発明の印刷装置は、前記ゲートローラを印刷媒体搬送方向と交差する方向に複数配設し、それらのゲートローラの離間部が、異なるタイミングで印刷媒体から離間するようにしたことを特徴とするものである。本発明によれば、ゲートローラによる印刷媒体搬送力の解放を分散し、もって振動や衝撃が印刷媒体に生じるのを効果的に抑制防止することができる。
また、本発明の印刷装置は、前記ゲートローラの離間部が印刷媒体から離間するタイミングを印刷媒体搬送中心に対して対称としたことを特徴とするものである。本発明によれば、印刷媒体がゲートローラから離間するときの姿勢変化を抑制防止することができる。
また、本発明の印刷装置は、前記ゲートローラの離間部が印刷媒体から離間するタイミングを印刷媒体搬送方向と交差する方向の外側から印刷媒体搬送中心に向けて遅くなるようにしたことを特徴とするものである。本発明によれば、印刷媒体のサイズにかかわらず、当該印刷媒体がゲートローラから離間するときの最後のタイミングを一定にすることができ、もって搬送手段への受け渡しを確実なものとすることができる。
次に、本発明の印刷装置の一例としてインクを吐出して印刷媒体に文字や画像等を印刷するインクジェットプリンタを用いて、その実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略構成を示す正面図である。図1において、印刷媒体1は、図の左から右に向けて搬送され、その搬送途中の印刷領域で印刷される、ラインヘッド型インクジェットプリンタである。但し、本実施形態のインクジェットヘッドは一カ所だけでなく、二カ所に分けて配設されている。また、装置の上方には反転装置が設けられており、この反転装置で印刷媒体を反転し、印刷領域に反転した印刷媒体を送給することで、所謂両面印刷を可能としている。
図中の符号2は、印刷媒体1の搬送方向上流側に設けられた第1インクジェットヘッド、符号3は、同じく下流側に設けられた第2インクジェットヘッドであり、第1インクジェットヘッド2の下方には印刷媒体1を搬送するための第1搬送部4が設けられ、第2インクジェットヘッド3の下方には第2搬送部5が設けられている。第1搬送部4は、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向(以下、ノズル列方向とも称す)に所定の間隔をあけて配設された5本の第1搬送ベルト6で構成され(図2参照)、第2搬送部5は、同じく印刷媒体1の搬送方向と交差する方向(ノズル列方向)に所定の間隔をあけて配設された6本の第2搬送ベルト7で構成される。
5本の第1搬送ベルト6と6本の第2搬送ベルト7とは、平面視で、互いに交互に隣り合うように配設されている。そして、第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7の重合部に駆動ローラ8が配設され、それより上流側に第1従動ローラ9が配設され、下流側に第2従動ローラ10が配設され、駆動ローラ8と第1従動ローラ9の中間部下方及び駆動ローラ8と第2従動ローラ10の中間部下方に、夫々、テンションローラ11が配設され、第1搬送ベルト6は駆動ローラ8及び第1従動ローラ9及びテンションローラ11に巻回され、第2搬送ベルト7は駆動ローラ8及び第2従動ローラ10及びテンションローラ11に巻回されており、駆動ローラ8には図示しない電動モータが接続されている。従って、電動モータによって駆動ローラ8を回転駆動すると、5本の第1搬送ベルト6で構成される第1搬送部4及び6本の第2搬送ベルト7で構成される第2搬送部5は、互いに同期し且つ同じ速度で移動する。なお、第1従動ローラ9の上方には、第1搬送ベルト6に印刷媒体1を静電吸着させるための紙押えローラ13が配設されている。
第1インクジェットヘッド2及び第2インクジェットヘッド3は、例えばイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色の各色毎に、印刷媒体1の搬送方向にずらして配設されている。各インクジェットヘッド2,3には、図示しない各色のインクタンクからインク供給チューブを介してインクが供給される。各インクジェットヘッド2,3には、印刷媒体1の搬送方向と交差する方向に、複数のノズルが形成されており(即ちノズル列方向)、それらのノズルから同時に必要箇所に必要量のインク滴を吐出することにより、印刷媒体1上に微小なインクドットを形成出力する。これを各色毎に行うことにより、第1搬送部4及び第2搬送部5で搬送される印刷媒体1を一度通過させるだけで、印刷媒体1の片面に所謂1パスによる印刷を行うことができる。即ち、これらのインクジェットヘッド2,3の配設領域が印刷領域に相当する。
インクジェットヘッドの各ノズルからインクを吐出出力する方法としては、静電方式、ピエゾ方式、膜沸騰インクジェット方式などがある。静電方式は、アクチュエータである静電ギャップに駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。ピエゾ方式は、アクチュエータであるピエゾ素子に駆動信号を与えると、キャビティ内の振動板が変位してキャビティ内に圧力変化を生じ、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。膜沸騰インクジェット方式は、キャビティ内に微小ヒータがあり、瞬間的に300℃以上に加熱されてインクが膜沸騰状態となって気泡が生成し、その圧力変化によってインク滴がノズルから吐出出力されるというものである。本発明は、何れのインク出力方法も適用可能であるが、駆動信号の波高値や電圧増減傾きを調整することでインク滴の吐出量を調整可能なピエゾ素子に特に好適である。
第1インクジェットヘッド2のインク滴吐出用ノズルは第1搬送部4の5本の第1搬送ベルト6の間とその両外側にだけ形成されており、第2インクジェットヘッド3のインク滴吐出用ノズルは第2搬送部5の6本の第2搬送ベルト7の間にだけ形成されている。これは、第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7の内部に配設されている図示しないクリーニング部を、例えば第1搬送ベルト6の間や第2搬送ベルト7の間を通じて、第1インクジェットヘッド2及び第2インクジェットヘッド3方向に上下移動させて各インクジェットヘッド2,3をクリーニングするためであるが、このようにすると、どちらか一方のインクジェットヘッドだけでは、1パスによる全面印刷を行うことができない。そのため、互いに印刷できない部分を補うために第1インクジェットヘッド2と第2インクジェットヘッド3とを印刷媒体1の搬送方向にずらして配設しているのである。
第1従動ローラ9の上流側には、給紙部15から供給される印刷媒体1の給紙タイミングを調整すると共に当該印刷媒体1のスキューを補正する、二個一対のゲートローラ14、29が設けられている。スキューとは、搬送方向に対する印刷媒体1の捻れである。本実施形態では、サイズの異なる印刷媒体1の給紙部15が三カ所に設けられている。また、各給紙部15の上方には、印刷媒体1を供給するためのピックアップローラ16が設けられており、給紙部15と印刷媒体搬送路との継ぎ目には分離ローラ17が配設され、各分離ローラ17の下方には分離パッド18が配設されている。なお、本実施形態では、二個一対のゲートローラ14、29のうち、上側のゲートローラを上側ゲートローラ14、下側のゲートローラを下側ゲートローラ29として区別する。また、本実施形態の上側ゲートローラ14は金属やPOM等の樹脂で構成され、下側ゲートローラ29はゴム等で構成される。
また、本実施形態のインクジェットプリンタの図1の右下方には、自身を制御するための制御装置19及び電源装置20が配設されている。制御装置19は、例えば中央演算装置(CPU)を含むコンピュータシステムで構成されている。また、電源装置20は、自身の電力を制御すると共に、ベルト帯電装置のための高電圧を創生する。本実施形態では、第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7を図示しないベルト帯電装置で帯電し、その帯電された第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7に印刷媒体1を静電気力で吸着して搬送する。
従って、このインクジェットプリンタによれば、図2に示すように、ベルト帯電装置で第1搬送ベルト6及び第2搬送ベルト7の表面を帯電し、その状態でゲートローラ14、29から印刷媒体1を第1搬送部4の第1搬送ベルト6上に給紙し、紙押えローラ13で印刷媒体1を第1搬送ベルト6に押し付けると、帯電された第1搬送ベルト6によって発生する印刷媒体1内の誘電分極の作用によって当該印刷媒体1は第1搬送ベルト6の表面に吸着される。この状態で、電動モータによって駆動ローラ8を回転駆動すると、その回転駆動力が第1搬送ベルト6を介して第1従動ローラ9に伝達される。なお、図中の符号30は、印刷媒体1を検出するための光学センサなどから構成される印刷媒体検出センサである。
このようにして印刷媒体1を吸着した状態で第1搬送ベルト6を搬送方向下流側に移動し、印刷媒体1を第1インクジェットヘッド2の下方に移動し、当該第1インクジェットヘッド2に形成されているノズルからインク滴を吐出して印刷を行う。この第1インクジェットヘッド2による印刷が終了したら、印刷媒体1を搬送方向下流側に移動して第2搬送部5の第2搬送ベルト7に乗り移らせる。前述したように、第2搬送ベルト7もベルト帯電装置によって表面が帯電しているので、第1搬送ベルト6と同様に、誘電分極の作用によって印刷媒体1は第2搬送ベルト7の表面に吸着される。
この状態で、第2搬送ベルト7を搬送方向下流側に移動し、印刷媒体1を第2インクジェットヘッド3の下方に移動し、当該第2インクジェットヘッドに形成されているノズルからインク滴を吐出して印刷を行う。この第2インクジェットヘッドによる印刷が終了したら、印刷媒体1を更に搬送方向下流側に移動し、図示しない分離装置で印刷媒体1を第2搬送ベルト7の表面から分離しながら排紙部23に排紙する。なお、図中の符号24は、各給紙部15から印刷媒体1を第1搬送部4に送給するためのガイドローラであり、各ガイドローラ24の近傍には、実質的に印刷媒体1をガイドする図示しないガイド路が形成されている。
一方、第1搬送部4及び第2搬送部5に形成された印刷領域の上方には、前述したように、印刷媒体1を反転させる反転装置が設けられている。この反転装置は、複数の送りローラ21、印刷媒体1を上下方向から挟持して搬送するベルトコンベヤ22、図示しないガイド路によって、排出部23側に排出される印刷媒体1を給紙部15側に移送する移送部27、及び移送装置の途中から印刷媒体1を取り出して反転する反転部28で構成され、排出部23の印刷媒体搬送方向上流側には、何れか一方の面に印刷された印刷媒体1を移送部27側に分離送給する排出部側フラッパ25が配設され、反転部28の下方には、移送部27で移送されている印刷媒体1を反転部28側に分離送給する反転部側フラッパ26が配設されている。
従って、印刷領域で何れか一方の面に印刷がなされた印刷媒体1を排出部側フラッパ25で移送部27側に分離送給し、移送部27の送りローラ21やベルトコンベヤ22によって印刷媒体1を反転部28側に移送する。反転部28の手前まで印刷媒体1が移送されたら、反転部側フラッパ26を作動して、印刷媒体1を反転部28側に分離送給する。反転部28は、送りローラ21で印刷媒体1を逆向きになるように送り出し、それをそのまま送りローラ21で送り返す。送り返された印刷媒体1は、反転部側フラッパ26を通過して給紙部15側の送りローラ21からゲートローラ14に給紙される。ゲートローラ14は、前述した未印刷の印刷媒体1と同様に、何れか一方の面に印刷がなされた印刷媒体1の姿勢を制御してから印刷領域に印刷媒体1を送給する。
図3には、ゲートローラ14、29及び第1搬送部4の5本の第1搬送ベルト6のレイアウトを示す。本実施形態では、印刷媒体搬送方向と交差する方向に、円周外周面を有する5対のゲートローラ14、29を配設した。このうち、上側ゲートローラ14には、図4に示すように、円周外周面の一部を切り欠くようにして弦状の逃げ部31が形成されている。図4は、ゲートローラ14、29による印刷媒体1のスキュー補正及び逃げ部31の作用を説明したものである。この実施形態では、二個一対のゲートローラ14、29は停止したまま、上側ゲートローラ14の逃げ部31以外の円周外周面と下側ゲートローラ29の円周外周面とが当接しているニップ部に印刷媒体1の搬送方向先端部を当接し、例えば分離ローラ17や送りローラ21、ガイドローラ24などによって更に印刷媒体1を送り出して、図4aのように印刷媒体1を撓ませ、これにより印刷媒体1のスキュー補正を行う。例えば、印刷媒体検出センサ30で印刷媒体1が検出されてから分離ローラ17や送りローラ21、ガイドローラ24などによって印刷媒体1を所定量だけ送り出したら、ゲートローラ14、29を図4bの矢印方向に回転させ、印刷媒体1を二つのゲートローラ14、29の間に挟持して第1搬送部4の第1搬送ベルト6上に送給する。第1搬送部4の第1搬送ベルト6に送給された印刷媒体1が紙押えローラ13によって当該第1搬送ベルト6に静電吸着された直後に、上側ゲートローラ14は、逃げ部31が印刷媒体1に対向するように回転し、この逃げ部31が印刷媒体1から離間することによってゲートローラ14、29による搬送力が解放される。ちなみに、逃げ部31が印刷媒体1から離間した上側ゲートローラ14は、その状態で停止されるが、下側ゲートローラ29は、その後も、円周外周面の上部に搭載した印刷媒体1が第1搬送部4によって搬送されるのに伴って回転し続ける。なお、上側ゲートローラ14は不図示のモータと電磁クラッチを経由して、またはステッピングモータに直接接続され、上記の間欠駆動を可能としている。下側ゲートローラ29は回転自在に支持されている。
しかしながら、上側ゲートローラ14に逃げ部31を形成しただけでは、前述したようにゲートローラ14、29による搬送力が一瞬にして解放されて印刷媒体1に振動や衝撃が生じ、その結果、印刷画像が乱れて品質が劣化してしまう。そこで、本実施形態では、図5に示すように、上側ゲートローラ14の逃げ部31が印刷媒体1から離間してしまう以前に、当該上側ゲートローラ14の回転に伴って印刷媒体1が次第に離間する離間部32を逃げ部31に連設した。この離間部32は、円周外周面と逃げ部31とを滑らかに連結する所定の曲率半径の面取り形状であるが、例えば図3に示す5対のゲートローラ対のうちの5個の上側ゲートローラ14の夫々の離間部32は異なる。
具体的には、印刷媒体搬送方向と交差する方向の両外側の上側ゲートローラ14の離間部32の曲率半径r3は比較的大きく、両外側から2番目の上側ゲートローラ14の離間部32の曲率半径r2は、前記曲率半径r3よりも小さく、中央の上側ゲートローラ14の離間部32の曲率半径r1は、前記曲率半径r2よりも更に小さい。この場合、曲率半径の大きい離間部32の方が円周外周面からの凹み量が大きいので印刷媒体1から早いタイミングで離間し、曲率半径の小さい離間部32の方が遅いタイミングで印刷媒体1から離間する。
図6は、上側ゲートローラ14と図示しない下側ゲートローラによる印刷媒体搬送力の推移を示すものであり、図中の矢印が印刷媒体搬送力を示している。例えば、この上側ゲートローラ14によれば、図6aのように全ての対の上側ゲートローラ14が搬送力を発生している状態から、図6bのように離間部32の曲率半径が大きい印刷媒体搬送方向両外側の上側ゲートローラ14の離間部32が離間して搬送力を解放し、次いで図6cのように印刷媒体搬送方向両外側から2番目の上側ゲートローラ14の離間部32が離間して搬送力を解放し、最後に図6dのように印刷媒体搬送方向中央の上側ゲートローラ14の離間部32が離間して搬送力を解放する。
このように、本実施形態のインクジェットプリンタによれば、第1搬送部4によって搬送される印刷媒体1にインクジェットヘッド2からインク滴を吐出して印刷を行うインクジェットプリンタであって、第1搬送部4で搬送される以前の印刷媒体1の搬送方向先端部をニップ部に当接し、当該印刷媒体1を撓ませて当該印刷媒体1の搬送方向に対する姿勢を是正した後、当該印刷媒体1を挟んで第1搬送部4に送給する二個一対のゲートローラ14、29を備え、前記二個一対の少なくとも一方の上側ゲートローラ14の円周外周面の一部を弦状に切り欠くようにして逃げ部31を形成すると共に、当該上側ゲートローラ14の回転に伴って印刷媒体1が次第に離間する離間部32を逃げ部31に連設したことにより、ゲートローラ14、29による印刷媒体搬送力が一瞬にして解放されるのを抑制防止し、もって振動や衝撃が印刷媒体に生じるのを抑制防止して印刷画像品質を確保することができる。
また、離間部32は、弦状の逃げ部31と上側ゲートローラ14の円周外周面との間に設けられた所定の曲率半径の面取り形状であることにより、ゲートローラ14、29による印刷媒体搬送力を滑らかに軽減させることが可能となる。
また、ゲートローラ14、29を印刷媒体搬送方向と交差する方向に複数配設し、それらの上側ゲートローラ14の離間部32が、異なるタイミングで印刷媒体1から離間するようにしたことにより、ゲートローラ14、29による印刷媒体搬送力の解放を分散し、もって振動や衝撃が印刷媒体に生じるのを効果的に抑制防止することができる。
また、上側ゲートローラ14の離間部32が印刷媒体1から離間するタイミングを印刷媒体搬送中心に対して対称としたことにより、印刷媒体1が上側ゲートローラ14から離間するときの姿勢変化を抑制防止することができる。
また、上側ゲートローラ14の離間部32が印刷媒体1から離間するタイミングを印刷媒体搬送方向と交差する方向の外側から印刷媒体搬送中心に向けて遅くなるようにしたことにより、印刷媒体1のサイズにかかわらず、当該印刷媒体1が上側ゲートローラ14から離間するときの最後のタイミングを一定にすることができ、もって第1搬送部4への受け渡しを確実なものとすることができる。
なお、前記実施形態では、印刷媒体を搬送ベルトに静電吸着して搬送するものについてのみ詳述したが、本発明のインクジェットプリンタでは、印刷媒体の搬送手段はこれに限定されるものではない。
また、上記実施例では、5対のゲートローラ対についてのみ詳述したが、これに限定されるものではない。
本発明のインクジェットプリンタの第1実施形態の概略構成を示す正面図である。 図1のインクジェットプリンタの搬送部の詳細図である。 図1のインクジェットプリンタのゲートローラ近傍の詳細平面図である。 図1のインクジェットプリンタのゲートローラ近傍の詳細正面図である。 図1のインクジェットプリンタのゲートローラの詳細正面図である。 図1のインクジェットプリンタのゲートローラによる搬送力の推移を示す説明図である。
符号の説明
1は印刷媒体、2は第1インクジェットヘッド、3は第2インクジェットヘッド、4は第1搬送部、5は第2搬送部、6は第1搬送ベルト、7は第2搬送ベルト、8は駆動ローラ、9は第1従動ローラ、10は第2従動ローラ、11はテンションローラ、13は紙押えローラ、14は上側ゲートローラ、15は給紙部、16はピックアップローラ、17は分離ローラ、18は分離パッド、19は制御装置、20は電源装置、21は送りローラ、22はベルトコンベヤ、23は排紙部、24はガイドローラ、25は排出部側フラッパ、26は反転部側フラッパ、27は移送部、28は反転部、29は下側ゲートローラ、30は印刷媒体検出センサ、31は逃げ部、32は離間部

Claims (5)

  1. 搬送手段によって搬送される印刷媒体に液体噴射ヘッドから液体を噴射して印刷を行う印刷装置であって、印刷媒体の搬送方向先端部をニップ部に当接させ、当該印刷媒体を撓ませて当該印刷媒体の搬送方向に対する姿勢を是正した後、当該印刷媒体を挟んで搬送手段に送給する二個一対のゲートローラを前記搬送手段の搬送方向上流に備え、前記二個一対の少なくとも一方のゲートローラの円周外周面の一部を弦状に切り欠くようにして逃げ部を形成すると共に、ゲートローラの回転に伴って印刷媒体が次第に離間する離間部を前記逃げ部に連設したことを特徴とする印刷装置。
  2. 前記離間部は、弦状の逃げ部とゲートローラの円周外周面との間に設けられた所定の曲率半径の面取り形状であることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記ゲートローラを印刷媒体搬送方向と交差する方向に複数配設し、それらのゲートローラの離間部が、異なるタイミングで印刷媒体から離間するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷装置。
  4. 前記ゲートローラの離間部が印刷媒体から離間するタイミングを印刷媒体搬送中心に対して対称としたことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 前記ゲートローラの離間部が印刷媒体から離間するタイミングを印刷媒体搬送方向と交差する方向の外側から印刷媒体搬送中心に向けて遅くなるようにしたことを特徴とする請求項4に記載の印刷装置。
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