JP2008246602A - 工作機械、工具マガジン制御プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の工具を収納した複数のポット10dを有する工具マガジン10と、工具マガジン10の所定位置のポット10dと主軸8との間で工具を交換する工具交換装置9と、主軸8に装着された工具11の異常を検出する工具異常検出手段(S4)とを備えた工作機械1において、工具異常検出手段により工具11の異常が検出されたときに、加工を中断する加工中断手段(S9〜S11)と、加工中断手段による加工中断後に異常が検出された異常工具を工具マガジン10に返還する際に、複数の異常工具が近隣関係にある複数のポット10dに収容されるように工具マガジン10を制御する制御手段(S8)とを設けた。
【選択図】図7
Description
請求項7の記録媒体は、請求項6に記載の工具マガジン制御プログラムをコンピュータで読出し可能に記録したものである。
請求項5の発明によれば、工具異常検出手段は、工具の折損を検知する折損検知手段を設けたので、ワーク加工中における工具の折損を確実に検出することができる。
図1に示すように、工作機械1は、基台2上に装備されたスプラッシュカバー3と、このスプラッシュカバー3の内部に収容されたベース台(図示略)及びコラム(図示略)と、主軸ヘッド7と、主軸8と、テーブル(図示略)と、工具交換装置9等を備えている。スプラッシュカバー3の前面右側に操作パネル4が設けられている。スプラッシュカバー3の前面中央部に開口部3aが形成され、この開口部3aを開閉可能な左右1対のスライド扉3bが設けられている。操作パネル4の前面には、液晶ディスプレイ5と、キーボード6とが設けられている。このキーボード6には、自動運転キーや、手動運転キー、起動キー等の各種キーが設けられている。
図4に示すように、操作パネル4の内部に設けられたNC制御装置17は、CPU18と、ROM19と、RAM22と、NCプログラムメモリ23(不揮発性メモリ)と、入力インターフェース24と、出力インターフェース25等を備えている。
工具ポット番号11の工具寿命が「0」となっているため、工具ポット番号11のポット10dには、異常工具が収容されていることを示している。
尚、異常工具とは、寿命切れした工具又は折損した工具のことである。折損した工具は、主軸モータ13のトルク変動時の電流の急減から検知され、工具設定テーブル26のその工具の工具寿命を「0」にしている。
前記工具設定テーブル26は液晶ディスプレイ5に表示可能である。主軸8との間で工具交換する毎に、図6に示すように、工具マガジン10に収容されている工具11の一部に変更が生じるため、工具設定テーブル26のデータが更新される。
図5に示すように、主軸8に装着された工具番号1のセンタ穴ドリルが異常工具であると判断された場合、まず、工具寿命欄で「0」となっている工具番号を検索する。この場合、工具ポット番号11が該当する。次に、そこから工具設定テーブル26の上方、下方について、一段毎に予備工具欄に工具番号が「1」であるものを検索する。すると、工具ポット番号10が検索される。
これによって、主軸8に装着された異常工具(工具番号1)は、工具ポット番号10に収容された工具番号15の工具と交換され、工具ポット番号10には、異常工具(工具番号1)が収容されることになる。
ここで、本実施例においては、異常工具が収容されているポット10dをまず検索し、そのポット10dの両隣から離れる方向に収容可能なポット10dを検索するようにしたため、異常工具を近隣のポット10dに収容させることができる。
尚、主軸8の異常工具11と交換可能な予備工具を収容したポット10dが、異常工具を収容しているポット10dから離れている場合には、まず、主軸8に装着された異常工具をマガジン10に異常工具が収容されているポット10dと近隣関係にある空きポットへ退避させる。その後、予備工具を収容したポット10dを工具交換位置に移動させて、工具交換を行い、予備工具を主軸8に装着させる。
ワーク切削加工中に、主軸8に装着した工具11が寿命切れになったとき、加工を中断してその工具11を異常工具として工具マガジン10のポット10dに返還する際、複数の異常工具が近隣関係にあるポット10dに収容されるように工具マガジン10を制御する。
また、工具の寿命は、加工限界回数や使用限界時間から、加工回数や加工時間を減算することで、正確に計数しているので、工具寿命を容易に正確に検知することができる。
1)本実施例では、寿命切れ又は折損した工具だけを異常工具としたが、これ以外に曲がった工具や切削性が極端に低下した工具も異常工具に加えてもよい。
2)本実施例では、工具11の折損を主軸モータ13における異常トルク変動時の電流の急減から検知しているが、接触式の工具折れ検出装置を用いてもよい。
3 スプラッシュカバー
3c 開口部
3f 待機ポット位置
8 主軸
9 工具交換装置
10 工具マガジン
10d ポット
11 工具
18 CPU
17 NC制御装置
19 ROM
22 RAM
26 工具設定テーブル
Claims (7)
- 工具を収納した複数のポットを有する工具マガジンと、工具マガジンの所定位置のポットと主軸との間で工具を交換する工具交換装置と、主軸に装着された工具の異常を検出する工具異常検出手段と、工具の異常が検出されたときに加工を中断する加工中断手段とを備えた工作機械において、
主軸と工具マガジンの全てのポットに収容された工具について、装着された工具の位置情報と、工具の種類情報と、工具の異常情報とが記憶された工具情報記憶手段と、
前記工具マガジンに異常が検出された工具が収容されているか否かを前記工具情報記憶手段に記憶された情報に基づいて検索する検索手段と、
前記加工中断手段による加工中断後に異常が検出された工具を前記工具マガジンに返還する際に、前記検索手段によって検索された異常工具の近隣関係にあるポットに収容されるように前記工具マガジンを制御する第1制御手段と、
を備えたことを特徴とする工作機械。 - ワークに対する加工終了時に、前記異常工具を収容したポットを、スプラッシュカバーの開口部からアクセス可能な位置に移動させるように前記工具マガジンを制御する第2制御手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
- 前記加工中断手段により中断された加工プログラム上の中断位置を記憶する中断位置記憶手段と、
前記主軸の工具を交換後に加工再開を指令する指令手段と、
前記指令手段により加工再開を指令された場合に、前記中断位置記憶手段に記憶された加工プログラム上の中断位置から加工を再開する再開制御手段と、
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。 - 前記工具異常検出手段は、工具の累計使用回数又は累計使用時間を計数する計数手段を有し、工具別に予め設定された寿命と前記計数手段による計数結果とに基づいて工具の異常を検出することを特徴とする請求項1〜3に何れかに記載の工作機械。
- 前記工具異常検出手段は、工具の折損を検知する折損検知手段を有することを特徴とする請求項4に記載の工作機械。
- 工具を収納した複数のポットを有する工具マガジンと、工具マガジンの所定位置のポットと主軸との間で工具を交換する工具交換装置と、主軸に装着された工具の異常を検出する工具異常検出手段と、工具の異常が検出されたときに加工を中断する加工中断手段とを備えた工作機械を制御する制御装置のコンピュータを、
主軸と工具マガジンの全てのポットに収容された工具について、装着された工具の位置情報と、工具の種類情報と、工具の異常情報とが記憶された工具情報記憶手段と、
前記工具マガジンに異常が検出された工具が収容されているか否かを前記工具情報記憶手段に記憶された情報に基づいて検索する検索手段と、
前記加工中断手段による加工中断後に異常が検出された工具を前記工具マガジンに返還する際に、前記検索手段によって検索された異常工具の近隣関係にあるポットに収容されるように前記工具マガジンを制御する第1制御手段と、
ワークに対する加工終了時に、前記異常工具を収容したポットを、スプラッシュカバーの開口部からアクセス可能な位置に移動させるように前記工具マガジンを制御する第2制御手段と、
して機能させることを特徴とする工具マガジン制御プログラム。 - 請求項6に記載の工具マガジン制御プログラムをコンピュータで読出し可能に記録した記録媒体。
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