JP2010134638A - 数値制御式工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】 工具の折損を検出した場合、実行中の加工動作に対する停止態様を加工の種類に応じて設定できる数値制御式工作機械を提供すること。
【解決手段】 数値制御式工作機械は、工具折損検出装置37により工具18の折損を検出したときの停止態様として、即座に停止させる即停止と、実行中のブロックの加工動作終了時に停止させるブロック停止と、実行中の加工プログラム終了時に停止させる加工プログラム終了後停止とを、工具18の折損検出後に折損加工に使用する工具18又は切削加工を行う加工位置が折損加工位置情報にあるか否かに基づいて、択一的に設定可能に構成した。
【選択図】 図10

Description

本発明は、工具折損検出装置を備えた数値制御式工作機械に関し、特に工具の折損を検出したときに、実行中の加工動作に対する停止態様を設定可能にしたものに関する。
工作機械ではワークの切削加工中に工具が折損する場合があり、折損した工具で切削加工を行った部位は、正常に加工が行われていない可能性がある。それ故、切削加工終了毎に最新の切削加工に使用した工具の折損検出を行い、ワークに対して正常に加工が行われているか否かを確認する必要がある。工具の折損を検出したとき、実行中の加工動作についてどのような処理を行うかが重要である。
特許文献1に記載の工作機械の無人運転制御装置では、工作機械に発生する障害の種類に対応付けて、工作機械の運転続行可又は運転続行否を予め項目分けしておき、工作機械に障害が発生した場合にそれに対応する処理を行うことを提案している。この装置では、例えば穴あけ加工時にドリルが折損した場合に、予備工具があれば工具交換して加工動作を続行する。
特開平2−243243号公報
例えば、異なる2つの加工位置に対して異なる工具で穴あけ加工を施す場合は、先の穴あけ加工に使用した工具が折損していても、後の穴あけ加工には影響を及ぼさないので加工動作を続行しても問題はない。しかし、タップ加工を行う場合、下穴あけ加工時に工具が折損した場合は下穴が正常に開いていない可能性があるので、同じ加工位置にタップ加工を実行すると加工精度が低下する虞がある。さらに、折損した工具の破片によってタップ工具が折損する可能性もある。
また、フェイシング加工中に先の穴あけ加工に使用した工具の折損を検出した場合、加工動作を一時停止させるとフェイシング加工を中断した箇所の加工面が粗雑になってしまう。この場合、折損した工具の破片を除去した後フェイシング加工を再開しても、所望の加工精度を得られない可能性がある。それ故、工具の折損を検出した場合、実行中の加工動作に対する停止態様を加工の種類に応じて設定できることが望ましい。
しかし、特許文献1には、ドリルが折損した場合に予備工具があれば工具交換して加工動作を続行する旨が記載されているのみであり、加工の種類に対する工作機械の運転続行可・続行否の項目分けに関して明確な記載がない。それ故、特許文献1の装置では、実行中の加工動作に対する停止態様を、加工の種類に応じて設定できるか否かは不明である。
本発明の目的は、工具の折損を検出した場合、実行中の加工動作に対する停止態様を加工の種類に応じて設定できる数値制御式工作機械を提供することである。
請求項1の数値制御式工作機械は、切削加工終了毎に最新の切削加工に使用した工具の折損検出を行う工具折損検出装置を備えた数値制御式工作機械において、前記工具折損検出装置により工具の折損を検出したときの停止態様として、即座に停止させる即停止と、実行中のブロックの加工動作終了時に停止させるブロック停止と、実行中の加工プログラム終了時に停止させる加工プログラム終了後停止とを択一的に設定可能にする停止態様設定手段を設けたことを特徴としている。
この数値制御式工作機械では、工具折損検出装置により工具の折損を検出したとき、停止態様設定手段が、即座に停止させる即停止と、実行中のブロックの加工動作終了時に停止させるブロック停止と、実行中の加工プログラム終了時に停止させる加工プログラム終了後停止とを択一的に設定する。それ故、切削加工終了時にその切削加工に使用した工具の折損を検出した場合、実行中の加工動作に対して加工の種類に応じた最適な停止態様を設定することができる。
請求項2の数値制御式工作機械は、請求項1の発明において、前記工具折損検出装置を、自動工具交換装置の工具マガジンに配置したことを特徴としている。
請求項3の数値制御式工作機械は、請求項1又は2の発明において、前記停止態様設定手段は、前記工具折損検出装置による工具の折損検出後、折損検出された工具で切削加工を行った位置と同じ位置に切削加工を行う場合、即停止を設定することを特徴としている。
請求項4の数値制御式工作機械は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記停止態様設定手段は、前記工具折損検出装置による工具の折損検出後、折損検出された工具で切削加工を行った位置と異なる位置に切削加工を行う場合、加工プログラム終了後停止を設定することを特徴としている。
請求項5の数値制御式工作機械は、請求項1〜4の何れかの発明において、前記停止態様設定手段は、前記工具折損検出装置による工具の折損検出後、切削加工に使用する工具がフライス工具又はエンドミル工具である場合、ブロック停止を設定することを特徴としている。
請求項6の数値制御式工作機械は、請求項1の発明において、前記停止態様設定手段は、即停止を指令する第1コードと、ブロック停止を指令する第2コードと、加工プログラム終了後停止を指令する第3コードのうち、加工プログラムの各ブロックに対応付けて予め設定されたコードに基づいて停止態様を設定するように構成されたことを特徴としている。
請求項7の数値制御式工作機械は、請求項1又は6の発明において、前記第1,第2,第3コードは、加工プログラムにおける工具交換を指令するブロックの直前に予め設定されることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、工具折損検出装置により工具の折損を検出したときの停止態様として、即座に停止させる即停止と、実行中のブロックの加工動作終了時に停止させるブロック停止と、実行中の加工プログラム終了時に停止させる加工プログラム終了後停止とを択一的に設定可能にする停止態様設定手段を設けたので、切削加工終了時にその切削加工に使用した工具の折損を検出した場合、実行中の加工動作に対して加工の種類に応じた最適な停止態様を設定することができる。
請求項2の発明によれば、工具折損検出装置を、自動工具交換装置の工具マガジンに配置したので、最新の切削加工に使用した工具の折損検出を行いながら、加工プログラムにおいて次のブロックの切削加工を行うことができる。この場合にも、実行中の加工動作に対して加工の種類に応じた最適な停止態様を設定することができる。
請求項3の発明によれば、停止態様設定手段は、工具折損検出装置による工具の折損検出後、折損検出された工具で切削加工を行った位置と同じ位置に切削加工を行う場合、即停止を設定するので、下穴あけ加工後にタップ加工を行う場合において、下穴あけ加工時に工具が折損したとき、同じ位置に対するタップ加工を即座に停止させることができる。それ故、折損した工具の破片によってタップ工具が折損するのを防止することができる。
請求項4の発明によれば、停止態様設定手段は、工具折損検出装置による工具の折損検出後、折損検出された工具で切削加工を行った位置と異なる位置に切削加工を行う場合、加工プログラム終了後停止を設定するので、異なる2つの加工位置に対して異なる工具で穴あけ加工を施す場合等、先の穴あけ加工に使用した工具が折損していても後の穴あけ加工に影響を及ぼさない場合は、加工動作を続行させることができる。
請求項5の発明によれば、停止態様設定手段は、工具折損検出装置による工具の折損検出後、切削加工に使用する工具がフライス工具又はエンドミル工具である場合、ブロック停止を設定するので、フェイシング加工中に先の穴あけ加工に使用した工具の折損を検出しても、その加工動作を即座に停止させない。このように、フェイシング加工時に実行中のブロックの加工動作を続行させることで加工面が粗雑になることなく、所望の加工精度を得ることができる。
請求項6の発明によれば、停止態様設定手段は、即停止を指令する第1コードと、ブロック停止を指令する第2コードと、加工プログラム終了後停止を指令する第3コードのうち、加工プログラムの各ブロックに対応付けて予め設定されたコードに基づいて停止態様を設定するように構成されたので、作業者が加工の種類に合わせて所望のコードを加工プログラムに設定することで、加工の種類に応じた停止態様を簡単に設定することができる。
請求項7の発明によれば、第1,第2,第3コードは、加工プログラムにおける工具交換を指令するブロックの直前に予め設定されるので、工具交換時に停止態様を確実に設定することができる。
以下、本発明を実施する為の最良の形態について説明する。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。初めに、数値制御式工作機械1の概略構成について説明する。
図1、図2に示すように、数値制御式工作機械1(以下、工作機械という)は、図示外のワークと工具とを相対移動させることによって、ワークに所望の切削加工(例えば、「中ぐり」,「フライス削り」,「穴開け」等)を施す機械である。この工作機械1は、鋳鉄製のベース2と、機械本体3と、スプラッシュカバー4等を有する。
先ず、ベース2について説明する。
図1、図2に示すように、ベース2は、Y軸方向(機械本体3の奥行き方向)に長い略直方体状のものである。ベース2の下部の四隅には、高さ調節可能な脚部2aを各々設けてある。
次に、スプラッシュカバー4について説明する。
図1に示すように、スプラッシュカバー4は、機械本体3とベース2の上部を覆う略直方体状の箱状のものである。スプラッシュカバー4はベース2の上部に固定してある。このスプラッシュカバー4の内側に、機械本体3(図2参照)の加工領域を設けてある。スプラッシュカバー4の前面に開口部(図示略)を設けてある。
この開口部を開閉する1対のスライド式の開閉扉5,6を設けてある。この開閉扉5,6の略中央に、矩形状のガラス窓部5a,6aを夫々設けてある。開閉扉5の右端部に把手部5bを設け、開閉扉6の左端部に把手部6bを設けてある。作業者が、これら把手部5b,6bを互いに離れる方向に開くことにより開口部を開き、ベース2の上部のテーブル10に対してワークの着脱を行うことができる。
正面開口部の右側に操作パネル80を設けてある。この操作パネル80は、工作機械1を操作する正面視長方形状のものである。この操作パネル80は、テンキー、各種操作キーを備えたキーボード81とディスプレイ82を有する。ディスプレイ82は、設定画面又は実行動作を表示するためのものであり、キーボード81の上部に設けてある。
次に、機械本体3について説明する。
図2に示すように、機械本体3はベース2の上側にあり、機械本体3が加工プログラムに従いワークの切削加工を行う。機械本体3は、主軸ヘッド7と、主軸9と、コラム16と、自動工具交換装置(ATC)20と、テーブル10などを備えている。直方体状のコラム16は、ベース2の後部にあるコラム座部17の上に位置し鉛直上方に延びている。コラム16の背面に、箱状の制御ボックス19を設けてある。この制御ボックス19に、工作機械1の動作を制御する数値制御機能のある制御装置50(図3参照)を設けてある。尚、制御装置50の電気的構成については後述する。
次に、テーブル10の移動機構について説明する。
図2に示すように、テーブル10は、ベース2の上に設けてある。テーブル10は、切削対象のワークを着脱可能に固定するものである。サーボモータからなるX軸モータ71(図3参照)はテーブル10をX軸方向(図1の左右方向)へ移動させる。サーボモータからなるY軸モータ72(図3参照)はテーブル10をY軸方向に移動させる。
このXY移動機構について説明する。
1対のY軸送りガイドは、ベース2の上側においてベース2の長手方向(前後方向)に沿って延びている。この1対のY軸送りガイド上に直方体状の支持台12を移動可能に支持している。テーブル10の下側において、支持台12の上にはX軸方向に延びる1対のX軸送りガイド(図示略)を設けてある。この1対のX軸送りガイドにテーブル10を移動可能に支持している。
このようなXY移動機構によって、X軸モータ71がボールねじ機構を介してテーブル10をX軸送りガイドに沿ってX軸方向に移動させる。Y軸モータ72が支持台12とテーブル10をボールねじ機構を介してY軸送りガイドに沿ってY軸方向に移動させる。
次に、主軸ヘッド7の昇降機構について説明する。
図2に示すように、サーボモータからなるZ軸モータ73(図3参照)は、Z軸方向(図2の機械本体2の上下方向)に主軸ヘッド7を昇降駆動する。主軸ヘッド7は、コラム16の前面側の上下方向に延びるZ軸ボールねじシャフト(図示略)に対してナット(図示略)で連結している。このナット部は、Z軸ボールねじシャフトと協働してボールねじ機構を構成している。Z軸モータ73がZ軸ボールねじシャフトを正逆方向に回転駆動することで、主軸ヘッド7をZ軸方向に昇降駆動する。
図2に示すように、テーブル10を中央に挟んで、X軸送りガイドの左右両側に、テレスコピック式に収縮するテレスコピックカバー13,14を夫々設けてある。支持台12を中央に挟んで、Y軸送りガイドの前後両側に、テレスコピックカバー15とY軸後ろカバー(図示略)を夫々設けてある。
Y軸後ろカバーは1枚の薄鋼板を断面山型に形成したものである。このY軸後ろカバーはコラム16の下側に設けられたカバー収納穴(図示略)に収容してある。これら複数のカバーによって、テーブル10がX軸方向及びY軸方向の何れかの方向に移動した場合でも、常にテレスコピックカバー13,14,15及びY軸後ろカバーがX軸送りガイド及びY軸送りガイドを覆っている。つまり、加工領域から飛散する切粉や、切削油の飛沫等が各ガイド上に落下するのを防止している。
図1,図2に示すように、自動工具交換装置20は、工具18(図4(a),図4(b)参照)を支持する工具ホルダを複数格納する工具マガジン21と、前記主軸9に取付けた工具ホルダと他の工具ホルダとを把持して搬送するための工具交換アーム22等を有する。
図4(a)に示す工具マガジン21の内側には、工具ホルダを支持する複数の工具ポット23と、それら工具ポット23を工具マガジン21内で移送する移送機構25とを設けてある。
次に、工作機械1の制御系の電気的構成について説明する。
図3に示すように、制御装置50は、マイクロコンピュータを含んで構成してあり、入出力インタフェース54と、CPU51と、ROM52と、RAM53と、軸制御回路37a,61a〜64a,75aと、サーボアンプ61〜64と、微分器71b〜74bなどを備えている。軸制御回路61a〜64aは、夫々サーボアンプ61〜64に接続している。サーボアンプ61〜64は、夫々X軸モータ71、Y軸モータ72、Z軸モータ73、主軸モータ74に接続している。軸制御回路75aはマガジンモータ75に接続し、軸制御回路37aは工具折損検出装置37に接続している。
X軸モータ71、Y軸モータ72は、夫々、テーブル10をX軸方向、Y軸方向に移動させるものである。Z軸モータ73は、主軸ヘッド7をZ軸方向に昇降駆動させるものである。マガジンモータ75は工具マガジン21を回転移動させる為のものである。主軸モータ74は、前記主軸9を回転させる為のものである。尚、前記X軸モータ71、Y軸モータ72、Z軸モータ73、主軸モータ74は、夫々エンコーダ71a〜74aを備えている。
軸制御回路61a〜64aは、CPU51からの移動指令量を受けて、電流指令量(モータトルク指令値)をサーボアンプ61〜64に出力する。サーボアンプ61〜64は、この指令を受けてモータ71〜74に駆動電流を出力する。軸制御回路61a〜64aは、エンコーダ71a〜74aから位置フィードバック信号を受けて、位置のフィードバック制御を行う。微分器71b〜74bは、エンコーダ71a〜74aから入力した位置フィードバック信号を微分して速度フィードバック信号に変換し、軸制御回路61a〜64aに速度フィードバック信号を出力する。
軸制御回路61a〜64aは、微分器71b〜74bから速度フィードバック信号を受けて、速度フィードバックの制御を行う。電流検出器61b〜64bが、サーボアンプ61〜64からモータ71〜74に出力した駆動電流を検出する。電流検出器61b〜64bで検出した駆動電流を、軸制御回路61a〜64aにフィードバックする。軸制御回路61a〜64aはフィードバックされた駆動電流に基づいて電流(トルク)制御を行う。
軸制御回路75aは、CPU51からの移動指令量を受けて、マガジンモータ75を駆動する。
ROM52は、工作機械1の加工プログラムを機能させるメインの制御プログラム、図10、図11に示す停止態様設定制御の制御プログラム等を記憶している。RAM53は、図7に示す工具情報のテーブルを記憶している。このテーブルには、工具、工具名、工具オフセット、工具径補正等の情報を工具番号に対応付けて記憶してある。
RAM53には、図8に示す加工位置情報領域と折損加工位置情報領域とを設けてある。加工位置情報領域は、停止態様設定制御の実行時に加工プログラムに設定された加工位置を登録する領域である。折損加工位置情報領域は、停止態様設定制御の実行時に工具18折損を検出した際、その工具18で切削加工を行った加工位置を登録する領域である。
次に、自動工具交換装置20の工具マガジン21に配設された工具折損検出装置37について説明する。先ず、工具マガジン21の構造について説明する。
図4(a)に示すように、工具マガジン21は、複数の工具ポット23を備え、この工具ポット23は、マガジンベース24の内側に配設された移送機構25に装着してある。
移送機構25は、マガジンベース24の内側に回転可能に配設された一対のスプロケット26,27と、このスプロケット26,27の間に掛け渡された無端状のチェーン28と、チェーン28の外周側に固着されたブラケット29などを備えている。複数の工具ポット23は、夫々ブラケット29に取付けてあり、一方のスプロケット26がマガジンモータ75によって回転駆動されると、チェーン28と共に循環する経路を移送するようになっている。
また、複数の工具ポット23は、何れもブラケット29に対して回動可能に取付けてあるが、工具ポット23の移送経路において大部分の範囲では、マガジンベース24の外周部の内壁面24aが工具ポット23に接触する状態にある。そのため、この内壁面24aが工具ポット23の回動を規制する状態となり、工具ポット23は、図4(b)に示すように工具18を正面に向けた状態(以下、格納状態という)を維持する。
一方、マガジンベース24の下端側には割出口24bを形成してあり、この割出口24bが形成された位置(以下、割出位置という)に限り、工具ポット23が、格納状態から工具18を下方に向けた状態(図示2点鎖線で示す状態;以下、交換可能状態という)まで回動可能となっている。この割出位置には、工具ポット23を格納状態または交換可能状態へと回動させる図示しない傾倒機構が配設してある。
また、マガジンベース24の上部には、アクチュエータケース30が設けてあり、このアクチュエータケース30の内部に、スプロケット26を駆動するためのマガジンモータ75などを収納してある。
図5、図6(a)、図6(b)に示すように、工具折損検出装置37においてケース38L,38Rの内部には、直線駆動モータ39を内蔵するモータカバー40を設けてある。直線駆動モータ39の回転軸にはピニオン41が取付けられており、そのピニオン41は、接触センサ部42を直線的に変位させるためのラック43と噛み合うようになっている。
ラック43の側面には、下方に延びるホルダ44が取付けてあり、そのホルダ44の先端には、接触センサ部42が取付けてある。ケース38L,38Rの基端側には、工具折損検出装置37を工具マガジン21に取付けるためのガイドステー45を組み込んである。ここで、直線駆動モータ39、ピニオン41、ラック43が、リニアアクチュエータ46を構成している。
即ち、直線駆動モータ39がピニオン41を回転させると、ラック43と共に接触センサ部42は、工具折損検出装置37の長手方向、つまり、工具ポット23に保持され、格納状態にある工具18の長さ方向に沿って直線的に移動する。接触センサ部42は、ニードル旋回モータ47を内蔵しており、そのニードル旋回モータ47の回転軸に取付けられている検出用ニードル48を旋回させ、工具18に当接するか否かによって工具18の折損を検出するようになっている。
例えば、検出用ニードル48が初期位置である水平から旋回する場合、その検出用ニードル48が途中で工具18(のドリル19など)に接触することで旋回が途中で停止すると、接触センサ部42の内部のスイッチはオンにならない。一方、工具18が折損したことで検出用ニードル48の旋回が停止することなく最終位置まで旋回すると、スイッチがオンすることで工具18の折損を検出する。
次に、加工プログラムについて説明する。
制御装置50は、操作パネル80のディスプレイ82に表示された加工プログラムに基づいて、機械本体3の動作を制御することによりワークを所望の形状に加工することができる。図9に示すように、この加工プログラムはNC言語によって記述されたNCプログラムである。このNCプログラムは複数のプログラムブロックの配列で構成してある。
各プログラムブロックには、ある特定の1つの動作(移動、停止、主軸回転等)を機械本体3に実行させるのに必要な情報が含まれ、プログラムブロック単位で完全な制御コマンドを構成している。それ故、それらプログラムブロックの制御コマンドに基づいて、機械本体3にある特定の動作を行わせることができる。工作機械1の加工プログラムは、機械の動作モード(各種位置決定、移動等)を決定するGコードと、動作以外の補助的な機能を指令するMコードとを主体に構成してある。
次に、主要なGコード及びMコードについて説明する。
「G100」は主軸9に装着された工具18の交換を指令する指令コード、「G81」は穴あけ加工を指令する指令コード、「G84」はタップ加工を指令する指令コード、「G0」は位置決めを指令する指令コード、「G1」は切削加工を指令する指令コード、「M30」は加工プログラムの終了を指令する指令コードである。
次に、制御装置50が実行する停止態様設定制御について、図9の加工プログラム及び図10、図11のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=1,2・・・)は各ステップを示す。
制御装置50が図9の加工プログラムを実行すると、先ず、1ブロック解釈を行う(S1)。1ブロック目はG100T1の工具交換指令であるので(S2;No,S3;Yes)、S15に移行する。S15においては、最初の工具交換なので折損検出を実行せずに、工具T1に工具交換を行う(S4)。ここで、ブロック停止フラグをセットしておらず(S5;No)、プログラム終了ではないので(S6;No)、S1へリターンする。
次に、G81の固定サイクル指令を解釈し(S1)、固定サイクル加工の準備を行った後(S2;No,S3;No,S4)、前記と同様にS5,S6を経てS1へリターンする。以降、前記と同様の処理については説明を省略する。
次に、X50.Y50.のブロックを解釈する(S1)。これは固定サイクルでの加工指令である(S2;Yes)。最初の加工では、折損加工位置情報がないため(S8;No)、加工位置X50.Y50.を加工位置情報領域に登録する(S9)。そのブロックの加工を行った後(S4)、S1へリターンし次のブロックの解釈を行う(S1)。
加工位置X50.Y150.とX150.Y150.とX150.Y50.についても前記と同様の処理を行うことで、夫々の加工位置情報を加工位置情報領域に登録し(S9)、夫々の加工位置に対して加工を行う(S4)。これにより、工具T1の加工終了時において加工位置情報領域には、X50.Y50.とX50.Y150.とX150.Y150.とX150.Y50.の4点の加工位置情報が登録してある。
次に、G100T2のブロックを解釈する(S1)。この指令は工具交換指令であるため(S3;Yes)、工具T1の折損検出を実行する(S15)。工具T1に折損がない場合(S16;No)、加工位置情報領域の加工位置情報をクリアする(S17)。つまり、工具T1での加工位置X50.Y50.とX50.Y150.とX150.Y150.とX150.Y50.は加工位置情報領域から消去される。工具T1に折損がある場合(S16;Yes)、加工位置情報領域の加工位置情報を折損加工位置情報領域に登録する(S18)。折損加工位置情報を登録した後、加工位置情報領域の加工位置情報をクリアする(S17)。工具T1から工具T2に交換し(S4)、S1へリターンする。
G81の固定サイクル指令を解釈し(S1)、固定サイクル準備を行った後(S4)、S1へリターンする。次のX100.Y100.のブロックを解釈すると(S1)、加工指令であるため(S2;Yes)、折損加工位置領域に折損加工位置情報を登録してあるか否かを判定する(S8)。工具T1が折損していない場合は折損加工位置情報を登録していないため(S8;No)、加工位置X100.Y100.を加工位置情報として加工位置情報領域に登録する(S9)。次のX200.Y200.のブロックについても同様の処理を行う。
しかし、工具T1が折損している場合は折損加工位置情報を登録してある(S8;Yes)。次に、これから行う加工工具がフライス加工であるか否かを判定する(S10)。工具T2はドリル工具であるので(S10;No)、このときの加工位置X100.Y100.が折損加工位置情報にあるか否かを判定する(S12)。このとき、折損加工位置情報として、X50.Y50.とX50.Y150.とX150.Y150.とX150.Y50.の4点が登録してあるので、X100.Y100.は該当しない(S12;No)。そのため、加工プログラム終了後停止フラグをセットし(S13)、X100.Y100.の加工を行う(S4)。X200.Y200.のブロックについても同様の処理を行う。
次に、G100T3のブロックを解釈する(S1)。この指令は工具交換指令であるため(S3;Yes)、工具T2の折損検出を実行する(S15)。工具T2に折損がない場合(S16;No)、加工位置情報をクリアする(S17)。工具T2に折損がある場合(S16;Yes)、加工位置情報を折損加工位置情報領域に登録する(S18)。折損加工位置情報を登録した後、加工位置情報領域の加工位置情報をクリアする(S17)。工具T2から工具T3に交換し(S4)、次のブロックを解釈する。
G84の固定サイクル指令を解釈し(S1)、固定サイクル準備を行なう(S4)。次のX100.Y100.のブロックを解釈すると(S1)、加工指令であるため(S2;Yes)、折損加工位置情報領域に折損加工位置情報が登録してあるか否かを判定する(S8)。工具T1,T2が共に折損していない場合は折損加工位置情報を登録していないため(S8;No)、加工位置X100.Y100.を加工位置情報領域に登録する(S9)。次のX200.Y200.のブロックについても同様の処理を行う。
工具T1のみが折損している場合は折損加工位置情報を登録してあるが(S8;Yes)、工具T3はフライス工具ではなく(S10;No)、加工位置X100.Y100.が折損加工位置情報領域にもない(S12;No)。加工プログラム終了後停止フラグをセットし(S13)、X100.Y100.の加工を行う(S4)。X200.Y200.のブロックについても同様の処理を行う。
工具T1とT2又はT2のみ折損していた場合、折損加工位置情報に加工位置X100.Y100.があるため(S12;Yes)、ディスプレイ82に「工具折れ」アラームを表示させて即停止させる(S14)。この場合、下穴が正常に開いていない状態でタップ加工を行うと、タップ工具も折損する可能性があるため、すぐに停止する必要があるからである。
即停止させなかった場合は、次に、G100T4のブロックを解釈する(S1)。この指令は工具交換指令であるため(S3;Yes)、工具T3の折損検出を実行する(S15)。工具T3に折損がない場合(S16;No)、加工位置情報領域の加工位置情報をクリアする(S17)。工具T3に折損がある場合(S16;Yes)、加工位置情報領域の加工位置情報を折損加工位置情報領域に登録する(S18)。折損加工位置情報領域に登録した後、加工位置情報領域の加工位置情報をクリアする(S17)。工具T3から工具T4に交換し(S4)、次のブロックを解釈する。
G0指令を解釈し(S1)、実行する(S4)。次に、G1指令を解釈し(S1)、加工指令であるため(S2;Yes)、折損加工位置情報領域に折損加工位置情報が登録してあるか否かを判定する(S8)。工具T1,T2,T3の何れも折損がない場合、折損加工位置情報を登録していないので(S8;No)、加工位置X282.Y0.を加工位置情報領域に登録し(S9)、加工を行う(S4)。
工具T1,T2,T3の何れかに折損がある場合、折損加工位置情報領域に折損加工位置情報が登録してあるので(S8;Yes)、工具T4がフライス工具であるか否かを判定する(S10)。工具T4はフライス工具なので(S10;Yes)、ブロック停止フラグをセットし(S11)、加工を行う(S4)。加工終了後、ブロック停止フラグがセットされているので(S5;Yes)、ディスプレイに「工具折れ」アラームを表示させて実行中の加工動作を停止させる(S19)。
工具T1,T2,T3について折損がない場合は、最後に、エンドオブプログラムM30を解釈し(S6;Yes)、加工プログラム終了後停止フラグがセットされていない場合は(S7;No)、加工プログラムの実行を終了する。
一方、加工プログラム終了後停止フラグがセットされている場合は(S7;Yes)、ディスプレイに「工具折れ」アラームを表示させて加工動作を停止させる(S20)。尚、S8〜S14を実行するCPU51が停止態様設定手段に相当する。
次に、以上説明した数値制御式工作機械1の作用、効果について説明する。
このように、工具折損検出装置37により工具18の折損を検出したときの停止態様として、即座に停止させる即停止と、実行中のブロックの加工動作終了時に停止させるブロック停止と、実行中の加工プログラム終了時に停止させる加工プログラム終了後停止とを択一的に設定可能にするように構成したので、切削加工終了時にその切削加工に使用した工具18の折損を検出した場合、実行中の加工動作に対して加工の種類に応じた最適な停止態様を設定することができる。
工具折損検出装置37を、自動工具交換装置20の工具マガジン21に配置したので、最新の切削加工に使用した工具18の折損検出を行いながら、加工プログラムにおいて次のブロックの切削加工を行うことができる。この場合にも、実行中の加工動作に対して加工の種類に応じた最適な停止態様を設定することができる。
工具折損検出装置37による工具18の折損検出後、折損検出された工具18で切削加工を行った位置と同じ位置に切削加工を行う場合、即停止を設定するので、下穴あけ加工後にタップ加工を行う場合に下穴あけ加工時に工具18が折損したとき、同じ位置に対するタップ加工を即座に停止させることができる。それ故、折損した工具18の破片によってタップ工具が折損するのを防止することができる。
工具折損検出装置37による工具18の折損検出後、折損検出された工具18で切削加工を行った位置と異なる位置に切削加工を行う場合、加工プログラム終了後停止を設定するので、異なる2つの加工位置に対して異なる工具18で穴あけ加工を施す場合等、先の穴あけ加工に使用した工具18が折損していても後の穴あけ加工に影響を及ぼさない場合は、加工動作を続行させることができる。
工具折損検出装置37による工具18の折損検出後、切削加工に使用する工具18がフライス工具である場合、ブロック停止を設定するので、フェイシング加工中に先の穴あけ加工に使用した工具18の折損を検出しても、その加工動作を即座に停止させない。このように、フェイシング加工時に実行中のブロックの加工動作を続行させることで加工面が粗雑になることなく、所望の加工精度を得ることができる。
次に、本発明の実施例2について、図12〜図15に基づいて説明する。但し、前記実施例と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。
この実施例2においては、工具18の折損を検出したときの停止態様について択一的に設定する為の指令コードを加工プログラムに予め設定しておき、この指令コードに基づいて、即停止、ブロック停止、加工プログラム終了後停止とを択一的に設定するものである。
図12〜図14に示すように、「M205」〜「M207」は、自動工具交換時に停止態様設定制御を実行させて、工具18の折損を検出したときの停止態様を択一的に設定する為の指令コードである。「M205」は即座に停止させる即停止を指令する指令コード(第1コード)、「M206」は実行中のブロックの加工動作終了時に停止させるブロック停止を指令する指令コード(第2コード)、「M207」は実行中の加工プログラム終了時に停止させる加工プログラム終了後停止を指令する指令コード(第3コード)である。
作業者が、工具交換を指令する「G100」の直前に予め「M205」〜「M207」のうちの1つの指令コードを入力しておく。これにより、工具折損検出装置37により工具18の折損を検出したときの停止態様として、即停止、ブロック停止、加工プログラム終了後停止とを択一的に設定することができる。
次に、制御装置50が実行する停止態様設定制御について、図12〜図14の加工プログラム及び図15のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=30,31・・・)は各ステップを示す。
最初に、制御装置50が図12の加工プログラムを実行した場合について説明する。図12は、異なる2点に対して異なる工具18を使用して穴あけ加工を実行する場合の加工プログラムである。
制御装置50が加工プログラムを実行すると、各ブロックを順番に読み込んでいき、「G100T1」指令でドリル工具T1に工具交換し、「G81」指令でX−100.Y−100.の位置に穴あけ加工を実行する。次に、「M207」指令及び「G100T2」指令により制御装置50が停止態様設定制御を実行する。
工具折損検出装置37により最新の切削加工に使用した工具18の折損検出を実行する(S30)。工具18の折損を検出した場合(S31;Yes)、Mコードが「M207」指令であるか否かを判定する。この場合、「M207」指令であるので(S32;Yes)、「M30」指令で加工動作を停止させる加工プログラム終了後停止指令を設定した後、自動工具交換装置20が工具T1から工具T2に交換する。
「G81」指令でX−200.Y−200.の位置に穴あけ加工を実行し、「M30」指令で停止させて「工具折れ」アラームをディスプレイ82に表示させる。但し、工具18の折損を検出しなかった場合は(S31;No)、自動工具交換装置20が自動工具交換を実行した後、「G81」指令でX−200.Y−200.の位置に穴あけ加工を実行し、「M30」指令で加工動作を停止させる。
次に、図13の加工プログラムを実行した場合について説明する。図13は、穴あけ加工実行後にフェイシング加工を実行する場合の加工プログラムである。
制御装置50が加工プログラムを実行すると、前記の場合と同様に、「G100T1」指令及び「G81」指令に基づく処理を実行する。次に、「M206」指令及び「G100T3」指令により制御装置50が停止態様設定制御を実行する。
制御装置50は、S30,S31について前記の場合と同様に処理し、Mコードが「M206」指令であるので(S32;No,S34;Yes)、ブロック停止を設定した後(S35)、自動工具交換装置20が工具T1から工具T3に交換する。次に、「G01」指令でX−150.Y−150.の位置にフェイシング加工を実行し、このブロックの加工動作終了時に停止させて「工具折れ」アラームをディスプレイ82に表示させる。
但し、工具18の折損を検出しなかった場合は(S31;No)、自動工具交換装置20が自動工具交換を実行した後、「G01」指令でX−150.Y−150.とX−50.とY−100.とX−150.の位置にフェイシング加工を実行し、「M30」指令で加工動作を停止させる。
次に、図14の加工プログラムを実行した場合について説明する。図14は、下穴あけ加工実行後にタップ加工を実行する場合の加工プログラムである。
制御装置50が加工プログラムを実行すると、前記の場合と同様に、「G100T1」指令及び「G81」指令に基づく処理を実行する。次に、「M205」指令及び「G100T3」指令により制御装置50が停止態様設定制御を実行する。
制御装置50は、S30,S31について前記の場合と同様に処理し、Mコードが「M205」指令であるので(S32;No,S34;No)、即停止を設定する(S36)。この加工プログラムの実行を即座に停止させて「工具折れ」アラームをディスプレイ82に表示させる。但し、工具18の折損を検出しなかった場合は(S31;No)、自動工具交換装置20が自動工具交換を実行した後、「G84」指令でX−100.Y−100.の位置にタップ加工を実行し、「M30」指令で加工プログラムを終了する。尚、S32〜S36を実行するCPU51が停止態様設定手段に相当する。
このように、即停止を指令する第1コードと、ブロック停止を指令する第2コードと、加工プログラム終了後停止を指令する第3コードのうち、加工プログラムの各ブロックに対応付けて予め設定されたコードに基づいて停止態様を設定するように構成されたので、作業者が加工の種類に合わせて所望のコードを加工プログラムに設定することで、加工の種類に応じた停止態様を簡単に設定することができる。第1,第2,第3コードは、加工プログラムにおける工具交換を指令するブロックの直前に予め設定されるので、工具交換時に停止態様を確実に設定することができる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]工具折損検出装置37として、前記実施例の装置以外に光センサ式などの種々の装置を適用することが可能である。例えば、切削加工時に工具18にかかるトルクを求めて、現在使用している工具18の折損検出を実行するようにしてもよい。この場合、電流検出器64bで検出した主軸モータに流れる駆動電流に基づいて、工具18にかかるトルクを演算する。演算したトルクが所定の範囲を超えたとき工具18が折損しているものと判定し、停止態様設定制御を行う。
2]図7に示すテーブルにエンドミル工具についての情報を記憶しておき、S10においてエンドミル工具の場合に、ブロック停止フラグをセットしてもよい。
本発明の実施例に係る数値制御式工作機械の正面図である。 工作機械の機械本体の斜視図である。 工作機械の制御系を示すブロック図である。 (a)は工具マガジンの正面図、(b)は工具マガジンの側面図である。 工具折損検出装置の斜視図である。 (a)は工具折損検出装置の分解斜視図、(b)はケースを取外した状態の工具折損検出装置の正面図である。 ROMに記憶した工具情報のテーブルを示す図である。 RAMの記憶エリアを示す説明図である。 加工プログラムの一例である。 停止態様設定制御プログラムのフローチャートの一部である。 停止態様設定制御プログラムのフローチャートの残部である。 異なる2点に穴あけ加工を実行する場合の加工プログラムの一例である。 穴あけ加工後にフェイシング加工を実行する場合の加工プログラムの一例である。 下穴あけ加工後にタップ加工を実行する場合の加工プログラムの一例である。 実施例2における停止態様設定制御プログラムのフローチャートである。
符号の説明
1 数値制御式工作機械
18 工具
20 自動工具交換装置
21 工具マガジン
37 工具折損検出装置
51 CPU

Claims (7)

  1. 切削加工終了毎に最新の切削加工に使用した工具の折損検出を行う工具折損検出装置を備えた数値制御式工作機械において、
    前記工具折損検出装置により工具の折損を検出したときの停止態様として、即座に停止させる即停止と、実行中のブロックの加工動作終了時に停止させるブロック停止と、実行中の加工プログラム終了時に停止させる加工プログラム終了後停止とを択一的に設定可能にする停止態様設定手段を設けたことを特徴とする数値制御式工作機械。
  2. 前記工具折損検出装置を、自動工具交換装置の工具マガジンに配置したことを特徴とする請求項1に記載の数値制御式工作機械。
  3. 前記停止態様設定手段は、前記工具折損検出装置による工具の折損検出後、折損検出された工具で切削加工を行った位置と同じ位置に切削加工を行う場合、即停止を設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の数値制御式工作機械。
  4. 前記停止態様設定手段は、前記工具折損検出装置による工具の折損検出後、折損検出された工具で切削加工を行った位置と異なる位置に切削加工を行う場合、加工プログラム終了後停止を設定することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の数値制御式工作機械。
  5. 前記停止態様設定手段は、前記工具折損検出装置による工具の折損検出後、切削加工に使用する工具がフライス工具又はエンドミル工具である場合、ブロック停止を設定することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の数値制御式工作機械。
  6. 前記停止態様設定手段は、即停止を指令する第1コードと、ブロック停止を指令する第2コードと、加工プログラム終了後停止を指令する第3コードのうち、加工プログラムの各ブロックに対応付けて予め設定されたコードに基づいて停止態様を設定するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の数値制御式工作機械。
  7. 前記第1,第2,第3コードは、加工プログラムにおける工具交換を指令するブロックの直前に予め設定されることを特徴とする請求項1又は6に記載の数値制御式工作機械。
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