JP2012203782A - 工作機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間の放置に伴う主軸の焼き付を含めた破損要因をユーザ側で回避する。
【解決手段】マシニングセンタ1は、装置本体への電源供給をON/OFFする電源スイッチ56と、被加工物を加工する工具を備えた主軸9を回転駆動する主軸モータ74と、電源スイッチ56をOFFしている期間又は主軸モータ74が駆動していない期間の少なくとも何れか一方の期間を放置期間としてカウントするカウンタ55と、放置期間が予め規定した期間を超えているか否かを判定する数値制御装置50と、数値制御装置50が規定期間を超えていると判定した場合にその旨をユーザに報知するディスプレイ82と、を有し、数値制御装置50は、規定期間を超えていると判定した場合に主軸モータ74の駆動を制限する。
【選択図】図3

Description

本発明は、高速回転する主軸に被加工物を加工するための工具を装着した工作機械、特に長期間の使用を行わなかった場合の再駆動時における処理を行う工作機械に関する。
高速回転する主軸に被加工物を加工するための工具を装着した工作機械にあっては、工作機械の稼働情報と時刻情報とを合わせて1つのログデータとし、1日分のログデータを記憶して主軸の稼働状況を管理する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−328976号公報
ところが、高速回転型の工作機械を長期間休止した後に運転する場合、主軸の慣らし運転が必要になることがある。この慣らし運転を行わず機械を稼動させた場合、主軸の焼き付き等の故障の要因となり、装置寿命を損なってしまうという問題があった。
しかしながら、上述した工作機械にあっては、主軸の稼働状況(稼働率)は累積的に管理しているものの、休止期間と慣らし運転等との関係については何ら言及されていないのが実情である。
そこで、本発明は、長期間の放置に伴う主軸の焼き付を含めた破損要因をユーザ側で回避することができる工作機械を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1発明の工作機械は、装置本体への電源供給をON/OFFする電源スイッチ部と、被加工物を加工する工具を備えた主軸を回転駆動する駆動モータ部と、前記電源スイッチ部をOFFしている期間又は前記駆動モータ部が駆動していない期間の少なくとも何れか一方の期間を放置期間としてカウントするカウンタ部と、前記放置期間が予め規定した期間を超えているか否かを判定する判定部と、前記判定部が前記規定期間を超えていると判定した場合にその旨をユーザに報知する報知部と、を有することを特徴とする。
本願第1発明の工作機械は、報知部を有する。報知部は、放置期間が予め規定した期間を超えているか否かを判定部で判定し、その判定結果が規定期間を超えている場合にその旨をユーザに報知する。
これにより、長期間の放置に伴う主軸の焼き付を含めた破損要因が存在していることをユーザ側で認識し、慣らし運転等を行うことで破損要因を回避することができる。
第2発明の工作機械は、上記第1発明において、前記判定部が前記規定期間を超えていると判定した場合に前記駆動モータ部の駆動を制限する駆動制限部と、を有することを特徴する。
本願第2の発明では、長期間の放置に伴う主軸の焼き付を含めた破損要因を装置本体側で回避することができる。
本願第3の発明は、上記第2発明において、前記駆動制限部は、前記駆動モータ部の最高回転数よりも低い回転数で慣らし運転を開始することを特徴とする。
本願第3の発明では、慣らし運転を行うことにより、長期間の放置に伴う主軸の焼き付を回避して装置寿命の犠牲を最小限に留めることができる。
本願第4の発明は、上記第2又は上記第3発明において、前記報知部は、前記駆動制限部による慣らし運転中に慣らし運転終了までに必要な時間を報知することを特徴とする。
本願第4の発明では、慣らし運転を行っている際に、その残り時間を報知することにより、作業準備等を事前に行うなど、ユーザの作業効率の向上を保持することができる
本願第5の発明は、上記第3又は上記第4発明において、前記駆動制限部は、慣らし運転が終了した際には前記カウンタ部のカウント値をリセットすることを特徴とする。
本願第5の発明では、電源スイッチを再度ONした際に慣らし運転を要求する報知が行われることを防止することができる
本願第6の発明は、上記第2発明において、前記駆動制限部は、前記駆動モータ部の最高回転数よりも低い回転数での加工を許容する新たな最大値とすることを特徴とする。
本願第6の発明では、慣らし運転を行うことなく、主軸の焼き付を極力抑制して急ぎの作業等を行うことができ、作業効率の犠牲を最小限に留めることができる。
本願第7の発明は、上記第6発明において、前記主軸を軸線方向に沿って送り出す送り機構部と、前記判定部が規定期間を超えていると判定した場合に前記送り機構部の送り速度を制限する送り速度制限部と、を有することを特徴とする。
本願第7の発明では、駆動モータ部の回転数を抑えた駆動時に送り量を制限することで主軸への負担をさらに軽減することができる。
本願第8の発明は、上記第7発明において、前記判定部が規定期間を超えていると判定した後に前記駆動モータを駆動させた時間を積算する積算部と、を有し、前記報知部は、前記積算部で積算された積算時間を報知することを特徴とする。
本願第8の発明では、慣らし運転を行なわないで駆動モータ部を回転数制限又は制限無く強制的に回転させている際に、その時間を報知することにより、装置本体への負荷がどのくらいかかっているかをユーザに認識させることができる。
本願第9の発明は、上記第8発明において、前記主軸を慣らし運転を行うことなく回転数の最高回転数を抑制して又は制限無しに駆動させた際の前記積算部による積算時間が所定時間を超えた場合に前記主軸の最高回転数をさらに制限または駆動を強制的に停止するリミッタ部と、を有することを特徴とする。
本願第9の発明では、慣らし運転を行うことなく主軸を駆動させた際に、再度の駆動制限を行うリミッタを設けたことにより、主軸の焼き付が発生してしまうことを抑制することができる。
本発明の工作機械は、長期間の放置に伴う主軸の焼き付を含めた破損要因をユーザ側で回避することができる。
本発明の一実施形態に係る工作機械の正面図である。 工作機械の機械本体の斜視図である。 工作機械の制御系を示すブロック図である。 制御に関わる各種フラグの説明図である。 数値制御装置のメインルーチンのフローである。 数値制御装置の手動運転モードルーチンのフローである。 数値制御装置による割り込みルーチン機能の処理類チンのフローである。 数値制御装置の起動処理ルーチンのフローである。 数値制御装置の慣らし運転処理ルーチンのフローである。 慣らし運転中のディスプレイの表示例の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1、図2に示すように、本実施形態の工作機械である、マシニングセンタ1は、図示外のワークと工具とが相対移動することで、ワークに所望の切削加工(例えば、「フライス削り」、「穴開け」、「切削」等)を施すことができる工作機械である。マシニングセンタ1は、鋳鉄製の基台であるベース2と、ベース2の上部に設けた機械本体3(装置本体)と、ベース2の上部に固定したスプラッシュカバー4とを構成の主体とする。機械本体3は、ワークの切削加工を行う。ベース2は、Y軸方向(機械本体3の奥行き方向)に長い略直方体状の鋳造品である。ベース2の下部の四隅は、高さ調節可能な脚部2aを夫々有する。
次に、スプラッシュカバー4について説明する。図1に示すように、スプラッシュカバー4は、機械本体3とベース2の上部を覆う略直方体状の箱状のものである。スプラッシュカバー4はベース2の上部に固定している。このスプラッシュカバー4の内側に、機械本体3の加工領域を設けている。スプラッシュカバー4の前面に開口部(図示略)を設けている。
この開口部を開閉する1対のスライド式の開閉扉5,6を設けている。この開閉扉5,6の略中央に、矩形状のガラス窓部5a,6aを夫々設けている。開閉扉5の右端部に把手部5bを設け、開閉扉6の左端部に把手部6bを設けている。作業者が、これら把手部5b,6bを互いに離れる方向に開くことにより開口部を開き、ベース2の上部のテーブル10に対してワークの着脱を行うことができる。
正面開口部の右側に操作パネル80を設けている。この操作パネル80は、マシニングセンタ1を操作する正面視長方形状のものである。この操作パネル80は、テンキー、各種操作キーを備えたキーボード81とディスプレイ82(報知部)を有する。ディスプレイ82は、設定画面又は実行動作を表示するためのものであり、キーボード81の上部に設けている。
次に、機械本体3について説明する。図2に示すように、機械本体3はベース2の上側にあり、機械本体3が加工プログラムに基づいてワークの切削加工を行う。機械本体3は、コラム16と、主軸ヘッド7と、主軸9と、自動工具交換装置(ATC)20と、テーブル10とを構成の主体とする。直方体状のコラム16は、ベース2の後部にあるコラム座部17の上面に固定しており、且つ鉛直上方に延びている。主軸ヘッド7は、その内部に主軸9を回転可能に支持している。
自動工具交換装置20は、主軸ヘッド7の右側に設けている。自動工具交換装置20は、主軸9の先端に取り付けた工具ホルダを他の工具ホルダに交換する。工具ホルダは、図示しない各種加工用の工具を装着している。テーブル10は、ベース2の上部に設けている。テーブル10は、ワークを着脱可能に固定する。コラム16の背面側には、箱状の制御ボックス19を設けている。制御ボックス19は、その内側にマシニングセンタ1の動作を制御する数値制御装置50(図3参照)を有する。
次に、テーブル10の移動機構について説明する。図2に示すように、サーボモータからなるX軸モータ71(図3参照)はテーブル10をX軸方向(図1の紙面左右方向)へ移動させる。サーボモータからなるY軸モータ72(図3参照)はテーブル10をY軸方向(X軸方向と直交する方向)に移動させる。
このXY移動機構について説明する。1対のY軸送りガイドは、ベース2の上側においてベース2の長手方向(前後方向)に沿って延びている。この1対のY軸送りガイド上に直方体状の支持台12を移動可能に支持している。テーブル10の下側において、支持台12の上にはX軸方向に延びる1対のX軸送りガイド(図示略)を設けている。この1対のX軸送りガイドにテーブル10を移動可能に支持している。
このようなXY移動機構によって、X軸モータ71がボールねじ機構を介してテーブル10をX軸送りガイドに沿ってX軸方向に移動させる。Y軸モータ72が支持台12とテーブル10をボールねじ機構を介してY軸送りガイドに沿ってY軸方向に移動させる。
図2に示すように、テレスコピック式に収縮するテレスコピックカバー13,14が、テーブル10の左右両側でX軸送りガイドレールを覆っている。テレスコピックカバー15とY軸後カバーとが、支持台12の前後で夫々Y軸送りガイドレールを覆っている。テレスコピックカバー13,14,15とY軸後カバーとは、テーブル10がX軸方向とY軸方向の何れの方向に移動した場合でも、X軸送りガイドレールとY軸送りガイドレールを常に覆っている。それ故、テレスコピックカバー13,14,15とY軸後カバーは、加工領域から飛散する切粉及びクーラント液等が各ガイドレール上に落下するのを防止する。
次に、主軸ヘッド7の昇降機構について説明する。図2に示すように、コラム16の前面側で上下方向に延びるガイドレール(図示略)が、リニアガイドを介して主軸ヘッド7を昇降自在に案内している。コラム16の前面側に上下方向に延びるようにZ軸ねじシャフト(図示略)を配置している。主軸ヘッド7は、前記Z軸ねじシャフトと係合するナットと接続している。Z軸モータ73(図3参照)がZ軸ねじシャフトを正逆方向に回転駆動することで、主軸ヘッド7は上下方向に昇降駆動する(=送り機構部)。Z軸制御部63aは、数値制御装置50のCPU51からの制御信号に基づいてZ軸モータ73を駆動する。Z軸モータ73が駆動することで、主軸ヘッド7は昇降駆動する。
図2に示すように、自動工具交換装置20は、工具マガジン21と、工具交換アーム22とを有する。工具マガジン21は、工具を支持する工具ホルダを複数格納する。工具交換アーム22は、主軸9に取り付けた工具ホルダと他の工具ホルダとを把持し、且つ搬送して交換する。
次に、マシニングセンタ1の制御系の電気的構成について説明する。図3に示すように、数値制御装置50は、マイクロコンピュータを含んで構成してあり、入出力インタフェース54と、CPU51と、ROM52と、RAM53と、カウンタ55(カウンタ部)と、電源スイッチ56(電源スイッチ部)と、軸制御部61a〜64a,75aと、サーボアンプ61〜64と、微分器71b〜74bなどを有する。軸制御部61a〜64aは、夫々サーボアンプ61〜64に接続している。サーボアンプ61〜64は、夫々X軸モータ71、Y軸モータ72、Z軸モータ73、主軸モータ74に接続している。軸制御部75aはマガジンモータ75に接続している。
X軸モータ71、Y軸モータ72は、夫々、テーブル10をX軸方向、Y軸方向に移動させるものである。Z軸モータ73は、主軸ヘッド7をZ軸方向に昇降駆動させるものである。マガジンモータ75は工具マガジン21を回転移動させる為のものである。主軸モータ74は、主軸9を回転させる為のものである。以下、X軸モータ71、Y軸モータ72、Z軸モータ73、及び主軸モータ74を総称して、モータ71〜74という。モータ71〜74は、夫々エンコーダ71a〜74aを有する。
軸制御部61a〜64aは、CPU51からの移動指令量を受けて、電流指令量(モータトルク指令値)をサーボアンプ61〜64に出力する。サーボアンプ61〜64は、この指令を受けてモータ71〜74に駆動電流を出力する。軸制御部61a〜64aは、エンコーダ71a〜74aから位置フィードバック信号を受けて、位置のフィードバック制御を行う。微分器71b〜74bは、エンコーダ71a〜74aから入力した位置フィードバック信号を微分して速度フィードバック信号に変換し、軸制御部61a〜64aに速度フィードバック信号を出力する。
軸制御部61a〜64aは、微分器71b〜74bから速度フィードバック信号を受けて、速度フィードバックの制御を行う。電流検出器61b〜64bが、サーボアンプ61〜64からモータ71〜74に出力した駆動電流を検出する。電流検出器61b〜64bで検出した駆動電流を、軸制御部61a〜64aにフィードバックする。軸制御部61a〜64aはフィードバックされた駆動電流に基づいて電流(トルク)制御を行う。軸制御部75aは、CPU51からの移動指令量を受けて、マガジンモータ75を駆動する。
CPU51は、数値制御装置50で制御するメインコントローラである。これにより、数値制御装置50は、本実施形態に関わる機能として、必要に応じて、以下に示す判定部・駆動制限部・条件変更部・送り速度制限部・積算部・リミッタ、としての各機能をそれぞれ備え、対応する制御を実行する(詳細は後述する)。
(1)主軸モータ74の最高回転数よりも低い慣らし回転数で回転する慣らし運転を行う。
(2)規定期間を超えていると判定した場合にカウンタ55のカウントした放置期間が長いほど駆動制限による慣らし運転時間又は慣らし回転数の少なくとも一方の制限を主軸モータ74の駆動負荷が緩やかになる方向に変更する。
(3)慣らし運転が終了した際にはカウンタ55のカウント値をリセットする。主軸モータ74の最高回転数よりも低い回転数での加工を許容する新たな最大値とする。
(4)規定期間を超えていると判定した場合に主軸9を軸線方向に沿って送り出すZ軸モータ73の送り速度を制限する。
(5)規定期間を超えていると判定した後に主軸モータ74を駆動させた時間を積算する。
(6)主軸9を慣らし運転を行うことなく回転数の最高回転数を抑制して又は制限無しに駆動させた際の積算時間が所定時間を超えた場合に主軸9の最高回転数をさらに制限または駆動を強制的に停止する。
ROM52は、マシニングセンタ1の加工プログラムを機能させるメインの制御プログラムの他、本実施形態に関わる制御プログラム等を記憶している。RAM53は、ワークの加工プログラムや、図4に示す本実施形態の制御に関わる各種フラグ、その他管理テーブル等を記憶している。入出力インタフェース54は、キーボード81とディスプレイ82に接続している。
次に、本実施形態の要部である、マシニングセンタ1に備えられた数値制御装置50が実行する慣らし運転等の各制御について、図5乃至図9のフローに基づいて説明する。尚、図中Si(i=1,2・・・)は各ステップを示す。
図5は本実施形態に係る工作機械における数値制御装置50のメインルーチンのフローである。尚、ここでは電源スイッチ56がONされたか否かをトリガーとするが、電源スイッチ56が常時ONであった場合などを考慮して、主軸モータ74の駆動スイッチ(主軸回転スイッチ)がONされた場合をトリガーとすることも可能である。
数値制御装置50は、電源スイッチ56がONされると、既に作業者が長期間の不使用或いはメンテナンスとして慣らし運転を行う設定(例えば、手動運転スイッチON)を行っていることを考慮して慣らし運転要求フラグを読み出し(S1)、慣らし運転要求フラグがONであるかOFFであるかを確認する(S2)。
ここで、数値制御装置50は、慣らし運転フラグがONの場合には後述するステップのS8へと移行し、OFFの場合にはカウンタ55(CPU51の内部クロックでも良い)から現在日時を読み出すと共に(S3)、RAM53に記憶された前回電源スイッチ56がOFFされた際の日時を読み出し(S4)、これら新旧の日時から電源スイッチ56がOFFされていた期間を計算する(S5)。
さらに、数値制御装置50は、その電源OFF期間が予め規定した規定期間(例えば、1ヶ月)を超えているか否かを判定し(S6)、規定期間を超えていない場合には慣らし運転は必要ないとしてこのルーチンを終了する。また、規定期間を超えている場合には、慣らし運転を行う必要があると判定して、手動運転スイッチOFF等のマニュアルスイッチによる慣らし運転不要指示に関係なく慣らし運転要求フラグをONし(S7)、RAM53に記憶された慣らし運転時間をクリアしたうえで(S8)、ディスプレイ82に慣らし運転が必要である旨のメッセージ等でユーザに報知を行い(S9)、このルーチンを終了する。
図6は、本実施形態に係る工作機械における数値制御装置50の手動運転モードルーチンのフローである。このフローはキーボード81に設けた手動運転モード用スイッチが操作された場合及び手動運転に関するキーが操作された場合に起動する。尚、手動運転に関するキーは、手動運転モードの場合のみ操作可能となっている。また、慣らし運転モードキーは、手動運転モードの場合のみ有効である。
数値制御装置50は、図5で示したメインルーチンでの慣らし運転の必要性から、慣らし運転モードキーが操作(ON)されたか否かを監視し(S11)、慣らし運転モードキーが操作された場合、慣らし運転モードフラグの状態を監視する(S12)。慣らし運転モードフラグがONの場合、数値制御装置50は慣らし運転モードフラグをOFFにし(S13)、このルーチンを終了する。この場合、慣らし運転をキャンセルしたことになる。また、S12において、慣らし運転モードフラグがOFFの場合、数値制御装置50は慣らし運転モードフラグをONにし(S14)、このルーチンを終了する。慣らし運転を実行する前に、他のキー操作を可能にする為に、ここでは一度処理を終了している。一方、S11において、数値制御装置50は、慣らし運転モードキーが操作されていない場合、主軸回転スイッチがONされたか否かを監視し(S15)、主軸回転スイッチがONされなかった場合(OFF)、このルーチンを終了する。
数値制御装置50は、主軸回転スイッチがONされると慣らし運転モードフラグを監視する(S16)。
慣らし運転モードフラグがONの場合、数値制御装置50は、慣らし運転中フラグをONし(S17)、カウンタ55の慣らし運転時間の残り時間をセットしてカウントダウンを開始すると共に(S18)、慣らし運転処理ルーチンを実行する(S19)。尚、このカウントダウンの詳細を含め、慣らし運転処理ルーチンの詳細は後述する。
次に、数値制御装置50は、慣らし運転処理ルーチンの終了により慣らし運転要求フラグをOFFし(S20)、慣らし運転中フラグもOFFして(S21)、このルーチンを終了する。
S15において、主軸回転スイッチ、慣らし運転モードキー以外のモードキーが操作された場合、数値制御装置50は、該操作されたモードキーの処理を実行するためにこのルーチンを終了して各モードのルーチンへと移行する。
図7は、本実施形態に係る工作機械における数値制御装置50による割り込みルーチン機能の処理類チンのフローである。
数値制御装置50は、割り込み処理要求があると、慣らし運転中であるか否か(S31)及び通常動作であるNCのメモリ運転中であるか否か(S32)、を監視し、慣らし運転中でもメモリ運転中でもない場合、ルーチンを終了する。
また、数値制御装置50は、慣らし運転中である場合には、この慣らし運転を優先させるために慣らし運転が終了するまでの残り時間をディスプレイ82に表示し(S33)、このルーチンを終了する。メモリ運転中である場合、数値制御装置50は慣らし運転要求フラグを監視する(S34)。
数値制御装置50は、慣らし運転要求フラグがOFFであればこのルーチンを終了し、慣らし運転要求フラグがONの場合には慣らし運転を行わないまま加工を行っている状態であるため、慣らし運転要求中運転時間をカウンタ55にカウントアップさせ、その積算時間をディスプレイ82に表示してユーザに報知する(S35)。
数値制御装置50は、この積算時間が所定時間に達した場合、主軸9の焼き付きが発生し易くなっているとして、主軸モータ47(駆動モータ部)の駆動を停止したり、最大回転数を落とすなどの処理を行うことができる。
図8は、本実施形態に係る工作機械における数値制御装置50の起動処理ルーチンのフローである。この起動処理は、自動運転時に起動し、ユーザがプログラム番号と共に指令を書き込んだ加工プログラムに基づいて動作する。この自動運転モードにして、プログラム番号を入力した後、起動キーを押すと、このルーチンを処理する。
数値制御装置50は、加工プログラムの1ブロック解釈を行い(S41)、解釈したブロックが主軸指令であるか否かを判定する(S42)。主軸指令であった場合、慣らし運転要求フラグがONになっている状況であるか否かを判定し(S43)、主軸9の回転数が上限値以上に設定されているか否かを判定する(S44)。
数値制御装置50は、これら各ルーチンがNoの場合、主軸回転数フラグをOFFとし(S45)、Yesの場合、主軸回転数フラグをONとして(S46)、主軸回転数の上限値を予め規定された回転数へと設定変更を行う(S47)。ここでの設定変更は、慣らし運転が必要となっているにも拘らず、強制的に主軸9を回転させるものであるから、慣らし運転の必要としていない条件での主軸9の上限回転数に対して設定変更する上限回転数は主軸9の焼き付を防止するとの観点から、少ない回転数に設定変更される。
この後、数値制御装置50は、主軸9の送り軸方向に沿う切削送り指令(Z軸モータ73の駆動量)の有無を判定し(S48)、切削送り指令が無い場合には後述するステップのS52へと移行し、切削送り指令が有る場合には、主軸回転数フラグがONであるか否かが判定される(S49)。
数値制御装置50は、ステップS49で切削送り指令があるとの判定から、主軸9の最高回転数の上限値の場合(S47)と同様に、主軸9への負担を軽くすると共に、上限変更した回転数に応じた送り速度となるようにZ軸モータ73の回転速度を緩やかな方向に変更するように再計算を行い(S50)、その設定変更した送り速度で切削加工を実行する(S51)。
そして、数値制御装置50は、RAM53に記憶された加工プログラムに全ブロックに対する加工を行ったか(プログラムエンド)否かが判定され(S52)、全ブロック終了の場合にはこのルーチンを終了し、全ブロックの加工が終了していない場合には、次の加工プログラムのブロック処理を行うためにステップS41にループし、加工プログラムの次ブロックの解釈を開始する。
図9は、本実施形態に係る工作機械における数値制御装置50の慣らし運転処理ルーチンのフロー、図10は慣らし運転中のディスプレイ82の表示例の説明図である
数値制御装置50は、主軸9の回転数を1000回転(秒)に設定すると共にカウンタ55のカウント値を『0』に設定し(S61)、主軸9を回転させる(S62)。
数値制御装置50は、主軸9を上記条件で15秒間回転させ(S63)、一旦主軸9を停止させ(S64)、45秒後に(S65)カウンタ55のカウント値を『1』カウントアップし(S66)、そのカウント値が『5』になるまで(S67)このS61〜S67のルーチンを繰り返す。
数値制御装置50は、S61〜S67のルーチンを5回繰り返したら、主軸9をさらに300秒間回転させ(S68,S69)、主軸9の現在回転数がパラメータ設定された最高回転数に達したか否かを判定する(S70)。
数値制御装置50は、慣らし運転時での主軸9の回転数が最高回転数に達していない場合には、カウンタ55を再度『0』にリセットする(S71)と共に、主軸9の回転数を1000回転追加し(S72)、以降、主軸9の回転数が最高回転数に達するまでS62〜S71を繰り返し、最高回転数に達したらばこの慣らし運転ルーチンを終了する。
以上説明したように、上記実施形態によれば、装置本体への電源供給をON/OFFする電源スイッチ56と、被加工物を加工する工具を備えた主軸9を回転駆動する主軸モータ(駆動モータ部)74と、電源スイッチ56をOFFしている期間又は主軸モータ74が駆動していない期間の少なくとも何れか一方の期間を放置期間としてカウントするカウンタ55と、放置期間が予め規定した期間を超えているか否かを判定する数値制御装置(判定部)50と、数値制御装置50が規定期間を超えていると判定した場合にその旨をユーザに報知するディスプレイ(報知部)82と、を有し、数値制御装置50は、規定期間を超えていると判定した場合に主軸モータ74の駆動を制限することにより、長期間の放置に伴う主軸の焼き付を含めた破損要因をユーザ側で回避することができる。
1 マシニングセンタ(工作機械)
3 機械本体
9 主軸
74 主軸モータ(駆動モータ部)
50 数値制御装置(駆動制限部・条件変更部・送り速度制限部・積算部・リミッタ)
53 RAM
55 カウンタ
56 電源スイッチ
82 ディスプレイ(報知部)

Claims (9)

  1. 装置本体への電源供給をON/OFFする電源スイッチ部と、
    被加工物を加工する工具を備えた主軸を回転駆動する駆動モータ部と、
    前記電源スイッチ部をOFFしている期間又は前記駆動モータ部が駆動していない期間の少なくとも何れか一方の期間を放置期間としてカウントするカウンタ部と、
    前記放置期間が予め規定した期間を超えているか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が前記規定期間を超えていると判定した場合にその旨をユーザに報知する報知部と、
    を有することを特徴とする工作機械。
  2. 前記判定部が前記規定期間を超えていると判定した場合に前記駆動モータ部の駆動を制限する駆動制限部と、
    を有することを特徴する請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記駆動制限部は、前記駆動モータ部の最高回転数よりも低い慣らし回転数で回転する慣らし運転を行う
    ことを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記報知部は、前記駆動制限部による慣らし運転中に慣らし運転終了までに必要な時間を報知する
    ことを特徴とする請求項3に記載の工作機械。
  5. 前記駆動制限部は、慣らし運転が終了した際には前記カウンタ部のカウント値をリセットする
    ことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の工作機械。
  6. 前記駆動制限部は、前記駆動モータ部の最高回転数よりも低い回転数での加工を許容する新たな最大値とする
    ことを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
  7. 前記主軸を軸線方向に沿って送り出す送り機構部と、
    前記判定部が規定期間を超えていると判定した場合に前記送り機構部の送り速度を制限する送り速度制限部と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の工作機械。
  8. 前記判定部が規定期間を超えていると判定した後に前記駆動モータを駆動させた時間を積算する積算部と、を有し、
    前記報知部は、前記積算部で積算された積算時間を報知する
    ことを特徴とする請求項7に記載の工作機械。
  9. 前記主軸を慣らし運転を行うことなく回転数の最高回転数を抑制して又は制限無しに駆動させた際の前記積算部による積算時間が所定時間を超えた場合に前記駆動部の最高回転数をさらに制限または駆動を強制的に停止するリミッタ部と、
    を有することを特徴とする請求項8に記載の工作機械。
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