JP2010234450A - 数値制御式工作機械及びその工具交換方法 - Google Patents

数値制御式工作機械及びその工具交換方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 予備工具の装着ミスや数値制御装置に対する予備工具の登録ミスを早期に発見することができ、不良ワークの発生を抑制できる数値制御式工作機械及びその工具交換方法を提供すること。
【解決手段】 予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工を終了した場合は(S16;Yes)、数値制御装置50が初品検査信号を出力し、ディスプレイ82に最初のワークの加工を終了した旨を表示させる(S18)。加工終了したワークの個数を示すワークカウンタを1だけカウントアップさせ(S19)、加工に使用した予備工具の工具番号とワークカウンタの数値をRAM53のワークメモリに記憶させて(S20)、サイクル終了信号を出力する(S21)。作業者がキーボード81を介して解除信号を入力するまで、予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止する(S22)。
【選択図】 図10

Description

本発明は、数値制御式工作機械及びその工具交換方法に関し、特に主軸に装着された工具の寿命が残っていない場合に、この工具と同種の予備工具に交換可能に構成したものに関する。
従来、自動工具交換装置を備えた数値制御式工作機械は、工具マガジンに収納された複数の工具の中から選択した工具を主軸に装着し、ワークと工具とを相対移動させることで、ワークに所望の切削加工するように構成してある。加工時に主として使用される主工具とこれと同種の予備工具を工具ホルダに装着しておき、主工具と予備工具とを同一の工具グループとしこれらの工具の寿命時間を数値制御装置に予め登録しておく。主工具の加工に供した使用時間がその工具の寿命時間に達した場合、自動工具交換装置により予備工具に交換し加工を継続する。このような構成の装置が、例えば特許文献1に開示してある。
特許文献1に記載の工具交換装置及び工具交換方法では、主軸に装着された工具の寿命時間が残っていない場合、次に実行するブロックが位置決めのときは工具交換を速やかに実行させる。次に実行するブロックが切削移動のときには、加工動作を中断して工具交換を実行させないようにして、ワークの切削面に段差が発生するのを防止する。
特開2001−105265号公報
しかし、予備工具を数値制御装置に予め登録する場合に、作業者が誤って異なる工具グループに登録する可能性がある。また、予備工具を工具ホルダに取付ける際に異なる工具ホルダに装着する可能性もある。このような登録ミスや装着ミスが発生した場合に継続して加工を行うと、大量の不良ワークを発生させることになる。それ故、予備工具の装着ミスや数値制御装置に対する予備工具の登録ミスを早期に発見できることが望ましい。
本発明の目的は、予備工具の装着ミスや数値制御装置に対する予備工具の登録ミスを早期に発見することができ、不良ワークの発生を抑制できる数値制御式工作機械及びその工具交換方法を提供することである。
請求項1の数値制御式工作機械は、主軸に装着された工具と工具マガジンに収納された複数の工具の中から所望の工具とを交換可能な工具交換装置と、この工具交換装置を制御すると共に加工プログラムに基づいてワークに加工を施すように機械本体を制御する数値制御装置とを有する数値制御式工作機械において、前記数値制御装置は、前記複数の工具に対して、工具毎に使用した使用時間を累積的に計時する使用時間計時手段と、前記複数の工具に対して工具毎に寿命時間を記憶した寿命時間記憶手段と、前記使用時間計時手段の計時内容と、前記寿命時間記憶手段の寿命時間とに基づいて主軸に装着されている工具の寿命が残っているか否か判断する工具寿命判断手段と、前記工具寿命判断手段により前記寿命が残っていないと判断された場合、前記工具マガジンに収納された複数の工具の中から前記主軸に装着されている工具と同種の予備工具に交換するように制御する予備工具交換手段と、前記予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工終了時にその旨を報知する報知手段と、前記報知手段による報知を行った際に前記予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止するプログラム実行禁止手段とを備えたことを特徴としている。
この数値制御式工作機械では、使用時間計時手段が複数の工具に対して工具毎に使用した使用時間を累積的に計時し、寿命時間記憶手段が複数の工具に対して工具毎に寿命時間を記憶している。最初に工具寿命判断手段が、使用時間計時手段の計時内容と、寿命時間記憶手段の寿命時間とに基づいて主軸に装着されている工具の寿命が残っているか否か判断する。工具寿命判断手段により寿命が残っていないと判断された場合、予備工具交換手段が工具マガジンに収納された複数の工具の中から主軸に装着されている工具と同種の予備工具に交換するように制御する。予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工終了時に報知手段がその旨を報知し、プログラム実行禁止手段が予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止する。
これにより、次の加工プログラムの実行を停止させた状態で、予備工具を使用して加工を行った最初のワークについての検査を安全に行うことができる。この検査結果に基づいて、予備工具の装着ミスや数値制御装置に対する予備工具の登録ミスを早期に発見することができる。
請求項2の数値制御式工作機械は、請求項1の発明において、前記数値制御装置に、前記予備工具により加工された最初のワークの検査が行われたか否かを判断する検査判断手段と、前記各工具により加工された部位の検査に要する検査時間を予め記憶した検査時間記憶手段とを設け、前記予備工具交換手段は、主軸に装着された工具の残り寿命時間が前記検査の検査時間の1倍以上且つ2倍未満になったときに、前記予備工具に交換するように制御することを特徴としている。
請求項3の数値制御式工作機械は、請求項2の発明において、前記数値制御装置に、前記報知手段による報知を行った際に前記予備工具交換手段により交換された交換前の工具に戻すように制御する工具復帰手段を設けたことを特徴としている。
請求項4の数値制御式工作機械の工具交換方法は、主軸に装着された工具と工具マガジンに収納された複数の工具の中から所望の工具とを交換可能な工具交換装置と、この工具交換装置を制御すると共に加工プログラムに基づいてワークに加工を施すように機械本体を制御する数値制御装置とを有する数値制御式工作機械の工具交換方法において、前記数値制御装置に、前記複数の工具に対して工具毎に使用した使用時間を累積的に計時する使用時間計時手段と、前記複数の工具に対して工具毎に寿命時間を記憶した寿命時間記憶手段とを予め設けておき、前記使用時間計時手段の計時内容と、前記寿命時間記憶手段の寿命時間とに基づいて主軸に装着されている工具の寿命が残っているか否か判断する第1ステップと、前記寿命が残っていないと判断された場合、前記工具マガジンに収納された複数の工具の中から前記主軸に装着されている工具と同種の予備工具に交換するように制御する第2ステップと、前記予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工終了時にその旨を報知する第3ステップと、前記予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止する第4ステップとを備えたことを特徴としている。
この数値制御式工作機械の工具交換方法では、最初に使用時間計時手段の計時内容と、寿命時間記憶手段の寿命時間とに基づいて主軸に装着されている工具の寿命が残っているか否か判断する。寿命が残っていないと判断された場合、工具マガジンに収納された複数の工具の中から主軸に装着されている工具と同種の予備工具に交換するように制御する。予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工終了時にその旨を報知し、予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止する。これにより、請求項1の場合と同様の作用を奏する。
請求項5の数値制御式工作機械の工具交換方法において、請求項4の発明において、前記数値制御装置に、前記各工具により加工された部位の検査に要する検査時間を予め記憶した検査時間記憶手段を予め設けておき、前記第2ステップにおいて、主軸に装着された工具の残り寿命時間が前記検査の検査時間の1倍以上且つ2倍未満になったときに、前記予備工具に交換するように制御することを特徴としている。
請求項6の数値制御式工作機械の工具交換方法において、請求項5の発明において、前記第3ステップにおいて、前記第2ステップで交換された交換前の工具に戻すように制御することを特徴としている。
請求項1の発明によれば、数値制御装置に、使用時間計時手段と、寿命時間記憶手段と、工具寿命判断手段と、予備工具交換手段と、予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工終了時にその旨を報知する報知手段と、報知手段による報知を行った際に予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止するプログラム実行禁止手段とを備えたので、予備工具を使用して加工を行った最初のワークの検査結果に基づいて、予備工具の装着ミスや数値制御装置に対する予備工具の登録ミスを早期に発見することができる。それ故、予備工具の装着ミスや登録ミスがあった場合に、予備工具を正しい工具ホルダに装着したり、数値制御装置に対する予備工具の登録内容を修正することで、次回以降の加工において不良ワークの発生を防止できる。
また、次の加工プログラムの実行を停止させた状態で、最初のワークの検査を安全に行うことができるので、予備工具の装着ミスや登録ミスがあった場合にも大量の不良ワークが発生しない。
請求項2の発明によれば、数値制御装置に、検査判断手段と検査時間記憶手段とを設け、予備工具交換手段は、主軸に装着された工具の残り寿命時間が検査の検査時間の1倍以上且つ2倍未満になったときに、予備工具に交換するように制御するので、予備工具に交換する前の元の工具に交換した場合、次の加工プログラムを実行させることができる。次の加工プログラムを実行中に、予備工具を使用して加工された最初のワークの検査を行うことができるので、加工作業の中断時間を短縮することができ効率化を図ることができる。
請求項3の発明によれば、数値制御装置に、報知手段による報知を行った際に予備工具交換手段により交換された交換前の工具に戻すように制御する工具復帰手段を設けたので、予備工具に交換する前の元の工具に自動で交換することができる。それ故、元の工具に戻すために加工プログラム中に工具交換指令を設定する必要がなくなり、作業能率が向上する。
請求項4の発明によれば、主軸に装着されている工具の寿命が残っていないと判断された場合、工具マガジンに収納された複数の工具の中から主軸に装着されている工具と同種の予備工具に交換するように制御し、予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工終了時にその旨を報知し、予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止するので、請求項1の場合と同様の効果を奏する。
請求項5の発明によれば、数値制御装置に、各工具により加工された部位の検査に要する検査時間を予め記憶した検査時間記憶手段を予め設けておき、主軸に装着された工具の残り寿命時間が検査の検査時間の1倍以上且つ2倍未満になったときに、予備工具に交換するように制御するので、請求項2の場合と同様の効果を奏する。
請求項6の発明によれば、報知を行った際に交換前の工具に戻すように制御するので、請求項3の場合と同様の効果を奏する。
本発明の実施例に係る数値制御式工作機械の正面図である。 工作機械の機械本体の斜視図である。 工作機械の制御系を示すブロック図である。 工具マガジンの正面図である。 RAMに記憶した登録テーブルを示す図である。 RAMに記憶した工具管理テーブルを示す図である。 RAMに記憶した主工具/予備工具管理テーブルを示す図である。 予備工具交換制御プログラムの一部である。 予備工具交換制御プログラムの残部である。 実施例2の図5相当図である。 実施例2の図6相当図である。 実施例2における予備工具交換制御プログラムの一部である。 実施例2における予備工具交換制御プログラムの残部である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する。
図1、図2に示すように、マシニングセンタ(数値制御式工作機械)1は、図示外のワークと工具とが相対移動することで、ワークに所望の切削加工(例えば、「フライス削り」、「穴開け」、「切削」等)を施すことができる工作機械である。マシニングセンタ1は、鋳鉄製の基台であるベース2と、ベース2の上部に設けた機械本体3と、ベース2の上部に固定したスプラッシュカバー4とを構成の主体とする。機械本体3は、ワークの切削加工を行う。ベース2は、Y軸方向(機械本体3の奥行き方向)に長い略直方体状の鋳造品である。ベース2の下部の四隅は、高さ調節可能な脚部2aを夫々備えている。
次に、スプラッシュカバー4について説明する。
図1に示すように、スプラッシュカバー4は、機械本体3とベース2の上部を覆う略直方体状の箱状のものである。スプラッシュカバー4はベース2の上部に固定してある。このスプラッシュカバー4の内側に、機械本体3の加工領域を設けてある。スプラッシュカバー4の前面に開口部(図示略)を設けてある。
この開口部を開閉する1対のスライド式の開閉扉5,6を設けてある。この開閉扉5,6の略中央に、矩形状のガラス窓部5a,6aを夫々設けてある。開閉扉5の右端部に把手部5bを設け、開閉扉6の左端部に把手部6bを設けてある。作業者が、これら把手部5b,6bを互いに離れる方向に開くことにより開口部を開き、ベース2の上部のテーブル10に対してワークの着脱を行うことができる。
正面開口部の右側に操作パネル80を設けてある。この操作パネル80は、マシニングセンタ1を操作する正面視長方形状のものである。この操作パネル80は、テンキー、各種操作キーを備えたキーボード81とディスプレイ82を有する。ディスプレイ82は、設定画面又は実行動作を表示するためのものであり、キーボード81の上部に設けてある。
次に、機械本体3について説明する。
図2に示すように、機械本体3はベース2の上側にあり、機械本体3が加工プログラムに基づいてワークの切削加工を行う。機械本体3は、コラム16と、主軸ヘッド7と、主軸9と、自動工具交換装置(ATC)20と、テーブル10とを構成の主体とする。直方体状のコラム16は、ベース2の後部にあるコラム座部17の上面に固定しており、且つ鉛直上方に延びている。主軸ヘッド7は、その内部に主軸9を回転可能に支持している。
自動工具交換装置20は、主軸ヘッド7の右側に設けてある。自動工具交換装置20は、主軸9の先端に取付けた工具ホルダを他の工具ホルダに交換する。工具ホルダは、工具18(図4参照)を装着している。テーブル10は、ベース2の上部に設けてある。テーブル10は、ワークを着脱可能に固定する。コラム16の背面側には、箱状の制御ボックス19を設けてある。制御ボックス19は、その内側にマシニングセンタ1の動作を制御する数値制御装置50(図3参照)を備えている。
次に、テーブル10の移動機構について説明する。
図2に示すように、サーボモータからなるX軸モータ71(図3参照)はテーブル10をX軸方向(図2の左右方向)へ移動させる。サーボモータからなるY軸モータ72(図3参照)はテーブル10をY軸方向に移動させる。
このXY移動機構について説明する。
1対のY軸送りガイドは、ベース2の上側においてベース2の長手方向(前後方向)に沿って延びている。この1対のY軸送りガイド上に直方体状の支持台12を移動可能に支持している。テーブル10の下側において、支持台12の上にはX軸方向に延びる1対のX軸送りガイド(図示略)を設けてある。この1対のX軸送りガイドにテーブル10を移動可能に支持している。
このようなXY移動機構によって、X軸モータ71がボールねじ機構を介してテーブル10をX軸送りガイドに沿ってX軸方向に移動させる。Y軸モータ72が支持台12とテーブル10をボールねじ機構を介してY軸送りガイドに沿ってY軸方向に移動させる。
図2に示すように、テレスコピック式に収縮するテレスコピックカバー13,14が、テーブル10の左右両側でX軸送りガイドレールを覆っている。テレスコピックカバー15とY軸後カバーとが、支持台12の前後で夫々Y軸送りガイドレールを覆っている。テレスコピックカバー13,14,15とY軸後カバーとは、テーブル10がX軸方向とY軸方向の何れの方向に移動した場合でも、X軸送りガイドレールとY軸送りガイドレールを常に覆っている。それ故、テレスコピックカバー13,14,15とY軸後カバーは、加工領域から飛散する切粉及びクーラント液等が各ガイドレール上に落下するのを防止する。
次に、主軸ヘッド7の昇降機構について説明する。
図2に示すように、コラム16の前面側で上下方向に延びるガイドレール(図示略)が、リニアガイドを介して主軸ヘッド7を昇降自在に案内している。ナット(図示略)がコラム16の前面側に上下方向に延びるように設けたZ軸モータ73(図3参照)がZ軸ねじシャフトを正逆方向に回転駆動することで、主軸ヘッド7は上下方向に昇降駆動する。Z軸制御部63aは、数値制御装置50のCPU51からの制御信号に基づいてZ軸モータ73を駆動する。Z軸モータ73が駆動することで、主軸ヘッド7は昇降駆動する。
図2に示すように、自動工具交換装置20は、工具マガジン21と、工具交換アーム22とを備えている。工具マガジン21は、工具18を支持する工具ホルダを複数格納する。工具交換アーム22は、主軸9に取付けた工具ホルダと他の工具ホルダとを把持し、且つ搬送して交換する。図4に示すように、工具マガジン21は、その内側に複数の工具ポット23と、搬送機構25とを備えている。工具ポット23は、工具ホルダを支持する。搬送機構25は、工具ポット23を工具マガジン21内で搬送する。
移送機構25は、マガジンベース24の内側に回転可能に配設された一対のスプロケット26,27と、このスプロケット26,27の間に掛け渡された無端状のチェーン28と、チェーン28の外周側に固着されたブラケット29などを備えている。複数の工具ポット23は、夫々ブラケット29に取付けてあり、一方のスプロケット26がマガジンモータ75(図3参照)によって回転駆動されると、チェーン28と共に循環する経路を移送するようになっている。
複数の工具ポット23は、何れもブラケット29に対して回動可能に取付けてあるが、工具ポット23の移送経路において大部分の範囲では、マガジンベース24の外周部の内壁面24aが工具ポット23に接触する状態にある。そのため、この内壁面24aが工具ポット23の回動を規制する状態となり、工具ポット23は、工具18を正面に向けた状態(以下、格納状態という)を維持する。
マガジンベース24の下端側には割出口24bを形成してあり、この割出口24bが形成された位置(以下、割出位置という)に限り、工具ポット23が、格納状態から工具18を下方に向けた状態(図示2点鎖線で示す状態;以下、交換可能状態という)まで回動可能となっている。この割出位置には、工具ポット23を格納状態または交換可能状態へと回動させる図示しない傾倒機構が配設してある。
マガジンベース24の上部には、アクチュエータケース30が設けてあり、このアクチュエータケース30の内部に、スプロケット26を駆動するためのマガジンモータ75などを収納してある。
次に、マシニングセンタ1の制御系の電気的構成について説明する。
図3に示すように、数値制御装置50は、マイクロコンピュータを含んで構成してあり、入出力インタフェース54と、CPU51と、ROM52と、RAM53と、軸制御部61a〜64a,75aと、サーボアンプ61〜64と、微分器71b〜74bなどを備えている。軸制御部61a〜64aは、夫々サーボアンプ61〜64に接続している。サーボアンプ61〜64は、夫々X軸モータ71、Y軸モータ72、Z軸モータ73、主軸モータ74に接続している。軸制御部75aはマガジンモータ75に接続している。
X軸モータ71、Y軸モータ72は、夫々、テーブル10をX軸方向、Y軸方向に移動させるものである。Z軸モータ73は、主軸ヘッド7をZ軸方向に昇降駆動させるものである。マガジンモータ75は工具マガジン21を回転移動させる為のものである。主軸モータ74は、前記主軸9を回転させる為のものである。以下、X軸モータ71、Y軸モータ72、Z軸モータ73、及び主軸モータ74を総称して、モータ71〜74という。モータ71〜74は、夫々エンコーダ71a〜74aを備えている。
軸制御部61a〜64aは、CPU51からの移動指令量を受けて、電流指令量(モータトルク指令値)をサーボアンプ61〜64に出力する。サーボアンプ61〜64は、この指令を受けてモータ71〜74に駆動電流を出力する。軸制御部61a〜64aは、エンコーダ71a〜74aから位置フィードバック信号を受けて、位置のフィードバック制御を行う。微分器71b〜74bは、エンコーダ71a〜74aから入力した位置フィードバック信号を微分して速度フィードバック信号に変換し、軸制御部61a〜64aに速度フィードバック信号を出力する。
軸制御部61a〜64aは、微分器71b〜74bから速度フィードバック信号を受けて、速度フィードバックの制御を行う。電流検出器61b〜64bが、サーボアンプ61〜64からモータ71〜74に出力した駆動電流を検出する。電流検出器61b〜64bで検出した駆動電流を、軸制御部61a〜64aにフィードバックする。軸制御部61a〜64aはフィードバックされた駆動電流に基づいて電流(トルク)制御を行う。
軸制御部75aは、CPU51からの移動指令量を受けて、マガジンモータ75を駆動する。
CPU51は、内部クロックに基づいて時間を計時するタイマーを内蔵しており、複数の工具18に対して工具毎に使用した使用時間を累積的に計時する使用時間計時手段としても機能する。ROM52は、マシニングセンタ1の加工プログラムを機能させるメインの制御プログラム、図8、図9に示す予備工具交換制御の制御プログラム等を記憶している。RAM53は、ワークの加工プログラム、図5に示す登録テーブル、図6に示す工具管理テーブル、図7に示す主工具/予備工具管理テーブル等を記憶している。入出力インタフェース54は、キーボード81とディスプレイ82に接続している。
次に、RAM53に記憶している各種テーブルについて説明する。
図5に示すように、登録テーブルは、加工に使用する工具18の優先順位を工具グループ毎に登録するためのテーブルである。登録テーブルは、作業者がキーボード81を介して工具番号を入力することで登録することができる。
図6に示すように、工具管理テーブルは工具グループ毎に、優先順位と工具番号と寿命時間と使用時間とを記憶するテーブルである。工具番号として、登録テーブルで登録された工具番号を記憶する。寿命時間として、作業者がキーボード81を介して入力された工具毎の寿命時間を記憶する。使用時間として、数値制御装置50において累積的に計時した工具毎に使用した使用時間を記憶する。尚、図6のテーブルは工具グループ番号102の工具管理テーブルである。
図7に示すように、主工具/予備工具管理テーブルは、主工具と予備工具の工具番号を記憶するテーブルであり、予備工具交換制御の実行中に工具管理テーブルに基づいて作成される。主工具/予備工具管理テーブルでは、工具管理テーブルにおいて寿命が残っている工具18の中から、優先順位が最も高い工具(本実施例においては工具番号7の工具)が加工時に主として使用される主工具として登録され、優先順位が2番目に高い工具(本実施例においては工具番号8の工具)が主工具と同種の予備工具として登録される。尚、図7のテーブルは工具グループ番号102の主工具/予備工具管理テーブルであり、RAM53が寿命時間記憶手段に相当する。
次に、数値制御装置50が実行する予備工具交換制御について、図8、図9のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=1,2・・・)は各ステップを示す。
数値制御装置50が予備工具交換制御を実行すると、起動信号が入力されたか否かを判断する。作業者がキーボード81を介して起動信号を入力した場合(S1;Yes)、加工プログラムをRAM53からロードする。工具管理テーブルに基づいて主工具/予備工具管理テーブルを作成した後(S2)、予備工具交換フラグFaを0にリセットする(S3)。
次に、後述する使用時間カウンタの計時内容と、工具管理テーブルに記憶した工具18の寿命時間とに基づいて主軸9に装着されている工具18の寿命が残っているか否かを判断する。工具18の寿命が残っている場合(S4;Yes)、加工プログラムの1ブロック解釈を行い(S5)、解釈したブロックが工具交換指令であるか否かを判断する。工具交換指令である場合(S6;Yes)、主軸9に装着された工具18の使用時間カウンタのカウントアップを停止させる(S8)。尚、使用時間カウンタは、複数の工具18に対して工具毎に使用した使用時間を累積的に計時するためのカウンタである。但し、加工プログラムの1ブロック目を解釈した時点では、まだ使用時間カウンタのカウントアップを開始していないので、S8を実行しない。
一方、工具18の寿命時間が残っていない場合は(S4;No)、工具マガジン21に収納された複数の工具18の中から主軸9に装着されている工具18と同種の予備工具に交換するために、主軸9に装着された工具18と同じ工具グループの工具18への工具交換指令を作成し(S7)、S8へ移行する。S9においては、指令された工具グループの主工具の寿命が残っているか否かを判断する。主工具の寿命が残っている場合(S9;Yes)、自動工具交換装置20に主工具への工具交換を実行させる(S12)。
S9において、指令された工具グループの主工具の寿命が残っていない場合は(S9;No)、主工具/予備工具管理テーブルを更新する(S10)。例えば主工具/予備工具管理テーブルにおいて、初期状態で主工具に工具番号6、予備工具に工具番号7の工具18が登録されていた場合を考える。この場合、主工具として登録されている工具番号6の工具18の登録を抹消し、図7に示すように、予備工具として登録されている工具番号7の工具18を主工具として登録する。また、工具管理テーブルにおいて、優先順位3の工具として登録されている工具番号8の工具18を予備工具として登録する。
予備工具交換フラグFaを1にセットし、且つ指令された工具グループの主工具の工具番号をRAM53のワークメモリに記憶させた後(S11)、自動工具交換装置20に主工具への工具交換を実行させる(S12)。主軸9に装着された工具18の使用時間カウンタのカウントアップを開始した後(S13)、加工プログラムの1ブロック解釈を行う(S5)。
S6において工具交換指令でない場合に(S6;No)、サイクル終了指令でない場合は(S14;No)、指令に基づく処理を実行させた後(S17)、S5へ移行する。
サイクル終了指令である場合は(S14;Yes)、主軸9に装着された工具18の使用時間カウンタのカウントアップを停止させる(S15)。
S16においては、予備工具交換フラグFaが1であるか否か、つまり、予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工を終了したか否かを判断する。予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工を終了した場合は(S16;Yes)、初品検査信号を出力し、ディスプレイ82に最初のワークの加工を終了した旨を表示させる(S18)。加工終了したワークの個数を示すワークカウンタを1だけカウントアップさせてから(S19)、加工に使用した予備工具の工具番号とワークカウンタの数値をRAM53のワークメモリに記憶させて(S20)、サイクル終了信号を出力する(S21)。
作業者がキーボード81を介して解除信号を入力するまで、予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止する(S22)。ここで、作業者は、予備工具を使用して加工を行った最初のワークの検査(以下、初品検査という)を行う。初品検査が終了し、作業者がキーボード81を介して解除信号を入力した場合(S22;Yes)、次の加工プログラムの実行禁止を解除してS1へ移行する。一方、予備工具交換フラグFaが0、つまり、主工具により加工を行ったワークの加工を行った場合又は予備工具により加工を行った2つ目以降のワークの加工を終了した場合は(S16;No)、ワークカウンタを1だけカウントアップさせてから(S23)、サイクル終了信号を出力した後(S24)、予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止することなくS1へ移行する。
尚、S4を実行する数値制御装置50が工具寿命判断手段に相当し、S12を実行する数値制御装置50が予備工具交換手段に相当し、S18を実行する数値制御装置50が報知手段に相当し、S22を実行する数値制御装置50がプログラム実行禁止手段に相当する。
次に、以上説明したマシニングセンタ1及びその工具交換方法の作用、効果について説明する。
ワークの加工中に、数値制御装置50が主軸9に装着されている工具18の寿命が残っていないと判断した場合、工具マガジン21に収納された複数の工具18の中から主軸9に装着されている工具18と同種の予備工具に交換するように制御する。数値制御装置50が、予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工終了時にその旨をディスプレイ82に表示させると共に、予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止するので、初品検査結果に基づいて、予備工具の装着ミスや数値制御装置50に対する予備工具の登録ミスを早期に発見することができる。
それ故、予備工具の装着ミスや登録ミスがあった場合に、予備工具を正しい工具ホルダに装着したり、数値制御装置50に対する予備工具の登録内容を修正することで、次回以降の加工において不良ワークの発生を防止できる。また、次の加工プログラムの実行を停止させた状態で、初品検査を安全に行うことができるので、予備工具の装着ミスや登録ミスがあった場合にも大量の不良ワークが発生しない。
次に、本発明の実施例2について、図10〜図13に基づいて説明する。但し、前記実施例と同一の構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。
この実施例2においては、主軸9に装着された主工具の残り寿命が、工具グループの初品検査時間Tn(n:101、102… 工具グループ番号)の1倍以上且つ2倍未満になったとき、且つその主工具の予備工具により加工されたワークの初品検査を行っていない場合に、予備工具に交換するように制御するものである。
RAM53は、作業者によってキーボード81を介して入力された各工具18により加工された部位の初品検査時間Tを加工プログラム毎に予め記憶している。尚、RAM53が検査時間記憶手段に相当する。
図10に示すように、登録テーブルは、前記実施例1で説明した項目のほかに、工具グループ毎の1サイクルの使用時間を記憶するテーブルである。尚、1サイクルの使用時間は、予備工具交換制御中に数値制御装置50が算出し登録テーブルに登録するものであるが作業者が登録することも可能である。図11に示すように、工具管理テーブルは前記実施例1で説明した項目のほかに、工具グループ毎に、初品検査を行ったか否かを示す初品検査情報を記憶するテーブルである。この初品検査情報は、初期状態では「未」に設定されており、予備工具交換制御中に数値制御装置50が更新する。
次に、数値制御装置50が実行する予備工具交換制御について、図12、図13のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=30,31・・・)は各ステップを示す。数値制御装置50が予備工具交換制御を実行すると、加工プログラムに対応する初品検査時間TをRAM53から読み出す(S30)。次に、起動信号が入力されたか否かを判断し、作業者がキーボード81を介して起動信号を入力した場合(S31;Yes)、加工プログラムをRAM53からロードする。工具管理テーブルに基づいて主工具/予備工具管理テーブルを作成した後(S32)、工具管理テーブルに基づいて、1サイクル開始前における工具グループ毎の使用時間の総和を算出し、RAM53のワークメモリに記憶させる(S33)。予備工具交換フラグFbを0にリセットする(S34)。
次に、使用時間カウンタの計時内容と、工具管理テーブルに記憶した工具18の寿命時間とに基づいて主軸9に装着されている工具18の寿命が残っているか否かを判断する。主軸9に装着されている工具18の寿命が残っている場合(S35;Yes)、加工プログラムの1ブロック解釈を行い(S36)、解釈したブロックが工具交換指令であるか否かを判断する。工具交換指令である場合(S37;Yes)、主軸9に装着された工具18の使用時間カウンタのカウントアップを停止させる(S39)。
一方、工具18の寿命が残っていない場合は(S35;No)、主軸9に装着された工具18と同じ工具グループの工具18への工具交換指令を作成し(S38)、S39へ移行する。S40においては、指令された工具グループの主工具の寿命が残っているか否かを判断する。主工具の寿命が残っている場合(S40;Yes)、S41へ移行し、その主工具の残り寿命が工具グループの初品検査時間Tnの1倍以上且つ2倍未満であって、指令された工具グループの予備工具により加工されたワークの初品検査を行っていないか否かを判断する。
初品検査時間Tnは以下の式から計算される。
Tn=初品検査時間T×工具グループの1サイクルの使用時間/サイクルタイム
但し、Tn<サイクルタイムならば、Tn=サイクルタイム
サイクルタイムとは、起動からサイクル終了信号までの時間(S31からS55ないしS59までの時間)で、図示しないが、数値制御装置50が算出し記憶するものであるが、予め作業者が登録することも可能である。
S41においてYesの場合、工具管理テーブルにおいて予備工具の初品検査の項目を「済」に変更する(S42)。予備工具交換フラグFbを1にセットし且つ指令された工具グループの主工具の工具番号をRAM53のワークメモリに記憶させた後(S43)、自動工具交換装置20に予備工具への工具交換を実行させてから(S44)、S47へ移行する。
一方、指令された工具グループの主工具の寿命時間が残っていない場合は(S40;No)、主工具/予備工具管理テーブルを更新した後(S45)、自動工具交換装置20に主工具への工具交換を実行させてから(S46)、S47へ移行する。S41においてNoの場合も同様に、自動工具交換装置20に主工具への工具交換を実行させて(S46)、S47へ移行する。S47において、主軸9に装着された工具18の使用時間カウンタのカウントアップを開始した後、加工プログラムの1ブロック解釈を行う(S36)。
S37において工具交換指令でない場合に(S37;No)、サイクル終了指令でない場合は(S48;No)、指令に基づく処理を実行させた後(S51)、S36へ移行する。
サイクル終了指令である場合は(S48;Yes)、主軸9に装着された工具18の使用時間のカウントアップを停止させる(S49)。
S50においては、予備工具交換フラグFbが1であるか否か、つまり、予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工を終了したか否かを判断する。予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工を終了した場合は(S50;Yes)、初品検査信号を出力し、ディスプレイ82に最初のワークの加工を終了した旨を表示させる(S52)。加工終了したワークの個数を示すワークカウンタを1だけカウントアップさせてから(S53)、加工に使用した予備工具の工具番号とワークカウンタの数値をRAM53のワークメモリに記憶させて(S54)、サイクル終了信号を出力する(S55)。次に、自動工具交換装置20により、主軸9に装着された予備工具と同じ工具グループの主工具への工具交換を実行させる(S56)。
作業者がキーボード81を介して解除信号を入力するまで、予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止する(S57)。ここではワークの交換のみを行い、作業者は初品検査を行わない。解除信号が入力された場合(S57;Yes)、次の加工プログラムの実行禁止を解除し、工具管理テーブルに基づいて、1サイクル終了後における工具グループ毎の使用時間の総和を算出する。ここで算出した工具グループ毎の使用時間の総和と、S33で算出した1サイクル開始前における工具グループ毎の使用時間の総和とに基づいて、今回の加工における1サイクルの工具グループ毎の使用時間を算出する。算出した使用時間を登録テーブルに登録した後(S60)、S31へ移行し次の加工プログラムを実行させる。次の加工プログラム実行中に、作業者は予備工具により加工されたワークの初品検査を行うことができる。
一方、予備工具交換フラグFbが0、つまり、主工具により加工を行ったワークの加工を終了した場合は(S50;No)、ワークカウンタを1だけカウントアップさせる(S58)。サイクル終了信号を出力した後(S59)、予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止することなくS60を介してS31へ移行する。尚、S41を実行する数値制御装置50が検査判断手段に相当し、S41,S44を実行する数値制御装置50が予備工具交換手段に相当し、S56を実行する数値制御装置50が工具復帰手段に相当する。
このように、主軸9に装着された主工具の残り寿命が工具グループの初品検査時間Tnの1倍以上且つ2倍未満であって、その主工具の予備工具により加工されたワークの初品検査を行っていない場合、数値制御装置50は予備工具に交換するように自動工具交換装置20を制御するので、予備工具を使用した加工の終了時に主工具に交換することで、次の加工プログラムを実行させることができる。次の加工プログラムを実行中に、予備工具を使用して加工された最初のワークの検査を行うことができるので、加工作業の中断時間を短縮することができ効率化を図ることができる。
数値制御装置50は、報知を行った際に交換前の主工具に戻すように自動工具交換装置20を制御するので、主工具に自動で交換することができる。それ故、予備工具を使用した加工の終了時に主工具に戻すために、作業者が加工プログラム中に工具交換指令を設定する必要がなくなり、作業能率が向上する。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]前記実施例において初品検査信号を出力する際に、ディスプレイ82に最初のワークの加工を終了した旨を表示させる代わりに、種々の方法で報知することが可能である。例えば、ランプを点灯させたり、スピーカから警告音を発するように構成してもよい。
2]前記実施例2において初品検査時間Tを予め登録したが、その代わりに初品検査時間Tの間に加工できるワークの個数を登録してもよい。
3]前記実施例において、S20,S54で記憶させた工具番号とワークカウンタとを、ディスプレイ82に表示させることも可能である。この場合、装着ミスや登録ミスのあった予備工具を作業者が簡単に特定することができる。
1 マシニングセンタ
3 機械本体
9 主軸
18 工具
20 自動工具交換装置
21 工具マガジン
50 数値制御装置
53 RAM

Claims (6)

  1. 主軸に装着された工具と工具マガジンに収納された複数の工具の中から所望の工具とを交換可能な工具交換装置と、この工具交換装置を制御すると共に加工プログラムに基づいてワークに加工を施すように機械本体を制御する数値制御装置とを有する数値制御式工作機械において、
    前記数値制御装置は、
    前記複数の工具に対して、工具毎に使用した使用時間を累積的に計時する使用時間計時手段と、
    前記複数の工具に対して工具毎に寿命時間を記憶した寿命時間記憶手段と、
    前記使用時間計時手段の計時内容と、前記寿命時間記憶手段の寿命時間とに基づいて主軸に装着されている工具の寿命が残っているか否か判断する工具寿命判断手段と、
    前記工具寿命判断手段により前記寿命が残っていないと判断された場合、前記工具マガジンに収納された複数の工具の中から前記主軸に装着されている工具と同種の予備工具に交換するように制御する予備工具交換手段と、
    前記予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工終了時にその旨を報知する報知手段と、
    前記報知手段による報知を行った際に前記予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止するプログラム実行禁止手段と、
    を備えたことを特徴とする数値制御式工作機械。
  2. 前記数値制御装置に、
    前記予備工具により加工された最初のワークの検査が行われたか否かを判断する検査判断手段と、
    前記各工具により加工された部位の検査に要する検査時間を予め記憶した検査時間記憶手段とを設け、
    前記予備工具交換手段は、主軸に装着された工具の残り寿命時間が前記検査の検査時間の1倍以上且つ2倍未満になったときに、前記予備工具に交換するように制御することを特徴とする請求項1に記載の数値制御式工作機械。
  3. 前記数値制御装置に、前記報知手段による報知を行った際に前記予備工具交換手段により交換された交換前の工具に戻すように制御する工具復帰手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の数値制御式工作機械。
  4. 主軸に装着された工具と工具マガジンに収納された複数の工具の中から所望の工具とを交換可能な工具交換装置と、この工具交換装置を制御すると共に加工プログラムに基づいてワークに加工を施すように機械本体を制御する数値制御装置とを有する数値制御式工作機械の工具交換方法において、
    前記数値制御装置に、前記複数の工具に対して工具毎に使用した使用時間を累積的に計時する使用時間計時手段と、前記複数の工具に対して工具毎に寿命時間を記憶した寿命時間記憶手段とを予め設けておき、
    前記使用時間計時手段の計時内容と、前記寿命時間記憶手段の寿命時間とに基づいて主軸に装着されている工具の寿命が残っているか否か判断する第1ステップと、
    前記寿命が残っていないと判断された場合、前記工具マガジンに収納された複数の工具の中から前記主軸に装着されている工具と同種の予備工具に交換するように制御する第2ステップと、
    前記予備工具を使用して加工を行った最初のワークの加工終了時にその旨を報知する第3ステップと、
    前記予備工具による次の加工プログラムの実行を禁止する第4ステップと、
    を備えたことを特徴とする数値制御式工作機械の工具交換方法。
  5. 前記数値制御装置に、前記各工具により加工された部位の検査に要する検査時間を予め記憶した検査時間記憶手段を予め設けておき、
    前記第2ステップにおいて、主軸に装着された工具の残り寿命時間が前記検査の検査時間の1倍以上且つ2倍未満になったときに、前記予備工具に交換するように制御することを特徴とする請求項4に記載の数値制御式工作機械の工具交換方法。
  6. 前記第3ステップにおいて、前記第2ステップで交換された交換前の工具に戻すように制御することを特徴とする請求項5に記載の数値制御式工作機械の工具交換方法。
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