JP3690935B2 - 工作機械 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主軸に装着された工具により、ワークに穿孔等の加工を施すようにした工作機械に係り、特に加工後に工具の折損を検出するようにした工作機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の工作機械としては、例えば特開平5−146953号公報(第1の従来構成)及び特開平10−138094号公報(第2の従来構成)に示すような構成のものが知られている。
【0003】
第1の従来構成においては、多軸ヘッドに複数の工具が保持され、これらの工具によりワークに異なった加工が同時に施されるようになっている。また、多軸ヘッド上の各工具には、接触子及び接触スイッチを備える刃折れ検出装置がそれぞれ対向して配設され、ワークの加工後に、これらの刃折れ検出装置の接触子が工具の先端に接触されることにより、各工具の折損が検出されるようになっている。
【0004】
一方、第2の従来構成においては、主軸と工具マガジンとの間に工具チェンジャが配設され、主軸に装着された工具にてワークに加工が施された後、この工具チェンジャによって、主軸上の工具と工具マガジンに保持された工具との受け渡し交換が行われるようになっている。また、工具マガジンの待機位置に戻された工具と対応するように、接触センサを備えた工具長測定器が配設され、この接触センサが待機位置に戻された工具の先端に接触されることにより、その工具の長さが測定されるようになっている。そして、この工具長の測定値が正常な工具長と比較されて、工具の折損が検出されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前述した従来の工作機械においては、次のような問題があった。
すなわち、第1の従来構成では、刃折れ検出装置が多軸ヘッド上の各工具に対向して配設されているため、加工時に加工屑やクーラントが刃折れ検出装置上に飛散して、その刃折れ検出装置が誤検出動作しやすくなった。そのため、工具と刃折れ検出装置との間に開閉カバーを設ける必要があった。また、ワークを連続的に加工する際に、その連続加工を中断して、多軸ヘッド上の工具の刃折れ検出を行う必要があるため、作業能率の低下を招いていた。
【0006】
一方、第2の従来構成では、工具交換時の待機位置において、工具長測定が工具に向かって近づき接触センサが工具の先端に触れるまでの移動距離から工具の長さを測定することによって工具の折損が検出されるため、工具の折損検出時には、主軸から工具マガジンまでの工具の移動動作を一旦停止して行われ、停止時間が無駄になった。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、ワークの加工後に、主軸から工具マガジンに戻される工具の折損状態を、1つの工具折損検出装置によって、迅速かつ正確に検出することができる工作機械を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、工具受け渡し装置を、工具が直線移動領域を含んで移動されることにより、工具の受け渡しが行われるように構成し、その工具受け渡し装置による工具の直線移動領域において工具の移動途中で工具の折損を検出する工具折損検出装置を設けたものである。
【0009】
従って、工具マガジンが固定式の場合でも、その工具マガジン上の複数の工具収容部にそれぞれ対応して工具折損検出装置を設ける必要がない。そして、ワークの加工後に、主軸から工具マガジンに戻される工具の折損状態を、工具受け渡し装置による直線移動領域において、1つの工具折損検出装置により工具折損を検出するために工具の移動を停止せずに検出することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の工作機械において、前記工具折損検出装置を工具の直線移動領域と対応する固定位置に配置し、工具長さに対応して工具折損検出装置を移動して工具の直線移動途中で折損を検出するようにしたものである。
【0011】
従って、工具が直線移動領域において直線移動される途中で、工具折損検出装置により工具の折損状態を正確に検出することができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1または請求項2に記載の工作機械において、前記工具折損検出装置を工具の直線移動領域と対応する固定位置に配置し、前記工具受け渡し装置は工具を工具折損検出装置に対して直線的に接近離間移動させて、折損を検出するようにしたものである。
【0012】
従って、工具受け渡し装置により工具が工具折損検出装置に対して接近位置に直線移動された状態で、工具折損検出装置により工具の折損状態を検出することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載の工作機械において、前記工具マガジンには工具を保持して一直線上に配置するための複数の工具収納部を設け、前記工具受け渡し装置は工具を工具収納部の配列方向に沿って移動させることにより、工具折損検出装置に対して接近離間移動させるようにしたものである。
【0014】
従って、工具を工具折損検出装置に対して直線的に接近離間移動させるための駆動機構を別に設ける必要がなく、工具を工具マガジンの工具収納部の配列方向に沿って移動させるための駆動機構と共用することができて、工具受け渡し装置の構成を簡略化することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の工作機械において、前記工具折損検出装置は、工具の折損を光学的に検出するようにしたものである。
【0016】
従って、工具折損検出装置の工具と折損検知の接触に伴う摩耗を伴うことなく、工具の折損状態を光学的に正確に検出することができる。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の工作機械において、前記工具折損検出装置は、工具に接触して折損を検出するようにしたものである。
【0017】
従って、工具折損検出装置の構成が簡単であるとともに、工具の折損状態を工具に対する接触によって正確に検出することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下に、この発明の第1の実施形態を、図1〜図7に基づいて説明する。
【0019】
図1に示すように、ベッド21上にはサドル22がZ軸方向へ移動可能に配設されている。サドル22上にはコラム23がX軸方向へ移動可能に支持され、このコラム23には主軸ヘッド24がY軸方向へ移動可能に支持されている。主軸ヘッド24には主軸25が回転可能に支持され、その先端にはドリル等の工具26が着脱可能に装着されている。そして、主軸ヘッド24が図1に鎖線で示す下方の加工位置P1に移動配置された状態で、主軸25が回転されながら、サドル22が図示しないテーブル上のワークに対して接近離間移動されて、工具26によりワークに所定の加工が施される。
【0020】
図1〜図4に示すように、前記ベッド21上にはフレーム27が立設されている。主軸25の軸線方向へ平行に延びるように、フレーム27の前後両側部には一対の工具マガジン28が配設され、その上部には複数の工具収納部28aが形成されている。そして、各工具マガジン28の工具収納部28aには、種類、長さ、太さ等の異なった工具26が工具ポット29に嵌挿した状態で着脱可能に保持されて、一直線状に配置されている。すなわち、工具ポット29の両側には係合溝29aが形成され、この係合溝29aが工具収納部28aに係合されることにより、工具26が工具ポット29とともに工具収納部28aに保持されるようになっている。
【0021】
前記主軸25と工具マガジン28との間に位置するように、フレーム27の側面には工具交換のための待機部30が設けられている。この待機部30には、一対の保持体31が主軸25の上方位置において上下方向へ延びるように配設されている。そして、図2及び図4に鎖線で示すように、工具マガジン28から工具26が工具ポット29とともに移送されたとき、工具ポット29の係合溝29aが保持体31に係合されて、工具26が待機部30に待機保持される。
【0022】
前記主軸25と待機部30との間に位置するように、フレーム27には工具交換装置32が配設されている。この工具交換装置32は、主軸25の軸線と平行な軸線上で回動可能及び軸線方向へ進退移動可能に支持された工具交換アーム33を備え、その両端には工具把持部33aが形成されている。そして、主軸ヘッド24が図1に実線で示す上方の工具交換位置P2に移動配置された状態で、工具交換アーム33が回動及び進退移動されることにより、主軸25に装着された工具26と、待機部30の工具ポット29に嵌挿された工具26とが、工具把持部33aにて把持されて同時に脱着交換される。
【0023】
前記待機部30と工具マガジン28との間に位置するように、フレーム27上には工具受け渡し装置34が配設されている。そして、この工具受け渡し装置34により、工具26が工具ポット29とともに、上下方向の直線移動領域T1及び工具26の軸線方向を変更するための旋回領域T2を含んで移動されて、待機部30と工具マガジン28との間で工具26の受け渡しが行われる。
【0024】
すなわち、前記工具マガジン28上において、フレーム27上には移動台35が一対のレール36を介して、工具収納部28aの配列方向へ移動可能に配設されている。フレーム27の左側部には移動用モータ37が配設され、この移動用モータ37によりボールネジ38及びナット39を介して、移動台35が工具マガジン28の各工具収納部28aと対応する位置、及び待機部30と対応する右端位置に移動される。
【0025】
前記移動台35上には回動ブラケット40が支持軸41を介して回動可能に支持され、その側部には工具ポット29の係合溝29aに係合可能な一対の支持体42が上下方向へ延長配置されている。旋回ブラケット40上には回動用モータ43が配設され、この旋回用モータ43により旋回ブラケット40が旋回されて、支持体42が両工具マガジン28の工具収納部28aに合致する前側位置及び後側位置と、待機部30の保持体31に合致する右側位置とに配置される。
【0026】
前記旋回ブラケット40の側面には昇降体44がレール45を介して昇降可能に配設され、その一部には工具ポット29に係脱可能な係合部44aが設けられている。旋回ブラケット40上には昇降用シリンダ46が配設され、この昇降用シリンダ46により、昇降体44がレール45に沿って昇降されるようになっている。
【0027】
そして、支持体42が工具マガジン28の工具収納部28aに合致した状態で、昇降体44が上昇または下降されることにより、工具26が工具ポット29とともに、工具収納部28aから支持体42に、または支持体42から工具収納部28aに移し換えられる。また、支持体42が待機部30の保持体31と合致した状態で、昇降体44が上昇または下降されることにより、工具26が工具ポット29とともに、保持体31から支持体42に、または支持体42から保持体31に移し換えられる。
【0028】
図1〜図3及び図5に示すように、前記工具受け渡し装置34による工具26の直線移動領域T1に対応する固定位置には、工具折損検出装置47が配設されている。そして、ワークの加工終了後に、工具26が工具受け渡し装置34により直線移動領域T1を介して上方に直線移動される途中で、この工具折損検出装置47によって工具26の折損が検出されるようになっている。
【0029】
すなわち、前記フレーム27上の取付座27aには支持ブラケット48が取り付けられ、その前面には移動体49がレール50を介して主軸25の軸線方向へ移動可能に支持されている。移動体49には支持枠51が取り付けられ、その支持枠51の対向端部には発光素子52a及び受光素子52bよりなる光センサ52が支持されている。
【0030】
前記支持ブラケット48上には移動用モータ53が配設され、この移動用モータ53により送りネジ54及びナット55を介して移動体49が折損検出を行う工具26の長さに応じて移動される。そして、この移動体49の移動により、光センサ52が移動調整されて、工具26の先端と対応配置される。この状態で、加工終了後の工具26が直線移動領域T1を介して上方に直線移動されるとき、光センサ52の発光素子52aから受光素子52bへの光を遮るか否かによって、工具26の折損状態が光学的に検出される。
【0031】
図1及び図6及び図7に示すように、前記コラム23の前面には、カバー装置61が配設されている。そして、このカバー装置61により、ワークの加工時に発生する切り屑や切削油等がコラム23側へ飛散するのを防止するようになっている。
【0032】
すなわち、このカバー装置61はコラム23に固定された枠体62を備えている。枠体62の内部の上下両端にはガイドレール64,65がX軸方向に延長配置されている。前記枠体62内には移動枠66がX軸方向へ移動可能に配設され、その上部には各3個のガイドローラ68を備えた左右一対の保持部67が突設されるとともに、下端には左右一対の下部ガイドローラ69が回転可能に支持されている。そして、両保持部67の各上部ガイドローラ68がガイドレール64の上端縁及び両側面に接合されるとともに、両下部ガイドローラ69をガイドレール65に係合されることにより、移動枠66のX軸方向への移動が案内される。
【0033】
前記移動枠66には移動板70がその両側に突設した複数のガイドローラ(図示しない)を介してY軸方向へ移動可能に配設され、その中央には透孔70aが形成されている。移動板70の透孔70aの内周にはパッキン73が嵌着されている。そして、このリング72内に前記主軸ヘッド24が嵌挿されて、パッキン73によりシールされている。
【0034】
前記枠体62の両側内面と移動枠66の両側面との間には、それぞれ鎧戸状をなす複数のシャッタ板76a,76b,76cが移動枠66の移動に従って全体として伸縮可能に設けられている。枠体62側のシャッタ板76aは枠体62に固定され、移動枠66側のシャッタ板76bは移動枠66に固定されている。そして、残りのシャッタ板76c及び移動枠66側のシャッタ板76bの上部には、移動枠66と同様に各3個のガイドローラ68を備えた一対の保持部67が突設されるとともに、下端には一対の下部ガイドローラ69が回転可能に支持されている。そして、両保持部67の各上部ガイドローラ68がガイドレール64の上端縁及び両側面に接合されるとともに、両下部ガイドローラ69をガイドレール枠65に係合されることにより、各シャッタ板76b,76cのX軸方向への移動が案内される。
【0035】
前記枠体62の上下内面と移動枠70の両側面との間には、それぞれ鎧戸状をなす複数のシャッタ板77a,77b,77cが移動板70の上下動に従って全体として伸縮可能に設けられている。移動枠70の上下両辺側のシャッタ板77aは枠体62に固定され、移動板70側のシャッタ板77bは移動板70に固定されている。残りのシャッタ板77c及び移動板70側のシャッタ板77bは、移動枠66に対しそれぞれ複数のローラ(図示しない)によりY方向において移動案内される。
【0036】
前記各シャッタ板76a〜76c,77a〜77c間にはパンタグラフ80,81がそれぞれ設けられ、シャッタ板76b,76c,77b,77cの移動が等距離ずつ行われるようになっている。
【0037】
従って、コラム23のX,Y軸方向の移動により、主軸ヘッド24が図6に鎖線で示す任意の位置に移動されるときには、移動枠66が枠体62内でX軸方向に追従移動されるとともに、移動板70が移動枠66内でY軸方向に追従移動される。そして、移動枠66のX軸方向への移動に伴って、シャッタ板76a〜76cが伸縮されるとともに、移動板70のY軸方向への移動に伴って、シャッタ板77a〜77cが伸縮される。このため、主軸25の周辺が移動板70、シャッタ板76a〜76c,77a〜77cにより覆われた状態にあって、主軸ヘッド24側への切り屑切削油等の飛散が防止される。
【0038】
次に、前記のように構成された工作機械の動作を説明する。
さて、この工作機械の加工運転時には、主軸25の先端にドリル等の所定の工具26が装着された状態で、主軸ヘッド24が図1に鎖線で示す下方の加工位置P1に移動配置される。この状態で、主軸25が回転されながら、サドル22が図示しないテーブル上のワークに対して接近離間移動されて、工具26によりワークに対し穿孔等の所定の加工が施される。
【0039】
この加工終了後に、主軸25に装着されている工具26を、工具マガジン28の工具収納部28aに保持されている工具26と交換する場合には、主軸ヘッド24が図1に実線で示す上方の工具交換位置P2に移動される。この状態で、工具交換装置32の工具交換アーム33が回動及び進退移動され、主軸25に装着されている工具26と、待機部30の保持体31間に保持された工具ポット29に嵌挿されている工具26とが同時に脱着交換される。
【0040】
その後、工具受け渡し装置34の昇降用シリンダ46により昇降体44が下降され、その係合部44aが待機部30の工具ポット29に係合される。この状態で、昇降用シリンダ46により昇降体44が上昇され、工具26が工具ポット29とともに、待機部30の保持体31間から直線移動領域T1を通過して上方に直線移動されて、支持体42間に移し換えられる。
【0041】
この場合、工具26の直線移動領域T1において、工具折損検出装置47の移動用モータ53が回転され、移動体49が工具26の長さに応じて移動されて、移動体49の先端に設けられた光センサ52が工具26の先端と対応する位置に配置される。この状態で、光センサ52の発光素子52aから受光素子52bに検出光が投光されて、この検出光と直交するように工具26が直線移動される。このため、工具26が折損しているときには、検出光が工具26の先端にて遮られないことによって、光センサ52の受光素子52bから工具26の折損検出信号が出力される。
【0042】
一方、前記のように工具26が工具ポット29とともに支持体42間に移し換えらた後は、回動用モータ43により回動ブラケット40が回動されて、支持体42が待機部30と対応する右側位置から、一方の工具マガジン28と対応する前側位置または後側位置に回動配置される。これにより、支持体42間に支持された工具26が図3に示す回動領域T2を介して移動されて、その工具26の軸線方向が変更される。
【0043】
この状態で、移動用モータ37により移動台35が工具マガジン28の工具収納部28aの配列方向に沿って移動され、支持体42間に支持された工具26及び工具ポット29が、所定の工具収納部28aと対応する位置に移動配置される。その後、昇降用シリンダ46により昇降体44が下降され、工具26が工具ポット29とともに、支持体42間から工具収納部28aに移動されるとともに、昇降体44の係合部44aが工具ポット29から離脱されて、工具26が工具ポット29とともに工具収納部28aに移し換え保持される。
【0044】
前記の実施形態によって期待できる効果について、以下に記載する。
(a) この実施形態の工作機械においては、主軸25と工具マガジン28との間に工具交換のための待機部30が設けられている。主軸25と待機部30との間には工具交換装置32が設けられ、その工具交換装置32により工具26の交換が行われる。また、待機部30と工具マガジン28との間には工具受け渡し装置34が設けられ、その工具受け渡し装置34により工具26が直線移動領域T1を含んで移動されて、工具26の受け渡しが行われる。そして、工具受け渡し装置34による工具26の直線移動領域T1において工具26の移動途中で工具の折損を検出する工具折損検出装置47が設けられている。
【0045】
このため、工具マガジン28が固定式の場合でも、その工具マガジン28上の複数の工具収容部にそれぞれ対応して工具折損検出装置47を設ける必要がない。そして、ワークの加工後に、主軸25から工具マガジン28に戻される工具26の折損状態を、工具受け渡し装置34による直線移動領域T1において、1つの工具折損検出装置47により迅速かつ正確に検出することができる。
【0046】
(b) この実施形態の工作機械においては、工具折損検出装置47が工具26の直線移動領域T1と対応する固定位置に配置され、工具26の直線移動途中で折損が検出されるようになっている。このため、工具26が直線移動領域T1において直線移動される途中で、工具折損検出装置47により工具26の折損状態を検出することができる。
【0047】
(c) この実施形態の工作機械においては、工具折損検出装置47に光センサ52が設けられ、この光センサ52により工具26の折損が光学的に検出されるようになっている。このため、工具折損検出装置47の工具と折損検知の接触に伴う摩耗を伴うことなく工具26の折損状態を光学的に検出することができる。
【0048】
(第2の実施形態)
次に、この発明の第2の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0049】
さて、この第2の実施形態においては、図8及び図9に示すように、工具折損検出装置47の構成が、前記第1の実施形態と相違している。すなわち、待機部30の保持体31間から支持体42間に移し換えられた工具26と対応するように、フレーム27の取付座27aには支持ブラケット48が取り付けられている。支持ブラケット48の先端には支持枠51が固定され、その支持枠51の対向端部には発光素子52a及び受光素子52bよりなる光センサ52が支持されている。
【0050】
そして、加工終了後に、工具26が工具ポット29とともに、待機部30の保持体31間から直線移動領域T1を介して支持体42間に移し換え移動された後、移動用モータ37の回転により、移動台35が工具26の長さに応じて左右方向へ往復移動される。これにより、支持体42間に支持された工具26が工具折損検出装置47の光センサ52に対して軸線方向へ直線的に接近離間移動され、図9及び図10に鎖線で示すように、工具26が接近位置に移動された状態で、工具26の先端が光センサ52に対向配置される。この状態で、発光素子52aから受光素子52bへの光を遮るか否かに基づいて、工具26の折損状態が光学的に検出される。
【0051】
従って、この第2の実施形態においては、前記第1の実施形態における(a)及び(c)の効果に加えて、次のような効果を期待することができる。
(d) この実施形態の工作機械においては、工具折損検出装置47が工具26の直線移動領域T1と対応する固定位置に配置されている。そして、工具受け渡し装置34が工具26を工具折損検出装置47に対して直線的に接近離間移動させて、接近位置において工具26の折損を検出するようになっている。このため、工具受け渡し装置34により工具26が工具折損検出装置47に対して接近位置に直線移動された状態で、工具折損検出装置47により工具26の折損状態を正確に検出することができる。
【0052】
(e) この実施形態の工作機械においては、工具マガジン28には工具26を保持して一直線上に配置するための複数の工具収納部28aが設けられている。そして、工具受け渡し装置34が工具26を工具収納部28aの配列方向に沿って移動させることにより、工具折損検出装置47に対して接近離間移動させるようになっている。このため、工具26を工具折損検出装置47に対して直線的に接近離間移動させるための駆動機構を別に設ける必要がなく、工具26を工具マガジン28の工具収納部28aの配列方向に沿って移動させるための移動用モータ37を含む駆動機構と共用することができて、工具受け渡し装置34の構成を簡略化することができる。
【0053】
(第3の実施形態)
次に、この発明の第3の実施形態を、前記第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0054】
さて、この第3の実施形態においては、図10に示すように、工具折損検出装置47の構成が、前記第1の実施形態と相違している。すなわち、支持ブラケット48には移動体49が移動可能に支持され、この移動体49には支持部材85が取り付けられている。工具26の直線移動領域T1と対応するように、支持部材85には接触子86及び接触スイッチ87が配設支持されている。そして、加工終了後に、工具26が工具ポット29とともに、待機部30の保持体31間から直線移動領域T1を通過して支持体42間に直線的に移し換え移動されるとき、工具26の先端が接触子86に接触するか否かで、接触スイッチ87により工具26の折損が検出される。
【0055】
従って、この第3の実施形態においては、前記第1の実施形態における(a)及び(b)の効果に加えて、次のような効果を期待することができる。
(f) この実施形態の工作機械においては、工具折損検出装置47に接触子86及び接触スイッチ87が設けられ、接触子86が工具26に接触するか否かで工具26の折損が検出されるようになっている。このため、工具折損検出装置47の構成が簡単であるとともに、工具26の折損状態を工具26に対する接触によって正確に検出することができる。
【0056】
(変形例)
なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 前記第2の実施形態において、工具折損検出機構47の光センサ52に代えて、第3の実施形態に示す接触子86及び接触スイッチ87を設け、工具26の軸線方向への接近離間移動時に、接触子86との接触によって、工具26の折損を検出するように構成すること。
【0057】
・ 前記第1〜第3の実施形態において、工具マガジン28、待機部30、工具交換装置32、工具受け渡し装置34、及び工具折損検出装置47の構成を適宜に変更すること。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の工作機械を示す正面図。
【図2】 図1の工作機械の一部を拡大して示す要部正断面図。
【図3】 図2の工作機械の要部平面図。
【図4】 図2の工作機械の要部側面図。
【図5】 図2の工具折損検出装置部分を拡大して示す要部平面図。
【図6】 図1の工作機械のカバー装置を拡大して示す要部側断面図。
【図7】 図6の7−7線における拡大断面図。
【図8】 第2の実施形態の工作機械を示す要部正断面図。
【図9】 図8の工作機械の要部平面図。
【図10】 第3の実施形態の工作機械を示す要部平面図。
【符号の説明】
21…ベッド、23…コラム、24…主軸ヘッド、25…主軸、26…工具、27…フレーム、28…工具マガジン、28a…工具収納部、29…工具ポット、30…待機部、31…保持体、32…工具交換装置、33…工具交換アーム、34…工具受け渡し装置、35…移動台、37…移動用モータ、40…回動ブラケット、42…支持体、43…回動用モータ、44…昇降体、46…昇降用シリンダ、47…工具折損検出装置、52…光センサ、86…接触子、87…接触スイッチ、T1…直線移動領域。

Claims (6)

  1. 主軸と工具マガジンとの間に工具交換のための待機部を設け、主軸と待機部との間には工具交換装置を設けて、その工具交換装置により工具の交換を行うとともに、待機部と工具マガジンとの間には工具受け渡し装置を設けて、その工具受け渡し装置により工具の受け渡しを行うようにした工作機械において、
    前記工具受け渡し装置を、工具が直線移動領域を含んで移動されることにより、工具の受け渡しが行われるように構成し、その工具受け渡し装置による工具の直線移動領域において工具の移動途中で工具の折損を検出する工具折損検出装置を設けた工作機械。
  2. 前記工具折損検出装置を工具の直線移動領域と対応する固定位置に配置し、工具長さに対応して工具折損検出装置を移動して工具の直線移動途中で折損を検出するようにした請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記工具折損検出装置を工具の直線移動領域と対応する固定位置に配置し、前記工具受け渡し装置は工具を工具折損検出装置に対して直線的に接近移動させて、工具の折損を検出するようにした請求項1または請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記工具マガジンには工具を保持して一直線上に配置するための複数の工具収納部を設け、前記工具受け渡し装置は工具を工具収納部の配列方向に沿って移動させることにより、工具折損検出装置に対して接近離間移動させる請求項3に記載の工作機械。
  5. 前記工具折損検出装置は、工具の折損を光学的に検出する請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の工作機械。
  6. 前記工具折損検出装置は、工具に接触して折損を検出する請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の工作機械。
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