JP5163901B2 - 工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械に関し、特に主軸に取付けたタッチセンサをワークの表面に接触させて表面形状を測定する場合に、表面形状データの測定誤差を低減できるように構成したものに関する。
従来、数値制御(所謂、NC制御)可能な工作機械は、ワークと工具とをXYZ直交座標系における各軸方向へ独立に相対移動させることによって、ワークに所望の機械加工(例えば、「中ぐり」、「フライス削り」、「穴空け」、「切削」等)を施すことができる。機械加工後、工作機械は主軸にタッチセンサを装着し、ワークの表面にタッチセンサを接触させて表面形状を測定することができるようになっている。
このような工作機械は、タッチセンサのワークの表面への接触の有無を示す検出信号を受け取るI/Oユニットと、X,Y,Z軸サーボ機構を介してタッチセンサのX,Y,Z軸座標値を検出するX,Y,Z軸サーボアンプ(座標値検出手段)と、X,Y,Z軸サーボ機構を制御する制御部などを備えている。
X,Y軸サーボ機構によりワークを固定したテーブルをX軸方向とY軸方向に移動させながら、Z軸サーボ機構により主軸ヘッドとタッチセンサをZ軸方向に昇降駆動させて、ワークの表面形状の測定を行う。そのため、X,Y,Z軸サーボ機構によるテーブルとタッチセンサの位置決め精度を高めることが重要であるが、このような位置決めに関する技術が特許文献1,2に開示してある。
特許文献1に記載の簡易位置決め装置においては、モータの位置決め動作時に、速度をパラメータとする予測オーバーラン量に応じてオーバーラン補償を行うことで、モータの位置決め精度の向上を図っている。
特許文献2に記載のサーボシステムコントローラにおいては、サーボ制御部に比較処理テーブルメモリを設け、サーボモータの位置決め動作時に、サーボ制御部の演算周期に同期して比較処理を実行し、比較データが検出範囲にある間に検出信号を出力する。これにより、比較データの変化から比較結果を出力するまでの応答時間を短縮している。
特開平7−49717号公報 WO00/33147号公報
通常、制御部のCPUの負荷を減らすため、制御部は、I/Oユニットと各軸サーボアンプに夫々異なる通信周期で通信するが、工作機械を滑らかに動作させるために各軸サーボ機構を優先的に制御する必要がある。そのため、優先的に制御する必要のある各軸サーボ機構を制御する為にサーボアンプと制御部との通信周期を短く設定し、サーボ機構ほど優先的に制御する必要のないI/Oユニットと制御部との通信周期を長く設定してある。
図7は、従来の工作機械におけるワークの表面形状測定のタイミングチャートである。
表面形状測定時にタッチセンサがワークの表面に接触した場合、タッチセンサがONすることでタッチセンサからの検出信号が「H」レベルになり、I/Oユニットがこの検出信号を受信する。
次のI/Oユニット通信クロックの立ち下がりエッジで制御部がI/Oユニットから検出信号を受信するため、タッチセンサがワークの表面に接触した時刻と、タッチセンサがワークの表面に接触したことを制御部が認識する時刻とでは、時間Tだけ差異が生じる。その結果、ワークの表面形状データの測定誤差が大きくなる。この測定誤差を低減するため、ワークの移動速度を十分に遅くする必要があるが、この場合測定に要する時間が増加するという問題が生じる。
本発明の目的は、測定に要する時間を増加させることなく、タッチセンサがワークの表面に接触した時刻と、タッチセンサがワークの表面に接触したことを制御部が認識する時刻との差異を低減し、ワークの表面形状データの測定誤差を低減することができる工作機械を提供することである。
請求項1の工作機械は、X,Y,Z軸サーボ機構を備え、主軸に取付けたタッチセンサをワークの表面に接触させて表面形状を測定可能な工作機械において、前記タッチセンサのワークの表面への接触の有無を示す検出信号を前記タッチセンサから受信して時系列的に記憶する検出信号記憶手段を有するI/Oユニットと、前記X,Y,Z軸サーボ機構を介してタッチセンサのX,Y,Z軸座標値を検出する座標値検出手段と、前記I/Oユニットと前記座標値検出手段に夫々異なる通信周期で通信可能に接続され且つ前記X,Y,Z軸サーボ機構を制御する制御部であって、前記座標値検出手段が検出した座標値を時系列的に記憶する座標値記憶手段を有する制御部と、前記I/Oユニットと前記制御部との通信周期毎に前記検出信号記憶手段から最新の前記検出信号を読み出す読出し手段と、前記読出し手段が読み出した前記検出信号に基づいて、前記タッチセンサが前記ワークの表面に接触した時刻に最も近い通信周期時刻を決定する時刻決定手段とを備え、前記検出信号記憶手段に前記検出信号を記憶する周期を、前記I/Oユニットと前記制御部との通信周期よりも短く設定しておき、前記時刻決定手段が決定した通信周期時刻と前記座標値記憶手段に記憶していた前記座標値とに基づいて、前記通信周期時刻における座標値をワークの表面形状データとして決定することを特徴としている。
この工作機械では、タッチセンサがワークの表面に接触すると、I/Oユニットにおいて検出信号記憶手段がタッチセンサから検出信号を受信して時系列的に記憶する。その間、座標値検出手段がX,Y,Z軸サーボ機構を介してタッチセンサのX,Y,Z軸座標値を検出し、制御部において座標値記憶手段がX,Y,Z軸座標値を時系列的に記憶する。
I/Oユニットと制御部との通信周期毎に検出信号記憶手段から最新の検出信号を読出し手段が読み出し、読出し手段が読み出した検出信号に基づいて、タッチセンサがワークの表面に接触した時刻に最も近い通信周期時刻を時刻決定手段が決定する。時刻決定手段が決定した通信周期時刻と座標値記憶手段に記憶していた座標値とに基づいて、通信周期時刻における座標値をワークの表面形状データとして決定する。その結果、タッチセンサがワークの表面に接触した時刻と、タッチセンサがワークの表面に接触したことを制御部が認識する時刻との差異が小さくなる。
請求項2の工作機械は、請求項1の発明において、前記座標値検出手段と前記制御部との通信周期は、前記I/Oユニットと前記制御部との通信周期よりも短く設定したことを特徴としている。
請求項3の工作機械は、請求項1又は2の発明において、前記座標値検出手段は、X,Y,Z軸に対応つけて検出した座標値を夫々記憶する各軸座標値記憶手段を有することを特徴としている。
請求項4の工作機械は、請求項1〜3の何れかの発明において、前記検出信号記憶手段はシフトレジスタからなることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、読出し手段により、I/Oユニットと制御部との通信周期毎に検出信号記憶手段から最新の検出信号を読み出し、時刻決定手段により、読出し手段が読み出した検出信号に基づいて、タッチセンサがワークの表面に接触した時刻に最も近い通信周期時刻を決定するので、タッチセンサがワークの表面に接触した時刻と、タッチセンサがワークの表面に接触したことを制御部が認識する時刻との差異を低減することができる。
検出信号記憶手段に検出信号を記憶する周期を、I/Oユニットと制御部との通信周期よりも短く設定しておき、時刻決定手段が決定した通信周期時刻と座標値記憶手段に記憶していた座標値とに基づいて、通信周期時刻における座標値をワークの表面形状データとして決定するので、ワークの表面形状データの測定誤差を低減することができる。しかも、ワークの移動速度を遅くする必要がないので、測定に要する時間が増加しない。
請求項2の発明によれば、座標値検出手段と制御部との通信周期は、I/Oユニットと制御部との通信周期よりも短く設定したので、制御部がX,Y,Z軸サーボ機構の制御を行う際の妨げにならない。
請求項3の発明によれば、座標値検出手段は、X,Y,Z軸に対応つけて検出した座標値を夫々記憶する各軸座標値記憶手段を有するので、座標値検出手段と制御部との通信周期よりも短い周期で多数の座標値を検出し記憶することができる。これにより、より精度の高い表面形状データを得ることができる。
請求項4の発明によれば、検出信号記憶手段はシフトレジスタからなるので、簡単な構成で実現でき製作コストが上昇するのを抑制できる。
本発明の実施例に係る工作機械の機械本体の全体斜視図である。 主軸ヘッド及び自動工具交換装置などの側面図である。 工作機械の制御系を示すブロック図である。 ワークの表面形状測定のタイミングチャートである。 位置特定の制御プログラムのフローチャートである。 変更例におけるワークの表面形状測定のタイミングチャートである。 従来例におけるワークの表面形状測定のタイミングチャートである。
以下、本発明を実施する為の最良の形態について説明する。
図1〜図3に基づいて工作機械Mの構成について説明する。
工作機械Mは、ワークと工具とをXYZ直交座標系における各軸方向へ独立に相対移動させることによって、ワークに所望の機械加工(例えば、「中ぐり」、「フライス削り」、「穴空け」、「切削」等)を施すことができる。図1に示すように、工作機械Mは、鋳鉄製の基台であるベース1と、ベース1の上部に設けて、ワークの切削加工を行う機械本体2と、ベース1の上部に固定した、機械本体2とベース1の上部を覆う箱状の図示しないスプラッシュカバーとを主体に構成してある。
ベース1はY軸方向(図1において右下が工作機械Mの前方であり、Y軸方向は、工作機械Mの前後方向である)に長い略直方体状の鋳造品である。ベース1の下部の四隅には高さ調節が可能な脚部を夫々設け、工作機械Mは、これらの脚部を工場等の床面に設置することで設置してある。
次に、機械本体2について説明する。
機械本体2は、ベース1の後部上のコラム座部3の上面に固定され且つ鉛直上方に延びるコラム4と、このコラム4の前面に沿って昇降可能な主軸ヘッド5と、この主軸ヘッド5の内部に回転可能に支持された主軸5Aと、主軸ヘッド5の右側に設け且つ主軸5Aの先端に工具6の工具ホルダを取り付けて交換する工具交換装置(ATC)7と、ベース1の上部に設け且つワークを着脱可能に固定するテーブル8とを主体に構成してある。コラム4の背面側には、箱状の制御ボックス9を設け、この制御ボックス9の内側には、工作機械の動作を制御する制御部20(図3参照)を設けてある。
次に、テーブル8をX軸方向とY軸方向に移動させる移動機構について説明する。
図1、図3に示すように、サーボモータからなるX軸モータ71及びY軸モータ72は、X軸方向(図1の機械本体2の左右方向)及びY軸方向(機械本体2の奥行き方向)にテーブル8を移動制御する。この移動機構は以下の構成からなる。まず、テーブル8の下側には直方体状の支持台10を設けてある。その支持台10にはX軸方向に沿って延びる1対のX軸送りガイドを設け、1対のX軸送りガイド上にテーブル8を移動可能に支持している。
ベース1の上側に支持台10を配置し、そのベース1の長手方向に沿って延びる1対のY軸送りガイド上に支持台10を移動可能に支持している。支持台10上に設けたX軸モータ71がX軸送りガイドに沿ってX軸方向にテーブル8を移動駆動し、ベース1上に設けたY軸モータ72がY軸送りガイドに沿ってY軸方向に支持台10を移動駆動する。
X軸送りガイドには、テレスコピック式に収縮するテレスコピックカバー11,12がテーブル8の左右両側に設けてある。Y軸送りガイドには、テレスコピックカバー13とY軸後カバーとが、支持台10の前後に夫々設けてある。これら複数のカバーによって、テーブル8がX軸方向とY軸方向の何れの方向に移動した場合でも、テレスコピックカバー11,12,13とY軸後カバーが、常にX軸送りガイドとY軸送りガイドを覆っている。つまり、加工領域から飛散する切粉や、クーラント液の飛沫等が各レール上に落下するのを防止できる。
次に、主軸ヘッド5の昇降機構について説明する。
図1〜図3に示すように、コラム4の前面側で上下方向に延びるガイドレールには、リニアガイドを介して主軸ヘッド5を昇降自在に支持している。サーボモータからなるZ軸モータ73は、Z軸方向(図1の機械本体2の上下方向)に主軸ヘッド5を昇降駆動する。
図1,図2に示すように、工具交換装置7は、工具6を支持する工具ホルダを複数格納する工具マガジン14と、前記主軸に取付けた工具ホルダと他の工具ホルダとを把持して搬送するための工具交換アーム15等を有する。図1,図2に示す工具マガジン14の内側には、工具ホルダを支持する複数の工具ポットと、それら工具ポットを工具マガジン14内で搬送する搬送機構とを設けてある。
次に、工作機械Mの制御系の電気的構成について説明する。
図3に示すように、制御部20は、マイクロコンピュータを含んで構成してあり、表示インタフェース(I/F)24と、通信インタフェース(I/F)25,27と、サーボインタフェース(I/F)26と、CPU21と、ROM22と、RAM(座標値記憶手段)23等を有する。表示I/F24に液晶ディスプレイ18を接続し、通信I/F25に操作パネル19を接続している。サーボI/F26にサーボアンプ30,40,50,60を夫々接続し、通信I/F27にI/Oユニット80を接続している。
主軸サーボアンプ60は、主軸モータ74と主軸エンコーダ74aに夫々接続し、X軸サーボアンプ30は、X軸モータ71とX軸エンコーダ71aに夫々接続し、Y軸サーボアンプ40は、Y軸モータ72とY軸エンコーダ72aに夫々接続しZ軸サーボアンプ50は、Z軸モータ73とZ軸エンコーダ73aに夫々接続している。I/Oユニット80は、主軸5Aに取付けたタッチセンサ(センサ手段)75に接続している。
X軸モータ71、Y軸モータ72は、夫々、テーブル8をX軸方向、Y軸方向に移動させるものである。Z軸モータ73は、主軸ヘッド5をZ軸方向に昇降駆動させるものである。主軸モータ74は、前記主軸5Aを回転させる為のものである。
サーボアンプ30,40,50,60は、マイクロコンピュータを含んで構成してあり、サーボインタフェース(I/F)34,44,54,64と、モータインタフェース(I/F)35,45,55,65と、エンコーダインタフェース(I/F)36,46,56,66と、CPU31,41,51,61と、ROM32,42,52,62と、RAM33,43,53,63等を有する。
サーボアンプ30,40,50は、X,Y,Z軸モータ71,72,73とX,Y,Z軸エンコーダ71a,72a,73aとを夫々有するX,Y,Z軸サーボ機構を介して、タッチセンサ75のX,Y,Z軸座標値を検出する。RAM33,43,53は、X,Y,Z軸に対応つけて検出した座標値を夫々記憶する。尚、サーボアンプ30,40,50が座標値検出手段に相当し、RAM33,43,53が各軸座標値記憶手段に相当する。
制御部20は、制御部20のCPU21の負荷を減らすため、I/Oユニット80とサーボアンプ30,40,50,60に対して夫々異なる通信周期で通信可能に接続している。具体的には、優先的に制御する必要のあるサーボアンプ30,40,50,60と制御部20との通信周期(サーボアンプ通信周期)を短く設定し、サーボアンプ30,40,50,60ほど優先的に制御する必要にないI/Oユニット80と制御部20との通信周期(I/Oユニット通信周期)を長く設定してある。
ROM22は、工作機械Mの加工プログラムを機能させるメインの制御プログラム、ワークの表面形状測定の制御プログラム、図5のフローチャートに示す位置特定の制御プログラム等を記憶している。RAM23は、サーボアンプ30,40,50が検出した座標値をサーボアンプ通信周期毎に時系列的に記憶する。制御部20は、I/Oユニット通信周期毎にシフトレジスタ81から最新の検出信号を読み出し、読み出した検出信号に基づいて、タッチセンサ75がワークの表面に接触した時刻に最も近い通信周期時刻を決定する。制御部20は、決定した通信周期時刻とRAM23に記憶していた座標値とに基づいて、通信周期時刻における座標値をワークの表面形状データとして決定する。
I/Oユニット80は、通信インタフェース(I/F)82と、4ビットシフトレジスタ(検出信号記憶手段)81等を有する。I/Oユニット80は、タッチセンサ75のワークの表面への接触の有無を示す検出信号をタッチセンサ75から受信し、タッチセンサ75から受信した検出信号をシフトレジスタ81が時系列的に記憶する。シフトレジスタ81に検出信号を記憶する周期は、I/Oユニット通信周期よりも短く設定してある。
次に、ワークの表面形状測定について、図4に基づいて説明する。
図4は、制御部20が実行するワークの表面形状測定のタイミングチャートである。
X軸モータ71及びY軸モータ72の駆動によりテーブル8をX軸及びY軸方向に移動させながら、Z軸モータ73の駆動により主軸ヘッド5をZ軸方向に移動させてワークの表面形状測定を開始する。タッチセンサ75がワークの表面に接触したとき、タッチセンサ75からの検出信号が「H」レベルになり、I/Oユニット80がこの検出信号を受信する。
次のシフトレジスタクロックの立ち上がりエッジCK1でこの検出信号を取り込んでシフトレジスタ値が「0001」となる。この検出信号が「H」レベルのままであるので、シフトレジスタクロックの立ち上がりエッジCK2でこの検出信号を取り込んでシフトレジスタ値が「0011」となる。これと同様に、シフトレジスタクロックの立ち上がりエッジCK3でこの検出信号を取り込んでシフトレジスタ値が「0111」となる。
次に、I/Oユニット通信クロックの立ち下がりエッジで、制御部20がI/Oユニット80との通信を開始するため、制御部20が、最新の検出信号を含むシフトレジスタ値「0111」をシフトレジスタ81から通信I/F82を介して読み出す。このシフトレジスタ値「0111」から、シフトレジスタ81が「H」レベルの検出信号を受信した後シフトレジスタクロックを3回入力したことがわかる。
すなわち、制御部20は、I/Oユニット80との通信を開始する3周期前のシフトレジスタクロックにおいて立ち上がりエッジCK1の時刻で、タッチセンサ75がワークに接触したものと決定する。シフトレジスタクロックの周期は既知であるため、この時刻においてサーボアンプ30,40,50から取得した座標値「P7」をワークの表面形状データとして決定する。ここで、タッチセンサ75がワークの表面に接触した時刻と、タッチセンサ75がワークの表面に接触したことを制御部20が認識する時刻との差異はT1となり、従来例の図7に図示の差異Tよりも差異が小さくなる。
次に、制御部20が実行する位置特定制御について、図5のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中Si(i=1,2・・・)は各ステップを示す。この位置特定制御は、ワークの表面形状測定時に制御部20が継続的に実行するものである。
制御部20が位置特定制御を開始すると、テンポラリレジスタR,Kのレジスタ値を0にリセットし、カウンタCのカウンタ値を0にリセットする(S1)。I/Oユニットとの通信タイミングの場合、具体的には、I/Oユニット通信クロックの立ち下がりエッジで(S2;Yes)、最新のシフトレジスタ値をテンポラリレジスタRに記憶する。次のサーボアンプ通信クロックの立ち上がりエッジで、サーボアンプ30,40,50から座標値を取得しRAM23に記憶する(S3)。
次に、カウンタCのカウンタ値を1インクリメントし(S4)、テンポラリレジスタRに記憶しているシフトレジスタ値のLSB(最下位ビット)が0であるか否かを判定する。LSBが0であって(S5;Yes)、カウンタCのカウンタ値が1の場合(S8)、つまり、図4においてシフトレジスタ値「0000」の場合は、タッチセンサ75がワークの表面に接触していないものと制御部20が判定し(S9)、S1へリターンする。
一方、テンポラリレジスタRに記憶しているシフトレジスタ値のLSBが0でない場合は(S5;No)、カウンタCのカウンタ値分の制御周期前における座標値をテンポラリレジスタKに記憶する(S6)。カウンタCのカウンタ値がテンポラリレジスタRに記憶しているレジスタ長Lであるか否かを判定し、カウンタCのカウンタ値がテンポラリレジスタRに記憶しているシフトレジスタ値のレジスタ長Lではない場合(S7;No)、テンポラリレジスタRに記憶しているシフトレジスタ値を1ビット右シフトした後(S10)、S4に移行する。
カウンタCのカウンタ値がテンポラリレジスタRに記憶しているシフトレジスタ値のレジスタ長Lである場合に(S7;Yes)、カウンタCのカウンタ値が1でない場合は(S8;No)、S11へ移行する。ここで、S4〜S8,S10においては、最新のシフトレジスタ値に基づいて、タッチセンサ75がワークの表面に接触した時刻に最も近い通信周期時刻を求めている。
求めた通信周期時刻から、テンポラリレジスタKに記憶している座標値をタッチセンサ接触位置として出力し(S11)、S1へリターンする。尚、図4に示すフローチャートのS3を実行するCPU21が読出し手段に相当し、図4に示すフローチャートのS4〜S8,S10を実行するCPU21が時刻決定手段に相当する。
次に、以上説明した工作機械Mの作用、効果について説明する。
この工作機械Mでは、ワークの表面形状測定時にタッチセンサ75がワークの表面に接触すると、I/Oユニット80においてシフトレジスタ81がタッチセンサ75から検出信号を受信して時系列的に記憶する。その間、サーボアンプ30,40,50がX,Y,Z軸サーボ機構を介してタッチセンサ75のX,Y,Z軸座標値を検出し、サーボアンプ通信周期毎に、制御部20においてRAM23がタッチセンサ75のX,Y,Z軸座標値を時系列的に記憶する。
I/Oユニット通信周期毎にシフトレジスタ81から最新の検出信号を読み出し、読み出した検出信号に基づいて、タッチセンサ75がワークの表面に接触した時刻に最も近い通信周期時刻を決定する。この通信周期時刻とRAM23に記憶していた座標値とに基づいて、通信周期時刻における座標値をワークの表面形状データとして決定する。
このように、I/Oユニット通信周期毎にRAM23から最新の検出信号を読み出し、読み出した検出信号に基づいて、タッチセンサ75がワークの表面に接触した時刻に最も近い通信周期時刻を決定するので、タッチセンサ75がワークの表面に接触した時刻と、タッチセンサ75がワークの表面に接触したことを制御部20が認識する時刻との差異を低減することができる。
シフトレジスタ81に検出信号を記憶するシフトレジスタクロックの周期を、I/Oユニット通信周期よりも短く設定しておき、前記通信周期時刻とRAM23に記憶していた座標値とに基づいて、通信周期時刻における座標値をワークの表面形状データとして決定するので、ワークの表面形状データの測定誤差を低減することができる。しかも、ワークの移動速度を遅くする必要がないので、測定に要する時間が増加しない。サーボアンプ通信周期は、I/Oユニット通信周期よりも短く設定したので、制御部20がX,Y,Z軸サーボ機構の制御を行う際の妨げにならない。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
1]前記実施例においては、サーボアンプ30,40,50がタッチセンサ75のX,Y,Z軸座標値を検出する周期と、サーボアンプ通信周期を同じ周期に設定したが、サーボアンプ30,40,50がタッチセンサ75のX,Y,Z軸座標値を検出する周期よりもサーボアンプ通信周期を長く設定してもよい。
図6に示すように、サーボアンプ通信クロックの周期は、サーボアンプ30,40,50がタッチセンサ75のX,Y,Z軸座標値を検出するサーボアンプクロックの10倍の周期に設定してある。サーボアンプクロックの立ち上がりエッジ毎にタッチセンサ75のX,Y,Z軸座標値を検出しRAM33,43,53に夫々記憶する。
サーボアンプ通信クロックが「H」レベルになったとき、つまり、サーボアンプ通信周期毎に、制御部20がRAM33,43,53から10個の座標値を夫々読み出してRAM23に記憶する。RAM33,43,53に多数の座標値を検出し記憶することができるので、より精度の高い表面形状データを得ることができる。
2]検出信号記憶手段は、4ビットシフトレジスタ以外に8ビットシフトレジスタ等のビット数の異なるシフトレジスタであってもよいし、カウンタや圧縮通信であってもよい。
M 工作機械
5A 主軸
20 制御部
21 CPU
23 RAM
30 X軸サーボアンプ
33,43,53 RAM
40 Y軸サーボアンプ
50 Z軸サーボアンプ
71 X軸モータ
71a X軸エンコーダ
72 Y軸モータ
72a Y軸エンコーダ
73 Z軸モータ
73a Z軸エンコーダ
75 タッチセンサ
80 I/Oユニット
81 シフトレジスタ

Claims (4)

  1. X,Y,Z軸サーボ機構を備え、主軸に取付けたタッチセンサをワークの表面に接触させて表面形状を測定可能な工作機械において、
    前記タッチセンサのワークの表面への接触の有無を示す検出信号を前記タッチセンサから受信して時系列的に記憶する検出信号記憶手段を有するI/Oユニットと、
    前記X,Y,Z軸サーボ機構を介してタッチセンサのX,Y,Z軸座標値を検出する座標値検出手段と、
    前記I/Oユニットと前記座標値検出手段に夫々異なる通信周期で通信可能に接続され且つ前記X,Y,Z軸サーボ機構を制御する制御部であって、前記座標値検出手段が検出した座標値を時系列的に記憶する座標値記憶手段を有する制御部と、
    前記I/Oユニットと前記制御部との通信周期毎に前記検出信号記憶手段から最新の前記検出信号を読み出す読出し手段と、
    前記読出し手段が読み出した前記検出信号に基づいて、前記タッチセンサが前記ワークの表面に接触した時刻に最も近い通信周期時刻を決定する時刻決定手段とを備え、
    前記検出信号記憶手段に前記検出信号を記憶する周期を、前記I/Oユニットと前記制御部との通信周期よりも短く設定しておき、
    前記時刻決定手段が決定した通信周期時刻と前記座標値記憶手段に記憶していた前記座標値とに基づいて、前記通信周期時刻における座標値をワークの表面形状データとして決定することを特徴とする工作機械。
  2. 前記座標値検出手段と前記制御部との通信周期は、前記I/Oユニットと前記制御部との通信周期よりも短く設定したことを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記座標値検出手段は、X,Y,Z軸に対応つけて検出した座標値を夫々記憶する各軸座標値記憶手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。
  4. 前記検出信号記憶手段はシフトレジスタからなることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の工作機械。
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