JP6848921B2 - 工作機械及び位置決定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械と、ワークの位置を決定する位置決定方法に関する。
例えば、特許文献1は、測定に要する時間を増加させることなく、接触センサがワークの表面に接触した時刻と、接触センサがワークの表面に接触したことを制御部が認識する時刻との差異を低減し、ワークの表面形状データの測定誤差を低減することができる工作機械を開示している。
特開2011−25398号公報
図9は、従来において接触センサを用いてワークの位置を決定する方法を説明する、タイミングチャートである。接触センサとワークの接触の有無を表す接触信号はセンサ側クロックに基づいて取得し、ワークの位置(座標値)を表すモータパルスはモータ側クロックに基づいて取得する。図9中、黒い矢印は取得タイミングを示す。
例えば、ワークのX軸の位置を決定する場合、接触センサがワークと接触しない時、これを表す、「00000000」の接触信号が生成し、接触センサがワークの表面に接触した時、「00000001」の接触信号が生成し、以降、接触センサとワークとの接触が続く場合は、「00000011」、「00000111」、「00001111」…の接触信号が続く。
次いで、所定のタイミング(図9中の黒丸点)に、モータパルス及び接触信号を取得する。モータ側クロック及びセンサ側クロックが同期しているのであれば、モータ側クロックの黒丸点がセンサ側クロックの白丸点に対応する。しかし、図9においては、センサ側クロックが1周期ずれているので、白丸点でなく黒丸点にて接触信号の取得を行う。
その結果、図9においては、最新の接触信号を「00000111」として判断すべきところ、最新の接触信号を「00001111」であると誤判断する。これは、接触センサがワークの表面に接触した時の接触信号を判定における誤りを招くので、結果として誤ったX軸の座標値をワークの位置として決定する。
このような、ワークの位置の誤認には、同期しているはずのセンサ側クロック及びモータ側クロックの間のずれに加え、センサ側クロック及びモータ側クロック側が流れる信号線上の遅延が影響する。即ち、ワークの位置を正確に特定する為には、センサ側クロック及びモータ側クロックの間のずれ、かつセンサ側クロック及びモータ側クロック側が流れる信号線上のクロック信号の遅延の影響を共に考慮すべきである。
しかし、特許文献1の工作機械においては、ワークの位置を特定するにあたり、センサ側クロック及びモータ側クロックの間のずれと、センサ側クロック及びモータ側クロック側が流れる信号線上のクロック信号の遅延の影響を考慮していない。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、より正確にワークの位置を特定できる工作機械と、位置決定方法を提供することを目的とする。
本発明に係る工作機械は、ワークとの接触を検知する接触センサ及び該ワークの移動機構を備え、前記ワークの位置を表す位置信号を第1クロック信号の周期に基づいて取得し、前記接触センサの検知結果に基づいて接触有無を表す接触信号を第2クロック信号の周期に基づいて取得する工作機械において、前記第1クロック信号と前記第2クロック信号の間のずれ量を検出する第1検出部と、前記第1検出部の検出結果に基づいて、前記接触センサと前記ワークの接触時刻を特定する時刻特定部と、前記時刻特定部が特定した接触時刻に基づいて、前記位置信号から前記ワークの位置を決定する位置決定部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、前記第1検出部が前記第1クロック信号と前記第2クロック信号の間のずれ量を検出し、前記時刻特定部が、前記第1検出部の検出結果に基づいて、前記接触センサと前記ワークの接触時刻を特定し、前記時刻特定部が特定した接触時刻に基づいて、前記位置決定部が前記位置信号から前記ワークの位置を決定する。
本発明に係る工作機械は、前記第1クロック信号が流れる第1信号線と前記第2クロック信号が流れる第2信号線におけるクロック信号の遅延量を検出する第2検出部を備え、前記時刻特定部は、前記第1検出部及び前記第2検出部の検出結果に基づいて、前記接触時刻を特定することを特徴とする。
本発明にあっては、前記第2検出部が、前記第1クロック信号が流れる第1信号線と前記第2クロック信号が流れる第2信号線におけるクロック信号の遅延量を検出する。前記第2検出部が検出した、クロック信号が流れる信号線におけるクロック信号の遅延量と、前記第1検出部が検出した、前記第1クロック信号と前記第2クロック信号の間のずれ量に基づいて、前記時刻特定部は前記接触時刻を特定する。
本発明に係る工作機械は、前記時刻特定部は、前記第1検出部が検出したずれ量に対応するクロック周期分に基づいて、前記ワークと前記接触センサが接触したことを表す接触信号に対応する前記第2クロック信号上のエッジを特定することを特徴とする。
本発明にあっては、前記時刻特定部は、前記第1検出部が検出したずれ量に対応するクロック周期分に基づいて、前記ワークと前記接触センサが接触したことを表す接触信号を特定し、特定した接触信号に対応する前記第2クロック信号上のエッジを、前記ワークと前記接触センサが接触した接触時刻として特定する。
本発明に係る工作機械は、前記第1クロック信号の各周期に対応する値を有する第1カウンタ信号を生成する第1カウンタ生成部と、前記第2クロック信号の各周期に対応する値を有する第2カウンタ信号を生成する第2カウンタ生成部とを備え、前記第1検出部は、前記第1カウンタ信号と前記第2カウンタ信号に基づいて前記ずれ量を検出することを特徴とする。
本発明にあっては、例えば、前記第1検出部は、所定のタイミングにおける前記第1カウンタ信号の値と前記第2カウンタ信号の値を比較し、前記第1カウンタ信号の値と前記第2カウンタ信号の値の差分に基づいて、前記第1クロック信号と前記第2クロック信号の間における前記ずれ量を検出する。
本発明に係る工作機械は、前記第2検出部は次の式を用いて前記遅延量を検出する。
{(t2−t1)+(t4−t3)}/2
但し、t1は前記第1信号線から前記第2信号線に所定のパケットデータを送信した時刻、t2は前記第2信号線で前記パケットデータを受信した時刻、t3は前記第2信号線で受信したパケットデータを前記第1信号線に返信した時刻、t4は前記第2信号線で返信したパケットデータを前記第1信号線が受信した時刻である。
本発明にあっては、前記t2と前記t1の差が第1クロック信号と第2クロック信号の間のオフセットと信号線上の伝播遅延を含むことから、前記第2検出部は上述の式を用いて前記遅延量を検出する。
本発明に係る位置決定方法は、ワークとの接触を検知する接触センサ及び該ワークの移動機構を備え、前記ワークの位置を表す位置信号を第1クロック信号の周期毎に取得し、前記接触センサの検知結果に基づいて接触有無を表す接触信号を第2クロック信号の周期毎に取得する工作機械にて、前記ワークの位置を特定する位置決定方法において、前記第1クロック信号と前記第2クロック信号の間のずれ量を検出し、検出した結果に基づいて、前記接触センサと前記ワークの接触時刻を特定し、特定した接触時刻に基づいて、前記ワークの位置を決定することを特徴とする。
本発明にあっては、前記第1クロック信号と前記第2クロック信号の間のずれ量を検出し、前記検出の結果に基づいて、前記接触センサと前記ワークの接触時刻を特定して、特定した接触時刻に基づいて、前記位置信号から前記ワークの位置を決定する。
本発明によれば、センサ側クロックとモータ側クロックの間におけるずれ量を検出し、かつセンサ側クロックとモータ側クロックが流れる信号線上におけるクロック信号の遅延量を検出して、斯かるずれ量及び遅延量を反映することによって、正確にワークの位置を特定できる。
本実施の形態に係る工作機械の機械本体の全体斜視図である。 本実施の形態に係る工作機械の主軸部分の構成を示す正面図である。 本実施の形態に係る工作機械の制御系を示すブロック図である。 本実施の形態に係る工作機械の制御部の機能構成を示す機能ブロック図である。 本実施の形態に係る工作機械における、ワークの位置及び表面形状を決定する処理を説明するフローチャートである。 モータ側クロックとセンサ側クロックの間にずれが生じていない場合を示すタイミングチャートである。 モータ側クロックとセンサ側クロックの間にずれが生じている場合を表すタイミングチャートである。 実施の形態に係る工作機械において、信号線上におけるクロック信号の遅延量の検出する方法を説明するための説明図である。 従来において接触センサを用いてワークの位置を決定する方法を説明する、タイミングチャートである。
以下、本実施の形態に係る工作機械を図に基づいて詳しく説明する。
図1は、本実施の形態に係る工作機械の機械本体の全体斜視図であり、図2は、本実施の形態に係る工作機械の主軸部分の構成を示す正面図であり、図3は、本実施の形態に係る工作機械の制御系を示すブロック図である。図中、符号Mは本実施の形態に係る工作機械を示す。
工作機械Mでは、ワークと工具がXYZの直交座標系における各軸方向へ相対移動する。工作機械Mは、鋳鉄製の基台であるベース1と、ベース1の上部に設けて、ワークの切削加工等を行う機械本体2を備える。
ベース1はY軸方向に長い略直方体状をなす。ベース1の下部の四隅には高さ調節が可能な脚部を夫々設け、工作機械Mは、これらの脚部を工場等の床面に設置することで設置してある。
機械本体2は、ベース1の後部上のコラム座部3の上面に固定されて鉛直上方に延びるコラム4と、コラム4の前面に沿って上下動する主軸ヘッド5と、主軸ヘッド5が一端部を回転可能に支持する主軸5Aと、主軸ヘッド5の右側に位置し、主軸5Aの先端に工具6の工具ホルダを取り付けて交換する工具交換装置(ATC)7と、ベース1の上部に位置し、ワークを着脱可能に固定するテーブル8とを備える。
機械本体2はコラム4の背面側に、箱状の制御ボックス9を設け、制御ボックス9の内側には、工作機械の動作を制御するNC装置20(図3参照)を設けてある。
図1、図3に示すように、サーボモータからなるX軸モータ71とY軸モータ72は、X軸方向及びY軸方向にテーブル8(ワーク)を駆動する。テーブル8の下側には直方体状の支持台10を設けている。
支持台10にはX軸方向に沿って延びる1対のX軸送りガイドを設け、1対のX軸送りガイド上にテーブル8が配置してある。また、ベース1にはベース1の長手方向に沿って延びる1対のY軸送りガイドに設けてある。支持台10上に設けたX軸モータ71がX軸送りガイドに沿ってX軸方向にテーブル8を移動駆動し、ベース1上に設けたY軸モータ72がY軸送りガイドに沿ってY軸方向に支持台10を移動駆動する。
X軸送りガイドには、テレスコピック式に収縮するテレスコピックカバー11,12がテーブル8の左右(X方向)両側に設けてある。Y軸送りガイドには、テレスコピックカバー13とY軸後カバーとが、支持台10の前後(Y方向)に夫々設けてある。これら複数のカバーによって、テーブル8がX軸方向とY軸方向の何れの方向に移動した場合でも、テレスコピックカバー11,12,13とY軸後カバーが、常にX軸送りガイドとY軸送りガイドを覆う。よって、加工中に飛散する切粉、クーラントの飛沫等が各レール上に落下するのを防止できる。
コラム4の前面側で上下方向に延びるガイドレールには、リニアガイドを介して主軸ヘッド5を昇降自在に支持している。サーボモータからなるZ軸モータ73は、Z軸方向(上下方向)に主軸ヘッド5を昇降駆動する。
工具交換装置7は、工具6を支持する工具ホルダを複数格納する工具マガジン14と、前記主軸に取付けた工具ホルダと他の工具ホルダとを把持して搬送するための工具交換アーム15等を有する。工具マガジン14の内側には、工具ホルダを支持する複数の工具ポットと、それら工具ポットを工具マガジン14内で搬送する搬送機構を設けてある。
次に、工作機械Mの制御系の電気的構成について説明する。
工作機械Mは工作加工に係る制御を行うNC装置20を備える。NC装置20は、FPGA又はマイクロコンピュータを含んで構成してあり、表示インタフェース(I/F)24と、通信インタフェース(I/F)25,27と、サーボインタフェース(I/F)26と、制御部21と、ROM22と、RAM23等を有する。
表示I/F24には、ユーザに所定の情報を示す液晶ディスプレイ18が接続し、通信I/F25には、ユーザから所定の指示を受け付ける操作パネル19が接続している。サーボI/F26には、後述する各モータを制御するサーボアンプ30,40,50,60が夫々接続し、通信I/F27には、後述する接触センサ75から検知信号を受信するI/Oユニット80が接続している。
NC装置20は、信号線S1を介してサーボアンプ60と接続し、信号線S2を介してサーボアンプ30と接続し、信号線S3を介してサーボアンプ40と接続し、信号線S4を介してサーボアンプ50と接続している。I/Oユニット80は信号線S5を介して接触センサ75と接続している。
主軸サーボアンプ60には、主軸モータ74と主軸エンコーダ74aが夫々接続し、X軸サーボアンプ30には、X軸モータ71とX軸エンコーダ71aが夫々接続し、Y軸サーボアンプ40には、Y軸モータ72とY軸エンコーダ72aが夫々接続し、Z軸サーボアンプ50には、Z軸モータ73とZ軸エンコーダ73aが夫々接続している。
工作機械Mは、接触センサ75を備える。接触センサ75はスタイラスを有し、スタイラスとワークが接触する際発生するスタイラスの振動・変形等を検知する。すなわち、接触センサ75は、スタイラスの振動・変形等を検知することによって、ワークと接触したか否かを検知する。ワークWとの接触を検知した時、接触センサ75はその旨を示すアナログの検知信号を発する。
主軸5Aに接触センサ75を取付けてテーブル8(ワーク)を移動駆動し、接触センサ75が検知信号を発した時のテーブル8の位置を検出することによって、ワークの位置を特定できる。
X軸モータ71とY軸モータ72は、夫々、テーブル8をX軸方向、Y軸方向に移動駆動する。Z軸モータ73は、主軸ヘッド5をZ軸方向に昇降駆動する。主軸モータ74は、前記主軸5Aを回転駆動する為のものである。
サーボアンプ30は、例えばマイクロコンピュータを含んで構成してあり、サーボインタフェース(I/F)34、モータインタフェース(I/F)35、エンコーダインタフェース(I/F)36、CPU31、ROM32、RAM33を夫々有する。
サーボアンプ40は、例えばマイクロコンピュータを含んで構成してあり、サーボインタフェース(I/F)44、モータインタフェース(I/F)45、エンコーダインタフェース(I/F)46、CPU41、ROM42、RAM43を夫々有する。
サーボアンプ50は、例えばマイクロコンピュータを含んで構成してあり、サーボインタフェース(I/F)54、モータインタフェース(I/F)55、エンコーダインタフェース(I/F)56、CPU51、ROM52、RAM53を夫々有する。
サーボアンプ60は、例えばマイクロコンピュータを含んで構成してあり、サーボインタフェース(I/F)64、モータインタフェース(I/F)65、エンコーダインタフェース(I/F)66、CPU61、ROM62、RAM63を夫々有する。
接触センサ75は、Xサーボ機構、Yサーボ機構及びZ軸サーボ機構によって移動する。Xサーボ機構は、X軸モータ71とX軸エンコーダ71aからなり、Yサーボ機構は、Y軸モータ72とY軸エンコーダ72aからなり、Z軸サーボ機構は、Z軸モータ73とZ軸エンコーダ73aからなる。サーボアンプ30,40,50は、X軸サーボ機構、Y軸サーボ機構及びZ軸サーボ機構を介して、接触センサ75のX軸座標値、Y軸座標値及びZ軸座標値を検出する。
X軸エンコーダ71aは、テーブル8(ワーク)のX軸座標値を表すモータパルス(位置信号)を出力し、Y軸エンコーダ72aは、テーブル8(ワーク)のY軸座標値を表すモータパルス(位置信号)を出力し、Z軸エンコーダ73aは、テーブル8(ワーク)のZ軸座標値を表すモータパルス(位置信号)を出力する。
サーボアンプ30,40,50は、制御部21が生成するクロック信号に応じて、ワークのX軸座標値、Y軸座標値及びZ軸座標値を検出し、夫々RAM33,43,53に記憶する。
NC装置20は、制御部21の負荷を減らす為、I/Oユニット80とサーボアンプ30,40,50,60に対して夫々異なる通信周期で通信を行う。具体的には、優先的に制御する必要のあるサーボアンプ30,40,50,60とNC装置20との通信周期(以下、サーボアンプ通信周期)を短く設定し、サーボアンプ30,40,50,60ほど優先的に制御する必要のないI/Oユニット80とNC装置20との通信周期(I/Oユニット通信周期)を長く設定してある。
制御部21は、X軸エンコーダ71a、Y軸エンコーダ72a及びZ軸エンコーダ73aが出力するモータパルスを取得するタイミングを表すクロック信号(以下、モータ側クロックと言う。)を生成する。サーボアンプ30,40,50は制御部21が生成したモータ側クロック(第1クロック信号)に応じて、モータパルス、即ちワークのX軸座標値、Y軸座標値及びZ軸座標値を検出する。
ROM22は、工作機械Mの加工プログラムを実行するメインの制御プログラム、後述する図5のフローチャートに示す位置決定の制御プログラム等を記憶している。RAM23は、サーボアンプ30,40,50が検出した座標値をサーボアンプ通信周期毎に時系列的に記憶する。即ち、制御部21は、サーボアンプ通信周期の間に、サーボアンプ30,40,50がモータ側クロックに応じて検出したX軸座標値、Y軸座標値及びZ軸座標値をまとめて取得し、ROM22に時系列的に記憶する。
I/Oユニット80は、8ビットシフトレジスタ81、通信インタフェース(I/F)82、FPGA83等を有する。I/Oユニット80は、接触センサ75(スタイラス)とワークとの接触有無を検知した結果を示す検知信号を接触センサ75から受信し、シフトレジスタ81が接触センサ75から受信した検知信号をデジタルの接触信号として時系列的に記憶する。即ち、接触信号は、接触センサ75とワークとの接触の有無を示す。
FPGA83は、接触センサ75が出力する検知信号を受信するタイミングを表すクロック信号(以下、センサ側クロックと言う。)を生成する。I/Oユニット80はFPGA83が生成したセンサ側クロック(第2クロック信号)に応じて、接触センサ75から検知信号を取得し、シフトレジスタ81に接触信号として記憶する。
RAM23は、I/Oユニット80が取得した接触信号をI/Oユニット通信周期毎に時系列的に記憶する。即ち、制御部21は、I/Oユニット通信周期の間に、I/Oユニット80がセンサ側クロックに応じて受信した接触信号をまとめて取得し、RAM23に時系列的に記憶する。
制御部21は、I/Oユニット通信周期毎にシフトレジスタ81から最新の接触信号を取得し、取得した接触信号に基づいて、接触センサ75がワークに接触した時刻に対応するセンサ側クロックの立ち上がりエッジ(以下、時刻とも言う。)を特定する。NC装置20は、特定したセンサ側クロックの立ち上がりエッジと対応するモータ側クロックの立ち上がりエッジを特定し、特定したモータ側クロックのエッジに対応するモータパルス(座標値)に基づいて、接触位置を決定する。これによって、ワークの位置及び表面形状を決定できる。
このような方法により、ワークの位置及び表面形状を決定する為には、センサ側クロックとモータ側クロックが同期していることが前提となる。センサ側クロックとモータ側クロックが同期せず、ズレが生じている時は、センサ側クロックの立ち上がりエッジに対応するモータ側クロックの立ち上がりエッジを正しく特定できなくなる(図9参照)。従って、正しくない座標値に基づいて、接触位置を決定してしまう。
これに対して、本実施の形態に係る工作機械Mにおいては、接触センサ75とワークとの接触時刻を決定する度に、センサ側クロックとモータ側クロックの間におけるずれ量を検出し、かつセンサ側クロックとモータ側クロックが流れる信号線上における遅延量を検出し、これらの検出結果に基づいて接触時刻を決定する。以下、詳しく説明する。
本実施の形態に係る工作機械Mにおいては、サーボアンプ30,40,50がモータ側カウンタ信号(第1カウンタ信号)を生成する。サーボアンプ30のCPU31(第1カウンダ生成部)は、X軸のモータ側クロックの各周期に対応する数を有するX軸のモータ側カウンタ信号を生成する。サーボアンプ40のCPU41(第1カウンダ生成部)は、Y軸のモータ側クロックの各周期に対応する数を有するY軸のモータ側カウンタ信号を生成する。サーボアンプ50のCPU51(第1カウンダ生成部)は、Z軸のモータ側クロックの各周期に対応する数を有するZ軸のモータ側カウンタ信号を生成する。
X軸のモータ側カウンタ信号、Y軸のモータ側カウンタ信号及びZ軸のモータ側カウンタ信号は、一連の数が所定の周期にて反復するように構成しても良い。
FPGA83(第2カウンダ生成部)はセンサ側カウンタ信号(第2カウンタ信号)を生成する。センサ側カウンタ信号はセンサ側クロックの各周期に対応する数を有する。センサ側カウンタ信号は一連の数が所定の周期にて反復するように構成しても良い。
モータ側クロックとセンサ側クロックは一つの周期が同じである。即ち、モータ側クロックとセンサ側クロックにおいては、一つの立ち上がりエッジから次の立ち上がりエッジまでの時間間隔が同じである。
一方、モータ側カウンタ信号とセンサ側カウンタ信号においては、例えば、「0」,「1」,「2」,「3」を表す一連のデータ(数)が反復する。即ち、「0」〜「3」が1周期になって反復する。モータ側カウンタ信号及びセンサ側カウンタ信号において、「0」,「1」,「2」,「3」の各々に係る時間間隔は、モータ側クロックとセンサ側クロックにおける一つの周期の時間間隔と同じである。即ち、モータ側カウンタ信号とセンサ側カウンタ信号は同一周期を有する。
制御部21は、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量を検出し、モータ側クロックが流れる信号線とセンサ側クロックが流れる信号線におけるクロック信号の遅延量を検出して、斯かる検出結果に基づいて、接触センサ75とワークが初めて接触した時刻(接触時刻)を特定する。制御部21は、特定した接触時刻に基づいて、該接触時刻に対応するモータパルス(X軸座標値、Y軸座標値及びZ軸座標値)を特定し、特定したモータパルスからワークの位置及び表面形状を決定する。
図4は、本実施の形態に係る工作機械Mの制御部21の機能構成を示す機能ブロック図である。制御部21は、CPU211、第1検出部212、第2検出部213、時刻特定部214及び位置決定部215を有する。
第1検出部212は、前記モータ側カウンタ信号と前記センサ側カウンタ信号に基づいて、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量を検出する。第2検出部213は、後述する所定の式に基づいて、モータ側クロックが流れる信号線とセンサ側クロックが流れる信号線におけるクロック信号の遅延量を検出する。
時刻特定部214は、第1検出部212によって検出された、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量と、第2検出部213によって検出された、モータ側クロックが流れる信号線とセンサ側クロックが流れる信号線におけるクロック信号の遅延量に基づいて、接触時刻を特定する。
位置決定部215は、時刻特定部214が特定した接触時刻に基づいて、前記モータパルス(X軸座標値、Y軸座標値及びZ軸座標値)からワークの位置及び表面形状を決定する。
第1検出部212、第2検出部213、時刻特定部214及び位置決定部215の詳しいことについては、以下にて説明する。
図5は、本実施の形態に係る工作機械Mにおける、ワークの位置及び表面形状を決定する処理を説明するフローチャートである。以下、工作機械Mにおける、ワークの位置及び表面形状を決定する処理を図5〜図7に基づいて説明する。
X軸モータ71及びY軸モータ72の駆動によりテーブル8がX軸及びY軸方向に移動し、Z軸モータ73の駆動により主軸ヘッド5(接触センサ75)がZ軸方向に移動して、ワークの位置及び表面形状測定を開始する。以下においては、説明の便宜上、ワークのX軸の位置(座標値)を決定する場合を例に挙げて説明する。
ユーザは主軸5Aの先端に接触センサ75を取り付け、例えば操作パネル19を適宜操作することにより、ワークの位置及び表面形状を検知する指示を行う。工作機械Mは操作パネル19を介して斯かる指示を受け付ける(ステップS101)。
上述したサーボアンプ通信周期に応じて、CPU211は最新のサーボアンプ通信周期の間のモータパルス(X軸座標値)をサーボインタフェースI/F26を介してサーボアンプ30のRAM33からまとめて読み取って取得し(ステップS102)、RAM23に時系列的に記憶する。ここで、サーボアンプ通信周期は、モータ側カウンタ信号と同じ周期であり、例えば、モータ側カウンタ信号の「0」に相当するタイミングで、モータパルスの取得を行う。RAM23は、取得した各モータパルスを対応するモータ側カウンタ信号の値と関連付けて記憶する。
また、上述したI/Oユニット通信周期に応じて、CPU211は最新のI/Oユニット通信周期の間の接触信号、即ちシフトレジスタ値を通信I/F82を介してまとめてI/Oユニット80のシフトレジスタ81から読み取って取得し(ステップS103)、RAM23に時系列的に記憶する。ここで、I/Oユニット通信周期は、センサ側カウンタ信号と同じ周期であり、例えば、モータ側カウンタ信号の「0」に相当するタイミングで、接触信号の取得を行う。RAM23は、取得した各接触信号を対応するセンサ側カウンタ信号の値と関連付けて記憶する。
図6は、モータ側クロックとセンサ側クロックの間にずれが生じていない場合を示すタイミングチャートであり、図7は、モータ側クロックとセンサ側クロックの間にずれが生じている場合を表すタイミングチャートである。
接触センサ75がワークの表面と接触しない時、接触センサ75が出力する検出信号は「L」レベルになり、接触センサ75がワークの表面に接触した時、接触センサ75が出力する検出信号は「H」レベルになる。
I/Oユニット80のシフトレジスタ81は、接触センサ75がワークの表面に接触しない時は、接触センサ75が出力する検出信号(「L」レベル)を受信して、「00000000」のシフトレジスタ値(接触信号)として記憶する。シフトレジスタ81は、接触センサ75がワークの表面と最初に接触した時は、接触センサ75が出力する検出信号(「H」レベル)を受信して、「00000001」のシフトレジスタ値(接触信号)として記憶する。
以降、受信する検出信号が「H」レベルのままであると、シフトレジスタ81は、受信した検出信号に基づいて、センサ側クロックの立ち上がりエッジ毎に、「00000011」、「00000111」、「00001111」等を記憶する。
例えば、モータ側カウンタ信号が「0」に相当するタイミング(図6と図7中、黒丸点)で、一つのセンサ側カウンタ信号周期の間の接触信号をまとめて取得した場合、CPU211は、取得した接触信号のうち、最新の接触信号を確認する。図6及び図7においては、最新の接触信号が夫々「00000111」、「00001111」であるので、CPU211は既に接触センサ75とワークとが接触していると判定する。
この際、第1検出部212は、前記モータ側カウンタ信号と前記センサ側カウンタ信号に基づいて、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量を検出する(ステップS104)。
第1検出部212は、ステップS103でまとめて取得した接触信号のうち、最新の接触信号に対応するセンサ側カウント信号の値と、ステップS102でまとめて取得したモータパルスのうち、最新のモータパルスに対応するモータ側カウント信号の値を対比する。これによって、第1検出部212はモータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量を検出する。
図6の場合においては、即ち、モータ側クロックとセンサ側クロックが同期している場合は、最新の接触信号は「00000111」(ハッチング部分)であり、これに対応するセンサ側カウント信号の値は「0」である。また、最新のモータパルスは「5」であり、これに対応するモータ側カウント信号の値も「0」である。従って、第1検出部212はモータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量はないと判定する。
図7の場合においては、即ち、モータ側クロックとセンサ側クロックがずれている場合は、最新の接触信号は「00001111」(ハッチング部分)であり、これに対応するセンサ側カウント信号の値は「1」であり、最新のモータパルスは「5」であり、これに対応するモータ側カウント信号の値は「0」である。従って、センサ側カウント信号の値の「1」と、モータ側カウント信号の値も「0」の差は「1」であり、第1検出部212は、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量を「1」(周期)であると検出する。
次いで、第2検出部213は、所定の式に基づいて、モータ側クロックが流れる信号線とセンサ側クロックが流れる信号線におけるクロック信号の遅延量を検出する(ステップS105)。
図8は、実施の形態に係る工作機械Mにおいて、信号線上におけるクロック信号の遅延量の検出する方法を説明するための説明図である。説明の便宜上、信号線S2(第1信号線)と信号線S5(第2信号線)を用いて説明する。
例えば、パケットを信号線S2から送信する時刻(モータ側クロック)のタイムスタンプを含む、いわゆる同期パケットを信号線S5に送信する。信号線S2から信号線S5に前記同期パケットを送信した時刻をt1とする。信号線S5では、同期パケットを信号線S2から受信し、独自のクロック(センサ側クロック)を使用して同期パケットの受信時刻のタイムスタンプを作成する。信号線S5で同期パケットデータを受信した時刻をt2とする。次いで、信号線S5では、受信した同期パケット(以下、受信同期パケットと言う。)に信号線S5から返信する時刻(モータ側クロック)のタイムスタンプを付加し、これを信号線S2に返信する。信号線S5で受信同期パケットを信号線S2に返信した時刻をt3とする。信号線S2では、前記受信同期パケットを信号線S5から受信する。信号線S5で返信した受信同期パケットを信号線S2が受信した時刻をt4とする。
ここで、時刻t2と時刻t1の差は、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のオフセットと信号線上の伝播遅延を含む。
以上のことから、第2検出部213は以下の式に基づいて、信号線上におけるクロック信号の遅延量を検出する。
{(t2−t1)+(t4−t3)}/2
このように、第2検出部213によって検出された、信号線上のクロック信号の遅延量は、クロックの周期、又はカウンタの周期に換算できる。
次いで、時刻特定部214は、第1検出部212によって検出された、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量と、第2検出部213によって検出された、クロック信号が流れる信号線におけるクロック信号の遅延量に基づいて、接触時刻を特定する(ステップS106)。
まず、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれも、信号線上のクロック信号の遅延も無い場合を、図6を用いて説明する。図6において、最新の接触信号が「00000111」(ハッチング部分)であるので、センサ側クロック信号において、取得時(黒丸点)から2周期(2つの立ち上がりエッジ)前の時刻(図6中、CK1)が「00000001」であることが分かる。即ち、時刻特定部214は、取得時から2周期(2つの立ち上がりエッジ)前の時刻(CK1)を接触センサ75とワークが初めて接触した接触時刻として特定する。
次に、第1検出部212がモータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量を「1」(周期)であると検出し、第2検出部213によって検出された信号線上のクロック信号の遅延量(クロックの周期)が「0」である場合を、図7を用いて説明する。
図7においては、最新の接触信号が「00001111」(ハッチング部分)である。しかし、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量が「1」(周期)であるので、時刻特定部214は、1周期前の接触信号の「00000111」を新たに最新の接触信号としてみなして、接触センサ75とワークの接触時刻を特定する。
新たな最新の接触信号が「00000111」であるので、センサ側クロック信号の立ち上がりエッジ(CK3)から2周期(2つの立ち上がりエッジ)前の時刻(図7中、CK2)が「00000001」であることが分かる。即ち、時刻特定部214は、新たな最新の接触信号が「00000111」(CK3)から2周期(2つの立ち上がりエッジ)前の時刻(CK2)を接触時刻として特定する。
次に、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量が「1」(周期)であり、第2検出部213によって検出された信号線上のクロック信号の遅延量(クロックの周期)が「1」である場合を説明する。この場合、モータ側クロックとセンサ側クロックの間には総「2」周期のずれが発生しているので、時刻特定部214は、センサ側クロック信号において、取得時(黒丸点)から2周期前の接触信号を新たに最新の接触信号としてみなして接触時刻を特定する。
位置決定部215は、時刻特定部214が特定した接触時刻に基づいて、前記モータパルス(X軸座標値)からワークの位置及び表面形状を決定する(ステップS107)。
ステップS102にてRAM23に記憶しているX軸座標値のうち、時刻特定部214が特定した接触時刻(図6のCK1、図7のCK2)に対応するX軸座標値(モータパルス)が「2」であるので、位置決定部215は「2」をX軸におけるワーク(表面)の位置であると決定する。
以上の如く、本実施の形態に係る工作機械Mにおいては、センサ側クロックとモータ側クロックの間におけるずれ量を検出し、かつセンサ側クロックとモータ側クロックが流れる信号線上における遅延量を検出して、これらの検出結果に基づいてワークの位置及び表面形状を決定する。従って、ワークの位置及び表面形状の決定に、センサ側クロックとモータ側クロックの間のずれによる誤差が生じることを未然に防止できる。
以上においては、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量を検出する検出処理(ステップS104)と、クロック信号が流れる信号線上のクロック信号の遅延量を検出する検出処理(ステップS105)を共に行う場合を例に挙げて説明した。しかし、本実施の形態に係る工作機械Mはこれに限るものでない。何れか一方の検出処理のみを行い、斯かる処理の結果に基づいて、接触時刻の特定を行うように構成してもよい。
以上においては、モータ側クロックの周期毎にモータパルスを取得し、センサ側クロックの周期毎に接触信号を取得する場合を例に挙げて説明したが、本実施の形態に係る工作機械Mはこれに限定するものでない。
例えば、工作機械Mは、モータ側クロックの複数周期(例えば、2周期又は3周期等)毎にモータパルスを取得し、センサ側クロックの複数周期(例えば、2周期又は3周期等)毎に接触信号を取得して、モータ側クロックとセンサ側クロックの間のずれ量を検出する検出処理と、クロック信号が流れる信号線上のクロック信号の遅延量を検出する検出処理を行う構成であっても良い。
上述した第1検出部212、第2検出部213、時刻特定部214及び位置決定部215は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、制御部21が有するCPU211が所定のプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に構築してもよい。
21 制御部
41 CPU
71 X軸モータ
72 Y軸モータ
73 Z軸モータ
75 接触センサ
83 FPGA
211 CPU
212 第1検出部
213 第2検出部
214 時刻特定部
215 位置決定部
M 工作機械
S1,S2,S3,S4,S5 信号線

Claims (6)

  1. ワークとの接触を検知する接触センサ及び該ワークの移動機構を備え、前記ワークの位置を表す位置信号を第1クロック信号の周期に基づいて取得し、前記接触センサの検知結果に基づいて接触有無を表す接触信号を第2クロック信号の周期に基づいて取得する工作機械において、
    前記第1クロック信号と前記第2クロック信号の間のずれ量を検出する第1検出部と、
    前記第1検出部の検出結果に基づいて、前記接触センサと前記ワークの接触時刻を特定する時刻特定部と、
    前記時刻特定部が特定した接触時刻に基づいて、前記位置信号から前記ワークの位置を決定する位置決定部と
    を備えることを特徴とする工作機械。
  2. 前記第1クロック信号が流れる第1信号線と前記第2クロック信号が流れる第2信号線におけるクロック信号の遅延量を検出する第2検出部を備え、
    前記時刻特定部は、前記第1検出部及び前記第2検出部の検出結果に基づいて、前記接触時刻を特定することを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記時刻特定部は、前記第1検出部が検出したずれ量に対応するクロック周期分に基づいて、前記ワークと前記接触センサが接触したことを表す接触信号に対応する前記第2クロック信号上のエッジを特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。
  4. 前記第1クロック信号の各周期に対応する値を有する第1カウンタ信号を生成する第1カウンタ生成部と、
    前記第2クロック信号の各周期に対応する値を有する第2カウンタ信号を生成する第2カウンタ生成部とを備え、
    前記第1検出部は、前記第1カウンタ信号と前記第2カウンタ信号に基づいて前記ずれ量を検出することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の工作機械。
  5. 前記第2検出部は次の式を用いて前記遅延量を検出することを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
    {(t2−t1)+(t4−t3)}/2
    但し、t1は前記第1信号線から前記第2信号線に所定のパケットデータを送信した時刻、t2は前記第2信号線で前記パケットデータを受信した時刻、t3は前記第2信号線で受信したパケットデータを前記第1信号線に返信した時刻、t4は前記第2信号線で返信したパケットデータを前記第1信号線が受信した時刻である。
  6. ワークとの接触を検知する接触センサ及び該ワークの移動機構を備え、前記ワークの位置を表す位置信号を第1クロック信号の周期毎に取得し、前記接触センサの検知結果に基づいて接触有無を表す接触信号を第2クロック信号の周期毎に取得する工作機械にて、前記ワークの位置を特定する位置決定方法において、
    前記第1クロック信号と前記第2クロック信号の間のずれ量を検出し、
    検出した結果に基づいて、前記接触センサと前記ワークの接触時刻を特定し、
    特定した接触時刻に基づいて、前記ワークの位置を決定することを特徴とする位置決定方法。
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