JPH04256550A - 切削工具刃先検出装置 - Google Patents

切削工具刃先検出装置

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JPH04256550A
JPH04256550A JP3781291A JP3781291A JPH04256550A JP H04256550 A JPH04256550 A JP H04256550A JP 3781291 A JP3781291 A JP 3781291A JP 3781291 A JP3781291 A JP 3781291A JP H04256550 A JPH04256550 A JP H04256550A
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JP
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cutting tool
tool
cutting
edge
detection device
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JP3781291A
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Inventor
Kazumi Osono
大園 和美
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Seibu Electric and Machinery Co Ltd
Original Assignee
Seibu Electric and Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、NC旋盤等の数値情
報で制御されるNC工作機械に適用される切削工具刃先
検出装置に関し、特に、バイト、ドリル、リーマ等の切
削工具の刃先形状確認と刃先位置検出を行うNC工作機
械における切削工具刃先検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NC旋盤は、ある座標に対するバイトの
移動量とその移動速度等を数値情報として予め記憶させ
ておき、その数値情報に基づいてNC装置の働きでバイ
トを移動させ、自動的に工作物を切削加工することがで
きるように構成したものである。従って、NC旋盤等の
NC工作機械においては、加工を開始する前に、座標軸
に対してバイトの刃先位置を正確にセットしておくこと
が、工作物の加工精度を向上させる上で必要である。
【0003】ところで、切削工具の一種であるバイトを
NC工作機械の刃物台に取り付ける方法として、従来、
クイックチェンジ方式と称するものが知られている。こ
のクイックチェンジ方式は、バイトをNC工作機械の刃
物台(バイトホルダ取付部)に取り付ける際に、NC工
作機械の機外に設けたバイトセット装置にバイトホルダ
を取り付けておいて、そのバイトホルダにバイトを組み
付けた後で、NC工作機械の機内に設けたバイトホルダ
取付部に、そのバイトホルダをワンタッチで取り付ける
方法である。バイトセット装置は、工具顕微鏡やハイト
ゲージあるいはダイヤルゲージ等の測定器を備えており
、バイトホルダ取付部の取付基準面とバイトセット装置
の模擬的な基準面は同一形状に加工されている。このた
め、このクイックチェンジ方式の場合、バイトセット装
置の測定器でもって測定した、バイトセット装置の模擬
的な基準面からバイトの刃先位置までの距離は、実際に
バイトをNC工作機械の刃物台に取り付けた時の基準面
からの距離に等しくなる。従って、座標軸に対するバイ
トの刃先の位置は、一応正確にセットされているもので
ある。
【0004】また、座標軸に対するバイトの刃先位置を
測定する方法として、接触式測定方式と称するものが知
られている。接触式測定方式とは、NC工作機械の機内
にタッチセンサ等の接触式測定器を設け、バイトの刃先
の位置を測定してその値を座標の原点に対する補正値と
し、NC装置に反映させる方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
クイックチェンジ方式の場合、バイトホルダ取付部の取
付基準面とバイトセット装置の模擬的な基準面は同一形
状に加工されているとは言え、バイトホルダの着座誤差
、工具顕微鏡やハイトゲージあるいはダイヤルゲージ等
の読み取り誤差が重なって、バイトの刃先の位置が必ず
しも所期の位置にあるとは限らない。このため、これら
の誤差を修正するため、工作物を試し削りした後に、そ
の工作物を寸法測定してその値を補正値とする補正作業
を行なう必要があった。このように、クイックチェンジ
方式の場合、NC工作機械に取り付けたバイトの刃先位
置を直接測定するわけではないから、誤差を修正するた
めの補正作業を伴うという問題点がある。従って、バイ
トの刃先位置を直接測定することができるように構成す
ると共に自動的に補正できるように構成するという課題
を解決する必要がある。
【0006】一方、後者の接触式測定方式の場合、工作
物の長手方向(Z方向)と径方向(X方向)の寸法を確
保するため、バイトの刃先を二度にわたって接触させね
ばならない。また、バイトの刃先にダイヤモンドを使用
しているようなとき、あるいはバイトの刃先が鋭利な形
状をしているようなときに、刃先を測定器に接触させる
ことは刃先のダメージにつながるという問題点がある。 このように、NC工作機械に取り付けたバイトの刃先位
置を直接測定するにしても、測定器を接触させて測定す
ると問題が生じてくるので、非接触で測定するという課
題を解決する必要がある。
【0007】この発明の目的は、上記の課題を解決する
ことであり、NC工作機械の機内でバイト、ドリル、リ
ーマ等の切削工具の刃先の位置を非接触状態で測定する
方法によって正確に検出し、且つ座標軸に対する切削工
具の刃先位置を自動的に補正することのできるNC工作
機械における切削工具刃先検出装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、切削工具のNC移動領域内で該切削工具の
刃先形状と刃先位置を画像情報として非接触状態で検出
する検出装置と、該画像情報に基づいて前記切削工具の
座標設定と刃先位置の補正とを行なうNC装置とを設け
たNC工作機械における切削工具刃先検出装置に関する
【0009】また、このNC工作機械における切削工具
刃先検出装置において、検出装置としては、CCDカメ
ラを使用することである。ここで、CCDは、char
gecoupuled  deviceの略であり、電
荷結合素子を意味するものである。
【0010】更に、このNC工作機械における切削工具
刃先検出装置において、NC装置は、CCDカメラがと
らえた切削工具の刃先形状を画像情報として記憶するメ
モリ、該メモリに記憶した画像情報と前記CCDカメラ
で写し出した前記切削工具の映像とを比較し、両者が合
致しない場合に信号を発する画像比較手段、該画像比較
手段からの信号を入力して前記切削工具の刃先位置の補
正値を算出する補正値算出手段、前記補正値に基づいて
サーボモータを駆動するサーボモータ制御手段を有する
ものである。
【0011】
【作用】この発明によるNC工作機械における切削工具
刃先検出装置は、上記のように構成されているので、次
のように作用する。即ち、この切削工具刃先検出装置は
、NC工作機械の機内に切削工具の刃先形状と刃先位置
を画像情報として非接触状態で検出する検出装置を設け
たので、切削工具の刃先の位置を非接触の方法によって
正確に検出することができる。また、前記画像情報に基
づいて前記切削工具の座標設定と刃先位置の補正を行な
う機能を付加したので、座標軸に対する刃先の位置を自
動的に補正することができる。
【0012】具体的には、前記検出装置としてはCCD
カメラを使用し、まず、該CCDカメラがとらえた切削
工具即ち工作物を正確に切削した時の切削工具の刃先形
状を画像情報としてメモリに記憶する。このメモリに記
憶した画像情報は前記切削工具の原点となる。このこと
により、前記切削工具の座標設定を行うことができる。 また、画像比較手段は、前記メモリに記憶した前記画像
情報と前記CCDカメラで写し出した前記切削工具の映
像とを比較し、両者が合致しない場合即ち前記切削工具
の刃先位置が設定した座標軸に対してずれている場合に
は、補正値算出手段に信号を発する。該補正値算出手段
は、前記画像比較手段から信号が入力された場合に、前
記切削工具の刃先位置の補正値を算出し、サーボモータ
制御手段が前記補正値に基づいてサーボモータを駆動し
て刃物台テーブルを移動させるので、前記切削工具の刃
先位置がずれていても自動的に補正される。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明によるNC
工作機械における切削工具刃先検出装置の一実施例につ
いて説明する。図1はNC工作機械(この図の例ではN
C旋盤)の一部を示す斜視図である。NC工作機械の主
ベット10には主軸台11と刃物台テーブル12が取り
付けられている。主軸台11には工作物Wを把持する工
作物把持装置であるスクロールチャック13が設けられ
、工作物Wが回転可能に支持されている。刃物台テーブ
ル12はX軸スライドテーブル14に組み付けられ、更
に、X軸スライドテーブル14はZ軸スライドテーブル
15に組み付けられている。X軸スライドテーブル14
はX軸送りねじ16と螺合し、Z軸スライドテーブル1
5はZ軸送りねじ17に螺合している。刃物台テーブル
12は、図示しないZ軸送りサーボモータ及びX軸送り
サーボモータ18の働きで、X軸送りねじ16及びZ軸
送りねじ17が回転し、Z軸方向及びX軸方向に移動可
能に構成されている。
【0014】図2はNC工作機械の一部を示す正面断面
図である。NC工作機械における工作物Wに対する加工
部は、機械的剛性が大きいカバー20によって覆われて
いる。カバー20の上面にはガラス板21等の透明板2
1を配置した覗き窓22が設けられている。透明板21
の内側即ち機内23にはエア吹出口24が設けられ、そ
の透明板21に向けてエアブローを行なうことにより切
削油や切屑等の付着物を吹き飛ばすことができるように
構成されている。カバー20にはCCDカメラ1が取り
付けられ、機外25から覗き窓22を通して機内23の
向けられている。CCDカメラ1は、電荷結合素子(c
harge  coupuled  de−vice)
カメラである。該CCDカメラ1の焦点距離Lが、工作
物Wに対向して設置される切削工具の一種であるバイト
Tの刃先の位置にくるような部位に設置する。また、C
CDカメラ1は、CCDカメラ1の直交座標軸の面をN
C工作機械のバイトTの切削移動軸(XーZ軸)の面に
平行になるように固定する。なお、カバー20の側面に
は開閉カバー26が設けられている。
【0015】この発明による切削工具刃先検出装置を平
行移動式刃物台(櫛刃形)に適用した場合の一実施例に
ついて説明する。図3は平行移動式刃物台(櫛刃形)3
0を有するNC工作機械の一部を示す平面図である。刃
物台テーブル12にはバイトTを取り付けるための刃物
台31が設けられている。刃物台31には多数個のバイ
トTを取り付けておき、適時に目的とするバイトを選択
して使用する。刃物台31へのバイトTの取付けは、ま
ず最初にバイトホルダ32に各々のバイトTを予め取り
付けておき、その後でそのバイトホルダ32を刃物台3
1の取付基準部33に取り付けることによって行なわれ
る。バイトホルダ32の刃物台31への取付はワンタッ
チで行なうことができる。なお、バイトTを取り付けな
い刃物台31にはダミー34が取り付けられている。図
3に示す例では、刃物台31に取り付けた6個のバイト
Tにおいて、例えば、T1 がセンタドリル、T2 が
ドリル、T3 〜T6 がダイヤモンドバイトである。
【0016】刃物台テーブル12には、あり溝35が設
けられている。該あり溝35は段取り変えの都度、刃物
台31を摺動させ、固定するための溝である。バイトは
二点鎖線で示す領域の内側、即ち、NC移動領域内36
を移動する。CCDカメラ1はこのNC移動領域36内
を写しだすことができる位置であって、実際に工作物を
加工する位置とは異なる位置に設置する。CCDカメラ
1の設置個所として1個所ないし2個所用意し、刃物台
31に固定されたバイトから最適なCCDカメラ1を使
用するとよい。即ち、図3に示す実施例の場合、6個の
バイトT1 〜T6 が準備されているが、各々の切削
工具すべてがX軸方向の端から端まで移動できるほど、
刃物台テーブル12のX軸方向のストロークは準備され
ていない。従って、工作物回転中心軸よりも左側に配置
した切削工具は刃先検出位置B点に設置したCCDカメ
ラを使用し、右側に配置した切削工具は刃先検出位置A
点に設置したCCDカメラを使用することになる。
【0017】図4はバイトTの理想的な刃先位置を示す
図である。バイトTが工作物を正確に切削した時に、刃
物台テーブル12を移動させて、バイトTの刃先を刃先
検出位置A点またはB点にもってくる(図3を参照)。 その時、CCDカメラ1がとらえたバイトTの刃先の様
子を示したのが図4である。この状態における刃先位置
を仮想刃先位置Cということにする。この仮想刃先位置
CにおけるバイトTの刃先形状は画像情報としてメモリ
に記憶される。
【0018】図5は刃先位置検出時にCCDカメラ1が
とらえたバイトTの様子を示す図である。X軸送りサー
ボモータ18及びZ軸送りサーボモータを制御して、バ
イトTの刃先位置が仮想刃先位置Cにあった時の刃物台
テーブル12の位置へ刃物台テーブル12を移動させた
ところ、刃先台31へのバイトTの取付具合が極くわず
かではあるがずれていて、CCDカメラ1が写し出した
バイトTの刃先位置が仮想刃先位置Cから、例えば、X
方向に+3μ、Z方向に−3μずれていたとする。この
時、NC装置2から補正指令を出して、刃先位置をX方
向に−3μ、Z方向に+3μ移動させれば、刃先位置は
仮想刃先位置に一致する。
【0019】次に、この発明による切削工具刃先検出装
置を回転式刃物台(ターレット形)に適用した場合の実
施例について説明する。図6は回転式刃物台(ターレッ
ト形)40を示す正面図である。この図に示すバイトホ
ルダ41は、8個のバイトを取り付けることができるよ
うに構成されている。バイトTの2つの側面は高精度に
仕上げられ、各側面はバイトホルダ41の取付面AF、
BFに密接して取り付けられる。即ち、バイトホルダ4
1の取付面AFは半径方向反対側の取付面AFに対して
ダイヤルインジケータを用いて平行に設定することによ
り、バイトホルダ41の取付面AFにバイト41の一つ
の側面が密接し、取付面AFの平行度が確保される。ま
た、バイトホルダ41は図示しないホルダベースに対し
て周方向に微移動可能に構成されており、バイト42の
刃先を工作物の回転中心Oに位置させることができるよ
うに微調整可能になっている。
【0020】CCDカメラ1は、例えば、図6に示すよ
うに、回転式刃物台40の中心軸Pと工作物回転中心O
を結ぶ線に対して直角の方向に位置するバイト43に対
して向けられている。CCDカメラ1は機外に固定され
ており、その取付位置は、CCDカメラ1のとバイト4
3との距離がCCDカメラ1の焦点距離Lに等しくなる
位置である。そして、CCDカメラ1は、図6に示すよ
うに直角の方向に位置するバイト43に向けるだけでな
く、バイト43の上方に配置してもよいものである。
【0021】或いは、この発明によるNC工作機械にお
ける切削工具刃先検出装置は、図7に示す別の例である
平行移動式刃物台に適用することもできる。この平行移
動式刃物台には、図3に示す平行移動式刃物台と比較し
て異なったバイトTが取付けられている以外は、全く同
一のものである。即ち、この平行移動式刃物台における
刃物台31には、5個のバイトT7 〜T1 1 が取
付けられている。この平行移動式刃物台の場合にも、図
3と同様にこのNC工作機械における切削工具刃先検出
装置を適用できるものである。
【0022】図8はこの発明によるNC工作機械におけ
る切削工具刃先検出装置の一実施例を示すブロック図で
ある。この切削工具刃先検出装置は、切削工具であるバ
イトのNC移動領域36内でそのバイトの刃先形状と刃
先位置を画像情報として検出する検出装置としてのCC
Dカメラ1と、NC装置2とから構成されている。NC
装置2は、本来の機能以外に、画像情報に基づいてバイ
トの座標設定と刃先位置の補正とを行なう機能を有して
いる。即ち、NC装置2は、CCDカメラ1がとらえた
バイトの刃先形状を画像情報として記憶するメモリ3、
メモリ3に記憶した画像情報とCCDカメラ1で写し出
したバイトの映像とを比較し、両者が合致しない時に信
号を発する画像比較手段4、画像比較手段4からの信号
を入力してバイト刃先位置の補正値を算出する補正値算
出手段5、及び該補正値に基づいてサーボモータ7を駆
動して刃物台テーブル8を移動させるサーボモータ制御
手段6を含んでいる。
【0023】図9及び図10はこの発明による切削工具
刃先検出装置の一実施例の作用を示すフローチャートで
ある。この切削工具刃先検出装置による刃先検出の手順
は、図9に示すバイトTの刃先形状記憶のステップと、
図10に示す刃先位置検出のステップから成る。まず、
バイトTの刃先形状記憶のステップから説明する。図9
を参照すると、平行移動式刃物台30または回転式刃先
台40に固定された複数個のバイトTの中から、記憶し
ようとするバイトTを一つ選択して、刃先検出位置A点
またはB点に移動させる(ステップ51)。選択したバ
イトTの形状をCCDカメラで写し出す(ステップ52
)。写し出した映像を画像情報としてメモリ3に記憶す
る(ステップ53)。このメモリ3に記憶した画像情報
がそのバイトTの原点となる。以下、記憶したいバイト
Tを順次選び、上記ステップ1〜3を繰り返す。記憶す
べき全てのバイトTについて画像情報を記憶し終わると
、刃先形状記憶のステップは終了する。なお、単体刃物
台の場合には、ステップ1〜3の繰り返しが行なわれな
いことはいうまでもない。
【0024】次に、図10を参照して、刃先位置検出の
ステップについて説明する。工作物を切削加工する前に
、使用しようとするバイトTの刃先位置を検出し、刃先
位置を正しい位置に補正する必要がある。まず、検出し
ようとするバイトTを選択し、選択したバイトTを移動
させる(ステップ54)。そのバイトTをCCDカメラ
1にて写す(ステップ55)。メモリ3に記憶している
バイトTの画像情報とCCDカメラ1にて写した映像を
比較する(ステップ56)。なお、同一のバイトT同士
を比較することは言うまでもない。CCD画像情報とC
CDカメラ1で写した映像が合致する場合には、バイト
Tの刃先位置は座標軸に対して正確な位置にあるので、
すぐに切削加工を開始することができる(ステップ57
)。CCD画像情報とCCDカメラ1で写した映像がず
れている場合には、ずれの分だけ補正値を算出する(ス
テップ58)。即ち、CCDカメラ1が画面内にきた時
、NC装置はNC工作機械の座標軸を取り込み、その合
成によりバイト刃先位置の数値を演算し、補正値を算出
する。そして、NC装置はその補正値に相当する距離だ
け刃物台テーブル12を移動させるため、X軸送りサー
ボモータ18及びZ軸送りサーボモータを駆動する(ス
テップ59)。その結果、バイトTの刃先位置が仮想刃
先位置に一致し、即ち、そのバイトTの原点に微移動し
、これで補正が完了し、刃先位置検出のステップが終了
する。
【0025】CCDカメラ1の拡大率は、その分解能を
NC工作機械の分解能と同程度にするので、その正確度
は高められる。また、バイトTの刃先にRがある場合、
もっとも、ほとんどの場合、刃先には大なり小なりRが
形成されているが、CCDカメラを用いると、そのRの
値や、仮想刃先位置(R=0)を正確に算出することが
できる。
【0026】バイト刃先検出の方法としては、手動操作
により検出位置までバイトTを移動させ、任意に検出・
補正を行なうこともできるが、予め検出時期が決められ
ている場合は加工サイクルの中に検出指令を与えておけ
ば、自動的に検出・補正を行なうことができる。また、
この発明による切削工具刃先検出装置は、測定および解
析によりバイト刃先形状も入力できることから、バイト
の自動工具交換を実施する時、バイトに特別な認識を付
与しておく必要はない。
【0027】CCDカメラ1で写し出したバイトTの形
状とメモリ3に記憶されている画像情報とを対比するこ
とで、そのバイトTの破損の有無を知ることができ、当
然のことであるが、バイトTが破損している時は機械は
停止する。場合によっては、警報装置を設け、画像比較
手段からの信号を入力して警報を発するようにし、工具
の交換時期を作業員に知らせるようにしてもよい。
【0028】
【発明の効果】この発明によるNC工作機械における切
削工具刃先検出装置は、上記のように構成されているの
で、次のような効果を有する。CCDカメラがとらえた
切削工具の刃先形状を画像情報としてメモリに記憶し、
この時点での刃先位置を前記切削工具の原点とすること
により、切削工具の座標設定を行なうことができる。ま
た、画像比較手段は、前記メモリに記憶した前記画像情
報と前記CCDカメラで写し出した前記切削工具の映像
とを比較し、両者が合致しない時、即ち、切削工具の刃
先位置が設定した座標軸に対してずれている時には、切
削工具刃先位置の補正値を算出し、刃物台テーブルを移
動させるので、前記切削工具の刃先位置がずれていても
自動的に仮想刃先位置に一致させることができる。
【0029】また、この発明による切削工具刃先検出装
置は、測定および解析により切削工具の刃先形状も入力
できることから、切削工具の自動工具交換を実施する時
、切削工具に特別な認識を付与しておく必要はないとい
う利点がある。
【0030】更に、CCDカメラで写し出した切削工具
の形状とメモリに記憶されている画像情報とを対比する
ことで、その切削工具の破損の有無を知ることができる
という利点がある。従って、前記切削工具が破損してい
ることが検出された時には機械を停止するか、あるいは
、さらに警報装置を設けておいて、工具の交換時期を作
業員に知らせるようにすることができるなど、いろいろ
な付随する効果もある。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるNC工作機械における切削工具
刃先検出装置を組み込むことのできるNC工作機械の一
実施例を示す斜視図である。
【図2】NC工作機械の一部を示す正面断面図である。
【図3】平行移動式刃物台を有するNC工作機械の一例
を示す平面図である。
【図4】バイトの理想的な刃物位置を示す図である。
【図5】バイトの刃先位置検出時にCCDカメラがとら
えたバイトの様子を示す図である。
【図6】回転式刃物台を示す正面図である。
【図7】平行移動式刃物台を有するNC工作機械の別の
例を示す平面図である。
【図8】この発明による切削工具刃先検出装置の一実施
例を示すブロック図である。
【図9】この発明による切削工具刃先検出装置の刃先形
状記憶のステップを示すフローチャートである。
【図10】この発明による切削工具刃先検出装置の刃先
位置検出のステップを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1    CCDカメラ(検出装置) 2    NC装置 3    メモリ 4    画像比較手段 5    補正値算出手段 6    サーボモータ制御手段 12  刃物台テーブル 18  X軸送りサーボモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  切削工具のNC移動領域内で該切削工
    具の刃先形状と刃先位置を画像情報として非接触状態で
    検出する検出装置と、該画像情報に基づいて前記切削工
    具の座標設定と刃先位置の補正とを行なうNC装置とを
    設けたNC工作機械における切削工具刃先検出装置。
  2. 【請求項2】  前記検出装置をCCDカメラで構成し
    た請求項1に記載のNC工作機械における切削工具刃先
    検出装置。
  3. 【請求項3】  前記NC装置は、前記CCDカメラが
    とらえた前記切削工具の刃先形状を画像情報として記憶
    するメモリ、該メモリに記憶した画像情報と前記CCD
    カメラで写し出した前記切削工具の映像とを比較し、両
    者が合致しない場合に信号を発する画像比較手段、該画
    像比較手段からの信号を入力して切削工具刃先位置の補
    正値を算出する補正値算出手段、及び前記補正値に基づ
    いてサーボモータを駆動するサーボモータ制御手段を有
    する請求項2に記載のNC工作機械における切削工具刃
    先検出装置。
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