JP5235284B2 - 測定方法及び工作機械 - Google Patents

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Description

本発明は、測定対象物の被測定部位の位置の測定方法及び装置に関し、特にNCフライス盤やマシニングセンタ等のNC工作機械で精密加工を行うために主軸に装着された工具の刃先位置等の測定方法及び装置、並びにその測定装置を有した工作機械及び該工作機械によるワークの加工方法に関する。
工作機械の分野では加工精度に対する要求は年々高くなっており、近時ではサブミクロンのオーダの加工精度が要求されることも珍しくなくなっている。こうした加工精度の向上を目指して、主軸に装着された工具の主軸に対する位置ずれや、回転主軸の熱伸びを測定するようにしたNC工作機械が提案されている。
第1の従来技術として特許文献1には、回転中の工具の工具刃先位置、工具径、工具長、工具形状等を測定可能な工具寸法測定機能を備えたNC工作機械が開示されている。このNC工作機械は、工作機械部のワークを固定するテーブルに投光器と受光器との間に一本の糸状の光線を照射する光学式工具測定器を設け、工作機械部の回転主軸に工具を装着してテーブルとの間でX、Y、Z軸方向の相対移動を行わせ工具を光学式工具測定器の光線所定方向から接近させ、工具が光線を遮断したときのX、Y、Z座標値に基づきNC工作機械の加工プログラムの工具先端の中心位置、工具径、工具長を補正する。
第2の従来技術として特許文献2には、高速回転中の工具の刃先位置の変位を正確に測定するようにした工作機械が開示されている。この工作機械は、テーブル上面に基準ブロックを固定して主軸ハウジングに前記基準ブロックとの間の距離を測定する変位計を設けると共に、前記主軸ハウジングに該主軸ハウジングに対する主軸の端面または工具ホルダとの距離を測定する変位計を設け、これにより、主軸ハウジング先端の変位及び主軸ハウジング先端に対する主軸の変位を得て工具刃先位置の変位を補正する。
特開平11−138392号公報 特開平10−309653号公報
第1の従来技術では、主軸が回転している間に工具先端の中心位置、工具径、工具長を光線により非接触で測定して、その測定値に基づき加工プログラムを補正するようにしている。然しながら、工具の先端は切刃の形状が複雑であるので、光学式の測定器による測定では、回転中の工具先端のどの位置を測定しているか不明確で測定精度が低下する問題がある。静電容量や渦電流を用いた非接触式距離測定器もまた回転中の工具先端のどの位置を測定しているか不明確で測定精度が低下する問題は解決できない。
第2の従来技術では、主軸の中心軸線に沿った方向、つまりZ軸方向の工具長の変化しか測定できず、工具の主軸に対する傾斜やオフセットに基づく見かけ上の工具径の増大や、工具の切刃の摩耗による工具径の減少を測定することができない問題がある。
本発明は、こうした従来技術の問題点を解決することを技術課題としており、NC工作機械の主軸先端に装着された工具の刃先位置を高精度に測定する測定方法及び装置を提供することを目的としている。
また、本発明は、機械における測定対象物の被測定部位の座標位置を高精度に測定可能な測定方法及び装置を提供することを目的としている。
更に、本発明は、主軸先端に装着された工具の刃先位置を高精度に測定可能にした工作機械を提供すること目的としている。
更に、本発明は、主軸先端に装着された工具の刃先位置を高精度に測定してワークを高精度に加工する加工方法を提供することを目的としている。
更に、本発明は、工具長及び工具径を高精度に測定可能なツールプリセッタを提供することを目的としている。
本発明によれば、接触式又は非接触式の変位測定手段を用いて機械の座標系における測定対象物の被測定部位の座標位置を測定する測定方法において、
前記変位測定手段の測定可能方向と同一方向に沿った前記変位測定手段と測定対象物との相対移動によって前記測定対象物の被測定部位を前記変位測定手段の測定範囲内に移動させ、
所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記機械の座標系の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを同時に検出し、
検出した前記変位測定手段の出力値と前記機械の座標系の座標位置とから前記変位測定手段の基準位置に対する前記測定対象物の被測定部位の前記機械の座標系における座標位置を演算して求めることを特徴とした測定方法が提供される。
更に本発明によれば、NC工作機械の主軸に対して相対移動する構成部材に設けられた接触式又は非接触式の変位測定手段を用いて前記主軸に装着した工具の被測定切刃部の座標位置を測定する測定方法において、
前記変位測定手段の測定可能方向と同一方向に沿った前記相対移動によって前記工具の被測定切刃部を前記変位測定手段の測定可能範囲内に移動させ、
所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを同時に検出し、
検出した前記変位測定手段の出力値と前記座標系の座標位置とから前記変位測定手段の基準位置に対する前記工具の被測定切刃部の前記座標系における座標位置を演算して求めることを特徴とした測定方法が提供される。
更に本発明によれば、NC工作機械の主軸に対してZ軸方向に相対移動する構成部材に設けられたZ軸方向変位を測定可能な接触式又は非接触式の変位測定手段を用い、前記主軸に装着された工具の工具長を測定する測定方法において、
前記相対移動によって前記変位測定手段の測定可能範囲内に前記主軸の基準部位又は主軸に装着された長さが既知のマスタピースの基準部位を移動させ、所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のZ軸の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを予め同時に検出し、検出した値と前記マスタピースの長さ値とを校正データとしてそのまま記憶するか又は検出した値と前記マスタピースの長さ値とから校正データを演算で求めて記憶し、
前記相対移動によって前記変位測定手段の測定可能範囲内に前記主軸に装着した測定すべき工具の刃先を移動させ、所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のZ軸の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを同時に検出し、
前記記憶した校正データ、及び前記測定すべき工具について検出した前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のZ軸の座標位置に基づいて前記工具の前記主軸の基準部位又は主軸に装着したマスタピースの基準部位に対する工具長を演算して求める測定方法が提供される。
更に本発明によれば、NC工作機械の主軸に対して相対移動する構成部材に設けられたXまたはY軸方向変位を測定可能な接触式又は非接触式の変位測定手段を用い、前記主軸に装着された工具の径を測定する測定方法において、
前記相対移動によって前記主軸に装着した径が既知のマスタピースの側面を前記変位測定手段の測定可能範囲内に移動させ、所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のX又はY軸の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを予め同時に検出し、検出した値と前記マスタピースの径の値とを校正データとしてそのまま記憶するか又は検出した値と前記マスタピースの径の値とから校正データを演算で求めて記憶し、
前記相対移動によって前記変位測定手段の測定可能範囲内に前記主軸に装着した測定すべき工具の切刃の被測定部位を移動させ、所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のX又はY軸の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを同時に検出し、
前記記憶した校正データ、及び前記測定すべき工具について検出した前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のX又はY軸の座標位置に基づいて前記工具の切刃径を演算して求める測定方法が提供される。
更に本発明によれば、数値制御により工具を装着した主軸とワークを固定したテーブルとの間でX、Y、Zの3軸方向の相対移動を行わせワークを加工する工作機械において、
前記主軸、工具又はワークの被測定部位のX、Y、Z軸の少なくとも1つの方向の変位量を測定可能な接触式又は非接触式の変位測定手段と、
前記被測定部位と前記変位測定手段との相対移動の座標系の座標位置を送り軸位置読取り手段の読みから検出する座標位置検出手段と、
前記変位測定手段の測定可能方向と同一方向に沿った前記相対移動によって前記被測定部位を前記変位測定手段の測定可能範囲内に移動させた後、所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記座標位置検出手段の出力値を同時に検出し、検出した両出力値から前記変位検出手段の基準位置に対する前記被測定部位の前記座標系における座標位置を演算して求める演算手段とを具備しワークの加工を行う工作機械が提供される。
以下、添付図面を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。
図1において、第1の実施形態によるNC工作機械の工作機械部10は、主軸14を主軸ハウジング内に回転自在に支持、内蔵する主軸装置12が、X軸送りモータMX、Y軸送りモータMY、Z軸送りモータMZにより、ワークWを固定するテーブル16に対して相対的にX、Y、Zの直交3軸方向に移動自在に設けられている。主軸14の先端には工具Tが装着され、工具Tを回転させながらワークWに切り込み、X、Y、Z軸方向の相対移動をさせてワークWを所望形状に加工する。
工作機械部10における主軸装置12とテーブル16との間のX、Y、Z軸方向の相対移動を制御するNC装置20は、加工プログラム及び工具刃先位置測定プログラム等を格納するプログラム格納部20a、プログラム格納部20aに格納されているプログラムを解析するプログラム解析部20b、解析されたプログラムに従って逐次移動指令を生成する動作指令部20c、この移動指令に従ってX軸送りモータMX、Y軸送りモータMY、Z軸送りモータMZを駆動する、例えばサーボ増幅器から成る軸移動指令部20dを主要な構成要素として含んでいる。また、主軸装置12のテーブル16に対する相対位置は工作機械部10の各軸に設けられているデジタルスケール等のX、Y、Z軸位置読取装置18により測定され、時々刻々軸移動指令部20dへフィードバックされる。表示装置26は、X、Y、Z軸位置読取装置18の読取り値、演算装置24による各種演算値等を表示する。
第1の実施形態では、主軸14の先端に装着された工具Tの刃先位置を測定するために、第1主軸基準位置測定装置28及び工具刃先位置測定装置30が設けられている。
図2、3を参照すると、第1主軸基準位置測定装置28は台枠36に固定された複数の距離センサ38a、38b、40、42a、42b(図3参照)を具備している。距離センサ38a、38b、40、42a、42bは、例えば渦電流式または静電容量式の非接触式距離センサにより構成することができる。台枠36は、熱膨張率の小さな材料、例えばインバーから成る中空の円筒または角柱状の部材であり、その内面には所定の高さに配置された底壁36aが形成されており、底壁36aは中心開口部36bを有している。測定に際しては図2に示すように、中心開口部36bに工具Tが挿入されるので、底壁36aは、底壁36aの下側に少なくとも測定に際して工具Tの先端を受容できる空間が形成される高さに配置される。第1主軸基準位置測定装置28は、予め工作機械部10において主軸14に対してX、Y、Z軸方向に相対移動する構成部材、一例として図1に示す実施形態ではテーブル16の上面に正確に位置決め、固定されている。
台枠36の上端開口部に隣接する内面には静止した又は回転している主軸14の側面に対するX軸方向の距離を測定する一対のX軸方向距離センサ38a、38b、及びY軸方向の距離を測定する一対のY軸方向距離センサ42a、42bが、各々X軸方向及びY軸方向に対向配置されている。このとき、第1主軸基準位置測定装置28の中心座標O(Xc,Yc)は、X軸方向距離センサ38a、38bの各々の測定面の中心を結ぶ線分と、Y軸方向距離センサ42a、42bの各々の測定面の中心を結ぶ線分との交点で示され(図3参照)、以下の式にて求められる。
c=1/2(X1+X2
c=1/2(Y1+Y2
ここで、
1:測定面がX軸に沿って正の方向に向けられたX軸方向距離センサ38aの測定面のX座標
2:測定面がX軸に沿って負の方向に向けられたX軸方向距離センサ38bの測定面のX座標
1:測定面がY軸に沿って正の方向に向けられたY軸方向距離センサ42aの測定面のY座標
2:測定面がY軸に沿って負の方向に向けられたY軸方向距離センサ42bの測定面のY座標
である。
更に、台枠36の底壁36aの上面には静止した又は回転している主軸14の端面に対するZ軸方向の距離を測定するZ軸方向距離センサ40が配置されている。より詳細には、Z軸方向距離センサ40は、その測定面が所定の高さ位置、本実施形態では、テーブル16の上面からの距離がHとなるように配置されている。
図4、5を参照すると、工具刃先位置測定装置30は接触式の変位センサであって、X、Y、Zの各軸方向に配向された測定プローブを具備している。この変位センサは、具体的には光学式スケール、磁気式スケール、差動トランスなどの距離測定器を具備することができる。なお、図4、5において工具刃先位置測定装置30は、Z軸方向及びX軸方向に配向されたZ軸測定プローブ30a及びX軸測定プローブ30bのみが図示されているが、実際上はY軸方向に配向されたY軸測定プローブも設けられている。また、図1では、工具刃先位置測定装置30は、1つの測定器にて構成されているように図示されているが、図4、5に示すように、X、Y、Zの各軸方向に別個の測定器を配置するようにできる。更に、図5では、工具刃先位置測定装置30は、X軸に沿って一方の方向(図5において右方向)にX軸測定プローブ30bが向けられているが、好ましくは、工具Tに対してX軸に沿って両方向から測定可能にする。これは、一対の変位センサをX軸に沿って対向配置したり、1つの変位センサをZ軸方向の回転中心周りに180°回転できるように構成することにより達成できる。この点は、Y軸方向の変位センサについても同様である。また、工具刃先位置測定装置30は、レーザ式、静電容量式、渦電流式などの非接触式の変位測定センサであってもよい。
以下、第1の実施形態の作用を説明する。
先ず、主軸14の停止時、好ましくは主軸14が停止して所定温度にあるときに、または主軸14が加工時の回転速度で回転しているときに、主軸14の基準位置として主軸14の端面における中心Ocsの位置を第1主軸基準位置測定装置28により測定する。プログラム格納部20a内に格納されている工具刃先位置測定プログラムに従って、X軸送りモータMX、Y軸送りモータMY、Z軸送りモータMZにより、主軸装置12を機械座標系に従ってX、Y、Z軸方向に移動させ、機械座標系における主軸14の中心軸線が、第1主軸基準位置測定装置28の中心Oに一致するように、主軸14を第1主軸基準位置測定装置28に対して図2に示すように配置する。
但し、機械環境の温度変化、主軸14の高速回転による機械各部の発熱による熱的影響などの要因により主軸装置12を精密に製作しても、主軸14の主軸ハウジングに対する傾きやオフセットは一般的に完全には除去できないために、実際の主軸端面の中心座標Ocsは、機械座標系に定められた主軸端面の中心には一致していない。このとき、主軸14の側面と、X及びY軸方向距離センサ38a、38b;42a、42bとの距離を測定することにより、主軸14の中心軸線のX、Y座標Os(Xcs,Ycs)は以下の式から求めることができる。
cs=1/2((X1+x1)+(X2−x2))
cs=1/2((Y1+x1)+(Y2−x2))
ここで、
1:X軸方向距離センサ38aの測定値であり、X軸方向距離センサ38aの測定面と主軸14の側面との間の距離
2:X軸方向距離センサ38bの測定値であり、X軸方向距離センサ38bの測定面と主軸14の側面との間の距離
1:Y軸方向距離センサ42aの測定値であり、Y軸方向距離センサ42aの測定面と主軸14の側面との間の距離
2:Y軸方向距離センサ42bの測定値であり、Y軸方向距離センサ42bの測定面と主軸14の側面との間の距離
である。
一方、主軸14の端面のZ軸方向の座標ZESは、Z軸方向距離センサ40の測定値がzESであるとき、ZES=H+zESで示される。第1主軸基準位置測定装置28が機械座標系に対して所望の精度内で正確に位置決めされているとすると、主軸14の端面における中心Ocsの機械座標系からの偏差Δは以下の式にて示される。
Δ(ΔX,ΔY,ΔZ)=OCS(XCS,YCS,ZES)−O(XC,YC,ZC
ΔX=XCS−XC=1/2(x1−x2
ΔY=YCS−YC=1/2(y1−y2
ΔZ=ZES−Zc
ここで、
ΔX:X軸方向の偏差
ΔY:Y軸方向の偏差
ΔZ:Z軸方向の偏差
c:機械座標系における主軸14の端面のZ座標(X、Y、Z軸位置読取装置18におけるZ軸方向のスケールの読み)である。
こうして演算装置24において演算された偏差ΔX、ΔY、ΔZが補正部22へ出力される。補正部22は、この値を工作機械の機械座標系の基準位置と主軸の基準位置との関係寸法として記憶する。
工具交換時、あるいは工具摩耗が想定されるとき、好ましくは工具温度が加工状態に近いときに、主軸停止状態で工具回転角度位置を必要に応じて割出しながら、工具刃先位置測定装置30により工具Tの刃先位置が以下に説明するように測定される。
図4を参照して、工具Tの中心軸線に沿う長さ(工具長)LTの測定方法を説明する。ここで、工具長LTは主軸14の端面から工具Tの先端までの距離と定義する。
工具刃先位置測定装置30は、既述したように接触式の変位測定器であって、X、Y、Z軸方向に配向された測定プローブを有しているが、そのうち工具長LTを測定するためにZ軸方向に配向されたZ軸測定プローブ30aが用いられる。先ず、主軸装置12をテーブル16に対してX、Y、Z軸方向に移動させ、主軸14の端面を工具刃先位置測定装置30の上方に配置する。この状態から主軸装置12をZ軸方向に下動させ、図4の右側に示すように、主軸14の端面をZ軸方向に配向されたZ軸測定プローブ30aに当接させる。これにより、Z軸測定プローブ30aはZ軸に沿って下動し、その変位に相当する電気信号が動作指令部20c及び演算装置24に時々刻々送出される。動作指令部20cへ送出された信号はスキップ信号として作用し、スキップ信号を受信すると、動作指令部20cは軸移動指令部20dにZ軸モータ停止指令を送出し、これにより、主軸装置12のZ軸に沿った軸移動が停止する。演算装置24は、このときのZ軸測定プローブ30aのZ軸に沿った変位ZS0及び機械座標系に従ったZ座標ZM0(X、Y、Z軸位置読取装置18のうちZ軸方向のスケールの読み)を記憶する。
次いで、主軸14に工具Tが装着された状態で、工具刃先位置測定装置30の上方において、主軸14の中心軸線が工具刃先位置測定装置30のZ軸測定プローブ30aの中心軸線に合致するように、主軸装置12がテーブル16に対してX、Y、Z軸方向に相対移動させられる。この状態から主軸装置12をZ軸方向に下動させ、図4の左側に示すように、工具Tの先端をZ軸方向に配向されたZ軸測定プローブ30aに当接させる。これにより、Z軸測定プローブ30aはZ軸に沿って下動する。その変位に相当する電気信号は、既述しように、動作指令部20c及び演算装置24に時々刻々送出され、動作指令部20cが軸移動指令部20dにZ軸モータ停止指令を送出して主軸装置12を停止する。このとき、演算装置24はZ軸測定プローブ30aのZ軸に沿った変位ZST及びX、Y、Z軸位置読取装置18により、機械座標系に従ったZ座標ZMTを記憶する。こうして、図4において工具長LTは以下の式にて示される。
T=LT1+LT2=(ZMT−ZM0)+(ZS0−ZST
上述の工具Tの先端をZ軸測定プローブ30aに当接させて軸移動を停止したとき、演算装置24がZ軸測定プローブ30aのZ軸に沿った変位ZST及びX、Y、Z軸位置読取装置18により機械座標系のZ座標ZMTを記憶するといことは、とりも直さず機械座標系における工具の刃先位置が定義できた(求まった)ことである。
同様に主軸端面をZ軸測定プローブ30aに当接させて軸移動を停止したとき、演算装置24で機械座標系における主軸端面位置が定義できた(求まった)ことである。そして演算装置24は、この機械座標系における工具の刃先位置と主軸端面位置とに基づき、主軸端面位置から工具の刃先位置までの距離、すなわち工具長LTを上式で演算して求めるのである。
このように変位測定手段に工具刃先や主軸端面を当接させて軸送りを停止させ、停止した状態における変位測定手段の読みとX、Y、Z軸位置読取手段の読みを検出するので検出精度は非常に高い。従来のタッチプローブに当接した瞬間のスキップ信号によってX、Y、Z軸位置読取手段の読みを検出する方法は、当接する時の速度が速くなる程測定精度が悪くなるので遅い速度で当接させなければならなかった。これはタッチプローブの支持構造及び検出信号の取り出し方の構造に避け難い問題があるからである。しかし本発明の変位測定手段を用いる方法は、停止状態での変位測定手段及びX、Y、Z軸位置読取手段の読みを検出すれば良いので、測定精度は当接する速度に依存しない。よってできるだけ加工のための稼働率を上げなくてはならない工作機械にとって、測定という非加工時間を短縮でき、かつ高精度に測定できる効果は大きい。
次に、図5を参照して、工具Tの刃先における工具径の測定方法を説明する。工具Tの刃先における工具径は、X軸及びY軸方向に配向されたX軸測定プローブ30b及びY軸測定プローブ(図示せず)が用いられる。但し、以下の説明ではX軸方向の工具刃先位置を測定する場合についてのみ説明する。
先ず、主軸14の先端部の側面がX軸測定プローブ30bに当接可能となるように、主軸装置12をテーブル16に対してX、Y、Z軸方向に相対的に移動する。この状態から主軸装置12をX軸に沿ってX軸測定プローブ30bに接近させて、主軸14の側面をX軸測定プローブ30bの先端に当接させる。これにより、X軸測定プローブ30bはX軸に沿って後退し、その変位に相当する電気信号が動作指令部20c及び演算装置24に時々刻々送出される。動作指令部20cがこの信号をスキップ信号として受信すると、動作指令部20cは軸移動指令部20dにX軸モータ停止指令を送出し、これにより、主軸装置12のX軸に沿った軸移動が停止する。演算装置24はこのときのX軸測定プローブ30bのX軸に沿った変位XS0及びそのときの機械座標系のX座標XM0を記憶する。
次いで、主軸14に装着された工具Tの測定すべき刃先がX軸測定プローブ30bに当接可能となるように、主軸装置12がテーブル16に対してX、Y、Z軸方向に相対移動させられる。この状態から主軸装置12をX軸方向に工具刃先位置測定装置30に接近させ、図5の左側に示すように、工具Tの刃先をX軸測定プローブ30bに当接させる。これにより、X軸測定プローブ30bはX軸に沿って後退する。このときのX軸測定プローブ30bの変位に相当する電気信号が動作指令部20c及び演算装置24に時々刻々送出される。動作指令部20cは、この信号をスキップ信号として受信すると、軸移動指令部20dにX軸モータ停止指令を送出して主軸装置12を停止する。このとき、演算装置24はX軸測定プローブ30bのX軸に沿った変位XST及びそのときの機械座標系のX座標XMTを記憶する。こうして、図5において工具Tの刃先を右側から測定した半径Xpは以下の式にて示される。
p=RS−((XS0−XMO)−(XST−XMT))
=RS−((XMT−XMO)+(XS0−XST))
MO=XMTの場合は次式を得る。
p=RS−(XS0−XST
但し、RSは主軸14の半径であり、所望の加工精度を得るために必要となる精度内で既知の値である。
同様に、図5において工具Tの刃先をX軸に沿って左側から測定した半径Xnが測定、演算される。更に、同様の測定がY軸方向について行われて、図6に示すように、工具Tの刃先をY軸に沿って測定、演算したYp、Ynが求められる。なお、図6において、XS、YSは主軸14の座標系を示している。
主軸14の先端に装着された工具Tの中心軸線は主軸14の中心軸線とは一般的に合致していないために、工具Tは主軸14の中心軸線まわりに旋回する。こときの見かけ上の工具Tの刃先の直径Dsは以下の式にて近似することができる。
s=2R=2((Max(Xn,Xp2+(Max(Yn,Yp21/2
演算装置24は、この見かけ上の工具Tの刃先の直径Dsを演算して補正部22へ出力する。補正部22は、この刃先の直径Ds及び既に説明した工具長LTを主軸の基準位置と工具の刃先位置との関係寸法として記憶する。
このように主軸14が停止している間に測定することにより、工具Tの刃先位置を正確に測定することが可能となる。
こうして機械座標系の基準位置に対する静止している工具の刃先位置が正確に求められると、次いで、主軸14の回転により発生した熱による主軸14の熱伸びによる工具の刃先位置の変位が以下のようにして測定される。
主軸装置12が内蔵しているスピンドルモータ(図示せず)を回転駆動することにより主軸14を高速回転させると、主軸装置12内部の摩擦熱やスピンドルモータからの発熱により主軸14の温度が上昇する。主軸14の温度上昇は、主軸14を一定時間回転させると平坦化して主軸14は概ね一定温度となり主軸14の熱伸びが収束または静定する。この主軸14の熱伸びの収束または静定は、主軸14の起動後一定時間毎に主軸14を停止して、その端面の中心座標Ocsの変化を第1主軸基準位置測定装置28を用いて測定し、主軸14の冷間時の中心座標Ocsまたは前回の測定値と比較することにより検知することができる。主軸14の熱伸びが収束または静定したことが検知されると、工具Tの刃先位置が既述した方法にて測定される。補正部22は、このようにして求められた機械座標系の基準位置に関する主軸14に装着された工具Tの刃先位置の関係寸法を基に補正値を生成し動作指令部20cに送出する。
工具Tの刃先位置が測定され補正値が生成されると、プログラム格納部20aに格納された加工プログラムに従って加工プロセスが開始される。加工プロセス開始後、所定のタイミング、例えば、所定時間が経過したとき、ワークWまたは工具Tの交換が行われたときに、もしくは、1つの加工プロセス中の幾つかの加工工程が実行されたときに、主軸14を停止させ又は回転させたまま主軸14の端面の中心座標Ocsが、そして工具Tの回転を停止してその刃先位置が既述した方法にて測定され補正値が更新される。
このように、本実施形態では工作機械の機械座標系の基準位置と、停止している又は回転している主軸の基準位置との関係寸法、及び主軸の基準位置と停止している工具の刃先位置との関係寸法を測定することにより、機械座標系の基準位置に関する工具の刃先位置を正確に求めることが可能となる。
第1の実施形態では、第1主軸基準位置測定装置28を用いて機械座標系の基準位置と主軸14の端面における中心位置との関係寸法を測定し、工具刃先位置測定装置30を用いて主軸14の端面における中心位置と工具Tの刃先位置との関係寸法を測定してNC装置20への補正値を求めるようにしている。この方法では間欠的に工具Tの刃先位置が測定されている。然しながら、主軸14の端面は比較的単純な形状をしているために、主軸14の中心位置はワーク加工中でも連続的に測定することができる。
以下に説明する第2の実施形態では、ワーク加工中に主軸14の中心位置の変位を測定して、時々刻々補正値を更新するようになっている。
図1、7を参照すると、第2の実施形態では、工作機械部10は、第1主軸基準位置測定装置28及び工具刃先位置測定装置30に加えて更に第2主軸基準位置測定装置32を具備している。第2主軸基準位置測定装置32は、主軸14の先端部に隣接させて主軸装置12のハウジングの端面に取り付けられた枠体44と、枠体44の内側に取着された複数の距離センサ48a、48b、48c、48d、50とを具備している。枠体44は、その先端(図7では下端)に主軸14の半径方向内方へ延設された支持部46を具備している。また、枠体44は、第1主軸基準位置測定装置28による主軸14の端面の中心位置Ocsの測定を阻害しない形状となっている。枠体44の内面には、回転中の主軸14の側面に対するX軸方向の距離を測定する二対のX軸方向距離センサ48a〜48d、及びY軸方向の距離を測定する二対のY軸方向距離センサ(図示せず)が、各々X軸方向及びY軸方向に対向配置されている。更に、支持部46の上面には回転中の主軸14の端面に対するZ軸方向の距離を測定するZ軸方向距離センサ50が配置されている。
第2主軸基準位置測定装置32により既述した第1主軸基準位置測定装置28と同様の方法にて、但し主軸14が回転し加工プロセスを実行する間に、距離センサ48a、48b、48c、48d、50と主軸14の側面及び端面との間の距離を測定し、その測定値が演算装置24へ出力される。演算装置24は、この測定値に基づいて主軸14の端面の中心位置の変位を演算し補正部22へ出力する。補正部22は、主軸ハウジングに対する主軸14の端面の中心位置の変位に基づいて補正値を生成する。
第2の実施形態では、加工プロセス中に工具Tの刃先位置の変位は測定されないが、主軸14の熱伸びは工具Tの熱伸びに比較してその絶対量が大きいために、加工プロセスが実行されている間に主軸14の熱伸びを測定し、補正値を更新することによっても加工精度を向上することが可能となる。また、第2の実施形態では、回転中の主軸14の側面に対するX軸方向の距離を測定する二対のX軸方向距離センサ48a〜48d、及びY軸方向の距離を測定する二対のY軸方向距離センサが配設されているが、各距離センサは一対であってもよく、図1に示すように、回転中の主軸14の側面に対する距離を測定するための距離センサを主軸14の一側のみに配設するようにしてもよく、更には1つの距離センサを設けてもよい。二対のX軸方向距離センサ48a〜48d及び二対のY軸方向距離センサの各対をZ軸方向に配置することにより、主軸14の主軸ハウジングに対する傾斜やオフセットの変化を測定することが可能となる。
第1及び第2の実施形態において、工具刃先位置測定装置30をなくし、工具の回転を停止した状態で工具刃先位置を第1主軸基準位置測定装置28の各センサで測定することもできる。
既述の実施形態では、ワークWは、テーブル16上で機械座標系に対して正確に位置決めされていることを前提としている。以下に説明する本発明の第3の実施形態では、機械座標系に対するワークWの配置をも考慮するようになっている。
第3の実施形態では、主軸14に対するワークWの基準位置を測定するためのワーク基準位置測定装置34(図1参照)が設けられている。ワーク基準位置測定装置34は、長手方向に延びる軸部34aと、軸部34aの先端に配設された測定プローブ34bとを有している。ワーク基準位置測定装置34は、軸部34aが主軸14の工具装着孔(図示せず)に装着されるようになっており、図1において二点鎖線で示すように、主軸14の工具装着孔に自動工具交換と同様の手順にて前記工具装着孔に装着されて、主軸装置12をテーブル16に固定されたワークWに対して相対的にX、Y、Z軸方向に移動させ、ワークWの所定の基準位置に測定プローブ34bを接触させることにより、ワークWと主軸14との相対的な位置関係寸法を測定する。前記ワークWの基準位置は、ワークWの特定の一点に限らず、例えば、主軸装置12をX、Y、Z軸方向に移動させたときのX、Y、Z軸の各々に垂直な所定の三平面とすることができる。また、ワークWをテーブル16上の所定位置に正確に位置決めされた位置決め手段、所謂ロケータに当接させることによりテーブル16に対して位置決めするときは、ロケータの所定の基準位置、例えばX、Y、Z軸の各々に垂直な三平面とすることができる。
ワーク基準位置測定装置34は、工具刃先位置測定装置30と同様の接触式の変位測定器であって、測定プローブ34bが軸部34aに対して変位可能に設けられており、測定プローブ34bがワークWの基準位置に接触すると、測定プローブ34bは、主軸装置12の移動方向に対して反対方向に変位し、その変位に相当する電気信号が動作指令部20c及び演算装置24に時々刻々送出される。動作指令部20cへ送出された信号はスキップ信号として作用し、動作指令部20cは軸移動指令部20dにX、Y、Zの送り軸モータ停止指令を送出して、主軸装置12の軸移動を停止する。演算装置24は、測定プローブ34bの変位及びX、Y、Z軸位置読取装置18による機械座標系に従った測定プローブ34bの座標、及び既述の実施形態で説明した主軸14の端面の中心座標Ocsから機械座標系の基準位置に対するワークの基準位置の関係寸法を演算すると共に、この機械座標系の基準位置に対するワークの基準位置の関係寸法、既述した機械座標系の基準位置に対する主軸の基準位置の関係寸法、及び前記主軸の基準位置に対する前記工具の刃先位置の関係寸法から、ワークの基準位置に対する前記主軸に装着された工具の刃先位置の関係寸法を求め、これを補正部22に送出する。補正部22は、これを基に補正値を生成し動作指令部20cに送出する。
次に図8、9、10を用いて更に他の実施形態による工具刃先位置測定装置30を用いた工具Tの刃先の座標位置の測定方法及び装置について詳述する。
図8は工具TのZ軸方向の刃先位置を工具刃先位置測定装置30を用いて測定する構成ブロック図、図9A、9Bは工具TのZ軸方向の刃先位置及び工具長の測定の動作フロー図である。
図8に示す工作機械10においてワークWを固定するテーブル16は、ベッド56の上面において、X軸、Y軸送りモータ(図示せず)により水平なXY平面内で移動可能に設けられている。主軸装置12は、工具Tを装着した主軸14を主軸ハウジング内に回転自在に支持し、Z軸送りモータMZにより、XY平面に対して垂直なZ軸方向に移動可能にベッド56に立設されたコラム58の前面に取り付けられている。主軸14のZ座標は、デジタルスケール70により読み取られる。テーブル16の上面には、主軸14に対向するように工具刃先位置測定装置30が固定されている。工具刃先位置測定装置30は接触式又は非接触式の変位量を測定可能な変位センサであり、接触式の例としては、光学式又は磁気式のデジタルスケール、差動トランスなどがあり、非接触式の例としては、レーザ式、静電容量式、渦電流式などがある。ここでは接触式の変位センサを例にして説明している。
まず工具TのZ軸方向の刃先位置を測定するための測定マクロプログラム60をNC装置の読取解釈部62で解読し、主軸14に装着した工具Tが工具刃先位置測定装置30の真上のX、Y座標位置へ位置決め動作される(ステップS1)。次いでZ軸送りモータMZが駆動され主軸装置12がZ軸方向に所定速度で下降し始める(ステップS2)。これらの動作は、周知の通り、読取解釈部62から送出される位置指令がNC装置の補間演算部64、位置制御部66、サーボ制御部68を流れることによって行われる。そしてデジタルスケール70で検出されたZ軸の現在位置SZが位置制御部66にフィードバックされる。
一方、読取解釈部62からマクロ演算指令が工具刃先位置演算部72及び工具長演算部78に送出される。このマクロ演算指令にはZ軸動作を停止してから工具刃先位置測定装置30の変位出力値及びZ軸の座標位置を読み取るのか、Z軸動作中に読み取り、読み取り後Z軸を停止するのかを識別する信号を含んでいる。ステップS3で工具刃先位置測定装置30が変位を検出開始すると、変位量DZは工具刃先位置演算部72に送出され、Z軸停止後に変位出力値とZ軸座標位置を読み取る場合(ステップS4でYES)は、工具刃先位置測定装置30から予め決められた出力値になると発生するスキップ信号によって停止指令発生部74を介して位置制御部66にZ軸の停止指令が発せられる(ステップS5)。そしてZ軸が停止しているときの工具刃先位置測定装置30から検出した変位量DZ、及び位置制御部66からの指令現在位置PZ又はデジタルスケール70からの現在位置SZを工具刃先位置演算部72が読取る(ステップS)。
ステップS4でNOの場合は、ステップSで工具刃先位置測定装置30から検出した変位量DZ、及び位置制御部66からの指令現在位置PZ又はデジタルスケール70からの現在位置SZを工具刃先位置演算部72が同時に読取る。そしてその後停止指令部74から位置制御部66へ停止指令が発せられてZ軸動作が停止する(ステップS8)。ここでは位置制御部66からの指令現在位置PZを機械の座標系の座標位置として採用することにする。工具刃先位置演算部72は、予め測定して記憶してあるキャリブレーション値CZをデータ記憶部76から読み取り(ステップS9)、先に読み取った変位量DZ及び指令現在位置PZを用いて、工具刃先の座標位置TZ
Z=PZ+DZ+CZ
の演算式によって演算する(ステップS10)。
マクロ演算指令に工具長の演算までは行うよう要求されていない場合は(ステップS11のNO)、工具刃先の座標位置TZの値をデータ記憶部76へ登録する(ステップS12)。マクロ演算指令に工具長の演算まで行うよう要求されている場合は(ステップS11のYES)、工具長演算部78はデータ記憶部76から予め測定し記憶してある基準位置SPを読み込み(ステップS13)、工具刃先位置演算部72から先に演算した工具刃先の座標位置TZを読み込んで工具長TLを
TL=TZ−SP
の演算式によって演算する(ステップS14)。そしてこの工具長TLを記憶部76へ登録する(ステップS15)。ここで基準位置情報SPは、主軸14の端面又は主軸14に装着した長さが既知のマスタピースの先端面を工具刃先位置測定装置30に当接し、前述の工具刃先の座標位置を演算で求めたのと同様の方法で予め求め、データ記憶部76に記憶しておくのである。
その後Z軸は工具刃先位置測定装置30から逃げる動作をし(ステップS16)、工具刃先の座標位置及び工具長測定の一連の動作を終了する。
データ記憶部76に登録された工具刃先位置TZ及び工具長TLは、この工具Tによるワークの加工時のNCプログラムの補正値又は工具長オフセット値として採用され、図1の補正部22を介して動作指令部20cに送出される。
ステップSで工具刃先の座標位置として指令現在位置PZを採用したが、更にサーボ制御部68から位置偏差を受け取り、工具刃先の座標位置として指令現在位置PZと位置偏差とを加えた値を採用すると、より精度の高い結果を得ることができる。
ワークの加工の進行の前と後に上記の方法で工具刃先位置を測定し、両者の差を演算することによって工具の長さ方向の摩耗量を求めることができる。
テーブル16上に工具刃先位置測定装置30のような変位センサを設け、テーブルと相対移動する主軸14側に設けた工具刃先や主軸端面やマスタピースの基準面のZ軸方向の位置を測定する方法について説明したが、X、Y軸方向の位置についても同様に測定できる。X、Y軸方向の位置の測定の応用例として、工具Tの切刃径の測定がある。これは、X軸又はY軸方向に変位可能な変位センサによって、工具の直径上の2位置の測定をし、その差を演算すれば切刃径が求まる。その時、予め径が既知のマスタピースで校正データ(キャリブレーション値)を求めておくことは周知の通りである。ワークの加工の進行の前と後に切刃径を測定し、両者の差を演算することによって工具の径方向の摩耗量を求めることもできる。
主軸14側に変位センサを設け、テーブル16側のワークの基準面、ワーク取付具の基準面、テーブル16の基準面に当接して、同様の方法でこれら基準面のX、Y又はZ軸方向の位置測定を行うこともできる。これの応用例としてワークに設けられた2面間の段差は測定した各面の位置の差を演算することによって求められる。
更に、工作機械上での測定に限らず、三次元測定機、ロボット、ツールプリセッタのような構成部材が互いに相対移動する機械において、測定対象物の被測定部位の座標位置を変位センサ(変位検出手段)の出力値と機械の座標系の座標位置とから演算によって求められることが容易にわかる。特にツールプリセッタは、NC工作機械で用いる工具の長さや径を予め測定し、その結果をNC装置に登録するための装置であり、上述した工作機械上で工具長や切刃径を測定した方法をそのままツールプリセッタに置き換えることができるので、ここではツールプリセッタでの工具長、工具径の測定方法の説明は省略する。
また工具の刃先位置、工具長、切刃径、工具摩耗量、ワークの被測定部位の座標位置、ワークの段差測定等の機能を有した工作機械や、この工作機械を用いたワークの加工方法も実現できる。
なお図1と図8のNC装置の関係は、プログラム格納部20aが測定マクロプログラムを含む加工プログラム60に、プログラム解析部20bが読取解釈部62に、動作指令部20cが補間演算部64に、軸移動指令部20dが位置制御部66及びサーボ制御部68にそれぞれ対応し、ほぼ同様の作用をする。
以上説明したように本発明では、工作機械の基準位置に対する主軸の基準部位を測定する第1の工程と、主軸の基準部位に対する工具の刃先位置を測定する第2の工程の2工程を経て基準座標位置に対する工具の刃先位置を求めている。第1の工程の主軸の基準部位の測定は、主軸やマスターピースの端面及び円筒側面という比較的単純形状部位の位置測定なので、主軸を実際の加工プロセスと同じ回転速度で回転させながら測定できるメリットがある。ヒステリシスを持って変位する主軸の基準位置を定期的に高精度に測れる。
そして第2の工程は、複雑な形状を持つ工具の刃先の位置を測定するのに主軸を停止して測定することによって精度よく測定できる。これら精度よく測定した2工程における測定結果から、基準座標位置に対する工具の刃先位置を演算によって求めれば、その演算結果も精度の高い値である。
また、第1の工程によって主軸の熱変位量を測定でき、第2の工程によって工具の主軸への取付誤差や工具摩耗量を測定することができる。工具の刃先位置を直接測りに行く従来の方法では、主軸の熱変位量と工具の取付誤差や工具摩耗量とを別々に知ることができなかったが、本発明ではこれらの量を別々に知ることができる。よってこれらの変位量、誤差量を極小化する対策がとれ易い。
実際の加工では、テーブル上面の基準位置から工具の刃先位置までの関係寸法又はワークの基準位置から工具の刃先位置までの関係寸法を知ることが大事であるが、基準座標位置から工具の刃先位置までの関係寸法とはこれらの関係寸法を包含する。何故ならテーブル上面の基準位置やワークの基準位置をまず基準座標位置についてキャリブレーションする、つまり基準座標位置との位置関係を明確にする必要があるからである。
更に、加工プロセス中に主軸ハウジングに対する主軸の基準部位を連続的に測定することによって、刻々の工具の刃先位置の変化を補正することができ、ワークの加工精度の向上に役立つ。
接触式又は非接触式の変位測定手段の出力値と、その出力値を得たときの機械の座標系の座標位置とを検出し、両者の値から測定対象物の被測定部位の座標位置を演算して求めるので、従来のタッチプローブ式の当接した瞬間の座標位置を検出するのではなく、測定精度が高く、かつ当接するときの送り速度によって測定精度がばらつくことがない。よって可能な限り速い速度で変位測定手段を被測定部位へアプローチでき、測定時間が短縮できる。
この基本的な測定方法を主軸側の基準部位、テーブル側の基準部位、工具の刃先等に適用できる。またこの応用例で工具長、切刃径、工具の摩耗量、ワークの段差等を測定可能である。そしてこの測定方法、測定装置を有した工作機械や加工方法、更にはツールプリセッタが実現し、ワークの加工精度の向上に効果を上げている。
本発明の実施形態によるNC工作機械の構成を示すブロック図である。 第1主軸基準位置測定手段の略示断面図である。 図2に示した第1主軸基準位置測定手段を上方から見た略図であり、主軸端面の中心座標を求める方法を説明するための説明図である。 工具先端の刃先のZ軸方向の長さ(工具長)の測定方法を説明するための動作説明図である。 工具先端の刃先の工具径の測定方法を説明するための動作説明図である。 工具先端の刃先の工具径の測定方法を説明するための説明図である。 第2主軸基準位置測定手段の断面図である。 本発明の実施形態による工具のZ軸方向の刃先位置及び工具長を測定する測定装置の構成ブロック図である。 本発明の実施形態による工具のZ軸方向の刃先位置及び工具長の測定動作のフロー図である。 本発明の実施形態による工具のZ軸方向の刃先位置及び工具長の測定動作のフロー図である。

Claims (5)

  1. 接触式又は非接触式の変位測定手段を用いて機械の座標系における測定対象物の被測定部位の座標位置を測定する測定方法において、
    前記変位測定手段の測定可能方向と同一方向に沿った前記変位測定手段と測定対象物との相対移動によって前記測定対象物の被測定部位を前記変位測定手段の測定範囲内に移動させ、
    所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記機械の座標系の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを同時に検出し、
    検出した前記変位測定手段の出力値と前記機械の座標系の座標位置とから前記変位測定手段の基準位置に対する前記測定対象物の被測定部位の前記機械の座標系における座標位置を演算して求めることを特徴とした測定方法。
  2. NC工作機械の主軸に対して相対移動する構成部材に設けられた接触式又は非接触式の変位測定手段を用いて前記主軸に装着した工具の被測定切刃部の座標位置を測定する測定方法において、
    前記変位測定手段の測定可能方向と同一方向に沿った前記相対移動によって前記工具の被測定切刃部を前記変位測定手段の測定可能範囲内に移動させ、
    所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを同時に検出し、
    検出した前記変位測定手段の出力値と前記座標系の座標位置とから前記変位測定手段の基準位置に対する前記工具の被測定切刃部の前記座標系における座標位置を演算して求めることを特徴とした測定方法。
  3. NC工作機械の主軸に対してZ軸方向に相対移動する構成部材に設けられたZ軸方向変位を測定可能な接触式又は非接触式の変位測定手段を用い、前記主軸に装着された工具の工具長を測定する測定方法において、
    前記相対移動によって前記変位測定手段の測定可能範囲内に前記主軸の基準部位又は主軸に装着された長さが既知のマスタピースの基準部位を移動させ、所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のZ軸の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを予め同時に検出し、検出した値と前記マスタピースの長さ値とを校正データとしてそのまま記憶するか又は検出した値と前記マスタピースの長さ値とから校正データを演算で求めて記憶し、
    前記相対移動によって前記変位測定手段の測定可能範囲内に前記主軸に装着した測定すべき工具の刃先を移動させ、所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のZ軸の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを同時に検出し、
    前記記憶した校正データ、及び前記測定すべき工具について検出した前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のZ軸の座標位置に基づいて前記工具の前記主軸の基準部位又は主軸に装着したマスタピースの基準部位に対する工具長を演算して求める測定方法。
  4. NC工作機械の主軸に対して相対移動する構成部材に設けられたXまたはY軸方向変位を測定可能な接触式又は非接触式の変位測定手段を用い、前記主軸に装着された工具の径を測定する測定方法において、
    前記相対移動によって前記主軸に装着した径が既知のマスタピースの側面を前記変位測定手段の測定可能範囲内に移動させ、所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のX又はY軸の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを予め同時に検出し、検出した値と前記マスタピースの径の値とを校正データとしてそのまま記憶するか又は検出した値と前記マスタピースの径の値とから校正データを演算で求めて記憶し、
    前記相対移動によって前記変位測定手段の測定可能範囲内に前記主軸に装着した測定すべき工具の切刃の被測定部位を移動させ、所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のX又はY軸の座標位置である送り軸位置読取り手段の読みとを同時に検出し、
    前記記憶した校正データ、及び前記測定すべき工具について検出した前記変位測定手段の出力値と前記NC工作機械の座標系のX又はY軸の座標位置に基づいて前記工具の切刃径を演算して求める測定方法。
  5. 数値制御により工具を装着した主軸とワークを固定したテーブルとの間でX、Y、Zの3軸方向の相対移動を行わせワークを加工する工作機械において、
    前記主軸、工具又はワークの被測定部位のX、Y、Z軸の少なくとも1つの方向の変位量を測定可能な接触式又は非接触式の変位測定手段と、
    前記被測定部位と前記変位測定手段との相対移動の座標系の座標位置を送り軸位置読取り手段の読みから検出する座標位置検出手段と、
    前記変位測定手段の測定可能方向と同一方向に沿った前記相対移動によって前記被測定部位を前記変位測定手段の測定可能範囲内に移動させた後、所定の測定タイミングにおける前記変位測定手段の出力値と前記座標位置検出手段の出力値を同時に検出し、検出した両出力値から前記変位検出手段の基準位置に対する前記被測定部位の前記座標系における座標位置を演算して求める演算手段と、
    を具備しワークの加工を行う工作機械。
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