JP4855327B2 - 工具及び工具の補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、マシニングセンタやNCフライス盤等の工作機械の主軸に微小径の工具を取り付けた際の刃先等の位置を適切に検出できるようにした工具及び工具の補正方法に関するものである。
穴あけや切削等の加工は、図7に示すようにエンドミル等の工具1をツーリング2に取り付け、このツーリング2を更にマシニングセンタや旋盤等の加工機械の主軸3に取り付けて行われ、その加工機械も数値制御によるNC工作機が主流となっている。
この種の工作機においては、通常、加工原点Oは機械座標系における機械原点Mからのオフセット量α2に基づいて認識され、加工原点Oを基準として作成された加工プログラムにおいて指令される工具の移動経路は、オフセット量α2を用いて機械座標系に変換され、この機械座標系の下で工具1の移動が数値制御される。その際、ワークWに対して加工を施す加工部位である工具1側の刃先11を加工原点Oに位置づけるための加工開始距離Lは、機械原点Mから加工原点Oまでのオフセット量α2と、機械原点Mから刃先11までの相対距離α1との関係、すなわち(α2−α1)で規定される。
ところで、ツーリング2と主軸3の間は通常テーパ嵌合されるため、取付誤差は殆ど問題とならないが、ツーリング2には図8に示すように穴あけや切削を始め、その目的・用途に応じて種々の工具1が取り付けられ、工具1が同種であっても固体誤差等が存在するため、図7に示すツーリング2に工具1を取り付けた状態で機械原点Mから刃先11までの相対距離α1はまちまちである。
したがって、これを予め工具1の種類ごとに一律の値を規定して扱うと、刃先11を正確に加工原点Oに移動させることができなくなり、意図しない場所で接触したり、加工深さに誤差が出たり、穴などを加工する際に軌道からのオフセット量が狂ったりして、正確な加工が困難となる。
そこで、機械加工を開始する前に、工具1をツーリング2に取り付け、更にこれをNC加工機の主軸3に取り付けた状態(あるいは擬似機械であるツールプリセッター等にセットした状態)で、図9に示すように計測手段100から刃先11に対して計測媒体Zを作用させ、これにより機械原点M等の基準点から刃先11等の加工部位までの相対距離α1を実測することが行われている。
計測媒体Zを作用させて計測する手法としては、図10(a)に示すように刃先11に計測媒体Zであるプローブや電極等の測定子101を接触させその際の触圧や通電を利用して刃先位置を検知する方式(接触式)や、同図(b)に示すように刃先11に計測媒体Zであるレーザー等の光102を作用させその光学的な影によって刃先位置を検出する方式(干渉式)、あるいは、同図(c)に示すように刃先11に計測媒体Zである音波や電磁波等の波動103を作用させその反射及び回帰反射を変位計により測定して刃先位置を検知する方式(反射式)などが知られている。さらに、図11(d)は光学倍率式実体視による場合を示し、同図(e)はCCDカメラ等を用いた光学的撮像による場合を示し、何れも光を計測媒体とする手法の一つである。特許文献1には上述した光学式手法の一部が例示されている。そして、以上は、工具1の径方向に対する測定においても同様である。
特開平09−300178号公報
ところで、特に近時の工作機械においては、工具1に極めて極細径のものが使用されるケースが増えている。しかしながら、工具1の刃先11部分が小さくなれば、刃先強度もそれに伴い低下するため、計測媒体Zにプローブ等の測定子101を用いる接触式では測定子101の触圧により被測定物を折損する可能性が高くなり、その測定子101が電極等である場合には僅かな空隙によって絶縁破壊による放電を生じて正確な計測が困難になるという問題がある。また、計測媒体Zに光102を用いる光学式では被測定物の境界屈折による収差が生じるため計測結果に誤差が出易くなり、さらに計測媒体Zに音波や電磁波等の波動103を用いる反射式では、被測定物がある一定の質量を満たしていないと作用しないため、極細径の工具に対しては測定自体が困難になるという問題がある。光学倍率式実体視や光学的撮像による場合にも解像度が上らないため測定が困難となる点で同様の問題がある。
これは、エンドミルやドリル、ヘールバイトを始めとする種々の回転刃や非回転刃等の工具について共通する問題であり、更には刃以外にも放電加工の電極等に対しても同様である。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであって、刃先が細径である場合にも機械原点等の基準点から刃先までの距離を正確に測定することを可能にし、これにより刃先を加工開始点である加工原点まで精度良く移動させることができるようにした工具及び工具の補正方法を実現することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明の工具は、主軸に取付けられてワークに加工を施すための工具が、刃先部分と主軸への取付け部分となるより太い付け根部分との間にテーパ部分を有するものであり、このテーパ部分に、接触式計測用のプローブまたは電極、光学式計測用の光、或いは変位式計測用の音波の何れかの計測媒体を作用させるためのターゲットとなるスラスト面とラジアル面を断面Vノッチ状に設けたことを特徴とする。
NC工作機等の機上に工具をセットした状態で、上記のような既存の計測器を用いて刃先などの加工部位の位置を検出しようとすると、特に刃先等が細径である場合に既述した計測器では的確な検出をすることが難しい。一方、投影機等を用いれば刃先等の加工部位の検出を的確に行うことができるが、投影機は工具に光を照射して反対側に投影された影から工具の各部位の寸法を実測するものであるため、これをNC工作機等に持ち込むことは困難である。
そこで、既存の計測手段で対応可能なターゲットを設けた工具を使用し、予めターゲットから刃先などの加工部位までの距離を投影機等で計測しておけば、NC工作機等の機上で加工部位を検出せずともターゲット位置の検出を通じて間接的に基準位置から加工部位までの距離を測定することができる。このため、刃先等のように加工部位が細径であっても、加工部位から加工原点までの正確な加工開始距離を与えることが可能となる。このような事情は、ツールプリセッタ等のようなダミーの工作機上で加工部位を基点とする計測を行う場合にも同様である。
上記の工具を用いた長方向の補正方法としては、主軸に取付けられてワークに加工を施すための工具として、加工部位からより太い付け根側へ変位した部位に、接触式計測用のプローブまたは電極、光学式計測用の光、或いは変位式計測用の音波の何れかの計測媒体を作用させるためのターゲットとなるスラスト面を有するものを用い、この工具に対して予め加工部位からターゲットまでの工具上における長方向の距離を計測する第1の工程と、工具を把持具に取り付けた状態で把持具上の基準位置からターゲットまでの長方向の距離を計測し、又は工具を把持具に取り付け更に把持具を主軸に取り付けた状態で把持具上の基準位置からターゲットまでの長方向の距離又は工作機上の基準位置からターゲットまでの長方向の距離を計測する第2の工程とを実施し、これにより工具上の加工部位からワーク上の加工原点までの長方向の加工開始距離を直接又は間接に補正するようにすればよい。上記第1工程は、工具をツーリング等の把持具に取り付けた状態で行っても構わない。
或いは、上記の工具を用いた径方向の補正方法としては、主軸に取付けられてワークに加工を施すための工具として、加工部位からより太い付け根側へ変位した部位に、接触式計測用のプローブまたは電極、光学式計測用の光、或いは変位式計測用の音波の何れかの計測媒体を作用させるためのターゲットとなるスラスト面を有するものを用い、この工具に対して予め加工部位からターゲットまでの工具上における径方向の距離を計測する第1の工程と、工具を把持具に取り付けた状態で把持具上の基準位置からターゲットまでの径方向の距離を計測し、又は工具を把持具に取り付け更に把持具を主軸に取り付けた状態で把持具上の基準位置からターゲットまでの径方向の距離又は工作機上の基準位置からターゲットまでの径方向の距離を計測する第2の工程とを実施し、これにより工具上の加工部位からワーク上の加工原点までの径方向の加工開始距離を直接又は間接に補正するようにすればよい。第1工程を、工具をツーリング等の把持具に取り付けた状態で行ってもよい点は上記と同様である。
本発明は、以上説明した構成であるから、刃先が細径である場合にも機械原点等の基準点から刃先までの距離を正確に測定することを可能にし、これにより刃先を加工開始点である加工原点まで精度良く移動させることができるようにした工具及び工具の補正方法を提供することができる。仮に、工具の極小の先端を捉えることができる直接的な測定手法を開発し得たとしても、これによる場合は機械の振動の影響を受け易いので、安定した測定が可能な点で本発明は優れた効果を奏するものである。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
この実施形態の工具は、マシニングセンタ等のNC工作機に取り付けて使用されるもので、長方向について例示的に既述したように、この種の機械においては、図1に示すようにワークW上の加工原点Oが機械座標系における機械原点Mからの長方向のオフセット量α2及び径方向のオフセット量β2に基づいて認識され、加工原点Oを基準として作成された加工プログラムにおいて指令される工具1の移動経路は、オフセット量α2、β2を用いて機械座標系に変換され、この機械座標系の下で工具1の移動が数値制御される。
その際、工具1の刃先11を加工原点Oに位置づけて加工を開始するまでの加工開始距離Lx、Lyは、機械原点Mから加工原点Oまでのオフセット量α2、β2と、機械原点Mから刃先11までの相対距離α1、β1とを用いて、長方向は
Ly=α2−α1 …(1)
と、また径方向は
Lx=β2―β1 …(2)
と表わすことができる。
この場合、α1、β1には工具1の固体誤差や工具1をツーリング2に取り付ける際の取付誤差等を含むため刃先11の位置を捉えて実測することが望ましいが、既述したように刃が一定以上に細径になると、α1、β1を機上に設置した図9の計測手段100で実測することは困難となる。
そこで、本実施形態は、ワークWに加工を施すための上記工具1側において、図2に示すように、当該工具1上の加工部位である刃先11からより太い付け根側へ変位した部位、本実施形態では細径な刃先部分から取付け用の付け根部分の間に存するテーパ部分10に、図10に示したプローブや電極等の測定子101、光102、或いは波動103、更には図11における光等を長方向の計測媒体Zyや径方向の計測媒体Zxとして作用させるための凹凸形状によるターゲット12、ターゲット13を設けている。
ターゲット12は、工作部位である刃先11よりもより太い付け根側の部位に形成した長方向に垂直なスラスト面であって、これに長方向測定用の計測媒体Zyを作用させ得るようにしたものであり、ターゲット13は工作部位である刃先11よりもより太い付け根側の部位に所定領域に亘って形成した一定径からなるラジアル面であり、これに径方向測定用の計測媒体Zxを作用させ得るようにしたものである。
計測方法について説明すると、先ず工作機に工具1を取り付ける前段階において、図3に示すように、工具1に対して加工部位である刃先11からターゲット12までの長方向の距離y、及び、刃先11からターゲット13までの径方向の距離xを計測する。この計測は、図10に示した計測手段100では測定できないが、工作機の外部において投影機200等を用いれば適切に実測することができる。基準となる刃先11の位置は、工具の種類や加工目的(孔を開けるのか中ぐりをするのかなど)によって種々に異なるため、図示例に限定されないのは言うまでもない。この計測は、工具1をツーリング等の把持具2に取り付ける前に行ってもよいし、把持具2に取り付けた状態で行ってもよい。
次に工具1を、図4に示すように把持具2を介してNC工作機の主軸3に取り付け、その状態で計測媒体Zyを用いて工作機上の基準位置(例えば機械原点M)からターゲット12までの長方向の距離Yを測定するとともに、図5に示すように計測媒体Zxを用いて工作機上の基準位置(例えば機械原点M)からターゲット13までの径方向の距離Xを測定する。この測定には図9に示した既存の計測手段100をそのまま用いることができる。すなわち、刃先11が細径で脆弱なものであっても、ターゲット12,13は質量及び大きさが十分あるため、測定子101を接触させた際に触圧による欠損や接触前の放電を生じにくく、光102を用いる場合に境界屈折を小さく抑えることができ、波動103を用いる場合にも被測定物が十分大きいために本来の作用を的確に奏させることができる。
そして、機械原点Mからターゲット12までの長方向の距離Y及び機械原点Mからターゲット13までの径方向の距離Xが判明すると、先に測定しておいたターゲット12、13から加工部位である刃先11までの長方向の距離y及び径方向の距離xとにより、機械原点Mから刃先11位までの長方向の距離α1は、
α1=Y+y …(3)
と、また機械原点Mから刃先11までの径方向の距離β1は、
β1=X−x …(4)
と求まるため、この値が図1の機上における式(1)、(2)式において使用されることにより、加工部位である刃先11からワークW上の加工原点Oまでの長方向の加工開始距離Ly及び径方向の加工開始距離Lxを正確に割り出すことができる。
例えば、この実施形態におけるNC工作機が、機械原点Mから加工部位である刃先11までの距離α1を入力するタイプのものであるとして、現在取付けられている工具1の入力値が(3)式よりα1=100mmである場合、機械原点Mから刃先11までのオフセット量をα2を用いて、刃先11から加工原点Oまでの加工開始距離Lyは(1)式より(α2−100)mmとなる。一方、次に取り替えたい工具1の入力値が(3)式より102mmと求まった場合、この102mmを数値入力すると、刃先11から加工原点Oまでの加工開始距離は(1)式より(α2−102)mmとなり、加工開始距離は2mmほど補正されたことになる。
このような手順は径方向に対しても全く同様である。
以上のように、この実施形態は、ワークWに加工を施すための工具1上、加工部位である刃先11からより太い付け根側へ変位した部位に、接触式計測用のプローブや電極、光学式計測用の光、或いは変位式計測用の音波、更には光学倍率式実体視や光学的撮像に必要な光などの計測媒体Zy、Zxを作用させるための凹凸形状によるターゲット12,13を設けたものである。
このようなターゲット12、13を有する工具1を使用し、予めターゲット12、13から刃先11などの加工部位までの距離を投影機200等で計測すれば、NC工作機上で刃先11を検出せずともターゲット12、13の位置検出を通じて間接的に基準位置(機械原点M)から刃先11までの距離を測定することができる。このため、刃先11が細径であっても、図9の計測手段100を用いて測定した値に基づき、刃先11から加工原点Oまでの正確な加工開始距離Ly、Lxを与えることが可能となる。
また、そのターゲット12、13も、工具1上の刃先11から付け根側へ変位した大径若しくは幅広な部位に形成したスラスト面やラジアル面であり、そのような凹凸形状は必要に応じ旋盤加工その他の手法によって簡単に構成することができる上に、質量や大きさがあるがゆえに変位や変形を生じ難く、計測媒体Zy、Zxを有効な範囲に亘り確実に作用させて計測を行うことができる。
また、全体工程としては、投影機200等を用いて加工部位である刃先11からターゲット12までの長方向の距離を計測する第1の工程と、工具1をツーリング等の把持具2に取り付け更に把持具2を主軸3に取り付けた状態で工作機上の基準位置(機械原点M)からターゲット12までの長方向の距離を計測する第2の工程とを実施するものである。このように、ターゲット12から刃先11までの距離を予め実測し、機上での実測はターゲット12を基点として行うことで、測定困難な刃先11を基点とする機上測定を回避しても、刃先11から機械原点Mまでの距離を正確に把握して、刃先11からワークW上の加工原点Oまでの長方向の加工開始距離を直接又は間接に的確に補正することが可能となる。
同様に、投影機等を用いて加工部位である刃先11からターゲット13までの径方向の距離を計測する第1の工程と、工具1をツーリング等の把持具2に取り付け更に把持具2を主軸3に取り付けた状態で工作機上の基準位置(機械原点M)からターゲット13までの径方向の距離を計測する第2の工程とを実施するものである。このように、ターゲット13から刃先11までの距離を予め実測し、機上での実測はターゲット13を基点として行うことで、測定困難な刃先11を基点とする機上測定を回避しても、刃先11から機械原点Mまでの距離を正確に把握して、刃先11からワークW上の加工原点Oまでの径方向の加工開始距離を直接又は間接に的確に補正することが可能となる。
なお、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではない。
例えば、ターゲットはわざわざ加工せずとも、刃先よりも大径な付け根部分の外周をそのまま利用できれば計測媒体を直接作用させることも可能である。
また、上記実施形態ではターゲットを凹凸形状によって設けたが、図6に示すように、工具上の加工部位から付け根側へ変位した大径若しくは幅広な部位に、円周方向に沿った線状のマーキング112を施し、このマーキング112を長方向及び径方向のターゲットとして用いたり、或いは前記マーキング112と共にこれと直交する軸方向のマーキング113を施し、これらのマーキング112、113の交点を長方向及び径方向のターゲットとして用いること等も可能である。
勿論、マーキングの形状や利用の態様はこれ以外にも種々変形して実施することが可能である。例えば、長方向のターゲットにはマーキングを用い、径方向のターゲットには工具の刃先よりも大径な外周部分をそのまま利用するなど、ターゲットの種類を組み合わせて実施することも可能である。
さらに、上記実施形態におけるNC工作機へのデータ入力は一例に過ぎないものであって、ターゲットから刃先までの距離を入力するようにしたものなど、工作機の種類やプログラム等に応じて種々に対応が可能である。
また、上記実施形態では、工作機上の基準位置からターゲットまでの長方向の距離を計測したが、ツーリング等の把持具上の基準位置(例えばゲージ基準点)からターゲットまでの長方向の距離を計測するようにしても構わない。
さらにまた、工具をツーリング等の把持具に取り付け更に把持具を主軸に取り付けた状態で工作機上の基準位置からターゲットまでの長方向の距離を計測したが、ツールプリセッタ等のようなダミーの工作機上で加工部位を基点とする計測を行う場合には、工具をツーリング等の把持具に取り付けた段階で把持具上の基準位置(上記ゲージ基準点など)からターゲットまでの長方向の距離を計測し、その後に把持具を工作機の主軸に取り付けても構わない。
その他の構成や手順等も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明の一実施形態が適用されるNC工作機の原理図。 同実施形態に係る工具を示す図。 同工具の補正方法に係る第1工程を説明する図。 同工具の補正方法に係る第2工程を説明する図。 同工具の補正方法に係る第2工程を説明する図。 本発明の変形例を示す図。 従来工具を適用したNC工作機の原理図。 同工具の補正についての説明図。 同工具に対する補正方法を示す図。 同工具の補正に用いる計測方法を示す図。 同工具の補正に用いる他の計測方法を示す図。
W…ワーク
1…工具
2…把持具(ツーリング)
3…主軸
11…加工部位(刃先)
12…ターゲット(スラスト面)
13…ターゲット(ラジアル面)
200…投影機
x…加工部位(刃先)からターゲットまでの径方向の距離
X…基準点(機械原点)からターゲットまでの径方向の距離
y…加工部位(刃先)からターゲットまでの長方向の距離
Y…基準点(機械原点)からターゲットまでの長方向の距離
Z、Z1、Z2…計測媒体

Claims (3)

  1. 主軸に取付けられてワークに加工を施すための工具が、刃先部分と主軸への取付け部分となるより太い付け根部分との間にテーパ部分を有するものであり、このテーパ部分に、接触式計測用のプローブまたは電極、光学式計測用の光、或いは変位式計測用の音波の何れかの計測媒体を作用させるためのターゲットとなるスラスト面とラジアル面を断面Vノッチ状に設けたことを特徴とする工具。
  2. 主軸に取付けられてワークに加工を施すための工具として、加工部位からより太い付け根側へ変位した部位に、接触式計測用のプローブまたは電極、光学式計測用の光、或いは変位式計測用の音波の何れかの計測媒体を作用させるためのターゲットとなるスラスト面を有するものを用い、この工具に対して予め加工部位からターゲットまでの工具上における長方向の距離を計測する第1の工程と、工具を把持具に取り付けた状態で把持具上の基準位置からターゲットまでの長方向の距離を計測し、又は工具を把持具に取り付け更に把持具を主軸に取り付けた状態で把持具上の基準位置からターゲットまでの長方向の距離又は工作機上の基準位置からターゲットまでの長方向の距離を計測する第2の工程とを実施し、これにより工具上の加工部位からワーク上の加工原点までの長方向の加工開始距離を直接又は間接に補正することを特徴とする工具の補正方法。
  3. 主軸に取付けられてワークに加工を施すための工具として、加工部位からより太い付け根側へ変位した部位に、接触式計測用のプローブまたは電極、光学式計測用の光、或いは変位式計測用の音波の何れかの計測媒体を作用させるためのターゲットとなるスラスト面を有するものを用い、この工具に対して予め加工部位からターゲットまでの工具上における径方向の距離を計測する第1の工程と、工具を把持具に取り付けた状態で把持具上の基準位置からターゲットまでの径方向の距離を計測し、又は工具を把持具に取り付け更に把持具を主軸に取り付けた状態で把持具上の基準位置からターゲットまでの径方向の距離又は工作機上の基準位置からターゲットまでの径方向の距離を計測する第2の工程とを実施し、これにより工具上の加工部位からワーク上の加工原点までの径方向の加工開始距離を直接又は間接に補正することを特徴とする工具の補正方法。
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