JPH07204991A - 変位検出形測定ヘッドを用いた測定システム - Google Patents

変位検出形測定ヘッドを用いた測定システム

Info

Publication number
JPH07204991A
JPH07204991A JP212294A JP212294A JPH07204991A JP H07204991 A JPH07204991 A JP H07204991A JP 212294 A JP212294 A JP 212294A JP 212294 A JP212294 A JP 212294A JP H07204991 A JPH07204991 A JP H07204991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measuring head
data
detection type
displacement detection
displacement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP212294A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Kurahashi
康浩 倉橋
Yuzo Takeuchi
雄三 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JAPAN SMALL CORP
Original Assignee
JAPAN SMALL CORP
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JAPAN SMALL CORP filed Critical JAPAN SMALL CORP
Priority to JP212294A priority Critical patent/JPH07204991A/ja
Publication of JPH07204991A publication Critical patent/JPH07204991A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)
  • Machine Tool Sensing Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 変位検出形測定ヘッドを用い、ワークの形状
精度や寸法を精度よく測定する測定システムを提供す
る。 【構成】 変位検出形測定ヘッド5のインターフェース
回路11と、補正係数と補正値からなる校正データを記
憶する記憶回路13と、測定ヘッド5の変位量に応じて
インターフェース回路11から出力される変位量データ
と、記憶回路13に記憶された測定ヘッドに対応する校
正データとから測定ヘッドの変位量のデータを補正する
補正回路15と、測定ヘッド5の位置のデータを読み取
り、補正回路15から出力される補正後の変位量のデー
タに基づき、ワークの形状精度や寸法のデータを演算し
て出力する演算回路17とを備えて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は変位検出形測定ヘッドを
用いた測定システムに関し、特に測定に使用する変位検
出形測定ヘッドのフィーラに固有の倒れまたは撓みによ
る測定誤差を校正する校正データを、複数個の変位検出
形測定ヘッドの各々に対して予め求めて記憶し、所定の
変位検出形測定ヘッドを用いてワークの形状精度や寸法
を測定するとき、その測定に使用する前記所定の変位検
出形測定ヘッドに応じ、予め記憶した前記校正データを
用いて、その変位検出形測定ヘッドの位置のデータとそ
の変位検出形測定ヘッドの変位量のデータとからワーク
の形状寸法を測定する変位検出形測定ヘッドを用いた測
定システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械により加工されたワーク
の形状寸法は、ノギス、マイクロメータ等の測定工具や
三次元測定機により測定され、加工精度の検査が行われ
ていた。この測定システムは長時間を要し、かつ測定工
具による測定では測定精度も不十分であった。それゆえ
近年、工作機械の主軸に測定ヘッドを装着し加工後のワ
ークの形状精度や寸法を測定する測定システムが採用さ
れるようになった。
【0003】このような測定システムにおいて、測定ヘ
ッドは通常接触式が使用される。接触式にはタッチセン
サ形と変位検出形がある。タッチセンサ形測定ヘッドは
測定ヘッドがワークに接触した瞬間を検出する。典型的
なタッチセンサ形測定ヘッドは、その測定ヘッドがワー
クに接触して押され、それにより所定の閉ループの電気
回路が開き電流が流れなくなる瞬間を検出する。その瞬
間に直交座標の各軸の位置のデータを記録することによ
りワークの寸法のみが測定できる。
【0004】変位検出形の測定ヘッドは、通常差動変圧
器を使用し三次元測定を可能とする。変位検出形測定ヘ
ッドがワークに接触していないフリーのときは、変位検
出形測定ヘッドの変位量は零であり、ワークに接触する
と変位検出形測定ヘッドは直交座標の各軸に応じた変位
量を出力する。その変位量とその出力時における直交座
標の各軸に対応する変位検出形測定ヘッドの位置のデー
タとワークに接触する変位検出形測定ヘッドのフィーラ
の半径とからワークの形状精度や寸法が演算される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のNC工作機械の
主軸に変位検出形の測定ヘッドを装着してワークの形状
精度や寸法を測定する測定システムにおいて、変位検出
形測定ヘッドは、その製作精度上等の理由により、フィ
ーラが、倒れたり、または撓んだりする固有の特性を有
し、その結果、測定誤差が発生し、ワークの形状精度や
寸法を正確に測定できないという問題がある。例えば、
長いフィーラを有する変位検出形測定ヘッドは、実際の
変位量より三軸直交座標におけるX軸方向とY軸方向に
多く倒れ、実際の変位量より大きな変位量を出力すると
いう問題がある。この問題を解決するため、従来技術に
よれば、前記測定誤差のデータを手計算で求め、実際に
ワークを測定したときの変位検出形測定ヘッドの位置の
データと変位検出形測定ヘッドの変位量のデータとから
前記測定誤差が無くなるように、測定システムの内部に
ハードウェアまたはソフトウェアを設けて補正し、ワー
クの形状精度や寸法を正確に測定していた。
【0006】上記手計算により前記測定誤差を正確に求
める方法は、マイクロメータ付きトレーサヘッドでワー
クを基準の移動量だけ押し込み、その移動量の表示値を
記憶し、次にフィーラを取り付けた変位検出形測定ヘッ
ドでワークをその移動量分だけ押し込み、その時の変位
検出形測定ヘッドの変位量が前記表示値と等しくなるよ
うに補正して前記測定誤差のデータを求めていた。しか
しながら、上記従来技術によるワークの形状精度や寸法
の測定において、特にその手作業が熟練者でないと容易
かつ正確にできず、かつ長時間を要するという問題があ
る。
【0007】また、ワークの形状に応じて測定に使用す
るフィーラを変更する必要が有り、その都度その校正に
熟練作業を必要とし、かつ長時間を要し、無人による連
続運転ができないという問題がある。
【0008】また、上述の測定システムにおいて、三軸
直交座標における各軸方向に対する変位検出形測定ヘッ
ドの位置のデータは、その変位検出形測定ヘッドに応じ
て所定量の誤差を生じるという問題がある。
【0009】以上のことより、本発明は、変位検出形測
定ヘッドに対応した校正データを記憶し、その記憶した
校正データを使用して検出した変位量データを補正し、
ワークの形状精度や寸法を自動かつ連続運転により高精
度に測定可能な変位検出形測定ヘッドを用いた測定シス
テムを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】図1は、NC工作機械に
適用される本発明による変位検出形測定ヘッドを用いた
測定システムの基本構成図である。前記課題を解決する
ため、本発明による変位検出形測定ヘッドを用いた測定
システムは、NC工作機械の主軸に装着した変位検出形
測定ヘッドを用いてワークの形状精度や寸法を測定する
測定システムにおいて、前記変位検出形測定ヘッドから
出力される変位量データを補正する補正係数からなる校
正データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶さ
れた前記補正係数を乗算して前記変位量データを補正す
る補正手段と、前記変位検出形測定ヘッドの位置データ
と前記補正手段から出力される補正された変位量データ
とに基づき、ワークの形状精度や寸法のデータを演算し
て出力する演算手段と、で構成される。
【0011】また、本発明による変位検出形測定ヘッド
を用いた測定システムは、NC工作機械の主軸に装着し
た変位検出形測定ヘッドを用いてワークの形状精度や寸
法を測定する測定システムにおいて、寸法が既知のマス
タゲージと、前記マスタゲージを所定のNCプログラム
に従って測定したとき、前記変位検出形測定ヘッドから
出力される変位量データ、前記変位検出形測定ヘッドの
位置データおよび前記マスタゲージの寸法データに基づ
き、前記変位検出形測定ヘッドの変位量データを補正す
る補正係数からなる校正データを算出する算出手段と、
前記算出手段より得られた校正データを記憶する記憶手
段と、前記記憶手段に記憶された前記補正係数を乗算し
て前記変位量データを補正する補正手段と、前記変位検
出形測定ヘッドの位置データと前記補正手段から出力さ
れる補正された変位量データとに基づき、ワークの形状
精度や寸法のデータを演算して出力する演算手段と、で
構成される。
【0012】また、本発明の変位検出形測定ヘッドを用
いた測定システムにおける記憶手段は、前記変位検出形
測定ヘッドから出力される変位量データを補正する補正
係数および補正値からなる校正データを記憶し、補正手
段は、前記記憶手段に記憶された前記補正係数を乗算
し、さらに前記補正値を加算または減算して前記変位量
データを補正するように構成される。
【0013】また、本発明の変位検出形測定ヘッドを用
いた測定システムにおける記憶手段は、前記主軸に装着
する複数の変位検出形測定ヘッドまたは複数のフィーラ
を着脱可能に取り付ける変位検出形測定ヘッドの各校正
データを記憶し、補正手段は、前記記憶手段から現在測
定に使用している前記変位検出形測定ヘッドまたは前記
フィーラに対応した校正データを用いて前記変位量デー
タを補正するように構成される。
【0014】
【作用】本発明の変位検出形測定ヘッドを用いた測定シ
ステムは、変位検出形測定ヘッドの固有の特性による変
位検出形測定ヘッドの変位量の誤差データに応じて係数
を乗算して補正する補正係数と、変位検出形測定ヘッド
の位置の誤差データを加算または減算して補正する補正
値とを含む校正データにより校正して正確にワークの形
状精度や寸法を測定する。また、変位検出形測定ヘッド
に対応した校正データを複数個記憶し、使用される変位
検出形測定ヘッド毎に、その記憶した校正データに基づ
いて補正するので、複数個の変位検出形測定ヘッドを順
次交換して自動かつ連続的にワークの形状精度や寸法を
測定できる。
【0015】
【実施例】図1は、NC工作機械に適用される本発明に
よる変位検出形測定ヘッドを用いた測定システムの基本
構成図である。本図は、工作機械の全体を参照番号1に
より矢で示す。次に、ワーク4の形状精度や寸法の測定
動作について簡単に説明する。工作機械1は、NC装置
2により数値制御され、ワーク4を加工し、ワーク4を
加工後、変位検出形測定ヘッド(以降、単に測定ヘッド
と記す)5をワーク4に当接させ、ワーク4の形状寸法
の測定を開始する。このような工作機械1の動作はNC
装置2にロードされたNCプログラムにより実行され
る。測定ヘッド5の先端にはフィーラ6が取り付けら
れ、そのフィーラ6がワーク4に接触し押されると、測
定ヘッド5に内蔵された変位検出回路によりそのフィー
ラ6の変位量は電線ケーブルを介して、インターフェー
ス回路11に送信される。また、工作機械1に配備され
た位置読み取りスケール7は、直接またはNC装置2を
介して間接に演算手段17へ測定ヘッド5の移動による
位置のデータを出力する。また、NC装置2は測定ヘッ
ド5の位置のデータを工作機械1に取り付けられたサー
ボモータ(図示せず)の出力軸に結合したエンコーダか
ら取り込み、演算手段17へその位置のデータ送信す
る。工作機械1は図示しないATC(自動工具交換装
置)を備え、NC装置2の制御によりATCの工具マガ
ジンに収納される工具(図示せず)または測定ヘッド5
を、NCプログラムに従って、工作機械1の主軸へ順次
運搬しては交換し、ワーク4の加工と加工後の形状精度
や寸法の測定を連続的に無人運転により実行する。
【0016】図2は、補正係数の説明図である。以下に
前述の測定システムにおける記憶手段に記憶される補正
係数について説明する。図示するように、工作機械の加
工台(ベッド)20上にリングゲージ24が固定され
る。最初、測定に使用される測定ヘッド5のフィーラ6
の中心点のX軸方向とY軸方向の位置は、ベッド20上
に固定されたリングゲージ24の中心点上にあり、測定
ヘッド5のZ軸方向の位置はベッド20から所定長遠く
離れた位置にある。次に測定ヘッド5はベッド20から
所定長離れて接近した位置まで下降し、その次にX軸
(図の右方向)へ移動し、フィーラ6がリングゲージ2
4の内周面に接触して押し込まれ、測定ヘッド5は停止
する。本図は、その測定ヘッド5が停止した瞬間の状態
を示す。なおリングゲージ24は、校正データを設定す
るために精密に加工して製作した形状および寸法が既知
のマスタゲージである。
【0017】図示するように、リングゲージ24の内径
をDとし、測定ヘッド25がリングゲージ24に接触し
て停止した時の位置のデータX1(図の右端)とX2
(図の左端)とから、測定ヘッド25のX軸方向の右端
から左端への移動量Dxは、 Dx=X1−X2…(1) で示される。図から明白なように、 D=Dx−(e1x+e2x)+2R=Dx−2e+2R…(2) ここで、Rはフィーラの半径を示し、移動量はe1x+e
2x=2eとする。次に(2)式において、リングゲージ
の内径Dの値としてリングゲージの既知の測定値Dm
を、測定ヘッドの移動量Dxの値として測定ヘッドの位
置のデータから求めた値Dxを、それぞれ代入すると、 Dm=Dx−2αe+2R…(3) が得られ(3)式から測定ヘッドの移動量のデータを補
正する補正係数αX は、 αX =R/e+(Dx−Dm)/2e…(4) として求められることが判る。また、Y軸方向の補正係
数αY も同様に求めることができるので説明は省略す
る。
【0018】図3は校正データを用いてワークの形状寸
法を連続測定する処理ルーチンを示す図であり、(A)
はフローチャートを示す図であり、(B)は校正データ
の具体例を示す図である。本図以降、Sに続く数字はス
テップ番号を示す。なお、ワークを加工し、加工後のワ
ークの形状寸法を測定し、さらに次のワークを加工し加
工後のワークの形状寸法を測定する一連の指令は、使用
するNC工作機械に付属のNC装置に予めロードしたN
Cプログラムにより指令される。このNC工作機械はマ
シニングセンタであり、自動工具交換機を付属し、工具
または測定ヘッドを交互に主軸に装着しては、ワークを
加工し、加工後のワークの加工形状を測定する動作を繰
り返し実行する。
【0019】図3のフローチャートを以下に説明する。 (S1):測定に使用する測定ヘッドの校正データが登
録済か否かを判別し、その判別結果がYESのときはス
テップS3へ進み、その判別結果がNOのときはステッ
プS2へ進む。 (S2):測定ヘッドの校正データを自動設定する処理
ルーチンを実行し、その実行の終了後ステップS3へ進
む。 (S3):測定ヘッドを用いてワークの形状寸法や寸法
を測定するNCプログラムの実行を開始する。 (S4):NCプログラムに基づいてワークの形状精度
や寸法を測定し、測定ヘッドの変位量のデータと、測定
ヘッドの位置のデータとを読み取る。 (S5):S4で読み取った測定ヘッドの変位量のデー
タおよび測定ヘッドの位置のデータと、記憶手段に記憶
された現在使用中の測定ヘッドに対応する図3の(B)
に示す校正データにより補正してワークの形状精度や寸
法を求める。図3の(B)が示すように、記憶回路の記
憶部には測定ヘッドに対応するアドレスが設けられ、そ
のアドレスの記憶部に、直交座標XYZの各軸方向の補
正係数と、補正値のデータ、およびその測定ヘッドに取
り付けられたフィーラの直径の各データが格納される。
【0020】図4と図5は、校正データの自動設定処理
ルーチンの前半部のフローチャートである。本図は、校
正データの内、直交座標のX軸方向とY軸方向の倒れに
よる補正係数αを設定する自動設定処理ルーチンのフロ
ーチャートを示す。
【0021】図6と図7は、校正データの自動設定処理
ルーチンの後半部フローチャートであり、図8は測定ヘ
ッドの移動経路を示す図であり、図8の(A)は図4と
図5のフローチャートに従う測定ヘッドの移動経路を示
す図であり、図8の(B)は図6と図7のフローチャー
トに従う測定ヘッドの移動経路を示す図である。図8の
(A)と(B)において、測定ヘッドが移動する順路
を、若い番号順に記した数字を丸で囲んで示す。
【0022】以下に図4と図5のフローチャートを図8
の(A)を参照しつつ説明する。 (S1):測定ヘッドに対応する校正データの登録アド
レスを決定する。 (S2):校正データの自動設定プログラムの実行を開
始する。 (S3):予め設定したリングゲージの中心点へ測定ヘ
ッドを移動する。 (S4):図8の(A)に示すように、測定ヘッドをリ
ングゲージの中心点OからX軸の正方向(図の右手方
向)へ移動させ、リングゲージの内輪と接触したら停止
し、X軸上の点X1のX軸方向の位置のデータを読み取
り、次にX軸の負方向(図の左手方向)へ移動させ、リ
ングゲージの内輪と接触したら停止し、X軸上の点X2
のX軸方向の位置のデータを読み取り、点X1と点X2
の中心点としてX軸方向のリングゲージの中心点X0の
位置のデータを求める。 (S5):点X2の位置から測定ヘッドをステップS4
で求めた点X0へ移動する。
【0023】(S6):図8の(A)に示すように、測
定ヘッドをステップS5で移動したX0の位置からY軸
の正方向(図の真上方向)へ移動させ、リングゲージの
内輪と接触したら停止し、所定時間経過後のY軸上の点
Y1のY軸方向の位置のデータを読み取り、次にY軸の
負方向(図の真下方向)へ移動させ、リングゲージの内
輪と接触したら停止し、所定時間経過後のY軸上の点Y
2のY軸方向の位置のデータを読み取り、点Y1と点Y
2の中心点としてY軸方向のリングゲージの中心点Y0
の位置のデータを求め、かつリングゲージの直径DY を
DY =Y1−Y2から求める。 (S7): αY =R/e+(Dy−Dm)/2e…(5) 上式(5)から補正係数αY を求める。なお、Dmは予
め精密に測定されたリングゲージの既知の直径である。 (S8):点Y2の位置から測定ヘッドをステップS6
で求めた点Y0の位置へ移動する。
【0024】(S9):図8の(A)に示すように、測
定ヘッドをステップS8で移動したY0の位置からX軸
の正方向(図の右手方向)へ移動させ、リングゲージの
内輪と接触したら停止し、X軸上の点X1のX軸方向の
位置のデータを読み取り、次にX軸の負方向(図の左手
方向)へ移動させ、リングゲージの内輪と接触したら停
止し、X軸上の点X2のX軸方向の位置のデータを読み
取り、点X1と点X2の中心点としてX軸方向のリング
ゲージの中心点X0の位置のデータを求め、かつリング
ゲージの直径DX をDX =X1−X2から求める。 (S10): αX =R/e+(Dx−Dm)/2e…(4) 上式(4)から補正係数αX を求める。 (S11):点X2の位置から測定ヘッドをステップS
9で求めた点X0の位置へ移動する。
【0025】(S12):測定ヘッドをステップS11
で移動したX0の位置からY軸の正方向(図の真上方
向)へ移動させ、リングゲージの内輪と接触したら停止
し、所定時間経過後のY軸上の点Y1のY軸方向の位置
のデータを読み取り、次にY軸の負方向(図の真下方
向)へ移動させ、リングゲージの内輪と接触したら停止
し、所定時間経過後のY軸上の点Y2のY軸方向の位置
のデータを読み取り、点Y1と点Y2の中心点としてY
軸方向のリングゲージの中心点Y0の位置のデータを求
め、かつリングゲージの直径DY をDY =Y1−Y2か
ら求める。 (S13):Y軸方向の補正値CY =(DY −Dm)/
2を求める。 (S14):点Y2の位置から測定ヘッドをステップS
12で求めた点Y0の位置へ移動する。
【0026】(S15):図8の(A)に示すように、
測定ヘッドをステップS14で移動したY0の位置から
X軸の正方向(図の右手方向)へ移動させ、リングゲー
ジの内輪と接触したら停止し、所定時間経過後のX軸上
の点X1のX軸方向の位置のデータを読み取り、次にX
軸の負方向(図の左手方向)へ移動させ、リングゲージ
の内輪と接触したら停止し、所定時間経過後のX軸上の
点X2のX軸方向の位置のデータを読み取り、点X1と
点X2の中心点としてX軸方向のリングゲージの中心点
X0の位置のデータを求め、かつリングゲージの直径D
X をDX =X1−X2から求める。 (S16):X軸方向の補正値CX =(DX −Dm)/
2を求める。 (S17):点X2の位置から測定ヘッドをステップS
15で求めた点X0の位置へ移動する。
【0027】以下に図6と図7のフローチャートを図8
の(B)を参照しつつ説明する。 (S18):測定ヘッドをZ軸方向へリングゲージから
遠ざかる方向へ移動させ、次に図8の(B)に示すリン
グゲージのリング表面上の所定の点Z1の位置へ移動さ
せ、リングゲージの表面に向かってZ軸方向の点Z0の
位置へ向けて下降させ接触したら停止する。 (S19):所定時間経過後のZ軸上の点Z0のZ軸方
向の位置のデータとして、測定ヘッドの変位量の出力が
検出された時の測定ヘッドのZ軸方向の位置のデータを
読み取る。 (S20):Z軸方向へリングゲージから遠ざかる方向
へ所定量離れた点Z1の位置へ測定ヘッドを戻す。 (S21):測定ヘッドをリングゲージの表面に向かっ
て再度Z軸方向へ下降させ、接触したら所定量送り込
み、停止後に、測定ヘッドを送り込んだ変位量ezと、
測定ヘッドの位置のデータDz とを読み取る。 (S22):Z軸方向の補正係数αz をαz =Dz /e
z として求める。 (S23):校正データの各軸の補正係数、αx 、αy
、αz のデータを記憶手段における所定のアドレスの
記憶部に格納する(校正データの登録)。
【0028】(S24):Z軸方向へリングゲージから
遠ざかる方向へ所定量離れた点Z1の位置へ測定ヘッド
を戻す。 (S25):測定ヘッドをリングゲージの表面に向かっ
て再度Z軸方向へ下降させ、接触したら所定量送り込
み、停止後に、測定ヘッドを送り込んだZ軸方向の位置
のデータDZ を測定ヘッドから読み取る。 (S26):Z軸方向の補正値CZ =DZ −Dz を求め
る。 (S27):校正データの各軸の補正値、CX 、CY 、
CZ のデータを記憶手段における所定のアドレスの記憶
部に格納する(校正データの登録)。 (S28):校正データ自動設定プログラムの終了フラ
グを立てる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による変位
検出形測定ヘッドを用いた測定システムによれば、変位
検出形測定ヘッドの固有の特性に基づき、変位量のデー
タを校正するので、正確な測定が実現できる。また、変
位検出形測定ヘッドの位置のデータを補正するので、高
精度でより正確な測定が実現できる。また、本発明によ
れば、各変位検出形測定ヘッドに対応した各校正データ
を複数個記憶し、使用する変位検出形測定ヘッド毎にそ
の記憶した校正データを使用し補正してワークの形状精
度や寸法を自動かつ連続運転により測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NC工作機械に適用される本発明による変位検
出形測定ヘッドを用いた測定システムの基本構成図であ
る。
【図2】補正係数の説明図である。
【図3】校正データを用いてワークの形状寸法を連続測
定する処理ルーチンを示す図であり、(A)はフローチ
ャートを示す図であり、(B)は校正データの具体例を
示す図である。
【図4】校正データの自動設定処理ルーチンの前半部第
一フローチャートである。
【図5】校正データの自動設定処理ルーチンの前半部第
二フローチャートである。
【図6】校正データの自動設定処理ルーチンの後半部第
一フローチャートである。
【図7】校正データの自動設定処理ルーチンの後半部第
二フローチャートである。
【図8】測定ヘッドの移動経路を示す図であり、(A)
は図4と図5のフローチャートに従う測定ヘッドの移動
経路を示す図であり、(B)は図6と図7のフローチャ
ートに従う測定ヘッドの移動経路を示す図である。
【符号の説明】
1…工作機械(マシニングセンタ) 2…NC装置 4…ワーク 5…測定ヘッド 6…フィーラ 7…スケール 11…インターフェース回路(I/F回路) 13…記憶手段 15…補正手段 17…演算手段 19…算出手段 20…ベッド 24…リングゲージ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC工作機械の主軸に装着した変位検出
    形測定ヘッドを用いてワークの形状精度や寸法を測定す
    る測定システムにおいて、 前記変位検出形測定ヘッドから出力される変位量データ
    を補正する補正係数からなる校正データを記憶する記憶
    手段と、 前記記憶手段に記憶された前記補正係数を乗算して前記
    変位量データを補正する補正手段と、 前記変位検出形測定ヘッドの位置データと前記補正手段
    から出力される補正された変位量データとに基づき、ワ
    ークの形状精度や寸法のデータを演算して出力する演算
    手段と、 を備えたことを特徴とする変位検出形測定ヘッドを用い
    た測定システム。
  2. 【請求項2】 NC工作機械の主軸に装着した変位検出
    形測定ヘッドを用いてワークの形状精度や寸法を測定す
    る測定システムにおいて、 寸法が既知のマスタゲージと、 前記マスタゲージを所定のNCプログラムに従って測定
    したとき、前記変位検出形測定ヘッドから出力される変
    位量データ、前記変位検出形測定ヘッドの位置データお
    よび前記マスタゲージの寸法データに基づき前記変位検
    出形測定ヘッドの変位量データを補正する補正係数から
    なる校正データを算出する算出手段と、 前記算出手段より得られた校正データを記憶する記憶手
    段と、 前記記憶手段に記憶された前記補正係数を乗算して前記
    変位量データを補正する補正手段と、 前記変位検出形測定ヘッドの位置データと前記補正手段
    から出力される補正された変位量データとに基づき、ワ
    ークの形状精度や寸法のデータを演算して出力する演算
    手段と、 を備えたことを特徴とする変位検出形測定ヘッドを用い
    た測定システム。
  3. 【請求項3】 前記記憶手段は、前記変位検出形測定ヘ
    ッドから出力される変位量データを補正する補正係数お
    よび補正値からなる校正データを記憶し、 前記補正手段は、前記記憶手段に記憶された前記補正係
    数を乗算し、さらに前記補正値を加算または減算して前
    記変位量データを補正するようにした請求項1または2
    に記載の変位検出形測定ヘッドを用いた測定システム。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は、前記主軸に装着する複
    数の変位検出形測定ヘッドまたは複数のフィーラを着脱
    可能に取り付ける変位検出形測定ヘッドの各校正データ
    を記憶し、 前記補正手段は、前記記憶手段から現在測定に使用して
    いる前記変位検出形測定ヘッドまたは前記フィーラに対
    応した校正データを用いて前記変位量データを補正する
    ように構成した請求項1乃至3の何れか1項に記載の変
    位検出形測定ヘッドを用いた測定システム。
JP212294A 1994-01-13 1994-01-13 変位検出形測定ヘッドを用いた測定システム Pending JPH07204991A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP212294A JPH07204991A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 変位検出形測定ヘッドを用いた測定システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP212294A JPH07204991A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 変位検出形測定ヘッドを用いた測定システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07204991A true JPH07204991A (ja) 1995-08-08

Family

ID=11520552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP212294A Pending JPH07204991A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 変位検出形測定ヘッドを用いた測定システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07204991A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010105117A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Makino Milling Mach Co Ltd 精度測定方法及び数値制御工作機械の誤差補正方法並びに誤差補正機能を有した数値制御工作機械
JP2012198241A (ja) * 2002-03-06 2012-10-18 Renishaw Plc 座標測定装置
JP2013015464A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Mitsutoyo Corp 三次元測定機

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5930005A (ja) * 1982-08-12 1984-02-17 Toshiba Mach Co Ltd 計測装置
JPS61219814A (ja) * 1985-03-27 1986-09-30 Agency Of Ind Science & Technol 自動較正機能付計測装置
JPS62165111A (ja) * 1986-01-17 1987-07-21 Komatsu Ltd 作業機センサの検出角度補正方法
JPS63106514A (ja) * 1986-07-25 1988-05-11 レニシヨウ パブリツク リミテツド カンパニ− 物品検査方法および装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5930005A (ja) * 1982-08-12 1984-02-17 Toshiba Mach Co Ltd 計測装置
JPS61219814A (ja) * 1985-03-27 1986-09-30 Agency Of Ind Science & Technol 自動較正機能付計測装置
JPS62165111A (ja) * 1986-01-17 1987-07-21 Komatsu Ltd 作業機センサの検出角度補正方法
JPS63106514A (ja) * 1986-07-25 1988-05-11 レニシヨウ パブリツク リミテツド カンパニ− 物品検査方法および装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012198241A (ja) * 2002-03-06 2012-10-18 Renishaw Plc 座標測定装置
JP2010105117A (ja) * 2008-10-29 2010-05-13 Makino Milling Mach Co Ltd 精度測定方法及び数値制御工作機械の誤差補正方法並びに誤差補正機能を有した数値制御工作機械
JP2013015464A (ja) * 2011-07-05 2013-01-24 Mitsutoyo Corp 三次元測定機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5501096A (en) Calibration method for determining and compensating differences of measuring forces in different coordinate directions in a multi-coordinate scanning system
JP4229698B2 (ja) 工具の刃先位置の測定方法及び装置、ワークの加工方法、並びに工作機械
JP2653806B2 (ja) 自動工作機械のための較正方法
EP1579168B1 (en) Workpiece inspection method and apparatus
JP2527996B2 (ja) 加工物検査方法および装置
JP5235284B2 (ja) 測定方法及び工作機械
JPS6161744A (ja) 工作物を計測する方法と装置
JP3396409B2 (ja) ワークの形状寸法測定方法及び装置
CN114782513B (zh) 一种基于平面的点激光传感器安装位姿标定方法
JP4799472B2 (ja) 工具の刃先位置の測定方法及び装置、ワークの加工方法並びに工作機械
JP5297749B2 (ja) 自動寸法測定装置
JP3126327B2 (ja) 工作機械におけるワークの形状寸法測定方法及び装置
JPH07204991A (ja) 変位検出形測定ヘッドを用いた測定システム
KR101823052B1 (ko) 자동 선반 가공 후 자동 보정을 위한 가공물 측정 방법
JPH06138921A (ja) 数値制御工作機械の直線補間送り精度の測定方法及び自動補正方法
JP2574228Y2 (ja) 旋盤の機内計測装置
JPS6117011A (ja) 門型工作機械における寸法測定方法
JPH04102760U (ja) 熱変位計測補正装置
JPH1133880A (ja) Nc旋盤の計測装置
JPH07208975A (ja) オフセットフィーラを有した測定システム
JPS63306857A (ja) 数値制御工作機械におけるロストモ−ション測定装置
JPS58137545A (ja) 自動精密位置決め装置
JPH05208344A (ja) 旋盤の機内計測器の校正装置
JPS5923942B2 (ja) 数値制御工作機械における自動計測方法および装置
JPS62130156A (ja) Nc旋盤の自動計測方法