JPH11170105A - 工具折損停止機能を有するnc装置 - Google Patents

工具折損停止機能を有するnc装置

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JPH11170105A
JPH11170105A JP34309797A JP34309797A JPH11170105A JP H11170105 A JPH11170105 A JP H11170105A JP 34309797 A JP34309797 A JP 34309797A JP 34309797 A JP34309797 A JP 34309797A JP H11170105 A JPH11170105 A JP H11170105A
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辺 力 渡
Koichi Kikuchi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工具折損などの異常の生じた軸は、直ちに停
止させるが、他の正常な軸はそのまま加工を続行できる
ようにする。 【解決手段】 本発明のNC装置は、並列軸のいずれか
の軸に生じる工具折損を検知する工具折損検知手段と、
工具折損検知手段から与えられる折損信号に基づき、前
記並列軸のうち工具折損の生じた主軸がいずれの軸であ
るかを判断し、工具折損情報を発生する手段と、工具折
損情報に基づいて、工具折損の発生した当該軸について
のみ残移動量をゼロにして並列軸の移動量指令をサーボ
制御部に分配する分配部と、工具折損情報が与えられた
場合に、並列軸のうち工具折損の発生していない他の軸
の移動を停止させるため、ブロックストップをすべきブ
ロックを判断するブロックストップ判断手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穴あけ加工機に用
いられるNC装置に係り、特に、並列に設けられた複数
の主軸を備える穴あけ加工用工作機械のNC装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ドリルに回転と送りを与え、工作物に穴
をあける加工や、リーマによる穴仕上げ加工を行う工作
機械には、ボール盤やマシニングセンタの汎用機の他
に、穴あけ専用機がある。この種の穴あけ加工作業で
は、制御対象が穴の位置や深さなど比較的単純である
が、機械部品の加工の中で最も多い加工である。また、
一つの工作物に多数の穴を能率的に加工しなければなら
ないことも多い。例えば、蒸気タービンの給水加熱機に
用いられる管板は、加熱管の端部が挿入される多数の深
穴をもっている機械部材であるが、この管板のような特
定の機械部品向けの穴あけに特化した穴あけ専用機もあ
る。
【0003】ところで、NC工作機械において、加工プ
ログラム上の各ブロックに現れる複数軸からなる補間指
令を実行するためには、そのブロックにおいてそれぞれ
の軸が正常に動作する必要がある。いずれかの軸に異常
が発生した場合には、そのブロックで指令した加工軌跡
の実現は不可能となる。例えば、X−Zの合成送り(補
間)中にZ軸に異常が発生した場合には、NC装置は、
X軸とZ軸を共に停止させ、X−Zの合成送りそのもの
を中断させている。
【0004】また、ボーリングヘッドを複数台備えてい
る穴あけ専用機のように、Z軸に複数の並列な軸を有す
る工作機械では、そのZ軸の並列軸のうち、1の主軸に
異常が発生すれば、並列軸の全部を停止させているのが
現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】穴あけ加工の場合、深
穴になるほどドリルに作用する切削抵抗は大きくなり、
切削異常や工具折損などの異常が発生する危険性が高く
なる。特に、給水加熱機の管板のように多数の深穴を加
工する場合には、繰り返し連続して深穴を加工していく
ので、それだけにZ軸に異常の生じる可能性が高くな
る。
【0006】しかしながら、従来は、Z軸の並列軸のう
ち、1つの軸でも工具折損が生じると、他の正常に動作
している軸もいっしょに加工途中で停止させてしまって
いた。このため、異常の発生した軸を復旧してから加工
を再開すると、正常な軸についても加工中断のところか
ら加工を始めなければならず効率がきわめて悪かった。
【0007】そこで、本発明の目的は、前記従来技術の
有する問題点を解消し、工具折損などの異常の生じた軸
は、直ちに停止させるが、他の正常な軸はそのまま加工
を続行できるようにしたNC装置および穴あけ加工機を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、並列軸であるZ軸を含む複数軸を数値
制御する工作機械のNC装置において、前記並列軸のい
ずれかの軸に生じる工具折損を検知する工具折損検知手
段と、前記工具折損検知手段から与えられる折損信号に
基づき、前記並列軸のうち工具折損の生じた主軸がいず
れの軸であるかを判断し、工具折損情報を発生する手段
と、前記工具折損情報に基づいて、工具折損の発生した
当該軸についてのみ残移動量をゼロにして並列軸の移動
量指令をサーボ制御部に分配する分配部と、前記工具折
損情報が与えられた場合に、並列軸のうち工具折損の発
生していない他の軸の移動を停止させるため、ブロック
ストップをすべきブロックを判断するブロックストップ
判断手段と、を具備することを特徴とするものである。
【0009】また、前記ブロックストップ判断手段は、
Z軸以外の軸についての移動指令を含むブロックを停止
するブロックと判断し、このブロックの指令移動量を分
配部に渡さないようにしたことを特徴とする。
【0010】前記異常検知手段は、実施形態によれば、
主軸の回転負荷または送り負荷をサーボモータ電流値か
ら検出し、設定値を一定時間越えた時に異常を検知す
る。
【0011】また、本発明は主軸頭に複数のボーリング
ヘッドを備え、前記ボーリングヘッドの主軸が並列軸
(Z軸)として数値制御される穴あけ加工機において、
前記並列軸のいずれかの軸に生じる工具折損を検知する
工具折損検知手段と、前記工具折損検知手段から与えら
れる折損信号に基づき、前記並列軸のうち工具折損の生
じた主軸がいずれの軸であるかを判断し、工具折損情報
を発生する手段と、前記工具折損信号に基づいて、工具
折損の発生した当該軸についてのみ残移動量をゼロにし
て並列軸の移動量指令をサーボ制御部に分配する分配部
と、前記工具折損情報が与えられた場合に、並列軸のう
ち工具折損の発生していない他の軸の移動を停止させる
ため、ブロックストップをすべきブロックを判断するブ
ロックストップ判断手段とを有するNC装置を備えたこ
とを特徴とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を深穴加工の専用機
に適用した一実施の形態について、添付の図面を参照し
ながら説明する。図1は、穴あけ加工機の全体を示す外
形図である。この穴あけ加工機10は、蒸気タービン加
熱機の管板等の深穴加工を自動的に能率よく行うための
専用機である。11は深穴が多数加工される蒸気タービ
ン加熱機の管板である。12は定盤で、管板11は治具
13によって垂直に立てられて所定位置に固定されてい
る。
【0013】穴あけ加工機10は、大きく分けてベッド
14と、コラム15と、主軸頭16の3つの部分から構
成されている。コラム15は、ベッド14上を水平に
(X軸)移動し、主軸頭16は、コラム15に沿って垂
直に(Y軸)移動する。図1では、主軸頭16が下降限
の位置に描かれており、二点鎖線で示す位置は、主軸頭
16の上昇限位置である。これらのコラム16のX軸の
移動、主軸頭16のY軸の移動は、NC装置により位置
決め制御される。
【0014】この実施形態の穴あけ加工機10の主軸頭
16は、Z軸に平行に移動するボーリングヘッド20を
3台備えている。これらのボーリングヘッド20は、そ
れぞれ主軸であるボーリングバー22をZ軸に平行に移
動させる軸方向送り用のサーボモータを個別に備えてい
る。これらのZ1 、Z2 、Z3 からなるZ軸の並列軸の
移動は、NC装置によって並列に位置決め・直線切削制
御されるようになっている。
【0015】なお、図1において、24はクーラントが
貯留されるクーラントタンクであり、26は、クーラン
ト廃液からクーラントと切屑を分離するクーラント分離
装置を示している。
【0016】次に、本実施形態の穴あけ加工機10にお
けるX軸、Y軸、Z軸の駆動系統について、図2および
図3を参照しながら説明する。図2はX軸の駆動系統を
示す図である。30は、コラム15をX軸に平行に送る
ボールネジ31を回転駆動するX軸サーボモータであ
る。このX軸サーボモータ30の回転動力は歯車列32
を介してボールネジ31に伝達される。このボールネジ
31には、コラム15のスライド台15aの底部に取り
付られたナット33が螺合し、ボールネジ31の回転運
動はコラム15をX軸に平行に送る直進運動に転換され
る。
【0017】図3は、Y軸、Z軸の駆動系統を示す図で
ある。34は主軸頭16をY軸に平行に上下にコラム1
5に沿って送るボールネジ36を回転駆動するY軸サー
ボモータである。この場合、Y軸サーボモータ34の回
転動力は、歯車列38を介してボールネジ36に伝達さ
れ、主軸頭16側に取り付けられているナット40によ
って、主軸頭16をY軸にそって送る直進運動に転換さ
れる。
【0018】次に、主軸頭16内に設けられているボー
リングヘッド20について説明する。
【0019】図3には、並列軸Z1 、Z2 、Z3のボー
リングヘッドのうち、Z1 軸のボーリングヘッド20が
示されている。他の2台のボーリングヘッドも同一に構
成されるものであり、図3では省略されている。
【0020】このボーリングヘッド20は、Z軸送り用
のZ軸サーボモータ42と、スライドベース44と、主
軸台46などから構成されている。Z軸サーボモータ4
2は、ボールネジ48に連結され、このボールネジ48
にスライドベース44に取り付けられているナット49
が螺合するようになっている。Z軸サーボモータ42
は、減速歯車を介さずに直接ボールネジ48を駆動し、
これによりボーリングヘッド20の早送りが可能になっ
ている。
【0021】主軸台46は、スライドベース44によっ
て担持されている。この主軸台46には、ボーリングバ
ー22を回転駆動するビルトインモータ50が組み込ま
れており、このビルトインモータ50はステータ50
a、ロータ50bから構成されている。また、主軸台4
6の先端部には圧力頭52が設けられている。この圧力
頭52には、クーラントが供給され、このクーラントは
加工物へはボーリングバー22と切削される穴の壁との
間からドリルに送られ、切屑はクーラントとともにボー
リングバー22の内径部を流れて回収されるようになっ
ている。主軸頭16に三台設けられている各ボーリング
ヘッド20は、真ん中のボーリングヘッド20の基準と
して、任意の位置に位置決めおよびクランプされるよう
に、主軸頭16には心間調整装置が組み込まれている。
この心間調整装置により、各ボーリングヘッド20の心
間距離は自動的に調整することができる。
【0022】53が心間調整装置を駆動するサーボモー
タである。このサーボモータ53の回転動力は、2つ一
組のウォームギア54、54を介してY軸に平行に2本
設けられたロッド55、55に伝達される。それぞれロ
ッド55には、ボールネジ56a、56bが連結されて
いる。この場合、ボールネジ56a、56bは、互いに
逆ネジになっている。また、ボールネジ56aには、一
番上のボーリングヘッド20に設けられているナット5
7aが螺合し、ボールネジ56bには、一番下のボーリ
ングヘッド20に設けられているナット57bが螺合す
るようになっている。したがって、ボールネジ56a、
56bが逆ネジになっていることから、真ん中のボーリ
ングヘッド20を基準として、これに上下のボーリング
ヘッド20を互いに接近する方向および離間する方向に
移動させることができ、これにより、各ボーリングヘッ
ド20の心間距離を高精度に調整することができる。
【0023】次に、図4は、穴あけ加工機10を数値制
御するNC装置60のブロック構成図を示す。
【0024】Pは、管板11の穴あけ加工に関する数値
情報で示される加工指令情報を記述した加工プログラム
である。この加工プログラムPは、NC装置60に読み
込まれると記憶部61に記憶される。プログラム解析部
62は、記憶部61から加工指令情報を逐次読み出し、
X軸、Y軸、Z軸の移動量、送り速度の指令を演算処理
する。この指令は、分配部63によってサーボ部64の
X軸、Y軸、Z軸の各軸サーボ制御部64a乃至64c
に分配される。
【0025】各軸のサーボ制御部64a乃至64cは、
フィードバックした検出値と、X軸指令値、Y軸指令
値、Z軸指令値を比較し、指令値との偏差がゼロになる
ように指令を増幅してX軸サーボモータ30、Y軸サー
ボモータ34、Z軸サーボモータ42に出力するように
なっている。
【0026】66は、穴あけ加工のあらかじめ決められ
た順序に従って、穴あけ加工機10の各部を動作させる
シーケンスコントローラである。このシーケンスコント
ローラ66は、主軸すなわちボーリングバー22の回転
負荷および送り負荷を検出し、これらの負荷の増大から
工具折損を検知するための手段としてメータリレー68
を備えている。穴あけ加工の場合、工具折損には、主軸
の回転負荷に起因する折損と、送り負荷に起因する折損
とがある。なお、本発明においては、工具折損の意義に
は、上記の意味での折損と切削異常によって負荷が著し
く増大することも含めて使っている。
【0027】メータリレー68は、ビルトインモータ5
0に流れる電流を検出することにより、主軸の回転負荷
を間接的に検出し、あらかじめ設定されている異常負荷
に対応する電流の設定値を一定時間越えた時に作動して
オンとなり、折損検知信号をNC装置60の移動停止判
断部70に出力する。また、メータリレー68は、並列
軸Z1 、Z2 、Z3 の各サーボモータ42に流れる電流
の大きさから、送り負荷を間接的に検出し、主軸が回転
中であってかつあらかじめ設定されている異常送り負荷
に対応する電流の設定値を一定時間越えた場合にオンと
なって、折損検知信号を移動停止判断部70に出力す
る。
【0028】移動停止判断部70は、折損検知信号に基
づき並列軸Z1 、Z2 、Z3 のうち実際に工具折損が生
じた軸がいずれの軸であるかどうかを判断し、その結果
が折損情報として発生する。この折損情報は、分配部6
3とブロックストップ部72に出力される。
【0029】以下、図5を参照しながら、移動停止判断
部70およびブロックストップ部72の動作について説
明する。
【0030】まず、加工プログラムPに次のような指令
があったとする。 G00Z100 G01Z50.F200 (a) G04F0 (b) G00Z100 (c) X100 (d) G81R80.Z50.F200 (e) Y100 (f) G80 (a)のブロックは、主軸をそれぞれ並列軸Z1 、Z2
、Z3 に沿って送り速度200で、50の移動量で移
動させて深穴11a、11b、11cをあけるという指
令である。この指令によりドリル22a、22b、22
cにより管板11に深穴11a、11b、11cが切削
されていく。
【0031】この並列軸並列軸Z1 、Z2 、Z3 の移動
中に、図5(a)まで切削したところで、Z2 軸の工具
22bが折損したものとする。この工具22bの折損
は、メータリレー68から与えられる折損検知信号がオ
ンになることでただちに検知される。この検知信号から
移動停止判断部70は、工具折損の生じたのがZ2 軸で
あると判断する。そして、その折損情報が導入された分
配部63は、ただちにZ2軸の移動を停止するべく、こ
の時点でのZ2 軸の残移動量のみをゼロにクリアして、
移動指令をZ軸サーボ制御部64cに分配する。これに
より、ただちに、Z2 軸は停止する。
【0032】他方、他の正常に動作しているZ1、Z3
軸については、そのまま移動指令をゼロにクリアするこ
となく指令された移動量が分配される。この結果、工具
22a、22cによりそのまま深穴11a、11cの切
削は進行し、Z1、Z3 軸については指令された移動量
を移動する。最終的に、図5(b)に示す深さまで、深
穴11a、11cが加工される。この間、Z2 軸は停止
したままである。
【0033】やがて、ブロック(b)の指令によりZ1
、Z3 軸の工具22a、22cは、穴底で停止し、続
くブロック(c)の指令にしたがって、点線で示すZ軸
上の初期位置に復帰する。なお、この間、Z2 軸は停止
していることは変わらない。こうして、折損の発生して
いないZ1 、Z3 軸では、指令された通りに加工が完了
する。
【0034】次いで、すでに工具折損情報が与えられて
いるブロックストップ判断部72は、ブロック(d)の
指令がくると、このブロック(d)の指令の中にZ軸以
外のX軸についての移動指令、つまり次の穴あけ加工の
ためにコラム15を移動させる指令があることから、こ
のブロック(d)がブロックストップをすべきブロック
と判断する。この判断の結果、分配部63には、解析部
62から移動量の指令が渡されなくなる。したがって、
Z1 、Z3 軸は、初期位置に復帰した後、ブロック
(d)の実行を開始することなく停止する。
【0035】こうして、並列軸Z1 、Z2 、Z3 がいず
れも停止したあと、折損したZ2 軸の工具22bをマニ
ュアル運転で加工途中の深穴22bから引き上げ、折損
した工具bを新しいものと交換する。
【0036】なお、ブロック(e)のような穴あけ固定
サイクルの加工を行っているときに、いずれかの並列軸
Z1 、Z2 、Z3 が折損したときも同様に、折損軸はた
だち停止し、他の正常な軸は固定サイクル終了後に停止
する。
【0037】以上、本発明について、好適な実施の形態
を挙げて説明したが、本発明は、穴あけ専用機だけでな
く、例えば、多軸ヘッドをもつボール盤などの並列軸に
より穴あけ加工を行える工作機械にも適用することが可
能である。また、上述の実施形態では、工具の折損をモ
ータの電流から間接的に検知しているが、振動を検出す
ることにより検知するようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、工具折損などの異常の生じた軸は、直ちに停
止し、他の正常な軸はそのまま加工を続行できるように
したので、工作物に多数の不可穴を自動的にあける加工
の効率を向上させることができる。また、並列軸用の複
数の1軸NC装置を特に設けることなく、工具折損の生
じた軸を停止できるので、NCシステムの複雑化を回避
し、コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による深穴加工機の外観
図。
【図2】同実施形態による深穴加工機のX軸の駆動系統
を示す模式図。
【図3】同実施形態による深穴加工機のY軸、Z軸の駆
動系統を示す模式図。
【図4】本発明の一実施形態によるNC装置のブロック
構成図。
【図5】穴あけ加工時の並列軸の移動を示す説明図。
【符号の説明】
10 穴あけ加工機 11 管板 12 定盤 13 治具 14 ベッド 15 コラム 16 主軸頭 20 ボーリングヘッド 22 ボーリングバー(主軸) 22a〜22c 工具 30 X軸サーボモータ 34 Y軸サーボモータ 42 Z軸サーボモータ 44 スライドベース 46 主軸台 50 ビルトインモータ 60 NC装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】並列軸であるZ軸を含む複数軸を数値制御
    する穴あけ加工機用のNC装置において、 前記並列軸のいずれかの軸に生じる工具折損を検知する
    工具折損検知手段と、 前記工具折損検知手段から与えられる折損信号に基づ
    き、前記並列軸のうち工具折損の生じた主軸がいずれの
    軸であるかを判断し、工具折損情報を発生する手段と、 前記工具折損情報に基づいて、工具折損の発生した当該
    軸についてのみ残移動量をゼロにして並列軸の移動量指
    令をサーボ制御部に分配する分配部と、 前記工具折損情報が与えられた場合に、並列軸のうち工
    具折損の発生していない他の軸の移動を停止させるた
    め、ブロックストップをすべきブロックを判断するブロ
    ックストップ判断手段と、を具備することを特徴とする
    工具折損停止機能を有するNC装置。
  2. 【請求項2】前記ブロックストップ判断手段は、Z軸以
    外の軸についての移動指令を含むブロックを停止するブ
    ロックと判断し、このブロックの指令移動量を分配部に
    渡さないようにしたことを特徴とする請求項1に記載の
    工具折損停止機能を有するNC装置。
  3. 【請求項3】前記工具折損検知手段は、主軸の回転負荷
    または送り負荷をサーボモータ電流値から検出し、設定
    値を一定時間越えた時に工具折損を検知するようにした
    ことを特徴とする請求項1に記載の工具折損停止機能を
    有するNC装置。
  4. 【請求項4】主軸頭に複数のボーリングヘッドを備え、
    前記ボーリングヘッドの主軸が並列軸(Z軸)として数
    値制御される穴あけ加工機において、 前記並列軸のいずれかの軸に生じる異常を検知する工具
    折損検知手段と、前記工具折損検知手段から与えられる
    折損信号に基づき、前記並列軸のうち工具折損の生じた
    主軸がいずれの軸であるかを判断し、工具折損情報を発
    生する手段と、前記工具折損情報に基づいて、工具折損
    の発生した当該軸についてのみ残移動量をゼロにして並
    列軸の移動量指令をサーボ制御部に分配する分配部と、
    前記工具折損情報が与えられた場合に、並列軸のうち工
    具折損の発生していない他の軸の移動を停止させるた
    め、ブロックストップをすべきブロックを判断するブロ
    ックストップ判断手段とを有するNC装置を備えたこと
    を特徴とする穴あけ加工機。
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