JP2017019040A - 切削加工機および使用すべき加工ツールの判断方法 - Google Patents

切削加工機および使用すべき加工ツールの判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ATCを備える切削加工機において、ATCに収容された同種の2つの加工ツールのうち使用すべき加工ツールを判断する方法。【解決手段】所定種類の加工ツールを使用するとの指示を受信したときの第1加工ツールの使用時間T1及び第2加工ツールの使用時間T2を取得する使用時間取得部52と、使用時間T1及び使用時間T2の少なくとも一方が交換目安時間TC以上であるか否かを判定する交換判定部53と、使用時間T1及び使用時間T2のいずれが短いかを判定する摩耗判定部54と、交換判定部53が使用時間T1及び使用時間T2の少なくとも一方が交換目安時間TC以上であると判定したとき、摩耗判定部54が使用時間T1の方が使用時間T2よりも短いと判定すると第1加工ツールを使用すべき加工ツールと判断し、摩耗判定部54が使用時間T2の方が使用時間T1よりも短いと判定すると第2加工ツールを使用すべき加工ツールと判断する。【選択図】図7

Description

本発明は、ATCを備える切削加工機と、この切削加工機において使用すべき加工ツールを判断する判断方法に関する。
従来より、回転する加工ツールでワーク(被加工物)を切削加工する切削加工機が知られている。この切削加工機では、ワークと加工ツールとの相対的な位置関係を3次元で変化させながら、ワークに対して加工ツールを所定の角度で接触させることで、ワークを所望の形状に切削するようにしている。
この種の切削加工機として、例えば特許文献1には、一回の作業で多様な切削加工を自動かつ連続的に実施するために、切削部形状の異なる複数の加工ツールを自動で交換できる自動刃物交換機能(オートツールチェンジャー,Auto Tool Changer:ATC)を備えた切削加工機が開示されている。複数の加工ツールは、切削加工機の内部空間に配設されたマガジンに収容される。そして、CAM(コンピュータ支援製造;Computer Aided Manufacturing)技術によって外部コンピュータから送られる指示に基づき、切削加工機はワークに対し目的の切削加工を施すのに適した加工ツールを使用するよう制御される。
加工ツールは、ワークを切削加工するにつれて徐々に摩耗する。そのため、加工ツールには、交換目安時間が設定されている。そしてATCを備えた切削加工機のなかには、加工ツールごとに使用時間を管理し、使用時間が交換目安時間に達したときには作業者にその加工ツールの交換を促すメッセージを出力する機能を備えたものがある。
特開2013−121466号公報
この加工ツールの交換に際しては、切削加工機を停止し、作業者がマガジンに収容された摩耗した加工ツールを新しい加工ツールに交換する必要がある。しかしながら、切削加工機については、作業者の手を要することなく、一回の(一連の)作業でより長時間の切削加工を自動で行えることが潜在的に求められている。
本発明は、上記の従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、ATCを備える切削加工機において、一回の作業でより長時間の切削加工を行うことが可能な切削加工機を提供することを目的とする。また、ATCに収容された同種の2つの加工ツールのうち使用すべき加工ツールを判断する判断方法を提供することを他の目的とする。
本発明に係る切削加工機は、所定の種類を含むn種類(ここでnは2以上の整数)の加工ツールを使用可能に構成された切削加工機であって、所定種類の加工ツールからなる第1加工ツールおよび第2加工ツールをそれぞれ収容可能な第1ストッカーおよび第2ストッカーを含む複数のストッカーを有するマガジンと、切削加工に使用すべき加工ツールの種類を指示する指示装置と、加工ツールを把持するとともに、3次元移動が可能なスピンドルと、指示装置の指示に基づき、スピンドルによる加工ツールの把持およびスピンドルの移動を制御する制御装置と、少なくとも所定種類の加工ツールの交換目安時間Tを記憶する記憶装置と、を備えている。そして制御装置は、指示装置から所定種類の加工ツールを使用するとの指示を受信する受信部と、指示を受信したときの第1加工ツールの使用時間T1および第2加工ツールの使用時間T2を取得する使用時間取得部と、使用時間T1および使用時間T2の少なくとも一方が交換目安時間T以上であるか否かを判定する交換判定部と、使用時間T1および使用時間T2のいずれが短いかを判定する摩耗判定部と、交換判定部が使用時間T1および使用時間T2の少なくとも一方が交換目安時間T以上であると判定したとき、摩耗判定部が使用時間T1の方が使用時間T2よりも短いと判定すると第1加工ツールを使用すべき加工ツールと判断し、摩耗判定部が使用時間T2の方が使用時間T1よりも短いと判定すると第2加工ツールを使用すべき加工ツールと判断する判断部と、を備えていることを特徴としている。
本発明に係る切削加工機においては、マガジンに同種の加工ツールを2本収容できるようにし、その各々について使用時間を管理するようにしている。これにより、加工ツールを1本しか収容していない場合と比較して、当該加工ツールでの切削加工を、作業者の手を要することなく連続して2倍の時間自動的に実施することができる。また、いずれか1本の加工ツールの使用時間が交換目安時間に達したときには、使用時間のより短い加工ツールを使用するようにしている。これにより、交換目安時間に達していない加工ツールを優先的に使用することができ、加工精度の低下を防止することができる。また、2本の加工ツールの両方の使用時間が交換目安時間に達した場合であっても、より使用頻度の少ない加工ツールを優先的に使用することができ、加工精度の低下を抑制して切削加工を実施することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、判断部は、交換判定部が、使用時間T1および使用時間T2のいずれもが交換目安時間T未満であると判定したとき、摩耗判定部が使用時間T1の方が使用時間T2よりも短いと判定すると第2加工ツールを使用すべき加工ツールと判断し、摩耗判定部が使用時間T2の方が使用時間T1よりも短いと判定すると第1加工ツールを使用すべき加工ツールと判断するよう構成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、加工ツールの使用時間が交換目安時間に達していないときには、使用時間のより長い加工ツールを優先的に使用するようにしている。これにより、2本の加工ツールの間で交換目安時間に達するタイミングを大きくずらすことができる。したがって、一方の加工ツールが交換目安時間に達しない状態で、他方の加工ツールの交換を作業者に余裕を持って知らせることができる。また、2本の加工ツールが共に交換目安時間に達するという事態が生じる頻度を低減させることができる。延いては、高い加工精度を保ちながら長時間の切削加工が可能とされる。
本発明の好ましい一態様によれば、切削加工機は、加工ツールが接触したことを検知するツールセンサーをさらに備えている。制御部は、スピンドルが加工ツールを把持しているか否かを判断する把持確認部をさらに備えている。そして把持確認部は、スピンドルの移動時に加工ツールが接触したことをツールセンサーが検知したときに、スピンドルが加工ツールを把持していると判断するように構成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、切削加工機は、スピンドルによる加工ツールの把持を確認してから切削加工を実施する。これにより、スピンドルが加工ツールの把持を確認せずに切削加工に進むことが防止される。例えば、マガジンへの加工ツールの収容漏れや、加工ツールの脱落などにより、加工ツールを把持しないままスピンドルが切削加工の作業を進めるといった不都合を防止することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、制御部は、スピンドルが加工ツールを把持していないと把持確認部が判断したときに、第1加工ツールおよび第2加工ツールのうち判断部により使用すべき加工ツールと判断された方と異なる方の加工ツールをスピンドルに把持させるように構成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、スピンドルが第1加工ツールおよび第2加工ツールのうちで把持すべき加工ツールを把持していないとき、他方の加工ツールを把持することができる。これにより、マガジンへの加工ツールの収容漏れや、加工ツールの脱落などにより把持すべき加工ツールを使用できなくても、切削加工を継続することができる。
本発明に係る使用すべき加工ツールの判断方法は、所定の種類を含むn種類(ここでnは2以上の整数)の加工ツールを使用可能に構成された切削加工機であって、所定種類の加工ツールからなる第1加工ツールおよび第2加工ツールをそれぞれ収容可能な第1ストッカーおよび第2ストッカーを含む複数のストッカーを有するマガジンと、切削加工に使用すべき加工ツールの種類を指示する指示装置と、加工ツールを把持するとともに、3次元移動が可能なスピンドルと、指示装置の指示に基づき、スピンドルによる加工ツールの把持およびスピンドルの移動を制御する制御装置と、少なくとも所定種類の加工ツールの交換目安時間Tをそれぞれ記憶する記憶装置と、を備え、加工ツールで被加工物を切削加工する切削加工機において、第1加工ツールおよび第2加工ツールのうち使用すべき加工ツールを判断する判断方法である。そしてこの判断方法は、S1)指示装置から加工ツールを使用するとの指示を受信し、S2)指示を受信したときの第1加工ツールおよび第2加工ツールのそれぞれの使用時間T1および使用時間T2を取得し、S3)使用時間T1および使用時間T2の少なくとも一方が交換目安時間T以上であるか否かを判定し、S4)使用時間T1および使用時間T2のいずれが短いかを判定し、S5)使用時間T1および使用時間T2の少なくとも一方が交換目安時間T以上であると判定したとき、使用時間T1の方が使用時間T2よりも短いと判定すると第1加工ツールを使用すべき加工ツールと判断し、使用時間T2の方が使用時間T1よりも短いと判定すると第2加工ツールを使用すべき加工ツールと判断することを特徴とする。
本発明に係る使用すべき加工ツールの判断方法においては、切削加工機のマガジンに同種の加工ツールを2本収容したとき、その各々について使用時間を管理することで、いずれの加工ツールを使用すべきかを判断するようにしている。これにより、切削加工機に加工ツールを1本しか収容していない場合と比較して、当該加工ツールでの切削加工を、作業者の手を要することなく自動で連続して2倍の時間実施することが可能となる。また、加工ツールの使用時間が交換目安時間に達したときには、使用時間のより短い加工ツールを優先的に使用するようにしている。これにより、加工精度の低下を抑制しながら、切削加工を実施することができる。
本発明の好ましい一態様によれば、工程S3において、使用時間T1および使用時間T2のいずれもが交換目安時間T未満であると判定したとき、使用時間T1の方が使用時間T2よりも短いと判定すると第2加工ツールを使用すべき加工ツールと判断し、使用時間T2の方が使用時間T1よりも短いと判定すると第1加工ツールを使用すべき加工ツールと判断するよう構成されていることを特徴としている。
上記態様によれば、加工ツールの使用時間が交換目安時間に達していないときには、使用時間のより長い加工ツールを優先的に使用するようにしている。これにより、2本の加工ツールの間で交換目安時間に達するタイミングを大きくずらすことができる。したがって、一方の加工ツールが交換目安時間に達しない状態で、他方の加工ツールの交換を作業者に余裕を持って知らせることができる。また、2本の加工ツールが共に交換目安時間に達するという事態が生じる頻度を低減させることができる。延いては、切削加工機の高い加工精度を保ちながら長時間の切削加工が可能とされる。
本発明の一実施形態に係る切削加工機を示す斜視図である。 図1のフロントカバーを開けた状態の切削加工機を示す斜視図である。 図1のIII−III矢視断面図である。 本発明の一実施形態に係る保持部およびマガジンの構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るスピンドルおよびマガジンの構成を示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る制御部のブロック図である。 本発明の一実施形態に係る使用すべき加工ツールの判断方法のフローチャートである。
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明に係る切削加工機と、使用すべき加工ツールの判断方法について説明する。ここで説明される実施形態は、本発明を限定することを意図したものではない。また、図面において、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する。
図1は、一実施形態に係る切削加工機100の斜視図である。図1に示されるように、相互に直交する軸をX軸,Y軸およびZ軸としたとき、ここに開示される切削加工機100は、X軸とY軸とで構成されるXY平面に置かれるものとする。以下、左方および右方とは、切削加工機100を図1のフロントカバー97に向かって見た場合の左方および右方である。また、切削加工機100を図1のフロントカバー97に向かって見た場合に、切削加工機100に近付く方を後方、遠ざかる方を前方とする。同図中の左方をL、右方をRとし、前方をF、後方をReとし、上方をU、下方をDとする。但し、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、切削加工機100の設置態様を何ら限定するものではない。
まず、切削加工機100の構成について説明する。図1に示すように、切削加工機100は大略的には箱状に形成されている。すなわち、切削加工機100は、第1ベース部92a、第2ベース部92b(図2参照)、左側壁部93、右側壁部94、天面部95および後面部96を有するケース90と、フロントカバー97とを備えている。第2ベース部92bは第1ベース部92aの右方に設けられている。ケース90の前方は開口されている。図2に示すように、左外壁部93(図1参照)の右方には左内壁部93aが設けられている。右外壁部94の左方には右内壁部94aが設けられている。左内壁部93aは、第1ベース部92aの左端において上方に延びている。右内壁部94aは、第2ベース部92bの右端において上方に延びている。後面部96は、第1ベース部92aの後端および第2ベース部92bの後端において上方に延びている。後面部96は、左側壁部93の後端および右側壁部94の後端に接続されている。天面部95は、左側壁部93の上端、右側壁部94の上端および後面部96の上端に接続されている。天面部95には前方に吸気部が設けられている。第1ベース部92a、第2ベース部92b、左内壁部93a、右内壁部94a、天面部95および後面部96に取り囲まれることによって、内部空間98が形成されている。また、図2に示すように、フロントカバー97は、左側壁部93の前端および右側壁部94の前端に沿って上下方向にスライドすることができ、ケース90の前方の開口を開閉することができる。フロントカバー97を上方にスライドさせることにより、内部空間98と外部空間とが連通される。フロントカバー97には窓部97aが設けられている。作業者は、窓部97aから内部空間98を視認することができる。
切削加工機100の内部空間98には、第1ベース部92aと第2ベース部92bとの境界において上方に延びる仕切り壁99が設けられている。仕切り壁99により、内部空間98は加工エリア98aと制御エリア98bとに区分けされている。加工エリア98aは制御エリア98bよりも広い空間となっている。加工エリア98aでは、例えば、人工歯の材料である被加工物14(図4参照)に対して切削加工が行われる。制御エリア98bには、後述する保持部40やマガジン20の回転や移動を制御する図示しない駆動部等が収容されている。仕切り壁99に着脱可能なカバー99aが取り付けられることにより、制御エリア98bは閉じられた領域となる。
図3に示すように、第1ベース部92aは、前方から後方にかけて下降傾斜して形成されている。後面部96およびフロントカバー97は第1ベース部92aに対して垂直に配置されている。そこで、加工エリア98aにおいては、第1ベース部92aに対して垂直な方向をZ1軸方向とする。Y軸方向は前記と共通とする。また上記X軸についても下降傾斜させて、第1ベース部92aに沿ってX1軸をとる。このように互いに直交するX1軸、Y軸およびZ1軸について、X1軸方向の前方をF1、後方をRe1、Z1軸方向の上方をU1、下方をD1とする。但し、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、切削加工機100の設置態様を何ら限定するものではない。第1ベース部92aの下方には、水平に形成された下面部90aが設けられている。第1ベース部92aの前端と下面部90aの前端とは、フロントカバー97とほぼ面一に設けられた連結部90bにより連結されている。下面部90aの後部には、垂直に配置された後方壁部90cが設けられている。後方壁部90cの上端は天面部95に接続されている。後面部96の上端は後方壁部90cに接続されている。また、下面部90aの後端には、垂直に配置された後方外壁部90dが設けられている。後方外壁部90dの上端は天面部95の後端と接続されている。後方壁部90cと後方外壁部90dとの間に形成される背面エリア98cには、後述する指示装置10,制御装置50および記憶装置60等が収容されている。図4に示すように、加工エリア98aには、被加工物14を保持する保持部40と、棒状の加工ツール12を収容するマガジン20とが一体的に設けられている。
図4に示す例では、被加工物14は円板状に形成されて、半円弧状に構成された保持部40により保持されている。保持部40の前部には第1回転軸42aが接続されており、当該保持部40の後部には第2回転軸42bが接続されている。第1回転軸42aは、保持部40のF1方向に設けられた駆動部46に接続されている。駆動部46は、例えばモータである。駆動部46は、第1回転軸42aをX1軸周りの方向T1に回転させることができる。これにより、保持部40を介して被加工物14を方向T1に回転させることができる。保持部40および駆動部46は、L字状に形成された支持部44に連結されて支持されている。支持部44は、X1軸方向に延びて形成された第1部材44aと、Y軸方向に延びて形成された第2部材44bとを備えている。上記第2回転軸42bは、支持部44の第2部材44bに支持されており、上記駆動部46は第1部材44aの先端に支持されている。また、支持部44の第1部材44aには、上記半円弧状の保持部40のX1軸方向の中心に対応する位置に、第3回転軸42cが接続されている。この第3回転軸42cは、図示しない駆動部に接続されており、第1部材44aをY軸周りの方向T2に回転させる。これにより、保持部40および支持部44を介して、被加工物14を方向T2に回転させることができる。また、支持部44は、図示しない他の駆動部により、X軸方向に移動可能とされている。これにより、被加工物14を、保持部40および支持部44を介してX1軸方向に移動させることができる。
マガジン20は、R方向に配設される図示しないX方向移動用の駆動部に固定されている。図4に示すように、マガジン20は箱状に形成されており、マガジン20の上面20aには孔状のストッカー22が複数形成されている。ストッカー22には、後述の加工ツール12が上端部12a(図5参照)を露出した状態で挿入される。マガジン20にストッカー22が複数設けられていることで、様々な種類の加工ツール12をマガジン20に収容することができる。また、マガジン20にストッカー22が複数設けられていることで、例えば、加工ツール12として、所定の加工ツールAについて、加工ツールA1と加工ツールA2との2本を同時にマガジン20に収容することができる。すなわち、同一仕様の2本の加工ツールA1およびA2をマガジン20に同時に収容することができる。本実施形態において、マガジン20には10個のストッカー22が設けられている。ストッカー22は、マガジン20に、X1軸方向に5個ずつ、Y軸方向に2列に亘って配列されており、左側の列のストッカー22にはRe1方向に向けて順に1〜5の番号が付番されている。右側の列のストッカー22にはRe1方向に向けて順に6〜10の番号が付番されている。そして例えば1〜5番に付番されているストッカー22が、5種類の加工ツールA1〜A1を収容する第1ストッカー22aに設定されている。また、例えば6〜10番に付番されているストッカー22が、加工ツールA2〜A2を収容する第2ストッカー22bに設定されている。マガジン20は、上記他の駆動部により、保持部40と一体的に第1ベース部92aに沿って、前方F1および後方Re1に移動可能に構成されている。
次いで、加工ツール12について説明する。切削加工装置100の切削加工には、棒状の加工ツール12が用いられる。図5に示すように、加工ツール12にはフランジ12cが設けられている。加工ツール12がストッカー22に挿入された状態において、フランジ12cよりも上方の上端部12aがストッカー22から突出する。そしてこの上端部12aが後述のスピンドル30により把持される。フランジ12cよりも下方には刃物部12bが設けられている。加工ツール12には、様々な形状の刃物部12bを有するものがある。スピンドル30が加工ツール12を把持してZ1軸周りに回転することで、加工ツール12もZ1軸周りに回転する。回転状態にある加工ツール12の刃物部12bが被加工物14に当接することで、被加工物14に対する切削加工が実施される。加工ツール12は、被加工物14の材質や、切削加工量に応じて徐々に摩耗する。そのため、加工ツール12には、被加工物14の材質に応じて交換目安時間Tcが設定されている。例えば、加工ツールAについては、被加工物14の材質がジルコニア等のセラミックス材料である場合に、約15時間という交換目安時間Tcが設定されている。また、加工ツール12の材質は特に制限されない。加工ツールは、例えば、非導電性材料により形成されていても良いし、導電性材料により形成されていても良い。
また、マガジン20にはツールセンサー70が設けられている。ツールセンサー70は、加工ツール12が接触したことを検知することができる。ツールセンサー70において、加工ツール12の接触を検知する手法は特に制限されない。例えば、本例のツールセンサー70は円柱形状である。図5に示すように、ツールセンサー70の上面には凸部70aが設けられている。この凸部70aは、マガジン20の上面20aよりも上方に突出するように形成されている。ツールセンサー70の凸部70aには、機械的にスイッチをオンオフできる接触センサが備えられている。この接触センサは、例えば凸部70aの上面が微小荷重により微小に変位して、センサスイッチを機械的にオンオフすることで接触を検出することができる。また、加工ツール12が導電性材料により形成されている場合には、ツールセンサー70は、ツールセンサー70と加工ツール12を把持したスピンドル30との間が電気的に導通されることにより、接触を検知する接触センサであってよい。
次に、スピンドル30について説明する。加工エリア98aには、図5に示すように、スピンドル30が第1ベース部92aに対して垂直なZ1方向で伸縮可能に設けられている。スピンドル30は、図示しない駆動部によって加工エリア98aをY軸方向に移動することができる。スピンドル30は、加工ツール12の上端部12aを把持する把持部32を備えている。把持する加工ツール12を交換する際には、スピンドル30はそのとき把持している加工ツール12をマガジン20の所定位置に戻す。その後、スピンドル30は、新たに把持すべき加工ツール12の上端部12aの真上に把持部32が位置するよう移動する。そして、スピンドル30は、把持部32を開いた状態で加工ツール12の上端部12aに向かってD1方向に下降し、当該把持部32を閉じることにより加工ツール12の上端部12aを把持する。その後、スピンドル30は、新たに把持した加工ツール12を所望の位置に移動させるため、Y軸方向での移動を行う。
前述したように、切削加工機100の背面エリア98cには、指示装置10、制御装置50および記憶装置60が備えられている(図3参照)。指示装置10は、例えば、図示しない外部コンピュータ等から送られる加工情報に基づき、被加工物14に対して目的の切削加工を施すのに適した加工ツール12を使用するよう、制御装置50に指示を送る。制御装置50は、指示装置10の指示に基づき、上記のスピンドル30の移動を制御する。記憶装置60は、加工ツールAの交換目安時間TCnを記憶する。また、制御装置50は、切削加工機100に備えられる記憶装置60、図示しない入力部、出力部および演算部等のそれぞれの処理機能を統括的に管理し、制御する。例えば、所定のプログラムおよび処理条件等に基づき、上記スピンドル30の動作すべきタイミングやその内容等を制御することができる。このとき、スピンドル30の動作と共に、保持部40および支持部44の動作を全体として統括的に制御する。これにより、例えば、被加工物14と加工ツール12との相対的な位置関係を3次元で変化させて、5軸制御による高精度切削加工を実現することができる。この制御装置50は、公知のパーソナルコンピュータや汎用コンピュータなどに設けられるCPU(中央演算処理装置)により実現することが可能である。
図6に示すように、制御装置50は、詳細には、受信部51と、使用時間取得部52と、交換判定部53と、摩耗判定部54と、判断部55と、把持確認部56と、を備えている。交換判定部53は、適時に使用時間取得部52および記憶装置60と通信することができる。摩耗判定部54は、適時に使用時間取得部52と通信することができる。判断部55は、適時に交換判定部53および摩耗判定部54と通信することができる。上記各部はハードウェアで構成されていてもよく、CPUがコンピュータプログラムを実行することにより機能的に実現されるようになっていてもよい。
以上の切削加工機100においては、マガジン20の複数のストッカー22のうちのいずれかに、同じ種類の加工ツールAを2本ずつ収容することができる。例えば、第1ストッカー22aおよび第2ストッカー22bに、同種の加工ツールAである加工ツールA1および加工ツールA2が収容されている。例えば、第1ストッカー22aおよび第2ストッカー22bに、材質、形状、および寸法が同一の加工ツールA1および加工ツールA2が収容されている。このような状況において、指示装置10から加工ツールAを使用するとの指示が制御装置50に送られたとき、制御装置50が、加工ツールA1と加工ツールA2とのいずれを使用すべきかを判断する判断方法について、フローチャートを参照しつつ説明する。図7に示すように、使用すべき加工ツールの判断方法は、受信ステップS1、使用時間取得ステップS2、交換判定ステップS3、摩耗判定ステップS4および判断ステップS5を含んでいる。また、記憶装置60には、加工ツールAについての交換目安時間Tcが記憶されている。
受信ステップS1では、受信部51が、指示装置10から使用する加工ツールについての指示を受信する。すなわち、制御装置50は、受信部51において指示装置10から加工ツールAを使用するとの指示を受信する。ここで、マガジン20には、加工ツールAとして、加工ツールA1と加工ツールA2との2本が、第1ストッカー22aおよび第2ストッカー22bにそれぞれ収容されている。例えば、1番のストッカー22に加工ツールA1が収容され、6番のストッカー22に加工ツールA2が収容されている。ただし、加工ツールA1が収容されるストッカー22と加工ツールA2が収容されるストッカー22とは必ずしも隣り合っている必要はなく、適宜に設定することができる。受信部51は、加工ツールA1および加工ツールA2のいずれを使用すべきかを決定するために、使用すべき加工ツールを判断する必要がある。したがって、受信部51は、例えば、使用時間取得部52に対して加工ツールA1および加工ツールA2について使用時間を取得する必要がある旨の信号を送ることができる。
使用時間取得ステップS2では、使用時間取得部52が、加工ツールA1の使用時間T1と加工ツールA2の使用時間T2とをそれぞれ取得する。例えば、加工ツールA1の使用時間T1は、指示装置10からの指示に基づきスピンドル30が加工ツールA1を把持したのち、スピンドル30が加工ツールA1を回転させた回転時間の積算時間を採用することができる。この使用時間T1には、スピンドル30が加工ツールA1を把持したのち、例えば移動のみする、静止する等して、加工ツールA1を回転させていない時間については含まない。また、この使用時間T1には、スピンドル30が加工ツールA1を回転させているが、加工ツールA1と被加工物14とが接触していない時間をも含み得る。すなわち、使用時間T1は、加工ツールA1が実際に被加工物14に対して切削加工を施している時間よりも長い時間となり得る。したがって、かかる使用時間T1は、加工ツールA1の実際の摩耗度合いと交換目安時間Tcとの比較において、十分な安全を考慮した時間となっている。加工ツールA2の使用時間T2についても、使用時間T1と同様に算出することができる。取得した使用時間T1と使用時間T2とは、例えば、使用時間取得部52に記憶することができる。
交換判定ステップS3では、交換判定部53が、取得した使用時間T1および使用時間T2と、記憶装置60に記憶されている交換目安時間TC1とをそれぞれ比較して、使用時間T1および使用時間T2の少なくとも一方が交換目安時間TC1以上であるか否かを判定する。かかる判定は、例えば、以下のように実行することができる。まず、ステップS31において、使用時間T1と交換目安時間TC1とを比較する。このとき、使用時間T1が交換目安時間TC1以上の場合(T1≧TC1)は、次の摩耗判定ステップであるステップS41に進む。一方、使用時間T1が交換目安時間TC1よりも短い場合(T1<TC1)は、ステップS32に進む。ステップS32では、使用時間T2と交換目安時間TC1とを比較する。このとき、使用時間T2が交換目安時間TC1以上の場合(T2≧TC1)は、摩耗判定ステップのステップS41に進む。一方、使用時間T2が交換目安時間TC1よりも短い場合(T2<TC1)は、摩耗判定ステップのステップS42に進む。ここで、ステップS41に進んだとき、使用時間T1および使用時間T2の少なくとも一方が交換目安時間TC1以上であると判断することができる。また、ステップS42に進んだとき、使用時間T1および使用時間T2のいずれもが交換目安時間TC1に満たないと判断することができる。なお、使用すべき加工ツールの判断方法において、「使用時間T1および使用時間T2の少なくとも一方が交換目安時間TCn以上であるか否か」の境界における判定は必ずしも重要ではない。したがって、例えば、「使用時間T1が交換目安時間TC1以上」との判定を、「使用時間T1が交換目安時間TC1より長い」と読み替えることは許容される。使用時間T2についても同様である。
摩耗判定ステップS4では、ステップS41およびステップS42のそれぞれにおいて、摩耗判定部54が、取得した使用時間T1と使用時間T2とを比較して、使用時間T1および使用時間T2のいずれが短いかを判定する。使用時間T1および使用時間T2のうちのより短い使用時間についての情報は、例えば、摩耗判定部54に記憶することができる。なお、使用時間T1と使用時間T2とが同一の場合(T1=T2)、使用時間T1の方が短いと見なしてもよく、使用時間T2の方が短いと見なしてもよい。ここでは、ステップS41に進んだときには、T1=T2の場合に使用時間T2の方が長いと見なすこととする。また、ステップS42に進んだときには、T1=T2の場合に使用時間T1の方が長いと見なすこととする。
判断ステップS5では、判断部55が、加工ツールA1と加工ツールA2のうち、加工ツールAとして使用すべきものを決定する。具体的には、交換判定ステップS3において、交換判定部53が使用時間T1および使用時間T2のうちで交換目安時間TC1よりも長いものがあると判定したときには、より使用時間の短い加工ツールAを選択して切削加工を行うようにする。すなわち、摩耗判定ステップS4のステップS41においては、摩耗判定部54が使用時間T1および使用時間T2のうちでより短いと判定した使用時間の加工ツールを、加工ツールA1と加工ツールA2とのうちから一つ特定する。そしてこのように特定された加工ツールA1および加工ツールA2のいずれか一方を、加工ツールAとして使用すべき加工ツールAuseであると判断する(ステップS51、S52)。
ステップS41において、例えば、使用時間T1および使用時間T2のうち、使用時間T2のみ交換目安時間Tcに達している場合は、T1<T2の関係となるため、使用すべき加工ツールAuseは交換目安時間Tcに達していない加工ツールA1であると判断される(ステップS51)。また、使用時間T1のみ交換目安時間Tcに達している場合は、T1>T2の関係となるため、使用すべき加工ツールAuseは交換目安時間Tcに達していない加工ツールA2であると判断される(ステップS52)。さらに、使用時間T1および使用時間T2の両方が交換目安時間Tcに達している場合は、例えば、T1<T2の関係があるときに、使用すべき加工ツールAuseはより使用時間の少ない加工ツールA1であると判断される(ステップS51)。また、T1≧T2の関係があるときに、使用すべき加工ツールAuseはより使用時間の少ない加工ツールA2であると判断される(ステップS52)。なお、T1=T2の場合は、加工ツールA1と加工ツールA2とのいずれを加工ツールAuseと判断してもよい。例えば、第1ストッカー22aに収容されている加工ツールA1を加工ツールAuseと判断するようにしても良い(ステップS51)。加工ツールAuseが加工ツールA1と加工ツールA2とのいずれであるかの情報は、例えば、判断部55に記憶することができる。
なお、判断部55は、交換判定ステップS3において交換判定部53が使用時間T1および使用時間T2について交換目安時間TC1よりも長いものはないと判定したときには、摩耗判定ステップS4のステップS42において、摩耗判定部54が使用時間T1および使用時間T2のうちでより長い方の使用時間に対応する加工ツールAを、使用すべき加工ツールAuseであると判断する。そしてこのように特定された加工ツールA1および加工ツールA2のいずれか一方を、加工ツールAとして使用すべき加工ツールAuseであると判断する(ステップS53、S54)。換言すると、交換目安時間Tcに達している加工ツールAがないときは、より使用時間の長い加工ツールAを使用して切削加工を行うようにする。例えば、使用時間T1および使用時間T2の両方ともが交換目安時間Tcに達していない場合において、T1>T2の関係があるときは、使用すべき加工ツールAuseは加工ツールA1であると判断することができる(ステップS53)。また、T1<T2の関係があるときは、使用すべき加工ツールAuseは加工ツールA2であると判断することができる(ステップS54)。なお、T1=T2の場合は、加工ツールA1と加工ツールA2とのいずれを加工ツールAuseと判断してもよい。例えば、第2ストッカー22bに収容されている加工ツールA2を加工ツールAuseと判断するようにしても良い(ステップS54)。これにより、加工ツールAとして、加工ツールA1と加工ツールA2とのいずれを使用すべきかを決定することができる。
なお、判断ステップS5に引き続き、把持確認ステップS6を実施するようにしてもよい。把持確認ステップS6のステップS61では、把持確認部56が、スピンドル30が加工ツールAを把持しているか否かを判断する。すなわち、把持確認部56は、まず、加工ツール12がツールセンサー70の凸部70aの直上に位置するように、スピンドル30をツールセンサー70の上方に移動させる。次いで、把持確認部56は、加工ツール12の刃物部12bがツールセンサー70の凸部70aに接触するまで、スピンドル30を下方に向けて移動させる。そして、加工ツールAの刃物部12bがツールセンサー70の凸部70aに接触したことがツールセンサー70によって検知された場合、把持確認部56は、スピンドル30が加工ツールAを把持していると判断する。
一方、この把持確認ステップS6において、スピンドル30が下方に移動を始めてから所定の位置に到達するまでに、加工ツールAの刃物部12bがツールセンサー70の凸部70aに接触したことがツールセンサー70によって検出されなかったとき、把持確認部56は、スピンドル30が加工ツールAを把持していないと判断する。例えば、スピンドル30が加工ツールAを把持した場合に刃物部12bの下端と凸部70aとの接触がツールセンサー70により検知される位置よりも、下方にまでスピンドル30が移動したときに、把持確認部56は、スピンドル30が加工ツールAを把持していないと判断することができる。このとき、切削加工装置100は、例えば切削加工を中断して、作業者に向けて、切削加工を中断したことを知らせるメッセージを表示することができる(ステップS62)。または、切削加工を継続するため、判断ステップS5において使用すべきツール加工ツールAuseと判断された方の加工ツールと異なる方の加工ツールを把持するようにしてもよい。例えば、判断ステップS5において加工ツールA1が加工ツールAuseである判断された場合に、把持確認ステップS6においてスピンドル30が加工ツールAを把持していないと判断されると、スピンドル30が加工ツールA2を把持し、切削加工を継続するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態によれば、マガジン20に同種の加工ツール12を2本収容して切削加工を行うことができる。これにより、加工ツール12を1本のみ収容する場合と比較して、当該加工ツール12を使用した切削加工を2倍の時間実行することができる。また、そのような長時間の切削加工を、作業者の手を要することなく、連続的かつ自動に実施することができる。また、本実施形態によれば、2本の加工ツールA1,A2の少なくとも一方が交換目安時間Tcに達した場合には、使用頻度の低い加工ツール12を優先して使用するようにしている。これにより、摩耗のより少ない加工ツール12で加工を行うことができ、加工精度の低下を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、2本の加工ツール12のうち、両方の使用時間が交換目安時間Tcに達していないときは、使用頻度の高い方の加工ツール12を優先して使用するようにしている。これにより、2本の加工ツール12が交換目安時間に達するタイミングをずらすことができ、作業者には余裕をもって加工ツール12の交換の機会が与えられる。延いては、2本の加工ツール12が同時に摩耗されるといった事態の発生を低減することができる。
また、本実施形態によれば、切削加工機100はツールセンサー70と把持確認部56とを備えており、スピンドル30が加工ツール12を保持しているか否かを確認することができる。これにより、スピンドル30が加工ツール12を確実に把持したことを確認して切削加工を進めることができる。例えば、2本の加工ツール12のうちのいずれか1本をマガジン20に収容し忘れた場合や、保持の際に加工ツール12が脱落した場合等に、スピンドル30が加工ツール12を保持しない状態で切削加工に作業に入ることを防止することができる。
上記実施形態では、指示装置10から加工ツールAを使用するとの指示が為された場合に、加工ツールA1および加工ツールA2のいずれか一方を使用すべき加工ツールAuseとして選択する場合について説明したが、これに限定されるものでない。上記の使用すべき加工ツールの判断方法は、上記例に限定されることなく、任意の加工ツールAについて、加工ツールA1および加工ツールA2の間でいずれを使用すべきかを判断することができる。
上記実施形態では、指示装置10から加工ツールAを使用するとの指示が為された場合に、加工ツールA1および加工ツールA2のいずれか一方を使用すべき加工ツールAuseとして選択する場合について説明したが、これに限定されるものでない。上記の使用すべき加工ツールの判断方法において、加工ツールAは、加工ツールA1,加工ツールA2および加工ツールA3を含む3本以上であってもよい。その場合、そのうちの任意の2本について前述の判断を行うことができる。
また、上記実施形態では、1番に付番されたストッカー22を加工ツールA1を収納する第1ストッカー22aと設定し、6番に付番されたストッカー22をA2を収納する第2ストッカー22bと設定していたが、これに限定されるものではない。例えば、加工ツールA1,A2を収納する第1ストッカー22aおよび第2ストッカー22bは、複数のストッカー22の中から作業者が任意のストッカー22に設定することができるようにしてもよい。
10 受信部
20 マガジン
30 スピンドル
40 保持部
50 制御装置
60 記憶装置
70 ツールセンサー
100 切削加工機

Claims (6)

  1. 所定の種類を含むn種類(ここでnは2以上の整数)の加工ツールを使用可能に構成された切削加工機であって、
    前記所定種類の加工ツールからなる第1加工ツールおよび第2加工ツールをそれぞれ収容可能な第1ストッカーおよび第2ストッカーを含む複数のストッカーを有するマガジンと、
    切削加工に使用すべき加工ツールの種類を指示する指示装置と、
    前記加工ツールを把持するとともに、3次元移動が可能なスピンドルと、
    前記指示装置の指示に基づき、前記スピンドルによる前記加工ツールの把持および前記スピンドルの移動を制御する制御装置と、
    少なくとも前記所定種類の加工ツールの交換目安時間Tを記憶する記憶装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記指示装置から前記所定種類の加工ツールを使用するとの指示を受信する受信部と、
    前記指示を受信したときの前記第1加工ツールの使用時間T1および前記第2加工ツールの使用時間T2を取得する使用時間取得部と、
    前記使用時間T1および前記使用時間T2の少なくとも一方が前記交換目安時間T以上であるか否かを判定する交換判定部と、
    前記使用時間T1および前記使用時間T2のいずれが短いかを判定する摩耗判定部と、
    前記交換判定部が前記使用時間T1および前記使用時間T2の少なくとも一方が前記交換目安時間T以上であると判定したとき、前記摩耗判定部が前記使用時間T1の方が前記使用時間T2よりも短いと判定すると前記第1加工ツールを使用すべき加工ツールと判断し、前記摩耗判定部が前記使用時間T2の方が前記使用時間T1よりも短いと判定すると前記第2加工ツールを使用すべき加工ツールと判断する判断部と、
    を備えている、切削加工機。
  2. 前記判断部は、前記交換判定部が、前記使用時間T1および前記使用時間T2のいずれもが前記交換目安時間T未満であると判定したとき、前記摩耗判定部が前記使用時間T1の方が前記使用時間T2よりも短いと判定すると前記第2加工ツールを使用すべき加工ツールと判断し、前記摩耗判定部が前記使用時間T2の方が前記使用時間T1よりも短いと判定すると前記第1加工ツールを使用すべき加工ツールと判断するよう構成されている、請求項1に記載の切削加工機。
  3. 前記切削加工機は、前記加工ツールが接触したことを検知するツールセンサーをさらに備え、
    前記制御部は、前記スピンドルが前記加工ツールを把持しているか否かを判断する把持確認部をさらに備えており、
    前記把持確認部は、前記スピンドルの移動時に前記加工ツールが接触したことを前記ツールセンサーが検知したときに、前記スピンドルが前記加工ツールを把持していると判断するように構成されている、請求項1または2に記載の切削加工機。
  4. 前記制御部は、前記スピンドルが前記加工ツールを把持していないと前記把持確認部が判断したときに、前記第1加工ツールおよび前記第2加工ツールのうち前記判断部により使用すべき加工ツールと判断された方と異なる方の加工ツールを前記スピンドルに把持させるように構成されている、請求項3に記載の切削加工機。
  5. 所定の種類を含むn種類(ここでnは2以上の整数)の加工ツールを使用可能に構成された切削加工機であって、前記所定種類の加工ツールからなる第1加工ツールおよび第2加工ツールをそれぞれ収容可能な第1ストッカーおよび第2ストッカーを含む複数のストッカーを有するマガジンと、切削加工に使用すべき加工ツールの種類を指示する指示装置と、前記加工ツールを把持するとともに、3次元移動が可能なスピンドルと、前記指示装置の指示に基づき、前記スピンドルによる前記加工ツールの把持および前記スピンドルの移動を制御する制御装置と、少なくとも前記所定種類の加工ツールの交換目安時間Tをそれぞれ記憶する記憶装置と、を備え、前記加工ツールで被加工物を切削加工する切削加工機において、前記第1加工ツールおよび前記第2加工ツールのうち使用すべき加工ツールを判断する判断方法であって、
    S1)前記指示装置から前記加工ツールを使用するとの指示を受信し、
    S2)前記指示を受信したときの前記第1加工ツールおよび前記第2加工ツールのそれぞれの使用時間T1および使用時間T2を取得し、
    S3)前記使用時間T1および前記使用時間T2の少なくとも一方が前記交換目安時間T以上であるか否かを判定し、
    S4)前記使用時間T1および前記使用時間T2のいずれが短いかを判定し、
    S5)前記使用時間T1および前記使用時間T2の少なくとも一方が前記交換目安時間T以上であると判定したとき、前記使用時間T1の方が前記使用時間T2よりも短いと判定すると前記第1加工ツールを使用すべき加工ツールと判断し、前記使用時間T2の方が前記使用時間T1よりも短いと判定すると前記第2加工ツールを使用すべき加工ツールと判断する、使用すべき加工ツールの判断方法。
  6. 前記工程S3において、前記使用時間T1および前記使用時間T2のいずれもが前記交換目安時間T未満であると判定したとき、前記使用時間T1の方が前記使用時間T2よりも短いと判定すると前記第2加工ツールを使用すべき加工ツールと判断し、前記使用時間T2の方が前記使用時間T1よりも短いと判定すると前記第1加工ツールを使用すべき加工ツールと判断するよう構成されている、請求項5に記載の使用すべき加工ツールの判断方法。
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